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パルムドール受賞作のここがイイ!映画『万引き家族』ネタバレ&感想

「捨てた人は、どこか別にいるんじゃないですか?」

是枝監督の14本目の長編映画であり、噂のカンヌでの最高賞(パルムドール)を獲った作品でありますね。

先行上映がやっていると知り、劇場へ急ぎました。

ちびぞうはカンヌ映画祭で評価された映画だから注目したというよりは、今までカンヌで評価された作品はちびぞう好みの物が多かった。ということでカンヌ映画祭そのものとちびぞうの相性が良いのだなーという認識があったんですよね。

しかし歴代パルムドールの中でも当然ですが苦手な作品はちょいちょいあり、「観てみないとわからないな」と思いつつ、でもとても好きになれる可能性も高いのでチェックしよう!という感じで注目しました。

しかも今回は、イランの今後を担うであろう名匠ジャファール・パナヒ監督の新作『Three Faces(洋題)』も出品されていたということなので(脚本賞を受賞)、それを抜いてパルムドールと言われればそれは興味もそそりますよね!!

映画の製作を国から禁じられながらも独自のやり方で製作を続けるパナヒ監督の『人生タクシー』の感想は↓↓

映画作りを禁止された監督の『人生タクシー』ネタバレ&感想

ちなみにパンフはこんな感じ。

B5のノートサイズで46ページで税抜き741円!めちゃ分厚め。背表紙に洋題が。

そしてお安め。家族の写真がペタッと貼り付けられてる感じでぷっくりしてます。この題字がまた良いですよね。祥太くんが書いたに違いない。
左開きの縦書きで、ほぼ全てのページに映画のワンシーンが載っています。手書きしたっぽい間取りもある!豪華!

【映画情報】

【制作国】日本
【監督/脚本/編集】是枝裕和
【製作】石原隆、依田巽、中江康人
【プロデューサー】松崎薫、代情明彦、田口聖
【アソシエイトプロデューサー】大澤恵、小竹里美
【撮影】近藤龍人
【照明】藤井勇
【録音】冨田和彦
【美術】三ツ松けいこ
【装飾】松葉明子
【衣装】黒澤和子
【ヘアメイク】酒井夢月
【助監督】森本晶一
【キャスティング】田端利江
【制作担当】後藤一郎
【ラインプロデューサー】熊谷悠
【音響効果】岡瀬晶彦
【音楽】細野晴臣
【出演([]内は役名)】

  • リリー・フランキー[柴田治]
  • 安藤サクラ[柴田信代]
  • 松岡茉優[柴田亜紀]
  • 池松壮亮[4番さん]
  • 城桧吏[柴田祥太]
  • 佐々木みゆ[ゆり]
  • 緒形直人[柴田譲]
  • 森口瑤子[柴田葉子]
  • 山田裕貴[北条保]
  • 片山萌美[北条希]
  • 柄本明[川戸頼次]
  • 高良健吾[前園巧]
  • 池脇千鶴[宮部希衣]
  • 樹木希林[柴田初枝]
  • 毎熊克哉[]
  • 堀春菜[]

【公開日(日本)】2018年6月8日
【上映時間】120分
【配給】ギャガ
【映倫区分】PG12
【IMDB】7.5/10.0  (およそ300人の評価)

【あらすじ】

高層マンションの谷間に取り残されたように建つ古い平屋に、家主である初枝の年金を目当てに、治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀が暮らしていた。彼らは初枝の年金では足りない生活費を万引きで稼ぐという、社会の底辺にいるような一家だったが、いつも笑いが絶えない日々を送っている。そんなある冬の日、近所の団地の廊下で震えていた幼い女の子を見かねた治が家に連れ帰り、信代が娘として育てることに。そして、ある事件をきっかけに仲の良かった家族はバラバラになっていき、それぞれが抱える秘密や願いが明らかになっていく。【引用元:映画.com

【感想(唐突にネタバレするよ!)】

☆3.7/5.0

控えめに言っても、素晴らしかったです!!!!

もうね、安藤サクラが最高なんですよ!!!!!

カンヌで審査員長を務めたケイト・ブランシェットが安藤サクラの泣き演技を絶賛してたみたいなんですけど、ほんとそれな!!!!という感じで!!!

泣いてる姿なんか人に見せたくないって感じで、必死に泣いてるように見えないように、手で髪の毛をかきあげるような仕草で涙を拭うんですよ。
これはもう・・・もらい泣きするでしょうよ・・・。

安藤サクラが捕まったあとでの警察とのやりとりも堪らなく良いですよ。
おばあちゃんが亡くなって、葬式代も出せなくて、家の床下の地面に埋めるんですよね。その事について警察に、死体遺棄は罪ですよって言われる。なんで捨てたのって。そしたら安藤サクラが
「捨てた?捨てたんじゃない、拾ったんです。誰かが捨てたのを、拾った。捨てた人ってのは、他にいるでしょ」
と答える。この、捨てたというのは、おばあちゃんが孤独で暮らしているという点。それからおばあちゃんが過去に旦那を別の女に取られた=旦那に捨てられたという点。その両方の意味があるのかもしれません。しかし、安藤サクラがその事情を知っていた可能性は低いので、おばあちゃんが孤独に暮らしていた=社会から捨てられた。それを自分たちが一緒に暮らすことで孤独から救った=私たちは拾ったのだ、という事に繋がるんでしょう。

確かに年金目当てで夫婦はおばあちゃんに近付いたのかもしれません。
だけど、あの場所で家族を、彼らなりに家族を作ろうとしていたんですよね。
全員が孤独で誰からも愛されて来なかったひとたち。そんな孤独同士が集まって、違いの傷を舐め合うようにひっそりと、生き方を間違えながら、それを正す器用さも持ち合わせず、不器用に、いびつに、一生懸命に家族になろうとしていた。

その姿に涙が出るんですよ・・・。

世の中、まともな人間だけではないし、まともに生きられない人が正しい道を選べないというのは悲劇そのもの。彼らの持って生まれた性質もあるとは思うけど、彼らの育った環境が、そうせざるを得なくさせてしまった。ある意味で彼らは現代日本の、社会の、被害者でもあるような。そんな可哀そうな人たち。
生き方を間違えたり、そうせざるを得ないような環境で歪んだ育ち方をしていたって、その人たちも人を愛したり、愛されたり、「家族」という他人との絆を求めることは決して誰にも咎められることではないと思います。

だからと言って、彼らのしていた犯罪が、許されることではないのは確かなんですが。

「家族」の真実

父親役のリリーフランキーと母親役の安藤サクラが本当に婚姻関係にあったのかは分かりません。ただ、恋人同士であったのは間違いないかな。事実婚という可能性もありますね。
彼らは水商売の店員と客として出会い、そして安藤サクラの元旦那を(正当防衛で)殺した過去があり、その時も死体を埋めたりしていたようです。
ちなみにリリーフランキーは工事現場での仕事をしたりしつつ万引きや車上荒らしなどをしており、それを息子役の城桧吏に教えていました。安藤サクラはクリーニング店で働いていましたがクビになってしまいました。

 

樹木希林演じるおばあちゃんは、一軒家の主で、6万円ほどの年金受給者。
過去に自分の旦那を奪った女の家族にちょくちょく出向いて金銭的な援助を受けていたようです(ゆすっていた、と劇中では表現されていた)。

 

安藤サクラの妹役の松岡茉優はなんとそのおばあちゃんの旦那を奪ったという家族の二女。彼女がなぜ家を出たのか、なぜ風俗で働いているのか、など明らかにはされませんが、おばあちゃんが両親を訪ねた時、「二女はオーストラリアにいて、その生活を楽しんでいるようだ」というような説明をしていることから、家族は二女が失踪していることを世間には隠しているようです。
このことからも、松岡茉優もあまり家族内で愛を感じて育った、という感じではなさそうですね。
ちなみに松岡茉優も、自分の両親におばあちゃんがお金をもらっていたという事は知らなかったため、おばあちゃんと自分の関係も知らないまま暮らしていたのかもしれません。
何故、おばあちゃんは松岡茉優に一緒に暮らそうと言ったのか?それは、おばあちゃんも愛した男の血を引く孫と暮らすことで、疑似的な家族の絆を欲したのかもしれませんし、家族への復讐の一環だったのかもしれません。そこは謎のままです。

長男役の城桧吏は、家計の足しにするため、万引きの技を父親から教わっていました。どうやら小さい頃にパチンコ屋の駐車場に置き去りにされており、それをリリーフランキーが車上荒らしをする時に発見し、連れて帰った。という感じのようで、本当の家族のことは覚えていないようです。小さい頃からそばにいるので、彼が一番二人の息子として家族に近い存在だった事でしょう。

 

そしてそんな歪んだ偽りだらけの家族の形が壊れるきっかけになる少女が、佐々木みゆ演じる「ゆり」。彼女は両親にネグレクト(育児放棄)と虐待をされており、二月の寒空の中、家に入れてもらえず玄関先で一人で遊んでいたところをリリーフランキーが連れて帰る、という形で「家族」に参加します。
彼女の母親が「私だって産みたくて産んだわけじゃない!」と発言していたり、ゆりが居なくなった後でも捜索願を出していなかったことから、おそらく両親は彼女が「いなくなって良かった」と思ったのかもしれません。

「家族」崩壊のきっかけは長男の心境の変化

ゆりが家族の一員となり、兄と呼ばれ、少しずつ成長するにつれて「家族」の間違いに気付いた長男の城桧吏。

父親の話す矛盾や、自分のしていることの真実に気付き、「妹にこんなことをさせてはいけない」という罪悪感や使命感から、彼は自ら捕まる事で家族の間違いを正そうとします。

純粋な子どもであったからこそ、出来た選択かもしれません。

彼が好きでよく読んでいた、国語の教科書に載っていたスイマーという話がありましたね。小さな魚でも群れを成して大きな魚のフリをすれば、大きな魚を倒すことが出来る、というお話です。そして主人公のスイマーがみんなと違う赤い色をしていても、「目の役」をすることによって皆の役に立てるという話でもあります。
この話を読んでいた長男は、もしかしたら自分たち「家族」という大きな魚の正体が、実は小さな小魚だったという事に気付いてしまうという伏線だったのかもしれません。

彼が警察から逃げる時に飛び降りて足を骨折したことから、家族の事実が世間にも明らかになります。そして、各々が本来いるべきだった場所へと帰されるのです。

正しい場所でなら幸せになれるのか

社会的に本来いるべきと思われる場所へ帰された子ども達。
長男は本当の親の記憶が一切ないため施設へと入り、ゆりは虐待されていた親もとへ帰されます。

しかし、そこに本当に幸せはあるのか??という疑問を投げかけて映画は終わります。

この映画に出てくる警察は、目の前の問題にしか目を向けていないんです。
本当の事を話させるために、非情にも長男に「彼らはあなたを見捨てて逃げようとしていたのよ」なんてことを平気で伝えたりします。
確かに仕事としては正しいことをしているかもしれないけど、彼の気持ちを考えたらそんなこと簡単には伝えられないのではないか?と思うんです。でも、それも仕方がない。

だって「犯罪を犯すような家族の子どもがそこで幸せに暮らしていたはずがない」という先入観があるからこそ「彼らから引き離すべき」という考えで動いているんですしね。

そういう思い込みや、「犯罪を犯した」という表面的なところしか見ていない警察が、彼らをバラバラに引き裂く。

そのあと、家族の元に返されたゆりが本当に幸せになれるかなんて考えていないし、根本的な問題解決は何もなされていない。

この、最後の疑問符の投げかけ方も、あまり深く語らない是枝監督ならではの手法で、良かったと思います。

きっと、「”犯罪をおかした人々が家族の絆で結ばれる”ような話を美談として世界に発信しているこの映画は日本の恥を世界にさらしている」、「日本という国が誤解される」とかいう感想を言うひとたちもきっと、

