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ドラン監督のサイコサスペンス映画『トム・アット・ザ・ファーム』ネタバレ&感想

「10月のトウモロコシはナイフ」

画像引用元:IMDB

カナダの奇才・天才、グザヴィエ・ドラン監督が、ミシェル・マルク・ブシャール(カナダの人気劇作家)の同名戯曲を映画化!

ドラン監督は、私の敬愛するガス・ヴァン・サント監督も一目置いているという事で追いかけ始めた監督さん。非常にアーティスティックで繊細で、セクシャルマイノリティな作品を作る監督さんです。

監督だけでなく、脚本、編集、衣装まで手掛け、更に主演までしてしまうという天才ぶり・・・最初に書いた脚本が10代の時の物だったということもあり、「若手のカリスマ」とも呼ばれていますね。

彼の作品は、『私はロランス』→『マイ・マザー』→『胸騒ぎの恋人』→『Mommy/マミー』と来て5本目の鑑賞になります。

アップリンクさんの公式サイトはこちら

【映画情報】

【原題】 Tom a la ferme
【制作国】カナダ、フランス
【監督/編集】グザヴィエ・ドラン
【脚本】グザヴィエ・ドラン、ミシェル・マルク・ブシャール
【原作】ミシェル・マルク・ブシャール
【製作】グザビエ・ドラン、ナタナエル・カルミッツ、シャルル・ジリベール
【撮影】アンドレ・トュルパン
【音楽】ガブリエル・ヤーレ
【出演([]内は役名)】

  • グザヴィエ・ドラン[トム]
  • ピエール=イブ・カルディナル[フランシス]
  • リズ・ロワ[アガット]
  • エブリーヌ・ブロシュ[サラ]
  • マニュエル・タドロス[バーテンダー]

【公開日(日本)】2014年10月25日
【上映時間】100分
【配給】アップリンク
【映倫区分】PG12
【IMDB】7.0/10.0  (およそ12,000人の評価)

【あらすじ】

。恋人の男性ギョームが亡くなり悲しみに暮れるトムは、葬儀に出席するためギョームの故郷を訪れる。しかし、ギョームの母アガットはトムの存在を知らず、息子の恋人はサラという女性だと思っている。トムの存在を唯一知るギョームの兄フランシスは、トムに恋人であることを隠すよう強要。当初は反発を覚えたトムだったが、次第にフランシスの中に亡きギョームの姿を重ねるようになり……。【引用元:映画.com

【感想(容赦なくネタバレしているよ!)】

☆3.9/5.0

主人公のトム(ゲイ)が恋人の葬儀で訪れた農場で出会う、恋人の母・兄・そして残された”嘘”

この作品は他のドラン監督の作品とは明らかに毛色が違い、鮮やかな色彩や明るい音楽もなく、終始暗く、息が詰まるような雰囲気が漂うサイコスリラーとなっています。
(『サイコ』とかをパロってたりしてちゃんとホラー感も出してる!!)

監督本人は「複雑な脚本を練る時間がなかったので戯曲を元にした」と言っていたらしいので、若干脚本に隙はあるのだろうけども、それでも十分「凄い」と思えるその才能が憎い。嫌味にすら聞こえてしまいますね!(笑)

物語の解釈

”抑圧されたマイノリティからの解放”とかがまぁ分かりやすいと思います。

暴力的で目的のためには手段を選ばず、相手を飼いならしてしまう兄貴像。これは彼がラスト付近でトムを追って見せた背中、そのTシャツに書かれた三つの文字(USA)の象徴ということなのでしょうね。(つまりアメリカという国、その存在のセクマイへの抑圧を兄のキャラクターに落とし込んでいる)

しかし!私にはこの映画を観ていてどうしてもぬぐい切れなかった一つの”仮説”があって、それは物語が進めば進むほど確信へと変わっていってしまう。

単なる妄想に過ぎないと思うのでここから先はスル―でどうぞ(笑)

ちびぞうの妄想的観測

この映画は、”愛する者を失った二人の男”が心に開いた穴を埋め合う哀しい哀しい愛の物語なのです!!!
簡単に言えば、兄フランシスもゲイだろ、ということ(短絡的)。

そう感じた理由は、兄の全ての行動にあります。

あれだけ体格もデカく暴力的な兄が、母親にビンタをくらっても何も言わない場面があります。あそこで一瞬、抑圧され歪んだ家庭の姿が垣間見えます。
それに加えタンゴを踊るシーンでの兄の台詞。トムを脅してまで嘘をつかせ必死に母の平穏を守ろうとする姿と比べるとどうもミスマッチだと感じるんです。兄の母親に対する愛情は、そこまで深くない気がする。

閉塞的で信仰心の強い田舎の村で、ゲイであることは重い罪であり、バレれば大変なことになるのだろうと予測できますよね。

兄が本当に恐れていたのは「死んだ弟がゲイだとバレてしまい母親を悲しませることではなく、その”事実”が明らかになった時、自分にも飛び火してしまうこと」だったのではないか。とちびぞうは考えたのです。

そう考えて観てみると、

  • 昔兄弟でタンゴを踊っていたこと
  • バーでの過去話(顎を破壊された男が握っていた”噂”は最後まで明かされないが、彼はギョームのことだけでなくフランシスの事も何か掴んでいたのではないか。そうでなければそこでのフランシスの暴走っぷりは完全に意味不明になってしまう)
  • トムとの暴力的で官能的な絡み(複数回)
  • トムとフランシスのベッドの配置の変化・・・(離れて置いてあったベッドが後半、隣り合っています)

などなど、全ての要素がそこ(兄ゲイ説)に繋がっている気がして仕方ないんです。
ゲイほどゲイを憎む、とも言うしね。
そう、そしてこの映画の肝である”嘘”というのは兄がついてる盛大な”嘘”ともリンクするのです!(強引)

同じ男を愛した二人はお互いの中に愛する人の姿を見て、現実ではなく虚構の関係性にハマっていく。。兄は支配することで自分を満たし、トムはそれに順ずる(依存する)ことで満たされた(だから逃げられず戻ってしまうんです)。

しかし後半のサラの登場やバーでの昔話などによってようやくトムは現実を見る決意をする。傷を舐め合っていても仕方がないんだと、過去との決別、再出発をするわけです。

・・・と、そういう解釈・裏設定があると切ないじゃないですか!っていうちびぞうの妄想でした。

まとめ

上の方でも書きましたがTシャツの文字が象徴していることがテーマなのは明らかなので・・・監督は特に兄ゲイ説を意識してなかったかもしれないですね。
ジャンルはサイコサスペンス、だし。

しかしこういう見方が出来る余地が”隙”なのか”深み”なのかは分かりませんが、とにかく楽しく夢中で観れたことは確か。

映像の美しさ、ドラン監督の美しさ、脚本の凶暴さ・・・好きな人はハマること間違いなし。

『Mommy/マミー』で使われていた画面アスペクト比のテクニックもまた見れたし、ファンとしては感動しました。
やっぱりドラン監督は凄いのだ!!

というなんとも雑な感じで〆ます。笑

ああ早く監督の次回作が観たい!!!絶対に劇場で!

 

 


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実写版映画『進撃の巨人 エンド オブ ザ ワールド(後編)』ネタバレ&感想

「もう、終わらせよう。君を待っていた」

炎上商法に釣られて劇場にまで足を運んでしまった前編の記憶・・・

そして、散々騒いだのだから後編もしっかり見届けようと、しっかり映画館で観てきましたよ!

パンフはこんな感じ

50P、税抜き667円。見開きページもあって意外にボリューミー。しかし前作はメタリックな装丁で豪華さがあったのに対し・・・ちょっぴり見劣りする出来栄え。

【映画情報】

【制作国】日本
【監督】樋口真嗣
【脚本】渡辺雄介、町山智浩
【原作】諌山創
【製作】市川南、鈴木伸育
【特撮監督】尾上克郎
【音楽】鷺巣詩郎
【撮影】江原祥二(J.S.C)
【照明】杉本崇
【美術】清水剛
【録音・整音】中村淳
【録音】田中博信
【扮装統括】柘植伊佐夫
【特撮美術】三池敏夫
【特殊造形プロデューサー】西村善廣
【スタントコーディネーター】田淵景也
【編集】石田雄介
【テクニカルプロデューサー】大屋哲男
【VFXスーパーバイザー】佐藤敦紀、ツジノミナミ
【音響効果】柴崎憲治(J.S.A)
【主題歌】SEKAI NO OWARI – “SOS”
【劇中使用曲】Skeeter Davis – “The End of The World”
【出演([]内は役名)】

  • 三浦春馬[エレン]

  • 長谷川博己[シキシマ]

  • 水原希子[ミカサ]

  • 国村淳[クバル]

  • 本郷奏多[アルミン]

  • 三浦貴大[ジャン]

  • 桜庭ななみ[サシャ]

  • 松尾諭[サンナギ]

  • 石原さとみ[ハンジ]

  • ピエール瀧[ソウダ]

  • 草なぎ剛
  • 緒川たまき
  • KREVA

【公開日(日本)】2015年9月19日
【上映時間】88分
【配給】東宝
【映倫区分】PG12
【前作】実写版映画『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』ネタバレ&感想
【IMDB】4.8/10.0  (およそ3,200人の評価)

【あらすじ】

超大型巨人によって破壊された外壁の修復作戦に出発したエレンたち調査兵団は、巨人の襲撃によって窮地に陥る。エレンも深手を負った上に、仲間のアルミンをかばって巨人に飲み込まれてしまい、その場にいた誰もが絶望の淵に立たされる。しかしその時、謎の黒髪の巨人が現れ、他の巨人たちを駆逐しはじめる。【引用元:映画.com

【感想(酷評だよ!)】

☆1.0/5.0

あんなに興奮して書いた前編の感想を恥ずかしく思うくらいの拍子抜けが、そこにはありました。

観終わってからまず感想を書くまでにものすごく時間がかかった・・・。そして内容を忘れてしまった頃に慌てて「ああ書いておかなきゃ」と記録する。

そう、わりとどうでもいい部類の映画になってしまったんですよね。

前作を超えるほどのつまらなさが

あるなんて、きっと後編に向かう皆さんは予想出来ていなかったかもしれません・・・。

  • 前編の残念な部分が煮込まれて、全く解消されていない点
  • 伏線回収と物語の終結を急いだ結果、ものすごくありがちな話に
  • 見どころだった巨人同士のバトルなども見慣れてしまえば退屈感満載

しかもこの映画、88分しかないんですよ!

