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迷子の大人の自分探し。映画『ヤング・アダルト・ニューヨーク』ネタバレ&感想

「僕らは自由でありさえすればいい」

レンタル店にて、スターウォーズ新章でカイロ・レン演じるアダム・ドライバーさんのご尊顔を見つけてうっかり借りてきてしまいましたよね!!!ウフフ

ニューヨークを舞台にした世代の違う二組のカップルの交流を描いたコメディということなのですが…その他の俳優さんも、『マンマ・ミーア』のアマンダ・セイフリッド、『ザ・リング』のナオミ・ワッツ、『ナイト・ミュージアム』のベン・スティラーと豪華豪華。

監督さんは『イカとクジラ』『フランシス・ハ』のノア・バームバック監督…なんとなく、過去作を知ると「ほんとにコメディなんか?」という気がしなくもないですね(笑)

公式サイトはこちら

【映画情報】

【原題】While We’re Young
【制作国】アメリカ
【監督/脚本】ノア・バームバック
【製作】スコット・ルーディン、ノア・バームバック、リラ・ヤコブ、イーライ・ブッシュ
【撮影】サム・レビ
【美術】アダム・ストックハウゼン
【衣装】アン・ロス
【編集】ジェニファー・レイム
【音楽】ジェームズ・マーフィ
【音楽監修】ジョージ・ドレイコリアス
【出演([]内は役名)】

  • ベン・スティラー[ジョシュ]
  • ナオミ・ワッツ[コーネリア]
  • アダム・ドライバー[ジェイミー]
  • アマンダ・セイフライド[ダービー]
  • チャールズ・グローディン[ブライトバード]
  • アダム・ホロウィッツ[フレッチャー]

【公開日(日本)】2016年7月22日
【上映時間】97分
【配給】キノフィルムズ
【映倫区分】G
【IMDB】6.3/10.0  (およそ37,500人の評価)

【あらすじ】

8年間も新作が完成していないドキュメンタリー映画監督のジョシュと、妻のコーネリア。40代になり、人生にも夫婦にも何かが欠けていると感じるようになったある日、ジェイミーとダービーという20代のカップルと知り合う。時代に乗り遅れたくないとSNSに縛られる日々を送る自分たちに比べ、自由でクリエイティブに生き、レトロなカルチャーを愛する若い2人に刺激を受けたジョシュとコーネリアは、再び活力を取り戻していくが……。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレしているよ)】

☆2.4/5.0

なんというか雑というかまとまりがなくて散らかり切った部屋なのにオシャレに見える…

みたいなそんな感じですよね。多分。

やはり冒頭の不安は的中して、全体通して観るとそんなに「コメディ!!!!」という感じの映画ではなかったです。

おおまかなストーリー

意識高い系な若い夫婦のシャレオツでレトロなDIY生活に魅入られた主人公カップルだけど、そいつらなんかうさんくさくね?特にアダム・ドライバーくんうさんくさくね。

と思ってたらやっぱり胡散臭い奴だったー!!!

というお話。

ドキュメンタリー監督(しかし8年も完成させられない)のジョシュ(ベン・スティラー)に近付いてきたジェイミー(ベン・スティラー)は、ジョシュの作品のファンだと言って近づいてくるけどそれは真っ赤な嘘。実は大御所ドキュメンタリー監督を父に持つジョシュの妻コーネリア(ナオミ・ワッツ)に近付くことが目的だったのです。

そして、ジェイミーがジョシュに持ち掛けた「フェイスブックやってないんだけどそれをあえて始めてみて、誰でもいい。一番に友達申請してきたやつに実際にビデオカメラを構えて会いに行くんだ」というちょっと面白そうなドキュメンタリーの企画も、突発的な規格のようで実は出演者には最初から話がついていた…という嘘まじりのもの。

結局、いい刺激は受けたけど彼らとは決別して、自分たちは自分たちらしく生きていこう、と決める主人公夫妻…というオチですね。

別に若い世代と交流して刺激を得るのは良いことだと思うけどなぁ…。それが少しよくないこと=自分たちらしくなくない?というところに帰結してるのがもったいないというか。

散らかってる理由

それは「世代の違う夫婦との交流を通して自分らしさに気付く」というメインテーマの他にも「ドキュメンタリーとはなんぞや」「作品作りとはなんぞや」「夫婦とはなんぞや」「子どもを持つことの意味はなんぞや」といった子テーマが混在していて、うまくまとめられていない感じがするんですよね。

正直、ラストシーンを見るまでは「あぁ、子どもが持てないことにコンプレックスを持っていた夫婦がカルチャーに触れることで自分たちの人生を誤魔化そうとするけど、結局は子どものいる人生がイイってことで養子を選ぶのね」という大筋すら分からない感じ。

ドキュメンタリー制作であったり、ジェイミーのうさん臭さを暴こうとするシークエンスにサスペンス感もあったりして、もういろいろごった煮!!!

ぶっちゃけ、全てが計算されていて、ジェイミーというヘタレ監督のドキュメンタリーをジョシュが撮ろうとしていた…=撮られていたのは自分だったというオチなのかと思ってしまいましたよ。

世代の違う夫婦の刺激を受けていい方向へ変わっていく…って話でも良かったなぁ。

まとめ

アダム・ドライバーは無言で言葉を飲み込む演技をしたらもうすでにダークサイドに堕ちてるようにしか見えないのが問題だなー(笑)うさんくさいもんなー(笑)

いやかっこいいんですけどね!!!!!

 

冒頭の、友人夫婦の赤ちゃんを見に行った場面で、旦那が二の腕に超音波画像の写真をタトゥーしていたのには笑いましたけども(笑)(笑)コメディとして笑えるシーンはあんまりなく、ジャンルとしてもちびぞう的にはどちらかといえばヒューマンドラマ寄り、です。ご注意を。

 

 

 


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黒人と白人の芸人コンビの一生。映画『ショコラ ~君がいて、僕がいる~』ネタバレ&感想

「俺たちはコインと同じ、表裏一体だ。二人で一つ」

こちらもちびぞう母チョイスの作品でレンタルで観たもの。

1800年代から1900年初頭にかけて人気だった「黒人と白人コンビのピエロ」を元にした実話系ドラマです。

『最強のふたり』で一躍名をはせたオマール・シーが黒人芸人ショコラ役で出演しています!

そして観終わってから知ったんですが相方のフティット役のジェームズ・ティエレは「喜劇王チャーリー・チャップリン」の実孫だそうで!はや~なるほど!流石の演技でございました。

こちら、史実のショコラについて書かれた本と映画の違いについて書かれている三角絞めさんのブログ記事がありましたのでご紹介しておきますね~(*’ω’*)

【映画情報】

【原題】Chocolat
【制作国】フランス
【監督】ロシュディ・ゼム
【原案】ジェラール・ノワリエル
【脚本】シリル・ジェリー、オリビエ・ゴルス、ロシュディ・ゼム
【製作】エリック・アルトメイヤー、ニコラ・アルトメイヤー
【撮影】トマ・レテリエ
【美術】ジェレミー・ディシュ・リノル
【衣装】パスカリーヌ・シャバンヌ
【編集】モニカ・コールマン
【音楽】ガブリエル・ヤーレ
【出演([]内は役名)】

  • オマール・シー[ショコラ(ラファエル・パディーヤ)]
  • ジェームズ・ティエレ[ジョルジュ・フティット]
  • クロチルド・エム[マリー・グリマルディ]
  • オリビエ・グルメ[ジョゼフ・オレール]
  • フレデリック・ピエロ[デルヴォー]
  • ノエミ・ルボフスキー[デルヴォーの妻]
  • アリス・ド・ランクザン[カミーユ]
  • オリビエ・ラブルダン[ジュミエ]

【公開日(日本)】2017年1月21日
【上映時間】119分
【配給】東北新社、STAR CHANNEL MOVIES
【映倫区分】PG12
【IMDB】7.1/10.0  (およそ4700人の評価)

【あらすじ】

1897年、フランス北部の小さなサーカスで出会い、コンビを組み人気を博した白人芸人フティットと黒人芸人ショコラ。パリの名門サーカスの専属となった2人は名声を手にするが、人種差別の世間の偏見がショコラの前に立ちはだかる。その現実から逃れるかのように、ショコラはギャンブルに溺れていく。彼の才能を信じる相方のフティットは、ショコラを支え続けていく。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレしているよ!)】

☆3.0/5.0

三角絞めさんのブログでは結構史実と違う!ということが書かれていたので、ここでは実話ベースのフィクションという形で映画としてどうだったのか?という感想をば。

お話はすごく単純!

