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ついにプテラノドン登場!!映画『ジュラシック・パークⅢ』ネタバレ&感想

恐竜の〈知力〉は人間を超えるのか・・・

こんにちはこんばんはちびぞうです!

ジュラシックシリーズおさらいのコーナー。前記事は以下。

あの名作恐竜映画の続編!『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』ネタバレ&感想

これで以前作られた三作はすべてクリア!です!今作では1で主演を務めたアラン・グラント博士(サム・ニール)が戻ってきます!!!更に更に、ちびぞうの好きなウィリアム・H・メイシーも登場!!(もう今の若い人にはERとか言っても分からないかもしれないけどシーズン1とかで外科部長の役をしていた人だよ・・・脱線)

更に更に更に、今作でやっと出ますよプテラノドンが!

【映画情報】

【原題】 Jurassic Park III
【制作国】アメリカ
【監督】ジョー・ジョンストン
【脚本】ピーター・バックマン、アレクサンダー・ペイン、ジム・テイラー
【原作】マイケル・クライトン
【製作】ラリー・J・フランコ、キャスリーン・ケネディ
【製作総指揮】スティーブン・スピルバーグ
【撮影】シェリー・ジョンソン
【編集】ロバート・ダルバ
【音楽】ドン・デイビス
【テーマ音楽】ジョン・ウィリアムズ
【出演([]内は役名)】

  • サム・ニール[アラン・グラント博士]
  • ティア・レオーニ[アマンダ・カービー]
  • ウィリアム・H・メイシー[ポール・カービー]
  • アレッサンドロ・ニボラ[ビリー・ブレナン]
  • マイケル・ジェッター[ユデスキー]
  • トレバー・モーガン[エリック・カービー]
  • ブルース・A・ヤング[ナッシュ]
  • ジョン・ディール[クーパー]
  • ローラ・ダーン[エリー]

【公開日(日本)】2001年8月4日
【上映時間】92分
【配給】UIP
【前作】あの名作恐竜映画の続編!『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』ネタバレ&感想
【次作】ジュラシック・ワールド
【IMDB】5.9/10.0  (およそ257,200人の評価)

【あらすじ】

パラセーリング中に遭難した少年を助けるため捜索チームがある島に向かった。しかし、そこはあの恐竜たちが棲息する島のすぐ近くだった。かつて、恐竜の島で恐怖の体験をしたグラント博士(S・ニール)。不本意ながらもチームに同行するハメになった彼の不安は案の定的中し、今までに見たこともない巨大で凶暴な恐竜と対峙することに……。【引用元:allcinema

【感想】

☆2.7/5.0

個人的にはこれが2かなって言ってもいいかなって感じ。

お子様の不自然さのない活躍とか、遺伝子操作されて新しく作られたスピノサウルスとか、博士と助手の人間模様とか、エンタメ要素もヒューマンドラマも深みも戻ってきたな!って感じで!

マルコム博士の浮ついたキャラ設定が闇に葬られていたり、ヒロインサラが大暴れする2と比べると全体的に良かったと思います。

おおまかなストーリー

若干allcinemaさんのあらすじは冒頭の入り方が省略されているんですよね・・・(引用しといてその言い方)

劇中では前作から6,7年くらい経っています。

2と同じソルナ島が舞台で、もう放置されてだいぶ経っています。地元の人達もこの島には恐竜がいるって把握していて近付かないような状態。

そこにパラセーリング?を楽しむ親子が事故で島に落ちてしまう的なオープニングが。

そして場面は変わり、一作目の主役だったアラン・グラント博士がエリーと結婚して息子が出来て幸せな家庭を築いていた・・・と見せかけて!!旦那は別にいたー!という意味の分からないミスリードにウキウキガッカリさせられます。

エリーの息子には恐竜おじちゃんと呼ばれている博士(笑)

今もラプトルの研究をしていて、彼らが共鳴腔と呼ばれる器官を使って仲間と会話しているんじゃないか?という話が出ます。

そこに登場する金持ち夫婦ーーー!!結婚の記念にソルナ島の上をチャーター機で飛ぼうとしていて、そのガイドとしてついてきて欲しいという話を持ち掛けてきます。研究資金を言い値で出そうと言われて、博士は渋々島へと行くことに・・・

しかしこの夫婦、金持ちだとかは全くの嘘。実はオープニングで飛んでいた親子は奥さんの方の前の旦那さんとその間に出来た息子らしく、二人の捜索をするのに嘘をついて博士をつれてきた・・・というオチ。
なので当然飛行機は島の上を飛ぶだけではなく降り立ちます。

そして一行はインジェン社が遺伝子操作で新しく作ったというスピノサウルスに襲われて何人かパクパクされつつ、親子を探します。残念ながら島に降りて来た時に父親だけパラシュートから降りることが出来ず死亡、息子は無事に二か月ほど生き延びていました・・・!(本当にすごい)

探索中に博士の助手はラプトルの卵を盗み、そのせいでラプトルたちから追われることに。
その事実を知った博士は「お前はこの島を作った奴らとなんら変わりない」と言い放ち、幻滅します。しかし助手は命をかけて子どものピンチを救い、「奴らとは違う!」というところを見せつけて死亡・・・

と、見せかけて実は生きて戻ってくる。

夫婦と、息子が無事に合流し、浜辺へ向かおうと船で川下りをしている最中も恐竜に襲われる!携帯を使って一瞬だけエリーに連絡。”サイトB”という単語だけですべてを察してくれたエリーが助けを呼んでくれて無事救出される。

良かったところ!

伏線が多くてそれをきちんと回収しているんですよね。

序盤の恐竜おじちゃんって呼ばれてる子どもも最後にエリーに電話する時に登場してハラハラの手助けをしてくれますし、助手の幸運のリュックのエピソードだったり、3Dプリンターで作った共鳴腔をラストの方で実際に使ってみたり。
それから失くした携帯電話が恐竜の腹の中にあったー!というのがちょっと笑えるエピソードになっていて、そこから連絡するためにフンを漁ろう!って流れになるのも面白かったですね(笑)毎回このシリーズは恐竜のフンを探る場面があるような・・・

あと毎回あると言えば、恐竜に襲われてピンチ!の時に別の恐竜が出てきてバトルになり、そのおかげで主人公たちは逃げおおせる・・・というのももう様式美っぽくなっている・・・(笑)

今回は子どもエリックの生存能力の高さも良かったし、ラプトルの頭の良さもすごくフューチャーされてて良かったですね。金網の隙間を見つけてそこから襲おうとしたり、仲間と会話して連携したりとか、襲った人間を少しだけ痛めつけて生きたままにしておいてそいつを餌にして別の人間をおびきだすとか・・・半端ない賢さを見せてくれています。

マルコム博士の名前も出てくる!
今作ではマルコム博士は登場しませんが、エリックが彼の本を読んだと名前を出します。若干馬鹿にされてるっぽいですけどもそこもマルコム博士らしい・・・。
ちびぞうはシリーズ通してマルコム博士が大好きなので彼が少しでも存在してるっぽい演出があってすごくうれしくなりました(笑)

それから最後に、2でも最後にチラッとしか登場しなかったプテラノドンがほとんどラプトルの次くらいに出張ってきます。こうやってシリーズごとに新しい恐竜がじわじわ登場してくるのも良いですね~

まとめ

1の次に3が面白い!!!

そしてこのラプトルの賢さが『ジュラシック・ワールド』へと繋がってゆく・・・!

ジュラシック・ワールドのシリーズはそれだけ観ても十分に楽しめる内容ですが、ちゃんとシリーズ愛があるというか、細かなところに過去作へのオマージュが沢山練り込まれてますから、旧作3本もしっかり観ておくとより世界観が楽しめると思うのでオススメです!(*’ω’*)

 

 


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画像引用元:IMDb

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あの名作恐竜映画の続編!『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』ネタバレ&感想

そして何かが生き残った・・・

どうもこんにちは、こんばんは。ちびぞうです。

ちょっと間が開いてしまいましたがジュラシックシリーズのおさらいの続きをしていきたいと思います~。

今作は、前作では助演だったイアン・マルコム博士(ジェフ・ゴールドブラム)を主演に迎え、なんとヒロインには若かりし頃のジュリアン・ムーア!豪華ですね~

今回も漏れなく子供のキャラクターが登場します。どんな感じに活躍するのかが楽しみですね~

【映画情報】

【原題】The Lost World: Jurassic Park
【制作国】アメリカ
【監督】スティーブン・スピルバーグ
【脚本】デビッド・コープ
【原作】マイケル・クライトン
【製作】ジェラルド・R・モーレン、コリン・ウィルソン
【エグゼクティブプロデューサー】キャスリーン・ケネディ
【撮影】ヤヌス・カミンスキー
【美術】リック・カーター
【音楽】ジョン・ウィリアムズ
【編集】マイケル・カーン
【衣装デザイン】スー・ムーア
【視覚効果】インダストリアル・ライト・アンド・マジック
【字幕】菊地浩司
【古生物学コンサルタント】ジャック・ホーナー
【出演([]内は役名)】

  • ジェフ・ゴールドブラム[イアン・マルコム博士]
  • ジュリアン・ムーア[サラ・ハーディング]
  • ピート・ポスルスウェイト[ローランド・テンボー]
  • アーリス・ハワード[ピーター・ラドロー]
  • リチャード・アッテンボロー[ジョン・ハモンド]
  • ビンス・ボーン[ニック・ヴァン・オーウェン]
  • バネッサ・リー・チェスター[ケリー・カーティス]
  • ピーター・ストーメア[ディエター・スターク]
  • ハーヴェイ・ジェイソン[アジャイ・シドゥ]
  • リチャード・シフ[エディ―・カー]
  • トーマス・エフ・ダフィ[Dr. ロバート・バーク]