今どき、80分台の映画なんてB級ホラーくらいなもんです。
というかちびぞうの地雷映画の判断基準の中に「映画の長さ」というものもあって、

「90分超えを標準としてそこから短ければ短いほど危険」なんです(笑)

まぁホラー映画が好きなちびぞうの、ホラー映画の中の駄作を避けるための術(他にも”アルバトロスの配給作品は危険”とかもある)なので、過去の名作や別ジャンルでもそうなのかは分かりませんが。

大体、大作映画と言えば前後編わかれていたとしても、それぞれ100分越えが普通。
ダラダラと長ったらしいだけでは意味がないですが、あまりに短くても不安になります。

しかもその不安を解消してくれていませんからね!

物語のオチ

これはつまり巨人の正体。

この映画の中では、巨人は人類が創り出したものという事になっています。そして、政府によってわざと人々は壁の中に捕らえられ「安全」と引き換えに家畜のような生活をしている・・・
その腐った体制を打破しようとしたシキシマさんのクレイジーな思想と対立する主人公、そして体制の権化であるクバルさんの三つ巴の闘い。というものすごくありがちなネタ。

みんながみんな巨人だよ☆

というのはもう・・・お前もか!となります(笑)

更に尺の都合なのかなんなのか、シキシマさんが真っ白な部屋でネタバレ演説するという部分(爆笑ポイントでもあります/笑)

そういう大事な話は演説とか説明ではなくて演出や脚本で魅せてくれないとダメじゃないですか!?

この記事を書くに辺り、ネットレビューを読んだりもしていたんですがシキシマさんがエレンの実の兄・・・?とかいうネタバレもありましたけど全く記憶に残っていません。

更にエンドロール後

全ての戦いを終えて、ようやく壁の向こう側の美しい世界を見た・・・!

と、思いきやエンドロール後の映像に「更に大きな巨悪の存在」を想像させるような「試験区画」の単語と彼らの戦いをモニターで見ていたであろう人物の存在が明らかに・・・!

いやぁ、これにはガッカリ。

物語のスケールダウンが言われる中で、「スケールそんなに小さくないのよ」と言いたげなオマケ映像ですけども、ぶっちゃけエンドロール後の映像を観るか観ないかって観客によってそれぞれお任せな部分じゃないですか?つまり、エンドロール後の映像は本編に数えられるような重要な事って含めちゃいけないんじゃないですか?と思うわけです。

なのに、物語の重点をそこに置いてしまったら「作品内で完結」を上手くさせているとは私は言い難いな・・・と感じました。本編88分しかないんだから(何度も言う)、どうせなら本編に盛り込ませれば良かったのに。

本当に、何もかもが残念でなりません。

唯一の1.0はシキシマさんに

長谷川博己さんのファンとして、彼のクレイジーなキレキャラ(残念なイケメン)っぷりを観れたというただただその点だけにおいて1.0を付けています!!!!(笑)

前作は彼のキャラクター性がよく分からず、「この人ほんとなんなの」という目で見てましたが・・・ここで彼の行動理由とかが語られて、良い感じにシキシマさんというキャラが立ち上がってきたな、という印象でした。

MOZUの劇場版もそうでしたけど、長谷川さんってなんでこうも変なキャラばっかり・・・(笑)でもそこが好き。

まとめ

今回は製作陣が色んな場所でいろんな話をしていたという部分で我々観る側も大きく振り回された・・・そんな作品だったと思います。

作り手は言い訳とかそういうの漏らさず、ただただ作ったものをみせてくれればそれでいいのに・・・とどうしても思ってしまいますね。

樋口監督、この後『シンゴジラ』で大成功!ほんと良かった。
長谷川さんも一緒に大成功!ほんと良かった。

失敗は成功の母!

 

 


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新三部作の序章!映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』感想

「チューイ、我が家だ」

スターウォーズ、新三部作の一作目。シリーズ通すと7作目ですね。
公開当時に映画館で鑑賞。

2017年12月、8作目の『最後のジェダイ』が公開されたのでそのおさらいで何回か見返しました。

ちびぞうは元々、「7が面白い!」という噂を聞いて慌てて過去作を観たという感じで特別スターウォーズファンだったというわけではなかったんですが・・・

ここから好きになってしまいましたねー!(笑)

ちなみにパンフは通常版を購入。

もんのすごい分厚い!パンフというか雑誌レベル。
通常版でも72Pという圧巻のページ量。それだけにお値段も税抜き926円とリッチ!な感じですね~。

過去作の総おさらいのページ、武器の紹介ページ、コンセプトアートのページと内容もとっても充実しています!

【映画情報】

【原題】 Star Wars: The Force Awakens
【制作国】アメリカ
【監督】J.J.エイブラムス
【脚本】ローレンス・カスダン、J.J.エイブラムス
【製作】キャスリーン・ケネディ、ブライアン・バーク、J.J.エイブラムス
【撮影監督】ダン・ミンデル
【プロダクション・デザイン】リック・カーター、ダレン・ギルフォード
【編集】メアリー・ジョー・マーキー、メリアン・ブランドン
【衣装】マイケル・カブラン
【音楽】ジョン・ウィリアムズ
【出演([]内は役名)】

  • デイジー・リドリー[レイ]

  • ジョン・ボイエガ[フィン]

  • オスカー・アイザック[ポー・ダメロン]

  • アダム・ドライバー[カイロ・レン]

  • ドーナル・グリーソン[ハックス将軍]

  • グウェンドリン・クリスティー[キャプテン・ファズマ]

  • ハリソン・フォード[ハン・ソロ]

  • キャリー・フィッシャー[レイア・オーガナ]

  • アンソニー・ダニエルズ[C-3PO]

  • ピーター・メイヒュー[チューバッカ]

  • ルピタ・ニョンゴ[マズ・カナタ]
  • マーク・ハミル[ルーク・スカイウォーカー]
  • アンディ・サーキス[最高指導者スノーク]
  • マックス・フォン・シドー[ロア・サン・テッカ]

【公開日(日本)】2015年12月18日
【上映時間】136分
【配給】ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
【映倫区分】G
【前作】スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
【次作】スター・ウォーズ/最後のジェダイ
【IMDB】8.0/10.0  (およそ710,000人の評価)

【あらすじ】

伝説のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーがいずこかへと姿を消し、帝国軍の残党「ファースト・オーダー」が台頭。レイア・オーガナ率いるレジスタンスが抵抗運動を続けているが、銀河には再び暗雲が立ち込めていた。砂漠の惑星ジャクーで廃品回収をしながらひとり暮らしていたレイは、ある日、砂漠をさまよっていたドロイドのBB-8と出会う。BB-8は、レジスタンスがようやくつかんだルーク・スカイウォーカーの手がかりを託されており、ファースト・オーダーに狙われていた。レイは、ファースト・オーダーを脱走してきたストームトルーパーのフィンと協力しながら、BB-8を連れて逃走し、その過程でかつてルークとともに戦ったハン・ソロと出会うが……。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレないよ!)】

☆3.8/5.0

スターウォーズ新章!女性と黒人をメインキャラに持ってくるところが今の時代!って感じですね~。

ディズニーが買収した後の作品だからなのかどうかは分かりませんが、とにかくキャッチ―でエンタメ感がアップしていて古くからのスタウォファンがどう思うかはともかく、過去作より親しみやすく観やすい作品になっていた印象があります。

旧作へのオマージュ

自分はあんまり気付くことが出来なかったんですけども例えばカイロ・レンがハン・ソロと対峙するシーンの場所(宇宙船内?足元に大きな闇が広がる通気口のような場所に渡された通路の上)、かつてダースベーダーとルークの二人も同じような場所で対峙してませんでしたか!?多分、狙ってのことだと思うんですが、旧作ファンのためのオマージュも色々と盛り込まれていたんだと思います!

 

さらに、今作で登場するキャラクターもそれぞれ、魅力あるキャラがそろっています!

新ドロイドの「BB-8」とかめっちゃくちゃ可愛いです。転がってるのに頭が取れないところにもテクノロジーを感じますねー!フィンとの秘密を守って「親指を立てるサイン」をするシーンなんか劇場で笑いが起きていました(笑)

それからちびぞう一押しキャラの、

カイロ・レンの魅力!!

