カテゴリー
あ行

ついに完結!?『アベンジャーズ/エンド・ゲーム』ネタバレなし感想

最強の、逆襲〈アベンジ〉へ―――

うううううううーーーーー!!!!!!ついに、ついにやってきてしまいました。去年の春に絶望させられ、そこから待ちに待って1年。ついに、ついに。アベンジャーズの今シーズンの幕引きです。

あーーーーーー本当に観るのが怖かった。

メタ情報として、キャップとソーと社長の役者はもうアベを引退だということを知っていたので、おそらくはそういった話の展開になるのであろう、と。
引退=キャラクターの死というわけではないということは分かっていましたが、とにかく怖かったんです。

それから、今作はサー・スタン・リーのカメオ出演が見られる最後の作品でもあり、そういう意味でも悲しかった。スタンリーが亡くなってから、今作で彼の姿を見るまでは御大は死んでいないことにしよう!とちびぞうの中で決めていましたからね・・・。

今回は東京で映画仲間とオフ会をしたので、仲間8人と仲良く一列になって鑑賞してきました。2D字幕での鑑賞です。

パンフはこんな感じ。当然のように通常版と特別版があり、特別版の方を買いました!

豪華なカバーがついていて、これを外すとこのブログのタイトル下に貼った画像のデザインが出てきます!全部で怒涛の78P、税抜き1,000円です!大台に乗ってしまいましたね~~~~。製作陣やキャストのインタビューに加え、アメコミライターの主水さん、光岡ミツ子さんなどのコラムが載っています。

やっぱりなんといってもアメコミ系のパンフはアートワークやコンセプトアートのページが素晴らしい。素晴らしすぎて目からナイアガラの滝ですよ。

ばちくそクールなシールもついている。

映画情報

【原題】Avengers: Endgame
【制作国】アメリカ
【監督】アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ
【脚本】クリストファー・マルクス、スティーブン・マクフィーリー
【製作】ケヴィン・ファイギ
【製作総指揮】ルイス・デスポジート、ビクトリア・アロンソ、マイケル・グリロ、トリン・トラン、ジョン・ファブロー、ジェームズ・ガン、スタン・リー【共同製作】ミッチ・ベル、クリストファー・マルクス、スティーヴン・マクフィーリー
【撮影】トレント・オパロック
【プロダクションデザイン】チャールズ・ウッド
【編集】ジェフリー・フォード、マシュー・シュミット
【衣装】ジュディアナ・マコフスキー
【視覚効果&アニメーション】インダストリアル・ライト&マジック
【視覚効果監修】ダン・デレウ
【ビジュアル開発主任】ライアン・メイナーディング
【音楽】アラン・シルヴェストリ
【音楽監修】デイヴ・ジョーダン
【キャスティング】サラ・ハリー・フィン

【出演([]内は役名)】

  • ロバート・ダウニー・Jr[アイアンマン/トニー・スターク]
この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は IMG_0194-1.jpg です
  • クリス・エヴァンス[キャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャース]
この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は IMG_0193-1.jpg です
  • マーク・ラファロ[ハルク/ブルース・バナー]
この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は IMG_0197-1.jpg です
  • クリス・ヘムズワース[ソー/ソー・オーディンソン]
この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は IMG_0195-1.jpg です
  • スカーレット・ヨハンソン[ブラック・ウィドウ/ナターシャ・ロマノフ]
  • ジェレミー・レナ―[ホークアイ/クリント・バートン]
  • ドン・チードル[ウォーマシン/ジェームズ・”ローディ”・ローズ]
  • ポール・ラッド[アントマン/スコット・ラング]
  • ブリ―・ラーソン[キャプテン・マーベル/キャロル・ダンヴァース]
  • カレン・ギラン[ネビュラ]
  • ダナイ・グリラ[オコエ]
  • ベネディクト・ウォン[ウォン]
  • ジョン・ファブロー[ハッピー・ホーガン]
  • ブラッドリー・クーパー[ロケット(声)]
  • グウィネス・パルトロー[ペッパー・ポッツ]
  • ジョシュ・ブローリン[サノス]

【公開日(日本)】2019年4月26日
【上映時間】182分
【配給】ディズニー
【前作】キャプテン・マーベル
【次作】スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム
【IMDB】9.0/10.0  (およそ244,000人の評価)

【あらすじ】

前作「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」で、宇宙最強の敵サノスに立ち向かうも、ヒーローたちを含めた全人類の半分を一瞬で消し去られてしまうという敗北を喫したアベンジャーズが、残されたメンバーたちで再結集し、サノスを倒して世界や仲間を救うため、史上最大の戦いに挑む姿を描く。【引用元:映画.com

【感想】

☆/5.0

まずはネタバレを無しにして、とにかく湧き上がる感想をつらつらと述べていきたいと思います。

近日中にもう一度観に行く予定なので、その後でネタバレも含んで冷静な気持ちで書いていきたい。

もーーー!!!最初から最後まで泣きっぱなしでしたよ!!!オープニングからエンドロールまで!!!何度泣いたことか!!!

このMCUシリーズで毎回チラッと顔出しをしていた原作者スタンリーのカメオ出演が今回で最後になる、寂しい、とか色々言ってたんですけどもぶっちゃけスタンリーどころじゃなかったぁあああごめんねえぇえええ!!!!!でもばっちりとそのシーンは目に収めましたよ!!!!

もう何から言っていいか分からない。ネタバレなしだと難しい。

脚本に関しては、ちびぞうにとってあんまりやって欲しくないなーと思うような展開があったのは確かですし、「冷静になったらツッコミどころも増えていくのでは??」と思う部分もありました。でも!!!でもね!!!やっぱりこう言いたい。

お疲れ様でした。と。

ハリポタの最終章を観終わった時とすごく近い気持ちです。とにかく、この10年間(ちびぞうはアイアンマンの1から劇場で追ってるわけではなくておそらく2012年の『アベンジャーズ』からなので厳密に言えば7年間)、製作陣や監督、キャストの皆さんにお疲れ様でしたと、楽しませてくれてありがとうとそう声を大にして言いたいんです。

こんなに熱い気持ちを持って追いかけられるシリーズというのはちびぞうにとって初めての映画体験だったし、『アイアンマン』で「私がアイアンマンだ」と社長が言ったその瞬間からずっと社長のファンだったちびぞうとしてはもうね………泣くしかないんですよ。

込み上げてくる熱い気持ちを涙と鼻水に替えて垂れ流すしかできないんですよ。

本当に最高でした。感動オブザ・ワールドでした。

キャラクターの強さのバランスを考えて適度に強キャラを弱体化させつつみんながみんなしっかりと見せ場を持って活躍できるようにしていた。

今までの伏線も拾いながらこれだけ沢山のキャラクターのストーリーをなんとかまとめきってくれた、そしてそれぞれが己の納得いく形でエンドを迎えたと感じています。良かった。でも悲しい気持ちはずっときっとこれからも続くんだろうなぁ。

このアベンジャーズのシリーズは「フェイズ」という区切りでも分けられていて、今作のエンドゲームでフェイズ3が終了。そして次回作のスパイダーマンからフェイズ4が始まる、という流れになっています。つまりまだアベンジャーズ自体は続いていくんです!!

しかし今作で大きな流れが一つ終わり、色んなエピソードがまとめられ、キャラクターたちもそれぞれのストーリーを完結させて次へ進むという形。実質ここから先、どのキャラが続投するのかも分からないし(スパイディとフューリーさんは確実ですが)、もう見られないキャラもいるでしょう。

アイアンマンを筆頭としたアベンジャーズ・エンドゲーム までのインフィニティ・ウォーは完結として観て、次からの作品は全くの別物として考えていく方が、すっきりと観ていけるかもしれませんね。

スタンリー、そしてルッソ兄弟ありがとう!

お疲れ様でした!!!!!!!

アイアンマン最高!!!!!!!!


にほんブログ村 映画ブログへ


カテゴリー
あ行

アメリカ原住民の不遇と苦しむ父親たち。映画『ウィンド・リバー』感想&ネタバレ

なぜ、この土地〈ウィンド・リバー〉では少女ばかりが殺されるのか―――

こちらもちびぞうの働く映画館にやってきた作品!

アベンジャーズシリーズで「ホークアイ」を演じているジェレミー・レナ―、そして「スカーレット・ウィッチ」を演じているエリザベス・オルセンの二人の共演作!!!二人はアベンジャーズシリーズの配役でも絆が見え、きっと俳優さん自体も仲良しなんだろうなーと予想されます!!

ジェレミー・レナ―はオファー当時忙しく、一度『ワンダー・ウーマン』でスティーブ・トレバーを演じていたクリス・パインにも話が行ったらしいです。しかしワンダー・ウーマンで忙しかったクリスもオファーを受けられず、結局レナ―さんがやることになったそう。

こういう話を聞くと「この俳優さんだったらどうなったかな?」と想像してしまいますけども、ちびぞう的にはこの配役でバッチリだったかなーと!

パンフはこんな感じです。

真っ白い雪の中に飛び散る血痕と足跡。それを見つめる男性の後ろ姿。もーこの表紙だけでも想像が掻き立てられますね!!!大きさはB5よりも少し縦長かな?26Pで税抜き667円!
ネイティブアメリカンについての豆知識がまとめられてるページが映画の理解を深めます!!

