この宝の秘密は、私にしか解けない。
ついに、パイレーツシリーズも５作目です！！
バルボッサが登場するということ、それから３作目でいなくなった、オーランドブルーム扮するヘンリー・ターナーとキーラ・ナイトレイ扮するエリザベス・スワンが再登場するという事で、そこだけでも楽しみだな！と思い劇場へ足を運びました(笑)
最初からこの言い草なのは、１から続いた２，３の流れがあまりにも酷く、4で持ち直したもののまた５から続く三部作でがっかりさせられてしまうのではないか・・・という不安があったからですね。
さてパンフはこんな感じです！
サラザールさんの存在感！！そして安定の厚み！！
46Pで税抜き667円！今回もかなり気合入っていますディズニーさん！
前回の生命の泉では同じ値段で１０P近く減らしてましたし、意気込みが伝わってきますね・・・。まぁデッドマンズチェストの５０Pには及びませんが。（2作目になんであんなに期待をかけたのかがシリーズ最大の謎）
中身も、今作に登場するアイテムの紹介だけでなく、過去作のパイレーツシリーズの紹介ページも用意されていて、相変わらず親切仕様。人物相関図や楽しみ方のコツなども載っています！
【映画情報】
【原題】Pirates of the Caribbean: Dead Men Tell No Tales
【制作国】アメリカ
【監督】ヨアヒム・ローニング、エスペン・サンドベリ
【脚本／ストーリー】ジェフ・ナサンソン、テリー・ロッシオ
【原案】ウォルト・ディズニーの『カリブの海賊たち』
【製作】ジェリー・ブラッカイマー
【製作総指揮】マイク・ステンソン、チャド・オーマン、ジョー・カラッシオロ・ジュニア、テリー・ロッシオ、ブリガム・テイラー
【音楽】ジェフ・ザネリ
【出演(［］内は役名)／声の出演】
- ジョニー・デップ[キャプテン・ジャック・スパロウ（平田広明）]
- ジェフリー・ラッシュ[キャプテン・バルボッサ（壌晴彦）]
- ブレントン・スウェイツ[ヘンリー・ターナー（中川大志）]
- カヤ・スコデラリオ[カリーナ・スミス（栗山千明）]
- ハビエル・バルデム[”海の死神”サラザール（大塚明夫）]
- ケヴィン・Ｒ・マクナリー[ギブス（青森伸）]
- オーランド・ブルーム[ウィル・ターナー（平川大輔）]
- キーラ・ナイトレイ[エリザベス・スワン]
- ゴルシフテ・ファラハニ[シャンサ（浅野真澄）]
- デヴィッド・ウェナム[スカーフィールド（小原雅人）]
- スティーヴン・グレアム[スクラム（加瀬康之）]
- アンガス・バーネット[マルロイ（石住昭彦）]
- アダム・ブラウン[クレンブル]
- マーティン・クレバ[マーティ]
- ジャイルズ・ニュー[マートッグ（後藤敦）]
- ポール・マッカートニー[ジャックおじさん（内田直哉）]
【公開日(日本)】2017年7月1日
【上映時間】129分
【配給】ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
【映倫区分】G
【前作】まさかの4作目！映画『パイレーツ・オブ・カリビアン／生命の泉』感想＆ネタバレ
【次作】『タイトル未定』
【IMDB】7.0/10.0 （およそ90,000人の評価）
【あらすじ】
ジャック・スパロウに恨みを持つ「海の死神」サラザールが、魔の三角海域から解き放たれた。サラザールの復讐を阻止するには、「最後の海賊」だけが見つけ出せるという秘宝「ポセイドンの槍」を手に入れなければならない。一方、10年に1度しか陸に上がれない呪いをかけられたウィルの息子ヘンリーは、ポセイドンの槍を手に入れて父の呪いを解こうとジャックに近づく。【引用元：映画.com】
【感想（ガッツリネタバレしています！）】
☆3.6/5.0
過去作を本気で追っていた人向け
一番最初に言いたいのはまず、これです。どのシリーズが抜けていても今作は全力で楽しめない気がします。じゃないと、あれ？なんでこの人こうなってるの？と追いつけない可能性が出てきます。
ぶっちゃけ過去作を見返すのはなかなか大変だったので、頑張って観たご褒美的な喜びもありました(笑)
出来れば、これから劇場で観る！DVDで観る！という方は過去作をしっかりと復習してから観るのが良いと思われます！
ツッコミどころの少ないシンプルなストーリー
お話もシンプルでごちゃごちゃしていないし、相変わらず複数のキャラクターの目的が交錯する脚本なのは変わらないんですが、今までのに比べるとだいぶスッキリした印象。
- ヘンリーは父親ウィルの”フライング・ダッチマン号”の呪いを解くため、全ての呪いを解くという”ポセイドンの槍”を探す旅に出る。
