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80年代の傑作SF映画!『バック・トゥ・ザ・フューチャー』ネタバレ&感想

”過去の世界で自分が消える”

こちらの記事もかーなり遅くなってしまいましたが、以前東京の野外上映会でこちらの作品を観たので感想を記録しておきたいと思います!

東京都の野外上映会『品川オープンシアター07』行って来たよレポ

バック・トゥ・ザ・フューチャー自体は前にも一度観た事はあったんですが、実はずーーーっと観てなくて、大人になって初めて観たんですよね。(なぜかちびぞうは大作映画シリーズをあまり観ていなかった)これは私が生まれる前の結構古めな作品だと思うんですけど、やっぱり面白いものはいつ観ても面白い!

80年代の映画って、出てくるマシーンにちょっぴり手作り感があって好きなんだよなぁ。

主演のマイケル・J・フォックスはパーキンソン病と闘っているのも有名ですね。近年の作品では『ANNIE/アニー』に出演しているのを見ることができます!

有名すぎるあのミュージカルが映画化『ANNIE/アニー』ネタバレ&感想

【映画情報】

【原題】Back to the Future
【制作国】アメリカ
【監督】ロバート・ゼメキス
【脚本】ボブ・ゲイル、ロバート・ゼメキス
【製作】ボブ・ゲイル、ニール・キャントン
【製作総指揮】スティーブン・スピルバーグ、フランク・マーシャル、キャスリーン・ケネディ
【撮影】ディーン・カンディ
【美術】ローレンス・G・ポール
【編集】アーサー・シュミット、ハリー・ケラミダス
【音楽】アラン・シルベストリ
【出演([]内は役名)】

  • マイケル・J・フォックス[マーティ・マクフライ]
  • クリストファー・ロイド[ドク(ドクター・エメット・L・ブラウン)]
  • リー・トンプソン[ロレイン・マクフライ(ロレイン・ベインズ)]
  • クリスピン・グローバー[ジョージ・ダグラス・マクフライ]
  • トーマス・F・ウィルソン[ビフ・タネン]
  • クローディア・ウェルズ[ジェニファー・ジェーン・パーカー]
  • マーク・マクルーア[デイヴ・マクフライ]
  • ウェンディ・ジョー・スパーバー[リンダ・マクフライ]
  • ジョージ・ディセンゾ[サム・べインズ]
  • ジェームズ・トルカン[ジェラルド・ストリックランド]
  • J・J・コーエン[スキンヘッド]
  • ケイシー・シーマツコ[3-D]
  • ビリー・ゼイン[マッチ]
  • ハリー・ウォーターズ・Jr.[マーヴィン・ベリー]
  • ヒューイ・ルイス[教師]

【公開日(日本)】1985年12月7日
【上映時間】116分
【配給】UIP
【映倫区分】PG12
【次作】バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2
【IMDB】8.5/10.0  (およそ880,500人の評価)

【あらすじ】

1985年、高校生のマーティ・マクフライは、近所に住む科学者のエメット・ブラウン博士(通称ドク)が愛車デロリアンを改造して開発したタイムマシンの実験を手伝うが、誤作動で1955年の世界にタイムスリップ。タイムマシンは燃料切れで動かなくなってしまう。困ったマーティは1955年のドクを探し出し、事情を説明して未来に戻る手助けをしてもらうことになるが、その過程で若き日の両親の出会いを邪魔してしまう。このままでは自分が生まれないことになってしまうため、マーティは未来に戻る前になんとか両親の仲を取り持とうと奮闘する。【引用元:映画.com

【感想】

☆3.5/5.0

最高のエンターテイメント!!ですね!

タイムリープものでも、ややこしくなくて分かりやすい。

  • 過去に戻ったら母親が自分に恋してしまった!このままでは(父親と結ばれないから)自分や兄たちの存在も消えてしまう!!なんとかしなければ!
  • 現代に戻らなければならないので若いドクにタイプリープする手助けをしてもらわなければ!

