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時速160キロのおバカたち。映画『ボン・ボヤージュ ~家族旅行は大暴走~』ネタバレ&感想

”私が息子を持つなら―――お前のような息子がいいよ”

金沢のミニシアター、”シネモンド”さんに行く機会がありまして、ちょうどいい時間にやってる作品がコレ!でした。

本当はリリー=ローズ・メロディ・デップ(ジョニデの娘)が主演している『コンビニ・ウォーズ ~バイトJK VS ミニナチ軍団~』も気になっていたんですが時間が合わず・・・(笑)

観てはいないんですが『ヒャッハー!』系の作品ということで、肩の力を抜いて鑑賞しました。

公式サイトはこちら

パンフレットはこんな感じ。

B5サイズより少し大きめ?かな?18Pで税込み700円とは若干ペラい!!(笑)

内容は、映画評論家の轟起夫さんとライターの平田真人さんの(兄弟らしい)対談形式のコラムがメイン。マニアックな映画ネタが沢山で、類似映画の紹介もあってかなり楽しい内容になっています(笑)

【映画情報】

【原題】A fond
【制作国】フランス
【監督】二コラ・ブナム
【脚本】フレデリック・ジョルダン、ファブリス・ロジェ=ラカン
【製作】トマ・ラングマン
【編集】オリヴィエ・ミシェット・アルシュロン
【撮影】アントワーヌ・マルトー
【音楽】ミカエル・トルディマン
【美術】ジャン・ジャック・ジェルノル
【出演([]内は役名)】

  • ジョゼ・ガルシア[トム]

  • アンドレ・デュソリエ[ベン]

  • カロリーヌ・ヴィニョ[ジュリア]

  • ジョゼフィーヌ・キャリーズ[リゾン]

  • スティラノ・ルカイエ[ノエ]

  • シャルロット・ガブリ[メロディー]

【公開日(日本)】2017年7月22日
【上映時間】92分
【配給】ギャガ
【映倫区分】G
【IMDB】5.7/10.0  (およそ780人の評価)

【あらすじ】

整形外科医の父トム、妊娠中の母ジュリア、不思議少女な9歳の娘リゾン、活発な7歳の息子ノエのコックス一家は、祖父と一緒にトマ自慢の新車で夏休みのバカンスへ出かける。しかし、最新機能を満載したはずのトム自慢の新車はブレーキが故障しており、制御不能に。高速道路を時速160キロで暴走し、無能な警察官や能天気なカーディーラー、そして後部座席に潜んでいたある人物らを巻き込み、一家を乗せた車内はパニックに陥る。【引用元:映画.com

【感想】

☆3.0/5.0

クスクスから爆笑まで取り揃えております

ハチャメチャなコメディ映画だということは理解して見始めたものの、どうハチャメチャなのかは観てみるまで分からない玉手箱な感じで鑑賞。

家族でバカンスへ出かけるぞ!!って時にお義父さんが現れちゃって妊婦のママは超不満そう。義父のベンは出かける前からトイレは詰まらせるしフレークは巻き散らかすし、この人ヤバそう感がプンプンです・・・!

父親のトムは真っ赤なジャケット真っ赤な新車真っ赤なスマホと赤が好きな様子。観てる間中ずっと、トムはアイアンマンの社長トニー・スタークにそっくりだし、奥さん役の人はトニーの恋人ペッパー・ポッツにそっくりだなぁと思っていたんですが。

実は意図的にアイアンマンっぽくさせてたんですね!!(笑)だから赤だったのか!!(遅い)

パンフを読んで気付かされましたが、子どもたちのかぶっているマスクがハルクだったりピエロ(ジョーカー?)だったり、愛人の名前がナターシャ(ブラックウィドウ)だったりと、かなりアメコミパロディがいっぱいだったようです。

そんなところまで気が回らないよ!!

いざ出発!という時に水中銃を忘れたという息子のためにトムが家に戻ろうとするんですが、シートベルトが外れない!!仕方なくベルトを伸ばしてくぐるように脱出、するとその瞬間ベルトが「カチッ」と外れる(笑)ものすっごくベッタベタな演出なんですけど、トム役のジョゼ・ガルシアのポカーンとした顔にやられて笑ってしまいました(笑)

そういう意味で大暴走するのね!!

コンピュータ制御されている新車の「メデューサ」が、高速道路で制御不能に!時速160キロから速度が落ちなくなってしまった!!

通り掛けにドアを破壊してしまったBMWの運転手が必死に追いかけてくる、仕事中にハイウェイでパコパコしちゃう男女の警官も追ってきてスピード狂の犯罪者に間違えられそうになるし、義父のベンはガソリンスタンドで迷子の女を勝手に車に乗せてしまう・・・

なんというかもう、90分程度の映画とは思えないくらいの密度でネタが詰め込まれまくり(笑)

ブレーキが効かなくて座席もあったか機能が壊れて熱いしそんな時に、整形外科医であるトムの患者のおばさんから「ボトックス注射で顔が腫れた!!」と電話が・・・

もうとにかくカオス(笑)

原題の意味は「徹底的に」

とことん、徹底的に!という意味通り、ネタもカオスっぷりも、それから車の暴走っぷりにも徹底的にこだわっている監督は、本当に高速を封鎖して160キロで走る車の中で撮影をしたらしい・・・。

観ている間、「これ結構すごい映像なんじゃないか?」と思っていたんだけど、まさか本当に爆走する車の中で撮っているとは!!

なんというか、映像が少し映画というよりドキュメンタリーっぽいというか、画面の粗さと言い、なんとなく本当っぽい感じがしていたんですよね・・・。

それでも、並走する車に子どもたちを窓伝いに移動させるシーンとかあまりにも危険すぎて、本当にやっているとしたら恐ろしすぎ!!!

どうか、そのシーンだけでもCGを使っていて欲しい・・・。

じゃなかったら本当に、監督も出演陣もみんな頭がイカれてますよ!!(良い意味で)

まとめ

頭の中をすっからかんにして鼻水垂らしながら観て笑うのに最適の映画です!!

電子制御された機械の暴走、というのはまさに今私たちが瀕している危機の現れなのでは・・・?という深読みも出来なくもないんですがそれすらアホらしく思えるくらいのおバカ映画(笑)

ハイウェイのシーンはものすごい臨場感と、鬼気迫ったスタントが結構多いので意外にDVDではなくスクリーンで観るのがよいかもしれないですね(笑)

観終わったあと、スッキリとした謎の疲労感に包まれること間違いなし。

 

 


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ついに完結!映画『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』ネタバレ&感想

世界を救いたいと思って来たんだ。

―――君が僕の世界だった。

ファン待望!12年ぶりの新作をついに鑑賞しました!!

