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愛人の子供に殺される悪夢。映画『影の車』ネタバレ&感想

六才の子供に殺意はあるか?

どうも、お久しぶりですちびぞうです!

今回は加藤剛さん追悼企画ということで地元の小さな映画館ロイヤル劇場にて上映されていた「影の車」を鑑賞してきました!!原作は松本清張の「潜在光景」です。

松本清張の映画とか観るの初めて!!!ワクワクです!

こちらの映画館はフィルム映画を上映している全国でも貴重な映画館・・・フィルムを体験できる喜びも噛み締めたいですね(*’ω’*)

パンフはさすがにないのでチラシの一部を載せました↑

【映画情報】

【制作国】日本
【監督】野村芳太郎
【脚本】橋本忍
【原作】松本清張『潜在光景』
【製作】三嶋与四治
【撮影】川又昂
【美術】重田重盛
【音楽】芥川也寸志
【録音】栗田周十郎
【照明】三浦礼
【編集】浜村義康
【スチール】赤井博且
【出演([]内は役名)】

  • 加藤剛[浜島幸雄]
  • 岩下志麻[小磯泰子]
  • 小川真由美[浜島啓子]
  • 岩崎加根子[浜島の母親]
  • 滝田裕介[浜島のおじさん]
  • 近藤洋介[石川]
  • 岡本久人[小磯健一]
  • 小山梓[浜島の少年時代]
  • 永井智雄[小磯貞雄]
  • 芦田伸介[刑事]

【公開日(日本)】1970年6月6日
【上映時間】98分
【配給】松竹
【IMDB】7.2/10.0  (およそ105人の評価)

【あらすじ】

結婚して10年経っても子宝に恵まれず決して妻とも上手くいっているとは言えない、団地と会社を往復するだけの退屈で平凡な人生を送る浜島幸雄。ある日、毎日使うバスで同郷の小磯泰子と再会する。四年前に夫に死なれシングルマザーとなった泰子と交流を重ねるうちに、幸雄は彼女に惹かれていく。泰子の連れ子の健一とも親しもうとする幸雄だったが、次第に「健一は自分を殺そうとしている」という幻想にとりつかれるようになっていく・・・。

【感想(ネタバレするよ!)】

☆3.0/5.0

とても古い映画なのですが・・・それなりに観れました。

最初はホラー映画なのかと思っていたんですが、松本清張なのでサスペンスなんですよね。でも、サスペンス・・・というよりは心理系スリラーというか。恐怖を感じる演出がホラー寄り、という印象がありました。

おおまかなストーリー

主人公の幸雄が愛人の連れ子が自分を恨んでいるのではないか・・・というネガティブな妄想にとりつかれ、というのも主人公の幸雄自体が子どもだったころに母親の恋人であった男を恨んでいて、そしてその男を殺してしまった過去があるからなんですが。

  • 健一が首吊り縄のようなものを作って見せてくる
  • ナイフのようなものをチラつかせてくる
  • 健一がネズミ駆除のための団子を食べさせようとしてくる
  • 家の中に閉じ込めてガス(のようなもの?)で窒息死させようとする
  • 初めて泰子の家に泊まった夜、夜中に目を覚ますと鉈を持った健一が襲ってくる

という感じでどんどん演出がエスカレートしていきます。しかしその演出は全て「幸雄の妄想もしくは勘違い、夢である可能性」も残されているので、彼が過去の自分の過ちに囚われておりそこから追体験をするように思い込みで”襲われている”という妄想をしていると思える部分もあるんですよねー。観客の受け取り方でまた違ってくるというか。

最終的には、夜中に健一に襲われそうになった幸雄は自分の身を守るために彼の首を絞めてしまいます(意識を失わせるだめなので殺しはしない!)。そして不倫もバレ妻は離れ、警察に「六歳の子供が明確な殺意を持って殺しをするわけがない」と責められる。

そして幸雄は自分が過去に釣りをしている母親の恋人を海へ落として殺してしまった場面を回想して終了。

残念だったところ

シンプルな脚本で先も読めやすい&90分台という短めな上映時間なのにそれがとっっっても長く感じてしまう。途中の不倫の場面がやたらと冗長なんですよね。そこが一番残念でした。

ちょこちょこと健一くんの不穏な場面は挟み込まれるんですけど、最後の事件が起きるまでがすーーーごく長く感じてしまうんですよね。

あと濡れ場がすごく多かったな・・・。なんでそんなに絡むシーンが多めなのか・・・。やっぱりホラーにはセクシーさもないとダメなのかなーというのがこの頃から感じられます(笑)

良かったところ

オープニングはバスに乗る幸雄のバストアップから始まるんですが、その光加減がすごく綺麗!夕焼けが全体にボヤッと広がっています。そのオープニングも印象的なんですけど、この映画は映像表現が美しくて個性的なんですよね。

調べてみたらウィキには『多層分解』と名付けられた手法が使われているみたいです。以下一部引用。

”撮影したポジ・フィルムから3原色分に分解したネガを3本作り、それぞれを8~4コマ分ずらしてポジに焼くことで全体の色がズレた画面を創り上げ、次にこの色ずれしたフィルムの最初のネガからカラーポジと白黒ポジ2本焼いて、さらに撮影風景の明るい部分だけの素粒子を強調するコントラストの強い白黒ポジをもう1本焼いたうえで、この3本のポジを重ね焼きすることで『レリーフ効果』と呼ばれる線や面が浮き出る映像効果を創り上げた。”

過去の回想シーンに主にこの手法が使われていたんですけど、今観ても「これどうやって撮ってるんだろう・・・」と不思議に思いました。色が強めに出ていたり、レリーフのように浮き上がった画面作りは怪奇的で記憶の底にある記憶の曖昧さみたいなものも表現されている気がしてとても効果的に感じました。

こういった手間暇かけて作られた特殊な画面や、幻想的で美しい画面の移り変わりなんかも楽しんでもらえればと思います。

まとめ

あまり映画館で観る機会のない作品を、しかもフィルムで観られて貴重な体験が出来たと思います・・・!内容的には少し退屈なところもありましたが、個人的には映像も良かったし満足。

これぞ松本清張!という代表作も他にいくつかあると思うので、またDVDなどで観ていけたらいいな。

 

 


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画像引用元:IMDB

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勝手に性転換された女(男)の復讐劇。映画『レディ・ガイ』ネタバレ&感想

俺はあの頃、復讐だけを考えていた―――

『バイオ・ハザード』『ワイルド・スピード』シリーズのレティで知られている、ミシェル・ロドリゲスの主演作!!!ちびぞうの大好きな女優さんです!!

しかも!!まさかの!!

元男の女が主役!という奇想天外なお話です!!!

どういうこと???と思うかもしれませんが、かいつまんで内容を言えば

殺し屋やってたら襲われて、目が覚めたら性転換手術で女に改造されてたよー!

ってことらしいです。気になる人はレンタル屋にGO!

この監督の作品は一つも観た事がないんですけど、いつも男らしい作品を撮ってる方っぽいですねー。これの一つ前の『バレット』という作品はワイスピシリーズで大好きなハン役のサン・カンが出ているらしいので・・・観てみたいですね!!

ギャガさんの公式サイトはこちら

【映画情報】

【原題】The Assignment
【制作国】アメリカ
【監督】ウォルター・ヒル
【脚本/原案】ウォルター・ヒル、デニス・ハミル
【製作】サイード・ベン・サイード、ミヒェル・メルクト、ハーベイ・カーン
【撮影】ジェームズ・リストン
【美術】レネ・リード
【衣装】エレン・アンダーソン
【編集】フィリップ・ノーデン
【音楽】ラネイ・ショックニー、ジョルジオ・モロダー
【出演([]内は役名)】

  • ミシェル・ロドリゲス[フランク・キッチン]
  • トニー・シャルーブ[Dr.ガレン]
  • アンソニー・ラパリア[オネスト・ジョン]
  • ケイトリン・ジェラード[ジョニー]
  • シガニー・ウィーバー[Dr.レイチェル・ジェーン]

【公開日(日本)】2018年1月6日
【上映時間】96分
【配給】ギャガ・プラス
【映倫区分】R15+
【IMDB】4/6/10.0  (およそ4,830人の評価)

【あらすじ】

銃撃戦によって意識を失った凄腕の殺し屋フランク・キッチンは、見知らぬベッドの上で目が覚める。全身に巻かれた包帯を取り去り、鏡を見たフランクは、自分の姿がまぎれもない女に変貌していたことに驚愕する。フランクは正体不明の女性医師によって性転換手術を強行されており、しかも、それが医師のフランクへの復讐を意味しているという。大切なものを奪われたフランクもまた、自身の姿を男から女に変えた者への復讐を開始する。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!)】

☆1.8/5.0

きっ・・・期待外れ!!!!!

うーんすいませんすいません、正直言って面白くないです!!!

