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レティ復活!映画『ワイルド・スピード EURO MISSION』ネタバレ&感想

「家族を見捨てねぇ。向こうが見捨てても」

6作目まで来ましたね!

今度はユーロ!イタリアだったりロンドンだったりのヨーロッパが舞台!!

レティうぇるかむほーーーーーむ!!!!

そしてハンよさようならーーーー!!!!

今作は、これからいなくなるメンバーがちょこちょこ出てくるし、レティは戻ってくるしで最新作アイスブレイクまでのシリーズ史上ファミリーが一番集まる回だと思います。

更に、敵もテロ組織になったり戦車や飛行機と戦ったりと戦闘規模が段違いに上がります。ある意味、今までのシリーズと今後のシリーズの分け目となる作品と言えます。

【映画情報】

【原題】Furious 6
【制作国】アメリカ
【監督】ジャスティン・リン
【脚本】クリス・モーガン
【キャラクター設定】ゲイリー・スコット・トンプソン
【製作】ニール・H・モリッツ、ヴィン・ディーゼル、クレイトン・タウンゼント
【製作総指揮】ジャスティン・リン、アマンダ・ルイス、サマンサ・ヴィンセント、クリス・モーガン
【撮影】スティーブン・F・ウィンドン
【美術】ヤン・ロールフス
【編集】クリスチャン・ワグナー、ケリー・マツモト
【衣装】サーニャ・ミルコビック・ヘイズ
【音楽】ルーカス・ビダル
【出演([]内は役名)】

  • ヴィン・ディーゼル[ドミニク・トレット]
  • ポール・ウォーカー[ブライアン・オコナ―]
  • ドウェイン・ジョンソン[ルーク・ホブス捜査官]
  • ミシェル・ロドリゲス[レティ・オルティス]
  • ジョーダナ・ブリュースター[ミア・トレット]
  • タイリース・ギブソン[ローマン・ピアース]
  • クリス・”リュダクリス”・ブリッジス[テズ・パーカー]
  • ガル・ガドット[ジゼル・ヤシャール]
  • サン・カン[ハン・ソウルオー]
  • エルザ・パタキー[エレナ・べネス]
  • ルーク・エバンス[オーウェン・ショウ]
  • ジーナ・カラーノ[ライリー捜査官]
  • ジョン・オーティス[アルトゥーロ・ブラガ]

【公開日(日本)】2013年7月6日
【上映時間】130分
【配給】東宝東和
【映倫区分】G
【前作】筋肉ハゲ参入!映画『ワイルド・スピード MEGA MAX』ネタバレ&感想
【次作】ワイルド・スピード SKY MISSION
【IMDB】7.1/10.0  (およそ330,700人の評価)

【あらすじ】

リオの犯罪王から大金を強奪し、逃亡生活を送っていたドミニクの前に、FBI特別捜査官ホブスが現れ、高度な運転技術を用いて世界各国で犯罪を繰り返す巨大組織を壊滅させるため、ドミニクとそのチームに協力を要請。ドミニクは、死んだはずの元恋人レティが、その組織を率いる元エリート軍人のショウに協力していると聞かされ、その真偽を確かめるためにもホブスの依頼を引き受ける。相棒のブライアンら仲間のドライバーたちを招集し、ショウ一味を追跡するドミニクだったが……。【引用元:映画.com

【感想】

☆2.5/5.0

ちびぞうの初回鑑賞時のコメントはこちら(笑)

レティファンなら大歓喜の今作!
ハンファンなら絶望の今作!
なんてったってここでようやく3の時間軸に繋がってしまうから・・・!
喜んだり絶望したりもう振り回されっぱなしさ!

どうやらあのハゲはレギュラー化するらしいね。
友情三つ巴!!

え?ストーリー?うーんあんまり覚えていません笑

あのハゲというのはドウェイン・ジョンソンのことですね(笑)

おおまかなストーリー

今回の敵はロック様(ホブス)が12か国4大陸を追って来た、巨大な国際犯罪組織が相手!

ホブスにその組織に彼女がいるぞとレティの写真を見せられ、彼女の生還を確認するためドムさんも一緒に仕事をする流れに。

そして再び馴染みのメンバーを集める!!

ブライアンはミアと赤ちゃんとの平穏な暮らしを手に入れたけど何か気に入らない様子…レティの写真を見せられてブライアンも作戦に参加することに!

敵のボスはオーウェン・ショウという名の軍人で、兄弟の弟。今後のシリーズでお兄ちゃんも登場しますよ!

ホブスさんはショウがナイトシードという数十億ドルの価値があるハイテク爆弾を作ろうとしているのでそれを阻止するのを強力しろと言ってくる。そしてショウをホブスへ渡せばレティは戻り、全員の罪は赦免されるという取引をする。

 

敵の中にいたレティが、ドムを撃ってくる!!しかしドムは「家族を見捨てねぇ。向こうが見捨てても」と許容する姿勢。

レティはドムとの写真を見るけど何も思い出せない様子。

敵に麻薬王ブラガとの繋がりがあると発覚したり(『MAX』でレティが死んだと偽装したらしい)、レティとドムが二人だけのレースをしたあと思い出を語り合ったりします。

最初は戦車(!!)との戦い。

そこでお話も幕を閉じれば良かったのに、ホブスの部下の女がショウのスパイだったことが発覚、捕まえかけたショウにミアや家族を人質に取られ、逃げられそうになってしまう。

そして最後の戦闘はなんと飛行機が相手!!!

ここで、ハンの彼女であるジゼルはハンを守るために命を落としてしまいます。

無事、ショウから爆弾を取り上げることに成功したホブスにいくら欲しい、と聞かれアメリカの番地を言うドム。過去に暮らしていたファミリーの家を返してもらいました。

そして無事に全員赦免され、自由の身に。

レティは記憶を取り戻していないけど、温かい気持ちのするファミリーとドムのそばにいることにしたらしい。彼女とドムを想い、去っていくエレナ。

そこで映画は終了。

エンディングロールの前に東京で車を走らせるハンの姿が・・・そこへショウ兄(ジェイソン・ステイサム)が突っ込んできてハンの車を炎上させる!!

そしてショウ兄がドムに「近いうち会いに行くぞ」的な電話をして終了。

ワイスピがややこしくなる人のための記憶ポイント

  • ファミリー総出演!!!
  • ショウ兄弟初登場(三人目のハゲも参戦!)
  • レティ復活!(記憶はまだ戻らない)
  • ブライアンの息子ジャックが生まれているよ!
  • ジゼルが離脱(おつかれさまでした・・・)
  • ハンも東京へ・・・(ついに・・・)
  • 戦車と飛行機とのバトル!
  • ニトロもちょっとだけ出てきます!

こんなところでしょうかね。一番の記憶ポイントはやっぱりレティが生きていて戻ってくるという点でしょうね。

感想まとめ

今回、だいぶコメディチックといか、笑えるシーンが増えていました。

  • 敵側も似たような集まりだなぁって思っていたらローマンが「こいつら双子の集まりみたい」っていじるとこ
  • ドウェインジョンソンが力技で容疑者をボコボコにしたり、お菓子の自販機を横から撃って「俺の奢りだ」って言ったり脳筋馬鹿って感じなのが可愛い(笑)
  • ハンさんは今回も仕事しない!ジゼルにやること奪われるのが毎回おなじみのネタみたいになってる(笑)あと今回もおかし食べてる(笑)ちなみにハンさんとローマン二人がかりで敵を追うシーンがありますがまんまと逃げられている(笑)いつ活躍すんの!!!
  • 金がなさそうだと馬鹿にしたオークション主をぼこらずにテズとホブスでパンイチにするところ(笑)

こんな感じ。これ以外にも敵が街中をレーシングカーで逃げ回ったり戦車で高速を走ったりと相当目立つ方法をしててかなり笑ってしまいます(笑)

全部は書かないけども、なぜそのタイミングで飛行機から降りるの!操縦室へ行って止めさせればいいのにとか色々とツッコミどころもありました。

 

ホブスとドムがラストに交わす言葉が、前作MEGA MAXでは「また会おう」「もう会わない」だったのが「また会おう」に変化していたのがほっこりしましたね。

ただ、エンデイングロールに入ったところでハンさんがショウ兄(ジェイソンステイサム)に殺されるシーンが挟まれていたのが本当に胸が痛くて・・・

 

ゆ、許すまじ・・・!!!という感じです。

ちびぞうは今後も三人目のデブ(ローマンを数えれば四人目のハゲ)許さない方向でいきます。

 

本編の内容とは関係ありませんがドムが今作で乗っていた車クライスラー・ダッジ・チャージャー・デイトナ69年式」が最高にカッコよかったので画像をいくつか貼っておきますね!!

この形、色、それから内部のシンプルな武骨さもたまりません!!