・・・と言っても私は1しか観ておらず最近2も含めて見返したので「だいぶ待ったなぁ」という感覚はないんですが(笑)

今回から「タラシのタレ目」ことダニエル(ヒュー・グラント)は出てこないようで、これがどう作品に影響するのか・・・と気になるところではあります。

【映画情報】

【原題】Bridget Jones’s Baby
【制作国】イギリス、アメリカ、フランス
【監督】シャロン・マグワイア
【脚本】ヘレン・フィールディング(原作)、エマ・トンプソン、ダン・メイザー
【製作】ティム・ビーバン、エリック・フェルナー、デブラ・ヘイワード、ヘレン・フィールディング
【製作総指揮】アメリア・グレンジャー、ライザ・チェイシン
【撮影】アンドリュー・ダン
【美術】ジョン・ポール・ケリー
【衣装】スティーブン・ノーブル
【編集】メラニー・アン・オリバー
【音楽】クレイグ・アームストロング
【出演([]内は役名)】

  • レニー・ゼルウィガー[ブリジット・ジョーンズ]
  • コリン・ファース[マーク・ダーシー]
  • パトリック・デンプシー[ジャック・クワント]
  • ジム・ブロードペント[コリン・ジョーンズ(ブリジットの父)]
  • ジェマ・ジョーンズ[パメラ・ジョーンズ(ブリジットの母)]
  • エマ・トンプソン[ドクター・ローリングス]
  • ジェームス・キャリス[トム]
  • サリー・フィリップス[シャザ]
  • シャーリー・ヘンダーソン[ジュード]
  • サラ・ソルマーニ[ミランダ]
  • ケイト・オフリン[アリス]
  • メートランド・チャンドラー[エドワード]

【公開日(日本)】2016年10月29日
【上映時間】123分
【配給】東宝東和
【前作】ラブラブ絶好調!のはずが?映画『ブリジット・ジョーンズの日記/きれそうなわたしの12か月』感想&ネタバレ
【IMDB】6.6/10.0  (およそ49,000人の評価)

【あらすじ】

アラフォーになったブリジットはテレビ局の敏腕プロデューサーとして活躍していたが、私生活では未だ独身のままだった。彼女がかつて愛したマークは他の女性と結婚し、ダニエルは事故で亡くなってしまっていた。ある日、ブリジットはハンサムで性格も良いIT企業の社長ジャックと運命的な出会いを果たす。【引用元:映画.com

【感想】

☆2.8/5.0

これでブリジット・ジョーンズの物語も終わり。と思うと切なくなりますね。

相変わらず笑えるシーンが盛りだくさん

下ネタだったり、ブラックジョークだったりが散りばめられていて、今作も笑い無しでは観れません!

臨月で、今にも生まれそう!という時にもマークには仕事の電話がかかってきて「また仕事!?」と思うとマークが携帯を窓の外へポーイ!よくやった!と思いつつもブリジットに「どうやって救急車を呼ぶのよ!」とツッコまれていて(ブリジットはすでにカバンと携帯をなくしている)マークも相変わらず抜けてるところがあるというか、可愛いです(笑)

そのあと、ブリジットをマークがお姫様抱っこをして歩くシーンなど、「いや誰かに救急車呼んでもらえよ!」とツッコまざるを得ないんですが、そんなシーンもほほえましい(笑)

ちなみに今作の当て馬であるパトリック・デンプシー扮するジャックもそこに現れて、二人でブリジットを運ぶことに。

ブリジットを抱えたまま3人でどう考えても狭い回転ドアを通って病院に入るシーンがバカすぎて大爆笑してしまいました(笑)

ブリジットを演じるレニーも40代も半ばを過ぎているのに、すごいエネルギーです。

いい意味でも悪い意味でも相変わらず

ブリジットとマークのお互いを想い合う気持ちも相変わらずで良いんですが、2の後で別れた理由が1の後で別れた理由とさして変わらないような気がしてしまい・・・

「何回同じこと繰り返すの君たちは!」という目で見てしまうところもありますね・・・。

一緒に観ていた家族に「この二人は(2の後)なぜ別れてしまったんだろ」と聞かれて「そりゃあ続編のためだよ」と答えましたが(笑)、そういう映画的な都合以外にもきちんとした理由が、1の後とはまた別に欲しかったと言いますかね。

それに、あれだけブリジットを愛しているマークが2の後で別の女性と結婚するのも不自然ですし、最終的にブリジットと結ばれるきっかけになったのも「妊娠」というのが決め手なところが気になりました。

要は、

「続編つくろうぜ!また別れさせとけばオッケー!今回はブリジットの妊娠かな」

というおおまかなアイディアを実現とさせるための物語の肉付けが結構適当なんです(笑)

ダニエルがいないと寂しい

タラシのクズ男ダニエルのお葬式というショッキングがオープニングから始まり、「遺体は見つかっていないらしい」という台詞があったのできっと生きてるな!と思いつつも今回は最期の最後まで登場することはありませんでした。

個人的に、このシリーズの風物詩としてマークとダニエルの「へなちょこ喧嘩シーン」が大好きだったので、それが見られなかったのが残念でした。

せっかく新しい当て馬も登場したのに、そのジャックともマークは喧嘩しませんでしたね。期待していたけど!(まぁコリン・ファースも歳ですもんね)

ダニエルがあまりにクズだったので、「ジャックも実はクズなのでは・・・?」という不安が拭えないまま最後までいってしまいましたが、結局彼は良い人でした(笑)

ライバルがクズでないとイマイチに感じてしまうなんて、それだけヒュー・グラント扮するダニエルのキャラクターが魅力的だったということなんでしょうね・・・。

まとめ

シリーズ通して観ると色々と思うところもありますが、ブリジットは最後の最後に幸せを掴んで「本当にもう終わりなんだな」という切ない後味があって、ああいいものを観た。という気持ちになりました。

あんまりシリーズもので、長年追いかけられる作品って数多くはないですもんね。

1作目がだいぶ古いというのもあって、今から1から観てみるというのはあまりオススメ出来ませんが、シリーズを過去に観たことがある人は、そこそこ満足できる作品だと思います(*’ω’*)

 

 


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タランティーノが仕掛ける雪山の密室劇!映画『ヘイトフル・エイト』ネタバレ&感想

第1章「レッドロックへの最後の駅馬車」

画像引用元:映画.com

出ましたー!DVDで鑑賞してしまったけれど

映画館で観たかった!!!

と血涙流す系の作品です!!!あーパンフ欲しかったなぁ。。

どうしてタラちゃん(タランティーノ監督)の西部劇はこんなに面白いのだろう・・・。西部劇にはあまり食指が動かなかった私が大歓声を上げて鑑賞した同監督の『ジャンゴ 繋がれざる者』もオススメです!

のっけから話題が逸れました。

カート・ラッセルの兄貴が大活躍してますので、ファン必見です!

