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アメリカ原住民の不遇と苦しむ父親たち。映画『ウィンド・リバー』感想&ネタバレ

なぜ、この土地〈ウィンド・リバー〉では少女ばかりが殺されるのか―――

こちらもちびぞうの働く映画館にやってきた作品!

アベンジャーズシリーズで「ホークアイ」を演じているジェレミー・レナ―、そして「スカーレット・ウィッチ」を演じているエリザベス・オルセンの二人の共演作!!!二人はアベンジャーズシリーズの配役でも絆が見え、きっと俳優さん自体も仲良しなんだろうなーと予想されます!!

ジェレミー・レナ―はオファー当時忙しく、一度『ワンダー・ウーマン』でスティーブ・トレバーを演じていたクリス・パインにも話が行ったらしいです。しかしワンダー・ウーマンで忙しかったクリスもオファーを受けられず、結局レナ―さんがやることになったそう。

こういう話を聞くと「この俳優さんだったらどうなったかな?」と想像してしまいますけども、ちびぞう的にはこの配役でバッチリだったかなーと!

パンフはこんな感じです。

真っ白い雪の中に飛び散る血痕と足跡。それを見つめる男性の後ろ姿。もーこの表紙だけでも想像が掻き立てられますね!!!大きさはB5よりも少し縦長かな?26Pで税抜き667円!
ネイティブアメリカンについての豆知識がまとめられてるページが映画の理解を深めます!!

【映画情報】

【原題】Wind River
【制作国】アメリカ
【監督/脚本】テイラー・シェリダン
【製作】ベイジル・イヴァニク
【製作総指揮】エリカ・リー
【撮影監督】ベン・リチャードソン
【編集】ゲイリー・D・ローチ
【プロダクション・デザイン】ニール・スピサック
【衣装デザイン】カリ・パーキンス
【音楽】ウォーレン・エリス、ニック・ケイヴ
【出演([]内は役名)】

  • ジェレミー・レナ―[コリー・ランバート]
  • エリザベス・オルセン[ジェーン・バナー]
  • ジョン・バーンサル[マット(掘削所警備員)]
  • ギル・バーミンガム[マーティン(ナタリーの父親)]
  • ジュリア・ジョーンズ[ウィルマ(コリーの元妻)]
  • ジェームズ・ジョーダン[ピート(掘削所警備員)]
  • ケルシー・アスビル[ナタリー(殺された少女)]
  • グレアム・グリーン[ベン(部族警察長)]

【公開日(日本)】2018年7月27日
【上映時間】107分
【配給】KADOKAWA
【映倫区分】G
【IMDB】7.7/10.0  (およそ151,150人の評価)

【あらすじ】

ネイティブアメリカンが追いやられたワイオミング州の雪深い土地、ウィンド・リバーで、女性の遺体が発見された。FBIの新人捜査官ジェーン・バナーが現地に派遣されるが、不安定な気候や慣れない雪山に捜査は難航。遺体の第一発見者である地元のベテランハンター、コリー・ランバートに協力を求め、共に事件の真相を追うが……。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!!)】

☆3.6/5.0

この映画は、実際に起きているネイティブアメリカンの女性たちの境遇をサスペンス仕立てに見せた社会派ドラマです!!!!

コリー役のジェレミー・レナ―の演技の渋いこと渋いこと!!

社会派サスペンスでもありながら、父親と娘の話でもあります。とっても深い味のある良い映画です。

おおまかなストーリー

雪山で死体を発見したのは、野生生物局で働く白人ハンターのコリー。その死体が、自分の娘の親友の女の子であったことから彼は胸を痛めます。

この雪山で見つかった死体は性的暴行を加えられており、どこかから裸足で5キロ以上逃げてきて肺が凍り破裂して死亡してしまったということが明らかに。

FBIの新人女性捜査官ジェーンは現地の人にも舐められまくり。

死因が肺出血だったことで他殺にはできないと検視官に言われますが、それに納得いかないジェーン!!!動物の足跡を見分け、追跡するプロであるコリーに助手になるよう頼み、二人で犯人捜しをはじめます・・・。

コリーはかつて自分の娘を亡くしインディアンの奥さんと別れています。そして今回の被害者の女の子は自分の娘とも友達、両親ともお友達、更に娘が見つかった状態も酷似している(しかしコリーの娘の事件は未解決のまま)。過去の辛い気持ちが蘇って苦しむコリー。

犯人への想いというものが、自分の娘に対するものと重なっていきます。

現場の近くでもう一つ、今度は白人男性の遺体が見つかります。彼は近くの掘削所の警備員をしており殺された女の子の恋人でした。そこから、他の警備員たちに聞き込みを始めるジェーン捜査官。どうやら警備員たちが怪しい!

事の真相は、彼女と警備員の恋人が彼らの住まいでイチャついているところに別の警備員たちが帰ってきて、揉め始める。レイプしようとする警備員たちから彼女を守ろうとするも、撲殺されてしまう。暴行を受けた彼女は殴られる恋人を後ろ目に白銀の山の中を逃げ出します。

そしておよそ7キロほど離れた山の中で肺が破裂し、死亡。というものでした。

捜査官や保安官と警備員たちとの銃撃戦から逃れた主犯の男を見事狙撃し、雪山の山頂付近へ運んだコリー。

「彼女はとても強かった。裸足で雪山を七キロも走ったんだ。お前はどれくらいできる」

と問いかけ、わざと男を裸足で逃がします。しかし男はすぐに倒れ込んでしまう。コリーが頭を撃って殺す。

犯人を捜すために共に過ごしていたジェーンとコリーの間には親子にも近い絆が芽生えていました・・・って感じで映画は終わります。

哀しい映画だけどイイ台詞がある

コリーが、娘を亡くしたインディアンの友人に向けて語る言葉が深イイんです。

「時間が癒してくれると言うが、実際は何も解決してくれない。傷は消えない、しかし痛みに慣れることは出来る。その痛みを忘れるな、苦しみ続けろ。娘との思い出に生きたいならば、決して忘れてはならない」

ちょっとかいつまんでますが、こんなようなセリフでした。

娘を亡くした時にコリー自身が医者?か誰かに言ってもらった言葉のようで、時間が傷を癒やすのを待つのではなく、その痛みこそ娘と共に生きているという証だから抱えて生きろっていう言葉でした。確かにそう考えた方が、痛みを受け入れやすくなるかもしれないなって目から鱗でしたし、とても感動しました。

 

そして、コリーが何度も口にする「彼女は強い人だった」という言葉も印象的。彼女が人間的にいかに強く美しい魂を持っていたのかという表現でもありますし、こんな理不尽な仕打ちを受けるべきではない、という悔しさも伝わって来ますね。

まとめ

原住民が白人からどういう目で見られ、どういう扱いを受けているのかという痛ましい真実を静かに、重厚に描かれていて、深く胸に突き刺さります。

更に娘を亡くした父親の苦しみと愛にも触れることができます。

映画を観終わってちびぞうは仲間たちに「流石ホークアイさん百発百中!!!」としか感想を言わなかったんですけど(笑)本当はもっと色々語りたくなる映画です(笑)

ジェーン役のエリザベス・オルセンは強くて美しく、スカーレット・ウィッチの時より大人っぽい魅力がありました。ほとんど見た目は変わらないのに、同じキャラクターに見えないというのはさすが役者さんですね!(ジェレミー・レナ―は若干”ホークアイさん休暇で事件に巻き込まれる”感あったけど(笑))

 

雪山の映像は恐ろしく冷たくて綺麗ですし、ぜひ機会があれば劇場で観ていただきたい一本です!

 

 


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大人も子どもも楽しめる青春ドラマの傑作。映画『スタンド・バイ・ミー』ネタバレ&感想

あの12歳の時のような友達はできない
―――もう二度と

こんにちはーちびぞう(@cbz_ewe)です!

こないだの記事↓で書いた野外上映会にて今作を観たんですが、残念ながら字幕があまり読めなかったので・・・うちにあるDVDで再鑑賞。

静岡県の『夜空と交差する空の上映会(三島スカイウォーク)』行って来たよレポ

小さい頃に何回か観た事があったんですけど、あんまり内容を覚えていなかったんですよね。
当時、ちびぞうが小さかった頃に兄が悪ふざけでパイ大食い競争のシーンを面白いから見ろって見せてきたことがありまして(笑)そのシーンが気持ち悪かったことだけはよく覚えてます(笑)

原作はスティーブン・キング、監督は同原作の『ミザリー』も手掛けたロブ・ライナー。
主演には、今は亡き伝説的俳優のリヴァー・フェニックス、主人公の兄役にジョン・キューザック、街のギャングっぽい奴らのリーダーに『24』シリーズで一世を風靡したキーファー・サザーランド!地味に豪華ですねーーーー!

この映画でベン・E・キングの同名主題歌がリバイバルヒットしたのも有名ですね。

【映画情報】

【原題】Stand by Me
【制作国】アメリカ
【監督】ロブ・ライナー
【脚本】レイノルド・ギデオン、ブルース・A・エバンス
【原作】スティーブン・キング「THE BODY(恐怖の四季)」
【製作】アンドリュー・シェインマン、レイノルド・ギデオン、ブルース・A・エバンス
【撮影】トーマス・デル・ルース
【美術】デニス・ワシントン
【音楽】ジャック・ニッチェ
【出演([]内は役名)】

  • ウィル・ウィートン[ゴーディ・ラチャンス]
  • リバー・フェニックス[クリス・チェンバース]
  • コリー・フェルドマン[テディ・デュチャンプ]
  • ジェリー・オコンネル[ヴァーン・テシオ]
  • キーファー・サザーランド[エース・メリル]
  • ジョン・キューザック[デニー・ラチャンス]
  • リチャード・ドレイファス[作家]

【公開日(日本)】1987年4月18日
【上映時間】84分
【配給】コロンビア映画
【映倫区分】PG12
【IMDB】/10.0  (およそ人の評価)

【あらすじ】

オレゴン州の小さな田舎町キャッスルロック。それぞれに家庭の問題を抱える4人の少年たちが、町から30キロばかり離れたところに列車の轢死体が放置されているという噂を聞き、死体探しの旅に出る。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!)】

☆4.1/5.0

これぞ名作・・・ッッッ!!!

エンディングの時には涙が出て来てしまいますね・・・。スティーブン・キング原作の映画は『ミザリー』など大好きなホラーも多いんですが、ホラーだけでなく青春ドラマもすっごくイイんですよ・・・!

最近、リメイクされた『IT』も青春ドラマとしての一面が強く描かれていて、良かったですよね。今作を観てITを思い出す、ITを観ていて今作を思い出す、なんとなくキングさんの作品は特徴があって”彼らしさ”を感じられるところも良さの一つだと思います。

まるで上質なお化け屋敷。映画『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』ネタバレ&感想

子ども時代の回想シーンがメイン

オープニングで大人になった主人公がクリスという友人が刺殺されたという新聞記事を見て過去を思い出す。そしてその頃の冒険譚を執筆する。

その回想シーンが本編になっています。

とある田舎町で小学校の最後の夏休みを過ごしていた仲良し4人組が、町の不良たちが噂していた「ブルーベリーを摘みに行ったまま戻らなくなったブラワーという少年の死体を見た。列車に撥ねられたんだ」という話を聞いて

自分たちが死体を見つけてテレビに出て町のヒーローになろう!