これ、多分ロバート・ロドリゲス監督が撮った方が面白くなったんじゃない????ねぇ??そう思うよね???トレホさんも使ってさ・・・

この突拍子もないあらすじから想像するのは、若干下品な下ネタと、ブラックジョークが飛び交う超絶クールなアクション映画だと思うんですよ。あとエロ
ロドリゲスの兄貴がガンガン口汚く台詞を飛ばしながらかっこよーーーーく戦う!!みたいな。

でもそういうんじゃないんですこれ・・・

比率がおかしいんです・・・

どちらかと言えばミシェル・ロドリゲスは看板役で、真の主役はシガニー・ウィーバー扮するDr.ジェーンかなって思うくらい、医師のシークエンスが多いんですよ。

こんなはずじゃなかったのにーーーーーってきっと誰しも思うはず。。。

そもそも、最初に出てくるフランク・キッチン(男)の部分もミシェル・ロドリゲスが演じてるんですよ(笑)その時点でもう、申し訳ないんですけど女性にしか見えないんですよ・・・。
最初から女性にしか見えなかったら、整形後の女の姿も映えないし、微妙ですよねぇ・・・。

えぇっ!このシーンもあなたか!と思ったのは私だけではないはず(笑)

男性バージョン↑

キャプテン・アメリカのムキムキになる前のシーンも本人が演じていてCGとか代役でヒョロヒョロにしてたみたいなんですけどあれも若干違和感ありましたよね。でもそんなもんじゃないです。違和感しかないっていうか、ミシェル・ロドリゲスにしか見えないですから。

ひー褒めるところがなくて残念!!
完璧な性転換手術なのに声も全く変わらないのも気になりますし・・・あと、なぜか

ロドリゲスさんに全く似合っていないブロンドのヅラ姿↓を披露されて、そこもファンとして辛かったですね・・・

ストーリーも・・・???

フランク・キッチンを性転換させた医師が色々と小難しいことを言ってるんですけど、結局は自分の弟を殺されたことの復讐してるだけじゃんと思ってしまうんですよね。

映画の構成的に「この話は実はこの医師の妄想で、フランク・キッチンなんて存在しないのでは?」みたいに思わせる(ミスリードさせる?)感じなんですけど、だったら何?と思ってしまうし、なんというか何もかもが上手く機能していない感じがするんですよ・・・。

フランクが女性になる前に関係を持った女性看護師とも、女性になった後も恋愛関係になるんですけど、そこの描かれ方も薄かったし、結局は彼女が裏切っていたせいでフランクは性転換された!という事実が分かってもただ別れるだけだし・・・
せっかく特殊な愛を育んだんだから、その後もなんやかんやあってよりを戻したりして欲しかったなーーー。と思うわけです。

ちびぞう的には、せっかく「元々は男だったのに性転換で女にされてしまった!」という滅茶苦茶な設定があるんだからそれを活かした場面(女になって困ったあるあるとか)がもっと沢山観たかったですね・・・。

まとめ

女医師の場面がすごく多めなので、ゴリゴリのアクションシーンもなければグロもエロも薄く、そのわりにストーリーも薄くてせっかくの設定が活かしきれてない感じが残念すぎました。

B級っぽく攻めるならばそれはそれでツッコミ満載にして逆に楽しくさせるとかもあると思うんですけど、ネタにもならない感じが悲しい・・・。

正直これは映画館で観なくて良かったです。

ロドリゲスファンの方だけレンタルしたらいいと思います!!

 

 


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画像引用元:映画.com

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少女は反旗を翻す。映画『ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス』ネタバレ&感想

世界の運命は、一人の少女に託された―――

はい、どうもちびぞう(@cbz_ewe)です!

前回に引き続き、ハンガー・ゲームの三作目の前編を観ていきます!

反乱軍がついに動き出す!!という事でですね、今までよりもサバイバルゲームらしさは薄れてだいぶ政治色の強い作品になってきています。

役者陣には今作から『アリスのままで』や最近だと『キングスマン:ゴールデン・サークル』にも出演していたジュリアン・ムーアが参戦!反乱軍を率いるコイン首相を演じます。

待望の新作は成功か失敗か。映画『キングスマン:ゴールデン・サークル』ネタバレ&感想

それと今までノーマークでしたが、ゲイル役のリアム・ヘムズワースは『マイティ・ソー』のソー役で有名なクリス・ヘムズワースの実弟らしい!!!知らなかった!でも言われてみれば似ていますね!!

雷神ソー、爆誕!映画『マイティ・ソー』ネタバレ&感想

フィリップ・シーモア・ホフマンの活躍にも期待したい!
今作は、色んな意味で切ない作品になるかも・・・。

【映画情報】

【原題】The Hunger Games: Mockingjay – Part 1
【制作国】アメリカ
【監督】フランシス・ローレンス
【脚本】ダニー・ストロング、ピーター・クレイグ
【原作】スーザン・コリンズ
【製作】ニーナ・ジェイコブソン、ジョン・キリク
【製作総指揮】スーザン・コリンズ、ジャン・フォスター、ジョー・ドレイク、アリソン・シェアマー
【撮影】ジョー・ウィレムズ
【美術】フィリップ・メッシーナ
【衣装】カート&バート
【編集】アラン・エドワード・ベル、マーク・ヨシカワ
【視覚効果監修】チャールズ・ギブソン
【音楽】ジェームズ・ニュートン・ハワード
【出演([]内は役名)】

  • ジェニファー・ローレンス[カットニス・エバディーン]
  • ジョシュ・ハッチャーソン[ピータ・メラーク]
  • リアム・ヘムズワース[ゲイル・ホーソーン]
  • ウッディ・ハレルソン[ヘイミッチ・アバナシー]
  • エリザベス・バンクス[エフィー・トリンケット]
  • ジュリアン・ムーア[アルマ・コイン首相]
  • フィリップ・シーモア・ホフマン[プルターク・ヘブンズビー]
  • ジェフリー・ライト[ビーティー]
  • スタンリー・トゥッチ[シーザー・フリッカーマン]
  • ドナルド・サザーランド[スノー大統領]
  • ウィロウ・シールズ[プリムローズ・エバディーン]
  • サム・クラフリン[フィニック・オデイル]
  • ジェナ・マローン[ジョアンナ・メイソン]
  • マハーシャラ・アリ[ボッグス大佐]
  • エルデン・ヘンソン[ポラックス]
  • ナタリー・ドーマー[クレシダ]
  • エバン・ロス[メッサラ]
  • ウェス・チャサム

【公開日(日本)】2015年6月5日
【上映時間】122分
【配給】KADOKAWA
【映倫区分】G
【前作】少女は再び戦場へ。映画『ハンガー・ゲーム2』ネタバレ&感想
【次作】ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション
【IMDB】6.7/10.0  (およそ357,100人の評価)

【あらすじ】

記念大会として特別に開催された第75回「ハンガー・ゲーム」の闘技場から危機一髪で救出されたカットニスは、滅亡したとされていた第13地区の地下にある、反乱軍の秘密基地に収容される。そこでコイン首相率いる反乱軍は、スノー大統領が絶対的な権力を握る独裁国家パネム打倒に向けた準備を進めていた。カットニスも革命のシンボルとして反乱軍とともに戦うことを決意するが、スノー大統領はピータを人質にし、反乱の芽を摘み取ろうとする。反乱軍はピータ救出作戦を決行するが……。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!)】

☆2.7/5.0

これまでの作品を観ている前提で書いていきますので今作のネタバレ=今までの作品のネタバレにもなりますからね!!!注意してくださいね!!!

 

さて、前作のラストは記念年のゲーム自体が反乱軍に仕組まれていたものだった、革命だった!というところで終わっていましたね~。
そこから完全に地繋ぎの形で、鎮静剤を打たれたカットニスが目覚めるところから始まっています。

12地区出身の元ゲーム優勝者で教育係のヘイミッチ、お世話係のエフィー、元ゲーム・メーカーのプルターク、同じく12地区出身の幼馴染でピータの恋敵ゲイル、前回のゲームで仲良くなった歴代優勝者のフィニックなどなど見慣れたメンバーが続々と登場します。

新キャラとしてはジュリアン・ムーア扮するコイン首相が登場します。
何やら疫病で夫と子どもを亡くした過去がある哀しい女性のようなんですが・・・どうにもこの人、うさんくさい。(笑)

滅ぼされていたと思われていた13地区が実は反乱軍の隠れ家になっており、今作はそこで保護され、国全体にプロパガンダ映像を送ったりするカットニスの生活や、捕虜となったピータがキャピトルのアイコンとして利用される様子などが描かれます。

多分、この辺りで「ピータに会いたい!!!!」と切なくなる女性客が増加するはず。

ちびぞうはそうでした。

少しコミカルで笑えるシーンも

大きな戦いに備える位置の作品だからか、今までの作品よりも笑いを狙ったシーンが多かったように感じました。

プロパガンダ映像を撮ろう!と言ってカットニスに台本を読ませるんですけどそれがへったくそなのがすごく可愛い。台詞を下手に読む演技も上手い!!さすがのジェニファー・ローレンス嬢です。

個人的にはカットニスのお世話係をしていたエフィーのシーンが特に面白くかったです!!!

元々、キャピトルの市民だった彼女。反乱軍へ自ら赴いて仲間になったようですが、今までの派手でオシャレな生活から一転、灰色のツナギを着せられて不満たらたらです(笑)

「大体どこでも幹部にはあるはずでしょ!横流しが!ここは規則が厳しすぎるのよ!」

と騒ぐ彼女が可愛い(笑)

地味な服しか着られない中で彼女なりのオシャレをしているところも注目です。

それから、衣装で思い出しましたが今作は毎回カットニスの派手で奇抜でオシャレな衣装が印象的なんですよね。

今作でも、前作で殺されてしまったデザイナーのシナの遺したノートを元に、カットニスの反乱軍のシンボル”マネシカケス”の新しい衣装も披露されますのでそちらもチェック!!