【公開日(日本)】1997年7月12日
【上映時間】129分
【配給】UIP
【映倫区分】
【前作】あの恐竜シリーズはここから始まった!映画『ジュラシック・パーク』ネタバレ&感想
【次作】ジュラシック・パークⅢ
【IMDB】6.5/10.0  (およそ325,400人の評価)

【あらすじ】

コスタリカの沖合いに浮かぶ離れ小島、ロス・シンコ・ムエルタス。そこは“サイトB”と呼ばれる、<ジュラシック・パーク計画>において恐竜をクローン生産させるための拠点だった。ところがハモンドの会社は倒産寸前で、この危機を救おうと甥のルドローは恐竜を生け捕り、見せ物にする計画を発表する。マルコム

はハモンドに探検隊のリーダーを依頼されたが、一度は断った。だが恋人の恐竜学者サラがすでに出発したことを知り、慌てて彼も“サイトB”へ向かうのだが……。【引用元:allcinema

【感想(ネタバレもするよ!)】

☆2.5/5.0

けっこう酷評されているっぽい本作ですけども、やっぱり前作が名作すぎてファンのおめめもだいぶ上を向いていたんでしょうねーーーー。

私的には、ジュリアン・ムーア扮するヒロインのキャラが微妙だな・・・と思った以外はまぁまぁ普通に楽しめました。

おおまかなストーリー

今回の舞台はコスタリカ沖のサイトBと呼ばれるソルナ島。

島でバカンスを楽しむ金持ち一家の娘が襲われしまうシーンから始まる。

前作の四年後という設定で、この島は前作の島とは違う島なんですけども、どうも前作のパークを作る時に恐竜を繁殖させるために利用していたのがこの島だったらしい。

パークが壊滅状態になってから、恐竜を自然に返していたらしい。

四年前のパークの事故によって会社が傾きかけて、サイトBで一儲けしようとする輩がいるらしくハモンド氏はそれを止めたいと思っている。(甥っ子もサンディエゴでパークを開こうと画策している)
オープニングの金持ちの娘が襲われた事故のせいで島の存在が世間の目に触れるのは間もなく。島を守るには世論の応援がいるし、そのためにはナマの記録が必要だということで、マルコム博士に島の調査の依頼をする。

マルコム博士は恐竜の恐ろしさも知っているし断るつもりだったが恋人サラが島へ入ってしまったと知り、調査隊ではなく救助隊として島へ向かう事にする。

ドキュメンタリー作家、野外装備専門家、古物学者、マルコム博士。そしてうっかり船に忍び込んだ元妻との娘ケリーも加わって、また島にやってきた恐竜を捕獲しようとする奴らとの敵対もあったりなかったりしてドタバタする。

T-レックスの赤ちゃんを捕獲したことでT-レックスに母性があると証明されるくだりがあったり、町に運び込まれたT-レックスが大暴れしたり、なんとか船で島へ帰したり・・・

そんな感じでした。(雑)

良かったところ!

物語のまとめが雑になってしまった(笑)一応、観ながら全部の流れはメモってたんですけども力尽きてしまいましたね・・・。

良かった点。個人的には

  • マルコム博士がまた足を痛めてる!

ってところが好きでした(笑)1の時も博士は足を痛めていて役立たずだったんですよね(笑)そして今回も足を痛めているという(笑)一緒に観ていた母が「この人足が長いからやられちゃうんだね」的なことを言っていて妙に納得(笑)

あとはまぁ恐竜が良かった・・・。

  • ラプトルはやっぱり頭がイイ!

小屋に逃げ込んだ人間を襲おうと、地面を掘り出すシーンなんかは「か、賢い・・・!」と恐ろしくなりましたね。さすが、人間と同じように地球を支配したかもしれないほどの知力を持っているだけあります。

  • 敵が大して恐竜の名前を言えない演出

恐竜を捕獲しようとしていた人たちは、博士たちや1の子ども達と違って全く恐竜の名前を憶えていないし、正しく読むことも出来ない。そこに恐竜に対する愛のなさとか興味のなさが演出されていて、金のためだけにやっているって感じが敵らしくて出て良かったですね。

ツッコミどころも多い!

ヒロインに対するアレコレなんですけども、おま俺って感じで書いて(描いて?)くださっている素敵ブログさんがあったのでご紹介しておきますね(笑)

ジュラシックパーク史上もっとも悪質なヒロイン・サラに発狂するブログ(まめきちまめこ様)

個人的には、子ども達の活躍が嬉しかった1と比べて、今作のマルコム博士の娘ケリーちゃんの活躍はジェッキーチェンばりに鉄棒スキルとキックスキルを結合させてラプトルに鋭い蹴りをぶち込むという・・・ちょっと無理げな活躍だったので笑ってしまいました。

活躍って肉弾戦かよ!!!っていう。

まとめ

ツッコミどころは満載とはいえ、まだまだ恐竜が出てくるぞ~の演出は面白いですしドキハラもあるので全然楽しいです!

これ、まだ3もありますからね。ここで息切れせずに続いていきましょう。

(ただもう3はスピルバーグ監督じゃないんだよな・・・そこだけが不安)

 

 


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あの恐竜シリーズはここから始まった!映画『ジュラシック・パーク』ネタバレ&感想

6500万年を翔けた夢とアドベンチャー!

ジュラシック・ワールドの2が公開ということでね、ちびぞうは過去作を観てるのか観ていないのか曖昧な感じだったのでこの機会に全ておさらいしましたー!

ジュラシックの記念すべき一作目!

主演には最近、『マイティ・ソー/バトルロイヤル』や『トレインミッション』などにも出演しているサム・ニール!助演には『ザ・フライ』でハエ男を演じたジェフ・ゴールドブラム

90年代の最先端のSFXがものすごい!それから、このシリーズでは毎回子どもが活躍するところも注目です!

【映画情報】

【原題】Jurassic Park
【制作国】アメリカ
【監督】スティーブン・スピルバーグ
【脚本】マイケル・クライトン、デビッド・コープ
【原案】マイケル・クライトン
【製作】キャスリーン・ケネディ、ジェラルド・R・モーレン
【撮影】ディーン・カンディ
【美術】リック・カーター
【編集】マイケル・カーン、スタン・ウィンストン、デニス・ミューレン、フィル・ティペット、マイケル・ランティエリ
【音楽】ジョン・ウィリアムズ
【字幕】戸田奈津子
【出演([]内は役名)】

  • サム・ニール[アラン・グラント]
  • ローラ・ダーン[エリー・サトラー]
  • ジェフ・ゴールドブラム[イアン・マルコム]
  • リチャード・アッテンボロー[ジョン・ハモンド]
  • アリアナ・リチャーズ[レックス]
  • ジョセフ・マッゼロ[ティム]

【公開日(日本)】1993年7月17日
【上映時間】127分
【配給】UIP
【映倫区分】
【次作】ロストワールド/ジュラシック・パーク
【IMDB】8.1/10.0  (およそ738,400人の評価)

【あらすじ】

大富豪ジョン・ハモンドの招待で、古生物学者グラントとサトラー、そして数学者マルコムが南米コスタリカの沖合いに浮かぶ島を訪れた。そこは太古の琥珀に閉じ込められたDNAから遺伝子工学によって蘇った恐竜たちが生息する究極のアミューズメント・パークだったのだ。だがオープンを控えたその“ジュラシック・パーク”に次々とトラブルが襲いかかる。嵐の迫る中、ついに檻から解き放たれた恐竜たちは一斉に人間に牙を剥き始めた。【引用元:allcinema

【感想(ネタバレもするよ!)】

☆3.8/5.0

いやーー面白かった!!

もしかしたら過去に観た記憶があったのはテレビで流れていたのをチラ見してた程度で、しっかりと最初から最後まで観ていたわけではなかったのかもしれませんーー。

おおまかなストーリー

コスタリカの西に位置するヌブラル島が舞台。

ハモンドさんというお金持ちのおじーさんが作ったジュラシックパークで檻に入った恐竜にスタッフが食べられちゃう事故が起きて、その事故が原因でオープンできないかもという危機に陥り、主人公を含めた3人の学者を呼んで島を見てもらい「このパークは大丈夫!」というお墨付きをもらおうとしたのが物語の始まり。

ちなみに恐竜は、琥珀の中に閉じ込められていた蚊が吸っていた血からカエルなどのDNAを補って復活させたクローン。

島で雇われていた技術者のデブが悪者と手を組んでいて、恐竜のDNAを盗むために警備システムをオフにしてしまう。そして高圧電流の網なども破られるわ暴風雨が来るわで恐竜も逃げ出して島はパニックの阿鼻叫喚に!!

ちなみにパーク内の恐竜は全てメスで、博士たちが孵化させるもの以外は繁殖出来ない仕様になってたハズなんですが「生命は繁殖する道を探し出す」というマルコム博士の言葉通り、恐竜たちはメスのみだとオスに変化するというカエルの遺伝子を使って繁殖できるように進化していた!!

3人の学者に遊びに来ていたハモンド氏の孫2人が加わって、襲い来るラプトルからなんとか逃げる、逃げる、逃げる。

そしてハッカーの知識もあるレックスが最後にパークのセキュリティを復帰させる!

ラストバトルでは2匹のラプトルに襲われてピンチ!!な時にT-レックスさんが乱入してくれて事なきを得る!という感じでした。

無事、助けが来て帰るシーンで終了。

好きなところまとめ!