フランス北部の小さなサーカス団「デルヴォー座」で「くろんぼの王、カナンガ」という人食い族の役を演じていたラファエル。

そして同じサーカスで落ち目のピエロ、フティットも座長に「時代は20世紀なんだ、もっとモダンな芸を見せろ」と言われ過去に例のない”初の黒人と白人コンビ芸”を思いつく。

フティットに誘われ、「フティット&ショコラ」としてコンビをスタートするラファエル。

二人は一躍人気者になり、パリの大きなサーカス団に引き抜かれる。

そこでも大成功し、人気と富を得る二人。

しかし黒人が成り上がるのは白人への侮辱、と取る当時の差別の風潮もあり、ショコラの酒や女やギャンブルに溺れる性格もあり、慢心が空回りして「尻を蹴られる黒人ではなく、白人に尊敬される黒人になりたい」と挑戦したシェイクスピアの劇で失敗したりと、色々あるうちにコンビ仲も悪くなり、

最後はフティットに殴られる場面で避け、フティットを殴り返して笑いを取る。そして「これでも客は笑うんだ」とショコラが言い捨てる。そして二人は解散。

晩年のラファエルは小さなサーカスの裏方をしていたが、重篤な結核になってしまっていて瀕死の状態。そこへ現れたフティットと死の間際に友情を確認して…終了。

どん底→挑戦→成功→慢心→空回り→すれ違い→転落→和解

こんな感じですね!伝記映画だとよくあるっちゃよくある構成です。

キャストの演技がイイ!

主演二人の演技がすごーく良いです!

フティットの本物のピエロかこの人は!と思うような動き…すごい。

それから、「フティット&ショコラ」として初めてお客さんの前に出た時、奇異な目を向けられ唖然として棒立ちになってしまうショコラ。戸惑い、差別の目に恐れ、自分はここに立てる人間じゃないのか?と迷うような、そんな悲しい場面でした…が。そこでフティットがショコラの尻を蹴り上げると、会場から少しずつ笑いが。

この場面、黒人を蹴ることで笑いが起きたんだなぁという複雑な目でみてしまうシーンではあるんですが、劇中のショコラの瞳は輝いて、本当に嬉しそうに笑っていたんです。

その瞬間、ちびぞうも彼が芸人としてしていることを笑って認めてあげないとという気持ちになりましたね。芸の内容に笑ったというよりかは、楽しそうに演技する二人の芸に微笑んでしまう…そんな感じで完璧に物語に入り込んでしまったというか。入り込まされてしまう演技でしたね!

ショコラの才能を殺した黒人差別

この映画、黒人だからショコラがだめになってしまったのか、というとそうではない。

序盤からショコラの女好きなところは描かれているし、それが原因となって捨てた女の母親に不法滞在を密告され、捕まって拷問を受けることになってしまうんですよね。ある意味そこの根元の部分に黒人かどうかは関係なかったというか。自業自得というか。

シェイクスピアの「オセロ」だって評価していた人もいたはずで、確かにブーイングは受けていましたが・・・ボロボロになって更に追い込まれることになったのは、彼が酒とギャンブルにのめり込むタイプの人だったから…借金もかさんでいましたし。ギャンブル好きなのに弱い、というのも最初のデルヴォー座にいた時から描かれていましたね。

なので、転落の根元の部分と言うのはラファエル(ショコラ)という才能に溢れつつも怠惰で欲に正直な人物である、というところが一番大きいんだと思います。

しかし、彼の心に闇を落としたのは間違いなく差別もあった。父親も白人に使える奴隷だったし、実際に見世物のようになっている黒人たちも目にするし、拷問も受けるし。

彼の芸は立派な芸であったのに「白人に蹴られる黒人だからこそ受けた」という部分だけを本人が深く信じ込んでしまった、というのが悲劇の始まり何ですよね。

なんというか、人柄と世相が合わさって不幸が起きたというか、そんな感じ。ある意味では差別が彼を殺した、とも言えるでしょう。

ラストシーンに感動する理由

さんざん、劇中でショコラは「尻を蹴られる黒人として笑われるのは嫌だ」と”ショコラ”である自分を嫌っていましたが、晩年のショコラの部屋を訪れたフティットの目に映るのは、壁一面に貼られた「フティット&ショコラ」のチラシやポスター、写真の数々。

きっとあの頃には、ショコラは自分が笑われていたのではなく、芸人として人々を笑わせていたんだという事に気付けていた。そして、当時の人気や自分の才能にもやっと素直に向き合えるようになっていたのかな、と。最後にフティットが、ショコラがメ描いたメモに描かれたパラパラ漫画を見るんですが、その内容も黒人芸人ショコラが椅子を投げられずっこけるという内容のものでしたしね。

ちびぞう的に一番ジーンと来たのは、そのパラパラ漫画を見て思わずフティットが吹き出して笑いだしてしまうところ。

覚えている限りでは、フティットはショコラの芸で笑う、という事をあんまりしていなかったんですよねー。というか、フティット自体もショコラに対して裏方として日陰の存在を演じていた部分もあって(多分お互いにお互いの引き立て役だと思っていた部分があったんではないかな)彼もずっと影を抱えていたんですよね。そんなフティットが、心の底から可笑しくて笑ってしまう。それは劇中で初めてのことのように思えました。

そして、ショコラが自分の才能(パラパラ漫画)で最後に笑わせたのが相方のフティットであった…というのも本当にずるい!演出です。誰よりも認めて欲しかった相方に、笑いの才能を認めてもらった瞬間が最後の瞬間になるという…。二人が和解するのに最高に憎い演出でした…。

まとめ

散文過ぎて申し訳ない!まとめられない!

お笑い芸人が好きな人であれば、コンビの芸人で目立つ方の芸人とそうでない方の芸人がいて、大体は目立たない方がネタを考えていたりとか、あるもんですよね。

例えばちびぞうの好きなバナナマンだったら設楽さんがネタ考えてるし(設楽さんの方が好きだけど)、おぎやはぎだったら…あの二人はどっちが目立つとかないか…。三四郎だったら…ヒェー小宮がネタ考えてる…。うーん。東京03で一番地味な豊本はネタ作りに参加してないって言ってたな…。あ!サンドウィッチマンはトミー(黒い方)がネタ考えてますね!

ちょっとあてはまる芸人さんがちびぞうの好きな人たちにはいないんでアレですけども(笑)

カリスマ性があり、努力がなくても人気者になれるタイプの人と、才能はあるけども地味で縁の下の力持ち的なタイプの人のコンビだと、お互いがこんな劣等感を感じながら過ごしていた李するのかな…というのが垣間見えて、面白いです。

黒人差別がテーマではありますが、そんなに重く歴史を考えなくても観れる、と思うのでお笑い芸人の一生を覗き見るような感覚でレンタルしてみてはどうでしょうかね!(という雑な終わり)

最後に、映画のラストでも流れた本物の「フティット&ショコラ」の映像を貼っておきたいと思います。彼らの芸を100年経っても観られる、本当にすごい時代です(何)

 

 


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いまだ色褪せないゾンビコメディ。映画『バタリアン』ネタバレ&感想

あたしオバンバ、あなたの脳味噌食べさせて~

↑当時のキャッチコピー。すでにすごいパンチ。

皆さんの知っている「オバタリアン」という言葉の語源となったゾンビ映画はこちら!!!!

子どものころ家にあった『バタリアン』のビデオを観て、「腕だけになっても動くゾンビ」「墓から大量に蘇るゾンビ」「屋根裏に逃げ込むシーン」の記憶だけがあったちびぞう。

今回たまたま家族が「観てみたい!」と言ったので改めて観ることに…

今作はかの有名なゾンビ映画『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』のパロディ映画とされていますが、特にそちらは観ていなくても問題なく楽します!

【映画情報】

【原題】The Return of the Living Dead
【制作国】アメリカ
【監督/脚本】ダン・オバノン
【原案】ルディ・リッチ、ジョン・A・ルッソ、ラッセル・ストライナー
【製作総指揮】ジョン・デイリー、デレク・ギブソン
【製作】トム・フォックス
【制作補佐】グラハム・ヘンダーソン
【撮影】ジュールス・ブレンナー
【美術】ウィリアム・スタウト
【編集】ロバ―ト・ゴードン
【特殊メイク】ビル・マンズ
【音楽】マット・クリフォード
【出演([]内は役名)】

  • クルー・ギャラガー[バート]
  • ジェームズ・カレン[フランク]
  • ドン・カルファ[アーニー]
  • トム・マシューズ[フレディ]
  • ベヴァリー・ランドルフ[ティナ]
  • ジョン・フィルビン[チャック]
  • ジョエル・シェパード[ケイシー]
  • ミゲル・ヌニェス[スパイダー]
  • ブライアン・ペック[スクーズ]
  • ジョナサン・テリー[グローバー大佐]
  • リネア・クイグリー[トラッシュ]
  • マーク・ヴェンチュリニ[スーサイド]
  • キャスリーン・コーデル[大佐の妻]
  • アラン・トラウトマン、ロバート・ベネット[タールマン]

【公開日(日本)】1986年2月1日
【上映時間】91分
【配給】東宝東和
【次作】バタリアン2
【IMDB】7.3/10.0  (およそ44400人の評価)

【あらすじ】

ケンタッキー州ルイヴィル。フレディ(トム・マシューズ)はユニーダ医療会社で働くことになり、倉庫長のフランク(ジェームズ・カレン)に説明を受けた。フランクは、「Night of the Living Deadって映画を見たか?あれは実話なんだぜ」という。軍の細菌兵器が誤って死体を蘇生させ、しかもそのゾンビが秘密裡に処理される途中に移送ミスで、ここに運ばれたのだそうだ。地下室でフランクがゾンビの入ったケースを叩いてみせた時、突然ガスが吹き出した。一方、フレディの悪友たちは倉庫の隣りにある墓地で乱痴気パーティを始めた。【引用元:映画.com

