カテゴリー
か行

怪獣版アベンジャーズはーじまーるよー!映画『GODZILLA ゴジラ』ネタバレ&感想

「自然というものは常に調和を保とうとする。ゴジラはその鍵を握っている」

本作から始まったモンスターバースが、実は『キング・コング 髑髏島の巨神』を経て2019年5月公開の『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』に繋がっていることを知っている方はそんなに多くないのでは!!!

ゴジラとゴジラは分かりやすく続編だけども、間にキングコングがいるんだよ!と。

髑髏島の感想も貼っておきますね☺️


こちらのコングの映画では直接物語の繋がりはないものの、エンドロール後のオマケ映像に古代人が書き残したと思われる「ゴジラ」やら「キングギドラ」やらの壁画が登場します。続編で繋がっていくぞ!!という伏線ですね!!

今年、待ちわびていた新作キングオブモンスターズが公開ということで復習も兼ねて一作目のゴジラを見返しました!

確か1回目の鑑賞は映画館に行ったんですが、途中で寝てしまったんですよね…。(ちびぞうの記念すべき初ゴジラ作品だったのに…)

主演キャストにはMCUアベンジャーズでスカーレット・ウィッチとその双子のクイックシルバーを演じていたアーロン・テイラー=ジョンソンとエリザベス・オルセンが夫婦役で出ています!!

そしてお馴染み渡辺謙。最近ではハリウッドで実写化したポケモン映画『名探偵ピカチュウ』にも出ています。日本リスペクトの作品には必ず出てきてくれて、嬉しいですねー!!

パンフはこんな感じ。

ザラザラの材質の表紙にゴジラの背びれが黒の箔押しされています。スタイリッシュ!58Pで税抜き787円!わりと厚い。ゴジラの旧作品のブルーレイが写真とあらすじ付きで説明されているページがあって、過去作が気になった人にも嬉しい仕様!!

映画情報

【原題】Godzilla
【制作国】アメリカ
【監督】ギャレス・エドワーズ
【原案】デビッド・キャラハム
【脚本】マックス・ボレンスタイン
【製作】トーマス・タル、ジョン・ジャシュニ、メアリー・ペアレント、ブライアン・ロジャース
【製作総指揮】パトリシア・ウィッチャー、アレックス・ガルシア、坂野義光、奥平謙二
【編集】ボブ・ダクセイ
【撮影】シーマス・マッガーベイ
【美術】オーウェン・パターソン
【衣装】シャレン・デイビス
【編集】ボブ・ダクセイ
【音楽】アレクサンドル・デプラ
【出演([]内は役名)

  • アーロン・テイラー=ジョンソン[フォード・ブロディ]
この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は IMG_0578-e1561533199868-1024x1024.jpg です
  • 渡辺謙[芹沢猪四郎博士]
この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は IMG_0579-e1561533338210-1024x1024.jpg です
  • エリザベス・オルセン[エル・ブロディ]
この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は IMG_0580-e1561533309114-1024x1024.jpg です
  • ジュリエット・ビノシュ[サンドラ・ブロディ]
この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は IMG_0582-e1561533257840-1006x1024.jpg です
  • サリー・ホーキンス[ヴィヴィアン・グレアム]
この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は IMG_0583-e1561533240603-1024x985.jpg です
  • デビッド・ストラザーン[ウィリアム・ステンツ司令長官]
この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は IMG_0584-e1561533218649-971x1024.jpg です
  • ブライアン・クランストン[ジョー・ブロディ]
この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は IMG_0581-e1561533274936-1024x1024.jpg です
  • リチャード・T・ジョーンズ[ラッセル・ハンプトン大佐]
  • CJ・アダムス[幼少期のフォード・ブロディ]
  • 宝田明[入国審査官]カットのためシーンなし
  • 山村憲之介[タカシ]

【公開日(日本)】2014年7月25日
【上映時間】124分
【配給】東宝
【次作】続編に期待高まる!映画『キングコング:髑髏島の巨神』ネタバレ&感想
【IMDB】6.4/10.0 (およそ353,000人の評価)

あらすじ

1999年、日本。原子力発電所で働くジョー(ブライアン・クランストン)は、突如として発生した異様な振動に危険を感じて運転停止を決意。だが、振動は激しさを増して発電所は崩壊し、一緒に働いていた妻サンドラ(ジュリエット・ビノシュ)を亡くしてしまう。それから15年後、アメリカ軍爆発物処理班の隊員である、ジョーの息子フォード(アーロン・テイラー=ジョンソン)は、日本で暮らす父を訪ねる。原発崩壊事故の原因を調べようと侵入禁止区域に足を踏み入れた二人は、そこで思いも寄らぬ光景を目にする。【引用元:シネマトゥデイ

感想

☆2.3/5.0

うーん。やはり初回寝てしまっただけのことはある。今回完璧に見直して少しだけ見方が変わった部分はあるけど全体としての面白さに対する感想はあまり変わらなかった。

ちなみに2014年当時に書き残した感想メモが残っていたのでそちらを載せておきます。

周囲のゴジラ好きさん達が「絶賛」と「失望」にパッキリと分かれているようで、過去の特撮映画を一つも観ていない私にとってはここまで賛否両論に分かれる理由がサッパリサッパリ。


これが初ゴジラな私にとっては、難点というかツッコミどころの多い映画だったと思う。マイナス点を箇条書きで上げて行くと
◼︎ムートーの気配すらない詐欺CMによって人間VSゴジラだと勘違いさせられる。
◼︎ムートーと人間の比率が多すぎ、肝心のゴジラの出番も少なければ出て来るのも遅いし、しかも戦闘シーンもあまり映されない。
◼︎船と並走して泳いだり、渡辺謙を避けて潜ったりとゴジラの立ち位置がどう観ても人間寄り。せめて設定に忠実な描き方して欲しかった。最後に大暴れするシーンくらいあっても良かったのかなと思う。
◼︎ストーリーと設定がどうやらまんま平成ガメラ。知人のゴジラ好きが怒っていた原因の一つがこれ。
◼︎メガトン級の核爆弾?ほんとに?というレベルの規模の爆発に疑問符
◼︎主人公のモンスター遭遇率が異常
◼︎主人公の親父は長年日本に住んでた設定なのに片言の日本語しか話せない


その他もろもろ気になる点はたくさんあるけどキリがないのでこの辺で。
唯一、避難区域に指定された都市の廃墟ぶりは考えさせられるものがあり、とても素晴らしかった。

後半の戦闘シーンが寝ててうろ覚えだったのもあるし自分で読み返してもここは違うんじゃ?って思う感想ですね(笑)なので後でまた思い直した事を書いていけたらなと!

おおまかなあらすじ

灰が降る空を映したシーンからはじまる。フィリピン諸島で大きな地震が起きたらしい。

芹沢博士の役を渡辺謙が!!

谷底が陥没した現場に向かう。放射線レベルが倍増している!

何かの化石を発見!地中に超巨大な肋骨が!!その中を上っていくと休眠中のさなぎを発見。さなぎのようなものは化石化せずに無傷らしい。

さなぎの一つは何かが出てきたように裂けてるものも。その近くから地表に通じる穴があり、何かが海へ向かった跡がある。

シーンはは変わって過去の回想(日本)へ!

ブロディさん一家登場。日本でもフィリピンと似た揺れが観測されたらしい。ブロディさんは奥さんと息子と三人暮らし。今日は誕生日らしいが、一緒には探せなさそうな予感。

日本でも頻発する揺れによって大規模な事故が発生。ブロディさんの仕事場は壊滅状態。放射線から市民を守るために奥さんをシェルターの扉越しに見殺しにすることになってしまう!!そしてブロディさんの家は退避区域に指定された。

15年後。ブロディ息子は大人になり妻もいる。すると領事館から父親が逮捕されたと連絡が入る。

ブロディさんはフィリピンのあの揺れは絶対に地震なんかじゃないと主張。退避区域にある家に戻り過去の研究データをゲット出来ればそれを証明できると言う。

止めようとする息子に、母親はまだあそこにいると語るブロディさん。朝になると再びブロディさんはあの場所(かつての家)へ行くと言い出す。ブロディさんはとある男に頼んで周波数センサーを海に設置してもらってたらしく、それが二週間前に信号を出した。まるで会話しているかのような信号だった。その信号のデータと当時のデータを比べるために家に戻るという。

政府がついた?あの嘘を暴いてやる!!と意気込むブロディさん。結局息子も押されて親子でそこへ向かうことに。

退避区域に行くと、空気は汚染されていないと発覚。やはり放射能の汚染なんてなかった!とブロディさん確信。家に向かおうとするが警察につかまる。そしてどこかの組織に連れて行かれる。

親子が連れていかれた場所にはどでかいモンスターみたいなのがいる!!(侵入者を研究中の極秘モンスターが見えるような場所に連れてっちゃうってどうなの?)

モンスターを観測する人々の中には芹沢博士も。モンスターの放つ振動はどんどん早まっているらしい。捕まえたブロディさんをガラス越しに観察しつつ彼の持っていた当時のデータに驚く芹沢博士。

揺れの原因は電磁パルスの影響だ!とブロディさん。彼の話を聞いていると、突然大きな揺れが!モンスターが動こうとしているようだ!

芹沢博士が「殺そう」と判断して電撃を与える。電磁波が消える。が、モンスターは死んでおらず暴れ出す!電磁パルスを出して施設が停電、ブロディさんは高所から落下して死亡??停電したおかげで捕まっていた部屋から逃げ出すことができた息子はそれを目撃してしまう!モンスターは翼を広げて飛び立っていく!

モナークという機関の人が芹沢博士に話しかけてくる。ここからはモナークが指揮するらしい。

瀕死のブロディさんは『あそこ(家、もしくは母親の元)へ戻って守れ』と息子に言い残して死亡。

モナークに協力しろと息子が呼ばれる。そこで以下のような説明を受ける。

1954年、原子力潜水艦が潜って何かを目覚めさせた。それがゴジラと呼ばれる怪獣であり、50年代の水爆実験はどれも実験ではなく、ゴジラを殺すための作戦だった。ゴジラは地表の放射線を吸い取って生きていた。しかし放射線レベルが下がると、地下に潜っていった。

ゴジラを調査するためのモナークが設立された。

15年前にフィリピンでゴジラのような化石が発見された。大昔に死んだゴジラの化石に、ムートーという怪獣が寄生したらしい。さなぎから出たムートーは日本へ行き眠り、放射線を吸いながら大きくなっていたらしい。モナークが今の今まで殺さずに放っておいたのは、モナークが原子炉から全てを吸い取っていたため殺したら逆に危険と判断したため。それからは生体を研究し管理するために閉じ込めていたとのこと。

モナークの人々はムートーが電磁パルスで攻撃できるということを知らなかったが、ブロディはそれを知っていた。そのため息子にも父親が話していた内容の記憶を頼りに協力して欲しいと言われる。

息子は父親の言葉は今まで戯言と思って聞き逃していたが、モナークの人々の話を聞き父親の研究は正しかったのだと思い直し、協力することに。「怪獣たちは話をするみたいに音を出してたと言っていた。父は生物音響学を学んでたらしい」と助言する。

場面は変わり飛び立ったムートーへ。さなぎから出たばかりでまだ若く、成長しながら餌を探しているようだ。

ブロディ息子は移動する途中、電車で親とはぐれてしまったアキオという少年と出会う。親もとへ帰すためしばらくその子と一緒に行動することに。

ムートーはハワイ島のジャングルに向かって移動していた。そこには潜水艦を見つけ、その中にある放射線物質を食べ始める。

モナークの人達が攻撃する!しかしやり返される!その攻撃の影響(電磁パルス)で主人公の乗っていた電車も止まってしまう!

