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超能力者たちの青春映画『サクラダリセット前篇』ネタバレ&感想

能力者が集う街、咲良田に、聖なる再生を―――

映画館でチラッと予告を観た時に、タイムリープ系の青春群像劇で、ちびぞう(@cbz_ewe)の好みっぽいなぁと思ったものですが・・・しかし気付いたらものすごい速度で上映が終了しておりまして。

劇場で見逃してしまいましたね。

でもなんか大コケしたみたいですね。それを知らずにレンタルしてDVDで観ましたが・・・。

ちなみにちびぞうは原作未読です!!!

【映画情報】

【制作国】日本
【監督/脚本】深川栄洋
【原作】河野裕 「サクラダリセット(角川スニーカー文庫)」
【企画】丸田順悟
【プロデューサー】春名慶、二木大介、青木裕子
【撮影】清久素延
【照明】三善章誉
【録音】小松将人
【美術】黒瀧きみえ
【スタイリスト】浜井貴子
【ヘアメイク】ワシダトモキ
【視覚効果】松本肇
【編集】坂東直哉
【音響効果】齋藤昌利
【主題歌】flumpool – “ラストコール”
【出演([]内は役名)】

  • 野村周平[浅井ケイ]
  • 黒島結菜[春埼美空]
  • 平祐奈[相麻菫]
  • 健太郎[中野智樹]
  • 玉城ティナ[村瀬陽香]
  • 恒松祐里[岡絵里]
  • 岡本玲[宇川紗々音]
  • 岩井拳士朗[坂上央介]
  • 矢野優花[皆実未来]
  • 奥仲麻琴[魔女(若い頃)]
  • 吉沢悠[津島信太郎]
  • 丸山智己[加賀谷]
  • 中島亜梨沙[索引さん]
  • 大石吾朗[佐々野宏幸]
  • 加賀まりこ[魔女]

【公開日(日本)】2017年3月25日
【上映時間】103分
【配給】ショウゲート
【映倫区分】G
【IMDB】6.2/10.0  (およそ61人の評価)

【あらすじ】

住人の半数が特殊能力を持つ閉ざされた街・咲良田。過去に体験したすべての記憶を保持する能力を持つ高校生・浅井ケイは、世界を最大3日分巻き戻す能力「リセット」を持つ春埼美空と行動を共にしていた。「リセット」後の世界では春埼自身の記憶もリセットされてしまうが、ケイの記憶はリセットされないため、2人が一緒にいれば世界を最大3日分やり直すことができるのだ。2年前、「リセット」の影響で同級生の相麻菫を死なせてしまったケイと春埼は、咲良田の人々の様々な能力を組み合わせることで相麻を蘇らせることができるのではないかと考えはじめる。【引用元:映画.com

【感想(酷評だよ!)】

☆1.2/5.0

DVDも当然のことながら前篇と後篇ありましてね・・・。

レンタル屋で両方見つけて「おし!」と両方借りたんですけどね・・・。

正直前篇を見始めてすぐに

「あ、これは後篇まで全部観るのがキッツいやつ・・・」

と思いましたね・・・。

もうこういうのはすぐに分かりますね。なんでだろう。役者の雰囲気とか、オープニングの入りなどなど、感覚ですかね。第6感的な感覚で。

まず最初から置いてきぼり感ある

原作をはしょりまくって、結果、映画だけではいまいちキャラクターの関係性や設定がわかりにくくなってしまう。という残念な事になっていると思います。

主人公が突然、「管理局の頂点に近い人間(もうこの呼び方がすでに厨二くさいのは置いておくとして)」に呼ばれて行ってみたら、

「あなたは私がここに呼んだ」だの「この咲良田市に入れば二度と戻れなくなる」だのよくわからない・・・

主人公が小さい頃、この女性に呼ばれてこの町に来た、というところまでは理解できるんですけど、「二度と戻れなくなってしまうのにも関わらず親の記憶からも消されてまでこの町で暮らすことを選んだ理由」が分からないんですよね・・・。

一応恋愛要素もある感じなんですが(特に後篇は)、主人公とハルキの関係性だったり、もう一人のヒロイン?の関係性もなかなか謎が多いままで進んでいく・・・

超能力に関しても曖昧

ルールが曖昧と言うかガバガバな感じがするんですよ。全体的に。

主人公の能力が「全ての記憶を保持し続けられる」っていうのは分かりやすいんですけど、ハルキの「リセットと言えば三日間巻き戻る。ただしセーブをしたらそれより前には戻れない。更に、セーブが出来るのは一度に一回だけ」みたいな、この能力。

そもそも、主人公とセットでないと使えないの。って言われても

なんで????

となるわけですよ。一応、過去に自分だけでリセット能力を使っていたらミスって友達が死んでしまったという事があってから、信頼する主人公の言葉がないと能力を使えなくなってしまった・・・という理由は説明されるんですけど・・・。

精神的な問題であるなら、最後に主人公がわざと殺されることでリセットしよう!って場面の時にわざわざ”声を届けられる能力”を使ってハルキにリセットを命じなくても、あんな壮絶な場面だったら自力で能力使ってくださいよって思ってしまう。
だって、主人公がただの石になってしまっても愛せるって明言するくらいハルキは主人公ラブなわけだから。死ぬ気で能力使えよ、と思ってしまうわけです。

しかも、「セーブをされた日より昔には遡れない」はずなのに、写真で過去に戻ればそこからまたリセットが使えるのもなんだかなぁ。ルール違反じゃないですかね。法の隙間ってことですかね。

それ以外の能力者も、ルールが曖昧な感じがする人が多い。

「能力を奪える能力者」と言っても、そのやり方は”記憶を操作して能力者にその使い方を忘れさせる”というもの。

それって、つまりは能力を奪うのがメインではなくて「記憶を操作するのがメインの能力」ってことだよね??ほかにもできることめっちゃありそうだし強い能力じゃないですか!!でも基本的に能力を奪うことにしか使わないんだよなあ・・・。

他人に声を届けるにしても、対象から対象へ能力を移す能力も、どれもいまいちハッキリしない。よく分からないまま能力を使うところを見せられても、あまり楽しい!!とはならないわけです。

おそらく、原作ではしっかり説明されているのかと思うんですが・・・。

最後少しだけ盛り上がる

まさかのわざと殺されてハルキに能力を返させるというめちゃくちゃな作戦はぶっちゃけ勝機をなぜそこまで確信して出来たのか?と思ってしまうんですが

そこへ行きつくまでの、能力者たちの力を複数組み合わせて魔女を脱出させる、といった展開は全体的に退屈な流れの中で楽しめた一部分でした。

まとめ

しかし、最後の最後に、過去に死んだ相麻菫(もう一人のヒロイン)が蘇ってビックリ―!!!と言う感じになるんですけど、ちびぞう的には

誰???

ってなるし、もうよく分からないです!!!(笑)

正直この感想すら書く気力が非常に起きなくて苦しみました・・・苦しんで生み出した子(感想)ほど可愛いとかそんなもんではありません。

前篇と後篇を両方借りて失敗したなぁと心から思っていたんですが、逆に両方借りていたから良かったのかもしれません。

だって前篇だけ観たら後篇を借りる気力ってなかなか沸いてこないと思うので・・・。

果たして後篇で盛り返すのか?及川光博さんが出演しているっぽいので、そこに希望の光をかんじているちびぞうでした・・・

 

 

 


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少年が隠した哀しい真実とは。映画『怪物はささやく』ネタバレなし感想

「四つ目はお前が話せ。お前の真実を話せ」

ガンで余命いくばくもない母親と二人暮らしする少年のところへ、ある日やってきたバケモノ。
化け物は、お話を聞かせる代わりに最後はお前がお話をしろと言ってくる・・・

もうね、これ、予告編だけ観てもすっっごく面白そうなんですよ・・・

『パンズラビリンス』の製作陣が手掛けたダークファンタジー!というだけで心躍りますね!!
お話は絵本ぽい墨絵?水彩画?のアニメーションになっていてとってもハイセンス。

主演のコナー役には1000人の中から選ばれた新星ルイス・マクドゥーガルくん!

怪物の声には『96時間』などのリーアム・ニーソン!

ギャガさんの公式サイトはこちら

【映画情報】

【原題】A Monster Calls
【制作国】アメリカ、スペイン
【監督】J・A・バヨナ
【脚本/原作】パトリック・ネス
【製作】ベレン・アティエンサ
【製作総指揮】パトリック・ネス、ビル・ポーラッド、ジェフ・スコール、ミッチ・ホーウィッツ、ジョナサン・キング、パトリック・ワックスバーガー、エンリケ・ロペス・ラビニュ、ジスラン・バロワ、アルバロ・アウグスティン
【撮影】オスカル・ファウラ
【美術】エウヘニオ・カバレロ
【編集】ベルナ・ビラプラーナ、ジャウマ・マルティ
【音楽】フェルナンド・ベラスケス
【出演([]内は役名)】

  • ルイス・マクドゥーガル[コナー・オマリー]
  • フェリシティ・ジョーンズ[エリザベス・クレイトン(母親)]
  • シガニー・ウィーバー[クレイトン婦人(祖母)]
  • トビー・ケベル[リアム・オマリー(父親)]
  • リーアム・ニーソン[怪物(声)]
  • マックス・ゴールズ[5歳のコナリー]
  • ジェイムズ・メルヴィル[ハリー]
  • ジェラルディン・チャップリン[校長]

【公開日(日本)】2017年6月9日
【上映時間】109分
【配給】ギャガ
【映倫区分】G
【IMDB】7.5/10.0  (およそ61,350人の評価)

【あらすじ】

裏窓から教会の墓地が見える家で難病の母と暮らしている少年コナー。ある晩、彼の前に怪物が現われ、これから3つの「真実の物語」を語ること、そして4つ目の物語をコナー自身が語るよう告げる。しかもその内容は、コナーが隠している「真実」でなければならないという。嫌がるコナーをよそに、怪物は夜ごと現われては物語を語りはじめる。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレなし)】

☆3.9/5.0

号泣ですよぉおおお!!!!!

