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世界最大級の知の殿堂『ニューヨーク公共図書館/エクス・リブリス』裏側に迫るドキュメンタリー映画。感想

世界でもっとも有名な図書館のひとつ その舞台裏へ

岐阜の柳ケ瀬にあるCINEXにて岐阜新聞映画部さん主催のトークイベントが行われていました。登壇者は岐阜市立図書館・館長の吉成信夫氏。が、ちびぞうは今回は普通の上映回で鑑賞。

第74回、ベネチア国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞したという本作ですが前知識などもないまま観てきました。その上映時間はなんと驚異の3時間越え!

最近、ドキュメンタリー映画の面白さに気付いたちびぞうですが、この長さは初体験。(インド映画のように途中休憩が欲しいですね…)

パンフレットはこんな感じ!とにかくオシャレ!

裏面はこう!行ってみたくなるぅうう!!

B5サイズっぽい縦長のパンフ。30Pで税込み800円。

監督のインタビューのほか、本館のガイドマップや図書館の人々、図書館のゲストの人々の紹介、ストーリー一覧などが載っていてこの映画の理解を深める手助けがいっぱい!

ちなみに映画館の物販コーナーには現地でしか購入できないNYPLのオリジナルTシャツやトートバッグが4,500円で販売されていました。(トートバッグが結構人気ですぐに売り切れていた)

映画情報

【原題】Ex Libris: The New York Public Library
【制作国】アメリカ
【監督/製作/編集】フレデリック・ワイズマン
【製作総指揮】カレン・コニーチェク
【撮影】ジョン・デイビー
【出演([]内は役名)

    null
  • ポール・ホルデングレイバー
  • エルビス・コステロ
  • パティ・スミス
  • エドムンド・デ・ワール
  • ハリール・ジブラーン・ムハンマド
  • タナハシ・コーツ
  • ジェシカ・ストランド
  • リチャード・ドーキンス
  • ユーセフ・コマンヤーカ
  • イバン・レスリー
  • キャロリン・エンガー
  • マイルズ・ホッジス
  • キャンディス・ブロッカー・ペン

【公開日(日本)】2019年5月18日
【上映時間】205分
【配給】ミモザフィルムズ、ムヴィオラ
【IMDB】7.4/10.0 (およそ820人の評価)

あらすじ

19世紀初頭の荘厳なボザール様式の建築物である本館と92の分館に6000万点のコレクションを誇るニューヨーク公共図書館は、地域住民や研究者たちへの徹底的なサービスでも知られている。2016年にアカデミー名誉賞を受賞したドキュメンタリーの巨匠ワイズマンが監督・録音・編集・製作を手がけ、資料や活動に誇りと愛情をもって働く司書やボランティアの姿をはじめ、観光客が決して立ち入れない舞台裏の様子を記録。同館が世界で最も有名である理由を示すことで、公共とは何か、そしてアメリカ社会を支える民主主義とは何かを浮かび上がらせていく。

シーン一覧(パンフより抜粋)

  1. 午後の本 Books at Noon ~リチャード・ドーキンス博士
  2. 司書たちの対応
  3. 民間支援者に語り掛けるマークス館長
  4. ジェロム・パーク分館
  5. 著者と語る ~イスラム教と奴隷制
  6. 舞台芸術図書館 ~ブルーノ・ワルター講堂のピアノ・コンサート
  7. ブロンクス分館の就職フェア
  8. 幹部たちの会議
  9. ピクチャー・コレクションニューヨークのユダヤ二世について著者のトーク
  10. 公共図書館ライブ ~エルヴィス・コステロ
  11. 幹部たちの会議
  12. 午後の本 Books at Noon ~ユーセフ・コマンヤーカ
  13. 中国系住民のためのパソコン講座
  14. 点字・録音本図書館
  15. 障がい者のための住宅手配サービス
  16. ミッドマンハッタン分館
  17. ブロンクス分館の演奏会
  18. 黒人文化研究図書館 ~”ブラック・イマジネーション”展
  19. 舞台芸術図書館 ~マイルズ・ホッジス
  20. 幹部たちの会議
  21. 読書会
  22. 隣接する公園で本を読む人々
  23. 幹部たちの会議
  24. 舞台芸術図書館~劇場の手話通訳者
  25. 図書館の内側
  26. パークチェスター分館
  27. ジョージ・ブルース分館
  28. シニアダンス教室
  29. ウェストチェスター・スクエア分館
  30. 黒人文化研究図書館 ~90周年の祝賀会
  31. 読み聞かせ教室 ~マクドナルドおじさんの歌
  32. バーグ・コレクション
  33. 幹部たちの会議
  34. 印刷コレクション
  35. 各分館スタッフとのミーティング
  36. 点字・録音本図書館
  37. ジェファーソン・マーケット分館
  38. 公共図書館ライブ ~パティ・スミス
  39. 施設担当の報告
  40. 幹部たちの会議
  41. 図書館ディナーの準備
  42. 委員会への報告 ~黒人文化研究図書館の蔵書について
  43. 幹部たちの記念撮影
  44. 公共図書館ライブ ~タナハシ・コーツ
  45. 幹部たちの会議
  46. マコームズ・ブリッジ分館
  47. 公共図書館ライブ ~エドムンド・デ・ワール 