【映画情報】

【原題】Wind River
【制作国】アメリカ
【監督/脚本】テイラー・シェリダン
【製作】ベイジル・イヴァニク
【製作総指揮】エリカ・リー
【撮影監督】ベン・リチャードソン
【編集】ゲイリー・D・ローチ
【プロダクション・デザイン】ニール・スピサック
【衣装デザイン】カリ・パーキンス
【音楽】ウォーレン・エリス、ニック・ケイヴ
【出演([]内は役名)】

  • ジェレミー・レナ―[コリー・ランバート]
  • エリザベス・オルセン[ジェーン・バナー]
  • ジョン・バーンサル[マット(掘削所警備員)]
  • ギル・バーミンガム[マーティン(ナタリーの父親)]
  • ジュリア・ジョーンズ[ウィルマ(コリーの元妻)]
  • ジェームズ・ジョーダン[ピート(掘削所警備員)]
  • ケルシー・アスビル[ナタリー(殺された少女)]
  • グレアム・グリーン[ベン(部族警察長)]

【公開日(日本)】2018年7月27日
【上映時間】107分
【配給】KADOKAWA
【映倫区分】G
【IMDB】7.7/10.0  (およそ151,150人の評価)

【あらすじ】

ネイティブアメリカンが追いやられたワイオミング州の雪深い土地、ウィンド・リバーで、女性の遺体が発見された。FBIの新人捜査官ジェーン・バナーが現地に派遣されるが、不安定な気候や慣れない雪山に捜査は難航。遺体の第一発見者である地元のベテランハンター、コリー・ランバートに協力を求め、共に事件の真相を追うが……。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!!)】

☆3.6/5.0

この映画は、実際に起きているネイティブアメリカンの女性たちの境遇をサスペンス仕立てに見せた社会派ドラマです!!!!

コリー役のジェレミー・レナ―の演技の渋いこと渋いこと!!

社会派サスペンスでもありながら、父親と娘の話でもあります。とっても深い味のある良い映画です。

おおまかなストーリー

雪山で死体を発見したのは、野生生物局で働く白人ハンターのコリー。その死体が、自分の娘の親友の女の子であったことから彼は胸を痛めます。

この雪山で見つかった死体は性的暴行を加えられており、どこかから裸足で5キロ以上逃げてきて肺が凍り破裂して死亡してしまったということが明らかに。

FBIの新人女性捜査官ジェーンは現地の人にも舐められまくり。

死因が肺出血だったことで他殺にはできないと検視官に言われますが、それに納得いかないジェーン!!!動物の足跡を見分け、追跡するプロであるコリーに助手になるよう頼み、二人で犯人捜しをはじめます・・・。

コリーはかつて自分の娘を亡くしインディアンの奥さんと別れています。そして今回の被害者の女の子は自分の娘とも友達、両親ともお友達、更に娘が見つかった状態も酷似している(しかしコリーの娘の事件は未解決のまま)。過去の辛い気持ちが蘇って苦しむコリー。

犯人への想いというものが、自分の娘に対するものと重なっていきます。

現場の近くでもう一つ、今度は白人男性の遺体が見つかります。彼は近くの掘削所の警備員をしており殺された女の子の恋人でした。そこから、他の警備員たちに聞き込みを始めるジェーン捜査官。どうやら警備員たちが怪しい!

事の真相は、彼女と警備員の恋人が彼らの住まいでイチャついているところに別の警備員たちが帰ってきて、揉め始める。レイプしようとする警備員たちから彼女を守ろうとするも、撲殺されてしまう。暴行を受けた彼女は殴られる恋人を後ろ目に白銀の山の中を逃げ出します。

そしておよそ7キロほど離れた山の中で肺が破裂し、死亡。というものでした。

捜査官や保安官と警備員たちとの銃撃戦から逃れた主犯の男を見事狙撃し、雪山の山頂付近へ運んだコリー。

「彼女はとても強かった。裸足で雪山を七キロも走ったんだ。お前はどれくらいできる」

と問いかけ、わざと男を裸足で逃がします。しかし男はすぐに倒れ込んでしまう。コリーが頭を撃って殺す。

犯人を捜すために共に過ごしていたジェーンとコリーの間には親子にも近い絆が芽生えていました・・・って感じで映画は終わります。

哀しい映画だけどイイ台詞がある

コリーが、娘を亡くしたインディアンの友人に向けて語る言葉が深イイんです。

「時間が癒してくれると言うが、実際は何も解決してくれない。傷は消えない、しかし痛みに慣れることは出来る。その痛みを忘れるな、苦しみ続けろ。娘との思い出に生きたいならば、決して忘れてはならない」

ちょっとかいつまんでますが、こんなようなセリフでした。

娘を亡くした時にコリー自身が医者?か誰かに言ってもらった言葉のようで、時間が傷を癒やすのを待つのではなく、その痛みこそ娘と共に生きているという証だから抱えて生きろっていう言葉でした。確かにそう考えた方が、痛みを受け入れやすくなるかもしれないなって目から鱗でしたし、とても感動しました。

 

そして、コリーが何度も口にする「彼女は強い人だった」という言葉も印象的。彼女が人間的にいかに強く美しい魂を持っていたのかという表現でもありますし、こんな理不尽な仕打ちを受けるべきではない、という悔しさも伝わって来ますね。

まとめ

原住民が白人からどういう目で見られ、どういう扱いを受けているのかという痛ましい真実を静かに、重厚に描かれていて、深く胸に突き刺さります。

更に娘を亡くした父親の苦しみと愛にも触れることができます。

映画を観終わってちびぞうは仲間たちに「流石ホークアイさん百発百中!!!」としか感想を言わなかったんですけど(笑)本当はもっと色々語りたくなる映画です(笑)

ジェーン役のエリザベス・オルセンは強くて美しく、スカーレット・ウィッチの時より大人っぽい魅力がありました。ほとんど見た目は変わらないのに、同じキャラクターに見えないというのはさすが役者さんですね!(ジェレミー・レナ―は若干”ホークアイさん休暇で事件に巻き込まれる”感あったけど(笑))

 

雪山の映像は恐ろしく冷たくて綺麗ですし、ぜひ機会があれば劇場で観ていただきたい一本です!

 

 


にほんブログ村 映画ブログへ

カテゴリー
あ行

量子の世界から母を救い出せ!映画『アントマン&ワスプ』ネタバレ&感想

最小にして最強!!

待ちに待ったアントマンの新作ですよ!!!!MCU(マーベル・シネマティックユニバース)シリーズ前作の『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』でショックを受けたファンの傷はここで癒してもらえるのか・・・!

ネタバレ注意!『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』メンバーの運命の行方は!?

ちなみに、今作は1で登場したホープというヒロインが、新女性ヒーロー「ワスプ」として登場予定!!と言ってもアントマン自体の一作目である『アントマン』は未見でも良さそうらしいです。

体長1.5センチのヒーロー!映画『アントマン』ネタバレ&感想

パンフはこんな感じ。やっぱりマーベルは豪華。

スタイリッシュでかっこいいですね。右下のロゴのところに小さくアントマンとワスプがいるのも可愛らしいです(笑)48Pで、人物相関図やこれまでのストーリーが丁寧に乗っています!アートワークをデザインしたポストカードが4枚入っています!嬉しい!税抜き815円♪

(なぜかマイケル・ダグラスの写真だけが載ってないのが不思議・・・なぜ・・・)

【映画情報】

【原題】Ant-Man and the Wasp
【制作国】アメリカ
【監督】ペイトン・リード
【脚本】クリス・マッケナ、エリック・ソマーズ、ポール・ラッド、アンドリュー・バレル、ガブリエル・フェラーリ
【製作】ケヴィン・ファイギ、スティーヴン・ブルサール
【製作総指揮】ルイス・デスポジート、ヴィクトリア・アロンソ、チャールズ・ニューワース、スタン・リー
【共同製作】ミッチ・ベル
【撮影監督】ダンテ・スピノッティ
【プロダクション・デザイナー】シェパード・フランケル
【編集】ダン・レ―ベンタール、クレイグ・ウッド
【衣装デザイナー】ルイーズ・フログリー
【視覚効果監修】ステファン・セレッティ
【ビジュアル開発監修】アンディ・パーク
【音楽】クリストフ・ベッグ
【音楽監修】デイヴ・ジョーダン
【キャスティング】サラー・ハリー・フィン
【出演([]内は役名)】

  • ポール・ラッド[スコット・ラング/アントマン]
  • エヴァンジェリン・リリー[ホープ・ヴァン・ダイン/ワスプ]
  • マイケル・ペーニャ[ルイス]
  • ウォルトン・ゴギンズ[ソニー・バーチ]
  • ハンナ・ジョン・カメン[エイヴァ/ゴースト]
  • ミシェル・ファイファー[ジャネット・ヴァン・ダイン]
  • ローレンス・フィッシュバーン[ビル・フォスター]
  • マイケル・ダグラス[ハンク・ピム博士]

【公開日(日本)】2018年8月31日
【上映時間】118分
【配給】ディズニー
【映倫区分】G
【アントマン前作】体長1.5センチのヒーロー!映画『アントマン』ネタバレ&感想
【MCU前作】ネタバレ注意!『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』メンバーの運命の行方は!?
【MCU次作】キャプテン・マーベル
【IMDB】7.3/10.0  (およそ121,000人の評価)

【あらすじ】

元泥棒でバツイチのヒーロー、アントマンことスコット・ラングは、2年前にアベンジャーズの戦いに参加したことがきっかけで、いまはFBIの監視下に置かれ、自宅軟禁の日々を送っていた。あと3日でFBIの監視から解放されるという日、スコットの前に、アントマンのスーツの開発者であるハンク・ピム博士と、博士の娘のホープ・ヴァン・ダインが現れ、2人が極秘に進めていたある計画に協力するよう要請される。そんな彼らの前に、ピム博士の研究技術を狙い、壁をすり抜ける謎の敵ゴーストが現れ……。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!!)】

☆3.2/5.0

やっぱり安定の面白さ・・・!ミシェル・ファイファーが綺麗すぎるところとか小さくなりすぎて到達する量子世界の事がよくわかんなかったりするところをかるーくスルーすれば、コメディタッチでアクションが軽快で映像の面白みはアベンジャーズ中で一、二を争いますし見どころたっぷりなのです!!!

前作は観なくてOK?

ストーリー的にはそこまで1を引きずっていないのでそんなに困るってほど困ることはありません。敵キャラも今作初登場のゴーストですしね!!

しかし!!!ちびぞう的には、キャラクターの背景やスーツの設定が深く描かれないままポンポン出て来てしまうので、やっぱり前作も観ておいた方がより楽しめるかと思います。

スコットがいかにヒーローとなったかも一番面白いポイントだと思いますしね!

