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大人も子どもも楽しめる青春ドラマの傑作。映画『スタンド・バイ・ミー』ネタバレ&感想

あの12歳の時のような友達はできない
―――もう二度と

こんにちはーちびぞう(@cbz_ewe)です!

こないだの記事↓で書いた野外上映会にて今作を観たんですが、残念ながら字幕があまり読めなかったので・・・うちにあるDVDで再鑑賞。

静岡県の『夜空と交差する空の上映会(三島スカイウォーク)』行って来たよレポ

小さい頃に何回か観た事があったんですけど、あんまり内容を覚えていなかったんですよね。
当時、ちびぞうが小さかった頃に兄が悪ふざけでパイ大食い競争のシーンを面白いから見ろって見せてきたことがありまして(笑)そのシーンが気持ち悪かったことだけはよく覚えてます(笑)

原作はスティーブン・キング、監督は同原作の『ミザリー』も手掛けたロブ・ライナー。
主演には、今は亡き伝説的俳優のリヴァー・フェニックス、主人公の兄役にジョン・キューザック、街のギャングっぽい奴らのリーダーに『24』シリーズで一世を風靡したキーファー・サザーランド!地味に豪華ですねーーーー!

この映画でベン・E・キングの同名主題歌がリバイバルヒットしたのも有名ですね。

【映画情報】

【原題】Stand by Me
【制作国】アメリカ
【監督】ロブ・ライナー
【脚本】レイノルド・ギデオン、ブルース・A・エバンス
【原作】スティーブン・キング「THE BODY(恐怖の四季)」
【製作】アンドリュー・シェインマン、レイノルド・ギデオン、ブルース・A・エバンス
【撮影】トーマス・デル・ルース
【美術】デニス・ワシントン
【音楽】ジャック・ニッチェ
【出演([]内は役名)】

  • ウィル・ウィートン[ゴーディ・ラチャンス]
  • リバー・フェニックス[クリス・チェンバース]
  • コリー・フェルドマン[テディ・デュチャンプ]
  • ジェリー・オコンネル[ヴァーン・テシオ]
  • キーファー・サザーランド[エース・メリル]
  • ジョン・キューザック[デニー・ラチャンス]
  • リチャード・ドレイファス[作家]

【公開日(日本)】1987年4月18日
【上映時間】84分
【配給】コロンビア映画
【映倫区分】PG12
【IMDB】/10.0  (およそ人の評価)

【あらすじ】

オレゴン州の小さな田舎町キャッスルロック。それぞれに家庭の問題を抱える4人の少年たちが、町から30キロばかり離れたところに列車の轢死体が放置されているという噂を聞き、死体探しの旅に出る。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!)】

☆4.1/5.0

これぞ名作・・・ッッッ!!!

エンディングの時には涙が出て来てしまいますね・・・。スティーブン・キング原作の映画は『ミザリー』など大好きなホラーも多いんですが、ホラーだけでなく青春ドラマもすっごくイイんですよ・・・!

最近、リメイクされた『IT』も青春ドラマとしての一面が強く描かれていて、良かったですよね。今作を観てITを思い出す、ITを観ていて今作を思い出す、なんとなくキングさんの作品は特徴があって”彼らしさ”を感じられるところも良さの一つだと思います。

まるで上質なお化け屋敷。映画『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』ネタバレ&感想

子ども時代の回想シーンがメイン

オープニングで大人になった主人公がクリスという友人が刺殺されたという新聞記事を見て過去を思い出す。そしてその頃の冒険譚を執筆する。

その回想シーンが本編になっています。

とある田舎町で小学校の最後の夏休みを過ごしていた仲良し4人組が、町の不良たちが噂していた「ブルーベリーを摘みに行ったまま戻らなくなったブラワーという少年の死体を見た。列車に撥ねられたんだ」という話を聞いて

自分たちが死体を見つけてテレビに出て町のヒーローになろう!

