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平手友梨奈、初主演映画『響』感想

この天才、ヤバい。

アイドル関係にはとても疎いちびぞうですが、元AKBの前田のあっちゃんと、欅坂46の平手のゆりなたんはわりと好きです!!!特に前田のあっちゃんは演技が良くて・・・彼女が出演した『もらとりあむタマ子』が大好きです!!

ゆりなたんは「風に吹かれても」のMVで短髪×メガネ×スーツ姿がドンピシャでして!!!一目惚れしてしまいました><

そんな彼女の映画初主演ともなれば、原作の漫画は全く知らないけども観てみたくなるわけじゃないですか!!!!ということで行って参りました!!!

ちなみにこちらの映画、かなりキャストが豪華です!直木賞・芥川賞に挑む崖っぷちの作家役に小栗旬、主人公の鮎喰響を導く女編集者役に北川景子、編集長役に高嶋政伸、それぞれ端まで良い役者が安定した演技力で映画を支えていましたね~。

パンフはこんな感じ。

B6?サイズかな?

小さめ、少し厚さもあり本っぽい装丁ですね。34ページ税抜き667円。
原作者の柳本光晴先生と月川翔監督の対談や、衣装や小物についての美術チームのノート、ゆりなたんが歌う主題歌の歌詞など、なかなかボリューミーな内容でした!

公式サイトはこちら

【映画情報】

【制作国】日本
【監督】月川翔
【脚本】西田征史
【原作】柳本光晴「響 ~小説家になる方法~」
【製作】市川南、竹中幸平
【スーパーバイザー】秋元康
【エグゼクティブプロデューサー】山内章弘
【プロデューサー】神戸明
【企画】小野田壮吉
【撮影】鍋島淳裕
【照明】かげつよし
【録音】柳屋文彦
【美術】五辻圭
【衣装】新崎みのり
【ヘアメイク】百瀬広美
【編集】稲垣順之助
【音楽】伊藤ゴロー
【出演([]内は役名)】

  • 平手友梨奈[鮎喰響]
  • 北川景子[花井ふみ]
  • アヤカ・ウィルソン[祖父江凛夏]
  • 高嶋政伸[神田正則]
  • 柳楽優弥[田中康平]
  • 北村有起哉[鬼島仁]
  • 野間口徹矢[野浩明]
  • 小松和重[藤野弘]
  • 黒田大輔[大坪正人]
  • 板垣瑞生[椿涼太郎]
  • 吉田栄作[祖父江秋人]
  • 小栗旬[山本春平]
  • 笠松将[塩崎隆也]

【公開日(日本)】2018年9月14日
【上映時間】104分
【配給】東宝
【映倫区分】G
【IMDB】7.6/10.0  (およそ30人の評価)

【あらすじ】

出版不況が叫ばれる文芸界。文芸雑誌「木蓮」編集部に一編の新人賞応募作が届く。応募要項を一切無視した作品のため、破棄されるはずだったその作品に編集者の花井ふみが目を留めたことから、状況は大きくは変わり始める。「お伽の庭」と題されたその小説は、15歳の女子高生・鮎喰響によって書かれたものだった。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレなし)】

☆3.5/5.0

天才的な文才を持つ女子高生・鮎喰響と彼女の入部する文学部(形だけ)の生徒たちとの人間関係、そして彼女の作品に魅入られた編集者、直木賞・芥川賞に挑む作家たちを巻き込んだ青春アリの人間ドラマ!

原作の漫画を読んでないので前知識はゼロで挑みました。

最近、太宰治の「人間失格」を読んで泣いたちびぞう的にもの凄くタイムリーな作品でした。

主人公・響のキャラクターはあまりにも非常識で感情に正直すぎて「なんだこの動物は」と思ってイラついてしまってなかなか入り込めなかったし、劇中で響の書く作品の凄さみたいなものを観客にも感じさせられるような演出が何もないので彼女の異端さだけが目に余ってしまい。しかも結局は飛びぬけた才能があれば何しても許されるんかい!!!って感じのオチでお話自体は微妙だったんです(ゆりなたんの演技も演技なのか素なのかどうか判断しにくいところで、すごいのかすごくないのかいまいち分からないという・・・)

しかし記者に対して「世の中の意見ではなく貴方の意見を聞かせて」と話をする場面でアッ!これは人間失格で「世間とは”個人”の事なのだ」って書かれてた場面と似ている!!と思ってハッとし、そして小栗旬との最後の踏切でのやりとりで太宰のセリフが登場し一気にテンションがダダ上がりしてしまったんですよね!

そこからゆりなたんのキャラが動物的だったのは「人間的本能に従うほど世間から隔絶されていった大庭葉蔵(人間失格の主人公)とリンクさせているんだな」としか思えなくなり!そうするとイラついていた気持ちも不思議と昇華され!
太宰の遺した言葉に希望を持たせる脚本にとても感動してしまって・・・。
響の中に、今も小説家として生き続ける太宰(ヒーロー)の姿を見たんです。号泣でした。

ちびぞうは小説をあんまり読まないので、にわかで更に安易な感想かもしれないけど本当にタイムリーだした!!!

映画としてはまぁまぁ、でも個人的には凄く泣ける場面があって評価上乗せ。そんな感じでした。

 

どうでもいいけど小栗旬の、何度も賞レースに挑戦してもう後がない、みたいな崖っぷち作家の役が凄く良かったなぁ。小栗旬はもともとそんなに好きな俳優さんではなかったのですがちょびっと好きになりました。彼が劇中で書いた『豚小屋の豚』も読んでみたい!!

 

 


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画像引用元:映画.com

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世界で活躍する80歳のピアニスト!ドキュメンタリー映画『フジコ・ヘミングの時間』感想

世界を魅了する魂のピアニスト。

美しい音色はいかにして生み出されるのか―――。

ちびぞうの働く映画館にて上映されていた今作。

フジコ・ヘミングさんというピアニストの数奇な人生を彼女のピアノに乗せて綴る伝記的なドキュメンタリー映画。

お客さんの反応がとてもよく、「面白かった」と声をかけてくれる方も多かったんですよねー!パンフレットもけっこう売れていてオシャレだし、ミーハーなちびぞうは元々フジコ・ヘミングさんの事は一切知らなかったんですが一気に興味が出てしまい・・・。鑑賞することにしました!!

公式サイトはこちら

パンフはこんな感じ。

B5サイズぽいサイズ感、右開き。CINE SWICHという冊子のVol.324だそうです。表紙がもうとってもオシャレ!!!!税抜き29Pで649円。フジコが劇中で弾いていた曲の一覧なども載っています!

映画情報

【制作国】日本
【監督/企画/構成/撮影/編集】小松莊一良
【エグゼクティブ・プロデューサー】新井重人
【企画プロデュース】千葉広二
【プロデューサー】小室直子
【撮影監督】青木正
【サウンドトラックプロデューサー】西尾勇哉
【ミキシングエンジニア】坂元達也
【ラインプロデューサー】佐藤裕武、小松上花
【出演([]内は役名)】

  • フジコ・ヘミング
  • 大月ウルフ
  • 三浦透子[ナレーション]

【公開日(日本)】2018年6月16日
【上映時間】115分
【配給】日活
【映倫区分】G

【解説】

日本人ピアニストの母とロシア系スウェーデン人のデザイナーである父との間に生まれ、母の手ほどきによって5歳からピアノを習いはじめたフジコ。やがて演奏家として高い評価を受けるようになるが、大事なリサイタルの前に聴力を失うという大きなアクシデントに見舞われるなど、数奇な人生を歩んできた。1999年にNHKで放送されたドキュメント番組によって日本でも広く知られるようになったフジコの、初のドキュメンタリー映画となる今作では、ワールドツアーで世界を巡って演奏する姿や、自宅で愛する猫に囲まれて過ごす時間など、公私にわたるフジコの素顔に密着。【引用元:映画.com

【感想】

☆3.9/5.0

とっっても良かったです!!!!!