感想

☆2.6/5.0

ものっっっすごい勉強になりました!!!!!3時間みっちりお勉強!!!

さすが図書館を題材にした映画。その館内に入った時のように、BGMやナレーションなどは全く入らず、静かで荘厳な雰囲気が漂っていました。しかしその静かさとは裏腹にすさまじい情報が流れ込んでくる!!

ちびぞうは学がそんなにないものですから、正直ついていけない場面もチラホラ…ウトウトしてしまった部分も。

分館の数がすごい!

マンハッタンにある本館と、4つの研究図書館、地域に根付いた88の分館を合わせ全部で92の図書館がネットワークでつながっておりこれら全てが「ニューヨーク公共図書館」なのです。

こんなにたくさんの図書館があるなんてすごい。さすが世界最大級の図書館。

岐阜には県立と市立の2つくらいしかないから驚きです(ちびぞうは少なくともその2つしか知らない)

田舎と比べるなよと言われる前に都内の図書館の数も調べてみましたが全部でおそらく141館かな?区ごとに区立図書館が多数あるようですね。

公共、の意味とは

「公立」ではなく誰にでも開かれたという意味の「公共」。運営母体は非営利のNPO法人であり、市や州からの出資と、民間の寄付によって成り立っているようです。

現在・未来を地域とともにどう生きていくか

いかにして予算を確保していくのか、デジタル化の波にどう乗っていくのか。電子本と紙の本の割合は?貴重な財産としての本とベストセラーのどちらを選ぶのか。などなど図書館幹部の運営方針の会議を主軸に

ニューヨークで根強く残る国民差別の問題、ホームレスの問題、身体的精神的ハンデを持つ人々への福祉的な対策

さらに創作人がアートへ昇華させるための写真のコレクション、ミュージシャンによる演奏会、朗読会などの芸術的な活動などなどの一部が映し出されます。

上にまとめたストーリー一覧を読んで頂ければ分かる通り、まさに「こんなに多様な仕事を図書館が担っているの!?」と驚きの声が隠せない感じ。

ただ本を蔵書するだけではない図書館の歴史、その活動内容の進化と、更に未来へ向けた進化の過程を垣間見ることができます。

映画の中だけの話かと

呑気に考えていたちびぞうでしたが、このドキュメンタリー内で「男性が1ドル稼ぐ時女性は77ドル、さらに黒人女性だと64ドルしかもらえない」という話を聞いて現状にショックを受けました。

2015年に発行された教科書の中にある黒人奴隷についての記述に嘘がある話なんかも衝撃的でしたね。

映画の中でいくら差別が描かれようと、「フィクション(作り物)だし」という目で見ていた自分に改めて気付き。これを受けてまた映画の中で出る「差別」というテーマを深く受け止めていけるのではないかと思いました。

ドキュメンタリーというのは真実を映す鏡ですから、やはり現地で生きてい人々の生の声が聴けるわけで、そこにあるリアルにはとても重みがあります。

演出も厳か

ナレーションもBGMもない。淡々と会議の内容や公演・イベントの内容を映していくだけの手法がとても静かで厳かで、ちびぞうは好きでした。

いつか行ってみたいなぁ。ニューヨーク。

図書館はもとよりアメリカそのものの歴史やアートに触れることが出来る良い機会だと思います。3時間というのはなかなか長いですし、DVDで休み休み鑑賞したいですね…(笑)

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双子の恋人を別々に愛す女。映画『二重螺旋の恋人』ネタバレ&感想

私が愛した男は、何者なのか。

どうもちびぞうです!!!お久しぶりです!!更新が停滞気味ですね!ダメですね!少しずつでも更新していきます!!!