ピータの安否は?恋の行方は?

今までの2作で散々、ゲイルなのかピータなのかフラフラフラフラしていたカットニスでしたが、そろそろ、本人的にも周り的にも「ピータが好きそう」って感じが見えてきましたね。

というかそうでなければピータが可哀そうすぎるけどね!!!

今作では捕虜となったピータが拷問を受けながらキャピトルの国内放送に出演させられていて、衣装や髪型はバッチリ決まっているのに顔がどんどんやつれていくのが本当に可哀そうで辛くて・・・。

ピータかカットニスかを選んで救ったという反乱軍に怒りが湧く気持ちもわかります。
(反乱軍のシンボルとしての彼女に価値を見出し、ピータを救おうとした首相に反対してプルタークがカットニスを救うのを選んだと話していましたね)

ラスト付近で救出部隊が組まれピータは無事に救出されますが、彼はトラッカー・ジャッカーという殺人蜂の猛毒を使って「カットニスは敵だ、悪だ」と洗脳されてしまっていて、せっかく感動の再会か・・・!?と思ったのに、ピータはカットニスを襲ってしまうんです・・・!!!

そしてそこで映画が終わる・・・。

せ、切ない!!!!!!!泣ける!!!

(でもなんとなく冬ソナのような展開だなぁとうっすら思ったりして)

でも、こうなったなら確実に最後にカットニスと結ばれるのはピータだなって思いますね。安心。

まとめ

シリーズ追うごとに面白くなくなる作品が多い中、今作は回を増すごとに盛り上がっていく感じがしますねーーーーー。

あとはもう終わり方がどうなるのかどうか。というただそれだけって感じです。

元々のハンガー・ゲームが楽しくて観てた人からしたらこの辺りでもうハンガー・ゲームしなくなるので、面白くないと思うかもしれませんが・・・まぁでもそういう最初の設定は段々変わっていきますよね。メイズ・ランナーでも迷路してるの最初だけだし。

 

個人的に、フィリップ・シーモア・ホフマンがこの映画のクランクアップ手前で亡くなってしまたということで、いつ出番がなくなってしまうかハラハラしながら観ていました。
今作ではちゃんと最後までいたよ・・・!良かった!!

エンドロールの時に「フィリップ・シーモア・ホフマンに捧ぐ」という追悼のメッセージが出たのでそこでもう涙腺がやられてしまいました・・・。

ホフマンさんのファンなら彼の最期の作品ですので絶対に観ましょうね!!!!

最後の最後まで素敵な俳優さんですから・・・!!!

脱線しました、ここまで読んでいただきありがとうございました。ちびぞうでした。

 

 


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画像引用元:映画.com

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自殺を独占生放送!まさかの映画『スーサイド・ライブ』ネタバレ&感想

―――あなたは、死の瞬間を観たいですか?

ジャケットのあらすじを読んで、なんてぶっとんだ設定の映画なんだよって思いつつ借りてみました♡

再生してみたらあーらまアルバトロス(ニューセレクト)の配給じゃないですか!!

久々にアルバトロス(B級ホラー映画の配給として有名)の作品だぁ・・・と思いながら視聴。なんと、カメオ出演レベルですがジェイムズ・フランコが出ているのでドびっくりしてしまいました・・・

主演は『トランス・フォーマー』シリーズのジョシュア・デュアメル、『X-MEN』シリーズのファムケ・ヤンセンなど。

監督は『メイズ・ランナー』シリーズにも出ていた俳優のジャンカルロ・エスポジート!

面白さが迷子。映画『メイズ・ランナー2 砂漠の迷宮』ネタバレ&感想

今作は、”世界で最も危険な映画”決定戦「モースト・デンジャラス・シネマグランプリ2017」のエントリー作品のようですね。
グランプリのサイトはこちら

【映画情報】

【原題】This Is Your Death
【制作国】アメリカ
【監督】ジャンカルロ・エスポジート
【脚本】ケニー・ヤッケル
【原案】ケニー・ヤッケル、ノア・ピンク
【製作】クリストファー・デリア、マイケル・クライン、ジャンカルロ・エスポジート、ローリーン・ヤックル
【製作総指揮】ショーン・ウィリアムソン、ジェイミー・ゴーリング、ケビン・リーソン、ロバート・ハルミ・Jr.、ジム・リーブ
【撮影】ポール・ミッチニック
【美術】ジェームズ・ロビンス
【衣装】シンシア・アン・サマーズ
【編集】ジェイミー・アラン
【音楽】リッチ・ウォルターズ
【出演([]内は役名)】

  • ジョシュ・デュアメル[アダム・ロジャース]
  • ジャンカルロ・エスポジート[メイソン・ワシントン]
  • ファムケ・ヤンセン[イレーナ・カッツ]
  • サラ・ウェイン・キャリーズ[カリーナ]
  • ケイトリン・フィッツジェラルド[シルヴィア]
  • クリス・エリス[ケラー]
  • ルシア・ウォルターズ[レベッカ・ワシントン]
  • ブルーク・ワリントン[イブ・ワシントン]
  • ジェイデン・ノエル[デリック・ワシントン]
  • ギャリー・チャック[バーニー]
  • ガイルズ・パントン[ダレン・ブラッドショウ]
  • スコット・リスター[ザック]
  • ショーン・タイソン[ボブ]
  • ジェームズ・フランコ[男性キャスター]

【公開日(日本)】2017年12月9日
【上映時間】105分
【配給】[MDGP]上映委員会
【IMDB】5.6/10.0  (およそ2,900人の評価)

【あらすじ】

低視聴率に悩む放送局WBCの番組で、出演者が生放送中に自殺するというショッキングな事件が発生。司会者のアダムは罪の意識にさいなまれるが、高視聴率を叩き出したことに味をしめたプロデューサーは、リアルタイムで自殺の瞬間を放送する番組を企画する。最初は反対していたアダムも自分が構成を担当するという条件で承諾し、ついに番組が放送されることに。衝撃映像の連続に賛否両論の嵐が巻き起こる中、視聴者を逃さないために番組内容はどんどんエスカレートしていく。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!)】

☆2.5/5.0

こーれは意外に・・・意外に・・・面白い・・・?かもしれない・・・?(笑)

あくまでもこの異常な設定を受け入れられればですけども!!!

ホラーでありファンタジー寄りの社会派ドラマって感じですかね。

おおまかなストーリー

よくある「大富豪の花嫁を決めよう」系のドキュメンタリーの最終段階、「最後に残った二人のうち、選ばれるのはどっち!?」というところで、選ばれなかった出演者の女が大富豪の男へ発砲、そして拳銃を口に咥えて自殺してしまう。

その司会を務めていた男(アダム)が、別のニュース番組に「彼らを救おうとした勇敢な司会者」として出演。「自殺した女性は病んでいた、それに気付けていれば防げたかも」という内容の話をする予定が、途中で独断で「私たち製作側は二人の女性を競い合わせていた、あの結果はテレビのせいだ。しかしあれこそがリアリティであり、視聴者が望むものだ」と発言してしまう。

事件の起きた番組は視聴率が大幅にアップ。調子に乗ったプロデューサー(イレーナ)が自殺を生放送で中継する番組「あなたの死に様」を提案。

(一応、”末期がんの患者などに自死を選択する権利が与えられていたが、その権利は一般人にも今は与えられていて、医者や精神科医などがその場にいてケアできる状態であれば自殺を放送するのは違法ではない”みたいな説明が劇中でされます)

その番組に誘われたアダムも最初は拒否する姿勢だったが自分に構成を任せてもらえるならと受け入れる。

自殺者のどうしようもできない暮らしの実情をVTRにして流す。そして、彼らに寄付を募る。寄付と同額をテレビ局も自殺者の家族に渡すと約束。
つまり、自殺者が死ぬのは自分の家族のためであり、テレビで死ねば高額な寄付金が家族に与えられる・・・という仕組み。
「自殺によって家族や友人を救う」という大義名分を掲げて、「貧しさなどで窮地に陥っている人たちに逃げ場がないということを真実として視聴者に見せ、世の中の目を覚まさせる」とアダムは主張する。番組は大成功、視聴率ナンバーワンとなる。

しかしとある自殺者が死ぬのに時間がかかってしまい視聴者に飽きられるのを恐れたアダムは「番組の裏で死なせればいいから今は死んだことにしろ」と生きているのに死んだことにしてしまう。それを目撃した視聴者から「あの番組はデマだ」とネットで拡散される。出演者が生きていると都合が悪いため、番組の裏で殺してしまうアダム。
番組の視聴率が落ちるのを恐れてどんどん内容をエスカレートさせるアダム。そんなアダムの変化を嘆いたうつ病の妹が秘密裏に番組に出演。唯一の家族が自殺してしまうと知り、必死に止めるアダム。しかし妹は自殺を実行してしまう。

この流れと同時進行で、仕事を失い家族のために金を稼がねばならない黒人男性(メイソン)の物語が同時進行で描かれる。高齢で雇ってくれる場所もなく、金貸しにも頼れない。そんな彼が最後に「あなたの死に様」で100万ドルが手に入ると知り、番組で自殺をしようと応募。
番組の最終回の最後の出演者として死のうとするメイソンだったが、死ぬに死にきれず
「私にはできない、私は家族を愛している。金なんかいらない。家に帰りたい。みんなも何を見ているんだ。家に帰ろう」
と語り始める。番組を観覧していた客に喝采を受け、妹を乗せた救急車を見送って呆然とするアダムを横目に去っていく。

設定はもうめちゃめちゃ、だけども?