主人公もちょーーーーーど、うまいこと現場にいるんだよね~。

電気がついた!と思ったらムートーが目の前に!モナークとの戦闘に市民が巻き込まれるうぅ。電車内は阿鼻叫喚に!そこに突然ゴジラが登場!ゴジラは咆哮でムートーを追い払う。

ここまでで映画が始まってから大体45分が経過!

破壊されて阿鼻叫喚になった街中に救護テント?が用意され、そこでアキオは家族と再会。ゴジラはムートーを追って海へ。ムートーは仲間を呼ぶために音を出していて、ゴジラはそれを聞いていただけだった。

するとラスベガスにもう一頭のムートーがあらわれる!これはフィリピンで見つかったもう一つの休眠状態だったさなぎから孵った個体らしい。

この個体には羽根もないし大きい。どうやら性別が違うようだ!最初に孵ったムートーはずっとこのメスに呼びかけていた。メスの方は眠ってオスの成長を待っていたらしい!!!!

おそらく餌をとっているのは、繁殖のため?

核で攻撃しようと言ったモナークの上層部に対して、博士は「ゴジラが答えかもしれない。彼は調和を取り戻しに来た」と言うけど、上層部は聞かず作戦を実行しようとする。主人公もその作戦に参加することに。ロサンゼルスにいる家族に電話する。

奥さんの吹き替えがひどいいい

モナークの上官は「知りたいのは本当に核で殺せるか」と問い、モナークを止めたい博士は「核では無理だったんです」と答えるも脇から出てきた兵士に「キロトン級じゃなくてメガトン級の核だから大丈夫」と言われてしまう!

ムートーを捜索する部隊が、橋だと思ってたのはムートーの足だった!部隊の上を通過するモナークには卵の袋がぶらさがってる!列車を目の前から飛ばされ、橋は破壊される。

カルフォルニア州オークランドが作戦司令部となり、モナークの作戦が開始される。それは、沖合に3頭をおびき出し、海上で核弾頭を起爆させ3頭とも殺すという作戦だった。ゴジラが民間人もいる橋の前に現れる。そこには主人公の息子の乗ったスクールバスも!橋を壊してゴジラは通過。

ムートーの放った電磁パルスで街は停電。上空から現れたムートーに戦闘機が次々と落とされていく。作戦で使われようとした核弾頭はムートーオスの手に渡り、まだ逃げ遅れた市民のいる街中でムートーのオスとメスが落ちあってしまう。核弾頭をメスに餌として捧げるオス。

起爆装置が街中で爆発してしまうのを阻止するために新たな作戦部隊が出動し、そこにブロディ息子も参加。街にやってきたゴジラとオスが怪獣バトルを繰り広げる最中に部隊がパラシュートで降り立ち、ミサイルを目指して走る。ムートーと戦うゴジラの手を借りるような形になりながら、ブロディ息子はメスの卵を燃やしミサイルを奪還し船に乗って沖合に出ることに成功。

追いかけてきたムートーに襲われるか!?というところで後ろからゴジラが追って来てムートーを攻撃。口を両手で掴んで口の中へ熱線を打ち込みムートーを倒す。勝利の咆哮(に見えた)を上げるゴジラ。

船の上で朦朧とする主人公の目に映るゴジラ。そのあとゴジラも力を使い果たし倒れてしまう。主人公の元へヘリがやってきて救助され、核弾頭は無事海上で爆発。

画面はホワイトアウトし場面は翌朝の街中へ。

ゴジラが倒れていて目もあてられないほどボロボロになっている。死んだと思われたが、ゴジラは神々しい鼻息を出して息を吹き返す!!!

避難所では主人公が無事、家族と再会。

テレビにはゴジラが報道されており「怪獣王は救世主か?」の文字が表示されている。ゴジラが海へ帰っていく姿が映って映画は終わる。

やっぱり人間ドラマが薄い

初回は後半のバトル部分でうっかり寝てしまったので今回はしっかり目をかっぽじって観ましたが、やっぱり人間ドラマが薄かった・・・。

怪獣バトルは迫力あって、ゴジラがしっかり戦っていて首を引きちぎったり口の中に光線を吐いたりと中に人間が入っていてはなかなか出来ないだろうバトルが観れて楽しかったんですけどね!!!

父親と息子の確執のようなものは父親が死んでから「親父の言ってたことは正しかったんだなぁ」と分かるだけだし、その父が最期に言っていた「あそこに戻って守れ」みたいな言葉もすっかり忘れられてしまった感あった・・・。
ママはまだそこにいるのよ・・・。

そして主人公とその家族との家族ドラマも薄いんですよね。父母とのドラマか、妻と息子とのドラマか、どちらかに焦点を絞った方がよかったのではないかな。。

あと一番ちびぞうが解せないなと思っていたのは途中で出てきたアキオって少年はなんの役割を持っていたのかという点。何かのリスペクトがあってアキオというキャラクターが採用されたのかなと思って調べたんですがそれらしいものは見つからず…。ハルオ、ならリスペクトしてるって分かるんですけどね。

主人公がいくところいくところに都合よく怪獣が現れるのもご都合主義だし、どうにも脚本が残念。

ゴジラの立ち位置

初回に観た時の感想で「ゴジラが人間側に寄り添いすぎ」と書いてましたが、これは撤回したい。

ゴジラが表している核だったりという存在に対する日本からの目線や、アメリカの目線の違いによってゴジラという存在が「破壊」の象徴であるのか「再生」を目的とした「調和」の存在なのかが変わってくるのだなーと最近ちびぞうは学んだので、この映画に対するゴジラの立ち位置は後者であり、人間に寄り添うシーンがあっても問題はないのだなと感じたわけです。

例えば『シン・ゴジラ』は人間に与える絶望感がとても大きい。それは日本人が敗戦国として抱いている感情みたいなものをぶつけ乗り越える存在としてのゴジラが象徴するものはやはり「核」であり「破壊の象徴」だから。

それぞれのゴジラへの意識が、ゴジラの行動や立ち位置を変えるというのはとても面白いし、それはそれで一つ一つ受け入れていくべき点ですよね。

まとめ

すっごく面白いしオススメ!!!ってほどでもないし、2019年のゴジラとも物語的な繋がりは薄いので、特にゴジラが好きで追いかけたいって人でなければわざわざ復習する必要もないかもしれません。

あ!!!ただ今作のゴジラは「触りたさ」がダントツですから!!!!

トカゲとか恐竜が好きな人とかも観て楽しめる造形美になっているかもしれません!!!!そういう人にはオススメ!!!!

にほんブログ村 映画ブログへ
カテゴリー
か行

大富豪の孫が誘拐!?実話系映画『ゲティ家の身代金』ネタバレ&感想

彼女の戦う相手は誘拐犯、そして世界一の大富豪

ちびぞう母チョイスでレンタルした作品。どうも本当にあった誘拐事件の映画化らしいのですが、ちびぞうは全く事件の事に関しては知らず…。

監督は巨匠リドリー・スコット!『エイリアン』『ブレードランナー』『グラディエーター』などなど、史劇やSFが多い印象の監督。最近では『オデッセイ』などもありましたね。ちびぞうは十戒をテーマにした『エクソダス:神と王』が好きです!

主演はミシェル・ウィリアムズ、ウィリアム・プラマー、そしてマーク・ウォールバーグととっても渋オシャレなメンツ。本当は大富豪役はケヴィン・スペイシーだったそうなんですが、例のセクハラ発覚事件の炎上で降板してしまったんですよね。何とも言えない気持ちになります。

公式サイトはこちら

【映画情報】

【原題】All the Money in the World
【制作国】アメリカ
【監督】リドリー・スコット
【脚本】デビッド・スカルパ
【原作】ジョン・ピアソン
【製作】ダン・フリードキン、ブラッドリー・トーマス、クエンティン・カーティス、クリス・クラーク、リドリー・スコット
【撮影】ダリウス・ウォルスキー
【美術】アーサー・マックス
【衣装】ジャンティ・イェーツ
【編集】クレア・シンプソン
【音楽】ダニエル・ペンバートン
【出演([]内は役名)】

  • ミシェル・ウィリアムズ[アビゲイル(ゲイル)・ハリス]
  • クリストファー・プラマー[ジャン・ポール・ゲティ]
  • マーク・ウォールバーグ[フレッチャー・チェイス]
  • ロマン・デュリス[チンクアンタ]
  • ティモシー・ハットン[オズワルド・ヒンジ]
  • チャーリー・プラマー[ジャン・ポール・ゲティ3世]
  • アンドリュー・バカン[ジャン・ポール・ゲティ2世]

【公開日(日本)】2018年5月25日
【上映時間】133分
【配給】KADOKAWA
【映倫区分】R15
【IMDB】6.8/10.0  (およそ58,900人の評価)

【あらすじ】

73年、石油王として巨大な富を手に入れた実業家ジャン・ポール・ゲティの17歳の孫ポールが、イタリアのローマで誘拐され、母親ゲイルのもとに、1700万ドルという巨額の身代金を要求する電話がかかってくる。しかし、希代の富豪であると同時に守銭奴としても知られたゲティは、身代金の支払いを拒否。ゲイルは息子を救うため、世界一の大富豪であるゲティとも対立しながら、誘拐犯と対峙することになる。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレあり)】

2.1☆/5.0

もーーーーーーしわけない!!!けどちびぞう的には退屈でした・・・。うーーーんんんn

おおまかなあらすじ

1979年夜のローマ、娼婦街。

17歳という若さで娼婦を値踏みして歩く孫ポール(ゲティ三世)が、近付いてきた車に突然拉致されてしまう誘拐シーンから始まる。

彼の回想シーンで、世界でも歴史上でも一番の金持ちの祖父は一般人とゲティ家の人間は違う、と言っていたのを思い出す。

ジャン・ポール・ゲティ(クリストファー・プラマー)さんの「資産を数えられるようでは本物の富豪ではない」という名言も飛び出す。

時間は遡り、9年前へ。祖父(ゲティ氏)は父である息子にも興味がなかったらしい。(しかし息子が仕事をくれと言ったら一家を呼び寄せて仕事を世話してやるし、孫とも交流をちゃんと持つし、変わってるけど悪い人ではないのかな?良い父親ではなかったのかもしれないけど)

孫ポールの母であるゲイル(ミシェル・ウィリアムズ)のシーン。旦那が女と麻薬に溺れて浮気しまくりーーーー!!!そして離婚することになったけど、ゲイルは一切金銭の要求をせず子どもの監護権のみを要求したらしい。この離婚劇以降、父は跡継ぎの役目を果たしておらず、そのせいで孫ポールとゲティ氏の関係も疎遠になっていたらしい。

