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少女は再び戦場へ。映画『ハンガー・ゲーム2』ネタバレ&感想

歴代勝者による、壮絶なバトルの幕が開ける!

どうもー!ちびぞう(@cbz_ewe)でっす!
前回の記事に引き続きハンガー・ゲーム2の感想を書いていきたいと思います!

ちびぞうは以前、1で観るのをやめてしまったので、2以降を観るのは初めてです・・・。

主演メンバーは変わらずですが、ここで新たにゲーム・メイカー役でフィリップ・シーモア・ホフマンが参入!!!(『カポーティ』などで有名な演技派俳優さんですね!!)

ちびぞうはホフマンさんの大ファンなので大喜び!!

生存確率1/24を生き残れ!映画『ハンガー・ゲーム』ネタバレ&感想

前回、無事にゲームを勝ち抜いた二人が新たなハンガー・ゲームに参加させられるということで、どういうことなの!!?と思いつつ鑑賞。

今回はよりバトロワっぽさが上がっています!!

【映画情報】

【原題】 The Hunger Games: Catching Fire
【制作国】アメリカ
【監督】フランシス・ローレンス
【脚本】サイモン・ビューフォイ、マイケル・デブライン
【原作】スーザン・コリンズ
【製作】ニーナ・ジェイコブソン、ジョン・キリク
【製作総指揮】スーザン・コリンズ、ルイーズ・ローズナー、ジョー・ドレイク、アリソン・シェアマー
【撮影】ジョー・ウィレムズ
【美術】フィリップ・メッシーナ
【衣装】トリッシュ・サマービル
【編集】アラン・エドワード・ビル
【音楽】ジェームズ・ニュートン・ハワード
【出演([]内は役名)】

  • ジェニファー・ローレンス[カットニス・エバディーン]
  • ジョシュ・ハッチャーソン[ピータ・メラーク]
  • リアム・ヘムズワース[ゲイル・ホーソーン]
  • ウッディ・ハレルソン[ヘイミッチ・アバナシー]
  • エリザベス・バンクス[エフィー・トリンケット]
  • レニー・クラビッツ[シナ]
  • フィリップ・シーモア・ホフマン[プルターク]
  • ジェフリー・ライト[ビーティー]
  • トビー・ジョーンズ
  • ウィロウ・シールズ[プリムローズ・エバディーン]
  • サム・クラフリン[フィニック・オデイル]
  • リン・コーエン
  • ジェナ・マローン[ジョアンナ・メイソン]
  • アマンダ・プラマー
  • アラン・リッチソン
  • スタンリー・トゥッチ[シーザー・フリッカーマン]
  • ドナルド・サザーランド[スノー大統領]

【公開日(日本)】2013年12月27日
【上映時間】147分
【配給】KADOKAWA
【映倫区分】G
【前作】生存確率1/24を生き残れ!映画『ハンガー・ゲーム』ネタバレ&感想
【次作】 ハンガー・ゲーム FINAL: レジスタンス
【IMDB】7.5/10.0  (およそ552,100人の評価)

【あらすじ】

独裁国家パネムが毎年開催し、12の地区から選ばれた少年少女が最後の1人になるまで戦い続ける「ハンガー・ゲーム」を生き延びたカットニス。彼女の勇気ある行動が民衆に希望を与え、国家に対する革命の火種になりつつあった。やがて節目の記念大会となる第75回ハンガー・ゲームが開催されることとなり、カットニス抹殺を企む独裁者スノーは、歴代のゲーム勝者を戦わせるという特別ルールを設ける。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!!)】

☆2.6/5.0

ここから結構面白くなるような気がする・・・!!!

バトロワっぽさも増していきます。
今回のバトルの相手は歴代勝者!ということで一筋縄ではいかない感じがするのか・・・?と思いきや、お話はもっと先の方向へ進んでいきます。

おおまかなストーリー

故郷である12地区へ戻り、立派なお屋敷と優雅な暮らしを手に入れて母親と妹プリムローズと共に静かに生活していた主人公のカットニス。

ピータと共に他地区を回る凱旋ツアーをしに行くところから物語は動き出す。

前作から引き続き登場している教育係のヘイミッチやお世話役のエフィー、衣装デザイナーのシナなどのメンバーも馴染んできましたね!

今回も、「悲劇の恋人」として国民を欺いたとバレないようにピータと恋人のフリをしながら凱旋ツアーをするカットニス。11地区で台本を無視し、前作で亡くなってしまったルーや家族に対する慰みの言葉をかけてしまうカットニス。彼女を尊敬する仕草をした11地区の人々を見て、スノー大統領は彼女こそが国民が反乱を起こすきっかけになると恐れ、彼女を始末しようと新たなゲームを開催する!!

それがハンガー・ゲーム75周年の記念大会。
今回の大会では、プレイヤーは歴代勝者の中から男女一人ずつ選ばれるということに。

もし相手が選ばれたら代わりに立候補して助けてあげて欲しいとヘイミッチに頼むカットニスとピータ。しかしくじでカットニスとヘイミッチが選ばれ、ピータがヘイミッチの代わりに立候補する流れに。

プロチームが二組、薬物依存の二人、頭脳明晰な二人、マグスという母親代わりの教育係の老婆を守るためなら何でもするというフィニックという男やエレベーターで全裸になる(笑)変態女ジョアンナ・メイソンなどなど、キャラの濃いメンバーたちが参戦。

同盟を組んで戦おうと、頭脳明晰チームと老婆マグスに目をつけるカットニス。

今回は今までのハンガーゲームの要素に加え、新しいゲームメイカーが考えた

マップを時計に見立ててエリアを仕切り、何時間かおきに大砲の音が示すエリアが雷、毒の霧、血の雨、大波、サルの群れなどに襲われる

という仕様になっている。これがより、バトロワっぽいですね。確かバトロワでも指定エリアから制限時間内に脱出しないと首輪が爆発して死んでしまうみたいな仕様で、参加者は常に動いていないといけない感じになっていたはず・・・。

カットニスたちは、落雷の雷を利用してプロたちを感電死させる作戦を立てるも、失敗してピータとも離れ離れになってしまう。

しかし、カットニスは自分の矢をワイヤーに結び、落雷のタイミングに合わせてドームの天井を狙う撃つ!そして、落雷の電撃を矢を通して受けたドームは壊れ、死にかけたカットニスを政府の船が回収する・・・。

ん?なぜカットニスはまだ死んでいないのに回収されるの・・・?

と、思っていると、目覚めたカットニスの前に現れたのは、フィニック、ヘイミッチ、そしてゲーム・メイカーのプルタークだった!!!

なんと今回のハンガーゲームは反乱軍によって計画されていたもので、参加者の半数が協力者であったという。ヘイミッチとプルタークは反乱軍の参謀であった・・・。

そして目覚めた彼女が激昂して暴れていると鎮静剤を打たれて眠らさせられる、というところで映画は終わる。

なんといってもピータが可哀そう

国民を騙すために恋人の演技しなくちゃいけないにしても、ピータはカットニスを好きなんですよ!

しかもカットニスのゲイルとピータのふらつきぶりったら到底演技には見えない!!!
キスとかされて、どうせ故郷に帰ったら無視されてしまうのに・・・と思うと本当にピータが気の毒。

いや、本当にピータに惹かれていっているなら良いんですけども、そこの描かれ方が曖昧で。いや、どっちの男子を選ぶの!?みたいな恋愛要素を入れたいのは分かるんですけどーーーーーー

カットニスのイメージが!!というかジェニファー・ローレンスのイメージが!!

こんな優柔不断に男の子をもてあそぶような子じゃないのに!!!

どうもねーーーそれが気に入らなかったですね。

ゲームメイカーことホフマンさんに期待高まる

フィリップ・シーモア・ホフマン大好きなちびぞうとしては、彼が仲間側の人間だったということがもう嬉しくて嬉しくて。

まぁ画面に映るだけで嬉しいんですけども(笑)

彼が出演しているという事で、次回作への期待値も高まりましたね。

まとめ

反乱軍の計画によって、ゲーム自体が操作されていたという背景があったため、ハンガーゲーム自体の内容はわりと薄いというか。参加者同士の戦いというよりも、ゲーム・メイカーの用意した罠をいかにかいくぐるか・・・というのがメインになっている感じがしますね。

次回からは反乱軍が政府にどう反旗を翻していくのか・・・?という感じなので、政治色が強くなっていくのかな。

離れ離れになってしまったピータは政府に捕まってしまったらしいし、続きが気になって仕方ない!!!

というわけで3は前後編に分かれて二本あり、だいぶボリューミーですけども引き続き観ていきたいと思います!!!

 

 


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画像引用元:映画.com

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生存確率1/24を生き残れ!映画『ハンガー・ゲーム』ネタバレ&感想

「本気で優勝したいなら、スポンサーを獲得しろ」

過去に一度観たことがあったんですが、1で観るのを止めてしまったので最後まで一気に観てみようかなと思い立ちました。

主演のカットニスはちびぞうも大好きなジェニファー・ローレンス!彼女が有名になったきっかけにもなったのがこの映画です。
この頃から負けん気の強い女性を演じるのがすごく上手!!!

それから宿敵となる大統領にはドナルド・サザーランド!24のジャックバウアーで有名なキーファー・サザーランドのお父君です!!!