ほんとね・・・私こういうキャラクターに弱いんですよ。
未完成で歪みのある残念なイケメンというか・・・(笑)近しい雰囲気を持ったキャラだと、『アベンジャーズ』にも登場する『マイティ・ソー』シリーズのロキちゃんがいますね。家族に対する憎しみを抱ききれてない感じとか、情緒不安定で癇癪持ち、中身が幼い感じとか・・・若干キャラ被りしてます!

もう本当、いちいちキレて設備を破壊しちゃうところとか、可愛くて可愛くて(*;ω;*)

闇落ちしているという点ではアナキンも一緒ですけども、アナキンにはハマらなかったんですよね・・・(むしろイライラしてしまった)不思議。

とにかくドツボでした・・・。今後の彼に非常に期待です。

ハルクとソーが大暴れ!映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』感想

次作への引きもばっちり

新キャラと旧キャラを上手いこと交えて新スターウォーズは新規ファンも歓迎するよ!という優しさを感じた今作。

ハンソロやルーク、レイアなどの存在は「伝説」として描かれていて、特にルークの存在は物語の大きなキー。伝説を基盤にした上で新人さんが大活躍する!という演出は新旧ファンどちらも楽しめる内容になっていたのではないかな、と。

そして引っ張りまくったルークがラストのラストで満を持して登場。
次作への期待感高まる引きもお見事!でした(*’ω’*)

 


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○○な映画まとめ

絶対に【恋人と観てはいけない映画8選!】気まずい。

どうも、ちびぞうですー!

そろそろクリスマスに向けて恋人たちが色々とデートの計画を立てたり立てなかったりしている時期だと思います。

今年もくりぼっちなちびぞうが、そんな恋人たちが「おうちデート」をする時に間違って

「鑑賞後気まずい空気が流れてしまう」映画を選んでしまわないように、

【恋人と観てはいけない映画8本】

を選び抜きました!!簡単なあらすじとどう気まずいのかを一言添えて紹介。

対象作品はこんな感じ。

  • 普通の恋愛映画っぽいジャケット
  • 普通の恋愛映画っぽいタイトル
  • タイトルとジャケットからは想像出来ない突飛な展開、鬱展開
  • 作品の面白さとは別に「恋人と観ると鑑賞後気まずくなる」

恋人と観て気まずい空気が流れないよう、クリスマスデートには借りないように気を付けてくださいねー!

ブルーバレンタイン

ラ・ラ・ランドでも有名なライアン・ゴズリングさん主演作。

●おおまかな内容
【主人公とヒロインの出会ってから恋に落ちるラブラブな蜜月期と、結婚7年目の冷め切った倦怠期が交互に描かれる、過去と現在が入り混じる愛情の変化が切ない異色作】

この説明だけで分かりますね、カップルで観ると「その暗い未来」を予想させてしまうような鬱な気持ちに二人で落ち込んでしまうこと間違いなしです。

ドン・ジョン

これまたスカヨハとジュリアン・ムーア、そしてジョセフ・ゴードン=レヴィット主演(監督)作品という豪華な一本!

●おおまかな内容
【AV中毒、自慰中毒なスーパープレイボーイが二人の女性の間で揺れたり、真の愛を見つけたり見つけなかったりする男性の性事情に対する本音が赤裸々な作品】

何が気まずいって主に赤裸々な部分。パートナーに対し「自分もこんな風に思われてるのかな・・・」という不安は持ちたくないもんですよね(笑)こういう赤裸々なところをあけっぴろげに出来るカップルは素敵だと思いますが・・・きっと一般的には隠したいところが見えている作品だからこそ注意が必要!

胸騒ぎの恋人

カナダの天才、グザヴィエ・ドラン監督、主演のアーティスティックな作品。

●おおまかな内容
【ストレートの女性と、ゲイの男性が同じ二コラという男性を好きになるという一風変わった三角関係が描かれます】

当人同士、もしくはこういう状況に陥った人でなければ理解しづらい恋愛模様、しかも二コラを愛する二人もちょっと距離感が特殊・・・共感できる人はあまり多くはなさそうです。

愛、アムール

ミヒャエル・ハネケ監督作。

●おおまかな内容
【突如病に倒れてしまう妻を長年寄り添って来た夫がお世話する。老々介護のリアルが描かれている臓腑に重たいハードな作品】

ハネケ監督と言えばこのブログでも何度も書いてるように「鬱な映画」で有名な監督。アオリには「至高の愛の作品」とありますが、よくある感動ものとは全く違います!決して気軽に手を出してはいけません。

トゥー・ラバーズ

アイアンマンのヒロインでも有名なグウィネス・パルトロウ主演作!

●おおまかな内容
【婚約者に捨てられ躁うつ病になり自殺未遂をした男が、正反対の魅力を持つ二人の美女の間で揺れ動く恋模様を描く】

一言で言えば「同時進行複数形!」です。とても味わい深い作品ではありますが、恋人とハッピーな気持ちで観たい作品かと言うとそうではない・・・ちょっと主人公の状況からしてちょっぴり胃もたれしてしまうかも。

愛してる、愛してない・・・

『アメリ』で有名なオドレィ・トトゥ主演作!

●おおまかな内容
【一本のバラをきっかけに恋をした男性の”ストーカー”と化してしまうヤンデレ女子の恐怖を描いたサスペンスストーリー】

アメリのイメージが強いこの女優さん×このパッケージ!「純愛ものかな?」と思って観るとしっぺ返しを食らってしまいます!!!

テイク・ディス・ワルツ

奇遇にも、上で紹介した『ブルー・バレンタイン』のミシェル・ウィリアムズ主演作・・・。

●おおまかな内容
【結婚5年目に起きる夫婦の変化。旅先で出会った青年に心惹かれるヒロイン、帰宅するとなんとその青年が自宅の向かいに住んでいると知り禁断の関係へと踏み出してしまう】

いわゆる不倫もの。奥さんの方が青年と火遊びするストーリー。これも決して軽い作品ではなく、夫婦関係の危うさにメスを入れている重めの作品。カップルでの鑑賞後、溜息が漏れてしまうでしょう。

それでも愛するバルセロナ

スカヨハ、そしてペネロペ・クルスという二大美女が共演!!

●おおまかな内容
【夏のバルセロナ、女友達と二人でバカンス。そして出会ったイケメン芸術家に二人して恋に落ち、更にその元奥さんまで出てきて大混乱なコメディもの】

コメディと言ってますが、まず二人そろって同じ男に恋をしてその両方と関係を持つ芸術家だとか、そこに出てきた元奥さんと三人で愛し合っちゃおう!みたいな「ザ・おフランス」的、恋に狂った人たちの価値観が遠すぎて、置いてきぼりになってしまうので笑いとは程遠い・・・。少なくとも日本人の感覚にとっては複雑すぎます。

 


以上、ちびぞう厳選の【恋人と観てはいけない映画8選】でした!

 

メリークリスマース!!!!

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天才児の育て方?映画『ギフテッド』ネタバレ&感想

「メアリーがこんなに素敵で賢く優しい子なら――育て方は正しかった」

映画仲間たちとの忘年会にて、鑑賞。

何の前知識もなく予告も観ずに行ってきました!

監督は『500日のサマー』のマーク・ウェブ氏!そして主演にはキャプテン・アメリカで有名なクリス・エヴァンス!

子役のマッケナちゃんがとにかく可愛いです・・・。

タイトルにもある『ギフテッド』というのは、”特別な才能を持つ子ども”という言葉。この映画で初めて知りました。

パンフはこんな感じ。

来ました!フォックスサーチライトマガジン!Vol.9!お洒落!
50Pで税込み820円。

ギフテッド教育についての座談会のページが非常に興味深かったです。

【映画情報】

【原題】 Gifted
【制作国】アメリカ
【監督】マーク・ウェブ
【脚本】トム・フリン
【プロデューサー】カレン・ライダー、アンディ・コーエン
【エグゼクティブ・プロデューサー】グレン・バスナー、ベン・ブロウニング、モリ―・アレン
【撮影監督】スチュアート・ドライバーグ、ASC
【プロダクションデザイナー】ローラ・フォックス
【編集】ビル・バンコウ、ACE
【コスチュームデザイナー】アビー・オサリヴァン
【音楽】ロブ・シモンセン
【音楽スーパーバイザー】ランドール・ポスター&メーガン・カリアー
【出演([]内は役名)】

  • クリス・エヴァンス[フランク]

  • マッケナ・グレイス[メアリー]

  • リンゼイ・ダンカン[イブリン]

  • ジェニー・スレイト[ボニー]

  • オクタヴィア・スペンサー[ロバータ]

【公開日(日本)】2017年11月23日
【上映時間】101分
【配給】 20世紀フォックス映画
【映倫区分】G
【IMDB】7.6/10.0  (およそ人53,400の評価)

【あらすじ】

生まれて間もなく母親を亡くした7歳のメアリーは、独身の叔父フランクとフロリダの小さな町でささやかながら幸せな毎日を送っていた。しかし、メアリーに天才的な特別な才能が明らかになることで、静かな日々が揺らぎ始める。メアリーの特別扱いを頑なに拒むフランクのもとに、フランクの母エブリンが現れ、孫のメアリーに英才教育を施すため2人を引き離そうと画策する。母の画策に抵抗を続けるフランクには、亡き姉から託されたある秘密があった。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレしているよ!)】

☆3.8/5.0

2017年ベスト1を狙えたかも!