登場する警察のように「犯罪を犯している」という表面上の問題にしか目が行っていないのでしょう。

その背景には一体何があるのか、もっと深く深くこの映画について考えてもらいたいなと、ちびぞうはひっそりと思ったわけです。

言霊の持つ力

言葉には、力があり、言葉にしていればそれは真実となる。と言われています。

今作では、「お父さん」「お母さん」と声に出して呼ばれたい、というリリーフランキーと安藤サクラの願いが、言葉にすることの大切さを物語っていますよね。本当に親だと思わなくてもいい、血がつながってないと分かっていても、そう呼ばれたい。それは、そう呼んでもらえたら、いつか本当の親子になれるような気がするから。

めちゃめちゃ切なくないですか。

最後、バスに乗って去っていく息子を走って追いかけるリリーフランキーの場面があります。
そして、バスの中でしばらく経ってから振り向く息子。その時、音声では聞こえませんが口が小さく動くのが確認できます。

その時多分、いやもう100%「お父さん」と口にしたと思われます。

真実を知り、彼らが自分にしてきたことの間違いを認めたうえで初めて「お父さん」だと認めた。この言葉だけで、リリーフランキーと安藤サクラが作ってきた家族にはちゃんと「絆」があったと証明されるようで、すごく嬉しかったんです。
崩壊して初めて本当の家族になった、という意味でもあるのかもしれませんね。

本当にずるい名シーン!!!!号泣。

まとめ

とにかく主演陣の自然な演技が素晴らしい。

脚本も素晴らしい。

安藤サクラがとにかく素晴らしい。彼女の出演作は『愛のむきだし』『贖罪(テレビドラマ)』『百円の恋』も全部大好きで、今作も大好きで、ちびぞうにとって”100%女優”であります!!!

干物女がボクシングに目覚める!映画『百円の恋』ネタバレ&感想

絶対に観て損はしないですよ、別に「絶対劇場で観て欲しい」というタイプの映画ではないのでDVDでも良いかもしれませんが、ぜひ一度は鑑賞してみてください!

ちびぞうは元々、是枝監督の作品はどれも可もなく不可もなくという感じでしたが、本作はすごく良かった!!ですから!苦手な人でも面白いと思えると思いますよ!!!

余談
そういえば舞台挨拶の時に、長女の恋人となった「4番さん」役の池松壮亮が参加したということで「ようやく”家族”に紹介できた」と語っていた松岡茉優のコメントにも涙がホロりしてしまいましたね・・・(笑)樹木希林がそのあと「将来性がない」とかって毒舌していたらしく、映画の外でもこういう役柄に合わせたコメントしてくれるのは本当に楽しくて好きです(笑)

 


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リアルで重めのヒーロー映画『ウォッチメン』ネタバレ&感想

知ってはならない、真実がある―――

以前観た事があったんですが、家族がもう一度観よう!というのでパパヤからレンタル、鑑賞しましたー。

どうもちびぞう(@cbz_ewe)です。

今作の監督をしているザック・スナイダーの大ファンです!彼の映画は、今作と、『300<スリー・ハンドレッド>』が一番好きです!

そして今作に登場する最恐のヒーロー、Dr.マンハッタンが大好きです!!

【映画情報】

【原題】Watchmen
【制作国】アメリカ
【監督】ザック・シュナイダー
【脚本】デビッド・ヘイター、アレックス・ツェー
【原作】デイブ・ギボンズ
【製作】ローレンス・ゴードン、ロイド・レビン、デボラ・スナイダー
【製作総指揮】ハーバート・W・ゲインズ、トーマス・タル
【撮影】ラリー・フォン
【美術】アレックス・マクダウェル
【編集】ウィリアム・ホイ
【音楽】タイラー・ベイツ
【出演([]内は役名)】

  • ジャッキー・アール・ヘイリー[ウォルター・コバックス/ロールシャッハ]
  • パトリック・ウィルソン[ダニエル・ドライバーグ/ナイトオウル二世]
  • ビリー・クラダップ[ジョン・オスターマン/Dr.マンハッタン]
  • マリン・アッカーマン[ローリー・ジュピター/シルク・スペクターⅡ]
  • マシュー・グッド[エイドリアン・ヴェイド/オジマンディアス]
  • ジェフリー・ディーン・モーガン[エドガー・ブレイク/コメディアン]
  • カーラ・グギーノ[サリー・ジュピター/初代シルク・スペクター]
  • スティーブン・マクハッティ[ホリス・メイソン/初代ナイトオウル(若い時)]
  • クリント・カールトン[ホリス・メイソン/初代ナイトオウル(老いた頃)]
  • グレン・エニス[ロルフ・ミューラー/フーデッド・ジャスティス]
  • ダン・ペイン[ビル・ブレイディ/ダラー・ビル]
  • アポロニア・バーノワ[ウルスラ・ザンドット/シルエット]
  • ダリル・スチーラー[ネルソン・ガードナー/キャプテン・メトロポリス]
  • ニアル・マター[バイロン・モイス/モスマン]
  • ローラ・メンネル[ジェイニー・スレイター]
  • マット・フルーワー[エドガー・ジャコビ/モーロック・ザ・ミスティック(老いた時)]
  • ダニー・ウッドバーン[ビッグ・フィギュア]

【公開日(日本)】2009年3月28日
【上映時間】163分
【配給】パラマウント
【映倫区分】R15+
【IMDB】7.6/10.0  (およそ432,400人の評価)

【あらすじ】

ベトナム戦争、キューバ危機など数々の事件の陰には、人々を見守る“ウォッチメン”と呼ばれる監視者の存在があった。しかし、1985年のニューヨーク、米ソ間の緊迫状態が続く中、政府により活動が禁じられていたウォッチメンの1人、エドワード・ブレイクが暗殺され……。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!)】

☆3.1/5.0

このジメッとした陰気な空気感というか良いですよねぇ。
DCらしいというか、監督らしいというか・・・。

オープニングから炸裂するヒーロー映画らしくないアクションシーンがカッコよくて大好物なんですよ・・・。そしてそこから、リアルにヒーローが存在したらどうなるのか?という「ヒーローものなのにヒーローヒーローしない」現実的な過去から現在までが描かれます。

 

おおまかにあらすじを言ってしまえば

ヒーローだって必ずしも国民に愛されるわけじゃないし、
ヒーローの中にもクズなやつはいるし、結局人間なのよね。っていう感じの話があって、その中でも自分たちはヒーローたろうと立ち上がるもの(ナイトオウル二世とシルク・スペクターⅡ、そしてロールシャッハ)がいたりなんだりする。

そして時代は冷戦だし、冷戦を自分が止めて平和をもたらそうって「一見どうなのそれ」っていう方法を使って自分の目的を成し遂げようとする悪者的立ち位置なんだけどでも悪者とは言い切れないもの(オジマンディアス)もいたりして、ラストは結局オジマンディアスの策略通りにDr.マンハッタンの創り出したパワーを爆発させて街を犠牲にしてしまうけど、そのおかげ(?)で冷戦も止まるし、しかも最後まで彼のしたことを善しとしなかったロールシャッハも殺されてしまうしでなんとも言えない後味に包まれる!!!!!

そう!人間ドラマなんですよね!

目的の為に手段を選ばずに勝ち取った平和は確かに平和なんだけど、でも確かに大きな犠牲も出てるわけで・・・。でも、彼らが止めなかったら戦争が起きてもっとたくさんの人が犠牲になったかもしれないんですよね。

そこらへんのジレンマというか、うまいなぁと。

ドンパチやるのがメインのヒーローものだと、基本的には自分がヒーローやってることに対する苦悩とかそういうものと戦ってたりするんですけど、今作のヒーローはもう少し我々に近いというか、人間らしい悩みを抱えてるんです。そこがイイ。

へなちょこマンハッタンの魅力

全裸だったりパンイチだったりスーツだったり、また全裸だったり、人前で分別をわきまえてるようでわきまえてないような感じの彼なんですけども、以前何か別の記事でも語りましたが私は

存在するヒーローの中で彼が最強なのではないか!?

と思っています!!!だって、分身も出来ちゃう、瞬間移動も出来ちゃう、自分の大きさも自由自在に変えられちゃう、物質も無に帰すことが出来るし未来も見えちゃうし宇宙に行ったって平気火星に行ったって平気なんだったらその気になれば地球を一瞬で破壊することもできるよねっていうもうとにかく最強なんですよ!!!

でも女にはめっぽう弱いんですよ!!!!

そこがイイ・・・すごくイイ・・・。

無駄にメンタルが弱くてすぐに逃亡するし、未来視出来るはずなのに都合の良い場面では未来が見えてないし、「女は若い方が良い」とか言いながら簡単に彼女を乗り換えたりするクズメンだし「生命の存在のなんとちっぽけなことか」と悟りを開いて火星に行ったけどなぜかすぐに彼女を召喚して軽く泣かせたら「あぁーやっぱり人間って素晴らしいね」って自分で一人で納得して助けに行こっかな~♪ってノリになっちゃうし、

彼の部分だけ脚本が急に適当になるというか本当に情緒不安定だな!?!?!?

でもそこがイイんですけどね!!!

ちびぞう、人間臭い汚さとか醜さとか不確かさや弱さを持ってる人が大好物なのでね(アベンジャーズの社長もそとても人間臭い)、この、最強にして使えないDr.マンハッタンが本当に大好き!!!

まとめ

ザック・スナイダー監督の映像表現だとかアクションシーンがものすごくかっこよくてそれだけでも十分楽しめるんですが、他のヒーロー映画にはない葛藤、そしてリアルさがここにはあります。

一言で言えば人間臭い奴らばっか。

ちびぞうは残念ながら学がないので分かりませんでしたが、歴史上に本当に存在する人物も登場していたりして、社会派ドラマとしても楽しめる一本になっていると思います。

それプラス、Dr.マンハッタンの魅力で成り立っていますね!!!!

Dr.マンハッタンの股間ばっかに目が行ってしまうんですけどね!!!

 

以上、ちびぞうでした。

 

 


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画像引用元:映画.com

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少女は反旗を翻す。映画『ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス』ネタバレ&感想

世界の運命は、一人の少女に託された―――

はい、どうもちびぞう(@cbz_ewe)です!

前回に引き続き、ハンガー・ゲームの三作目の前編を観ていきます!

反乱軍がついに動き出す!!という事でですね、今までよりもサバイバルゲームらしさは薄れてだいぶ政治色の強い作品になってきています。

役者陣には今作から『アリスのままで』や最近だと『キングスマン:ゴールデン・サークル』にも出演していたジュリアン・ムーアが参戦!反乱軍を率いるコイン首相を演じます。

待望の新作は成功か失敗か。映画『キングスマン:ゴールデン・サークル』ネタバレ&感想

それと今までノーマークでしたが、ゲイル役のリアム・ヘムズワースは『マイティ・ソー』のソー役で有名なクリス・ヘムズワースの実弟らしい!!!知らなかった!でも言われてみれば似ていますね!!