どう考えたってこんな企画が生放送で通るなんてあり得ないと思うんですよ。現実的に考えて。

でも、そこを無理やりにでも通さないと描けない物語というのがあったのは確かだと思います。

例えば、自死の権利についての物語。
これはもうちびぞう一個人の意見でしかないですけども、生まれてきてその人生をどうするかはその人次第。生きる権利もあれば死ぬ権利もある、という発想自体は別にいいと思うんですよね。どうにもならない状況で苦しんでいる自分を救えるというだけでなく、誰かを現実的に救える、という状況が追随しているなら尚更。
(まぁそこで誰かに迷惑をかけたり、悲しむ人がいる場合、”周りの人のことも考えるかどうか”で色々と変わっていくと思いますが)

そういった自死を扱うには確かに若干雑な設定ではあると思いますが、それはそれで色々と考えさせられて面白かったかなと。

 

主人公のアダムがどんどん悪い方向へと変化していったように、人間はいずれ変わっていくものだというのを表している。その逆も考えられる。人は生きていれば良い方向にも変わっていける(その時はどん底だと思っていてもなんとかなるのではないか)というメッセージも込められていたりすると思うんですよね。

必ずしも自死を選ぶことが良い結果を与えるわけではない、と考える余地を残しているし、だけど、確かにそれで救われる人もいる。という事実(現実)も確かにある。
アダムが、自分の家族にだけ「死ぬな!」と声をかけるところも面白かったですね。

人間は悲しいけど、自分に関係ない人間に対しては鬼のように冷徹になれたりするもんです。

そういう人間の根本的な「生きる」というテーマだったり、身近な人とそうでない人の「死の重さ」だったりが見え隠れする、なかなか興味深い作品でした。

気軽に観れるエンタメ系ではないけど、突拍子もない世界観をとりあえず許せる人は観てみても良いかなー。という感じの作品。

最後に二つだけ

「伝統のハラキリ」で自殺した日本人が出てきてましたけど

切腹って確かそれだけじゃなかなか死ねないから、首切り人(介添え人?)が横についていて、その人が首を落とすんですよね。本当に腹切りだけで死ぬわけではないですよね。

番組中に切腹で死ぬってあまりにも非現実的!!!!

そういうのやりたいならもうちょっと調べてからやって!!

 

それと、メイソンが死ねなくて胸中を話したら急に手のひら返す観客!!

一番胸糞悪いよ・・・

 

 

 

 


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画像引用元:映画.com

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家から出られない女VS強盗。映画『侵入者 逃げ場のない家』ネタバレ&感想

「あなたを許すわ」

こちらもゲオさん先行レンタルの作品。とりあえずタイトルとジャケットだけ見て手に取ってみましたが・・・なんと!!どっかで見た顔の俳優が出てる!!!と思ったら!!

『ホーム・アローン』で最もヒットした映画の子役としてギネスにも載っている「マコーレー・カルキン」の弟、「ロリー・カルキン」くんだった・・・!!

キーラン・カルキンくんといい、カルキン家の顔はめっちゃすぐ分かりますね(笑)

【映画情報】

【原題】iNTRUDERS[Shut In]
【制作国】アメリカ
【監督】アダム・シンドラー
【脚本】T.J.シムフェル、デヴィッド・ホワイト
【編集】ブライアン・ネット、アダム・シンドラー
【音楽】フレデリック・ウィドマン
【出演([]内は役名)】

  • ロリー・カルキン[ダン・クーパー]
  • ベス・リースグラフ[アンナ・ルック]
  • ジャック・ケイシー[J.P.ヘンソン]
  • ジョシュア・ミケル[ヴァンス・ヘンソン]
  • レティシア・ヒメネス[シャーロット]
  • ティモシー・T・マッキニー[コンラッド]
  • マーティン・スター[ペリー・カットナー]

【レンタル開始日(日本)】2018年1月10日
【上映時間】89分
【発売元】プルーク
【IMDB】5.7/10.0  (およそ9,200人の評価)

【あらすじ】

広場恐怖症に侵されたアンナは、外界から隔離された生活を送っていた。末期症状で余命幾ばくもない兄と、彼女に定期的に食糧を運んでくれる男以外、彼女は外部の人間と接することができなかった。
そんな彼女の静寂に包まれた生活は3人の凶悪犯の侵入で突如として、一変するのだった。【引用元:GEOnet

【感想(ネタバレするよ!!)】

☆2.3/5.0

広場恐怖症で家から出られない女!!!! VS 強盗三名!!!!!

映画は、主人公アンナが末期がんの兄を亡くすところから始まる。

兄の葬式にも出られない・・・と思ったら、家の外へ出られないという病気のせいだった。

そこに三名の強盗がやってきて、さぁどうなる!?

と思ったらここから展開が一気に変わるよ!!!

なんとアンナの家には、地下に人を閉じ込められる&尋問出来る&脅せる部屋?がいくつもあり、そこに強盗さんたちが閉じ込められてしまう・・・という・・・展開に。
実はアンナとその兄は、家庭内暴力をふるう父親を殺してからというもの「犯罪者」や「変質者」を拉致監禁し「治療」と称して殺していた!!!

まぁつまりは「強盗に入った家の人の方がヤバい」という、最近『ドント・ブリーズ』でやってたのとまったく同じようなネタなんですけどもね・・・

いかんせん二番煎じだとどうしても、厳しい目で見てしまうんですよね・・・。

主人公アンナの負った心の病気が、ラストで治る?のかな?分からないけども、強盗がいなくなった家から一歩、踏み出せた彼女は忌まわしき過去の詰まった家を自らの手で燃やす・・・という。

宅配に来ていたダン(ロリー・カルキン)のことは罪がないと判断したのかなんなのか、最後には逃がしてあげていて、そこだけは良かった。

ラブもないし意味もよく分からないけど、この強盗達どうなってしまうん?というハラハラはすこーーーーしだけありましたね。

 

でも、あんな階段がせり出てくる仕組みの地下室を作ったり、末期がんの兄と家から出られない妹の二人でどうやったらそんな改造が出来る金があったのかなと・・・(劇中でお金は持て余してるのって発言があったし、家が資産家だったってことなのかな)まぁあんまりリアリティはないですよね(笑)

うーん大した感想も書けないですが、ロリー・カルキンは可愛かったので、カルキン兄弟が気になるファンの人はどうぞ、観てみてください♡

 

 


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画像引用元:IMDB

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か行

母親が別人に入れ替わる恐怖。映画『グッドナイト・マミー』ネタバレ&感想

“僕たちのママをどこにやったの?”

こちらはだーいぶ前に映画仲間が「ちびぞう好みっぽい」と言ってくれてた作品。

最近になってちびぞう父がやたらと「観てみ」と言ってくるので、ようーやく鑑賞しました!

整形した母親が病院から戻ってくると、別人になっていた・・・?というサイコスリラーっぽい雰囲気の作品ですね!

原題は「見てるよ、見てるよ」もしくは「分かってるよ、分かってるよ」と言った意味っぽい。”お前が母親じゃないことは分かってる”といった意味なんでしょうかね・・・。

【映画情報】

【原題】Ich seh, ich seh
【制作国】オーストラリア
【監督/脚本】ベロニカ・フランツ、セベリン・フィアラ
【製作】ベロニカ・フランツ、セベリン・フィアラ
【撮影】マルティン・ゲシュラハト
【出演([]内は役名)】

  • ルーカス・シュワルツ[ルーカス]
  • エリアス・シュワルツ[エリアス]
  • スザンネ・ベスト[母親]
  • ハンス・エッシャー[神父]

【公開日(日本)】2016年1月12日
【上映時間】99分
【配給】AMGエンターテイメント
【IMDB】6.7/10.0  (およそ31,200人の評価)

【あらすじ】

森と畑に囲まれた田舎の一軒家で母親の帰りを待つ9歳の双子の兄弟。ところが、帰ってきた母親は顔の整形手術を受けており、頭部が包帯でぐるぐる巻きになっていた。さらに性格まで別人のように冷たくなってしまい、兄弟は本当に自分たちの母親なのか疑いを抱くように。そして正体を暴くべく彼女を試しはじめるが、その行為は次第にエスカレートしていく。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレしているよ!)】

☆2.9/5.0

つまらなくはないんですけど、面白くもないかも・・・という微妙なライン・・・・ッッ!!!!

すっっっごく雰囲気も良いし、主演の双子の美少年っぷり、演技もすっごく良いんですけどね・・・!