と線路を辿るちょっとした冒険に出かける・・・というのがお話の軸。

エンディングでは回想が終わり、主人公は「あの時のような友人はもう2度と出来ない」と締めくくって本を完成させる。

4人の個性豊かな男の子たち

  • ゴーディ
    主人公。物書きの才能をクリスに見出されているが、両親に好かれ優秀だった兄の死に対する劣等感から内向的な思考に陥っている。
  • クリス
    ゴーディの親友。思いやりがあって賢いが、家庭環境があまり良くなく、給食費を盗んでしまうなどの悪さもしてしまう。盗んだあとで先生に返しに行ったが、その先生は返してもらった給食費でスカートを購入。その事実にショックを受ける。
  • テディ
    メガネをかけた個性的な性格の少年。父親はキレやすい性格で耳を焼かれかけたこともあるが、彼は父を深く愛しており、他人に父親を貶されると「親父はノルマンディーで戦ったんだぞ!」と必死に擁護する。
  • バーン
    太っちょでビビりな少年。彼が噂を聞きつけた事から物語が始まる。橋の上では四つん這いになって歩いたり、夜中の見張りの時は物音がするたびにそこへ銃口を向けるなどコメディ担当な感がある。

この4人のたわいもないお喋りとか、ちょっとした言い合いとかが最高なんですよね。

ちびぞう的には「ミッキーはねずみ、プルートは犬だろ?じゃあグーフィはなんなんだ?」っていう、どうでも良いけど聞かれたら確かに不思議!と思うようなやりとりが本当に少年らしくて好きでした(笑)

特に良いなーと思うのはやっぱりゴーディとクリスの二人の心の中が見えてくるようなやりとり。お互いの苦しみや悲しみを、こいつにだけは話せるんだぜと言う感じで打ち明け、共有し、そして二人で慰め合って乗り越えていく。

最後には追って来た不良グループに対峙して力を合わせて戦い、男としても成長する。

このひと夏の冒険で少年たちは確かに一回り成長したんだなぁと思えるんですよね。しかもそれは、一人では成し遂げられなかった。彼らだったからこそ、出来た。そこがイイ。

しかし彼らは一生の友達になるわけではなく、時間と共に疎遠になったりして、思い出の一部になっていく。そこを回想する主人公の立場になると、大人になってからの鑑賞がまた泣けるんです。

記憶に刻み込まれるシーンの数々

例えば、犬に追いかけられるシーンや列車に追いかけられるシーン、ゴーディが話すパイ大食い競争の話や沼地にハマってヒルに全身を噛まれたりなどなど・・・

あ、昔確かに観たなぁ、という記憶がそれぞれのシーンで蘇ってくるんです。長いこと観てなくてほとんど内容も忘れていたけど、大事なところは記憶が蘇る。これも名作の所以ですよねーーーー。

ちびぞうは兄のせいでパイ大食い競争のシーンは若干トラウマ気味でしたが、大人になってから観たら割と平気でした(笑)気持ち悪いには気持ち悪いんですけども!でも野外上映会では笑いも起きてたし、面白いと思う人には面白いシーンなのかな・・・。

ホラーの巨匠なだけあって、ヒルのシーンもそうですけどどことなくホラーな雰囲気も漂ってるんですよ!上手く説明できませんが・・・青春ドラマだけではない、という不思議な作品。

まとめ

脚本良し、子ども達の演技も良し、個性的なキャラクラ―も良し、印象に深く残る名シーンの数々も良し、冒険を終えてこれでみんなとはお別れかなと思わせる終盤の演出も泣けるし最高。

前述しましたが、子どもの頃はちょっぴり怖い冒険モノで笑えるシーンもある作品として楽しめるし、大人になってから観ると失った青春時代を想って涙する感動作へと変化する。観る世代によって感想や楽しみ方が変わるのも、今作の面白さの一つだと思います。

それから何より、BGMに使われている楽曲のすばらしいーーーーー。エンディング曲もやっぱり最高ーーー!!

褒めるところしかもう出てきません!!!

最近やっていた『IT”それ”が見えたら、終わり』での青春ドラマパートが好きだなーと思った方は、ちょっぴり古い今作もぜひ!手に取って観て頂きたい!きっと好きになれるはずです!!

 

 


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画像引用元:映画.com

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ダンケルクの実話映画を作れ!映画『人生はシネマティック!』ネタバレ&感想

「我々で、客を泣きながら帰らせてやろう」

ほんっとうにキノフィルムズさんは気になる映画ばかりを配給されている・・・!

この映画は確か、地元の映画館で『否定と肯定』を観た時に予告編でやっていた作品なんですよね。気にしつつもいつの間にか終わっていたので、レンタルにて鑑賞しました。

ホロコーストの有無を法廷で裁く!映画『否定と肯定』ネタバレ&感想

監督は『17歳の肖像』『ワン・デイ 23年のラブストーリー』のロネ・シェルフィグ。女性の監督です。

ちびぞうの大好きなビル・ナイが助演として出ています!!楽しみ!!

公式サイトはこちら

【映画情報】

【原題】Their Finest
【制作国】イギリス
【監督】ロネ・シェルフィグ
【脚本】ギャビー・チャッペ
【原作】リッサ・エバンス
【製作】スティーブン・ウーリー、アマンダ・ポージー、フィノラ・ドワイヤー、エリザベス・カールセン
【製作総指揮】クリスティーン・ランガン、エド・ウェザレッド、ロバート・ノリス、アイバン・ダンリービー、トーステン・シューマッハー、ピーター・ワトソン、ジギー・カマサ
【撮影】セバスチャン・ブレンコー
【美術】アリス・ノーミントン
【衣装】シャーロット・ウォルター
【編集】ルシア・ズケッティ
【音楽】レイチェル・ポートマン
【音楽監修】ローラ・カッツ
【出演([]内は役名)】

  • ジェマ・アータートン[カトリン・コール]
  • サム・クラフリン[トム・バックリー]
  • ビル・ナイ[アンブローズ・ヒリアード]
  • ジャック・ヒューストン[エリス・コール]
  • ヘレン・マックロリー[ソフィー・スミス]
  • ポール・リッター[レイモンド・パーフィット]
  • レイチェル・スターリング[フィル・ムーア]
  • リチャード・E・グラント[ロジャー・スウェイン]
  • エディ・マーサン[サミー・スミス]
  • ジェレミー・アイアンズ[陸軍長官]
  • ジェイク・レイシー[カート・ランドベック]

【公開日(日本)】2017年11月11日
【上映時間】117分
【配給】キノフィルムズ
【映倫区分】PG12
【IMDB】6.8/10.0  (およそ13,015人の評価)

【あらすじ】

1940年のロンドンでカトリンはコピーライターの秘書として働いていた。人手不足のため、彼女が代わりに書いたコピーが情報省映画局の特別顧問バックリーの目に留まり、ダンケルクでドイツ軍の包囲から兵士を救出した姉妹の感動秘話を映画化する脚本チームに加わることとなった。戦争で疲弊した国民を勇気づけるための映画だったが、製作が開始され、ベテラン俳優のわがまま、政府と軍による検閲や横やりなどトラブルが続出。そのたびにカトリンたちの脚本は二転三転してしまう。なんとか撮影は大詰めを迎えるが、最後に最大級のトラブルが待ち受けていた。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!)】

☆3.7/5.0

面白かった!良かった!さすがのキノフィルムズさんの安定感!(笑)

映画好きな人なら、古い時代の映画作りの方法などが見れてとっても興味深いと思います!

物語も、タイトル通りシネマティック(映画のような信じられないような事が次々に起こる)。
その中にも笑える要素がたくさん散りばめられていて、かつ理不尽で残酷で、まるで人生そのものを映し出したような映画。

「ダンケルクでの戦いで兵士を救ったとされる双子の姉妹の映画を作る」という軸があるので、ノーラン監督の『ダンケルク』を観てから鑑賞するとより理解が深まるかもしれませんね!世界観に没頭しやすくなるというか。

絶体絶命を生き残れ。映画『ダンケルク』感想

主人公の女性は男性より給料が半分以下だったり、女性にしか書けないというスロップ(映画で女性同士がする会話をそう呼んでいた)を任されるんですけど、そこらへんサラッとくどくない程度に女性差別の実態みたいなものも描かれていましたね。

おおまかなストーリー

あらすじに補足するような感じで核心のネタバレをしていきます!(笑)

まず最初に主人公のカトリン(ジェマ・アータートン)が双子の姉妹に会いに行くと、彼女たちはエンジンのトラブルで船が出せず、ダンケルクの兵士を救ってはいなかった・・・(むしろ動けなくなっていたところを帰還する船に牽引してもらった)ということが真実であったと判明します。しかし双子はその事実が恥ずかしく、周りが騒ぐような美談だったと嘘をついていたらしい。

しかしカトリンはお金をもらうために仕事を続けねばならず、この事実を隠して映画製作をスタート。

空襲も来るなかで脚本を書くカトリン、老年の俳優は我儘放題だし、一緒に暮らしている恋人は浮気をするしで色々と大変ななか、同じ脚本チームのトム(サム・フラクリン)と良い感じになっていくカトリン。

映画製作の途中で、船はダンケルクに着かなかった、ということが上に発覚、製作中止の危機に立たされる。
しかしトムが、「たった1つの実話に基づいてなくていい、ダンケルクの兵士が民間の船に助けられ数十万人が帰還した、そこには100の実話がある。その中の一つでも映画に入っていれば良いんだ」的なけっこう強引な説得で情報省の人を納得させ、映画作りを続行。

他の映画でもよく見る「実話に基づくストーリー」という触れ込みの一体何割が真実なんだろうと若干疑いたくなる場面でした・・・(笑)

脚本は完成するものの、ラストシーンにパンチが足りないと書き直しを要求される。
(ここの、アメリカ人を馬鹿にするわけではないがと前振りをしつつ、「奴らは爆破、衝突、角を勢いよく曲がる救急車みたいなものが好きなんだ、彼らの好む展開にしろ」と言われるシーンは笑ってしまいました。国民性で求めるストーリーって違うんだなぁ)

ラストシーンの執筆に行き詰まるトム。代わりにカトリンが脚本を書き上げ、あとは撮影を終わらせるのみ・・・二人の恋愛も上手くいき、これからラブラブするぞ!というそんな時スタジオが空爆に襲われ、目の前でトムを亡くしてしまうカトリン。

スタッフに死傷者が出て映画の撮影も停滞、カトリンは映画業界から身を引こうとするも、老年俳優ヒリアード(ビル・ナイ)が説得しにやってくる。

ヒリアードの言葉に心を動かされたカトリンは撮影現場に復帰、公開すれば映画は大成功。
その後もカトリンは映画作りを続けていく。という感じで映画が終わる。

良かったところ!

映画が始まってすぐに”メインの軸になる物語が実際は全然違った!”というのが発覚するのが良い意味で期待を裏切られて好きでした。まずそこで「ここからどうするの!?」と興味を持ち物語に引き込まれますね!

当時の映画(脚本)の作り方?も面白い!例えば

  • ジョニー(最初)
  • 犬→ダンケルク→エンジンの故障→叔父の死
  • 無事に帰還(最後)

こんな感じでいくつかキーワードを出し、話の流れをおおまかに決め、その間を埋めて行くというやり方で作られていました。一人で一から百までやるのではなく、皆で意見を出し合いながら構築するっていうやり方もあるんですね~。

その中で、最初はエンジンの故障だったのに「それだとイギリスの造船技術がちゃんとしていないと思われる」と言われスクリューに何かが挟まって動かなくなる、という筋書きに変更されたり、上で書いたようにアメリカ人の好みに合わせてエンディングが変更されたり、女性は活躍させられないからスクリューは叔父が直すという流れにしようと言われたり、大人の事情ってやつで脚本が作られていくのがよーーーく分かります。映画製作って本当にたいへん・・・

脚本だけでなく、キャスティングにも大人の事情が大きく絡んでいました・・・。
陸軍省の命令でアメリカ人の軍人を起用しろと言われてとても見栄えのする軍人さんを連れて来たのはいいもの、絶望的に演技が下手・・・!!!

観てる側としては笑えるんですけど、作り手としては本当に大変ですよね(笑)

ビル・ナイ最高!