ではいつもの映画情報から。

【映画情報】

【原題】The Hateful Eight
【制作国】アメリカ
【監督/脚本】クエンティン・タランティーノ
【製作】リチャード・N・グラッドスタイン、ステイシー・シェア、シャノン・マッキントッシュ
【製作総指揮】ボブ・ワインスタイン、ハーベイ・ワインスタイン、ジョージア・カカンデス
【撮影】ロバート・リチャードソン
【美術】種田陽平
【衣装】コートニー・ホフマン
【編集】フレッド・ラスキン
【音楽】エンニオ・モリコーネ
【出演([]内は役名)】

  • サミュエル・L・ジャクソン[マーキス・ウォーレン]
  • カート・ラッセル[ジョン・ルース]
  • ジェニファー・ジェイソン・リー[デイジー・ドメルグ]
  • ウォルトン・ゴギンズ[クリス・マニックス]
  • デミアン・ビチル[ボブ]
  • ティム・ロス[オズワルド・モブレー]
  • マイケル・マドセン[ジョー・ゲージ]
  • ブルース・ダーン[サンディ・スミザース]

  • ジェームズ・パークス[O.B. ジョーダン]
  • デイナ・グーリエ[ミニー・ミンク]
  • ゾーイ・ベル[六頭馬のジュディ]
  • リー・ホースリー[エド(ジュディの相棒)]
  • ジーン・ジョーンズ[スウィート・デイブ]
  • キース・ジェファーソン[チャーリー(ミニーの店の黒人男性店員)]
  • グレイグ・スターク[チェスター・チャールズ・スミザース]
  • ベリンダ・オウィーノ[ジェマ(ミニーの店の黒人女性店員)]
  • チャニング・テイタム[ジョディ・ドミングレ]
  • クェンティン・タランティーノ[ナレーター]

【公開日(日本)】2016年2月27日
【上映時間】168分
【映倫区分】R18+
【配給】ギャガ
【IMDB】7.8/10.0  (およそ361,100人の評価)

【あらすじ】

雪が降りしきる中で馬を失った賞金稼ぎマーキス(サミュエル・L・ジャクソン)は、同じ稼業であるジョン(カート・ラッセル)と彼が捕らえたデイジー(ジェニファー・ジェイソン・リー)を乗せた駅馬車に同乗する。途中で保安官を名乗るクリス(ウォルトン・ゴギンズ)を拾った馬車は、猛吹雪から避難するためにミニーの紳士洋品店へ。メキシコ人の店番ボブ(デミアン・ビチル)や怪しげな絞首刑執行人オズワルド(ティム・ロス)などの存在にジョンが強い警戒心を抱く中で、事件が起こる。【引用元:シネマトゥデイ

【感想(ネタバレあり)】

☆4.1/5.0

大好きです!タラちゃん大好き!

差別用語や下品な言葉が飛び交い、銃弾も血液も飛び交い、容赦なく人が死んでいきます。グロ描写があったり男性のフルヌードがあったり、ボカしも全力で仕事しています。

タラちゃんらしいです。

苦手な人は苦手な作品かもしれませんが、私的には素晴らしかったです。

どうミステリーなのか?

いきなり物語の核心に触れてしまいますが、今作は雪山のお店(ミニーの服飾店)に集まった八人が、吹雪によって足止めされてしまう中、何者かによって毒殺事件が起こる・・・という話なんですね。

その真相としては、首吊り人ジョン・ルースがレッドロックで絞首刑にするため連れている女犯罪者(ドミングレギャング団の頭の姉)をドミングレ一味(四人)が雪小屋で救出しようと、そのお店の人達を皆殺しにして「留守を預けられた店員とそのお客」のフリをしてジョン・ルースを待ちわびていた・・・というもの。

一人が「9人目の男」となり、床下に潜んでジョン・ルースを殺す機会をうかがっているわけです。

しかし彼らの誤算としては、ウォーレンとマニックスという二人が偶然、ジョン・ルースの乗る駅馬車に乗り合い、「ミニーの服飾店」へ来てしまったということ。

ウォーレンはミニーの店に詳しく、「留守を預けられていた男」の嘘も次々に暴いていく・・・そして、ついに床下の男が登場する!

  • 誰が毒をコーヒーに入れたのか?
  • ミニーとデイブはどこにいったのか?
  • 客の中に女と手を組んでいる人がいるのか?いるとしたら何人だ?

という謎が解き明かされて、まさか床下にもう一人いるとは(笑)となるのが物語のピークなわけです。

本当にこの物語、脚本がよく出来ていて、冗長で無駄に思われる会話もちゃんと伏線になっていたりするので地味に気が抜けないんです(笑)

会話劇としての面白味

前述したとおり、脚本が面白い!上映時間が3時間近くあるので、正直中だるみしてしまうというか、前半がやたらと長く感じられしんどいなと感じる人もいるかもしれません。

画面的にも雪山、山小屋、馬車、とあまり変化がないですしね・・・。

ただ、ちゃんとその長ったらしい無駄に思える会話にもきちんと意味があって、当時の時代背景も読み取れるし、なぜタイトルが「ヘイトフル(憎むべき、憎しみに満ちた)エイト(八人)」なのかということもしっかり描かれています。

どの人物も戦争相手や肌の色の違いを憎み、大勢を殺したり略奪してきた人たち。本当の悪というものは、犯罪者として連行されているデイジーだけではない。という部分の面白味があります。だから、ラストの(おそらく)全員が死ぬという展開も納得できる。

その中でも、黒人差別の世界から生き抜こうと書かれた「嘘のリンカーンの手紙」を朗読するシーンや、首吊り人ジョン・ルースの意向を汲んでやろうとするシーンなど、なぜかジーンとしてしまう描写もあって。終始殺伐としていた中で、人間の情味がチラッと見えるというか。

ヘイトフルですが、なんとなく憎めない映画なんですよね!

鬼気迫る演技

ぶっちゃけサミュエルさんは色んな映画に出過ぎだろうと思って辟易している部分もあるんですが、でもその実力は相当だなぁ、と今作でも思わせられてしまいますね。

私の愛してやまないカート・ラッセルもどっしりとしてカッコよく、時に優しさも見せるいい男(?)を演じているし、女犯罪者のデイジーを演じたジェニファー・ジェイソン・リーも、アカデミー賞やゴールデングローブ賞で助演女優賞を受賞しているだけあって、本当に気が狂ったような恐ろしい女を演じています。

その他の面々も、個性的で演技派揃い。こういった会話だけで物語が進む映画は、大体が素晴らしい演技と脚本に支えられていますよね。

ポスター、アートワークがオシャレ

全く関係ないんですが、海外版のポスターやネットで見かけるアートワークが本当にオシャレで堪らないので、紹介させてください。

こちら海外版のポスターですね。背中だけというのが憎い!

こちらは登場人物が横並びで、背後に赤線がビュッと引かれているもの。

その赤背景バージョン。微妙に並びが違ったりするのが面白いですね!

そして一番カッコいいと思っているのがこれ!!六頭馬の駅馬車が走っていく後には血が・・・というシンプルなデザイン。赤と黒と白で統一されていてハイセンスすぎます。大好き。

まとめ

タラちゃんファン必見、カートラッセルファン必見、ミステリーというよりはバイオレンスが多めですのでそこらへんだけ注意してもらいたい会話劇。そんな感じですね。

この映画、65mmフィルムというものが使われており、日本では上映できる映画館がなかったので編集版が公開されているようです。本国の人が羨ましい。普段の映画館の映像とどう違いがあるのか専門的な事は分かりませんが、監督が拘った映像をそのままに映画館で楽しめるというのは最高だと思います!