この二つの目的を主軸に物語は進んでいきます。

本来は母親と父親の出会いは「祖父が車で父親をひいてしまい、それを母親が看病したことにより二人が恋に落ちる」というもの。しかし過去に飛んでしまった主人公が父親のひかれるはずだった車にひかれてしまい・・・というところで過去が変わってしまう。

なので、引っ込み思案で女の子とまともに会話も出来ないっていう父親を奮い立たせて「車にひかれたから」とかいう受け身ではなく自分の力で母親の気持ちを勝ち取る!!っていうのをさせようとするんですよね。

この、若い頃の母親に恋されちゃうっていう地獄のような状況(母親はすごくかわいいんですけども(笑))に焦る主人公の姿がすごく笑えたりとかして、コメディとしてもすごく優秀!

父親が奮起していじめっこのダフから母親を守るシーンなんか思わず歓声を上げたくなりますし、主人公が最後に現代に戻れるのかどうか、ドクの命は救えるのかどうか、ドキドキワクワクの展開もあって、ほんとーーーーーに脚本がうまい!!!

正直、タイムリープものにありがちな矛盾というか「母親が父親と結ばれなかったら主人公は消えてしまうが、主人公が消えれば過去に行ったという事実もなくなり母親と父親はちゃんと恋に落ちるので主人公は無事生まれる。しかし主人公が無事に生まれれば過去が改変されるので・・・」っていう無限ループに突入しちゃうと思うんですけど、

そんなこと考えちゃだめだめ!野暮ってものよ!だって

これぞ誰でも楽しめる面白い映画なんだもん!!

こちらは三部作の一つ目なので、PART2に直接つながる形で映画は終わっていますが、一応今作で提示された問題は解決されているのでこれだけでも十分楽しめるつくりになっています!

2も3も観ましたがどれも面白かったなぁ・・・。ただちょっとうろ覚えなので機会があればまたそのうち観ていきたいと思います!

 

 


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手紙がタイムトラベルするよ。映画『ナミヤ雑貨店の奇蹟』ネタバレ&感想

「難問を、ありがとうございました」

ちびぞう母が観たいと言っていた今作。劇場で観たという映画仲間がどうもイマイチそうな雰囲気を醸し出していたので、映画館で観るのは避けたんですよね・・・。

レンタル開始されたので、DVDで観てみることにしました。

西田敏行さん結構好きなので、若干の期待と不安を持ちつつ鑑賞・・・

当然のように原作は未読です!

公式サイトはこちら

【映画情報】

【制作国】日本
【監督】廣木隆一
【脚本】斉藤ひろし
【原作】東野圭吾
【エグゼクティブプロデューサー】井上伸一郎
【製作】堀内大示、高橋敏弘、松井智、藤島ジュリーK.、飯田雅裕
【企画】加茂克也
【企画プロデュース】水上繁雄
【プロデューサー】二宮直彦、千綿英久
【撮影】鍋島淳裕
【照明】北岡孝文
【録音】深田晃
【美術】丸尾知行、中川理仁
【装飾】吉村昌悟、山本直輝
【衣装デザイン】小川久美子
【ヘアメイク】永江三千子
【編集】菊池純一
【音楽】Rayons
【音楽プロデューサー】安井輝
【主題歌】山下達郎
【出演([]内は役名)】

  • 山田涼介[敦也]
  • 村上虹郎[小林翔太]
  • 寛一郎[幸平]
  • 成海璃子[皆月暁子]
  • 門脇麦[セリ]
  • 林遣都[松岡克郎]
  • 鈴木梨央[セリ(少女時代)]
  • 山下リオ[映子]
  • 手塚とおる[刈谷]
  • PANTA[皆月良和]
  • 萩原聖人[浪矢貴之]
  • 小林薫[松岡健夫]
  • 吉行和子[田村秀代]
  • 尾野真千子[田村晴美]
  • 西田敏行[浪矢雄治]

【公開日(日本)】2017年9月23日
【上映時間】129分
【配給】KADOKAWA、松竹
【映倫区分】G
【IMDB】7.0/10.0  (およそ420人の評価)

【あらすじ】

2012年。養護施設出身の敦也は、幼なじみの翔太や幸平と悪事を働いて1軒の廃屋に逃げ込む。そこは、かつて町の人々から悩み相談を受けていた「ナミヤ雑貨店」だった。現在はもう廃業しているはずの店内で一夜を過ごすことに決める3人だったが、深夜、シャッターの郵便受けに何かが投げ込まれたことに気づく。投げ込まれていたのは1980年に書かれた悩み相談の手紙で、敦也たちは戸惑いながらも、当時の店主・浪矢雄治に代わって返事を書くことに。やがて、この雑貨店と浪矢の意外な秘密が明らかになり……。【引用元:映画.com

【感想】

☆1.5/5.0

こ、こーれはなんともしょっぱい><

129分という今どきの映画ならそこまで長くもない時間、「これは最後まで観るのがしんどいやつやん・・・」と思ってしまいましたね。

なんというか、それぞれのキャラクターがナミヤ雑貨店のお悩み相談と、そしてとある養護施設で繋がっている群像劇なんですけども、まったくこれが世界観に入り込めない!!