ちびぞうは後半の展開が胸糞すぎてちょっと見てられなかったです・・・

大まかなストーリー

このおかあさん本物じゃないんじゃない?と疑った双子が、寝ている母親の口にゴキブリを投入してみたりだとか、ベッドに縛り付けて「本当のママをどこにやったの」と脅したりだとか口を接着剤で塞いでみたりだとか、それだとご飯があげられないので接着剤をハサミでチョキチョキしてたら唇も切っちゃったよーーー血が噴出!したりとか、一度は逃げ出した母親がコケて頭を打って気を失っている間に今度は床に縛り付けて双子が「本当のことを言え」と脅しながら家に火をつけたりしてて最後にはママが許しを請おうとするけどダメで、結局焼き殺されて終了・・・多分双子も火事で死んだのかな。

そして三人が森の中で再会し笑顔で肩を抱き合いこちらを見つめる・・・という絵面で映画が終わる。

ネタとは何だったのか

この映画のラストで用意されているどんでん返しというのは、

「母親が別人に変わっているかもしれない」という設定の話から、実は

「母親は変わっていないが双子の片割れ(ルーカス)がすでに事故で死んでいて、その事実を認められないエリアスがルーカスの亡霊(か妄想)に操られ”ルーカスがいないと言うお前は母親じゃない”と拷問する」という展開に変わるというところなんですねー。

そのネタの伏線はあらゆるところに用意されていて、例えば

  • ルーカスはエリアスの名前を呼ばない(劇中ではエリアスがルーカスの名前を呼んでばかり)
  • ルーカスは母親に直接話さず、いつもエリアスに耳打ちをして母親に伝えてもらっている
  • 母親はエリアス一人分の食事しか用意しない
  • 母親が誰かに電話で「もうこれ以上フリを続けられない(死んだルーカスが生きているというフリをエリアスの前で続けるというのがもう無理、ということ)」と言っている
  • ルーカスは赤十字の人に対してもエリアスに耳打ちして話す

などなど。他にもちびぞうは気付けなかったんですが、最初の方で母親が「汚れたシャツを着替えなさい」と言った時にエリアスの服だけが汚れている・・・などもあったようですね。

もちろん、母親が別人に変わったのでは?と思わせるような伏線もいくつかあります。

まず母親が森で全裸になるなどの奇行をしていること、双子の見ていないところでは包帯を外していること、双子が部屋に来ても寝たふりをして、こっそり何かを食べてたり・・・まぁ「とにかくいかにも怪しいな」という感じの伏線が。

もうこの母親の初登場シーンの恐ろしさが・・・(笑)

それ以外にも、双子がアルバムを見たら過去の母親の写真が外されていて、おそろいのサングラスと服を着た母親とよく似た女性が一緒に写っている写真が残されていたこと。(この写真については後々母親から”友達とおそろいの格好をして写真を撮ったのよ”と説明されますが、エリアスはこのもう一人の女が母親と入れ替わったのでは、と疑ってしまう)

 

母親も怪しいですが、ルーカスが死んでいるという伏線の方が多いので、途中で真実に気付きます。というか相当早めに気付く人もいるかな?

真相は、母親は整形手術ではなく、おそらくルーカスを失った事故で顔に怪我を負い、その治療から戻ったところだった。双子の片割れを失ったエリアスのために、ルーカスがいる”フリ”をしていたが、それも段々辛くなり・・・というところでしょうね。一切出てこない父親も同じ事故で失ったのかもしれません。

まとめ

おそらくこの映画の真の恐怖は、このどんでん返しで驚かせるところよりも、ネタが早めに分かるようにわざと作られていて「実の母親に”僕らの母親だと証明して”と迫る息子に拷問される」という状況が恐ろしいんだと思います。

いや、もうそういう意味での恐怖というか・・・恐怖というよりも観ていて胸糞で、辛かったですね。珍しく最後の方を倍速で飛ばし見してしまおうかというくらい嫌な気持ちになりました。

そういう意味ではホラー?というか人を不快にさせるという意味では成功している映画なのかも。

今思い返すと、オープニングで洞窟?に一人入っていくルーカスの後ろ姿が消えた後、全く何も聞こえないただの暗闇が広がっている、というシーンがすごく綺麗で怖くて、あのシーンだけでも「本当はエリアスしかいない」と表されていて秀逸だったな、と思ったりしますね。

この双子という設定も、上手ですよね。観ている方も見分けがついていないので「どちらかに偏って存在していない」と思うようなことがあまりないように作られているんです。だからもしかすると、ネタに最後まで気付かない、という人ももしかしたらいるかもしれません。

そう思うと「早めにネタに気付いても真相が恐怖」だし、「気付かなくてもラストでびっくり」できるという非常に上手く出来た映画だったのかもしれません。

あまり人にはオススメしないですけどね!!!

 

 


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あ行

不気味な自動のこぎりが唸る!映画『悪魔のいけにえ』ネタバレ&感想

想像を絶するこの大残酷を 全篇正視できるか?

不気味な自動のこぎりが唸る! 人肉を切りきざむ音がする!20世紀に人骨で家具を、人肉でソーセージを作りつづけたテキサスの狂人たち

↑当時のキャッチコピーのようですが、ものすごいアオリ方(笑)

ホラー映画の有名な殺人鬼と言えば!!!

絶大な知名度を誇る「ジェイソン(13日の金曜日)」を筆頭に、

「フレディ(エルム街の悪夢)」
「ブギーマン(ハロウィン)」と来て
今作の「レザーフェイス」!!!

この四大巨塔が強い!ですよね!みなさんはどれがお気に入りですか??

実はちびぞうは、名作ホラー映画と呼ばれる古い作品群は実は観ていないものが多く、今作もそのうちの一つでした。

レザーフェイスの作品は2004年にリメイクされた『テキサス・チェーンソー』は観ています!

『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』『死霊の~』シリーズも観てないので、そのうち観たい。そういえば今作のトビー・フーパー監督も、ナイトオブザ~のロメロ監督も同世代で、お二方とも昨年(2017)の夏に亡くなられているんですよね。

偉大な映画人がどんどん亡くなっていきますよね、最近は。

訃報をきっかけに、またその人の作品を見返してみる・・・というのも良いかもですね。

ちなみに今回は公開40周年記念版というものを鑑賞しました!

【映画情報】

【原題】The Texas Chain Saw Massacre
【制作国】アメリカ
【監督/製作】トビー・フーパ―
【脚本/原案】キム・ヘンケル、トビー・フーパ―
【撮影】ダニエル・パール
【美術】ロバート・バーンズ
【編集】ラリー・キャロル、サリー・リチャードソン
【音楽】トビー・フーパ―、ウェイン・ベル
【出演([]内は役名)】

  • マリリン・バーンズ[サリー]
  • アレン・ダンジガー[ジュリー]
  • ポール・A・パーティン[フランクリン]
  • ウイリアム・ベイル[カーク]
  • テリー・マクミン[パム]
  • ガンナー・ハンセン[レザーフェイス]
  • エドウィン・ニール[ヒッチハイカー]
  • ジム・シード―[老人(コック)]
  • ジョン・ドゥーガン[じい様]

【公開日(日本)】1975年2月1日
【上映時間】83分
【配給】松竹メディア事業部
【映倫区分】R15 +
【IMDB】7.5/10.0  (およそ111,000人の評価)

【あらすじ】

サリー、ジュリー、フランクリン、カーク、パムの5人組は、夏休みを利用してドライブ旅行に出かけ、その途中でヒッチハイクをしていた男を車に乗せる。しかし、男はナイフで自らを傷つけるといった行動を繰り返し、異常を感じた5人は男を車から追い出す。やがて一軒の洋館を見つけた5人は、その家に立ち寄るが……。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレしているよ!)】

☆3.5/5.0

いやぁ、これは名作!間違いない!!!!

ちなみにちびぞうは「ホラー映画で笑ってしまう人間」ですので、その辺しっかり押さえた上で読み進んで頂ければと思います!!!

おおまかなストーリー

怪しげな洋館に立ち寄ったら突然出てきた、人間の皮で作ったマスクをかぶった巨漢(レザーフェイス)に仲間がどんどん殺されていってしまうよ!!!

五人いたメンバーはあっという間に三人、二人、一人・・・となり最後に残ったヒロインはレザーフェイスから必死に逃げて逃げて近くのガソリンスタンドに逃げ込むけども実はそこの人間もグル!!!そして麻袋に詰めて洋館に連れ戻らされてしまう・・・。

その洋館とは狂気の家族が住む家で、序盤で出会った挙動のおかしいヒッチハイカーもファミリーの一員だった。指を切断されて、死にかけの老人にチュパチュパ血を吸われたりハンマーで頭をかち割られそうになったりする!しかしヒロインはなんとかそこからも逃げ出して、道行くタンクローリーのおっさんを巻き込んだりしつつなんとかトラックに拾ってもらい生還。