そして場面は現在へ戻る。ゲティ氏は1700万の身代金を要求する誘拐犯に対し、メディアの前で「孫は14人いて、身代金を払えば他の孫も誘拐される」とコメント。(確かに正論に思える。しかし、孫に見合う金額はと聞かれてゼロと答えるのはなぁ)

原油会社のOPEC?と取引しようとしているフレッチャー氏(元諜報員?)が登場。ゲイルは身代金を払って息子を助けてくれとゲティ氏に直談判しに会いに行く。

フレッチャー(マーク・ウォールバーグ)はゲティ氏に「ローマに行ってポールを取り戻せ」と指示される。ゲティ氏いわく、孫は全員愛しているがポールは特別に感じているらしい。会いに来ている母親に関しては「母親に人質交渉が出来るわけがないから放っておけ」と言う。

ゲティ家には世界中から「貴方の子どもを誘拐した」という手紙が届いている。1700万ドルという身代金に目がくらんで悪者が群がってきたようだ。

孫ポールの人となりも描かれる。彼はかつて学校に火をつけるなどして退学になっていた。誘拐犯はそんな彼に対し「お前は愛されていない」と言う。

孫ポールが実は自分で誘拐劇を仕立て上げようとしていた事がゲティ氏にバレてしまい、彼の信頼を失ってしまう(今回は自分で仕立てたものではなく本当の誘拐)ゲティ氏は孫ポールの調査を打ち止め。

更に、孫ポールは犯人の顔を見たという理由で撃たれる?(はっきり撃たれるシーンはない)

見つかった死体の確認をすると、それは大人の死体であり、孫ポールの死体ではないという事が分かる。死体を詳しく調べてみると、それは前科者の死体だった。その死体から誘拐犯の基地へたどり着くフレッチャー。しかしそこに孫ポールの姿はなかった。すでにポールは資産家に売り飛ばされていた。

孫ポールは監禁場所へ火をつけて脱出し、警察署へ向かう。ゲイルに電話をかけるも資産家が現れ電話を切られてしまう。

資産家に捕まった孫ポールは耳を切り落とされる。資産家はその耳を母親の元へ送りつけたりする。ゲイルはゲティ氏に身代金を支払わせるため画策、金もないのに勝手に身代金を支払うと発表。その動きが功を奏したのかゲティ氏が身代金を払う事に。

ポールは解放されたと連絡が来るが、警察の手が迫っていると知った資産家は解放したポールを殺せと指示。ポールが襲われそうになっているところをゲイルとフレッチャーが保護し、そのまま国外へ逃亡。無事、孫ポールは保護される。

ゲティ氏はおそらく老衰?で自慢のコレクション部屋で死亡。その後、ゲイルが跡取りとなる。

まとめ

このだいぶはしょった良く分からないあらすじを見てもらえれば分かると思うんですけども、ちびぞうは難しいところが何一つわかっていません(笑)

世界一の大富豪となるまでの富を築いたゲティ氏という人物の偉大さと人として足りていない部分の露出、母親の息子を助けるという堅い意思、金が絡み信頼関係を崩壊させたり、逆に誘拐犯との会話劇で語られた”ファミリー(仲間・家族)を大切にする”という言葉で描かれる家族ではない人との些細な絆。

こういう濃厚でさりげない、人間ドラマが交錯していく感じがすごくよくできていた脚本なのかなぁ、というのは分かりました。

しかしそれを面白さとして実感するほど深く物語に入り込めなかったというか・・・ちびぞうは退屈してしまったのでなんとも言えない感想になってしまいました。

本国では非常に評価されている作品だそうです!!!!ということでシメ!!

にほんブログ村 映画ブログへ

画像引用元:映画.com

カテゴリー
か行

情熱と悪夢が交じり合うイタリア映画『結婚演出家』ネタバレ&感想

映画監督フランコ・エリカを次々と襲う不可解な出来事―――

地元、柳ケ瀬の映画館シネックスにて『Viva!イタリア vol.4』のうちの1作が公開されていましたので観てきました!

ちなみにVol.4の他作品は『あのバスをとめろ』『いつだってやめられる7人の危ない教授たち』でした。どっちも面白そうーーー!!

監督は『愛の勝利を ムッソリーニを愛した女』『母の微笑』などのマルコ・ベロッキオ。パンドラさんによる公式サイトはこちら

パンフはなく、代わりに関係者に配られる非売品のプレスシートが100円?で売っていました。

映画評論家でもあり映画監督でもある田中千世子さんが寄稿していましたー。

【映画情報】

【原題】 Il regista di matrimoni
【制作国】イタリア、フランス
【監督/脚本】マルコ・ベロッキオ
【制作】マルコ・ベロッキオ、マッシモ・ビリア
【撮影】パスクァーレ・マリ
【美術】マルコ・デンティチ
【衣装】セルジョ・バッロ
【編集】フランチェスカ・カルベリ
【音楽】リカルド・ジャーニ
【出演([]内は役名)】

  • セルジオ・カステリット[フランコ・エリカ]
  • ドナテッラ・フィノッキアーロ[ボーナ・グラヴィーナ]
  • サミー・フレイ[フェルディナンド・グラヴィーナ]
  • マウリツィオ・ドナドーニ

【公開日(日本)】2018年6月23日
【上映時間】100分
【配給】パンドラ
【制作年】2006年
【IMDB】6.3/10.0  (およそ630人の評価)

【あらすじ】

。貴族出身の小説家マンゾーニの原作「いいなづけ」の映画化準備を進めていたベテラン映画監督のフランコは、ある時、ミステリアスな女性と出会う。それからしばらくして、シチリアで新婚カップルを撮影中の演出家エンツォの家に招かれたフランコは、そこで奇妙な貴族から、自分の娘の結婚式の撮影をしてほしいと依頼される。その娘は望まぬ結婚を迫られており……。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!)】

☆2.4/5.0

まるで悪夢のような作品でした・・・。

悪夢だと思うほどつまらないって意味ではなくて、本当に悪夢を見ているような感覚になる作品というか。

ストーリーはそこまで難しい感じではないです。「いいなづけ」という作品の熱烈なファンだったミステリアスな美女が、その作品が映画化されると知り監督である主人公を訪ねてくるオープニングから始まります。しかし彼女は男たちに追われている様子で、監督には会えないまま去ってしまう。
そして場所は変わりシチリア。ひょんなことから監督がある貴族から「娘の結婚式を撮影して欲しい」と頼まれますが、その娘というのが冒頭で登場した美女!
その美女は父親に無理やり政略結婚をさせられそうになっていて全く結婚に乗り気ではなかった。そんな時に出会った監督と美女は惹かれ合う。しかし迫る結婚式!

二人は何度かの逢瀬を経て愛を確かめ合い、最後には二人で逃げ出す・・・。というもの。

しかしこの映画、悪夢的な演出が多くて「どこまで現実の出来事なのか?」少し分かりづらくなっていると思います。そこがけっこうモヤモヤしてしまうところなんだよねぇ。

印象的なシーンが多い

オープニングから古い映画のワンシーンのようなものが挟み込まれるし、時々画面がモノクロ?調になったりします。それに意図があるのかどうなのか、ちびぞうは凡人なので全く分かりません。ヨーロッパ映画的と言ってしまえばそうなのかも。

突然死んだと思っていた知り合いの映画監督が登場したり、その人が花火をバックに飛び降り自殺したり、美女を追いかけて不法侵入して飼い犬に話しかけたり、街を歩いていたら布に下半身を入れてピョンピョン飛んでる男たちに襲われたりと意味の分からない場面も多いです(笑)

でもそれが不思議と印象的。イタリアの伝統的な結婚式での歌も、厳かで幸せな雰囲気もあるんですけどちょっと怖く感じられたり。そういった不可思議でちょっと不快感のあるシーンが前述した悪夢的な演出になっているのかもしれません。

ちびぞうの好きなシーン

主人公がシチリアの浜辺を歩いていると、出会った結婚ビデオの撮影現場。そこで監督をしていた男に、主人公が有名監督だという事がバレ「貴方ならどんな演出をします?」と聞かれて答えるシーンが好き。
短いショートフィルムなんですが、いきなり浜辺で新郎が新婦のドレスを脱がしてまぐわり始める!そして二人が去ったあとで、脱ぎ捨てられたドレスを見て新婦の母親が「新婦は海に身投げした!」と誤解して泣き崩れる。母親を慰めて撮影隊は去っていく・・・という感じの内容。

けっこう奇抜な発想の作品で、良いなーと思いましたね。

それからもう一つ、新聞記事で死亡したと報じられていた主人公とは別の監督が実は生きていた!というのが発覚してからのシーンが面白い。
その監督は実は自分で死んだという嘘情報を流して、賞レースを勝とうとしていたんです。

「死んだ監督の作品だから」という理由で票が集まり、実際に受賞してしまう。狙い通りになったはずなのに、その監督は逆に絶望してしまう。生きているままで評価されたいですよね、そりゃね。という気持ちがすごく切なくて、彼の熱弁を聞いていたら目頭が熱くなってしまいました。

まとめ

イタリア映画だなぁ。って感じしますね。そんなに驚くほど面白い!って感じではないけども、おそろしくつまらない!とも思わないし難しい。

人に勧めるか?と聞かれたら、多分勧めません(笑)

それでもイタリア映画が好きな人は一度観てみるといいかも。シチリアという場所は、本当に美しいですしね。

 

 


にほんブログ村 映画ブログへ
画像引用元:映画.com

カテゴリー
か行

少年が隠した哀しい真実とは。映画『怪物はささやく』ネタバレなし感想

「四つ目はお前が話せ。お前の真実を話せ」

ガンで余命いくばくもない母親と二人暮らしする少年のところへ、ある日やってきたバケモノ。
化け物は、お話を聞かせる代わりに最後はお前がお話をしろと言ってくる・・・

もうね、これ、予告編だけ観てもすっっごく面白そうなんですよ・・・

『パンズラビリンス』の製作陣が手掛けたダークファンタジー!というだけで心躍りますね!!
お話は絵本ぽい墨絵?水彩画?のアニメーションになっていてとってもハイセンス。

主演のコナー役には1000人の中から選ばれた新星ルイス・マクドゥーガルくん!

怪物の声には『96時間』などのリーアム・ニーソン!

ギャガさんの公式サイトはこちら

【映画情報】

【原題】A Monster Calls
【制作国】アメリカ、スペイン
【監督】J・A・バヨナ
【脚本/原作】パトリック・ネス
【製作】ベレン・アティエンサ
【製作総指揮】パトリック・ネス、ビル・ポーラッド、ジェフ・スコール、ミッチ・ホーウィッツ、ジョナサン・キング、パトリック・ワックスバーガー、エンリケ・ロペス・ラビニュ、ジスラン・バロワ、アルバロ・アウグスティン
【撮影】オスカル・ファウラ
【美術】エウヘニオ・カバレロ
【編集】ベルナ・ビラプラーナ、ジャウマ・マルティ
【音楽】フェルナンド・ベラスケス
【出演([]内は役名)】

  • ルイス・マクドゥーガル[コナー・オマリー]
  • フェリシティ・ジョーンズ[エリザベス・クレイトン(母親)]
  • シガニー・ウィーバー[クレイトン婦人(祖母)]
  • トビー・ケベル[リアム・オマリー(父親)]
  • リーアム・ニーソン[怪物(声)]
  • マックス・ゴールズ[5歳のコナリー]
  • ジェイムズ・メルヴィル[ハリー]
  • ジェラルディン・チャップリン[校長]

【公開日(日本)】2017年6月9日
【上映時間】109分
【配給】ギャガ
【映倫区分】G
【IMDB】7.5/10.0  (およそ61,350人の評価)

【あらすじ】

裏窓から教会の墓地が見える家で難病の母と暮らしている少年コナー。ある晩、彼の前に怪物が現われ、これから3つの「真実の物語」を語ること、そして4つ目の物語をコナー自身が語るよう告げる。しかもその内容は、コナーが隠している「真実」でなければならないという。嫌がるコナーをよそに、怪物は夜ごと現われては物語を語りはじめる。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレなし)】

☆3.9/5.0

号泣ですよぉおおお!!!!!