ちょっとこの記事から私、新たなタグをつけたいと思います。その名も「途中で寝ちゃったから見返したいシリーズ」・・・。いや、ほんともうね、夜行バスでほとんど寝てない日の午前中に観に行ったのも良くなかったと思うんですけど・・・。

以前書いた、ヒューマントラスト渋谷さんに行ってきたよ!の記事の時に観たものです!!

ヒューマントラストシネマ渋谷:東京【素晴らしきミニシアターの世界】2館目

『スイミング・プール』『危険なプロット』のフランソワ・オゾン監督作品。ゆえに期待値も上々でした。主演は『17歳』で主人公を演じたマリーヌ・ヴァクト!監督との再タッグですね!

画像の変化が面白くてうっかり遊んでしまう公式サイトはこちら

ちなみにパンフはこんな感じ!

奥にいる人物はおそらく彼女の恋人。ピントが合っていないところがミステリアスな雰囲気を演出していて良いですね。こちらのパンフわりとペラくて22Pしかありません。その代わり税込み700円。キノフィルムズさんらしいオシャレなデザインになっています。

【映画情報】

【原題】L’amant double
【制作国】フランス
【監督/脚本】フランソワ・オゾン
【原作】ジョイス・キャロル・オーツ『Lives of the Twins』
【製作】エリック・アルトメイヤー、ニコラ・アルトメイヤー
【撮影】マニュ・ダコッセ
【美術】シルビー・オリビエ
【衣装】パスカリーヌ・シャバンヌ
【編集】ロール・ガルデット
【音楽】フィリップ・ロンビ
【出演([]内は役名)】

  • マリーヌ・ヴァクト[クロエ]
  • ジェレミー・レニエ[ポール/ルイ]
  • ジャクリーン・ビセット[クロエの母親/シェンケル婦人]
  • ミリアム・ボワイエ[ローズ]
  • ドミニク・レイモン[婦人科医/アニエス・ウェクスレル]

【公開日(日本)】2018年8月4日
【上映時間】107分
【配給】キノフィルムズ
【映倫区分】 R18+
【IMDB】6.2/10.0  (およそ7,100人の評価)

【あらすじ】

クロエは原因不明の腹痛に悩まされ、精神分析医ポールのカウンセリングを受けることに。痛みから解放された彼女はポールと恋に落ち、一緒に暮らし始める。ある日、クロエは街でポールに瓜二つの男性ルイと出会う。ルイはポールと双子で、職業も同じ精神分析医だという。ポールからルイの存在を聞かされていなかったクロエは、真実を突き止めようとルイの診察室に通い始めるが、優しいポールと違って傲慢で挑発的なルイに次第に惹かれていく。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!!)】

☆2.5/5.0

寝ちゃったのでまともに書けないだろって感じなんですけども・・・。とりあえず評価としては”普通に面白い”の2.5としておきます。こちらのタグはまた後々DVDで見返したら追記する予定なので、今は中途半端な感想になってしまって申し訳ない。

前置き終わり。

上で並べたオゾン監督作品はわりかし好きなので、期待値は上々だったんですけども・・・今回はちょっと淡々としていて引き込まれる感じが少なかったです。

主人公と恋人になった精神科医に偽名疑惑が浮かび上がり、更にその偽名を名乗る同じ顔の男性が現れる。彼は恋人の双子の兄弟だというけれど、でも恋人は「自分に兄弟はいない」という。何が真実なのか???というミステリーを主軸に、二人の正反対の男性(しかし顔は同じ)に同時に惹かれていく女の不思議な恋愛模様を描いたお話になっているんです。

ちびぞうは思ったより濡れ場多いね?????と思いました。

ちょっとしつこいかな????性的な意味合いが何を表現しているのか把握する前に眠気が・・・そして肝心のオチも(エンディングの時までには覚醒していたはずなのに)どんなのだったか忘れてしまいました(ヒェー!!)

