想像を絶するこの大残酷を 全篇正視できるか?
不気味な自動のこぎりが唸る! 人肉を切りきざむ音がする!20世紀に人骨で家具を、人肉でソーセージを作りつづけたテキサスの狂人たち
↑当時のキャッチコピーのようですが、ものすごいアオリ方(笑)
ホラー映画の有名な殺人鬼と言えば!!!
絶大な知名度を誇る「ジェイソン(13日の金曜日)」を筆頭に、
「フレディ(エルム街の悪夢)」
「ブギーマン(ハロウィン)」と来て
今作の「レザーフェイス」!!!
この四大巨塔が強い!ですよね!みなさんはどれがお気に入りですか??
実はちびぞうは、名作ホラー映画と呼ばれる古い作品群は実は観ていないものが多く、今作もそのうちの一つでした。
レザーフェイスの作品は2004年にリメイクされた『テキサス・チェーンソー』は観ています!
『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』や『死霊の~』シリーズも観てないので、そのうち観たい。そういえば今作のトビー・フーパー監督も、ナイトオブザ~のロメロ監督も同世代で、お二方とも昨年(2017)の夏に亡くなられているんですよね。
偉大な映画人がどんどん亡くなっていきますよね、最近は。
訃報をきっかけに、またその人の作品を見返してみる・・・というのも良いかもですね。
ちなみに今回は公開40周年記念版というものを鑑賞しました!
【映画情報】
【原題】The Texas Chain Saw Massacre
【制作国】アメリカ
【監督/製作】トビー・フーパ―
【脚本/原案】キム・ヘンケル、トビー・フーパ―
【撮影】ダニエル・パール
【美術】ロバート・バーンズ
【編集】ラリー・キャロル、サリー・リチャードソン
【音楽】トビー・フーパ―、ウェイン・ベル
【出演([]内は役名)】
- マリリン・バーンズ[サリー]
- アレン・ダンジガー[ジュリー]
- ポール・A・パーティン[フランクリン]
- ウイリアム・ベイル[カーク]
- テリー・マクミン[パム]
- ガンナー・ハンセン[レザーフェイス]
- エドウィン・ニール[ヒッチハイカー]
- ジム・シード―[老人(コック)]
- ジョン・ドゥーガン[じい様]
【公開日(日本)】1975年2月1日
【上映時間】83分
【配給】松竹メディア事業部
【映倫区分】R15 +
【IMDB】7.5/10.0 (およそ111,000人の評価)
【あらすじ】
サリー、ジュリー、フランクリン、カーク、パムの5人組は、夏休みを利用してドライブ旅行に出かけ、その途中でヒッチハイクをしていた男を車に乗せる。しかし、男はナイフで自らを傷つけるといった行動を繰り返し、異常を感じた5人は男を車から追い出す。やがて一軒の洋館を見つけた5人は、その家に立ち寄るが……。【引用元:映画.com】
【感想(ネタバレしているよ!)】
☆3.5/5.0
いやぁ、これは名作!間違いない!!!!
ちなみにちびぞうは「ホラー映画で笑ってしまう人間」ですので、その辺しっかり押さえた上で読み進んで頂ければと思います!!!
おおまかなストーリー
怪しげな洋館に立ち寄ったら突然出てきた、人間の皮で作ったマスクをかぶった巨漢(レザーフェイス)に仲間がどんどん殺されていってしまうよ!!!
