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80年代風クリーチャー映画『ザ・ヴォイド 変異世界』ネタバレ&感想

奈落が開かれる―――

どうもこんにちは、ちびぞうでっす!!!!

こちらも、GEOさん先行レンタルの作品。
何やら未知のクリーチャーに襲われる系の、古き良きSFホラーを踏襲した作品になっているようです。

R18と書かれていたり、R15 +と書かれていたりして映倫区分がどうなってるのかよく分かりませんが、ちびぞうの個人的な見解で言えば「なぜこれがR15+以上になるのか・・・」という感じ。

【映画情報】

【原題】The Void
【制作国】カナダ
【監督/脚本】ジェレミー・ギレスピー、スティーブン・コスタンスキ
【製作】ケイシー・ウォーカー、ジョナサン・ブロンフマン
【製作総指揮】トッド・ブラウン、デビッド・ワトソン、ジェームズ・ノーリー、スティーブン・ヘイズ、ピーター・グレアム、ロス・M・ディナースタイン、ジェレミー・プラット、ミック・フォーシイ、ロン・モルナー
【撮影】サミー・イネイヤ
【美術】ヘンリー・フォン
【音楽】ブリッツ//ベルリン
【出演([]内は役名)】

  • アーロン・プール[ダニエル・カーター]
  • ダニエル・ファザーズ[父親]
  • キャスリーン・マンロー[アリソン・フレイサー]
  • エレン・ウォン[キム]
  • アート・ヒンドル[ミッシェル]
  • ケネス・ウェルシュ[リチャード・パウエル医師]

【公開日(日本)】2018年1月13日
【上映時間】90分
【配給】彩プロ
【IMDB】5.8/10.0  (およそ20,000人の評価)

【あらすじ】

保安官のダニエルは、深夜のパトロール中に発見した血まみれの男を病院に連れて行く。しかしその病院にいる人々は「人間ではない何か」に変身しようとしていた。そんな中、銃を持った中年男と斧を持った若者が病院に乱入。さらに大型ナイフを手にした白装束のカルト集団もやって来て、病院が包囲されてしまう。誰が敵で誰が味方なのかもわからないまま、ダニエルは生き残った人々を連れて脱出を図るが……。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!!)】

☆1.9/5.0

閉じられた病院、外には額に△の穴が開いてる白装束の集団、突然患者を襲い出す看護師、そして未知のクリーチャーに変貌する人々・・・そんな時に臨月の妊婦が苦しみだす!もう帝王切開するしか母子は助けられない!主人公の妻である女医は単身薬品室へ向かう・・・

武器を取りに外の車へ向かう主人公一行・・・しかし戻った時には、妻の姿はなかった。

この全ての怪異を巻き起こしたのは病院の院長で、カルト教団の教祖であり、闇の力を使いかつて亡くした娘を蘇らせようとしていた・・・!

(でもなんかその儀式で開いた異次元?に院長をタックルしたら解決したし蘇った娘クリーチャーも普通に倒されて平和になって終わる)

 

と、いう何の変哲もない(といっても話の核心に触れる部分は特に種明かしされない仕様なんですけど)よくある感じのホラー。

封鎖的な空間に追い込まれて人間同士で揉めたりなんだりって展開はゾンビ映画でもよく見る光景ですけどキャラクター同士のアツい物語があったりするわけではありません。

監督は70年代~80年代のホラーをリスペクトしていて、そのオマージュなどがふんだんに散りばめられた鋭意的な作品のようなんですが・・・。

いかんせん80年代っぽさが活かされきれてない・・・

「あーあるあるこんな感じのSFホラー」という感想を上回るものが特に何もないんですよね。

白装束のカルト教団はなんとなくKKK(実在する団体で白装束のカルト集団で有名だった)を思い起こさせるし、その額部分の布が△に切り抜かれていたり、儀式をする教祖の世界には大きな三角の山(ピラミッド?)があって、なんとなくイルミナティ(秘密結社)を連想させる感じ。。

で、別にそういうものと一切関係のない話なのかもしれませんが「意味深に演出しよう」という意図からそういったモチーフを安易に選んでる感じがどうしてもしてしまうんですよね。「どう?なんか恐ろしい秘密や謎が隠されているように見えるだろう?」って感じで。
本当に何も語る気がなく、意味深な部分を不可解な謎として残すなら、もう少しオリジナリティのあるカルト集団だったりマークだったりを考案してそれを採用すべきだったのかなと。

ぐちゃぐちゃになってるクリーチャーも、なんとなく画面が暗かったり点滅していたりで見辛い・・・。せっかくデザインしたんだから全部見せようよ!本当にそのデザインがクリーチャーとして成功してたなら真昼間に明るいところで観てもかっこよく見えたりするものだから!たぶん!
(H・R・ギーガー氏のエイリアンなんかフィギュアの状態でもかっこいいもんね)

と、いうわけで今作はちびぞうの中で佳作にもう一歩!といった感じの作品になりました。

ここまで読んで頂きありがとうございました!

 

 


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日本が舞台の怪獣バトル!映画『パシフィック・リム:アップライジング』ネタバレなし感想

戦いは、ついに〔新世代〕へ―――

2013年に公開された『パシフィック・リム』の続編。芦田愛菜ちゃんが出演しているという理由で観た記憶があります(笑)

芦田愛菜ちゃん以外の記憶がほとんどない状態だったので、今作は劇場スルーの予定でしたが知り合いが「結構面白かった!1を覚えてなくても大丈夫そう!」と言っていたので観に行ってみました・・・!

前作はギレルモ・デル・トロ監督だったのが、今作で別の監督に変わってしまったようですね。(でも一応製作にギレルモさんはいる)

主役のジョン・ボイエガはガンガン来てますね、最近。個人的に彼の『デトロイト』がすごく良かったので期待している俳優さんではあります!

実際に起きた”地獄”。映画『デトロイト』ネタバレ&感想

パンフはこんな感じ。

お値段は34Pで税抜き667円。登場人物だけでなく、イェーガーの説明ページなどもあります!まぁそんなに高くないのでアレですけども、想像していたよりは内容が薄いような・・・

【映画情報】

【原題】Pacific Rim: Uprising
【制作国】アメリカ
【監督/脚本】スティーヴン・S・デナイト
【製作】ギレルモ・デル・トロ、メアリー・ペアレント、ケイル・ボイター
【撮影監督】ダン・ミンデル
【編集】ザック・ステーンバーグ
【衣装デザイン】リズ・ウォルフ
【プロダクションデザイナー】シュテファン・デシャント
【音楽】ローン・バルフェ
【出演([]内は役名)】

  • ジョン・ボイエガ[ジェイク・ペントコスト]

  • スコット・イーストウッド[ネイサン(ネイト)・ランバート]

  • ケイリー・スピーニー[アマーラ・ナマーニ]

  • バーン・ゴーマン[ハーマン・ゴットリーブ]

  • チャーリー・デイ[ニュートン・ガイズラー博士]

  • ジン・ティエン[リーエン・シャオ]

  • アドリア・アルホア[ジュールス・レイズ]

  • 菊地凛子[森マコ]

  • マックス・チャン[マーシャル・クァン]
  • カラン・ブラル[スレシュ]
  • ウェスリー・ウォン[ジナイ]
  • イヴァンナ・サフノ[ヴィクトリア]
  • 新田真剣佑[リョーイチ]

【公開日(日本)】2018年4月13日
【上映時間】111分
【配給】 東宝東和
【映倫区分】G
【前作】パシフィック・リム
【IMDB】6.0/10.0  (およそ27,000人の評価)

【あらすじ】

前作から10年後、平穏を取り戻しはずの地球に進化を遂げたKAIJUが現れたことをきっかけに、新世代のイェーガーに乗り込む若きパイロットたちの戦いを描く。【引用元:映画.com

【感想】

☆2.4/5.0

前作は覚えていなくても(おそらく観てなくても)十分観れます!!

地球を襲う怪獣からイェーガー(という名前の巨大ロボ。二人乗り)で守ろう!

という感じが主体の、ストーリーはあってないようなものなので、大画面で怪獣とロボのバトルを観る・・・そんな感じの作品ですね。ちびぞうはロボットものにも怪獣ものにもそこまで愛着やこだわりがあるわけではないので、まっさらライトユーザーな気持ちで観ました。前作の記憶もないしね!