【感想(オチまでネタバレしてるよ!)】

☆2.8/5.0

パロディ、という事で分かるかもしれませんが、今作はグロいシーンのあるコメディ映画です(笑)

非常にツッコミどころが多く、もはや追いつけません。そんなレベルです。

まず最初に「今作は実話を基にしています。なので、登場人物や組織の名前などは全て実名です」とかいう嘘八百な案内にニヤッとさせられます(笑)

今作のゾンビ

  • 走るゾンビの先駆けは『28日後…』とされているが、実は今作のゾンビこそが史上初の”走る系ゾンビ”
  • 血は出ない
  • 軍の細菌兵器(死体を蘇らせるガス)によって蘇った死体である
  • ガスがかかれば人間も生きたままゾンビになる
  • 人間の肉を食べるというより人間の脳を食べる
  • 頭を潰しても死なない。体を切断してもそれぞれの部位が独自に動く
  • 知能が高く、道具を使うこともできる
  • 知能が高く、喋ることもできる
  • 人間との対話も可能。脳を食べる理由は「死んでいる苦痛が全身を襲っている。その痛みを脳を食べることで消すことが出来る」ということらしい

おおまかな流れ

倉庫で補完されていた『ナイトオブザリビングデッド』(この映画が実話だったという設定)のガス入り死体。この入れ物を「丈夫さ!」と叩いたらバリンと割れてプシューとガスが吹き出してしまいます(笑)

ガスが倉庫内の死体を蘇らせる

映画のように頭を潰せば死ぬ!と思ってツルハシでカーン!とやってみても死なない。「映画は嘘だったの!?」と言いながら死体をバラバラにする

それと同時に倉庫係のフレディの友達が(パンクロックな”ロッキーホラーショー”ばりの派手な若者たち)やってきて隣の墓地でパーリーナイを始める

(こいつらの周りだけ世紀末)

死体を焼き払おうとするも、死体を焼却した煙が雨雲に混ざり、雨となって薬品が墓場に降り注ぐ

蘇る大量の死体たち。倉庫内の人も墓場の人も大パニック

ガスがかかった最初の二人が体調を崩し、救急車を呼ぶも、救急隊員がゾンビによって襲われる。賢いゾンビたちは救急車の無線に「もっと応援を頼む」と自分たちで連絡してどんどん餌をおびき寄せる

警官隊もやってくるけど同じようにえじきになる。これはもうアカンと薬品の入っていた入物に書いてあった軍の緊急連絡先に連絡をする

すると軍が核ミサイルを発射。4,000人ほどが犠牲になる

しかし、爆破のきのこ雲がまた雨雲になり…という地獄を予想させるエンディング

 

もう、とにかく終始登場人物たちがギャーギャーと騒いでいてめっちゃうるさい(笑)

あとゾンビが強すぎる(笑)倒す方法がない絶望感があるはず、なのにツッコミどころが多すぎて全く怖く感じません(笑)

オチもまさかの核ミサイルに「えぇ!?」と思ってしまいましたね…ぶっとんでる…

濃すぎる愛すべきキャラたち

この映画のカリスマ性は主にキャラクターの濃さから来てると思います(笑)

舞台になる医療会社の倉庫では、解剖などで使う死体や、死体の標本なんかが置かれているんですよね。で、最初に登場するのが

「縦割れの犬」

この、”縦割れの犬”というパワーワード(笑)大好き(笑)

言葉通り、犬の死体が縦に真っ二つに割られている標本です。ガスを漏れさせてしまった二人が一番最初に目にするゾンビ。キャンキャン吠えていて(半分しかないのにどうやって声を出しているんだという)、すっごい可愛いです(笑)こいつが可愛いせいで、最初っから緊張感がなくなります(笑)

そして次に登場するのが

「黄色いスキンヘッドマン」

倉庫に保管されていた割と新しめの死体です。黄色くてすべすべ。ツルハシで頭をカーンとされても死なないのでバラバラにされます。こいつが焼却された煙によって、墓場の死体が蘇ってしまいます。

それからこちらは人間からゾンビになる

「トラッシュ(裸女)」

パンクロック野郎たちの仲間の一人で、墓場で急に盛りだし「あたし沢山の老人に囲まれて生きながら食われる死に方がしたいわ」と言いながら全裸になって踊り出すという、非常にパンチの効いたキャラです。

この墓場で全裸ダンスをするシーンは、どう考えても『死霊の盆踊り』を意識してますよね!!それと比べるのは失礼なくらい、今作の方がエロさがあります。

彼女は墓場から蘇った大量の死体に群がられ、夢を叶えて死亡。その後、”全裸女のゾンビ”として蘇るという、わき役なのに誰よりも目立っているキャラです。

そして、一番最初にガスが入っていた器に一緒に入っていた死体、おそらく世間の認知度ナンバーワンの

「タールマン」

黒いへどろのようなものでドロドロになっている死体です。しかし瞳は綺麗。見た目のインパクトとしては最強。ドロドロなくせに跡形もなく姿を消したりする器用な人。

中盤~後半に向けて登場するのが、ほぼ骨だけ、肋骨から下がない

「オバンバ」

作中で「オバンバ」と呼ばれていることに違和感しかないキャラ。彼女は人間と対話が出来、何故脳を食べたいのか?という謎に答えをくれます。「死んでいるという苦痛が全身を襲い…」と言っているけどこの人上半身しかないじゃんというツッコミが脳裏をよぎります。
頭と肋骨から伸びた背骨がブンブンと、とにかくよく動く。

そして忘れてはならない主人公(多分)

「フレディ」

ガスを浴びてしまい、生きたままゾンビになるという可哀そうな若者。死ぬ前もギャーギャーとうるさく、死んでからも「ティーーーナァアアア!!!(彼女の名前)」とうるさいです。目が赤く腫れて潰れている顔はなかなかのインパクト。

↑この画像の左側。

最後に、ちびぞうの個人的にお気に入りキャラの

「アーニー(死体処理係)」

ゾンビにズボンを破かれてしまったので、右足だけハサミで切って半ズボンにする、というお茶目な人。この人のズボンにばかり目が行ってしまいます。
このおっさんは死体を処理しているという仕事柄、頼もしいのかな?という予感をさせてくれる割には「大事なところで地味に骨折する」という役立たずっぷりを発揮してくれる愛しい人。

こんな感じで、ほとんどの登場人物が濃さ抜群、という楽しくて困った感じの映画です(笑)

まとめ

古い映画だからとバカに出来ないクオリティ、さすが続編が5本も出ている一大ムーブメントを引き起こした作品というだけあって、古くても見応えたっぷりです。

ぜひとも誰かと笑いながら観て、ツッコミ入れまくりながら、作中のキャラたちと一緒にギャーギャーうるさく騒いで観て欲しい。

そんな作品でした(*’ω’*)

 

 


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超絶怒濤のお下品アニメ映画『ソーセージパーティ』ネタバレ&感想

「食われてタマるか!」 運命に逆う彼らの闘いがはじまる!

R15+!

なんとなくしょーもない!という前情報だけで鑑賞!アニメ映画だったとは!

とんでもなくお下品でおバカな内容に対してエドワード・ノートンやジェームズ・フランコ、サルマ・ハエックとキャスト陣がもんのすごい豪華!(笑)更にちびぞう一押しの三枚目実力派俳優、ジョナ・ヒルも出演しています!

いやぁ、これは1人で観て正解でした・・・。

子どもは観ちゃダメ!な公式サイトはこちら

【映画情報】

【原題】 Sausage Party
【制作国】アメリカ
【監督】コンラッド・バーノン、グレッグ・ティアナン
【脚本】カイル・ハンター、アリエル・シェイファー、セス・ローゲン、エバン・ゴールドバーグ
【原案】セス・ローゲン、エバン・ゴールドバーグ、ジョナ・ヒル
【製作】ミーガン・エリソン、セス・ローゲン、エバン・ゴールドバーグ、コンラッド・バーノン
【製作総指揮】ジョナ・ヒル、ジェームズ・ウィーバー、アリエル・シェイファー、カイル・ハンター、デビッド・ディステンフェルド
【編集】ケビン・パブロビッチ
【音楽】アラン・メンケン、クリストファー・レナーツ
【音楽監修】ゲイブ・ヒルファー
【声の出演([]内は役名)】