号泣必至ですよぉおおおお!!!!!!

 

いや、ちびぞうはだいぶ涙もろいので仲間内で「泣いたよ」と言っても「またか」という反応をされてしまうのですけども、いやでも、泣いた作品の中でも特に感動するものとかもちゃんとあってですね!

これがそれだよぉおおおおお!!!

あえてネタバレなしで!

こういう作品はですね、どんでん返るサスペンス!とかよりもずっとネタバレしたくないんです!

だって最初の感動を味わって泣いて欲しいんだもの・・・

 

ダークファンタジー好きなら絶対好きになる

この曇りの日のような暗い雰囲気、絵本からそのまま飛び出してきた感じのアニメーション。
少し怖い感じがして、すごく雰囲気が良いです。

子どもがというよりは大人が子供時代を思い出したり、自分の親について想いを馳せたりできる作品だと思います。

3つのファンタジーなお話もダークな内容で決してハッピーではないんだけど、それが何を示しているのか?というのも分かるととても心に響くし、最後の最後に語られる少年の”秘密”というものを引き立てる役目をしていて、すごく上手です・・・!

主演の子の演技を堪能して欲しい

ちょっぴり爬虫類っぽい感じの特徴的な顔が印象的なルイスくん。

素直な子どもだった頃を終え、反抗期も始まるような少年期の終わり。大人たちの言う言葉の裏側や、信じたくない過酷な現実も見えてくる時期の、複雑な心境を非常に繊細に演じています!!

観客は彼と一緒に怪物から学び、自分の心を見つめ直し、最後の最後には一緒に叫びそして号泣する。

そんなラストを迎えること間違いなしです。

 

まとめ

お話的には、母親の病気が悪化し、一緒に暮らしたくない祖母の元で暮らさねばならず、父親は離婚していて遠くにいて新しい家庭を築いているので自分がそばに行けるわけではない。
母親と二人で生きていたかったのに、それを病が引き裂いてしまう。

そんな少年の生活と、決められた時間にやってくるバケモノが語るお話が交互に描かれるシンプルな構成。

怪物は何のためにやってくるのか?に注目して観てもらいたい。

怪物がやってくる時間にも意味があるので、そこにも注目してもらいたい!!

原作になった絵本はちびぞうは読んだことなかったんですが、結構有名で読んだことあるという人もチラホラいらっしゃるみたいですね。

 

 

ちびぞうも読んでみたい!!!!

 

 

 


にほんブログ村 映画ブログへ

画像引用元:映画.com

カテゴリー
か行

SWパロではない。映画『コンビニ・ウォーズ バイトJK VS ミニナチ軍団』ネタバレ&感想

”バイトが世界を守る―――”

しょーーーーもなさそーーーなタイトルとジャケットなんですけど、ジョニデの娘

リリー・ローズ・メロディ・デップちゃんが主演ということでね。とりあえず観てみましたね。
これ、実は前にも一度借りて観てみようと思ったんですけどあまり面白くないな・・・と思い観れないまま返却・・・しかし一応最後まで観てみないとな・・・と再レンタル!

今度はちゃんと最後まで観ましたよ!!!

なんだかこの作品・・・異様な雰囲気です・・・(笑)

というかこのスター・ウォーズパロみたいなのは日本の配給さんの仕業ですね。

元々のポスターもこんな感じですしね。

この配給さんのイタズラのせいで、中身もスターウォーズパロだらけかと思って観ると痛い目みますよ!!!

公式サイトはこちら

【映画情報】

【原題】Yoga Hosers
【制作国】アメリカ
【監督/脚本/編集】ケヴィン・スミス
【製作】リズ・デストロ、ジョーダン・モンサント、ジェニファー・シュウォールバック
【製作総指揮】チャールズ・ボナン、キム・リードフォード、シャノン・マッキントッシュ、ティム・ナイ
【撮影】ジェームズ・R・ラクストン
【美術】カボット・マクムレン
【衣装】キャロル・ビードル
【音楽】クリストファー・ドレイク
【出演([]内は役名)】

  • リリー=ローズ・デップ[コリーン・コレット]
  • ハーレイ・クィン・スミス[コリーン・マッケンジー]
  • ヴァネッサ・パラディ[モーリス先生]
  • オースティン・バトラー[ハンター・キャロウェイ]
  • タイラー・ポージー[ゴードン・グリーンリーフ]
  • ジョニー・デップ[ギ―・ラポワンテ]
  • ジャスティン・ロング[ヨギ・ベア]
  • ハーレイ・ジョエル・オスメント[エイドリアン・アルカンド]
  • スタン・リー[ディスパッチャー]

【公開日(日本)】2017年7月1日
【上映時間】88分
【配給】パルコ、ハピネット
【映倫区分】G
【前作】Mr.タスク
【IMDB】4.3/10.0  (およそ9,000人の評価)

【あらすじ】

女子高生のコリーン・コレットとコリーン・マッケンジーは親友同士で、コンビニで一緒にバイトしている。授業もバイトもやる気のない2人だったがヨガには夢中で、怪しい先生のもとでトレーニングに励んでいた。ある日のバイト中、2人は店長不在のコンビニで男の子とパーティを開こうとするが、地下に眠っていた邪悪なミニナチ軍団を呼び起こしてしまう。巨大な怪物を解き放ち世界征服に乗り出したミニナチ軍団から人類を守るべく、壮絶なバトルに身を投じる2人だったが……。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレもあるよ!)】

☆0.5/5.0

ほんと、しょーーーーもないですよこれは(笑)

苦痛!最後まで観るのが苦痛!!!

しょーーーーもない理由はまぁあらすじをサラッと読んでもらえれば(いやジャケットの段階で)分かってもらえるかとも思うんですけども・・・
IMDBでも4点台/10点とか・・・これがジョニデとリロデの初共演作だなんて・・・

しかも、観てみてビックリ!お母さんでありジョニデの元パートナー、ヴァネッサ・パロディもちょい役で出てきます!!!
さらにクレジットを見ると「ジャック・デップ」の名前も・・・これってもしかして息子もカメオ出演していたのかな?

家族そろって何してんですか!!!

しょーもない①設定がしょーもない

ヨガ好きJKがバイトしてるコンビニの地下で、長年冷凍睡眠していたナチスがミニナチ(ソーセージみたいなクローン人間)を大量に作って襲ってくるとか大体が意味不明、しかもそいつが巨大怪物を作って世界を襲おうとしてるので大変だ大変だ!「覚えたヨガの技で戦うわよ!!」という流れも意味不明・・・

ツッコミどころが満載というか、まともな部分が何一つないこの設定がしょーもない・・・
コメディとしても観られないですよこれは!!!

しかも更に言うならこの作品、同監督の『Mr.タスク』というセイウチ人間を作ろうというカルト映画のスピンオフ作品なんですって・・・

それ先に言っておいてもらわないと!!

「女子高生がセイウチ人間を救う!」みたいな新聞記事がコンビニに飾ってあったりするし、ジョニデが出てきたときに「セイウチの時の人だ!」みたいな台詞があるのでなんとなく、もしかしたら繋がっているのかな?と思ったんですがまさかスピンオフとは・・・

少なくとも、そちらの作品を先に観ておかないと「このキャラなんなん」という不可解な気持ちになるのは避けられないかもしれませんね・・・。

というか、『Mr.タスク』は観たいと思ってた映画なんですけど、なんとなくこっちを先に観ると『Mr.タスク』の方もしょーもないのかな・・・というマイナスイメージが植え付けられてしまう・・・

しょーもない②無駄な豪華キャスト

主演のリロデに、母親ヴァネッサに、父親ジョニデ

W主演のもう一人のコリーン役のハーレイ・クィン・スミスちゃんは監督の娘だそうで。

プラス、歴史の授業で回想シーンとして出てくるナチ役にハーレイ・ジョエル・オスメントくん。ヨガの先生役にジャスティン・ロング(髭もじゃで金髪だし全く気付けなかった・・・!好きなのに悔しい!!)、カメオ出演ですけどマーベルの重鎮スタン・リーおじさんも出てます・・・!

なんでそうなったの??????(笑)

しょーもない③身内ネタ感

まぁ同じ監督の作品だからメンバーが似てくるのは仕方ないのかもしれませんが、上述した『Mr.タスク』のキャストと結構かぶってるんですよね。

それに加えて家族全員総出って感じがしたり、どうも「身内で盛り上がっちゃったしスピンオフ作ろうぜ!」みたいな悪ノリ感がビンビン!

しかもおもんないからどうしようもないよォ!!!!!

まとめ

意味わかんなさのインパクトは抜群な割には記憶に残らない・・・という悲しい感じの作品。

主演二人のリロデとハーレィちゃんは可愛かったし歌声も良かったです。

とりあえず、セイウチ人間の方も観てみないとなぁ・・・

ちびぞう(@cbz_ewe)でした!

 


にほんブログ村 映画ブログへ

画像引用元:映画.com

カテゴリー
か行

シャーク・ケージ・ダイビングの恐怖!?映画『ケージ・ダイブ』ネタバレ&感想

2015年—海底から一台の水中カメラが発見された

近年、『シャークネード』『シャークトパス』といった変わり種作品の水面下の爆発により、サメ映画は立派な1ジャンルに成長しております。(と思っているのはちびぞうとこの記事を読んでいるサメ映画好きのあなただけかもしれないが)

その密かなサメブームに乗っかろうという感じのサメ押し押しのジャケットですね。

最近PS4のVRで、このケージ・ダイビングが出来るソフトの体験版?をやったことがあって

「こんな水中の檻で本気でサメが襲ってきたら恐ろし過ぎる!!」

と思いレンタルしてみました。

しかしこれ、今調べてみたらかの名な!『オープン・ウォーター』の3作目だそうじゃないですか!!!

えっ、そんなのどこに書いてあったんだろう!!!

ワーオ見てください海外版のジャケットを!