ポールをいる時にはルイを想い、ルイといる時にはポールを想うという不思議な感覚は「人間は決して満足しない」とか「ないものねだりしちゃうんだ」みたいなことが言いたかったのかなぁ。

劇場で観たんですけど、だいぶハァハァ呼吸音が目立っていた印象。さすがR18+。
また見返してしっかり観たら評価が変わるか謎ですが。今のところはこんな感じで締めたいと思います(笑)

 

 


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奇想天外な奪還作戦!映画『ネイビー・シールズ ナチスの金塊を奪還せよ!』ネタバレ&感想

「湖の下に何がある?」
「金塊だよ。ナチの金塊だ」

映画館で観ようかなーと思っていたんですが、観れないまま気付いたら終わってた系のやつですね。レンタルが出ていたので借りて観てみました!

想像としては、この金塊の奪還作戦が痛快でとんちが効いてて(?)ドタバタコメディっぽい雰囲気もあるエンタメ大作かなーというイメージ。実際はどうなのでしょうか!!

主演陣にはあまり見知ったお顔の俳優さんはいなかったのですが、助演的なところに『セッション』のJ.K.シモンズが出ています!これは嬉しい!!

アスミックエースさんの公式サイトはこちら

【映画情報】

【原題】Renegades
【制作国】フランス・ドイツ合作
【監督】スティーブン・クォーレ
【脚本】リチャード・ウェンク、リュック・ベッソン
【原案】リュック・ベッソン
【製作】リュック・ベッソン、ラファエル・ベノリエル
【撮影】ブライアン・ピアソン
【美術】ユーグ・ティサンディエ
【衣装】エスター・バルツ
【編集】フロラン・バッソー
【音楽】エリック・セラ
【出演([]内は役名)】

  • サリバン・ステイプルトン[マット・バーンズ]
  • チャーリー・ビューリー[スタントン・ベイカー]
  • シルビア・フークス[ララ・シミッチ]
  • ジョシュア・ヘンリー[ベン・モラン]
  • ディアミッド・マルタ[カート・ダッフィー]
  • ディミトリー・レオニダス[ジャクソン・ポーター]
  • ユエン・ブレムナー[ジム・レイニー]
  • J・K・シモンズ[ジェイコブ・レヴィン少将]
  • クレーメンス・シック[ペトロヴィッチ]

【公開日(日本)】2018年1月12日
【上映時間】105分
【配給】アスミック・エース
【映倫区分】G
【IMDB】5.4/10.0  (およそ5,400人の評価)

【あらすじ】

1995年、紛争末期のサラエボで大胆な戦略を展開するマット率いる5人のネイビーシールズのもとに、ある日、湖に重さ27トン、総額は3億ドルに及ぶナチスの金塊が眠っているとの情報が入ってくる。この金塊があれば、戦争に苦しむ避難民を救うことができると、メンバーの1人が恋に落ちたウェイトレスから懇願された5人は、金塊を奪取するため作戦を計画。敵陣の真っただ中に位置する水深45メートルの湖から、8時間という限られた時間で金塊を運び出すミッションがスタートする。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!)】

☆2.7/5.0

この映画はですね・・・

J.K.シモンズが全てを持っていく映画になっております。

というのも彼は「ちょっと行動が派手でルールに反しちゃうところもある主人公チーム」の上司役を演じているんですが・・・これがもう・・・にくい!鬼上司に見せかけて、実は非常にチームの事を理解しており、怒るところは怒る!でもさりげなく褒めるし褒美を出す!という飴と鞭が非常に上手なおひと・・・。

原題の意味は?

この映画の原題は「Renegades」となっていて「裏切り者」とか「背教者」といった意味があるようです。深い宗教的な意味合いも含まれているかもしれませんが、宗教観の薄いちびぞうにはパッときませんね~。「アウトロー」「はぐれ者」というような意味合いの方が近い気がしていて、ちょっと道に外れたようなことはするけども、彼らなりの正義がある。そんな人たちを表す原題なんじゃないかなーと思っています。

オープニングでも、サラエボで敵の将軍を人質に取る作戦をしているんですが途中で見つかって追い詰められてしまい逃げることに。その時に取った彼らの行動が、戦車で街中を破壊しながら失踪、橋から川に突っ込んで水中から逃走・・・というとても大胆で派手な作戦!上からの指示ではなく、彼らの独断でこういうことをしちゃうチームなんですよね。