大破してしまったのがもったいないなぁ・・・

 

 


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24の人格を持つ誘拐犯。映画『スプリット』ネタバレ&感想

「誘拐された女子高生3人VS誘拐した男23人格 恐怖は〈分裂(スプリット)〉する」

ちびぞうは、M・ナイト・シャマラン監督の映画は『翼のない天使』『アフター・アース』以外は全て観ているんですが、いわゆる”シャマラニアン”と自称するファンたちほどは熱い情熱を持っていないという…ちょっとしたファンなのです(*’ω’*)

自分の映画にはいつも何かしらのカメオ出演をするお茶目さとか、いつも面白そうな予告編のわりに本編でコケているというシャマランさんのコケ芸が好きで…(もちろんヒットした『シックス・センス』も好きですけども)追いかけています!(笑)

(追い方がなんか歪んでる)

この一つ前の『ヴィジット』もすごく面白かったですよねー…オチが微妙でしたけども。

今作も期待値アゲアゲで鑑賞しました!

【映画情報】

【原題】Split
【制作国】アメリカ
【監督/脚本】M・ナイト・シャマラン
【製作】M・ナイト・シャマラン、ジェイソン・ブラム、マーク・ビエンストック
【製作総指揮】スティーヴン・シュナイダー、アシュウィン・ラジャン、ケヴィン・フレイクス
【撮影】マイケル・ジオラキス
【編集】ルーク・フランコ・シアロキ
【音楽】ウェスト・ディラン・ソードソン
【出演([]内は役名)】

  • ジェームズ・マカヴォイ[ケビン・ウェンデル・クラム]
  • アニヤ・テイラー=ジョイ[ケイシー・クック]
  • ベティ・バックリー[カレン・フレッチャー医師]
  • ジェシカ・スーラ[マルシア]
  • ヘイリー・ルー・リチャード[クレア・ブノワ]
  • イジ―・コッフィ[ケイシー(五歳)]
  • ブラッド・ウィリアム・ヘンケ[ジョン叔父さん]
  • M・ナイト・シャマラン[ジャイ]

【公開日(日本)】2017年5月12日
【上映時間】117分
【配給】東宝東和
【映倫区分】G
【IMDB】7.3/10.0  (およそ251,700人の評価)

【あらすじ】

見知らぬ男に拉致され、密室に閉じ込められた女子高校生3人組は、監禁場所で神経質な雰囲気を漂わせた男を目にする。男が部屋から立ち去り、必死に脱出方法を思案している最中、ドアの外から男と女が会話する声を耳にした3人は助けを求めて声を上げるが、そこに現れたのは、女性の服に身を包み、女性のような口調で話す先ほどの男だった。男には23もの人格があり、9歳の少年やエレガントな女性など、ひとりの体の中で人格が激しく入れ替わっていく。そして、そんな男に24番目の人格が現れ……。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレしているよ!)】

☆2.7/5.0

う、うぅーーーーーん!!!!!

これは、この「映画の正体」をはっきりと明示した上で観客にみせる必要があるかな、と思います。

なぜなら、この映画が一体何なのか、という事を把握しているかどうかで見方が180度変わってしまうから…

「分かる人にだけ分かればいい」というトリックをしのばせるのは全然いいと思うんですけど、それならばその仕組みを全く知らない新規ファンの人でも楽しめる内容にすべきなのかなぁ…と思います。

大まかなストーリー

序盤でいきなり、スーパーの駐車場?で車に乗り込んだ三人の女の子たちが誘拐犯に連れ去られる。(運転手をしていた父親は催涙スプレーかなんかで身動き取れなくさせられていた)

そこからずっとどこかの施設の地下らしき場所での監禁劇が続く。

誘拐犯の男は多重人格らしく、女や若い男の子の人格に変わったりする。

女の子たちは何度も脱走を試みるけど失敗。

途中で、誘拐犯の男が通っている精神科の病院の場面などもたびたび挟み込まれる。

多重人格のうちの何人かの人格が「彼が来る」と言っていて、どうも24人目の特別な人格(ビースト)が現れたら何か大変なことが起こる・・・というようなことが話されている。

しかしそのビーストが生まれることを恐れている人格が精神科医に助けを求めたりもする。

最終的にビーストと呼ばれる人格が登場、ムキムキの異常な力持ちで天井を這い歩いたりするファンタジックな力をみせつけてくる。主人公の女の子以外は殺され、助けに来てくれた精神科医も殺される。

主人公の女の子も、ビーストの元の人格ケビンと同じように虐待を受けた過去があると、彼女の体の傷を見て知ったビーストは、彼女だけ逃がしてやる、という選択をして消えてしまう。

無事保護される主人公。

ラストシーン、この誘拐事件についての報道番組を見ている人たちの中に、「ダン」という名札をつけたブルース・ウィリスの姿が…というところで映画は終わり。

結局なんだったのか!?

調べたところ、シャマラン監督が以前撮った『アンブレイカブル』という映画の続編に当たる作品だったようです。ダンというのはその映画の主人公だったキャラクター。

次に公開される『グラス(原題)』という映画と合わせて三部作になるようです。

『アンブレイカブル』スーパーヒーローの誕生秘話なら、『スプリット』スーパーヴィランの誕生秘話だったようで。

劇中で、誘拐犯の男が地下鉄に花を手向けるシーンがありましたが、これはアンブレイカブルの列車事故で父親を亡くしたという繋がりがあるみたいです。

ついでに言えば幼少期のケビン(誘拐犯)とダンが絡むシーンもアンブレイカブルであったようです。しかし、

いやそんなん知らんがな!!!

というのがちびぞうの素直な感想(笑)

アンブレイカブルを観たのはもう10年以上前だし、キャラ名なんか(むしろストーリーも)覚えてるはずもない!!!ブルース・ウィリスでおや?とは思いましたけどね・・・卑怯だよね、これはね・・・

ちなみにアンブレイカブルのポスターがひび割れしているのも、今作と共通しているポイントだそうです。

とりあえず、次作は三部作のラストになるようなので、もう一度アンブレイカブルを見返す必要がありそうですねー。

続編でなかったらどうだったのか

もし、これが三部作の一部でなかった場合、映画としてどうなのか。と聞かれると、

マカヴォイさんの多重人格の演技がすごい!!!ということや

主人格のケビンがうん10年も外に出られなかったこととか、すごく悲しくて重みがあって、「解離性同一性障害」というものの恐ろしさも見えつつ、でも「こういう人たちが犯罪を起こすというネタはあんまり好きでないなぁ・・・」と思いながら真剣に”人間ドラマ、社会派ドラマを抱擁したサイコサスペンス”という感じで観ていたのに

最終的にはムキムキマンのビーストが天井を徘徊したり、素手で鉄格子を折り曲げたりと無茶苦茶やるもんだから、もう目が点なんですよね(笑)

しかも、ビーストが主人公を逃がした理由が「自分と同じく虐待されていたから」という理由なのも安直すぎて微妙です。だって、体に傷が残らない精神的な虐待や性的虐待を受けてきた子達は見た目には分からないわけで、目に見えなかったらビーストに殺されちゃうわけでしょ。

うーん。やっぱり話自体も微妙だったなぁ。

まとめ

これが三部作の一部!ということで盛り上がるファンがいるのは分かりますが、それを知らずに観たファン以外の人たちも普通に観れる映画に仕上げておいてくれないとなぁ。と思います。

監禁劇のシークエンスも、逃げようと画策する少女たちに対する処罰みたいなものもなく、あんまり恐怖感も緊張感もないんですよね・・・。まーた逃げ出すぞ・・・・みたいな。

ケビンの主人格がずっと閉じ込められていた・・・というのが発覚するシーンで少し泣いてしまったちびぞうとしては、最終的なまとめ方が非常に残念でした。

あ、今回もシャマラン監督はチラッと出演しているので、ぜひとも探してくださいね!!!

 

 


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は行

この少女は悪魔か、それとも。映画『フェブラリィ 消えた少女の行方』ネタバレ&感想

金曜日に迎えが来れば帰れる。だけど遅すぎる、なぜならもう死んだから―――。

なぜかこちらもゲオさんで大量に面陳されていた作品。先行レンタルってやつですね。

主演のエマ・ロバーツと言えばジュリア・ロバーツの姪っ子ちゃんということで有名。

最近では『スクリーム・クイーンズ』でも主演をしていましたね~。

なんとなく他に借りる作品もなかったので手に取ってみたちびぞうでした。前知識ゼロでの鑑賞です!