と線路を辿るちょっとした冒険に出かける・・・というのがお話の軸。

エンディングでは回想が終わり、主人公は「あの時のような友人はもう2度と出来ない」と締めくくって本を完成させる。

4人の個性豊かな男の子たち

  • ゴーディ
    主人公。物書きの才能をクリスに見出されているが、両親に好かれ優秀だった兄の死に対する劣等感から内向的な思考に陥っている。
  • クリス
    ゴーディの親友。思いやりがあって賢いが、家庭環境があまり良くなく、給食費を盗んでしまうなどの悪さもしてしまう。盗んだあとで先生に返しに行ったが、その先生は返してもらった給食費でスカートを購入。その事実にショックを受ける。
  • テディ
    メガネをかけた個性的な性格の少年。父親はキレやすい性格で耳を焼かれかけたこともあるが、彼は父を深く愛しており、他人に父親を貶されると「親父はノルマンディーで戦ったんだぞ!」と必死に擁護する。
  • バーン
    太っちょでビビりな少年。彼が噂を聞きつけた事から物語が始まる。橋の上では四つん這いになって歩いたり、夜中の見張りの時は物音がするたびにそこへ銃口を向けるなどコメディ担当な感がある。

この4人のたわいもないお喋りとか、ちょっとした言い合いとかが最高なんですよね。

ちびぞう的には「ミッキーはねずみ、プルートは犬だろ?じゃあグーフィはなんなんだ?」っていう、どうでも良いけど聞かれたら確かに不思議!と思うようなやりとりが本当に少年らしくて好きでした(笑)

特に良いなーと思うのはやっぱりゴーディとクリスの二人の心の中が見えてくるようなやりとり。お互いの苦しみや悲しみを、こいつにだけは話せるんだぜと言う感じで打ち明け、共有し、そして二人で慰め合って乗り越えていく。

最後には追って来た不良グループに対峙して力を合わせて戦い、男としても成長する。

このひと夏の冒険で少年たちは確かに一回り成長したんだなぁと思えるんですよね。しかもそれは、一人では成し遂げられなかった。彼らだったからこそ、出来た。そこがイイ。

しかし彼らは一生の友達になるわけではなく、時間と共に疎遠になったりして、思い出の一部になっていく。そこを回想する主人公の立場になると、大人になってからの鑑賞がまた泣けるんです。

記憶に刻み込まれるシーンの数々

例えば、犬に追いかけられるシーンや列車に追いかけられるシーン、ゴーディが話すパイ大食い競争の話や沼地にハマってヒルに全身を噛まれたりなどなど・・・

あ、昔確かに観たなぁ、という記憶がそれぞれのシーンで蘇ってくるんです。長いこと観てなくてほとんど内容も忘れていたけど、大事なところは記憶が蘇る。これも名作の所以ですよねーーーー。

ちびぞうは兄のせいでパイ大食い競争のシーンは若干トラウマ気味でしたが、大人になってから観たら割と平気でした(笑)気持ち悪いには気持ち悪いんですけども!でも野外上映会では笑いも起きてたし、面白いと思う人には面白いシーンなのかな・・・。

ホラーの巨匠なだけあって、ヒルのシーンもそうですけどどことなくホラーな雰囲気も漂ってるんですよ!上手く説明できませんが・・・青春ドラマだけではない、という不思議な作品。

まとめ

脚本良し、子ども達の演技も良し、個性的なキャラクラ―も良し、印象に深く残る名シーンの数々も良し、冒険を終えてこれでみんなとはお別れかなと思わせる終盤の演出も泣けるし最高。

前述しましたが、子どもの頃はちょっぴり怖い冒険モノで笑えるシーンもある作品として楽しめるし、大人になってから観ると失った青春時代を想って涙する感動作へと変化する。観る世代によって感想や楽しみ方が変わるのも、今作の面白さの一つだと思います。

それから何より、BGMに使われている楽曲のすばらしいーーーーー。エンディング曲もやっぱり最高ーーー!!

褒めるところしかもう出てきません!!!

最近やっていた『IT”それ”が見えたら、終わり』での青春ドラマパートが好きだなーと思った方は、ちょっぴり古い今作もぜひ!手に取って観て頂きたい!きっと好きになれるはずです!!

 

 


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画像引用元:映画.com

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元祖・ピエロが襲う恐怖映画『IT イット(前後編)』ネタバレ&感想

「みんなふわふわ浮いてるよ」

どうもー!ちびぞう(@cbz_ewe)です!

