自分の運命は自分で決めろ。
危うくスルーしそうになった今作ですが、ゲオさんで面陳されていて、しかも続編も出ている・・・=シリーズ化するならそこそこ面白いだろう。という単純な思考回路で手に取りました。
ディズニー・チャンネルのオリジナルムービーですよ!
ディズニー・ヴィランズに子どもがいて、彼らが10代だったらどんな生活・人生を送っているのか?というお話です。
エグゼクティブ・プロデューサー兼監督はちびぞうが昔ハマっていた『ハイスクール・ミュージカル』のケニー・オルテガ氏!わー懐かしい!同じ監督、そして同じディズニー・チャンネルのミュージカル!後になって思うと今作に惹かれたのにも運命的なものを感じます。
この監督、振付師でもあり、今作の振り付けも担当しています!多才ですね~。
【映画情報】
【原題】 Descendants
【制作国】アメリカ
【監督/製作総指揮/振付】ケニー・オルテガ
【製作】トレイシー・ジェフリー
【脚本】ジョーサン・マクギホン、サラ・パリオット
【撮影】トーマス・バースティン
【編集】ドン・ブロッシュ
【主題歌】 ダヴ・キャメロン、キャメロン・ボイス、ブーブー・スチュワート、ソフィア・カーソン – “ロッテン・トゥ・ザ・コア”
【出演([]内は役名)】
- ダブ・キャメロン[マル]
- クリステン・チェノウェス[マレフィセント]
- ソフィア・カーソン[イヴィ]
- キャシー・ナジミ―[イーヴィル・クィーン]
- ブーブー・スチュアート[ジェイ]
- キャメロン・ボイス[カルロス]
- ウェンディ・ラクエル・ロビンソン[クルエラ・ド・ビル]
- ミッチェル・ホープ[ベン]
- ダン・ペイン[ビースト]
- キーガン・コナー・トレイシー[ベル]
- ブレンナ・ダミーコ[ジェーン]
- メラニー・パクソン[フェアリー・ゴッド・マザー]
- ジェディダイア・グッドエイカー[チャド・チャーミング]
- サラ・ジェフリー[オードリー]
- ダイアン・ドーン[ロニー]
- ザッカリー・ギブソン[ダグ]
【放映日(日本)】2015年12月18日
【上映時間】112分
【次作】ヴィランズの子ども達のその後!映画『ディセンダント2』ネタバレ&感想
【IMDB】6.6/10.0 (およそ10,300人の評価)
【あらすじ】
善人たちが暮らすオラドン合衆国の王ビーストは、ビランズを魔法のバリアで覆われたロスト島に閉じ込めた。王位継承の儀式を控えるベン王子はビランズの子どもたちの将来を案じ、生まれてから一度も島から出たことのない彼らをオラドンに呼び寄せる。復讐の機会を狙っていたマレフィセントは、自分の娘マルにフェアリー・ゴッドマザーの魔法の杖を奪って来るよう命じるが……。【引用元:映画.com】
【感想】
☆3.0/5.0
評価としては「普通に面白いよりちょっと上!」くらいのもんでした!
ストーリーは最近ディズニーが『アナ雪』~『モアナ』でごり押ししている”自分らしく生きよう!”というテーマがメイン。今回は”親からの自立”、そして”血筋や肩書との決別”といったものが描かれています。
まぁつまり「親が悪人でも自分たちは自分の選択で善人になってもいいじゃん」という話ですね。
あとはすごくよくあるスクールカーストの混ざった学園ドラマも見れます。ティーン向けらしくとっても分かりやすい上にラストも大団円。映画を観慣れている人たちであれば、ストーリー以外の見どころに目を向けるのが良いでしょう。
ディズニーファンならニヤつくオマージュ
そもそも、「ディズニーアニメの敵役に子どもがいたとしたら?」という設定だけでもワクワクもの。
その同人的な設定を本家ディズニーさんが自分たちでオマージュしてくれるんだからこれほどうれしいことはないですよね!
まず「美女と野獣」のベルと野獣の二人が作った国「オラドン」があり、二人の息子ベンが、悪役たちを閉じ込めた魔法もWi-Fiも使えないロスト島に暮らす
- ジャファー(アラジン)の息子ジェイ
- イヴィル・クィーン(白雪姫)の娘イヴィ
- マレフィセント(眠れる森の美女)の娘マル
- クルエラ(101匹わんちゃん)の息子カルロス
の4人を島からオラドン国へ招待する。
彼らが転入するオラドン国の高校には、フェアリーゴッドマザーの娘ジェーンや、シンデレラの息子チャド、オーロラ姫の娘オードリー、ムーランの娘ロニー、おとぼけ(7人の小人)の息子ダグなど、そうそうたる面々が次々と登場します!