彼女のピアノを聴いた時に「あ、完璧に楽譜を再現しているような機械的な弾き方じゃない。独特のズレや遊びがあって、その中に彼女の性格や人生がにじみ出ている」と感じたんですよね。観ていると、彼女本人の口から「完璧に弾こうとしちゃだめ」といった発言があり、やはり・・・!と嬉しくなりました。

勿論、度重なる日々の練習と努力によって積み重ねられた技術が基盤にあって、その上で彼女らしさがとてもセンスの良い旋律になっているんだと思います。
絵とかでもそうですよね。ピカソなどの天才は奇抜な絵で有名ですが実は正統派な絵を描かせでもその技術はすさまじい。基本的な事は完璧に習得した上で、彼らの表現したいものに挑んでいるんです。フジコさんのピアノにはそれと同じ「芸術性」を感じました。

映画全体がオシャレ

フジコさんの生き方が全部オシャレなので、どのカットもとても芸術的で美しいんですよ!!!!

各国にある彼女の家は彼女のこだわった家具や装飾で彩られ、ごちゃごちゃしつつもセンスがあるんですよね。衣装も自分で決めているそうなんですが、それもゴージャスでゴシックで独特な美しさがある・・・。

劇中に彼女が14歳の頃に書いた絵日記が紹介されるんですけど、そこに描かれているイラストや文章も、とても個性があってとにかくセンスが良い!!!!!(センスがいい)

スウェーデン人の父親と日本人の母親の間にハーフとして生まれたという部分も日本人離れした感性の根源になっているのかなとも思いました。彼女たちが「外国人扱いされた」という過去も興味深かったですね。

苦労した人生が60歳を超えて報われる

上に書いたように、外国人として差別された幼少期から、ピアニストとして全く食べられなかった時期を経て60歳を超えてその才能が評価される!!!!そして80歳になった今も年間60本もコンサートをしている!!もうその情熱というか、死ぬまでピアニスト、死ぬならピアノを弾きながら・・・と思うくらいの人生の捧げっぷりが凄いんです。

そしてその人柄も、まるで少女のよう。

美しいものが好き、動物が好き。そして恋が好き。

今も彼女は恋をしているというシーンはとても印象的でしたね。

「恋って素晴らしいでしょ。2、3年だっていいのよ、その期間幸せでいられるなら」

この台詞すごく素敵だと思いました・・・。80代の女性から聞ける台詞とは思えないですよね。ほんとに心はいまだに少女。そんな瑞々しい気持ちでピアノに向き合っているからこそあんな素敵な音色が奏でられるのかな、と。

フジコ・ヘミングの時間を彩る12曲

劇中でフジコさんが弾いていた曲を一覧にしてご紹介。

♪月の光【C・ドビュッシー】 ベルガマスク組曲より第3曲
♪ため息【F・リスト】 3つの演奏会用練習曲より第3番
♪主題と変奏【F・リスト】 パガニーニ大練習曲より第6番
♪夜想曲 作品9‐2 変ホ長調【F・ショパン】
♪ピアノ協奏曲 第2番 イ長調 LW-H6【F・リスト】
♪トルコ行進曲【W・A・モーツァルト】 ピアノソナタ第11番 イ長調K.331
♪サマータイム【G・ガーシュウィン/編曲 吉田直矢】
♪ピアノ協奏曲 第1番 第3楽章【F・ショパン】
♪別れの曲【F・ショパン】練習曲作品10‐3
♪月光【L・V・べートーヴェン】 ピアノソナタ第14番第1楽章、第3楽章
♪ピアノソナタ 第11番K.331 イ長調【W・A・モーツァルト】第1楽章
♪ラ・カンパネラ【F・リスト】 パガニーニ大練習曲より第3番

まとめ

いやー、ドキュメンタリーも良いですね!最近、カメラマンの鋤田正義さんのドキュメンタリーも観たんですがそれも結構よくて。(近日中に感想アップします!)

やっぱり偉業を成し遂げてる人たちの言葉の重みみたいなものを感じたり、彼らの人生を少しだけ覗き見させてもらうというのはフィクションの映画に飛び込む冒険とはまた違った心の冒険が楽しめるというか。やはり真実を映し出しているので、そこの強さもありますね。

今作は、彼女の伝記でもあり、この映画自体が彼女のコンサートのような感覚で観れるのでピアノを聴くという目的で観るのも良いと思います。映画館で観れて良かったなぁ・・・。

 

今後ちょくちょくドキュメンタリー映画も観て、また感想を書いていきたいと思います!!

 

 


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松崎まこと監督の短編映画『ヒロイン』感想

  1. 私たち、もう友達ではいられないの?

どうもこんにちは、ちびぞう(@cbz_ewe)でーす。

この間、映画仲間と行って来ました「夜空と交差する空の上映会」が二本立てになっていまして、『スタンド・バイ・ミー』の前に上映されたのがこちらの作品でした。

静岡県の『夜空と交差する空の上映会(三島スカイウォーク)』行って来たよレポ

↑イベントレポはこちら。

予告はこんな感じです。

 

【映画情報】

【制作国】日本
【監督】松崎まこと
【共同脚本/編集】野本梢
【撮影】明田川大介

【録音】柳田耕佑
【音楽】hoto-D
【監督補】柴田啓佑
【出演】

      • 芋生 悠
      • 木村知貴
      • 篠崎 誠
      • 森レイ子
      • 生見司織
      • 林田沙希絵
      • 水井章人
      • 阿武勇輝

【公開日(日本)】2018年1月1日
【上映時間】18分

【あらすじ】

病室にて父の最期を看取る娘。

父の最期に遺した言葉”かおり”とは一体誰の事なのか。父が生前撮った映画のヒロインは全てかおりという名前だった。父の軌跡を知るべく、過去のヒロイン”かおり”達に会いに行く。

【感想】

☆–/5.0

すいません、点は付けられないですね。

会場の音響の関係でセリフが一部聞き取れなかった…というのもあるので真っ当な感想も書けないかもしれません。

どういうチョイスで選ばれた作品なのかは分かりませんが、スタンドバイミーと同時上映するにはちょっと酷な気も…。

一番最初に主人公が父親の病室にいて、「私たちもう、友達ではいられないの?」と声をかけるんですけど、その時点ではベッドに寝ている相手が父親だって事が分からないんですよね。すぐ後に容態が悪化して亡くなってしまう場面で「お父さん!」と呼ぶのでそこでようやく父と娘なんだなーと分かるという。

 

狙ってるかどうかは分かりませんが、あまり分かりやすいお話ではなかったと思います。起承転結もあまりハッキリしていないし、謎が謎のまま放置されていて「雰囲気映画」と言ってしまうとそれまでって感じがしました。

そそもそも、父が学生時代に撮った8ミリの作品、というのが劇中劇としてチラッと出てくるんですけど、それもあんまり面白くなさそうという…。

劇中の父親の監督としての地位というかレベルのようなものがどのくらいの設定にされているのか分かりませんが、トータル18分という短編の中で登場する劇中劇、しかも父が映画監督という部分はとても重要な設定だと思うんですが、残念ながらその設定が映えるような映画を撮っている父には見えなかったんですよね…(学生時代からすごい人はすごいじゃないですか!)