【映画情報】

【原題】 The Hunger Games
【制作国】アメリカ
【監督】ゲイリー・ロス
【脚本】ゲイリー・ロス、スーザン・コリンズ、ビリー・レイ
【原作】スーザン・コリンズ
【製作】ニーナ・ジェイコブソン、ジョン・キリク
【製作総指揮】ロビン・ビセル、スーザン・コリンズ、ルイーズ・ロズナー=マイヤー
【撮影】トム・スターン
【美術】フィリップ・メッシーナ
【編集】スティーブン・ミリオン、ジュリエット・ウェルフラン
【衣装】ジュディアナ・マコフスキー
【音楽】ジェームズ・ニュートン・ハワード、T=ボーン・バーネット
【出演([]内は役名)】

  • ジェニファー・ローレンス[カットニス・エバディーン]
  • ジョシュ・ハッチャーソン[ピータ・メラーク]
  • リアム・ヘムズワース[ゲイル・ホーソーン]
  • ウッディ・ハレルソン[ヘイミッチ・アバナシー]
  • エリザベス・バンクス[エフィー・トリンケット]
  • レニー・クラビッツ[シナ]
  • スタンリー・トゥッチ[シーザー・フリッカーマン]
  • ドナルド・サザーランド[スノー大統領]
  • ウェス・ベントリー[セネカ]
  • トビー・ジョーンズ[クラウディウス]
  • アレクサンダー・ルドウィグ[ケイトー]
  • イザベル・ファーマン[クローヴ]
  • アマンドラ・ステンバーグ[ルー]
  • ウィロウ・シールズ[プリムローズ・エバディーン]

【公開日(日本)】2012年9月28日
【上映時間】143分
【配給】角川映画
【映倫区分】PG12
【IMDB】7.2/10.0  (およそ767,500人の評価)

【あらすじ】

わずかな富裕層だけが住むことができる都市キャピトルでは、冷酷な支配者たちが、かつて自分たちに反旗を翻した12の地区から代表者を選び、殺し合いのゲームを強制させていた。ゲームの模様はTV中継され、最後まで生き延びた1人には巨額の賞金が与えられる。ゲームに参加することになった第12地区居住者の少女カットニスは、同じ地区から選ばれた少年ピータとともに戦いに挑む。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!)】

☆2.5/5.0

過去に首都(キャピトル)に歯向かい反乱した1~12地区の12歳から18歳までの子ども達がくじで選ばれて、年に一度闘技場で殺し合いをさせるというハンガー・ゲーム制度。

優勝者は生涯命の保証をされ、何不自由ない豪勢な生活をさせてもらえる。

そしてゲームの様子は国民に放送され、誰が優勝するかキャピトルの金持ちが賭けをしていたりする・・・というエグい設定。

ちなみに13地区まであったけど昔、見せしめとして?滅ぼされたらしい。

今作の主人公は、くじで選ばれた妹のために自主的に参加を名乗り出た少女。

ハリウッド版バトルロワイヤル!って言ったらすごくわかりやすいですかね。
架空の国が舞台なので、少し特殊な美術(ファッション?)なんかが観られます。

ちびぞうが一回目に観た時の感想が残ってたのでペタりします。

ルールがガバガバな、ハリウッド版バトルロワイアル!!!

前半ワクワク。
後半ガバガバ。

弓の名手な割にあまり弓を使わない主人公!
どうせ最後は殺しあうのに徒党なんか組めるの!?と疑問に思う敵陣!
どっちが真の恋人候補かハッキリしてくれよ!なラブ要素。

うーん期待しすぎた!

2回目を観たあとも、あんまり感想は変わりませんでした・・・(笑)

ファンタジーとして観る方がいいかも

世界観がちょっと特殊なので、ファンタジーとして観る方がしっくりくるかもしれません。

  • 子ども達が招集されると分かっていたら子どもなんか怖くて産めなくない??
  • 火傷や裂傷が一晩で治る薬が超万能すぎ!!!

とかとか、若干のツッコミどころもファンタジーだと思って観ればいいですしね!!!

でも、ラストのルール変更のくだり(同じ地区の二人が生き残った場合は二人ともを勝者にするって言っておきながらカットニスとピータが生き残ったらやっぱり勝者は一人にしまーすって言ってきたり)は本当に許せないというかガッカリ・・・。

それでカットニスがピータと一緒に毒の実で死のうとしたら助かるし。

なんとなく、ルール変更が簡単に、主催の都合でされてしまうと興覚めしてしまいますよね・・・。

 

村にいたゲイルという男に恋しつつ、一緒に出場した同地区出身のピータと恋愛ごっこをする、というのは援助物資をくれるスポンサーを勝ち取るために必要な演技だったんだなーということは2回目観てよくわかりました。別に優柔不断にフラフラしていたわけではないのね。

初回は、『トワイライト』のヒロインばりにフラフラして!!!とイライラしてしまいましたが(笑)ちゃんと観たら分かりますね!イラついてごめんね!!

でも悲劇の恋人として故郷に戻ったら「二人の関係は忘れた方がいい」と言われてしまうピータ可哀そう・・・。

まとめ

アメリカで大ブーム!!というほどの面白さがあるのかは謎ですけど、気軽に観て普通に楽しめる映画だと思います!

バリバリのアクションを期待するとアレなので、サバイバル系だと思った方がよいですね!

せっかくハンガー・ゲームで優勝したのに再びまたゲームに挑むことになる、という続編も気になるし、引き続き観ていきたいと思います!!

 


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画像引用元:映画.com

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世界一有名なうさぎの初・映画化!『ピーターラビット』ネタバレ&感想

ケンカするほど、好きになる。

観て来ましたー!!!ちびぞう(@cbz_ewe)です!

世界一有名なうさぎ、「ピーターラビット」初の実写映画です!

主演には『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』『スター・ウォーズ』新章のドーナル・グリーソン!ちびぞうはハリポタのロンのお兄さんビル役で知った好きな俳優さんです。最近だと『バリー・シール/アメリカをはめた男』にも出演していましたね~!

トム・クルーズが麻薬の運び屋に!映画『バリー・シール/アメリカをはめた男』ネタバレ&感想

監督は『ANNIE/アニー』のウィル・グラック。

有名すぎるあのミュージカルが映画化『ANNIE/アニー』ネタバレ&感想

実はこの映画、最初に公開された予告編が日本版と海外版ではだいぶ内容が違うって話題になってたんですよね~。海外版だとけっこうブラックジョークが効いてるというか、エグそうな内容が見え隠れするというか。原作のピーターラビットの絵本は読んだことがないんですが、なんとなくのイメージは持っていました。でもそれとは全く印象が違う!!

そこにちびぞうは興味を惹かれたんですが、それが評判にはどう影響しているんでしょうかね。

日本版予告↓(正直これだけだと内容サッパリですね・・・)

海外版↓

パンフレットはこんな感じ。

21cm×15cmの小さめサイズ。ターコイズブルーにボタニカルな植物柄があしらわれてタイトルが金の箔押しされているオシャレ!!なデザイン。34Pで税抜き667円。
ちょっとボリューム少なめですかね~~~
ピータラビットの豆知識のページが楽しい!

【映画情報】

【原題】Peter Rabbit
【制作国】アメリカ、オーストラリア、イギリス
【監督】ウィル・グラック
【原案&脚本】ロブ・ライバー、ウィル・グラック
【原作】ビアトリクス・ポター「ピーターラビット」
【製作】ウィル・グラック、ザレー・ナルバンディアン
【製作総指揮】ダグ・ベルグラッド、ジョディ・ヒルデブランド、キャサリン・ビショップ、スーザン・ボルゾーバー、エマ・トッピング、ロブ・ライバー、ジェイソン・ラスト、ジョナサン・フルゾンスキ
【撮影】ピーター・メンジース・Jr.
【プロダクション・デザイン】ロジャー・フォード
【編集】クリスチャン・ガザル、ジョナサン・タピン
【出演([]内は役名)】

  • ジェームズ・コーデン(千葉雄大)[ピーターラビット]
  • ドーナル・グリーソン(浅沼晋太郎)[トーマス・マクレガー/ジェレミー・フィッシャー]
  • ローズ・バーン(渋谷はるか)[ビア]
  • マーゴット・ロビー(清水理沙)[フロプシー/語り手]
  • エリザベス・デビッキ(木下紗華)[モプシー]
  • デイジー・リドリー(下田レイ)[カトンテール]
  • シーア(堀越真己)[ティギーおばさん]
  • コリン・ムーディ(吉田ウーロン太)[ベンジャミン・バニー]
  • ローズ・バーン(雨蘭咲木子)[ジマイマ・パドルダック]
  • サム・ニール(糸博)[マクレガーおじさん/トミー・ブロック]
  • フェイサル・バッジ(青山穣)[ミスター・トッド]

【公開日(日本)】2018年5月18日
【上映時間】95分
【配給】ソニー・ピクチャーズエンタテイメント
【映倫区分】G
【IMDB】6.6/10.0  (およそ13,900人の評価)

【あらすじ】

たくさんの仲間に囲まれ、画家のビアという優しい親友もいるウサギのピーター。ある日、ビアのお隣さんとして大都会のロンドンから潔癖症のマグレガーが引っ越してくる。マグレガーの登場により、ピーターの幸せな生活は一変。動物たちを追い払いたいマグレガーとピーターの争いは日に日にエスカレートしていき、ビアをめぐる恋心も絡んで事態は大騒動に発展していく。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!)】

☆3.0/5.0

まぁまぁ、面白い!

あとうさぎ(というか動物たち)が凄く可愛い!!!

あとネタバレするよ!!!って書いたけどもネタバレというほどのストーリーは特になし(笑)

ピーターラビットと新しくやってきた隣人のマクレガーとのいざこざ大戦争、そしてピーターラビットの友人であり母親のような存在でもあったビアとマクレガーの恋模様、ビアとマクレガーに嫉妬したピーターの大暴走!という感じですね。主に。

キャラがはっちゃけてて楽しい!