学校のど真ん中に設置された王の銅像は拍手一つで野獣の姿に変わる仕組みになっており、「人は変われる」というメッセージが込められていると説明されたら笑わずにはいられません。
更に、彼らがフェアリーゴッドマザーを奪おうと忍び込んだ博物館にはディズニー作品でおなじみのアイテム(糸車とか)が展示されており、こういう小物などでニヤつくファンもいるでしょう!
さらにさらに、王子ベンとマレフィセントの娘マルが恋に落ちる展開になるんですが、二人が急接近した時にベンがマルに「同じだ!僕たちすごく似てるね」と言うんです。モロに『アナ雪』だ!台詞にまでパロディが!
いやその台詞不吉なやつだから!(笑)という私たちのツッコミを予想してか「私はそうは思わない」と同意しないマルさんさすがです。
恥ずかしいほどのピュアラブを堪能しよう
王子ベンさんのマルへの熱烈なラブアピーーーール、なんというか古くて真っすぐな感じがするんですよね。『トワイライト』でもエドワードさんは不死に近い年月を生きていたいわゆるおじいちゃん世代なので、口説き言葉やプロポーズの台詞なんかが現代っぽくない。しかしそこが逆にピュアっぽさを感じてちびぞうは好きでした。
今作も、現代のティーンへ向けたお話ではあるもののベンはあくまでお伽話の中の王子様。やっぱり攻め方というかね、とっても紳士的でまっすぐで古風でありながら新しい、ピュアな感じがしてすごくよかったです。
そしてなぜか(俳優が若いからなのかお子様も見るからなのか分からないけど)、最後の最後までマルとベンはキスしないんですよねーーーーーーー。
洋画なんか見てるとちゅっちゅちゅっちゅがぶがぶちゅっちゅとしつこいくらいにするじゃないすか。だからもうなんというかすごくイイ雰囲気なのにラストまでキスシーンなしで持っていかれると微笑ましさ爆発で逆にキュンするよ!!!(ちょっと気持ち悪い文章)
いやー、おばさん恥ずかしくなっちゃいます。
ベン役のミッチェル・ホープくんは「いかにも王室」って感じの爽やかイケメンでしかも歌も踊りもこなせるホープ(その名の通り)ですから、かつて一世を風靡したザック・エフロンのように流行りまくる時代が来るといいですね!!!
歌と踊りにも注目したい
一応はミュージカル映画なんで、それをちびぞうが忘れない程度に歌と踊りが差し込まれます。が、量的にはそんなに多くないかな。
個人的に「うぉ!!!!」と興奮したのは、マレフィセント役がクリスティン・チェノウェスだったこと!!!とっても有名なブロードウェイの女優さんですよ!!!!!!めちゃくちゃ上手!!!!!
ちびぞうは大好きな海外ドラマ「Glee/グリー」で彼女を知っていたので驚きと喜びが同時に!意外なところで彼女の歌が再び聞けて大満足です。
今のトレンドをふんだんに盛り込んだ歌とダンスらしいんですが、ベンがマルにみんなの前で告白するシーン↓なんかは結構笑えてしまったり・・・(コメディだからそれでもいいのか)
なんとなく、ファッションと同じようにダンスの流行も新旧新旧とぐるぐると回っているような感じがするシーンです。
個人的に、ヒロインのマル(ダブ・キャメロン)がソロで歌うこのシーンの曲がお気に入り。
この子、『エンジェルウォーズ』のエミリー・ブラウニングにちょっと似てると思うんですよねー(唇と目元が・・・)。彼女も歌がお上手なので、そこも共通点ですね。
それから、『美女と野獣』の”be our guest”を現代版にアレンジした曲も聴けたりして・・・
いやぁ、楽しかったです。
まとめ
続編ももちろん観るよ!!!!!
続編にはアースラ、フック船長、ガストンの子ども達も追加されているらしい!!!楽しみですね!!
晴れて自らの手で親の呪縛を断ち切り、善人として生きる道を勝ち取った4人ですが、その後オラドンでの生活はどうなっていくのか・・・。
多分、今回ストーリーが単純明快だったのと同じように続編も特にひねりはない感じのものでしょう。キャラクターの衣装や小物、歌やダンスを楽しみに観て頂ければ間違いないかな!と思うちびぞうなのでした。まる。