まず何か悪事を働いたっぽい3人組が深夜に商店街のような場所を逃げてるシーンから始まり、車が動かないから逃げる作戦が頓挫、そしたら近くの廃屋に隠れよう・・・!というところからまず無理やりっぽいんですよねぇ。
そこをなんとか飲み込むと、次はその廃屋(ナミヤ雑貨店だった場所)のシャッターの外からいきなり何者かが手紙を投じてくる。で、その手紙を読んでみるとどうも内容からして「1980年」の人が書いたようだ(3人組のいるのは2012年という設定なので過去から来た手紙ということになる)
ここで、まずこの手紙を「誰かのいたずらだろ」ってならずに「1980年の手紙がなぜ今届いたの?」という風にキャラクターたちはすぐにその状況を受け入れるんですよね。

しかも、そのうちの一人が「返事書こうか」とか言い出す不自然さMAXの展開。

ナミヤ雑貨店から出て別の場所に行こうとしても同じ道をぐるぐる回ってしまって結局は雑貨店に戻ってきてしまうっていう状況だったりするので、もう少しパニックになったり自分たちの正気を疑ったりしても良いんじゃないかと思うんですがそういう描写も特になく。雑貨店に囚われている中で過去から来た手紙に返事しよう、と言う発想。あまりにも脚本都合すぎる。

さらに、その手紙は「魚屋ミュージシャン」というペンネームの人からで、彼は1980年に生きる過去の人。小さい頃、ナミヤ雑貨店のお悩み相談をしていた懐かしさからか、大人になってから再び手紙を書いて投じてみる。すると、次の日には誰もいないはずのその廃屋から返事が来る(2012年の3人組が書いた返事)。つまり、ナミヤ雑貨店を通じて手紙がタイムトラベルして、過去と未来の人間が文通するよっていう話なんですよ。
でも、誰もいない廃屋から手紙の返事が来るなら「誰かそこに住み着いてるんじゃ」とかってまず最初は疑うだろうにそれもない・・・。なぜか魚屋ミュージシャンもその不思議な現象を素直に受け入れて、さらに手紙を投函するわけです。

うーん、展開に馴染めない。

ちなみに

おおまかにキャラの繋がりをまとめると

3人組はとある養護施設で育った。そしてその養護施設の社長がそこを取り壊してラブホにしようとしている、と聞いて懲らしめようと強盗に入る。

ナミヤ雑貨店に訪れた3人。「魚屋ミュージシャン」「迷える子犬」などのお悩み相談の手紙に返事を書いて文通をする。

「魚屋ミュージシャン」とは、3人のよく知る「セリ」というミュージシャン(彼女も同じ養護施設出身)の弟を命懸けで助けた人物だった。彼が音楽をやめようかと悩んでいる手紙に「ぜひ続けてください」という返事を書かないと、セリの弟が助けられる未来が来ないと知って、3人は返事をした。

「迷える子犬」は昼は事務員、夜はホステスをしている女性で、彼女も親がなく、大叔母夫婦に引き取られて育ったという過去があった。どうしても育ての親に恩返しがしたいので、「愛人になって欲しい」と言う客の提案を聞き入れるかどうか悩んでいる、という手紙の内容だった。この女性に幸せになって欲しいと願った3人は、未来の情報を教えて、不動産と株で儲けられるようにしてあげた。

この「迷える子犬」がビジネスで成功して、3人の養護施設の社長となり、強盗された本人だった。

この流れとは別に、ナミヤ雑貨店の店主がすい臓がんになり、余命3か月を宣告されたところで、新聞記事に乗っていた心中自殺した女性が、自分が相談に乗っていた「グリーンリバー」というペンネームの人だと気付いて「自分の書いた悩み相談の返事が、人を大変な不幸にさせてしまっていたかもしれない」と落ち込んでしまう・・・という流れがあります。
そして店主は息子に「自分の33回忌の日、0時から朝まで限定でお悩み相談を復活させてほしい。そして、今まで相談してくれた人たちに”自分の悩み相談は、あなたの役に立ちましたか”と聞いて欲しい」という遺言を残す。