彼女を逃がしてしまった悔しさからレザーフェイスがチェーンソーを振り回して映画は終わる。

ちびぞうの爆笑ポイント

  • レザーフェイスの初登場シーン
    最初に殺されるカークという男(カップルの彼氏の方)が、怪しげな洋館の中に入っていくと・・・突然部屋の奥からマスクをかぶったレザーフェイスが登場!!!そして出てきた瞬間、ハンマーを振り下ろす!即殺害です、即殺害。あまりの仕事の速さにビッックリしてしまったんですよね。普通、もっともったいぶるというか、殺すまでに怖がらせる描写があるじゃないですか。そういうのもなく、スッと来てガッと殺してバァシーン!とドアを閉める。そのリズミカルさに爆笑。
  • レザーフェイスがガラッ!と出てくる二度目の登場シーン
    「カークが戻ってこない、どうしたのかしら・・・」とカークの彼女が後を追って洋館に入ります。すると中は動物の骨やらなにやらで作った家具や気持ちの悪い装飾品、籠に入れられた鶏など、ゾッとするものばかり。恐れをなして逃げ出そうとすると、レザーフェイスが先ほど閉めた扉の前を通りがかります。するとガラッ!!と勢いよくドアを開けてレザーフェイス再登場!!!コントかな?と思うくらいコミカルで笑いました。
  • 全く汚れないチェーンソーの謎
    チェーンソーで豪快に人体を切ってるっぽいシーンが何度かあるんですけども、使ってるチェーンソーをよく見ると全く汚れてないんですよね・・・。ほんとは使ってないってわかっちゃう!><
  • レザーフェイスと追いかけっこ~のシーン
    最後に残ったヒロインのサリーがレザーフェイスから逃げて逃げてガソリンスタンドまで「結構な距離」を走るシーンがあるんですが、レザーフェイスの足がわりと遅い><どんだけ走るの!?と思わずツッコミを入れてしまいました。しかも、ヒロインがスタンドに逃げ込むとレザーフェイスは中までは追って来ないんですけども・・・
  • ちゃっかり帰宅してる!のシーン
    今言った追いかけっこのあと、スタンドの店員もグルだったため、店員によってヒロインはトラックに乗せられて洋館まで戻ってきてしまうんですが・・・これ結構な距離あると思うんですよね。それで、「あれ?レザーフェイスどこいったの?」と思っていると先に帰宅してる!!!!一人でチェーンソー片手に歩いて帰ってきたのかぁ・・・と考えるととってもかわいく思えてしまいます。
  • レザーフェイスの声が高い!のシーン
    ヒロインを連れ帰ったスタンドの店員に怒られまくるレザーフェイス。その時に出してた声がものすごく高い!!鳥の鳴き声みたい!!
  • じい様生きてたー!のシーン
    どうやら、洋館に住んでいるのはレザーフェイス、ヒッチハイカー、スタンドの店員の三人。さらに、上階にいた死体に見えていたじいさまも実は生きていたようで・・・。ヒロインの切られた指をチュパチュパ吸ったりします。
    しかもそのあと、「じいさまは牛殺しのプロなんだ!一発でコロリなんだぜ、ほらやって見せてよ」とじいさまに無理やりハンマーを握らせてヒロインの頭を殴らせようとするんですが・・・じいさまハンマー握れない!!!(笑)何度握らせてもボトッと落としてしまいます。そして最終的にはハンマーを握らせた男が代わりに殴るという・・・いや、ここのシーンは本気で笑かしに来てるな・・・!という感じがしましたね。
  • え?なんで降りたの?のシーン
    ヒロインが洋館を逃げ出して道を走っていると、向かいからタンクローリーが来て止まってくれます。やったーこれで助かったね!と思っているとなぜか降りる運転手・・・そしてそれを追いかけて降りるヒロイン・・・え?なんで?と笑いつつ、ここのシーンが一番不可解でした。結局タンクローリーの運転手も殺され、そのあとにやってきたトラックに乗せてもらってヒロインは無事逃げ延びる・・・という展開でしたが。
    タンクローリーの運ちゃんは本当になんだったの?(笑)

感想まとめ

ちびぞうは、レザーフェイスが登場した瞬間に「この映画は名作だ!」認定しました。

いやーもう大好きです。

肝心の殺害のシーンが素早くあっと言う間なのに対して、部屋の中の装飾を見せる場面や兄妹の小競り合いのシーン、追いかけっこのシーンなんかがやたらと長くて、尺の使い方がちょっと微妙だったかな・・・とは思いましたが。その緩急の付け方が逆にすごいのかもしれません。

それから、レザーフェイスというキャラ。よくあんな奇抜というか、不思議なキャラクターデザインが出来るものだなぁ、と。当時の人々がこれを観て恐怖に震えるのも分かります。

まぁ、ちびぞうはとっても可愛らしいキャラクターだなと思いましたが。見てくださいこの可愛い笑顔(笑)

さりげにスーツ着てるところも良いですね(笑)

どうも、彼のマスクのメイクアップシーンや、タップダンスシーンなんかも本当はあったらしいんですけどもカットされてしまったようで。なんでそんな素敵なシーンをカットしてしまうのぉおおおお・・・と嘆きました。

 

リメイク版の『テキサスチェーンソー』も観たんですが、あんまり記憶にないちびぞうです。そっちの方がちゃんとしたホラーだったような印象があるんですけども、今作の方がカリスマ性が輝いていました!

 

 


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さ行

24の人格を持つ誘拐犯。映画『スプリット』ネタバレ&感想

「誘拐された女子高生3人VS誘拐した男23人格 恐怖は〈分裂(スプリット)〉する」

ちびぞうは、M・ナイト・シャマラン監督の映画は『翼のない天使』『アフター・アース』以外は全て観ているんですが、いわゆる”シャマラニアン”と自称するファンたちほどは熱い情熱を持っていないという…ちょっとしたファンなのです(*’ω’*)

自分の映画にはいつも何かしらのカメオ出演をするお茶目さとか、いつも面白そうな予告編のわりに本編でコケているというシャマランさんのコケ芸が好きで…(もちろんヒットした『シックス・センス』も好きですけども)追いかけています!(笑)

(追い方がなんか歪んでる)

この一つ前の『ヴィジット』もすごく面白かったですよねー…オチが微妙でしたけども。

今作も期待値アゲアゲで鑑賞しました!

【映画情報】

【原題】Split
【制作国】アメリカ
【監督/脚本】M・ナイト・シャマラン
【製作】M・ナイト・シャマラン、ジェイソン・ブラム、マーク・ビエンストック
【製作総指揮】スティーヴン・シュナイダー、アシュウィン・ラジャン、ケヴィン・フレイクス
【撮影】マイケル・ジオラキス
【編集】ルーク・フランコ・シアロキ
【音楽】ウェスト・ディラン・ソードソン
【出演([]内は役名)】

  • ジェームズ・マカヴォイ[ケビン・ウェンデル・クラム]
  • アニヤ・テイラー=ジョイ[ケイシー・クック]
  • ベティ・バックリー[カレン・フレッチャー医師]
  • ジェシカ・スーラ[マルシア]
  • ヘイリー・ルー・リチャード[クレア・ブノワ]
  • イジ―・コッフィ[ケイシー(五歳)]
  • ブラッド・ウィリアム・ヘンケ[ジョン叔父さん]
  • M・ナイト・シャマラン[ジャイ]

【公開日(日本)】2017年5月12日
【上映時間】117分
【配給】東宝東和
【映倫区分】G
【IMDB】7.3/10.0  (およそ251,700人の評価)

【あらすじ】

見知らぬ男に拉致され、密室に閉じ込められた女子高校生3人組は、監禁場所で神経質な雰囲気を漂わせた男を目にする。男が部屋から立ち去り、必死に脱出方法を思案している最中、ドアの外から男と女が会話する声を耳にした3人は助けを求めて声を上げるが、そこに現れたのは、女性の服に身を包み、女性のような口調で話す先ほどの男だった。男には23もの人格があり、9歳の少年やエレガントな女性など、ひとりの体の中で人格が激しく入れ替わっていく。そして、そんな男に24番目の人格が現れ……。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレしているよ!)】

☆2.7/5.0

う、うぅーーーーーん!!!!!

これは、この「映画の正体」をはっきりと明示した上で観客にみせる必要があるかな、と思います。

なぜなら、この映画が一体何なのか、という事を把握しているかどうかで見方が180度変わってしまうから…

「分かる人にだけ分かればいい」というトリックをしのばせるのは全然いいと思うんですけど、それならばその仕組みを全く知らない新規ファンの人でも楽しめる内容にすべきなのかなぁ…と思います。

大まかなストーリー

序盤でいきなり、スーパーの駐車場?で車に乗り込んだ三人の女の子たちが誘拐犯に連れ去られる。(運転手をしていた父親は催涙スプレーかなんかで身動き取れなくさせられていた)

そこからずっとどこかの施設の地下らしき場所での監禁劇が続く。

誘拐犯の男は多重人格らしく、女や若い男の子の人格に変わったりする。

女の子たちは何度も脱走を試みるけど失敗。

途中で、誘拐犯の男が通っている精神科の病院の場面などもたびたび挟み込まれる。

多重人格のうちの何人かの人格が「彼が来る」と言っていて、どうも24人目の特別な人格(ビースト)が現れたら何か大変なことが起こる・・・というようなことが話されている。

しかしそのビーストが生まれることを恐れている人格が精神科医に助けを求めたりもする。

最終的にビーストと呼ばれる人格が登場、ムキムキの異常な力持ちで天井を這い歩いたりするファンタジックな力をみせつけてくる。主人公の女の子以外は殺され、助けに来てくれた精神科医も殺される。

主人公の女の子も、ビーストの元の人格ケビンと同じように虐待を受けた過去があると、彼女の体の傷を見て知ったビーストは、彼女だけ逃がしてやる、という選択をして消えてしまう。

無事保護される主人公。

ラストシーン、この誘拐事件についての報道番組を見ている人たちの中に、「ダン」という名札をつけたブルース・ウィリスの姿が…というところで映画は終わり。

結局なんだったのか!?