 

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目覚めたらひとりぼっち!映画『パッセンジャー』ネタバレ&感想

私はこの船で暮らし―――
永遠に旅をする 辿り着けない旅を・・・見知らぬ男とともに

劇場で予告編を観たときに気になってはいたものの、結局何気なくスルーしてしまっていた今作。家族の勧めもあってようやく、今回自宅で鑑賞しました。

主演俳優には、ヒロイン役にジェニファー・ローレンス!大好きな女優さんです(『ハンガー・ゲーム』や『世界に一つだけのプレイブック』で有名ですが、個人的には『X-MEN』シリーズのレイヴン(ミスティーク)が印象的)。そして主人公にはクリス・プラット、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のスターロード役が記憶に新しいですね-!彼は宇宙に縁があるのかな(笑)

【映画情報】

【原題】Passengers
【制作国】アメリカ
【監督】モルテン・ティルドゥム
【脚本】ジョン・スパイツ
【製作】ニール・H・モリッツ、スティーブン・ハーメル、マイケル・マー、オリ・マーマー
【製作総指揮】デビッド・ハウスホルター、ベン・ブラウニング、ジョン・スパイツ、ブルース・バーマン、グレッグ・バッサー、ベン・ワイスブレン、リンウッド・スピンクス
【撮影】ロドリゴ・プリエト
【編集】メリアン・ブランドン
【音楽】トーマス・ニューマン
【声の出演([]内は役名)】

  • クリス・プラット[ジム・プレストン]
  • ジェニファー・ローレンス[オーロラ・レーン]
  • マイケル・シーン[アーサー]
  • ローレンス・フィッシュバーン[ガス・マンキューゾ]
  • アンディ・ガルシア[ノリス船長]

【公開日(日本)】2017年3月14日
【上映時間】112分
【配給】ソニーピクチャーズ・エンターテイメント
【IMDB】7.0/10.0  (およそ230,000人の評価)

【あらすじ】

20XX年、乗客5000人を乗せた豪華宇宙船アヴァロン号が、新たなる居住地を目指して地球を旅立ち、目的地の惑星に到着するまでの120年の間、乗客たちは冬眠装置で眠り続けていた。しかし、エンジニアのジムと作家のオーロラだけが予定よりも90年近く早く目覚めてしまう。絶望的で孤独な状況下で生き残る方法を模索するうちに、2人は惹かれ合っていくのだが……。【引用元:映画.com

【感想】

☆3.5/5.0

壮大で美しい宇宙と船内の映像

まず賞賛したいのはこれ!!

宇宙の映像の美しさ、無機質で洗練された宇宙船内外のデザイン!それ以外にも、無重力で浮いてしまうプールの水の表現や、隕石の激突によって起きた異常によって熱暴走する船室、そしてラストの”楽園”のシーンまで、どれも非常に美しく、それだけでも観る価値はあるかな、と思えます!

実力派俳優たちの共演

ジェニファー・ローレンスの美しさ!首元のホクロがすごく色っぽくてきれいです!そして彼女の、恋する女の目から憎しみに満ちた目に変わっていく演技!自分を起こしたのがジムだと知った後の、殴るわ蹴るわの暴行シーンが何気に鬼気迫っててゾッとしましたね。彼のした事の重さを再確認させられるというか。

対するクリス・プラットも、影のあるイケメンを演じていましたね・・・。目覚めてから、ジャケットの着方を鏡で確認して、これから始まるであろう新たな人生にウキウキする様子、そこから自分が一人だと知って絶望していく様子・・・。オーロラに対して、恋人をしながらも時々見せる罪悪感の滲んだ表情・・・。どれもすごく上手でしたね。

そして!!忘れてはいけない、アンドロイドのアーサーを演じたマイケル・シーン!凄いです、もう見た目は人間にしか見えないのに、ちゃんとアンドロイドしている。絶妙に噛み合っているようで噛み合っていない台詞回しとか、些細な表情筋の使い方とか「あ、本当の意味では理解されていない」というゾッとする感じが上手かったです。だからと言って完璧にロボット・・・とも少し違う、絶妙に愛着の持てる感じが凄く良かったんですよね。

この三人だけでほとんどの場面を回していくのに、後半の船長が目覚めるまで退屈しないのが本当にすごい。映像と、脚本と、演技者の力の賜物だと思います。

あと一番最後に出て来るノリス船長?という名前の人らしいですが、アンディ・ガルシアでビックリ(笑)もはやカメオ出演ですよね(笑)アンディ・ガルシアも大好きな俳優さんなので、ラスト「あっ!!!」とテンション上がってしまいました(笑)

泣けるけどご都合主義

残念な点になってしまうのかなぁ。切なくて、泣けるシーンも終盤あるんですが、途中まではわりとツッコミどころ満載で観てしまっていました。

ジムの孤独にもっと共感させてほしかった

彼がひとりで過ごした一年と三週間という時間をもう少し詳細に観たかったですね。全裸で徘徊したって誰も気にも留めない・・・というところとか切なくて良かったんですが。

ちょっと尺というか、表現不足だったかな。引用させてもらったあらすじも、予告編もそうだったんですけどまるで「偶然二人で目覚めた」というアオリなわけです。でも実際は全然違う!!

実際は、ひとりで目覚めたジムが残り90年の人生を孤独に過ごすのに耐え切れず、一目惚れした美女を自分の都合で起こしてしまう・・・。それは、殺人にも等しい、人の人生をまるごと奪うような行為なわけで。この情報を知らずに観た人は、きっとジムの行動には共感出来ないどころか嫌悪感さえ持ってしまうかも。

だからこそ、ジムの孤独にあともう少しでも共感を呼ぶ表現が必要だったかな、と。じゃないと物語への没入感が薄れてしまうから。「絶対に共感しない、自分ならそんなことはしない」と言い切れる人もいるかもしれないですが、本当にそうなのかな、と思います。あの状況になってみないとまずジムの気持ちは分からないし、人間は弱いから。極限状態であればまともな判断が下せず”人生を百万倍良くする方法”に縋ってしまうかもしれないですよね。

船長の台詞に「溺れる者は誰かに縋るものだ、でないと死んでしまう」という台詞がありましたが。この部分について、「ああ、この状況では仕方ないのかもしれない・・・」と思わせる表現が、もう少し欲しかった、という事ですね。

イケメンじゃなかったらどうするんだ問題

ジムがものすごいブサメンだったり、技術者ではなかったり、ものすごい幼かったり、逆に老人だったりしたら・・・というツッコミですね(笑)相手がいくら美女でも、彼女にも選択する権利があるわけで。そもそも技術者でなかったら、誰かを起こすことも出来なかったんですよねー。全体的に、予定調和な脚本であることは、間違いないです。

もし、ジムがサイコキラーだったらホラーな展開になるかも!とも思います。それはそれで観てみたい(笑)

 

船長の存在も都合がいい

後半になって起きて来る船長ですが、5000人以上もいる中で彼が目覚めたという偶然もものすごい。そしてすぐに死んでいなくなってしまうのも、都合が良い。最後に扉を開けに行く役をジムにさせるには、再度二人っきりにする必要がありますもんね。しかし最初から最後まで二人では船のシステムの深い部分まで入り込めない+医療機器の限界突破をさせることが出来ないわけで。監督の意図に沿って登場したキャラだなぁ、と冷静に思えてしまうところが残念でした。

ジムの罪は最初から許されるべくして犯された

最後の方で「沈みゆく船」だったんだ、とオーロラも観客も気付きます。つまり、ジムが彼女を起こそうが起こさないままだろうが、全員死にゆく運命だったんですよね。

この作品の最大のテーマは「人命の価値」で、武田泰淳の短編小説『ひかりごけ』のように、極限状態に置かれた人間が犯すタブーについてどう考えるか、という部分がキモだと思うんです。許されない罪に対してジムとオーロラがどうしていくのか、そこが観たいんですよね。