個人的に気になったツッコミどころは、さすがに戦争が終わって10年経っているとはいえ、地球の絶体絶命の危機に出動できる兵士がアメリカの大人二人と訓練兵(子ども)6人?のみというのはさすがにちょっと少なすぎませんか・・・。(他の国にはイェーガーがない設定?)
それから、事態を大変なことにした奴がたった一人でちゃっかり日本入りしていて(普通国際指名手配されて他の国に入れないようにしたりしないの?)、そいつが3体の怪獣をさらに進化させようと放った虫みたいなロボたち???は唐突に出てき過ぎてアレなんなの状態だし。
後半にそろったイェーガーたちもそれぞれ個性があったようなのに、パンフを読むまでその特性がよくわからなかったのも残念だったし、せっかくなら神経が繋がっているパイロットたちの「なぜこの子らがこの機体なのか」みたいなところの掘り下げもあったら嬉しかったけどそういうのもなく、非常に淡々と描かれていた・・・。

それに比べ、中国の女社長の不自然なまでの出張り(活躍)はなんだったのか・・・

まぁ色々言いましたけども。

 

終盤の日本を舞台にした戦いなどは結構テンション上がりましたね。ガンダムもチラっと出てきたので日本リスペクトがよくわかりました。(主演の一人の女の子が”ガラクタからでもロボが作れる”という設定だったので、もしやガンダムをイェーガーにするのでは・・・とか妄想しましたがそんなことはあり得るはずがなかった)
みんなで力を合わせても怪獣に太刀打ち出来ない絶望感とかけっこう好きでしたしね。

ちなみに新田真剣佑は喋ったかな?????くらいの感じでした。

 

最後、次回作を匂わせるような終わり方だったんですけど

もうこのシリーズは良いんじゃないかなぁ・・・

 

 

 


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○○な映画まとめ

アベンジャーズに登場する謎の石たち【インフィニティ・ストーン】とは

どうもー!ちびぞうです!!

インフィニティ・ストーンについて解説してるサイトやブログさんはほかにもあるんですが、「映画食べるゾウ」でもアベンジャーズの記事を充実させたい!!という個人的欲求から、

「なんか色んな色があってややこしいけどなんなん?」

と思われがちベストワン優勝の【インフィニティ・ストーン】についても解説していきたいと思います!

ちなみにこの記事はこちらの記事↓の一部になります。

トリセツ!【映画”アベンジャーズ”世界の歩き方】4/29追記

インフィニティ・ストーンとは

宇宙が誕生する前、6つの特異点が存在した。
そして大爆発が起きて宇宙が誕生した。特異点の残骸は結晶になった。
それが6つのインフィニティ・ストーン。
使用できるのは、並外れた能力を持ったもののみ。石を使えば簡単に全世界を消滅させることができる。
オーブを一時的に共有したものたちもいたが、すぐさま焼き消えてしまった。

こちらは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』に登場したコレクターというキャラが劇中で解説していた台詞。

『アベンジャーズ』の世界には、6つの強力な石(液体状のものもある)が存在していて、それぞれの映画シリーズで悪役たちが悪事に使おうとするのを阻止したりしているんですね~。

ではそれぞれの石について一つずつ書いていきたいと思います。

四次元(コズミック)キューブ

別名 テッセラクト(スペース・ストーン)
青色
立方体、大人の男性が手のひらで掴めるくらいの大きさ
能力 空間を司る。次元と次元を繋ぎ、異なった世界へのワープや物を瞬時に取り出したり等どこでもドア的な力を持つ
初登場 マイティ・ソーのエンドロール後に一瞬映る
持ち主の変遷 「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」
元々はアスガルドにあったものを、ノルウェーで保管していた(経緯は不明)。それを1942年にナチスの秘密化学部隊『ヒドラ』率いるヨハン・シュミット(レッド・スカル)が強奪。のち、シールドが保管
「アベンジャーズ」
セルヴィグ博士を洗脳したロキに奪われた後、アスガルドへ戻る
「マイティ・ソー/バトルロイヤル」
現在は行方知れずだが、ロキが盗んだという説が濃厚

マインド・ストーン

別名 セプター(ロキの杖)
黄色
楕円形?親指の先くらいの大きさ
能力 精神を司る力を持つ。人の心を操ったり洗脳することもできる
初登場 アベンジャーズ。サノスがロキに与えた杖の中に入れられていた
持ち主の変遷 「アベンジャーズ」
サノスがロキに杖として与えたが、のちにシールドに保管される(推察)
「キャプテン・アメリカ/ウィンターソルジャー」
エンドロール中の映像で杖がヒドラに渡っているのが描かれる(おそらくシールド内にヒドラが潜伏していたため)
「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」
ヒドラからアベンジャーズが杖を取り返すが、ウルトロンに奪われ杖から石を取り出し、ヴィブラニウムの人造体に埋め込み、そこにジャーヴィスの知能が合わさってヴィジョンが誕生した(ヴィジョンというキャラの額に埋め込まれている状態)

エーテル

別名 (リアリティ・ストーン)
赤色
液状、人の体内に入り込むことも
能力 現実を司る。あらゆる物質をダークマター(暗黒物質)へと変える
初登場 マイティ・ソー/ダーク・ワールド
持ち主の変遷 「マイティ・ソー/ダークワールド」
ソーの祖父ボーと闇の勢力ダークエルフとの戦いでエーテルは消滅したかに思われていたが、実はずっと地中深くに眠らされていた。偶然そこへたどり着いたジェーンの体内へ入り込むも取り出され、アスガルドの兵によって”ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー”にも登場したコレクターの元へ預けられる
(コレクタールームはGotGで爆破に巻き込まれたため、現在の所在は不明)

オーブ

別名 パワー・ストーン
紫色
楕円形?片手で掴んですっぽり収まるくらいの大きさ
能力 力を司る。長大な破壊の力を持っている。素手で持つだけで肉体が滅びてしまうので、球体の入れ物に封印されている。
初登場 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
持ち主の変遷 「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」
惑星モラグの遺跡にあったものをラヴェジャーズの仕事で降り立ったピーターが盗む(横取り)。一度はコレクターに保管してもらおうとしたが、店を爆発により倒壊させてしまったので、ザンダー星のノバ軍が保管

アガモットの目

別名 タイム・ストーン
緑色
楕円形?アガモットの目と呼ばれる魔術アイテムに封じられている
能力 時を司る。時間を自由に操ることが出来る。巻き戻したり、進めたり、同じ時間を永遠に繰り返すこともできる
初登場 ドクター・ストレンジ
持ち主の変遷 「ドクター・ストレンジ」
魔術師の修行場であるカマ―・タージに保管されていたが、ドルマムゥから地球を守るためにドクター・ストレンジが使用。現在はドクター・ストレンジが首から下げて守っている

 

以上の5つが、現在確認されているインフィニティ・ストーンですね。
6つめはソウル・ストーンと呼ばれるものでオレンジ色?らしいですが、まだ今のところ出てきていません。
『アベンジャーズ・インフィニティ・ウォー』で登場するような気もしますね!(タイトルからして、石が中心となった戦いになりそうですし)

こちらの記事も、本記事と同じく映画が公開されるたびに更新していこうと思います(*’ω’*)

 

 


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画像引用元:http://marvel-movies.wikia.com/

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天才外科医が魔法使いに!?映画『ドクター・ストレンジ』ネタバレ&感想

「マスターでもミスターでもなく、ドクター・ストレンジだ」

MCUシリーズ、14作品目は、天才外科医が魔法使いになっちゃうファンタジーチックな一本。

主演は2010年に始まった海外ドラマの『SHERLOCK(シャーロック)』で一躍人気になった、ベネディクト・カンバーバッチさん!

ヒロインのクリスティーン役には『アバウト・タイム』や『恋とニュースの作り方』などでちびぞうも大好きなレイチェル・マクアダムス

邦題で損してる!?映画『恋とニュースのつくり方』ネタバレ&感想

ドクター・ストレンジの師となる、エンシェント・ワンには『コンスタンティン』『少年は残酷な弓を射る』などでもミステリアスさな演技が魅力的なティルダ・スウィントン

そしてそして、ヴィラン(敵)にはマッツ・ミケルセン!ちびぞうは『偽りなき者』のマッツが大好き!!

本当に豪華ですねーーーーーーー!!!

パンフはこんな感じ。確か特別版だったと思います。

キラキラ虹色の表紙に透明のフィルムが重ねられているデザイン。めくるとこんな感じ。

裏面には魔法陣が浮かび上がる仕様。

53Pで税抜き880円!ドクター・ストレンジの世界に登場する言葉の解説が載っていたり、スペシャルアートワークにカンバーバッチさんのサインが印刷されていたりします!

【映画情報】

【原題】Doctor Strange
【制作国】アメリカ
【監督】スコット・デリクソン
【脚本】ジョン・スペイツ、スコット・デリクソン、C・ロバート・カーギル
【製作】ケビン・ファイギ
【製作総指揮】ルイス・デスポジート、ビクトリア・アロンソ、スティーヴン・ブルサード、チャールズ・ニューワース、スタン・リー
【撮影監督】ベン・デイヴィス
【プロダクション・デザイン】チャールズ・ウッド
【編集】ワイアット・スミス、サブリナ・プリスコ
【衣装デザイナー】アレクサンドラ・バーン
【視覚効果監修】ステファン・セレッティ
【特殊効果監修】スーザン・ピケット
【音楽】マイケル・ジアッキーノ
【音楽監修】デイヴ・ジョーダン
【出演([]内は役名)】

  • ベネディクト・カンバーバッチ[スティーヴン・ストレンジ/ドクター・ストレンジ]

  • ティルダ・スウィントン[エンシェント・ワン]

  • キウェテル・イジョフォー[モルド]

  • ベネディクト・ウォン[ウォン]

  • マッツ・ミケルセン[カエシリウス]

  • クリスティーン・パーマー[レイチェル・マクアダムス]

  • スコット・アドキンス[ルシアン/ストロング・ゼロッツ]

  • マイケル・スタール・バーグ[ニコデマス・ウェスト]

  • ベンジャミン・ブラット[ジョナサン・パングボーン]

【公開日(日本)】2017年1月27日
【上映時間】115分
【配給】 ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
【映倫区分】G
【MCU前作】ヒーローたちが仲間割れ!映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』ネタバレ&感想
【MCU次作】待ってたよグルート!映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー: リミックス』感想
【IMDB】7.5/10.0  (およそ401,500人の評価)

【あらすじ】

天才的な技術を誇るが傲慢な性格だけが欠点の神経外科医スティーブン・ストレンジは、不慮の事故で両手の機能を失い、築いてきたキャリアの全てが崩壊する。手の治療と失われた人生を取り戻すため、あらゆる手段を模索するストレンジは、やがて神秘に満ちた魔術の力へとたどり着く。魔術の修行に励むストレンジは、強大な敵との戦いに巻き込まれていき、医師として相手を傷つけることに苦悩し、外科医に戻るか最強の魔術師として戦う道に進むかの選択を迫られる。【引用元:映画.com

【感想】

☆3.0/5.0

一言で言うと・・・

映像がすごい!!!!!!!!