号泣必至ですよぉおおおお!!!!!!

 

いや、ちびぞうはだいぶ涙もろいので仲間内で「泣いたよ」と言っても「またか」という反応をされてしまうのですけども、いやでも、泣いた作品の中でも特に感動するものとかもちゃんとあってですね!

これがそれだよぉおおおおお!!!

あえてネタバレなしで!

こういう作品はですね、どんでん返るサスペンス!とかよりもずっとネタバレしたくないんです!

だって最初の感動を味わって泣いて欲しいんだもの・・・

 

ダークファンタジー好きなら絶対好きになる

この曇りの日のような暗い雰囲気、絵本からそのまま飛び出してきた感じのアニメーション。
少し怖い感じがして、すごく雰囲気が良いです。

子どもがというよりは大人が子供時代を思い出したり、自分の親について想いを馳せたりできる作品だと思います。

3つのファンタジーなお話もダークな内容で決してハッピーではないんだけど、それが何を示しているのか?というのも分かるととても心に響くし、最後の最後に語られる少年の”秘密”というものを引き立てる役目をしていて、すごく上手です・・・!

主演の子の演技を堪能して欲しい

ちょっぴり爬虫類っぽい感じの特徴的な顔が印象的なルイスくん。

素直な子どもだった頃を終え、反抗期も始まるような少年期の終わり。大人たちの言う言葉の裏側や、信じたくない過酷な現実も見えてくる時期の、複雑な心境を非常に繊細に演じています!!

観客は彼と一緒に怪物から学び、自分の心を見つめ直し、最後の最後には一緒に叫びそして号泣する。

そんなラストを迎えること間違いなしです。

 

まとめ

お話的には、母親の病気が悪化し、一緒に暮らしたくない祖母の元で暮らさねばならず、父親は離婚していて遠くにいて新しい家庭を築いているので自分がそばに行けるわけではない。
母親と二人で生きていたかったのに、それを病が引き裂いてしまう。

そんな少年の生活と、決められた時間にやってくるバケモノが語るお話が交互に描かれるシンプルな構成。

怪物は何のためにやってくるのか?に注目して観てもらいたい。

怪物がやってくる時間にも意味があるので、そこにも注目してもらいたい!!

原作になった絵本はちびぞうは読んだことなかったんですが、結構有名で読んだことあるという人もチラホラいらっしゃるみたいですね。

 

 

ちびぞうも読んでみたい!!!!

 

 

 


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画像引用元:映画.com

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ネタバレなしで映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』感想

―――それは、”慈悲”だ

ついに来てしまいましたねーーーー!MCU第19弾!ちびぞうは過去作18本全てを一から見直しまして復習もバッチリバッチリ!な状態で挑みました!!

アベンジャーズってどの順番で観ればいいの?という方のためにまとめたこちらの記事もどうぞ!

トリセツ!【映画”アベンジャーズ”世界の歩き方】4/29追記

パンフレットは当然特別版を購入しましたとも!千円!

裏をシールで閉じられたカバーがついています。

もったいなくて外せない・・・!なので中身をチラり。

こんな感じでキャラクターのアートワークが描かれています!

カバーを外すとこんな感じ。

66ページで、しっかり他MCU作品の紹介もあり、出演者さんのインタビューもかなり多め(*’ω’*)

【映画情報】

【原題】Avengers: Infinity War
【制作国】アメリカ
【監督】アンソニー&ジョー・ルッソ
【脚本】クリストファー・マルクス、スティーヴン・マクフィーリー
【製作】ケヴィン・ファイギ
【製作総指揮】ルイス・デスポジート、ビクトリア・アロンソ、マイケル・グリロ、トリン・トラン、ジョン・ファブロー、ジェームズ・ガン、スタン・リー
【共同製作】ミッチ・ベル
【撮影監督】トレント・オパロック
【プロダクション・デザイナー】チャールズ・ウッド
【編集】ジェフリー・フォード、マシュー・シュミット
【衣装デザイナー】ジュディアナ・マコフスキー
【視覚効果&アニメーション】インダストリアル・ライト&マジック
【視覚効果監修】ダン・デレウ
【ビジュアル開発主任】ライアン・メイナーディング
【音楽】アラン・シルヴェストリ
【音楽監修】デイヴ・ジョーダン
【キャスティング】サラ・ハリー・フィン
【出演([]内は役名)】

  • ロバート・ダウニー・Jr[トニー・スターク/アイアンマン]
  • クリス・ヘムズワース[ソー]
  • マーク・ラファロ[ブルース・バナー/ハルク]
  • クリス・エヴァンス[スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ]
  • スカーレット・ヨハンソン[ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウ]
  • ベネディクト・カンバーバッチ[スティーヴン・ストレンジ/ドクター・ストレンジ]
  • ドン・チードル[ジェームズ・”ローディ”・ローズ/ウォーマシン]
  • チャドウィック・ボーズマン[ティ・チャラ/ブラック・パンサー]
  • エリザベス・オルセン[ワンダ・マキシモフ/スカーレット・ウィッチ]
  • ヴィン・ディーゼル[グルート]
  • ブラッドリー・クーパー[ロケット]
  • ジョシュ・ブローリン[サノス]
  • トム・ホランド[ピーター・パーカー/スパイダーマン]
  • アンソニー・マッキー[サム・ウィルソン/ファルコン]
  • ポール・ベタニ―[ヴィジョン]
  • セバスチャン・スタン[バッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャー]
  • トム・ヒドルストン[ロキ]
  • イドリス・エルバ[ヘイムダル]
  • ピーター・ディンクレイジ[エイトリ]
  • ベネディクト・ウォン[ウォン]
  • ポム・クレメンティエフ[マンティス]
  • カレン・ギラン[ネビュラ]
  • デイヴ・バウティスタ[ドラックス]
  • ゾーイ・サルダナ[ガモーラ]
  • グウィネス・パルトロウ[ペッパー・ポッツ]
  • ベニチオ・デル・トロ[コレクター]
  • クリス・プラット[ピーター・クイル/スター・ロード]

【公開日(日本)】2018年4月27日
【上映時間】150分
【配給】 ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
【映倫区分】
【アベンジャーズ前作】人工知能が暴走する!?映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』ネタバレ&感想
【アベンジャーズ次作】アベンジャーズ4
【MCU前作】今度のヒーローはアフリカの王!映画『ブラック・パンサー』ネタバレ&感想
【MCU次作】アントマン&ワスプ
【IMDB】9.1/10.0  (およそ129,000人の評価)

【あらすじ】

6つ集めれば世界を滅ぼす無限の力を手にすると言われる「インフィニティ・ストーン」を狙い地球に襲来した宇宙最強の敵サノスに対し、アベンジャーズが全滅の危機に陥るほどの激しい戦いを強いられる。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレなし)】

☆3.0/5.0

もうなんというか、若干、点数が付けずらい感じですね。

もう、とにかく登場人物がひたすらに多い!!!!!!!!

ということと、

全員が同じ場所で戦うわけではないので、あっちの場面へ飛んだりこっちの場面へ飛んだり・・・「さて、その頃こちらでは~」みたいなシーンチェンジがすごく多い!!

少なくとも

  • キャップのワカンダチーム
  • アイアンマンの宇宙チーム
  • ソーの宇宙チーム

って感じに大きく分けて3つ?は別行動なのでここが把握できなないとわけわかんないと思いますね。

そもそも、もう過去作未見だと辛い

あまりにも多いキャラを全員把握するには、過去作をほぼコンプリートしていないと厳しいんじゃないか問題がありますね。

今作までは、まとめ記事でもマスト!と思う作品にだけ絞って観てもらえれば良いかなーと思っていたんですが、今作を観たら

「あぁ、もう全部(18本)観ないといけないじゃん・・・」

という感じになりました(笑)

全ヒーロー中、二人だけ登場しないので、せいぜい観なくても問題ないなーと思ったのは

『インクレディブル・ハルク』
『アイアンマン2』
『アントマン』

くらいかなーと思ったんですけども、どうせ3本抜かすくらいならもういっそ全部観たらいいじゃない?と思うので

やっぱり全部観ましょう!!!!(笑)

ちなみに、今から追いかけるという方は前作の『ブラックパンサー』がまだレンタル可開始していないのでおそらく今作には間に合いません
今作のレンタル開始が8月の『アントマン&ワスプ』に間に合えば、そこからリアルタイムで追いかけられると思います。頑張って!!!!!(もしそれがダメなら来年の『キャプテン・マーベル』までに全て観られると思います・・・)

インフィニティ・ウォーなので例の石たちがすごく大事!

ヒーロー達を知るのと同じくらい大事なのが、強大な力を持った6つの「インフィニティ・ストーン」。今作ではその6つを集めて宇宙人口を半分に減らそうと計画する最恐超人サノスとの戦いが描かれています。

ちびぞうも石についてまとめた記事をアップしているのでそちらをぜひ読んでください。

アベンジャーズに登場する謎の石たち【インフィニティ・ストーン】とは

スタン・リーおじさんも出演しているよ!

偉大なるマーベルの原作者であるクリエイターのスタン・リーおじさん(おじいちゃん)ですが、いつもMCU作品のカメオ出演をしていることで有名。

今作にもしっかりと出ていますので、目を皿のようにして探しましょう!!!