登場する3人の女性も、どういう意味合いを持ったキャラクターなのかよく分からず(最後に登場したキャスターをしている女性が父の本命だったという事なのかなぁ)、かおりという女性にこだわっていた理由もよく分からず終わってしまいます。

 

ちびぞうは意味がわからなくてと何となくフィーリングでこれ好き!となったりもするんですが…今作はそれもなく。特に思うこともなかったのでとりあえず記録として記事に残すことにしました。

 

いつか別のちゃんとした環境で鑑賞出来る日が来たらしっかり見直そうかなーと思うんですけど、マイナー過ぎてその機会はこなさそうな気がします…。

 

 


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きっと二回観たくなる。映画『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』ネタバレ&感想

ぼくたちは、二人で一つなんだ。

映画仲間がごりごりにオススメしてきたので、DVDでレンタルしてみましたー!

主演は今をときめく福士蒼汰くん、そして不思議な雰囲気を漂わせてる小松菜奈ちゃん。

監督は『ソラニン』を始め『僕らがいた』など漫画を原作にした青春色強めの作品を作っている方。最新作は『坂道のアポロン』の実写化を手掛けていますねー!
大体はこの作品群を観れば、どんな感じの雰囲気の作品なのかは想像が容易につくかもしれません。

【映画情報】

【制作国】日本
【監督】三木孝浩
【脚本】吉田智子
【原作】七月隆文 – 『ぼくは明日、昨日のきみとデートする(宝島社)』
【製作】市川南
【共同製作】村田嘉邦、弓矢政法、高橋誠、大川ナオ、吉川英作、山本浩、荒波修
【エグゼクティブプロデューサー】山内章弘
【企画】臼井央、春名慶
【プロデュース】臼井央、春名慶
【プロデューサー】川田尚広、西野智也
【撮影】山田康介
【美術】花谷秀文
【録音】豊田真一
【照明】川辺隆之
【編集】坂東直哉
【助監督】清水勇気
【製作担当】鳥越道昭
【装飾】高木理己
【視覚効果】鎌田康介
【スタイリスト】望月恵
【ヘアメイク】ワシダトモキ
【スクリプター】古保美友紀
【プロダクション統括】佐藤毅
【音楽プロデューサー】北原京子
【主題歌】back number – “ハッピーエンド”
【音楽】松谷卓
【出演([]内は役名)】

  • 福士蒼汰[南山高寿]
  • 小松菜奈[福寿愛美]
  • 東出昌大[上山正一]
  • 山田裕貴[林]
  • 清原果那[福寿愛美(中学生)]
  • 大鷹明良[南山たかもり]
  • 宮崎美子[南山えいこ]

【公開日(日本)】2016年12月17日
【上映時間】111分
【配給】東宝
【IMDB】7.6/10.0  (およそ1700人の評価)

【あらすじ】

美大生の高寿は、通学電車の中で見かけた女性・愛美に一目ぼれする。勇気を出して声を掛け、会う約束を取りつけようとする高寿だったが、愛美はなぜか泣き出してしまう。意気投合した高寿と愛美は付き合うことになり、幸せな日々を過ごしはじめるが、そんなある日、高寿は愛美から信じられないような秘密を明かされる。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレ!核心部分も!)】

☆3.5/5.0

こーれもジャンル分けするとネタバレになってしまう系のお話・・・ですね。

SFというかファンタジーというか、に加え「タイムトラベルもの」なんですよね。いや、厳密に言えば、タイムトラベルしているわけではないか・・・うーん。

「パラレルワールド(並行世界)」の出てくる話。と言った方が分かりやすいかもしれませんね。並行世界じゃなくてこの場合は逆行世界。か。

なんとなくベンジャミンバトンを思い出しました。

最大の秘密とは何なのか

あらすじにも書いてある”秘密”とはなんなのか。

 

 

 

それは、

小松菜奈ちゃん扮する愛美の生きる世界は、福士蒼汰扮する高寿の生きる世界とは違う世界だった!!!

ということ。そして、二人の世界は時間の進みが逆になっている世界であった・・・。

どういうことなのか?分かりやすく、劇中でも登場した図を使って説明します。

愛美が年を取れば、高寿は若返っていく。高寿が年を取れば、愛美は若返っていく。そういう関係性なんですよね。

そして二人の世界が交わるのは五年に一度、30日間のみ。しかも、愛美の方からしか会いに行けない。という基本ルールがあります。

二人はお互いに、5歳の頃に35歳になった相手に命を救われる、という経験をしていて、それからちょくちょく会う度に惹かれ合い、愛美が15歳の時に25歳になった高寿に「二人は恋に落ちて愛し合う」という話を聞く。

そして二人が20歳になった年の30日間が、今作の映画で描かれている。ということです。

この二人の、高寿からしたら明日のことは未来なのだけど、愛美からしたら昨日(過去)の話になる。という設定が後々非常に切なくなってくるんですが・・・これがけっこうややこしい!

矛盾はないのか?

ちびぞうは観ててけっこう混乱してしまったんですよね。

未来のことをお互いに伝えておかないと、例えば「愛美が5歳の時に命を救われたエピソード」なんかは絶対に先に高寿に伝えておかないと助けられないんですよね。高寿の方からは会いに行けないし。

おそらくこの話は、どこがスタートなのか?と考えるとこんがらがってしまいます。鶏が先なのか卵が先なのか、という感じで。ループ構造なんですよね。

矛盾、してるところもあると思うんだけど、ちょっと頭が悪くてそこを指摘するまでいかないという・・・そういうモヤモヤを持ったまま観なきゃいけないのは結構厳しいかなぁ。

二人の運命は輪になって繋がっているんだ、という説明で納得させられるような気もするし、でもなんか適当なことで納得させられちゃう悔しさもあるような・・・。

まとめ

全てが決められている運命の上を走っているだけなので、主人公の苦悩も「予期されていること」と思うと、結構つまらなくない?とも思います。

運命は自分の手では変えられない。ってことですもんね。

まぁそこが、「二人は結ばれる運命なんだ」っていうロマンチックさを強調させている部分なのかもしれませんが。

25歳の高寿に全てを聞いていて、二人の30日間を間違うことなく演じてみせた愛美ちゃんの強さに涙するポイントはあります。(逆に高寿は振り回されてクヨクヨうじうじで泣いたりなんかして、しかもそれも決められていたことだって思うとなんとも情けない男だな・・・となる)

二周目が全然違った味わいになる映画でもあるので、ごちゃごちゃと難しいことは考えずに、気軽に観た方が良いですね!!

どうでもいいけど、小松菜奈ちゃん可愛すぎない???

 

ちなみになんとなく思い出した、『きみがぼくを見つけた日』の記事も貼っておきます。これは旦那がタイムトラベラーなお話。

夫がタイムトラベラーだったら?映画『きみがぼくを見つけた日』ネタバレ&感想

 

 


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山本美月がガングロギャルに!?映画『ピーチガール』ネタバレ&感想

「桃の花が咲くのは、三年後!」

たまーーーーーに、こういう少女漫画系というか、キュンキュン系の青春ラブストーリーを観たくなるんですよねーーーー。

これ系であんまり大当たり!と思うような作品はあんまりないんですが…『orange-オレンジ-』は面白かったし好き!