ドクター・ストレンジがエンシェント・ワンの力を信じた時に見せられた世界は、アントマンが原子の世界に入った時の不思議な映像と似ていました・・・。
街が蠢いてどんどん姿を変えていく戦闘シーンも、他の映画では観た事のない新しさがあってすごく!!!楽しいです!!!

ファンタジー好きな人にはオススメ!!

でも

ひとこと余計な事を言うと・・・

カタカナが多い!!!!!!!

多分吹き替えだと何がなんだか分からない!!

おおまかなストーリー

ざっくばらんに説明します!

物理的に地球を守っているアベンジャーズとは別に、超常的な魔術の力で地球を守っている組織Aがあった。
事故で両手の神経が使い物にならなくなってしまった主人公が外科医として復帰するため「下半身不随になった男が歩けるようになった」という噂を元に組織Aの元を訪ねる。

Aを束ねる師匠の元で修業を積み、魔術を使えるようになった主人公は、地球を狙う闇の勢力の力を借りて世界を滅ぼそうとする敵と戦う。

敵は家族を亡くし絶望した男で、かつてAで学んでいた男。Aを裏切り闇の力を使って、人類に永遠の命を授けようとする。
しかし、時を操るという禁忌の魔術を使った主人公によって、闇の勢力のボスを説得され消滅させられる。

敵を倒した後、実は師匠も悪の力を使って長寿を得ていたと知った兄弟子のモルドが闇落ち。
(おそらく次回作の)ヴィランになる。

 

大体こんな感じ。
しかし、全体的にもーーーーーのすごく専門用語(カタカナ)が多いので結構話の理解に時間がかかりましたね。ちびぞうは。
どちらかと言えば字幕で観た方が分かりやすいかもしれません!

専門用語を解説

パンフに載っていたものを参考にしました。

  • マスターズ・オブ・ミスティック・アーツ
    「ミスティック・アーツ」とは<魔術>のことで、古代により伝わる超常的な魔術を修行の末に習得した魔術師の集団のこと。
  • 魔術
    古来より伝わる、異次元にアクセスし強力なパワーを生み出すための技法。術者の呪文と身振りによって発動される。
  • カマ―・タージ
    マスターズ・オブ・ミスティック・アーツの魔術師たちの修行の場。上記した組織Aとはここのこと。
  • ソーサラー・スプリーム
    マスターズ・オブ・ミスティック・アーツのトップに君臨する<至高の魔術師>のこと。
  • エンシェント・ワン
    現在、ソーサラー・スプリームの地位にいる超強い魔術師(ティルダ・スウィントン)。主人公ドクター・ストレンジの師匠。
  • マスター
    魔術を会得したものは「マスター」と呼ばれる。
  • スリング・リング
    指輪状のアイテム。これを嵌めた手で円を描くと時空間に光の出入り口(ゲートウェイ)が開き、どんな場所にも移動できる。
  • レリック(魔法のアイテム)
    棒状の物だったり、靴だったり、マントだったりする様々な魔力を持ったアイテムで、それぞれの魔術師が一つか二つ持って戦いの補助として使う。レリックは自分で選ぶのではなく、アイテムの方から使用者を選ぶのだという。
  • サンクタム・サンクトラム
    初代ソーサラー・スプリームだった神秘的存在アガモットが、闇の勢力から地球を守るために配置した防御ネットワーク。香港・ロンドン・ニューヨークの三か所に存在する。
  • アストラル次元
    あらゆる物質のエネルギーから成り立っている、現実と密接に繋がった異次元。
  • アストラル体
    魔術師が、肉体から魂だけを切り離したようないわゆる(幽体離脱)のような状態になること。アストラル体であればアストラル次元で行動することが出来る。
  • ミラー次元(ミラー・ディメンション)
    こちらも現実と密接に繋がった異次元。この中で戦えば現実に影響が出ることはないが、闇の勢力の力を使えばこの次元の中も自在に操れるようになるらしい。
  • カエシリウス
    かつてカマ―・タージで修業していた魔術師。造反を起こし闇の勢力を呼ぶための組織「ゼロッツ」を作る。
  • ドルマムゥ
    未知なる力に満ちた、暗黒次元(ダークディメンション)を支配する邪悪な存在。カエシリウスが召喚しようとする。
  • カリオストロの書
    時間を操る危険な魔術が掲載された書。カエシリウスによって儀式のページが破られた。
  • アガモットの目
    時空を操る力を持つ石を収めたアイテム。

他にも魔術師の世界由来の専門用語は色々と出てきますが、大体これだけわかってれば楽しめる!!はず!!!

アベンジャーズとの関わり

  • 「アベンジャーズは物理的に地球を守っているが、我々は別次元から地球を守っている」といった感じのセリフが言う
  • エンドロール中にソーが登場。ドクター・ストレンジは地球に危害を及ぼす存在をリストアップして監視しているらしく、ソーの弟ロキもそのリストに載っているという。ソーはいなくなった父オーディンを探すためロキと一緒に地球に来ていて、父が見つかれば大人しく弟を連れて帰るので手伝って欲しいと言う。
  • アガモットの目に入っている時空を操る石というのは【インフィニティ・ストーン】の一つ【タイム・ストーン】

まとめ

自己中心的で高慢な性格をしている主人公が、修行を通して何よりも大切な「我より人」を学び、己の弱さを自覚して強くなろうとする・・・

という流れが

おおまかにアイアンマンとかぶっているんですよね・・・

医者だから頭脳明晰だし・・・社長とキャラかぶりしないかなーとそれが少しだけ心配だったり。だからこそ、社長と「インフィニティ・ウォー」で絡むのが楽しみだったりしますね!!!!

ドクター・ストレンジは修行を経てだいぶ性格的にも成長したのに対して、社長はあんまり自分の性格を省みたりはしてないからなぁ・・・(笑)そこで差が出るかな。

 

あ、役者陣はレイチェル・マクアダムスは今作でも最高にキュートだったし、マッツさんも陰のあるヴィランをばっちり演じていました!

 

最終的に、時を巻き戻す力を使って「ドルマグゥに殺される場面」を永遠に繰り返し、敵の方をうんざりさせる方法がアホっぽくて笑ってしまったけども、この能力ってアベンジャーズでも最強ですね!これ使ったらどんな敵でもどうにでも出来る気もしちゃうんですけど・・・。

禁忌の魔術だからもう使えないのかな。やっぱり。

 

 

あとこれ、言っちゃいけないのかもしれないんですけど、あの動かなくなった両手も

ワカンダの医療技術ならなんとかなるのでは・・・・・(ブラック・パンサー)

 

 


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ゾンビ・吸血鬼・人間が同居する、映画『フリークス・シティ』ネタバレ&感想

「なぜビリージョエルの歌詞で説教を?」

またこれはしょーーーーーもなさそうな雰囲気の、ホラーコメディです(笑)

なんと同じ町にゾンビと吸血鬼と人間が同居しているらしい!!パロディもいっぱいです!