今作はちびぞうが高校生の時に友達と観ようとして、「前編」「後編」と別れていたビデオの「前編」だけを借りて観たんですけども・・・「前編」は幼少時代の物語がメインで、恐ろしいホラー展開はあまりなかった記憶。夜中に観ていたこともあって眠気に負けてましたね。

結局「後編」は借りずに終わってしまったという思い出の一本・・・。

最近『IT イット ”それ”が見えたら、終わり。』というタイトルでリメイクされて話題になっていたので、どうせなら観なかった古いバージョンから観ようと思って、今回レンタルしてみました・・!!!!

これ、DVDで両面再生できるんですよ!!
「A面の再生が終わったらひっくり返してB面を読み込む」というカセットテープのような仕様・・・珍しい!!(ゲオで借りたのでツタヤの仕様はわかりません)元々映画ではなくテレビ版なので187分と長い・・・!耐えきれるのか!

主演のペニー・ワイズ(ピエロ)にはなんと、ティム・カリー。ティム・カリーと言えば伝説的カルトムービー『ロッキー・ホラー・ショー』で古田―博士を演じた俳優さんです!!白塗りピエロですが、これは楽しみですね!!

【映画情報】

【原題】It
【制作国】アメリカ、カナダ
【監督】トミー・リー・ウォーレス
【脚本】ローレンス・D・コーエン、トミー・リー・ウォーレス
【原作】スティーブン・キング
【撮影】リチャード・レイターマン
【音楽】リチャード・ベリス

【出演([]内は役名)】

  • ハリー・アンダーソン[リッチー・トージア]
  • デニス・クリストファー[エディ・カスプブラク]
  • リチャード・トーマス[ビル・デンブロウ]
  • アネット・オトゥール[べバリー・マーシュ]
  • ジョン・リッター[ベン・ハンスコム]
  • ティム・カリー[ペニー・ワイズ]
  • リチャード・メイサー[スタンリー・ユリス]
  • オリヴィア・ハッセ―[オードラ・デンブロウ]
  • ジョナサン・ブランディス[ビル・デンブロウ(12歳)]
  • セス・グリーン[リッチー・トージア(12歳)]

【公開(日本)】1991年
【上映時間】187分
【リメイク版】IT イット “それ”が見えたら、終わり。
【IMDB】6.9/10.0  (およそ95,300人の評価)

【あらすじ】

メイン州の田舎町デリーで、子どもだけを狙った連続殺人事件が発生した。その犯人が少年時代の自分たちを恐怖のどん底に陥れた謎のピエロ、ペニーワイズであることを確信したマイクは、かつての仲間たちと連絡を取り、30年ぶりに彼らと再会を果たす。【引用元:映画.com

【感想】

☆2.5/5.0

いやぁ正直、めちゃめちゃ時間かけて観てしまいました・・・トータルで5時間以上・・・途中1.5倍速も使ったのに・・・「はっ、しまった今観てなかった」と巻き戻しては止め、巻き戻しては止め・・・ツムツムをやりつつ・・・

まったく集中して観れてないやん!!!?!?!?

というお叱りの言葉、はい、とっても身に染みます。

これでも結構キングさん好きなんですけどね・・・!!

おおまかなストーリー

アメリカのデリーという田舎町で子ども達が行方不明になったり遺体で見つかったりする事件が発生、どうもその犯人は謎の怪人ピエロ・・・。
その町に暮らすいじめられっこたち7人(弟をピエロに殺された吃音症のビル、喘息もちのエディ、引っ越してきたぽっちゃりベン、ボーイスカウトのスタンリー、お喋りメガネのリッチー、マドンナ的存在ベバリー、引っ越してきた黒人マイク)が力を合わせ、一度はそのピエロを倒した。そしてもし再び奴が現れることがあれば必ずまた集まろう、と約束をした。


30年後、大人になり町を出て成功した6人へ町に残っていたマイクから電話が入る。

「あいつ”IT”が現れた。約束を覚えているか?」と。

そして再び集まったかつての仲間たち。今度こそピエロの息の根を止めてやろうと、地下水道に巣くう化け物退治へと繰り出すのであった!!