今作は映画仲間が原作のピーチガールのファンだったということで話題にしていて、ちょっと自分も観てみようかなという気に。

ちなみにちびぞうは原作は未読です。

公式サイトはこちら

【映画情報】

【制作国】日本
【監督】神徳幸治
【脚本】山岡潤平
【原作】上田美和『ピーチガール(講談社)』
【製作プロデューサー】清家優輝
【製作総指揮】大角正
【撮影】小松高志
【照明】蒔苗友一郎
【録音】石貝洋
【美術】磯田典宏
【編集】下田悠
【音楽】蔦谷好位置
【主題歌】Carly Rae Jepsen – ”Call Me Maybe”
【出演([]内は役名)】

  • 山本美月[安達もも]
  • 伊野尾慧[岡安浬(カイリ)]
  • 真剣佑[東寺ヶ森 一矢]
  • 永野芽郁[柏木沙絵]
  • 本仮屋ユイカ[安芸操]
  • 水上剣星[星岡安涼]
  • 升毅[岡安崇史]
  • 菊池桃子[安達桜子]

【公開日(日本)】2017年5月20日
【上映時間】116分
【配給】松竹
【映倫区分】G
【IMDB】6.5/10.0  (およそ160人の評価)

【あらすじ】

女子高生・安達ももは、純粋でマジメな性格にもかかわらず、ギャル風な外見のせいで、周囲から誤解されて悩んでいた。ももの欲しがるものを手に入れるためには手段を選ばない友達の柏木沙絵は、ももが一途に思いを寄せる硬派でシャイなとーじを横取りすべく、ももにさまざまな罠をかけていく。そんなもものピンチを救った学校一のモテ男・カイリは、ももの一番の理解者として、次第にももに好意を寄せはじめる。とーじとカイリ、まったくタイプの異なる2人の間で、ももの気持ちが揺れていく。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレもしてるよ!)】

☆2.5/5.0

二人の魅力的な男子の間で揺れる…というスタンダードな少女漫画設定のお話。

ざ、残念だけども話的には面白いとは言いにくい…これは原作ファンなら嘆いてしまうのでは?と原作は読んでなくても安易に想像できる感じでした…。

ストーリー運び、キャラ設定が雑い!

例えばカイリがももちゃんを好きになったきっかけが、”浜に打ち上げられていたカイリにももちゃんが人工呼吸をした”という突拍子もないものだし、実際にそんなエピソードがあったのかどうかの真相も劇中では語られません…。

そしてラストでその浜辺でのキスシーンを再現するかのようにカイリが溺れるシーンがあるんですけども、その流れもとっても無理やり!!
ももちゃんからもらったストラップを落として慌てていたらどこからともなくDQNがやってきて「これ君の?返して欲しいか~?」とストラップを仲間内で投げ合ってカイリをおちょくるという雑な絡み方をしてきて、そのままストラップを海へぽーい!→探すためにカイリが海へ入る→溺れる という流れ。

今どきいい年したおっさん達が、いくらチンピラとはいえ高校生相手にあんなつまんないことするもんなのかな…

 

それと「学校一の小悪魔」と称されるさえちゃんも酷かったなー。
カイリともものキスシーンをSNSに流したりとか、仲間の男にももちゃんを誘拐させてラブホに連れ込ませるとか、その隙にももちゃんの香水とウィッグを使って暗闇でトウジを雑に誘惑したり(しかもすぐにバレる(笑))と…もう小悪魔というか「悪魔そのもの」って感じ。なのに、ももちゃんはみんなが自分を見た目で判断して誰も寄って来なかったときに学校で初めて話しかけてくれた友達だから、と彼女の悪行のほとんどを許してしまう(許しているように見える)んですよねーーー…。いやいや、いくら最初の友達だとしても、許しちゃいけないこと散々されてますよ…。

こんな感じでツッコミ満載な上に、

トウジが急にももちゃんに別れを告げるのはさえちゃんからももちゃんを守るためだったりだとか、チャラくてウザいと見せかけて実は誠実で良い奴だったカイリ選んでももちゃんと最終的にはくっつくんだろうなって感じのこととか、そのカイリは実は兄貴の彼女に恋をしていたのかなー、そしてひと悶着かなーというところも。

全部読めてしまう…

ありがちな話もキャラの魅力や演出方法で様式美として楽しむことも出来るようになると思うんですが、この映画はほとんどが雑で、駄目でしたね…

だけどごめん!ハマってしまった!

ひとえに、伊野尾慧くん扮するカイリのキャラクターが魅力で、完全にやられてしまいました。

もう最初はあまりにも女顔でオネェキャラにしか見えなかったんですけども、あの鼻声の腹立つ演技が癖になってしまいましたね…。

ウザがらみされても許してしまいたくなる隠れた誠実さにも惹かれるし、うーんこれがギャップ萌えというものか…という感じでした。

「元気をくれた人」

という一文が予告編で出るんですけど、本当にぴったり。

カイリが落ち込んだももちゃんを一生懸命励まそうとしてるシーンはジーンと来ます。

劇中で彼が着てる服もオシャレで可愛いしね。夢に向かってひたむきに頑張るカイリくん、可愛いですよ!!!

まとめ

いい歳こいて青春ラブものの登場人物にうつつをぬかしているちびぞうは、連続二回、この映画をレンタルしてしまいました(笑)

話もひどい、ほとんどのキャラも酷い、演出も恥ずかしい!

だけど伊野尾くんは良い味してます。彼のファンは必見ですよね。

逆に言えばちびぞう的に褒めるポイントはそこしかない!のでやはり注意が必要です。

期待値は上げずに、気軽に観てください(笑)

 

 


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父と息子の絆を描くアニメ映画『バケモノの子』ネタバレなし感想

「キミとなら、強くなれる。」

試写会にて鑑賞!なので残念ながらパンフはなし!

細田守監督と言えば、『時をかける少女』『サマーウォーズ』などなど有名ですね!ちびぞうも「よろしくおねがいしまぁああ!!!!す!!!」のサマーウォーズは大好き!(*’ω’*)

今回も期待値アゲアゲで鑑賞しました!

公式サイトはこちら

【映画情報】

【制作国】日本
【監督/原作/脚本】細田守
【製作】中山良夫、齋藤佑佳、井上伸一郎、市川南、柏木登、中村理一郎、薮下維也、熊谷宜和
【ゼネラルプロデューサー】奥田誠治
【エグゼクティブプロデューサー】門屋大輔、高橋望
【プロデューサー】齋藤優一郎、伊藤卓哉、千葉淳、川村元気
【ラインプロデューサー】和気澄賢
【アソシエイトプロデューサー】佐藤譲、伊藤整、鈴木智子
【作画監督】山下高明、西田達三
【美術監督】大森崇、高松洋平、西川洋一
【色彩設計】三笠修
【CGディレクター】堀部亮
【美術設定】上條安里
【衣装】伊賀大介
【編集】西山茂
【録音】小原吉男
【音響監督】赤澤勇二
【音楽】高木正勝
【音楽プロデューサー】北原京子
【主題歌】Mr.Children – “Starting Over”
【出演([]内は役名)】

  • 役所広司[熊徹]
  • 宮崎あおい[久太(少年期)]
  • 染谷将太[久太(青年期)]
  • 広瀬すず[楓]
  • 山路和弘[猪王山]
  • 宮野真守[一郎彦(青年期)]
  • 山口勝平[二郎丸(青年期)]
  • 長塚圭史[久太の父]
  • 麻生久美子[久太の母]
  • 黒木華[一郎彦(少年期)]
  • 諸星すみれ[チコ]
  • 大野百花[二郎丸(少年期)]
  • 津川雅彦[宗師]
  • リリー・フランキー[百秋坊]
  • 大泉洋[多々良]

【公開日(日本)】2015年7月11日
【上映時間】119分
【配給】東宝
【映倫区分】G
【IMDB】7.7/10.0  (およそ12400人の評価)

【あらすじ】

人間界「渋谷」とバケモノ界「渋天街」は、交わることのない二つの世界。ある日、渋谷にいた少年が渋天街のバケモノ・熊徹に出会う。少年は強くなるために渋天街で熊徹の弟子となり、熊徹は少年を九太と命名。ある日、成長して渋谷へ戻った九太は、高校生の楓から新しい世界や価値観を吸収し、生きるべき世界を模索するように。そんな中、両世界を巻き込む事件が起こり……。【引用元:シネマトゥデイ

【感想】

☆3.0/5.0

結論から言えば、非常に無難な作りになっていると感じました。
面白くはあるんだけど、突き抜ける感じ、アツさ、諸々足りない感じ。

期待してしまったのかなー!!!どうしても『サマーウォーズ』、『千と千尋の神隠し』などと比べてしまいますね!!