五人いたメンバーはあっという間に三人、二人、一人・・・となり最後に残ったヒロインはレザーフェイスから必死に逃げて逃げて近くのガソリンスタンドに逃げ込むけども実はそこの人間もグル!!!そして麻袋に詰めて洋館に連れ戻らされてしまう・・・。
その洋館とは狂気の家族が住む家で、序盤で出会った挙動のおかしいヒッチハイカーもファミリーの一員だった。指を切断されて、死にかけの老人にチュパチュパ血を吸われたり、ハンマーで頭をかち割られそうになったりする!しかしヒロインはなんとかそこからも逃げ出して、道行くタンクローリーのおっさんを巻き込んだりしつつなんとかトラックに拾ってもらい生還。
彼女を逃がしてしまった悔しさからレザーフェイスがチェーンソーを振り回して映画は終わる。
ちびぞうの爆笑ポイント
- レザーフェイスの初登場シーン
最初に殺されるカークという男(カップルの彼氏の方)が、怪しげな洋館の中に入っていくと・・・突然部屋の奥からマスクをかぶったレザーフェイスが登場!!!そして出てきた瞬間、ハンマーを振り下ろす!即殺害です、即殺害。あまりの仕事の速さにビッックリしてしまったんですよね。普通、もっともったいぶるというか、殺すまでに怖がらせる描写があるじゃないですか。そういうのもなく、スッと来てガッと殺してバァシーン!とドアを閉める。そのリズミカルさに爆笑。 - レザーフェイスがガラッ!と出てくる二度目の登場シーン
「カークが戻ってこない、どうしたのかしら・・・」とカークの彼女が後を追って洋館に入ります。すると中は動物の骨やらなにやらで作った家具や気持ちの悪い装飾品、籠に入れられた鶏など、ゾッとするものばかり。恐れをなして逃げ出そうとすると、レザーフェイスが先ほど閉めた扉の前を通りがかります。するとガラッ!!と勢いよくドアを開けてレザーフェイス再登場!!!コントかな?と思うくらいコミカルで笑いました。 - 全く汚れないチェーンソーの謎
チェーンソーで豪快に人体を切ってるっぽいシーンが何度かあるんですけども、使ってるチェーンソーをよく見ると全く汚れてないんですよね・・・。ほんとは使ってないってわかっちゃう!>< - レザーフェイスと追いかけっこ~のシーン
最後に残ったヒロインのサリーがレザーフェイスから逃げて逃げてガソリンスタンドまで「結構な距離」を走るシーンがあるんですが、レザーフェイスの足がわりと遅い><どんだけ走るの!?と思わずツッコミを入れてしまいました。しかも、ヒロインがスタンドに逃げ込むとレザーフェイスは中までは追って来ないんですけども・・・ - ちゃっかり帰宅してる!のシーン
今言った追いかけっこのあと、スタンドの店員もグルだったため、店員によってヒロインはトラックに乗せられて洋館まで戻ってきてしまうんですが・・・これ結構な距離あると思うんですよね。それで、「あれ?レザーフェイスどこいったの?」と思っていると先に帰宅してる!!!!一人でチェーンソー片手に歩いて帰ってきたのかぁ・・・と考えるととってもかわいく思えてしまいます。 - レザーフェイスの声が高い!のシーン
ヒロインを連れ帰ったスタンドの店員に怒られまくるレザーフェイス。その時に出してた声がものすごく高い!!鳥の鳴き声みたい!! - じい様生きてたー!のシーン
どうやら、洋館に住んでいるのはレザーフェイス、ヒッチハイカー、スタンドの店員の三人。さらに、上階にいた死体に見えていたじいさまも実は生きていたようで・・・。ヒロインの切られた指をチュパチュパ吸ったりします。
しかもそのあと、「じいさまは牛殺しのプロなんだ!一発でコロリなんだぜ、ほらやって見せてよ」とじいさまに無理やりハンマーを握らせてヒロインの頭を殴らせようとするんですが・・・じいさまハンマー握れない!!!(笑)何度握らせてもボトッと落としてしまいます。そして最終的にはハンマーを握らせた男が代わりに殴るという・・・いや、ここのシーンは本気で笑かしに来てるな・・・!という感じがしましたね。 - え?なんで降りたの?のシーン
ヒロインが洋館を逃げ出して道を走っていると、向かいからタンクローリーが来て止まってくれます。やったーこれで助かったね!と思っているとなぜか降りる運転手・・・そしてそれを追いかけて降りるヒロイン・・・え?なんで?と笑いつつ、ここのシーンが一番不可解でした。結局タンクローリーの運転手も殺され、そのあとにやってきたトラックに乗せてもらってヒロインは無事逃げ延びる・・・という展開でしたが。
タンクローリーの運ちゃんは本当になんだったの?(笑)
感想まとめ
ちびぞうは、レザーフェイスが登場した瞬間に「この映画は名作だ!」認定しました。
いやーもう大好きです。
肝心の殺害のシーンが素早くあっと言う間なのに対して、部屋の中の装飾を見せる場面や兄妹の小競り合いのシーン、追いかけっこのシーンなんかがやたらと長くて、尺の使い方がちょっと微妙だったかな・・・とは思いましたが。その緩急の付け方が逆にすごいのかもしれません。
それから、レザーフェイスというキャラ。よくあんな奇抜というか、不思議なキャラクターデザインが出来るものだなぁ、と。当時の人々がこれを観て恐怖に震えるのも分かります。
まぁ、ちびぞうはとっても可愛らしいキャラクターだなと思いましたが。見てくださいこの可愛い笑顔(笑)
さりげにスーツ着てるところも良いですね(笑)
どうも、彼のマスクのメイクアップシーンや、タップダンスシーンなんかも本当はあったらしいんですけどもカットされてしまったようで。なんでそんな素敵なシーンをカットしてしまうのぉおおおお・・・と嘆きました。
リメイク版の『テキサスチェーンソー』も観たんですが、あんまり記憶にないちびぞうです。そっちの方がちゃんとしたホラーだったような印象があるんですけども、今作の方がカリスマ性が輝いていました!