おもいっきり『オープン・ウォーター3』って書いてありますね~~~

2でコケたしシリーズだって明かさなくていいやって思ったのかな。(配給の「ケージ・ダイブ上映委員会」とはなんなのか)

新宿シネマカリテさんの特集企画にて上映されたようです。

【映画情報】

【原題】Open Water 3 Cage Dive
【制作国】オーストラリア
【監督/脚本/撮影/編集】ジェラルド・ラシオナト
【製作】ジェラルド・ラシオナト、アントワーヌ・ムアワッド、チャールズ・M・バーサミアン、ラナ・ジョイ・グリックマン
【製作総指揮】トニー・ラシオナト、ポール・アダムス、ウィルマ・アダムス、ジェイコブ・グレイ、トレイシー・マックナイト、ピート・バレー
【美術】アンジェラ・ラシオナト、マクファーソン・ダウンズ
【音楽】ザ・ニュートン・ブラザーズ
【音楽監修】アンディ・ロス
【出演([]内は役名)】

  • ジョエル・ホーガン[ジェフ・ミラー]
  • ミーガン・ペータ・ヒル[メーガン・マーフィ]
  • ジョシュ・ポソフ[ジョシュ・ミラー]
  • ピート・バレー[グレッグ]
  • マーク・フェル[ダイバー]
  • クリストファー・カレン[ジョシュとジェフの母親]
  • タラ・ウライス[女性遭難者]
  • ティーガン・バージャー[女性遭難者]

【公開日(日本)】2017年8月13日
【上映時間】81分
【配給】「ケージ・ダイブ」上映委員会
【前作】オープン・ウォーター2
【IMDB】4.1/10.0  (およそ2,200人の評価)

【あらすじ】

2015年10月21日。アメリカ人のジョシュ、メーガン、ジェフはエクストリームゲーム番組のオーディションテープを撮影するため、オーストラリアのアデレード沖で「シャーク・ケージ・ダイビング」のツアーに参加していた。ところが彼らを乗せたクルーザーが高波にのまれて転覆し、参加者たちは海に投げ出されてしまう。ジョシュは周囲の人々が相次いでサメの餌食になっていく様子を小型水中カメラで撮影する。ジョシュたちは夜になって救命イカダを発見し、命の危機を脱したかに思えたが……。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!)】

☆1.5/5.0

これはなかなか・・・アレですね。

まず、海底で見つかったカメラの中に入っていたSDの録画データ。これを見てみたら、なんとシャーク・ケージ・ダイビングの最中に高波に飲まれて遭難した三人の旅の記録&遭難の記録だった・・・

ちなみにシャーク・ケージ・ダイビングってこんなやつ。

そしてその映像を公開することによって三人の捜索がはかどるようにと、ドキュメンタリー番組として放送することになった、というのが映画の内容の全て。

 

ファウンド・フッテージ(モキュメンタリー)ですね。
(◆ファウンド・フッテージ=撮影者が死亡または行方不明となった録画データを第三者が発見するという設定の作品
◆モキュメンタリー=ドキュメンタリーを模している作品で、あくまでも事実を伝えていますよ、という設定)

まずちびぞうが観ていて最初に思ったのは

ケージ・ダイビング関係なくない!?

ってことなんですよね。

最初に想像してたのは、なんらかの理由でケージが海底に落ちるとか、ケージが上げられなくなったりとかの事故が原因で、海中にケージごと留まるしかなくなり、酸素ボンベの残量と戦いつつ、外から襲い来るサメの恐怖とも戦う。っていう展開なんですよ。

しかし、ケージダイビング始まったー!と思ったら、

高波に襲われて船が転覆するんですよ。

ケージの中の人も船内の人も一緒くたに海に投げ出されるわけなんですよ。

一瞬で普通の遭難映画に早変わりなんですよ。

ケージ・ダイビングが関係してるっていうのは唯一「サメが多い海域だったよ」ってことのみ。

というかちびぞうはこの瞬間「これってオープン・ウォーターじゃん。パクりじゃん」って思ったんですけど

普通に続編だったー!!!!!!!!!

さ、最初から続編だと言っておけばこんなことには・・・?いや、でもあんまりそれは面白さには関係ないですね・・・。

他にもツッコミどころ満載

この主人公3人は、兄弟2人と弟の彼女、という組み合わせの3人なんですが、彼らが楽しそうに旅してる序盤の映像とか、彼女とイチャつく中途半端なお色気シーンだとか、

大体全部いらない・・・

しかも弟の方は旅の間に彼女にプロポーズをしようとしているんですけども、実は彼女は彼氏の兄貴と浮気をしている・・・という伏線?伏線なんてもんではないか。そういう設定がありまして(なんでこんなゲスヒロイン設定をぶち込んだのかは分からないけども主演の三分の二がクズだったら感情移入もくそもないですよね)

で、海で遭難してだーーーーいぶ(少なくとも12時間以上)経ってからその話がきっかけに揉め始めるんですけど

正直そんなことに気力使えるような状況ではなくない?

ってことなんですよね。ただでさえ短い81分という尺でこんだけ不要なシーンがある・・・これ、このしょうもないドラマ削ったら大変なことになりますよ。下手したら70分切ってしまうかも(笑)

他にも、海の中で救命胴衣が流れて来たり、4人用の救命イカダが流れて来たり、彼らを生き延びさせようとする漂流物が運よくやってくるわけですよね。

で、それを取りに行こうと一人が泳ぎ始めて「やめて!一人でいるとサメに襲われるわ!」と2人が止める・・・というのが何回かあるんですけども

3人で泳いでいったらええがな

とか思っちゃうんですよねーーーー

そして手に入れた救命イカダも、もう一人、漂流してきた意識のない女性の体を温めようと、何故か照明弾を持ち出すヒロイン・・・そしてそれを止めようとしてもみくちゃになって、イカダの中で照明弾が発射され燃えてしまうというアホっぷりが酷い!!!

救命イカダに取り残された女性が、照明弾に焼かれて死んでしまうんですけど・・・

ここが一番おそろしかったな・・・

しかもこの事件の後に再び海に投げ出された3人が浮気の話で揉めますからね。さすがにそれはない。


↑ビデオカメラが水中でも使えるか試す3人の図

そもそもの話

船が転覆した時に、怪我をした男性の顔がべろーーーーーーとめくれているグロ映像が流れたり(これめっちゃ人形ですよ。今時人形ってわかっちゃうのすごいですよ)するし、

そんなもの、映像として無編集のまま公開する?????

しかもしかも、ヒロインが兄と浮気してるシーンだったり、それで内輪揉めしてるシーンだったりも入ってるし、その上ヒロインがサメにパックンチョされたり、弟が心臓発作で死んだり、最後に残った兄も明らかにこれ死んでるなっていうサメのアタックを正面から受けてる感じの映像で終わってて結構えげつないと思うんですよ。色んな意味で。

で、最後に出てくるこの言葉。

「映像を提供してくれたご家族に感謝します」

いや、どこの世界にこんな情けなくてえげつない最後を遂げた彼らの映像を世界に公開しようって思っちゃうような家族がいるんだよ!!!!

って話なんですよね。

まとめ

全編通してツッコミどころ満載で、タイトル詐欺な上に面白くもない、大変な作品でした。

これがまさかあの『オープン・ウォーター』の続編だなんて・・・

 

ホオジロサメだったりクジラだったりはちょこちょこ観れます!

サメ好きな人は近くで見れていいかもしれませんね!!!!

とかいう雑な〆で終わります。お疲れさまでした。

 

 


にほんブログ村 映画ブログへ

カテゴリー
か行

これぞリーダー!映画『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』ネタバレ&感想

「敵の見分け方は?」
「撃ってきたら敵」

どうもーちびぞうです。『マイティ・ソー/ダークワールド』からMCUをおさらいしよう!の流れでここまでたどり着きました!!!
キャップの2作目で、MCUとしては9作目に当たります。

二度目の鑑賞のはずなんですけどね、あまりにも内容を覚えておらず。まるで初めての鑑賞のように楽しみました(笑)

本作から新ヒーローの「ファルコン」が登場、活躍します!!

MCU作品のまとめはこちら↓(随時更新)

トリセツ!【映画”アベンジャーズ”世界の歩き方】4/29追記

【映画情報】

【原題】Captain America: The Winter Soldier
【制作国】アメリカ
【監督】アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ
【脚本】クリストファー・マルクス、スティーブン・マクフィーリー
【製作】ケビン・ファイギ
【製作総指揮】ビクトリア・アロンソ、マイケル・グリロ、スタン・リー、アラン・ファイン、ルイス・デスポジート
【撮影】トレント・オパロック
【美術】ピーター・ウェンハム
【編集】ジェフリー・フォード
【衣装】ジュディアナ・マコフスキー
【音楽監修】デイブ・ジョーダン
【音楽】ヘンリー・ジャックマン
【出演([]内は役名)】

  • クリス・エヴァンス[スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ]
  • スカーレット・ヨハンソン[ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウ]
  • セバスチャン・スタン[バッキ―・バーンズ/ウィンター・ソルジャー]
  • アンソニー・マッキー[サム・ウィルソン/ファルコン]
  • コビー・スマルダース[マリア・ヒル]
  • フランク・グリロ[ブロック・ラムロウ]
  • エミリー・バンキャンプ[シャロン/エージェント13]
  • ヘイリー・アトウェル[ペギー・カーター]
  • ロバート・レッドフォード[アレクサンダー・ピアース]
  • サミュエル・L・ジャクソン[ニック・フューリー]
  • トビー・ジョーンズ[アーニム・ゾラ]
  • マキシミリアーノ・ヘルナンデス[ジャスパー・シットウェル]
  • ギャリー・シャンドリング[スターン上院議員]
  • ジェニー・アガター[世界安全保障委員会のメンバー]
  • バーナード・ホワイト[〃]
  • チン・ハン[〃]
  • アラン・デイル[〃]
  • アーロン・テイラー=ジョンソン[クイックシルバー]
  • エリザベス・オルセン[スカーレット・ウィッチ]

【公開日(日本)】2014年4月19日
【上映時間】136分
【配給】ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
【映倫区分】G
【キャプテン・アメリカ前作】キャップ誕生!映画『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』ネタバレ&感想
【キャプテン・アメリカ次作】シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ
【MCU前作】ロキファン必見!映画『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』ネタバレ&感想
【MCU次作】ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
【IMDB】7.8/10.0  (およそ586,000人の評価)

【あらすじ】

ブラック・ウィドウやニック・フューリーらとともに、国際平和維持組織「S.H.I.E.L.D.(シールド)」の一員として任務の数々にあたっていたキャプテン・アメリカは、仲間であるはずのシールドから襲撃され、誰が本当の敵なのかわからないまま逃亡者となる。そんなキャプテン・アメリカを最強の暗殺者ウィンター・ソルジャーが追いつめるが、その姿は70年前に死んだはずの親友バッキー・バーンズのものだった。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレもしてるよ!)】

☆3.0/5.0

なんで初回鑑賞時の私は内容を覚えてなかったんだろう!!!面白いじゃないか!!!