調べたところ、シャマラン監督が以前撮った『アンブレイカブル』という映画の続編に当たる作品だったようです。ダンというのはその映画の主人公だったキャラクター。

次に公開される『グラス(原題)』という映画と合わせて三部作になるようです。

『アンブレイカブル』スーパーヒーローの誕生秘話なら、『スプリット』スーパーヴィランの誕生秘話だったようで。

劇中で、誘拐犯の男が地下鉄に花を手向けるシーンがありましたが、これはアンブレイカブルの列車事故で父親を亡くしたという繋がりがあるみたいです。

ついでに言えば幼少期のケビン(誘拐犯)とダンが絡むシーンもアンブレイカブルであったようです。しかし、

いやそんなん知らんがな!!!

というのがちびぞうの素直な感想(笑)

アンブレイカブルを観たのはもう10年以上前だし、キャラ名なんか(むしろストーリーも)覚えてるはずもない!!!ブルース・ウィリスでおや?とは思いましたけどね・・・卑怯だよね、これはね・・・

ちなみにアンブレイカブルのポスターがひび割れしているのも、今作と共通しているポイントだそうです。

とりあえず、次作は三部作のラストになるようなので、もう一度アンブレイカブルを見返す必要がありそうですねー。

続編でなかったらどうだったのか

もし、これが三部作の一部でなかった場合、映画としてどうなのか。と聞かれると、

マカヴォイさんの多重人格の演技がすごい!!!ということや

主人格のケビンがうん10年も外に出られなかったこととか、すごく悲しくて重みがあって、「解離性同一性障害」というものの恐ろしさも見えつつ、でも「こういう人たちが犯罪を起こすというネタはあんまり好きでないなぁ・・・」と思いながら真剣に”人間ドラマ、社会派ドラマを抱擁したサイコサスペンス”という感じで観ていたのに

最終的にはムキムキマンのビーストが天井を徘徊したり、素手で鉄格子を折り曲げたりと無茶苦茶やるもんだから、もう目が点なんですよね(笑)

しかも、ビーストが主人公を逃がした理由が「自分と同じく虐待されていたから」という理由なのも安直すぎて微妙です。だって、体に傷が残らない精神的な虐待や性的虐待を受けてきた子達は見た目には分からないわけで、目に見えなかったらビーストに殺されちゃうわけでしょ。

うーん。やっぱり話自体も微妙だったなぁ。

まとめ

これが三部作の一部!ということで盛り上がるファンがいるのは分かりますが、それを知らずに観たファン以外の人たちも普通に観れる映画に仕上げておいてくれないとなぁ。と思います。

監禁劇のシークエンスも、逃げようと画策する少女たちに対する処罰みたいなものもなく、あんまり恐怖感も緊張感もないんですよね・・・。まーた逃げ出すぞ・・・・みたいな。

ケビンの主人格がずっと閉じ込められていた・・・というのが発覚するシーンで少し泣いてしまったちびぞうとしては、最終的なまとめ方が非常に残念でした。

あ、今回もシャマラン監督はチラッと出演しているので、ぜひとも探してくださいね!!!

 

 


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か行

我々は、みな病気なのだ。映画『キュア ~禁断の隔離病棟~』ネタバレ&感想

彼女は夢の中で踊っているんだ。でも、夢の中にいることを気付いていない。

『クロニクル』『アメイジング・スパイダーマン2』『キル・ユア・ダーリン』などのデイン・デハーンの主演作!!

彼はちびぞうが追いかけている俳優さんの1人であります!!
彼はもうとにかく、薬中のようなゲッソリとした病的な役が多い!!ので、今回もどんな病み顔を見せてくれるのかー!と楽しみでした(笑)

なんだか微妙に地雷臭のするB級ホラー的なパッケージとタイトルのわりに、ゲオでものすごい勢いで面陳されていたので何事なのか!?と思ったら、ゲオの先行レンタル一本目!という作品のようですねー。

しかも監督はパイレーツシリーズなどのゴア・ヴァービンスキーさんではないですか。B級とか言ってすいません(だって長年培った野生の勘には抗えない)

ちなみに、劇場公開はされていません!

【映画情報】

【原題】 A Cure for Wellness
【制作国】ドイツ/アメリカ
【監督】ゴア・ヴァービンスキー
【脚本/製作総指揮】ジャスティン・ヘイス
【原案】ゴア・ヴァービンスキー、ジャスティン・ヘイス
【製作】アーノン・ミルチャン、ゴア・ヴァービンスキー、デビッド・クロケット
【撮影】ボジャン・バゼリ
【美術】イブ・スチュワート
【衣装】ジェニー・ビーバン
【編集】ランス・ペレイラ、ピート・ボドロー
【音楽】ベンジャミン・ウォルフィッシュ
【出演([]内は役名)】

  • デイン・デハーン[ロックハート]
  • ジェイソン・アイザックス[ヴォルマー]
  • ミア・ゴス[ハンナ]

【レンタル開始日】2018年1月17日
【上映時間】147分
【IMDB】6.4/10.0  (およそ55,700人の評価)

【あらすじ】

NYでエリート金融マンとして働くロックハート。彼は自社のピンチに、スイスの療養地へ行って帰ってこなくなってしまった社長を連れ戻すという任につく。山奥にそびえる城のような療養所に向かう途中、タクシーの運転手から”来たはいいものの帰る者はいない”という話を耳にする。さらに、200年前の城の城主である男爵が、純血にこだわる男であったため妹と結婚しようとし、それを知られた村人に焼き殺されたという血塗られた歴史も知らされる事となる。療養所で社長を見つけたはいいが帰る気はない様子なので一旦村へ降りようとした時、タクシーの前に飛び出してきた鹿を引いて事故に遭ってしまう。目覚めるとそこは療養所のベッド。足を骨折し三日眠っていたというロックハートは、しばらくそこでの入院を強いられるのだった。

【感想(ネタバレしているよ!)】

☆2.5/5.0

で、でた~ジャンル分けしたらネタバレになってしまう系のやつ~!

ホラーサスペンスだったり、エロティックサスペンスだったりと書かれているサイトもありますが、ちびぞう的にこの作品は最終的には

ゴシックホラー

に落ち着きます。オカルトホラー寄りでもあります。

序盤が「NYのビジネスマン、何やら会社内での立場が危うい、逃げ切るためには社長を連れ戻せ!」といういかにも現代って感じの入りで、そこからの「田舎に行ったらサイコパスな人々に閉じ込められたよー」系のホラーだったというのはもはや王道の展開。

しかし実はこの映画、最初は何か巨大な悪がバックにいるのでは?とサスペンスタッチに描かれていて、そこから後半にかけてのネタバレでジャンルスイッチしようと試みているんですよねー。一種のどんでん返しを狙っているというか。

しかしまーーー無駄な伏線も(ミスリードのためとはいえ多すぎ)たくさんあるし脚本は雑だしで全くそれが上手く行ってない!残念!なので観ている人は「これってどういう系の映画なの??」という疑問符を浮かべつつ観ていたらぶっとんだラストに興ざめ。みたいな感じになってしまうことうけあい。

しかし意外に楽しめる

ちびぞうが気に入ったのは全体に漂う暗澹とした雰囲気、ファンタジックなスイスの景色、デハーンさんの美しい青い目から放たれる鋭い眼光。

そして、ミア・ゴスが歌う美しい鼻歌。

中盤、療養所の中で一人だけ若い”特別な患者”ハンナとロックハートが交流して、今まで一度も城から出たことがないという彼女を村に連れ出す場面が特に好き。
初めて飲むビールのまずさにびっくりしたり、初めて使うジュークボックスから流れてくるメタルロック寄りの曲に合わせてゆったりと踊るシーンすごくいい。

もーーーーとにかくすごく雰囲気がいいし、147分もあるのを感じさせない程度にはハラハラドキドキで、この療養所にはどんな謎があるのか??というミステリアスなところに引き込まれてしまうんですよね。

裏を探りまくりなデハーンさんが所長に早めに処分(SATSUGAI)されないのは不自然かなと思ってたんですが、そこのモヤりは所長の狙いを知ったらなんとなく「あぁ、一応使えるからとっておいたのね」という感じ。

真相はどうだったのか?

「社会で成功したものはみな、病んでいる。しかし、その事を認めない。すると体が心を裏切り叫び出す私たちは”病気である”と」

という療養所へ旅立った社長からの手紙を読む冒頭の入りから、なんだか現代社会に根付く闇のようなものを掘り下げるのか?という風に思わされます。

表向きの展開としては

お金持ちばかりを受け入れている「水が良い」という水を使った治療を主にしている療養所で、そこは患者が退院していかないという、うさんくささ100%の場所なんだけども、もしかしたら主人公も病気なのでは?という幻覚や過去についての伏線が出たりするので、「本当におかしいのは療養所なのか主人公なのか分からない」というサスペンスタッチなお話。

しかし真相は

元々、その地の水は人間の体に悪影響を及ぼすものだった。
200年前に村人に焼き殺されたと思われていた男爵は実は生きていて、自分の妹に身籠らせた子どもを連れて城に戻っていた。そして地下深くで水を研究し「人間の体を通してろ過」する事で不老不死の薬を作る事に成功。その薬を自分と娘、スタッフに飲ませることで200年の時を生きてきた。彼は自分の娘と契りを結ぶため、ハンナが大人になる(初潮を迎える)のを長年待ちながら療養所に集まる人間をろ過装置として使ってきた。

水は人間の体を通す必要があるので、患者に飲ませていた。しかし元来人間には毒なため、飲んでいる患者はどんどん体調が悪化、幻覚を見て自分が病気だと思い込むようになり衰えてミイラのように(エキス出してるから)死んでしまう。

そこに登場したロックハートさんが怪しい療養所内を社長を求めて探索しているうちにその闇に気付き、脱出と謎の解明に奮闘。

エンディングは

すべての謎を解き明かし、劇中で初潮を迎えたハンナが男爵に襲われそうになっているところを助けて、二人で城から脱出!
NYから帰りが遅いと痺れを切らせた重役たちが迎えに来ているけども、「もう帰らない」とばかりに笑顔で去っていく。というエンディングでした。

まとめ

いやー。ぶっとんでいるというかなんというか。

まさか200年前の人が今も生きてましたよー!不老不死の薬作ってました!なんてオカルトでファンタジーなオチを迎えるとは、オープニングを観た誰が想像できようか。いやできまい。

けっこーーーな伏線を放置していたりするのも気になるし、お話はけっこうめちゃくちゃ。
(個人的にドイツ語で何言ったかわかんないって場面、あとで明らかにして欲しかった。多分死体を運んでいたあの男は、「患者ではなく死体」と言っていたんだと思うけど…)

まぁ色々粗も目立つけど、だけどキライになれない。そんな作品。

デハーン効果もあるかもしれませんね。ちなみに今作の彼の病み度は85%くらい。

今回は結構な拷問も受けているので、ファンはつらい、というシーンもあるかもしれません。頑張って観よう!