雷神ソー、爆誕!映画『マイティ・ソー』ネタバレ&感想

フィリップ・シーモア・ホフマンの活躍にも期待したい!
今作は、色んな意味で切ない作品になるかも・・・。

【映画情報】

【原題】The Hunger Games: Mockingjay – Part 1
【制作国】アメリカ
【監督】フランシス・ローレンス
【脚本】ダニー・ストロング、ピーター・クレイグ
【原作】スーザン・コリンズ
【製作】ニーナ・ジェイコブソン、ジョン・キリク
【製作総指揮】スーザン・コリンズ、ジャン・フォスター、ジョー・ドレイク、アリソン・シェアマー
【撮影】ジョー・ウィレムズ
【美術】フィリップ・メッシーナ
【衣装】カート&バート
【編集】アラン・エドワード・ベル、マーク・ヨシカワ
【視覚効果監修】チャールズ・ギブソン
【音楽】ジェームズ・ニュートン・ハワード
【出演([]内は役名)】

  • ジェニファー・ローレンス[カットニス・エバディーン]
  • ジョシュ・ハッチャーソン[ピータ・メラーク]
  • リアム・ヘムズワース[ゲイル・ホーソーン]
  • ウッディ・ハレルソン[ヘイミッチ・アバナシー]
  • エリザベス・バンクス[エフィー・トリンケット]
  • ジュリアン・ムーア[アルマ・コイン首相]
  • フィリップ・シーモア・ホフマン[プルターク・ヘブンズビー]
  • ジェフリー・ライト[ビーティー]
  • スタンリー・トゥッチ[シーザー・フリッカーマン]
  • ドナルド・サザーランド[スノー大統領]
  • ウィロウ・シールズ[プリムローズ・エバディーン]
  • サム・クラフリン[フィニック・オデイル]
  • ジェナ・マローン[ジョアンナ・メイソン]
  • マハーシャラ・アリ[ボッグス大佐]
  • エルデン・ヘンソン[ポラックス]
  • ナタリー・ドーマー[クレシダ]
  • エバン・ロス[メッサラ]
  • ウェス・チャサム

【公開日(日本)】2015年6月5日
【上映時間】122分
【配給】KADOKAWA
【映倫区分】G
【前作】少女は再び戦場へ。映画『ハンガー・ゲーム2』ネタバレ&感想
【次作】ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション
【IMDB】6.7/10.0  (およそ357,100人の評価)

【あらすじ】

記念大会として特別に開催された第75回「ハンガー・ゲーム」の闘技場から危機一髪で救出されたカットニスは、滅亡したとされていた第13地区の地下にある、反乱軍の秘密基地に収容される。そこでコイン首相率いる反乱軍は、スノー大統領が絶対的な権力を握る独裁国家パネム打倒に向けた準備を進めていた。カットニスも革命のシンボルとして反乱軍とともに戦うことを決意するが、スノー大統領はピータを人質にし、反乱の芽を摘み取ろうとする。反乱軍はピータ救出作戦を決行するが……。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!)】

☆2.7/5.0

これまでの作品を観ている前提で書いていきますので今作のネタバレ=今までの作品のネタバレにもなりますからね!!!注意してくださいね!!!

 

さて、前作のラストは記念年のゲーム自体が反乱軍に仕組まれていたものだった、革命だった!というところで終わっていましたね~。
そこから完全に地繋ぎの形で、鎮静剤を打たれたカットニスが目覚めるところから始まっています。

12地区出身の元ゲーム優勝者で教育係のヘイミッチ、お世話係のエフィー、元ゲーム・メーカーのプルターク、同じく12地区出身の幼馴染でピータの恋敵ゲイル、前回のゲームで仲良くなった歴代優勝者のフィニックなどなど見慣れたメンバーが続々と登場します。

新キャラとしてはジュリアン・ムーア扮するコイン首相が登場します。
何やら疫病で夫と子どもを亡くした過去がある哀しい女性のようなんですが・・・どうにもこの人、うさんくさい。(笑)

滅ぼされていたと思われていた13地区が実は反乱軍の隠れ家になっており、今作はそこで保護され、国全体にプロパガンダ映像を送ったりするカットニスの生活や、捕虜となったピータがキャピトルのアイコンとして利用される様子などが描かれます。

多分、この辺りで「ピータに会いたい!!!!」と切なくなる女性客が増加するはず。

ちびぞうはそうでした。

少しコミカルで笑えるシーンも

大きな戦いに備える位置の作品だからか、今までの作品よりも笑いを狙ったシーンが多かったように感じました。

プロパガンダ映像を撮ろう!と言ってカットニスに台本を読ませるんですけどそれがへったくそなのがすごく可愛い。台詞を下手に読む演技も上手い!!さすがのジェニファー・ローレンス嬢です。

個人的にはカットニスのお世話係をしていたエフィーのシーンが特に面白くかったです!!!

元々、キャピトルの市民だった彼女。反乱軍へ自ら赴いて仲間になったようですが、今までの派手でオシャレな生活から一転、灰色のツナギを着せられて不満たらたらです(笑)

「大体どこでも幹部にはあるはずでしょ!横流しが!ここは規則が厳しすぎるのよ!」

と騒ぐ彼女が可愛い(笑)

地味な服しか着られない中で彼女なりのオシャレをしているところも注目です。

それから、衣装で思い出しましたが今作は毎回カットニスの派手で奇抜でオシャレな衣装が印象的なんですよね。

今作でも、前作で殺されてしまったデザイナーのシナの遺したノートを元に、カットニスの反乱軍のシンボル”マネシカケス”の新しい衣装も披露されますのでそちらもチェック!!

ピータの安否は?恋の行方は?

今までの2作で散々、ゲイルなのかピータなのかフラフラフラフラしていたカットニスでしたが、そろそろ、本人的にも周り的にも「ピータが好きそう」って感じが見えてきましたね。

というかそうでなければピータが可哀そうすぎるけどね!!!

今作では捕虜となったピータが拷問を受けながらキャピトルの国内放送に出演させられていて、衣装や髪型はバッチリ決まっているのに顔がどんどんやつれていくのが本当に可哀そうで辛くて・・・。

ピータかカットニスかを選んで救ったという反乱軍に怒りが湧く気持ちもわかります。
(反乱軍のシンボルとしての彼女に価値を見出し、ピータを救おうとした首相に反対してプルタークがカットニスを救うのを選んだと話していましたね)

ラスト付近で救出部隊が組まれピータは無事に救出されますが、彼はトラッカー・ジャッカーという殺人蜂の猛毒を使って「カットニスは敵だ、悪だ」と洗脳されてしまっていて、せっかく感動の再会か・・・!?と思ったのに、ピータはカットニスを襲ってしまうんです・・・!!!

そしてそこで映画が終わる・・・。

せ、切ない!!!!!!!泣ける!!!

(でもなんとなく冬ソナのような展開だなぁとうっすら思ったりして)

でも、こうなったなら確実に最後にカットニスと結ばれるのはピータだなって思いますね。安心。

まとめ

シリーズ追うごとに面白くなくなる作品が多い中、今作は回を増すごとに盛り上がっていく感じがしますねーーーーー。

あとはもう終わり方がどうなるのかどうか。というただそれだけって感じです。

元々のハンガー・ゲームが楽しくて観てた人からしたらこの辺りでもうハンガー・ゲームしなくなるので、面白くないと思うかもしれませんが・・・まぁでもそういう最初の設定は段々変わっていきますよね。メイズ・ランナーでも迷路してるの最初だけだし。

 

個人的に、フィリップ・シーモア・ホフマンがこの映画のクランクアップ手前で亡くなってしまたということで、いつ出番がなくなってしまうかハラハラしながら観ていました。
今作ではちゃんと最後までいたよ・・・!良かった!!

エンドロールの時に「フィリップ・シーモア・ホフマンに捧ぐ」という追悼のメッセージが出たのでそこでもう涙腺がやられてしまいました・・・。

ホフマンさんのファンなら彼の最期の作品ですので絶対に観ましょうね!!!!

最後の最後まで素敵な俳優さんですから・・・!!!

脱線しました、ここまで読んでいただきありがとうございました。ちびぞうでした。

 

 


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画像引用元:映画.com

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公開中止の問題作!?映画『マザー!』ネタバレ&感想

「――私の家から、出て行って!」

ちびぞう(@cbz_ewe)の大好きな映画監督の一人でありますダーレン・アロノフスキー監督の最新作!!!(2018年)

しかも!!!!

最近ちびぞうのイチオシ女優、ジェニファー・ローレンスとのタッグとあって、もう興奮が止まりません!!!!

なのに!?!?日本公開中止だってぇええええ!??!?!?

そのニュースを知った時、なぜそんなことになったのか・・・??とノンストップクエスチョンでしたよ。最近ようやくツタヤさんでレンタル出来ましたので早速観てみましたが・・・劇場で観たかったよぉおおおお。

しかも今作のポスターを描いているのが、『シェイプ・オブ・ウォーター』のポスターも手掛けていたアーティスト、ジェームズ・ジーン!!!

モンスターと恋しよう。映画『シェイプ・オブ・ウォーター』ネタバレ&感想

パンフレットも欲しかったなぁ・・・。

【映画情報】

【原題】 Mother!
【制作国】アメリカ
【監督/脚本】ダーレン・アロノフスキー
【製作】ダーレン・アロノフスキー、スコット・フランクリン、アリ・ハンデル、マーク・ヘイマン
【撮影】マシュー・リバティーク
【美術】フィリップ・メッシーナ
【衣装】ダニー・グリッカー
【編集】アンドリュー・ワイスブラム
【出演([]内は役名)】

  • ジェニファー・ローレンス[母親]
  • ハビエル・バルデム[彼]
  • エド・ハリス[男性]
  • ミシェル・ファイファー[女性]
  • クリステン・ウィグ[使者]
  • ドーナル・グリーソン[長男]
  • ブライアン・グリーソン[弟]
  • ジョヴァン・アテポ[召使]
  • スティーヴン・マクハティ[熱狂者]

【レンタル開始日(日本)】2018年3月23日
【上映時間】121分
【映倫区分】PG12
【IMDB】6.7/10.0  (およそ118,000人の評価)

【あらすじ】

郊外の一軒家に暮らす一組の夫婦のもとに、ある夜、不審な訪問者が現れたことから、夫婦の穏やかな生活は一変。翌日以降も次々と謎の訪問者が現れるが、夫は招かれざる客たちを拒む素振りも見せず、受け入れていく。そんな夫の行動に妻は不安と恐怖を募らせていき、やがてエスカレートしていく訪問者たちの行動によって事件が相次ぐ。そんな中でも妊娠し、やがて出産して母親になった妻だったが、そんな彼女を想像もしない出来事が待ち受ける。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!)】

☆2.5/5.0

 

ぶっちゃけて言ってしまいますけどね・・・

 

わけわかんない!!!!!!

イメージ的には、テレンス・マリック×ミヒャエル・ハネケって感じでしょうかね。
(分かる人にだけ伝わればいいという例え)

 

小説家の旦那と暮らす妻、彼の生まれ育った家が火事に遭い、その家をDIYで修繕していく妻。
そこに現れる無遠慮でデリカシーのない客たち。
彼らは勝手に増殖し、侵食し、戦争状態になり、家と家庭と彼女の腹に宿った新しい命をも破壊していく・・・

ラスト、ブチ切れた彼女が家に火を放つと、まるで時間軸が遡ったかのようにオープニングの映像に戻る・・・

おおまかに書けばこんな感じなんですけど、何を言ってるかわかんないって??いや説明してる私もわけわかってないですよ!!

メタだらけの聖書映画だった

実はこの映画、察しの良い観客であればすぐにこの物語の登場人物たちが何を表しているのか分かるらしいです。ちびぞうは最後の最後までサッパリ分かりませんでしたけどね!!!