脚本もアクションもよくて、キャップがいかにリーダーにふさわしいかが描かれていた本作でした。

おおまかなストーリー

退役軍人省にいるサムとマラソンで仲良くなるキャップのシーンから始まる。

アルジェリア人がシールドの船を襲った件で救出任務に当たるキャップとブラックウィドウ。
しかし、ブラックウィドウだけ別の任務についていた事に不信感を覚えたキャップは”情報の共有”を長官に求められるもなだめられてしまう。

シールドはインサイト計画という、巨大戦闘機ヘリキャリア三隻と衛星をリンクさせて敵を攻撃出来る兵器の開発を行っていた。

キャップが自分をテーマに作られた博物館に行ったり、おばあさんになったマギーとお話するシーンが挟まれる。切ない。このシーンは本当はファースト・アベンジャーの方に差し込まれる予定だったけどカットされたらしいですね。

シールドのファイルが開けなくなっている(権限が奪われている)事に危機を察した長官はインサイト計画を遅らせることをピアース理事に提案。
車で移動中、警官車両に扮した敵に襲われる長官。謎のエージェントにも攻撃される!長官はキャップの家に逃げ込むがそこにも追手が来て撃たれてしまい最後に「誰も信用するな」と言い残して死んでしまう。

ピアース理事に呼び出されるキャップ。
船を襲わせたのは長官だったと言われるけど信用しないキャップ。

なぜかシールドから逃亡者として追われる事になるキャップ。ナターシャと合流して一緒に逃げる。長官が死ぬ前に渡してくれたUSBが示していた場所に向かうと、そこはシールドの秘密基地だった。
そこにいたのは機械に意識をコピーして生き永らえたヒドラのゾラ博士だった。
ゾラ博士からヒドラは消滅したかのように見えてシールドの中でひそかに育っていたという話を聞かされるキャップとナターシャ。
ゾラの開発したアルゴリズムであらゆる人間の過去の情報を漁りそこから未来のヒドラの脅威となる人物を予想、それらの人々を先に殺してしまおう、というのがインサイト計画の真の目的だった。さらにその首謀者はピアース理事、ウィンターソルジャーという暗殺者を裏で操っているのも理事だった。

キャップとナターシャは退役軍人のサムのところへ逃げ、実はファルコンだったサムを仲間に加えてシールド本部に乗り込み、インサイト計画を阻止しようと戦いを開始!そこに実は生きていた長官(死んでいたというのは見せかけだった)も作戦に加わる!

 

ウィンターソルジャーが70年前に死んだと思っていたキャップの親友バッキーだという事に気付いたキャップは記憶を失っているらしき彼に思い出させようと奮闘する。
ヘリキャリアの狙いを人間たちから、お互いの機体を撃たせ合わせるように照準を変更。落ち行く機体に挟まっているバッキーを助け、海へと落ちるキャップ。

海に落ちたキャップをバッキーが救う。

全てが終わり、アベンジャーズがシールドを崩壊させたと責任を問われるも、ナターシャが
「確かに危機を招いたのは私たち。だけどそれに対処できるのも私たちだけ。逮捕でもなんでもすればいい」とはねのける。

長官は眼帯を燃やし、死んだことになっているので「ヨーロッパへ行く」と旅立ってしまう。

キャップはナターシャからキエフ(ウクライナの首都)の友人からもらったというバッキー(ウィンターソルジャー)についての資料を渡してもらう。

エンドロール中、ヒドラの組織内でのやりとりが描かれる。まだまだヒドラの残党は沢山いるらしい。なぜか手に入れているロキの杖を使っての実験?で成功したという双子(高速移動する男と念力を使う女)が映し出される。

エンドロール後のおまけ映像は、博物館内のキャップ記念館で自分の展示パネルを読むバッキーの姿。

アベンジャーズとの関り

  • インサイト計画のヘリキャリア開発にはトニー(アイアンマン)も携わったという発言がある
  • インサイト計画を遅らせて欲しいと言った長官に、理事が「その代わり姪っ子の誕生日にアイアンマンを呼んでくれ」「空を飛ばすだけじゃだめだぞ」と言うシーンがある
  • ファルコン初登場!!!!
  • ロキの杖がヒドラの手に渡っている(シールド内にヒドラの人間が浸透していたため)
  • エンドロールの双子がスカーレット・ウィッチとクイックシルバー
    (ややこしいですがX-MENシリーズに登場するクイックシルバーとは別人です)

キャップがシールドに所属しているので、アベンジャーズとの関りは一番深いですね。キャップの物語はアベンジャーズを追いかけるなら必要不可欠。って感じ。

良かったところ!

追跡装置のついてるUSBをけっこう気軽に差しちゃうなぁ、とか、ロバート・レッドフォード扮する理事が悪役だということがわりと簡単にわかっちゃう、とか、ヘリキャリアの強制発射を武装チームの人も出来ちゃうなら技術者いらないじゃんんんん、とか色々とツッコミどころもあったんですけども、良かったところも沢山あった!!

  • キャップの肉体の強靭さがよく分かる!!
    それはさすがに痛い!!!って思うシーンが沢山ありました。高所から落ちて盾だけを下敷きに地面に叩きつけられるシーンとか。アクションシーンがとにかくすごい。
  • キャップのリーダーの素質がよく分かる!!!
    ナターシャが考え込んでいるのを察知して、「なんでもないわ」と言われながらも話を聞こうとする姿勢がさすがリーダー!と思いましたね。仲間の機微に敏感なところもリーダーだなぁ。
    それから、ラストでマイクを使ってシールド全体に危機を知らせるシーンは序盤でフューリー長官がしていた「情報の分割化」とは真逆の作戦で、全てを全員で共有した上で一致団結させるっていうのは素晴らしいし、キャップにしか出来ない事だと思いました。
  • ブラック・ウィドウ(ナターシャ)との逃亡劇が楽しい
    カップルのフリをしたりとか、キスして追手の目をくらますあたり、どんだけ使い古された手を使うんだよ!!!って思うんですけど、それすらキャップには新鮮なのかなって感じが良いですね・・・(笑)それと、ふざけて映画『SAW』の台詞を言ったり、なんとなくナターシャがイキイキしてる感じがしましたね。恋はしてないけど、相当キャップに心許してそう
  • ナターシャとキャップが恋バナしかしてない
    キャップに漂う童貞感(本当にそうなのかは謎だけど)を若干小馬鹿にしてるっぽいナターシャが「女の子とデートしたら?あの子はどう?この子はどう?」と色々すすめてくるところが面白い(笑)他に話すことないんかなって思ってたけど、もしかしたらナターシャはキャップが自分に恋しないように防波堤を作ってたのかもしれないって終盤おもったーーーー。さすが経験豊富な出来る女は気遣い方が違う!!!!ってのもあるけど、今後くるロマンスの伏線(すでに別の人を想っている)なのかもしれません。
  • ちょくちょく同じ言い回しをさせる脚本
    キャップが長官に話した不満の言葉をピアース理事が(盗聴して知っていたんだと思うけど)キャップに話して親近感を持たせようとする場面や、かつてバッキーに言われた「最後まで一緒だ」という台詞を本人に聞かせたり、オープニングでマラソン中にキャップがサムを追い抜いていく時の「左から失礼」と言う台詞をラストで病院で目覚めたキャップがもう一度サムに言ったり、同じセリフを何回か使うという脚本も良い演出になっていました。
  • ラスト10分が良い
    前作でも思ったんですが、キャップの映画はとにかくラスト10分が良いですね。バッキーとのラストバトルは切なさ抜群!!!

まとめ

全体的な物語の流れはありがちなんですけど、思った以上に楽しめる場面が多くてだいぶ満足しました!!

次は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』!!!

エンドロール後に登場する双子はガーディアンズのその次の『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』で活躍しますのでそれまで覚えておきましょうね(´∀`)

 

 


にほんブログ村 映画ブログへ

カテゴリー
か行

キャップ誕生!映画『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』ネタバレ&感想

「君のままでいてくれ。完璧な兵士ではないが、ずっと、善良な兵士のままで」

初回鑑賞時の記憶があまりに薄くて薄くて、ほとんど内容も覚えていなかったので(キャップが本当は弱かったこととうん10年も眠りについてた浦島太郎だったことは覚えていた)、本当に良い復習になりました。

今作を観終われば、晴れて『アベンジャーズ』への予習は全て完了!!!!です。初期メンバーはここまででほぼ全員登場してるかな、多分。

今作にはアイアンマンことトニー・スタークそっくりのお父ちゃん、ハワード・スタークも登場というか活躍しています!何気に最近公開された『ブラック・パンサー』との繋がりも出てきたりしてるので、今!見返すというのはタイミング的にバッチリ!かも!

今度のヒーローはアフリカの王!映画『ブラック・パンサー』ネタバレ&感想

助演の俳優さんたちも、『メン・イン・ブラック』やBOSSのCMでおなじみトミー・リー・ジョーンズや、『マトリックス』『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのヒューゴ・ウィービング『ハンガーゲーム』『トランスフォーマー』シリーズのスタンリー・トゥッチ『アトミック・ブロンド』のトビー・ジョーンズなど本当に実力派俳優揃いですごいです・・・脇が固められまくっています・・・!

【映画情報】

【原題】Captain America: The First Avenger
【制作国】アメリカ
【監督】ジョー・ジョンストン
【脚本】クリストファー・マーカス、スティーブン・マクフィーリー
【原作】ジャック・カービー、スタン・リー
【製作】ケビン・ファイギ
【製作総指揮】アラン・ファイン、スタン・リー、デビッド・メイゼル、ジョー・ジョンストン、ルイス・デスポジート、ナイジェル・ゴステロウ
【撮影】シェリー・ジョンソン
【美術】リック・ハインリクス
【編集】マイケル・マカスカー、ロバート・ダルバ、ジェフ・フォード
【音楽】アラン・シルベストリ
【出演([]内は役名)】

  • クリス・エヴァンス[スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ]
  • ヘイリー・アトウェル[ペギー・カーター]
  • セバスチャン・スタン[バッキ―・バーンズ]
  • トミー・リー・ジョーンズ[フィリップス大佐]
  • ヒューゴ・ウィービング[シュミット/レッド・スカル]
  • ドミニク・クーパー[ハワード・スターク]
  • スタンリー・トゥッチ[エイブラムス・アースキン博士]
  • トビー・ジョーンズ[ドクター・ゾラ]
  • リチャード・アーミテージ[ハインツ・クルーガー]
  • ニール・マクド―[ダム・ダム・デューガン]
  • デレク・ルーク[ゲイブ・ジョーンズ]
  • ケネス・チョイ[ジム・モリタ]
  • サミュエル・L・ジャクソン[ニック・フューリー]

【公開日(日本)】2011年10月14日
【上映時間】124分
【配給】パラマウント
【映倫区分】G
【アベンジャーズ前作】マイティ・ソー
【アベンジャーズ次作】アベンジャーズ
【キャプテン・アメリカ次作】キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー
【IMDB】6.9/10.0  (およそ585,000人の評価)

【あらすじ】

第2次大戦下、病弱のため兵士として不適格とされた青年スティーブは、軍の極秘実験「スーパーソルジャー計画」の被験者第1号になる。強じんな肉体と破壊不可能なシールドを武器に戦うヒーロー、キャプテン・アメリカとして生まれ変ったスティーブは、レッド・スカル率いるヒドラ党との戦いに挑む。【引用元:映画.com

【感想(結末までネタバレ!)】

☆2.5/5.0

やはりMCUはどれだけキャラを好きになれるかというのも映画の評価に影響すると思うので・・・キャップにさして興味がないちびぞうとしては全体的に可もなく不可もなく・・・という感じでしょうか。

ピークは、序盤の病弱青年→ムキムキ!なぜかアイドル的に活躍!のところとラスト10分の目覚めてからのシーンですかね。

おおまかなストーリー

現代、北極で巨大な飛行船と凍った盾が見つかるシーンから、時間は遡り1942年のノルウェーへ。

「ヒドラ」というナチスの秘密化学部隊を率いていたシュミットという男が、墓の中に隠されていた”オーディンが所蔵していたという「コズミック(四次元)キューブ」”を発見、奪い去る。

場面変わってアメリカ。
体重40㎏で喘息持ちの病弱青年スティーブン・ロジャースは、何度も出生地を偽り入隊志願書を提出していたが合格しない。

見事入隊した親友のバッキ―はいつもロジャースが誰かに殴られていると助けてくれる良い奴。

軍の「スーパーソルジャー計画」の第一人者アースキン博士がロジャースに目を付け、入隊を許可してくれる。彼は力の価値を知り、憐れみも知っている弱者にこそパワーを与えたかったと言う。アースキン博士と心を通わせたロジャースは「スーパーソルジャー1号」となることを決意。博士の作った血清を打たれ、ムキムキマッチョな人類を超えた存在へと変身する!