 

 

このピエロというのは、町に何百年も生きている怪人のような存在で、劇中で「ペニー・ワイズ」という名前で登場します。子ども達をたぶらかし、幻影や洗脳を使って下水道へ引きずり込んだり殺したりする悪役ピエロですね。

このキャラクターはおそらく実在した殺人鬼ジョン・ウェイン・ゲイシーが元ネタかなと思うんですけど詳しくは分かりません。

しかし、終盤になって驚いたんですけども、下水道に潜んでいるペニー・ワイズの正体というのは

SF臭漂う超巨大グモだった・・・!(何やら胸が光る)

まさかの展開でした。そして銀の塊をパチンコ(Y字の木の枝にゴムを張ったもの)で撃つと巨大クモに大ダメージ!を与えられます。あとは仲間たちが素手でぼこぼこにしたり内臓を取り出したりして倒します(なんというえげつない方法)

戦いの後遺症をそれぞれ乗り越え、再びそれぞれの人生に戻っていく・・・という感じのお話でした。

キングさんらしさ

原作のキングさんらしいなーと思うのは、『スタンド・バイ・ミー』のように子ども達が目的を持つことで一致団結する友情の部分だったり、

イット(IT)というのはピエロの道化師を指すのではなく「町全体がITなんだ」と言うように、怪奇現象の根底には町全体が関わっているといった部分。キングさんの短編作品集『8つの悪夢』でもありましたね、そんなような話が。

そしてクラシカルなオカルトホラーっぽい雰囲気を持たせつつラスボスが宇宙外生命体を思わせる巨大グモってところも『ミスト』っぽい。

他にもキングさんらしいなぁと思うところがちょいちょいありました。

ツッコミどころも

テレビサイズなので、この長さはもうどうしようもないかもしれませんが、いかんせん集中力が持たない・・・ホラー耐性・グロ耐性が高い人はおそらくあまり怖いとか感じることもないので、ピエロが襲い来るシーンでも退屈に感じてしまうかも・・・

まぁ、ホラー映画といえど”子どもが殺されるシーン、いたぶられるシーン”はほぼほぼ禁忌とされているので、メインキャラは大人になるまで死なないし、それまではピエロがちょいちょい血や風船やトゲトゲの歯を見せて脅かしてくるくらいしか見せ場がないんですよね・・・。

あとちびぞう的に、マドンナ的立ち位置であるベバリーがあまりにもみんなとイチャイチャしすぎてて(なんかビッチっぽい)と思ってしまったような。ビルとキスしたりベンとキスしたり定まらない!!!って感じで(笑)

 

結局、町全体がおかしいんだっていう部分も明かされなかったし(過去に250人以上がこつぜんと姿を消した事件について女性教師が何か知ってるっぽかったけど特にその後その件については語られなかった・・・)、ペニー・ワイズがなんだったのか、なぜあの七人は助かったのか、戦えたのか、という具体的な部分は一切謎です。あの巨大クモが定期的に餌を食べるために町の人を操って幻影などを見せて地下道に子どもを誘い入れていた、ってことでいいのかな。

良かったところ!

子ども時代に起きた怪奇現象(アルバムや洗面器が血まみれになるなど)も、子ども達の目にしか見えておらず大人は血を触りつつも気付いてない・・・!という演出が結構不気味で良かった・・・!

大人になってからは、子どもの頃のトラウマを思い起こさせるような嫌がらせの数々も結構えぐくて良かったですね。ビルには吃音症を直すために母親が何度も繰り返し練習させていた「彼はこぶしを突き出ししつこく主張した」という文章を見せたりとか。

過去に一致団結した時のように、ビルが大人になった仲間たちが逃げ出そうとするところで「戦おう。力を貸してくれ」と説得するシーンがあるんですけども、そこで子どもの頃ビルがみんなを説得していた映像が再び流れるのが良かったですね。泣けた。

 

登場人物たちそれぞれのキャラクターも、個性があって良かったですね。
本当はビビりまくりなのにお調子者キャラだから皆の前では強気にふるまったりとか、町を出て成功した側と、町に残ってくすぶっていた人の間になんとなくある気まずさとか、童貞のまま死んでいったアイツとか・・・。