だから、彼らのこういう型にはまらないというか「おいおいそれはやりすぎじゃ?」って思えちゃうような作戦だったりの破天荒さを表してるタイトルだと思ったんです。

ちょっと分かりにくい

紛争地帯の事とかまったく分かっていないちびぞうなので、主人公たちネイビーシールズの他にもNATO軍だったりセルビアの兵士だったりと勢力が色々出てくるのがちょっと分かりにくい・・・。力関係というか、どこが対戦していてどこが共闘関係なのかとか、この場面のこの兵士はどこの所属の人?とかですね。

ぶっちゃけそこまで細かく把握していなくても話の大筋はとてもシンプルなものなので普通に楽しめましたが、こういう世界情勢的なものとか、それぞれの国の歴史とか、軍の仕組みなんかにも軽く知識があるとより楽しめるのかもしれませんね。

(そういう知識に詳しすぎると逆にリアリティのない部分に気が散って楽しめない部分も出て来てしまうのかもしれませんが(笑))

話のオチとまとめ

大昔にドイツがフランスから奪った金塊が、爆破によって湖の底に沈んだ町に眠ったままになっているという情報を地元のバー店員をしている恋人に聞いたネイビーシールズのメンバー。

彼女はその金塊を回収してその半分を祖国の復興に使いたい、だから手伝って欲しいと頼まれて軍には秘密にしたまま金塊奪還作戦を敢行するチーム。

湖の中に入れた大きな布に空気を入れ、気球のような形にして水面まで運ぶという作戦が実行されます。が、その国の人達にも金の存在がバレて狙われる。結局は軍にも作戦がバレて助けて来てもらう形で終わる。

金塊はアメリカ軍が回収、フランスに返すよって話になるんですが・・・ここで、J.K.シモンズが実際は3億200万ドルくらいの価値がある金塊を1億5000万と説明(笑)しかも、その作戦は最初から海軍が把握していましたと軍の手柄にしちゃうんです(笑)
そして最後にちゃんと減らした分のお金をみんなに配るんですが、その金額がどう見ても少ない(30万円くらい)。まさかシモンズさんネコババしたの?と思ったら(地元の復興にお金を使いたいと言っていた)彼女だけが沢山貰っている!!というオチ。

ね、シモンズさんが全部良いとこ取りしちゃうでしょ!!劇中のメインの作戦内では一切出てこないしなんなら最初と最後にしか出てこないけどかっこよすぎだよ!!

雑なまとめだけど終わります。読んでくださってありがとうございました(笑)

 

 


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画像引用元:映画.com

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元夫から届いた小説の内容とは。映画『ノクターナル・アニマルズ 夜の獣たち』ネタバレ&感想

20年前に別れた夫から送られてきた小説。
それは愛なのか、復讐なのか。

なんだか若干、エロティックサスペンスっぽいタイトルでレンタルしにくいなーって感じがするんですけど、あらすじを見てみると全くそういう系の映画ではないのが分かります(笑)ちびぞうです。なんだかすいません(笑)

えー、主演はスーパーマンの恋人役で有名なエイミー・アダムスと、『プリズナーズ』『ナイトクローラー』などダークな映画に出たら映えまくりな鬱俳優のジェイク・ギレンホール!!(ちびぞうも大好き!!)

監督・脚本を手がけるのは『シングルマン』トム・フォード

別れた旦那から小説が届く…そしてその内容は暴力的なもので…というあらすじに惹かれたのと、ギレンホールさんが好きなので借りてみました(*´∀`*)

公式サイトはこちら

【映画情報】

【原題】Nocturnal Animals
【制作国】アメリカ
【監督/脚本】トム・フォード
【原作】オースティン・ライト「ミステリ原稿」
【製作】トム・フォード、ロバート・サレルノ
【撮影】シーマス・マッガーベイ
【美術】シェーン・バレンティーノ
【衣装】アリアンヌ・フィリップス
【編集】ジョーン・ソーベル
【音楽】アベル・コジェニオウスキ
【出演([]内は役名)】