主演のニコラス・ブラウンくんは絶対にどこかで観たんだけどなーーーー全然思い出せない。

最近観た映画だと『ワタシが私を見つけるまで』に出演してるっぽいので、それで見たのかもしれません。

”独り”で幸せになる方法?映画『ワタシが私を見つけるまで』ネタバレ&感想

何気に、製作の中に私の応援している俳優さんジョナ・ヒルの名前がありました。最近、『ソーセージパーティ』の製作にも彼の名前がありました。最近はこういうしょーもない系のコメディ作るのに凝ってるのかな・・・(笑)

超絶怒濤のお下品アニメ映画『ソーセージパーティ』ネタバレ&感想

【映画情報】

【原題】 Freaks of Nature
【制作国】アメリカ
【監督】ロビー・ピカリング
【脚本】オーレン・ウジエル
【製作】マシュー・トルマック
【製作総指揮】ロン・シュミット、ジョナ・ヒル、ベン・ワイスブレン
【撮影】ユタ・ブリースウィッツ
【美術】クリス・スペルマン
【衣装】デブラ・マクガイア
【編集】クレイグ・アルパート
【音楽】フィル・アイズラー
【音楽監修】キアー・レーマン
【出演([]内は役名)】

  • ニコラス・ブラウン[ダグ]
  • バネッサ・ハジェンズ[ローレライ]
  • マッケンジー・デイビス[ペトラ]
  • ジョーン・キューザック[ペグ・パーカー]
  • ボブ・オデンカーク[シューター・パーカー]
  • キーガン=マイケル・キー[ケラー先生]
  • パットン・オズワルト[スチュアート・ミラー]
  • クリス・ジルカ[チャズ・ジュニア]
  • デニス・リアリー[リック・ウィルソン]
  • パット・ヒーリー[ゾンビ司祭]
  • エド・ウェストウィック[ミラン・ピナチー]
  • レイチェル・ハリス[ミセス・モセリー]
  • イアン・ロバーツ[チャズ・シニア]

【公開日(日本)】2017年1月24日
【上映時間】92分
【配給】カルチュア・パブリッシャーズ
【映倫区分】PG12
【IMDB】5.9/10.0  (およそ8,710人の評価)

【あらすじ】

アメリカの田舎町ディルフォードでは、バンパイアが上位カースト、人間が中位、ゾンビが下位という制度のもと、住民たちの秩序が保たれていた。ところがある日、上空に無数のUFOが襲来したことによって3種族の共存関係が破綻し、街は壊滅状態に陥ってしまう。人間のダグ、バンパイアのペトラ、ゾンビのネッドら3人の高校生は、手を組んで凶暴なエイリアンたちに立ち向かうが……。【引用元:映画.com

【感想】

☆2.0/5.0

こういう、汚い言葉が飛び交うブラックジョークとパロディまみれの映画、ちびぞうはあんまり好きになれるものが少ないんですよね・・・(でも観ちゃうけど)

話の筋としては、ヴァンパイアやゾンビと人間が共存(でも本当はいがみ合ってる)している世界にエイリアンが襲来して、世界がピンチ!種族も関係なしに立ち上がってみんなで敵を倒そう!みたいな内容ですね。

そこにティーン向けラブ要素が入ったり、『バタリアン』『トワイライト』『ウォーム・ボディーズ』、『インデペンデンスデイ』のパロディが詰められていたりします。

クスクス出来るシーンもちょいちょいあって、一番笑ったのはゾンビたちがゾンビ語(ウァ~~とかィエア~みたいな)で会話していて、そこに英語と日本語字幕が出てる場面。めっちゃ『ウォーム・ボディーズ』のパクりですけどね(笑)
それから、なぜかエイリアンたちは”動く無機物”を標的にしているから「全裸なら狙われない!」とかいうめちゃくちゃな話になり、途中主人公たちは全裸で町を歩き回るんですけど、そのあと普通に服を着ているんですよね。で、なぜそれで無事なのかって聞かれて「(この服は)オーガニックコットンなので皮膚と同じなんです」って答えたシーンもアホすぎて笑いました(笑)

脱線

あ、あと「絶対に『トワイライト』のエドワードを意識してるだろ」って感じの吸血鬼キャラが出てくるんですけど(↓この人、エド・ウェストウィックくん)

本物はこちら(ロバート・パティンソン)↓

めっちゃくちゃ似てる(というか寄せてる)んですよ!!!!!

で、こんだけ似てるのに今作のミランというイケメン吸血鬼はほんとうにどうしようもないクズメンとして描かれているので、そこらへんの皮肉もすごい(笑)

脱線終わり。

まとめ

笑えるシーンも確かにあったんだけどなぁ。
でもやっぱり話の筋がめちゃくちゃなので、トータルで見るとくだらないし退屈に感じる場面も多かったしで、最終的には2.0。吸血鬼が体を貫かれると風船のように破裂して死ぬ設定も謎だし、最後に主人公が巨大化?(狼男だったということなんでしょうか)する伏線も伏線になってないしなーーーーー。

友達とくだらないねって笑い合いながら観るパーティムービーとしてはそこそこ楽しめるかもしれません。

あっ!ハロウィンの時に観たりするといいかも!!!!!

 

 


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家から出られない女VS強盗。映画『侵入者 逃げ場のない家』ネタバレ&感想

「あなたを許すわ」

こちらもゲオさん先行レンタルの作品。とりあえずタイトルとジャケットだけ見て手に取ってみましたが・・・なんと!!どっかで見た顔の俳優が出てる!!!と思ったら!!

『ホーム・アローン』で最もヒットした映画の子役としてギネスにも載っている「マコーレー・カルキン」の弟、「ロリー・カルキン」くんだった・・・!!

キーラン・カルキンくんといい、カルキン家の顔はめっちゃすぐ分かりますね(笑)

【映画情報】

【原題】iNTRUDERS[Shut In]
【制作国】アメリカ
【監督】アダム・シンドラー
【脚本】T.J.シムフェル、デヴィッド・ホワイト
【編集】ブライアン・ネット、アダム・シンドラー
【音楽】フレデリック・ウィドマン
【出演([]内は役名)】

  • ロリー・カルキン[ダン・クーパー]
  • ベス・リースグラフ[アンナ・ルック]
  • ジャック・ケイシー[J.P.ヘンソン]
  • ジョシュア・ミケル[ヴァンス・ヘンソン]
  • レティシア・ヒメネス[シャーロット]
  • ティモシー・T・マッキニー[コンラッド]
  • マーティン・スター[ペリー・カットナー]

【レンタル開始日(日本)】2018年1月10日
【上映時間】89分
【発売元】プルーク
【IMDB】5.7/10.0  (およそ9,200人の評価)

【あらすじ】

広場恐怖症に侵されたアンナは、外界から隔離された生活を送っていた。末期症状で余命幾ばくもない兄と、彼女に定期的に食糧を運んでくれる男以外、彼女は外部の人間と接することができなかった。
そんな彼女の静寂に包まれた生活は3人の凶悪犯の侵入で突如として、一変するのだった。【引用元:GEOnet

【感想(ネタバレするよ!!)】

☆2.3/5.0

広場恐怖症で家から出られない女!!!! VS 強盗三名!!!!!

映画は、主人公アンナが末期がんの兄を亡くすところから始まる。

兄の葬式にも出られない・・・と思ったら、家の外へ出られないという病気のせいだった。

そこに三名の強盗がやってきて、さぁどうなる!?

と思ったらここから展開が一気に変わるよ!!!

なんとアンナの家には、地下に人を閉じ込められる&尋問出来る&脅せる部屋?がいくつもあり、そこに強盗さんたちが閉じ込められてしまう・・・という・・・展開に。
実はアンナとその兄は、家庭内暴力をふるう父親を殺してからというもの「犯罪者」や「変質者」を拉致監禁し「治療」と称して殺していた!!!

まぁつまりは「強盗に入った家の人の方がヤバい」という、最近『ドント・ブリーズ』でやってたのとまったく同じようなネタなんですけどもね・・・

いかんせん二番煎じだとどうしても、厳しい目で見てしまうんですよね・・・。

主人公アンナの負った心の病気が、ラストで治る?のかな?分からないけども、強盗がいなくなった家から一歩、踏み出せた彼女は忌まわしき過去の詰まった家を自らの手で燃やす・・・という。

宅配に来ていたダン(ロリー・カルキン)のことは罪がないと判断したのかなんなのか、最後には逃がしてあげていて、そこだけは良かった。

ラブもないし意味もよく分からないけど、この強盗達どうなってしまうん?というハラハラはすこーーーーしだけありましたね。

 

でも、あんな階段がせり出てくる仕組みの地下室を作ったり、末期がんの兄と家から出られない妹の二人でどうやったらそんな改造が出来る金があったのかなと・・・(劇中でお金は持て余してるのって発言があったし、家が資産家だったってことなのかな)まぁあんまりリアリティはないですよね(笑)

うーん大した感想も書けないですが、ロリー・カルキンは可愛かったので、カルキン兄弟が気になるファンの人はどうぞ、観てみてください♡

 

 


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画像引用元:IMDB

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死体がもたらす悲劇。映画『ジェーン・ドゥの解剖』ネタバレ&感想

この身元不明の遺体<ジェーン・ドゥ>にメスを入れてはならない―――

どうもこんにちはちびぞう(@cbz_ewe)です!

突然ですが、この『ジェーン・ドゥの解剖』ってタイトルが最高にカッコイイと思うのは私だけですか???

”ジェーン・ドゥ”というのは日本語にすると「名無しの権兵衛」的な意味合いで、このタイトルは身元不明の死体の解剖っていう意味なんですよね。変に邦題を変えず、原題をそのまま直訳して大正解!って感じがしますね~。

主演にはエミール・ハーシュくんわぁあ久々に見た!久しぶり!!エミール・ハーシュくんと言えば『ガール・ネクスト・ドア』の時すっごく可愛くて目をつけてた若手俳優さんだったんですよね!!2015年あたりに暴行事件を起こして捕まっていた?ようですが、無事に俳優業に復帰できたようで良かった良かった・・・。

身元不明の遺体役オルウェン・ケリーの美しすぎる死体にも大注目したい。彼女はこれからブレイクしますよ!たぶん!