ストーリーはふつーーーーーーーーなんですけど、とにかくキャラクター達の個性的でコミカルな掛け合いが楽しい。

それから、ブラックジョークもモリモリで、やりたい放題な戦争っぷりが容赦なくて楽しい。

ネズミ捕獲用の仕掛けで手を挟まれたり、電気が仕掛けられたドアノブ触って吹っ飛んだり、アレルギーであるブラックベリーを食べさせられたりと散々な扱いをされているマクレガー(ドーナル・グリーソン)が本当に悲惨!!なんですけどすごくコミカルな演技で笑えます
(ブラックベリーを使ったアナフィラキシーショックの描写はアレルギー患者から猛抗議を受けて製作側が謝罪したというアレなシーンです・・・という説明だけでライン越えちゃってる感は伝わると思う)

このマクレガーの演技はCGの動物相手に大暴れしているので、ほぼ一人芝居なんですよね(笑)
ハエが主人公のインド映画『マッキー』でも敵役がCGのハエ相手に大暴れの一人芝居をしているので、なんとなく思い出しました(笑)
そう考えると本当に役者ってすごい。

大戦争の最後にはダイナマイトを使った爆破シーンがあったりして、本当にやりたい放題です。

なんだろう、『ホームアローン』シリーズに似てます。
人間に対する痛めつけ方がハンパないけど、実際に骨が折れたり血が出たり死人が出たりするようなことはないっていう。

メタ的な描写のギャグも

メタ的な、というのはつまり、劇中のキャラクターが「これは映画だよ」と分かってて発言したりすることなんですが(『デッドプール』も観客に話しかけてきたりしますよね)、冒頭から鳥たちがミュージカル映画かのように歌い出し、彼らにピーターがぶつかって歌をやめさせ

「これはそういう映画じゃないんで」

ってナレーションが入ったりするんですよ(笑)

それから、ウサギたちを殺そうとしていたと知ったビアと破局したマクレガーを反省したピーターが説得しにロンドンに行き、彼と一緒に故郷へ帰るシーンも、

「大体こういう映画ではここらへんは上手くいくって決まってるんで、ハイライトだけご覧ください」

とかいってロンドンから戻るシーンをダイジェストで映されるのも笑えました。

鹿はヘッドライトに固まる

思い切り脱線して雑学的な豆知識が増えた話なんですが。

劇中で鹿のキャラクターが車のライトに照らされて道の真ん中で「まぶしぃ・・・」と言いながら固まってしまうという場面が2回くらいありました。すごい笑ったんですけど、これって実際の鹿の習性なのかなーと思い調べてみました。

こちらのDEER INFOさんで興味深い記事がありました。
鹿と車の衝突事故を防ぐ運転方法4つのコツ
(世の中には色んなサイトさんがあるなぁ・・・)

本当に固まってしまう鹿が多いようで。
ファンタジーで吹っ飛んだ世界観のようで、ちゃんと実際の動物の特性はしっかり押さえてる・・・!という感じっぽいですね(笑)

脱線終わり。

まとめ

今までピーターラビットに持っていたほのぼのとしたイメージが崩壊させられるやりたい放題さが、熱心な原作ファンの方々には憤慨の元になるかもしれませんし、おふざけのやりすぎ感に拒絶反応が出る人も中にはいるでしょう。

ちびぞうはなんとなくブラックでエグい内容を予想して「決してかわいいだけではないトリッキーな映画だ」と思って観に行ったのでそんなに気になりませんでしたが、冒頭で紹介した日本版のほのぼの予告だけを観て劇場に向かった人はドびっくりしてしまうかもしれませんねー。(ラブストーリーの部分もそんなにないし)

全体を通して考えると、無理して劇場で観なくてもいいかな~という感じにまとまりましたが、あのうさぎたちの踊ったり歌ったりキャッキャッウフフする可愛いシーンは本当に楽しいので、「可愛い!!」と思ったひとは損しないと思います。

 

 


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生田斗真×広瀬すずの禁断ラブ♡映画『先生!、、、好きになっても良いですか?』ネタバレ&感想

”お前が未来に出会う災いは、お前がおろそかにした過去の報いだ”


先生! 、、、好きになってもいいですか? [DVD]

たまーーーーーに、こう、日本の少女漫画原作のラブ映画っていうのが観たくなるんですよね。ちびぞう(@cbz_ewe)です!!

最近のものだと『ピーチガール』とか観てましたね!というかこの記事の触りでも全く同じこと書いてて自分で笑ってしまった(笑)

山本美月がガングロギャルに!?映画『ピーチガール』ネタバレ&感想

今回は先生と生徒の恋愛映画ということで、近い時期にやっていた『ナラタージュ』とごっちゃごちゃになってしまうちびぞうです・・・。

今作も、先生と生徒の恋。キャストは先生役に生田斗真、教師に恋する女子高生役に、広瀬すずです。

公式サイトはこちら

【映画情報】

【制作国】日本
【監督】三木孝浩
【脚本】岡田麿里
【原作】河原和音「先生!(集英社)」
【エグゼクティブプロデューサー】高橋雅美、平野隆
【プロデューサー】濱名一哉、幾野明子
【共同プロデューサー】田口生己、辻本珠子、山本礼二
【撮影】山田康介
【照明】木村匡博
【録音】矢野正人
【美術】花谷秀文
【装飾】西尾共未
【ヘアメイク】百瀬広美
【スタイリスト】望月恵
【音響効果】伊藤瑞樹
【編集】伊藤潤一
【主題歌】スピッツ -“歌ウサギ”
【出演([]内は役名)】

  • 生田斗真[伊藤貢作]
  • 広瀬すず[島田響]
  • 竜星涼[川合浩介]
  • 森川葵[千草恵]
  • 健太郎[藤岡勇輔]
  • 中村倫也[関矢正人]
  • 比嘉愛未[中島幸子]
  • 八木亜希子[島田遼子]
  • 森本レオ[羽柴晶一]

【公開日(日本)】2017年10月28日
【上映時間】113分
【配給】ワーナー・ブラザース
【映倫区分】G
【IMDB】6.0/10.0  (およそ300人の評価)

【あらすじ】

弓道部に所属する女子高生・島田響は、クールで生真面目だが実は生徒への愛に溢れる世界史教師・伊藤貢作に恋をする。生まれて初めて誰かを好きになった響は、伊藤に対し自分の気持ちを率直にぶつける。伊藤はそんな彼女に惹かれながらも、教師という立場から一歩を踏み出せずにいたが……。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!)】

☆2.3/5.0

王道中の王道。という感じでした。

適度にキュンあり適度に悩みあり適度に山場があって適度にハッピーエンド。

無難に楽しめる作品ですが、あえて悪く言えば「驚きが何一つない展開」に若干退屈感を感じるかもしれませんね・・・。

役者陣がミスキャスト感

ちびぞうは原作の漫画を読んでいないのでこの役にこの人どうなの!?という違和感がある、という事ではなく、単純に生田斗真×広瀬すずの演技としての相性の問題があったのかなと・・・。

まず、広瀬すずの「先生大好き!!!」感があまり出てない。彼女はあんまりキャピキャピしてる女優さんではないというか、静かでミステリアスな雰囲気すら感じる演技が最近ハマってますよね(『三度目の殺人』『ラプラスの魔女』でも同じような演技をしていたと思います)先生を好きになったきっかけもボンヤリしているし、その気持ちの大きさみたいなものも伝わって来にくい感じがします。

それに加えて生田斗真の演技もまーーーーた、感情が見えない!!!
いつ彼女を好きになったのか????惹かれていく描写なんかあったのかな????
なので、ウェディングドレスの広瀬すずに近いの儀式をされて

「魔が差してキスしちゃった感」がすっごい・・・。

もしあそこのシーンに行くまでに生田斗真の気持ちもきちんと見えていたら、そんなに違和感もなかったと思うんですけどね。その後の、教師や保護者の人達を相手に気持ちを話すシーンももっと盛り上がった気もする。
生田斗真って別に感情消す演技ばっかりじゃないし(最近だと『彼らが本気で編むときは、』とかありましたね)、今回は本当に相性の問題だったのかなぁ、と。

個人的には、『ナラタージュ』の先生役を生田斗真で観たかったなぁ・・・。

松潤×有村架純の純愛系?映画『ナラタージュ』ネタバレ&感想

代わりに脇役のアツさは空振り感

先生が生徒にキスしてる写真がSNS上に流出したら相当な騒ぎになりますよね。多分ね。

そんな状態で「逃げんなよ!!」みたいに怒りに行く主人公のクラスメイトの川合浩介くん・・・。いや、正直異動だけで済んだって相当良い方だと思うんですけど・・・。
というか大人としての責任を取る事と、広瀬すずとの恋愛を今後どうするかは全くの別物だと思うんですけどそこらへんごっちゃごちゃ感。

せっかく、弓道部仲間の藤岡勇輔くんも告白したけど、あんまり広瀬すずを悩ませるような存在にはなれなかった・・・。ちびぞうはヒロインとヒーローに横恋慕するキャラってすごく好きなので、彼の存在感がどうにも薄かったのも残念だったなぁ。もうちょっとヒロインを悩ませて欲しかった!!!

まとめ

すーーーごく無難にキュンキュンできる王道中の王道、最後もしっかり卒業を待ってから結ばれるというとっても綺麗なハッピーエンド。

だからこそ、何かが物足りない・・・・とちびぞうは思ってしまうんですけど、でも普通に楽しめる恋愛映画だと思います!!!