ちなみに副題は以前は「悪霊館」と付いていたようなんですが、今は「消えた少女のゆくえ」となっているみたいです。

海外版のポスターもタイトルが変わっているっぽいんですよね。何の都合だったんでしょうか。

【映画情報】

【原題】 February
【制作国】カナダ/アメリカ
【監督/脚本】オズ・パーキンス
【製作】ロブ・パリス、エイドリアン・ビッドル、ブライアン・ベルティノ、ロバート・メンジーズ、アルフォンス・ゴサイン
【製作総指揮】ヘンリー・ウィンタースターン、ピーター・グレアム、スティーブ・ヘイズ
【撮影】ジェリー・カークウッド
【衣装】ジェニファー・ストラウド
【音楽】エルビス・パーキンス
【出演([]内は役名)】

  • エマ・ロバーツ[ジョアン]
  • キーナン・シプカ[キャサリン]
  • ルーシー・ボーイントン[ローズ]
  • ローレン・ホリー[リンダ]
  • ジェームズ・レマー[ビル]
  • グレッグ・エルワンド[ブライアン神父]
  • エレナ・クラウツ[ミズ・プレスコット]
  • ヘザー・トッド・ミッチェル[ミセスドレイク]
  • ピーター・ジェイムス・ホーワース[ミスターゴードン]

【公開日(日本)】2017年11月5日
【上映時間】93分
【配給】ファインフィルムズ
【IMDB】5.8/10.0  (およそ8,840人の評価)

【あらすじ】

全寮制の学校で学ぶローズとキャサリンは冬休みを実家で過ごす予定だったが、迎えに来るはずの両親がなぜか現われず、2人きりで学校に取り残されることに。やがて校内で恐ろしい幻影が現われるなど奇妙な現象が相次ぎ、2人は追い詰められていく。さらに、謎めいた女性ジョアンが、ある目的のためにやって来て……。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレしてるよ!)】

☆1.2/5.0

えーと・・・こ、これはつまらないとハッキリ言ってしまって良いのでしょうか・・・。

ぶっちゃけて言えばオカルトホラーでした。いわゆる悪魔モノ、悪魔払いモノ、エクソシスト系です。劇中でおもいきし悪魔が「サタンを讃えよ!」と言ってきます。この世界観に乗れない人は辛い。

ちびぞうは辛かった。

おおまかなストーリー

舞台はブランフォード高校という全寮制のカトリック系の高校。

冬休みを実家で過ごすため両親が向かえに来るはずが、キャサリンの両親はなぜか現れない。

彼氏とデートをするために両親に向かえに来てもらう日をわざと遅らせて伝えたローズと一緒に、数人のシスターとしばらく学校で暮らすことに。

そしてなぜかかかってきた電話(どうも両親をすでに殺しているっぽい感じ)から悪魔に乗り移られたキャサリンが、シスターとローズを殺す。

キャサリンは後に神父によって悪魔を払われ精神科病院?に入れられることになるが、9年後に脱走。彼女はジョアンと名乗り別人?になりすましていた。

ジョアンがバスターミナルで一人でいたところを拾ってくれた親切な夫婦が、実は過去に殺したローズの両親だということが発覚。車中で二人を殺し、生首をスーツケースに入れてブランフォード高校へと戻るジョアン。しかし、そこに求めていたものがなかったのかなんなのか不明だが、悲しみに暮れて泣き出してしまう。

というところで映画が終わります。

めんどくさい構成

実はストーリーだけを後から説明すれば上記のような感じになるんですけども、実際はこんなに分かりやすくないです。

というのも、この映画、過去のキャサリンの場面と9年後のジョアンの場面を交互に描いている。しかも、キャサリンとジョアンでは演じている役者も違うし名前も違うので、最初観客はこの二人が同一人物だということは分からない仕様になっています。

しかし、そんな時間や人物のトリックだとかがあったとしても、別にその謎が解かれたところで「えぇ!?なんという衝撃!?これはどんでん返ったぜぇ」とはならないんですよねぇ・・・

そして何故か三章構成になっていて、「ローズ」「ジョアン」「キャサリン」と名前がタイトルバックされるのもなんとなく鼻につく演出です…(;;)

まとめ

ちびぞうはなんと1.5倍速で鑑賞してしまいました。

後半やってくるえげつない殺害シーンとかがおぞましい、といった感想もあるようですが、ちびぞう的にはそこまでの流れが退屈過ぎて「ほう」といった感じでしたね。

何よりも悪魔払いのシーンがものすごくあっさり。神父さんがこの体から出ていけー!というと素直に出て行ってしまう悪魔さん。そのあっさり感と彼女の行動のおぞましさがなんともミスマッチ。

もしかしたら、悪魔に憑かれたあとの少女がどう育ったのかみたいなところに想像を及ばせる作品だったのかもしれませんが(悪魔が抜けたあとも殺人を繰り返してしまう、それから最後の涙は悪魔がもうそこにはいないというカナシミからだったのか…などなど)、そこまで深く考えようという気にもあまりなりませんでした…。

エマ・ロバーツ含め主演の女優さんたち三名がとにかく美しくて、そこは◎です(*´∀`*)

なんとなく生首をスーツケースでcarryingしたくなった人のためにアマゾンのランキング一位だったスーツケースを置いておきますね・・・。

 

 

 


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切り絵

切り絵【まどマギのシャルロッテちゃんと擬人化】切りました!

どうも~こんにちは、こんばんは、ちびぞうの切り絵のお時間です!

今回は以前から、というか2年くらい前に下書きを書き始めていた作品がよーーーーーーーやく切り終わったので(笑)写真と一緒にご紹介したいと思います!

切ったのは魔法少女まどか☆マギカに登場するシャルロッテという名前の魔女。擬人化の女の子キャラがシャルロッテちゃんを抱っこしているという二次創作のデザインです。

いつもと同じように、表が黒、裏が白になっている切り絵用の紙を使います。

下書きを書く

こんな感じで、白の面に鉛筆の下書きも途中のままにペンでなぞっていきます。

紙の大きさはA4です。

デザインはもう行き当たりばったり。思うままにペンを走らせます。

おおまかのラインを描きながら、詳細を埋めていく感じで描いていきます。

大体完成…ですが右下辺りが寂しいのでもう少し描き込みます。

これで下絵の完成です!!!

真ん中から切っていく

美鈴さんの切り絵用ハサミを使って、紙の真ん中から円を描くように外側へ向けて切っていきます。

裏側からメイキングを順に載せていきます。

ハサミではなく紙を動かす感じで切っていくイメージです。

少しずつ模様が出来てきます!

市松柄に植物模様が乗っています。

シャルロッテちゃんのほっぺにさしかかりました。

顔が少しずつ見えてきました!

前髪のところが細かくて苦行でした…

切った部分に偏りが出ないように、円形に切っていきます。

シャルロッテちゃん(擬人化)の方の顔も口元から見えてきました!

左下のスティックキャンディーの外側を切っていきます。

だんだん端に向かって広がってきましたね!そうしたら下側から端まで切っていきます。

左下。

右下。

左側のはしっこに、ちびぞうの名前を入れました。比較の為に1円玉を置いていますが、ここが一番細かかったです…。

文字などは、下描きを切って裏返すと左右反転してしまうので、最初から反転させた文字を書いて、それを切ります。

全体はこんな感じ

1円玉を置いています。

頭の部分もチョキチョキしたら…

完成です!!!!

百均で買って来たプラスティックのファイルに挟んで壁際で撮影~。

影が落ちてるのが切り絵っぽいですね。

今回、下絵の描き始めから完成まで一年半ほどかかってしまいました・・・(笑)

次回作もファンイラスト系にしようと思っていますが、次はもっと時間かけずに完成させたい…(笑)

ここまで、読んでいただきありがとうございましたー!

 

 


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さ行

携帯の電波が人を狂わす!?映画『セル』ネタバレ&感想

スティーブン・キングが仕掛ける衝撃のサバイバルホラー!

『シャイニング』『ミザリー』などのスティーブン・キング原作でしかも御大本人が脚本として参加されていると聞いたらそりゃ借りずにはいられませんよねぇええ!!!