そう、アメリカ人であれば馴染みの深い聖書。それがこの映画の表現したいものであったと言います。監督もそうハッキリ言っています。

  • 主人公(母)=母なる大地、地球
  • 修繕している家=地球そのもの
  • 主人公の夫であり作家(彼)=神
  • 最初の来客(男)=最初の人間アダム
    (男の背中右側にアザがありましたが、あれは神がアダムの肋骨を取ってイブを創造したという意味らしい)
  • 二人目の来客(男の妻)=二人目の人間イブ
    (二人は勝手に書斎に入り、夫の大切にしていたクリスタルを壊して追い出される=禁断の果実を食べてしまい楽園から追放されるアダムとイブ)
  • 男の長男と弟=カインとアベル
    (遺産相続で弟を憎んだ兄は、弟を殺した後いなくなる=人類最初の殺人と言われるカインによるアベル殺し)
  • 主人公の産んだ赤ちゃん=神の子イエス・キリスト
  • 作家が書いたベストセラー=聖書
  • 勝手に家に入り込み増えていく彼のファンたち=人間たち
    (彼らは勝手に彼(神)の家(地球)で神をあがめながら増殖し、地球を破壊し、戦争をし、そしてキリストを磔にして殺す)
  • 家を燃やす妻=温暖化によって滅ぼされる地球
  • 死んだ妻からクリスタルを取り出しオープニングへ戻る演出=神は惑星を変えずっと同じことをずっと繰り返してきた

こうやって説明されていればちびぞうも「あぁー!そういうことかぁあ!」となるんですけど、なるんですけどね・・・。

悔しかったなぁ。なんか時間の経過がおかしいな、という感じがしていたので「これは現実の話ではなく何か別の物を表しているのかな」と思いはしていたんですが、結局最後まで分からなかったですね・・・。

それにしてもあの黄色い粉(液体)は何の暗喩だったんだろう。
主人公が精神安定剤のように飲んでいたものですが、地球を一時的に癒す存在とは一体・・・?

公開中止に至った理由とは

配給である海外パラマウントさんの判断で日本での公開が中止になったらしいですね。

多分、単純に「客が入らないだろう」と思われたからかな。

神はDV夫であり、地球をめちゃくちゃにしているのはその信者であるとでも言いたげな内容でパッキリ賛否両論!となるほど日本では聖書の内容が浸透していないですもんね。

しかもはたから見たら無能な夫が妻より客を優先していて女性蔑視の作品のようにも見えますし、挙句の果てには赤ちゃん殺しのシーンもあります。これはエグい。
エグい上に問題しか感じさせないだろうと思うと、おそらく日本でこれを絶賛する人は海外ほど多くはないでしょうね・・・。

まとめ

ちびぞうは監督すきなので・・・、そしてジェニファー・ローレンスもすきなので・・・。

意味が分からなくとも夢中で観ました・・・。

面白かったかと言われると「(意味を聞いて)ふーん」て感じなんですけども(笑)

何気に、夫はペネロペ・クルスの旦那さんのハビエル・バルデム、来客はエド・ハリスとミシェル・ファイファーで、息子たちは今『ピーターラビット』などで旬のドーナル・グリーソンとブライアン・グリーソンという貴重な兄弟出演だしでキャストはものっすごく豪華なんですよね・・・。

世界一有名なうさぎの初・映画化!『ピーターラビット』ネタバレ&感想

人にはオススメしない映画ですが、キャストや監督さんが気になる方は一度、観てみてはいかがでしょうか・・・。

 

 

 


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いいね!依存のあなたへ。映画『ザ・サークル』ネタバレ&感想

「秘密とは嘘。秘密があると犯罪が起きる可能性がある。説明責任がないと、人は悪い行動をする」

予告編では面白そうな雰囲気も出てたんですけどね~~~~~~。

「ちょっと微妙」そうな世間の空気を感じて劇場で鑑賞するのはやめました、どうもちびぞう(@cbz_ewe)です。

主演はトム・ハンクスとエマ・ワトソン。エマ・ワトソンと言えば最近では『美女と野獣』の本家実写版などに出演していましたねーーーー。ハリポタのハーマイオニー役のイメージがようやく抜けてきた感あります。今後の活躍にも期待したいです!!

エマ・ワトソン主演!映画『美女と野獣』実写版のネタバレ&感想

対してトム・ハンクスは最近ちょっとちびぞうの中で不作続きというか・・・あまり良い印象がなくて怖いんですよねぇ・・・。その怖さを乗り越えて来てくれると良いんですが・・・

ギャガさんの公式サイトはこちら

【映画情報】

【原題】The Circle
【制作国】アメリカ
【監督】ジェームズ・ポンソルト
【脚本】ジェームズ・ポンソルト、デイブ・エガース
【原作】デイブ・エガース「ザ・サークル(早川書房)」
【製作】ゲイリー・ゴーツマン、アンソニー・ブレグマン、ジェームズ・ポンソルト
【製作総指揮】ステファニー・アズピアズー、ロン・シュミット、サリー・ウィルコックス、スティーブ・シェアシアン、エバン・ヘイズ、ピーター・クロン、マーク・シュミューガー、フェデリカ・セント=ローズ、ラッセル・レビン
【撮影】マシュー・リバティーク
【美術】ジェラルド・サリバン
【衣装】エマ・ポッター
【編集】リサ・ラセック
【音楽】ダニー・エルフマン
【音楽監修】ティファニー・アンダーズ
【出演([]内は役名)】

  • エマ・ワトソン[メイ・ホランド]
  • トム・ハンクス[イーモン・ベイリー]
  • ジョン・ボイエガ[タイ・ラフィート]
  • カレン・ギラン[アニー・アラートン]
  • エラー・コルトレーン[マーサー]
  • パットン・オズワルト
  • グレン・ヘドリー
  • ビル・パクストン[ビニー]
  • ベック[本人役]

【公開日(日本)】2017年11月10日
【上映時間】110分
【配給】ギャガ
【映倫区分】G
【IMDB】5.3/10.0  (およそ61,200人の評価)

【あらすじ】

憧れの「サークル」に採用された新入社員のメイは、あることがきっかけでカリスマ経営者のベイリーの目に留まり、新サービス「シーチェンジ」のモデルケースに大抜擢される。「サークル」が開発した超小型カメラによって、自身の24時間を公開することとなったメイは、あっという間に1000万人を超えるフォロワーを集め、アイドル的な人気を博していくが……。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!!)】

☆2.0/5.0

この映画ってスリラーだったんですか!!!!!?

 

な、なーるほど。そう知って観ればなるほど。なるほどなるほど(笑)となりますね。
流行りのSNS依存に対する警告を含めた社会派ドラマかと思って観ていたら最後ああなったのは・・・なるほどスリラーだからか・・・

いやでも、どんなジャンルか聞いて感想が変わるのって微妙でしょう!!!

何も知らずに観ても面白い!!!って思わせないと!!

というわけでちびぞう的にはこれ、微妙でした。

主人公がどっち寄りなのか曖昧問題

エマ・ワトソン扮するメイ・ホランドが、『サークル』の社員となり、そこの人たちの異常なまでのコミュニティへのこだわり、プライベートを共有しよう!という気持ち悪さに触れて

最終的にはこの会社のやりすぎな部分を明らかにしたりなんだりして、人々の目を覚まさせる展開になるんだな。

と思いきや、メイ自体が24時間体制で自分の生活を晒すという新しい試みにハマっていく・・・そして家族に見放されたり「サークル」の”世界中にあるカメラを使って30分で見つけたい相手を見つける”というシステムを披露する友達を事故で死なせてしまったりして

うん、ここからきっと目を覚まして「サークル」の闇を暴く展開!!!
さぁ現状のおかしさを訴えよう!!!!

と期待するとなぜか「私がサークルを更なる高みへ導くわ!!!」となる・・・。

今までのトップであったトム・ハンクスたちの闇を暴いたまでは良かったんですけど、そこから「SNSで何もかもを共有しよう!」という流れを打ち砕くのかと思いきや、思いきや。ですよ。彼女が新たな「サークル」の重役として、活躍していく・・・という恐ろしい展開に。(だからスリラーなのかもしれませんが)

 

序盤で出て来たカヤックの趣味の時間、それはメイにとって貴重な一人を楽しむ時間。
しかし、ラストではそのカヤックをしながらも「サークル」のカメラに向かって「ハイ、みんな!」と笑顔で声をかける姿が映って終了・・・。

つまり、彼女にとってのプライベートそのものを会社(というか社会?)に捧げてしまったよという恐ろしいオチだったんですよね。

いや、別にオチが恐ろしいのは良いんですけど、その主人公のスタンスが最後の最後まで分かりづらいのが問題。だと思うんです。
メイの立ち位置がわかりづらいため、最後まで共感や感情移入が出来ない。この物語は自分とSNSとの関係を見直すための物語だと思うので、「自分の物語」としても見れないと意味がないと思うんですよね。

そしてその”自分”を投影するためのキャラクターが主人公のメイのはず。だから彼女に共感することが出来なければ、自分の物語として見ることができない。

せっかくの良いテーマなのに、ただただ「最後こっわ」となるだけのスリラーにしてしまったらもったいないと思うんですよ!!!

そもそも一般人のプライベート公開に需要があるのか問題

そりゃエマ・ワトソンほどの美人だったら意味があるかもしれませんが、普通の社員である(という設定だし)メイの私生活を全て公開します!!と言ってもそこまで民衆が熱狂するのか・・・?!という素朴な疑問がありますよね。

見てて面白いなーという事をメイがしていたわけでもないし、あれなら別に彼女の私生活に張り付かなくても、普通にYoutube観てた方が楽しいことしてる人いっぱいいるじゃないすか。

なんかそこらへんも妙にリアリティがないんですよね。
リアリティがない社会のままで進んでいっても、あれはあくまでも「フィクション」の域を出ないんだよなぁ・・・。(当然フィクションなんですけど、リアリティがあればあるほどオチも映えると思うので)

ジョン・ボイエガは一体なんだったのか問題

途中で登場する、「サークル」のシステム開発に携わったという有名人タイ・ラフィート役として登場する、ジョン・ボイエガくん。

スター・ウォーズ新章から始まり、活躍しっぱなしの彼。

こんなところにも出てるのか!!とビックリしましたが、せっかくの彼の名演技も披露されることもなく

「結局彼はなんだったんだ?」

と疑問が浮かぶくらいしか出番もなければそのキャラクターに意味もなかったように感じた(メイに大した影響を与えたようにも見えなかったし)のが非常に残念でしたね・・・。

まとめ

ディスるだけでなく褒めることもしたいなって思っているんですけど、うーーーーーーん。あんまりだったなぁ。褒めたいところもあんまり・・・。

メイがSNSに夢中になって自分の生活を晒すところまでも1時間もかけてるし・・・その割に彼女に共感できないっていうのは結構痛いですよねぇ(まだ言う)

トム・ハンクスもいまいちどの程度悪い奴だったのか分からないまま成敗されてしまったし。

全体的に微妙・・・という、鑑賞前に聞いた世間の評判が間違いなかったパターンのやつかな、とちびぞうは思いました。

とりあえず劇場で観なくて良かった!!!!

あっ、そういえば

ベック出てましたよ!!!!!!!

 

 


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画像引用元:映画.com

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さ行

人は人を裁けるのか?映画『三度目の殺人』ネタバレ&感想

「裁判所では―――人の命を自由にできるじゃないすか」

まずは是枝監督!
最新作(2018年5月現在)『万引き家族』のカンヌ国際映画祭での最高賞”パルムドール”の受賞おめでとうございます!!

アカデミーでもぜひ!健闘して頂きたいところですね!!

ちびぞう(@cbz_ewe)は監督の作品は今作で『海街diary』から二つ目!!!