あの時消えたあの悪役(赤い奴)が再登場するよ!

MCUのあの作品でヴィランとして登場し、ちびぞうは「多分生きてる気がする・・・」と言っていた例の赤い人が意外な場所で再登場します!

今後も登場するのかは不明ですが気付けるとちょっぴり嬉しいかも。

まとめ

ネタバレなしだと本当に言えることが少ないですね・・・!!!!!!

息つく暇ないアクションシーンの連続とか、とっても迫力があってとにかく楽しいですし、色んなヒーローとの色んなコラボだったり口喧嘩だったりが見られて幸せ・・・・!!!!

な半面、

ファンにとっては色々とショッキングな展開が多く、涙無しにはみられない感じになっていますけども、ちびぞうは希望を捨てずに、次回作まで待ちたいと思います。

それにしてもおあずけの期間が長いなぁ・・・!!!

あ、ネタバレのみを抽出した記事もアップしていますのでこれだけでは物足りない!という方はそちらをどうぞ・・・!(自己責任で!)

ネタバレ注意!『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』メンバーの運命の行方は!?

 

 

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ネタバレ注意!『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』メンバーの運命の行方は!?

 

!!!!ネタバレ注意!!!!!

 

ここから先は『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のネタバレしかありません。

 

!!!!ネタバレ注意!!!!!

 

自己責任の上、スクロールしてください!!!!

 

!!!!ネタバレ注意!!!!!

 

 

どうも、こんにちは。ちびぞう(@cbz_ewe)です!

アベンジャーズについてのまとめ記事はこちら↓

トリセツ!【映画”アベンジャーズ”世界の歩き方】4/29追記

 

ネタバレ注意(物語の核心/オチにも触れています)

 

ちびぞうはですね、もうね、これを劇場で観終わりましてね、面白いとか面白くないとかそういう感じではなく。放心状態というか・・・なんというか。衝撃が大きすぎて

 

「( ゚Д゚)ポカーン・・・・・・・」

 

って感じでしたね。

 

何が衝撃って、

 

多すぎるキャラクターの死ですよ。

今回ちびぞうはそのキャラの死を、自分の頭の中を整理する意味でも、分かりやすくまとめてみようと思いました。

かいつまんだ流れ

宇宙最恐の超人サノスが、6つのインフィニティ・ストーンをかき集めて「宇宙の人口を半分に減らす」という恐ろしい計画を行おうとしていました。

そして、強すぎるサノスによって、アベンジャーズの抵抗虚しく石は全てそろってしまい、映画の最後にはその恐ろしい計画が実行され、地球や宇宙のあらゆる惑星の人口が半分、消し去ってしまいます。

 

 

誰が死に、誰が生き残ったのか?

 

時系列順に追っていきたいと思います。

 

死んでしまったメンバー

まず最初の犠牲者、それは

  • 我らがロキたん

でした・・・。(号泣)

『マイティ・ソー/バトルロイヤル』の直後、サノスの船に襲われたアスガルド一行。サノスにソーを人質に取られ、渋々四次元キューブを渡したロキ。サノスを騙して襲おうとしますが、返り討ちにあってしまい「今度こそ本当の死」を迎えてしまいます・・・。

そして、そこでアスガルド民はソーを残して全滅。

  • ヘイムダル

も、最後にハルクを地球へ返すという力を使って、死んでしまいます。

ノーウェアが壊滅状態だったのでおそらく

  • コレクター

も殺されているでしょう。

続いて、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーから

  • ガモーラ

惑星ヴォ―ミアにて。ソウル・ストーンを手に入れるには代償として「愛する者を手放さなければならず」サノスはその代償にガモーラを選びます・・・。

そして次に、遂にそのご尊顔(ポール・ベタニ―)を見れた喜びに浸っていたところで死んでしまったのが

  • ヴィジョン

彼の額についているマインド・ストーンをサノスの手に渡らせてはならない。なので、ワカンダで彼の額から石を取り外し、それをワンダが破壊する作戦でした。しかしワカンダを攻め込まれ間に合わず、額についたままヴィジョンが死んでしまうと分かった上でワンダがヴィジョンの額のマインド・ストーンを破壊することに成功。
しかし、タイム・ストーンを持っているサノスにより時間を巻き戻され生き返ったヴィジョンは再びサノスの手によって額から石をもぎ取られ、再び死んでしまいます・・・

(個人的にこのヴィジョンの扱いは最高にむごい)

 

そして石を6つ手に入れたサノスは、全ての人口を半分にするという計画を実行してしまいます。
それによって消えてしまったメンバーはこちら。

  • バッキー・バーンズ(ウィンター・ソルジャー)
  • ファルコン
  • ワンダ(スカーレット・ウィッチ)
  • ブラック・パンサー
  • スパイダーマン
  • ドクター・ストレンジ
  • グルート
  • マンティス
  • ピーター・クイル(スター・ロード)
  • ドラックス

更に、エンドロール後にパニックになった地球の様子が描かれます。そこで

  • ニック・フューリー
  • マリア・ヒル

の二人も消えてしまいました。

 

生還したメンバー

  • キャプテン・アメリカ
  • アイアンマン
  • ソー
  • ハルク
  • ナターシャ・ロマノフ(ブラック・ウィドウ)
  • ローディ(ウォーマシン)
  • オコエ
  • ロケット
  • ネビュラ

生死不明のメンバー

  • アントマン
  • ホークアイ

この二人は『キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー』でソコヴィア協定を裏切る形になっていましたが今作で「司法取引した」と語られていたので、謹慎中・・・みたいな扱いなんでしょうか。一切登場していないので生死は分かりません。

  • ウォン

    彼は「サンクタムを守らねば!」と言って早々に退場していましたね。その後どうなったか覚えてないのですが多分再登場していないので生死不明。

ちょっと死んだかどうか覚えてない人

  • シュリ

    彼女に関しては単純に覚えてない・・・すいません!

 

まとめ

映画そのものに対する感想をまとめるまでにまだ時間がかかりそうだったので、取り急ぎ脳内の整理のためにも多すぎるメンバーの行く末についてまとめてみました。

また、後日この熱と落ち込みが過ぎてから冷静に感想も書いていきたいと思います・・・!

ちびぞう(@cbz_ewe)でした!

ネタバレなしでも感想書きました!↓↓↓

ネタバレなしで映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』感想

 

 


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自殺を独占生放送!まさかの映画『スーサイド・ライブ』ネタバレ&感想

―――あなたは、死の瞬間を観たいですか?

ジャケットのあらすじを読んで、なんてぶっとんだ設定の映画なんだよって思いつつ借りてみました♡

再生してみたらあーらまアルバトロス(ニューセレクト)の配給じゃないですか!!

久々にアルバトロス(B級ホラー映画の配給として有名)の作品だぁ・・・と思いながら視聴。なんと、カメオ出演レベルですがジェイムズ・フランコが出ているのでドびっくりしてしまいました・・・

主演は『トランス・フォーマー』シリーズのジョシュア・デュアメル、『X-MEN』シリーズのファムケ・ヤンセンなど。

監督は『メイズ・ランナー』シリーズにも出ていた俳優のジャンカルロ・エスポジート!

面白さが迷子。映画『メイズ・ランナー2 砂漠の迷宮』ネタバレ&感想

今作は、”世界で最も危険な映画”決定戦「モースト・デンジャラス・シネマグランプリ2017」のエントリー作品のようですね。
グランプリのサイトはこちら

【映画情報】

【原題】This Is Your Death
【制作国】アメリカ
【監督】ジャンカルロ・エスポジート
【脚本】ケニー・ヤッケル
【原案】ケニー・ヤッケル、ノア・ピンク
【製作】クリストファー・デリア、マイケル・クライン、ジャンカルロ・エスポジート、ローリーン・ヤックル
【製作総指揮】ショーン・ウィリアムソン、ジェイミー・ゴーリング、ケビン・リーソン、ロバート・ハルミ・Jr.、ジム・リーブ
【撮影】ポール・ミッチニック
【美術】ジェームズ・ロビンス
【衣装】シンシア・アン・サマーズ
【編集】ジェイミー・アラン
【音楽】リッチ・ウォルターズ
【出演([]内は役名)】

  • ジョシュ・デュアメル[アダム・ロジャース]
  • ジャンカルロ・エスポジート[メイソン・ワシントン]
  • ファムケ・ヤンセン[イレーナ・カッツ]
  • サラ・ウェイン・キャリーズ[カリーナ]
  • ケイトリン・フィッツジェラルド[シルヴィア]
  • クリス・エリス[ケラー]
  • ルシア・ウォルターズ[レベッカ・ワシントン]
  • ブルーク・ワリントン[イブ・ワシントン]
  • ジェイデン・ノエル[デリック・ワシントン]
  • ギャリー・チャック[バーニー]
  • ガイルズ・パントン[ダレン・ブラッドショウ]
  • スコット・リスター[ザック]
  • ショーン・タイソン[ボブ]
  • ジェームズ・フランコ[男性キャスター]

【公開日(日本)】2017年12月9日
【上映時間】105分
【配給】[MDGP]上映委員会
【IMDB】5.6/10.0  (およそ2,900人の評価)

【あらすじ】

低視聴率に悩む放送局WBCの番組で、出演者が生放送中に自殺するというショッキングな事件が発生。司会者のアダムは罪の意識にさいなまれるが、高視聴率を叩き出したことに味をしめたプロデューサーは、リアルタイムで自殺の瞬間を放送する番組を企画する。最初は反対していたアダムも自分が構成を担当するという条件で承諾し、ついに番組が放送されることに。衝撃映像の連続に賛否両論の嵐が巻き起こる中、視聴者を逃さないために番組内容はどんどんエスカレートしていく。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!)】

☆2.5/5.0

こーれは意外に・・・意外に・・・面白い・・・?かもしれない・・・?(笑)

あくまでもこの異常な設定を受け入れられればですけども!!!

