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パニックを捨てたネズミの映画『ベン』ネタバレ&感想

ベン―――死なないで!

以前、感想を書いた『ウイラード』の続編に当たります『ベン』の感想をば!

ネズミが大量に襲いくるCG無しのパニック映画『ウイラード』ネタバレ&感想

こちらも同じく1973年の古い映画なのですが、TSUTAYAのいわゆる名作発掘リストに載っていたようで、新作扱いでレンタルされていたので借りてきました!

前作とは違い、どうやらパニック映画というよりは友情物語に力を入れているようで・・・?

【映画情報】

【原題】Ben
【制作国】アメリカ
【監督】フィル・カールソン
【脚本】ギルバート・A・ラルストン
【原作】スティーブン・ギルバート
【製作】モート・ブリスキン
【撮影】ラッセル・メッティ
【音楽】ウォルター・シャーフ
【歌】マイケル・ジャクソン
【出演([]内は役名)】

  • リー・ハーコート・モンゴメリー[ダニー]
  • ジョセフ・キャンパネラ[クリフ]
  • アーサー・オコンネル[ビリー]
  • メレディス・バクスター[イブ]
  • カズ・ガラス[ジョー]

【公開日(日本)】1973年1月7日
【上映時間】94分
【配給】NCC
【前作】ネズミが大量に襲いくるCG無しのパニック映画『ウイラード』ネタバレ&感想
【IMDB】5.3/10.0  (およそ1850人の評価)

【あらすじ】

孤独な青年ウィラードによって飼いならされたねずみの大集団のボス“ベン”--。奇妙な友情で結ばれていた、このねずみと人間の間に生じた突然の亀裂はウィラードがベンを裏切ったことから始まる。ウィラード殺害の犯人はねずみであることが、巡査部長カートランド(J・カンパネラ)を悩ました。この信じられない事件は続いて発生した。ウィラードの家宅を捜査中の警官がベン一族の巣を発見し、ねずみに殺害されてしまったのだ。町の住民の恐怖をよそに、ダニー少年(L・H・モンゴメリー)だけは、ねずみの脅威に何の反応も示さなかった。ダニーは心臓手術を受けたばかりで、その経過は母や姉のイブ(M・バクスター)を心配させていた。ダニーもまた幼な心に死の危機を予知し、孤独だった。そんなダニーの心の空白を1匹のねずみが生めた。1切れのパンで知り合った少年とねずみの交遊は密かに進んで入った。少年はねずみに、全てを話せる友を求め、ねずみは純粋な少年に裏切ることのない信頼を見いだした。だから、ダニーはねずみの名前があの悪名高いベンと知ってもなお暖かい愛情を贈り、友情の証に「ベンの歌」を作って捧げた。生きるためには人間を敵とするベンもまた、ダニーだけは別格だった。ベンはダニーを秘密の棲家へも案内した。一方、ねずみの駆除に全力を挙げるカートランドでは、下水道の掃除作戦を計画していた。【引用元:映画.com

【感想】

☆2.7/5.0

今回も、映画.comさんのあらすじがあらぶりすぎていて話のオチまであったので、そこは割愛。

えー、前作とは打って変わって、ネズミと少年との、友情物語になっています!!

続編も続編、なんと『ウイラード』のラストシーンで、ベンにウイラードが追い詰められるシーンから始まっています。そのままの地続きで始まるわけです。なので、あまり間を開けずに鑑賞することをオススメします!

少年がとにかく切ない

ダニーは生まれつき心臓が弱く、外で遊ぶこともあまりできない少年。

自作の人形劇で遊んでは心をいやす日々・・・

そこに現れた、一匹のネズミ!ベン!

ベンも、飼い主に裏切られ家を追われたところで少年ダニーと出会い、彼と友情を育むことで傷付いた心を癒すのだった・・・。

ネズミのパニックホラーはどこいったの?

と思ってしまうんですけど、もうそこはあきらめましょう。

このおどろおどろしいジャケット写真はなんなの?

とも思うんですけど、目をつむりましょう。

この作品は友情物語ですから!!

ラスト、増え過ぎたネズミを町民がみんなでこぞって倒そうとします。

そのシーンが冗長気味です。

しかし、そのすべてを許させてしまう歌「ベンのテーマ」と、ラストの少年の涙に、きっとほろりとすること間違いなし・・・。

マイケル・ジャクソンが歌っていた!

この映画のテーマソングである、「ベンのテーマ」というのは、知らない人などいないであろうあのマイケル・ジャクソンがジャクソン5に居た頃に歌った大ヒット曲なんです。

動画をペタリしておきますね。

この曲がまた・・・切ない。

映画が気になる人でなくても、マイケルのファンならぜひ一度は観て欲しい!

まとめ

前回に引き続き、ベンを演じるネズミの演技も素晴らしいです(笑)

ネズミの演技しか言う事なかった前回とは違い

物語としても心に切なく響く作品になっています。

少年と動物をテーマにした作品に目がない人には、ぜひおすすめしたい一本ですね!

 


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