  • エイミー・アダムス[スーザン・モロー]
  • ジェイク・ギレンホール[トニー・ヘイスティングス/エドワード・シェフィールド]
  • マイケル・シャノン[ボビー・アンディーズ]
  • アーロン・テイラー=ジョンソン[レイ・マーカス]
  • アイラ・フィッシャー[ローラ・ヘイスティングス]
  • エリー・バンバー[インディア・ヘイスティングス]
  • アーミー・ハマー[ハットン・モロー]
  • カール・グルスマン[ルー]
  • ロバート・アラマヨ[ターク]
  • ローラ・リニー[アン・サットン]

【公開日(日本)】2017年11月3日
【上映時間】116分
【配給】ビターズエンド、パルコ
【映倫区分】PG12
【IMDB】7.5/10.0  (およそ180,000人の評価)

【あらすじ】

アートディーラーとして成功を収めているものの、夫との関係がうまくいかないスーザン。ある日、そんな彼女のもとに、元夫のエドワードから謎めいた小説の原稿が送られてくる。原稿を読んだスーザンは、そこに書かれた不穏な物語に次第に不安を覚えていくが……。【引用元:映画.com

【感想(結末についても触れます!)】

☆3.0/5.0

そこまで難解過ぎず、テーマは”復讐”だったり”自分のあるいは恋人の生き方に対する警告”だったりと軽すぎず重すぎず、しかし「あれはこういう意味だったのだろうか」と何度も繰り返し考察できる良作だったと思います。

ちびぞうは普通に復讐の話だと解釈してしまいましたが、そうではない考察をしているこちらのブログがなかなか興味深かったので紹介します。

「ノクターナル・アニマルズ」 ラストが”復讐”ではないとしたら

太った女性たちのヌード展示という衝撃的なオープニングからなんとなく不快さを煽られて、届いた小説のシーンでは理不尽な暴力が繰り広げられなんとなくミヒャエル・ハネケ監督の作品を思わせる感じが好きでした、『複製された男』などでも見られた、ギレンホールさんの一人二役も良かったです!

おおまかなストーリー

ほとんどの場面が、元夫エドワードから送られてきた小説の中身のシーンで、その合間にそれを読んでいるスーザンの場面が挟まれる、という感じです。

小説の内容は、主人公のトニーが夜中に家族と車でどこかへ出かけようと移動しているシーンから始まる。
不穏な運転をする車に絡まれて停車を促され、チンピラたちに娘と妻を奪われて置き去りにされてしまうトニー。警察に通報すると捜査が始まり、後日レイプされて殺された妻と娘の死体が見つかる・・・。
病気で先の短い警察官と一緒に犯人を見つけるも法では裁けず、二人は私刑によって彼らを殺してしまうのだった。という感じ。

この暴力的な内容から、自分の娘の安否を確認したり、まるで自分のことのように小説にハマっていくスーザン。
いつしか彼女は元夫エドワードと再会してみようか、という気持ちになるが、結局彼は現れなかった・・・というシーンで終わります。

散りばめられた考察ポイント

スーザンは「自分の母親のように職業差別はしたくない」と思っていたはずなのに結局、書店員をしながら小説を書くエドワードに愛想をつかせ、金銭的にも成功し地位を築いている新夫を選んでしまいます。

さらに、おそらくエドワードの子どもを身籠っている時に新しい夫と浮気し更にその子どもを中絶してエドワードを傷付けて別れる・・・という非情な最後だったということが分かります。
ここら辺が、エドワードがスーザンに復讐をしたかったんだなーと思わせるポイントですね。

年々、スーザンが母親のようになっていく演出も皮肉が効いていて良かったですね。(最後、小説を読んでエドワードが過去の作品とはまた違った小説の方向性を見出したと知って会いたくなること自体がもう浅はかですもんね)
旦那に選んだイケメンは他の女と浮気しているし、結局自分はアートを自分で創るのではなくディーラーというポジションになっていて夢を叶えていないし、スーザンの人生は「こんなはずではなかった」という感じがヒシヒシと感じられます。
しかし、その状況をエドワードという存在と関わることで少しは上向くのではないか、という他力本願な気持ちで会おうとしている(とちびぞうは感じた)スーザンは、もう自分で人生を切り開くという気持ちもない・・・そんな自分に気付かせてくれるという意味で”警告”の話でもあったのかなと。

小説の中で登場する末期がんの警察が私刑を行うことについても何か意味がありそうなんですけど、それが何を意味しているのかが分からなかったですね・・・。
復讐することへの決意みたいなものかなぁ。どんな手を使ってでも!という。

まとめ

考察ポイントも沢山ありますし、見返せば新たな発見もありそうで、何度観ても楽しめるスルメ映画でもあると思います。

エイミー・アダムスとジェイク・ギレンホールの演技も良いですしね、ミステリが好きな方は一度観てみて、自分なりに考察とかしてみると楽しいかもしれません。

アーティスティックな画面作りも見応えありますよ!!