『ラブ・アクチュアリー』の頃から好きな俳優さんの一人、ビル・ナイ。

齢66歳にしてこのカッコよさ・・・なんなの・・・。

彼の演じるヒリアードという役がまた良いんですよ。
無駄にプライドが高くて扱いにくい低迷期に突入した高齢の役者。過去にヒットした1キャラクターの栄光にしがみついていてどこかもの悲しい。自分は主人公のジョニーを演じるものだと思い込んでいて蓋を開けてみれば酔いどれクズな叔父の役。こんなのやれるか!と不満たらたらの彼をカトリンはしっかりと尊厳を尊重しながら懐柔し、やる気にさせる。
するとその実力は本物で、この映画の公開後も演技の仕事がまた入るようになるという。

このヒリアードという役は劇中でしょうもない老いどれ役者、という立ち位置から徐々に変化し、最後はカトリンの父のような役割も担うようになるという重要で味わいの深い役。

彼がやる気になった時に言った「我々で、客を泣きながら帰らせてやろう」という台詞も良かったし、

トムを亡くして映画業界から離れようとするカトリンを説得しに行った時の

「我々のようなもの(老人や女性かな)に仕事が回ってくるのは若い男が戦争で死んでいるから。彼らが死んで得たチャンスを無駄にするのは、死に生を支配されている状態だと思わないか」

うろ覚えなんですけれど、この台詞もすごく良かった・・・。

それから、ビル・ナイの歌声も聴けます!すごく渋カッコいい!!66歳サービスしまくり!!

まとめ

空爆されながらのすごく過酷な環境下での映画製作なんですが、映画自体はとてもコミカルであまり重さがなく、笑えるポイントもたくさんあるし、考えさせられる場所もあるし、

何より強い女性が頑張る姿が観れます!!!

これはぜひ、女性に観てもらいたいですね。

最後に、トムが語っていた台詞でちびぞうがとても心に残ったものがあるのでそちらを紹介して終わりたいと思います。

どうして人は映画を観ると思う?ちゃんとストーリーがあるからだ。悪いことが起きるのも仕組まれているし、それにも意味がある。人生とは違う。

たまにでいいから価値のある映画が作りたい。
―――その人の人生の一時間半を費やせるような。

映画が好きだという事がひしひしと伝わってきます。良い映画でした。

 

 


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画像引用元:映画.com

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パルムドール受賞作のここがイイ!映画『万引き家族』ネタバレ&感想

「捨てた人は、どこか別にいるんじゃないですか?」

是枝監督の14本目の長編映画であり、噂のカンヌでの最高賞(パルムドール)を獲った作品でありますね。

先行上映がやっていると知り、劇場へ急ぎました。

ちびぞうはカンヌ映画祭で評価された映画だから注目したというよりは、今までカンヌで評価された作品はちびぞう好みの物が多かった。ということでカンヌ映画祭そのものとちびぞうの相性が良いのだなーという認識があったんですよね。

しかし歴代パルムドールの中でも当然ですが苦手な作品はちょいちょいあり、「観てみないとわからないな」と思いつつ、でもとても好きになれる可能性も高いのでチェックしよう!という感じで注目しました。

しかも今回は、イランの今後を担うであろう名匠ジャファール・パナヒ監督の新作『Three Faces(洋題)』も出品されていたということなので(脚本賞を受賞)、それを抜いてパルムドールと言われればそれは興味もそそりますよね!!

映画の製作を国から禁じられながらも独自のやり方で製作を続けるパナヒ監督の『人生タクシー』の感想は↓↓

映画作りを禁止された監督の『人生タクシー』ネタバレ&感想

ちなみにパンフはこんな感じ。

B5のノートサイズで46ページで税抜き741円!めちゃ分厚め。背表紙に洋題が。

そしてお安め。家族の写真がペタッと貼り付けられてる感じでぷっくりしてます。この題字がまた良いですよね。祥太くんが書いたに違いない。
左開きの縦書きで、ほぼ全てのページに映画のワンシーンが載っています。手書きしたっぽい間取りもある!豪華!

【映画情報】

【制作国】日本
【監督/脚本/編集】是枝裕和
【製作】石原隆、依田巽、中江康人
【プロデューサー】松崎薫、代情明彦、田口聖
【アソシエイトプロデューサー】大澤恵、小竹里美
【撮影】近藤龍人
【照明】藤井勇
【録音】冨田和彦
【美術】三ツ松けいこ
【装飾】松葉明子
【衣装】黒澤和子
【ヘアメイク】酒井夢月
【助監督】森本晶一
【キャスティング】田端利江
【制作担当】後藤一郎
【ラインプロデューサー】熊谷悠
【音響効果】岡瀬晶彦
【音楽】細野晴臣
【出演([]内は役名)】

  • リリー・フランキー[柴田治]
  • 安藤サクラ[柴田信代]
  • 松岡茉優[柴田亜紀]
  • 池松壮亮[4番さん]
  • 城桧吏[柴田祥太]
  • 佐々木みゆ[ゆり]
  • 緒形直人[柴田譲]
  • 森口瑤子[柴田葉子]
  • 山田裕貴[北条保]
  • 片山萌美[北条希]
  • 柄本明[川戸頼次]
  • 高良健吾[前園巧]
  • 池脇千鶴[宮部希衣]
  • 樹木希林[柴田初枝]
  • 毎熊克哉[]
  • 堀春菜[]

【公開日(日本)】2018年6月8日
【上映時間】120分
【配給】ギャガ
【映倫区分】PG12
【IMDB】7.5/10.0  (およそ300人の評価)

【あらすじ】

高層マンションの谷間に取り残されたように建つ古い平屋に、家主である初枝の年金を目当てに、治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀が暮らしていた。彼らは初枝の年金では足りない生活費を万引きで稼ぐという、社会の底辺にいるような一家だったが、いつも笑いが絶えない日々を送っている。そんなある冬の日、近所の団地の廊下で震えていた幼い女の子を見かねた治が家に連れ帰り、信代が娘として育てることに。そして、ある事件をきっかけに仲の良かった家族はバラバラになっていき、それぞれが抱える秘密や願いが明らかになっていく。【引用元:映画.com

【感想(唐突にネタバレするよ!)】

☆3.7/5.0

控えめに言っても、素晴らしかったです!!!!

もうね、安藤サクラが最高なんですよ!!!!!

カンヌで審査員長を務めたケイト・ブランシェットが安藤サクラの泣き演技を絶賛してたみたいなんですけど、ほんとそれな!!!!という感じで!!!

泣いてる姿なんか人に見せたくないって感じで、必死に泣いてるように見えないように、手で髪の毛をかきあげるような仕草で涙を拭うんですよ。
これはもう・・・もらい泣きするでしょうよ・・・。

安藤サクラが捕まったあとでの警察とのやりとりも堪らなく良いですよ。
おばあちゃんが亡くなって、葬式代も出せなくて、家の床下の地面に埋めるんですよね。その事について警察に、死体遺棄は罪ですよって言われる。なんで捨てたのって。そしたら安藤サクラが
「捨てた?捨てたんじゃない、拾ったんです。誰かが捨てたのを、拾った。捨てた人ってのは、他にいるでしょ」
と答える。この、捨てたというのは、おばあちゃんが孤独で暮らしているという点。それからおばあちゃんが過去に旦那を別の女に取られた=旦那に捨てられたという点。その両方の意味があるのかもしれません。しかし、安藤サクラがその事情を知っていた可能性は低いので、おばあちゃんが孤独に暮らしていた=社会から捨てられた。それを自分たちが一緒に暮らすことで孤独から救った=私たちは拾ったのだ、という事に繋がるんでしょう。

確かに年金目当てで夫婦はおばあちゃんに近付いたのかもしれません。
だけど、あの場所で家族を、彼らなりに家族を作ろうとしていたんですよね。
全員が孤独で誰からも愛されて来なかったひとたち。そんな孤独同士が集まって、違いの傷を舐め合うようにひっそりと、生き方を間違えながら、それを正す器用さも持ち合わせず、不器用に、いびつに、一生懸命に家族になろうとしていた。

その姿に涙が出るんですよ・・・。

世の中、まともな人間だけではないし、まともに生きられない人が正しい道を選べないというのは悲劇そのもの。彼らの持って生まれた性質もあるとは思うけど、彼らの育った環境が、そうせざるを得なくさせてしまった。ある意味で彼らは現代日本の、社会の、被害者でもあるような。そんな可哀そうな人たち。
生き方を間違えたり、そうせざるを得ないような環境で歪んだ育ち方をしていたって、その人たちも人を愛したり、愛されたり、「家族」という他人との絆を求めることは決して誰にも咎められることではないと思います。

だからと言って、彼らのしていた犯罪が、許されることではないのは確かなんですが。

「家族」の真実

父親役のリリーフランキーと母親役の安藤サクラが本当に婚姻関係にあったのかは分かりません。ただ、恋人同士であったのは間違いないかな。事実婚という可能性もありますね。
彼らは水商売の店員と客として出会い、そして安藤サクラの元旦那を(正当防衛で)殺した過去があり、その時も死体を埋めたりしていたようです。
ちなみにリリーフランキーは工事現場での仕事をしたりしつつ万引きや車上荒らしなどをしており、それを息子役の城桧吏に教えていました。安藤サクラはクリーニング店で働いていましたがクビになってしまいました。

 

樹木希林演じるおばあちゃんは、一軒家の主で、6万円ほどの年金受給者。
過去に自分の旦那を奪った女の家族にちょくちょく出向いて金銭的な援助を受けていたようです(ゆすっていた、と劇中では表現されていた)。

 

安藤サクラの妹役の松岡茉優はなんとそのおばあちゃんの旦那を奪ったという家族の二女。彼女がなぜ家を出たのか、なぜ風俗で働いているのか、など明らかにはされませんが、おばあちゃんが両親を訪ねた時、「二女はオーストラリアにいて、その生活を楽しんでいるようだ」というような説明をしていることから、家族は二女が失踪していることを世間には隠しているようです。
このことからも、松岡茉優もあまり家族内で愛を感じて育った、という感じではなさそうですね。
ちなみに松岡茉優も、自分の両親におばあちゃんがお金をもらっていたという事は知らなかったため、おばあちゃんと自分の関係も知らないまま暮らしていたのかもしれません。
何故、おばあちゃんは松岡茉優に一緒に暮らそうと言ったのか?それは、おばあちゃんも愛した男の血を引く孫と暮らすことで、疑似的な家族の絆を欲したのかもしれませんし、家族への復讐の一環だったのかもしれません。そこは謎のままです。

長男役の城桧吏は、家計の足しにするため、万引きの技を父親から教わっていました。どうやら小さい頃にパチンコ屋の駐車場に置き去りにされており、それをリリーフランキーが車上荒らしをする時に発見し、連れて帰った。という感じのようで、本当の家族のことは覚えていないようです。小さい頃からそばにいるので、彼が一番二人の息子として家族に近い存在だった事でしょう。

 

そしてそんな歪んだ偽りだらけの家族の形が壊れるきっかけになる少女が、佐々木みゆ演じる「ゆり」。彼女は両親にネグレクト(育児放棄)と虐待をされており、二月の寒空の中、家に入れてもらえず玄関先で一人で遊んでいたところをリリーフランキーが連れて帰る、という形で「家族」に参加します。
彼女の母親が「私だって産みたくて産んだわけじゃない!」と発言していたり、ゆりが居なくなった後でも捜索願を出していなかったことから、おそらく両親は彼女が「いなくなって良かった」と思ったのかもしれません。

「家族」崩壊のきっかけは長男の心境の変化

ゆりが家族の一員となり、兄と呼ばれ、少しずつ成長するにつれて「家族」の間違いに気付いた長男の城桧吏。

父親の話す矛盾や、自分のしていることの真実に気付き、「妹にこんなことをさせてはいけない」という罪悪感や使命感から、彼は自ら捕まる事で家族の間違いを正そうとします。