しかし、ヒドラのスパイが侵入しており、アースキン博士は暗殺されてしまう。スパイを追いかけ追い詰めるロジャース、しかし敵は「ハイル・ヒドラ!」と言って自害してしまう。

「ヒドラ」のトップであるシュミットは、以前スーパーソルジャーの血清を打って失敗し、「レッド・スカル」となってしまっていた。彼はナチスを見限り、手に入れたコズミックキューブの力を使って、世界の半分を破壊しようと目論んでいた。

ロジャースも戦地に行きたいと願うが、アースキン博士が死んでしまったことで「スーパーソルジャー計画」は中止。「私が欲しかったのは軍隊だ。一人ではどうにもならん」と大佐に断られてしまう。
そこに、スパイを追った時の活躍を新聞で見たエージェントが「アメリカのアイコンとして、ヒーローになろう」と声をかけてくる。「国債を買おう!」と国民を煽るためのアイドル活動(映画に出たりショーに出たり)を始め”キャプテン・アメリカ”として子ども達の人気者になる。

「自分のしたかったことは本当にこれなのか・・・」と思い悩むキャップ。

そんな時、バッキ―が入隊した107連隊がヒドラの捕虜になっていると知り、エージェント・カーターやハワード・スタークの助けを借りて単身助けに向かう!たった一人で捕虜たちを救い戻ってきたのをようやく大佐にも認められ、戦地で戦えることに!

武器工場を一つずつ壊滅させていく途中、列車での戦いで親友バッキ―は渓谷へと落ちてしまう。自分のせいでバッキ―が死んだと落ち込むキャップを慰めるエージェント・カーター(ペギー)と恋仲に。

ラストバトル!シュミットがワルキューレという、コズミックキューブから取り出したエネルギーを使用した武器を使って世界を破壊しようとしているのを知り、阻止するため飛び立つ飛行機に潜入!レッドスカルとの一対一の戦いは映画冒頭で出てきた大きな船の内部と同じ場所だった。

コズミックキューブを掴んだレッドスカルは次元のはざまに吹き飛んで消えてしまう。

そのままキャップは船を北極へと向かわせ自爆覚悟で船を墜落させる。

そして70年後。北極から発見されたキャップをシールドが保護。長い眠りから覚めて浦島太郎状態のキャップにフューリー長官が会いに来るシーンで映画は終わる。

エンドロール後の映像には、キャップと長官の会話のあと映画『アベンジャーズ』の予告編が差し込まれる。

アベンジャーズとの関わり

  • コズミックキューブ」(四次元キューブとも呼ばれている、正式名称は”テッセラクト”)とは、MCUの世界に存在する6つのインフィニティ・ストーン(とっても大きなパワーを持った最強アイテム)の一つ。オーディンが所蔵していたと劇中で言っていたので、元々はアスガルドにあったものをノルウェーで保管していたよう(経緯は不明)。今作ではヒドラが奪ったあと、ハワード・スタークが発見(マイティ・ソーのラストで長官が持ってるのでシールドの手に渡った模様)
    次元を繋ぐワームホールを作る力があるとされていて、多分アスガルドの虹の橋の力もこれが元かな~
  • 「スーパーソルジャー計画」はアースキン博士の死亡で中止されたが、現代になってロス将軍が計画を再開。その結果『ハルク』が誕生した。
  • ロジャースの親友バッキ―・バーンズは今作で消息不明になっているが、後々のアベンジャーズ関連の映画でちょくちょく登場する。キャップファンなら覚えておいた方が良い人ナンバー1!
  • アイアンマンことトニー・スタークの父親ハワード・スタークが登場する!!!「スーパーソルジャー計画」にも関わっているし、キャップがヒドラの基地へ潜入するのも手伝うし、海底に沈んだコズミックキューブを拾ったり、消息不明となったキャップの捜索を続けたりとかなり深くキャップに関わっている。トニーそっくりなので社長ファンはぜひ注目してほしい!!!
  • ハワード・スタークがキャップに渡す盾の素材は「ヴィブラニウム」。これは『ブラック・パンサー』の故郷ワカンダでしか採れない鉱石。なぜハワードさんが持っていたのかは不明。衝撃吸収に優れていてとても固い!コズミック・キューブのエネルギーを元にして作った武器の攻撃もはじく!
  • ラストでシールドの長官、ニック・フューリーが会いに来る。

ここがよい!

ちびぞうの好きなトミー・リー・ジョーンズが大佐役として出演しているんですが、彼の役がイイ~~~~~!

今からヒドラの飛行機に乗り込むぞ!って時にペギーにキスされてポカーン( ゚д゚)なキャップが大佐を見ると、「キスはしないからな」と大佐に言われる(笑)このシーン大好き。

キャップのアイドルばりに働くシーンが楽しい。

キャップがラストで特攻するシーン。恋人ペギーと無線で、ダンスの約束を延期してくれって話をするのが切なイイ。

「今度の土曜日、ストーククラブで8時ちょうどよ。絶対遅れないで」
「踊り方を知らないんだ」
「教えてあげるわ」

最後に目覚めてから、「ダンスの約束が・・・」と言うところも良いですね。

ツッコミどころも!

後半の戦いの詰め込みっぷりがあんまり好きじゃないのと、一番に思うのはハワード・スタークの知能と財力があって70年もキャップを発見できない・・・というのが無理がある気がしましたね(それ言ったら映画が成り立たないんだけどさ!)

あと、戦地に行くキャップの盾が赤と青で目立ちまくりなのが不自然、せっかく潜入したけど敵に扮装しないところも不自然(まぁキャップの力への自信の表れなのかもしれませんね!)

レッドスカルの倒し方?もコズミックキューブを持たせただけ・・・という何とも言えない倒し方だったので「本当に敵は死んだの?」という若干の不安感が残るところも微妙。

 

なにはともあれ!これでようやく『アベンジャーズ』の1作目を観る準備が整いましたね!
このシリーズは新しい作品が出るたびに見返すと新たな発見(ヴィブラニウムの盾とか)があって楽しいので、定期的に見返すといいかもしれません!!

 

 

 


にほんブログ村 映画ブログへ

カテゴリー
か行

母親が別人に入れ替わる恐怖。映画『グッドナイト・マミー』ネタバレ&感想

“僕たちのママをどこにやったの?”

こちらはだーいぶ前に映画仲間が「ちびぞう好みっぽい」と言ってくれてた作品。

最近になってちびぞう父がやたらと「観てみ」と言ってくるので、ようーやく鑑賞しました!

整形した母親が病院から戻ってくると、別人になっていた・・・?というサイコスリラーっぽい雰囲気の作品ですね!

原題は「見てるよ、見てるよ」もしくは「分かってるよ、分かってるよ」と言った意味っぽい。”お前が母親じゃないことは分かってる”といった意味なんでしょうかね・・・。

【映画情報】

【原題】Ich seh, ich seh
【制作国】オーストラリア
【監督/脚本】ベロニカ・フランツ、セベリン・フィアラ
【製作】ベロニカ・フランツ、セベリン・フィアラ
【撮影】マルティン・ゲシュラハト
【出演([]内は役名)】

  • ルーカス・シュワルツ[ルーカス]
  • エリアス・シュワルツ[エリアス]
  • スザンネ・ベスト[母親]
  • ハンス・エッシャー[神父]

【公開日(日本)】2016年1月12日
【上映時間】99分
【配給】AMGエンターテイメント
【IMDB】6.7/10.0  (およそ31,200人の評価)

【あらすじ】

森と畑に囲まれた田舎の一軒家で母親の帰りを待つ9歳の双子の兄弟。ところが、帰ってきた母親は顔の整形手術を受けており、頭部が包帯でぐるぐる巻きになっていた。さらに性格まで別人のように冷たくなってしまい、兄弟は本当に自分たちの母親なのか疑いを抱くように。そして正体を暴くべく彼女を試しはじめるが、その行為は次第にエスカレートしていく。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレしているよ!)】

☆2.9/5.0

つまらなくはないんですけど、面白くもないかも・・・という微妙なライン・・・・ッッ!!!!

すっっっごく雰囲気も良いし、主演の双子の美少年っぷり、演技もすっごく良いんですけどね・・・!

ちびぞうは後半の展開が胸糞すぎてちょっと見てられなかったです・・・

大まかなストーリー

このおかあさん本物じゃないんじゃない?と疑った双子が、寝ている母親の口にゴキブリを投入してみたりだとか、ベッドに縛り付けて「本当のママをどこにやったの」と脅したりだとか口を接着剤で塞いでみたりだとか、それだとご飯があげられないので接着剤をハサミでチョキチョキしてたら唇も切っちゃったよーーー血が噴出!したりとか、一度は逃げ出した母親がコケて頭を打って気を失っている間に今度は床に縛り付けて双子が「本当のことを言え」と脅しながら家に火をつけたりしてて最後にはママが許しを請おうとするけどダメで、結局焼き殺されて終了・・・多分双子も火事で死んだのかな。

そして三人が森の中で再会し笑顔で肩を抱き合いこちらを見つめる・・・という絵面で映画が終わる。

ネタとは何だったのか

この映画のラストで用意されているどんでん返しというのは、

「母親が別人に変わっているかもしれない」という設定の話から、実は

「母親は変わっていないが双子の片割れ(ルーカス)がすでに事故で死んでいて、その事実を認められないエリアスがルーカスの亡霊(か妄想)に操られ”ルーカスがいないと言うお前は母親じゃない”と拷問する」という展開に変わるというところなんですねー。

そのネタの伏線はあらゆるところに用意されていて、例えば

  • ルーカスはエリアスの名前を呼ばない(劇中ではエリアスがルーカスの名前を呼んでばかり)
  • ルーカスは母親に直接話さず、いつもエリアスに耳打ちをして母親に伝えてもらっている
  • 母親はエリアス一人分の食事しか用意しない
  • 母親が誰かに電話で「もうこれ以上フリを続けられない(死んだルーカスが生きているというフリをエリアスの前で続けるというのがもう無理、ということ)」と言っている
  • ルーカスは赤十字の人に対してもエリアスに耳打ちして話す

などなど。他にもちびぞうは気付けなかったんですが、最初の方で母親が「汚れたシャツを着替えなさい」と言った時にエリアスの服だけが汚れている・・・などもあったようですね。

もちろん、母親が別人に変わったのでは?と思わせるような伏線もいくつかあります。

まず母親が森で全裸になるなどの奇行をしていること、双子の見ていないところでは包帯を外していること、双子が部屋に来ても寝たふりをして、こっそり何かを食べてたり・・・まぁ「とにかくいかにも怪しいな」という感じの伏線が。

もうこの母親の初登場シーンの恐ろしさが・・・(笑)

それ以外にも、双子がアルバムを見たら過去の母親の写真が外されていて、おそろいのサングラスと服を着た母親とよく似た女性が一緒に写っている写真が残されていたこと。(この写真については後々母親から”友達とおそろいの格好をして写真を撮ったのよ”と説明されますが、エリアスはこのもう一人の女が母親と入れ替わったのでは、と疑ってしまう)

 

母親も怪しいですが、ルーカスが死んでいるという伏線の方が多いので、途中で真実に気付きます。というか相当早めに気付く人もいるかな?