それに、アントマンよりワスプの方がヒーローっぽくて格好良いのも1で描かれたホープの性格や、アントマン(スコット)の人は良いんだけどちょっとダメなところとかを知っているとすんなり受け入れられるし、マイケル・ペーニャ扮するルイスの「物事を説明する時にとてつもなく遠回しになってしまう」部分が今作でも光ってたり(笑)それも1を観てるからこそ分かるポイントですかね。

一番のメインとなる「量子世界」へ消えた初代ワスプ(ホープの母親)を救出するという作戦も、1を観ておいた方が分かりやすい!

当然のようにMCUも抑えておいた方がいい!!

アベンジャーズのシリーズを抑えておいた方が、今作の理解がより深く得られるということですね!!!というのも、そもそも何でスコットが自宅謹慎状態なのか?という説明(ソコヴィア協定に背いたキャップの手助けをしたせいで政府から追われる身になり司法取引をした)は一応劇中でもされるんですけども、それが描かれていた『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』を抑えておくとより世界観にスムーズに入れます。

(この自宅にいるフリをする攻防がまた楽しい)

しかもしかも、今作でも漏れなく本編上映後のおまけ映像があるんですが、そちらは『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』から地繋がりの映像となっています!!!なので「え!?」と思った方はぜひそちらもご鑑賞ください!!

・・・となると、アベンジャーズシリーズも続けて色々観ることになる?と思うんですけどもご安心を。それはこちらの記事↓で観る順番などを解説しています!!!

トリセツ!【映画”アベンジャーズ”世界の歩き方】4/29追記

まとめ

うっかり記事の宣伝ばっかりですけども(笑)

おっきくなったりちっちゃくなったりしながら戦う映像が楽し熱いですし、悲しみを背負った敵キャラ(ゴースト)が魅力的だったりするので笑えてジーンと出来るアクション大作ですね。特に笑えたシーンといえば、母親に憑依されたスコットをホープと博士が妻として母として会話するシーンのシュールさに爆笑でした。

今作は人間だけでなく車やビルも大きくなったり小さくなったりするので、その設定ならではのアクションシーンが見応えあります。キティちゃんデザインのペッツがでかくなって攻撃に使われるシーンは予告編でも出ましたが、あそこ本当に楽しいです(笑)

 

 

最終的にピム博士とホープはサノスの攻撃によって塵となって消えてしまいましたが、スコットは量子世界に取り残されてしまいました。

次回作は、量子世界からいかに戻ってくるか?が描かれるんでしょうか。彼も量子世界から打倒サノスの手伝いをするのかそれとも、サノス戦には全く関わらずに過ぎていくのか・・・気になるところです!!!!

とりあえずマーベルの次回作は『キャプテン・マーベル』が控えているので、そちらも楽しみ!!!

 


にほんブログ村 映画ブログへ

カテゴリー
あ行

見世物家族の人間喜(悲)劇。映画『女と男の観覧車』ネタバレ&感想

まわる、まわる。秘密の恋が回る。

ウディ・アレン監督の52本目の監督作!(多分)
この監督はすごい・・・1965年の監督&出演作『何かいいことないか子猫チャン』からほぼほぼ毎年のように(出演だけの映画も含め)映画を作っている!!ここ数年だと2015年に『教授のおかしな妄想殺人』、2016年『カフェ・ソサエティ』『ウディ・アレンの6つの危ない物語』、そして2017年の『女と男の観覧車』、そして今年には『A Rainy Day in New York』が予定されています。主演には『君の名前で僕を呼んで』のティモシー・シャラメを迎えているようです!日本に来るのは来年かな?

きっと死ぬまで作り続けるんだろうな・・・。ウディ・アレンの監督作はあまり好きではなかったんですが、2013年の『ブルージャスミン』で落ちぶれてゆくセレブの狂気を見事に演じたケイト・ブランシェットにやられて以降はちょいちょい監督の新しい作品に期待をして観ているちびぞうなのです。今作は、『タイタニック』のケイト・ウィンスレットそしてミュージシャン出身のジャスティン・ティンバーレイクが二大主演しています!!ちびぞうはこのジャスティン・ティンバーレイクという俳優は意外に良い演技をする(特に『ブラック・スネーク・モーン』が良かった)と知っているので、彼に対する期待もありつつで劇場に足を運びました。

パンフはこんな感じなんですがめちゃめちゃオシャレ!!

B5のノートサイズほどで、アンティークな遊園地を舞台にしたこの映画にピッタリのデザイン・・・。26Pで税込み720円。

【映画情報】

【原題】 Wonder Wheel
【制作国】アメリカ
【監督/脚本】ウディ・アレン
【製作】レッティ・アロンソン、エリカ・アロンソン、エドワード・ウォルソン
【編集】アリサ・レプセルター
【衣装】スージー・ベンジンガー
【撮影監督】ヴィットリオ・ストラーロ
【美術】サント・ロカスト
【キャスティング】パトリシア・ディチェルト
【出演([]内は役名)】

  • ケイト・ウィンスレット[ジニ―]
  • ジャスティン・ティンバーレイク[ミッキー]
  • ジム・ベル―シ[ハンプティ]
  • ジュノー・テンプル[キャロライナ]
  • ジャック・ゴア[リッチー]
  • デヴィッド・クラムホルツ[ジェイク]
  • マックス・カセラ[ライアン]

【公開日(日本)】2018年6月23日
【上映時間】101分
【配給】ロングライド
【映倫区分】G
【IMDB】6.2/10.0  (およそ15,400人の評価)

【あらすじ】

コニーアイランドの遊園地内にあるレストランで働いている元女優のジニーは、再婚同士で結ばれた回転木馬操縦係の夫・ハンプティと、ジニーの連れ子である息子のリッチーと3人で、観覧車の見える安い部屋で暮らしている。しかし、ハンプティとの平凡な毎日に失望しているジニーは夫に隠れて、海岸で監視員のアルバイトをしながら劇作家を目指している若い男ミッキーと不倫していた。ミッキーとの未来に夢を見ていたジニーだったが、ギャングと駆け落ちして音信不通になっていたハンプティの娘キャロライナの出現により、すべてが大きく狂い出していく。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレもするよ!)】

☆3.8/5.0

ううううううううーーーーんん!!!好きです!!でもやっぱり『ブルージャスミン』には劣るけども!!!

おおまかなストーリー

夫の前妻との娘が「ギャングの夫から逃げてきた」と突然現れ、かくまってやることにした主人公。しかしその娘に不倫相手を奪われそうになると嫉妬妖怪(比喩)へと変貌し、ギャングに見つかりそうになった娘を「こいつが消えれば彼は私の元へ戻ってくるかも」と思ったかどうかは分からないけれども助けれそうだったのを見殺しにしてしまう・・・。そして不倫相手の男とも破局し惨めを極めて終わる・・・という感じ。

ケイト・ウィンスレットの芝居がイイ!

何が良いってやっぱり主人公・ジニ―を演じるケイト・ウィンスレット!

過去の栄光にすがる元女優・現ウェイトレスという役柄を見事に演じています・・・。特に良いのは彼女の後半のキレ演技の中で見せてくれる「ドスドス」と床を踏む音が聞こえてきそうな歩き方!!いわゆるおっさんみたいな歩き方をしてるんですけど、これがもう元女優の片鱗もなく・・・。

不倫相手のミッキーと浜辺で出会った頃の彼女は悲哀感を漂わせた危なげな人妻で、その姿が美しくもあったんですよね。(これはある意味で余裕のあった彼女が演じていた姿ともいえる)
しかし、惨めな生活から脱させてくれるであろうと信じたミッキーが若い娘に取られてしまうという絶望と嫉妬にまみれてしまうと余裕もぶっとび、妖怪ババアへと変貌するわけです・・・。このシーン、若い頃に着たという舞台衣装をまとっていて、劇中では一番華やかな格好をしているはず、なんですけども。その衣装が逆に彼女の醜さを際立たせています。そのコントラストもお上手。

画面がとにかく美しい

1950年代のコニーアイランドを舞台とした浜辺の遊園地が本当に綺麗で、オシャレ。キラキラとしていて、レトロ感があって、ポップでハイセンス!
小物や衣装がオシャレなのにも合わせて、光の差し込む感じがとてもきれい。そんなに突飛なストーリーではないのに幻想的でお伽話っぽい雰囲気もあります。(ジャスティン・ティンバーレイクが出演者なのに語り手としてナレーションをしているから、そこもお伽話っぽさを手伝っているのかもしれない)

この画面を観るためだけでも映画館に行って良かった!!と思えます。

皮肉で哀しいコメディ

この家族のドタバタが描かれる家というのが、遊園地の中にあり過去に見世物小屋だったというおうち。この家族のドタバタそのものが「見世物小屋である」という隠喩を感じさせてとっても皮肉。

主人公は旦那のことを小ばかにしているし、また旦那の方も自分の奥さんがウェイトレスなのに自分の娘には「ウェイトレスなんてさせる未来は避けさせたい」と言って遠回しに彼女の人生を否定している。お互いが辛いときに助けてもらった、と言い合いながらその実態は「酒に溺れた惨めな自分」を理解し合えたという一点でのみ繋がっていた夫婦なんです。

若くしてギャングと駆け落ちした娘も、ドラマティックな女性に惹かれてしまうミッキーも、火遊びに夢中になる息子も、本当に滑稽で哀しい人ばかり。

まとめ

流石コメディアンのウディ・アレン。人生の中の悲劇と喜劇の紙一重なところを上手に描いていると思います。前述した通り、ストーリー自体はとてもありふれていて、なんてことないお話です。だけどその台詞だったり、演出だったりにセンスがあって、観ていて飽きない。

さすがにブルージャスミンほどのインパクトは私の中では残りませんでしたが、十分に楽しめる一本でした。この幻想的なおとぎ話をぜひ、映画館で観てもらいたいです。

 

 


にほんブログ村 映画ブログへ
画像引用元:映画.com 

カテゴリー
あ行

有名すぎるミステリーの2度目の映画化!『オリエント急行』ネタバレ&感想

私は信じたい。人間は理性や教養がある生き物だと。

 

おそらく世界で一番有名なミステリー作家、アガサ・クリスティが1934年に発表した、これまた有名すぎるミステリー小説「オリエント急行殺人事件」の2度目の実写映画化です!