  • セス・ローゲン[フランク(ソーセージ)]
  • クリステン・ウィグ[ブレンダ(バン)]
  • ジョナ・ヒル[カール(ソーセージ)]
  • ビル・ヘイダー[火酒/テキーラ]
  • マイケル・セラ[バリー(ソーセージ)]
  • エドワード・ノートン[サミー(ベーグル)]
  • サルマ・ハエック[テレサ]
  • ニック・クロール[ビデ]
  • デビッド・クラムホルツ[ラバッシュ]
  • ポール・ラッド[ダレン(スーパーの店員)]
  • グレッグ・ティアナン[ポテト]
  • コンラッド・バーノン[トイレットペーパー]
  • ジェームズ・フランコ[麻薬中毒者]
  • ダニー・マクブライド[ハニー・マスタード]
  • クレイグ・ロビンソン[ミスター・グリッツ]
  • サルマ・ハエック[テレサ・デル・タコ]
  • アンダース・ホルム[トロイ(ソーセージ)]

【公開日(日本)】2016年11月4日
【上映時間】89分
【配給】ソニー・ピクチャーズ・エンターテイメント
【映倫区分】R15+
【IMDB】/10.0  (およそ人の評価)

【あらすじ】

郊外のスーパーマーケットで、お客に選ばれ、買われることを夢見て毎日陳列されている食材たち。ソーセージのフランクは、恋人であるパンのブレンダと結ばれ、ホットドッグになる運命が待っていると信じていた。2人揃ってカートに入れられ、ついに夢が叶う時が来たと喜ぶ2人だったが、カートにアクシデントが発生し、スーパーマーケットに取り残されてしまう。絶望する2人だったが、食材としていずれ人間たちに食べられてしまう運命にあったことを知り、アクシデントのおかげで命拾いしていたことに気付いたフランクとブレンダ。やがて食材たちは、人間への反撃を始める。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレしてるよ!)】

☆2.3/5.0

アニメとしての出来はさすが、アニメ映画のシュレックなんかを作っていた本家のプロだけにハイクオリティ!(逆に何でこんな映画を・・・)

しかし・・・完全に好みの問題だと思いますが・・・。ちびぞうはこういう「下ネタで笑う!」みたいな映画であんまり笑えないんですよねぇ・・・。結構古めな映画だと『メリーに首ったけ』とかありましたが、それもあんまり好みじゃなかったもんなぁ。

開始直後からやたらと「ファック!」と繰り返していてとにかく登場人物たちの口が悪いところは、可愛らしいアニメーションと似つかわしくなくて斬新でしたね。よっぽどエグい内容を想像していたのか、ラストのらんこうしーん(あえて平仮名)までは結構退屈でした。

あ、一か所だけ笑いました!天才キャラのガムがスティーブ・ホーキンス博士をまるまるオマージュしていたところ(笑)

ほんっとうに、いい大人たちが徹夜明けのテンションでバカをやっちゃったーって感じがして笑えました(笑)

社会の縮図がある

食材たちに様々な人種をあてはめて現実の問題を浮き彫りにする・・・というパロディなやり方は結構深い物を感じさせましたねー!

スーパーの外の世界を天国だと信じていたけども、実際は地獄だった、みたいなのを見せるやり方(キッチンでの虐殺シーンは本当におそろしい)も良かったし、売られていく食材たちが悲鳴を上げている状況をなんとかしたくて、「外は天国!」という歌を作った・・・という過去の裏話も面白かったですね。歴史は人間が意図して作っている感がある、というか。深い。

・・・さすがにこれでアカデミー賞を狙うのは厳しいですが、ただのおバカ映画で済まされない感じになっているのは、こういったパロディ要素も徹底しているからなんでしょうね(笑)

まとめ

89分というB級ホラーにありがちな短さなのにやたらと長く感じた!!!!

ちびぞう的に、事前にもっとヤバい感じを想像していたせいかもしれません(笑)

しかしラストの”みんなでくんずほぐれず”なシーンは目が覚めるほど突き抜けているので、退屈に思う人もそこまでは頑張って観て!!

 

 

 


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ハリウッド黄金期を舞台にしたロマコメ!映画『カフェ・ソサエティ』ネタバレ&感想

「人生は喜劇だ。残酷な筋書きだけど」

ウディ・アレン監督作、主演はジェシー・アイゼンバーグ×クリステン・スチュアート。

この二人は別な映画でも恋人役やってましたね~。

ウディ・アレン監督の映画は『ブルージャスミン』がお気に入り。昔はこの人の映画はあんまり好きではなかったんですが、最近の作品はだいぶとっつきやすい!

しかし『それでも恋するバルセロナ』なんかはそんなに得意でないので、やっぱり映画館で観る勇気は起きず・・・DVDにて鑑賞。

公式サイトはこちら

【映画情報】

【原題】Café Society
【制作国】アメリカ
【監督/脚本/ナレーション】ウディ・アレン
【製作】レッティ・アロンソン、スティーブン・テネンバウム、エドワード・ワルソン
【製作総指揮】アダム・B・スターン、マーク・I・スターン、ロナルド・L・シェ
【撮影】ビットリオ・ストラーロ
【美術】サント・ロカスト
【衣装】スージー・ベンジンガー
【編集】アリサ・レプセルター
【出演([]内は役名)】

  • ジェシー・アイゼンバーグ[ボビー]
  • クリステン・スチュアート[ヴォニー]
  • ブレイク・ライブリー[ヴェロニカ]
  • スティーブ・カレル[フィル]
  • コリー・ストール[ベン]
  • パーカー・ポージー[ラッド]
  • ケン・ストット[マーティ]
  • ジーニー・バーリン[ローズ]
  • サリ・レニック[エヴリン]
  • スティーブン・クンケン[レナード]
  • アンナ・キャンプ[キャンディー]
  • キャット・エドモンソン[レ・トロピックのシンガー]

【公開日(日本)】2017年5月5日
【上映時間】96分
【配給】ロングライド
【映倫区分】G
【IMDB】6.6/10.0  (およそ53,200人の評価)

【あらすじ】

映画業界で働くことを夢見るニューヨーク生まれの青年ボビーは、業界の有力者である叔父フィルを頼ってハリウッドにやってくる。フィルの秘書を務める美女ヴォニーに心を奪われたボビーは、映画スターやセレブリティを相手に、フィルの下で働きながらヴォニーと親密になっていくが、彼女には思いがけない恋人の存在があった。【引用元:映画.com

【感想】

☆2.6/5.0

点数で言えば「普通に面白い!!」よりちょびっと上な感じ。

ハリウッドに職を求めてやってきた甥っ子に仕事を与えてやる敏腕映画プロデューサー。しかし彼は既婚者でありつつ秘書(ヴォニー)と不倫関係にあった。そして、甥っ子もヴォニーに一目惚れ。血縁の三角関係のドロドロが見られるかと言えばそうでもなく、とってもサラッとしたロマンチックコメディ!

トワイライトでは「うっすらと開いた口」が気になって仕方なかったクリステンさんですが、だいぶ半開きしないようになったようです(笑)

ジェシー・アイゼンバーグは最近本当に人気ですよね。自然な演技も狂った演技もお手の物な器用な俳優さんです。

1930年代のハリウッド黄金期のファッションなんかも煌びやかでオシャレ!

ウディ・アレン監督にしては見やすい!

結構毒があったり、独特な価値観で観客を惑わしてくることの多いこの監督。

今までの作品を追いかけていた人からしてみると「だいぶアッサリ」と感じるはず。その代わり、初めての一本として選ぶならとっても入りやすくて良いかもしれませんね。

『ミッドナイト・イン・パリ』と並んで観やすい作品だと思います。

「あれ?甥っ子の話してる恋人ってヴェロニカのことじゃね?」

「あれ?おじさんの不倫相手ってヴェロニカじゃね?」

とお互いにうっすら気付くシーンがすごく滑稽で笑えます。ジワジワ系。

まとめ

しかしケラケラ笑える映画だけという感じではない。そこがウディ・アレン節というか・・・。

二人の男に愛されたヴェロニカは、ハリウッドに来たばかりの垢ぬけない若者(ボビー)と、リッチな叔父とで悩んだ結果、結局叔父を選んでしまう。しかし、ボビーはいつまでもヴェロニカを忘れられず・・・叔父と結婚し何年かたって再会した二人は、ふたたび距離を縮めていく。

という、なんというか、どういう人生を選んでも愛する人は一人なのだなぁ。と思わせつつ、しかしその愛する人と一緒に生きていくほど人生は簡単ではないんだよ。と言いたげな大人な雰囲気漂うラスト。

さきほど、だいぶアッサリしているとは書きましたが、それは監督の普段の感じからすると・・・というだけで、普通に観たら若干のモヤモヤが残るというか、「えー、それでいいの?」と思う部分も人によっては出てくるかもしれません。

やっぱり一筋縄ではいかない。そんなウディ・アレンさんのロマンティック・コメディでした。

 

 


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今度の舞台はNY!?映画『HK 変態仮面 アブノーマル・クライシス』ネタバレ&感想

誰でもいいんじゃない。君のじゃなきゃだめなんだ――

ツッコミどころ満載の変態おバカ映画の第2弾!

映倫区分もPG12指定(12歳未満・小学生は保護者の助言・指導が必要)からG(誰でも観れる)に変更されていますので、明らかに前作よりは内容のえげつなさは減ってることが予想されますね。配給も東映さんだし。

今作からパンフレットも作られたらしいですね。劇場で観たかったなぁ・・・。

鈴木亮平さんは『俺物語‼』の後に撮ってると思うんですけど、本当に肉体改造に対する情熱がすごいというか役者魂というか・・・日本版クリスチャン・ベールって感じですね!