というかコレ系はあんまり観ないから他と比べようがないけど、でも多分結構面白い方だと・・・思う!なので失敗することは決してないと思います!そこは安心して頂けるでしょう!!多分!(多分)

 

 


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画像引用元:映画.com

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せめて前篇だけで良かった。映画『サクラダリセット 後篇』ネタバレ&感想

咲良田の未来をかけた、最後の聖戦が始まる―――

はいどうもぉ、ちびぞう(@cbz_ewe)です。

前回の記事に引き続き、こちらの青春超能力映画の後篇について書いていきたいと思います。

超能力者たちの青春映画『サクラダリセット前篇』ネタバレ&感想

今回の見どころはミッチーこと及川光博さんが後篇から登場するということでね、いかに前篇の面白く無さを底上げするか・・・ということなんですが(序盤から辛口全開)

というか今気付いたんですけども、こちらの原作はラノベでしかもアニメ化もされてるんですね。ラノベ原作に偏見はないんですけども、アニメ化されるようなラノベは実写化に向いていないのでは?という気持ちはうっすらとあります・・・。

【映画情報】

【制作国】日本
【監督/脚本】深川栄洋
【原作】河野裕 「サクラダリセット(角川スニーカー文庫)」
【企画】丸田順悟
【プロデューサー】春名慶、二木大介、青木裕子
【撮影】清久素延
【照明】三善章誉
【録音】小松将人
【美術】黒瀧きみえ
【スタイリスト】浜井貴子
【ヘアメイク】ワシダトモキ
【視覚効果】松本肇
【編集】坂東直哉
【音響効果】齋藤昌利
【主題歌】flumpool – “ラストコール”
【出演([]内は役名)】

  • 野村周平[浅井ケイ]
  • 黒島結菜[春埼美空]
  • 平祐奈[相麻菫]
  • 健太郎[中野智樹]
  • 玉城ティナ[村瀬陽香]
  • 恒松祐里[岡絵里]
  • 岡本玲[宇川紗々音]
  • 岩井拳士朗[坂上央介]
  • 矢野優花[皆実未来]
  • 奥仲麻琴[魔女(若い頃)]
  • 吉沢悠[津島信太郎]
  • 丸山智己[加賀谷]
  • 中島亜梨沙[索引さん]
  • 八木亜希子[浅井陽子]
  • 及川光博[浦地正宗]

【公開日(日本)】2017年3月25日
【上映時間】103分
【配給】ショウゲート
【映倫区分】G
【IMDB】5.8/10.0  (およそ35人の評価)

【あらすじ】

住人の半数が特殊能力を持つ閉ざされた街・咲良田。芦原橋高校の奉仕クラブに所属する浅井ケイと春埼美空が2年前に死んだ同級生・相麻菫を再生させるべく奔走する一方、管理局内では強い権力を持つ対策室室長・浦地正宗が、街の未来を左右する計画を実行しようとしていた。その計画に相麻が関わっていたことを知ったケイと春埼は、仲間たちと共に計画を阻止するべく立ち上がるが……。【引用元:映画.com

【感想(酷評というか・・・)】

☆1.0/5.0

前篇後篇に分けて公開するという割と大作をイメージさせる作りなわりには、前篇は3週目には終わっていたと言う大コケぶりで大変なことになっていましたね。

さて。後篇は果たして盛り返せたのか?

いや、盛り返せるはずはない

IMDbでも前篇の6点台から鑑賞数の半数が減り、人数が激減りすると点は上がりやすくなる(追いかけてるの熱心なファンだけだろうから)と思うのに5点台に下落・・・これは辛い。

もう感想書くのもしんどい

  • 相変わらず物語に置いてきぼりされている点
  • ミッチーを相手取った最終決戦がただの説得という地味さで、前篇のクライマックスの方がよっぽど緊迫していた感
  • ミッチーの演技も怪演というほどでもなく浮いていてつらい
  • 全体の演技もなんだか自然さがなくてつらい(元々ラノべってアニメに似合う台詞回しが多いと思うんですよ。だから現実だと違和感生まれること多々あり)
  • 途中でいきなり主人公とハルキが両思いになって突然三角関係!みたいなシーンが出てくるけど違和感しかない
  • 能力者の能力が暴発したら街中で爆発が起きると言うよく分からない流れ(爆発させときゃクライマックス感あると思ってる)

おおまかにいえばこんな感じです。

ぶっちゃけラストの方は、あまり頭に入って来なくて「え?どうなったっけ?」って感じだけど見返して理解しようという気がまず起きないというね・・・。

能力者を町から消し去りたい!というミッチーVS能力者がいるサクラダが好きという主人公

というのは分かりました。

そして、能力で悲劇が起きないようにしっかり管理していけばいいじゃん?俺がやるし!という主人公の案が最終的にミッチーを納得させた・・・

というのも分かりました。

なんで納得したのかとかいまいち分かっていませんが・・・

 

すごく思うのは、前後編にせずに前篇だけもう少し掘り下げてクオリティアップさせた方が良かったんじゃないかな・・・というところ。

未来視の能力を持った女性がサクラダの管理局で幽閉されながら仕事をしていて、しかし最期には愛する人のそばで死にたい・・・という想いを叶えるために能力者が力を合わせて管理局から脱出させる・・・というのはすごく良い話じゃないですか。
しかも、主人公はその作戦を成功させるためにその身を投じて死にますからね!一回ね!絶対に前篇のラストの方が後篇より盛り上がるよね!

まぁ言ってても仕方ないんですけどね!!

 

よし、こんな感じで勘弁してください。

 

 


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イタリア×日本のヒーロー誕生!映画『みんなはこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』ネタバレ&感想

「皆を―――救って」

どうもこんにちは、こんばんはちびぞう(@cbz_ewe)です!

見始めるまで知らなかったんですが、こちらの作品、なんと、日本で1975年に放映されていたテレビアニメ「鋼鉄ジーグ」をモチーフにしているというイタリア版のヒーローもの!

劇中にもばっちり「鋼鉄ジーグ」の映像も出てきますし、主人公がアニメの登場人物の名前である「ヒロシ」と呼ばれたりなど、明らかにモチーフにしているのが分かります。この邦題もカッコよくて良いなぁと思ったんですが、どうも監督自らが訳した邦題らしいです!!すごい!!日本愛に溢れている!!

ちびぞうは全く知らないアニメですが、やっぱり日本愛を感じる作品は嬉しいですね~。

公式サイトはこちら

【映画情報】

【原題】Lo chiamavano Jeeg Robot
【制作国】イタリア
【監督/製作】ガブリエーレ・マイネッティ
【脚本】二コラ・グアッリャノーネ
【撮影】ミケーレ・ダッタナージオ
【美術】マッシミリアーノ・ストュリアーレ
【衣装】メリ・モンタルト
【編集】アンドレア・マグオーロ
【音楽】ガブリエーレ・マイネッティ、ミケーレ・ブラガ
【出演([]内は役名)】

  • クラウディオ・サンタマリア[エンツォ/ヒロシ]
  • イレニア・パストレッリ[アレッシア]
  • ルカ・マリネッリ[ジンガロ]
  • ステファノ・アンブロジ[セルジョ]
  • マウリツィオ・テゼイ[リッカ]
  • フランチェスコ・フォルミケッティ[スペルマ]
  • ダニエーレ・トロンベッティ[タッツィーナ]
  • アントニア・トルッポ[ヌンツィア]
  • サルボ・エスポジト[ビンチェンツォ]
  • ジャンルカ・ディ・ジェンナー[アントニオ]

【公開日(日本)】2017年5月20日
【上映時間】119分
【配給】ザジフィルムズ
【映倫区分】PG12
【IMDB】7.1/10.0  (およそ10,000人の評価)

【あらすじ】

ふとしたきっかけで超人的なパワーを身につけたチンピラのエンツォは、世話になっていたオヤジが殺され、アニメ「鋼鉄ジーグ」の熱狂的なファンである娘のアレッシアの面倒を見る羽目になる。超人的な能力を持つエンツォを「ジーグ」の主人公である司馬宙とダブらせて慕うアレッシアを前に、パワーを私利私欲のために使っていたエンツォは、彼女を守るため正義に目覚め、互いにほのかな愛情が芽生えていく。そんな2人の前に、闇の組織のリーダー、ジンガロが立ちはだかる。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレもあるよ!)】

☆4.1/5.0

ちびぞうはこの映画、好きなんですよ~~~~~~。

とっても画面が暗くて主人公も陰気だしヒロインは頭がおかしいしで決して娯楽映画ではないんですけど、でもすごくアーティスティックで愛に溢れていて愛しい映画なんです!!!!

哀愁と悲哀たっぷりの主人公がイイ

盗みを働き男たちに追われている主人公エンツォ。川に逃げ込むと、そこに廃棄されていた核物質のドラム缶にはまってしまい、全身に放射能物質に浸かってしまう。

というオープニングのシーンから始まり、ちょっと体調を崩したあと彼は

放射能物質の影響で肉体強化されちゃいます!!!

9階の高さから落ちても平気だし、鉄も変形させられるほどに怪力だし、傷もすぐに治っちゃいます。(しかし鋼鉄のような体かと思いきや、刃物では切られてしまうし、切断された指とかはくっつかない)

しかしスーパーパワーをゲットしたからと言って、エンツォは突然正義に目覚めたりはしないんですよーーー!!!

そこがイイ!!!