この33回忌の日というのが3人組が強盗してナミヤ雑貨店に囚われていた晩のことで、この夜に手紙が次元を超えると言う謎の奇蹟が起きた。

店主が店を去る最後の夜にも、33年後の未来から相談者の手紙が届き、最後に白紙の紙が届くという奇蹟が起きる。店主はその白紙の紙に最後の返事を書こうとする。

その白紙の紙とは、3人組が「外から紙を入れてそれが届くか試そう」とした紙だった。

こんな感じで、結構ややこしく話が繋がっているんですよね。
グリーンリバーというペンネームの女性の子どもは心中自殺から生き延びて、例の養護施設で育ちセリの友達になったりとか、とにかく全員がなんらかの繋がりがあるという。

良かったところ

白紙の手紙に対して店主が返事を書いた、その中身がすごく良かった。この白紙は、あなたの心を表しているんじゃないか?というところから始まり、差出人の未来を応援する内容へと繋がっていく。そして、最後に難問をありがとう、という締め括りで、すごくジーンときましたね。

それから魚屋ミュージシャンが作曲した曲にセリが歌詞をつけて歌うシーンも良かった。曲がすごくいい!と思ってたら作ったの山下達郎でした。
エンディングでも山下達郎が流れるんですけど、それもすごくずるいなーと。山下達郎はずるい。

まとめ

キャラのつながりをまとめながらでも、「未来の情報を教えて儲けさせるなんてずるい!」とか「ぶっちゃけ雑貨店のお悩み相談がこんなに盛況になるんだろうか」とか、「何十年も経ってまた手紙を投函してみようと思ったり、”一晩だけの復活!”というのをかつての相談者がそう簡単に見つけられるものかね」とか、ツッコミがけっこう出てくる出てくる・・・。

その店主の悩みの返事がすごくよくて、人々の心に響いていたってことなんでしょうけども、そこを描写されていないのでいまいちそこも良く分からず。

良かったなーと思うところもなくはなかったんですが、微妙さが押し勝った。

やっぱり全体的に世界観への導入が弱かった作品だと思いました。

おかげで主演の山田涼介の演技がもー。迫真に迫るほど笑いがこみあげてしまって・・・特に自分が強盗した女の正体が「迷える子犬」だったという事に気付いて「くっそー!」となるシーンはもう耐えきれずに吹き出してしまって・・・。

ちびぞう母が観ながらポツリとつぶやいた

「映画館で観なくて良かった・・・」

という言葉が全てを物語っているな、と思いました(笑)。

 

 


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アートな写真が流れるフランス映画『ラ・ジュテ(1962)』ネタバレ&感想

「彼がいない時には、おそらく彼女は死んでいるのだ」

IMDB

「フォトロマン(モノクロ写真の連続だけで構成されている)」という手法で作られた、ということで興味が湧いた作品。
分かりやすく言えば、スライドショーであり、紙芝居。

1962年に製作されたフランスのSF映画です。28分しかないので非常に観やすいね!

観終わって調べて初めて知ったんですが、『12モンキーズ』の原案となった映画のようですね。ちびぞうはそちら未見なので、またチェックしてみねば!!!

【映画情報】

【原題】La Jetée
【制作国】フランス
【監督/脚本】クリス・マルケル
【製作】アナトール・ドーマン
【編集】ジーン・ラベル
【音楽】トレバー・ダンカン
【出演([]内は役名)】

  • ジャン・ネグロニ[ナレーション]
  • ダフォ・アニシ[男]
  • エレーヌ・シャトラン[彼女]
  • ジャック・ルドー[科学者]

【公開日(日本)】1999年7月3日
【上映時間】28分
【IMDB】8.3/10.0  (およそ24120人の評価)

【あらすじ】

第三世界大戦を舞台にした架空のパリで、過去や未来にタイムトラベルする実験に携わるある男と「彼女」の物語。

【感想(ネタバレしますよ!)】

☆3.2/5.0

ちびぞうは好きです!!!!!