前作と同じですが公式サイトはこちら。音量注意!

【映画情報】

【制作国】日本
【監督/脚本】福田雄一
【原作】あんど慶周『究極!!変態仮面』
【製作】間宮登良松、村田嘉邦、小松賢志、鈴木仁行、遠藤茂行、木下直哉
【エグゼクティブプロデューサー】加藤和夫、村上比呂夫、鈴木仁行、紀伊宗之
【プロデューサー】川崎岳、田坂公章
【ラインプロデューサー】鈴木大造
【キャスティングプロデューサー】田端利江
【撮影】工藤哲也
【美術統括】尾関龍生
【照明】藤田貴路
【録音】高島良太
【スタイリスト】神波憲人
【ヘアメイクディレクション】池田真希
【アクションコーディネート】田渕景也
【怪人デザイン】赤井孝美
【特殊メイク/造形進行】飯田文江
【VFXプロデューサー】石澤智郁
【VFXディレクター】中口岳樹
【編集】栗谷川純
【助監督】井出上拓哉
【製作担当】櫻井恵夢
【音楽】瀬川英史
【主題歌】CTS – “WAVINESS feat. 南波志帆”
【出演([]内は役名)】

  • 鈴木亮平[色丞 狂介/変態仮面]
  • 清水富美加[姫野 愛子]
  • 柳楽優弥[真琴 正]
  • ムロツヨシ[大金 玉男]
  • 水崎綾女[彩田椎名]
  • 皆川猿時[ミスターバキューム]
  • 新井浩文[マッハPIZZA店長]
  • やべきょうすけ[彩田の元カレ]
  • 勝矢[犯人A]
  • 足立理[犯人B]
  • 上地春奈[パンツ少年の母親]
  • HIKAKIN[玉男の手下]
  • 瀬戸弘司[玉男の手下]
  • 木根尚登[情報ライブキネ屋キャスター]
  • 佐藤仁美[情報ライブキネ屋コメンテーター]
  • 池田成志[色丞 張男]
  • 片瀬那奈[色丞 魔喜]
  • 安田顕[変態仙人]

【公開日(日本)】2016年5月14日
【上映時間】118分
【配給】東映
【映倫区分】G
【前作】鈴木亮平の肉体美舞う究極のおバカ映画『HK 変態仮面』ネタバレ&感想
【IMDB】5.7/10.0  (およそ520人の評価)

【あらすじ】

愛子のパンティを被って変態仮面となり、悪と戦う狂介。しかし、狂介と愛子の思いは徐々にすれ違い、愛子は狂介にパンティを返してもらうことに。同級生の真琴正は、気付かぬうちに愛子を傷つける狂介を、憎しみの目で見つめていた。愛子のパンティを失った上、世界中からパンティが消えるという事件が発生し、絶体絶命に陥る変態仮面の前に、最強の敵が出現する。【引用元:映画.com

【感想】

☆3.0/5.0

前作よりも、色んな方向へのパロディがすごいことになってます(笑)
特に『スパイダーマン2』のパロディがすごい(笑)

さすが勇者ヨシヒコの監督さん・・・。

自分が気付いた分だけでも羅列しておきますね。

パロディ一覧

  • 原作の絵をパラパラする映画冒頭部分(マーベルコミックの映画)
  • ピザ屋でバイトしているが配達が遅くてクビに(スパイダーマン2)
  • 頭だけが蜘蛛の足のような機械の上に載せられている玉男(トイストーリーの改造おもちゃ)
  • モテモテになってしまうかも!という狂介の妄想シーン(モテキの妄想お祭りシーン)
  • 掃除機とカニと真琴正の合体シーン(ザ・フライの蠅と合成するシーンのマシン)
  • 空をフライングする大量のパンティを見ての片瀬那奈「なんじゃこりゃあああ!!!」(太陽にほえろ!の松田優作)
  • 報道ライブキネ屋(ミヤネ屋)
  • 永遠に吸引力の変わらないただ一匹の恐竜ダイナソン(ダイソンの掃除機)
  • 今作のメインヴィラン”ダイナソン”(スパイダーマン2のドクター・オクトパス)
  • 大学で瓦礫から生徒たちを守るシーン(スパイダーマン2の電車を止めるシーン)
  • 消えた変態仮面を嘆くストリートミュージシャンのシーン(スパイダーマン2)
  • パンツかぶった子どもが元気付けてくれるシーン(アイアンマン2の後半子どもを救うシーン)
  • ニューヨークの街中をダイナソンと失踪!(スパイダーマン2、ドクターオクトパスとの戦闘シーン)
  • 飛騨の山奥での修行のシーン(ベスト・キッド)

今回も意味のわからない苦悩をしている

「自分はただの変態じゃない・・・正義の変態なんだ」

「甘い変態から・・・ストイックな変態へ」

「パンティは決して食べるものではない!(ドヤ顔)」

などなど今作も意味のわからない苦悩&迷言が飛び出しまくります(笑)

相変わらず深く考えずに観れるバカらしさが魅力です!!!

特撮感がマシマシ

前作より変態度が下がっている代わりに、敵のロボ感だったり、戦闘の特撮感がマシマシになっています。CGのやすっぽさもB級映画っぽさが出てて良いですね(笑)

あと絶対にNYには行ってないよね(笑)

さりげなくアクションシーンがかっこよくて、しかも動きが変態仮面ならではなので目新しいし、見入ってしまう(笑)

安田顕との組み合いはダンスしてるみたいでした(笑)

「ジャンピングおいなりプレスホールド!!」

とか

「地獄のタイトロープ コースター!!!」

とか

アホな必殺技もパワーアップしています。

個人的にアクションシーンのあと、立ちポーズをしようとしてフラつく鈴木亮平が可愛かった(笑)よーく見て見つけてください(笑)

役者陣がすごいイキイキしてる

ムロツヨシの台詞とか、柳楽優弥との掛け合いとか、片瀬那奈や安田顕も、絶対これアドリブだろ!!(笑)というシーンが盛りだくさんで、皆さんやりたい放題やってるんだろうな・・・って感じがすごく楽しいです(笑)

あとチョイ役で出てる新井浩文さんとかやべきょうすけさん(ウシジマくんの柄崎にしか見えない/笑)もすごくいい味出してましたし、日本一有名なユーチューバーHIKAKINが出てたりして出演陣の幅もすごく広くなっています(笑)

ヒカキン結構セリフもらってて笑ってしまった・・・。

まとめ

愛子ちゃん役の人が出家したので次回作は難しいかな?と思いつつも、次作を匂わせるような感じの終わり方でした。

原作だと狂介と愛子ちゃんは結ばれないっぽいので、新ヒロインを迎えて3を作っても全然いいと思います!!(鈴木亮平が大河ドラマの主役とかやるので、もう難しいのかな・・・寂しい)

相変わらず疲れた時に馬鹿笑いできる良作でした、前作ほどのインパクトはないし変態仮面も見慣れてきてしまったけど、それでも笑えるシーンは沢山あって楽しい作品です!

最後にこれだけ言わせて

飛騨の山奥に変態はいないから!!!!

 

 


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【画像引用元:映画.com】

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鈴木亮平の肉体美舞う究極のおバカ映画『HK 変態仮面』ネタバレ&感想

俺は正義の味方だが どうやら正義は俺の味方ではないらしい

画像引用元:映画.com

やぁあーーっと観れました変態仮面!

主演は『俺物語‼』でも肉体改造がお見事だった(ちびぞうは未見ですが)、鈴木亮平さん!!
今作でも凄まじい美ボディを披露してくれています・・・。ファンニナッチャウ

変態川柳を作成できるいろつくにリンクが貼ってある公式サイトはこちら(音量注意)

ちなみにちびぞうの変態川柳は

【三角が パンティに見える お年頃】

でした。

【映画情報】

【制作国】日本
【監督】福田雄一
【脚本】福田雄一、小栗旬
【原作】あんど慶周『究極!!変態仮面』
【製作】間宮登良松、百武弘二、宮路敬久
【企画】日達長夫
【エグゼクティブプロデューサー】加藤和夫、村上比呂夫、鈴木仁行
【プロデューサー】川崎岳、小林智浩
【ラインプロデューサー】原田耕治
【キャスティングプロデューサー】増田悟司
【撮影】工藤哲也
【美術】松塚隆史
【照明】福長弘章
【録音】高島良太
【スタイリスト】神波憲人
【ヘア&メイクディレクション】池田真希
【ヘア&メイク】谷口小央里
【アクションコーディネート】田渕景也
【ガンエフェクト】遊佐和寿
【特殊メイク/特殊造形】松井祐一
【編集】栗谷川純
【サウンドデザイン】スズキマサヒロ
【CGIディレクター】久保江陽介
【アニメーション】加藤和博
【助監督】星秀樹
【製作担当】李允石
【アシスタントプロデューサー】河瀬知
【音楽】瀬川英史
【主題歌】MAN WITH A MISSION – “Emotions”
【挿入歌】ANTHEM – “Blast”
【出演([]内は役名)】