ちびぞうは1974年の映画は未見なのですが、『名探偵ポアロ』というテレビドラマシリーズで「オリエント急行の殺人」を観た事がありました。
そのせいかポアロと言えば、デヴィッド・スーシェ!(↓この人)



というイメージがついてしまっているので・・・今作でポアロを演じるケネス・ブラナ―(監督もしています)に違和感を感じないか心配・・・。

ちなみに劇場で観ようかとも思ったのですが、近年のジョニデの出演作は敬遠しがちになっているのと、内容を知っている作品だったので劇場はスルーしました。
というか、この改変しようのない不朽の名作を再び映像化って結構勇気ありますよね・・・。

公式サイトはこちら

【映画情報】

【原題】 Murder on the Orient Express
【制作国】アメリカ
【監督】ケネス・ブラナ―
【脚本】マイケル・グリーン
【原作】アガサ・クリスティ
【製作】リドリー・スコット、マーク・ゴードン、サイモン・キンバーグ、ケネス・ブラナー、ジュディ・ホフランド、マイケル・シェイファー
【製作総指揮】アディッティア・スード、マシュー・ジェンキンス、ジェームズ・プリチャード、ヒラリー・ストロング
【撮影】ハリス・ザンバーラウコス
【美術】ジム・クレイ
【衣装】アレクサンドラ・バーン
【編集】ミック・オーズリー
【音楽】パトリック・ドイル
【ジョージ・マーフィ】
【出演([]内は役名)】

  • ケネス・ブラナー[エルキュール・ポアロ]
  • ジョニー・デップ[エドワード・ラチェット]
  • ミシェル・ファイファー[キャロライン・ハバード]
  • ジュディ・デンチ[ドラゴミロフ公爵夫人]
  • ペネロペ・クルス[ピラール・エストラバドス]
  • デイジー・リドリー[メアリ・デブナム]
  • ウィレム・デフォー[ゲアハルト・ハードマン]
  • ジョシュ・ギャッド[ヘクター・マックィーン]
  • デレク・ジャコビ[エドワード・マスターマン]
  • レスリー・オドム・Jr.[ドクター・アーバスノット]
  • マーワン・ケンザリ[ピエール・ミシェル]
  • オリビア・コールマン[ヒルデガルデ・シュミット]
  • ルーシー・ボーイントン[エレナ・アンドレニ伯爵夫人]
  • マヌエル・ガルシア=ルルフォ[マルケス]
  • セルゲイ・ポルーニン[ルドルフ・アンドレニ伯爵]
  • トム・ベイトマン[ブーク]

【公開日(日本)】2017年12月8日
【上映時間】114分
【配給】20世紀フォックス映画
【映倫区分】G
【IMDB】6.5/10.0  (およそ140,050人の評価)

【あらすじ】

トルコ発フランス行きの寝台列車オリエント急行で、富豪ラチェットが刺殺された。教授、執事、伯爵、伯爵夫人、秘書、家庭教師、宣教師、未亡人、セールスマン、メイド、医者、公爵夫人という目的地以外は共通点のない乗客たちと車掌をあわせた13人が、殺人事件の容疑者となってしまう。そして、この列車に乗り合わせていた世界一の探偵エルキュール・ポアロは、列車内という動く密室で起こった事件の解決に挑む。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!)】

☆2.5/5.0

うーーーーーーーーーん。普通に観れますよ!ただやっぱりね、筋を知っているのであんまり驚きはないんですが!

キャストを見て頂ければ分かると思うんですけど、すっっっごい豪華なんですよ。

ジョニデから始まりペネロペ・クルス、ジュディ・デンチ、ウィレム・デフォー、ミシェル・ファイファーなどなど、名前を一度は聞いたことのあるような有名俳優さんや大御所俳優さん、一人で主役級の方々がごっそり!出演されています!

1974年版の映画化でも、キャストが豪華だったことが特徴だったようで、今作もそこにインスピレーションを受けているようですねーーー。

彼らの演技合戦を観るだけでも価値はあるかもしれません。

個人的にはウィレム・デフォーの出番をもう少し増やして欲しかった・・・。

ポアロはどうだったか?

オープニングのイスラエルでの謎解きでいかにポアロが有能な探偵かが描かれつつ、朝食に食べる卵は2つ、まったく同じ大きさ形のものでなければ気が済まないだとか、動物のフンを片足で踏んでしまったらもう片方の足でも踏まないと気が済まないという「きっちりっぷり」「左右対称大好き」がよく表現されていたと思います。この設定は今作ならではっぽい。

ヒゲも立派だし左右対称だしね!

でもやっぱりポアロはスーシェさんじゃないと!!!と思ってしまいますねー。特に喋り方、声のイメージが強くて。髪も髭も黒色がいい・・・。
性格ももう少し冷静な方が・・・。

おおまかなストーリー

もしかしたら最近の若い人はこの話を知らないかもしれないんですけど、結構ショッキングなオチだと思うんですよね、これ。

偶然列車内で居合わせた13人とポアロ。ラチェットという詐欺まがいな古物商に「脅迫状を受け取っている。護衛して欲しい」と頼まれるが断るポアロ。

すると列車は予想外の雪崩によって停車してしまう。そして起きる殺人事件!
12か所を刺された遺体が見つかる・・・。

しかしこの「オリエント急行」で予想外だったのは、雪崩と、ポアロが乗り込んでくることだけだった・・・。

殺害されたラチェット(ジョニデ)はアームストロング大佐という人物の娘を誘拐し、身代金を手にした上で殺害するという凄惨な事件の犯人だった。乗り合わせた何の共通点もなさそうな登場人物たちがそれぞれ、様々な形でアームストロング家に関りがあり、またその事件によって不幸になった人々であったということが判明していく。

(このアームストロング事件には元ネタになった”リンドバーグ事件”というものがあったらしい)

そしてポアロは、容疑者全員が犯人だったという真実に辿り着く。
しかし彼は、彼らの罪を赦し、犯人は突然乗り込んできたギャングであったと警察に説明するのであった。

このオチってどうなんですかね

原作が古い作品なのもあるんですけど、現代でこのオチは物議を醸すような気がしなくもない。

確かに犯人は偽物を高額で売りつけるような詐欺古物商であり、過去に行った誘拐殺人事件も凄惨なもので彼がどれほどの人達に恨まれていたか、と考えると「殺されても仕方ないよなぁ」と思うような人物設定にはされているんですが。

だからと言って、人は人を私情で裁いても良いものか?という問題があるじゃないですか。

彼ら犯人が行ったのは復讐を目的とした私刑であり、それにポアロも加担してしまう形になるんですよね。

確かに奇抜なオチだけど、どうも後味が悪いなぁ。

ラストで、ポアロがこんな選択をするの!?という驚きや、彼の人生観(悪か正義しか存在せず人間はその2つに分類される、という考えが、悪と正義の中間に成り得る人々の存在を知り変わっていく)の変化を面白いと観れるのは、それまでのポアロというキャラクターを深く知った場合だと思うんですよね。確かに、左右対称にしたい、きっちり2つに分けたい、ネクタイの歪みもミリ単位で気になる、神経質?なキャラクター性は序盤で示唆されてはいましたが、それだけではポアロという人物像が馴染まず、ラストの彼の変化に深い意味を受け取れるかどうかというとそうでもないような・・・。

最後の晩餐を思わせる場面が良かった

終盤、トンネルの入り口に容疑者を一列に並べ推理を行う場面は、まるでレオナルド・ダ・ヴィンチの最後の晩餐のようで美しかったですね。

この中に裏切り者がいる、とキリストが告げるシーンだから、ポアロが真実を明らかにする場面としてこの絵画をパロったんでしょうか。

元々、12人だった容疑者が13人に増やされていたのには、12人の使途+キリスト(事件の首謀者だったハバード婦人がキリストの位置にいたことから彼女がキリスト役?)で最後の晩餐をやりたかったからかもしれません。
(そう考えるとポアロの立ち位置はなんなんだろう・・・)

彼らが犯した罪は全員が今後生きながらに背負っていく十字架なのだという感じで、宗教的な意味合いを持たせることによって、ラストのポアロの赦しをキリスト教的な「赦し」と暗示させたのかもしれません。

この切り口は原作にはない方向性らしいですね。

宗教的な意味合いがあれば、私刑も赦せるという考え方にもなるのかな・・・
(でもそうするとラチェットにも赦しが与えられても良いはずなんだけどなぁ)

 

まとめ

考えれば考えるほど混乱してきました(笑)が、ちびぞうの灰色の脳細胞が働いていないせいかと思われます。

現代でこの作品を映画化するのあたり、作品を既に知っている人たちにも新しい方向性を見せたかったのもあるでしょうし、新しい解釈をもたらすことで、物語にはメスを入れず新しい「オリエント急行」にしようという意欲もあったのかもしれません。

あーこの話知ってるわ、と言わず、一度観てみると・・・新しい発見や面白さが見つけられるかもしれません。

最後に一言だけいいですかね?

 

 

序盤の伯爵のアクションなんなの???

 

 

 


にほんブログ村 映画ブログへ
画像引用元:映画.com

カテゴリー
あ行

リアルで重めのヒーロー映画『ウォッチメン』ネタバレ&感想

知ってはならない、真実がある―――

以前観た事があったんですが、家族がもう一度観よう!というのでパパヤからレンタル、鑑賞しましたー。

どうもちびぞう(@cbz_ewe)です。

今作の監督をしているザック・スナイダーの大ファンです!彼の映画は、今作と、『300<スリー・ハンドレッド>』が一番好きです!

そして今作に登場する最恐のヒーロー、Dr.マンハッタンが大好きです!!