ド初心者の領域です!!!過去に『誰も知らない』『そして父になる』などが話題になった時は邦画にあまり興味がなく、スルーしてしまっていたんですよね・・・。

なので、家族について描くのが彼の映画の特徴なのかなとふんわり知っている程度です・・・。

今作は賛否両論でパッカリらしいですが、果たして・・・??

【映画情報】

【制作国】日本
【監督/脚本/編集】是枝裕和
【製作】小川晋一、原田知明、依田巽
【プロデューサー】松崎薫、田口聖
【アソシエイトプロデューサー】大澤恵、小竹里美
【撮影】瀧本幹也
【照明】藤井稔恭
【録音】冨田和彦
【美術監督】種田陽平
【装飾】茂木豊
【衣装】黒澤和子
【ヘアメイクデザイン】勇見勝彦
【音響効果】岡瀬晶彦
【音楽】ルドビコ・エイナウディ
【出演([]内は役名)】

  • 福山雅治[重盛]
  • 役所広司[三隅]
  • 広瀬すず[山中咲江]
  • 満島真之介[川島輝]
  • 市川実日子[篠原一葵]
  • 松岡依都美[服部亜紀子]
  • 橋爪功[重盛彰久]
  • 斉藤由貴[山中美津江]
  • 吉田鋼太郎[摂津大輔]

【公開日(日本)】2017年9月9日
【上映時間】124分
【配給】東宝、ギャガ
【映倫区分】G
【IMDB】6.7/10.0  (およそ1,540人の評価)

【あらすじ】

勝つことにこだわる弁護士・重盛は、殺人の前科がある男・三隅の弁護を仕方なく担当することに。解雇された工場の社長を殺害して死体に火をつけた容疑で起訴されている三隅は犯行を自供しており、このままだと死刑は免れない。しかし三隅の動機はいまいち釈然とせず、重盛は面会を重ねるたびに、本当に彼が殺したのか確信が持てなくなっていく。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレも唐突にあるよ!)】

☆2.5/5.0

賛否両論!!!!ということでしたが、ちびぞう的には可もなく不可もなく。

なので「普通に面白い」の2.5をつけさせて頂きました・・・。

後味がなぁ、狙ってのことらしいんですけど、スッキリできない終わり方です。

とてもモヤモヤする終わり方

金が欲しくて殺した

金が欲しかったんじゃなくて私怨で殺した

本当は被害者の奥さんに依頼されて殺した

被害者の娘咲江(広瀬すず)と交流があり、被害者に性的暴行を受けていた咲江を助けるために殺した

全てを撤回、自分は殺していない

こんな感じで、全てが三隅(役所広司)本人の供述ではないんですが、弁護士側が調べたことも合わせると少しずつ見えてくる”真相”が変わっていくので、観てて段々分からなくなっていきます。

ちびぞう的には最後に「自分はやってない」、と言い出したのは咲江に法廷で性的暴行があったなどど証言させたくなかったから、敢えて周りを混乱させようという目的があったのかなと思っています。もしかしたら娘も殺害に関与していたのかもしれないし、そこも守ろうとしたのかもしれない。その流れが個人的には一番しっくりくるかな、と。
劇中で三隅がハッキリと観客の前で「こうだった」と自分から主張したのは初めてのことだったじゃないですか、他は「週刊誌にそう言ったらしい」とか「自白したらしい」とかって、又聞きなんですよ。いや、劇中の登場人物はもちろん本人の口から聞いたってことなんでしょうけど、我々鑑賞者からしたらそのシーンははっきり描かれてなかった。だから、それまでの三隅の自供内容ってどこまでが本当か分からない。
しかし、最後に自分はやってないと言い出したのはハッキリと私たちにも分かるように描かれてる。だからそこに真実があったようにちびぞうは感じました。

といっても想像の域を出ないんですけどね。

今作は最後の最後まで「本当のところはどうだったのか?」というのが分からぬまま、三隅の有罪が決まって終わってしまいます。
主人公の弁護士も複雑な心境で、どうもその弁護士の複雑な気持ちを観客にも感じてもらいたい!というのが是枝監督の意向らしいからもうどうしようもない!

このモヤモヤを享受するしかないのですよ!!!!

”真相”が分からないことに意味がある

この映画は、「”真相”が分からないこと」そのものにスポットライトを立てた法廷劇。

偶然にもちびぞうは最近、NHKドキュメンタリーの『ブレイブ 勇敢なる者 ”えん罪弁護士”』を観ておりまして。

詳細サイトはこちら

有罪率99.9%という日本の司法に挑む「えん罪弁護士 今村 核先生」のドキュメンタリーだったんですが、その中で裁判が1000件あれば1件しか無罪判決が出ない。という恐ろしい事実を知りました。
ほとんどの人がやってなくても自白してしまう。と言うんですよね。そして、一度でも自白してしまえばそれがひっくり返ることはない・・・。

「海外の司法は有罪なのか無罪なのかを判断する場所なのに対して、日本の司法は有罪を確認する場だ

という言葉が今村先生の影響を受けたという論文の一節にあって衝撃を受けました。

つまり、裁判に出てしまえばそれだけで有罪が決まっているようなもの。真実なんて、誰も気にしていないんです。

この映画はそういった日本の司法にメスを入れる作品だった。
だからこそ登場人物はみんな露骨にやる気がないし、主人公も最初は「勝てれば真相なんでどうでもいい」と言っているんです。それが、三隅と関わることで考えが変わっていく。
だけど、主人公一人の考えが変わったところで、日本の司法は一ミリも変わることなく流れていく。その無情さというか理不尽さというか、やるせなさを観客に感じさせることで裁判事情ってどうなんよってところを考えさせる目的があったんだと思います。

劇中で「三隅はただの器でしかない」という言葉が出てきますが、本当にその通り。彼の中はからっぽかもしれない、でもその中身がこうであったらいいなと周りが勝手に決めつける。それが有罪だろうと無罪だろうと。

ちびぞうが、上述した”三隅が咲江を守ろうとした”という事もただの想像でしかない、と言いましたがこれは私が三隅にそうであってほしいと考えただけのもの。

観客であるちびぞうも、器である三隅に自分の都合のいい真実をあてはめて「こうであればいい」と考えてしまっているんですよね。
やられたなぁ、という感じがしました。

家族映画の一面も

主人公の弁護士、被害者家族、そして加害者家族と三つの家族の形が描かれていて、家族の絆や関係性についても描かれている作品だと感じました。

是枝監督と言えば父と子の絆、家族の絆を大切にする人という印象があったので、今回も、形の違う三つの家族の中の絆が見え隠れしていましたね。

まとめ

司法についてメスを入れている、と言っても、一体どれくらいの人に日本の裁判の実情が伝わるのか?と考えると、多分この映画だけでは伝わらないでしょう。

ちびぞうはドキュメンタリーを観ていたからたまたま知っていただけで、知らなかったらその実情が酷いもので、そこにツッコんでいる作品なんだなとは思えなかったかもしれません。

家族のドラマという側面もあるので、結果的に「詰め込み過ぎ」感があるんですよね。

司法ドラマなのか、家族のドラマなのか、はたまた人間を描いたヒューマンドラマなのか。
はたまた人間は人間を裁けるのか、神の存在は必要かなどなどテーマがすごく多い・・・。

観た人が感じるだけの沢山のテーマが潜んでいてとても重厚なんですけど

「分かった、分かったから!」

と言いたくなる説教臭さみたいなものもあって・・・うーん。

タイトルの三度目の殺人の三度目は何を示すのか?も三隅の死刑が殺人だ、と言いたげなのも分かりますけどね。なんだかすごくドヤァ!とされてる感があって。

ちびぞうはプラスの部分もマイナスの部分も合わせて普通に観れた、という感想に落ち着きました。(と言う割にあんまり褒めてないけど)

 


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画像引用元:映画.com

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さ行

自殺を独占生放送!まさかの映画『スーサイド・ライブ』ネタバレ&感想

―――あなたは、死の瞬間を観たいですか?

ジャケットのあらすじを読んで、なんてぶっとんだ設定の映画なんだよって思いつつ借りてみました♡

再生してみたらあーらまアルバトロス(ニューセレクト)の配給じゃないですか!!

久々にアルバトロス(B級ホラー映画の配給として有名)の作品だぁ・・・と思いながら視聴。なんと、カメオ出演レベルですがジェイムズ・フランコが出ているのでドびっくりしてしまいました・・・

主演は『トランス・フォーマー』シリーズのジョシュア・デュアメル、『X-MEN』シリーズのファムケ・ヤンセンなど。

監督は『メイズ・ランナー』シリーズにも出ていた俳優のジャンカルロ・エスポジート!

面白さが迷子。映画『メイズ・ランナー2 砂漠の迷宮』ネタバレ&感想

今作は、”世界で最も危険な映画”決定戦「モースト・デンジャラス・シネマグランプリ2017」のエントリー作品のようですね。
グランプリのサイトはこちら

【映画情報】

【原題】This Is Your Death
【制作国】アメリカ
【監督】ジャンカルロ・エスポジート
【脚本】ケニー・ヤッケル
【原案】ケニー・ヤッケル、ノア・ピンク
【製作】クリストファー・デリア、マイケル・クライン、ジャンカルロ・エスポジート、ローリーン・ヤックル
【製作総指揮】ショーン・ウィリアムソン、ジェイミー・ゴーリング、ケビン・リーソン、ロバート・ハルミ・Jr.、ジム・リーブ
【撮影】ポール・ミッチニック
【美術】ジェームズ・ロビンス
【衣装】シンシア・アン・サマーズ
【編集】ジェイミー・アラン
【音楽】リッチ・ウォルターズ
【出演([]内は役名)】

  • ジョシュ・デュアメル[アダム・ロジャース]
  • ジャンカルロ・エスポジート[メイソン・ワシントン]
  • ファムケ・ヤンセン[イレーナ・カッツ]
  • サラ・ウェイン・キャリーズ[カリーナ]
  • ケイトリン・フィッツジェラルド[シルヴィア]
  • クリス・エリス[ケラー]
  • ルシア・ウォルターズ[レベッカ・ワシントン]
  • ブルーク・ワリントン[イブ・ワシントン]
  • ジェイデン・ノエル[デリック・ワシントン]
  • ギャリー・チャック[バーニー]
  • ガイルズ・パントン[ダレン・ブラッドショウ]
  • スコット・リスター[ザック]
  • ショーン・タイソン[ボブ]
  • ジェームズ・フランコ[男性キャスター]

【公開日(日本)】2017年12月9日
【上映時間】105分
【配給】[MDGP]上映委員会
【IMDB】5.6/10.0  (およそ2,900人の評価)

【あらすじ】

低視聴率に悩む放送局WBCの番組で、出演者が生放送中に自殺するというショッキングな事件が発生。司会者のアダムは罪の意識にさいなまれるが、高視聴率を叩き出したことに味をしめたプロデューサーは、リアルタイムで自殺の瞬間を放送する番組を企画する。最初は反対していたアダムも自分が構成を担当するという条件で承諾し、ついに番組が放送されることに。衝撃映像の連続に賛否両論の嵐が巻き起こる中、視聴者を逃さないために番組内容はどんどんエスカレートしていく。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!)】

☆2.5/5.0

こーれは意外に・・・意外に・・・面白い・・・?かもしれない・・・?(笑)

あくまでもこの異常な設定を受け入れられればですけども!!!