前半は千と千尋

主人公が序盤でバケモノの世界へと迷い込んでしまう描写など、どことなく『千と千尋の神隠し』を彷彿としてしまい、それと比べてもやっぱり世界観の作り込みなどが薄い感じが。
千と千尋が見事過ぎるのかもしれませんが、やっぱりああいう世界に行ったならば「もしかしたらもう二度と現実世界へは戻れないかもしれない」という怖さが欲しい。
そしてその上であの場所で過ごしていくということを選ぶ覚悟なんかも見たかったですね。(現実世界の父親は離婚してしまっているという事実以外はまともな人そうだし、その父のところへ行くという選択肢を捨ててしまえるほど主人公が切羽詰まっていた感もあまり感じられなかった)なので後半で、簡単に現実世界に行ったり帰ったりしているところを見ると・・・、なんだかバケモノの世界の価値がぐんと下がってしまう感じがして・・・。
あの時あの瞬間に、彼だからこそ辿り着けた、選ばれた感じが欲しかったです。

中盤はベストキッド

なんとなく彷彿となっただけで別に意識してるとかはないかもしれませんが。主人公が熊徹から学んで強くなっていくところは良かったですね。熊徹のダメ師匠っぷりも引き立っていた。弟子である九太を通じて熊徹の父性も育てていく。そんな熊徹の変化も良かった。

中盤~後半に関しては

色々と気になる点も多く、(例えばどうして熊徹のライバルの息子は鯨って漢字が読めたのか?とか)ヒロインの影も薄く、実の父親の影も非常に薄い。

青く光るクジラが渋谷の交差点の下を泳いでいく絵の美しさはとっても良かったんですが、それがなければだいぶ厳しいことになっていたかもしれない。

ラストの展開もお涙頂戴ではあるけれども一線を越えて行かない安心感。

うーん悪くないけど・・・悪くないけどなんかさ・・・!!

そして最後に、主人公(大)の声優を務めた染谷くん・・・。か、滑舌が・・・!滑舌が気になって話に集中出来ない!!
俳優さんなのでお笑い芸人やアイドルを起用するのよりは何倍もマシだけど、ちゃんと通用する技量がある人を選んで欲しい。
こういう時、プロの声優さんにほんと失礼。といつも思う。

まとめ

おそらく期待しすぎもあったんですが、普通に家族で見て普通に楽しめる良作ではあるとは思います。

が、思い出に深く残るような名作にまでは至らない…そんな感じの一本でしたね。

 


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引用元:映画.com

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今度の舞台はNY!?映画『HK 変態仮面 アブノーマル・クライシス』ネタバレ&感想

誰でもいいんじゃない。君のじゃなきゃだめなんだ――

ツッコミどころ満載の変態おバカ映画の第2弾!

映倫区分もPG12指定(12歳未満・小学生は保護者の助言・指導が必要)からG(誰でも観れる)に変更されていますので、明らかに前作よりは内容のえげつなさは減ってることが予想されますね。配給も東映さんだし。

今作からパンフレットも作られたらしいですね。劇場で観たかったなぁ・・・。

鈴木亮平さんは『俺物語‼』の後に撮ってると思うんですけど、本当に肉体改造に対する情熱がすごいというか役者魂というか・・・日本版クリスチャン・ベールって感じですね!

前作と同じですが公式サイトはこちら。音量注意!

【映画情報】

【制作国】日本
【監督/脚本】福田雄一
【原作】あんど慶周『究極!!変態仮面』
【製作】間宮登良松、村田嘉邦、小松賢志、鈴木仁行、遠藤茂行、木下直哉
【エグゼクティブプロデューサー】加藤和夫、村上比呂夫、鈴木仁行、紀伊宗之
【プロデューサー】川崎岳、田坂公章
【ラインプロデューサー】鈴木大造
【キャスティングプロデューサー】田端利江
【撮影】工藤哲也
【美術統括】尾関龍生
【照明】藤田貴路
【録音】高島良太
【スタイリスト】神波憲人
【ヘアメイクディレクション】池田真希
【アクションコーディネート】田渕景也
【怪人デザイン】赤井孝美
【特殊メイク/造形進行】飯田文江
【VFXプロデューサー】石澤智郁
【VFXディレクター】中口岳樹
【編集】栗谷川純
【助監督】井出上拓哉
【製作担当】櫻井恵夢
【音楽】瀬川英史
【主題歌】CTS – “WAVINESS feat. 南波志帆”
【出演([]内は役名)】

  • 鈴木亮平[色丞 狂介/変態仮面]
  • 清水富美加[姫野 愛子]
  • 柳楽優弥[真琴 正]
  • ムロツヨシ[大金 玉男]
  • 水崎綾女[彩田椎名]
  • 皆川猿時[ミスターバキューム]
  • 新井浩文[マッハPIZZA店長]
  • やべきょうすけ[彩田の元カレ]
  • 勝矢[犯人A]
  • 足立理[犯人B]
  • 上地春奈[パンツ少年の母親]
  • HIKAKIN[玉男の手下]
  • 瀬戸弘司[玉男の手下]
  • 木根尚登[情報ライブキネ屋キャスター]
  • 佐藤仁美[情報ライブキネ屋コメンテーター]
  • 池田成志[色丞 張男]
  • 片瀬那奈[色丞 魔喜]
  • 安田顕[変態仙人]

【公開日(日本)】2016年5月14日
【上映時間】118分
【配給】東映
【映倫区分】G
【前作】鈴木亮平の肉体美舞う究極のおバカ映画『HK 変態仮面』ネタバレ&感想
【IMDB】5.7/10.0  (およそ520人の評価)

【あらすじ】

愛子のパンティを被って変態仮面となり、悪と戦う狂介。しかし、狂介と愛子の思いは徐々にすれ違い、愛子は狂介にパンティを返してもらうことに。同級生の真琴正は、気付かぬうちに愛子を傷つける狂介を、憎しみの目で見つめていた。愛子のパンティを失った上、世界中からパンティが消えるという事件が発生し、絶体絶命に陥る変態仮面の前に、最強の敵が出現する。【引用元:映画.com

【感想】

☆3.0/5.0

前作よりも、色んな方向へのパロディがすごいことになってます(笑)
特に『スパイダーマン2』のパロディがすごい(笑)