- カリーナは、父の忘れ形見である”ガリレオガリレイの日記”を読み解き、”ポセイドンの槍”へ近付こうとする。（彼女しか槍への道は分からない）
- サラザールは過去にジャックのせいで海の死神となり”魔の三角海域”に囚われてしまった。ジャックに復讐したいし、全ての海賊を駆逐したいし、自身の呪いを解くためにポセイドンの槍を指し示すジャックのコンパスを手に入れたい。
- バルボッサはサラザールから逃れるためジャックの場所まで案内すると取引する。その途中、実の娘と再会。彼女と共に”ポセイドンの槍”を目指して旅をする。
- ジャックは（パール号も瓶から出せないし）海賊として完全に落ちぶれてしまっていたため、酒飲みたさにコンパスを手放してしまう。コンパスには”己を裏切ったものに最大の恐怖をもたらす”というルール？があり、持ち主であるコンパスを売り払ったことにより、ジャックにとっての最大の恐怖である”海の死神”サラザールを三角海域から解き放ってしまうことになる。サラザールをなんとかして自分も海を制覇したい！だから”ポセイドンの槍”が欲しい。
こんな感じですね。ストーリーもわりと分かりやすく、後付けサクサクなルールも少なめです。とにかく皆、”ポセイドンの槍”が欲しい！ただそれだけ！
今までで一番好きかもしれない！
海外の映画データベースIMDBでも、6.7まで下がった評価が7.0まで盛り返しています！！
（まぁ観てる人数が９万人と相当数減っているので、本国でもこのシリーズに見切りをつけてる人は多そうですね・・・面白いのに観てる母数が少ない。もったいないです）
ぶっちゃけカリーナがバルボッサの娘だと発覚した時点でバルボッサに死亡フラグが立ってしまって・・・まぁ予想通り。という展開なんですが、それでも泣かせてもらいました。今まで全く娘の存在やら匂わせてこなかったにも関わらず「えぇ！？いきなりそんな繋がりだされても！！」とならなかったのは、きちんとストーリーを追えるだけの余裕がこちらにもあったからだと思います。
バルボッサファンとしては、素晴らしい最期だったな・・・。ありがちだけど、だけど泣けました。
泣けたと言えばラストのウィルとエリザベスの再会シーンも涙が出ましたね・・・苦労が報われたなぁ、二人とも。1作目から、ここまで来てようやく結ばれたなぁ・・・という深い感慨を受けました。
敵役サラザールの魅力
やっぱり敵役が輝く作品は面白い！このキャラクターの不気味さ、恐ろしさ、強さ、ジャックへの恨みの強さ。どれを取っても過去最大級です！！！
ちゃんと、陸には上がると滅びてしまうので、陸に上がれば大丈夫！という弱点（攻略点？）も兼ね備えているところが良い。
ラストの戦いでもそれが効いていましたね！！
映像の美しさ
大冒険に出たくなるような映像の美しさは本作の特徴でもありますが、今回も
- キラキラと宝石が散りばめられたような島
- 星空の地図
- 十戒を思わせるような（モーゼが割った）パッカーンと割られた海！
- その割られた海底でのバトル！
- 若かりし頃のジャックの映像！
まさかジャックの若いころの姿が見れるとは思っていなかったので、ジャック熱が高かった頃の事を思い出して胸が熱くなりました(笑)
それから、言えばサラザールさんのふわふわした髪の演出や、子分たちの死神感がものすごくよかったですね！！
どの映像も、非常に美しくて迫力がありました！
エンドロール後の不穏さも良い！
眠るエリザベスとウィルのベッド脇に忍び寄る影・・・パッと見はディヴィ・ジョーンズのよう。ハッとして起きるも、そこには誰もおらず・・・。しかし、床は濡れて、フジツボが・・・
本当に、全ての呪いは解けたのか？という不穏さの残るラストの余韻が良い感じですね。
まだまだ今後、いろいろ後出しルールが出てきそうな気もしますが(笑)
ウィルとエリザベスにはもう離れ離れになってほしくないなあ・・・。そこらへんは、オーランド・ブルームとキーラ・ナイトレイが出演するかどうかにも左右されそうですね。
まとめ
大満足でした。今までで一番かな、くらい楽しめました。まさかこのシリーズで泣ける日が来るなんて(笑)
一つだけ言いたいのはやっぱり今回もジャックの”巻き込まれた感”が強ったということ。いつの間にか主人公がバルボッサに切り替わっていたようで、主人公としてのバルボッサの幕が閉じたのが今作。という印象でした。
大好きなバルボッサがいなくなってしまったのは残念ですが、出来れば次作から、ジャックの”巻き込まれた感”のない主人公らしさを全面に出したストーリーが観たいですね！！
劇場でやってる方はぜひ、先に予習をしてから劇場へどうぞ！
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