ATMをまるごと盗んだり現金輸送車を襲ったりして悪いことをする。そしてお金を溜め込む。
溜め込んだお金で引っ越したりもしないし、くたびれたアパート住まいのまま、豪華なご飯を食べるでもなく好きなヨーグルトを大量に買い占めて、巨大なスクリーンを買い、その画面でアダルトビデオを観る、という今までの生活に毛が生えたような感じの事をするんですよ・・・(笑)
なんだろう、金は最低限生きていくために必要で、最低限生きるとは彼の中で「雨風しのげる家がある/ヨーグルトを食べる/AVを観る」くらいのもの。その最低限の生活を維持するためだけに金を盗んだ・・・そんな感じがします。つまり、彼自身は彼の人生に何も展望がなく、夢ややりたいことがあるわけでもない。超人的な能力を手に入れたとしても、それは何も彼の生き方を変えるきっかけにはならなかった・・・。

ならば、何が彼を変えるのか!?

それはヒロイン、アレッシアの存在。
同じアパートに住んでいたギャング一味のおっさんに盗んだ時計とか売って生活していたエンツォ。そのおっさんが麻薬密売の時に死亡。彼の家には一人娘(アレッシア)がいて、行き場がなくなった彼女は顔見知りだったエンツォの周りをうろつくようになる。

アレッシアは母親を亡くしてから精神を病み、日本のアニメ「鋼鉄ジーグ」の世界観の中にどっぷりと入りこんでしまってまともに会話が出来ないような感じ。
彼女はエンツォの超人的なパワーを見て「あなた、シバ ヒロシね!」と鋼鉄ジーグの主人公の名前で呼び始める。最初は困惑していたエンツォだったが、彼女の持っていたアニメのDVDを観たことで一緒にハマってしまい、DVDセットを買ってしまう。(ここらへんすごく可愛い)

同じものを観て同じものを好きだと感じたり、同じ時間を共有して、彼女のピュアな心に触れていくうちに、エンツォは次第に彼女を愛するようになる。

廃遊園地へ彼女を連れて行って、動かなくなった観覧車に乗せて、エンツォが自力で観覧車を回してあげるシーンとか最高に可愛くてロマンチックだし、いい雰囲気になったらパニックになってしまうアレッシアを抱きしめる二人の姿に鋼鉄ジーグのアニメの画面がかぶっていたりするのがすごくアーティスティックで素敵!!!!!!

孤独で盗むことでしか生きていけなかったこの情けない冴えない男がですよ。
輝き始めるわけですよ。アレッシアに時々見せる笑顔が切なくて愛しいわけですよ。

しかもきっと今まで女性を愛したことなんかなかったものだから関わり方も愛し方も知らない。どうしたらいいの?って

そんな矢先!!!!悲劇は起きてしまうんですねーーーーーー。

ヒーロー映画にはつきもの。ヴィラン(敵)の登場ですね。それまでただのギャングのチンピラっぽかったジンガロ(しかし無駄に運がよく死なない)が、エンツォのパワーに目を付け、アレッシアを人質にしてそのパワーの秘密を教えろと迫ってくる。
そして逃げ出そうとしたアレッシアは銃弾に倒れ、最期に「皆を救って」とエンツォに言い残す

かたやジンガロはエンツォと同じ川で同じ核物質に浸かり、同じような超人パワーを手に入れてしまう。球場で爆弾テロを仕掛けようとするジンガロをエンツォは止めに行き、最後に一対一で戦って勝つ。

このラストの場面、エンツォは爆弾を持って必死に走るんですよ。出来るだけ人の少ないところへ、出来れば川の中へ、と走る。このシーンがオープニングの彼の走る姿とリンクするんです!!!

オープニングでも彼は必死に走っていた。しかしそれは、自分の身のため。盗んで捕まらないようにと必死に走っていた。
しかし!!このラストの走りは違う。爆発まで5分を切っている爆弾を小脇に抱え、アレッシアの言葉を胸に「誰かを助けよう」と走っている!!同じ川辺を走るシーンですが、全く意味合いが違うんです。

こんなに分かりやすく成長してくれる主人公も珍しいというか、すごく感動しましたね。

エンツォのキャラクターが本当に素晴らしく、彼の生き方の描き方も本当に良かった。

ヒロイン、アレッシアの魅力

彼女はちょっと外見が、美人なのか不細工なのかちょっと場面によってコロコロ変わる不思議な女優さんでして・・・(笑)しかしそれが魅力の一つと言うか。精神を病んでしまった部分でのピュアさの演技だったり、それまでの正常な女性であった時の顔が見え隠れする演技が、表情から何から不安定なアレッシアを表現していたと思うんですよね。

エンツォを演じたクラウディオ・サンタマリアも素晴らしかったですけど、アレッシアのイレニア・パストレッリもすごく良かった!!!

お姫様のドレスを着て、喜ぶ彼女の姿はエンツォの目にも心にも焼き付いたんだろうなぁ・・・。

まとめ

SFアクションですけど、これは間違いなく愛によって成長する男のストーリー。

そして、ヒーローの誕生の物語でもあります。

すっごくちびぞうは好き!!続編も観たい!!!!

エンツォはあまり表情に変化がないし明るい性格ではないけど、でもコミカルな雰囲気にも持って行けると思うし、ヒーローとして目覚めた彼の今後の生き方もぜひ見ていきたいんで監督宜しくお願いしますよ続編をぉおと額を擦りつけて土下座したいですね!!!!!!

 

あ、結構グロいシーンあります。容赦なく人が死にます。あとエロいシーンもあるっちゃあるし基本的に雰囲気が陰気なので苦手な人は気を付けていただきたい。
PG12ですからね。

でもすごくオススメですよ!!!!!!!!!鋼鉄ジーグも観たくなりますよ!!!

 

 


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子どもを奪った夫婦と、奪われた夫婦の映画『光をくれたひと』ネタバレ&感想

「一度 赦すだけでいいから」

こちらはちびぞう(@cbz_ewe)未チェックの作品。母が観たいと選んだのでレンタルしてみましたー!

監督と脚本は『ブルーバレンタイン』『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命 』デレク・シアンフランス!ブルーバレンタインはカップルで観ると微妙な気持ちになってしまう映画のまとめの中に出て来ていましたね!

絶対に【恋人と観てはいけない映画8選!】気まずい。

プレイス・ビヨンド・ザ・パインズはちびぞうのお気に入りの映画でして、この監督は夫婦間の微妙な気持ちの変化とか、親子の絆とか描くのが上手だなと思っています。

主演はマイケル・ファスベンダー!『X-MEN ファースト・ジェネレーション』などでマグニートーを演じている役者さんですね~。奥さん役のアリシア・ヴィキャンデルは最新のトゥーム・レイダーでララ・クロフトを射止めた実力者!

監督そして演者ともに安心して観られる感じですね^^

【映画情報】

【原題】The Light Between Oceans
【制作国】アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド
【監督/脚本】デレク・シアンフランス
【原作】M・L・ステッドマン『海を照らす光(ランダムハウス発行)』
【製作】デヴィッド・ハイマン、ジェフリー・クリフォード
【製作総指揮】トム・カーノウスキー、ロージー・アリソン、ジェフ・スコール、ジョナサン・キング
【撮影】アダム・アーカポー
【美術】カレン・マーフィ
【衣装】エリン・ベナッチ
【編集】ロン・パテイン、ジム・ヘルトン
【音楽】アレクサンドラ・デプラ
【出演([]内は役名)】

  • マイケル・ファスベンダー[トム・シェアボーン]
  • アリシア・ヴィキャンダル[イザベル・シェアボーン]
  • レイチェル・ワイズ[ハナ]
  • ブライアン・ブラウン[セプティマス・ポッツ]
  • ジャック・トンプソン[ラルフ・アディコット]

【公開日(日本)】2017年5月26日
【上映時間】133分
【配給】ファントム・フィルム
【映倫区分】G
【IMDB】7.2/10.0  (およそ39,230人の評価)

【あらすじ】

第1次世界大戦後のオーストラリア。孤島ヤヌス・ロックに灯台守として赴任した帰還兵トムは、明るく美しい妻イザベルと幸せな日々を送りはじめる。やがてイザベルはトムの子を身ごもるが、立て続けに流産と死産に見舞われてしまう。そんな矢先、男性の死体と生後間もない赤ん坊を乗せたボートが島に流れ着く。赤ん坊に心を奪われたイザベルは本土に報告しようとするトムを説得し、赤ん坊にルーシーと名付けて我が子として育てはじめるが……。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレします!)】

☆3.0/5.0

とっっても繊細な映画でした・・・。

この、タイトルも良いですよね。「光をくれた人」。灯台守をしている主人公トム(マイケル・ファスベンダー)が、光を与える側かと思いきや、この光をくれる人というのはトムに生きる希望を与えてくれた妻そのものだったという。
ちびぞうはそう解釈しました。

おおまかなストーリー

最初、戦争を終えて灯台守の仕事を請け負ってやってきたトムは、港町に住む娘イザベルと交流をする。「感覚を失った」というトムにイザベルは戦争で兄を亡くしたという話をする。

イザベルの話は切ないけど、こういう話を聞いて元軍人はどう思うんだろうなぁ。自分たちが殺してきた兵士にも同じように家族がいてこうして悲しみにくれているのかもしれないと思うと、可哀そうにというだけではなくて罪悪感みたいなものも感じるのかもしれないし。もしくは劇中で語られていたように完全に感覚というものを失って、思う事が特にないのかもしれない。それも悲しいですよね。

二人は港と灯台のある島で文通を始めて、映画の開始から20分ほどで結婚します。この辺りの流れはサクサクです。

そしてここからが映画のメインの展開!!!!!

子どもを望むけど立て続けに流産、死産が続き精神的にイザベルが参っている時、海を漂う一艘のボートに赤ちゃんが乗ってやってくる!!!
一緒に父親らしき男性も乗っていますが、すでに亡くなっている様子。赤ちゃんをあやすためのカラカラ?も見つかります。

全てを報告せねば、というトムに対し「報告しないで」と懇願するイザベル。
そう、船に乗ってやってきた赤ちゃんを自分たちの子どもとして育てよう!!と言い出すのです!!