と、思うほど面白いな・・・と感じました。

が、しかし映画仲間7人で観たんですが、意見は半々、全くダメな映画だと言う人もいれば相当良かったと褒める人もいる結果でした。

行間を読ませる演出が多い

意見が大きく割れる原因についてはおそらく、「物語の穴」の部分が多く、不明瞭な情報をとっちらかせてる印象があるからでしょうかね。

ツッコミどころが多い。とか、説明不足。とか。

ちびぞうは、この不明瞭な点に関しては曖昧なままでも十分想像で補完出来うるなと思いました。

脚本が好き

例えば、序盤でメアリ―が持つ数学に突出した才能を大人が見出す辺り。彼女が大人顔負けの頭脳を持っていることが発覚しますが、フランクの話す”入念に”という言葉の意味をメアリーは知りません。
「入念って?」
「知らないなら学校に行かなきゃね」
というやり取りがあるんですが、これはメアリーが突出しているのはある1点の才能の部分のみで、それ以外は普通の7歳の子どもと何ら変わらない、という事を示すシーンでもあります。

そして”普通な子どもとして普通の学校に通わせたい”というフランクの想いもここで見えてきます。たったこれだけのやり取りで分からせる!そういう会話のテクニックが多くみられる映画だと思いました。

群像劇でもある

パッと見は、姪っ子と叔父の家族の愛の物語であり、特別な才能を持っているがゆえに大好きな人と引き離されてしまう、という切なさが描かれているお涙頂戴な作品・・・なのですが。

実はこの作品、群像劇でもあると思うんです。

  • メアリ―の自殺した母親ダイアンの悲しい人生と、母親への想い
  • 数学に人生を捧げられなかった自分の選択を呪い、その全てを子ども、そして孫に託そうとする祖母イブリン
  • ギフテッド教育を受けたが”数10人”が辿り着ける天才の高みには辿り着けなかったフランクの想い
  • 数学の才能を持ち、普通の学校では生きにくさを感じているメアリー

主にこの家族の、それぞれの想いが交錯した群像劇なんですよね。
どの人にも人生があって、考え方があって、己のためであったり、誰かのためであったり、選択し、後悔し、何かを委ねたり、取り戻そうとしたりする。
そんな人間としてのあがく姿というのが彼らの関わりを通して見えてくる。

そこが面白かった・・・!!!

泣けたシーン

ちびぞう的に泣けたシーンは

  1. 祖父イブリンが裁判で「ダイアンの愛していた男性と無理やり引き離したこと」を理由に自殺の原因は貴方にあるのでは?と言うニュアンスで暗に責められ、己の主義主張(ダイアンが数学を愛していたこと、彼女が数学に徹することにどれだけの歴史的価値があるかなど)を熱弁する場面
  2. フランクに「離れたくない置いて行かないで約束したじゃない」と縋りつくメアリーの場面
  3. 実は難題の証明を達成していたダイアンがそれをフランクに託し、「母親の死後」に公表して欲しいと頼んだと気付かせる場面

この3つですかね。

1は、とにかく母親の狂信的なまでの数学への固執が悲しくて悲しくて。とても可哀そうな人にも見えるけど、でも言っている事が100%間違っているかといえばそうでもない・・・。自分でも自分のおかしさは理解していて、それでも認められない。そんな彼女の熱弁になんとも言えない気持ちになり、涙腺がやられましたね。

2はメアリーの名演技が涙を誘います。ほんとずるい。

3は、個人的に息を飲んだ名シーン!
「死後に公表してくれと頼まれた」
「ダイアンが死んだのは6年も前よ」
「彼女の死後じゃない」
この3つのセリフのやりとりだけで・・・見えてきます。ダイアンの真意、母親への想い、自殺の理由・・・ギフテッド教育の闇。そしてこのイブリンに対する復讐とも言える遺言は、母親の異常なまでの数学へのこだわりが前半で強く描かれれば描かれるほど、効いてくる演出になってるんです。
それが本当に上手だなぁと思いましたね。

まとめ

パンフレットで初めて知りましたが、特別な子ども達に受けさせる「ギフテッド教育」というものがあるんですね。

学校に適応できない子供は「普通ではない」ように見えて実は才能を持っている・・・。というのは親にとってとても大きな希望になりますよね。

だからと言って、本当に一般的な子どもたちの過ごす時間から切り離し、特別な教育を与えることだけが彼らのためになるのか?という疑問。本作はそこにスポットを当てた映画です。

そして、ただ単純に「子どものあるべき場所」というものを示しているだけでなく、「ギフテッド教育」で目覚ましい結果を残せなかった人もまた親になる、という教育が残した傷の連鎖のようなものも合わせて見せてくれるところがとっても興味深い作品。

普通に生きる、その人らしく生きる、そして何よりも「自分が楽しめる人生を歩む」事の大切さを教えてくれる。素晴らしいです。

クスッと笑える場面もあるし、笑って泣けてほっこりできる、

2017年では、上位3本に入る名作!

最後にこれだけ

猫を救う人に悪い奴はいないよ!!!!!(笑)

 

 


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ゴジラ初の長編アニメ映画『GODZILLA 怪獣惑星』ネタバレ&感想

二十世紀最後の夏。
その日人類は、地球という惑星の支配者が自分たちだけではないと知った―――

まさかの、ゴジラ初の長編アニメ化!!!!です!!!
しかもCGアニメーーー!!コケそうで怖い!!

どうもちびぞうです!

そう思っていた・・・んですが、劇場で何度も予告編を見ていたら「お、面白そう・・・」となって、うっかり劇場に足を運んでしまいました。声優陣も豪華なのでそっち方面でもお客さんが集まりそうですね~。

小野D(小野大輔さん)好きなんですが、観てみるまで出ている事を知りませんでした(笑)

ちなみにパンフはこんな感じ。

マットでテカりのある紙に、ツルツルゴジラが印刷されています。横開き!50Pで税抜き787円。ちょっぴりお得感ありますね!
個人的にすごい!!!と思ったのは、劇中に出てくる論文「ゴジラ完全殲滅の可能性と新戦術について」がパンフの中に織り込まれていることです(笑)

どなたが書いたのか載ってませんが、綿密に考えられているんだなぁと・・・(内容は全く理解できませんが)(笑)

劇場の入り口では、入場者特典のゴジ消し(消しゴムの機能はないらしい/笑)も一人一つ、配られていましたー。

【映画情報】

【制作国】日本
【監督】静野孔文、瀬下寛之
【ストーリー原案/脚本】虚淵玄(ニトロプラス)
【シリーズ構成】虚淵玄(ニトロプラス)、村井さだゆき
【副監督】森田宏幸
【キャラクターデザイン原案】コザキユースケ
【造形監督】片塰満則
【コンセプトアート】川田英治
【演出】吉平”Tady”直弘
【プロダクションデザイン】田中直哉、フェルディナンド・パトゥリ
【CGキャラクターデザイン】森山佑樹
【美術監督】渋谷幸弘
【色彩設計】野地弘納
【音響監督】本山哲
【音楽】服部隆之
【主題歌】XAI – “WHITE OUT”
【出演([]内は役名)】

  • 宮野真守[ハルオ・サカキ]

  • 櫻井孝宏[メトフィエス]

  • 花澤香菜[ユウコ・タニ]

  • 杉田智和[マーティン・ラッザリ]

  • 梶裕貴[アダム・ビンデバルト]

  • 諏訪部順一[ムルエル・ガルグ]

  • 小野大輔[エリオット・リーランド]

  • 三宅健太[リルエル・ベルべ]

  • 堀内賢雄[ウンベルト・モーリ]

  • 中井和哉[ハルエル・ドルド]

  • 山路和弘[エンダルフ]

  • 山本兼平[タケシ・J・ハマモト]
  • 高橋伸也[ジャック・オサリバン]
  • 堀越富三郎[ダイチ・タニ]
  • 柳田淳一[マルコ・ジオーネ]
  • 石谷春貴[ジョシュ・エマーソン]
  • 須嵜 成幸[ベンジャミン・スミス]
  • 浜崎奈々[女性レポーター]
  • 菅原雅芳[男性レポーター]
  • 内野孝聡[男性キャスター]
  • 小松奈生子[管制官]
  • 洲崎綾[管制官]
  • 各務立基[老人]
  • 平ますみ[老人]
  • 鷄冠井美智子[揚陸艇操縦士]
  • 渡辺はるか[揚陸艇操縦士]
  • 濱野大輝[ホバー操縦士]
  • 小澤亜季[ミアナ]

【公開日(日本)】2017年11月17日
【上映時間】89分
【配給】 東宝映像事業部
【映倫区分】G
【次作】『GODZILLA 決戦機動増殖都市』
【IMDB】7.2/10.0  (およそ55人の評価)

【あらすじ】

20世紀末、巨大生物「怪獣」とそれを凌駕する究極の存在「ゴジラ」が突如として地球に現われた。人類は半世紀にわたる戦いの末に地球脱出を計画し、人工知能により選ばれた人々だけが移民船で旅立つが、たどり着いた星は人類が生存できる環境ではなかった。移民の可能性を閉ざされた船内では、両親の命を奪ったゴジラへの復讐に燃える青年ハルオを中心とする「地球帰還派」が主流となり、危険な長距離亜空間航行を決断。しかし帰還した地球では既に2万年もの歳月が流れており、ゴジラを頂点とした生態系による未知の世界となっていた……。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレもしてるよ!)】

☆3.7/5.0

ふっつーーーーーに!!!面白い!!!