純粋な子どもであったからこそ、出来た選択かもしれません。

彼が好きでよく読んでいた、国語の教科書に載っていたスイマーという話がありましたね。小さな魚でも群れを成して大きな魚のフリをすれば、大きな魚を倒すことが出来る、というお話です。そして主人公のスイマーがみんなと違う赤い色をしていても、「目の役」をすることによって皆の役に立てるという話でもあります。
この話を読んでいた長男は、もしかしたら自分たち「家族」という大きな魚の正体が、実は小さな小魚だったという事に気付いてしまうという伏線だったのかもしれません。

彼が警察から逃げる時に飛び降りて足を骨折したことから、家族の事実が世間にも明らかになります。そして、各々が本来いるべきだった場所へと帰されるのです。

正しい場所でなら幸せになれるのか

社会的に本来いるべきと思われる場所へ帰された子ども達。
長男は本当の親の記憶が一切ないため施設へと入り、ゆりは虐待されていた親もとへ帰されます。

しかし、そこに本当に幸せはあるのか??という疑問を投げかけて映画は終わります。

この映画に出てくる警察は、目の前の問題にしか目を向けていないんです。
本当の事を話させるために、非情にも長男に「彼らはあなたを見捨てて逃げようとしていたのよ」なんてことを平気で伝えたりします。
確かに仕事としては正しいことをしているかもしれないけど、彼の気持ちを考えたらそんなこと簡単には伝えられないのではないか?と思うんです。でも、それも仕方がない。

だって「犯罪を犯すような家族の子どもがそこで幸せに暮らしていたはずがない」という先入観があるからこそ「彼らから引き離すべき」という考えで動いているんですしね。

そういう思い込みや、「犯罪を犯した」という表面的なところしか見ていない警察が、彼らをバラバラに引き裂く。

そのあと、家族の元に返されたゆりが本当に幸せになれるかなんて考えていないし、根本的な問題解決は何もなされていない。

この、最後の疑問符の投げかけ方も、あまり深く語らない是枝監督ならではの手法で、良かったと思います。

きっと、「”犯罪をおかした人々が家族の絆で結ばれる”ような話を美談として世界に発信しているこの映画は日本の恥を世界にさらしている」、「日本という国が誤解される」とかいう感想を言うひとたちもきっと、

登場する警察のように「犯罪を犯している」という表面上の問題にしか目が行っていないのでしょう。

その背景には一体何があるのか、もっと深く深くこの映画について考えてもらいたいなと、ちびぞうはひっそりと思ったわけです。

言霊の持つ力

言葉には、力があり、言葉にしていればそれは真実となる。と言われています。

今作では、「お父さん」「お母さん」と声に出して呼ばれたい、というリリーフランキーと安藤サクラの願いが、言葉にすることの大切さを物語っていますよね。本当に親だと思わなくてもいい、血がつながってないと分かっていても、そう呼ばれたい。それは、そう呼んでもらえたら、いつか本当の親子になれるような気がするから。

めちゃめちゃ切なくないですか。

最後、バスに乗って去っていく息子を走って追いかけるリリーフランキーの場面があります。
そして、バスの中でしばらく経ってから振り向く息子。その時、音声では聞こえませんが口が小さく動くのが確認できます。

その時多分、いやもう100%「お父さん」と口にしたと思われます。

真実を知り、彼らが自分にしてきたことの間違いを認めたうえで初めて「お父さん」だと認めた。この言葉だけで、リリーフランキーと安藤サクラが作ってきた家族にはちゃんと「絆」があったと証明されるようで、すごく嬉しかったんです。
崩壊して初めて本当の家族になった、という意味でもあるのかもしれませんね。

本当にずるい名シーン!!!!号泣。

まとめ

とにかく主演陣の自然な演技が素晴らしい。

脚本も素晴らしい。

安藤サクラがとにかく素晴らしい。彼女の出演作は『愛のむきだし』『贖罪(テレビドラマ)』『百円の恋』も全部大好きで、今作も大好きで、ちびぞうにとって”100%女優”であります!!!

干物女がボクシングに目覚める!映画『百円の恋』ネタバレ&感想

絶対に観て損はしないですよ、別に「絶対劇場で観て欲しい」というタイプの映画ではないのでDVDでも良いかもしれませんが、ぜひ一度は鑑賞してみてください!

ちびぞうは元々、是枝監督の作品はどれも可もなく不可もなくという感じでしたが、本作はすごく良かった!!ですから!苦手な人でも面白いと思えると思いますよ!!!

余談
そういえば舞台挨拶の時に、長女の恋人となった「4番さん」役の池松壮亮が参加したということで「ようやく”家族”に紹介できた」と語っていた松岡茉優のコメントにも涙がホロりしてしまいましたね・・・(笑)樹木希林がそのあと「将来性がない」とかって毒舌していたらしく、映画の外でもこういう役柄に合わせたコメントしてくれるのは本当に楽しくて好きです(笑)

 


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少女は国を救えるのか。映画『ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション』ネタバレ&感想

「第76回ハンガー・ゲームへようこそ」

どうもどうも、ちびぞう(@cbz_ewe)です。

途中でデッドプールの新作が始まったりして記事的に間が開いてしまいましたが、ハンガーゲームの最終章を観ましたので感想を書いていきたいと思います!!

果たして反乱軍の行方は!?そしてカットニスの恋はどうなるのか!!

そしてもう一つ、おそらくフィリップ・シーモア・ホフマンという名優の最期のシーンもこの映画でみられると思いますので・・・ファンは彼のファンは(ちびぞう含め)非常に複雑な気持ちですがちゃんと見届けましょう!!

【映画情報】

【原題】The Hunger Games: Mockingjay – Part 2
【制作国】アメリカ
【監督】フランシス・ローレンス
【脚本】ピーター・クレイグ、ダニー・ストロング、スーザン・コリンズ
【原作】スーザン・コリンズ
【製作】ニーナ・ジェイコブソン、ジョン・キリク
【製作総指揮】スーザン・コリンズ、ジャン・フォスター、ジョー・ドレイク、アリソン・シェアマー
【撮影】ジョー・ウィレムズ
【美術】フィリップ・メッシーナ
【衣装】カート&バート
【編集】アラン・エドワード・ベル、マーク・ヨシカワ
【音楽】ジェームズ・ニュートン・ハワード
【視覚効果監修】チャールズ・ギブソン
【出演([]内は役名)】

  • ジェニファー・ローレンス[カットニス・エバディーン]
  • ジョシュ・ハッチャーソン[ピータ・メラーク]
  • リアム・ヘムズワース[ゲイル・ホーソーン]
  • ウッディ・ハレルソン[ヘイミッチ・アバナシー]
  • エリザベス・バンクス[エフィー・トリンケット]
  • ジュリアン・ムーア[アルマ・コイン首相]
  • フィリップ・シーモア・ホフマン[プルターク・ヘブンズビー]
  • ジェフリー・ライト[ビーティー・ラティア]
  • ウィロウ・シールズ[プリムローズ・エバディーン]
  • サム・クラフリン[フィニック]
  • ジェナ・マローン[ジョアンナ・メイソン]
  • ナタリー・ドーマー[クレシダ]
  • スタンリー・トゥッチ[シーザー・フリッカーマン]
  • ドナルド・サザーランド[スノー大統領]

【公開日(日本)】2015年11月20日
【上映時間】137分
【配給】KADOKAWA
【映倫区分】G
【前作】少女は反旗を翻す。映画『ハンガーゲーム FINAL:レジスタンス』ネタバレ&感想
【IMDB】6.5/10.0  (およそ230,000人の評価)

【あらすじ】

カットニス率いる第13地区の反乱軍は、スノー大統領が支配する独裁国家パネムとの最終戦争に突入。カットニスは、ゲイル、フィニック、ピータらとともにスノー大統領暗殺作戦を決行する。しかし、カットニス抹殺に執念を燃やすスノーはその作戦を見抜いており、反乱軍は死のトラップや無数の敵に直面。カットニスはかつてない非道な選択を迫られることになる。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!)】

☆2.5/5.0

なんというか、こういうシリーズものの最終章は綺麗にまとめるのが難しいと思うんですけども・・・。わりと綺麗にまとまっていたかな?という感じ。

ただやっぱり盛り上がりは前作の方が良かったですね。

おおまかなストーリー

前回の直後、ピータに痛められた首のギプスを外すシーンから始まります!

(このシリーズは2の終わりからここまで、あまり間をあけずに繋がっています!)

首のギプスを外しても、声帯が腫れてるからうまく声が出せないカットニスが痛々しい!ここでもピータにされた洗脳の根深さがうかがえますね・・・。

カットニスはピータと話をしたいと求めるが止められる。
医者には暴れなくなったが、医者は他人だから故郷の誰かに会わせてみるらしい。まずはカットニスの妹、プリムが話をする。故郷(12地区)がなくなり家族も殺されたことを知り、カットニスのせいだと言い始め、条件反射で暴れ始るピータを見てショックを受けるカットニス。

スノー大統領に復讐したいから戦場へ出ると志願するカットニス。
このタイミングでなんでゲイルにキスするんすか!!!!!こいつめ!!!!!
第二地区での戦闘に参加する!山の中の要塞に立てこもっている二地区の皆さん。そこで、山を爆破して生き埋めにする、トンネルは残して民間人は逃がして降伏させる作戦を立てる。
降伏させようとした2地区の男に銃を向けられるが説得に成功。しかし結局、カットニスは撃たれてしまう。ここで

スノーは反乱軍をキャピトルにおびき寄せてゲームメーカーの罠にはめ、それを国民に見世物にしようと言っている。
カットニスへの恋してたことを忘れてしまったピータと会話するカットニスが辛そう。

反乱軍の基地内にて、フィニックとアニーの結婚式が執り行われる。
カットニスとピータの事を思うとせつなぁああああいいーーーーーーーーーー
スノーをこの手で殺すとジョアンナに話すカットニス。するとジョアンナが援護してくれるっぽいことを言ってくれたので基地から忍び出る事に。医療物資を届ける船に忍び込み、ゲイルもいる前線へ向かう!

一人でスノーを暗殺しようとしていたが、首相に狙いはバレており、結局カメラクルーと一緒にプロポ映像の撮影をすることに。

そこになぜか療養中(というか洗脳を解いてる最中の)ピータが連れてこられる!!!
なぜ解放されたの・・・

参加させて戦闘の中で味方だと認識させろって事らしい!!!
荒療治すぎてひどい!!