 

あ、スイスの景色は本当に素晴らしかったですよ。美しい絶景ばかりでした。

なんだか美味しいお水が飲みたくなる映画でした・・・(笑)
調べたら水のプロが選ぶ一番美味しい水ランキングの第一位は鹿児島県の「財宝」だそうで。

 

 

 


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殺人鬼カップルを描いた問題作『地獄愛』ネタバレ&感想

”私たちの無限の愛を誰もわかってくれないの

でも私は貴方を見つけた”

はい、ちびぞうさんの「好きだと言うと人格を疑われる系映画」の時間です(笑)

 

ファブリス・ドゥ・ヴェルツ監督が実在した殺人鬼カップルを題材に描いた

「ベルギー闇三部作」の第二弾だそうですよ!!!!!

なんだそれ?と聞かれてもちびぞうはよく知りませんが、第一弾はなに?という質問になら答えられます!それは

2006年公開の『変態村』!!!

内容の説明がはばかられるような狂気と不快感に満ちた作品なんですが、こんなタイトルでも別にふざけた感じの作品ではないです。ちびぞうは好きな映画です。気になる方はぜひググってみてくださいね~

そして今回は変態村に続く第二弾ということで、監督の名前に惹かれてDVDを手にとってみました。

同じカップルを元ネタにした映画『ハネムーンキラーズ』との合同公式サイトはこちら

そういえば、娘役で『神様メール』のピリ・グロインちゃんが出ていました。端役だけど輝いてる。

ベルギー発のファンタジックコメディ!映画『神様メール』ネタバレ&感想

【映画情報】

【原題】 Alleluia
【制作国】ベルギー/フランス
【監督】ファブリス・ドゥ・ベルツ
【脚本】ファブリス・ドゥ・ベルツ、バンサン・タビエ、ロマン・プロタ
【製作】バンサン・タビエ、クレマン・ミゼレ、マチュー・ワルテル、バート・バン・ランゲンドンク
【共同製作】ジャック=アンリ・ブロンカール、オリビエ・ブロンカール、ファブリス・ドゥ・ベルツ
【撮影】マニュアル・ダコッセ
【衣装】クリストフ・ピドレ、フロランス・ショルテ
【編集】アン=ロール・ゲガン
【音楽】バンサン・カエイ
【出演([]内は役名)】

  • ローラン・リュカ[ミシェル]
  • ロラ・ドゥエニャス[グロリア]
  • エレーナ・ノゲラ[ソランジュ]
  • エディット・ル・メルディ[マルグリット]
  • アン=マリー・ループ[ガブリエラ]
  • ピリ・グロイン[イヴ]
  • ダビッド・ミュルジア[ペレ・ルイス]

【公開日(日本)】2017年7月1日
【上映時間】93分
【配給】 アンプラグド
【映倫区分】R15+
【IMDB】6.2/10.0  (およそ2,040人の評価)
【劇中で登場する映画】『アフリカの女王(1951)』

【あらすじ】

シングルマザーのグロリアは、出会い系サイトで知り合った男ミシェルに心を奪われる。実はミシェルは寂しい女性の性的欲求を満たして生計を立てる結婚詐欺師だったが、ミシェルの正体を知ってもグロリアの愛は冷めることなく、2人は兄妹と偽って一緒に結婚詐欺を繰り返すように。2人の歪んだ愛はやがて狂気へと変ぼうし、寂しい女性たちを次々と殺害していく。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレしているよ!)】

☆3.2/5.0

点数点けるのとか本当に難しい系の映画ですよね・・・。エロもグロもたっぷりで。

ただちびぞうはこの監督の映像表現が好きなので、結構スコアを上げがちになってしまいます。

元ネタになったレイモンド・フェルナンデスとマーサ・ベックのロンリー・ハート事件の映画はもう一つあって、タイトルはそのまま『ロンリー・ハート』主演はなんとジョン・トラボルタだというのでびっっっくりしました。

これは観ないと!!!

ちなみに事件の詳細などは「殺人博物館」さんの方で読めるので興味ある方は遊びに行ってみてください。どの部分が脚色かなども分かってなかなか興味深いです。

おおまかな流れ

グロリアが病院で死体を拭くシーンからスタート。

第1幕から第4幕までの章構成になっていて、タイトルに女性の名前がついています。

第1幕:グロリア

ミシェルとグロリアがネットのデートサイトで出会う所から恋に落ちるところまでが描かれる。
グロリアはミシェルが結婚詐欺師だという事をすぐに知る上に捨てられそうになるけども、彼と一緒に生きていきたいと愛を告白する。そして娘を友人に預け、二人で結婚詐欺師としての旅を始める。

第2幕:マルグリット

グロリアを妹と偽って、詐欺する相手の家に転がり込む二人。
他の女性とミシェルが体の関係を持つ事に激しい嫉妬を覚えたグロリアは、マルグリットに襲いかかり絞殺してしまう。
元々、病院で死体を綺麗にする仕事をしていたグロリアさん。ゴリゴリ切ってバラバラにて処理します。

第3幕:ガブリエラ

今度は宗教家の女を騙す。
ガブリエラは結構高齢でお世辞にも美しいとは言えない感じの女性なので、濡れ場のシーンは結構厳しい物があります(笑)

しかし今回も結局グロリアが激おこになってしまいガブリエラを撲殺して解体。パターン化してきてるのに避けようとしないところがなんともかんとも。やっぱり異常なんですよね。二人とも。

こんだけ面倒なグロリアを手放さない、というところに確かに二人にしかわからないような愛があったのかもしれません。

第4幕:ソランジュ

最後は牧場の美しき未亡人。可愛らしい娘のイブちゃんと暮らしています。
ここで大きく物語が動く。
グロリアの娘には興味なかったミシェルがイブちゃんと仲良くしていたり、ソランジュとイチャつくところをグロリアに見せないように薬を盛って眠らせたりして、明らかにソランジュとイブをグロリアから守ろうとするミシェルの姿が垣間見れる。真実の愛を見つけてしまったのか、な…?と思いきや。

結局はソランジュにミシェルの子どもを身ごもったと言われて二人の関係を知り発狂したグロリアに「斧でソランジュを殺せ!」と煽られて、ミシェルは彼女を殺してしまう。次にイブちゃんをも手にかけようとしたグロリアにミシェルが掴みかかり、イブちゃんだけは逃がすことに成功。

グロリアが自分の娘に電話して「もうすぐ戻るからね」と約束して、エンドロール。

ラスト、ミシェルの体を拭くグロリアの姿はオープニングと重なる演出になっています。

どうでもいい感想とまとめ

二人でデートで映画を観てケラケラ笑っていたのが印象的。こうしてみると普通のカップルなのにな・・・。

この映画だとただの結婚詐欺師を殺人鬼に仕立てたのは女の方・・・。
ですが、元ネタになったレイモンドの方も殺人の前科があったらしく、実際は二人が出会って最悪な化学変化を起こした結果そうなってしまったんだな・・・という感じですね。

この監督の、毒々しい色の使い方とか、狂気を感じる病的な映像表現がすごく好きなんです。

殺人鬼というだけではない二人の人生や彼らなりの愛を狂気混じりによく表現していたと思います。

ミュージカル映画でもないのに、第2幕で突然グロリアが歌い出す演出があったり、その曲がエンディングでも流れると…なんかもう…すごい…(言葉では表せない)となりますね。

オープニングとエンディングがリンクするところも好き。

それから、第4幕で薬を盛られたグロリアが目を覚ました後に”過去に殺した女たち”の幻覚を見るシーンがあるんですが、ここがもう不快度MAX!!!「なんでこんな映像を意図的に作れるんだろう」と監督の正気を疑いたくなりますが、好きです><

 

絶対に人には勧めませんが、こういったマニアックで人に隠れてこそこそ観る系の作品が好きなアンダーグラウンダーの皆さんはぜひ、手に取ってみてください。

ついでに同監督の『変態村』は今作より不快で不可解で難解なのでそちらも併せてどうぞ!!(結局すすめちゃう)

…ハネムーンキラーズとロンリー・ハートも観ないとだなー。

 

 


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