  • 鈴木亮平[色丞 狂介/変態仮面]
  • 清水富美加[姫野 愛子]
  • ムロツヨシ[大金 玉男]
  • 安田顕[戸渡]
  • 佐藤二朗[真面目仮面]
  • 塚本高史[刑事]
  • 岡田義徳[自殺志願者の男]
  • 大東駿介[さわやか仮面]
  • 大石吾朗[ワイドショーのコメンテーター]
  • 木南晴夏[ワイドショーのキャスター]
  • 高畑充希[ワイドショーのレポーター]
  • 松永博史
  • 池田成志[色丞 張男]
  • 片瀬那奈[色丞 魔喜]
  • 平子祐希(アルコ&ピース)[男気仮面(モーホー仮面)]
  • 大水洋介(ラバーガール)[細マッチョ仮面]
  • 笠原秀幸[張男の助手A]
  • 足立理[張男の助手B]
  • 上地春奈[下着売り場の店員]

【公開日(日本)】2013年4月6日
【上映時間】105分
【配給】ティ・ジョイ
【映倫区分】PG12
【次作】『HK 変態仮面 アブノーマルクライシス』
【IMDB】6.0/10.0  (およそ1,800人の評価)

【あらすじ】

ドMの刑事とSM女王を両親に持つ紅游高校拳法部員の色丞狂介(しきじょうきょうすけ)は、転校生の姫野愛子に一目ぼれしてしまう。そんなある日、愛子が銀行強盗に巻き込まれ、人質にとられる事件が発生。覆面を被って変装し、強盗を倒そうとした狂介は、間違って女性用パンティを被ってしまう。しかしその瞬間、狂介の奥底に眠っていた変態の血が覚醒。人間の潜在能力を極限まで引き出した超人「変態仮面」に変身する。【引用元:映画.com

【感想】

☆3.1/5.0

いや、もう見てくださいよこの美ボディ!!!

ポスター用に多少は加工されてるんだろ?と思いきや、劇中のパンイチ姿もほんっとうに筋肉が美しいですから・・・!!(笑)まずそこに驚くと言うか目を奪われること間違いなしですね。

内容はないけど大体がスパ〇ダーマン

パンティかぶってヒーローに変身・・・「変態仮面は変態だけど俺自身は変態ではないはずだ・・・ッ!」とか「変態であればあるほど強い、なんてことはない!」とか・・・意味の分からない悩み&迷言が飛び出しまくり。

DVDメニュー画面の異様な雰囲気のするBGMに最初は首を傾げたんですが、序盤の15分も観れば「あ、これ蜘蛛男のやつ」と誰しもがニヤつくはず・・・(笑)

内容はないし下ネタもパクりも色んな意味でギリギリ(笑)

105分は長いかもしれない

真面目にレビューを書くとすれば、ちょっと長め。

インパクト勝負な序盤が過ぎて様々な敵たちと戦った後、観てるこっちもだんだん落ち着いてきて、そこから若干ダレてきます。

あと10分くらい短くしてくれたら、ちょうどいいかなー。

役者陣の怪演だらけ

ムロツヨシ、安田顕、佐藤二朗・・・

なんというか生気を吸われるような怪演技ばかり・・・。

体当たりが過ぎるというか、皆さん役者魂見せすぎですよ!!

特に安田顕は、仮面の上からパンティをかぶっている鈴木亮平と違って直接パンティをかぶっているので余計に変態っぽい(笑)あのなまっちろいひょろひょろボディで鈴木亮平と対峙するシーン

本当に気が抜けます(笑)

個人的に大東さんが演じていた、ペットボトルの水をかぶってビショビショになった姿でサーフボード攻撃をしてくるさわやか仮面が大好きでした。涙が出るほど笑った。

鈴木亮平は変態仮面の時の声も良いし、愛子ちゃんとのラブコメでキャッキャッするところも可愛いし、すごい役者だなぁ・・・。

こんな時にオススメ

心が疲れて何もやる気が起きない・・・
世間はお祭りムードだけど自分はイベントを一緒にこなす相手もいない・・・
孤独とストレス・・・しんでしまお・・・

そんな時に観ると「別にそんなのどうでもいっか」となること間違いなしな素晴らしい作品です!

アホらしさにバッチリ気が抜けて笑って、なんだったんだろう今のはと思いながら自分のノーマルさに安心したり新たに見つけてしまった自分の変態性と向き合ってみたり色々すればいいんじゃないかな!

ちなみに次回作はNYが舞台だそうです!!

映画仲間がめっちゃ良かったって言ってたんだよなーーー・・・!劇場で観れば良かった!!!

 

 


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ショーン・コネリーの泥棒一家!映画『ファミリー・ビジネス』ネタバレ&感想

人は愛されていることを武器に何でも言えるのさ。

反対に誰かを愛せば――武器を渡すことになる

『恋愛小説家』が観たい。と言ってディスクまで出して来たら、母がおもむろに映画を再生したので「お、気が利くね」と思って観ていた。

あれ?あれれ?これ、恋愛小説家・・・?この人、ジャック・ニコルソンじゃなくない・・・?(笑)

私「ショーンコネリーじゃない・・・?これ」

母「そうだよ?」

私「何再生したの?」

母「”ファミリービジネス”

私「!?!??」

という非常にどうでも良い経緯で見始めた本作。どうやらBSで録画したものを再生したようです。

1990年というともう30年近く前の作品になるんですね・・・

【映画情報】

【原題】Family Business
【制作国】アメリカ
【監督】シドニー・ルメット
【脚本】 ヴィンセント・パトリック
【製作】 ローレンス・ゴードン
【製作総指揮】バート・ハリス、ジェニファー・オグデン
【撮影】 アンジェイ・バートコウィアク
【編集】アンドリュー・モンドシャイン
【音楽】 サイ・コールマン
【出演([]内は役名)】

  • ショーン・コネリー[ジェシー・マクマレン]
  • ダスティン・ホフマン[ヴィトー・マクマレン]
  • マシュー・ブロデリック[アダム・マクマレン]
  • ロザンナ・デ・ソート[エレイン]
  • ジャネット・キャロル[マージ]
  • ヴィクトリア・ジャクソン[クリスティーン]
  • デボラ・ラッシュ[ミッシェル・デンプシー]
  • ジミー・チュウ[B・D・ウォン]
  • ルイス・ガスマン[トーレス]

【公開日(日本)】1990年1月20日
【上映時間】110分
【配給】日本ヘラルド映画
【IMDB】5.7/10.0  (およそ10,300人の評価)

【あらすじ】

ニューヨークに暮らすジェシーは泥棒家業ひと筋に生きる男。その息子ビトーは結婚し、息子が生まれたことを機に泥棒を引退していた。ところがビトーの息子アダムは祖父のジェシーを秘かに尊敬し、新製品の強奪計画を提案。ビトーも父と息子を放っておくことができず、それに加わることに。父子、そして孫から成る泥棒チームは計画を実行に移すが……。【引用元:映画.com

【感想】

☆2.6/5.0

泥棒一家に起きた悲劇というか喜劇というか。

一応ジャンル的にはコメディに入るらしく、内容は不適切なものを含んでいる(冒頭にそう出る)もののコミカルなタッチでクスりと出来るところも多い。

親子三代揃って一緒に網タイツをかぶり、じいちゃんととうさんがタイツを直し合ったりする場面が可愛くて、強盗中なのに微笑ましく思えてしまう(笑)

父と息子の確執のようなものが

全面的に描かれていて、特に

泥棒稼業に誇りすら持っていそうな破天荒な祖父(ジェシー)

に、育てられ小さいころから盗みの手伝いされて来たことに辟易し、ジェシーを反面教師にして肉を解体する工場でまっとうに勤めている父(ヴィト―)

に、育てられ非常に賢く、奨学金をもらって通った大学をあと少しで卒業というところでドロップアウトしてしまった孫(アダム)。(父よりも祖父を尊敬している)

という三代に渡る”子育て”、”父親としての在り方”が見え隠れする。

ヴィト―はジェシーを毛嫌いして、自分の息子はこんなに頭がよくなって奨学金まで貰った、自分の子育ては正しかった!と言うけれども、どうもアダムはそうは思っておらずヴィト―に腫れものに触るように育てられ、「一人の男として認めてもらった事がない」と言っていた。

そしてアダムは、自分を男として認めてくれる祖父に傾倒していく・・・。

その内容というのが「一緒に泥棒しようぜ!」というものだから、普通の父と息子の物語としては決定的に倫理観がずれているのだけど、そこがまた笑いに繋がるのかな。

バカな親子たちだなぁ、という。

相手の為にすることと、相手が本当に望むことの差異

ヴィト―は、アダムのためにジェシーを売る(自分も自首する)ことで、警察に捕まった息子の刑を少しでも軽くしようとする。それは父親として当然の行動だと私たちの価値観からすると思うんだけど、実はそれはアダムにとっては正しい選択ではなかった。

相手を思ってすることが、本当に本人のためになるのかと言えばそうでもないよなぁ・・・と切なく思いながら観ていた。

親子を繋げる”死”

和解のタイミングは、わりとありがちな”祖父の死”を通じてやってくる。

初めてヴィト―はそこで父のありがたみを想い、息子への謝罪を向ける。

息子もようやく、不器用な父の愛を知る。

家族が祖父の死によって一つになる。

倫理的に色々おかしなことを言っていた映画だったけど、ジェシーが最後に容赦なく終身刑にも当たるような30年近い刑を下された事もきちんと「報いを受ける」結果になっていたし、それなりに話はしっかりしていたのかな。

コメディという点

家族モノとしてのドラマも多分に含まれている+サスペンスに毛の生えたような展開があったりもするので、何も考えず頭を空っぽにして観れる!!という感じの映画とは少し違うかな。

けど、時々クスッと出来るシーンはあります。

ジェシーが刑務所へ送られるトラックの中で威張ってるやつをボコボコにしたら、周りの囚人たちが口をそろえて「彼は転んだだけ」と言うところが大好き。

名優・ショーンコネリーの魅力

ダスティン・ホフマンと比べて立ってるシーンを見るとめちゃめちゃでかいんですよ!!