首相はカットニスを脅威に思ってるらしい。戦争が終わったら選挙なので、その時に大統領に選出されるのは自分ではなくカットニスになる可能性があるから。

夜にピータとカットニスが好きな色の話をするところがかなり泣けますよ!!!
記憶喪失になった恋人というとやっぱり冬ソナを思い出す・・・

キャピトルに侵入後すぐ、メンバーの一人が床の仕掛けを踏んでしまい、広場に閉じ込められて黒い水に襲われるという罠にハマる。そこでボッグス大尉も「上を信じるな」と言って死んでしまう。ボッグスにホロ(敵の仕掛けた殺人マシンがどこにあるか調べる装置)を使える権限を譲渡されたカットニス。新隊長に権限を渡せと言われて揉めかけたけどなんとか説得する。
メンバーの一人、双子の片割れが足を怪我したためもう一人の双子を残して移動。しかしすぐに政府軍がやってきて二人のいる場所を攻撃。その映像を見た政府軍はカットニスが死んだと思い込みその映像を放映する。
死んだことになってラッキーと地下を隠れて移動する。
すぐ監視カメラで生きてるってバレるんですけどね

大統領も持病?毒?で死にそうになっている。

地下道でミュットとかいう化け物に襲えわれてゴリゴリ数が減る仲間たち。
フィニックめちゃかっこいいいいい最期の見せ場を作って死んだね・・・あの結婚式は死亡フラグだったんだね・・・
パニックになったピータにカットニスがキスをしてなんとなく正気に戻す。
地下道を抜けてキャピトルのハンガーゲームの元スタイリストの家にかくまってもらう。

官邸に避難する市民にまぎれてカットニスとゲイルが二人で侵入しようと思ったけど「見つかりそう!!!」というところで反乱軍が襲って来る、官邸を守ろうとした政府が官邸前を爆破し扉前へ集まった子ども達も爆撃の被害にあってしまう。その時の爆撃でプリムが巻き込まれ死んでしまい、カットニスは保護される。

反乱軍は政府との戦争に勝った。スノー元大統領は捕虜に。
そして今は国の中が乱れていてまともに選挙できる状況ではないという理由からコインが暫定大統領に。コインは政府の幹部たちに対して大量の死刑を行う代わりに「キャピトルの子ども達でハンガーゲームを行う」という信じられない意見を言うもみんなが反対する。
カットニスは自分がスノーを処刑すると提案。

しかし彼女が処刑場で狙ったのは、スノーではなくコイン首相!!!だと思った~~

最後、捕らわれたカットニスの元へヘイミッチがやってきてプルタークからの手紙を読み上げる。そして新しい大統領が選挙で決まり、カットニスは故郷のおうちに戻ることができた。
ピータも戻ってくる!!!!!!

アニーはフィニックの息子を産み育て、カットニスの母親は医療班を率いていて、ゲイルは第2地区で大佐になったらしい。

そしてカットニスはピータと幸せな家庭を築いた・・・
ラスト、カットニスの優しい子守歌が流れて終わる

ハッピーエンドォ!!

恋の行方の結末は

胡散臭かったコイン首相が、最後のプリムが死んでしまった爆撃の首謀者だったんですねー。
そしてその計画を知りつつ彼女に従ったゲイルも、カットニスに見限られてしまうんですねーーー。

ゲイルも故郷の人達を殺されてから、復讐の鬼になってしまい、政府を、スノー大統領を倒すためにはやり方を選ばないという感じになってしまったんでしょうね。

まぁ、そんなエピソードがなくてもピータが選ばれるのは分かっていたけどね!!!

ゲイルは故郷の幼馴染であり初恋の人って立ち位置の人だったんですけども、あまりにも何もしなかったので、もう少しカットニスの心を揺さぶる行動をしてくれても良かったかなぁ・・・。最後の方なんか完全に

「もうピータのこと好きなんだろ?分かってるよ」

って感じで女々しくなってたしね・・・。

なんだかんだでハッピーエンドで、ピータが幸せになれて本当に良かった・・・。

一番の見どころは

プロポ映像の撮影隊に混ざったピータが夜、カットニスに何が本当のことか、と問いかけるシーンが最高に泣けます!!!!!

昔、何気なく話したピータの好きな色や、靴紐の結び方や、彼がどういう人間だったのかを話してあげて、それは真実よ。と教えてあげるカットニス・・・。

どんな色が好き?という話は以前、二人でしていた何気ない会話の中にあった台詞なので

伏線だったのねーーー!!!と感動しました・・・。

ただ単に失った記憶を取り戻させるというよりは、彼が信じられることから少しずつ教えてあげて、洗脳された状態でも、また一からカットニスの事を信じられるようにした・・・という脚本が良かったです。

カットニスはなぜ最後あの選択をしたのか

スノー大統領ではなく、コイン首相を殺したのか、というところですね。

首相は元から胡散臭い人だったけど、結論から言えば「第二のスノー」になりそうな人材だったからということでしょう。

子ども達(プリム含め)を爆撃で死なせる計画を立てたり、死刑の代わりにキャピトルの子ども達でハンガーゲームしようとか言い始めたり、大統領は選挙で決めるって言いつつ自分を暫定大統領にしたいとか。
カットニスが選挙で邪魔になる予想も立てていたので、もしかしたら暗殺するつもりもあったかもしれませんね。

スノーはもう病気で老い先短いし、彼をわざわざ殺すのではなく、未来のスノーになり得る人物を殺せるタイミングで殺しておいた、という感じだと思います。
本格的にコインが政権を握ってしまったら、また暗殺するの大変ですしね。

まとめ

当初の、子ども達が殺し合うハンガーゲームの片鱗は全くなくなってしまい、最終的には政治的な戦争に発展していってしまいましたが・・・自然な流れだったので良かったかな。ちびぞう的には。

ピータとゲイルの間で揺れる恋心・・・の部分はぶっちゃけ、要らなかったのでは?と思ってしまいますけども(笑)
だってあまりにもゲイルの分が悪すぎるんだもんんんn

 

ちなみに、最後のプルタークからの手紙のシーン。きっと撮影完了に間に合わずホフマンさんが亡くなってしまったため、本来であれば面会するシーンを手紙のシーンに置き換えたんだと予想しています。
うう、切ない。ホフマンさんが最後にカットニスに直接話をしに来るシーンは、とても良い場面になっていたと思うんですよね。

それが、仕方のないこととは言え、非常に惜しく思えました。
ホフマンさんのご冥福をお祈りいたします。

 

若くして反乱軍のシンボル、マネシカケスになったカットニスを演じたジェニファー・ローレンスの演技は本当に素晴らしかったです。彼女のハスキーな声も見た目も大好き!!彼女のファンなら楽しめること間違いなし!!

最近の彼女の映画ですごく面白かった『レッド・スパロー』の記事を紹介しておきますね!!

美しき、国家の武器。映画『レッド・スパロー』ネタバレなし感想

 

 


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画像引用元:映画.com

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俺ちゃんカムバック!映画『デッドプール2』ネタバレ&感想

「これは”ファミリー”映画だって言ったでしょ?」

マーベル界の異端児、またもやりたい放題ーーーー!!!!ってことでね、ちびぞうは初日にデップ―ちゃん観て来ました。

いつものことながら原作は未読で(何冊か持ってるくせにまだ読んでないという・・・)、一応前作もおさらいしてから観に行きましたが、特に1を観ていなくても大丈夫かもしれません。

どこの映画館にもいると思うんですけど、デップーいました。

今回はアベンジャーズのサノス役で大暴れしていたジョシュ・ブローリンがケーブルという役で大暴れしているんですが、サノスからもお祝いが来ていますね(笑)

パンフはこんな感じ。

B5より大きくてA4よりは小さいような、そんなサイズ感。44Pで税抜き667円。前作のスマッシュヒットでお財布に余裕があったにも関わらず、世界観を守るために今作も低予算気味で作ったというエピソードに見合った感じの控えめなパンフ(笑)

ネットでも買えますよー

【映画情報】

【原題】Deadpool 2
【制作国】アメリカ
【監督】デヴィッド・リーチ
【脚本】レット・リース&ポール・ワ―ニック、ライアン・レイノルズ
【製作総指揮】レット・リース&ポール・ワ―ニック
【製作】サイモン・キンバーグ、ローレン・シュラ―・ドナー、ライアン・レイノルズ
【撮影監督】ジョナサン・セラ
【視覚効果スーパーバイザー】ダン・グラス
【プロダクション・デザイナー】デヴィッド・ショイネマン
【衣装デザイナー】カート・スワンソン、バート・ミューラー
【編集】エリザベット・ロナルドティア、ダーク・ウェスターヴェルト、クレイグ・アルパート
【音楽】タイラー・ベイツ
【オープニング・テーマ曲】セリーヌ・ディオン
【出演([]内は役名)】

  • ライアン・レイノルズ[ウェイド・ウィルソン/デッドプール]
  • ジョシュ・ブローリン[ケーブル]
  • モリーナ・バッカリン[ヴァネッサ]
  • ザジ―・ビーツ[ドミノ]
  • ジュリアン・デニソン[ラッセル/ファイアーフィスト]
  • T・J・ミラー[ウィーゼル]
  • レスリー・アガムズ[ブラインド・アル]
  • ブリアナ・ヒルデブランド[ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド]
  • 忽那汐里[ユキオ]
  • カラン・ソーニ[ドーピンダー]
  • ステファン・カピチッチ[コロッサス]
  • エディ・マーサン[理事長]
  • ジャック・ケシ―[ブラック・トム]

【公開日(日本)】2018年6月1日
【上映時間】120分
【配給】20世紀FOX映画
【映倫区分】 R15+
【前作】デッドプール
【IMDB】8.1/10.0  (およそ122,500人の評価)

【あらすじ】

最愛の恋人ヴァネッサを取り戻し、お気楽な日々を送るデッドプールの前に、未来からやってきたマシーン人間のケーブルが現れる。ヴァネッサの希望を受けて良い人間になることを決意したデッドプールは、ケーブルが命を狙う謎の力を秘めた少年を守るため、特殊能力をもったメンバーを集めたスペシャルチーム「Xフォース」を結成するが……。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!)】

☆2.7/5.0

うーーん今作もメタ要素いっぱい!!!!

というかもうメタ要素85%くらいない?

『レディプレイヤー1』でいかにキャラクターを探すか、別映画やアニメのパロを探すか、に心血注いで観たように、今作ではいかにデップーの放つ台詞の中のメタ要素に気付けるかどうか?が面白さにだいぶ影響しているように感じます。

ゲームを愛するあなたのための映画『レディ・プレイヤー1』ネタバレ&感想

とはいえ、デップーの誕生秘話そして復讐劇がメインだった前作に比べ、最愛の彼女ヴァネッサを亡くし絶望のどん底から一人の少年を救おうとすることで心の居場所を探し出す・・・というハートフルウォーミングな内容に変化しているので、デップーの新たな一面も見られ、さらに笑いながらも涙がジワる!!!という不思議な感じに仕上がっています(笑)

もちろん、そんなお涙頂戴な展開は最後の最後でデップーに吹き飛ばされてしまうんですけど!!!

おおまかなストーリー

ヴァネッサと子どもを作って家族になろう!と話していた矢先、殺し屋に彼女を殺されてしまう!

絶望して自殺を試みたデップー、爆破でバラバラになるもコロッサスに回収されて「恵まれし子らの学園」で保護される。

エックスメンの見習いとなって現場に駆け付けるデップー。そこではミュータント養護施設で虐待を受けたラッセル(ファイアーフィスト)が施設職員に復讐しようと暴走していた!

虐待していた施設職員を銃殺したデップー。ラッセルと共に「アイスボックス」と呼ばれるミュータントの犯罪者を収容する刑務所へ入れられる。刑務所でラッセルに懐かれたデップーだったが冷たくあしらってしまう。

そこへ、未来からやってきた「ケーブル」という男が二人を襲う!彼は未来で成長したラッセルに家族を殺されてしまったらしい。ケーブルは自分の家族を救うため過去に戻り、ラッセルが殺しの味を覚える前に殺そうとしていた。

ケーブルとの戦闘で死にかけたデップー。あの世への入り口でヴァネッサと対話し「あの子どもを救わねば」と立ち上がる。

刑務所から脱出したデップー。ラッセルを救うために超能力者を募集してチームを組む。(しかしヘリから着地した時点でドミノ以外は全滅)

刑務所内で一番強いジャガーノートと手を組んでいたラッセル。ジャガーノートが大暴れし、デップーもケーブルも敵わない。

デップーの元へケーブルがやってきて手を組もうと言ってくる!ラッセルを殺すと言うケーブルに、デップーは彼が殺人鬼になる前に説得するから30秒くれと頼む。
エックスメンからもコロッサスを誘って、ジャガーノートと共に養護施設を破壊しに向かうラッセルを止める最終決戦が始まる!