公式サイトはこちら

【映画情報】

【原題】The Autopsy of Jane Doe
【制作国】イギリス
【監督】アンドレ・ウーブレダル
【脚本】イアン・ゴールドバーグ、リチャード・ナイン
【製作】フレッド・バーガー、エリック・ガルシア、ベン・ピュー、ロリー・エイトキン
【製作総指揮】スチュアート・フォード、マット・ジャクソン、スティーブン・スクイランテ
【撮影】ロマン・オーシン
【美術】マシュー・ガント
【衣装】ナタリー・ウォード
【編集】パトリック・ラースガード、ピーター・グボズタス
【音楽】ダニー・ベンジー、ソーンダー・ジュリアーンズ
【出演([]内は役名)】

  • エミール・ハーシュ[オースティン・ティルデン]
  • ブライアン・コックス[トミー・ティルデン]
  • オフィリア・ラビボンド[エマ]
  • マイケル・マケルハットン[バーク保安官]
  • オルウェン・ケリー[ジェーン・ドウ]

【公開日(日本)】2017年5月20日
【上映時間】86分
【配給】松竹メディア事業部
【映倫区分】R15+
【IMDB】6.8/10.0  (およそ60,000人の評価)

【あらすじ】

バージニア州の田舎町で息子のオースティンとともに遺体安置所と火葬場を経営するベテラン検死官トミー。ある夜、保安官から入った緊急の検死依頼は、一家3人が惨殺された家屋の地下から裸で発見された身元不明女性、通称「ジェーン・ドウ」の検死だった。解剖を進めていく中で、遺体に隠されたある事実が判明し、閉ざされた遺体安置所にさまざまな怪奇現象が発生する。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!)】

☆3.0/5.0

ちびぞうはこれ結構好きです!

ジャンルで言えばオカルトホラーなんですけどね!

いきなりこの話のオチをネタバレしますと、

この身元不明の死体は実は、17世紀のアメリカ北東部、ニューイングランドのセーラムで行われていた魔女裁判で殺された女性だった・・・というんです。

  • セーラム魔女裁判とは?(by wiki)

セイラム魔女裁判とは、現在のアメリカ合衆国ニューイングランド地方のマサチューセッツ州セイラム村(現在のダンバース)で1692年3月1日に始まった一連の裁判をいう。

200名近い村人が魔女として告発され、19名が処刑、1名が拷問中に圧死、(2人の乳児を含む)5名が獄死した。

そして今作では、この時に殺されたこの女性は本物の魔女だった、という設定らしい。

魔女は拷問され殺されたが実は生きていて、解剖の痛みを与えるものに復讐するため怪奇現象を起こし、解剖しようとする親子を襲った。

というのがオチだったようです。

ちびぞうの考察

考察というか妄想なんですが。

この死体の不可解な点を箇条書きにします。

  1. 外傷が一切ない綺麗な死体
  2. しかし手首と足首の骨が折れている
  3. 舌が引きちぎられたように切られている
  4. 左側、下部の歯が一本ない
  5. 口の中に糸のようなものが入っている
  6. 内臓は切り刻まれたような傷だらけ
  7. 肺が焼けている
  8. 消化器官の中に麻酔に使われる花
  9. 魔法陣の書かれた布にくるまれた歯も出てくる

この状態から、ちびぞうは「何かの魔術に使われた死体」なのではないか、と思いました。「まるで生贄のような」と劇中でも言われてましたね。

そして、解剖を進めると始まる怪奇現象。

ラジオは勝手にノイズが入り、”Open Up Your Heart(And Let The Sunshine In)”が流れ始めます。骨でトミーが怪我をしたり、飼い猫の死体が見つかったりもします。

多分この曲だと思うけど違うかな。歌ってる人は別かもしれませんが。

結論から言えば、ちびぞうはこの死体は

「強い悪魔を封じ込めるための儀式に使われた死体」

だと思ったんです。 それが魔女だった、のかどうかは分かりませんが。

彼女の死体に封印されていた悪魔が、解剖して術をといてしまったために解放され、周囲を襲い始める・・・という話に見えたんですよね。

解剖をまるで「止めて」と言わんばかりに怪奇現象が起きたり、ラジオから流れてくる曲も「悪魔とは仲良くしちゃだめよ」と母親に言われる少女の歌だったりするので、

「このまま解剖を続けたら悪魔が蘇って大変なことになるから、この死体は解剖を止めたいのではないか?」

と思いました。そして、怪奇現象を止める方法は、取り出した花や布や歯を元通りにすること。
だと思ったんです。

そうやって見てみると、ジェーン・ドゥを掘り起こしてしまった家の人が凄惨な事件に巻き込まれた理由も説明がつきます。
もし”この死体に痛みを与えた事への魔女の復讐”、だという話ならオープニングで殺されていた家の人たちが謎なんですよね。何もしてないのに見つけただけで殺されたってことになる・・・。

しかし、埋めておく所までが儀式の一環だったなら、掘り起こしてしまった時点で悪魔の力が一部漏れ、その影響によって殺されてしまった!!!という感じだったら説明がつくじゃないですか(どうですかこの妄想)

それに、ジェーン・ドゥを解剖していた部屋には悪霊?が入って来なかったりしたので、やっぱり彼女の周りの空間はある程度守られているように見えたんです。

ちびぞうは終盤までずっとこの説を推していたので、「どうせならこの状況を打破する方法を思いついて解決するところまでやってくれたら面白いのに」と思って観ていました(笑)

つまり、悪魔を封じ込める儀式だったと気付いた検視官が死体を元通りにする・・・という解決策ですね(笑)

この説でいくと最後の方で検視官の親子が、最後に「どうか息子を助けてやってくれ」とお願いするシーンもなんとなく説明がつきます。
ジェーン・ドゥは自分に施された悪魔を封印する儀式を父親の体で再現させて、そちらに悪魔を閉じ込めようとした。しかし、それが完成する前に息子が父を(苦しみから解放しようと)刺して殺してしまったことにより儀式が完成せずに終わってしまった。なので、息子は助からなかった・・・。

彼女が父親に施そうとした儀式が最後まで終わっていれば、父を生贄にして悪魔を封印することができ、息子は助かったのかもしれません。

まとめ

本物の魔女が魔女裁判の時に拷問され殺されて、その時の痛みや恨みを晴らしたくてやっている・・・という話が正解なんだと思うんですけども、ちびぞうのこの妄想もなかなか理屈が通っていて個人的に好きです。

この映画は、解剖シーンがまず面白いし、不可解な死体について親子が困惑していく過程も面白いし、途中で急に魔法陣とか出てきて「あー悪魔系ね」と思ってしまうところはありますが、怖がらせ方がいわゆる和モノ「ジャパニーズホラー的」で結構怖くて面白いんですよ。

(途中で何度も流れる歌もイイ!)

なので観終わったあと、誰かと話したくなるような、隠れた良作かなとちびぞうは思っています!

 

 


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画像引用元:IMDB

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シャーク・ケージ・ダイビングの恐怖!?映画『ケージ・ダイブ』ネタバレ&感想

2015年—海底から一台の水中カメラが発見された

近年、『シャークネード』『シャークトパス』といった変わり種作品の水面下の爆発により、サメ映画は立派な1ジャンルに成長しております。(と思っているのはちびぞうとこの記事を読んでいるサメ映画好きのあなただけかもしれないが)

その密かなサメブームに乗っかろうという感じのサメ押し押しのジャケットですね。

最近PS4のVRで、このケージ・ダイビングが出来るソフトの体験版?をやったことがあって

「こんな水中の檻で本気でサメが襲ってきたら恐ろし過ぎる!!」

と思いレンタルしてみました。

しかしこれ、今調べてみたらかの名な!『オープン・ウォーター』の3作目だそうじゃないですか!!!

えっ、そんなのどこに書いてあったんだろう!!!

ワーオ見てください海外版のジャケットを!

おもいっきり『オープン・ウォーター3』って書いてありますね~~~

2でコケたしシリーズだって明かさなくていいやって思ったのかな。(配給の「ケージ・ダイブ上映委員会」とはなんなのか)

新宿シネマカリテさんの特集企画にて上映されたようです。

【映画情報】

【原題】Open Water 3 Cage Dive
【制作国】オーストラリア
【監督/脚本/撮影/編集】ジェラルド・ラシオナト
【製作】ジェラルド・ラシオナト、アントワーヌ・ムアワッド、チャールズ・M・バーサミアン、ラナ・ジョイ・グリックマン
【製作総指揮】トニー・ラシオナト、ポール・アダムス、ウィルマ・アダムス、ジェイコブ・グレイ、トレイシー・マックナイト、ピート・バレー
【美術】アンジェラ・ラシオナト、マクファーソン・ダウンズ
【音楽】ザ・ニュートン・ブラザーズ
【音楽監修】アンディ・ロス
【出演([]内は役名)】

  • ジョエル・ホーガン[ジェフ・ミラー]
  • ミーガン・ペータ・ヒル[メーガン・マーフィ]
  • ジョシュ・ポソフ[ジョシュ・ミラー]
  • ピート・バレー[グレッグ]
  • マーク・フェル[ダイバー]
  • クリストファー・カレン[ジョシュとジェフの母親]
  • タラ・ウライス[女性遭難者]
  • ティーガン・バージャー[女性遭難者]