ホラーでありファンタジー寄りの社会派ドラマって感じですかね。

おおまかなストーリー

よくある「大富豪の花嫁を決めよう」系のドキュメンタリーの最終段階、「最後に残った二人のうち、選ばれるのはどっち!?」というところで、選ばれなかった出演者の女が大富豪の男へ発砲、そして拳銃を口に咥えて自殺してしまう。

その司会を務めていた男(アダム)が、別のニュース番組に「彼らを救おうとした勇敢な司会者」として出演。「自殺した女性は病んでいた、それに気付けていれば防げたかも」という内容の話をする予定が、途中で独断で「私たち製作側は二人の女性を競い合わせていた、あの結果はテレビのせいだ。しかしあれこそがリアリティであり、視聴者が望むものだ」と発言してしまう。

事件の起きた番組は視聴率が大幅にアップ。調子に乗ったプロデューサー(イレーナ)が自殺を生放送で中継する番組「あなたの死に様」を提案。

(一応、”末期がんの患者などに自死を選択する権利が与えられていたが、その権利は一般人にも今は与えられていて、医者や精神科医などがその場にいてケアできる状態であれば自殺を放送するのは違法ではない”みたいな説明が劇中でされます)

その番組に誘われたアダムも最初は拒否する姿勢だったが自分に構成を任せてもらえるならと受け入れる。

自殺者のどうしようもできない暮らしの実情をVTRにして流す。そして、彼らに寄付を募る。寄付と同額をテレビ局も自殺者の家族に渡すと約束。
つまり、自殺者が死ぬのは自分の家族のためであり、テレビで死ねば高額な寄付金が家族に与えられる・・・という仕組み。
「自殺によって家族や友人を救う」という大義名分を掲げて、「貧しさなどで窮地に陥っている人たちに逃げ場がないということを真実として視聴者に見せ、世の中の目を覚まさせる」とアダムは主張する。番組は大成功、視聴率ナンバーワンとなる。

しかしとある自殺者が死ぬのに時間がかかってしまい視聴者に飽きられるのを恐れたアダムは「番組の裏で死なせればいいから今は死んだことにしろ」と生きているのに死んだことにしてしまう。それを目撃した視聴者から「あの番組はデマだ」とネットで拡散される。出演者が生きていると都合が悪いため、番組の裏で殺してしまうアダム。
番組の視聴率が落ちるのを恐れてどんどん内容をエスカレートさせるアダム。そんなアダムの変化を嘆いたうつ病の妹が秘密裏に番組に出演。唯一の家族が自殺してしまうと知り、必死に止めるアダム。しかし妹は自殺を実行してしまう。

この流れと同時進行で、仕事を失い家族のために金を稼がねばならない黒人男性(メイソン)の物語が同時進行で描かれる。高齢で雇ってくれる場所もなく、金貸しにも頼れない。そんな彼が最後に「あなたの死に様」で100万ドルが手に入ると知り、番組で自殺をしようと応募。
番組の最終回の最後の出演者として死のうとするメイソンだったが、死ぬに死にきれず
「私にはできない、私は家族を愛している。金なんかいらない。家に帰りたい。みんなも何を見ているんだ。家に帰ろう」
と語り始める。番組を観覧していた客に喝采を受け、妹を乗せた救急車を見送って呆然とするアダムを横目に去っていく。

設定はもうめちゃめちゃ、だけども?

どう考えたってこんな企画が生放送で通るなんてあり得ないと思うんですよ。現実的に考えて。

でも、そこを無理やりにでも通さないと描けない物語というのがあったのは確かだと思います。

例えば、自死の権利についての物語。
これはもうちびぞう一個人の意見でしかないですけども、生まれてきてその人生をどうするかはその人次第。生きる権利もあれば死ぬ権利もある、という発想自体は別にいいと思うんですよね。どうにもならない状況で苦しんでいる自分を救えるというだけでなく、誰かを現実的に救える、という状況が追随しているなら尚更。
(まぁそこで誰かに迷惑をかけたり、悲しむ人がいる場合、”周りの人のことも考えるかどうか”で色々と変わっていくと思いますが)

そういった自死を扱うには確かに若干雑な設定ではあると思いますが、それはそれで色々と考えさせられて面白かったかなと。

 

主人公のアダムがどんどん悪い方向へと変化していったように、人間はいずれ変わっていくものだというのを表している。その逆も考えられる。人は生きていれば良い方向にも変わっていける(その時はどん底だと思っていてもなんとかなるのではないか)というメッセージも込められていたりすると思うんですよね。

必ずしも自死を選ぶことが良い結果を与えるわけではない、と考える余地を残しているし、だけど、確かにそれで救われる人もいる。という事実(現実)も確かにある。
アダムが、自分の家族にだけ「死ぬな!」と声をかけるところも面白かったですね。

人間は悲しいけど、自分に関係ない人間に対しては鬼のように冷徹になれたりするもんです。

そういう人間の根本的な「生きる」というテーマだったり、身近な人とそうでない人の「死の重さ」だったりが見え隠れする、なかなか興味深い作品でした。

気軽に観れるエンタメ系ではないけど、突拍子もない世界観をとりあえず許せる人は観てみても良いかなー。という感じの作品。

最後に二つだけ

「伝統のハラキリ」で自殺した日本人が出てきてましたけど

切腹って確かそれだけじゃなかなか死ねないから、首切り人(介添え人?)が横についていて、その人が首を落とすんですよね。本当に腹切りだけで死ぬわけではないですよね。

番組中に切腹で死ぬってあまりにも非現実的!!!!

そういうのやりたいならもうちょっと調べてからやって!!

 

それと、メイソンが死ねなくて胸中を話したら急に手のひら返す観客!!

一番胸糞悪いよ・・・

 

 

 

 


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画像引用元:映画.com

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た行

天才外科医が魔法使いに!?映画『ドクター・ストレンジ』ネタバレ&感想

「マスターでもミスターでもなく、ドクター・ストレンジだ」

MCUシリーズ、14作品目は、天才外科医が魔法使いになっちゃうファンタジーチックな一本。

主演は2010年に始まった海外ドラマの『SHERLOCK(シャーロック)』で一躍人気になった、ベネディクト・カンバーバッチさん!

ヒロインのクリスティーン役には『アバウト・タイム』や『恋とニュースの作り方』などでちびぞうも大好きなレイチェル・マクアダムス

邦題で損してる!?映画『恋とニュースのつくり方』ネタバレ&感想

ドクター・ストレンジの師となる、エンシェント・ワンには『コンスタンティン』『少年は残酷な弓を射る』などでもミステリアスさな演技が魅力的なティルダ・スウィントン

そしてそして、ヴィラン(敵)にはマッツ・ミケルセン!ちびぞうは『偽りなき者』のマッツが大好き!!

本当に豪華ですねーーーーーーー!!!

パンフはこんな感じ。確か特別版だったと思います。

キラキラ虹色の表紙に透明のフィルムが重ねられているデザイン。めくるとこんな感じ。

裏面には魔法陣が浮かび上がる仕様。

53Pで税抜き880円!ドクター・ストレンジの世界に登場する言葉の解説が載っていたり、スペシャルアートワークにカンバーバッチさんのサインが印刷されていたりします!

【映画情報】

【原題】Doctor Strange
【制作国】アメリカ
【監督】スコット・デリクソン
【脚本】ジョン・スペイツ、スコット・デリクソン、C・ロバート・カーギル
【製作】ケビン・ファイギ
【製作総指揮】ルイス・デスポジート、ビクトリア・アロンソ、スティーヴン・ブルサード、チャールズ・ニューワース、スタン・リー
【撮影監督】ベン・デイヴィス
【プロダクション・デザイン】チャールズ・ウッド
【編集】ワイアット・スミス、サブリナ・プリスコ
【衣装デザイナー】アレクサンドラ・バーン
【視覚効果監修】ステファン・セレッティ
【特殊効果監修】スーザン・ピケット
【音楽】マイケル・ジアッキーノ
【音楽監修】デイヴ・ジョーダン
【出演([]内は役名)】

  • ベネディクト・カンバーバッチ[スティーヴン・ストレンジ/ドクター・ストレンジ]

  • ティルダ・スウィントン[エンシェント・ワン]

  • キウェテル・イジョフォー[モルド]

  • ベネディクト・ウォン[ウォン]

  • マッツ・ミケルセン[カエシリウス]

  • クリスティーン・パーマー[レイチェル・マクアダムス]

  • スコット・アドキンス[ルシアン/ストロング・ゼロッツ]

  • マイケル・スタール・バーグ[ニコデマス・ウェスト]

  • ベンジャミン・ブラット[ジョナサン・パングボーン]

【公開日(日本)】2017年1月27日
【上映時間】115分
【配給】 ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
【映倫区分】G
【MCU前作】ヒーローたちが仲間割れ!映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』ネタバレ&感想
【MCU次作】待ってたよグルート!映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー: リミックス』感想
【IMDB】7.5/10.0  (およそ401,500人の評価)

【あらすじ】

天才的な技術を誇るが傲慢な性格だけが欠点の神経外科医スティーブン・ストレンジは、不慮の事故で両手の機能を失い、築いてきたキャリアの全てが崩壊する。手の治療と失われた人生を取り戻すため、あらゆる手段を模索するストレンジは、やがて神秘に満ちた魔術の力へとたどり着く。魔術の修行に励むストレンジは、強大な敵との戦いに巻き込まれていき、医師として相手を傷つけることに苦悩し、外科医に戻るか最強の魔術師として戦う道に進むかの選択を迫られる。【引用元:映画.com

【感想】

☆3.0/5.0

一言で言うと・・・

映像がすごい!!!!!!!!