まず、脚本の虚淵さんと言えば鬱な話を書く人・・・というイメージあるんですが、期待を裏切らない話の展開でしたねー。

ストーリー的には、人類は一度ゴジラから逃げ出し宇宙へ行って、20数年経った頃にゴジラを倒すための論文が書かれ「勝機があるかも?」と思って地球へ戻る。というシンプルなもの。
もちろん宇宙で暮らせる星とかも探していたんですが、それを見つける前に人類は宇宙船での暮らしに疲弊しきっていて、いつ食料と酸素が尽きてしまうか・・・という不安と戦う日々。なので、勝機があるのであれば地球へ戻り、ゴジラを駆逐して自分たちの故郷を取り戻そう!と奮起する・・・という”最後の賭け”とも言える戦いに身を投じるわけなんですね。

そして何万光年と離れている場所からワープして地球へ帰るので、人類的には20数年の時間しか経っていないのに地球的には2万年近い時間が経過している・・・という。実はここが物語のミソ。

ゴジラを倒す作戦はこう。

実はゴジラはATフィールドのような防護壁を体の表面に出していて、攻撃がほとんど効かないんです。
しかし主人公のハルオくんが発見したのは、この防護壁も完ぺきではなく、100万分の1?秒(だったかな?)くらいの時間、微細な乱れが生じているという部分。この、乱れの部分を計算しそこに攻撃を当てることで防護壁を破壊、攻撃が当たるようになったら総攻撃をしかけよう!みたいな、簡単に言えばこんな感じ。

この倒す途中の感じは「まずは背びれを破壊してから・・・肉質を柔らかくして・・・」って感じでモンハン見てるみたいでしたね(笑)

そして見事に

もちろん、仲間の犠牲も出しつつですがなんとか倒す!!

しかし・・・、ホッとしたのもつかの間・・・今度はさっきのゴジラのはるかにデカい個体が地下から現れる・・・!!!
ここがどんでん返りポイント(笑)そして鬱・絶望ポイントでもあります。

なんと、二万年も経つ間にゴジラは、息絶えるどころか更なる進化を遂げていた!!!ということみたいです!!!

今までのゴジラの咆哮とは比べ物にならない、真ゴジラの咆哮にブルルと身が振るえてしまいました!!(笑)

今倒したやつ、まさかの子ども!?十分強かったのに!?あーこれ全員死んだわ・・・せっかく仲間もたくさん犠牲になったのに・・・という絶望感、そしてそこでエンドクレジット。

うーんたまらん!!

最高にカッコよかった

最高にカッコよかったのは、小野大輔さん演じるエリオット・リーランド隊長!!
一緒に観た友人が「エルヴィン(進撃の巨人の団長)そのものじゃん」と言っていて、声も一緒だし
完全にキャラ被りしてますが(笑)とにかくカッコいい。

地球に降り立ってみたはいいものの、生態系が大きく変化していて、植物ですら肌が切れるくらい鋭い葉を持つようになっているし、さらにゴジラの亜種みたいな鳥も襲ってくるしで”想定していたより遥かに危険な状況”だった。
そこで撤退命令を出すエリオット隊長。「ゴジラはもういい、出来るだけ多くの人員を宇宙船へと帰すんだ!退避退避ーーー!!!」と一生懸命な隊長。
しかしハルオくんは何が何でもゴジラを倒したい、無理な特攻とかもしちゃう。
戸惑う隊員へ向かって銃を向け「従わないなら降りろ」と命令するエリオット隊長。

自分の命欲しさに隊員を降ろすなんてなんて非道なやつ!!!

・・・と。思いきや!!!!!

エリオット隊長、自らの命を賭してゴジラの防護壁破壊のためにつっこんだ・・・!!(だから隊員を降ろして自分一人になったのね・・・)

あれはずるい。かっこよすぎます。しかも小野D。私得すぎる。

残念ポイント

これ、三部作だと知らずに観に行ったんですが、エンドロール後に2作目の予告が出ます。

それを見てガッカリ・・・。

まさか続編ありきだったとは・・・。二万年後の地球に降り立った時に人影?のようなものが見えてそれが伏線にもなっていたんです、が・・・個人的には微妙。

虚淵さんらしい絶望の終わり方、ゴジラの無敵感。さいこう。と思っていただけに、続いてしまうことがとっても残念でしたね・・・。

まとめ

続編があるのが残念、と思いつつCGアニメにしてはかなり映像も綺麗でしたし抵抗なく観れたので、おそらく2も劇場に足を運んでしまうでしょう・・・。

この監督、ゴジラ作品は一つも観てない状況で監督を依頼されたようですが(一回はそれを理由に断ったらしい)、ゴジラファンが観るとどういう感想になるのか非常に気になります。
シン・ゴジラよりは評価が下がりますが、それでもかなり面白かった部類だと思うんですよね~・・・私は。

 

 


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実写版映画『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN(前編)』ネタバレ&感想

この世界は、残酷か。

よくぞこの作品を実写化したなぁ・・・というのが第一印象。

この映画を観た2015年の段階では、原作は12巻(エレン奪還作戦)まで、アニメとアニメ映画は観賞済という状況でした。

脚本に映画評論家の町山智浩さんが参加ということで、当時大変話題になりましたね~。

パンフレットはこんな感じ。

ちょっと分かりにくいですがメタリックな表紙の加工になっています。A4サイズっぽい大きさ。42ページで税抜き662円。まぁまぁなお値段。

【映画情報】

【制作国】日本
【監督】樋口真嗣
【脚本】渡辺雄介、町山智浩
【原作】諌山創
【特撮監督】尾上克郎
【音楽】鷺巣詩郎
【撮影】江原祥二(J.S.C)
【照明】杉本崇
【美術】清水剛
【録音・整音】中村淳
【録音】田中博信
【扮装統括】柘植伊佐夫
【特撮美術】三池敏夫
【特殊造形プロデューサー】西村善廣
【スタントコーディネーター】田淵景也
【編集】石田雄介
【テクニカルプロデューサー】大屋哲男
【VFXスーパーバイザー】佐藤敦紀、ツジノミナミ
【音響効果】柴崎憲治(J.S.A)
【主題歌】SEKAI NO OWARI – “ANTI-HERO”
【出演([]内は役名)】

  • 三浦春馬[エレン]

  • 長谷川博己[シキシマ]

  • 水原希子[ミカサ]

  • 本郷奏多[アルミン]

  • 三浦貴大[ジャン]

  • 桜庭ななみ[サシャ]

  • 松尾諭[サンナギ]

  • 渡部秀[フクシ]

  • 水崎綾女[ヒアナ]

  • 武田梨奈[リル]

  • 国村淳[クバル]

  • 石原さとみ[ハンジ]

  • ピエール瀧[ソウダ]

【公開日(日本)】2015年8月1日
【上映時間】98分
【配給】東宝
【映倫区分】PG12
【次作】実写版映画『進撃の巨人 エンド オブ ザ ワールド(後編)』ネタバレ&感想
【IMDB】5.1/10.0  (およそ10,000人の評価)

【あらすじ】

100年以上前、突如現れた巨人たちに人類の大半が捕食され、文明は崩壊。生き延びた人々は巨大な壁を三重に築き、その中で暮らしていた。壁に守られた安寧とした生活に苛立ちを覚えるエレンは、まだ見ぬ外の世界を夢見ていたが、ある時、そんなエレンの目の前に人類の想定を超える超大型巨人が出現。壁の一部を破壊し、そこから巨人たちが町になだれ込んでくる。次々と巨人が人間を食らう地獄をからくも生き延びたエレンは、2年後、対巨人兵器の立体機動装置で武装した調査兵団の一員になっていた。調査兵団は壊された壁の修復作戦を決行するが……。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレもあるよ!)】

☆2.0/5.0

わりと長い前置き

感想というか・・・なので全然飛ばしていただいて構いません(笑)

 

まず最初に。実写化に対する文句とかはもうどうでもいい
人気が出れば実写化するのが当たり前になってきているし(低迷し続ける日本映画界で、世界に注目してもらうにはMANGAの力に頼るしかない部分があるのは仕方ないしむしろOTAKU文化は武器にすべきと思う)、中には成功してるものあるしね!!!

今作が実写になると知ってからずっと敬遠していたんですが(予告編観ればキャラ改変は一目瞭然だし嫌な予感しかしてなかった)じわじわと届く前情報は
「海外で大絶賛!」
「試写会後、炎上。原作ファンぶち切れ」
「中には意外に高評価な人も」
と、二転三転!!

本当のところはどうなの?と気になりまくってしまい、気付けば町山さん(脚本を担当する一人で、映画評論家)のラジオを聴いていた・・・。

「この映画は絶対に勝ち目のない戦いに挑む話。だから作る側もそうじゃなきゃおかしい(つまり叩かれる覚悟の上で挑んでる)」

この言葉を聞いて、本当だよなぁうまくやったってどうせ叩かれるのにそこに挑むのはまさに進撃の巨人状態だよな・・・と妙に胸を打たれ「その心意気を観に行こう!たとえ原作と全く違ったとしても!!」と劇場での観賞を決めました。

前置き終わりようやく感想(辛口)

結論から言えば、大体が中途半端!!!