  • 開始直後、弁護士の人が話しながら歩いててズルッてコケるシーン。
  • 化石掘りのシーンが楽しそう!
  • 恐竜は鳥に進化したという説(そもそもラプトルという名前が猛禽、という意味)が、エンディングに効いてくる演出
  • どうやって恐竜を蘇らせたかをアニメーションで見せてくれるアトラクションで、そのアニメに登場する遺伝子を模したっぽいキャラクターが可愛い
  • パーク内を見るツアーがスタートしてもなかなか恐竜の姿が見えないところが良い
  • 基本的にCGもすごいし人形もすごくよく出来てる!!
  • マルコム博士のブイブイ言わせてる感じ好き。「将来の離婚相手を探してる」ってセリフが最高。
  • 恐竜が近付いてくる時、地響きが聞こえてくる前にコップの水や水たまりに波紋が広がる
  • さっきまでいた山羊が消えた!と思ったら上から肉塊が降ってくる
  • 車の外から中を覗くT-レックスの瞳孔だけが動くシーン細かい。そこからの本気咆哮がかっこいい。
  • 弁護士がトイレに逃げ込んだら建物の壁全部壊されて便器に座ってる弁護士だけ丸見えになってパクーされる
  • 姉弟の姉の方の名前がレックス(恐竜から取ったのかな?)
  • 悪いデブが可愛い恐竜だと舐めてかかったディロフォサウルス(エリマキトカゲみたいなやつ)に殺されるシーン
  • 蚤の市でサーカスを作ったハモンドじいさんの「本物を作りたかった」という切ない話からの、「恐竜を管理すること自体が間違い、人の命より重い夢なんてない!」と説教される場面
  • ラプトル二頭と姉弟が厨房で戦うシーンも鏡を使ったトリックで騙したり楽しい
  • 子どもたちがそれぞれの能力を使ってピンチを切り抜ける

まとめ

結構たくさん羅列してしまいましたが、まとめて言えば

演出が最高!!!

ってことなんですよね!

直接見せて怖がらせたり、突然出てきてビビらせるとかそういう感じではなく、あえて姿は見せない、残虐なシーンは隠す、そしてジワジワと確実に「何か恐ろしいものが近付いてくる」という感覚を増大させていく…。

この見せない演出だったり、すごく上手だなぁと思いました。アイディアがたくさん詰まっていて、恐竜に襲われるよ!という一言で言えばとてもシンプルに収まってしまう事の連続でも、どのシーンも飽きが来なくて新鮮に楽しめる。

グロイシーンもうまいこと隠されているのでお子様もそんなにショックを受けないだろうし、大人から子どもまで万人が楽しめる、本当に良い映画だと思います!!

ちびぞうは、ブイブイ言わせてそうだったのに足を怪我して役立たずになったマルコム博士が大好きなので、ぜひ続編にも出てきて欲しい!!と思っています!!

 

 


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画像引用元:映画.com

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面白さが迷子。映画『メイズ・ランナー2 砂漠の迷宮』ネタバレ&感想

本当の迷路(メイズ)は、ここから始まる

皆さん!!本当のメイズはここかららしいですよ!!本当かな!?!?

どうも、こんにちはちびぞうです。前回の記事に引き続き、メイズ・ランナーのおさらいをしていきたいと思います。

巨大迷路の謎を解け!映画『メイズ・ランナー』ネタバレ&感想

今作では、前作のキャストに引き続き、新たに『ユージュアル・サスペクツ』『ラビット・ホール』ジャンカルロ・エスポジート『ダイバージェントNEO』『アリ―タ:バトル・エンジェル』ローサ・サラザールなどが主要メンバーに参加します!!!

【映画情報】

【原題】Maze Runner: The Scorch Trials
【制作国】アメリカ
【監督】ウェス・ボール
【脚本】T・S・ノーリン
【原作】ジェームズ・ダシュナー
【製作】エレン・ゴールドスミス=バイン、ウィク・ゴッドフリー、マーティ・ボーウェン、リー・ストールマン、エディ・ガマラ、ジョー・ハートウィック・Jr.
【製作総指揮】リンジー・ウィリアムズ
【撮影】ギュラ・パドス
【美術】ダニエル・T・ドランス
【衣装】サーニャ・ミルコビック・ヘイズ
【編集】ダン・ジマーマン
【音楽】ジョン・パエザーノ
【出演([]内は役名)】

  • ディラン・オブライエン[トーマス]
  • カヤ・スコデラリオ[テレサ]
  • トーマス・ブロディ=サングスター[ニュート]
  • キー・ホン・リー[ミンホ]
  • パトリシア・クラークソン[エヴァ・ペイジ]
  • ジェイコブ・ロフランド[エリス]
  • ジャンカルロ・エスポジート[ホルヘ]
  • エイダン・ギレン[ジャンソン]
  • バリー・ペッパー[ヴィンス]
  • リリ・テイラー[メアリー]
  • ロサ・サラザール[ブレンダ]

【公開日(日本)】2015年10月23日
【上映時間】132分
【配給】20世紀フォックス映画
【映倫区分】G
【前作】巨大迷路の謎を解け!映画『メイズ・ランナー』ネタバレ&感想
【次作】メイズ・ランナー 最期の迷宮
【IMDB】6.3/10.0  (およそ185,800人の評価)

【あらすじ】

苦闘の末にようやく迷路の出口にたどり着いたトーマスたち。ところが、彼らを迷宮に送り込んだ謎の巨大組織は、さらに過酷な運命を突きつける。迷路の外に出たトーマスたちの前に現われたのは、灼熱の太陽に焼き尽くされて全てが崩壊した砂漠のような世界だった。トーマスたちは別の迷路からやって来た新たな仲間たちと共に、あらゆる場所にトラップが仕掛けられた地球規模の「第2ステージ」の攻略を目指す。【引用元:映画.com

【感想】

☆1.3/5.0

だーーーいぶ、ゾンビ映画っぽくなってきました!

そしてこーーーーーーーれは、完全に「やらかしちゃった系続編」ですね!!

  • 意味不明な脚本
  • 意味不明な演出
  • 要らないなぁというシーンが多い
  • そもそもメイズしていない!!

メイズ(迷路)していないんですよ!!!!!!!

二作目から早速メイズしていないんですよ!!!!!!(笑)

『ハンガー・ゲーム』でも次第に話の規模が大きくなっていって最終的には国家と戦う事になるのでハンガー・ゲームはやらない展開になるんですけど、それでも二作目はギリギリハンガー・ゲームをしていた・・・。

しかしこの砂漠の迷宮では、全くメイズしていない・・・ガッカリ・・・。

まぁ、砂漠という広い場所がまるで迷宮のようだね、という部分ではメイズかもしれないんですけど・・・ちびぞう的には1の時のような巨大迷路の謎を解いたりっていうのをメインでやって欲しかった気持ちがあったので。。残念でしたね・・・。

おおまかなストーリー

トーマスが子どもの頃に、母親から引き離されたっぽい夢のシーンから始まる。

前作の続きでヘリに乗ってどこかの施設?へと移動する。
チャックの形見を忘れないトーマス!!!
施設の外はクランクと呼ばれるゾンビたちが襲って来ていて戦闘状態なので急いで建物の中に入る。

そこは巨大な軍事施設のような感じ。実はトーマス達がいた場所以外にもメイズは他に沢山あって、そこから集められた人たちがたくさんいる。
一日に何人か選ばれて別の場所に移される。特別な農場のような場所で新たな人生を送らせてもらえるという話で、みんな喜んで選ばれている。

夜中に、ここに一番長く入っているという男の子(エリス)が通気口を通って来て、トーマスに見せたいものがあると誘う。通気口から覗きに行くと、眠らされた人間?のようなものが運ばれていく姿が見えた(多分毎日名前を呼ばれるメンバーが人体実験でもされてるのかな?)

食堂でトーマスは扉の奥に進みたいと騒ぎを起こして職員のIDを盗む。そしてエリスと一緒に扉の奥に進む。そこには無数の人間がたくさんの管をつけられて宙づりにされていた!

ペイジ博士とジャンソンが通信する場面も目撃し、この組織がWCKDの支配下の組織だという事が発覚。

逃げるトーマス達!追ってくる組織!テレサを探す!

建物から外の砂漠に出ようとする!

WCKDの敵?でRA(ライトアーム)という組織が山にいるらしい。彼らなら助けてくれるかもとRAの本拠地を目指すことに。

途中でウィンストンが感染してクランクになりかけて拳銃自殺したり、ホルヘという黒人が率いる団体に捕まったり、そこにWCKDがやってきてホルヘたちと協力したりしつつRAへと向かう。

途中でホルヘが娘のように可愛がっているブレンダという女の子がフレア・ウィルスに侵されるも、RAにあった血清を打つ事によってクランクへの変化を止める。

ラスト、テレサの裏切りによりRAの場所がWCKDにバレてしまい、襲撃を受ける。そしてミンホが捕らえられてしまう。エヴァ・ペイジやジャンソンと一緒にWCKDへと戻るテレサ。

トーマスは、ミンホを助けに行く、と決意する。

あまりにも説明不足な脚本

元々はWCKDの職員だったっぽいトーマスが彼らのやり方に疑問を持ち、メイズの中の子ども達を助けようとWCKDを裏切っていた、というのはなんとなく分かってきて、でもなぜトーマスがメイズの中にも入れられたのか、更になぜそこにテレサも入れられたのか?というところが分からないんですよね。

二人が恋仲だったのかどうかも怪しいんですけど・・・テレサはトーマスに恋をして彼の考えに傾倒し一緒にメイズの子ども達を助けようとしたのか・・・

しかし、裏切りに対する罰とかそういう目的ではなく、「トーマスは実験のために投入した」みたいにエヴァ・ペイジが語っていたんですよね。

つまりトーマスとテレサが記憶を消されてメイズに投入されたのも実験の一環ということ。しかしそれは具体的にどういう目的だったのか?というのが分からない。

テレサはRAへの旅の途中で記憶を取り戻し、やっぱりWCKDに協力しよう!と裏切るんですけど、それもいまいち説得力がない・・・。テレサが裏切るところまで含めて計画だったとは思えないですしね・・・。物語的にも「いかにも裏切りそう」と思ったら裏切って、驚きもなかった・・・。

物語の核心に迫る部分に謎が残っていても、まぁまだ二作目なのでなんとか観れるかな、というところではあるんですが。それ以外の部分にも説明不足な部分が多すぎる!!