ドクター・ストレンジがエンシェント・ワンの力を信じた時に見せられた世界は、アントマンが原子の世界に入った時の不思議な映像と似ていました・・・。
街が蠢いてどんどん姿を変えていく戦闘シーンも、他の映画では観た事のない新しさがあってすごく!!!楽しいです!!!

ファンタジー好きな人にはオススメ!!

でも

ひとこと余計な事を言うと・・・

カタカナが多い!!!!!!!

多分吹き替えだと何がなんだか分からない!!

おおまかなストーリー

ざっくばらんに説明します!

物理的に地球を守っているアベンジャーズとは別に、超常的な魔術の力で地球を守っている組織Aがあった。
事故で両手の神経が使い物にならなくなってしまった主人公が外科医として復帰するため「下半身不随になった男が歩けるようになった」という噂を元に組織Aの元を訪ねる。

Aを束ねる師匠の元で修業を積み、魔術を使えるようになった主人公は、地球を狙う闇の勢力の力を借りて世界を滅ぼそうとする敵と戦う。

敵は家族を亡くし絶望した男で、かつてAで学んでいた男。Aを裏切り闇の力を使って、人類に永遠の命を授けようとする。
しかし、時を操るという禁忌の魔術を使った主人公によって、闇の勢力のボスを説得され消滅させられる。

敵を倒した後、実は師匠も悪の力を使って長寿を得ていたと知った兄弟子のモルドが闇落ち。
(おそらく次回作の)ヴィランになる。

 

大体こんな感じ。
しかし、全体的にもーーーーーのすごく専門用語(カタカナ)が多いので結構話の理解に時間がかかりましたね。ちびぞうは。
どちらかと言えば字幕で観た方が分かりやすいかもしれません!

専門用語を解説

パンフに載っていたものを参考にしました。

  • マスターズ・オブ・ミスティック・アーツ
    「ミスティック・アーツ」とは<魔術>のことで、古代により伝わる超常的な魔術を修行の末に習得した魔術師の集団のこと。
  • 魔術
    古来より伝わる、異次元にアクセスし強力なパワーを生み出すための技法。術者の呪文と身振りによって発動される。
  • カマ―・タージ
    マスターズ・オブ・ミスティック・アーツの魔術師たちの修行の場。上記した組織Aとはここのこと。
  • ソーサラー・スプリーム
    マスターズ・オブ・ミスティック・アーツのトップに君臨する<至高の魔術師>のこと。
  • エンシェント・ワン
    現在、ソーサラー・スプリームの地位にいる超強い魔術師(ティルダ・スウィントン)。主人公ドクター・ストレンジの師匠。
  • マスター
    魔術を会得したものは「マスター」と呼ばれる。
  • スリング・リング
    指輪状のアイテム。これを嵌めた手で円を描くと時空間に光の出入り口(ゲートウェイ)が開き、どんな場所にも移動できる。
  • レリック(魔法のアイテム)
    棒状の物だったり、靴だったり、マントだったりする様々な魔力を持ったアイテムで、それぞれの魔術師が一つか二つ持って戦いの補助として使う。レリックは自分で選ぶのではなく、アイテムの方から使用者を選ぶのだという。
  • サンクタム・サンクトラム
    初代ソーサラー・スプリームだった神秘的存在アガモットが、闇の勢力から地球を守るために配置した防御ネットワーク。香港・ロンドン・ニューヨークの三か所に存在する。
  • アストラル次元
    あらゆる物質のエネルギーから成り立っている、現実と密接に繋がった異次元。
  • アストラル体
    魔術師が、肉体から魂だけを切り離したようないわゆる(幽体離脱)のような状態になること。アストラル体であればアストラル次元で行動することが出来る。
  • ミラー次元(ミラー・ディメンション)
    こちらも現実と密接に繋がった異次元。この中で戦えば現実に影響が出ることはないが、闇の勢力の力を使えばこの次元の中も自在に操れるようになるらしい。
  • カエシリウス
    かつてカマ―・タージで修業していた魔術師。造反を起こし闇の勢力を呼ぶための組織「ゼロッツ」を作る。
  • ドルマムゥ
    未知なる力に満ちた、暗黒次元(ダークディメンション)を支配する邪悪な存在。カエシリウスが召喚しようとする。
  • カリオストロの書
    時間を操る危険な魔術が掲載された書。カエシリウスによって儀式のページが破られた。
  • アガモットの目
    時空を操る力を持つ石を収めたアイテム。

他にも魔術師の世界由来の専門用語は色々と出てきますが、大体これだけわかってれば楽しめる!!はず!!!

アベンジャーズとの関わり

  • 「アベンジャーズは物理的に地球を守っているが、我々は別次元から地球を守っている」といった感じのセリフが言う
  • エンドロール中にソーが登場。ドクター・ストレンジは地球に危害を及ぼす存在をリストアップして監視しているらしく、ソーの弟ロキもそのリストに載っているという。ソーはいなくなった父オーディンを探すためロキと一緒に地球に来ていて、父が見つかれば大人しく弟を連れて帰るので手伝って欲しいと言う。
  • アガモットの目に入っている時空を操る石というのは【インフィニティ・ストーン】の一つ【タイム・ストーン】

まとめ

自己中心的で高慢な性格をしている主人公が、修行を通して何よりも大切な「我より人」を学び、己の弱さを自覚して強くなろうとする・・・

という流れが

おおまかにアイアンマンとかぶっているんですよね・・・

医者だから頭脳明晰だし・・・社長とキャラかぶりしないかなーとそれが少しだけ心配だったり。だからこそ、社長と「インフィニティ・ウォー」で絡むのが楽しみだったりしますね!!!!

ドクター・ストレンジは修行を経てだいぶ性格的にも成長したのに対して、社長はあんまり自分の性格を省みたりはしてないからなぁ・・・(笑)そこで差が出るかな。

 

あ、役者陣はレイチェル・マクアダムスは今作でも最高にキュートだったし、マッツさんも陰のあるヴィランをばっちり演じていました!

 

最終的に、時を巻き戻す力を使って「ドルマグゥに殺される場面」を永遠に繰り返し、敵の方をうんざりさせる方法がアホっぽくて笑ってしまったけども、この能力ってアベンジャーズでも最強ですね!これ使ったらどんな敵でもどうにでも出来る気もしちゃうんですけど・・・。

禁忌の魔術だからもう使えないのかな。やっぱり。

 

 

あとこれ、言っちゃいけないのかもしれないんですけど、あの動かなくなった両手も

ワカンダの医療技術ならなんとかなるのでは・・・・・(ブラック・パンサー)

 

 


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宇宙で彼女を落とす方法。映画『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』ネタバレ&感想

”無限の愛を注いであげて。計れる愛は、貧しい愛よ―――”

来ましたー!!!!!リュック・ベッソン×デイン・デハーン!!!

デハーン様がこんな大衆映画??っぽい大作??に主役として登場するなんてー!!!これは観ねばなるまい観ねばなるまいとある種の強迫観念にかられて劇場へ!!!

ちなみにCMなどでは「地雷臭」がすごくってもう不安しかなかったんですけども・・・ツイッターなんかで「これはヤクをキメたスターウォーズ」という呟きを見かけて妙に期待してしまいましたね・・・。

何気にクライヴ・オーウェンだとかイーサン・ホークが出ていて(イーサンは本当にちょい役)地味に豪華・・・。

ちなみにちびぞうは原作であるバンド・デシネ(フランス版コミックのこと)に関しては全くの無知!でした!

パンフはこんな感じ!

横長でキラキラ加工がされています!けど、若干の手抜き感がぬぐえない表紙・・・(笑)
というか配給がキノフィルムズさんなんですね!!キノフィルムズさんと言えばハイセンスなミニシアター系映画を配給している会社だという印象が強かったので、意外でした・・・。いつもシンプルかつオシャレなパンフ作ってるから、こういうSFアクションものはどういう雰囲気のパンフにすればいいのか分からなかったのかな・・・(笑)

裏面はこう!

34Pで税抜き667円。普通なお値段。個人的に映画評論家の村山章さんのコラムが最高でした!

