「もう、終わらせよう。君を待っていた」
炎上商法に釣られて劇場にまで足を運んでしまった前編の記憶・・・
そして、散々騒いだのだから後編もしっかり見届けようと、しっかり映画館で観てきましたよ!
パンフはこんな感じ
50P、税抜き667円。見開きページもあって意外にボリューミー。しかし前作はメタリックな装丁で豪華さがあったのに対し・・・ちょっぴり見劣りする出来栄え。
【映画情報】
【制作国】日本
【監督】樋口真嗣
【脚本】渡辺雄介、町山智浩
【原作】諌山創
【製作】市川南、鈴木伸育
【特撮監督】尾上克郎
【音楽】鷺巣詩郎
【撮影】江原祥二(J.S.C)
【照明】杉本崇
【美術】清水剛
【録音・整音】中村淳
【録音】田中博信
【扮装統括】柘植伊佐夫
【特撮美術】三池敏夫
【特殊造形プロデューサー】西村善廣
【スタントコーディネーター】田淵景也
【編集】石田雄介
【テクニカルプロデューサー】大屋哲男
【VFXスーパーバイザー】佐藤敦紀、ツジノミナミ
【音響効果】柴崎憲治(J.S.A)
【主題歌】SEKAI NO OWARI – “SOS”
【劇中使用曲】Skeeter Davis – “The End of The World”
【出演([]内は役名)】
- 三浦春馬[エレン]
- 長谷川博己[シキシマ]
- 水原希子[ミカサ]
- 国村淳[クバル]
- 本郷奏多[アルミン]
- 三浦貴大[ジャン]
- 桜庭ななみ[サシャ]
- 松尾諭[サンナギ]
- 石原さとみ[ハンジ]
- ピエール瀧[ソウダ]
- 草なぎ剛
- 緒川たまき
- KREVA
【公開日(日本)】2015年9月19日
【上映時間】88分
【配給】東宝
【映倫区分】PG12
【前作】実写版映画『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』ネタバレ&感想
【IMDB】4.8/10.0 (およそ3,200人の評価)
【あらすじ】
超大型巨人によって破壊された外壁の修復作戦に出発したエレンたち調査兵団は、巨人の襲撃によって窮地に陥る。エレンも深手を負った上に、仲間のアルミンをかばって巨人に飲み込まれてしまい、その場にいた誰もが絶望の淵に立たされる。しかしその時、謎の黒髪の巨人が現れ、他の巨人たちを駆逐しはじめる。【引用元:映画.com】
【感想(酷評だよ!)】
☆1.0/5.0
あんなに興奮して書いた前編の感想を恥ずかしく思うくらいの拍子抜けが、そこにはありました。
観終わってからまず感想を書くまでにものすごく時間がかかった・・・。そして内容を忘れてしまった頃に慌てて「ああ書いておかなきゃ」と記録する。
そう、わりとどうでもいい部類の映画になってしまったんですよね。
前作を超えるほどのつまらなさが
あるなんて、きっと後編に向かう皆さんは予想出来ていなかったかもしれません・・・。
- 前編の残念な部分が煮込まれて、全く解消されていない点
- 伏線回収と物語の終結を急いだ結果、ものすごくありがちな話に
- 見どころだった巨人同士のバトルなども見慣れてしまえば退屈感満載
しかもこの映画、88分しかないんですよ!
今どき、80分台の映画なんてB級ホラーくらいなもんです。
というかちびぞうの地雷映画の判断基準の中に「映画の長さ」というものもあって、
「90分超えを標準としてそこから短ければ短いほど危険」なんです(笑)
まぁホラー映画が好きなちびぞうの、ホラー映画の中の駄作を避けるための術(他にも”アルバトロスの配給作品は危険”とかもある)なので、過去の名作や別ジャンルでもそうなのかは分かりませんが。
大体、大作映画と言えば前後編わかれていたとしても、それぞれ100分越えが普通。
ダラダラと長ったらしいだけでは意味がないですが、あまりに短くても不安になります。
しかもその不安を解消してくれていませんからね!
物語のオチ
これはつまり巨人の正体。
この映画の中では、巨人は人類が創り出したものという事になっています。そして、政府によってわざと人々は壁の中に捕らえられ「安全」と引き換えに家畜のような生活をしている・・・
その腐った体制を打破しようとしたシキシマさんのクレイジーな思想と対立する主人公、そして体制の権化であるクバルさんの三つ巴の闘い。というものすごくありがちなネタ。
みんながみんな巨人だよ☆
というのはもう・・・お前もか!となります(笑)
更に尺の都合なのかなんなのか、シキシマさんが真っ白な部屋でネタバレ演説するという部分(爆笑ポイントでもあります/笑)
そういう大事な話は演説とか説明ではなくて演出や脚本で魅せてくれないとダメじゃないですか!?
この記事を書くに辺り、ネットレビューを読んだりもしていたんですがシキシマさんがエレンの実の兄・・・?とかいうネタバレもありましたけど全く記憶に残っていません。
更にエンドロール後
全ての戦いを終えて、ようやく壁の向こう側の美しい世界を見た・・・!
と、思いきやエンドロール後の映像に「更に大きな巨悪の存在」を想像させるような「試験区画」の単語と彼らの戦いをモニターで見ていたであろう人物の存在が明らかに・・・!
いやぁ、これにはガッカリ。
物語のスケールダウンが言われる中で、「スケールそんなに小さくないのよ」と言いたげなオマケ映像ですけども、ぶっちゃけエンドロール後の映像を観るか観ないかって観客によってそれぞれお任せな部分じゃないですか?つまり、エンドロール後の映像は本編に数えられるような重要な事って含めちゃいけないんじゃないですか?と思うわけです。
なのに、物語の重点をそこに置いてしまったら「作品内で完結」を上手くさせているとは私は言い難いな・・・と感じました。本編88分しかないんだから(何度も言う)、どうせなら本編に盛り込ませれば良かったのに。
本当に、何もかもが残念でなりません。
唯一の1.0はシキシマさんに
長谷川博己さんのファンとして、彼のクレイジーなキレキャラ(残念なイケメン)っぷりを観れたというただただその点だけにおいて1.0を付けています!!!!(笑)
前作は彼のキャラクター性がよく分からず、「この人ほんとなんなの」という目で見てましたが・・・ここで彼の行動理由とかが語られて、良い感じにシキシマさんというキャラが立ち上がってきたな、という印象でした。
MOZUの劇場版もそうでしたけど、長谷川さんってなんでこうも変なキャラばっかり・・・(笑)でもそこが好き。
まとめ
今回は製作陣が色んな場所でいろんな話をしていたという部分で我々観る側も大きく振り回された・・・そんな作品だったと思います。
作り手は言い訳とかそういうの漏らさず、ただただ作ったものをみせてくれればそれでいいのに・・・とどうしても思ってしまいますね。
樋口監督、この後『シンゴジラ』で大成功!ほんと良かった。
長谷川さんも一緒に大成功!ほんと良かった。
失敗は成功の母!