ちなみに監督は『パラノーマル・アクティビティ2』『ラスト・リベンジ』などのトッド・ウィリアムズ監督。

主演は、今ではホラー映画ばかりの主演になってしまっているジョン・キューザックさんと、今やどこにでも現れる「仕事を選ばない」ので有名なサミュエル・L・ジャクソンさん。

うーん、なんとなく主演の二人の名前で不安になってきました…

更に製作総指揮にジョン・キューザックも参加しているということで…個人的に、製作側に俳優さんが回るとあまり、よいことが起きない気がしているんです…

公式サイトはこちら

【映画情報】

【原題】Cell
【制作国】アメリカ
【監督】トッド・ウィリアムズ
【脚本】スティーブン・キング、アダム・アレッカ
【原作】スティーブン・キング
【製作】リチャード・サパースタイン
マイケル・ベナローヤ
ブライアン・ウィッテン
シャラ・ケイ
【製作総指揮】ジョン・キューザック、スティーブン・ヘイズ、ピーター・グレアム、ベン・サッシュ、パディ・カレン、エドワード・モクタリアン、アルメン・アゲアン、ローレンス・フリード、タイラー・ホーズ、ブライアン・ポープ、ジェノ・タッツィオーリ、ザビエ・ジャン、マリーナ・グラシック、ジャン・コルベリン
【撮影】マイケル・シモンズ
【美術】ジョン・コリンズ
【衣装】ロレイン・コッピン
【編集】ジェイコブ・クレイクロフト
【音楽】マーセロ・ザーボス
【音楽監修】アンディ・ロス
【出演([]内は役名)】

  • ジョン・キューザック[クレイ・リデル]
  • サミュエル・L・ジャクソン[トム・マクコート]
  • イザベル・ファーマン[アリス・マクスウェル]
  • クラーク・サルーロ[シャロン・リデル]
  • イーサン・アンドリュー・カスト[ジョニー・リデル]
  • オーウェン・ティーグ[ジョーダン]
  • ステイシー・キーチ[チャールズ・アルダイ]
  • ジョシュア・マイケル[ラゲッティ]

【公開日(日本)】2017年2月17日
【上映時間】98分
【配給】プレシディオ
【映倫区分】PG12
【IMDB】4.3/10.0  (およそ20,000人の評価)

【あらすじ】

コミック作家のクレイは、ボストンの空港から別居中の妻と息子へ電話をかけるが、携帯のバッテリーがなくなり、通話の途中で電話が切れてしまう。その瞬間、空港内で電話をしていた人びとが次々と暴れだし、空港はパニック状態と化す。なんとか地下鉄へと逃げ込んだクレイは、車掌のトムらの協力のもと、暴徒化した人びとの攻撃から身を守りながら、妻と息子が住むニューハンプシャーを目指す。【引用元:映画.com

【感想】

☆2.0/5.0

こ、こーーーーーれは…つまらん!!(笑)

ごめんなさい、あんまり擁護も出来ないです。御大…ごめんね…こんなつもりじゃ…

ぶっちゃけ映画的なピークはオープニングで携帯を持ってた人々が次々におかしくなって周りの人間たちを襲いだすところですね。そこでガッと上がってあとは緩やかに右肩下がり。って感じです。

新しいゾンビ映画…?

今作のゾンビはちびぞう的にはゾンビとは思っていませんが、限りなくゾンビに近いものを持っていますのでその特徴を記しておきます。

  • 謎の携帯の電波によって、暴徒化する人々
  • 集団行動し、人間を襲うが噛まれても感染しない
  • 走る系ゾンビである
  • 夜はみんなで一緒になって口から音楽を出しながら寝ている
  • 彼らは視覚を共有している
  • どんどん進化し、口から怪電波を発してまともな人間をゾンビ化できるようになる
  • 進化は進み、夜にも活動できるようになる

そもそも携帯から発せられる謎の怪電波によって人間がゾンビと化すという設定が突拍子もなさすぎてついていけないんですよね…そんなことが出来るとしたらそれこそ『バイオハザード』シリーズに出てくるアンブレラ社のようなとてつもなくデカい企業が生物兵器を作ろうとしてたとかそういうオチでもなければこの突拍子のない設定と映画的なバランスが取れない感じがするんです。

しかも、このゾンビ進化して口から人間をゾンビ化する電波まで出せるようになりますしね。ジャンル的にもちょっとSF寄りというか…ハッキリしない、スッキリしない!

謎の伏線、謎のエンディング

中盤から登場人物達が口々に言う「赤いフードの男を夢で見た」という台詞。しかも、その赤いフードの男はコミック作家である主人公が以前創作したキャラクターと同じだというんです。

この、主人公が創り上げたキャラが実在しているのか、夢に見た男をキャラクターにしたのかはハッキリしませんが、「黒幕の男は複数人の夢の中に登場する」というまるで都市伝説の「ディス・マン」を思い出させるようなノリ。

しかもその黒幕の存在も明かされなければ、主人公が最終的に助かったのかそうでないかすらハッキリ描かれないんです。

伏線回収もなし、オチの説明もなし。

うーんスッキリしない!!!

ちびぞう的には、ラストは息子を取り戻し、仲間の所へ向かおう!とする映像も実はゾンビ化してしまった主人公の見ている夢だった…という感じのオチだと思っているんですけど、どうなんでしょうかね。それもありがちっちゃありがちでパッとしないですね。

まとめ

ゾンビ映画好きな人にも、御大ファンにもオススメ出来ない悲しい作品です。

スティーブン・キングの新作が映画館で観れる!!と思って興奮していましたが、これは映画館で観なくて良かったかも…。

しかし、なんとなく原作は面白そうな感じがするんですよね。テーマ的に。

うまく映像化が出来なかったのかなぁ…

 

あっ!唯一、運動場?に集まって寝ている大量のゾンビの上にガソリンをぶっかけて炎上させるシーンは楽しかったです!!!

 

 

 


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か行

ジョニデ×ディカプリオの名作ドラマ。映画『ギルバート・グレイプ』ネタバレ&感想

あなたに会えてよかった。

ちびぞうが高校時代にジョニデに狂っていた頃、ニュージーランドでDVDで観た作品。

日本語吹き替えと字幕が入っていない現地のDVDを購入したので、何回か鑑賞したものの実際どんな話だったのか確信が持てないままここまで来てしまった…。いつかはちゃんと字幕付きを見返そう!と思っていたんですが、なかなか出来ずにいたんですよねー。

今回、近場のTOHOさんで”午前十時の映画祭”に『ギルバート・グレイプ』が選ばれ、こ、これは観るしかない!!!!と観に行ってまいりました(*’ω’*)

ジョニデの演技もなかなか良いんですけども、今作は何よりも!知的障がい者を演じるディカプリオの天才的な演技が素晴らしいです。ここでアカデミーも狙えたのに惜しかったなぁ、という感じ。若い頃から十分な演技力があったということが良くわかります。ほんとに。

ちなみに午前十時の映画祭ではパンフは販売しないようですねー。欲しかったなぁ。

【映画情報】

【原題】 What’s Eating Gilbert Grape
【制作国】アメリカ
【監督】ラッセ・ハルストレム
【脚本/原作】ピーター・ヘッジズ
【製作】マイアー・テパー、ベアティル・オールソン、デビッド・マタロン
【製作総指揮】ラッセ・ハルストレム、アラン・C・ブロンクィスト
【撮影】スベン・ニクビスト
【音楽】アラン・パーカー、ビョルン・イシュファルト
【出演([]内は役名)】

  • ジョニー・デップ[ギルバート・グレイプ]
  • ジュリエット・ルイス[ベッキー]
  • メアリー・スティーンバージェン[ベティ・カーヴァ―]
  • レオナルド・ディカプリオ[アーニー・グレイプ]
  • ダーレン・ケイツ[ボニー・グレイプ]
  • ケビン・タイ[ケン・カーヴァー]
  • ジョン・C・ライリー[タッカー]
  • ローラ・ハリントン[エイミー・グレイプ]
  • メアリー・ケイト・シェルハート[エレン・グレイプ]
  • クリスピン・グローバー[ボビー・マクバーニー]

【公開日(日本)】1994年8月20日
【上映時間】117分
【配給】シネセゾン
【IMDB】7.8/10.0  (およそ186,701人の評価)

【あらすじ】

身動きが取れないほど太った過食症の母と知的障害者の弟を持つ青年ギルバート。家族の世話に追われる毎日を送っていた彼が、トレーラーで旅をする少女との出会いをきっかけに自分の人生を見つめ直す姿を描く。【引用元:映画.com】

【感想(ネタバレしているよ!)】

☆3.6/5.0

いやぁ、感動しました。クスッと笑えるコメディ要素と、うるると泣けるドラマの要素が良い具合に混ざりあっている名作ですねー…。

こういう話だったのか・・・!と分かったのはラストの家を燃やすシーン。なるほど、母を笑い者にしないためだったんですね。

おおまかなストーリー

年に一度、トレーラー群が町を通り過ぎていくのを二人で見送るのが弟のアーニーの毎年の楽しみ。二人でトレーラーを待つシーンから始まります。

 

アイオワ州の小さな田舎町を一度も出たことがないギルバート。

知的障がいを抱えた弟アーニー、父の自殺をきっかけに肥満症になってしまい七年も家を出ていない母、姉と、妹とギルバートの五人暮らし。

働いている食料品店のお客さんの人妻と時々火遊びをして、それ以外の時間はほとんど弟の世話をしているだけ、という暮らし。

そこに、トレーラーの故障で町に滞在することになったベッキーが現れて、ギルバートと恋をする…。

今まで、全ての時間をアーニーに割いてきたのを「彼女と過ごす時間が欲しい」という欲求が生まれ風呂中のアーニーを放置してしまったり、(それがきっかけでアーニーは水を怖がり風呂に入らなくなってしまう)給水塔に上るのを止められなかったりと、どんどんアーニーとの関係にも綻びが出てきてしまう。