【映画情報】

【原題】Valerian and the City of a Thousand Planets
【制作国】フランス
【監督/脚本】リュック・ベッソン
【原作】ピエール・クリスタン(作)、ジャン=クロード・メジエール(画)
【製作】ヴィルジニ―・ベッソン=シラ
【コンセプト・デザイン】パトリス・ガルシア、ベン・マウロ、マーク・̪シモネッティ、ジュー・フェン、シルベイン・デプレ、アラン・ブリオン
【VFXスーパーバイザー】スコット・ストクダイク
【VFXプロデューサー】ソフィー・ルクレール
【撮影】ティエリー・アルボガスト
【衣装】オリヴィエ・ベリオ
【美術】ユーグ・ティサンディエ
【編集】ジュリアン・レイ
【音楽】アレクサンドル・デスプラ
【出演([]内は役名)】

  • デイン・デハーン[ヴァレリアン]

  • カーラ・デルヴィーニュ[ローレリーヌ]

  • クライヴ・オーウェン[フィリット司令官]

  • リアーナ[バブル]

  • イーサン・ホーク[客引きジョリー]

  • ハービー・ハンコック[国防長官]

  • クリス・ウー[ネザ軍曹]

  • ジョン・グッドマン[アイゴン・サイラス]

  • ルトガー・ハウアー[世界連邦大統領]

 

【公開日(日本)】2018年3月30日
【上映時間】137分
【配給】キノフィルムズ
【映倫区分】G
【IMDB】6.5/10.0  (およそ110,000人の評価)

【あらすじ】

西暦2740年。銀河をパトロールする連邦捜査官のバレリアンとローレリーヌは、あらゆる種族が共存する「千の惑星の都市」として銀河にその名を知られるアルファ宇宙ステーションを訪れる。しかしその深部には宇宙を揺るがす邪悪な陰謀や、歴史から抹殺されようとしていたある秘密が隠されていた。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレしているよ!)】

☆2.5/5.0

残念。この映画は映像と、主演二人の美しさが全てを持って行っている映画です・・・。

映画的な良さで言えばオープニングの、デヴィッド・ボウイの”Space Oddity”をバックに宇宙ステーションの発展を描く数分が一番クールで面白かった。それ以降は、うん。まぁ、うん。

~ここから若干の脱線~

まず観終わって最初に頭によぎったのは「アレハンドロ・ホドロフスキー監督」の名前。そして次に「これ、リュック・ベッソンの脳内を可視化した映画だ」と思いました。

つまり一言でいえば「監督が好き放題やっただけ」ってことなんですけど(笑)

なぜホドロフスキー監督の名前がよぎったのかは自分でもよくわかってないんですが、彼の映画『ホーリー・マウンテン』『リアリティのダンス』など、「ああ監督の脳内を見せられている」と思った部分に共通点があったのかな。
しかしよくよく調べてみると、この『ヴァレリアン』の原作は『スター・ウォーズ』シリーズにも影響を与えたコミックだったそうじゃないですか!!ホドロフスキー監督の『ホドロフスキーのDUNE』『スター・ウォーズ』シリーズに影響を与えた作品だったんですよね。(ヴァレリアンの原作の方が古い)そういう意味でも共通点があったのかー!と一人感動するちびぞう。

~脱線終わり~

脚本のことは考えてはいけない

話の流れはもうめちゃめちゃというか、主人公のヴァレリアンがひたすら相棒のローレリーヌを口説いているっていうだけの話の背景に政府が滅亡させたのをなかったことにしたパール人の復讐劇があったりなかったりするんですけども、その部分はものっすごい薄いですしね、悪役になってる司令官も影が薄かったりして「ドラマ」としての部分の弱さが半端ないです。

ドラマが妙に薄いのに、なぜかバブルという宇宙人(リアーナ)のショーシーンがフルで見せられて「いや、こんなに長くなくてよくないか」と思ったりして。彼女が亡くなる時のセリフはなかなか良かったんですけどね。それが最終的にヴァレリアンに活かされているのかどうかも謎ですし。あってもなくてもよかったよなぁ。(ついでに言えばイーサン・ホークもなんだったのか・・・)

最後、政府にとって多大な利益をもたらすであろう変換器をパール人に返すかどうかの重大な場面で兵士としての規律を守ろうとしているヴァレリアンに
「私のこと愛してるなら信じて好きにさせてよ」
って感じで説得しちゃうローレリーヌと説得させられちゃうヴァレリアンの「大切な事決めるのにそんな痴話げんかの延長みたいな話でいいのかよ」って感じもどうもなぁ・・・。

まぁこんな感じで内容はひっじょうに軽いんです。遊び人ヴァレリアンの口説きほどに軽い。彼が遊び人かどうかの描写もないに等しいですけども。
元々ローレリーヌも彼のこと好きって感じがしてるし、ヴァレリアンの彼女に対する口説きもいまいちどうほかの女性に対するそれと違って特別感が出ているのかも、ローレリーヌを口説く場面しかないから観客は測れないんですよね。だから恋愛ドラマとしても弱い・・・いいとこなしか、監督・・・)

邦題センスも微妙・・・

そもそも、アルファ宇宙ステーションは「千の惑星の種族が集まる街」であって「千の惑星」ではないんですよね。しかも話の流れ的に、最後の爆発でアルファが滅びる危機に陥っていたわけでもないので「アルファを救った」というわけでもないんです。なので

「千の惑星の救世主」とかいう嘘八百なサブタイトルは本当にひどいと思う・・・。

「千の惑星の集まる街で彼女を落とす方法」とかでいいですよもう・・・(脱力)

映像を観よう!そして主演を観よう!

この、監督の素晴らしい才能溢れる脳内を映像化させて、それを観れるという幸福ですね!それを味わいましょう!

何十、何百という種類のいる宇宙人たちのデザインを楽しめますし、アクションシーンもすごく新鮮!!

特に別次元が同じ場所に存在しているという「ビッグマーケット」での敵との追いかけっこシーンは「ゴーグルをつけている間だけ別の世界が見えている」という特殊な(今でいうVRゴーグルみたいな。VRの世界で攻撃されたら実際に怪我をする、みたいな感じに近い)場面で、とても楽しい!!!

それから、アルファという幾千もの種族が住んでいる宇宙ステーションの中を、壁を突っ切りながら進む無茶苦茶なシーンの、色んな世界がまるで本のページをめくっているみたいに素早く切り替わっていく様がとっても面白いです。

ちびぞうは大好きなデハーン様が病んでない役をするのが非常に珍しかったので、それだけでも眼福でしたね~~~~~~~

見てください、この笑顔。こんな顔、彼の他の映画ではなかなか見れませんよ!!!!!

特にバブルのショーを眺めるデハーン様のニヤついたり驚いたりする表情のバリエーションが本当にアホっぽくて最高に可愛いです(笑)

ダブル主演の女の子の方(カーラ・デルヴィーニュ)もかなりの美人ですよ。モデル出身らしい!
彼女の魅力もぜひ劇場で楽しみましょう!

 

 

以上!!!!ちびぞうでした!!

 

 


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大人のための寓話。映画『素晴らしきかな、人生』ネタバレ&感想

「見逃さないで、その先の―――幸せのおまけを」

近年はウィル・スミスの出ている映画はなんとなーーーーく地雷感が漂うと言うかなんというか・・・。なかなか手が出しにくい雰囲気が漂ってますよね。うまく説明できないけど。

『アフター・アース』とかそういうのがあったからでしょうか(笑)観てないんですけどもね(最悪か)

同音のタイトルで『素晴らしき哉、人生!』という古めの作品がありそれのリメイクかなと思ったんですが、おそらくそれとは無関係ですね。

エドワード・ノートンやキーラ・ナイトレイ、ケイト・ウィンスレット、ヘレン・ミレンなど、脇を固める俳優陣の一人一人が主役級でとっても豪華!!!

監督は『プラダを着た悪魔』『31年目の夫婦げんか』などのデビッド・フランケルさん。コミカルでハートウォーミングなお話が期待されますね!

【映画情報】

【原題】 Collateral Beauty
【制作国】アメリカ
【監督】デビッド・フランケル
【製作】バード・ドロス、マイケル・シュガー、アラン・ローブ、アンソニー・ブレグマン、ケビン・フレイクス
【製作総指揮】トビー・エメリッヒ、リチャード・ブレナー、マイケル・ディスコ、マイケル・ベダーマン、アンカー・ルングタ、ピーター・クロン、スティーブン・パール、ブルース・バーマン
【脚本】アラン・ローブ
【撮影】マリス・アルベルチ
【美術】ベス・マイクル
【衣装】リア・カッツネルソン
【編集】アンドリュー・マーカス
【音楽】セオドア・シャピロ
【音楽監修】ジュリア・ミシェルズ、デイナ・サノ
【出演([]内は役名)】

  • ウィル・スミス[ハワード]
  • エドワード・ノートン[ホイット]
  • ケイト・ウィンスレット[クレア]
  • マイケル・ペーニャ[サイモン]
  • ヘレン・ミレン[ブリジット]
  • ナオミ・ハリス[マデリン]
  • キーラ・ナイトレイ[エイミー]
  • ジェイコブ・ラティモア[ラフィ]

【公開日(日本)】2017年2月25日
【上映時間】94分
【配給】ワーナー・ブラザース映画
【映倫区分】G
【IMDB】6.8/10.0  (およそ66,800人の評価)

【あらすじ】

ニューヨークの広告代理店で成功を収め、華やかな生活を送っていたハワードだったが、最愛の人を失ったことで大きな喪失感を抱く。完全に人生を見失ってしまったハワードを同僚たちも心配していたが、そんなある時、ハワードの前に年代も性別も異なる3人の奇妙な舞台俳優たちが現れる。彼らとの出会いにより、ハワードの人生に徐々に変化が起こっていく。【引用元:映画.com

【感想】

☆2.3/5.0

うううううううううううん・・・!

正直、クサいです。台詞回しがとっても、舞台調・・・というか、ドラマチック。

でも、人生への名言はたくさんありました。そこは認めたい!