でも、物語は「最初からジムが許される」ように作られているわけで。

まぁラブロマンスをメインにしてしまうとそうなるのかもしれませんが・・・。原作でのラストは映画版とは違い、もう少し暗澹としたものだったようなので、そっちの方も観てみたかったなーと思いました。

まとめ

散々色々言いましたが(笑)

あまり深いことを考えずにラブロマンスとして観れば、ロマンチックなシーンも沢山ありますし、何より映像が美しい。

それから主演陣のキャラクターも魅力的で惹き込まれます。もっと素直に観れば、オーロラが「偉業を達成する人生」よりも大切な物を見つける物語なわけで。ヒューマンドラマなのか、ラブストーリーなのか、どちらに重点を置くかで見方もまた変わってくるのかなー、と。

これだけ色々とツッコんでおきながら最後の方は泣いてしまったちびぞうなので、決して失敗はしない良作だと思います(笑)

 

 

 


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ぜひ劇場で!『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』感想&ネタバレ

この宝の秘密は、私にしか解けない。

ついに、パイレーツシリーズも5作目です!!

バルボッサが登場するということ、それから3作目でいなくなった、オーランドブルーム扮するヘンリー・ターナーキーラ・ナイトレイ扮するエリザベス・スワンが再登場するという事で、そこだけでも楽しみだな!と思い劇場へ足を運びました(笑)

最初からこの言い草なのは、1から続いた2,3の流れがあまりにも酷く、4で持ち直したもののまた5から続く三部作でがっかりさせられてしまうのではないか・・・という不安があったからですね。

さてパンフはこんな感じです!

サラザールさんの存在感!!そして安定の厚み!!

46Pで税抜き667円!今回もかなり気合入っていますディズニーさん!

前回の生命の泉では同じ値段で10P近く減らしてましたし、意気込みが伝わってきますね・・・。まぁデッドマンズチェストの50Pには及びませんが。(2作目になんであんなに期待をかけたのかがシリーズ最大の謎)

中身も、今作に登場するアイテムの紹介だけでなく、過去作のパイレーツシリーズの紹介ページも用意されていて、相変わらず親切仕様。人物相関図や楽しみ方のコツなども載っています!

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ラブラブ絶好調!のはずが?映画『ブリジット・ジョーンズの日記/きれそうなわたしの12か月』感想&ネタバレ

物語の最後がどうなるかはみんな気になるところ。

マリアとトラップ大佐。白雪姫と七人の小人。

ブリジット・ジョーンズとマーク・ダーシー。

私はついにハッピーエンドを見つけた。この幸せに、水を差すものは何もない・・・

どうもこんにちはこんばんは、ちびぞうです!( ´∀` )

ブリジット・ジョーンズの新作のために旧作を見返そうのコーナーです!このシリーズはかなり昔に1を観て以降観たいとは思いつつも観れずにいたので、新作はいいきっかけになるなぁと思いつつ、自宅でDVDで鑑賞しました。

【映画情報】

【原題】Bridget Jones: The Edge of Reason
【制作国】イギリス、アメリカ
【監督】ビーバン・キドロン
【脚本】ヘレン・フィールディング、アンドリュー・デイヴィス、リチャード・カーティス、アダム・ブルックス
【原作】ヘレン・フィールディング
【製作】ティム・ビーヴァン、ジョナサン・カヴェンディッシュ エリック・フェルナー
【撮影】エイドリアン・ビドル
【出演([]内は役名)】

  • レニー・ゼルウィガー[ブリジット・ジョーンズ]
  • コリン・ファース[マーク・ダーシー]
  • ヒュー・グラント[ダニエル・クリーバー]
  • ジム・ブロードベント[コリン(ブリジットの父親)]
  • ジェマ・ジョーンズ[パメラ(ブリジットの母親)]
  • ジャシンダ・バレット[レベッカ]
  • ジェームス・キャリス[トム]
  • シャーリー・ヘンダーソン[ジュード]
  • サリー・フィリップス[シャザー]

【公開日(日本)】2005年3月19日
【上映時間】108分

【配給】ユニバーサル・ピクチャーズ
【映倫区分】
【前作】ラブコメディの金字塔!映画『ブリジット・ジョーンズの日記』ネタバレ&感想
【次作】『ブリジット・ジョーンズの日記/ダメな私の最後のモテ期』
【IMDB】5.9/10.0  (およそ85,000人の評価)

【あらすじ】

弁護士のマークとの交際を始めて幸せいっぱいのブリジットだったが、マークと彼の美人アシスタント、レベッカの仲が怪しいとの噂を聞いて不安になり、さらに誤解が重なってマークと大ゲンカしてしまう。【引用元:映画.com】

【感想】

☆3.0/5.0

ブリジットすごい太ってる!!

ブリジット役のレニー・ゼルウィガーは、『コールドマウンテン』で心奪われてから私の大好きな女優さんです。

今回の撮影のため、前回の時よりもかなり増量したとか・・・(笑)それにしても太りすぎでしょ(笑)

タプタプの腹出して歩いてくる場面なんかお腹にしか目が行かなかったよ!!

あと顎の下の肉もすごかったです。もうあと少しで二重アゴぎりぎりって感じで・・・いつ二重アゴになってしまうんだろうと観ててハラハラしました(笑)

そしてタイでの拘置所暮らしね・・・あれが一体何日間に及んだのかについては明らかにされていませんが、釈放されたあともあんまり痩せてない(笑)

少し体重増やしすぎで、余計なところが気になってしまった今作でした(笑)

ありがちストーリーとマンネリ化

最初はあまりよく思っていなかった幼馴染のマークとくっ付いて、付き合い始めて幸せいっぱいのブリジット。だけど二人の間には仕事の格差や育ちの格差などがあって、二人とも互いの価値観を否定しがち、そして案の定すれ違っていきます。そこに、いかにも当て馬っぽい脚長美女がマークの近くに現れ、「もしや浮気?」なんて疑心暗鬼なところに元カレで遊び人のダニエルが近づいてくる・・・。

ものすごくあるあるな展開すぎますね(笑)

浮気と疑っていた女はやっぱり当て馬だし、もう愛されてないと思ったら自分の為にマークが裏で奮闘していたと知り告白にしに行くくだりとかも、だいぶありふれたストーリーな感じがしています。

しかも、セックス依存を治したと語るダニエルが相変わらずクズだった!という流れも、もう二度目となるとマンネリ化してしまいますね・・・。いや、うん。クズでももうあんまり驚かないよ(笑)

しょぼしょぼな喧嘩シーンが最高

タイで逮捕されそうになっているブリジットをダニエルが見捨てた事でマークが怒り、今作でも二人のしょっぼい喧嘩シーンが楽しめます。二人ともそんな喧嘩強い!って感じじゃないからじゃれてるようにしか見えなくて可愛い(笑)

これはもう、このシリーズの風物詩というか、何度観ても笑えます(笑)

やっぱり一番の魅力はブリジット!