給水塔へ上るなと再三注意を受けていたアーニー、ついに警察に連れて行かれてしまう。そこで、七年間家から出なかった母親が「息子を取り戻す」と警察署に出向き直談判。アーニーを無事連れて帰る。

アーニーの18歳の誕生日会の準備でゴタゴタとするグレイプ家。姉が作っていたケーキをアーニーが突き飛ばして駄目にしてしまい、仕方なくと町のスーパーで新しいケーキを買うも、それすらもアーニーは食べて駄目にしてしまう。ぶちぎれて「風呂に入れ!」と無理やりお風呂に入れようとするギルバート。勢いあまってアーニーを殴ってしまう。

弟を殴ってしまったショックで家を飛び出すギルバート。アーニーも家を出てしまう。

ベッキーのところに行ったアーニー、そこで彼女に促され川に入るところを同じくベッキーのところに向かったギルバートも目撃する。

無事にアーニーを家族の所に帰し、ギルバートもベッキーのところで一晩過ごしてから帰宅。無事に誕生日会で兄弟は仲直り。母親をベッキーに見せるのが恥ずかしいと言っていたギルバートもベッキーなら笑わない、と母に彼女を紹介する。

誕生日会が終わり、自らベッドへと上がった母はそのまま息を引き取る。

家族は母を笑い者にはしたくない、と家具を全て家の外に出し、母親の遺体ごと家を焼く。

ラストシーン。毎年トレーラーを待つあの大きな木の下で、19歳のアーニーとベッキーがやってくるのを待つギルバート。というシーンで終わり。

とても繊細な脚本で無駄がない

  • 火遊び相手の人妻が、なぜギルバートを選んだのかという質問に対して「あなたならずっとここにいるだろうと思ったから」と答える場面
  • ギルバートが働いている食料品店の店長が町に出来た新しいスーパーの存在を気にしていて、アーニーがケーキを台無しにした時に新しいケーキを買うため仕方なくスーパーへ行ったギルバートと店長が鉢合わせしてしまう気まずい場面

コメディタッチで笑わせてこようというシーンも確かにあるんですが、その全てがギルバートがどういう人間なのか、という表現に繋がっていて、上手!

家族のためが一番で「自分は何がしたいのか?」という疑問に答えられなかったギルバートが、ベッキーと出会い自分や家族のことを顧みて変化していくというところがとても繊細に描かれています。

最終的に、ギルバートの価値観は大きく変わったと思うんですが、特にその生活に大きな変化がない(あの町で弟と生きていこうとするのは変わらない)という終わり方もとても好印象。

都会に出て夢を追わない、そんな日々でも。家族がいて、愛する人がいて、満足と思ったのかもしれませんね。

まとめ

ギルバートを演じるジョニデもですが、アーニー役のディカプリオさんの演技が本当に尋常でないくらい上手い。天才です。

障がいを持った人の演技では『レナードの朝』のロバート・デニーロに次いで上手だと思っています。

母親役のダーレン・ケイツさんは実際にあれだけ太っているようで…CGとか特殊メイクではないんです。色んな意味でガチンコ。すごい。

ぜひとも一度は観て頂きたいヒューマンドラマです。

製作されてから25年近く経っているにも関わらず全く古さを感じさせないところもすごい。

色褪せない名作です。

 

 


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画像引用元:IMDB

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わ行

筋肉ハゲ参入!映画『ワイルド・スピード MEGA MAX』ネタバレ&感想

金はすぐに消える。だが…家族の絆は、そう簡単にはなくならない。

シリーズ5作目、MEGA MAXです!!!

時系列的には、

1→×2→MAX→MEGA MAX→EURO MISSION→×3 TOKYO DRIFT→SKY MISSION→ICE BREAK

4本目に当たりますね~。東京の話が6と7の間に挟まってる、とだけ覚えていればあとは綺麗に並んでいます。

今作から新筋肉ハゲのドウェイン・ジョンソンが参加し、2でポール・ウォーカーの相方をしていた黒ハゲのタイリース・ギブソンが再出演、ハゲ度ましましです。

レティを失ったドムに新しい出会いもあります。

前作のオープニングでチラッと出てきたハンさんも今回はメインメンバーとして参加します!!!

【映画情報】

【原題】Fast Five
【制作国】アメリカ
【監督】ジャスティン・リン
【脚本】クリス・モーガン
【製作】ニール・H・モリッツ、ヴィン・ディーゼル、マイケル・フォトレル
【製作総指揮】ジャスティン・リン、アマンダ・ルイス、サマンサ・ビンセント
【キャラクター原案/創造】ゲイリー・スコット・トンプソン
【撮影】スティーブン・F・ウィンドン
【美術】ピーター・ウェンハム
【衣装】サーニャ・ミルコビック・ヘイズ
【編集】クリスチャン・ワグナー、ケリー・マツモト、フレッド・ラスキン
【音楽】ブライアン・タイラー
【出演([]内は役名)】

  • ヴィン・ディーゼル[ドミニク・トレット]
  • ポール・ウォーカー[ブライアン・オコナ―]
  • ドウェイン・ジョンソン[ルーク・ホブス]
  • ジョーダナ・ブリュースター[ミア・トレット]
  • タイリース・ギブソン[ローマン・ピアース]
  • クリス・”リュダクリス”・ブリッジス[テズ・パーカー]
  • マット・シュルツ[ヴィンス]
  • サン・カン[ハン・ソウルオー]
  • ガル・ガドット[ジゼル・ヤシャール]
  • ドン・オマール[リコ・サントス]
  • テゴ・カルデロン[テゴ・レオ]
  • エルザ・パタキ―[エレナ・ネベス]
  • ヨアキム・デ・アルメイダ[レイエス]

【公開日(日本)】2011年10月1日
【上映時間】130分
【配給】東宝東和
【映倫区分】G
【前作】ファミリー再集結!映画『ワイルド・スピード MAX』ネタバレ&感想
【次作】レティ復活!映画『ワイルド・スピード EURO MISSION』ネタバレ&感想
【IMDB】7.3/10.0  (およそ人313,000の評価)

【あらすじ】

前科者のドミニクと彼を脱獄させた元捜査官ブライアンは、張りめぐらされた捜査網をかいくぐり、ブラジルの裏社会で身を隠していた。2人は逃亡生活を終わらせて自由を得るため、裏社会を牛耳る黒幕から1億ドルを強奪する計画を立案。世界中から凄腕のドライバーを集める。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレしているよ!)】

☆2.6/5.0

恒例の、ちびぞう初鑑賞時の感想は以下。

ここまで来るとだいぶストーリーやアクションシーンのクオリティも併せて面白さが上がってくる!レースの比率よりも犯罪の比率が大きくなってきてまるで『オーシャンズ11』のよう!ついにニトロも空気化!

キャストの方も安定のメンバーに加え新たなハゲも参加してハゲ対ハゲのアツい戦いが繰り広げられる!
ドウェイン・ジョンソンがデカすぎてドムがあんまり貫禄なくなっちゃってるけど・・・まぁいいか。
ハンも・・・素敵です///いつも何か食べてる。
東京ドリフトを観た方はきっとハンを見るたびに、いつ3に繋がるのかとハラハラしだす頃ですね。
とりあえず今回はセーフ!!

ハンが参加して大喜びなんだけど、今作でもジゼル相手に「東京でも行こうか」と言ってるんですよね…。でも大丈夫、まだ次回もハンはいます。まだ東京行かないです。

おおまかなストーリー

前回、終身刑になったドムをブライアン率いるファミリーが脱獄させるシーンから始まります。MAX→MEGA MAXは完全に地繋ぎになっているので、今作からもう単品で楽しむのは難しくなってきますね。

アメリカに犯罪者を引き渡す条約を結んでいないブラジルで、ドムだけでなくブライアンもミアも暮らしています。

レティが命懸けでドムがアメリカに帰れるように頑張ったのに…と思うとなんとも皮肉な状態。

1で登場したブライアンの恋敵ヴィンスもブラジルで妻子と共に暮らしていて、今作は彼が仕事を持ってきてくれます。

車を盗むため、列車を襲うという見た目にも規模的にも派手な犯罪をするファミリー!しかし、ヴィンスの仲間の裏切りによって、ブラジルで一番権力を持つ悪徳事業家レイエスに目をつけられることに。

今回の敵はこのレイエスさん。ミアがブライアンの子どもを身籠ったので、二人が犯罪から足を洗い家族で静かに暮らすお金を確保するため、レイエスの持つ一億ドルという資産を盗んでやろう!というのが最終的な目的になります。