さすが勇者ヨシヒコの監督さん・・・。

自分が気付いた分だけでも羅列しておきますね。

パロディ一覧

  • 原作の絵をパラパラする映画冒頭部分(マーベルコミックの映画)
  • ピザ屋でバイトしているが配達が遅くてクビに(スパイダーマン2)
  • 頭だけが蜘蛛の足のような機械の上に載せられている玉男(トイストーリーの改造おもちゃ)
  • モテモテになってしまうかも!という狂介の妄想シーン(モテキの妄想お祭りシーン)
  • 掃除機とカニと真琴正の合体シーン(ザ・フライの蠅と合成するシーンのマシン)
  • 空をフライングする大量のパンティを見ての片瀬那奈「なんじゃこりゃあああ!!!」(太陽にほえろ!の松田優作)
  • 報道ライブキネ屋(ミヤネ屋)
  • 永遠に吸引力の変わらないただ一匹の恐竜ダイナソン(ダイソンの掃除機)
  • 今作のメインヴィラン”ダイナソン”(スパイダーマン2のドクター・オクトパス)
  • 大学で瓦礫から生徒たちを守るシーン(スパイダーマン2の電車を止めるシーン)
  • 消えた変態仮面を嘆くストリートミュージシャンのシーン(スパイダーマン2)
  • パンツかぶった子どもが元気付けてくれるシーン(アイアンマン2の後半子どもを救うシーン)
  • ニューヨークの街中をダイナソンと失踪!(スパイダーマン2、ドクターオクトパスとの戦闘シーン)
  • 飛騨の山奥での修行のシーン(ベスト・キッド)

今回も意味のわからない苦悩をしている

「自分はただの変態じゃない・・・正義の変態なんだ」

「甘い変態から・・・ストイックな変態へ」

「パンティは決して食べるものではない!(ドヤ顔)」

などなど今作も意味のわからない苦悩&迷言が飛び出しまくります(笑)

相変わらず深く考えずに観れるバカらしさが魅力です!!!

特撮感がマシマシ

前作より変態度が下がっている代わりに、敵のロボ感だったり、戦闘の特撮感がマシマシになっています。CGのやすっぽさもB級映画っぽさが出てて良いですね(笑)

あと絶対にNYには行ってないよね(笑)

さりげなくアクションシーンがかっこよくて、しかも動きが変態仮面ならではなので目新しいし、見入ってしまう(笑)

安田顕との組み合いはダンスしてるみたいでした(笑)

「ジャンピングおいなりプレスホールド!!」

とか

「地獄のタイトロープ コースター!!!」

とか

アホな必殺技もパワーアップしています。

個人的にアクションシーンのあと、立ちポーズをしようとしてフラつく鈴木亮平が可愛かった(笑)よーく見て見つけてください(笑)

役者陣がすごいイキイキしてる

ムロツヨシの台詞とか、柳楽優弥との掛け合いとか、片瀬那奈や安田顕も、絶対これアドリブだろ!!(笑)というシーンが盛りだくさんで、皆さんやりたい放題やってるんだろうな・・・って感じがすごく楽しいです(笑)

あとチョイ役で出てる新井浩文さんとかやべきょうすけさん(ウシジマくんの柄崎にしか見えない/笑)もすごくいい味出してましたし、日本一有名なユーチューバーHIKAKINが出てたりして出演陣の幅もすごく広くなっています(笑)

ヒカキン結構セリフもらってて笑ってしまった・・・。

まとめ

愛子ちゃん役の人が出家したので次回作は難しいかな?と思いつつも、次作を匂わせるような感じの終わり方でした。

原作だと狂介と愛子ちゃんは結ばれないっぽいので、新ヒロインを迎えて3を作っても全然いいと思います!!(鈴木亮平が大河ドラマの主役とかやるので、もう難しいのかな・・・寂しい)

相変わらず疲れた時に馬鹿笑いできる良作でした、前作ほどのインパクトはないし変態仮面も見慣れてきてしまったけど、それでも笑えるシーンは沢山あって楽しい作品です!

最後にこれだけ言わせて

飛騨の山奥に変態はいないから!!!!

 

 


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【画像引用元:映画.com】

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鈴木亮平の肉体美舞う究極のおバカ映画『HK 変態仮面』ネタバレ&感想

俺は正義の味方だが どうやら正義は俺の味方ではないらしい

画像引用元:映画.com

やぁあーーっと観れました変態仮面!

主演は『俺物語‼』でも肉体改造がお見事だった(ちびぞうは未見ですが)、鈴木亮平さん!!
今作でも凄まじい美ボディを披露してくれています・・・。ファンニナッチャウ

変態川柳を作成できるいろつくにリンクが貼ってある公式サイトはこちら(音量注意)

ちなみにちびぞうの変態川柳は

【三角が パンティに見える お年頃】

でした。

【映画情報】

【制作国】日本
【監督】福田雄一
【脚本】福田雄一、小栗旬
【原作】あんど慶周『究極!!変態仮面』
【製作】間宮登良松、百武弘二、宮路敬久
【企画】日達長夫
【エグゼクティブプロデューサー】加藤和夫、村上比呂夫、鈴木仁行
【プロデューサー】川崎岳、小林智浩
【ラインプロデューサー】原田耕治
【キャスティングプロデューサー】増田悟司
【撮影】工藤哲也
【美術】松塚隆史
【照明】福長弘章
【録音】高島良太
【スタイリスト】神波憲人
【ヘア&メイクディレクション】池田真希
【ヘア&メイク】谷口小央里
【アクションコーディネート】田渕景也
【ガンエフェクト】遊佐和寿
【特殊メイク/特殊造形】松井祐一
【編集】栗谷川純
【サウンドデザイン】スズキマサヒロ
【CGIディレクター】久保江陽介
【アニメーション】加藤和博
【助監督】星秀樹
【製作担当】李允石
【アシスタントプロデューサー】河瀬知
【音楽】瀬川英史
【主題歌】MAN WITH A MISSION – “Emotions”
【挿入歌】ANTHEM – “Blast”
【出演([]内は役名)】

  • 鈴木亮平[色丞 狂介/変態仮面]
  • 清水富美加[姫野 愛子]
  • ムロツヨシ[大金 玉男]
  • 安田顕[戸渡]
  • 佐藤二朗[真面目仮面]
  • 塚本高史[刑事]
  • 岡田義徳[自殺志願者の男]
  • 大東駿介[さわやか仮面]
  • 大石吾朗[ワイドショーのコメンテーター]
  • 木南晴夏[ワイドショーのキャスター]
  • 高畑充希[ワイドショーのレポーター]
  • 松永博史
  • 池田成志[色丞 張男]
  • 片瀬那奈[色丞 魔喜]
  • 平子祐希(アルコ&ピース)[男気仮面(モーホー仮面)]
  • 大水洋介(ラバーガール)[細マッチョ仮面]
  • 笠原秀幸[張男の助手A]
  • 足立理[張男の助手B]
  • 上地春奈[下着売り場の店員]

【公開日(日本)】2013年4月6日
【上映時間】105分
【配給】ティ・ジョイ
【映倫区分】PG12
【次作】『HK 変態仮面 アブノーマルクライシス』
【IMDB】6.0/10.0  (およそ1,800人の評価)

【あらすじ】

ドMの刑事とSM女王を両親に持つ紅游高校拳法部員の色丞狂介(しきじょうきょうすけ)は、転校生の姫野愛子に一目ぼれしてしまう。そんなある日、愛子が銀行強盗に巻き込まれ、人質にとられる事件が発生。覆面を被って変装し、強盗を倒そうとした狂介は、間違って女性用パンティを被ってしまう。しかしその瞬間、狂介の奥底に眠っていた変態の血が覚醒。人間の潜在能力を極限まで引き出した超人「変態仮面」に変身する。【引用元:映画.com

【感想】

☆3.1/5.0

いや、もう見てくださいよこの美ボディ!!!