そのせいかものすごくプロポーションも良くて、高級なスーツを身に纏う姿がカッコいいったらないですね。胸毛を見せびらかしながら入浴するシーンもあって、60とは思えぬ色香を放っています(笑)

ショーン・コネリーは母が大好きな俳優さんで、私もわりと好きなんですが、2006年に引退宣言をしてからスクリーンで観る機会はなくなってしまったんですよね・・・。

彼のファンだという方はぜひ、古い作品も観漁って、彼の若い頃の魅力という物にも浸ってもらいたいなと思います!!

 

 

 


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バットマン主催のヒーロー祭り!映画『ジャスティスリーグ』ネタバレ&感想

「ペット・セメタリ―だ!」

アメコミ界の人気を二分する、マーベルとDCコミック。

マーベルの『アベンジャーズ』と同じく、ヒーロー大集合のお祭り映画大作!!として遂に『ジャスティスリーグ』がやってきましたー!!

私はDCよりマーベル派なんですが(原作には詳しくないのです)、DCコミックの映画も好きなものがあります!!!

2009年の『ウォッチメン』!!!偶然にも、今作と同じザック・スナイダー監督作品なんですよねー(*’ω’*)

ザック・スナイダー監督の映画だと他には(DCではないですが)『300(スリーハンドレッド)』『エンジェル・ウォーズ』なんかも好きな私です。

なので普段はスーパーマンやバットマンにあまり食指が動かない私も、前作に当たるガル・ガドット主演の『ワンダーウーマン』が面白かった事もあって「これは是非劇場で観ねば!!」となった次第。

→関連「DCの新女性ヒーロー!映画『ワンダーウーマン』感想(ネタバレなし)

それと、『少年は残酷な弓を射る』で若手俳優の中で注目の一番株になったエズラ・ミラー君が”ザ・フラッシュ”として出演しているのですよーーーーーー!!

観るしかないよね!!!スクリーンでね!!!

というわけでパンフはこんな感じ。

なんですかこの表紙めっちゃカッコいい。原題横文字ずるい。裏はこう。

キャストに名前はあるものの、スーパーマンの姿はないですね。

A4サイズくらい、46Pで税抜き760円。まぁまぁ普通。ジャスティスリーグ史、ということでそれぞれのヒーローだけでなく、DCフィルムズ・ユニバースに登場するキャラクターの解説なども載っていて読み応えばっちり。

【映画情報】

【原題】Justice League
【制作国】アメリカ
【監督】ザック・スナイダー
【原案】クリス・テリオ
【脚本】クリス・テリオ、ジョス・ウェドン
【製作】ジェフ・ジョンズ.p.g.a、チャールズ・ローブン.p.g.a.、デボラ・スナイダー.p.g.a.、ジョン・バーグ.p.g.a.
【製作総指揮】クリス・テリオ、カーティス・カネモト、クリストファー・ノーラン、ダニエル・S・カミンスキー、エマ・トーマス、ジム・ロウ、ウェスリー・カラー、
【編集】リチャード・ピアソン,ACE、マーティン・ウォルシュ,ACE、デビッド・ブレナー,ACE
【撮影】ファビアン・ワグナー,BSC
【衣装】マイケル・ウィルキンソン
【美術】パトリック・タトポロス
【視覚効果監修】ジョン・”DJ”・デジャルダン
【音楽】ダニー・エルフマン
【出演([]内は役名)】

  • ベン・アフレック[バットマン/ブルース・ウェイン]

  • ガル・ガドット[ワンダーウーマン/ダイアナ・プリンス]

  • エズラ・ミラー[フラッシュ/バリーアレン]

  • ジェイソン・モモア[アクアマン/アーサー・カリー]

  • レイ・フィッシャー[サイボーグ/ビクター・ストーン]

  • ヘンリー・カビル[スーパーマン/クラーク・ケント]
  • エイミー・アダムス[ロイス・レイン]
  • ジェレミー・アイアンズ[アルフレッド]
  • ダイアン・レイン[マーサ・ケント]
  • コニー・ニールセン[ヒッポリタ女王]
  • J.K.シモンズ[ゴードン市警本部長]
  • アンバー・ハード[メラ]
  • キアラン・ハインズ[ステッペンウルフ]

【公開日(日本)】2017年11月23日
【上映時間】120分
【配給】ワーナー・ブラザース映画
【前作】DCの新女性ヒーロー!映画『ワンダーウーマン』感想(ネタバレなし)
【IMDB】7.2/10.0  (およそ124,200人の評価)

【あらすじ】

「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」で描かれた、自らの命を賭して地球の危機を救ったスーパーマンの行動によって、人類への信頼を取り戻したバットマンが、迫りくる強大な敵に立ち向かうため、ワンダーウーマンとともに新たな仲間を探していく。そうして集まったのは、バットマン、ワンダーウーマンに加え、アクアマン、サイボーグ、フラッシュという、いずれも一筋縄ではいかない個性の強い超人たち。バットマンは彼らをまとめあげ、地球崩壊の危機に立ち向かわなければならないが……。【引用元:映画.com

【感想】

☆3.5/5.0

今は多分、バットマンやスーパーマンを差し置いて人気を獲得しているっぽいワンダーウーマン(ガル・ガドット)の魅力は色んなところで語られまくっているのでここは割愛しましょう!!

前作、ワンダーウーマンが満足したよ、面白かったよ、彼女が美しくてカッコよくて可愛くて最高だったよ!という人には確実に気に入ってもらえることは間違いないと思います!

ちびぞうのお墨付き!(?)

まずはフラッシュくんについて

語らせて頂きたい!!!

エズラ・ミラー!!!!可愛い!!!!!!!最高!!!!目を付けててよかった!!!!(笑)

いやぁ、ありますよね。この子良いなって人が大作映画に出るようになるとニヤニヤしちゃうやつ。

彼の演技に大満足。

ちなみにドラマ版の「フラッシュ」は未見ですが問題なく楽しめました。

フラッシュとお父さんのやりとりもホロリとして良いし、彼の小気味よい軽口キャラも良かった。「ペット・セメタリ―だ!」と叫ぶシーンが愛しすぎます(笑)

アクションとしては、ザック・スナイダーさんお得意のスローモーションを駆使したアクションを映えらせるキャラとして、なくてはならない存在だな。と思いました。

しかし!!

エックスメンに登場するクイックシルバー(フラッシュと同じく超速キャラ)を愛している私としては・・・どうしてもキャラ被りが気になる。

速さを売りにしているキャラはそれだけでかなり強くなってしまうので、その人そのものの戦闘能力は低くしないといけないのかな・・・というのは何となく分からなくもないんですが。

やっぱり、『X-MEN: フューチャー&パスト』で魅せられたクイックシルバーのスローモーションシーンのカッコ良さには届いてない感じがして・・・残念でした。(いや、クイックシルバーよりカッコいいシーンがあったらそれはそれで複雑な気持ちになるけど!わがまま!)

フラッシュはクイックシルバーと違い、雷を発生させる、という能力もあるので、そこを上手いこと使って今後も住み分けさせてあげられるといいな。

フラッシュがいいなと思ったらぜひ!エックスメンも観てみようね!