【映画情報】

【原題】Watchmen
【制作国】アメリカ
【監督】ザック・シュナイダー
【脚本】デビッド・ヘイター、アレックス・ツェー
【原作】デイブ・ギボンズ
【製作】ローレンス・ゴードン、ロイド・レビン、デボラ・スナイダー
【製作総指揮】ハーバート・W・ゲインズ、トーマス・タル
【撮影】ラリー・フォン
【美術】アレックス・マクダウェル
【編集】ウィリアム・ホイ
【音楽】タイラー・ベイツ
【出演([]内は役名)】

  • ジャッキー・アール・ヘイリー[ウォルター・コバックス/ロールシャッハ]
  • パトリック・ウィルソン[ダニエル・ドライバーグ/ナイトオウル二世]
  • ビリー・クラダップ[ジョン・オスターマン/Dr.マンハッタン]
  • マリン・アッカーマン[ローリー・ジュピター/シルク・スペクターⅡ]
  • マシュー・グッド[エイドリアン・ヴェイド/オジマンディアス]
  • ジェフリー・ディーン・モーガン[エドガー・ブレイク/コメディアン]
  • カーラ・グギーノ[サリー・ジュピター/初代シルク・スペクター]
  • スティーブン・マクハッティ[ホリス・メイソン/初代ナイトオウル(若い時)]
  • クリント・カールトン[ホリス・メイソン/初代ナイトオウル(老いた頃)]
  • グレン・エニス[ロルフ・ミューラー/フーデッド・ジャスティス]
  • ダン・ペイン[ビル・ブレイディ/ダラー・ビル]
  • アポロニア・バーノワ[ウルスラ・ザンドット/シルエット]
  • ダリル・スチーラー[ネルソン・ガードナー/キャプテン・メトロポリス]
  • ニアル・マター[バイロン・モイス/モスマン]
  • ローラ・メンネル[ジェイニー・スレイター]
  • マット・フルーワー[エドガー・ジャコビ/モーロック・ザ・ミスティック(老いた時)]
  • ダニー・ウッドバーン[ビッグ・フィギュア]

【公開日(日本)】2009年3月28日
【上映時間】163分
【配給】パラマウント
【映倫区分】R15+
【IMDB】7.6/10.0  (およそ432,400人の評価)

【あらすじ】

ベトナム戦争、キューバ危機など数々の事件の陰には、人々を見守る“ウォッチメン”と呼ばれる監視者の存在があった。しかし、1985年のニューヨーク、米ソ間の緊迫状態が続く中、政府により活動が禁じられていたウォッチメンの1人、エドワード・ブレイクが暗殺され……。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!)】

☆3.1/5.0

このジメッとした陰気な空気感というか良いですよねぇ。
DCらしいというか、監督らしいというか・・・。

オープニングから炸裂するヒーロー映画らしくないアクションシーンがカッコよくて大好物なんですよ・・・。そしてそこから、リアルにヒーローが存在したらどうなるのか?という「ヒーローものなのにヒーローヒーローしない」現実的な過去から現在までが描かれます。

 

おおまかにあらすじを言ってしまえば

ヒーローだって必ずしも国民に愛されるわけじゃないし、
ヒーローの中にもクズなやつはいるし、結局人間なのよね。っていう感じの話があって、その中でも自分たちはヒーローたろうと立ち上がるもの(ナイトオウル二世とシルク・スペクターⅡ、そしてロールシャッハ)がいたりなんだりする。

そして時代は冷戦だし、冷戦を自分が止めて平和をもたらそうって「一見どうなのそれ」っていう方法を使って自分の目的を成し遂げようとする悪者的立ち位置なんだけどでも悪者とは言い切れないもの(オジマンディアス)もいたりして、ラストは結局オジマンディアスの策略通りにDr.マンハッタンの創り出したパワーを爆発させて街を犠牲にしてしまうけど、そのおかげ(?)で冷戦も止まるし、しかも最後まで彼のしたことを善しとしなかったロールシャッハも殺されてしまうしでなんとも言えない後味に包まれる!!!!!

そう!人間ドラマなんですよね!

目的の為に手段を選ばずに勝ち取った平和は確かに平和なんだけど、でも確かに大きな犠牲も出てるわけで・・・。でも、彼らが止めなかったら戦争が起きてもっとたくさんの人が犠牲になったかもしれないんですよね。

そこらへんのジレンマというか、うまいなぁと。

ドンパチやるのがメインのヒーローものだと、基本的には自分がヒーローやってることに対する苦悩とかそういうものと戦ってたりするんですけど、今作のヒーローはもう少し我々に近いというか、人間らしい悩みを抱えてるんです。そこがイイ。

へなちょこマンハッタンの魅力

全裸だったりパンイチだったりスーツだったり、また全裸だったり、人前で分別をわきまえてるようでわきまえてないような感じの彼なんですけども、以前何か別の記事でも語りましたが私は

存在するヒーローの中で彼が最強なのではないか!?

と思っています!!!だって、分身も出来ちゃう、瞬間移動も出来ちゃう、自分の大きさも自由自在に変えられちゃう、物質も無に帰すことが出来るし未来も見えちゃうし宇宙に行ったって平気火星に行ったって平気なんだったらその気になれば地球を一瞬で破壊することもできるよねっていうもうとにかく最強なんですよ!!!

でも女にはめっぽう弱いんですよ!!!!

そこがイイ・・・すごくイイ・・・。

無駄にメンタルが弱くてすぐに逃亡するし、未来視出来るはずなのに都合の良い場面では未来が見えてないし、「女は若い方が良い」とか言いながら簡単に彼女を乗り換えたりするクズメンだし「生命の存在のなんとちっぽけなことか」と悟りを開いて火星に行ったけどなぜかすぐに彼女を召喚して軽く泣かせたら「あぁーやっぱり人間って素晴らしいね」って自分で一人で納得して助けに行こっかな~♪ってノリになっちゃうし、

彼の部分だけ脚本が急に適当になるというか本当に情緒不安定だな!?!?!?

でもそこがイイんですけどね!!!

ちびぞう、人間臭い汚さとか醜さとか不確かさや弱さを持ってる人が大好物なのでね(アベンジャーズの社長もそとても人間臭い)、この、最強にして使えないDr.マンハッタンが本当に大好き!!!

まとめ

ザック・スナイダー監督の映像表現だとかアクションシーンがものすごくかっこよくてそれだけでも十分楽しめるんですが、他のヒーロー映画にはない葛藤、そしてリアルさがここにはあります。

一言で言えば人間臭い奴らばっか。

ちびぞうは残念ながら学がないので分かりませんでしたが、歴史上に本当に存在する人物も登場していたりして、社会派ドラマとしても楽しめる一本になっていると思います。

それプラス、Dr.マンハッタンの魅力で成り立っていますね!!!!

Dr.マンハッタンの股間ばっかに目が行ってしまうんですけどね!!!

 

以上、ちびぞうでした。

 

 


にほんブログ村 映画ブログへ
画像引用元:映画.com

カテゴリー
あ行

まるで上質なお化け屋敷。映画『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』ネタバレ&感想

”周期セミみたいだ。何年かごとに大量発生する”

先日?古い方の『IT』を観まして、ようやくリメイク版にも手を出しましたちびぞう(@cbz_ewe)でっす!!!

元祖・ピエロが襲う恐怖映画『IT イット(前後編)』ネタバレ&感想

今回の狂気のピエロ役は観ていて全く気付けなかったんですが、ビル・スカルスガルドくん!!スウェーデン出身の俳優さんで、『シンプル・シモン』で主演していましたね!

障がいと向き合うということ。映画『シンプル・シモン』感想

この記事でも書いてますが、『マンマ・ミーア!』などのステラン・スカルスガルドの息子さんです~。

まぁ、白塗りピエロで気付ける人の方が難しいかと思いますが・・・(笑)
ペニーワイズ役は、テレビ版でもティム・カリーが演じていましたし、選ばれたのは純粋にすごいなぁ・・・と。(なんというかそれが分かっただけでピエロがちょっと色っぽく見える不思議)

今作はじわじわと口コミで人気が出ている・・・といった印象があって、ちょっぴり期待しつつ鑑賞しました。

公式サイトはこちら

【映画情報】

【原題】It
【制作国】アメリカ
【監督】アンディ・ムスキエティ
【脚本】チェイス・パーマー、キャリー・フクナガ、ゲイリー・ドーベルマン
【原作】スティーブン・キング『IT-イット-』
【製作】ロイ・リー、ダン・リン、セス・グラハム=スミス、デビッド・カッツェンバーグ、バルバラ・ムスキエティ
【製作総指揮】デイブ・ノイスタッター、ウォルター・ハマダ、リチャード・ブレナー、トビー・エメリッヒ、マーティ・P・ユーイング、ダグ・デイビソン、ジョン・シルク、ニーハ・カイケンダール
【撮影】チョン・ジョンフン
【美術】クロード・パレ
【編集】ジェイソン・バランタイン
【音楽】ベンジャミン・ウォルフィッシュ
【音楽監修】デイナ・サノ
【出演([]内は役名)】

  • ジェイデン・リーベラー[ビル・デンブロウ]
  • ビル・スカルスガルド[ペニーワイズ]
  • フィン・ウルフハード[リッチー・トージア]
  • ジャック・ディラン・グレイザー[エディ・カスブラーク]
  • ソフィア・リリス[ベバリー・マーシュ]
  • ジェレミー・レイ・テイラー[ベン・ハンスコム]
  • ワイアット・オレフ[スタンリー・ユーリス]
  • チョーズン・ジェイコブズ[マイク・ハンロン]
  • ニコラス・ハミルトン[ヘンリー・バワーズ]
  • ジャクソン・ロバート・スコット[ジョージ―・デンブロウ]

【公開日(日本)】2017年11月3日
【上映時間】135分
【配給】ワーナー・ブラザース映画
【映倫区分】R15+
【次作】IT/イット:チャプター2
【IMDB】7.5/10.0  (およそ271,210人の評価)

【あらすじ】

内気な少年ビルの弟が、ある大雨の日に外出し、おびただしい血痕を残して姿を消した。自分を責め、悲しみにくれるビルの前に現れた「それ」を目撃して以来、ビルは「それ」の恐怖にとり憑かれてしまう。不良少年たちからイジメの標的にされている子どもたちも、自分の部屋、学校、町の中など何かに恐怖を感じるたびに「それ」に遭遇していた。「それ」の秘密を共有することとなったビルと仲間たちは、勇気を振り絞り、「それ」と立ち向かうことを決意するが……。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレも!!)】

☆3.5/5.0

これはすごくイイ!!!!!!!!!