アメリカからドム達を追って、ホブスとその部下エレナの捜査官もやってきて、計画成功の為に有能な仲間もわんさか呼び寄せられ、ファミリーは8.9人に増えます。

ここに、ハンやジゼルやローマン・ピアースやテズなどが参加。非常ににぎやか。

まず彼らはレイエスの資産をちょっとずつ狙い、盗むのではなく燃やして挑発。
彼が資産を守るため一か所に集めるように誘導する作戦でした。しかし、警察とも癒着があるレイエスは、なんと自分のお金を警察署に集めて保管させる。

ここの警察署の監視カメラに映らないよう、ヘアピンカーブを猛スピードで走ろうとトライするファミリー。ここでジゼルのドライブテクニックに惚れるハン。

結局、そんな速度で走れる車もテクニックもないよってことで透明になれる車(警察車両)を使おうという話になる。

次に、警察署内へ侵入した後、金庫を開ける作戦を立てるため、同じ金庫をハンが入手。

しかし作戦はホブスによって失敗、連行。道中、レイエスに捜査官もろとも奇襲を受け、部下を殺されてしまったホブスと一時休戦、同じ敵と戦うために共闘関係に

最後は正面から警察署へ突っ込み(侵入とかではなく文字通り壁をぶちやぶる)、金庫を車にくくりつけて無理やり金庫ごと逃走。

レイエスを倒したら、ホブスがレイエスにとどめをさして「24時間だけやろう。明日になったらお前たちを追う」とお情けしてくれて二人は金庫を置いて逃走。

しかし結局はホブスの目も華麗に欺いて(高架下で空の金庫と交換するという荒業をしていた)見事現金一億ドルを手に入れてめでたしめでたし。

途中で亡くなったヴィンスの子ども(ドミニクから名付けたというニコくん)の元へ、大金も届けられる。

ワイスピがややこしくなる人のための記憶ポイント

  • レティ以外のメンバーが大集合!
  • ミアが妊娠、ブライアンがそろそろ「足を洗うか」って気持ちになり始めるよ!
  • 今作から筋肉ハゲのホブスさんが参加するよ!
  • ハンとジゼルがカップルになるよ!
  • ドムが新恋人のエレナとくっつくよ!

こんなところですねー。金庫の強奪シーンも派手派手なので、そこも記憶に残ると言えば残る。

全体的にツッコミ要素が

まず、FBIを装ってやってきたローマンを疑うことなく荷物を受け取る警察がちょっとアホすぎるよね、ってところ。中身の確認くらいせぇ!

それから清掃員に扮装して侵入したのは良いけど、いくら「清掃中」のフダを出していてもトイレの壁をゴリゴリ削っていたら流石に気付かれるでしょ!?と思う。

しかもあんなに一生懸命ヘアピンカーブを猛スピードで曲がろうと練習したり車を用意していたのに

結局、正面突破ですか!?

というね。

繊細な仕事はあまりせず、力技でゴリゴリやってしまうところは「まぁ盗みよりアクションがメインだし」と言いたげ…(笑)まぁスパイムービーじゃないんで良いんですけどぉ。

個人的にいまかいまかとハンの活躍を待っていたんですが、彼がしたことと言えばジゼルを口説いたことと、金庫を用意したことと、ラスト付近のアクションシーンで追いかけてくる敵の車を一台倒したところ、だけですね・・・!(見えてないところで仕事してるとは思うけど)レイエスの手のひらの指紋を取ってくるという大切な仕事も、ジゼルに奪われてしまったしな…

車を倒したとこでハンの警官コスプレが見れるのはイイ

前作のオープニングではカッコいいバック運転を見せてくれたのに、今作ではあまりにも活躍シーンが少ない!!!!!本当に残念でした!!!

ハンの話に逸れたけど、最後のドムがエレナと手をつないでやってくるところも、結構唐突でしたね…

 

まとめ

吹き替え版で観たんですが、エレナ役の武井咲の演技が酷すぎてゲッソリしてしまいました。

 

ドムの恋人になる重要な役なのに、あの棒読みは酷いです。本当に!
しかも一緒にいるホブスさんの声優が小山力也(ジャック・バウアー)なので、掛け合いシーンの熱量の差がすんごいんですよ・・・。なんでこれ誰も途中で止めなかったんだろ・・・。

絶対に字幕の方が良いよ。

と声を大にして言っておきます。

 

 


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か行

我々は、みな病気なのだ。映画『キュア ~禁断の隔離病棟~』ネタバレ&感想

彼女は夢の中で踊っているんだ。でも、夢の中にいることを気付いていない。

『クロニクル』『アメイジング・スパイダーマン2』『キル・ユア・ダーリン』などのデイン・デハーンの主演作!!

彼はちびぞうが追いかけている俳優さんの1人であります!!
彼はもうとにかく、薬中のようなゲッソリとした病的な役が多い!!ので、今回もどんな病み顔を見せてくれるのかー!と楽しみでした(笑)

なんだか微妙に地雷臭のするB級ホラー的なパッケージとタイトルのわりに、ゲオでものすごい勢いで面陳されていたので何事なのか!?と思ったら、ゲオの先行レンタル一本目!という作品のようですねー。

しかも監督はパイレーツシリーズなどのゴア・ヴァービンスキーさんではないですか。B級とか言ってすいません(だって長年培った野生の勘には抗えない)

ちなみに、劇場公開はされていません!

【映画情報】

【原題】 A Cure for Wellness
【制作国】ドイツ/アメリカ
【監督】ゴア・ヴァービンスキー
【脚本/製作総指揮】ジャスティン・ヘイス
【原案】ゴア・ヴァービンスキー、ジャスティン・ヘイス
【製作】アーノン・ミルチャン、ゴア・ヴァービンスキー、デビッド・クロケット
【撮影】ボジャン・バゼリ
【美術】イブ・スチュワート
【衣装】ジェニー・ビーバン
【編集】ランス・ペレイラ、ピート・ボドロー
【音楽】ベンジャミン・ウォルフィッシュ
【出演([]内は役名)】

  • デイン・デハーン[ロックハート]
  • ジェイソン・アイザックス[ヴォルマー]
  • ミア・ゴス[ハンナ]

【レンタル開始日】2018年1月17日
【上映時間】147分
【IMDB】6.4/10.0  (およそ55,700人の評価)

【あらすじ】

NYでエリート金融マンとして働くロックハート。彼は自社のピンチに、スイスの療養地へ行って帰ってこなくなってしまった社長を連れ戻すという任につく。山奥にそびえる城のような療養所に向かう途中、タクシーの運転手から”来たはいいものの帰る者はいない”という話を耳にする。さらに、200年前の城の城主である男爵が、純血にこだわる男であったため妹と結婚しようとし、それを知られた村人に焼き殺されたという血塗られた歴史も知らされる事となる。療養所で社長を見つけたはいいが帰る気はない様子なので一旦村へ降りようとした時、タクシーの前に飛び出してきた鹿を引いて事故に遭ってしまう。目覚めるとそこは療養所のベッド。足を骨折し三日眠っていたというロックハートは、しばらくそこでの入院を強いられるのだった。

【感想(ネタバレしているよ!)】

☆2.5/5.0

で、でた~ジャンル分けしたらネタバレになってしまう系のやつ~!

ホラーサスペンスだったり、エロティックサスペンスだったりと書かれているサイトもありますが、ちびぞう的にこの作品は最終的には

ゴシックホラー

に落ち着きます。オカルトホラー寄りでもあります。

序盤が「NYのビジネスマン、何やら会社内での立場が危うい、逃げ切るためには社長を連れ戻せ!」といういかにも現代って感じの入りで、そこからの「田舎に行ったらサイコパスな人々に閉じ込められたよー」系のホラーだったというのはもはや王道の展開。

しかし実はこの映画、最初は何か巨大な悪がバックにいるのでは?とサスペンスタッチに描かれていて、そこから後半にかけてのネタバレでジャンルスイッチしようと試みているんですよねー。一種のどんでん返しを狙っているというか。

しかしまーーー無駄な伏線も(ミスリードのためとはいえ多すぎ)たくさんあるし脚本は雑だしで全くそれが上手く行ってない!残念!なので観ている人は「これってどういう系の映画なの??」という疑問符を浮かべつつ観ていたらぶっとんだラストに興ざめ。みたいな感じになってしまうことうけあい。

しかし意外に楽しめる

ちびぞうが気に入ったのは全体に漂う暗澹とした雰囲気、ファンタジックなスイスの景色、デハーンさんの美しい青い目から放たれる鋭い眼光。

そして、ミア・ゴスが歌う美しい鼻歌。

中盤、療養所の中で一人だけ若い”特別な患者”ハンナとロックハートが交流して、今まで一度も城から出たことがないという彼女を村に連れ出す場面が特に好き。
初めて飲むビールのまずさにびっくりしたり、初めて使うジュークボックスから流れてくるメタルロック寄りの曲に合わせてゆったりと踊るシーンすごくいい。

もーーーーとにかくすごく雰囲気がいいし、147分もあるのを感じさせない程度にはハラハラドキドキで、この療養所にはどんな謎があるのか??というミステリアスなところに引き込まれてしまうんですよね。

裏を探りまくりなデハーンさんが所長に早めに処分(SATSUGAI)されないのは不自然かなと思ってたんですが、そこのモヤりは所長の狙いを知ったらなんとなく「あぁ、一応使えるからとっておいたのね」という感じ。

真相はどうだったのか?