あの子ども時代があっての今があるんだなぁという過去からの繋がりも意識しつつ、しっかりと登場人物それぞれのドラマがあって、よく出来ている作品だなぁと感じました。

どうでもいい脱線(バタフライ・エフェクト)について

この映画を観ていてずーーーーーーっと、思っていたんですけど、ちびぞうの大好きな『バタフライ・エフェクト』はこの作品に相当影響を受けているな?と思いました。

どこがと言われると説明が難しいんですけど、子ども時代と大人時代が描かれる構成だったり、デブやマドンナやいじめっこがいたり、なんとなーーーーーーくなんとなく『バタフライ・エフェクト』の雰囲気を感じ取っていまして。(全くの勘違いかもしれませんが)

そのあと全てが終わって、みんなの記憶がだんだん薄れている・・・という場面でマイクが手記を読み上げているんですけど、そこで

「もうこの手記を読まないと思い出せない」

みたいな台詞があったんですよね。そしてその時のノートがこちら!!

そして『バタフライ・エフェクト』で過去の記憶を呼び覚まし、タイムスリップの鍵となるノートがこちら・・・!

似てるなーーーーー似てるなーーーーーというか同じデザインのノートに見えるなーーーー!

どちらも、ノートによって記憶が蘇るというところが共通していますよね。なんかもうこれで「あ、バタフライエフェクトの製作陣は絶対ITのファンじゃん」と思ってしまいました。

(でもこのノートは別の映画でもちょくちょく見かけるので、日本でいうところのKOKUYOのキャンパスノートと同じくらいアメリカでは大衆的なノートな可能性はあるけどね)

~どうでもいい脱線終わり~

まとめ

こういった昔の作品というのはやっぱりその時代に観るのが一番楽しめるんだろうな、と当たり前のことを思いました。昔ながらのホラーが好きな人にはいまだに楽しめる名作かもしれませんが。

とにかくもう長い!それがでかい。

リメイク版では、135分と一時間近く削られているので、そちらの方が無駄なく楽しめるかもしれません。そちらもレンタルしてきたので、近日中には感想をアップできるかもしれません~

 

 


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画像引用元:IMDB

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携帯の電波が人を狂わす!?映画『セル』ネタバレ&感想

スティーブン・キングが仕掛ける衝撃のサバイバルホラー!

『シャイニング』『ミザリー』などのスティーブン・キング原作でしかも御大本人が脚本として参加されていると聞いたらそりゃ借りずにはいられませんよねぇええ!!!

ちなみに監督は『パラノーマル・アクティビティ2』『ラスト・リベンジ』などのトッド・ウィリアムズ監督。

主演は、今ではホラー映画ばかりの主演になってしまっているジョン・キューザックさんと、今やどこにでも現れる「仕事を選ばない」ので有名なサミュエル・L・ジャクソンさん。

うーん、なんとなく主演の二人の名前で不安になってきました…

更に製作総指揮にジョン・キューザックも参加しているということで…個人的に、製作側に俳優さんが回るとあまり、よいことが起きない気がしているんです…

公式サイトはこちら

【映画情報】

【原題】Cell
【制作国】アメリカ
【監督】トッド・ウィリアムズ
【脚本】スティーブン・キング、アダム・アレッカ
【原作】スティーブン・キング
【製作】リチャード・サパースタイン
マイケル・ベナローヤ
ブライアン・ウィッテン
シャラ・ケイ
【製作総指揮】ジョン・キューザック、スティーブン・ヘイズ、ピーター・グレアム、ベン・サッシュ、パディ・カレン、エドワード・モクタリアン、アルメン・アゲアン、ローレンス・フリード、タイラー・ホーズ、ブライアン・ポープ、ジェノ・タッツィオーリ、ザビエ・ジャン、マリーナ・グラシック、ジャン・コルベリン
【撮影】マイケル・シモンズ
【美術】ジョン・コリンズ
【衣装】ロレイン・コッピン
【編集】ジェイコブ・クレイクロフト
【音楽】マーセロ・ザーボス
【音楽監修】アンディ・ロス
【出演([]内は役名)】