例えば、ホルヘの率いていた団体は何だったのか、とか・・・
RAに行くまでに途中で寄った街はなんだったのか・・・
あの謎のパーティのシーンはなんだったのか・・・なぜ薬を飲まさせられたのか・・・

正直、ホルヘの登場する部分からRAに合流するところが無駄だなと思うところも多くてすごく退屈でしたね・・・。

おそらく原作ではきちんと説明されている部分をはしょっているからこうなったんだろうなぁ。

自分の名前しか思い出せることはないはずのミンホとニュートがいきなり銃を触って撃てるのとか、違和感しかないんですけど、そういうところも全部描写不足ですよね・・・

まとめ

ミンホは相変わらず頼りになりますけども、あんまり出番がなくて残念。

ただ、ミンホを助けに行こう!という目的が、次回のミンホの出番の多さを予感させるので地味に楽しみではあります。

ギャリーが1の最後で死んでもう出てこないので、画面を引き締める実力派俳優もいなくてなんだかそこも頼りない感じ。

内容はお世辞にも面白いとは言えず・・・褒めるところもあんまりないんですけども・・・
これ無しでは3作目も観れないですし。繋ぎとして一応、観ておくと良いと思います。

 

 

 


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画像引用元:映画.com

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巨大迷路の謎を解け!映画『メイズ・ランナー』ネタバレ&感想

「――君だ。彼らのお気に入りだった」

メイズ(迷路)をラン(走る)するシリーズの最新作が遂に日本でも2018年6月に公開されまして・・・!

ちびぞうはまーーーーさかこのシリーズを最後までやるなんて!!!という驚きでいっぱいでしてですね。というのも1はそこそこ、2はガッカリ・・・という感じで、正直『ライラの冒険』のように打ち切りされるのでは・・・と考えていたからであります。

しかしちびぞうの感想とは裏腹に本国では2作目もそこそこ人気だったようで、そんな打ち切りの心配をするほどではなかったようですね。イヤァヨカッタヨカッタ!

というわけで、新作を劇場で観るために過去作のおさらいをしました~

今作は、子役だったウィル・ポールターくん(『デトロイト』『なんちゃって家族』)や、トーマス・ブロディ・サングスターくん(『ラブ・アクチュアリー』でドラム叩いてた子!)が立派に成長した姿が見れますし!!!こちらの映画で一人異質な輝きを放つキー・ホン・リーくん(『プリズン・エクスペリメント』に出てると知ってびっくらこいた)にも注目して頂きたいですね!!

実際に起きた”地獄”。映画『デトロイト』ネタバレ&感想

看守と囚人ごっこで人は狂う。映画『プリズン・エクスペリメント』ネタバレ&感想

【映画情報】

【原題】The Maze Runner
【制作国】アメリカ
【監督】ウェス・ボール
【脚本】ノア・オッペンハイム、グラント・ピアース・マイヤーズ、T・S・ノーリン
【原作】ジェームズ・ダシュナー
【製作】エレン・ゴールドスミス=バイン、ウィク・ゴッドフリー、マーティ・ボーウェン、リー・ストールマン
【製作総指揮】ジョー・ハートウィック・Jr.、エドワード・ガマラ、リンジー・ウィリアムズ
【撮影】エンリケ・シャディアック
【美術】マーク・フィッシェラ
【衣装】シモネッタ・マリアーノ
【編集】ダン・ジマーマン
【音楽】ジョン・パエザーノ
【出演([]内は役名)】

  • ディラン・オブライエン[トーマス]
  • カヤ・スコデラリオ[テレサ]
  • アムル・アミーン[アルビー]
  • トーマス・ブロディ=サングスター[ニュート]
  • キー・ホン・リー[ミンホ]
  • ウィル・ポールター[ギャリー]
  • パトリシア・クラークソン[エヴァ・ペイジ]
  • ブレイク・クーパー[チャック]
  • デクスター・ダーデン[フライパン]
  • クリス・シェフィールド[ベン]
  • ジェイコブ・ラティモア[ジェフ]
  • ジョー・アドラー[ザート]
  • ランドール・D・カニンガム[クリント]
  • アレクサンダー・フローレス[ウィンストン]
  • カール・グリーン

【公開日(日本)】2015年5月22日
【上映時間】113分
【配給】20世紀フォックス映画
【映倫区分】G
【IMDB】6.8/10.0  (およそ367,252人の評価)

【あらすじ】

高い壁で囲まれたエリアに、記憶を失った1人の少年が姿を現す。そこには月に1回の頻度で彼と同じような若者が生活物資と共に送り込まれており、彼らはコミュニティを形成して暮らしていた。エリアの周囲には巨大な迷路があり、その謎を解明しなければ外界へ戻ることはできない。迷路の扉は夜になると閉ざされ、朝が来るまでに内部の構造が変化してしまう。若者たちは脱出を図るべく迷路の探索を続けるが……。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!)】

☆2.7/5.0

ミンホ!ミンホがカッコいいよ!!!!

ミンホというのは唯一のアジア系で、劇中では「ランナー」という役回りをしているキャラクターです。この彼の「出来る男」風のキャラが(というか実際に出来る男だからランナーやってるんでしょうけども!!)良いんですよね・・・。

他にもギャリーやニュートが良いキャラしています。彼らのキャラを好きになれるかどうかも重要ですね!!

メイズ・ランナーのルール

この、『ハンガー・ゲーム』とめちゃめちゃかぶってる感じの今作。ヤングアダルト向けの小説ブームで出てきた作品だけあって、すごく似てます。

だから逆に『ハンガー・ゲーム』っぽいのが好きな人ならハマれるのかも。
(またこういう感じかぁ、と思う部分も否めないけど)

生存確率1/24を生き残れ!映画『ハンガー・ゲーム』ネタバレ&感想

このメイズ・ランナーのルールというか設定はこんな感じ。

  • ”グレード(あの地)”と呼ばれる巨大な壁に囲まれた広場に、男の子たちがコミュニティを作って暮らしていた
  • WCKDというロゴの入った物資と共に、月に一度新入りのメンバーが箱に入れて届けられる
  • 運ばれてくる男の子たちは、グレードに来る前の記憶がなく、思い出せるのは自分の名前だけ
  • 一番最初にやってきたアルビーを筆頭に、それぞれが食物を育てたり家を建てたりと役割分担をして暮らしていた
  • グレードを囲む壁は日中開いており、その奥のメイズ(巨大迷路)に入れる
  • メイズには”グリーバー”と呼ばれるモンスター(巨大な蜘蛛の見た目をしたメカ)が徘徊していて、その姿を見たものは帰っては来られない
  • ランナーと名付けられた役割の者たちだけが朝から夕方までメイズに入り、迷路の仕組みを調べている
  • 迷路は毎日形が変わる
  • グリーバーに刺されると凶暴な人格へと豹変してしまう

こんな感じ。

おおまかなストーリー

グレードの中である程度の秩序を守って暮らしてきた男の子たち。
しかし、主人公のトーマスが来たことで状況が一変。

積極的にメイズに入り脱出を試みようとするトーマスに対して、秩序を乱すなと主張する保守派のギャリーとの対立が起きたり、今まで一人もいなかった女の子「テレサ」がやってきたり、しかもテレサはトーマスを知っているっぽかったりと、何やらトーマスが変化をもたらす存在だということが示唆される。

昼間なのにグリーバーに刺されてしまう仲間が出たり、夜になっても壁が閉まらずにグリーバーがグレードを襲ったりと平和に暮らしていたくてもそうは出来ない状態になってしまい、迷路の外に脱出しようとするトーマスに多くの仲間がついてメイズへと飛び出していく。

様々な殺人罠をかいくぐり、グリーバーとの戦いを経て、脱出した先にあったのは巨大な研究施設WCKDの内部。
しかしそこは何者かに襲われた様子で死体が散らばっており、そこのトップと思わしき女性(エヴァ)の最期のメッセージが用意されていた。そのメッセージには、地球が太陽に焼き尽くされ「フレア・ウィルス」という人を凶暴化させてしまうウィルスに襲われ人類は滅亡の危機に瀕していること、しかしそのウイルスに免疫を持つ若者が現れ、彼らを危機に瀕した状況に追い込むことで脳の動きなどを観察・研究していたこと、それがグレードと彼らが呼んでいた場所の目的だった事が明かされる。そしてメッセージの最後には

混乱気味の一行はとりあえず研究施設から出ようとするが、グレードから追って来たギャリーに襲われ、チャック(くるくる天パのおデブちゃん)を撃たれてしまう。チャックを助けようとしたトーマスに刺されてギャリーも死ぬ。

WCKDの兵隊がやってきて、彼らは保護される。

メッセージの最後に自殺したエヴァは実は生きており、ラストで「トーマスは想像以上の働きをしてくれた。実験は第二段階に入る」と言い残して映画は終わる。

面白い点とツッコミどころ

面白かったのは、メイズの謎解き

迷路の中を調べて出口を探すという役割をしているランナーが、実は既に迷路の中身を知り尽くしていて、外には出られないと分かっているのに皆に希望を与え続けるため毎日ランナーとしてメイズに入っていたと分かるところが良いですよねー。

しかし、トーマスがグリーバーを倒したことで外側の壁が開くようになると発見したり、そこから「本当に出られるかも」と希望が出てくるのも面白い。
外側の壁の先にある研究施設に出るための暗証番号も、迷路のセクションごとの床に書かれていた数字の並びになっており、ランナーとして三年間、メイズを知り尽くしたミンホだからこそ答えられる!というところも良かった。

それから、グレードに投入されていたメンバーは自分の名前しか覚えておらず、そこで暮らしていくために助け合っていたというのも世界観として面白いですよね。
亡くなったメンバーの名前を壁に刻んでいくというあの場所ならではの追悼の仕方も良かった。

ツッコミどころはわりと沢山ありますね!!!