とてもイイ!!!!すき!

何が良いのか!!!ポイントごとに分けて書いていきたいと思います!!!

ハイクオリティなお化け屋敷感

内容としても驚かし方としてもすっごくベタなホラー映画だと思うんですけど、映像と音楽がすごくイイんですよね。

じわじわと恐ろしさを感じる表現だったり、ビクッと驚かされたりする感じとかが、お化け屋敷を楽しむように、楽しめる怖さ。エンターテイメントとしてのホラーというものを皆が分かってて楽しんでこわがれる。という。

それと、ピエロが見せてくる悪夢というのは、子ども達7人それぞれに違う、それぞれが思う”恐怖”を映像化しているので、色んな種類の”恐怖”が見られるんですよね。例えば兄弟を失う恐怖だったり、お化けに対する恐怖、病気に対する恐怖、異常さを持った親たちに対する恐怖・・・見てる人もきっとどこかの瞬間で「あ、これは怖い」と思えるものがあるんじゃないかな。

青春ドラマ(群像劇)としても良く出来てる

青春ドラマ×群像劇が大好物なちびぞうですから、すごく良かったです。

元々の前後編あるお話の、前編部分だけをクローズアップして、今風に見事にリメイクしてあり、青春時代の、そう、ちょうど性についてや親のこと、将来のことなんかを悩み始めるキラキラとしていて透明感のある純粋で貴重な時期がすごくよく描かれています・・・!!!!

男の子ばかりの集まりの中に紅一点のベバリーもとっても可愛らしくて、女の子っぽさの中に男らしさというか、毅然とした強さみたいなものも見え隠れする本当に魅力的な女の子で最高なんですよ・・・。最高なんですよ。あのショートカットくそ可愛くないですか(言葉が汚い)

まだ恥じらい始める段階だからか、同世代の男子のことなんか意識してないってことなのかは分からないですが、平気で脱いでそして男子連中が飛び込みに躊躇してる中、誰より先に崖から湖(川?)に飛び込むじゃないですか。サバサバしてて最高だなぁ(何回も言う)その彼女に皆夢中な感じも良いですよね。

あのシーンと、彼女の家のバスルームが血だらけになったけど大人には見えないから男の子たちに手伝ってもらって綺麗にするシーンがめちゃ好きです。音楽も最高にクールでした。

The CureのSix Different Ways!!!!貼っておきますね!!

ベンが詩でベバリーに気持ちを伝えようとする演出も、元作品にちゃんとあるし、そのベンからの詩をビルからのものと勘違いして彼に確かめるシーンもしっかり描かれていて、子ども達の心情も分かりやすい。

本当は怖くて逃げだしたいし、弟は生きてる!!って主張するビルには付き合いきれないし、もう無理だよ!って一度バラバラになったみんなが、「ベバリーが連れ去られた!」ことをきっかけにもう一度集まって戦おうとするのも納得の流れ。みんなベバリーに恋してるし、女の子がピンチの時に、やっぱり男の子は立ち上がらないとですもんね!!

元作品の見にくい部分を綺麗に整理してる

リメイク前の作品は、全編後編に分かれていると言っても、子ども時代と大人時代が交互に描かれているんですよね。

今作は子ども時代のみに焦点を当てて、エピソードをまとめてくれているのでとっても分かりやすいし、絆を持つまでの流れとか「今後また”それ”が出てきたら戻って来よう」と約束する血の儀式もバッチリあって、大人時代へ移る前の準備はバッチリ!!!って感じでしたね。

正直、今作を観る前は前後編と知らずに観ていて、180分くらいあるのを140分くらいに短くカットしたんだなーと思っていたら、逆でした。前半部分を伸ばして、前後編にしている!!!これが大正解だったなーと、個人的に思いましたね。

まぁ、子ども時代のみで完結かと思ったら最後に「Chapter1」の文字が出て「ええっ」となっのは間違いないですけど(笑)

大人たちの描き方も最高

リメイク前の作品でも、「この町自体がどこかおかしい」という話は出ていましたが、今作ではオープニングでジョージ―がピエロに襲われる場面を見ていたおばさんがそれを見て見ぬフリしたり、どうも町の人々もおかしいな、という感じが分かりやすく表現されています。

更に、エディの母親が偽薬を使ってエディを病気だと思い込ませることで自分に依存させていたり、ビルの父親は息子の死体が見つかっていないにも関わらず「あの子はもう死んだんだ」と諦めが強い。
それから、直接的に描かれてはいないと思いますがベバリーの父親は生理の来た娘に向かって「まだ私の物か?」と聞いてくるなど、明らかに性的虐待を行っていたんだろうなと予想できることを口走ったりします。

このように、大人たちが奇妙に、そして恐ろしく描かれているので、「この町全体が何か恐ろしいものに侵されている」という感じもしますし、同時に

「親には頼ることができない。自分たちで何とかするしかない」

という感じもしてきますよね。

この不穏な大人たちの存在が、より子ども達の冒険を深く、納得のできるものにしているんです。だからこそ、自然に観れるし、頑張れ!と応援したくなる。

うーんお上手!

リメイク元との違い

  • オープニングで誘拐される少女のシーンはカット。最初に襲われるのはビルの弟ジョージ―
  • 子どもが痛い目に合うシーンがある(特にベンは腹を何回か切られてる)
  • 大人たちの描かれ方がエグくなってる
  • リメイク元では30年ごとに事件が起きてるけど、今作では27年ごと
  • 銀の塊をパチンコで撃つのではなく、みんなで協力してボコる

些細な違いはちょいちょいありますが、ほとんどはリメイク元と同じ。

スタンリー(だったかな?)が「ルーザーズクラブへようこそ!」と言うシーンはしびれましたねーーーーー!!きたーーーー!って感じが!!

まとめ

原作だとピエロの正体はアレなので、アレが現代風にリメイクされてどんな感じになるのか、そして結末はどう迎えるのか、非常に楽しみです!!!

古い方の作品も観ておくと、「わぁあこのシーン一緒だ!!ここは違う!!」とキャッキャウフフと騒ぎながら観れるので、ぜひとも古い方も鑑賞してみるのをオススメします!

次は絶対に映画館で観るぞ!!!

 

 


にほんブログ村 映画ブログへ

画像引用元:映画.com

カテゴリー
あ行

ネタバレなしで映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』感想

―――それは、”慈悲”だ

ついに来てしまいましたねーーーー!MCU第19弾!ちびぞうは過去作18本全てを一から見直しまして復習もバッチリバッチリ!な状態で挑みました!!

アベンジャーズってどの順番で観ればいいの?という方のためにまとめたこちらの記事もどうぞ!

トリセツ!【映画”アベンジャーズ”世界の歩き方】4/29追記

パンフレットは当然特別版を購入しましたとも!千円!

裏をシールで閉じられたカバーがついています。

もったいなくて外せない・・・!なので中身をチラり。

こんな感じでキャラクターのアートワークが描かれています!

カバーを外すとこんな感じ。

66ページで、しっかり他MCU作品の紹介もあり、出演者さんのインタビューもかなり多め(*’ω’*)

【映画情報】

【原題】Avengers: Infinity War
【制作国】アメリカ
【監督】アンソニー&ジョー・ルッソ
【脚本】クリストファー・マルクス、スティーヴン・マクフィーリー
【製作】ケヴィン・ファイギ
【製作総指揮】ルイス・デスポジート、ビクトリア・アロンソ、マイケル・グリロ、トリン・トラン、ジョン・ファブロー、ジェームズ・ガン、スタン・リー
【共同製作】ミッチ・ベル
【撮影監督】トレント・オパロック
【プロダクション・デザイナー】チャールズ・ウッド
【編集】ジェフリー・フォード、マシュー・シュミット
【衣装デザイナー】ジュディアナ・マコフスキー
【視覚効果&アニメーション】インダストリアル・ライト&マジック
【視覚効果監修】ダン・デレウ
【ビジュアル開発主任】ライアン・メイナーディング
【音楽】アラン・シルヴェストリ
【音楽監修】デイヴ・ジョーダン
【キャスティング】サラ・ハリー・フィン
【出演([]内は役名)】

  • ロバート・ダウニー・Jr[トニー・スターク/アイアンマン]
  • クリス・ヘムズワース[ソー]
  • マーク・ラファロ[ブルース・バナー/ハルク]
  • クリス・エヴァンス[スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ]
  • スカーレット・ヨハンソン[ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウ]
  • ベネディクト・カンバーバッチ[スティーヴン・ストレンジ/ドクター・ストレンジ]
  • ドン・チードル[ジェームズ・”ローディ”・ローズ/ウォーマシン]
  • チャドウィック・ボーズマン[ティ・チャラ/ブラック・パンサー]
  • エリザベス・オルセン[ワンダ・マキシモフ/スカーレット・ウィッチ]
  • ヴィン・ディーゼル[グルート]
  • ブラッドリー・クーパー[ロケット]
  • ジョシュ・ブローリン[サノス]
  • トム・ホランド[ピーター・パーカー/スパイダーマン]
  • アンソニー・マッキー[サム・ウィルソン/ファルコン]
  • ポール・ベタニ―[ヴィジョン]
  • セバスチャン・スタン[バッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャー]
  • トム・ヒドルストン[ロキ]
  • イドリス・エルバ[ヘイムダル]
  • ピーター・ディンクレイジ[エイトリ]
  • ベネディクト・ウォン[ウォン]
  • ポム・クレメンティエフ[マンティス]
  • カレン・ギラン[ネビュラ]
  • デイヴ・バウティスタ[ドラックス]
  • ゾーイ・サルダナ[ガモーラ]
  • グウィネス・パルトロウ[ペッパー・ポッツ]
  • ベニチオ・デル・トロ[コレクター]
  • クリス・プラット[ピーター・クイル/スター・ロード]

【公開日(日本)】2018年4月27日
【上映時間】150分
【配給】 ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
【映倫区分】
【アベンジャーズ前作】人工知能が暴走する!?映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』ネタバレ&感想
【アベンジャーズ次作】アベンジャーズ4
【MCU前作】今度のヒーローはアフリカの王!映画『ブラック・パンサー』ネタバレ&感想
【MCU次作】アントマン&ワスプ
【IMDB】9.1/10.0  (およそ129,000人の評価)

【あらすじ】

6つ集めれば世界を滅ぼす無限の力を手にすると言われる「インフィニティ・ストーン」を狙い地球に襲来した宇宙最強の敵サノスに対し、アベンジャーズが全滅の危機に陥るほどの激しい戦いを強いられる。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレなし)】

☆3.0/5.0

もうなんというか、若干、点数が付けずらい感じですね。

もう、とにかく登場人物がひたすらに多い!!!!!!!!