良かった点を悪かった点が遥かに上回り、面白さを消してしまっていました。

結局ガッカリさせられたし、人目に付くところ(ラジオ)でファンも多い評論家が自分の作品の評価を底上げするため誘導しているようにも思えてしまい、鑑賞前に聞いた町山さんの熱弁に引いてしまいすらした。(この人は出来あがったものを冷静に見れているのだろうか)
作り手も叩かれるの覚悟で命かけて挑んだって言うなら、原作と違いがあってもそれなりに観れるものになってなければカッコ悪いじゃないですか・・・。

結局これって炎上商法なんですよね。
メンバー全員違う名前にして、漫画とは全く違うものにしても良かったのに、中途半端に主要人物の名前を使ったのは、叩かれたくてやった、そんな風にしか・・・。
私、乗せられてしまった。そう思うしかない。

とりあえず、良かった点と悪かった点を箇条書きにしていきます!
(私も命かけて引かれる覚悟で本音書くよ!)

*良かったところ

  • 超大型巨人出現→巨人群襲い来る!シーンの地獄絵図っぷり。
    巨人の怖さは原作よりもアニメよりもこちらが圧倒的に上。最恐。あまりの恐ろしさに感動して涙が滲みさえした。これは期待出来るぞ!!そんな風に思えた序盤の神体験
  • リヴァイさんがいなかったところ
    進撃の巨人でおそらく最強の人気を誇るリヴァイさんは登場せず、代わりに長谷川博己さん演じる「シキシマ」というキャラがリヴァイさんのポジションのキャラとして登場しています。理由はどうあれ、実写化が難しいと判断したら潔くキャラを削除する。この姿勢いいよね。だってリヴァイさんほどの人気キャラ、誰かが演じるとか無理だと思う。絶対に叩かれますもん。
    むしろ全員削除しても良かったんですよ!!!

*悪かったところ

  • キャラ設定の弱さ、中途半端さ
    序盤に主要メンバーの絆の深さが描かれていないため、静かにしなきゃダメって言われてるのに絶叫しちゃうほどキレたり、アルミンのために自分から巨人の口の中に突撃するエレンの心情や、後半、巨人の正体がエレンだという事に気付けるミカサなどなど・・・彼らの行動理由に全く理解が及ばない。
  • アニメ調演技の役者映画調演技の役者が入り混じってて全体の統一感にも欠けてる。
  • それからシキシマさんは一体何がしたい人なのか、読めない。
    女自慢して高みの見物して余裕っぷり見せてるけど貴方の凄さ全然伝わってきてません!!逆に噛ませ犬っぽさが出まくってる!「お邪魔したかな?」とか言いながらダイレクトにリンゴ投げてきてるじゃん!かまってちゃんか!もっと人類最強、というところを見せつけて欲しかったですね。
  • 立体起動装置が遅い(色んな意味で)
    飛ぶ速度が遅く感じてしまい爽快感ゼロ。これはアニメと比べてしまっているかも。あと使い出すのも遅い。絶望的な状況で勝ち目のない戦いに挑むんだから出し惜しみせず使わなきゃ何のための立体起動装置よ?ってなりませんか。ちゃんと「まだ使えない」理由とかが明示されてれば良かったんだけど。
  • エロシーンも中途半端
    伏線でもないなら特に描かなくても良いようなぬるい濡れ場を挟む時点でB級ホラーのお約束か!?と思うほど安っぽさが出てしまってる・・・。どうせやるなら死んだ彼氏の上に跨り腰降って喘ぐ女団員、くらいのエグさでお願いしますよ!!絶望の世界なんでしょ!ここ(私に)引くとこね!!
  • 巨人がただの人
    迫力満点だけど、大きな人にしか見えないんだよなぁ。顔、どうにか出来なかったのかなぁ。ああいう恐怖の集団って、ゾンビと同じで没個性していることがモンスターとしての魅力だと思う。たくさんいるけどどれも同じような感じで印象に残らない。無個性の不気味さ。それなのに、どうも見たことあるような顔してるやつもいて、恐怖感が削がれてしまう。巨人群に目立つ奴がいたら個性を持ってる巨人の異端さが際立たなくなってしまうしね。
  • 巨人に慣れたら次は眠さとの戦い
    良かったところを二か所しか挙げてないのでお分かりかと思いますが、巨人の怖さに慣れると後半とにかく退屈で・・・寝落ちしそうになるのをこらえるので必死でした。時間稼ぎをしているかのようなグダついた展開が多くて後半の巨人VS巨人のところでも完全覚醒には至らず・・・。多分、時間配分がおかしいのでは。前半、メイン三人の関係性を描く時間をもっと割いてくれてれば、ドラマとしても面白くなったかもしれないですね。

まとめ

序盤にかなり期待させられて興奮したせいで、観終わった後のガッカリ感も大きかったです。出来るだけ原作と切り離して観てみたつもりだったけどやっぱり難しい。

とりあえず、作り手が頑張ってるのはどこの国の映画でも同じはずなんだから、やっぱり作り手の苦労まで加味して面白さに影響が出てはいけないなと思いましたね。


後半のエンドオブザワールドについての鑑賞は・・・
今作では光る部分があった。し、圧倒されて涙を滲ませ感動した自分もいた。
まだ物語の途中なんだし、後編を観て評価がガラリと変わる可能性も否めない。結局劇場で観ちゃうかもしれない。と、悩んでいました。

結局劇場で観ました(笑)

後編についてもそのうち記事を上げると思います。
ここまで読んで頂きありがとうございました!

 

 


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世紀の対決!『バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生』ネタバレ&感想

―――夢の中で、光に導かれた。美しいまぼろしだった。

あぁー!!これは『ジャスティス・リーグ』を観る前に鑑賞しとくべきだったー!!!となるやつ!どうもちびぞうです!

ちなみに吹き替えで鑑賞しました!

流れとしては、

マン・オブ・スティール』→『本作』→『スーサイドスクワッド』→『ワンダーウーマン』→『ジャスティスリーグ』

という感じですが、赤字だけでも押さえておくと『ジャスティスリーグ』が楽しめると思いますね!

私は今作を観ずに『ジャスティスリーグ』を観てしまったので、ちょっぴり後悔しました・・・。

→関連記事

バットマン主催のヒーロー祭り!映画『ジャスティスリーグ』ネタバレ&感想

公式サイトはこちら。

【映画情報】

【原題】Batman v Superman: Dawn of Justice
【制作国】アメリカ
【監督】ザック・スナイダー
【脚本】クリス・テリオ、デビッド・S・ゴイヤー
【原案】ザック・スナイダー、デヴィッド・S・ゴイヤー
【原作】DCコミックス
【製作】チャールズ・ローベン、デボラ・スナイダー
【製作総指揮】クリストファー・ノーラン、エマ・トーマス、ウェスリー・カラー、ジェフ・ジョンズ、デビッド・S・ゴイヤー
【共同製作】ジム・ロウ、グレゴー・ウィルソン、カーティス・カネモト
【スーパーマン考案】ジェリー・シーゲル、ジョー・シャスター
【バットマン考案】ボブ・ケイン、ビル・フィンガー
【撮影】ラリー・フォン
【美術】パトリック・タトポロス
【衣装】マイケル・ウィルキンソン
【編集】デビッド・ブレナー
【音楽】ハンス・ジマー、ジャンキー・XL
【視覚効果監修】ジョン・“DJ”・デジャルダン
【出演([]内は役名)】

  • ベン・アフレック[ブルース・ウェイン/バットマン]
  • ヘンリー・カビル[クラーク・ケント/スーパーマン]
  • エイミー・アダムス[ロイス・レイン]
  • ジェシー・アイゼンバーグ[レックス・ルーサー]
  • ダイアン・レイン[マーサ・ケント]
  • ローレンス・フィッシュバーン[ベリー・ホワイト]
  • ジェレミー・アイアンズ[アルフレッド]
  • ホリー・ハンター[フィンチ議員]
  • ガル・ガドット[ダイアナ・プリンス/ワンダーウーマン]
  • TAO Okamoto[マーシー・グレイブス]
  • スクート・マクネイリー[ウォレス・キーフ]
  • カラン・マルベイ[アナトリ・クナイゼフ]
  • ローレン・コーハン[マーサ・ウェイン]
  • マイケル・シャノン[ゾッド将軍]
  • リプリー・ソーボ[セージ]
  • レベッカ・ブラー[ジョニー]
  • ハリー・レニックス[スワンウィック]
  • ケビン・コスナー[ジョナサン・ケント]
  • レイ・フィッシャー[サイボーグ]
  • エズラ・ミラー[ザ・フラッシュ]
  • ジェイソン・モモア[アクアマン]

【公開日(日本)】2016年3月25日
【上映時間】152分
【配給】ワーナーブラザース映画
【映倫区分】G
【前作】マンオブスティール
【次作】スーサイド・スクワッド
【IMDB】6.6/10.0  (およそ512,100人の評価)

【あらすじ】

バットマン(ベン・アフレック)は、両親の殺害現場を目撃したという過去のトラウマから犯罪者一掃に力を注ぎ、一方超人的能力を持つスーパーマン(ヘンリー・カヴィル)は、その力を人類のために惜しみなく使ってきた。だが、その破壊力の強大さゆえに、スーパーマンは人々からバッシングを受けるようになり……。【引用元:シネマトゥデイ

【感想(ネタバレ)あり】

☆2.3/5.0

思ったより面白くなかったやつ・・・。

というか、ツッコミどころが満載!!!!