 

 


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画像引用元:映画.com

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メキシコ移民をヘッドショット!映画『ノー・エスケープ 自由への国境』ネタバレ&感想

正体不明の襲撃者。
水なし、武器なし、逃げ場なし。希望はあるか―――

大好きなガエルさんの映画なのでね、映画館で観ようと思ったんですけども、一緒に観に行く仲間の琴線に触れなかったようで、あえなくDVDでの鑑賞と相成りました。

どうも、ちびぞうです、こんにちは。

ガエルさんことガエル・ガルシア・ベルナルはもう昔っから好きな俳優さんでして。
今はポール・ダノが一番なので二番目に好きな俳優さんですかね。

彼はこう…キャリアを積んでいるわりにはあまり当たらない俳優さんというか…(ちびぞう的に)なんというか出演作にアクが強いものが多いんですよね(笑)
一番最後に観たのは『ロンリエスト・プラネット 孤独な惑星』だったかなぁ…あれもいまいちだったなぁ。

えっ!今調べたら監督は『ゼロ・グラビティ』の人!?

→と思ったら違ったー!正しくはゼロ・グラビティを監督していたアルフォンソ・キュアロン監督の息子さんでした(笑)ゼログラ~では共同脚本を担当していたようです。七光りかぁ…

あ、公式サイトはこちらです。

【映画情報】

【原題】Desierto
【制作国】メキシコ/フランス
【監督/編集】ホナス・キュアロン
【脚本】ホナス・キュアロン、マテオ・ガルシア
【製作】ホナス・キュアロン、アルフォンソ・キュアロン、カルロス・キュアロン、アレックス・ガルシア、シャルル・ジリベール
【製作総指揮】デビッド・リンド、ガエル・ガルシア・ベルナル、ニコラス・セリス、サンティアゴ・ガルシア・ガルバン
【撮影】ダミアン・ガルシア
【美術】アレハンドロ・ガルシア
【音楽】ウッドキッド
【出演([]内は役名)】

  • ガエル・ガルシア・ベルナル[モイセス]
  • ジェフリー・ディーン・モーガン[サム]
  • アロンドラ・イダルゴ[アデラ]
  • ディエゴ・カターノ[メチャス]
  • マルコ・ペレス[ロボ]

【公開日(日本)】2017年5月5日
【上映時間】88分
【配給】アスミック・エース
【映倫区分】PG12
【IMDB】6.0/10.0  (およそ7,000人の評価)

【あらすじ】

メキシコとアメリカの間に広がる砂漠の国境地帯を、モイセスら15人の不法移民たちが越えようとしていた。そこへ突如として銃弾が撃ち込まれ、仲間の1人が犠牲になってしまう。摂氏50度という過酷な状況の中、水分も武器も通信手段も持たない彼らは、生き残りをかけて壮絶な逃走劇を繰り広げる。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレしているよ!)】

☆1.5/5.0

いやーこれは!!!!!なかなかに酷いですね!!!!(笑)

メキシコからアメリカへの砂漠のど真ん中の国境を越えたら頭のおかしいおじさんがライフルで狙撃してきてどんどん死んでいくよ!!!!おじさんの愛犬も襲ってきてどんどこ食べられちゃうよ!!!頑張って逃げてね!!でも車もないし圧倒的に不利!!あっという間に15人→3人→1人になって、最後は岩場でグルグルおいかけっこするよーーー。隙をついて背中から突き落とそうとしたら自分も落ちちゃってピンチだけどおっさんは足が折れたみたいだし落ちたライフル拾って形勢逆転!!!やったぜ!でもここで殺したらおっさんと同類になっちゃうからあえて放置するぜ。傷を負った女性のとこに戻って彼女を担いで人のいるところまで頑張ってあるくぞー!そろそろハイウェイだ!(完)

という映画でした。ほんとに。

これって、一体どういう目線で観ればいい映画なんですか???