ということと、

全員が同じ場所で戦うわけではないので、あっちの場面へ飛んだりこっちの場面へ飛んだり・・・「さて、その頃こちらでは~」みたいなシーンチェンジがすごく多い!!

少なくとも

  • キャップのワカンダチーム
  • アイアンマンの宇宙チーム
  • ソーの宇宙チーム

って感じに大きく分けて3つ?は別行動なのでここが把握できなないとわけわかんないと思いますね。

そもそも、もう過去作未見だと辛い

あまりにも多いキャラを全員把握するには、過去作をほぼコンプリートしていないと厳しいんじゃないか問題がありますね。

今作までは、まとめ記事でもマスト!と思う作品にだけ絞って観てもらえれば良いかなーと思っていたんですが、今作を観たら

「あぁ、もう全部(18本)観ないといけないじゃん・・・」

という感じになりました(笑)

全ヒーロー中、二人だけ登場しないので、せいぜい観なくても問題ないなーと思ったのは

『インクレディブル・ハルク』
『アイアンマン2』
『アントマン』

くらいかなーと思ったんですけども、どうせ3本抜かすくらいならもういっそ全部観たらいいじゃない?と思うので

やっぱり全部観ましょう!!!!(笑)

ちなみに、今から追いかけるという方は前作の『ブラックパンサー』がまだレンタル可開始していないのでおそらく今作には間に合いません
今作のレンタル開始が8月の『アントマン&ワスプ』に間に合えば、そこからリアルタイムで追いかけられると思います。頑張って!!!!!(もしそれがダメなら来年の『キャプテン・マーベル』までに全て観られると思います・・・)

インフィニティ・ウォーなので例の石たちがすごく大事!

ヒーロー達を知るのと同じくらい大事なのが、強大な力を持った6つの「インフィニティ・ストーン」。今作ではその6つを集めて宇宙人口を半分に減らそうと計画する最恐超人サノスとの戦いが描かれています。

ちびぞうも石についてまとめた記事をアップしているのでそちらをぜひ読んでください。

アベンジャーズに登場する謎の石たち【インフィニティ・ストーン】とは

スタン・リーおじさんも出演しているよ!

偉大なるマーベルの原作者であるクリエイターのスタン・リーおじさん(おじいちゃん)ですが、いつもMCU作品のカメオ出演をしていることで有名。

今作にもしっかりと出ていますので、目を皿のようにして探しましょう!!!

あの時消えたあの悪役(赤い奴)が再登場するよ!

MCUのあの作品でヴィランとして登場し、ちびぞうは「多分生きてる気がする・・・」と言っていた例の赤い人が意外な場所で再登場します!

今後も登場するのかは不明ですが気付けるとちょっぴり嬉しいかも。

まとめ

ネタバレなしだと本当に言えることが少ないですね・・・!!!!!!

息つく暇ないアクションシーンの連続とか、とっても迫力があってとにかく楽しいですし、色んなヒーローとの色んなコラボだったり口喧嘩だったりが見られて幸せ・・・・!!!!

な半面、

ファンにとっては色々とショッキングな展開が多く、涙無しにはみられない感じになっていますけども、ちびぞうは希望を捨てずに、次回作まで待ちたいと思います。

それにしてもおあずけの期間が長いなぁ・・・!!!

あ、ネタバレのみを抽出した記事もアップしていますのでこれだけでは物足りない!という方はそちらをどうぞ・・・!(自己責任で!)

ネタバレ注意!『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』メンバーの運命の行方は!?

 

 

にほんブログ村 映画ブログへ

カテゴリー
あ行

ネタバレ注意!『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』メンバーの運命の行方は!?

 

!!!!ネタバレ注意!!!!!

 

ここから先は『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のネタバレしかありません。

 

!!!!ネタバレ注意!!!!!

 

自己責任の上、スクロールしてください!!!!

 

!!!!ネタバレ注意!!!!!

 

 

どうも、こんにちは。ちびぞう(@cbz_ewe)です!

アベンジャーズについてのまとめ記事はこちら↓

トリセツ!【映画”アベンジャーズ”世界の歩き方】4/29追記

 

ネタバレ注意(物語の核心/オチにも触れています)

 

ちびぞうはですね、もうね、これを劇場で観終わりましてね、面白いとか面白くないとかそういう感じではなく。放心状態というか・・・なんというか。衝撃が大きすぎて

 

「( ゚Д゚)ポカーン・・・・・・・」

 

って感じでしたね。

 

何が衝撃って、

 

多すぎるキャラクターの死ですよ。

今回ちびぞうはそのキャラの死を、自分の頭の中を整理する意味でも、分かりやすくまとめてみようと思いました。

かいつまんだ流れ

宇宙最恐の超人サノスが、6つのインフィニティ・ストーンをかき集めて「宇宙の人口を半分に減らす」という恐ろしい計画を行おうとしていました。

そして、強すぎるサノスによって、アベンジャーズの抵抗虚しく石は全てそろってしまい、映画の最後にはその恐ろしい計画が実行され、地球や宇宙のあらゆる惑星の人口が半分、消し去ってしまいます。

 

 

誰が死に、誰が生き残ったのか?

 

時系列順に追っていきたいと思います。

 

死んでしまったメンバー

まず最初の犠牲者、それは

  • 我らがロキたん

でした・・・。(号泣)

『マイティ・ソー/バトルロイヤル』の直後、サノスの船に襲われたアスガルド一行。サノスにソーを人質に取られ、渋々四次元キューブを渡したロキ。サノスを騙して襲おうとしますが、返り討ちにあってしまい「今度こそ本当の死」を迎えてしまいます・・・。

そして、そこでアスガルド民はソーを残して全滅。

  • ヘイムダル

も、最後にハルクを地球へ返すという力を使って、死んでしまいます。

ノーウェアが壊滅状態だったのでおそらく

  • コレクター

も殺されているでしょう。

続いて、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーから

  • ガモーラ

惑星ヴォ―ミアにて。ソウル・ストーンを手に入れるには代償として「愛する者を手放さなければならず」サノスはその代償にガモーラを選びます・・・。

そして次に、遂にそのご尊顔(ポール・ベタニ―)を見れた喜びに浸っていたところで死んでしまったのが

  • ヴィジョン

彼の額についているマインド・ストーンをサノスの手に渡らせてはならない。なので、ワカンダで彼の額から石を取り外し、それをワンダが破壊する作戦でした。しかしワカンダを攻め込まれ間に合わず、額についたままヴィジョンが死んでしまうと分かった上でワンダがヴィジョンの額のマインド・ストーンを破壊することに成功。
しかし、タイム・ストーンを持っているサノスにより時間を巻き戻され生き返ったヴィジョンは再びサノスの手によって額から石をもぎ取られ、再び死んでしまいます・・・

(個人的にこのヴィジョンの扱いは最高にむごい)

 

そして石を6つ手に入れたサノスは、全ての人口を半分にするという計画を実行してしまいます。
それによって消えてしまったメンバーはこちら。

  • バッキー・バーンズ(ウィンター・ソルジャー)
  • ファルコン
  • ワンダ(スカーレット・ウィッチ)
  • ブラック・パンサー
  • スパイダーマン
  • ドクター・ストレンジ
  • グルート
  • マンティス
  • ピーター・クイル(スター・ロード)
  • ドラックス

更に、エンドロール後にパニックになった地球の様子が描かれます。そこで

  • ニック・フューリー
  • マリア・ヒル

の二人も消えてしまいました。

 

生還したメンバー

  • キャプテン・アメリカ
  • アイアンマン
  • ソー
  • ハルク
  • ナターシャ・ロマノフ(ブラック・ウィドウ)
  • ローディ(ウォーマシン)
  • オコエ
  • ロケット
  • ネビュラ

生死不明のメンバー

  • アントマン
  • ホークアイ

この二人は『キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー』でソコヴィア協定を裏切る形になっていましたが今作で「司法取引した」と語られていたので、謹慎中・・・みたいな扱いなんでしょうか。一切登場していないので生死は分かりません。

  • ウォン

    彼は「サンクタムを守らねば!」と言って早々に退場していましたね。その後どうなったか覚えてないのですが多分再登場していないので生死不明。

ちょっと死んだかどうか覚えてない人

  • シュリ

    彼女に関しては単純に覚えてない・・・すいません!

 

まとめ

映画そのものに対する感想をまとめるまでにまだ時間がかかりそうだったので、取り急ぎ脳内の整理のためにも多すぎるメンバーの行く末についてまとめてみました。

また、後日この熱と落ち込みが過ぎてから冷静に感想も書いていきたいと思います・・・!

ちびぞう(@cbz_ewe)でした!

ネタバレなしでも感想書きました!↓↓↓

ネタバレなしで映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』感想

 

 


にほんブログ村 映画ブログへ

カテゴリー
あ行

元祖・ピエロが襲う恐怖映画『IT イット(前後編)』ネタバレ&感想

「みんなふわふわ浮いてるよ」

どうもー!ちびぞう(@cbz_ewe)です!