刑務所で使う”能力を無効化する首輪”をはめてラッセルを説得しようとするデップー。ケーブルの撃った弾からラッセルをかばって代わりに撃たれるデップー。そこでラッセルは心を入れ替え、ケーブルの家族も蘇るが、デップーは死んでしまう。

あと一回しか使えないというタイムトラベルのアイテムを使って時間を巻き戻すケーブル!(本当は自分が元の時間軸に戻るための一回だった)戦いへ向かう場面に向かい、デップーの胸にコインを仕込む。撃たれたデップーはコインで命を救われる。

壊れたタイムトラベルのアイテムをエックスメンが修復し、それを使ってデップーがヴァネッサを救ったり、全滅した仲間たちを死なないように導いたり、『X-MEN ZERO ウルヴァリン』の時間軸に戻ってウルヴァリンと話をしたり、『グリーン・ランタン』に出演しようとするライアン・レイノルズの頭を撃ちぬいたりとやりたい放題して映画は終わる。

ここだけは注目して欲しい!

『X-MEN』シリーズ本編で絡むことはないと思われますが、世界観はX-MENと繋がっているので、そちらも頭に入れておくとよりデップーが楽しめるでしょう!!

以下はちびぞう的に面白かったパロまとめ

  • 監督が『ジョン・ウィック』の人だったことから、オープニングロールでの監督の欄に「ジョン・ウィックで犬を殺したやつ」と書かれていた
  • ウルヴァリンフィギュア、そしてラストでウルヴァリン本人の登場!!
  • 恵まれし子らの学園にて、X-MENメンバーの1~2秒ほどの出演!ビーストと、クイックシルバーを確認しました!!!(5、6人はいたけど時間が短すぎて他のメンバーは分からなかった)
  • プロフェッサーXの使うセレブロや車椅子をデップーが使うシーンがある
  • デップーが募集した新メンバーの中に「バニッシャー」という透明人間がいて、その正体はなんとブラッド・ピット(笑)バニッシャーが電線で感電する一瞬、顔が出るんですけど、それがブラピだったのでもう衝撃でした(笑)
  • 『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』『ムカデ人間』などなど映画の名前がたくさん出てきます!(ムカデ人間の出来が最悪とか言ったのは絶許)
  • ケーブルに対して「サノス・・・」と呼んだデップーの口をケーブルが塞ぐシーン(ケーブル役のジョシュ・ブローリンはアベンジャーズでサノスを演じている)

もうあんまり思い出せないんですけど、これ以上にもたーーーーーーくさんのパロやメタ発言があるんでいくつ分かるかな?って感じで観ると楽しい!

ちびぞうが個人的に気に入ったのは「ドミノ」という新キャラ
彼女の超能力はなんと「ラッキー」ただ単に運がイイだけ、という能力なんですけど、これが地味にすごいんです(笑)

ピタゴラスイッチのように彼女の通る場所だけはギリギリセーフで障害物が避けていく・・・って感じで(笑)彼女の活躍をもっと観たいなぁ・・・。

まとめ

楽しいには楽しいんですけど、個人的には1を観た時のような「これ面白い!!」という感動は少なめでしたね・・・デップーちゃんというキャラそのものに慣れてきているのもあると思いますが。

あとは本当にメッタメタなこの内容、あんまり映画を観ない人が観ても楽しめるのかどうかもう怪しいな?というレベルのような気がしますね。

それとデップーちゃんが第四の壁を越えて観客や撮影陣に声をかけて来まくりなので、脚本を追いかけつつもなんか映画ではないような不思議な感覚になってきて

「今、自分は何を観ているんだろう」

という気持ちになってしまったり・・・なんだかよく分からない映画でした(笑)

続編、多分出ると思うんですけどちびぞう的にはもーーーーすこし映画観ない系の人にも優しいつくりにしていただければな!!と思う次第であります!!!

 

 


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少女は反旗を翻す。映画『ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス』ネタバレ&感想

世界の運命は、一人の少女に託された―――

はい、どうもちびぞう(@cbz_ewe)です!

前回に引き続き、ハンガー・ゲームの三作目の前編を観ていきます!

反乱軍がついに動き出す!!という事でですね、今までよりもサバイバルゲームらしさは薄れてだいぶ政治色の強い作品になってきています。

役者陣には今作から『アリスのままで』や最近だと『キングスマン:ゴールデン・サークル』にも出演していたジュリアン・ムーアが参戦!反乱軍を率いるコイン首相を演じます。

待望の新作は成功か失敗か。映画『キングスマン:ゴールデン・サークル』ネタバレ&感想

それと今までノーマークでしたが、ゲイル役のリアム・ヘムズワースは『マイティ・ソー』のソー役で有名なクリス・ヘムズワースの実弟らしい!!!知らなかった!でも言われてみれば似ていますね!!

雷神ソー、爆誕!映画『マイティ・ソー』ネタバレ&感想

フィリップ・シーモア・ホフマンの活躍にも期待したい!
今作は、色んな意味で切ない作品になるかも・・・。

【映画情報】

【原題】The Hunger Games: Mockingjay – Part 1
【制作国】アメリカ
【監督】フランシス・ローレンス
【脚本】ダニー・ストロング、ピーター・クレイグ
【原作】スーザン・コリンズ
【製作】ニーナ・ジェイコブソン、ジョン・キリク
【製作総指揮】スーザン・コリンズ、ジャン・フォスター、ジョー・ドレイク、アリソン・シェアマー
【撮影】ジョー・ウィレムズ
【美術】フィリップ・メッシーナ
【衣装】カート&バート
【編集】アラン・エドワード・ベル、マーク・ヨシカワ
【視覚効果監修】チャールズ・ギブソン
【音楽】ジェームズ・ニュートン・ハワード
【出演([]内は役名)】

  • ジェニファー・ローレンス[カットニス・エバディーン]
  • ジョシュ・ハッチャーソン[ピータ・メラーク]
  • リアム・ヘムズワース[ゲイル・ホーソーン]
  • ウッディ・ハレルソン[ヘイミッチ・アバナシー]
  • エリザベス・バンクス[エフィー・トリンケット]
  • ジュリアン・ムーア[アルマ・コイン首相]
  • フィリップ・シーモア・ホフマン[プルターク・ヘブンズビー]
  • ジェフリー・ライト[ビーティー]
  • スタンリー・トゥッチ[シーザー・フリッカーマン]
  • ドナルド・サザーランド[スノー大統領]
  • ウィロウ・シールズ[プリムローズ・エバディーン]
  • サム・クラフリン[フィニック・オデイル]
  • ジェナ・マローン[ジョアンナ・メイソン]
  • マハーシャラ・アリ[ボッグス大佐]
  • エルデン・ヘンソン[ポラックス]
  • ナタリー・ドーマー[クレシダ]
  • エバン・ロス[メッサラ]
  • ウェス・チャサム

【公開日(日本)】2015年6月5日
【上映時間】122分
【配給】KADOKAWA
【映倫区分】G
【前作】少女は再び戦場へ。映画『ハンガー・ゲーム2』ネタバレ&感想
【次作】ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション
【IMDB】6.7/10.0  (およそ357,100人の評価)

【あらすじ】

記念大会として特別に開催された第75回「ハンガー・ゲーム」の闘技場から危機一髪で救出されたカットニスは、滅亡したとされていた第13地区の地下にある、反乱軍の秘密基地に収容される。そこでコイン首相率いる反乱軍は、スノー大統領が絶対的な権力を握る独裁国家パネム打倒に向けた準備を進めていた。カットニスも革命のシンボルとして反乱軍とともに戦うことを決意するが、スノー大統領はピータを人質にし、反乱の芽を摘み取ろうとする。反乱軍はピータ救出作戦を決行するが……。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!)】

☆2.7/5.0

これまでの作品を観ている前提で書いていきますので今作のネタバレ=今までの作品のネタバレにもなりますからね!!!注意してくださいね!!!

 

さて、前作のラストは記念年のゲーム自体が反乱軍に仕組まれていたものだった、革命だった!というところで終わっていましたね~。
そこから完全に地繋ぎの形で、鎮静剤を打たれたカットニスが目覚めるところから始まっています。

12地区出身の元ゲーム優勝者で教育係のヘイミッチ、お世話係のエフィー、元ゲーム・メーカーのプルターク、同じく12地区出身の幼馴染でピータの恋敵ゲイル、前回のゲームで仲良くなった歴代優勝者のフィニックなどなど見慣れたメンバーが続々と登場します。

新キャラとしてはジュリアン・ムーア扮するコイン首相が登場します。
何やら疫病で夫と子どもを亡くした過去がある哀しい女性のようなんですが・・・どうにもこの人、うさんくさい。(笑)

滅ぼされていたと思われていた13地区が実は反乱軍の隠れ家になっており、今作はそこで保護され、国全体にプロパガンダ映像を送ったりするカットニスの生活や、捕虜となったピータがキャピトルのアイコンとして利用される様子などが描かれます。

多分、この辺りで「ピータに会いたい!!!!」と切なくなる女性客が増加するはず。

ちびぞうはそうでした。

少しコミカルで笑えるシーンも

大きな戦いに備える位置の作品だからか、今までの作品よりも笑いを狙ったシーンが多かったように感じました。

プロパガンダ映像を撮ろう!と言ってカットニスに台本を読ませるんですけどそれがへったくそなのがすごく可愛い。台詞を下手に読む演技も上手い!!さすがのジェニファー・ローレンス嬢です。

個人的にはカットニスのお世話係をしていたエフィーのシーンが特に面白くかったです!!!

元々、キャピトルの市民だった彼女。反乱軍へ自ら赴いて仲間になったようですが、今までの派手でオシャレな生活から一転、灰色のツナギを着せられて不満たらたらです(笑)

「大体どこでも幹部にはあるはずでしょ!横流しが!ここは規則が厳しすぎるのよ!」

と騒ぐ彼女が可愛い(笑)

地味な服しか着られない中で彼女なりのオシャレをしているところも注目です。

それから、衣装で思い出しましたが今作は毎回カットニスの派手で奇抜でオシャレな衣装が印象的なんですよね。

今作でも、前作で殺されてしまったデザイナーのシナの遺したノートを元に、カットニスの反乱軍のシンボル”マネシカケス”の新しい衣装も披露されますのでそちらもチェック!!

ピータの安否は?恋の行方は?

今までの2作で散々、ゲイルなのかピータなのかフラフラフラフラしていたカットニスでしたが、そろそろ、本人的にも周り的にも「ピータが好きそう」って感じが見えてきましたね。

というかそうでなければピータが可哀そうすぎるけどね!!!

今作では捕虜となったピータが拷問を受けながらキャピトルの国内放送に出演させられていて、衣装や髪型はバッチリ決まっているのに顔がどんどんやつれていくのが本当に可哀そうで辛くて・・・。

ピータかカットニスかを選んで救ったという反乱軍に怒りが湧く気持ちもわかります。
(反乱軍のシンボルとしての彼女に価値を見出し、ピータを救おうとした首相に反対してプルタークがカットニスを救うのを選んだと話していましたね)

ラスト付近で救出部隊が組まれピータは無事に救出されますが、彼はトラッカー・ジャッカーという殺人蜂の猛毒を使って「カットニスは敵だ、悪だ」と洗脳されてしまっていて、せっかく感動の再会か・・・!?と思ったのに、ピータはカットニスを襲ってしまうんです・・・!!!

そしてそこで映画が終わる・・・。

せ、切ない!!!!!!!泣ける!!!