ポスター用に多少は加工されてるんだろ?と思いきや、劇中のパンイチ姿もほんっとうに筋肉が美しいですから・・・!!(笑)まずそこに驚くと言うか目を奪われること間違いなしですね。

内容はないけど大体がスパ〇ダーマン

パンティかぶってヒーローに変身・・・「変態仮面は変態だけど俺自身は変態ではないはずだ・・・ッ!」とか「変態であればあるほど強い、なんてことはない!」とか・・・意味の分からない悩み&迷言が飛び出しまくり。

DVDメニュー画面の異様な雰囲気のするBGMに最初は首を傾げたんですが、序盤の15分も観れば「あ、これ蜘蛛男のやつ」と誰しもがニヤつくはず・・・(笑)

内容はないし下ネタもパクりも色んな意味でギリギリ(笑)

105分は長いかもしれない

真面目にレビューを書くとすれば、ちょっと長め。

インパクト勝負な序盤が過ぎて様々な敵たちと戦った後、観てるこっちもだんだん落ち着いてきて、そこから若干ダレてきます。

あと10分くらい短くしてくれたら、ちょうどいいかなー。

役者陣の怪演だらけ

ムロツヨシ、安田顕、佐藤二朗・・・

なんというか生気を吸われるような怪演技ばかり・・・。

体当たりが過ぎるというか、皆さん役者魂見せすぎですよ!!

特に安田顕は、仮面の上からパンティをかぶっている鈴木亮平と違って直接パンティをかぶっているので余計に変態っぽい(笑)あのなまっちろいひょろひょろボディで鈴木亮平と対峙するシーン

本当に気が抜けます(笑)

個人的に大東さんが演じていた、ペットボトルの水をかぶってビショビショになった姿でサーフボード攻撃をしてくるさわやか仮面が大好きでした。涙が出るほど笑った。

鈴木亮平は変態仮面の時の声も良いし、愛子ちゃんとのラブコメでキャッキャッするところも可愛いし、すごい役者だなぁ・・・。

こんな時にオススメ

心が疲れて何もやる気が起きない・・・
世間はお祭りムードだけど自分はイベントを一緒にこなす相手もいない・・・
孤独とストレス・・・しんでしまお・・・

そんな時に観ると「別にそんなのどうでもいっか」となること間違いなしな素晴らしい作品です!

アホらしさにバッチリ気が抜けて笑って、なんだったんだろう今のはと思いながら自分のノーマルさに安心したり新たに見つけてしまった自分の変態性と向き合ってみたり色々すればいいんじゃないかな!

ちなみに次回作はNYが舞台だそうです!!

映画仲間がめっちゃ良かったって言ってたんだよなーーー・・・!劇場で観れば良かった!!!

 

 


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酷評相次ぐ例のEXILE映画『HiGH&LOW THE MOVIE』ネタバレ&感想

共に闘い、共い悲しみ、共に強くなる

いやぁ、普通に生きてたら絶対に観なかったであろうこの映画ですが(笑)

映画仲間が「ハイローの映画があまりにも酷評されてて地味に気になってしまう」と言い出したもんだから大変・・・。酷い映画と聞けば観たくなってしまうのが映画好きの悲しいサガ、ですよね(ですよね?(笑))

勿論、DVDでの鑑賞。ちなみにドラマ版は観ていないです。

おそるおそる観てみました・・・

公式サイトはこちら

【映画情報】

【制作国】日本
【監督】久保茂昭
【脚本】渡辺啓、平沼紀久、TEAM HI-AX
【企画プロデュース】EXILE HIRO
【アクション監督】大内貴仁
【撮影】鯵坂輝国
【照明】平野勝利
【録音】照井康政
【美術】橋本創
【音楽】中野雄太
【音楽プロデューサー】佐藤達郎
【コスチュームプロデューサー】小川哲史
【出演([]内は役名)】

  • AKIRA[琥珀]
  • 青柳翔[九十九]
  • 高野裕之[太田]
  • 岡見勇信[古西]
  • 井浦新[龍也]
  • TAKAHIRO[雨宮雅貴]
  • 登坂広臣[雨宮広斗]
  • 岩田剛典[コブラ]
  • 鈴木伸之[ヤマト]
  • 黒木啓司[ROCKEY]
  • 山田祐貴[村山良樹]
  • 窪田正孝[スモーキー]
  • 林遣都[日向紀久]

キャストが多すぎるのでこちらをどうぞ

【公開日(日本)】2016年7月16日
【上映時間】130分
【配給】松竹
【映倫区分】G
【IMDB】6.1/10.0  (およそ110人の評価)

【あらすじ】

「山王連合会」「White Rascals」「鬼邪高校」「RUDE BOYS」「達磨一家」という5つのチームがしのぎを削り、各チームの頭文字をとって「SWORD地区」と呼ばれる荒廃した危険な街。5つのチームが台頭する以前、一帯は伝説のチーム「ムゲン」によって支配されていた。そんなムゲンと、彼らに屈しない雨宮兄弟が激突し、ムゲンは解散してしまうが……。【引用元:映画.com

 

【感想(わりと酷評しているよ!)】

☆2.5/5.0

お、思ったより普通に観れたよ・・・!!

まず、基本の期待値が低すぎたところが良かったかもしれません。

最初に思ったのは

登場人物が多い!!!!

ということ(笑)

まず一番最初に、この映画のさらっとした概要が登場人物紹介と共に数分のミニムービーとして見せられるんですが、ぶっちゃけそこが一番楽しい(笑)

ムゲン、という組織の成り立ち、雨宮兄弟という無敵の二人兄弟とのぶつかり合った後の解散、そしてムゲンが統一していた場所に出てきた5つの組織。

この5つの組織を狙う外国組織やヤクザの存在。

立木さんのハイテンションなナレーションで送られる、この登場人物紹介だけでも100人くらいは出てきます(笑)

覚えきれるわけがないよ・・・!!

そこはDVD鑑賞で良かった。冒頭の人物紹介の部分だけ何度も繰り返し見返しました(笑)

友達が拾ってきてくれた相関図を紹介します。これを見てキャラの多さが分かって頂けるかと。

お気に入りのキャラを見つけることが大事

だと思いますね。この映画は。

ちびぞう的には、組織ではホスト&V系のホワイトラスカルズと、

パルクールっぽいアクションを見せてくれそうなRUDEBOYSが気になったのと、

それからメガネ男子の轟君!!が気になりました(笑)

まぁ高校生には見えないんですけど(笑)

好きなキャラクターを応援出来れば、きっと楽しめます!

何気に見応えのあるアクション

話の筋としては、5つの組織が治めるSWORD地区(組織の頭文字を取ってる)を狙っている海外組織やらヤのつく組織があって、その海外組織が、かつてSWORD地区がムゲンという組織によって治められていた時のトップの男「琥珀」をそそのかしてSWORDをぶっ潰そう!と計画を立てたのが始まり。

琥珀さんは琥珀さんで、仲間が何者かに殺された事件に負い目を感じていた&その犯人に復讐したい、という目的があって海外組織に加担する・・・。という流れになるんですねー。

そして、かつてのムゲンでの仲間であったコブラが率いる山王連合会とも袂を分かつ事になる!!

そいでまぁ、ドラマ版だと互いにいがみ合って抗争を繰り広げていたであろうSWORDが、一丸となって共通の敵と戦う。というのが今回の見せ場かな。

正直、琥珀さんは顔芸がすごくて

お話もとっても臭くて後半はあんまり見られた感じではないんです、が、(笑)

その最後のシーンの一歩手前。

この5つの組織が共闘するシーンのアクションが結構楽しい!!!