トムは「今報告すれば養子の申請が出来る」と言うけど、「何もない灯台の夫婦では認めてもらえない。どこかの養護施設に送られてしまうわ」とイザベル。

トムは仕方なく妻のために男の死体を島に埋めて、報告書には「早めに赤ん坊が生まれた」と嘘を書いてしまうー!!

そしてここからが物語の第二段階・・・

 

港町の墓所で旦那と赤ん坊を亡くした未亡人を見つけるトム。彼女が赤ちゃんの本当の母親だと気付いてしまう。夫はドイツ人で、差別により暴行を受けそうになったところをボートで逃げ出してそのまま遭難、帰らぬ人になってしまったらしい。トムは本当の母親へ

「あなたの娘は幸せに暮らしています。旦那さんは神の御許で安らかに」

とメモを残す。母親は子どもが生きているかもしれないと探し始める。

その後赤ちゃんはルーシーと名付けられ4歳に育つ。灯台の40周年のお祝いで、ルーシーの本当の母親ハナと会話するイザベル。そこで彼女が本当の母親だと気付いてしまう。しかし、ルーシーにとっての母親は私よ、と返すつもりのなさそうなイザベル。

トムはルーシーを見つけた時にボートで見つけたカラカラをハナにこっそり返す。

おそらく、トムはイザベルの説得が無理だと思い、わざとハナにルーシーを見つけて貰うように動いてるんだろうな・・・。

カラカラの写真が貼りだされて、情報に賞金がかけられる。すぐにルーシーがハナの娘だとバレ、警察がトムを捕まえる。トムは全ての罪をかぶって投獄される覚悟で「自分が妻を従わせた」と嘘をつく。

ルーシーはハナの元に戻されるが、ママの元へ返して!と聞かない。本名はグレースだけど、それも受け入れられない。イザベルを探して迷子になってしまうルーシー。
ハナはその様子に、イザベルの元へ返してやろうと決める。イザベルに「旦那(トム)の罪を証言して監獄に入れられたら娘を連れてきます」と言いに行く。

イザベルはトムのせいで娘を手放すことになったとトムを恨んでいたけど、ハナがルーシーを返そうとしたことで読まずに置いていたトムからの手紙を読んで、全ての罪を告白することを決める。

夫婦一緒に投獄されることになるが、ハナが二人を赦すと言ったことで(おそらく)刑が軽くなる。

ルーシーはハナの元で暮らし続け(名前もルーシー・グレースに改名)、大人になり子どもを産み、トムの元へ会いに行く。イザベルはすでに亡くなっていたが、彼女からの手紙を読んで、映画は終わる。

罪を犯した大人たちに振り回される子ども

4歳になったルーシーに本当の母親が見つかるけど、もう今更ですよね。今更。
「ママの所に帰りたい」と言うのが本当に可哀そう。振り回されてる子どもが一番かわいそう。

流産して辛いから他の親から赤ちゃんを奪うなんてもってのほか、妻を説得させられない旦那もダメダメだし、しかも嘘をつくと決めるなら一生かけてでも守らないといけないのでは?
結局、自分の罪悪感をなんとかしたくて本来の母親に返そうとしているし、トムもルーシーのことなんて考えていないように見えました。
先々の事まで考えるべきだよなぁ、大人は。人間は弱いなぁ。と常々感じながら鑑賞していました。
子どもを作ろう、と思うのがすでに親の身勝手だから仕方ないのかもしれない。

トムは妻の為に罪をかぶって投獄された。一度は(戦争で)死んでいたかもしれない身。感覚も失ってしまっていた自分に人生をくれたのは妻だから、とかばう。

この夫婦はお互いのことはとても愛していたと思うんですけどね。子どものことは愛せない夫婦でしたね。

対照的に赦す夫婦

灯台守の夫婦とは対照的に、赤ちゃんを奪われてしまった母親ハナは、ルーシーが自分を拒絶するのを見てイザベルに返そうとする。
本当に自分の子なのに、奪われて、母親として見てもらえなくなってしまって、それでも譲ろうとする。彼女は本当にルーシーの幸せを考えられる人だった。

しかも彼女は、全てを打ち明けて投獄される夫婦を赦そうとする。

そこがまた良いんですよね。

ハナの旦那さんはドイツ人で、現地では差別されていた。しかし彼は、いつでもにこやかに笑っていた。なぜ、あなたは辛い目にあってきたのに幸せそうなの?と聞かれて答える台詞が印象的。

「一度赦すだけでいい。人を恨むとずっとその事を考えていなければいけない」

この旦那さんの言葉を思い出し、ハナも夫婦を赦すことを決めた。
立派ですね。こっちの夫婦が物語の主人公であってもおかしくないって感じですけど、でもあえて罪を犯す夫婦が主人公になっているところがこの映画の面白いところだな、と。

まとめ

実際にお子さんのいる母親の立場で観ると、思う事も色々と変わってくるかもしれません。

ルーシーは劇中で「ママのところへ帰りたい」とは言うんですけど、「パパのところへ帰りたい」とはあんまり言わないんですよね。多分、母と子の結びつきの物語だったからなのかもしれないし、ずっと罪悪感を抱えていたトムはルーシーから見て「父親」には見えていなかったのかもしれませんね。

決して気軽な感じで観れる作品ではないんですけど、罪を犯しても反省をして償おうとすれば希望はあるよって言ってくれているような気もするし、本当の娘ではなくても一度作った絆は途切れず続いていくよっていう(まさにそこが希望)お話で、最後はホッと終われます。

ルーシーは母親と思えない人のところに移されて、大人になるまでずっと複雑な気持ちだったかもしれないけど、子どもを産んで初めて、トムのところを訪ねることが出来るようになるんですよね。
それってやっぱり、母親になると今まで理解できなかった親たちの選択に、少し理解を示せるような内側の変化が起きるってことなのかなぁ・・・。

「光をくれた人」というタイトルにたがわず、いろんな角度から人間の関係性に希望をもたらすお話だなと思いました。

興味のある方は、ぜひ観てみてください。

 

 


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画像引用元:映画.com

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ゲームを愛するあなたのための映画『レディ・プレイヤー1』ネタバレ&感想

”新世代VRワールドで、三つの謎を解け!”

こんにちは、ちびぞう(@cbz_ewe)です!

今作は劇場で予告を観た時期が『ヴァレリアン』と近かったので、ちょっと警戒してしまっていましたね・・・。色んなキャラクターが登場するって話は前から聞いていたので、映像重視で、監督のやりたい放題の夢を叶える系の作品かなー・・・と(ヴァレリアンは映像とデハーン様は良かったけど内容が・・・)

宇宙で彼女を落とす方法。映画『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』ネタバレ&感想

しかし、結構「良かった!」という声も聞くので迷うくらいなら観よう!と劇場へ!スピルバーグさんですし誰でも楽しめるエンタメ作品にしてくれているはず!

そういえばポスターもパロりまくりで面白いんですよね、/Filmさんで見れますよ!(結構不満の声が多かったようですが/笑)

パンフはこんな感じ!

42Pで税抜き760円。まぁまぁ普通のお値段!表紙はこれ、写真ではなくイラストでなんとなく『インディ・ジョーンズ』を彷彿とさせるデザインですね~

【映画情報】

【原題】Ready Player One
【制作国】アメリカ
【監督】スティーブン・スピルバーグ
【脚本】ザック・ベン
【製作】ドナルド・デ・ライン、クリスティ・マコスコ・クリーガー、ダン・ファラー
【製作総指揮】アダム・ソムナー、ダニエル・ルピ、クリス・デファリア、ブルース・バーマン
【撮影】ヤヌス・カミンスキー
【美術】アダム・ストックハウゼン
【編集】マイケル・カーン、サラ・ブロシャー
【衣装】カシア・ワリッカ=メイモン
【音楽】アラン・シルベストリ
【出演([]内は役名)】

  • タイ・シェリダン[ウェイド・ワッツ/パーシヴァル]

  • オリビア・クック[サマンサ・エブリン・クック/アルテミス]

  • ベン・メンデルソーン[ノーラン・ソレント]

  • リナ・ウェイス[ヘレン/エイチ]

 

  • マーク・ライランス[ジェームズ・ハリデー/アノラック]

  • フィリップ・チャオ[ゾウ/ショウ]

  • 森崎ウィン[トシロウ/ダイトウ]

  • サイモン・ペッグ[オグデン・モロー]

  • ハナ・ジョン=カーメン[フナーレ]

  • T・J・ミラー[アイロック]
  • ラルフ・アイネソン[リック]
  • スーザン・リンチ[アリス]
  • パーディタ・ウィークス[キーラ]

【公開日(日本)】2018年4月20日
【上映時間】140分
【配給】ワーナー・ブラザース映画
【映倫区分】G
【IMDB】7.8/10.0  (およそ106,020人の評価)

【あらすじ】

貧富の格差が激化し、多くの人々が荒廃した街に暮らす2045年。世界中の人々がアクセスするVRの世界「OASIS(オアシス)」に入り、理想の人生を楽しむことが若者たちの唯一の希望だった。そんなある日、オアシスの開発によって巨万の富を築いた大富豪のジェームズ・ハリデーが死去し、オアシスの隠された3つの謎を解明した者に、莫大な遺産とオアシスの運営権を明け渡すというメッセージが発信される。それ以降、世界中の人々が謎解きに躍起になり、17歳の孤独な青年ウェイドもそれに参加していた。そしてある時、謎めいた美女アルテミスと出会ったウェイドは、1つ目の謎を解き明かすことに成功。一躍オアシスの有名人となるが、ハリデーの遺産を狙う巨大企業IOI社の魔の手が迫り……。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレもあるよ!)】

☆3.2/5.0

ゲーム・映画・アニメ・漫画が大好きなファンたちが大喜びするキャラクターたち、アイテム、車、ロボ、パロディも沢山で愛がとにかく詰まってる。そんな作品でした。

なんだろう、沢山知ってるだけ歓びを得られるんですよ。不思議です。

今までどれだけオタクって来たかどうかが試されているような気もするし、まるでその歓びは「よく見つけられたね」というスピルバーグさんのご褒美のようで・・・

 

と脱線しかけたので戻ります。

バーチャル世界でアバター使って大冒険ってのは『サマー・ウォーズ』でもやってたような感じですね。

流石スピルバーグさん!!!!!