細かい脚本のアラみたいなものがちょいちょい気になるんですけども(そもそも免疫を持ってる若者を苦境に立たせて脳を調べるために三年も使ってる意味も必要性も何も説明されないし、まぁ一作目なのでそこらへん謎だらけでも良いかもしれませんが・・・)、一番ちびぞうが気になったのは、

最後、ギャリーはどうやってトーマスたちを追って来たのよ?

という点・・・。

そもそもランナーではなかったギャリーがみんなのあとを追って迷路に入ったとしても”外側の壁”まで辿り着けるとは思えないですよね・・・こっそり後をつけたとしても、暗証番号を把握してないからあの扉を超えられないじゃないですか・・・。

あの場面だけはどうしても納得出来ない!!!

まとめ

元々、ヤングアダルト向け小説が原作になっているということもあるので、日本で言うところのラノベ原作みたいな感覚で楽しむのが正しいのかもしれません!

1は引きもバッチリ、謎もたっぷりで、2に期待しながら終われる良作です♪

ちびぞうはミンホのファンになったので、彼が続編に出てるってだけで十分追いかけられますね!

新進気鋭の俳優陣の演技にも注目です!!!

 

 


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ま行

公開中止の問題作!?映画『マザー!』ネタバレ&感想

「――私の家から、出て行って!」

ちびぞう(@cbz_ewe)の大好きな映画監督の一人でありますダーレン・アロノフスキー監督の最新作!!!(2018年)

しかも!!!!

最近ちびぞうのイチオシ女優、ジェニファー・ローレンスとのタッグとあって、もう興奮が止まりません!!!!

なのに!?!?日本公開中止だってぇええええ!??!?!?

そのニュースを知った時、なぜそんなことになったのか・・・??とノンストップクエスチョンでしたよ。最近ようやくツタヤさんでレンタル出来ましたので早速観てみましたが・・・劇場で観たかったよぉおおおお。

しかも今作のポスターを描いているのが、『シェイプ・オブ・ウォーター』のポスターも手掛けていたアーティスト、ジェームズ・ジーン!!!

モンスターと恋しよう。映画『シェイプ・オブ・ウォーター』ネタバレ&感想

パンフレットも欲しかったなぁ・・・。

【映画情報】

【原題】 Mother!
【制作国】アメリカ
【監督/脚本】ダーレン・アロノフスキー
【製作】ダーレン・アロノフスキー、スコット・フランクリン、アリ・ハンデル、マーク・ヘイマン
【撮影】マシュー・リバティーク
【美術】フィリップ・メッシーナ
【衣装】ダニー・グリッカー
【編集】アンドリュー・ワイスブラム
【出演([]内は役名)】

  • ジェニファー・ローレンス[母親]
  • ハビエル・バルデム[彼]
  • エド・ハリス[男性]
  • ミシェル・ファイファー[女性]
  • クリステン・ウィグ[使者]
  • ドーナル・グリーソン[長男]
  • ブライアン・グリーソン[弟]
  • ジョヴァン・アテポ[召使]
  • スティーヴン・マクハティ[熱狂者]

【レンタル開始日(日本)】2018年3月23日
【上映時間】121分
【映倫区分】PG12
【IMDB】6.7/10.0  (およそ118,000人の評価)

【あらすじ】

郊外の一軒家に暮らす一組の夫婦のもとに、ある夜、不審な訪問者が現れたことから、夫婦の穏やかな生活は一変。翌日以降も次々と謎の訪問者が現れるが、夫は招かれざる客たちを拒む素振りも見せず、受け入れていく。そんな夫の行動に妻は不安と恐怖を募らせていき、やがてエスカレートしていく訪問者たちの行動によって事件が相次ぐ。そんな中でも妊娠し、やがて出産して母親になった妻だったが、そんな彼女を想像もしない出来事が待ち受ける。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!)】

☆2.5/5.0

 

ぶっちゃけて言ってしまいますけどね・・・

 

わけわかんない!!!!!!

イメージ的には、テレンス・マリック×ミヒャエル・ハネケって感じでしょうかね。
(分かる人にだけ伝わればいいという例え)

 

小説家の旦那と暮らす妻、彼の生まれ育った家が火事に遭い、その家をDIYで修繕していく妻。
そこに現れる無遠慮でデリカシーのない客たち。
彼らは勝手に増殖し、侵食し、戦争状態になり、家と家庭と彼女の腹に宿った新しい命をも破壊していく・・・

ラスト、ブチ切れた彼女が家に火を放つと、まるで時間軸が遡ったかのようにオープニングの映像に戻る・・・

おおまかに書けばこんな感じなんですけど、何を言ってるかわかんないって??いや説明してる私もわけわかってないですよ!!

メタだらけの聖書映画だった

実はこの映画、察しの良い観客であればすぐにこの物語の登場人物たちが何を表しているのか分かるらしいです。ちびぞうは最後の最後までサッパリ分かりませんでしたけどね!!!

そう、アメリカ人であれば馴染みの深い聖書。それがこの映画の表現したいものであったと言います。監督もそうハッキリ言っています。

  • 主人公(母)=母なる大地、地球
  • 修繕している家=地球そのもの
  • 主人公の夫であり作家(彼)=神
  • 最初の来客(男)=最初の人間アダム
    (男の背中右側にアザがありましたが、あれは神がアダムの肋骨を取ってイブを創造したという意味らしい)
  • 二人目の来客(男の妻)=二人目の人間イブ
    (二人は勝手に書斎に入り、夫の大切にしていたクリスタルを壊して追い出される=禁断の果実を食べてしまい楽園から追放されるアダムとイブ)
  • 男の長男と弟=カインとアベル
    (遺産相続で弟を憎んだ兄は、弟を殺した後いなくなる=人類最初の殺人と言われるカインによるアベル殺し)
  • 主人公の産んだ赤ちゃん=神の子イエス・キリスト
  • 作家が書いたベストセラー=聖書
  • 勝手に家に入り込み増えていく彼のファンたち=人間たち
    (彼らは勝手に彼(神)の家(地球)で神をあがめながら増殖し、地球を破壊し、戦争をし、そしてキリストを磔にして殺す)
  • 家を燃やす妻=温暖化によって滅ぼされる地球
  • 死んだ妻からクリスタルを取り出しオープニングへ戻る演出=神は惑星を変えずっと同じことをずっと繰り返してきた

こうやって説明されていればちびぞうも「あぁー!そういうことかぁあ!」となるんですけど、なるんですけどね・・・。

悔しかったなぁ。なんか時間の経過がおかしいな、という感じがしていたので「これは現実の話ではなく何か別の物を表しているのかな」と思いはしていたんですが、結局最後まで分からなかったですね・・・。

それにしてもあの黄色い粉(液体)は何の暗喩だったんだろう。
主人公が精神安定剤のように飲んでいたものですが、地球を一時的に癒す存在とは一体・・・?

公開中止に至った理由とは

配給である海外パラマウントさんの判断で日本での公開が中止になったらしいですね。

多分、単純に「客が入らないだろう」と思われたからかな。

神はDV夫であり、地球をめちゃくちゃにしているのはその信者であるとでも言いたげな内容でパッキリ賛否両論!となるほど日本では聖書の内容が浸透していないですもんね。

しかもはたから見たら無能な夫が妻より客を優先していて女性蔑視の作品のようにも見えますし、挙句の果てには赤ちゃん殺しのシーンもあります。これはエグい。
エグい上に問題しか感じさせないだろうと思うと、おそらく日本でこれを絶賛する人は海外ほど多くはないでしょうね・・・。

まとめ

ちびぞうは監督すきなので・・・、そしてジェニファー・ローレンスもすきなので・・・。

意味が分からなくとも夢中で観ました・・・。

面白かったかと言われると「(意味を聞いて)ふーん」て感じなんですけども(笑)

何気に、夫はペネロペ・クルスの旦那さんのハビエル・バルデム、来客はエド・ハリスとミシェル・ファイファーで、息子たちは今『ピーターラビット』などで旬のドーナル・グリーソンとブライアン・グリーソンという貴重な兄弟出演だしでキャストはものっすごく豪華なんですよね・・・。

世界一有名なうさぎの初・映画化!『ピーターラビット』ネタバレ&感想

人にはオススメしない映画ですが、キャストや監督さんが気になる方は一度、観てみてはいかがでしょうか・・・。

 

 

 


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さ行

いいね!依存のあなたへ。映画『ザ・サークル』ネタバレ&感想

「秘密とは嘘。秘密があると犯罪が起きる可能性がある。説明責任がないと、人は悪い行動をする」

予告編では面白そうな雰囲気も出てたんですけどね~~~~~~。

「ちょっと微妙」そうな世間の空気を感じて劇場で鑑賞するのはやめました、どうもちびぞう(@cbz_ewe)です。

主演はトム・ハンクスとエマ・ワトソン。エマ・ワトソンと言えば最近では『美女と野獣』の本家実写版などに出演していましたねーーーー。ハリポタのハーマイオニー役のイメージがようやく抜けてきた感あります。今後の活躍にも期待したいです!!