「社会で成功したものはみな、病んでいる。しかし、その事を認めない。すると体が心を裏切り叫び出す私たちは”病気である”と」

という療養所へ旅立った社長からの手紙を読む冒頭の入りから、なんだか現代社会に根付く闇のようなものを掘り下げるのか?という風に思わされます。

表向きの展開としては

お金持ちばかりを受け入れている「水が良い」という水を使った治療を主にしている療養所で、そこは患者が退院していかないという、うさんくささ100%の場所なんだけども、もしかしたら主人公も病気なのでは?という幻覚や過去についての伏線が出たりするので、「本当におかしいのは療養所なのか主人公なのか分からない」というサスペンスタッチなお話。

しかし真相は

元々、その地の水は人間の体に悪影響を及ぼすものだった。
200年前に村人に焼き殺されたと思われていた男爵は実は生きていて、自分の妹に身籠らせた子どもを連れて城に戻っていた。そして地下深くで水を研究し「人間の体を通してろ過」する事で不老不死の薬を作る事に成功。その薬を自分と娘、スタッフに飲ませることで200年の時を生きてきた。彼は自分の娘と契りを結ぶため、ハンナが大人になる(初潮を迎える)のを長年待ちながら療養所に集まる人間をろ過装置として使ってきた。

水は人間の体を通す必要があるので、患者に飲ませていた。しかし元来人間には毒なため、飲んでいる患者はどんどん体調が悪化、幻覚を見て自分が病気だと思い込むようになり衰えてミイラのように(エキス出してるから)死んでしまう。

そこに登場したロックハートさんが怪しい療養所内を社長を求めて探索しているうちにその闇に気付き、脱出と謎の解明に奮闘。

エンディングは

すべての謎を解き明かし、劇中で初潮を迎えたハンナが男爵に襲われそうになっているところを助けて、二人で城から脱出!
NYから帰りが遅いと痺れを切らせた重役たちが迎えに来ているけども、「もう帰らない」とばかりに笑顔で去っていく。というエンディングでした。

まとめ

いやー。ぶっとんでいるというかなんというか。

まさか200年前の人が今も生きてましたよー!不老不死の薬作ってました!なんてオカルトでファンタジーなオチを迎えるとは、オープニングを観た誰が想像できようか。いやできまい。

けっこーーーな伏線を放置していたりするのも気になるし、お話はけっこうめちゃくちゃ。
(個人的にドイツ語で何言ったかわかんないって場面、あとで明らかにして欲しかった。多分死体を運んでいたあの男は、「患者ではなく死体」と言っていたんだと思うけど…)

まぁ色々粗も目立つけど、だけどキライになれない。そんな作品。

デハーン効果もあるかもしれませんね。ちなみに今作の彼の病み度は85%くらい。

今回は結構な拷問も受けているので、ファンはつらい、というシーンもあるかもしれません。頑張って観よう!

 

あ、スイスの景色は本当に素晴らしかったですよ。美しい絶景ばかりでした。

なんだか美味しいお水が飲みたくなる映画でした・・・(笑)
調べたら水のプロが選ぶ一番美味しい水ランキングの第一位は鹿児島県の「財宝」だそうで。

 

 

 


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さ行

殺人鬼カップルを描いた問題作『地獄愛』ネタバレ&感想

”私たちの無限の愛を誰もわかってくれないの

でも私は貴方を見つけた”

はい、ちびぞうさんの「好きだと言うと人格を疑われる系映画」の時間です(笑)

 

ファブリス・ドゥ・ヴェルツ監督が実在した殺人鬼カップルを題材に描いた

「ベルギー闇三部作」の第二弾だそうですよ!!!!!

なんだそれ?と聞かれてもちびぞうはよく知りませんが、第一弾はなに?という質問になら答えられます!それは

2006年公開の『変態村』!!!

内容の説明がはばかられるような狂気と不快感に満ちた作品なんですが、こんなタイトルでも別にふざけた感じの作品ではないです。ちびぞうは好きな映画です。気になる方はぜひググってみてくださいね~

そして今回は変態村に続く第二弾ということで、監督の名前に惹かれてDVDを手にとってみました。

同じカップルを元ネタにした映画『ハネムーンキラーズ』との合同公式サイトはこちら

そういえば、娘役で『神様メール』のピリ・グロインちゃんが出ていました。端役だけど輝いてる。

ベルギー発のファンタジックコメディ!映画『神様メール』ネタバレ&感想

【映画情報】

【原題】 Alleluia
【制作国】ベルギー/フランス
【監督】ファブリス・ドゥ・ベルツ
【脚本】ファブリス・ドゥ・ベルツ、バンサン・タビエ、ロマン・プロタ
【製作】バンサン・タビエ、クレマン・ミゼレ、マチュー・ワルテル、バート・バン・ランゲンドンク
【共同製作】ジャック=アンリ・ブロンカール、オリビエ・ブロンカール、ファブリス・ドゥ・ベルツ
【撮影】マニュアル・ダコッセ
【衣装】クリストフ・ピドレ、フロランス・ショルテ
【編集】アン=ロール・ゲガン
【音楽】バンサン・カエイ
【出演([]内は役名)】

  • ローラン・リュカ[ミシェル]
  • ロラ・ドゥエニャス[グロリア]
  • エレーナ・ノゲラ[ソランジュ]
  • エディット・ル・メルディ[マルグリット]
  • アン=マリー・ループ[ガブリエラ]
  • ピリ・グロイン[イヴ]
  • ダビッド・ミュルジア[ペレ・ルイス]

【公開日(日本)】2017年7月1日
【上映時間】93分
【配給】 アンプラグド
【映倫区分】R15+
【IMDB】6.2/10.0  (およそ2,040人の評価)
【劇中で登場する映画】『アフリカの女王(1951)』

【あらすじ】

シングルマザーのグロリアは、出会い系サイトで知り合った男ミシェルに心を奪われる。実はミシェルは寂しい女性の性的欲求を満たして生計を立てる結婚詐欺師だったが、ミシェルの正体を知ってもグロリアの愛は冷めることなく、2人は兄妹と偽って一緒に結婚詐欺を繰り返すように。2人の歪んだ愛はやがて狂気へと変ぼうし、寂しい女性たちを次々と殺害していく。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレしているよ!)】

☆3.2/5.0

点数点けるのとか本当に難しい系の映画ですよね・・・。エロもグロもたっぷりで。

ただちびぞうはこの監督の映像表現が好きなので、結構スコアを上げがちになってしまいます。

元ネタになったレイモンド・フェルナンデスとマーサ・ベックのロンリー・ハート事件の映画はもう一つあって、タイトルはそのまま『ロンリー・ハート』主演はなんとジョン・トラボルタだというのでびっっっくりしました。

これは観ないと!!!

ちなみに事件の詳細などは「殺人博物館」さんの方で読めるので興味ある方は遊びに行ってみてください。どの部分が脚色かなども分かってなかなか興味深いです。

おおまかな流れ

グロリアが病院で死体を拭くシーンからスタート。

第1幕から第4幕までの章構成になっていて、タイトルに女性の名前がついています。

第1幕:グロリア

ミシェルとグロリアがネットのデートサイトで出会う所から恋に落ちるところまでが描かれる。
グロリアはミシェルが結婚詐欺師だという事をすぐに知る上に捨てられそうになるけども、彼と一緒に生きていきたいと愛を告白する。そして娘を友人に預け、二人で結婚詐欺師としての旅を始める。

第2幕:マルグリット

グロリアを妹と偽って、詐欺する相手の家に転がり込む二人。
他の女性とミシェルが体の関係を持つ事に激しい嫉妬を覚えたグロリアは、マルグリットに襲いかかり絞殺してしまう。
元々、病院で死体を綺麗にする仕事をしていたグロリアさん。ゴリゴリ切ってバラバラにて処理します。

第3幕:ガブリエラ

今度は宗教家の女を騙す。
ガブリエラは結構高齢でお世辞にも美しいとは言えない感じの女性なので、濡れ場のシーンは結構厳しい物があります(笑)

しかし今回も結局グロリアが激おこになってしまいガブリエラを撲殺して解体。パターン化してきてるのに避けようとしないところがなんともかんとも。やっぱり異常なんですよね。二人とも。