なのでそういう意味ではものすごく楽しい映画にはなっています(笑)

オープニング映像のカッコよさ

ザック・スナイダー監督のファンとしては、映像に関して贔屓目に見てしまう部分もありますが・・・!いいよね!好きなんだもの!

オープニング、ブルース(バットマン)が子どものころに両親を強盗に殺され、そしてお葬式をする・・・というシーン。
お葬式から逃げ出したブルースは森の中を駆ける・・・そして自然洞窟?に落ちてしまう。しかしそこで、大量に羽ばたく蝙蝠達がブルースの周りを円を描くように飛び上がると、ブルースの体も洞窟の天井に開いた光の穴へと戻るように飛び上がっていく・・・。

これはブルースの過去を見る夢の映像なんですけど、すごく神秘的でスナイダーさんお得意のくすんだ色合いの画面、そしてスローモーションがとってもクール!

ファンにはたまらないですね~~~~~

ジェシー・アイゼンバーグが出演している!

なんというか・・・マーベルファンとしてはDCに取られてしまった感!(笑)
それにしてもアイゼンバーグさんは本当に最近人気ですね・・・イイ俳優だからなぁ・・・。

彼の演じるレックス・ルーサーというキャラクターは今作のヴィランというか悪役なんですが、彼の目的は自分の会社で犯罪や悪の宇宙人に対する抑止力になるようなスーパー武器(宇宙船から採ったエメラルドの放射線物質を使う)を作ること。
そのためには世の中のメタヒューマン(ヒーロー的な能力を持った人)が邪魔!だからスーパーマンとバットマンが戦い合って相討ちさせよう!と裏でこっそり画策する役なんですね。
彼の、パーティでのスピーチの下手さ加減が「経営者」としては才能があまりなく、父親の七光りで社長になっている・・・というところが透けて見えていました。サイコパスが権力を持つと恐ろしい!と思いつつ

彼が「ヒーローは万人を助けることなんて出来ない!親父が僕を殴っていた時、誰も助けに来なかったからだ!」とスーパーマンに言うシーンが切なくて・・・。あー彼にもこうなった事情があるのか!とうっすら見えてくると、とても深みのあるキャラなのかな・・・という気持ちにもなってきます。

スーパーマンを否定する人たちの感覚は「神は助けてくれない」と嘆く人たちに似ていますね。なのでこの世界ではスーパーマン=神という構図なのかな、と感じるシーンでもありました。

でもアイゼンバーグさんの丸刈りは嫌だぁああああ・・・!!

ワンダーウーマンという救い

とっても個性的な背中がガッパーと開いたドレスを3、4着披露してくれます!相変わらずお美しい!!

そして、今作では彼女は戦わないのかなぁ・・・と諦めかけたところでの

ワンダーウーマン登場!!!

多分ここでかなりテンションが上がった方は多いはず!
そして元々ダイアナがワンダーウーマンだという事を認識してない人(ワンダーウーマンから観てない人)も「この女性もヒーローなんだ!素敵!」と一目惚れしてしまうこと間違いなし!!

じらしてじらして~満を持してのヒーローコスチュームの登場、そして戦いのシーンは本当に素敵で、この映画の中で一番の盛り上がりは彼女がかっさらって行ったと言っても過言ではないでしょう・・・(笑)

ツッコミどころまとめ

  • とにかく時間が長い、脚本がややこしい
    ものすごく長い。話の流れはシンプルなのに、とっても話がややこしく分かりにくく感じてしまう。
  • とにかく夢オチが多い
    三回以上は夢オチあります。何かあるたびに「こ、これも夢オチかな・・・?」と思ってしまう!(笑)
  • バットマンがスーパーマンを倒そう!と決める理由が無理やりっぽい。
    ルーサーが裏で手を回していてスーパーマンと敵対するようになる、という流れは分かるんですけど、バットマンがスーパーマンを倒してやるぜ!!!とまるで親を殺されたかのように憎んでる風なのがいまいちわからない。「あぁー!これは倒したくなっても仕方ないよね!」という明確な理由があまりないように思えました。
  • 24時間警備体制で守られるロイス・レインたん
    アフリカだろうと、レックスコープの屋上だろうと、瓦礫の下の水の中だろうと、ロイスがピンチになると最優先でやってくるスーパーマン(笑)あまりに完璧な警備体制に笑ってしまうう(笑)
    だって!激しい戦闘のさなかでも、ロイスが瓦礫を叩く音を聞き分けるんですもん!彼女のための専用装置としか思えないぃぃ
    あと、戦闘中にイチャつかないで!!
  • 湯船の中に靴のまま入らないで!!
    「助けてくれるのは嬉しいけどそのせいで犠牲も出てる。私たちの関係は限界なのかも」と言うロイスの入ってるバスタブに服も脱がずに靴のまま入るクラーク!!
    き、きたないよ・・・
    と思ってしまいました(笑)しかもその後イチャイチャしてロイスの話を誤魔化してるし(笑)
  • スーパーマンの衣装のまま合衆国会議に現れる
    シュールで笑ってしまいました(笑)
  • まさかの母親の名前が同じだった問題
    これが一番ツッコミを入れた部分なんですけども(笑)めちゃ笑いました。
    バットマンがスーパーマンを倒そうとする理由も不明瞭なうえ、それを止める理由もまさかの母親の名前が一緒だったという・・・(笑)その偶然なかったらどうするのこの映画!!!!
  • エメラルドの放射線物質最強じゃん
    数いるヒーローのうち、スーパーマンの強さはチート級。しかしそんな彼もエメラルドの放射線物質とやらで作ったガスを吸っただけで普通の人間のように弱ってしまう・・・。まぁ、完璧超人よりは何か弱点があった方が楽しいんですけど、しかし弱くなる度合いがまたすさまじい・・・
  • エンドロール後の映像もない・・・
    期待してた人、特に映画館で観た人はがっかりでしょうね。私はいつもエンドロールは最後まで観る派なので別になくても良かったですが。ちょっとだけ、ないのかー。と思いまいした。

嬉しかった台詞たち

吹き替えならではのものもあると思うんですが

マイクの調節をするアルフレッドが
「バスガス爆発」を連呼してたのが可愛かったです。

「ピエロ姿の異常者に悩まされた過去がある」
これは、過去のバットマンのシリーズもきちんと世界観として引き継がれている感じがして嬉しかった台詞。

「かかとを3回鳴らしてカンザスに帰ったか」
ロイスの上司が言った台詞ですが、これは「オズの魔法使い」のオマージュですよね。思わずニヤり。

 

めっちゃ長くなってしまったのでまとめはなし!

ツッコミどころ満載で、あまり面白い!と手放しで褒められるような感じでもないので『ジャスティスリーグ』を観るなら観るべき作品。と言った感じでした。まる。

 

 


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映画『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』ネタバレ&感想

もういちど輝くために、 もういちど愛されるために、 すべてを手放し、羽ばたこう。

アカデミー賞で作品賞・監督賞・脚本賞・撮影賞を受賞し、その他主演男優賞などでも多数ノミネートをされたアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督×マイケル・キートンの、なんとも表現しにくい作品(笑/特にジャンルが)。アカデミー賞以外でも多数の映画賞を受賞している非常~~~~~に評価が高い作品です!

イニャリトゥ監督と言えば、レオさんがよ~~~~やくアカデミーを獲った『レヴェナント 蘇りし者』なんかの記憶が新しいですね!それ以前の作品では『バベル』くらいしか観ていなかったんですが・・・私的にはあまり好きな監督さんではなかったという・・・。

しかし、今作にはなかなか唸らさせられました。

パンフはこんな感じ!

激お洒落!!!!58ページで税込み860円という値段に見合う分厚さです。

珍しく左開き。最後の方に配給の20世紀フォックスの子会社である「フォックスサーチライトピクチャーズ」の紹介(どんな映画を配給しているか)等の情報ページもあってなかなかにボリューミー。

【映画情報】

【原題】Birdman or (The Unexpected Virtue of Ignorance)
【制作国】アメリカ
【監督】アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
【脚本】アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、ニコラス・ヒアコボーネ、アレクサンダー・ディネラリス・Jr、アルマンド・ボー
【製作】アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、ジョン・レッシャー、アーノン・ミルチャン、ジェームズ・W・スコッチドープル
【撮影監督】エマニュエル・ルベツキ、ASC/AMC
【プロダクション・デザイナー】ケヴィン・トンプソン
【編集】ダグラス・クライズ、スティーヴン・ミリオン,A.C.E
【キャスティング】フランシーヌ・メイスラ―,CSA
【衣装デザイナー】アルバート・ウォルスキー
【ドラム・スコア】アントニオ・サンチェス
【製作総指揮】クリストファー・ウッドロウ、モリ―・コナーズ、サラ・E・ジョンソン
【出演([]内は役名)】

  • マイケル・キートン[リーガン]

  • ザック・ガリフィナーキス[ジェイク]

  • エドワード・ノートン[マイク]

  • アンドレア・ライズブロー[ローラ]

  • エイミー・ライアン[シルヴィア]

  • エマ・ストーン[サム]

  • ナオミ・ワッツ[レズリー]

  • リンゼイ・ダンカン[タビサ]

  • メリット・ウェヴァー[アニー]
  • ジェレミー・ジャモス[ラルフ]
  • ビル・キャップ[クレイジー・マン]
  • ダミアン・ヤング[ガブリエル]

【公開日(日本)】2015年4月10日
【上映時間】120分
【配給】20世紀フォックス映画
【映倫区分】PG12
【IMDB】7.8/10.0  (およそ462,200人の評価)

【あらすじ】

かつてスーパーヒーロー映画「バードマン」で世界的な人気を博しながらも、現在は失意の底にいる俳優リーガン・トムソンは、復活をかけたブロードウェイの舞台に挑むことに。レイモンド・カーバーの「愛について語るときに我々の語ること」を自ら脚色し、演出も主演も兼ねて一世一代の大舞台にのぞもうとした矢先、出演俳優が大怪我をして降板。代役に実力派俳優マイク・シャイナーを迎えるが、マイクの才能に脅かされたリーガンは、次第に精神的に追い詰められていく。【引用元:映画.com

【感想(ラスト部分のネタバレ有り!)】

☆3.3/5.0

演出の面白さ!