【公開日(日本)】2017年8月13日
【上映時間】81分
【配給】「ケージ・ダイブ」上映委員会
【前作】オープン・ウォーター2
【IMDB】4.1/10.0  (およそ2,200人の評価)

【あらすじ】

2015年10月21日。アメリカ人のジョシュ、メーガン、ジェフはエクストリームゲーム番組のオーディションテープを撮影するため、オーストラリアのアデレード沖で「シャーク・ケージ・ダイビング」のツアーに参加していた。ところが彼らを乗せたクルーザーが高波にのまれて転覆し、参加者たちは海に投げ出されてしまう。ジョシュは周囲の人々が相次いでサメの餌食になっていく様子を小型水中カメラで撮影する。ジョシュたちは夜になって救命イカダを発見し、命の危機を脱したかに思えたが……。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!)】

☆1.5/5.0

これはなかなか・・・アレですね。

まず、海底で見つかったカメラの中に入っていたSDの録画データ。これを見てみたら、なんとシャーク・ケージ・ダイビングの最中に高波に飲まれて遭難した三人の旅の記録&遭難の記録だった・・・

ちなみにシャーク・ケージ・ダイビングってこんなやつ。

そしてその映像を公開することによって三人の捜索がはかどるようにと、ドキュメンタリー番組として放送することになった、というのが映画の内容の全て。

 

ファウンド・フッテージ(モキュメンタリー)ですね。
(◆ファウンド・フッテージ=撮影者が死亡または行方不明となった録画データを第三者が発見するという設定の作品
◆モキュメンタリー=ドキュメンタリーを模している作品で、あくまでも事実を伝えていますよ、という設定)

まずちびぞうが観ていて最初に思ったのは

ケージ・ダイビング関係なくない!?

ってことなんですよね。

最初に想像してたのは、なんらかの理由でケージが海底に落ちるとか、ケージが上げられなくなったりとかの事故が原因で、海中にケージごと留まるしかなくなり、酸素ボンベの残量と戦いつつ、外から襲い来るサメの恐怖とも戦う。っていう展開なんですよ。

しかし、ケージダイビング始まったー!と思ったら、

高波に襲われて船が転覆するんですよ。

ケージの中の人も船内の人も一緒くたに海に投げ出されるわけなんですよ。

一瞬で普通の遭難映画に早変わりなんですよ。

ケージ・ダイビングが関係してるっていうのは唯一「サメが多い海域だったよ」ってことのみ。

というかちびぞうはこの瞬間「これってオープン・ウォーターじゃん。パクりじゃん」って思ったんですけど

普通に続編だったー!!!!!!!!!

さ、最初から続編だと言っておけばこんなことには・・・?いや、でもあんまりそれは面白さには関係ないですね・・・。

他にもツッコミどころ満載

この主人公3人は、兄弟2人と弟の彼女、という組み合わせの3人なんですが、彼らが楽しそうに旅してる序盤の映像とか、彼女とイチャつく中途半端なお色気シーンだとか、

大体全部いらない・・・

しかも弟の方は旅の間に彼女にプロポーズをしようとしているんですけども、実は彼女は彼氏の兄貴と浮気をしている・・・という伏線?伏線なんてもんではないか。そういう設定がありまして(なんでこんなゲスヒロイン設定をぶち込んだのかは分からないけども主演の三分の二がクズだったら感情移入もくそもないですよね)

で、海で遭難してだーーーーいぶ(少なくとも12時間以上)経ってからその話がきっかけに揉め始めるんですけど

正直そんなことに気力使えるような状況ではなくない?

ってことなんですよね。ただでさえ短い81分という尺でこんだけ不要なシーンがある・・・これ、このしょうもないドラマ削ったら大変なことになりますよ。下手したら70分切ってしまうかも(笑)

他にも、海の中で救命胴衣が流れて来たり、4人用の救命イカダが流れて来たり、彼らを生き延びさせようとする漂流物が運よくやってくるわけですよね。

で、それを取りに行こうと一人が泳ぎ始めて「やめて!一人でいるとサメに襲われるわ!」と2人が止める・・・というのが何回かあるんですけども

3人で泳いでいったらええがな

とか思っちゃうんですよねーーーー

そして手に入れた救命イカダも、もう一人、漂流してきた意識のない女性の体を温めようと、何故か照明弾を持ち出すヒロイン・・・そしてそれを止めようとしてもみくちゃになって、イカダの中で照明弾が発射され燃えてしまうというアホっぷりが酷い!!!

救命イカダに取り残された女性が、照明弾に焼かれて死んでしまうんですけど・・・

ここが一番おそろしかったな・・・

しかもこの事件の後に再び海に投げ出された3人が浮気の話で揉めますからね。さすがにそれはない。


↑ビデオカメラが水中でも使えるか試す3人の図

そもそもの話

船が転覆した時に、怪我をした男性の顔がべろーーーーーーとめくれているグロ映像が流れたり(これめっちゃ人形ですよ。今時人形ってわかっちゃうのすごいですよ)するし、

そんなもの、映像として無編集のまま公開する?????

しかもしかも、ヒロインが兄と浮気してるシーンだったり、それで内輪揉めしてるシーンだったりも入ってるし、その上ヒロインがサメにパックンチョされたり、弟が心臓発作で死んだり、最後に残った兄も明らかにこれ死んでるなっていうサメのアタックを正面から受けてる感じの映像で終わってて結構えげつないと思うんですよ。色んな意味で。

で、最後に出てくるこの言葉。

「映像を提供してくれたご家族に感謝します」

いや、どこの世界にこんな情けなくてえげつない最後を遂げた彼らの映像を世界に公開しようって思っちゃうような家族がいるんだよ!!!!

って話なんですよね。

まとめ

全編通してツッコミどころ満載で、タイトル詐欺な上に面白くもない、大変な作品でした。

これがまさかあの『オープン・ウォーター』の続編だなんて・・・

 

ホオジロサメだったりクジラだったりはちょこちょこ観れます!

サメ好きな人は近くで見れていいかもしれませんね!!!!

とかいう雑な〆で終わります。お疲れさまでした。

 

 


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怪現象の原因はどこに?映画『残穢 住んではいけない部屋』ネタバレ&感想

穢れ=不浄、汚れ。

死・出産・疫病・出火・悪行などによって生じ、災いや罪をもたらすとされる。

ちびぞうが好きなリアル脱出ゲームに、この映画とコラボしてるものがありまして。(残念ながら結果は失敗でしたけどね!)
そのこともあってちょっぴり気になっていた本作。周りで観た、という声も多いのでジャパニーズホラーはほっとんど観ない私ですがレンタルにて手を取ってみました。

今知ったんですけど、原作は小野不由美さんなんですね!『屍鬼』は漫画を読んだことがあります・・・これは期待値が高まる・・・。

【映画情報】

【制作国】日本
【監督】中村義洋
【脚本】鈴木謙一
【原作】小野不由美『残穢(新潮社)』
【企画/プロデュース】永田芳弘
【プロデューサー】池田史嗣
【撮影】沖村志宏
【照明】岡田佳樹
【美術】丸尾知行
【助監督】片桐健滋
【音楽】安川午朗
【出演([]内は役名)】

  • 竹内結子[私]
  • 橋本愛[久保さん]
  • 佐々木蔵之介[平岡芳明]
  • 坂口健太郎[三澤徹夫]
  • 滝藤賢一[直人]
  • 山下容莉枝[田村さん]
  • 渋谷謙人[梶川氏]
  • 成田凌[山本くん]
  • 吉澤健[奥山家当主]
  • 不破万作[田之倉氏]
  • 上田耕一[國谷氏]

【公開日(日本)】2016年1月30日
【上映時間】107分
【配給】松竹
【映倫区分】G
【IMDB】6.0/10.0  (およそ250人の評価)

【あらすじ】

小説家の「私」に、読者である女子大生の久保さんから届いた一通の手紙。「住んでいる部屋で奇妙な音がする」とい書かれたその手紙に、好奇心から「私」と久保さんが調査を開始する。そこで明らかとなったのは、その部屋の過去の住人たちが転居先で自殺や無理心中、殺人などさまざまな事件を引き起こしたという事実だった。彼らは、なぜその部屋ではなく、さまざまな別の場所で不幸に遭ったのか。「私」たちは、ある真相にたどり着き、さらなる事件に巻き込まれることとなる。【引用元:映画.com

【感想】

☆2.3/5.0

途中まですごく引き込まれて観ていたんですよね。途中まで!

