そこには“邪悪が眠る”
トム・クルーズ主演の冒険アドベンチャー。原作は1932年の『ミイラ再生』。
同映画のリメイクは1959年の『ミイラの幽霊』、『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』に続いて三回目。ちびぞうはそのいずれも未鑑賞。
インディ・ジョーンズ的なワクワクドキドキの謎解きアドベンチャーが観られるかもしれないというわずかな期待を込めてレンタルしてみました。
ちなみに、敵の王女役をしているのは『キングスマン』一作目で美麗なラスボス・ガゼルさんを演じていたソフィア・ブテラ!今作でもうっつくしぃーーーーー!!!!
公式サイトはこちら。
【映画情報】
【原題】The Mummy
【制作国】アメリカ
【監督】アレックス・カーツマン
【製作】アレックス・カーツマン、クリス・モーガン、ショーン・ダニエル、サラ・ブラッドショー
【製作総指揮】ジェブ・ブロディ、ロベルト・オーチー
【原案】ジョン・スパイツ、アレックス・カーツマン、ジェニー・ルメット
【脚本】デビッド・コープ、クリストファー・マッカリー、ディラン・カスマン
【撮影】ベン・セレシン
【美術】ドミニク・ワトキンス、ジョン・ハットマン
【衣装】ベニー・ローズ
【編集】ポール・ハーシュ、ジーナ・ハーシュ、アンドリュー・モンドシェイン
【音楽】ブライアン・タイラー
【出演([]内は役名)】
- トム・クルーズ[ニック・モートン]
- ソフィア・ブテラ[アマネット]
- アナベル・ウォーリス[ジェニー・ハルジー]
- ジェイク・ジョンソン[クリス・ヴェイル]
- コートニー・B・バンス[グリーンウェイ大佐]
- マーワン・ケンザリ[マリク]
- ラッセル・クロウ[ヘンリー・ジキル]
【公開日(日本)】2017年7月28日
【上映時間】110分
【配給】東宝東和
【映倫区分】G
【IMDB】5.5/10.0 (およそ118,100人の評価)
【あらすじ】
古代エジプトの王女アマネットは次期女王になる約束を裏切られた怒りから闇に堕ち、生きたまま石棺に封印されてしまう。それから2000年後、中東の戦闘地帯で石棺が発見される。発掘に立ち会った米軍関係者ニックは、考古学者のジェニーらとともに輸送機で石棺をイギリスに運ぼうとするが、その途中でトラブルが発生。ジェニーは脱出したものの、ニックを乗せた輸送機はロンドン郊外に墜落し、石棺が行方不明になってしまう。【引用元:映画.com】
【感想】
☆1.5/5.0
こ、これはひどい・・・。
謎解き・冒険要素ぜんぜんない
失われた文明の、隠された墓所を見つけるまでにこう・・・地図を見て推理したり・・・見つけたはいいけどどうやったら中に入れるのか?と推理したり・・・中に入ったら人を寄せ付けないように張り巡らせた殺人罠や仕掛けを必死でかいくぐったり・・・苦労の末、見つけた貴重な墓所でうっかり(ここのうっかりは序盤の苦労があってこそと思う)人類史上最悪の悪魔を蘇らせてしまったり・・・
そういう要素、全くないですよ!!!!!!
まず、地図はあるものの見つけてはいけない墓所を発見するのはミサイルによる爆発だったりして
偶然にも大穴が開いてるじゃん!!!!!
という感じで非常にサクッと見つけます。
そしてそのまま中に入って特に罠なんかもなく、うっかり王女を蘇らせます。ここもサクッと。たくさんの蜘蛛が襲ってきますが別に毒があるわけでもなし。
私が観たかった冒険アドベンチャーなんかどこにもないよ!!!!
???な展開
そして失われた王女に何故か気に入られたトム・クルーズ。こいつを邪悪の神・セトを蘇らせるための媒体にいよう!と思い立つ王女。いや、なぜ?イケメンだから?イケメンだからってことでいいですか??
序盤で死んでしまったトムさんの相棒も幽霊?思念体?まるで死んだジェダイ・マスターのように平気で出てきます。正直「こいつなんなの?」感がすごい。
設定が唐突でまるで現実味がない。いや、現実味がないのは冒険ファンタジーだしそうなんだけど・・・ルールがよくわかんないまま登場されても置いてけぼりになるんですよ・・・。
トム・クルーズが王女に気に入られてぼっこぼこにされてても何故か簡単には死なない、というのも不自然だし「いや、生身の人間が敵うわけなくない?」感が拭えない。
と、思ったらラストでトムさん自らセトさんを体内に取り込み、復活の儀を行う!!!いや、なんで?ピンチだから何でもいいからやってみようって発想ですか?何やってんの!!!セトさん復活しちゃうよ!!!!
と、思ったらトムさんなんとセトを取り込み
スーパーヒーローばりの超人能力を手に入れふっかぁあああつ!!!アマネット王女も軽々倒しちゃう!!
え、えぇー?なんでですか?なんでそうなるんですか?トム・クルーズだからですか?トム・クルーズだからってことでいいですか?
いやもう、全体的に「???」ですね。
ヒーローが流行ってるからトムも「俺もああいうのやりたいな」ってなっただけに違いないとちびぞうは思ってます。
ラッセル・クロウはなんだったのか
ジキルとハイドを彷彿とさせるジキル博士。というか、名前も二重人格設定もそのまんまジキルとハイドなジキル博士。彼は一体なんだったのか?
分かりません(笑)
正直、彼がハイド化する辺りはもうこの映画に対する興味が非常に薄れていてあまり覚えていないという・・・・・。
彼はこの物語に必要あったのか?いや、ない。
まとめ
一つしかないパラシュートを女性に譲ったトム・クルーズ。
その女性に「一つしかないパラシュートを譲ってくれた」と感謝され「二つあると思ったんだ」と答えるシーンでクスッとしましたが、面白いのはここだけでした。
予告編でそのシーンを観てクスッとしたんですが、まさか予告編の面白さと本編の面白さが大して変わらないという・・・かなしい。
ぶっちゃけ落ちていく飛行機から助かるというのも、トム・クルーズだからですかね?
あ、ソフィア・ブテラは美しかったですよ!
画像引用元:映画.com