主演の女優さん(エレーヌ・シャトラン)が、どことなくキルスティン・ダンストっぽくてとっても美しい!

おおまかなストーリー

空港の写真から始まる。割れんばかりのオペラ

Stichere – “A la croix”

が流れている。

「これは少年期に見た光景に取りつかれた男の話である」

男性の語りと、文章が出る。

「少年期にその男が見たのはオルリ空港での出来事で 第三次世界大戦ぼっ発の数年前のことだった。少年はその日の出来事をそれ以来忘れたことがなかった」

※オルリ空港とはフランス(パリ)の国際空港のこと

写真がどんどん変わっていき、そこに男性のモノローグが乗る。

少年が見たというのは「送迎台の光景と、ある女性の顔」。
しかしこの女性の顔に見覚えがあるとずっと後に彼は気付くことになる。戦争が起きる少し前の平和な彼女の顔に見覚えがあったというのだ。

揺れる送迎台。突然の轟音と、倒れ行く人々。そしてある男の死を目撃したと、少年は後に知る。

それが現実だったのか、戦争から逃れるための妄想だったのかは分からない。

そしてほどなくパリは崩壊

流れるオペラと共に崩壊したパリの写真が次々と流れてくる。暗転し、再び男のモノローグと共に写真が流れ出す。

放射能によって、誰もパリの地上では暮らせなくなってしまった。勝者は敗者を捕虜にし、実験台にした。しかし実験は失敗し、多くが死ぬか、錯乱した。

そして新たな実験に主人公が選ばれる。

なんとその実験というのは「タイムトラベル」の実験だった。過去に行って現在を救うために物質やエネルギーを持ち帰るのが使命だった。

体が過去に行っても意識は現在のままなので、体にかかる衝撃が大きすぎ、普通の人は錯乱してしまう実験らしい。しかし主人公は過去への執着が強く、想像力が豊かな人物だったので実験台に選ばれた。

主人公は過去に意識を飛ばし、平和だった頃へ戻る。そして、見覚えのあるあの女性を探し出す。彼女と二人で見覚えのある公園で過ごす。第三次大戦中に付けていたネックレス(ドッグタグのようなもの?)に気付かれるが、彼はごまかす。

意識が戻るが、すぐにまた過去へと戻る。

 

彼女と遠い国の話をしながら、散歩を続ける。これがまだ同じ日の出来事なのかどうかは男にはわからない。

実験の第一段階が終わり、第二段階の最初で彼女とあちこちで会った。

彼は唐突に現れるが、彼女は気にしない。彼女は彼を”私の幽霊”と呼ぶ。

朝の鳥のさえずり、彼女の寝顔。

ここだけ一瞬、動画に切り替わる!彼女が目覚めて瞬きをする瞬間だけが動画に!

実験は進み、50日目。彼女と博物館で様々な動物を見る。照準は完璧になり、思うままの時間に送り込まれることが可能となった。楽しそうに博物館デートを楽しむ二人。

彼女も、突然現れて消える彼を自然現象として受け入れた。

実験室に戻った時、微妙な変化を感じた。所長がいるのだ。過去への実験は成功し、次は未来へ行く実験が始まった。

未来では地球は変貌していた。再建されたパリは迷路のような道路が広がっていて、冷たい未来人がいた。全産業を復活するエネルギーを未来人に渡して、未来への旅も終わった。

実験が終わり、彼は用済みになった。しかし、未来人がやってきて、彼を仲間にする、と言う。彼はそれを拒否した。未来ではなく彼女の待つ過去へと行きたかったのだ。

再びオルリ空港。

送迎台で彼女を探す。彼女の姿を見つけるも、そこには追跡者がいた。

少年時代に見た記憶、強迫観念の正体は―――自らの死の場面であった。

まとめ

あらすじは、現代に生きるちびぞうが観てみれば「この最初に出てくるある男の死って自分じゃね?」とか簡単に予想してしまいますが、当時の人からしたらそうは問屋が卸さなかったんであろう・・・。

内容云々というよりも、この悪夢のような作品をあえてスライドショー方式にしたことで、より悪夢っぽさが際立ってる感じがしたんですよね。

映画も、細かくしていけば絵の連続。たくさんの絵がものすごいスピードで流れていくとそれが動いているように見えて、動画になる。この作品では、その1枚1枚の絵が流れていくスピードを限りなく遅くしていった結果、こういう紙芝居的な表現になったのだ。と思うんです。すると、一つ一つの場面が、流れているようで止まっているような、不思議な感覚に陥るというか。悪夢を見てそれを思い出そうとすると断片的にしか思い出せない、そんな感覚に似ているというか。