彼女の心の強さは尊敬に値しますよね。異国の地で逮捕されてしまうとか、たくさんの犯罪者たちと同じ檻に入れられるとか、普通なら泣いたり落ち込んだり怯えたりしそう・・・なのに。ブリジットは(きっとすごく怖くても)あまりそれを外には出さない女性なんですよね。そして独特のテンションとノリとぶっ飛んだ発想で会う人会う人を惹きつけ、ピンチも自分で切り抜けていく!彼女のキャラがなければこのシリーズは成り立たないですよねー!

まとめ

ブリジットの間の悪さ(彼氏に甘々な電話をかけたら重役たちとの会議中でスピーカーで聞かれちゃってるとか)や、アホっぽいノリ、凹んでも負けじと立ち上がるところに、笑わさせられるし、ほっこりさせられるし、応援したくなります。

どうやら遊び人のダニエル(ヒュー・グラント)は3作目では出てこないようで、上で散々マンネリがどうとか言った割には、それはそれで寂しいというか・・・(笑)

ほぼ十年ぶりの新作、そして公開時(2016)の時点で47歳になったレニーのブリジットは、どんなキャラクター、そして物語になるのでしょうか・・・!多少の不安もありつつ、とても楽しみです。早く観たい!!

また、観たら感想を上げたいと思います。

ではでは、ここまで読んでくださった方、ありがとうございました♪

 

 


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【おまけ】映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』あらすじ(詳細)

どうも!ちびぞうです!

前回の、まさかの4作目!映画『パイレーツ・オブ・カリビアン ~生命の泉~』感想&ネタバレを書いた時の、DVDで観直している間に取ったあらすじメモ(コメント付き)が残っていたので、それを読める程度に直して記事として残しておきたいと思います。

まさかの4作目!映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』感想&ネタバレ

前回の記事よりもかなり詳細なあらすじを書いていますのでネタバレ必至です、ご注意を!!

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まさかの4作目!映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』感想&ネタバレ

私はマリア 町の娘 光る金貨はむなしいだけよ 私の心を奪い去るのは

荒波超える船乗りだけよ

私の心を奪い去るのは 荒波超える船乗りだけよ

『パイレーツ・オブ・カリビアン ~最後の海賊~』へ向けてのおさらいもこれで最後です!過去2作と同じようにDVDで再び鑑賞。

2,3と下降気味で、公開当時私は「よくあれで続きいけたなぁ!」という驚きと共に、劇場に足を運びました(笑)製作のブラッカイマーさんはかつて3部作だと公言していたようですが、3の滑り出しがわりと好調だったので、4の製作の話も出たんだとか。

監督も、ゴア・ヴァービンスキーさんからロブ・マーシャルさんにバトンタッチ(『シカゴ』を監督した人らしい!)またメイン出演陣からキーラ・ナイトレイとオーランド・ブルームも降りて、新たにペネロペ・クルスが参戦と、大きく流れを変えてきましたねー。

しかし本国の方では4作目の評価も3に続いて下降気味・・・まさかこの流れで7部作になるなんてこの時は誰も予測してなかったはず(笑)

パンフはこんな感じです!

安定の厚さ。しかし34Pで税込み700円。・・・デッドマンズ・チェストの時の勢いはどうしたんでしょう(笑)これでも十分、ボリューミーなんですけどね!

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【後編】引き続きおさらい!映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』感想&ネタバレ

どうも!ちびぞうです。

前回の【前編】引き続きおさらい!映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』感想&ネタバレからの続きの記事になりますのでご注意ください!

ではでは早速、あらすじの続きをコメントを挟みつつ追っていきたいと思います!!

ジャックを助けに行くところから!

 

世界の果てへ向かう途中、デイヴィの持っているペンダントと同じものをティア・ダルマが持っているというシーンに気付き、あれ?もしやデイヴィの愛した女とはティアさんなのか?と思い始める

ジャックを救出して、みんなで世界の果てからなんとか脱出!帰り道、ティアさんがデイヴィが昔人間だったと語る・・・やっぱり恋仲だったんだ!途中、あの世へ向かう一行の中に父親の姿を見つけてスワン総督の死を知る(いつの間に死んでいたんだー!!!!!)

なんとかあの世から今世へ戻ってくる!見つけた島で、サオ・フェンの追っ手に捕まってしまう一行。ここで、ウィルがブラックパール号欲しさにサオ・フェンにジャックを受け渡すと取引していたことが発覚。

サオ・フェンから東インド会社に引き渡されるジャック。

更にサオ・フェンは東インド会社と手を組んでいたので、ウィルもエリザベスも結局東インド会社に捕まってしまう。しかし結局約束を守らない東インド会社。彼らに裏切られたと知ったサオ・フェンを評議会に参加しろと説得するバルボッサ。サオ・フェンは、評議会に参加する代わりにエリザベスを手に入れたいと主張。受け入れるエリザベス。

同時にジャックもベケット卿と「評議会はどこで行われているのか、9つの銀貨で何をするつもりなのかを教えろ」と言われ取引する・・・。

もうこの辺りは、誰が誰と取引しているのか、みんながみんなこっそり取引して裏切られまくるのが続くので頭の整理が追いつきません。

サオ・フェンの船の中で、エリザベスが人間に閉じ込められた『カリプソ』だと勘違されたり、そして突然襲われて死の間際に海賊長としての権限(と共に銀貨)をエリザベスへ渡したりする謎の展開もあります。結構無理やり感が強い(笑)

サオ・フェンを襲ったのはダッチマン号で、そこの船長はノリントンさんだった!!エリザベスと再会し、総督が殺されたことも知りショックを受けるノリントンさん。

エリザベスはフライングダッチマン号の中でビルと会話する。息子は助けてくれると約束した、だけどデイヴィを殺せばフライングダッチマン号の船長にならねばならず、心臓を抉り出して、海で死んだ死者の霊をあの世へ運ぶという仕事をしなければデイヴィと同じような見た目になってしまう。そうすれば10年に一度しか陸に上がることは叶わず、エリザベスと離れ離れになってしまう。だから決して自分を選ぶはずはない・・と

父を救おうとするとエリザベスを失う気がすると言うウィルにジャックが、「ほかのやつにデイヴィを殺させれば?」と提案。つまりはジャックがデイヴィを殺すつもりらしい。

ノリントンさんがダッチマン号からエリザベスを脱出させる。

ノリントンさんせっかく復権したのにだいぶブレブレですやん!!

あとここのノリントンさんとのキスいりますか?(笑)捕虜を逃がしたー!と騒ぐビルに刺されて死んでしまうノリントンさん・・・さっきのキスは死亡フラグだったんですね・・・。

評議会が行われる島へ到着。ここでティア・ダルマが『カリプソ』で、バルボッサを生き返らせたのもバルボッサにジャックを救いに行かせたのも『カリプソ』だった事が判明!!!彼女は自分を人の体から解放されるために、評議会を集めさせたかったー!!!

けっこう無茶な脚本だーーーー!!!