見てください。これが日本ですか?まるでマッドマックスですよ!!

アクション監督の大内さんは、るろうに剣心とかでもアクションを担当していた方のようですね!るろうには評判良かったもんなぁー。

ルードボーイズのパルクールとブレイクダンスを合体させたようなアクションは見ていて楽しいですし、画面の至る所で、それこそ500人くらいの人たちが一斉に殺陣をしている!長回しのシーンなんかも地味にあって、かなり見応えあるかと思います。

きっとちゃんと全員に計算された台本があるのかな・・・。適当に殺陣してるだけ、だったらそれはそれですごいですが(笑)

まとめ

物語の内容は、とっても陳腐というか・・・使い古されたヤンキーの友情物語といった感じ。

あと琥珀さんの顔芸がすべてを持っていきます。

ところどころ差し込まれるTAKAHIRO氏のコミカルな演技も(演技と呼んでいいのか憚られるけども)、内臓がかゆかゆかゆかゆ!となります。

それからこれはどうしても言いたいんですけども、話の内容と

血生臭さが比例してないんですよ!

もっと悪役は悪いことしてほしい!!

もっと!女性の悲鳴を!身の毛もよだつような恐ろしい悪行を!!

アクションシーンには血糊が足りない!もっとぶちまけて!腕も折れたり取れたりしていい!

顔もぼこぼこにゆがませて!!!

 

・・・でも、みんなキレイに戦っています・・・。

きっと、この映画を求めている客層がそんなものは必要としていないんだろうな・・・と思いつつ、遠い目になるちびぞう。

この映画を楽しむポイント、それはただ一つ。

お気に入りのキャラクターを見つけること。

それだけです!!!

 

散々色々言いましたが、多分続編も観てしまうだろうし、ドラマ版も借りてきてしまいそうなんだよなぁ・・・(笑)

不思議な魅力を持った一本です。本当に。

どうでも良いけど、ガチで戦う女性だけの組織はないんですか?

 

 


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干物女がボクシングに目覚める!映画『百円の恋』ネタバレ&感想

―――どうせ、百円の価値しかないんで

安藤サクラ大好きなんですよねー!!

といっても、『贖罪(ドラマ)』『愛のむきだし』くらいしか観たことないんですが・・・。良い女優さんですよね。味があって。

今作はずっとずっと観たかったんですが、なかなか手を付けられず。この作品が影響を受けたというスコセッシ監督・ロバートデニーロ主演の『レイジング・ブル』もばっちり予習したんですが・・・段々その記憶もなくなってきてしまいました(笑)

それにしても新井さんは最近本当に良く見かけるというか、どこにでもいるなぁ(笑)嫌いじゃないんですけどね!

【映画情報】

【制作国】日本
【監督】武正晴
【脚本】足立紳
【エグゼクティブプロデューサー】加藤和夫
【プロデューサー】佐藤現、平体雄二、狩野善則
【製作】間宮登良松
【音楽プロデューサー】津島玄一
【音楽】海田庄吾
【主題歌】クリープハイプ – 百八円の恋
【編集】洲崎千恵子
【出演([]内は役名)】

  • 安藤サクラ[斎藤一子]
  • 新井浩文[狩野祐二]
  • 稲川実代子[斎藤佳子]
  • 早織[斎藤二三子]
  • 宇野祥平[岡野淳]
  • 坂田聡[野間明]]
  • 沖田裕樹[佐田和弘]
  • 吉村界人[西村]
  • 松浦慎一郎[小林]
  • 伊藤洋三郎[斎藤孝夫]
  • 重松収[ジムの会長]
  • 根岸季衣[池内敏子]

【公開日(日本)】2014年12月20日
【上映時間】113分
【映倫区分】R15+
【配給】SPOTTED PRODUCTIONS
【IMDB】7.3/10.0  (およそ1,000人の評価)

【あらすじ】

実家でひきこもり生活を送る32歳の一子は、離婚して出戻ってきた妹とケンカしてしまい、やけになって一人暮らしを始める。100円ショップで深夜勤務の職にありついた一子は、その帰り道に通るボクシングジムで寡黙に練習を続ける中年ボクサーの狩野と出会い、恋をする。しかし幸せも長くは続かず、そんな日々の中で一子は自らもボクシングを始める。【引用元:映画.com

【感想】

☆4.0/5.0

いやもう最高ですよね!!

ちなみに予習した『レイジング・ブル』は観ても観なくても楽しめる作品だと思いました。でも。監督の狙いというか趣味が分かる気がして、観ておくのも一興かと。

安藤サクラの駄目女っぷり

32歳にして独身、実家暮らし、仕事もしていない。そんな女性が主人公なんです。

序盤のだるだるにたるんだ腹を掻く仕草とか、小学生の甥っ子をテレビゲームでぼこぼこにするところとか、ぼっさぼさの頭のまま降りて来て店の商品をつまみ食いして文句つけるとか、他人の乗ってた自転車を何も言わずに借りてそのままコンビニに行くとか、本当に酷い(笑)

酒は飲むは煙草は吸うわ、男っ気もないしで「生きていく気力は本当に最低限しかありませんよ」って感じのキャラクターが凄い。

そして何が凄いってそのダルダルした主人公の後半の覚醒っぷりですよ。

「安藤サクラ、かっこいい・・・!」この一言に尽きる!

序盤のダルダルが非常に効いて来るんです。

主人公の一子は、新井浩文扮する狩野に惚れたというよりは、ボクシングそのものの魅力に惚れたと言っても間違いではない。

そして我々観客も、一子を通してボクシングに惚れる。そんな作品なんです。

エンディングも最高

クリープハイトの「痛い痛い、居たい居たい」と連呼する曲もボロボロになった一子に合っていて最高でしたね。

そしてラストの新井浩文の憎い事、憎い事!

一子がボクシングの試合の入場曲に、勤めていた百均ローソン(のような百円均一の店)のCMソングを選んだ時に、「どうしてこの曲なんだ?」と聞かれ「どうせ百円の価値しかない女なんで」と答えるんです。涙腺崩壊しました。

一子の今までの人生を振り返ってみると確かに、百均で買われたような事ばかり起きていたし、男性にもそれくらい軽く扱われていた。

そんな自分をあえて表現する曲として選ぶ皮肉さ。でもそこが、ボクシングを通じて別の自分へと変わるために必要な儀式であったようにも思えて。ものすごく感動したんです。

その結果、彼女は変われた。その変化は対人にも表れています。

その証拠に、ラストで泣きじゃくる一子に対し、狩野は安易に抱き締めたりしない。

思い出してください、彼が一子のアパートに来てすぐ、風邪を引いた一子が泣いていると狩野はすぐに抱き締めましたよね。そして男女の関係になった。あの安易さがなくなっている!ただ性的対称としての女というだけではない、仲間意識というか、尊敬の念のようなものが、狩野の中で芽生えたのかもしれません。

あのラストで間違いなく一子は「百円の価値」ではなくなったんだと確信したんです。

まとめ

決して、後味爽やか!なボクシング映画とは違います。とても陰気な雰囲気が終始漂っているというか。

結局のところ最後は負けてしまっているわけだし、エンタメとしては観れないと思います。

ボクシング好きな人から見たら、安藤サクラの戦いっぷり、練習っぷりはどう映るんだろうー!プロ顔負けなほど強くならないというところも、リアリティがあって良かったと思います。

ちょうど私も一子と同じ世代なので、あれだけ熱く何かに打ち込んでみたいなぁと思いました。まる。

 

 


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