ホラーでありファンタジー寄りの社会派ドラマって感じですかね。

おおまかなストーリー

よくある「大富豪の花嫁を決めよう」系のドキュメンタリーの最終段階、「最後に残った二人のうち、選ばれるのはどっち!?」というところで、選ばれなかった出演者の女が大富豪の男へ発砲、そして拳銃を口に咥えて自殺してしまう。

その司会を務めていた男(アダム)が、別のニュース番組に「彼らを救おうとした勇敢な司会者」として出演。「自殺した女性は病んでいた、それに気付けていれば防げたかも」という内容の話をする予定が、途中で独断で「私たち製作側は二人の女性を競い合わせていた、あの結果はテレビのせいだ。しかしあれこそがリアリティであり、視聴者が望むものだ」と発言してしまう。

事件の起きた番組は視聴率が大幅にアップ。調子に乗ったプロデューサー(イレーナ)が自殺を生放送で中継する番組「あなたの死に様」を提案。

(一応、”末期がんの患者などに自死を選択する権利が与えられていたが、その権利は一般人にも今は与えられていて、医者や精神科医などがその場にいてケアできる状態であれば自殺を放送するのは違法ではない”みたいな説明が劇中でされます)

その番組に誘われたアダムも最初は拒否する姿勢だったが自分に構成を任せてもらえるならと受け入れる。

自殺者のどうしようもできない暮らしの実情をVTRにして流す。そして、彼らに寄付を募る。寄付と同額をテレビ局も自殺者の家族に渡すと約束。
つまり、自殺者が死ぬのは自分の家族のためであり、テレビで死ねば高額な寄付金が家族に与えられる・・・という仕組み。
「自殺によって家族や友人を救う」という大義名分を掲げて、「貧しさなどで窮地に陥っている人たちに逃げ場がないということを真実として視聴者に見せ、世の中の目を覚まさせる」とアダムは主張する。番組は大成功、視聴率ナンバーワンとなる。

しかしとある自殺者が死ぬのに時間がかかってしまい視聴者に飽きられるのを恐れたアダムは「番組の裏で死なせればいいから今は死んだことにしろ」と生きているのに死んだことにしてしまう。それを目撃した視聴者から「あの番組はデマだ」とネットで拡散される。出演者が生きていると都合が悪いため、番組の裏で殺してしまうアダム。
番組の視聴率が落ちるのを恐れてどんどん内容をエスカレートさせるアダム。そんなアダムの変化を嘆いたうつ病の妹が秘密裏に番組に出演。唯一の家族が自殺してしまうと知り、必死に止めるアダム。しかし妹は自殺を実行してしまう。

この流れと同時進行で、仕事を失い家族のために金を稼がねばならない黒人男性(メイソン)の物語が同時進行で描かれる。高齢で雇ってくれる場所もなく、金貸しにも頼れない。そんな彼が最後に「あなたの死に様」で100万ドルが手に入ると知り、番組で自殺をしようと応募。
番組の最終回の最後の出演者として死のうとするメイソンだったが、死ぬに死にきれず
「私にはできない、私は家族を愛している。金なんかいらない。家に帰りたい。みんなも何を見ているんだ。家に帰ろう」
と語り始める。番組を観覧していた客に喝采を受け、妹を乗せた救急車を見送って呆然とするアダムを横目に去っていく。

設定はもうめちゃめちゃ、だけども?

どう考えたってこんな企画が生放送で通るなんてあり得ないと思うんですよ。現実的に考えて。

でも、そこを無理やりにでも通さないと描けない物語というのがあったのは確かだと思います。

例えば、自死の権利についての物語。
これはもうちびぞう一個人の意見でしかないですけども、生まれてきてその人生をどうするかはその人次第。生きる権利もあれば死ぬ権利もある、という発想自体は別にいいと思うんですよね。どうにもならない状況で苦しんでいる自分を救えるというだけでなく、誰かを現実的に救える、という状況が追随しているなら尚更。
(まぁそこで誰かに迷惑をかけたり、悲しむ人がいる場合、”周りの人のことも考えるかどうか”で色々と変わっていくと思いますが)

そういった自死を扱うには確かに若干雑な設定ではあると思いますが、それはそれで色々と考えさせられて面白かったかなと。

 

主人公のアダムがどんどん悪い方向へと変化していったように、人間はいずれ変わっていくものだというのを表している。その逆も考えられる。人は生きていれば良い方向にも変わっていける(その時はどん底だと思っていてもなんとかなるのではないか)というメッセージも込められていたりすると思うんですよね。

必ずしも自死を選ぶことが良い結果を与えるわけではない、と考える余地を残しているし、だけど、確かにそれで救われる人もいる。という事実(現実)も確かにある。
アダムが、自分の家族にだけ「死ぬな!」と声をかけるところも面白かったですね。

人間は悲しいけど、自分に関係ない人間に対しては鬼のように冷徹になれたりするもんです。

そういう人間の根本的な「生きる」というテーマだったり、身近な人とそうでない人の「死の重さ」だったりが見え隠れする、なかなか興味深い作品でした。

気軽に観れるエンタメ系ではないけど、突拍子もない世界観をとりあえず許せる人は観てみても良いかなー。という感じの作品。

最後に二つだけ

「伝統のハラキリ」で自殺した日本人が出てきてましたけど

切腹って確かそれだけじゃなかなか死ねないから、首切り人(介添え人?)が横についていて、その人が首を落とすんですよね。本当に腹切りだけで死ぬわけではないですよね。

番組中に切腹で死ぬってあまりにも非現実的!!!!

そういうのやりたいならもうちょっと調べてからやって!!

 

それと、メイソンが死ねなくて胸中を話したら急に手のひら返す観客!!

一番胸糞悪いよ・・・

 

 

 

 


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画像引用元:映画.com

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ヒーローたちが仲間割れ!映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』ネタバレ&感想

復讐心がお前を蝕む、彼らを蝕んでいる・・・俺は、終わらせる。

MCUシリーズ、13作目はキャプテン・アメリカ3!

ついにアベンジャーズの内戦ぼっ発ーーーーー!!!

新ヒーローとして、スパイダーマンブラック・パンサーが参戦!

MCUの流れ、どんな順番で観ればいいの?という方はこちらをご参照ください(*’ω’*)

トリセツ!【映画”アベンジャーズ”世界の歩き方】4/29追記

パンフはこんな感じ。

キャップの盾にアイアンマンが映っています!

裏面はこう!二人の対立が強くアピールされているパンフですね!

54Pで税抜き760円!キャップのシリーズの解説、アイアンマンやウィンターソルジャーとの関りの解説のページもあります。さらに劇場パンフレット・日本公開記念付録(非売品)として漫画家の真島ヒロ先生のポスターも入っていました!

あと上で堂々と「スパイダーマン参戦!」とか書いてるけど、このパンフ内のキャスト紹介やインタビューページ、人物相関図にはスパイダーマンの「す」の字もなければトム・ホランドの「と」の字もありません!!完全にシークレットゲスト扱いだったんですね!

【映画情報】

【原題】Captain America: Civil War
【制作国】アメリカ
【監督】アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ
【脚本】クリストファー・マルクス、スティーブン・マクフィーリー
【製作】ケビン・ファイギ
【製作総指揮】ネイト・ムーア、パトリシア・ウィッチャー、スタン・リー、ヴィクトリア・アロンソ
【共同製作】ミッチ・ベル
【プロダクション・デザイン】オーウェン・パターソン
【VFXスーパーバイザー】ダン・デレウ
【アクション振付】ジェームズ・ヤング
【スタント・コーディネーター】サム・ハーグレーヴ
【特殊効果スーパーバイザー】ダン・サディック
【編集】ジェフリー・フォード,ACE、マシュー・シュミット
【衣装デザイン】ジュディアナ・マコフスキー
【撮影監督】トレント・オパロック
【音楽】ヘンリー・ジャックマン
【出演([]内は役名)】

  • クリス・エヴァンス[キャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャース]

  • ロバート・ダウニー・Jr.[アイアンマン/トニー・スターク]

  • スカーレット・ヨハンソン[ブラック・ウィドウ/ナターシャ・ロマノフ]

  • セバスチャン・スタン[ウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズ]

  • アンソニー・マッキー[ファルコン/サム・ウィルソン]

  • ドン・チードル[ウォーマシン/ジェームズ・“ローディ”・ローズ]

  • ジェレミー・レナー[ホークアイ/クリント・バートン]

  • チャドウィック・ボーズマン[ブラックパンサー/ティ・チャラ]

  • ポール・ベタニー[ヴィジョン]

  • エリザベス・オルセン[スカーレット・ウィッチ/ワンダ・マキシモフ]

  • ポール・ラッド[アントマン/スコット・ラング]

  • エミリー・バンキャンプ[エージェント13/シャロン・カーター]

  • フランク・グリロ[クロスボーンズ/ブラック・ラムロウ]

  • ウィリアム・ハート[ロス長官]

  • トム・ホランド[スパイダーマン/ピーター・パーカー]
  • ダニエル・ブリュール[ヘルムート・ジモ大佐]
  • マーティン・フリーマン[ロス副司令官]
  • ジョン・カニ[ティ・チャカ]
  • ジョン・スラッテリー[ハワード・スターク]
  • ホープ・デイビス[マリア・スターク]
  • マリサ・トメイ[メイ・パーカー]
  • ケリー・コンドン[フライデー(声)]

【公開日(日本)】2016年4月29日
【上映時間】148分
【配給】ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
【映倫区分】G
【キャプテンアメリカ前作】これぞリーダー!映画『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』ネタバレ&感想
【MCU前作】体長1.5センチのヒーロー!映画『アントマン』ネタバレ&感想
【MCU次作】ドクター・ストレンジ
【IMDB】7.8/10.0  (およそ483,250人の評価)

【あらすじ】

人類の平和を守るアベンジャーズは戦いは全世界へと広がるが、その人的・物的被害大きさから、アベンジャーズは国際的な政府組織の管理下に置かれ、無許可での活動を禁じられる。一般市民を危機にさらしてしまったことへの自責の念から、アイアンマンはその指示に従うが、「自らの行動は自らの責任で持つべき」という持論のキャプテン・アメリカは反発。2人の意見はすれ違い、一触即発の緊張感が高まっていく。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレあるよ!)】

☆3.2/5.0

今回は、今までの流れのすべてがここに!!!って感じですね。

『アベンジャーズ』『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』で地球や市民を守ろうとして戦って来たはずの「代償」を払わさせられることになる・・・キャプテン・アメリカのシリーズを通して鍵となるキャラクター「ウィンターソルジャー」が今作でも重要な役割をしています。

今作はメタ的な意味でも歴史的な一本となりました!それはスパイダーマンの参戦
スパイダーマンの映画化権をマーベルではなくソニーが持っていたためMCUにスパイダーマンは参加させられないだろうと誰しも思っていたので(大人の事情ってやつですね~)今作でのスパイダーマン参戦はファンも血反吐を垂らして喜んだことでしょう!!

おおまかなストーリー

1991年、どこぞの雪国の地下施設で洗脳を受けるバッキ―の様子から始ます!
特定の言葉で暗示?をかけられるようだ。任務で何かを取ってくるバッキー。

この時の任務が実は非常に重要だった・・・

『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』で仲間に入った超能力少女ワンダ(スカーレット・ウィッチ)と空飛ぶ鳥男サム(ファルコン)がアベンジャーズとして活躍しています!ワンダは毒ガスも空中へ拡散させられたりする。すごい!!