実話怪談を書いている作家が、とある読者からもらった手紙をきっかけに、その読者(久保さん)の家で起きる怪奇現象の原因を探っていく・・・という簡単なあらすじ。

過去をどんどん探っていこうという流れ

同じマンションで色んな怪奇現象が起きていると知った久保さんが「もしかしたらマンション自体に問題があるのでは」と思い立ち、マンションが建つ前のことも近所の住民らに聞き込みを始める流れが面白い。

マンションが建つ前は駐車場、その前は一軒を残して空き地・・・。

その一軒というのは近所でも有名なゴミ屋敷で、家主は謎の病死を遂げている・・・。

そして、その家の周りに家があった時代、それよりもっと古い時代、とどんどん先住者の事を探っていくと

みんな何かしらの怪死や事件に巻き込まれている

ということが発覚していく。

何が面白いって、古い事件がきっかけになってその怨霊が次に住む人をおかしくさせる、おかしくなった住民が死んで、またそいつが次の住民を呪い・・・みたいに連鎖&拡大&飛び火してどんどん被害が及ぶ地域が増えていく・・・という仕組み。

単純に、ちょっと前に死んだ人の呪い!とかではなく、それがかなり古いところに由来している、と分かっていく過程が楽しいんです。

オチはどうなるかと言うと

怪談の大元には奥山家という炭鉱主がいて、炭鉱で起きた火災を治めようと坑道をふさいだせいでたくさんの労働者が死に、その労働者の怨霊が奥山家を呪い始める・・・というのがそもそものスタートらしいです。

そしてその怨霊たちが当主を苦しめ殺し・・・呪いの連鎖スタートですね。

この、「怪談はたどっていけば元が1つ」という発想も面白かった。

 

最終的にこの怪談話には「聞いたら祟られる、話しても祟られる」という”いわく”が付いてるってことで主人公含めて話に関わった全員が穢れに触れてしまい、祟られてしまう、というオチです。ラストも絶望しかないよーって感じですね。

最後の最後まで人間が襲われるシーンがないという見せ方も好きでしたし、映画が終わった直後の暗転のシーンで、着物が擦れる「サーッ、サーッ」という音だけが聞こえて来て「まさか私たち鑑賞者も祟られてしまったのでは!?」という演出がされていたのも面白かったです。

しかしツッコむ!

「恨みつらみがその土地に残る?でもそれが本当なら、この世に問題のない場所なんてなくなってしまうよ」
っていう主人公の旦那さんのセリフが的確過ぎて(笑)もうそれが全てを物語ってますよね。

映画の中で登場したキャラクターが、話を聞いただけ、その家に住んだだけで全員見事に祟られているので、それが何十年と続いているとしたらすでに日本滅んでてもおかしくないのではっていうレベルで怨霊強すぎる。

しかも、主人公の体調がみるみる悪くなってるのに誰も何も思わないのかなってところも気になるし。

まぁ、ホラー映画でこういうことを言うのは野暮なのかもしれませんが・・・

せっかく神棚とか仏壇があるのに、悪い怨霊はやりたい放題で神様とか良い霊(守護霊的な)ものは一切働いてないっていうのもおかしな話ですよね。

まぁ、良い霊が出てきて戦い出したらジャンルが変わってしまうのかもしれないけど(笑)

でも、あまりにも怨霊ばかりが強すぎて不公平なんで、出来れば呪いを回避する術だとかもあれば良かったなーーーーー。という。

まとめ

ジャパニーズホラーと言えば祟り一択なんですかね?

もう少しなんというか怪奇現象の原因に幅がほしいところ!

ちびぞうは和洋問わずホラー映画で笑ってしまうタイプの人間なのですが、今回は笑わず真面目に鑑賞出来たので、かなり面白い方のホラーなんだと思います。

オチがなーーーーーーー!

あと地味に豪華キャストなのに活かしきれてなかった感じがあって、それももったいなかったですねーーーーー!!

 

 


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画像引用元:映画.com

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ヒーローたちが仲間割れ!映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』ネタバレ&感想

復讐心がお前を蝕む、彼らを蝕んでいる・・・俺は、終わらせる。

MCUシリーズ、13作目はキャプテン・アメリカ3!

ついにアベンジャーズの内戦ぼっ発ーーーーー!!!

新ヒーローとして、スパイダーマンブラック・パンサーが参戦!

MCUの流れ、どんな順番で観ればいいの?という方はこちらをご参照ください(*’ω’*)

トリセツ!【映画”アベンジャーズ”世界の歩き方】4/29追記

パンフはこんな感じ。

キャップの盾にアイアンマンが映っています!

裏面はこう!二人の対立が強くアピールされているパンフですね!

54Pで税抜き760円!キャップのシリーズの解説、アイアンマンやウィンターソルジャーとの関りの解説のページもあります。さらに劇場パンフレット・日本公開記念付録(非売品)として漫画家の真島ヒロ先生のポスターも入っていました!

あと上で堂々と「スパイダーマン参戦!」とか書いてるけど、このパンフ内のキャスト紹介やインタビューページ、人物相関図にはスパイダーマンの「す」の字もなければトム・ホランドの「と」の字もありません!!完全にシークレットゲスト扱いだったんですね!

【映画情報】

【原題】Captain America: Civil War
【制作国】アメリカ
【監督】アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ
【脚本】クリストファー・マルクス、スティーブン・マクフィーリー
【製作】ケビン・ファイギ
【製作総指揮】ネイト・ムーア、パトリシア・ウィッチャー、スタン・リー、ヴィクトリア・アロンソ
【共同製作】ミッチ・ベル
【プロダクション・デザイン】オーウェン・パターソン
【VFXスーパーバイザー】ダン・デレウ
【アクション振付】ジェームズ・ヤング
【スタント・コーディネーター】サム・ハーグレーヴ
【特殊効果スーパーバイザー】ダン・サディック
【編集】ジェフリー・フォード,ACE、マシュー・シュミット
【衣装デザイン】ジュディアナ・マコフスキー
【撮影監督】トレント・オパロック
【音楽】ヘンリー・ジャックマン
【出演([]内は役名)】

  • クリス・エヴァンス[キャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャース]

  • ロバート・ダウニー・Jr.[アイアンマン/トニー・スターク]

  • スカーレット・ヨハンソン[ブラック・ウィドウ/ナターシャ・ロマノフ]

  • セバスチャン・スタン[ウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズ]

  • アンソニー・マッキー[ファルコン/サム・ウィルソン]

  • ドン・チードル[ウォーマシン/ジェームズ・“ローディ”・ローズ]

  • ジェレミー・レナー[ホークアイ/クリント・バートン]

  • チャドウィック・ボーズマン[ブラックパンサー/ティ・チャラ]

  • ポール・ベタニー[ヴィジョン]

  • エリザベス・オルセン[スカーレット・ウィッチ/ワンダ・マキシモフ]

  • ポール・ラッド[アントマン/スコット・ラング]

  • エミリー・バンキャンプ[エージェント13/シャロン・カーター]

  • フランク・グリロ[クロスボーンズ/ブラック・ラムロウ]

  • ウィリアム・ハート[ロス長官]

  • トム・ホランド[スパイダーマン/ピーター・パーカー]
  • ダニエル・ブリュール[ヘルムート・ジモ大佐]
  • マーティン・フリーマン[ロス副司令官]
  • ジョン・カニ[ティ・チャカ]
  • ジョン・スラッテリー[ハワード・スターク]
  • ホープ・デイビス[マリア・スターク]
  • マリサ・トメイ[メイ・パーカー]
  • ケリー・コンドン[フライデー(声)]

【公開日(日本)】2016年4月29日
【上映時間】148分
【配給】ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
【映倫区分】G
【キャプテンアメリカ前作】これぞリーダー!映画『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』ネタバレ&感想
【MCU前作】体長1.5センチのヒーロー!映画『アントマン』ネタバレ&感想
【MCU次作】ドクター・ストレンジ
【IMDB】7.8/10.0  (およそ483,250人の評価)

【あらすじ】

人類の平和を守るアベンジャーズは戦いは全世界へと広がるが、その人的・物的被害大きさから、アベンジャーズは国際的な政府組織の管理下に置かれ、無許可での活動を禁じられる。一般市民を危機にさらしてしまったことへの自責の念から、アイアンマンはその指示に従うが、「自らの行動は自らの責任で持つべき」という持論のキャプテン・アメリカは反発。2人の意見はすれ違い、一触即発の緊張感が高まっていく。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレあるよ!)】

☆3.2/5.0

今回は、今までの流れのすべてがここに!!!って感じですね。

『アベンジャーズ』『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』で地球や市民を守ろうとして戦って来たはずの「代償」を払わさせられることになる・・・キャプテン・アメリカのシリーズを通して鍵となるキャラクター「ウィンターソルジャー」が今作でも重要な役割をしています。

今作はメタ的な意味でも歴史的な一本となりました!それはスパイダーマンの参戦
スパイダーマンの映画化権をマーベルではなくソニーが持っていたためMCUにスパイダーマンは参加させられないだろうと誰しも思っていたので(大人の事情ってやつですね~)今作でのスパイダーマン参戦はファンも血反吐を垂らして喜んだことでしょう!!

おおまかなストーリー

1991年、どこぞの雪国の地下施設で洗脳を受けるバッキ―の様子から始ます!
特定の言葉で暗示?をかけられるようだ。任務で何かを取ってくるバッキー。

この時の任務が実は非常に重要だった・・・

『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』で仲間に入った超能力少女ワンダ(スカーレット・ウィッチ)と空飛ぶ鳥男サム(ファルコン)がアベンジャーズとして活躍しています!ワンダは毒ガスも空中へ拡散させられたりする。すごい!!