思ったよりコミカルなハートウォーミング感は少なかったかな・・・。

おおまかなストーリー

6歳の娘を亡くした社長(ハワード)が腑抜けのようになってしまった。
毎日出社してもドミノを積んでは倒すだけ。更に「時間」「愛」「死」という概念に対して手紙を書くほどに、正気を失っているように見える。

このままでは会社の運営も怪しい!同僚であり部下でもあり家族、友人でもある社員3人がなんとかハワードに元に戻って欲しいと奮闘する。

その方法は、ハワードが手紙を書いていた「時間」「死」「愛」という抽象的概念を擬人化し、劇団員に演じさせてハワードと交流させようという作戦。

彼らはエキストラも巧みに使い、劇団員は他の人間には見えていない、という状況を作り上げることでハワードに”本当に「時間」という概念が擬人化して話しかけてきた”と思わせることに成功する。

そして、劇団員との交流を通して、ハワードは「愛する人を亡くした人のためのセラピー」に通いだしたりと前向きな変化を見せる。

それぞれの社員3人は、

ホイット(エドワード・ノートン)は娘との愛の問題で悩み、
サイモン(マイケル・ペーニャ)は余命僅かで死にかけていて、
クレア(ケイト・ウィンスレット)は子どもを産めるタイムリミットと戦っている。

彼らも、それぞれの愛、時間、死の役者と交流する中で己の悩みを解決していく。

現実を見ようと決意したハワードが、3人に投げかける言葉も、彼らの悩みを解き放つ役割をしている。

ラスト、セラピー先で出会ったと思われていた女性が実はハワードの元奥さんであり、亡くなった娘の母親だったという事が発覚。ハワードもそれを認めることができ、最後にはずっと言えなかった娘の名前と、亡くなった理由を話せるようになる。

公園を歩くハワードを見守る3人の劇団員。しかし、振り返ると彼らはいなくなっている。

大人にとっての寓話

と題したのは、最初こそ劇団員として登場した3人に、「この作戦を手伝ってくれれば舞台に資金を出そう」と言ったり「守秘義務に関する契約書」に契約させるシーンもあって、”現実に起きていること”だと思いながら観れるものの、後半に進むにつれて登場する劇団員が「彼らは本当に”愛”であり”時間”であり”死”だったのではないか」と観客に思わせるような演出があるからなんですよね。
ハワードの奥さんが、娘が亡くなる前に会った老婆が「死」の役者だったりとか、ラストで3人が消えると言う演出もそうですし。

ラストに用意されているどんでん返しも上手く効いてる!

絵本の中で本来なら喋るはずもない動物が喋ったり、風や火や水なんかの生き物でもないものがキャラクターととして登場し、子ども達に大切なことを教える。それと同じことが、大人向けに起きる映画なのかな、と感じました。

名言がいっぱい!

愛について、時間について、死について悩むひとたちに向けてたくさんの名言がありました。

「見逃さないで、不幸のその先の幸せのおまけを」
「見方一つよ。完全に死ぬものなんて何もない」
「娘に父親であることを許可してもらう必要はない。娘は君の一番の宝だ。だが、明日があると思うな」
「子どもは自分が産まなくても良い。時間との戦いはまだ終わってない」

などなど・・・

基本的に、台詞回しが普通の映画っぽくなくて、少し難解というか。詩的というか、哲学的というか。
なんというか、私たちの日常にはあまりなじまない言葉遣いであったり、会話なんですよね。

だからこそ寓話というか。

まとめ

この、少し日常と離れたファンタジーさもある作品をすんなり受け入れられるかどうかが感動できるポイントだと思います。

ちびぞうは、場面によっては感動したり、ちょっと引いた目で見てしまったりと、ブレがあったかな。すっごくよかった、誰かに見せたい!とは思わないですね。良いこと言ってるのはわかるけど。良いこと言ってるでしょ?ふふん感が強いと言うか・・・(ひねくれ)

 

もしかしたら観る人の状況によっても大きく感想が左右されるかもしれません。例えば、6歳の娘がいる親御さんとかは、ものすごく感情移入してしまうのかも。

 

そういえば、ドミノはどういう意味を持っていたんだろう。一度倒し始めてしまったら止められない運命の残酷さとかを表現していたんだろうか。でも、ドミノって倒すことで完成するものだと思うんですよね。必ずしもそれがネガティブなイメージを持っているアイテムではないと思うし・・・難しいな。誰かこの映画における”ドミノ”の意味は一体なんだったのか。分かる方がいらっしゃれば教えて欲しいところです(;;)

 

 


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きっと二回観たくなる。映画『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』ネタバレ&感想

ぼくたちは、二人で一つなんだ。

映画仲間がごりごりにオススメしてきたので、DVDでレンタルしてみましたー!

主演は今をときめく福士蒼汰くん、そして不思議な雰囲気を漂わせてる小松菜奈ちゃん。

監督は『ソラニン』を始め『僕らがいた』など漫画を原作にした青春色強めの作品を作っている方。最新作は『坂道のアポロン』の実写化を手掛けていますねー!
大体はこの作品群を観れば、どんな感じの雰囲気の作品なのかは想像が容易につくかもしれません。

【映画情報】

【制作国】日本
【監督】三木孝浩
【脚本】吉田智子
【原作】七月隆文 – 『ぼくは明日、昨日のきみとデートする(宝島社)』
【製作】市川南
【共同製作】村田嘉邦、弓矢政法、高橋誠、大川ナオ、吉川英作、山本浩、荒波修
【エグゼクティブプロデューサー】山内章弘
【企画】臼井央、春名慶
【プロデュース】臼井央、春名慶
【プロデューサー】川田尚広、西野智也
【撮影】山田康介
【美術】花谷秀文
【録音】豊田真一
【照明】川辺隆之
【編集】坂東直哉
【助監督】清水勇気
【製作担当】鳥越道昭
【装飾】高木理己
【視覚効果】鎌田康介
【スタイリスト】望月恵
【ヘアメイク】ワシダトモキ
【スクリプター】古保美友紀
【プロダクション統括】佐藤毅
【音楽プロデューサー】北原京子
【主題歌】back number – “ハッピーエンド”
【音楽】松谷卓
【出演([]内は役名)】

  • 福士蒼汰[南山高寿]
  • 小松菜奈[福寿愛美]
  • 東出昌大[上山正一]
  • 山田裕貴[林]
  • 清原果那[福寿愛美(中学生)]
  • 大鷹明良[南山たかもり]
  • 宮崎美子[南山えいこ]

【公開日(日本)】2016年12月17日
【上映時間】111分
【配給】東宝
【IMDB】7.6/10.0  (およそ1700人の評価)

【あらすじ】

美大生の高寿は、通学電車の中で見かけた女性・愛美に一目ぼれする。勇気を出して声を掛け、会う約束を取りつけようとする高寿だったが、愛美はなぜか泣き出してしまう。意気投合した高寿と愛美は付き合うことになり、幸せな日々を過ごしはじめるが、そんなある日、高寿は愛美から信じられないような秘密を明かされる。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレ!核心部分も!)】

☆3.5/5.0

こーれもジャンル分けするとネタバレになってしまう系のお話・・・ですね。

SFというかファンタジーというか、に加え「タイムトラベルもの」なんですよね。いや、厳密に言えば、タイムトラベルしているわけではないか・・・うーん。

「パラレルワールド(並行世界)」の出てくる話。と言った方が分かりやすいかもしれませんね。並行世界じゃなくてこの場合は逆行世界。か。

なんとなくベンジャミンバトンを思い出しました。

最大の秘密とは何なのか

あらすじにも書いてある”秘密”とはなんなのか。

 

 

 

それは、

小松菜奈ちゃん扮する愛美の生きる世界は、福士蒼汰扮する高寿の生きる世界とは違う世界だった!!!

ということ。そして、二人の世界は時間の進みが逆になっている世界であった・・・。

どういうことなのか?分かりやすく、劇中でも登場した図を使って説明します。

愛美が年を取れば、高寿は若返っていく。高寿が年を取れば、愛美は若返っていく。そういう関係性なんですよね。

そして二人の世界が交わるのは五年に一度、30日間のみ。しかも、愛美の方からしか会いに行けない。という基本ルールがあります。

二人はお互いに、5歳の頃に35歳になった相手に命を救われる、という経験をしていて、それからちょくちょく会う度に惹かれ合い、愛美が15歳の時に25歳になった高寿に「二人は恋に落ちて愛し合う」という話を聞く。

そして二人が20歳になった年の30日間が、今作の映画で描かれている。ということです。

この二人の、高寿からしたら明日のことは未来なのだけど、愛美からしたら昨日(過去)の話になる。という設定が後々非常に切なくなってくるんですが・・・これがけっこうややこしい!

矛盾はないのか?

ちびぞうは観ててけっこう混乱してしまったんですよね。

未来のことをお互いに伝えておかないと、例えば「愛美が5歳の時に命を救われたエピソード」なんかは絶対に先に高寿に伝えておかないと助けられないんですよね。高寿の方からは会いに行けないし。

おそらくこの話は、どこがスタートなのか?と考えるとこんがらがってしまいます。鶏が先なのか卵が先なのか、という感じで。ループ構造なんですよね。

矛盾、してるところもあると思うんだけど、ちょっと頭が悪くてそこを指摘するまでいかないという・・・そういうモヤモヤを持ったまま観なきゃいけないのは結構厳しいかなぁ。

二人の運命は輪になって繋がっているんだ、という説明で納得させられるような気もするし、でもなんか適当なことで納得させられちゃう悔しさもあるような・・・。

まとめ

全てが決められている運命の上を走っているだけなので、主人公の苦悩も「予期されていること」と思うと、結構つまらなくない?とも思います。

運命は自分の手では変えられない。ってことですもんね。

まぁそこが、「二人は結ばれる運命なんだ」っていうロマンチックさを強調させている部分なのかもしれませんが。

25歳の高寿に全てを聞いていて、二人の30日間を間違うことなく演じてみせた愛美ちゃんの強さに涙するポイントはあります。(逆に高寿は振り回されてクヨクヨうじうじで泣いたりなんかして、しかもそれも決められていたことだって思うとなんとも情けない男だな・・・となる)

二周目が全然違った味わいになる映画でもあるので、ごちゃごちゃと難しいことは考えずに、気軽に観た方が良いですね!!

どうでもいいけど、小松菜奈ちゃん可愛すぎない???