 

場面変わって、社長(アイアンマン)が学生たちへ向けた奨学金制度の発表をしている。
無条件かつ非課税で学生の研究プロジェクトに金を出す!ということらしい。
ちなみにこの会で、社長はバーグという装置を使った過去のトラウマを克服するためのセラピーについての説明をしている。その中で、社長自身のトラウマ(両親との最後の夜をこんな風に過ごしたかった・・・という場面)も見せられる。切ない。

参加する予定だったペッパーは来ていない。社長とは別居中のようだ。

その会に国務省の人が参加していて、社長に「ソコヴィアで息子が死んだ」という話をする。
自責の念に駆られる社長。(ソコヴィアとは、アベンジャーズ2でウルトロンの策略により空に浮いた街)

オープニングのキャップの任務でもワカンダの国民が15人も死んだらしく、世間の非難の目がアベンジャーズに集まっている。

国務長官がやってきて、「ソコヴィア協定」にサインしろと言ってくる。この協定には117ヵ国が同意していて、国境もおかまいなしにまるで自警団のように好き放題しているアベンジャーズを国連の監視下に置きたい、という内容だった。サインしないなら引退しろ、と言ってくるので実質選択肢はない!!

ソコヴィア協定賛成派→ヴィジョン、社長、ローディ、ナターシャ
ソコヴィア協定反対派→キャップ、サム
検討中→ワンダ
引退→ホークアイ

ここでまず意見が分かれる。
社長は自責の念にも駆られてるし、ペッパーともアベンジャーズの活動の事でうまく行ってないから歩み寄る意味でもサインしたいらしい。
キャップの方は、活動が国連に制限されて戦うべき場面で戦いに行けなかったりするかもしれない、出動は自分たちで判断すべきだ、と主張。

同時期、ジモという男がヒドラの大佐を拷問して「1991年12月16日の任務報告をしろ」と脅している。このジモという男が今回のヴィラン。

場面は変わりロンドン。キャップの愛した女性、ペギーが亡くなったので葬儀に参加するキャップ。そこで以前住んでいたアパートの隣人でシールドのエージェントだったシャロンがペギーの姪っ子だったことを知るキャップ(ちなみにあとでシャロンとキャップがくっつくよ!)

場面変わってウィーン。ソコヴィア協定についての会議中、ワカンダ国王のスピーチ中に爆弾が爆発。ワカンダ国王は亡くなってしまう。その犯人がウィンターソルジャー(バッキー)だった。

バッキーを捕まえるため個人で動いてしまったキャップ。バッキー、サム、ブラックパンサーと共に政府に捕まってしまう。ブラパンの正体はワカンダの次期国王ティ・チャラだった!

バッキーの精神鑑定をする予定の精神科医にジモが扮して、バッキーを洗脳する言葉で彼を暴走させる。ここでもまた「1991年12月16日の任務報告」を求めるジモ。

脱走したバッキーを追うキャップとサム。
実はジモがバッキーに扮して犯罪を行い、バッキーははめられただけだった、という事実が明らかに。

ウィンターソルジャーはバッキー以外にまだほかにもいる、ジモを止めねばと動き出す三人。そこに助っ人として、アントマンとブラックパンサーが参加。

国連に36時間以内に捕まえろと命じられ、キャップたちを止めようとする社長側にも助っ人のスパイダーマン(学生基金に参加させるという体で近付き勧誘!)と、引退したはずのホークアイが戻ってきて合流。

6:6のアベンジャーズ同士の戦いが始まる!

協定賛成派→社長、ローディ、ヴィジョン、ナターシャ、スパイディ、ブラパン
VS
協定反対派→キャップ、サム、バッキー、ホークアイ、ワンダ、アントマン

結局、ナターシャが最後にキャップ側の手助けをしたことで、キャップとバッキーは旅立ってしまう。

この戦いで、サムのエンジンを狙ったはずのヴィジョンのビームが間違ってローディに当たり後遺症が残るほどの怪我を脊髄に追わせてしまう。「気が散っていたせいだ」と落ち込むヴィジョン。

ラフト刑務所という海の中の刑務所に囚われる協定反対派。

ジモの存在に気付いた社長がサムに謝罪、二人の行き先を政府に知られないようにこっそり聞き出し、一人で出発。しかしその後をこっそりブラパンがつけていた!

 

キャップとバッキーが向かった場所で、社長はとある録画記録を目にする。
それは、1991年12月16日にバッキーがヒドラの任務でハワード夫妻を殺害する・・・という内容だった。
自分の両親をバッキーが殺したと知り激昂する社長。知っていて黙っていたキャップにも怒る。

社長VSバッキー&キャップ

一方、こっそり追いかけて来ていたブラパンは一人でジモを追い詰める。彼はソコヴィアで家族を亡くした、アベンジャーズの戦いの犠牲者だった。ジモは家族の復讐のため、社長に両親の真実を教えることで「アベンジャーズ」を内部からぶち壊そうと計画していた・・・。
全てを打ち明けて自殺しようとした彼をブラパンが「復讐は俺が終わらせる」と止める。

一人ではキャップとバッキーを止められず逃げられてしまう社長。

ラストシーンはキャップからの手紙を読む社長、と、そこに、ラフト刑務所がキャップによって破られた・・・という報告が入って、映画は終わる。

 

エンドロール中に、ワカンダ?と思わしき場所で「洗脳を解く方法が見つかるまで眠りにつくよ」と冷凍されるバッキー。

エンドロール後の映像は、家に帰ったスパイディに新しいアイテムが与えられたよーという場面。

アベンジャーズとの関わり

  • 『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』でのソコヴィアの戦いが物語の軸になっている
  • 『キャプテン・アメリカ』シリーズに登場するヒドラ、そしてヒドラの暗殺者ウィンターソルジャーが重要キーとなっている
  • キャップたちを捕まえるCIAエージェントは『ブラック・パンサー』に登場するロス捜査官
  • 『アントマン』で知り合ったスコットをサムが勧誘
  • 社長が勧誘したスパイダーマンの流れを汲んで『スパイダーマン:ホーム・カミング』へ繋がっていく
  • エンドロール中にバッキーが眠りにつくのは『ブラック・パンサー』のワカンダ王国
  • ソーとハルクは登場しません!

その他もう色々と多すぎて書ききれない!

良かったところとツッコミポイント

多いので一言で箇条書きにしていく!

  • ヴィジョンが壁ぬけしてくるのが可愛い
  • ヴィジョンがワンダにちょっと好意的なのが可愛い
  • ワンダのためにパプリカ酒を創るヴィジョンが可愛い
  • サムが初めて見たブラック・パンサーに対して「猫が好きなのか?猫みたいな恰好してただろ」っていうのが面白い
  • 飛び立とうとするヘリを素手で押さえるキャップの上腕二頭筋がすんごいことになってる(映画館で観ると特に強調されてるのがわかる)
  • アベンジャーズが6:6で戦うシーン最高に楽しい
  • 引退したと思ってたホークアイが登場して「ゴルフに飽きたのか?」と言われて「18ホール18安打で回った。狙いを外せなくて」って返すシーン最高
  • 戦闘中でもお喋りな、緊張感のない素人まるだしのスパイディ最高
  • アントマン、でかくなったらアントマンじゃないやん!!!(ジャイアントマンってのは駄洒落ですかね?)ずっこい!!!
  • キャップとシャロンがくっついたのを見てニヤニヤするサムとバッキーにほっこり
  • キャップに最後の戦いで「盾を置いて行け、それはお前にふさわしくない。その盾は父が作った盾だ」と言う社長がせつない(;;)

個人的に見つけた力関係(メモ)

  • ワンダ>>>>ヴィジョン>>>|超えられない壁|>>その他のメンバー
  • バッキー=キャップ>>ナターシャ=ホークアイ>>社長(生身)

みんな本気で殺し合ってるわけじゃないと思うしスーツ着てるかどうかも絡んでくるんで曖昧ですけど、この辺ははっきりしてそう。ヴィジョンはマインド・ストーン着けてるので潜在能力は断トツですよね。

ハルクとソーは多分ヴィジョン辺りの強さだと思うんですよねー。

というかやっぱり『X-MEN』世界でもそうだしサイコキネシスは最強の能力なのかな。

全員生身だった場合の強さリストとかも考えるの楽しそうです(笑)

まとめ

今回、ついにアベンジャーズが完全に分裂してしまいます。

途中の戦闘シーンはだいぶ雰囲気が軽かったですけども、

社長の両親をバッキーが(任務とはいえ)殺していたこと、犯罪者になる形でキャップが独断で行動したこと、戦いの結果ローディが後遺症を負ってしまったこと・・・

などなど、結構重いエピソードが満載です。
これはなかなかすぐには修正出来ないのでは?と不安になってしまう。

ちょっとバッキーに重いもの背負わせすぎなので彼は近いうち死んでしまう気がしてならない

この続きはそのまま『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』へと続いていくようなので、サノスという宇宙最恐の敵を前に、再びメンバーが団結していくしかない・・・という流れになるんでしょうかね。気になるところです。

さて、MCUおさらいも残り5本!となりました。ここから先はスパイダーマンやドクターストレンジ、ブラックパンサーなど単品作品が続くので、ぶっちゃけここから一気に『インフィニティ・ウォー』まで飛んでしまっても問題ないかもしれません!!!

出来れば全ての作品を観て欲しいですけどね!!!

以上、ちびぞうでした!!

 


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美しき、国家の武器。映画『レッド・スパロー』ネタバレなし感想

「”スパロー”と呼ばれてる―――それが、彼女だ」

『ハンガーゲーム』シリーズや『パッセンジャー』などに出演しているジェニファー・ローレンス主演!!ちびぞうは彼女のファンなので、彼女が女スパイ役になると知り、ワクワクしながら劇場へ足を運びました(*’ω’*)

目覚めたらひとりぼっち!映画『パッセンジャー』ネタバレ&感想

ダブル主演の相手役は、ジョエル・エガートン!そこまで美形というわけではないんですけども、不思議な男らしい魅力があってちびぞう母はお気に入りだそうで!(笑)

ちなみに『ザ・ギフト』の主演と監督を務めていた才能あふれる役者さんでもあります!

戦慄の贈り物。映画『ザ・ギフト』ネタバレ&感想

パンフはこんな感じ!

大きめ縦長サイズで、めちゃめちゃ反射するテッカテカの表紙!
男性越しにこちらを見てくるジェニファーの鋭い眼光!!たまりませんね!!!

中は赤と白を基調にしたデザインがとってもオシャレ!なんですが、24Pで税抜き667円はちょっと寂しい・・・しかも写真のみのページも結構多くて(;;)もう少し安くして欲しかった・・・。

【映画情報】

【原題】Red Sparrow
【制作国】アメリカ
【監督】フランシス・ローレンス
【脚本】ジャスティン・ヘイス
【原作】ジェイソン・マシューズ「レッド・スパロー(ハヤカワ文庫)」
【製作】ピーター・チャーニン、ジェンノ・トッピング、デヴィッド・レティ、スティーヴン・ザイリアン
【製作総指揮】メアリー・マクラグレン、ギャレット・バッシュ
【撮影監督】ジョー・ウィレムズ
【編集】アラン・エドワード・ベル
【プロダクション・デザイナー】マリア・ジャー・コヴィク
【衣装デザイナー】トリッシュ・サマービル
【音楽】ジェームズ・ニュートン・ハワード
【出演([]内は役名)】

  • ジェニファー・ローレンス[ドミニカ・エゴロワ]

  • ジョエル・エガートン[ネイト・ナッシュ]

  • マティアス・スーナールツ[ワーニャ・エゴロフ]

  • シャーロット・ランプリング[監督官]

  • ジェレミー・アイアンズ[コルチノイ]
  • メアリー=ルイーズ・パーカー[ステファニー・ブーシェ]

【公開日(日本)】2018年3月30日
【上映時間】140分
【配給】20世紀フォックス映画
【映倫区分】R15 +
【IMDB】6.8/10.0  (およそ33,000人の評価)

【あらすじ】

事故でバレリーナになる道を絶たれたドミニカは、ロシア政府が極秘裏に組織した諜報機関の一員となり、自らの肉体を使った誘惑や心理操作などを駆使して情報を盗み出す女スパイ「スパロー」になるための訓練を受ける。やがて組織の中で頭角を現したドミニカは、ロシアの機密情報を探っていたCIA捜査官ナッシュに近づくというミッションを与えられる。接近したドミニカとナッシュは互いに惹かれあいながらも、それぞれのキャリアや忠誠心、国家の安全をかけてだまし合いを繰り広げていく。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレなしで!)】

☆3.9/5.0

すっごく面白かった!!!私これ大好きです!!!