真相は、母親は整形手術ではなく、おそらくルーカスを失った事故で顔に怪我を負い、その治療から戻ったところだった。双子の片割れを失ったエリアスのために、ルーカスがいる”フリ”をしていたが、それも段々辛くなり・・・というところでしょうね。一切出てこない父親も同じ事故で失ったのかもしれません。

まとめ

おそらくこの映画の真の恐怖は、このどんでん返しで驚かせるところよりも、ネタが早めに分かるようにわざと作られていて「実の母親に”僕らの母親だと証明して”と迫る息子に拷問される」という状況が恐ろしいんだと思います。

いや、もうそういう意味での恐怖というか・・・恐怖というよりも観ていて胸糞で、辛かったですね。珍しく最後の方を倍速で飛ばし見してしまおうかというくらい嫌な気持ちになりました。

そういう意味ではホラー?というか人を不快にさせるという意味では成功している映画なのかも。

今思い返すと、オープニングで洞窟?に一人入っていくルーカスの後ろ姿が消えた後、全く何も聞こえないただの暗闇が広がっている、というシーンがすごく綺麗で怖くて、あのシーンだけでも「本当はエリアスしかいない」と表されていて秀逸だったな、と思ったりしますね。

この双子という設定も、上手ですよね。観ている方も見分けがついていないので「どちらかに偏って存在していない」と思うようなことがあまりないように作られているんです。だからもしかすると、ネタに最後まで気付かない、という人ももしかしたらいるかもしれません。

そう思うと「早めにネタに気付いても真相が恐怖」だし、「気付かなくてもラストでびっくり」できるという非常に上手く出来た映画だったのかもしれません。

あまり人にはオススメしないですけどね!!!

 

 


にほんブログ村 映画ブログへ

カテゴリー
か行

珠玉のミュージカル映画!『グレイテスト・ショーマン』ネタバレ&感想

”勇気がある 傷もある これが私”

ちびぞうはミュージカル映画は苦手だと何度も書いてきましたが、段々ミュージカルというものに対する違和感だったり恥ずかしさだったりというのが消えてきました。
最近よく観ているミュージカル映画が相当に面白い、というのもあると思うんですけど、特にミュージカル映画には区分されないはずの『地獄愛』『シェイプ・オブ・ウォーター』などでもヒロインが突然歌いだす場面が使われたりしていて、”そういう手法”に慣れてきたというのもありますね。

殺人鬼カップルを描いた問題作『地獄愛』ネタバレ&感想

モンスターと恋しよう。映画『シェイプ・オブ・ウォーター』ネタバレ&感想

さて、今作も予告編を観て恋した作品の一つ。

『ラ・ラ・ランド』の音楽チームが手掛けているということで、期待も大きかったです。

賛否両論!?ミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』ネタバレ無し感想

パンフレットはこんな感じ。

あれ、20世紀フォックスさんおなじみのこのデザイン↓

ではないんですねー。同じ配給会社でも劇場公開する規模によってパンフのデザインも変わるということなんでしょうか。初めて気付きました(笑)

ちなみに裏面はこんな感じ。

美しいイラストにラメ質の紙、そこに金の箔押しとかなり豪華なデザイン。大きさもA4ほど。38ページで税抜き667円。ま、まぁまぁふつう。

楽曲や歌詞などの紹介ページがあり、これ系の作品によくある感じの中身です。

【映画情報】

【原題】The Greatest Showman
【制作国】アメリカ
【監督】マイケル・グレイシー
【脚本】ジェニー・ビックス、ビル・コンドン
【原案】ジェニー・ビックス
【製作】ローレンス・マーク、ピーター・チャーニン、ジェンノ・トッピング
【製作総指揮】トニア・デイヴィス、ドナルド・J・リー・ジュニア
【撮影監督】シェイマス・マッガーヴェイ
【プロダクション・デザイナー】ネイサン・クロウリー
【衣装デザイナー】エレン・マイロニック
【編集】ジョー・ハッシング
【楽曲】ベンジ・バセック、ジャスティン・ポール
【音楽】ジョン・デブニー
【出演([]内は役名)】

  • ヒュー・ジャックマン[P.T.バーナム]

  • ミシェル・ウィリアムズ[チャリティ・バーナム]

  • ザック・エフロン[フィリップ・カーライル]

  • ゼンデイヤ[アン・ウィーラー]

  • レベッカ・ファーガソン[ジェニー・リンド]

  • キアラ・セトル[レティ・ルッツ]

  • ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世[W・D・ウィーラー]

【公開日(日本)】2018年2月16日
【上映時間】105分
【配給】20世紀フォックス映画
【映倫区分】G
【IMDB】8.0/10.0  (およそ72,200人の評価)

【あらすじ】

貧しい家に生まれ育ち、幼なじみの名家の令嬢チャリティと結婚したフィニアス。妻子を幸せにするため努力と挑戦を重ねるフィニアスはやがて、さまざまな個性をもちながらも日陰に生きてきた人々を集めた誰も見たことがないショーを作り上げ、大きな成功をつかむ。しかし、そんな彼の進む先には大きな波乱が待ち受けていた。【引用元:映画.com

【感想】

☆4.0/5.0

今作の感想はですねー、映画を観終わったあとの興奮を上手く文に出来ずにしばらく置いていたら「世間の批評家の方々はあまり褒めていない」という事実に色々と思うところも出てきて、”感想書くのが難しい系映画だな”という感じでちょっと放置してしまっていました(笑)

しかしちびぞうは一応、観終わった直後に簡単なメモという感じで書き散らしておいたので、そちらの濁りのない感想(散文)を載せときます!(笑)

『ラ・ラ・ランド』、『セッション』のデイミアン・チャゼル監督作かと思っていたら違っていた!音楽チームが『ラ・ラ・ランド』と同じなだけでした!

まさしく、これぞエンターテイメントというにふさわしい作品。

オープニングから圧巻だし、物語にも引き込まれて飽きずに観られる。

最近、観た『ショコラ』『ザ・シング』を思い出させる場面があった。

 

バーナムさんが「君たちの個性は素晴らしい」と言いながら本物の魅力に魅了され、さらなる成功へと欲が欲を呼んでいく感じが悲しい。

オペラ歌手の歌唱シーンは本当に最高で胸打たれるものだったけど、「本物」として見せられる実力が彼らの存在をやはり「偽物だ」と否定しているようで悲しくて涙が出た。

ラストシーンでの盛り上がりに欠けるかな?と思ったけどそうではなかった!

過去に『ハイスクール・ミュージカル』でザック・エフロンに騒いでいたちびぞうとしては、ヒュー・ジャックマンが「君に譲ろう」と言って帽子を渡すシーンはミュージカル俳優としての二人の関係を表しているようで号泣ものだった。ザックエフロンが舞台の中心で歌い始める場面はもう涙で滲んでスクリーンが良く見えなかったです(笑)

こんな感じ。この散文にほとんどの感想が詰め込まれていて、他に特に言う事ないかなって感じもしますね。

近しいものを感じた、黒人と白人の芸人コンビの映画『ショコラ』

黒人と白人の芸人コンビの一生。映画『ショコラ ~君がいて、僕がいる~』ネタバレ&感想

コアラが劇場で夢を見るCGアニメ映画『ザ・シング』の記事も貼っておきます!

映画『SING/シング』感想!ミニオンズのスタジオが贈るアニマル・ミュージカル!

ぶっちゃけると脚本はそんなに面白い、という感じでもなく。まぁまぁありがちな感じ。

しかしその隙を全て埋める楽曲と圧倒的パフォーマンスによってちびぞうを夢の世界へといざなってくれる最高にエンターテイメントな作品でした。まさに”グレイテスト・ショー”!!

最後にどうでもいい語り

昔何かのテレビで小人症の人が「見世物小屋が差別の温床として世間に認定され、よくないものとしてなくなっていくと、自分たちの働いていた場所もなくなってしまった」と言っているのを観たことがあったちびぞうは、”見世物小屋”というものがビジネスとして成り立っていた事自体に”障がいのある人やアウトサイダーを見世物にするのは非人道的!差別だ!”と声を上げるのはいかがなものかなという考えがあります。

人と違っているからと言って、その労働環境が過酷なもの(例えばやたらと低賃金だとか人権を無視した肉体的精神的暴力が蔓延しているとか)だった場合は、その雇い主がクソ人間な可能性はありますけども。しかし”見世物小屋”で見世物として働いている、ということそのものに”悪”はないと思うんですね。

アイドルが可愛さを売りにするのと同じ、芸人が笑いを取る才能を売りにするのと同じ、人の「奇妙なものを見たい」といった欲を満たす一種のその人々の個性は、立派な才能であり、彼らが誇りを持ってその場に出ていればそれは立派な仕事なんですよね。

難しいですよね。人は「美しい、綺麗」だとポジティブな言葉で称賛出来るものを”商品”として見ることに抵抗はないのに、「醜い、もしくは変わっている、奇妙だ」といったネガティブな言葉で表現するものに興味を示してしまう事を恥と考える(というか倫理的な問題なのかもしれませんが)ので。

しかし、世の中には「逆差別」という言葉も存在しています。正しいことを唱えるばかりに、アウトサイダーを守ろうと強く主張をするばかりに、逆に彼らを”腫れもののように”扱ってしまう。そのこと自体が彼らを生きにくくさせてしまうという、本当に皮肉なことです。

 

今作の映画の主人公であるバーナム氏は人間として誠実かと言えばそうではないし、決して褒められたような人間ではないけども、成功や夢を追うという欲に、金に忠実であり、そしてビジネスの可能性を広げる才能が確かにあった。

彼が見つけた個性たちが”家”として自分たちの姿を披露していたあの場所は、決して差別の温床などではなく、彼らが誇りを持って仕事をする、唯一の”居場所”だったんだと思います。

まとめ

オープニングや、ラストシーンの曲、途中で歌われる「this is me」「never enough」などなど、覚えやすくて口ずさみたくなる楽曲がたくさん。間違いなくサントラが買いたくなる映画です。

ネットで見つけたこのワークショップセッションの動画が最高に泣けるので、ぜひ皆さんも一度観てみてください!キアラ・セトルという歌手のレベルの高さ、表現力の豊かさが分かりますよ!!!

 

 

 


にほんブログ村 映画ブログへ