まず最初にウキウキしたのはノートンさんとの舞台上での練習シーン!あんな風に、熱のこもった演技のやりとりしてみたい!って興奮してしまいました!!
次にウキウキしたのは、超絶カッコいいジャズドラムと台詞のセッション!!登場人物が喋るタイミングに合わせてドラミングする人のシークエンスが挟み込まれるんですが、リズミカル過ぎて観ながら肩が揺れてしまいましたよ恥ずかしい!あんな音響効果初めてでほんとにワクワクが止まりませんでした!!

脚本の面白さ!

バードマンというドッカーン!バコーン!!的な大衆向けヒーローモノ映画でかつて人気者になった俳優が落ちぶれ、過去の栄光に縛り付けられながらも演技派の役者として成功したいと葛藤する!この今時のハリウッド映画を皮肉るようなシナリオもたまらんんんんんん!!!と唸らせてくれました。
超能力があるように見えて本当はないのかも?どっちだーーという演出も好きだし、もはや亡霊のような扱いのバードマンも良い味出してます。
主演の人がバットマンだったことを知らなかったので本当に悔しかったなぁ。知ってたらもっともっと楽しめた。

残念だった点

さてここまではとっても好意的に書いてきたんだけども、しかし!

しかしだ!

どういう意図でこの作品が作られたのか後半からよくわからなくなってしまった。。この映画が何故アカデミーに気に入られたのか、納得した〜と思って観ていたのに。
まるで最後の最後で怖くなって結末を観る相手に委ねたように感じられて、途中の皮肉や風刺のような表現が全てなくても良かったもののように感じた(少なくとも私は)。

もしラストで死んでしまうならば、バードマンとの決別は意味をなさないですよね。せっかく、批評家を”本気で”仕事させるのに成功したのにも関わらず…筋が全く通らなくなるような気がして仕方がない。決別したように見えて、結局実弾に頼ることしかできなかった自分を嘆いたのか。どうにもしっくり来ない。
大衆向け娯楽映画を批判しすぎて反感買うの嫌だから中途半端にボカしたようにしか見えないんですよねぇ…本当に残念だ。
(本当はスコアは5.0から始まったんですが3.3まで落ちてしまった・・・)

まとめ

しかしながらこの作品は観る人によって本当に意見が変わるし、生きてた派死んでた派(死んでた派の中にもいつどのタイミングで死んだかで派閥がある)超能力使える派使えない派と議論が絶えません!!
周囲に語り合える映画好きがいる人にとっては、鑑賞後とても有意義に過ごせる映画であることは間違いないと思います(*’ω’*)

 

余談ですが、この映画を観たあとマイケル・キートンが「バードマン」に扮する『スパイダーマン/ホームカミング』を鑑賞すると色んな意味で楽しくなると思います(笑)

MCU参戦!映画『スパイダーマン : ホームカミング』ネタバレなし感想

 

 


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原作小説

ラスト2行で驚愕する系小説『イニシエーション・ラブ』映画版との違いと感想

何年も何年も積んでいたこの作品をようやく読みまして、更に映画版の方も鑑賞したので、どんな違いがあったか?をメインにレポートしていきたいと思いますー!

映画版の主演は前田のあっちゃんと松田翔太でしたね!

そっちの感想もあるよ!

切ない恋に隠された秘密。映画『イニシエーション・ラブ』ネタバレ&感想

ネタバレも多大にしていきますので、未見の方は本当に注意してください!(笑)

こちらの表紙、地味にカバーのサイズが本の大きさと合ってないんですよね・・・(笑)なぜ!と思ってめくってみると

なるほど!映画化するから慌てて包んだのね!という事がよく分かります(笑)
元々のこの表紙の方が好きだなぁ私は。

簡単なあらすじ

僕がマユに出会ったのは、代打で呼ばれた合コンの席。やがて僕らは恋に落ちて・・・。甘美で、ときにほろ苦い青春のひとときを瑞々しい筆到で描いた青春小説―――と思いきや、最後から二行目(絶対先に読まないで!)で、本書は全く違った物語に変貌する。「必ず二回読みたくなる」と絶賛された傑作ミステリー。(裏表紙より)

叙述トリックのネタ

ここから先、この物語の核心に迫るネタバレがあります。
映画版共に未見の方は決して先を読まないでください!


結局のところどういう部分で「二度読みたくなるか」という部分の解説をします。

side Aの物語は、鈴木とマユの出会いから恋人になるまでの流れ、そしてside Bの物語は、就職した会社で異動が決まり、静岡と東京で遠距離恋愛になってしまった鈴木とマユの恋物語が鈴木の浮気によって壊れていくまでを描いている。

・・・と、見せかけて。

実は、side A の鈴木とside Bの鈴木は名字が同じなだけの別人であり、時系列もA→Bという風に流れているように見せて実は同時進行(Bの鈴木と付き合ったのが先であり、Aの方が後の恋愛)だったりという二重のトリックになっている!!!

それを最後から二行目に、鈴木の下の名前を第三者に呼ばせる事によって「え?Aの鈴木とは違う人!?」という驚きを読者に与えている。

よーーーく読んでいると、マユが大好きだという「男女七人物語」のシリーズがAとBで前後していたり、「JR」という名称が馴染んでいるかどうかという部分で、時間軸にもトリックが隠されている・・・というのが読み解けたりする。きっとこれ以外にもヒントは沢山散りばめられていたんでしょうな!!

私はそれらのヒントをサラッと掴んでいて、違和感は持っていたものの、最後の最後までネタに気付けなかったのですごく悔しかったんですよね・・・。
しかし、それは事前に「叙述トリックの作品だよ」とオススメされていて読んでいたからこそ!何も知らずに読んでたらきっとヒントにも気付くことなく、ネタバレされても理解できなかったかもしれません(笑)

原作と映画の相違点

サイドAの鈴木は「鈴木A」、サイドBの鈴木は「鈴木B」と記載しています。
特に改変のない部分については触れていません。

原作 映画
鈴木Aの見た目 メガネをかけている。地味で生真面目そうで「NHKのアナウンサー」っぽい印象、素顔はイケメン。服にも頓着しないタイプ。 メガネはかけていない。地味で冴えないデブ男。→俳優:森田甘路
マユの見た目 決して美人ではないが愛嬌のある顔立ち、ファ二―フェイスと鈴木に評されている。男のようなショートカット。 ポニーテール。女性らしく、人目を引く可愛らしさ。→俳優:前田敦子
マユが鈴木の下の名前を聞いたタイミング 最初の合コン。 最初のデート。
2人のベッドシーン 鈴木Aとマユ。 鈴木B(松田翔太)とマユ。
酒が入ると鈴木は Aは記憶がなくなるほどはっちゃけてしまう時がある。
Bは暴力的になる。
特にどちらも酒を飲むとどうというシーンはない。
マユから鈴木へのクリスマスプレゼント 革製の財布とパスケースのセット。 ナイキの赤いスニーカー。「男の人にプレゼントしたことなくて」と言いつつ、鈴木ABどちらにも同じ物を贈っている。
ラスト、鈴木Bは マユの電話での反応に不穏な気持ちになり彼女との思い出を思い出す。 マユの電話での反応に不穏な気持ちになり、彼女がクリスマスに予約したホテルをキャンセルしたことを知らず一人で待っているかもしれないと思い、静岡まで会いに行く。そしてそこでマユと、鈴木Aとばったり鉢合わせる。

感想

ぶっちゃけた話、叙述トリックと知っていて読んでいたせいか驚きは少なかったですね。

最後の二行で全てを理解する、ということも私には難しく、再び読むにも至らずネットでどういう事だったのか解説サイトを見て回ってしまいました・・・。
実写化映画ではなかなかないことですが、これに限っては映画版の方がトリックとしてよく出来ていたし、ネタばらしも非常に分かりやすかったので、そちらの方が面白かったなー。と思いました。

個人的に、クリスマスのプレゼント、映画版では全く同じ靴を鈴木ABにプレゼントしていたマユですが、原作ではどうだったかな?と思ったら革製の財布とキーケースのセットを贈っているんですね。
多分、これは鈴木Bと別れなかったら二人とデートしていたであろうマユのプレゼントを両方鈴木Aが貰ったという事なんだろうなと解釈しました(笑)

そういえば、この記事を書くためにパラパラと見返していたら、二人が貸し借りしていた本の中に「十角館の殺人」があったのを見つけてニヤリとしました(笑)
やっぱり、叙述トリックのお話として非常に有名な綾辻さんの作品ですから、リスペクトしているんでしょうかね!!それとも、「こういう意味の驚きが来るよ」という、ささやかなヒントだったのかもしれないですね(笑)

 

 

 


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