元々、最近やっていたシャーリーズ・セロン主演の『アトミック・ブロンド』のような、アクションばりばり見せてくれる女スパイかっけぇーーー!!!系のモノかと思っていたんです!

美しすぎるスパイムービー!映画『アトミック・ブロンド』ネタバレ無し感想

でも全然違った・・・

想像を超えるボリューム満点のストーリー

ロシアというお国柄の抱える闇や、アメリカとの関係にスポットを当てた社会派ドラマでもあり、ドミニカという一人のバレリーナが女スパイとして過酷な人生に身を投じていくヒューマンドラマでもあり、敵対国であるアメリカのCIA捜査官と恋に落ちる切なすぎるラブロマンスだったり、二転三転する物語にハラハラドキドキが止まらないクライムサスペンスだったりする

非常に内容の濃いスパイ映画だったんです・・・!

プラス、彼女のアクション的な強さは、今回はありません。

なんせ、主人公ドミニカが入るスパイ養成所というのはいわゆる”ハニートラップ”をメインとした心理系スパイの養成所。戦闘訓練のシーンなんかほとんどなく、エロい映像を観させられたり、人前で裸になってあんなことやこんなことをさせられたりする場面がとっても!!!多い!!!出来たら親とは!観ない方がいい!

なので、いかに彼女が「人の心に入り込み操る能力」に長けているかどうか、というのが物語の非常に大きなポイントになってくるわけで、人を殺したり銃を撃ったりすることはさほど重要ではないんです!!

意外性も高い

敵国のCIAと恋仲になるのかな~~~?そしたら今度はアメリカ側につくのかな~~~?

という予想はあらすじ見ただけでも簡単につくんですが、そこからがね。例えば、あーもうこれは銃撃戦不可避!と思うと主人公の意外な決断により回避されたりとかね・・・

あーーーーーもうこれは無理だ殺される・・・!と思ったら主人公の意外な作戦で生き延びたりね。

それに反して、え??うそ?騙されていたのは私たち観客だったの??と不安にさせられたりとか、意外な展開、意外な選択肢、意外なオチ、みたいなのがどこどこ出てきます。二転三転、振り回されるけどそれこそがドミニカの実力なのね・・・!!

と最終的に納得してしまう。

ジェニファー・ローレンスの静かな熱量

彼女の瞳による演技が本当に素晴らしいです。怒り、悲しみ、絶望、ささやかな喜び、恋心、あまり表情豊かとはいえない彼女ですが、その些細な表情の変化がすっごく繊細で綺麗!!!美しい!!!

元々ちびぞうはジェニファー・ローレンスが大好きなので、彼女がおっしゃれなドレスに身を包んでクールにふるまってるだけでたまりません!!!となるんですけど、もうね、本当に鉄の女って感じの演技を見せていただきまして・・・素晴らしかったです。

そう!ドレス含む衣装やメイクにもぜひ注目していただきたい!大画面で!なので皆さん上映終了するまえに劇場に走りましょう!

まとめ

オチも好きだし、あと何気に養成所の監督官役をしているシャーロット・ランプリングが良い味出してますよー!!!『さざなみ』とかのイギリスの大物女優さんですね!

この人なんでこんな嫌な役ばっかりなの(笑)いや、好きだけど!

あー、一つ気になったのは、ロシア人の話なのにロシア人が演じてないところ・・・ロシア人同士で話してるのに英語・・・とかも地味に気になりますね。まぁこれは今更か。

そういった気になる点はほんとそれだけ。それ以外は完璧(*’ω’*)

エロいとかグロいとかそういったシーンもわりと多めだし、暗い話といえば暗い話なので、観てて辛くなる人はいるかもしれないですが・・・重めでも得るものの多い話だと思うので、うん。ちびぞうはオススメします!!!

 


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愛国者の日に起きた爆弾テロ。映画『パトリオット・デイ』ネタバレ&感想

犯人を見つける。他の人間にこんな事をする前に―――必ず見つけてやる

2013年4月15日(愛国者の日)にボストンマラソンで実際に起きた爆弾無差別テロを元に映画化した作品。

最近、こういう実話ベースでドキュメンタリーの枠を飛び越えてきたって感じの映画が増えてきましたねー。

主演は、『トランス・フォーマー』シリーズのマーク・ウォールバーグ。脇を固める俳優に『フットルース』『インビジブル』ケヴィン・ベーコン『トランスフォーマー』シリーズや『キングコング:髑髏島の巨神』ジョン・グッドマン『セッション』のJ.K.シモンズなどなど、本当に名優ばかり!!!!

これだけでも観る価値有り!ですよー。

【映画情報】

【原題】Patriots Day
【制作国】アメリカ
【監督】ピーター・バーグ
【脚本】ピーター・バーグ、マット・クック、ジョッシュ・ゼッツマー
【原案】ピーター・バーグ、マット・クック、ポール・タマシー、エリック・ジョンソン
【製作】スコット・ステューバー、ディラン・クラーク、マーク・ウォールバーグ、スティーブン・レビンソン、ハッチ・パーカー、ドロシー・オーフィエロ、マイケル・ラデュツキー
【製作総指揮】エリック・ジョンソン、ポール・タマシー、ニコラス・ネスビット
ダン・ウィルソン、ジョン・ローガン・ピアソン、ルイス・G・フリードマン
【撮影】トビアス・シュリッスラー
【美術】トム・ダフィールド
【衣装】バージニア・B・ジョンソン
【編集】コルビー・パーカー・Jr.、ガブリエル・フレミング
【音楽】トレント・レズナー、アティカス・ロス
【出演([]内は役名)】

  • マーク・ウォールバーグ[トミー・サンダース]
  • ケヴィン・ベーコン[リック・デローリエ]
  • ジョン・グッドマン[エド・デイヴィス]
  • J.K.シモンズ[ジェフ・ピュリジーズ]
  • ミシェル・モナハン[キャロル・サンダース]
  • アレックス・ウルフ[ジョハル・ツァルナエフ]
  • セモ・メリキッゼ[タメルラン・ツァルナエフ]
  • ジェイク・ピッキング[ショーン・コリア―]
  • ジミー・O・ヤン[ダン・マン]
  • レイチェル・ブロズナハン[ジェシカ・ケンスキー]
  • クリストファー・オシェイ[パトリック・ダウンズ]
  • メリッサ・ブノワ[キャサリン・ラッセル]
  • ジェームズ・コルビー[ビリー・エヴァンス]
  • マイケル・ビーチ[デヴァル・パトリック]
  • ヴィンセント・カラトーラ[トーマス・メニーニ]

【公開日(日本)】2017年6月9日
【上映時間】133分
【配給】キノフィルムズ
【映倫区分】PG12
【IMDB】7.4/10.0  (およそ63,010人の評価)

【あらすじ】

13年4月15日。ボストン警察の殺人課に所属する刑事トミーは、 「愛国者の日(パトリオット・デイ)」に毎年開催されるボストンマラソンの警備にあたっていた。50万人の観衆で会場が埋め尽くされる中、トミーの背後で突如として大規模な爆発が発生。トミーらボストン警察の面々は事態を把握できないまま、必死の救護活動を行なう。そんな中、現場に到着したFBI捜査官リックは、事件をテロと断定。捜査はFBIの管轄になるが、犯人に対し激しい怒りを抱えるトミーは、病院に収容された負傷者たちから丁寧に話を聞いてまわる。やがて、監視カメラに映っていた「黒い帽子の男」と「白い帽子の男」が容疑者として浮かび上がる。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレあるかも?)】

☆2.5/5.0

観てから感想を書くまでにしばらく置いておいたら、だいぶ記憶が薄れてきてしまいました・・・。記憶が薄れてしまう、と言うのはまぁつまりそんなに心に残らなかったってことなんですけどね・・・。別に面白くなかったわけではないんだけどなぁ。

臨場感はわりとある!

クリストファー・ノーラン監督の『ダンケルク』やキャスリン・ビグロー監督の『デトロイト』ほどではないですが、オープニングから

ーーーー午後10時16分 ○○家ーーーー
老人ホームで看護する妻と旦那の夜。老人からネックレスをもらったと嬉しそうに話す妻。
論文を書いている旦那。明日は二人で休みだからマラソンに出なきゃという妻。サッカーを観たい夫。

ーーーーー午後11:28ーーーーーー
マサチューセッツ大学。ロボット工学の研究室?犬のロボット。警備員も学生と仲良さそう。特にアジア系の女の子と良い感じっぽい。

ーーーーー午後0:55ーーーーー
トニー・サンダース(マーク・ウォールバーグ)の家。
家に帰ってくる主人公。部屋から出てってと言われてソファで寝るトニー。家庭内別居中?野球カードを観ながら酒を飲むトニー

◆2013(土曜)愛国者の日

ーーーーー午前7時ーーーーーー

マラソン開始三時間前。アジア系の男の子がテレビ電話で車を自慢している。それからマラソンの準備?

ーーーーーー午前7:8ーーーーーーーー
ツェルナフの家。イスラム系の家庭?息子が危ない動画(テロリスト?)を見てる。

このような感じで日にちと時間が表示され、事件当日の朝の様子から犯人が捕まるまでの102時間までをリアルタイムではないんですがそれに近い感覚で追うことが出来る仕組みになっています。

信じるものが違うだけという難しさ

いわゆる宗教観の違いというやつですね。

宗教的な事で争うことがほとんどない日本では、自分の信じるものと違うものを信じている人と揉めるってどんな感じなんだろうってちびぞうは思います。全く、身近でないテーマです。

どんな家庭環境の中で育ってきたのか、という事だけでも結構人格には大きな影響を及ぼすと思うんですが、それが宗教も絡んでくると余計に根深い問題へと広がっていくんだなぁ。という当たり前のことしか言えない。

今回、犯人だったイスラム系の男性の奥さんは、何か知っていることを話せと警察に言われても、決してその瞳を濁らせず真っすぐな瞳で「ムスリムの妻は戦い、服従する。美しい無償の愛を2つの主人に喜んで捧げる」と答えるんですよね・・・。彼らが何を信じ何と戦っているのか、という歴史的なそして宗教的な背景を理解していないと、今作の伝えたいものというのは伝わらないかもしれません。

まとめ

今作の背景を何も知らない、というのも楽しめなかった要因の一つなのかな。
ちびぞうは、最近のこういうドキュメンタリーの枠を超えてきた「壮大なザ・世界仰天ニュース」の再現VTRみたいな映画がちょっと苦手なところがあるんですよね。

特に、ラストで実在の人の写真を載せたりインタビューを載せたりするのがなぁ・・・ドキュメンタリーと映画の境目があいまいになってきそうというか。
映画なら、脚色するその監督の色みたいなものが出て、その事件をよく知らない人でも楽しめる「エンターテイメント」にはなっていないといけないかなって思うんです。

今作は群像劇もあって、ドラマチックな展開もあって、面白くないわけではない。だけどガス監督の『エレファントを崇拝しているちびぞう的には、もーーーー少しなんというか監督の色味のようなものが欲しかったかな、と思いました。

 

 


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画像引用元:映画.com