でも、1の終わりで金貨を盗んだ猿のせいでバルボッサは不死身になって復活したと思い込んでいて、「一体いつ不死身じゃなくなったの?」とずっと持っていた疑問が解決しました。不死身になったのは猿のジャックだけだったんですね。それ以外のメンバーは全員、『カリプソ』に普通の人間として蘇らせてもらったんですね。

評議会が開催。意見がまとまらず喧嘩する場に対し「カリプソを封印したのは最初の評議会。我々が彼女を解放するものとなろう。さすればなにがしかの利益が与えられるだろう」と言う。ジャックはそれに反して戦おう!と言う。それをまとめる役として、なんとキース・リチャーズ(ローリングストーンズ)が登場!!!ジャックの父親の海賊で”海賊の掟の番人”というちょい役でゲスト扱いです。どビックリですよね(笑)

なんとかしてキース・リチャーズを出したかったんだろうなぁ・・・

多数決により海賊の王が決まれば、今後の事を決める権限が与えられる(今までは皆自分に投票していたので王は決まらなかった)という新たな海賊の掟がキース・リチャーズにより教えられる。サオ・フェンから海賊長の権限を与えられていたエリザベスにジャックが投票したことにより、エリザベスが海賊王に決定(笑)

どういう展開なんですかこれは(笑)

エリザベスの権限により、海賊たちは団結し戦うことに決定。しかし敵の船団が多すぎる。どう考えても勝てない。

ウィル、バケット卿、デイヴィ・ジョーンズの三人と、ジャック、エリザベス、バルボッサの三人の話し合いが始まる。(というかデイヴィさんは水の入った桶に入ってれば陸に上がれるのかよ!!設定が緩いよ!)ここでようやくジャックが裏切っていたことが判明。更にデイヴィにもジャックが生き返っていたことがバレる。

海賊王(エリザベス)の提案で、ジャックとウィルを交換。ジャックの銀貨はバルボッサが奪う。結局、東インド会社(フライングダッチマン)と9海賊軍で戦うことが決定。

フライングダッチマンに捕まるジャック。ここまでも全部ジャックの狙い通りだったらしい・・・。なんとか自分がジョーンズを殺してダッチマンの船長になりたいみたい。

ついに『カリプソ』復活の儀式!!!しかし封印したのが愛した男”デイヴィ・ジョーンズ”だと知って巨大化!!何かの呪文?らしきものを叫びながら大量の蟹となり消えてしまうカリプソ。

えっ、助けてくれないんですか!!!

カリプソが手助けしてくれるかは分からないけど最後の大戦に挑むことをエリザベスは決意。ブラックパールの船員を煽ってついに大戦がはじまる・・・(ここまでの長さよ・・・)てこの原理を利用して地下牢から逃げ出すジャック。

嵐が巻き起こり、大渦が現れる(カリプソの怒り?)戦いのさなか、結婚の儀を行うウィルとエリザベス。戦いながら立会人になるバルボッサ。

ダッチマン号の中でウィルが刺されてしまい、このままでは死んでしまうーーそんな時、デイヴィの心臓を持ったジャックがそれを突き刺そうと現れる。

 

まぁおおまかな流れはこんな感じでしょうかね!非常に長いです、ややこしいです。あとみんな裏取引しすぎ(笑)AさんがBさんと裏取引、BさんはCさんと、CさんはDさんと、そしてDさんはAさんと・・・という感じで裏取引の繋がりばっかりどんどこ出てきて、キリがないです(笑)

笑った(面白かった)ポイント

  • 意味がわからないけどジャックがジャックだらけの船で船長してるシーンはクスッと来た。
  • バルボッサとジャックの小競り合いがとにかく楽しい(笑)どっちが船長かって競い合ったり(笑)仲良しか!!

  • UP IS DOWN(上は下)というヒントを元に船をひっくり返すという発想は楽しい!流行りの脱出ゲームみたい!!(笑)
  • 評議会の銀貨ってただその時ポケットに入ってたものっていうのが(笑)そしてあの目玉(義眼)がバルボッサの銀貨だったとか笑ってしまった。何度も失くしかけてた事を思うとしまう場所にしては危なすぎる(笑)
  • 戦いのさなかの結婚式がシュールすぎてわらってしまう(笑)
  • 最後の、瀕死のウィルにデイヴィさんの心臓を刺させるのはなるほどなー。といった感じ。あそこで悩むのはジャックらしくないかなとも思いますが、あそこではああするのがベストですよね。そしてフライングダッチマン号の船長になってしまってウィルが「海に10年、陸に一日、大きな代償だな」と言われ「報われる一日にする」と答えるのは良かった。すごく良い台詞。

ほろっと来たポイント

  • ビル・ターナーをウィルが救う=ダッチマン号の船長にならなきゃいけなくなるから、自分を救うはずないって言うビルの記憶が(船と一体化しはじめてるから)どんどん薄れていっているのが・・・泣ける

前回の2作目であまり感動しなかった親子関係のお話ですが、今回は結構切ないシーンが満載でした。自分の息子が助けてくれると信じている、だけどきっと息子は愛する彼女を選ぶだろうと言ったり・・・だんだん記憶が薄れて息子と分からず戦ってしまうところとか。切ないです。

  • 負けを悟ったベケット卿が切ない

全く思い入れのないキャラなんですけども、いい負け様だったなぁと。変にあがいてなくて。「お、覚えてろよ!!」みたいな小物感もないし。というか、VFXがすごい。

まとめ

実は、2~3が連作かと思っていたんですけども、実際は4まで全部繋がっていたんですよね。最後にまたジャックからブラックパール号を盗んだバルボッサが「不死身になる方法はまだある」と言い、バルボッサから海図を盗んでいたジャックが見つけたのは「生命の泉」・・・。初回の時はほとんど最後のほう(おそらく寝ていて)記憶がなかったので、4まで全部繋がっていたことを今回見返してみて初めて知りました(笑)

じっくり見返すって大事(笑)

しかしやっぱり話がごっちゃごちゃしすぎてました。この一言に尽きる。

それから、後出しでどんどこフライングダッチマン号についての設定やら海賊の掟やらを出してくるのはあんまり好きじゃないなぁ・・・。だって「アレがあるじゃないか!!」と後から付け足せばどうにでもなってしまうんだもの。

大好きなビルナイさんが扮するデイヴィ・ジョーンズさんが真の姿を取り戻す貴重な場面があったので貼って、

特に一番納得できなかったことを最後に叫んで終わりにしますね。

心臓をくりぬいたのは愛する女との愛の苦しみのせいじゃないんかーーい!!!!

 

長々と読んで頂きありがとうございました!!

 

 


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【前編】引き続きおさらい!映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』感想&ネタバレ

ヨーホー 掲げよ 髑髏の旗

それ引け ならず者 俺たちゃ 死なない

引き続き、パイレーツ5作目の為のおさらいのため、二度目にはなりますがDVDにて3作目『ワールド・エンド』を鑑賞しました。

『デッドマンズ・チェスト』が私の中で少し期待が外れ、そしてジョニデ人気に火がつくと共に私の中のジョニデ旋風も収まっていってしまったので、「劇場ではもういいかな・・・」と初回もDVDで観ました。

そしてその当時は途中でわけがわからなくなり後半寝てしまっていたような気も・・・します。今回はしっかりばっちり鑑賞!!!いかに感想は変わるのか!?