と叫びたいくらい、かなり大味だけどしっかり勧善懲悪の物語でスッキリ分かりやすい。

ネタが分からなくてもちゃんと楽しめる作りになっていると思うし、古き良き『インディ・ジョーンズ』を現代に蘇らせたような謎解きも楽しい

 

VRという今後私たちの身近にもやってくるであろうアイテムを使って「バーチャル世界」の良さと「リアル世界」の良さ両方を描いていて希望に溢れるラストだったと思う。

「リアルは現実にしかない」というのは言われなくても分かるって思いがちだけど、人間はその想像力の豊かさからリアルでない物にもリアルを見出してしまいがちなんですよね。別にでも、それは悪いことじゃない。今後も私たちがリアルの大切さを忘れず見失わなければ、きっとバーチャル世界でも楽しく生きていくことが出来るんだろうな。

 

物語のキーになる”過去の偉大な人物から、次の新世代へと遺志が引き継がれていく”流れも感動したし泣けた。天才の孤独とか、生きにくさとか、そういうの弱いんですよねぇええええ・・・!!!

 

どんなキャラやパロディがあった?

ちびぞうはにわかオタなところがあるので(大体なんにでもミーハー)分かったのは

  • マイン・クラフト
  • キティちゃん
  • けろけろけろっぴ
  • ぽんぽこ ぽこぽん
  • デロリアン(『バック・トゥ・ザ・フューチャー』)
  • バットマン
  • キング・コング
  • T・レックス(『ジュラシック・パーク』)
  • ビートルジュース
  • ケント・クラーク(『スーパーマン』)
  • レックス・ルーサーのセリフ(『スーパーマン』)
  • ハーレクイン(『スーサイド・スクワッド』)
  • 『ブレック・ファースト・クラブ』
  • 『シャイニング』
  • アイアン・ジャイアント
  • フレディ(『エルム街の悪夢』)
  • RYUと波動拳(『ストリート・ファイター』)
  • メカゴジラ
  • チャッキー
  • ガンダム
  • 『ターミネーター』の親指立てるシーン

パパッと思い出せるのはこのくらいですねー。有名どころばかり!

本当に一瞬のシーンの中にも色々とパロってるっぽいので100や200以上はネタが仕込まれてそうです。

『シャイニング』のシーンは噂には聞いていたけども吹き出しそうになってしまいましたよ!!!!あのホテルの再現はずるい!!!!!美しすぎる!!双子ちゃんに幽霊に、あと斧がバキバキと扉をやぶってくる演出ね。

ジャック・ニコルソンは登場しませんでしたけどね!!

してくれたら★1つ上がってたな!

メカゴジラ登場でゴジラのテーマも流れるし・・・チャッキーは武器アイテムになってるし・・・もうカオス(笑)

 

 

まとめ

それにしてもーーー、楽しかったーーーー!!!

映画館で、ぜひ!!!

 

 


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美しき、国家の武器。映画『レッド・スパロー』ネタバレなし感想

「”スパロー”と呼ばれてる―――それが、彼女だ」

『ハンガーゲーム』シリーズや『パッセンジャー』などに出演しているジェニファー・ローレンス主演!!ちびぞうは彼女のファンなので、彼女が女スパイ役になると知り、ワクワクしながら劇場へ足を運びました(*’ω’*)

目覚めたらひとりぼっち!映画『パッセンジャー』ネタバレ&感想

ダブル主演の相手役は、ジョエル・エガートン!そこまで美形というわけではないんですけども、不思議な男らしい魅力があってちびぞう母はお気に入りだそうで!(笑)

ちなみに『ザ・ギフト』の主演と監督を務めていた才能あふれる役者さんでもあります!

戦慄の贈り物。映画『ザ・ギフト』ネタバレ&感想

パンフはこんな感じ!

大きめ縦長サイズで、めちゃめちゃ反射するテッカテカの表紙!
男性越しにこちらを見てくるジェニファーの鋭い眼光!!たまりませんね!!!

中は赤と白を基調にしたデザインがとってもオシャレ!なんですが、24Pで税抜き667円はちょっと寂しい・・・しかも写真のみのページも結構多くて(;;)もう少し安くして欲しかった・・・。

【映画情報】

【原題】Red Sparrow
【制作国】アメリカ
【監督】フランシス・ローレンス
【脚本】ジャスティン・ヘイス
【原作】ジェイソン・マシューズ「レッド・スパロー(ハヤカワ文庫)」
【製作】ピーター・チャーニン、ジェンノ・トッピング、デヴィッド・レティ、スティーヴン・ザイリアン
【製作総指揮】メアリー・マクラグレン、ギャレット・バッシュ
【撮影監督】ジョー・ウィレムズ
【編集】アラン・エドワード・ベル
【プロダクション・デザイナー】マリア・ジャー・コヴィク
【衣装デザイナー】トリッシュ・サマービル
【音楽】ジェームズ・ニュートン・ハワード
【出演([]内は役名)】

  • ジェニファー・ローレンス[ドミニカ・エゴロワ]

  • ジョエル・エガートン[ネイト・ナッシュ]

  • マティアス・スーナールツ[ワーニャ・エゴロフ]

  • シャーロット・ランプリング[監督官]

  • ジェレミー・アイアンズ[コルチノイ]
  • メアリー=ルイーズ・パーカー[ステファニー・ブーシェ]

【公開日(日本)】2018年3月30日
【上映時間】140分
【配給】20世紀フォックス映画
【映倫区分】R15 +
【IMDB】6.8/10.0  (およそ33,000人の評価)

【あらすじ】

事故でバレリーナになる道を絶たれたドミニカは、ロシア政府が極秘裏に組織した諜報機関の一員となり、自らの肉体を使った誘惑や心理操作などを駆使して情報を盗み出す女スパイ「スパロー」になるための訓練を受ける。やがて組織の中で頭角を現したドミニカは、ロシアの機密情報を探っていたCIA捜査官ナッシュに近づくというミッションを与えられる。接近したドミニカとナッシュは互いに惹かれあいながらも、それぞれのキャリアや忠誠心、国家の安全をかけてだまし合いを繰り広げていく。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレなしで!)】

☆3.9/5.0

すっごく面白かった!!!私これ大好きです!!!

元々、最近やっていたシャーリーズ・セロン主演の『アトミック・ブロンド』のような、アクションばりばり見せてくれる女スパイかっけぇーーー!!!系のモノかと思っていたんです!

美しすぎるスパイムービー!映画『アトミック・ブロンド』ネタバレ無し感想

でも全然違った・・・

想像を超えるボリューム満点のストーリー

ロシアというお国柄の抱える闇や、アメリカとの関係にスポットを当てた社会派ドラマでもあり、ドミニカという一人のバレリーナが女スパイとして過酷な人生に身を投じていくヒューマンドラマでもあり、敵対国であるアメリカのCIA捜査官と恋に落ちる切なすぎるラブロマンスだったり、二転三転する物語にハラハラドキドキが止まらないクライムサスペンスだったりする

非常に内容の濃いスパイ映画だったんです・・・!

プラス、彼女のアクション的な強さは、今回はありません。

なんせ、主人公ドミニカが入るスパイ養成所というのはいわゆる”ハニートラップ”をメインとした心理系スパイの養成所。戦闘訓練のシーンなんかほとんどなく、エロい映像を観させられたり、人前で裸になってあんなことやこんなことをさせられたりする場面がとっても!!!多い!!!出来たら親とは!観ない方がいい!

なので、いかに彼女が「人の心に入り込み操る能力」に長けているかどうか、というのが物語の非常に大きなポイントになってくるわけで、人を殺したり銃を撃ったりすることはさほど重要ではないんです!!

意外性も高い

敵国のCIAと恋仲になるのかな~~~?そしたら今度はアメリカ側につくのかな~~~?

という予想はあらすじ見ただけでも簡単につくんですが、そこからがね。例えば、あーもうこれは銃撃戦不可避!と思うと主人公の意外な決断により回避されたりとかね・・・

あーーーーーもうこれは無理だ殺される・・・!と思ったら主人公の意外な作戦で生き延びたりね。

それに反して、え??うそ?騙されていたのは私たち観客だったの??と不安にさせられたりとか、意外な展開、意外な選択肢、意外なオチ、みたいなのがどこどこ出てきます。二転三転、振り回されるけどそれこそがドミニカの実力なのね・・・!!

と最終的に納得してしまう。

ジェニファー・ローレンスの静かな熱量

彼女の瞳による演技が本当に素晴らしいです。怒り、悲しみ、絶望、ささやかな喜び、恋心、あまり表情豊かとはいえない彼女ですが、その些細な表情の変化がすっごく繊細で綺麗!!!美しい!!!