エマ・ワトソン主演!映画『美女と野獣』実写版のネタバレ&感想

対してトム・ハンクスは最近ちょっとちびぞうの中で不作続きというか・・・あまり良い印象がなくて怖いんですよねぇ・・・。その怖さを乗り越えて来てくれると良いんですが・・・

ギャガさんの公式サイトはこちら

【映画情報】

【原題】The Circle
【制作国】アメリカ
【監督】ジェームズ・ポンソルト
【脚本】ジェームズ・ポンソルト、デイブ・エガース
【原作】デイブ・エガース「ザ・サークル(早川書房)」
【製作】ゲイリー・ゴーツマン、アンソニー・ブレグマン、ジェームズ・ポンソルト
【製作総指揮】ステファニー・アズピアズー、ロン・シュミット、サリー・ウィルコックス、スティーブ・シェアシアン、エバン・ヘイズ、ピーター・クロン、マーク・シュミューガー、フェデリカ・セント=ローズ、ラッセル・レビン
【撮影】マシュー・リバティーク
【美術】ジェラルド・サリバン
【衣装】エマ・ポッター
【編集】リサ・ラセック
【音楽】ダニー・エルフマン
【音楽監修】ティファニー・アンダーズ
【出演([]内は役名)】

  • エマ・ワトソン[メイ・ホランド]
  • トム・ハンクス[イーモン・ベイリー]
  • ジョン・ボイエガ[タイ・ラフィート]
  • カレン・ギラン[アニー・アラートン]
  • エラー・コルトレーン[マーサー]
  • パットン・オズワルト
  • グレン・ヘドリー
  • ビル・パクストン[ビニー]
  • ベック[本人役]

【公開日(日本)】2017年11月10日
【上映時間】110分
【配給】ギャガ
【映倫区分】G
【IMDB】5.3/10.0  (およそ61,200人の評価)

【あらすじ】

憧れの「サークル」に採用された新入社員のメイは、あることがきっかけでカリスマ経営者のベイリーの目に留まり、新サービス「シーチェンジ」のモデルケースに大抜擢される。「サークル」が開発した超小型カメラによって、自身の24時間を公開することとなったメイは、あっという間に1000万人を超えるフォロワーを集め、アイドル的な人気を博していくが……。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!!)】

☆2.0/5.0

この映画ってスリラーだったんですか!!!!!?

 

な、なーるほど。そう知って観ればなるほど。なるほどなるほど(笑)となりますね。
流行りのSNS依存に対する警告を含めた社会派ドラマかと思って観ていたら最後ああなったのは・・・なるほどスリラーだからか・・・

いやでも、どんなジャンルか聞いて感想が変わるのって微妙でしょう!!!

何も知らずに観ても面白い!!!って思わせないと!!

というわけでちびぞう的にはこれ、微妙でした。

主人公がどっち寄りなのか曖昧問題

エマ・ワトソン扮するメイ・ホランドが、『サークル』の社員となり、そこの人たちの異常なまでのコミュニティへのこだわり、プライベートを共有しよう!という気持ち悪さに触れて

最終的にはこの会社のやりすぎな部分を明らかにしたりなんだりして、人々の目を覚まさせる展開になるんだな。

と思いきや、メイ自体が24時間体制で自分の生活を晒すという新しい試みにハマっていく・・・そして家族に見放されたり「サークル」の”世界中にあるカメラを使って30分で見つけたい相手を見つける”というシステムを披露する友達を事故で死なせてしまったりして

うん、ここからきっと目を覚まして「サークル」の闇を暴く展開!!!
さぁ現状のおかしさを訴えよう!!!!

と期待するとなぜか「私がサークルを更なる高みへ導くわ!!!」となる・・・。

今までのトップであったトム・ハンクスたちの闇を暴いたまでは良かったんですけど、そこから「SNSで何もかもを共有しよう!」という流れを打ち砕くのかと思いきや、思いきや。ですよ。彼女が新たな「サークル」の重役として、活躍していく・・・という恐ろしい展開に。(だからスリラーなのかもしれませんが)

 

序盤で出て来たカヤックの趣味の時間、それはメイにとって貴重な一人を楽しむ時間。
しかし、ラストではそのカヤックをしながらも「サークル」のカメラに向かって「ハイ、みんな!」と笑顔で声をかける姿が映って終了・・・。

つまり、彼女にとってのプライベートそのものを会社(というか社会?)に捧げてしまったよという恐ろしいオチだったんですよね。

いや、別にオチが恐ろしいのは良いんですけど、その主人公のスタンスが最後の最後まで分かりづらいのが問題。だと思うんです。
メイの立ち位置がわかりづらいため、最後まで共感や感情移入が出来ない。この物語は自分とSNSとの関係を見直すための物語だと思うので、「自分の物語」としても見れないと意味がないと思うんですよね。

そしてその”自分”を投影するためのキャラクターが主人公のメイのはず。だから彼女に共感することが出来なければ、自分の物語として見ることができない。

せっかくの良いテーマなのに、ただただ「最後こっわ」となるだけのスリラーにしてしまったらもったいないと思うんですよ!!!

そもそも一般人のプライベート公開に需要があるのか問題

そりゃエマ・ワトソンほどの美人だったら意味があるかもしれませんが、普通の社員である(という設定だし)メイの私生活を全て公開します!!と言ってもそこまで民衆が熱狂するのか・・・?!という素朴な疑問がありますよね。

見てて面白いなーという事をメイがしていたわけでもないし、あれなら別に彼女の私生活に張り付かなくても、普通にYoutube観てた方が楽しいことしてる人いっぱいいるじゃないすか。

なんかそこらへんも妙にリアリティがないんですよね。
リアリティがない社会のままで進んでいっても、あれはあくまでも「フィクション」の域を出ないんだよなぁ・・・。(当然フィクションなんですけど、リアリティがあればあるほどオチも映えると思うので)

ジョン・ボイエガは一体なんだったのか問題

途中で登場する、「サークル」のシステム開発に携わったという有名人タイ・ラフィート役として登場する、ジョン・ボイエガくん。

スター・ウォーズ新章から始まり、活躍しっぱなしの彼。

こんなところにも出てるのか!!とビックリしましたが、せっかくの彼の名演技も披露されることもなく

「結局彼はなんだったんだ?」

と疑問が浮かぶくらいしか出番もなければそのキャラクターに意味もなかったように感じた(メイに大した影響を与えたようにも見えなかったし)のが非常に残念でしたね・・・。

まとめ

ディスるだけでなく褒めることもしたいなって思っているんですけど、うーーーーーーん。あんまりだったなぁ。褒めたいところもあんまり・・・。

メイがSNSに夢中になって自分の生活を晒すところまでも1時間もかけてるし・・・その割に彼女に共感できないっていうのは結構痛いですよねぇ(まだ言う)

トム・ハンクスもいまいちどの程度悪い奴だったのか分からないまま成敗されてしまったし。

全体的に微妙・・・という、鑑賞前に聞いた世間の評判が間違いなかったパターンのやつかな、とちびぞうは思いました。

とりあえず劇場で観なくて良かった!!!!

あっ、そういえば

ベック出てましたよ!!!!!!!

 

 


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さ行

死体がもたらす悲劇。映画『ジェーン・ドゥの解剖』ネタバレ&感想

この身元不明の遺体<ジェーン・ドゥ>にメスを入れてはならない―――

どうもこんにちはちびぞう(@cbz_ewe)です!

突然ですが、この『ジェーン・ドゥの解剖』ってタイトルが最高にカッコイイと思うのは私だけですか???

”ジェーン・ドゥ”というのは日本語にすると「名無しの権兵衛」的な意味合いで、このタイトルは身元不明の死体の解剖っていう意味なんですよね。変に邦題を変えず、原題をそのまま直訳して大正解!って感じがしますね~。

主演にはエミール・ハーシュくんわぁあ久々に見た!久しぶり!!エミール・ハーシュくんと言えば『ガール・ネクスト・ドア』の時すっごく可愛くて目をつけてた若手俳優さんだったんですよね!!2015年あたりに暴行事件を起こして捕まっていた?ようですが、無事に俳優業に復帰できたようで良かった良かった・・・。

身元不明の遺体役オルウェン・ケリーの美しすぎる死体にも大注目したい。彼女はこれからブレイクしますよ!たぶん!

公式サイトはこちら

【映画情報】

【原題】The Autopsy of Jane Doe
【制作国】イギリス
【監督】アンドレ・ウーブレダル
【脚本】イアン・ゴールドバーグ、リチャード・ナイン
【製作】フレッド・バーガー、エリック・ガルシア、ベン・ピュー、ロリー・エイトキン
【製作総指揮】スチュアート・フォード、マット・ジャクソン、スティーブン・スクイランテ
【撮影】ロマン・オーシン
【美術】マシュー・ガント
【衣装】ナタリー・ウォード
【編集】パトリック・ラースガード、ピーター・グボズタス
【音楽】ダニー・ベンジー、ソーンダー・ジュリアーンズ
【出演([]内は役名)】

  • エミール・ハーシュ[オースティン・ティルデン]
  • ブライアン・コックス[トミー・ティルデン]
  • オフィリア・ラビボンド[エマ]
  • マイケル・マケルハットン[バーク保安官]
  • オルウェン・ケリー[ジェーン・ドウ]

【公開日(日本)】2017年5月20日
【上映時間】86分
【配給】松竹メディア事業部
【映倫区分】R15+
【IMDB】6.8/10.0  (およそ60,000人の評価)

【あらすじ】

バージニア州の田舎町で息子のオースティンとともに遺体安置所と火葬場を経営するベテラン検死官トミー。ある夜、保安官から入った緊急の検死依頼は、一家3人が惨殺された家屋の地下から裸で発見された身元不明女性、通称「ジェーン・ドウ」の検死だった。解剖を進めていく中で、遺体に隠されたある事実が判明し、閉ざされた遺体安置所にさまざまな怪奇現象が発生する。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!)】

☆3.0/5.0

ちびぞうはこれ結構好きです!