(でもなんとなく冬ソナのような展開だなぁとうっすら思ったりして)

でも、こうなったなら確実に最後にカットニスと結ばれるのはピータだなって思いますね。安心。

まとめ

シリーズ追うごとに面白くなくなる作品が多い中、今作は回を増すごとに盛り上がっていく感じがしますねーーーーー。

あとはもう終わり方がどうなるのかどうか。というただそれだけって感じです。

元々のハンガー・ゲームが楽しくて観てた人からしたらこの辺りでもうハンガー・ゲームしなくなるので、面白くないと思うかもしれませんが・・・まぁでもそういう最初の設定は段々変わっていきますよね。メイズ・ランナーでも迷路してるの最初だけだし。

 

個人的に、フィリップ・シーモア・ホフマンがこの映画のクランクアップ手前で亡くなってしまたということで、いつ出番がなくなってしまうかハラハラしながら観ていました。
今作ではちゃんと最後までいたよ・・・!良かった!!

エンドロールの時に「フィリップ・シーモア・ホフマンに捧ぐ」という追悼のメッセージが出たのでそこでもう涙腺がやられてしまいました・・・。

ホフマンさんのファンなら彼の最期の作品ですので絶対に観ましょうね!!!!

最後の最後まで素敵な俳優さんですから・・・!!!

脱線しました、ここまで読んでいただきありがとうございました。ちびぞうでした。

 

 


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か行

少年が隠した哀しい真実とは。映画『怪物はささやく』ネタバレなし感想

「四つ目はお前が話せ。お前の真実を話せ」

ガンで余命いくばくもない母親と二人暮らしする少年のところへ、ある日やってきたバケモノ。
化け物は、お話を聞かせる代わりに最後はお前がお話をしろと言ってくる・・・

もうね、これ、予告編だけ観てもすっっごく面白そうなんですよ・・・

『パンズラビリンス』の製作陣が手掛けたダークファンタジー!というだけで心躍りますね!!
お話は絵本ぽい墨絵?水彩画?のアニメーションになっていてとってもハイセンス。

主演のコナー役には1000人の中から選ばれた新星ルイス・マクドゥーガルくん!

怪物の声には『96時間』などのリーアム・ニーソン!

ギャガさんの公式サイトはこちら

【映画情報】

【原題】A Monster Calls
【制作国】アメリカ、スペイン
【監督】J・A・バヨナ
【脚本/原作】パトリック・ネス
【製作】ベレン・アティエンサ
【製作総指揮】パトリック・ネス、ビル・ポーラッド、ジェフ・スコール、ミッチ・ホーウィッツ、ジョナサン・キング、パトリック・ワックスバーガー、エンリケ・ロペス・ラビニュ、ジスラン・バロワ、アルバロ・アウグスティン
【撮影】オスカル・ファウラ
【美術】エウヘニオ・カバレロ
【編集】ベルナ・ビラプラーナ、ジャウマ・マルティ
【音楽】フェルナンド・ベラスケス
【出演([]内は役名)】

  • ルイス・マクドゥーガル[コナー・オマリー]
  • フェリシティ・ジョーンズ[エリザベス・クレイトン(母親)]
  • シガニー・ウィーバー[クレイトン婦人(祖母)]
  • トビー・ケベル[リアム・オマリー(父親)]
  • リーアム・ニーソン[怪物(声)]
  • マックス・ゴールズ[5歳のコナリー]
  • ジェイムズ・メルヴィル[ハリー]
  • ジェラルディン・チャップリン[校長]

【公開日(日本)】2017年6月9日
【上映時間】109分
【配給】ギャガ
【映倫区分】G
【IMDB】7.5/10.0  (およそ61,350人の評価)

【あらすじ】

裏窓から教会の墓地が見える家で難病の母と暮らしている少年コナー。ある晩、彼の前に怪物が現われ、これから3つの「真実の物語」を語ること、そして4つ目の物語をコナー自身が語るよう告げる。しかもその内容は、コナーが隠している「真実」でなければならないという。嫌がるコナーをよそに、怪物は夜ごと現われては物語を語りはじめる。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレなし)】

☆3.9/5.0

号泣ですよぉおおお!!!!!

号泣必至ですよぉおおおお!!!!!!

 

いや、ちびぞうはだいぶ涙もろいので仲間内で「泣いたよ」と言っても「またか」という反応をされてしまうのですけども、いやでも、泣いた作品の中でも特に感動するものとかもちゃんとあってですね!

これがそれだよぉおおおおお!!!

あえてネタバレなしで!

こういう作品はですね、どんでん返るサスペンス!とかよりもずっとネタバレしたくないんです!

だって最初の感動を味わって泣いて欲しいんだもの・・・

 

ダークファンタジー好きなら絶対好きになる

この曇りの日のような暗い雰囲気、絵本からそのまま飛び出してきた感じのアニメーション。
少し怖い感じがして、すごく雰囲気が良いです。

子どもがというよりは大人が子供時代を思い出したり、自分の親について想いを馳せたりできる作品だと思います。

3つのファンタジーなお話もダークな内容で決してハッピーではないんだけど、それが何を示しているのか?というのも分かるととても心に響くし、最後の最後に語られる少年の”秘密”というものを引き立てる役目をしていて、すごく上手です・・・!

主演の子の演技を堪能して欲しい

ちょっぴり爬虫類っぽい感じの特徴的な顔が印象的なルイスくん。

素直な子どもだった頃を終え、反抗期も始まるような少年期の終わり。大人たちの言う言葉の裏側や、信じたくない過酷な現実も見えてくる時期の、複雑な心境を非常に繊細に演じています!!

観客は彼と一緒に怪物から学び、自分の心を見つめ直し、最後の最後には一緒に叫びそして号泣する。

そんなラストを迎えること間違いなしです。

 

まとめ

お話的には、母親の病気が悪化し、一緒に暮らしたくない祖母の元で暮らさねばならず、父親は離婚していて遠くにいて新しい家庭を築いているので自分がそばに行けるわけではない。
母親と二人で生きていたかったのに、それを病が引き裂いてしまう。

そんな少年の生活と、決められた時間にやってくるバケモノが語るお話が交互に描かれるシンプルな構成。

怪物は何のためにやってくるのか?に注目して観てもらいたい。

怪物がやってくる時間にも意味があるので、そこにも注目してもらいたい!!

原作になった絵本はちびぞうは読んだことなかったんですが、結構有名で読んだことあるという人もチラホラいらっしゃるみたいですね。

 

 

ちびぞうも読んでみたい!!!!

 

 

 


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画像引用元:映画.com

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ま行

イタリア×日本のヒーロー誕生!映画『みんなはこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』ネタバレ&感想

「皆を―――救って」

どうもこんにちは、こんばんはちびぞう(@cbz_ewe)です!

見始めるまで知らなかったんですが、こちらの作品、なんと、日本で1975年に放映されていたテレビアニメ「鋼鉄ジーグ」をモチーフにしているというイタリア版のヒーローもの!

劇中にもばっちり「鋼鉄ジーグ」の映像も出てきますし、主人公がアニメの登場人物の名前である「ヒロシ」と呼ばれたりなど、明らかにモチーフにしているのが分かります。この邦題もカッコよくて良いなぁと思ったんですが、どうも監督自らが訳した邦題らしいです!!すごい!!日本愛に溢れている!!

ちびぞうは全く知らないアニメですが、やっぱり日本愛を感じる作品は嬉しいですね~。

公式サイトはこちら

【映画情報】

【原題】Lo chiamavano Jeeg Robot
【制作国】イタリア
【監督/製作】ガブリエーレ・マイネッティ
【脚本】二コラ・グアッリャノーネ
【撮影】ミケーレ・ダッタナージオ
【美術】マッシミリアーノ・ストュリアーレ
【衣装】メリ・モンタルト
【編集】アンドレア・マグオーロ
【音楽】ガブリエーレ・マイネッティ、ミケーレ・ブラガ
【出演([]内は役名)】

  • クラウディオ・サンタマリア[エンツォ/ヒロシ]
  • イレニア・パストレッリ[アレッシア]
  • ルカ・マリネッリ[ジンガロ]
  • ステファノ・アンブロジ[セルジョ]
  • マウリツィオ・テゼイ[リッカ]
  • フランチェスコ・フォルミケッティ[スペルマ]
  • ダニエーレ・トロンベッティ[タッツィーナ]
  • アントニア・トルッポ[ヌンツィア]
  • サルボ・エスポジト[ビンチェンツォ]
  • ジャンルカ・ディ・ジェンナー[アントニオ]

【公開日(日本)】2017年5月20日
【上映時間】119分
【配給】ザジフィルムズ
【映倫区分】PG12
【IMDB】7.1/10.0  (およそ10,000人の評価)

【あらすじ】

ふとしたきっかけで超人的なパワーを身につけたチンピラのエンツォは、世話になっていたオヤジが殺され、アニメ「鋼鉄ジーグ」の熱狂的なファンである娘のアレッシアの面倒を見る羽目になる。超人的な能力を持つエンツォを「ジーグ」の主人公である司馬宙とダブらせて慕うアレッシアを前に、パワーを私利私欲のために使っていたエンツォは、彼女を守るため正義に目覚め、互いにほのかな愛情が芽生えていく。そんな2人の前に、闇の組織のリーダー、ジンガロが立ちはだかる。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレもあるよ!)】

☆4.1/5.0

ちびぞうはこの映画、好きなんですよ~~~~~~。

とっても画面が暗くて主人公も陰気だしヒロインは頭がおかしいしで決して娯楽映画ではないんですけど、でもすごくアーティスティックで愛に溢れていて愛しい映画なんです!!!!

哀愁と悲哀たっぷりの主人公がイイ

盗みを働き男たちに追われている主人公エンツォ。川に逃げ込むと、そこに廃棄されていた核物質のドラム缶にはまってしまい、全身に放射能物質に浸かってしまう。

というオープニングのシーンから始まり、ちょっと体調を崩したあと彼は

放射能物質の影響で肉体強化されちゃいます!!!

9階の高さから落ちても平気だし、鉄も変形させられるほどに怪力だし、傷もすぐに治っちゃいます。(しかし鋼鉄のような体かと思いきや、刃物では切られてしまうし、切断された指とかはくっつかない)

しかしスーパーパワーをゲットしたからと言って、エンツォは突然正義に目覚めたりはしないんですよーーー!!!

そこがイイ!!!

ATMをまるごと盗んだり現金輸送車を襲ったりして悪いことをする。そしてお金を溜め込む。
溜め込んだお金で引っ越したりもしないし、くたびれたアパート住まいのまま、豪華なご飯を食べるでもなく好きなヨーグルトを大量に買い占めて、巨大なスクリーンを買い、その画面でアダルトビデオを観る、という今までの生活に毛が生えたような感じの事をするんですよ・・・(笑)
なんだろう、金は最低限生きていくために必要で、最低限生きるとは彼の中で「雨風しのげる家がある/ヨーグルトを食べる/AVを観る」くらいのもの。その最低限の生活を維持するためだけに金を盗んだ・・・そんな感じがします。つまり、彼自身は彼の人生に何も展望がなく、夢ややりたいことがあるわけでもない。超人的な能力を手に入れたとしても、それは何も彼の生き方を変えるきっかけにはならなかった・・・。

ならば、何が彼を変えるのか!?

それはヒロイン、アレッシアの存在。
同じアパートに住んでいたギャング一味のおっさんに盗んだ時計とか売って生活していたエンツォ。そのおっさんが麻薬密売の時に死亡。彼の家には一人娘(アレッシア)がいて、行き場がなくなった彼女は顔見知りだったエンツォの周りをうろつくようになる。

アレッシアは母親を亡くしてから精神を病み、日本のアニメ「鋼鉄ジーグ」の世界観の中にどっぷりと入りこんでしまってまともに会話が出来ないような感じ。
彼女はエンツォの超人的なパワーを見て「あなた、シバ ヒロシね!」と鋼鉄ジーグの主人公の名前で呼び始める。最初は困惑していたエンツォだったが、彼女の持っていたアニメのDVDを観たことで一緒にハマってしまい、DVDセットを買ってしまう。(ここらへんすごく可愛い)

同じものを観て同じものを好きだと感じたり、同じ時間を共有して、彼女のピュアな心に触れていくうちに、エンツォは次第に彼女を愛するようになる。

廃遊園地へ彼女を連れて行って、動かなくなった観覧車に乗せて、エンツォが自力で観覧車を回してあげるシーンとか最高に可愛くてロマンチックだし、いい雰囲気になったらパニックになってしまうアレッシアを抱きしめる二人の姿に鋼鉄ジーグのアニメの画面がかぶっていたりするのがすごくアーティスティックで素敵!!!!!!