 

ちなみになんとなく思い出した、『きみがぼくを見つけた日』の記事も貼っておきます。これは旦那がタイムトラベラーなお話。

夫がタイムトラベラーだったら?映画『きみがぼくを見つけた日』ネタバレ&感想

 

 


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な行

手紙がタイムトラベルするよ。映画『ナミヤ雑貨店の奇蹟』ネタバレ&感想

「難問を、ありがとうございました」

ちびぞう母が観たいと言っていた今作。劇場で観たという映画仲間がどうもイマイチそうな雰囲気を醸し出していたので、映画館で観るのは避けたんですよね・・・。

レンタル開始されたので、DVDで観てみることにしました。

西田敏行さん結構好きなので、若干の期待と不安を持ちつつ鑑賞・・・

当然のように原作は未読です!

公式サイトはこちら

【映画情報】

【制作国】日本
【監督】廣木隆一
【脚本】斉藤ひろし
【原作】東野圭吾
【エグゼクティブプロデューサー】井上伸一郎
【製作】堀内大示、高橋敏弘、松井智、藤島ジュリーK.、飯田雅裕
【企画】加茂克也
【企画プロデュース】水上繁雄
【プロデューサー】二宮直彦、千綿英久
【撮影】鍋島淳裕
【照明】北岡孝文
【録音】深田晃
【美術】丸尾知行、中川理仁
【装飾】吉村昌悟、山本直輝
【衣装デザイン】小川久美子
【ヘアメイク】永江三千子
【編集】菊池純一
【音楽】Rayons
【音楽プロデューサー】安井輝
【主題歌】山下達郎
【出演([]内は役名)】

  • 山田涼介[敦也]
  • 村上虹郎[小林翔太]
  • 寛一郎[幸平]
  • 成海璃子[皆月暁子]
  • 門脇麦[セリ]
  • 林遣都[松岡克郎]
  • 鈴木梨央[セリ(少女時代)]
  • 山下リオ[映子]
  • 手塚とおる[刈谷]
  • PANTA[皆月良和]
  • 萩原聖人[浪矢貴之]
  • 小林薫[松岡健夫]
  • 吉行和子[田村秀代]
  • 尾野真千子[田村晴美]
  • 西田敏行[浪矢雄治]

【公開日(日本)】2017年9月23日
【上映時間】129分
【配給】KADOKAWA、松竹
【映倫区分】G
【IMDB】7.0/10.0  (およそ420人の評価)

【あらすじ】

2012年。養護施設出身の敦也は、幼なじみの翔太や幸平と悪事を働いて1軒の廃屋に逃げ込む。そこは、かつて町の人々から悩み相談を受けていた「ナミヤ雑貨店」だった。現在はもう廃業しているはずの店内で一夜を過ごすことに決める3人だったが、深夜、シャッターの郵便受けに何かが投げ込まれたことに気づく。投げ込まれていたのは1980年に書かれた悩み相談の手紙で、敦也たちは戸惑いながらも、当時の店主・浪矢雄治に代わって返事を書くことに。やがて、この雑貨店と浪矢の意外な秘密が明らかになり……。【引用元:映画.com

【感想】

☆1.5/5.0

こ、こーれはなんともしょっぱい><

129分という今どきの映画ならそこまで長くもない時間、「これは最後まで観るのがしんどいやつやん・・・」と思ってしまいましたね。

なんというか、それぞれのキャラクターがナミヤ雑貨店のお悩み相談と、そしてとある養護施設で繋がっている群像劇なんですけども、まったくこれが世界観に入り込めない!!

まず何か悪事を働いたっぽい3人組が深夜に商店街のような場所を逃げてるシーンから始まり、車が動かないから逃げる作戦が頓挫、そしたら近くの廃屋に隠れよう・・・!というところからまず無理やりっぽいんですよねぇ。
そこをなんとか飲み込むと、次はその廃屋(ナミヤ雑貨店だった場所)のシャッターの外からいきなり何者かが手紙を投じてくる。で、その手紙を読んでみるとどうも内容からして「1980年」の人が書いたようだ(3人組のいるのは2012年という設定なので過去から来た手紙ということになる)
ここで、まずこの手紙を「誰かのいたずらだろ」ってならずに「1980年の手紙がなぜ今届いたの?」という風にキャラクターたちはすぐにその状況を受け入れるんですよね。

しかも、そのうちの一人が「返事書こうか」とか言い出す不自然さMAXの展開。

ナミヤ雑貨店から出て別の場所に行こうとしても同じ道をぐるぐる回ってしまって結局は雑貨店に戻ってきてしまうっていう状況だったりするので、もう少しパニックになったり自分たちの正気を疑ったりしても良いんじゃないかと思うんですがそういう描写も特になく。雑貨店に囚われている中で過去から来た手紙に返事しよう、と言う発想。あまりにも脚本都合すぎる。

さらに、その手紙は「魚屋ミュージシャン」というペンネームの人からで、彼は1980年に生きる過去の人。小さい頃、ナミヤ雑貨店のお悩み相談をしていた懐かしさからか、大人になってから再び手紙を書いて投じてみる。すると、次の日には誰もいないはずのその廃屋から返事が来る(2012年の3人組が書いた返事)。つまり、ナミヤ雑貨店を通じて手紙がタイムトラベルして、過去と未来の人間が文通するよっていう話なんですよ。
でも、誰もいない廃屋から手紙の返事が来るなら「誰かそこに住み着いてるんじゃ」とかってまず最初は疑うだろうにそれもない・・・。なぜか魚屋ミュージシャンもその不思議な現象を素直に受け入れて、さらに手紙を投函するわけです。

うーん、展開に馴染めない。

ちなみに

おおまかにキャラの繋がりをまとめると

3人組はとある養護施設で育った。そしてその養護施設の社長がそこを取り壊してラブホにしようとしている、と聞いて懲らしめようと強盗に入る。

ナミヤ雑貨店に訪れた3人。「魚屋ミュージシャン」「迷える子犬」などのお悩み相談の手紙に返事を書いて文通をする。

「魚屋ミュージシャン」とは、3人のよく知る「セリ」というミュージシャン(彼女も同じ養護施設出身)の弟を命懸けで助けた人物だった。彼が音楽をやめようかと悩んでいる手紙に「ぜひ続けてください」という返事を書かないと、セリの弟が助けられる未来が来ないと知って、3人は返事をした。

「迷える子犬」は昼は事務員、夜はホステスをしている女性で、彼女も親がなく、大叔母夫婦に引き取られて育ったという過去があった。どうしても育ての親に恩返しがしたいので、「愛人になって欲しい」と言う客の提案を聞き入れるかどうか悩んでいる、という手紙の内容だった。この女性に幸せになって欲しいと願った3人は、未来の情報を教えて、不動産と株で儲けられるようにしてあげた。

この「迷える子犬」がビジネスで成功して、3人の養護施設の社長となり、強盗された本人だった。

この流れとは別に、ナミヤ雑貨店の店主がすい臓がんになり、余命3か月を宣告されたところで、新聞記事に乗っていた心中自殺した女性が、自分が相談に乗っていた「グリーンリバー」というペンネームの人だと気付いて「自分の書いた悩み相談の返事が、人を大変な不幸にさせてしまっていたかもしれない」と落ち込んでしまう・・・という流れがあります。
そして店主は息子に「自分の33回忌の日、0時から朝まで限定でお悩み相談を復活させてほしい。そして、今まで相談してくれた人たちに”自分の悩み相談は、あなたの役に立ちましたか”と聞いて欲しい」という遺言を残す。

この33回忌の日というのが3人組が強盗してナミヤ雑貨店に囚われていた晩のことで、この夜に手紙が次元を超えると言う謎の奇蹟が起きた。

店主が店を去る最後の夜にも、33年後の未来から相談者の手紙が届き、最後に白紙の紙が届くという奇蹟が起きる。店主はその白紙の紙に最後の返事を書こうとする。

その白紙の紙とは、3人組が「外から紙を入れてそれが届くか試そう」とした紙だった。

こんな感じで、結構ややこしく話が繋がっているんですよね。
グリーンリバーというペンネームの女性の子どもは心中自殺から生き延びて、例の養護施設で育ちセリの友達になったりとか、とにかく全員がなんらかの繋がりがあるという。

良かったところ

白紙の手紙に対して店主が返事を書いた、その中身がすごく良かった。この白紙は、あなたの心を表しているんじゃないか?というところから始まり、差出人の未来を応援する内容へと繋がっていく。そして、最後に難問をありがとう、という締め括りで、すごくジーンときましたね。

それから魚屋ミュージシャンが作曲した曲にセリが歌詞をつけて歌うシーンも良かった。曲がすごくいい!と思ってたら作ったの山下達郎でした。
エンディングでも山下達郎が流れるんですけど、それもすごくずるいなーと。山下達郎はずるい。

まとめ

キャラのつながりをまとめながらでも、「未来の情報を教えて儲けさせるなんてずるい!」とか「ぶっちゃけ雑貨店のお悩み相談がこんなに盛況になるんだろうか」とか、「何十年も経ってまた手紙を投函してみようと思ったり、”一晩だけの復活!”というのをかつての相談者がそう簡単に見つけられるものかね」とか、ツッコミがけっこう出てくる出てくる・・・。

その店主の悩みの返事がすごくよくて、人々の心に響いていたってことなんでしょうけども、そこを描写されていないのでいまいちそこも良く分からず。

良かったなーと思うところもなくはなかったんですが、微妙さが押し勝った。

やっぱり全体的に世界観への導入が弱かった作品だと思いました。

おかげで主演の山田涼介の演技がもー。迫真に迫るほど笑いがこみあげてしまって・・・特に自分が強盗した女の正体が「迷える子犬」だったという事に気付いて「くっそー!」となるシーンはもう耐えきれずに吹き出してしまって・・・。

ちびぞう母が観ながらポツリとつぶやいた

「映画館で観なくて良かった・・・」

という言葉が全てを物語っているな、と思いました(笑)。

 

 


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