 

場面変わって、社長(アイアンマン)が学生たちへ向けた奨学金制度の発表をしている。
無条件かつ非課税で学生の研究プロジェクトに金を出す!ということらしい。
ちなみにこの会で、社長はバーグという装置を使った過去のトラウマを克服するためのセラピーについての説明をしている。その中で、社長自身のトラウマ(両親との最後の夜をこんな風に過ごしたかった・・・という場面)も見せられる。切ない。

参加する予定だったペッパーは来ていない。社長とは別居中のようだ。

その会に国務省の人が参加していて、社長に「ソコヴィアで息子が死んだ」という話をする。
自責の念に駆られる社長。(ソコヴィアとは、アベンジャーズ2でウルトロンの策略により空に浮いた街)

オープニングのキャップの任務でもワカンダの国民が15人も死んだらしく、世間の非難の目がアベンジャーズに集まっている。

国務長官がやってきて、「ソコヴィア協定」にサインしろと言ってくる。この協定には117ヵ国が同意していて、国境もおかまいなしにまるで自警団のように好き放題しているアベンジャーズを国連の監視下に置きたい、という内容だった。サインしないなら引退しろ、と言ってくるので実質選択肢はない!!

ソコヴィア協定賛成派→ヴィジョン、社長、ローディ、ナターシャ
ソコヴィア協定反対派→キャップ、サム
検討中→ワンダ
引退→ホークアイ

ここでまず意見が分かれる。
社長は自責の念にも駆られてるし、ペッパーともアベンジャーズの活動の事でうまく行ってないから歩み寄る意味でもサインしたいらしい。
キャップの方は、活動が国連に制限されて戦うべき場面で戦いに行けなかったりするかもしれない、出動は自分たちで判断すべきだ、と主張。

同時期、ジモという男がヒドラの大佐を拷問して「1991年12月16日の任務報告をしろ」と脅している。このジモという男が今回のヴィラン。

場面は変わりロンドン。キャップの愛した女性、ペギーが亡くなったので葬儀に参加するキャップ。そこで以前住んでいたアパートの隣人でシールドのエージェントだったシャロンがペギーの姪っ子だったことを知るキャップ(ちなみにあとでシャロンとキャップがくっつくよ!)

場面変わってウィーン。ソコヴィア協定についての会議中、ワカンダ国王のスピーチ中に爆弾が爆発。ワカンダ国王は亡くなってしまう。その犯人がウィンターソルジャー(バッキー)だった。

バッキーを捕まえるため個人で動いてしまったキャップ。バッキー、サム、ブラックパンサーと共に政府に捕まってしまう。ブラパンの正体はワカンダの次期国王ティ・チャラだった!

バッキーの精神鑑定をする予定の精神科医にジモが扮して、バッキーを洗脳する言葉で彼を暴走させる。ここでもまた「1991年12月16日の任務報告」を求めるジモ。

脱走したバッキーを追うキャップとサム。
実はジモがバッキーに扮して犯罪を行い、バッキーははめられただけだった、という事実が明らかに。

ウィンターソルジャーはバッキー以外にまだほかにもいる、ジモを止めねばと動き出す三人。そこに助っ人として、アントマンとブラックパンサーが参加。

国連に36時間以内に捕まえろと命じられ、キャップたちを止めようとする社長側にも助っ人のスパイダーマン(学生基金に参加させるという体で近付き勧誘!)と、引退したはずのホークアイが戻ってきて合流。

6:6のアベンジャーズ同士の戦いが始まる!

協定賛成派→社長、ローディ、ヴィジョン、ナターシャ、スパイディ、ブラパン
VS
協定反対派→キャップ、サム、バッキー、ホークアイ、ワンダ、アントマン

結局、ナターシャが最後にキャップ側の手助けをしたことで、キャップとバッキーは旅立ってしまう。

この戦いで、サムのエンジンを狙ったはずのヴィジョンのビームが間違ってローディに当たり後遺症が残るほどの怪我を脊髄に追わせてしまう。「気が散っていたせいだ」と落ち込むヴィジョン。

ラフト刑務所という海の中の刑務所に囚われる協定反対派。

ジモの存在に気付いた社長がサムに謝罪、二人の行き先を政府に知られないようにこっそり聞き出し、一人で出発。しかしその後をこっそりブラパンがつけていた!

 

キャップとバッキーが向かった場所で、社長はとある録画記録を目にする。
それは、1991年12月16日にバッキーがヒドラの任務でハワード夫妻を殺害する・・・という内容だった。
自分の両親をバッキーが殺したと知り激昂する社長。知っていて黙っていたキャップにも怒る。

社長VSバッキー&キャップ

一方、こっそり追いかけて来ていたブラパンは一人でジモを追い詰める。彼はソコヴィアで家族を亡くした、アベンジャーズの戦いの犠牲者だった。ジモは家族の復讐のため、社長に両親の真実を教えることで「アベンジャーズ」を内部からぶち壊そうと計画していた・・・。
全てを打ち明けて自殺しようとした彼をブラパンが「復讐は俺が終わらせる」と止める。

一人ではキャップとバッキーを止められず逃げられてしまう社長。

ラストシーンはキャップからの手紙を読む社長、と、そこに、ラフト刑務所がキャップによって破られた・・・という報告が入って、映画は終わる。

 

エンドロール中に、ワカンダ?と思わしき場所で「洗脳を解く方法が見つかるまで眠りにつくよ」と冷凍されるバッキー。

エンドロール後の映像は、家に帰ったスパイディに新しいアイテムが与えられたよーという場面。

アベンジャーズとの関わり

  • 『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』でのソコヴィアの戦いが物語の軸になっている
  • 『キャプテン・アメリカ』シリーズに登場するヒドラ、そしてヒドラの暗殺者ウィンターソルジャーが重要キーとなっている
  • キャップたちを捕まえるCIAエージェントは『ブラック・パンサー』に登場するロス捜査官
  • 『アントマン』で知り合ったスコットをサムが勧誘
  • 社長が勧誘したスパイダーマンの流れを汲んで『スパイダーマン:ホーム・カミング』へ繋がっていく
  • エンドロール中にバッキーが眠りにつくのは『ブラック・パンサー』のワカンダ王国
  • ソーとハルクは登場しません!

その他もう色々と多すぎて書ききれない!

良かったところとツッコミポイント

多いので一言で箇条書きにしていく!

  • ヴィジョンが壁ぬけしてくるのが可愛い
  • ヴィジョンがワンダにちょっと好意的なのが可愛い
  • ワンダのためにパプリカ酒を創るヴィジョンが可愛い
  • サムが初めて見たブラック・パンサーに対して「猫が好きなのか?猫みたいな恰好してただろ」っていうのが面白い
  • 飛び立とうとするヘリを素手で押さえるキャップの上腕二頭筋がすんごいことになってる(映画館で観ると特に強調されてるのがわかる)
  • アベンジャーズが6:6で戦うシーン最高に楽しい
  • 引退したと思ってたホークアイが登場して「ゴルフに飽きたのか?」と言われて「18ホール18安打で回った。狙いを外せなくて」って返すシーン最高
  • 戦闘中でもお喋りな、緊張感のない素人まるだしのスパイディ最高
  • アントマン、でかくなったらアントマンじゃないやん!!!(ジャイアントマンってのは駄洒落ですかね?)ずっこい!!!
  • キャップとシャロンがくっついたのを見てニヤニヤするサムとバッキーにほっこり
  • キャップに最後の戦いで「盾を置いて行け、それはお前にふさわしくない。その盾は父が作った盾だ」と言う社長がせつない(;;)

個人的に見つけた力関係(メモ)

  • ワンダ>>>>ヴィジョン>>>|超えられない壁|>>その他のメンバー
  • バッキー=キャップ>>ナターシャ=ホークアイ>>社長(生身)

みんな本気で殺し合ってるわけじゃないと思うしスーツ着てるかどうかも絡んでくるんで曖昧ですけど、この辺ははっきりしてそう。ヴィジョンはマインド・ストーン着けてるので潜在能力は断トツですよね。

ハルクとソーは多分ヴィジョン辺りの強さだと思うんですよねー。

というかやっぱり『X-MEN』世界でもそうだしサイコキネシスは最強の能力なのかな。

全員生身だった場合の強さリストとかも考えるの楽しそうです(笑)

まとめ

今回、ついにアベンジャーズが完全に分裂してしまいます。

途中の戦闘シーンはだいぶ雰囲気が軽かったですけども、

社長の両親をバッキーが(任務とはいえ)殺していたこと、犯罪者になる形でキャップが独断で行動したこと、戦いの結果ローディが後遺症を負ってしまったこと・・・

などなど、結構重いエピソードが満載です。
これはなかなかすぐには修正出来ないのでは?と不安になってしまう。

ちょっとバッキーに重いもの背負わせすぎなので彼は近いうち死んでしまう気がしてならない

この続きはそのまま『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』へと続いていくようなので、サノスという宇宙最恐の敵を前に、再びメンバーが団結していくしかない・・・という流れになるんでしょうかね。気になるところです。

さて、MCUおさらいも残り5本!となりました。ここから先はスパイダーマンやドクターストレンジ、ブラックパンサーなど単品作品が続くので、ぶっちゃけここから一気に『インフィニティ・ウォー』まで飛んでしまっても問題ないかもしれません!!!

出来れば全ての作品を観て欲しいですけどね!!!

以上、ちびぞうでした!!

 


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