ジャンルで言えばオカルトホラーなんですけどね!

いきなりこの話のオチをネタバレしますと、

この身元不明の死体は実は、17世紀のアメリカ北東部、ニューイングランドのセーラムで行われていた魔女裁判で殺された女性だった・・・というんです。

  • セーラム魔女裁判とは?(by wiki)

セイラム魔女裁判とは、現在のアメリカ合衆国ニューイングランド地方のマサチューセッツ州セイラム村(現在のダンバース)で1692年3月1日に始まった一連の裁判をいう。

200名近い村人が魔女として告発され、19名が処刑、1名が拷問中に圧死、(2人の乳児を含む)5名が獄死した。

そして今作では、この時に殺されたこの女性は本物の魔女だった、という設定らしい。

魔女は拷問され殺されたが実は生きていて、解剖の痛みを与えるものに復讐するため怪奇現象を起こし、解剖しようとする親子を襲った。

というのがオチだったようです。

ちびぞうの考察

考察というか妄想なんですが。

この死体の不可解な点を箇条書きにします。

  1. 外傷が一切ない綺麗な死体
  2. しかし手首と足首の骨が折れている
  3. 舌が引きちぎられたように切られている
  4. 左側、下部の歯が一本ない
  5. 口の中に糸のようなものが入っている
  6. 内臓は切り刻まれたような傷だらけ
  7. 肺が焼けている
  8. 消化器官の中に麻酔に使われる花
  9. 魔法陣の書かれた布にくるまれた歯も出てくる

この状態から、ちびぞうは「何かの魔術に使われた死体」なのではないか、と思いました。「まるで生贄のような」と劇中でも言われてましたね。

そして、解剖を進めると始まる怪奇現象。

ラジオは勝手にノイズが入り、”Open Up Your Heart(And Let The Sunshine In)”が流れ始めます。骨でトミーが怪我をしたり、飼い猫の死体が見つかったりもします。

多分この曲だと思うけど違うかな。歌ってる人は別かもしれませんが。

結論から言えば、ちびぞうはこの死体は

「強い悪魔を封じ込めるための儀式に使われた死体」

だと思ったんです。 それが魔女だった、のかどうかは分かりませんが。

彼女の死体に封印されていた悪魔が、解剖して術をといてしまったために解放され、周囲を襲い始める・・・という話に見えたんですよね。

解剖をまるで「止めて」と言わんばかりに怪奇現象が起きたり、ラジオから流れてくる曲も「悪魔とは仲良くしちゃだめよ」と母親に言われる少女の歌だったりするので、

「このまま解剖を続けたら悪魔が蘇って大変なことになるから、この死体は解剖を止めたいのではないか?」

と思いました。そして、怪奇現象を止める方法は、取り出した花や布や歯を元通りにすること。
だと思ったんです。

そうやって見てみると、ジェーン・ドゥを掘り起こしてしまった家の人が凄惨な事件に巻き込まれた理由も説明がつきます。
もし”この死体に痛みを与えた事への魔女の復讐”、だという話ならオープニングで殺されていた家の人たちが謎なんですよね。何もしてないのに見つけただけで殺されたってことになる・・・。

しかし、埋めておく所までが儀式の一環だったなら、掘り起こしてしまった時点で悪魔の力が一部漏れ、その影響によって殺されてしまった!!!という感じだったら説明がつくじゃないですか(どうですかこの妄想)

それに、ジェーン・ドゥを解剖していた部屋には悪霊?が入って来なかったりしたので、やっぱり彼女の周りの空間はある程度守られているように見えたんです。

ちびぞうは終盤までずっとこの説を推していたので、「どうせならこの状況を打破する方法を思いついて解決するところまでやってくれたら面白いのに」と思って観ていました(笑)

つまり、悪魔を封じ込める儀式だったと気付いた検視官が死体を元通りにする・・・という解決策ですね(笑)

この説でいくと最後の方で検視官の親子が、最後に「どうか息子を助けてやってくれ」とお願いするシーンもなんとなく説明がつきます。
ジェーン・ドゥは自分に施された悪魔を封印する儀式を父親の体で再現させて、そちらに悪魔を閉じ込めようとした。しかし、それが完成する前に息子が父を(苦しみから解放しようと)刺して殺してしまったことにより儀式が完成せずに終わってしまった。なので、息子は助からなかった・・・。

彼女が父親に施そうとした儀式が最後まで終わっていれば、父を生贄にして悪魔を封印することができ、息子は助かったのかもしれません。

まとめ

本物の魔女が魔女裁判の時に拷問され殺されて、その時の痛みや恨みを晴らしたくてやっている・・・という話が正解なんだと思うんですけども、ちびぞうのこの妄想もなかなか理屈が通っていて個人的に好きです。

この映画は、解剖シーンがまず面白いし、不可解な死体について親子が困惑していく過程も面白いし、途中で急に魔法陣とか出てきて「あー悪魔系ね」と思ってしまうところはありますが、怖がらせ方がいわゆる和モノ「ジャパニーズホラー的」で結構怖くて面白いんですよ。

(途中で何度も流れる歌もイイ!)

なので観終わったあと、誰かと話したくなるような、隠れた良作かなとちびぞうは思っています!

 

 


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画像引用元:IMDB

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シャーク・ケージ・ダイビングの恐怖!?映画『ケージ・ダイブ』ネタバレ&感想

2015年—海底から一台の水中カメラが発見された

近年、『シャークネード』『シャークトパス』といった変わり種作品の水面下の爆発により、サメ映画は立派な1ジャンルに成長しております。(と思っているのはちびぞうとこの記事を読んでいるサメ映画好きのあなただけかもしれないが)

その密かなサメブームに乗っかろうという感じのサメ押し押しのジャケットですね。

最近PS4のVRで、このケージ・ダイビングが出来るソフトの体験版?をやったことがあって

「こんな水中の檻で本気でサメが襲ってきたら恐ろし過ぎる!!」

と思いレンタルしてみました。

しかしこれ、今調べてみたらかの名な!『オープン・ウォーター』の3作目だそうじゃないですか!!!

えっ、そんなのどこに書いてあったんだろう!!!

ワーオ見てください海外版のジャケットを!

おもいっきり『オープン・ウォーター3』って書いてありますね~~~

2でコケたしシリーズだって明かさなくていいやって思ったのかな。(配給の「ケージ・ダイブ上映委員会」とはなんなのか)

新宿シネマカリテさんの特集企画にて上映されたようです。

【映画情報】

【原題】Open Water 3 Cage Dive
【制作国】オーストラリア
【監督/脚本/撮影/編集】ジェラルド・ラシオナト
【製作】ジェラルド・ラシオナト、アントワーヌ・ムアワッド、チャールズ・M・バーサミアン、ラナ・ジョイ・グリックマン
【製作総指揮】トニー・ラシオナト、ポール・アダムス、ウィルマ・アダムス、ジェイコブ・グレイ、トレイシー・マックナイト、ピート・バレー
【美術】アンジェラ・ラシオナト、マクファーソン・ダウンズ
【音楽】ザ・ニュートン・ブラザーズ
【音楽監修】アンディ・ロス
【出演([]内は役名)】

  • ジョエル・ホーガン[ジェフ・ミラー]
  • ミーガン・ペータ・ヒル[メーガン・マーフィ]
  • ジョシュ・ポソフ[ジョシュ・ミラー]
  • ピート・バレー[グレッグ]
  • マーク・フェル[ダイバー]
  • クリストファー・カレン[ジョシュとジェフの母親]
  • タラ・ウライス[女性遭難者]
  • ティーガン・バージャー[女性遭難者]

【公開日(日本)】2017年8月13日
【上映時間】81分
【配給】「ケージ・ダイブ」上映委員会
【前作】オープン・ウォーター2
【IMDB】4.1/10.0  (およそ2,200人の評価)

【あらすじ】

2015年10月21日。アメリカ人のジョシュ、メーガン、ジェフはエクストリームゲーム番組のオーディションテープを撮影するため、オーストラリアのアデレード沖で「シャーク・ケージ・ダイビング」のツアーに参加していた。ところが彼らを乗せたクルーザーが高波にのまれて転覆し、参加者たちは海に投げ出されてしまう。ジョシュは周囲の人々が相次いでサメの餌食になっていく様子を小型水中カメラで撮影する。ジョシュたちは夜になって救命イカダを発見し、命の危機を脱したかに思えたが……。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!)】

☆1.5/5.0

これはなかなか・・・アレですね。

まず、海底で見つかったカメラの中に入っていたSDの録画データ。これを見てみたら、なんとシャーク・ケージ・ダイビングの最中に高波に飲まれて遭難した三人の旅の記録&遭難の記録だった・・・

ちなみにシャーク・ケージ・ダイビングってこんなやつ。

そしてその映像を公開することによって三人の捜索がはかどるようにと、ドキュメンタリー番組として放送することになった、というのが映画の内容の全て。

 

ファウンド・フッテージ(モキュメンタリー)ですね。
(◆ファウンド・フッテージ=撮影者が死亡または行方不明となった録画データを第三者が発見するという設定の作品
◆モキュメンタリー=ドキュメンタリーを模している作品で、あくまでも事実を伝えていますよ、という設定)

まずちびぞうが観ていて最初に思ったのは

ケージ・ダイビング関係なくない!?