元々ちびぞうはジェニファー・ローレンスが大好きなので、彼女がおっしゃれなドレスに身を包んでクールにふるまってるだけでたまりません!!!となるんですけど、もうね、本当に鉄の女って感じの演技を見せていただきまして・・・素晴らしかったです。

そう!ドレス含む衣装やメイクにもぜひ注目していただきたい!大画面で!なので皆さん上映終了するまえに劇場に走りましょう!

まとめ

オチも好きだし、あと何気に養成所の監督官役をしているシャーロット・ランプリングが良い味出してますよー!!!『さざなみ』とかのイギリスの大物女優さんですね!

この人なんでこんな嫌な役ばっかりなの(笑)いや、好きだけど!

あー、一つ気になったのは、ロシア人の話なのにロシア人が演じてないところ・・・ロシア人同士で話してるのに英語・・・とかも地味に気になりますね。まぁこれは今更か。

そういった気になる点はほんとそれだけ。それ以外は完璧(*’ω’*)

エロいとかグロいとかそういったシーンもわりと多めだし、暗い話といえば暗い話なので、観てて辛くなる人はいるかもしれないですが・・・重めでも得るものの多い話だと思うので、うん。ちびぞうはオススメします!!!

 


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宇宙で彼女を落とす方法。映画『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』ネタバレ&感想

”無限の愛を注いであげて。計れる愛は、貧しい愛よ―――”

来ましたー!!!!!リュック・ベッソン×デイン・デハーン!!!

デハーン様がこんな大衆映画??っぽい大作??に主役として登場するなんてー!!!これは観ねばなるまい観ねばなるまいとある種の強迫観念にかられて劇場へ!!!

ちなみにCMなどでは「地雷臭」がすごくってもう不安しかなかったんですけども・・・ツイッターなんかで「これはヤクをキメたスターウォーズ」という呟きを見かけて妙に期待してしまいましたね・・・。

何気にクライヴ・オーウェンだとかイーサン・ホークが出ていて(イーサンは本当にちょい役)地味に豪華・・・。

ちなみにちびぞうは原作であるバンド・デシネ(フランス版コミックのこと)に関しては全くの無知!でした!

パンフはこんな感じ!

横長でキラキラ加工がされています!けど、若干の手抜き感がぬぐえない表紙・・・(笑)
というか配給がキノフィルムズさんなんですね!!キノフィルムズさんと言えばハイセンスなミニシアター系映画を配給している会社だという印象が強かったので、意外でした・・・。いつもシンプルかつオシャレなパンフ作ってるから、こういうSFアクションものはどういう雰囲気のパンフにすればいいのか分からなかったのかな・・・(笑)

裏面はこう!

34Pで税抜き667円。普通なお値段。個人的に映画評論家の村山章さんのコラムが最高でした!

【映画情報】

【原題】Valerian and the City of a Thousand Planets
【制作国】フランス
【監督/脚本】リュック・ベッソン
【原作】ピエール・クリスタン(作)、ジャン=クロード・メジエール(画)
【製作】ヴィルジニ―・ベッソン=シラ
【コンセプト・デザイン】パトリス・ガルシア、ベン・マウロ、マーク・̪シモネッティ、ジュー・フェン、シルベイン・デプレ、アラン・ブリオン
【VFXスーパーバイザー】スコット・ストクダイク
【VFXプロデューサー】ソフィー・ルクレール
【撮影】ティエリー・アルボガスト
【衣装】オリヴィエ・ベリオ
【美術】ユーグ・ティサンディエ
【編集】ジュリアン・レイ
【音楽】アレクサンドル・デスプラ
【出演([]内は役名)】

  • デイン・デハーン[ヴァレリアン]

  • カーラ・デルヴィーニュ[ローレリーヌ]

  • クライヴ・オーウェン[フィリット司令官]

  • リアーナ[バブル]

  • イーサン・ホーク[客引きジョリー]

  • ハービー・ハンコック[国防長官]

  • クリス・ウー[ネザ軍曹]

  • ジョン・グッドマン[アイゴン・サイラス]

  • ルトガー・ハウアー[世界連邦大統領]

 

【公開日(日本)】2018年3月30日
【上映時間】137分
【配給】キノフィルムズ
【映倫区分】G
【IMDB】6.5/10.0  (およそ110,000人の評価)

【あらすじ】

西暦2740年。銀河をパトロールする連邦捜査官のバレリアンとローレリーヌは、あらゆる種族が共存する「千の惑星の都市」として銀河にその名を知られるアルファ宇宙ステーションを訪れる。しかしその深部には宇宙を揺るがす邪悪な陰謀や、歴史から抹殺されようとしていたある秘密が隠されていた。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレしているよ!)】

☆2.5/5.0

残念。この映画は映像と、主演二人の美しさが全てを持って行っている映画です・・・。

映画的な良さで言えばオープニングの、デヴィッド・ボウイの”Space Oddity”をバックに宇宙ステーションの発展を描く数分が一番クールで面白かった。それ以降は、うん。まぁ、うん。

~ここから若干の脱線~

まず観終わって最初に頭によぎったのは「アレハンドロ・ホドロフスキー監督」の名前。そして次に「これ、リュック・ベッソンの脳内を可視化した映画だ」と思いました。

つまり一言でいえば「監督が好き放題やっただけ」ってことなんですけど(笑)

なぜホドロフスキー監督の名前がよぎったのかは自分でもよくわかってないんですが、彼の映画『ホーリー・マウンテン』『リアリティのダンス』など、「ああ監督の脳内を見せられている」と思った部分に共通点があったのかな。
しかしよくよく調べてみると、この『ヴァレリアン』の原作は『スター・ウォーズ』シリーズにも影響を与えたコミックだったそうじゃないですか!!ホドロフスキー監督の『ホドロフスキーのDUNE』『スター・ウォーズ』シリーズに影響を与えた作品だったんですよね。(ヴァレリアンの原作の方が古い)そういう意味でも共通点があったのかー!と一人感動するちびぞう。

~脱線終わり~

脚本のことは考えてはいけない

話の流れはもうめちゃめちゃというか、主人公のヴァレリアンがひたすら相棒のローレリーヌを口説いているっていうだけの話の背景に政府が滅亡させたのをなかったことにしたパール人の復讐劇があったりなかったりするんですけども、その部分はものっすごい薄いですしね、悪役になってる司令官も影が薄かったりして「ドラマ」としての部分の弱さが半端ないです。

ドラマが妙に薄いのに、なぜかバブルという宇宙人(リアーナ)のショーシーンがフルで見せられて「いや、こんなに長くなくてよくないか」と思ったりして。彼女が亡くなる時のセリフはなかなか良かったんですけどね。それが最終的にヴァレリアンに活かされているのかどうかも謎ですし。あってもなくてもよかったよなぁ。(ついでに言えばイーサン・ホークもなんだったのか・・・)

最後、政府にとって多大な利益をもたらすであろう変換器をパール人に返すかどうかの重大な場面で兵士としての規律を守ろうとしているヴァレリアンに
「私のこと愛してるなら信じて好きにさせてよ」
って感じで説得しちゃうローレリーヌと説得させられちゃうヴァレリアンの「大切な事決めるのにそんな痴話げんかの延長みたいな話でいいのかよ」って感じもどうもなぁ・・・。

まぁこんな感じで内容はひっじょうに軽いんです。遊び人ヴァレリアンの口説きほどに軽い。彼が遊び人かどうかの描写もないに等しいですけども。
元々ローレリーヌも彼のこと好きって感じがしてるし、ヴァレリアンの彼女に対する口説きもいまいちどうほかの女性に対するそれと違って特別感が出ているのかも、ローレリーヌを口説く場面しかないから観客は測れないんですよね。だから恋愛ドラマとしても弱い・・・いいとこなしか、監督・・・)

邦題センスも微妙・・・

そもそも、アルファ宇宙ステーションは「千の惑星の種族が集まる街」であって「千の惑星」ではないんですよね。しかも話の流れ的に、最後の爆発でアルファが滅びる危機に陥っていたわけでもないので「アルファを救った」というわけでもないんです。なので

「千の惑星の救世主」とかいう嘘八百なサブタイトルは本当にひどいと思う・・・。

「千の惑星の集まる街で彼女を落とす方法」とかでいいですよもう・・・(脱力)

映像を観よう!そして主演を観よう!

この、監督の素晴らしい才能溢れる脳内を映像化させて、それを観れるという幸福ですね!それを味わいましょう!

何十、何百という種類のいる宇宙人たちのデザインを楽しめますし、アクションシーンもすごく新鮮!!

特に別次元が同じ場所に存在しているという「ビッグマーケット」での敵との追いかけっこシーンは「ゴーグルをつけている間だけ別の世界が見えている」という特殊な(今でいうVRゴーグルみたいな。VRの世界で攻撃されたら実際に怪我をする、みたいな感じに近い)場面で、とても楽しい!!!

それから、アルファという幾千もの種族が住んでいる宇宙ステーションの中を、壁を突っ切りながら進む無茶苦茶なシーンの、色んな世界がまるで本のページをめくっているみたいに素早く切り替わっていく様がとっても面白いです。

ちびぞうは大好きなデハーン様が病んでない役をするのが非常に珍しかったので、それだけでも眼福でしたね~~~~~~~

見てください、この笑顔。こんな顔、彼の他の映画ではなかなか見れませんよ!!!!!

特にバブルのショーを眺めるデハーン様のニヤついたり驚いたりする表情のバリエーションが本当にアホっぽくて最高に可愛いです(笑)

ダブル主演の女の子の方(カーラ・デルヴィーニュ)もかなりの美人ですよ。モデル出身らしい!
彼女の魅力もぜひ劇場で楽しみましょう!

 

 

以上!!!!ちびぞうでした!!

 

 


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