今作はちびぞうが高校生の時に友達と観ようとして、「前編」「後編」と別れていたビデオの「前編」だけを借りて観たんですけども・・・「前編」は幼少時代の物語がメインで、恐ろしいホラー展開はあまりなかった記憶。夜中に観ていたこともあって眠気に負けてましたね。

結局「後編」は借りずに終わってしまったという思い出の一本・・・。

最近『IT イット ”それ”が見えたら、終わり。』というタイトルでリメイクされて話題になっていたので、どうせなら観なかった古いバージョンから観ようと思って、今回レンタルしてみました・・!!!!

これ、DVDで両面再生できるんですよ!!
「A面の再生が終わったらひっくり返してB面を読み込む」というカセットテープのような仕様・・・珍しい!!(ゲオで借りたのでツタヤの仕様はわかりません)元々映画ではなくテレビ版なので187分と長い・・・!耐えきれるのか!

主演のペニー・ワイズ(ピエロ)にはなんと、ティム・カリー。ティム・カリーと言えば伝説的カルトムービー『ロッキー・ホラー・ショー』で古田―博士を演じた俳優さんです!!白塗りピエロですが、これは楽しみですね!!

【映画情報】

【原題】It
【制作国】アメリカ、カナダ
【監督】トミー・リー・ウォーレス
【脚本】ローレンス・D・コーエン、トミー・リー・ウォーレス
【原作】スティーブン・キング
【撮影】リチャード・レイターマン
【音楽】リチャード・ベリス

【出演([]内は役名)】

  • ハリー・アンダーソン[リッチー・トージア]
  • デニス・クリストファー[エディ・カスプブラク]
  • リチャード・トーマス[ビル・デンブロウ]
  • アネット・オトゥール[べバリー・マーシュ]
  • ジョン・リッター[ベン・ハンスコム]
  • ティム・カリー[ペニー・ワイズ]
  • リチャード・メイサー[スタンリー・ユリス]
  • オリヴィア・ハッセ―[オードラ・デンブロウ]
  • ジョナサン・ブランディス[ビル・デンブロウ(12歳)]
  • セス・グリーン[リッチー・トージア(12歳)]

【公開(日本)】1991年
【上映時間】187分
【リメイク版】IT イット “それ”が見えたら、終わり。
【IMDB】6.9/10.0  (およそ95,300人の評価)

【あらすじ】

メイン州の田舎町デリーで、子どもだけを狙った連続殺人事件が発生した。その犯人が少年時代の自分たちを恐怖のどん底に陥れた謎のピエロ、ペニーワイズであることを確信したマイクは、かつての仲間たちと連絡を取り、30年ぶりに彼らと再会を果たす。【引用元:映画.com

【感想】

☆2.5/5.0

いやぁ正直、めちゃめちゃ時間かけて観てしまいました・・・トータルで5時間以上・・・途中1.5倍速も使ったのに・・・「はっ、しまった今観てなかった」と巻き戻しては止め、巻き戻しては止め・・・ツムツムをやりつつ・・・

まったく集中して観れてないやん!!!?!?!?

というお叱りの言葉、はい、とっても身に染みます。

これでも結構キングさん好きなんですけどね・・・!!

おおまかなストーリー

アメリカのデリーという田舎町で子ども達が行方不明になったり遺体で見つかったりする事件が発生、どうもその犯人は謎の怪人ピエロ・・・。
その町に暮らすいじめられっこたち7人(弟をピエロに殺された吃音症のビル、喘息もちのエディ、引っ越してきたぽっちゃりベン、ボーイスカウトのスタンリー、お喋りメガネのリッチー、マドンナ的存在ベバリー、引っ越してきた黒人マイク)が力を合わせ、一度はそのピエロを倒した。そしてもし再び奴が現れることがあれば必ずまた集まろう、と約束をした。


30年後、大人になり町を出て成功した6人へ町に残っていたマイクから電話が入る。

「あいつ”IT”が現れた。約束を覚えているか?」と。

そして再び集まったかつての仲間たち。今度こそピエロの息の根を止めてやろうと、地下水道に巣くう化け物退治へと繰り出すのであった!!

 

 

このピエロというのは、町に何百年も生きている怪人のような存在で、劇中で「ペニー・ワイズ」という名前で登場します。子ども達をたぶらかし、幻影や洗脳を使って下水道へ引きずり込んだり殺したりする悪役ピエロですね。

このキャラクターはおそらく実在した殺人鬼ジョン・ウェイン・ゲイシーが元ネタかなと思うんですけど詳しくは分かりません。

しかし、終盤になって驚いたんですけども、下水道に潜んでいるペニー・ワイズの正体というのは

SF臭漂う超巨大グモだった・・・!(何やら胸が光る)

まさかの展開でした。そして銀の塊をパチンコ(Y字の木の枝にゴムを張ったもの)で撃つと巨大クモに大ダメージ!を与えられます。あとは仲間たちが素手でぼこぼこにしたり内臓を取り出したりして倒します(なんというえげつない方法)

戦いの後遺症をそれぞれ乗り越え、再びそれぞれの人生に戻っていく・・・という感じのお話でした。

キングさんらしさ

原作のキングさんらしいなーと思うのは、『スタンド・バイ・ミー』のように子ども達が目的を持つことで一致団結する友情の部分だったり、

イット(IT)というのはピエロの道化師を指すのではなく「町全体がITなんだ」と言うように、怪奇現象の根底には町全体が関わっているといった部分。キングさんの短編作品集『8つの悪夢』でもありましたね、そんなような話が。

そしてクラシカルなオカルトホラーっぽい雰囲気を持たせつつラスボスが宇宙外生命体を思わせる巨大グモってところも『ミスト』っぽい。

他にもキングさんらしいなぁと思うところがちょいちょいありました。

ツッコミどころも

テレビサイズなので、この長さはもうどうしようもないかもしれませんが、いかんせん集中力が持たない・・・ホラー耐性・グロ耐性が高い人はおそらくあまり怖いとか感じることもないので、ピエロが襲い来るシーンでも退屈に感じてしまうかも・・・

まぁ、ホラー映画といえど”子どもが殺されるシーン、いたぶられるシーン”はほぼほぼ禁忌とされているので、メインキャラは大人になるまで死なないし、それまではピエロがちょいちょい血や風船やトゲトゲの歯を見せて脅かしてくるくらいしか見せ場がないんですよね・・・。

あとちびぞう的に、マドンナ的立ち位置であるベバリーがあまりにもみんなとイチャイチャしすぎてて(なんかビッチっぽい)と思ってしまったような。ビルとキスしたりベンとキスしたり定まらない!!!って感じで(笑)

 

結局、町全体がおかしいんだっていう部分も明かされなかったし(過去に250人以上がこつぜんと姿を消した事件について女性教師が何か知ってるっぽかったけど特にその後その件については語られなかった・・・)、ペニー・ワイズがなんだったのか、なぜあの七人は助かったのか、戦えたのか、という具体的な部分は一切謎です。あの巨大クモが定期的に餌を食べるために町の人を操って幻影などを見せて地下道に子どもを誘い入れていた、ってことでいいのかな。

良かったところ!

子ども時代に起きた怪奇現象(アルバムや洗面器が血まみれになるなど)も、子ども達の目にしか見えておらず大人は血を触りつつも気付いてない・・・!という演出が結構不気味で良かった・・・!

大人になってからは、子どもの頃のトラウマを思い起こさせるような嫌がらせの数々も結構えぐくて良かったですね。ビルには吃音症を直すために母親が何度も繰り返し練習させていた「彼はこぶしを突き出ししつこく主張した」という文章を見せたりとか。

過去に一致団結した時のように、ビルが大人になった仲間たちが逃げ出そうとするところで「戦おう。力を貸してくれ」と説得するシーンがあるんですけども、そこで子どもの頃ビルがみんなを説得していた映像が再び流れるのが良かったですね。泣けた。

 

登場人物たちそれぞれのキャラクターも、個性があって良かったですね。
本当はビビりまくりなのにお調子者キャラだから皆の前では強気にふるまったりとか、町を出て成功した側と、町に残ってくすぶっていた人の間になんとなくある気まずさとか、童貞のまま死んでいったアイツとか・・・。


あの子ども時代があっての今があるんだなぁという過去からの繋がりも意識しつつ、しっかりと登場人物それぞれのドラマがあって、よく出来ている作品だなぁと感じました。

どうでもいい脱線(バタフライ・エフェクト)について

この映画を観ていてずーーーーーーっと、思っていたんですけど、ちびぞうの大好きな『バタフライ・エフェクト』はこの作品に相当影響を受けているな?と思いました。

どこがと言われると説明が難しいんですけど、子ども時代と大人時代が描かれる構成だったり、デブやマドンナやいじめっこがいたり、なんとなーーーーーーくなんとなく『バタフライ・エフェクト』の雰囲気を感じ取っていまして。(全くの勘違いかもしれませんが)

そのあと全てが終わって、みんなの記憶がだんだん薄れている・・・という場面でマイクが手記を読み上げているんですけど、そこで

「もうこの手記を読まないと思い出せない」

みたいな台詞があったんですよね。そしてその時のノートがこちら!!

そして『バタフライ・エフェクト』で過去の記憶を呼び覚まし、タイムスリップの鍵となるノートがこちら・・・!

似てるなーーーーー似てるなーーーーーというか同じデザインのノートに見えるなーーーー!

どちらも、ノートによって記憶が蘇るというところが共通していますよね。なんかもうこれで「あ、バタフライエフェクトの製作陣は絶対ITのファンじゃん」と思ってしまいました。

(でもこのノートは別の映画でもちょくちょく見かけるので、日本でいうところのKOKUYOのキャンパスノートと同じくらいアメリカでは大衆的なノートな可能性はあるけどね)

~どうでもいい脱線終わり~

まとめ

こういった昔の作品というのはやっぱりその時代に観るのが一番楽しめるんだろうな、と当たり前のことを思いました。昔ながらのホラーが好きな人にはいまだに楽しめる名作かもしれませんが。

とにかくもう長い!それがでかい。

リメイク版では、135分と一時間近く削られているので、そちらの方が無駄なく楽しめるかもしれません。そちらもレンタルしてきたので、近日中には感想をアップできるかもしれません~

 

 


にほんブログ村 映画ブログへ

画像引用元:IMDB