ってことなんですよね。

最初に想像してたのは、なんらかの理由でケージが海底に落ちるとか、ケージが上げられなくなったりとかの事故が原因で、海中にケージごと留まるしかなくなり、酸素ボンベの残量と戦いつつ、外から襲い来るサメの恐怖とも戦う。っていう展開なんですよ。

しかし、ケージダイビング始まったー!と思ったら、

高波に襲われて船が転覆するんですよ。

ケージの中の人も船内の人も一緒くたに海に投げ出されるわけなんですよ。

一瞬で普通の遭難映画に早変わりなんですよ。

ケージ・ダイビングが関係してるっていうのは唯一「サメが多い海域だったよ」ってことのみ。

というかちびぞうはこの瞬間「これってオープン・ウォーターじゃん。パクりじゃん」って思ったんですけど

普通に続編だったー!!!!!!!!!

さ、最初から続編だと言っておけばこんなことには・・・?いや、でもあんまりそれは面白さには関係ないですね・・・。

他にもツッコミどころ満載

この主人公3人は、兄弟2人と弟の彼女、という組み合わせの3人なんですが、彼らが楽しそうに旅してる序盤の映像とか、彼女とイチャつく中途半端なお色気シーンだとか、

大体全部いらない・・・

しかも弟の方は旅の間に彼女にプロポーズをしようとしているんですけども、実は彼女は彼氏の兄貴と浮気をしている・・・という伏線?伏線なんてもんではないか。そういう設定がありまして(なんでこんなゲスヒロイン設定をぶち込んだのかは分からないけども主演の三分の二がクズだったら感情移入もくそもないですよね)

で、海で遭難してだーーーーいぶ(少なくとも12時間以上)経ってからその話がきっかけに揉め始めるんですけど

正直そんなことに気力使えるような状況ではなくない?

ってことなんですよね。ただでさえ短い81分という尺でこんだけ不要なシーンがある・・・これ、このしょうもないドラマ削ったら大変なことになりますよ。下手したら70分切ってしまうかも(笑)

他にも、海の中で救命胴衣が流れて来たり、4人用の救命イカダが流れて来たり、彼らを生き延びさせようとする漂流物が運よくやってくるわけですよね。

で、それを取りに行こうと一人が泳ぎ始めて「やめて!一人でいるとサメに襲われるわ!」と2人が止める・・・というのが何回かあるんですけども

3人で泳いでいったらええがな

とか思っちゃうんですよねーーーー

そして手に入れた救命イカダも、もう一人、漂流してきた意識のない女性の体を温めようと、何故か照明弾を持ち出すヒロイン・・・そしてそれを止めようとしてもみくちゃになって、イカダの中で照明弾が発射され燃えてしまうというアホっぷりが酷い!!!

救命イカダに取り残された女性が、照明弾に焼かれて死んでしまうんですけど・・・

ここが一番おそろしかったな・・・

しかもこの事件の後に再び海に投げ出された3人が浮気の話で揉めますからね。さすがにそれはない。


↑ビデオカメラが水中でも使えるか試す3人の図

そもそもの話

船が転覆した時に、怪我をした男性の顔がべろーーーーーーとめくれているグロ映像が流れたり(これめっちゃ人形ですよ。今時人形ってわかっちゃうのすごいですよ)するし、

そんなもの、映像として無編集のまま公開する?????

しかもしかも、ヒロインが兄と浮気してるシーンだったり、それで内輪揉めしてるシーンだったりも入ってるし、その上ヒロインがサメにパックンチョされたり、弟が心臓発作で死んだり、最後に残った兄も明らかにこれ死んでるなっていうサメのアタックを正面から受けてる感じの映像で終わってて結構えげつないと思うんですよ。色んな意味で。

で、最後に出てくるこの言葉。

「映像を提供してくれたご家族に感謝します」

いや、どこの世界にこんな情けなくてえげつない最後を遂げた彼らの映像を世界に公開しようって思っちゃうような家族がいるんだよ!!!!

って話なんですよね。

まとめ

全編通してツッコミどころ満載で、タイトル詐欺な上に面白くもない、大変な作品でした。

これがまさかあの『オープン・ウォーター』の続編だなんて・・・

 

ホオジロサメだったりクジラだったりはちょこちょこ観れます!

サメ好きな人は近くで見れていいかもしれませんね!!!!

とかいう雑な〆で終わります。お疲れさまでした。

 

 


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スナイパーから生き残れるか。映画『ザ・ウォール』ネタバレ&感想

壁の向こうは、生存確率0%!

スナイパーものの映画と言えば実在したアメリカの軍人クリス・カイルの伝記的映画『アメリカン・スナイパー』がありましたね。

今作は何も前知識なしに観たんですが、イラクの”ジューバ”という狙撃手(2005年にアメリカ兵士を始めとするPKO軍の兵士を狙撃する動画をアップした人の名前らしく実在した個人なのか組織なのかは不明らしい)が元ネタになっているようです。

かと言ってアメスナっぽい映画かと聞かれたら別にそういう感じではなく・・・どちらかと言えば最近観たガエルさん主演の『ノー・エスケープ 自由への国境』と近い雰囲気かも・・・

メキシコ移民をヘッドショット!映画『ノー・エスケープ 自由への国境』ネタバレ&感想

【映画情報】

【原題】The Wall
【制作国】アメリカ
【監督】ダグ・リーマン
【脚本】ドウェイン・ウォーレル
【製作】デヴィッド・バーティス
【製作総指揮】レイ・アンジェリク
【撮影】ロマン・バシャノフ
【美術】ジェフ・マン
【衣装】シンディ・エヴァンス
【編集】ジュリア・ブロッシュ
【出演([]内は役名)】

  • アーロン・テイラー=ジョンソン[アレン・アイザック]
  • ジョン・シナ[シェイン・マシューズ]
  • ライト・ナクリ[ジューバ]

【公開日(日本)】2017年9月1日
【上映時間】90分
【配給】プレシディオ
【映倫区分】G
【IMDB】6.2/10.0  (およそ16,000人の評価)

【あらすじ】

2007年、イラクの荒廃した村。アメリカ兵のアイザックとマシューズは、瓦礫の中に残る大きな壁に潜む敵を狙っていたが、5時間まったく動きがないため、マシューズが様子を見るために壁に近づいたところ、想定外の場所から銃撃されてしまう。援護に向かったアイザックも銃弾に狙われ、なんとか壁の背後に退避したものの、まったく身動きが取れなくなってしまった。その時、仲間を名乗る謎の男から無線が入り、その声にかすかな訛りを聞き分けたアイザックは、男の正体を確認しようとするが……。【引用元:映画.com

【感想(結末までネタバレ!)】

☆2.1/5.0

登場するキャラクターは(モブ含めて)5、6人!

ワンシチュエーションモノです。

90分という短めで観やすい時間配分は好感持てますがそれにしても退屈・・・!

おおまかなストーリー

2007年末のイラク戦争が終結しつつある時期。戦後処理に駐屯している兵士たちが、イラク復興のためのパイプライン建設現場で偵察中に何者かに狙撃される・・・誰が何のために?ここから生きて帰れるのか?というスリラーテイストな物語。

二人しか兵士がおらず、一人は撃たれて倒れ、もう一人(主人公)は朽ちた学校の壁が一枚残るその裏に隠れる。

無線機も水のボトルも狙い撃ちされ、通信が通じたー!!と思ったらその相手は自分を狙っているイラク兵で・・・という流れで途中、イラク兵とアメリカ兵のお喋りが差し込まれます。なぜかお前のことが知りたいからお話しようって言ってきたり、エドガー・アラン・ポーの本の内容を朗読してきたり(ここが結構退屈だったりして・・・)します。

ものすごい腕のスナイパー(75人のアメリカ兵を狙撃した”死の天使”)らしく、周囲の人間は全てヘッドショットされているのにも関わらずなぜ主人公たちだけは頭を撃たれなかったのかとか、なぜ敵は主人公の仲間だったディーンという兵士について知っているのかとか、ちょっと不自然に思えるところも多々ありましたね。

スナイパーが言うには彼はバグダッドで教師をしていて、爆撃された過去があるらしく、おそらく教え子の復讐にためにやっているのかな?という感じですが、どこまでが本当のことなのか分からない・・・。

途中、着弾から発砲音までかかった時間や弾の入射角度からスナイパーのおおよその位置を計算したり、無線から聞こえてくる音と望遠鏡から覗いた景色の動きが合う場所を見つけたり、「おっ!反撃できるのか!?」と思えるシーンがあったり、死んだと思っていた仲間が実は生きてるじゃん!というシーンは若干ワクワクするものの。

後半、無線がようやく直ったー!本部に連絡できる!と思ったらそれは自分ではなく敵スナイパーと本部の無線の音が聞こえて来ているだけだった・・・スナイパーがアメリカ兵に扮して返した言葉に騙されて応援が来て、そのヘリもスナイパーによって撃ち落とされてしまう!!!結局一発も反撃出来ないまま、終わってしまう。

最後に主人公は、自分も同じような方法で敵に呼び寄せられたのだと知る。

というなんとも後味悪い感じでエンディング。

緊張感がーーーもう少し欲しかったですねーーーーーー!
自分を狙ってくるスナイパーと無線でお喋りするっていう状況にリアリティがあるかどうかは分かりませんけども、ここまで計画的にアメリカ兵を殺そうとしている愉快犯にも思える相手というのが”サイコパス”過ぎて。戦場とサイコパスってなんかちょっとミスマッチ。

それと絵面がほとんど変わらない映画なので、よほど内容に面白さがないと間が持たない・・・。

まとめ

戦争の爪痕、というのは残酷だなぁ、と思わせられる作品ではありました。

戦後の復興のためでも現地で働く兵士は危険だし、現地の人からしてみたら兵士のしていることの何が自分たちの助けになるかなんて分からないですもんね。戦争が終わった!と思えるのは離れている人たちだけで、その場に残された人たちには明確な区切りなんてないのかもしれません。

しかしその事実と、映画としての面白さが結び付くかというと、ちょっと難しい。そんな作品でした。

 

 


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