こんだけ面倒なグロリアを手放さない、というところに確かに二人にしかわからないような愛があったのかもしれません。

第4幕:ソランジュ

最後は牧場の美しき未亡人。可愛らしい娘のイブちゃんと暮らしています。
ここで大きく物語が動く。
グロリアの娘には興味なかったミシェルがイブちゃんと仲良くしていたり、ソランジュとイチャつくところをグロリアに見せないように薬を盛って眠らせたりして、明らかにソランジュとイブをグロリアから守ろうとするミシェルの姿が垣間見れる。真実の愛を見つけてしまったのか、な…?と思いきや。

結局はソランジュにミシェルの子どもを身ごもったと言われて二人の関係を知り発狂したグロリアに「斧でソランジュを殺せ!」と煽られて、ミシェルは彼女を殺してしまう。次にイブちゃんをも手にかけようとしたグロリアにミシェルが掴みかかり、イブちゃんだけは逃がすことに成功。

グロリアが自分の娘に電話して「もうすぐ戻るからね」と約束して、エンドロール。

ラスト、ミシェルの体を拭くグロリアの姿はオープニングと重なる演出になっています。

どうでもいい感想とまとめ

二人でデートで映画を観てケラケラ笑っていたのが印象的。こうしてみると普通のカップルなのにな・・・。

この映画だとただの結婚詐欺師を殺人鬼に仕立てたのは女の方・・・。
ですが、元ネタになったレイモンドの方も殺人の前科があったらしく、実際は二人が出会って最悪な化学変化を起こした結果そうなってしまったんだな・・・という感じですね。

この監督の、毒々しい色の使い方とか、狂気を感じる病的な映像表現がすごく好きなんです。

殺人鬼というだけではない二人の人生や彼らなりの愛を狂気混じりによく表現していたと思います。

ミュージカル映画でもないのに、第2幕で突然グロリアが歌い出す演出があったり、その曲がエンディングでも流れると…なんかもう…すごい…(言葉では表せない)となりますね。

オープニングとエンディングがリンクするところも好き。

それから、第4幕で薬を盛られたグロリアが目を覚ました後に”過去に殺した女たち”の幻覚を見るシーンがあるんですが、ここがもう不快度MAX!!!「なんでこんな映像を意図的に作れるんだろう」と監督の正気を疑いたくなりますが、好きです><

 

絶対に人には勧めませんが、こういったマニアックで人に隠れてこそこそ観る系の作品が好きなアンダーグラウンダーの皆さんはぜひ、手に取ってみてください。

ついでに同監督の『変態村』は今作より不快で不可解で難解なのでそちらも併せてどうぞ!!(結局すすめちゃう)

…ハネムーンキラーズとロンリー・ハートも観ないとだなー。

 

 


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山本美月がガングロギャルに!?映画『ピーチガール』ネタバレ&感想

「桃の花が咲くのは、三年後!」

たまーーーーーに、こういう少女漫画系というか、キュンキュン系の青春ラブストーリーを観たくなるんですよねーーーー。

これ系であんまり大当たり!と思うような作品はあんまりないんですが…『orange-オレンジ-』は面白かったし好き!

今作は映画仲間が原作のピーチガールのファンだったということで話題にしていて、ちょっと自分も観てみようかなという気に。

ちなみにちびぞうは原作は未読です。

公式サイトはこちら

【映画情報】

【制作国】日本
【監督】神徳幸治
【脚本】山岡潤平
【原作】上田美和『ピーチガール(講談社)』
【製作プロデューサー】清家優輝
【製作総指揮】大角正
【撮影】小松高志
【照明】蒔苗友一郎
【録音】石貝洋
【美術】磯田典宏
【編集】下田悠
【音楽】蔦谷好位置
【主題歌】Carly Rae Jepsen – ”Call Me Maybe”
【出演([]内は役名)】

  • 山本美月[安達もも]
  • 伊野尾慧[岡安浬(カイリ)]
  • 真剣佑[東寺ヶ森 一矢]
  • 永野芽郁[柏木沙絵]
  • 本仮屋ユイカ[安芸操]
  • 水上剣星[星岡安涼]
  • 升毅[岡安崇史]
  • 菊池桃子[安達桜子]

【公開日(日本)】2017年5月20日
【上映時間】116分
【配給】松竹
【映倫区分】G
【IMDB】6.5/10.0  (およそ160人の評価)

【あらすじ】

女子高生・安達ももは、純粋でマジメな性格にもかかわらず、ギャル風な外見のせいで、周囲から誤解されて悩んでいた。ももの欲しがるものを手に入れるためには手段を選ばない友達の柏木沙絵は、ももが一途に思いを寄せる硬派でシャイなとーじを横取りすべく、ももにさまざまな罠をかけていく。そんなもものピンチを救った学校一のモテ男・カイリは、ももの一番の理解者として、次第にももに好意を寄せはじめる。とーじとカイリ、まったくタイプの異なる2人の間で、ももの気持ちが揺れていく。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレもしてるよ!)】

☆2.5/5.0

二人の魅力的な男子の間で揺れる…というスタンダードな少女漫画設定のお話。

ざ、残念だけども話的には面白いとは言いにくい…これは原作ファンなら嘆いてしまうのでは?と原作は読んでなくても安易に想像できる感じでした…。

ストーリー運び、キャラ設定が雑い!

例えばカイリがももちゃんを好きになったきっかけが、”浜に打ち上げられていたカイリにももちゃんが人工呼吸をした”という突拍子もないものだし、実際にそんなエピソードがあったのかどうかの真相も劇中では語られません…。

そしてラストでその浜辺でのキスシーンを再現するかのようにカイリが溺れるシーンがあるんですけども、その流れもとっても無理やり!!
ももちゃんからもらったストラップを落として慌てていたらどこからともなくDQNがやってきて「これ君の?返して欲しいか~?」とストラップを仲間内で投げ合ってカイリをおちょくるという雑な絡み方をしてきて、そのままストラップを海へぽーい!→探すためにカイリが海へ入る→溺れる という流れ。

今どきいい年したおっさん達が、いくらチンピラとはいえ高校生相手にあんなつまんないことするもんなのかな…

 

それと「学校一の小悪魔」と称されるさえちゃんも酷かったなー。
カイリともものキスシーンをSNSに流したりとか、仲間の男にももちゃんを誘拐させてラブホに連れ込ませるとか、その隙にももちゃんの香水とウィッグを使って暗闇でトウジを雑に誘惑したり(しかもすぐにバレる(笑))と…もう小悪魔というか「悪魔そのもの」って感じ。なのに、ももちゃんはみんなが自分を見た目で判断して誰も寄って来なかったときに学校で初めて話しかけてくれた友達だから、と彼女の悪行のほとんどを許してしまう(許しているように見える)んですよねーーー…。いやいや、いくら最初の友達だとしても、許しちゃいけないこと散々されてますよ…。

こんな感じでツッコミ満載な上に、

トウジが急にももちゃんに別れを告げるのはさえちゃんからももちゃんを守るためだったりだとか、チャラくてウザいと見せかけて実は誠実で良い奴だったカイリ選んでももちゃんと最終的にはくっつくんだろうなって感じのこととか、そのカイリは実は兄貴の彼女に恋をしていたのかなー、そしてひと悶着かなーというところも。

全部読めてしまう…

ありがちな話もキャラの魅力や演出方法で様式美として楽しむことも出来るようになると思うんですが、この映画はほとんどが雑で、駄目でしたね…

だけどごめん!ハマってしまった!

ひとえに、伊野尾慧くん扮するカイリのキャラクターが魅力で、完全にやられてしまいました。

もう最初はあまりにも女顔でオネェキャラにしか見えなかったんですけども、あの鼻声の腹立つ演技が癖になってしまいましたね…。

ウザがらみされても許してしまいたくなる隠れた誠実さにも惹かれるし、うーんこれがギャップ萌えというものか…という感じでした。

「元気をくれた人」

という一文が予告編で出るんですけど、本当にぴったり。

カイリが落ち込んだももちゃんを一生懸命励まそうとしてるシーンはジーンと来ます。

劇中で彼が着てる服もオシャレで可愛いしね。夢に向かってひたむきに頑張るカイリくん、可愛いですよ!!!

まとめ

いい歳こいて青春ラブものの登場人物にうつつをぬかしているちびぞうは、連続二回、この映画をレンタルしてしまいました(笑)

話もひどい、ほとんどのキャラも酷い、演出も恥ずかしい!

だけど伊野尾くんは良い味してます。彼のファンは必見ですよね。

逆に言えばちびぞう的に褒めるポイントはそこしかない!のでやはり注意が必要です。

期待値は上げずに、気軽に観てください(笑)

 

 


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