孤独で盗むことでしか生きていけなかったこの情けない冴えない男がですよ。
輝き始めるわけですよ。アレッシアに時々見せる笑顔が切なくて愛しいわけですよ。

しかもきっと今まで女性を愛したことなんかなかったものだから関わり方も愛し方も知らない。どうしたらいいの?って

そんな矢先!!!!悲劇は起きてしまうんですねーーーーーー。

ヒーロー映画にはつきもの。ヴィラン(敵)の登場ですね。それまでただのギャングのチンピラっぽかったジンガロ(しかし無駄に運がよく死なない)が、エンツォのパワーに目を付け、アレッシアを人質にしてそのパワーの秘密を教えろと迫ってくる。
そして逃げ出そうとしたアレッシアは銃弾に倒れ、最期に「皆を救って」とエンツォに言い残す

かたやジンガロはエンツォと同じ川で同じ核物質に浸かり、同じような超人パワーを手に入れてしまう。球場で爆弾テロを仕掛けようとするジンガロをエンツォは止めに行き、最後に一対一で戦って勝つ。

このラストの場面、エンツォは爆弾を持って必死に走るんですよ。出来るだけ人の少ないところへ、出来れば川の中へ、と走る。このシーンがオープニングの彼の走る姿とリンクするんです!!!

オープニングでも彼は必死に走っていた。しかしそれは、自分の身のため。盗んで捕まらないようにと必死に走っていた。
しかし!!このラストの走りは違う。爆発まで5分を切っている爆弾を小脇に抱え、アレッシアの言葉を胸に「誰かを助けよう」と走っている!!同じ川辺を走るシーンですが、全く意味合いが違うんです。

こんなに分かりやすく成長してくれる主人公も珍しいというか、すごく感動しましたね。

エンツォのキャラクターが本当に素晴らしく、彼の生き方の描き方も本当に良かった。

ヒロイン、アレッシアの魅力

彼女はちょっと外見が、美人なのか不細工なのかちょっと場面によってコロコロ変わる不思議な女優さんでして・・・(笑)しかしそれが魅力の一つと言うか。精神を病んでしまった部分でのピュアさの演技だったり、それまでの正常な女性であった時の顔が見え隠れする演技が、表情から何から不安定なアレッシアを表現していたと思うんですよね。

エンツォを演じたクラウディオ・サンタマリアも素晴らしかったですけど、アレッシアのイレニア・パストレッリもすごく良かった!!!

お姫様のドレスを着て、喜ぶ彼女の姿はエンツォの目にも心にも焼き付いたんだろうなぁ・・・。

まとめ

SFアクションですけど、これは間違いなく愛によって成長する男のストーリー。

そして、ヒーローの誕生の物語でもあります。

すっごくちびぞうは好き!!続編も観たい!!!!

エンツォはあまり表情に変化がないし明るい性格ではないけど、でもコミカルな雰囲気にも持って行けると思うし、ヒーローとして目覚めた彼の今後の生き方もぜひ見ていきたいんで監督宜しくお願いしますよ続編をぉおと額を擦りつけて土下座したいですね!!!!!!

 

あ、結構グロいシーンあります。容赦なく人が死にます。あとエロいシーンもあるっちゃあるし基本的に雰囲気が陰気なので苦手な人は気を付けていただきたい。
PG12ですからね。

でもすごくオススメですよ!!!!!!!!!鋼鉄ジーグも観たくなりますよ!!!

 

 


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あ行

ネタバレなしで映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』感想

―――それは、”慈悲”だ

ついに来てしまいましたねーーーー!MCU第19弾!ちびぞうは過去作18本全てを一から見直しまして復習もバッチリバッチリ!な状態で挑みました!!

アベンジャーズってどの順番で観ればいいの?という方のためにまとめたこちらの記事もどうぞ!

トリセツ!【映画”アベンジャーズ”世界の歩き方】4/29追記

パンフレットは当然特別版を購入しましたとも!千円!

裏をシールで閉じられたカバーがついています。

もったいなくて外せない・・・!なので中身をチラり。

こんな感じでキャラクターのアートワークが描かれています!

カバーを外すとこんな感じ。

66ページで、しっかり他MCU作品の紹介もあり、出演者さんのインタビューもかなり多め(*’ω’*)

【映画情報】

【原題】Avengers: Infinity War
【制作国】アメリカ
【監督】アンソニー&ジョー・ルッソ
【脚本】クリストファー・マルクス、スティーヴン・マクフィーリー
【製作】ケヴィン・ファイギ
【製作総指揮】ルイス・デスポジート、ビクトリア・アロンソ、マイケル・グリロ、トリン・トラン、ジョン・ファブロー、ジェームズ・ガン、スタン・リー
【共同製作】ミッチ・ベル
【撮影監督】トレント・オパロック
【プロダクション・デザイナー】チャールズ・ウッド
【編集】ジェフリー・フォード、マシュー・シュミット
【衣装デザイナー】ジュディアナ・マコフスキー
【視覚効果&アニメーション】インダストリアル・ライト&マジック
【視覚効果監修】ダン・デレウ
【ビジュアル開発主任】ライアン・メイナーディング
【音楽】アラン・シルヴェストリ
【音楽監修】デイヴ・ジョーダン
【キャスティング】サラ・ハリー・フィン
【出演([]内は役名)】

  • ロバート・ダウニー・Jr[トニー・スターク/アイアンマン]
  • クリス・ヘムズワース[ソー]
  • マーク・ラファロ[ブルース・バナー/ハルク]
  • クリス・エヴァンス[スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ]
  • スカーレット・ヨハンソン[ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウ]
  • ベネディクト・カンバーバッチ[スティーヴン・ストレンジ/ドクター・ストレンジ]
  • ドン・チードル[ジェームズ・”ローディ”・ローズ/ウォーマシン]
  • チャドウィック・ボーズマン[ティ・チャラ/ブラック・パンサー]
  • エリザベス・オルセン[ワンダ・マキシモフ/スカーレット・ウィッチ]
  • ヴィン・ディーゼル[グルート]
  • ブラッドリー・クーパー[ロケット]
  • ジョシュ・ブローリン[サノス]
  • トム・ホランド[ピーター・パーカー/スパイダーマン]
  • アンソニー・マッキー[サム・ウィルソン/ファルコン]
  • ポール・ベタニ―[ヴィジョン]
  • セバスチャン・スタン[バッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャー]
  • トム・ヒドルストン[ロキ]
  • イドリス・エルバ[ヘイムダル]
  • ピーター・ディンクレイジ[エイトリ]
  • ベネディクト・ウォン[ウォン]
  • ポム・クレメンティエフ[マンティス]
  • カレン・ギラン[ネビュラ]
  • デイヴ・バウティスタ[ドラックス]
  • ゾーイ・サルダナ[ガモーラ]
  • グウィネス・パルトロウ[ペッパー・ポッツ]
  • ベニチオ・デル・トロ[コレクター]
  • クリス・プラット[ピーター・クイル/スター・ロード]

【公開日(日本)】2018年4月27日
【上映時間】150分
【配給】 ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
【映倫区分】
【アベンジャーズ前作】人工知能が暴走する!?映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』ネタバレ&感想
【アベンジャーズ次作】アベンジャーズ4
【MCU前作】今度のヒーローはアフリカの王!映画『ブラック・パンサー』ネタバレ&感想
【MCU次作】アントマン&ワスプ
【IMDB】9.1/10.0  (およそ129,000人の評価)

【あらすじ】

6つ集めれば世界を滅ぼす無限の力を手にすると言われる「インフィニティ・ストーン」を狙い地球に襲来した宇宙最強の敵サノスに対し、アベンジャーズが全滅の危機に陥るほどの激しい戦いを強いられる。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレなし)】

☆3.0/5.0

もうなんというか、若干、点数が付けずらい感じですね。

もう、とにかく登場人物がひたすらに多い!!!!!!!!

ということと、

全員が同じ場所で戦うわけではないので、あっちの場面へ飛んだりこっちの場面へ飛んだり・・・「さて、その頃こちらでは~」みたいなシーンチェンジがすごく多い!!

少なくとも

  • キャップのワカンダチーム
  • アイアンマンの宇宙チーム
  • ソーの宇宙チーム

って感じに大きく分けて3つ?は別行動なのでここが把握できなないとわけわかんないと思いますね。

そもそも、もう過去作未見だと辛い

あまりにも多いキャラを全員把握するには、過去作をほぼコンプリートしていないと厳しいんじゃないか問題がありますね。

今作までは、まとめ記事でもマスト!と思う作品にだけ絞って観てもらえれば良いかなーと思っていたんですが、今作を観たら

「あぁ、もう全部(18本)観ないといけないじゃん・・・」

という感じになりました(笑)

全ヒーロー中、二人だけ登場しないので、せいぜい観なくても問題ないなーと思ったのは

『インクレディブル・ハルク』
『アイアンマン2』
『アントマン』

くらいかなーと思ったんですけども、どうせ3本抜かすくらいならもういっそ全部観たらいいじゃない?と思うので

やっぱり全部観ましょう!!!!(笑)

ちなみに、今から追いかけるという方は前作の『ブラックパンサー』がまだレンタル可開始していないのでおそらく今作には間に合いません
今作のレンタル開始が8月の『アントマン&ワスプ』に間に合えば、そこからリアルタイムで追いかけられると思います。頑張って!!!!!(もしそれがダメなら来年の『キャプテン・マーベル』までに全て観られると思います・・・)

インフィニティ・ウォーなので例の石たちがすごく大事!

ヒーロー達を知るのと同じくらい大事なのが、強大な力を持った6つの「インフィニティ・ストーン」。今作ではその6つを集めて宇宙人口を半分に減らそうと計画する最恐超人サノスとの戦いが描かれています。

ちびぞうも石についてまとめた記事をアップしているのでそちらをぜひ読んでください。

アベンジャーズに登場する謎の石たち【インフィニティ・ストーン】とは

スタン・リーおじさんも出演しているよ!

偉大なるマーベルの原作者であるクリエイターのスタン・リーおじさん(おじいちゃん)ですが、いつもMCU作品のカメオ出演をしていることで有名。

今作にもしっかりと出ていますので、目を皿のようにして探しましょう!!!

あの時消えたあの悪役(赤い奴)が再登場するよ!

MCUのあの作品でヴィランとして登場し、ちびぞうは「多分生きてる気がする・・・」と言っていた例の赤い人が意外な場所で再登場します!

今後も登場するのかは不明ですが気付けるとちょっぴり嬉しいかも。

まとめ

ネタバレなしだと本当に言えることが少ないですね・・・!!!!!!

息つく暇ないアクションシーンの連続とか、とっても迫力があってとにかく楽しいですし、色んなヒーローとの色んなコラボだったり口喧嘩だったりが見られて幸せ・・・・!!!!

な半面、

ファンにとっては色々とショッキングな展開が多く、涙無しにはみられない感じになっていますけども、ちびぞうは希望を捨てずに、次回作まで待ちたいと思います。

それにしてもおあずけの期間が長いなぁ・・・!!!

あ、ネタバレのみを抽出した記事もアップしていますのでこれだけでは物足りない!という方はそちらをどうぞ・・・!(自己責任で!)

ネタバレ注意!『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』メンバーの運命の行方は!?

 

 

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