物語について

これ系の映画を観てる人からしたらお馴染み過ぎるやつです。

「強すぎるパワー(本作では3つの箱)を手に入れたい敵から地球を守るために戦うぞ!」

というやつです。

ただ、今作では『バットマンVSスーパーマン』でスーパーマンという人々にとっての希望の象徴(ヒロアカで言うところのオールマイト)を失くした世界、というのが軸にあり、そこの描き方(特にオープニング)が良かった。

一強ヒーロー・スーパーマンがいなくなった人たちの絶望、そこへ付け込もうとする敵の存在、そしてそんな状況ではチームを組まざるを得ない、と動き出す残されたヒーローたち。

彼らのちょっぴり完璧ではない部分(例えばバットマンはもう体がボロボロだったり、フラッシュは戦闘経験皆無、サイボーグは自分の体も制御しきれてない、等)を補い合って協力するという構図がとっても分かりやすくてキャッチ―。

それぞれのキャラの背景も軽く描かれていてそれも分かりやすく、人数もそこまで多くないので(バットマンやワンダーウーマンについては有名だから語ることは特にないし)、入りやすかった。下手したら、アベンジャーズよりもキャッチ―で見やすい、という意見もあるかもしれませんね!!という感じでした。

バットマンについて

素直に、自分の能力は「金持ちなところ」というシーンが大好き。

それから、「ペンギンを追いかけていた時代が懐かしいですな」という台詞があったりして、ティム・バートン版のバットマンの事もなかった事にしてない感じが嬉しかった。

今回の彼の「スーパーマン」の死体を掘り返して箱の力で蘇らせようぜ!という耳を疑うような発想はアベンジャーズの社長を彷彿とさせるものでしたねー。感情論や倫理観は無視して理屈重視したいの社長がいかにも言いそうなことじゃないですか(笑)

本当は「死者を蘇らせるということ」についてもっと深く考えるべき点な気もするんですが、「ロイスと再会できたしまぁいいや!バットマンさんきゅ!」って感じの軽さがまぁ、お祭り映画っぽいのかなぁ。

アクアマンについて

彼の陸での活用法をもう少しください!!

口から水を噴射するとかさ!!!(スイスアーミーマンのラドクリフ君を見習おうよ

彼の波を受けた登場シーンとか最高にカッコよかったので、もう少しアトランティス人としての強さを陸でも表現出来たら最高でしたね・・・

そこを「フォークマン」とか「ヒゲの生えた人魚姫」とか仲間にツッコミ入れられてるとことかも可愛いけどさ・・・。

真実の縄の上に座っちゃってうっかり本音をポロリするところも可愛いけどさ・・・

まぁ、次回作は『アクアマン』という事で、彼が主人公の映画が観れるようですのでね、そこでたっぷり活躍していただきたいな!と思う次第です!

→関連「ぶっ飛んでるだけじゃない!『スイス・アーミー・マン』感想

サイボーグについて

アベンジャーズのアイアンマンとヴィジョンをミックスさせたようなキャラだなぁ・・・。

そのうち暴走して人類を危機に陥れる・・・みたいな展開はもう・・・満腹ですよ!

スーパーマンについて

復活するのは良いんだけどさぁ・・・!!!!!

強すぎませんか?(笑)

最終的に、この人が一人いたら他のメンバーいらないじゃん!という感じがあって・・・。特にフラッシュなんて・・・なんの特技もない人、みたいになっちゃうじゃないですかぁ(涙)雷はあるけどね!!

物語として、完璧でないメンバーが補い合う、という良さが、後半のスーパーマンの登場によって崩れてしまっている・・・。そこがすごく残念。

観ておいた方が良い作品

バットマンの作品は過去のものをどれか、一つでも観ておくと良いかも。彼がどういうヒーローなのかを知る意味で。

それから、前作に当たる『ワンダーウーマン』、直接話が繋がっている『マン・オブ・スティール』『バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生』は押さえておいた方がいいなと思いました。B VS Sをチェックせずに観に行ってしまったので、そこだけが若干の後悔となりました・・・。

 

 

 


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ま行

痛快西部劇!映画『マグニフィセント・セブン』ネタバレ&感想

「七人の侍」、「荒野の七人」、その魂を受け継ぐ

申し訳ありませんが、原作である黒澤明監督の『七人の侍』も、またそれを基にした1960年の西部劇映画『荒野の七人』もどちらも未見です!!

ちなみに今作は、『荒野の七人』を更にリメイクした作品らしいですよ!

私は、「イ・ビョンホンが出ている」というただそれだけで鑑賞を決めました(笑)

西部劇はジャンルとして敬遠しがちだったんですが、タラちゃんことタランティーノ監督の『ジャンゴ 繋がざる者』を観てから好きなジャンルになりました・・・。いやぁ、食わず嫌いってよくないですよ!(笑)

公式サイトはこちら!

【映画情報】

【原題】The Magnificent Seven
【制作国】アメリカ
【監督】アントワン・フークア
【脚本】ニック・ピゾラット、リチャード・ウェンク
【原作】 黒澤明、橋本忍、小国英雄『七人の侍』
【製作】ロジャー・バーンバウム、トッド・ブラック
【製作総指揮】ウォルター・ミリッシュ、アントワン・フークア、ブルース・バーマン、ベン・ワイスブレン
【撮影】マウロ・フィオーレ
【美術】デレク・R・ヒル
【衣装】シャレン・デイビス
【編集】ジョン・ルフーア
【音楽】ジェームズ・ホーナー、サイモン・フラングレン
【出演([]内は役名)】

  • デンゼル・ワシントン[サム・チザム]
  • クリス・プラット[ジョシュ・ファラデー]
  • イーサン・ホーク[グッドナイト・ロビショー]
  • ヴィンセント・ドノフリオ[ジャック・ホーン]
  • イ・ビョンホン[ビリー・ロックス]
  • マヌエル・ガルシア=ルルフォ[バスケス]
  • マーティン・センズメアー[レッド・ハーベスト]
  • ヘイリー・ベネット[エマ・カレン]
  • ピーター・サースガード[バーソロミュー・ボーグ]
  • ルーク・グライムス[テディQ]
  • マット・ボマー[マシュー・カレン]
  • ジョナサン・ジョス[デナリ]
  • キャム・ギガンデット[マッキャン]

【公開日(日本)】2017年1月27日
【上映時間】133分
【配給】ソニー・ピクチャーズ・エンターテイメント
【IMDB】6.9/10.0  (およそ143,000人の評価)

【あらすじ】

暴虐の限りを尽くす男、バーソロミュー・ボーグに支配されたローズ・クリークの町の人々は、賞金稼ぎのサムを中心に、ギャンブラー、流れ者、ガンの達人など7人のアウトローを雇う。最初は金のため町を守ることになったサムらだったが、いつしかその目的が金だけではなくなっていることに気付く。【引用元:映画.com

【感想】

☆3.9/5.0

なんて楽しい西部劇なんだっっ!

面白いくらいにドンパチしています!

ストーリーも単純明快。

悪者が村を苦しめているよ!たくさん家族や友達が殺されているよ!このままじゃ村はあいつ(ボーグ)に滅ぼされてしまう!!助けて!チザム!

そして、通りすがりの黒人(委任執行官)チザムさんが

「なに!私と過去に因縁のあるボーグが村を荒らしているだと!!!ならば助けてやろう!そのためには仲間が必要だ!」

と言い、七人の勇気ある仲間を集め、ボーグを退治したのであった・・・。

という勧善懲悪っぽい感じの復讐劇。分かりやすい!分かりやすいストーリーというのはエンタメ作品にとっても重要だと思うの!

そして後半、敵が出してくる最終兵器「ガトリングガン!!」

そんなの卑怯すぎるwwwと思わず草が生えてしまうほどの絶望感!ここからどうやって巻き返す!?というワクワクも合わさって更に楽しい!

小気味よい仲間同士のやりとりが楽しい!

単純なストーリーに、よく出来た脚本が乗っかると、こんなにも楽しくなる!

集まった7人のなんとも言えない友情というか、絆というか、で結ばれた皮肉交じりのやりとりが非常に小気味よい。

個人的に、イーサン・ホーク扮するグッドナイトと、イ・ビョンホン扮するビリーがとっても仲良しなんだけど、二人がやられてしまう前にしてた会話が最高だった。

グッドナイト「俺の親父がよくこう言ってた・・・」

ビリー「なんて?」

グッドナイト「・・・忘れちまった。とにかく、親父は色々言ってた」

(笑い合う二人)

もうすっっっごい可愛くないですかね(笑)

絶体絶命の場面で、もう二人とも死んでしまうかもしれない。そんなシーンで、良い台詞を言うとかありがちなんですけど、そこのいいセリフを忘れさせちゃうっていうね(笑)

多分グッドナイトはこういう抜けたところが結構あって、カッコつけるべき場面でカッコつけきれないというか。そして、そんなグッドナイトをビリーも大好きなんだろうな、と。

二人の友情が死に際に色濃く出た場面で、本当にお気に入りです。

イ・ビョンホンがとにかくカッコいい

ナイフの名人なんです!ビリーは!!

百発百中のナイフ技をこれ見よがしに披露しています!

決して主役とは言い難い立ち位置ではありますが、それなりに活躍するし見せ場もちゃんとあるので、イ・ビョンホン見たさに鑑賞する人にもきっと楽しんでもらえるはず♪

まとめ

友情あり笑いありアクションあり、実力ある俳優さん揃いで気軽に観れるエンターテイメント、とっても入りやすい西部劇。

ちょっぴり長めですが気にならないくらいの楽しさはあります。

西部劇って聞くだけでもちょっと苦手・・・という人にもおすすめ出来ます。

残念ながらリメイク元の映画とどういう違いがあるのかは私には分からないので、それが分かればもっと楽しめるのかなぁ・・・ということでそのうち、『荒野の七人』も観てみたいと思います!

 


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