時の流れを遅く遅くさせていって、止まってしまいそうな感じが、この「タイムトラベル」するというSF的なテーマにすごくマッチしていたと思います。

そしてちびぞうが特に感動したのは、途中で「彼女」が目覚める場面。

その数秒だけが動画になって、彼女の瞬きする様子が見れるんです。が、その表現の美しいこと!!彼女の美しさとか、尊さとかを深く感じ、「この瞬間だけは本物かもしれない」という気持ちにさせてくるというか・・・うーん。とにかく美しかった。

モノクロ映画はそんなに得意でないちびぞうの、数少ないお気に入りの作品となりました。

みなさんもぜひ機会があれば、鑑賞してみてください!

 

 

 


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冒険ファンタジーの金字塔!映画『ジュマンジ』ネタバレ&感想

死にたくなかったら、ゲームを続けるしかない。

『ジュマンジ』と言えばかーなり昔に一度観たような観てないような・・・で、いつかちゃんと観ないといけないなーと思いつつここまで来てしまったちびぞうですが、今年、『ジュマンジ/ウェルカムトゥジャングル』が公開されるということで、ようやく1を見返してみましたー!

ちなみに続編としては『ザスーラ』という映画がありましたが、今作と話が繋がっているわけではなく、同じ絵本を題材にしたお話で、精神的続編・・・?という謎の扱いのようです。

若かりし頃のロビン・ウィリアムズだけでなく、キルスティン・ダンストも見れますよ!!(*’ω’*)

【映画情報】

【原題】 Jumanji
【制作国】アメリカ
【監督】ジョー・ジョンストン
【脚本】ジョナサン・ヘンズリー、グレッグ・テイラー、ジム・ストレイン、クリス・バン・オールズバーグ
【原作】クリス・バン・オールズバーグ
【製作総指揮】テッド・フィールド、ラリー・J・フランコ、ロバート・W・コート
【製作】スコット・クルーフ、ウィリアム・ティートラー
【撮影】トーマス・アッカーマン
【美術】ジェームズ・ビッセル
【音楽】ジェームズ・ホーナー
【編集】ロバート・ダルバ
【特殊効果】インダストリアル・ライト・アンド・マジック
【出演([]内は役名)】

  • ロビン・ウィリアムズ[アラン・パリッシュ]
  • ジョナサン・ハイド[サム・パリッシュ/ヴァン・ペルト]
  • キルスティン・ダンスト[ジュディ]
  • ブラッドリー・ピアース[ピーター]
  • ボニー・ハント[サラ]
  • ベベ・ニューワース[ノラ]
  • デビッド・アラン・グリア[ベントレー]
  • パトリシア・クラークソン[キャロル・パリッシュ]
  • アダム・ハン=バード[若い頃のアラン]
  • ローラ・ベル・バンディ[若い頃のサラ]

【公開日(日本)】1996年3月20日
【上映時間】104分
【配給】コロンビア トライスター映画
【次作】『ザスーラ』
【IMDB】6.9/10.0  (およそ244000人の評価)

【あらすじ】

1869年、深夜の森で2人の少年が大きな木箱を地中深くに埋めた……。1969年、製靴工場を営むニューハンプシャーの名家パリッシュ家の12歳になる一人息子アラン(アダム・ハン=バード)は気の弱い少年で、厳格な父サム(ジョナサン・ハイド)にいつも叱られていた。ある日、彼は工事現場の土中から、大きな木箱を掘り出す。それは「ジュマンジ」と書かれたゲーム盤で、アランはガールフレンドのサラ(ローラ・ベル・バンディ)とプレイをする。ところが、このゲームは投げたダイスの目に応じた結果が、実際に起こるのだった。アランはサラの目前で、ゲーム盤の中のジャングルの世界へと吸い込まれて消えてしまった。さらに26年後、アラン一家が住んでいた屋敷に、伯母ノーラ(ベベ・ニューワース)に連れられた、ジュディ(キルスティン・ダンスト)とピーター(ブラッドリー・ヒアース)の幼い姉妹が住むことになった。彼らは屋根裏部屋で「ジュマンジ」を発見し、さっそくプレイしてみる。だか、吸血蚊、猿、そしてライオンが出現してしまった。そこへ、ピーターの出した目のおかげで26年ぶりに生還したアラン(ロビン・ウィリアムズ)も現れる。【引用元:映画.com