  • ジョン・キューザック[クレイ・リデル]
  • サミュエル・L・ジャクソン[トム・マクコート]
  • イザベル・ファーマン[アリス・マクスウェル]
  • クラーク・サルーロ[シャロン・リデル]
  • イーサン・アンドリュー・カスト[ジョニー・リデル]
  • オーウェン・ティーグ[ジョーダン]
  • ステイシー・キーチ[チャールズ・アルダイ]
  • ジョシュア・マイケル[ラゲッティ]

【公開日(日本)】2017年2月17日
【上映時間】98分
【配給】プレシディオ
【映倫区分】PG12
【IMDB】4.3/10.0  (およそ20,000人の評価)

【あらすじ】

コミック作家のクレイは、ボストンの空港から別居中の妻と息子へ電話をかけるが、携帯のバッテリーがなくなり、通話の途中で電話が切れてしまう。その瞬間、空港内で電話をしていた人びとが次々と暴れだし、空港はパニック状態と化す。なんとか地下鉄へと逃げ込んだクレイは、車掌のトムらの協力のもと、暴徒化した人びとの攻撃から身を守りながら、妻と息子が住むニューハンプシャーを目指す。【引用元:映画.com

【感想】

☆2.0/5.0

こ、こーーーーーれは…つまらん!!(笑)

ごめんなさい、あんまり擁護も出来ないです。御大…ごめんね…こんなつもりじゃ…

ぶっちゃけ映画的なピークはオープニングで携帯を持ってた人々が次々におかしくなって周りの人間たちを襲いだすところですね。そこでガッと上がってあとは緩やかに右肩下がり。って感じです。

新しいゾンビ映画…?

今作のゾンビはちびぞう的にはゾンビとは思っていませんが、限りなくゾンビに近いものを持っていますのでその特徴を記しておきます。

  • 謎の携帯の電波によって、暴徒化する人々
  • 集団行動し、人間を襲うが噛まれても感染しない
  • 走る系ゾンビである
  • 夜はみんなで一緒になって口から音楽を出しながら寝ている
  • 彼らは視覚を共有している
  • どんどん進化し、口から怪電波を発してまともな人間をゾンビ化できるようになる
  • 進化は進み、夜にも活動できるようになる

そもそも携帯から発せられる謎の怪電波によって人間がゾンビと化すという設定が突拍子もなさすぎてついていけないんですよね…そんなことが出来るとしたらそれこそ『バイオハザード』シリーズに出てくるアンブレラ社のようなとてつもなくデカい企業が生物兵器を作ろうとしてたとかそういうオチでもなければこの突拍子のない設定と映画的なバランスが取れない感じがするんです。

しかも、このゾンビ進化して口から人間をゾンビ化する電波まで出せるようになりますしね。ジャンル的にもちょっとSF寄りというか…ハッキリしない、スッキリしない!

謎の伏線、謎のエンディング

中盤から登場人物達が口々に言う「赤いフードの男を夢で見た」という台詞。しかも、その赤いフードの男はコミック作家である主人公が以前創作したキャラクターと同じだというんです。

この、主人公が創り上げたキャラが実在しているのか、夢に見た男をキャラクターにしたのかはハッキリしませんが、「黒幕の男は複数人の夢の中に登場する」というまるで都市伝説の「ディス・マン」を思い出させるようなノリ。

しかもその黒幕の存在も明かされなければ、主人公が最終的に助かったのかそうでないかすらハッキリ描かれないんです。

伏線回収もなし、オチの説明もなし。

うーんスッキリしない!!!

ちびぞう的には、ラストは息子を取り戻し、仲間の所へ向かおう!とする映像も実はゾンビ化してしまった主人公の見ている夢だった…という感じのオチだと思っているんですけど、どうなんでしょうかね。それもありがちっちゃありがちでパッとしないですね。

まとめ

ゾンビ映画好きな人にも、御大ファンにもオススメ出来ない悲しい作品です。

スティーブン・キングの新作が映画館で観れる!!と思って興奮していましたが、これは映画館で観なくて良かったかも…。

しかし、なんとなく原作は面白そうな感じがするんですよね。テーマ的に。

うまく映像化が出来なかったのかなぁ…

 

あっ!唯一、運動場?に集まって寝ている大量のゾンビの上にガソリンをぶっかけて炎上させるシーンは楽しかったです!!!

 

 

 


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