【映画情報】

【原題】Pirates of the Caribbean:  At World’s End
【制作国】アメリカ
【監督】ゴア・ヴァービンスキー
【脚本】テッド・エリオット&テリー・ロッシオ
【製作】ジェリー・ブラッカイマー
【製作総指揮】マイク・ステンソン、チャド・オーマン、ブルース・ヘンドリクス、エリック・マクレオド
【音楽】ハンス・ジマー
【撮影】ダリウス・ウォルスキー
【出演([]内は役名)】

  • ジョニー・デップ[キャプテン・ジャック・スパロウ]
  • オーランド・ブルーム[ウィル・ターナー]
  • キーラ・ナイトレイ[エリザベス・スワン]
  • ジェフリー・ラッシュ[キャプテン・バルボッサ]
  • ビル・ナイ[デイヴィ・ジョーンズ]
  • チョウ・ユンファ[キャプテン・サオ・フェン]
  • ステラン・ステラスガルド[ビル・ターナー]
  • ジャック・ダヴェンポート[ジェームズ・ノリントン]
  • ケヴィン・R・マクナリー[ギブス]
  • ジョナサン・プライス[スワン総督]
  • ナオミ・ハリス[ティア・ダルマ]
  • トム・ホランダー[ベケット卿]
  • リー・アレンバーグ[ピンテル]
  • マッケンジー・クルック[ラゲッティ]
  • デヴィット・ベイリー[コットン]
  • マーティン・クレッバ[マーティ]
  • デヴィッド・スコフォールド[マーサ―]
  • キース・リチャーズ[キャプテン・ティーグ]

【公開日(日本)】2007年5月25日
【上映時間】169分
【配給】ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ

【前作】3への序章!映画『パイレーツ・オブ・カリビアン ~デッドマンズチェスト~』感想&ネタバレ
【次作】『パイレーツ・オブ・カリビアン ~生命の泉~』
【IMDB】7.1/10.0  (およそ507,000人の評価)

【あらすじ】

世界の海から海賊を駆逐しようと企む東インド会社のベケット卿が、ジャックの宿敵デイヴィ・ジョーンズと結託。彼らに対抗するには9人の“伝説の海賊”の結集が不可欠だが、その最後の1人はデイヴィ・ジョーンズが放った怪物クラーケンの餌食になったジャックだった……。【引用元:映画.com】

【感想&ネタバレ】

☆2.5/5.0

長すぎる。そしてツッコミどころ満載

169分て!前編デッドマンズチェストの151分でもかなり長いように感じたのに!!(笑)

そして今回も複雑に絡み合った脚本が不親切で、かなりのキャラたちが何のために動いているのかを的確に把握しないと、すーぐにわけが分からなくなっちゃいますので、注意深く鑑賞する必要があります。

娯楽大作!ザ・エンターテイメント!!というディズニーの大ヒットアドベンチャーなのにも関わらず「あんまり気楽には観られない」という部分が一番の欠点なのかなぁと。

物語は、2作目のデッドマンズ・チェストの直後からはじまります。

東インド貿易会社がとにかく海賊を駆逐しようと、海賊や彼らに加担した人たちを処刑しまくっている。そうすると、ある歌が歌われ始めるんですね――。

この歌というのがとても重要で”海賊たちよ結束して立ち上がれ!”みたいな自分たちの存在のピンチに歌われる歌らしい・・・?

2からの流れを真剣に追っていると、矛盾に感じる点がいくつも出て来てしまいます。それも残念だったなぁ。

全体の物語の流れ

まず、2の終わりでデイヴィ・ジョーンズの使役しているクラ―ケンに海の墓場(死の世界)へと連れ去られたからジャックを救おうよ!という目的で、バルボッサ率いる一団は世界の果て(ワールド・エンド)へと向かうことにする。という話になっているんですよね。

しかし、今作は、2のラストでデイヴィ・ジョーンズの心臓を最後に手に入れたノリントン卿がバケット卿(東インド貿易会社)に渡したことにより彼は復権。そして、東インド会社がデイヴィ・ジョーンズと(心臓を人質に強制的に)結託し、ディヴィにクラ―ケンを殺させ、フライング・ダッチマン号を操って海賊たちを駆逐し始める。そして、歌が歌われる。ここから物語が始まっているのがすでにややこしい。

ちなみに今赤字で書いた部分は本編で描かれません、そういうことになっていたよ!と後から観客に説明される感じです。

いやそこ結構重要じゃないの!?クラ―ケン・・・!

というかクラ―ケンは使役出来た方が明らかに戦力になるのになんで殺しちゃったのかそこも謎い。(まぁクラ―ケンが東インド会社側についていたらどう考えてもジャック側が勝てなくなってしまうからなんでしょうけど!!!)

歌が歌われると何が起きるのか?

ここでまた新たな事実が発覚。海賊たちの中には選ばれし9人の海賊長という人達がいて、彼らが集まる”評議会”というものがあります。海賊の世界が危うくなると、どうもその9人が評議会を開く。そのきっかけとなるのがあの歌だった――。ということだったようです。

ジャックも海賊長のうちの一人だった

今回、フライングダッチマン号を手に入れた東インド会社と戦うためには、9人の招集と海賊たちの結束が不可欠。しかし、そのうちの一人、ジャックも海賊長であり、彼の参加も必要不可欠。

9人集まってどうしたいのか?

海賊側が勝利する為には、前回(ジャックが生まれるよりも前)に評議会が結束したときに人間の体の中に封印した海の女神『カリプソ』という強大な力を持った存在を蘇らせ、彼女に力を借りる必要がある。そして、封印を解くためには9人の持っている銀貨(封印した時に使ったもの)を集めて儀式をする必要がある。そのためにジャックの持っている銀貨もどうしても必要=ジャックを生き返らせなければ!!という流れ。


とまぁこういう理由で、世界の果てへとジャックを救いに行くという流れになっていくんです。2の終わりでは、単に彼への友好・仲間意識・絆から「救いに行こう!」となっているので

いやいや救いに行く理由がだいぶ壮大になっているなぁ!!

というツッコミ①がまず、最初に見始めた時に出て来ますね。

ジャックを救いに行くにはシンガポール海賊のサオ・フェンの持つ不思議な海図(これがあれば世界の果てへ行ける)が必要で、これをパクりに行くところで、ジャックを救うのではなく評議会に参加して欲しいという話をバルボッサがし始めるので、少しややこしいんですよね。(おそらくサオ・フェンはジャックを憎んでいるのでジャックを生き返らせたいと言うだけでは納得しないと分かっていて評議会の話を先に出したんだと思いますが)結局はジャックを救うためバルボッサがサオ・フェンを騙そうとしていたことが判明

シンガポール海賊との闘いが始まる

戦いの途中で途中で東インド会社が乱入、ウィルは相変わらず父を救うにはブラックパール号が必要だ(それが何故なのかは語られない)とサオ・フェンに手を貸してくれと言っているし、やはり「単純に友好的な理由からジャックを救いたい」だけでなく、それぞれの目的が絡まり合っているまま話が進んでいるんですよね。

もう、誰が誰を裏切っていて誰が誰と手を組んでるのかが非常に!!わかりにくい!!

そして海図を手に入れ、ジャックを救いに行く一行。


物語の流れの途中ではありますが、【後編】引き続きおさらい!映画『パイレーツ・オブ・カリビアン ~ワールド・エンド~』感想&ネタバレへ続く!!

 

 


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