アメリカへ不法入国するメキシコ移民と言えばトランプ大統領が壁作るぜ!なんて言ってたので記憶にも新しいというかまさにタイムリーな題材だと思うんですけど

それにしても雑すぎやしませんか?

え?移民ってこんな扱いされちゃうの?嘘でしょ?不法入国にしたってライフルでヘッドショットはそんな、ゾンビじゃないんだからさ…

というよく分からない気持ちで、「まぁきっとサイコなおっさんに狙われてしまって移民が大変だ!」という話なんだろうなとなんとなくは理解しつつ観たんですけど、特に面白くもなければ新しさもなく怖さもスリルもありません。移民するってこういう過酷さもあるよ!といったメッセージが隠されているのでしょうか…(いやぁさすがにそれは深読みかなぁ)

それでも、砂漠地帯で国境を超える事て人里まで辿り着くことの大変さはスナイパーがいなくてもよく分かるし、だからこそ警備も見張りもいないんでしょうね。そこに壁を作る無駄さ、とは…。

(↑なんとなく画像にも緊張感がありませんね)

どうにもネタ的に社会派ドラマなのかと脳は思ってしまうので、このどう考えても『SAW』じゃん的な展開について行けないんですよねー…ソウ思いません?なんつって(不適切な文章)そういえばこのDVDの宣伝にSAWの新作があった(笑)

 

無理やり良かったところをひねり出すなら、いつまで経っても老けない我らがガエルさんの演技を終始見られることと、タイトルバックが最初と最後に出てくるんですけどそれがカッコよかった点(まぁ、どう考えても『ゼロ・グラビティ』から影響受けてますけども)、砂漠の映像が素晴らしかったですね。

あとエンディング曲もかっこよかったなーと思ったので紹介します。

まぁ基本的にガッカリすること間違いなしですけども、ガエルさんファンは一度観ておいてください。

そういえば、ロンリエストプラネットが微妙だったと最初に書きましたが、これと似たような退屈感がありましたね。

それにしたって88分であの退屈感…

 

 


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画像引用元:映画.com

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『ニュー・シネマ・パラダイス』あらすじメモ(ネタバレあり)

以前、こちらのブログで感想を書きました『ニュー・シネマ・パラダイス』の「観ながらあらすじメモ」です。

感想の記事(故郷を離れた大人たちへ。映画『ニュー・シネマ・パラダイス』感想)と合わせてお楽しみください。

なお、ネタバレまで書いています。ご注意下さい!

青字は私の一口感想です。

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故郷を離れた大人たちへ。映画『ニュー・シネマ・パラダイス』感想

”郷愁に惑わされるな、私たちの事は忘れろ
自分のすることを愛せ
子どもの時、映写室を愛したように”

世代によっても変わってくるとは思いますが、きっと映画が好きな人でこのタイトルを知らないという方はほとんどいないのではないでしょうか。

私も、誰から聞いたかは覚えていないのに、なぜか「名作だ」という事は知っていて、ずっと観ずに放っておいてしまったのがこの作品です。どうも昔から、名作だと勧められていた作品に限って長いこと観ないで置いてしまうんですよね。(特に家にDVDがあっていつでも観れるとなるとなおさら)

今回、やっと重い腰が上がり、DVDで観る事が出来ました。おそらく重要になってくるであろう事を先に書いておくと、ディレクターズカットや完全版ではなく、劇場公開版を観ました。

まずはいつもの映画情報から!

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映画『ニュースの真相』感想

”2004年大統領選の真っ只中、ブッシュの再選を揺るがす、一大スクープが報じられた”

実話を元にした政治とメディアを軸にしたヒューマンドラマ。

正直あまり政治のネタなどには造詣が深くない私ですので、あまりそういう視点からは大した事が書けないかと思います・・・

ケイト・ブランシェットが好きなので観に行ったんですよね~、そしたら思いのほか内容も良かった・・・という

ちなみにパンフはこんな感じ^^*

昔のテレビ画面を思わせるデザインですね!(調子が悪いとくるくる回る)ケイトさんもキリっとしてカッコいいのですが、下にいるロバート・レッドフォード(助演ですね)もすごく素敵な役柄でした・・・★