【感想】

☆2.7/5.0

ファミリー向け、コメディタッチのファンタジーアドベンチャー!という感じなんですが、ちょっとホラー要素の方が強い気がしましたねー。

同監督の映画は『ミクロキッズ』を観たことがありますが、すごく似た雰囲気があります。

クスクス笑える感じではなく、ワクワクして「次はどうなるんだろう!?主人公はどうなってしまうんだろう!?」というドキドキハラハラ、そしてちょっぴり怖さも含むイメージ。

今見るとCGもそんなに感動的な出来ではないんですが、当時の人からしたら、これは凄かったんだろうなぁ・・・。

ちびぞう的にハッとしたのは、最初に子ども達がジュマンジを地中に埋める場面から100年が経ち、主人公と思わしき男の子(アラン)が建設現場でジュマンジを再発見。ゲームを始めてしまう・・・という始まり。

このアランという男の子が主人公でジュマンジのゲームをしていくんだろうなー、と思って観ていると、ダイスが最初に導いたマスは「次に5か8が出るまでジャングルで待つ」というもの。するとアランがジュマンジに吸い込まれて消えてしまう!!!

画面に出る「26年後」の文字。

えっ!?

すっかり古びた屋敷に、新しい持ち主だという家族(姉弟)がやってくる・・・。

「えっ!?アランどうなったの!?」

という驚きと怖さ、はんぱなかったです。まさかの展開すぎた。

そして当然のように放置されていたジュマンジを見つける姉弟。ゲームを始めて5だったかな?を出したら、ゲームの中から大人になったアランが出てくる!まさか生き伸びてたなんて!!

ここの流れ、すごくワクワクするし大好きですね。26年もジャングルで過ごしていた男が現実に戻ってくる、というコミカルさもありました。

それと、この映画はジュマンジというゲームをクリアする、という部分だけではなく、クリアした後、ゲームを始めた日に戻れる、という設定があって、おじさんになったアランもゲームクリア後に当時の自分の家に帰ることが出来るんです。

そこで、父親の不幸を回避するために行動したりと、タイムトラベラー映画の要素もあって、そこも面白い。序盤に出てきたアランの私生活のシーンも重要な伏線になっていたりして。

いやーこれは名作ですね。

出来れば公開当時に、映画館で観たかったなぁ・・・。

新作の『ジュマンジ/ウェルカムトゥジャングル』も楽しみ!すごろくゲームではなく、テレビゲームとなったジュマンジがどんな大冒険を見せてくれるのか、非常に楽しみです!

 

 


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画像引用元:映画.com/IMDB

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もしもあの時。アニメ映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』ネタバレ&感想

繰り返す、夏のある一日。花火が上がるとき、恋の奇跡が起きる――

TOHOさんの6本で1本無料があったのでね、気軽な気持ちで観に行ってみました!映画館へ!

原作は岩井俊二監督の同名作品。邦画もありますし、ドラマにもなっているようです。そして更にその原作となった小説もある!

私はどれも未見で、観てきました。

パンフはこんな感じ

何気に42Pもあって分厚いです。税抜き667円!安い!気合入ってる!

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夫がタイムトラベラーだったら?映画『きみがぼくを見つけた日』ネタバレ&感想

「たとえ束の間でも―― 会いに来てくれるのを待ってる」

レイチェル・マクアダムスファン必見の、タイムトラベル系ラブロマンスです!!

なんと製作総指揮にブラッド・ピットの名前が!!

かなり切ない路線を狙っているであろうこの作品・・・やはり、タイムトラベルものは無意識に矛盾点を探してしまったりするので、物語に集中出来るほどしっかり話の筋が描かれているか・・・という点が気になりますね。

個人的にタイムトラベルの恋愛ものでは『バタフライ・エフェクト』が最上だと思っているのでそれと比べてどうか、というのも感想に大きく影響しそうです。

 

夫がタイムトラベラーだったら・・・貴女なら待ち続けられますか?