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法改正させた誘拐劇!映画『天国と地獄』ネタバレ&感想

こちらは以前レポ↓を書いた、ぎふアジア映画祭で鑑賞した作品です。どうも!ちびぞうです!

『第40回/ぎふアジア映画祭』行って来たよレポ!

何気に黒澤明監督の作品は、『羅生門』に引き続き2本目!ちびぞうはミーハーですから、名作と言われる作品や巨匠の古い作品などは観てなかったりするものも多いのです・・・。

誘拐犯に対する刑の軽さについての憤りをぶつけたという作品でもあるということにも注目したいですね。

【映画情報】

【制作国】日本
【監督】黒澤明
【脚本】 黒澤明、菊島隆三、久板栄二郎、小国英雄
【原作】エド・マクベイン『キングの身代金』
【製作】田中友幸、菊島隆三
【撮影】中井朝一、斉藤孝雄
【美術】佐藤勝
【録音】矢野口文雄
【照明】森弘充
【整音】下永尚
【監督助手】森谷司郎
【現像】 ヌタ・ラボラトリー
【製作担当者】根津博
【音楽】佐藤勝
【出演([]内は役名)】

  • 三船敏郎[権藤金吾]
  • 香川京子[権藤伶子]
  • 仲代達矢[戸倉警部]
  • 木村功[荒井刑事]
  • 山崎努[竹内銀次郎]
  • 三橋達也[河西]
  • 佐田豊[青木]
  • 石山健二郎[田口部長刑事]
  • 加藤武[中尾刑事]
  • 田崎潤[ナショナル・シューズ宣伝担当重役・神谷]
  • 中村伸郎[ナショナル・シューズデザイン担当重役・石丸]
  • 島津雅彦[青木の息子・進一]
  • 江木俊夫[権藤の息子・純]

【公開日(日本)】1963年3月1日
【上映時間】143分
【配給】東宝
【IMDB】8.4/10.0  (およそ23,500人の評価)

【あらすじ】

製靴会社の専務権藤の息子と間違えられて、運転手の息子が誘拐された。要求された身代金は三千万円。苦悩の末、権藤は運転手のために全財産を投げ出して三千万円を犯人に受け渡し、無事子供を救出する。非凡な知能犯の真の目的とは。【引用元:映画.com】

【感想(ネタバレするよ)】

☆3.5/5.0

純粋に面白い!ということと、純粋にすごい!ということをまず感じましたね。

143分という時間は結構長いじゃないですか。しかしその長さを感じさせない緊迫感の連続。誘拐劇が起き、誘拐された親側の葛藤も、警察の仕事っぷりも、かなり細部まで描かれた推理劇の構成がお見事!といった感じでした。

犯人からの電話を分析するシーンも面白かったですし、犯人が家を覗き見ていたということから、高台にある被害者宅の周辺のどの一体に犯人が潜んでいるのかという目星をつける捜査も楽しかった。
最初に犯人が富豪の息子ではなく、その富豪の運転手の息子を誤って誘拐されてしまったという点もストーリーとしてとても二転三転して面白かったですね。

自分の息子であれば迷わず身代金を払おうとしたけども、運転手の子どもなら払わない!と言ったり、しかしやはりそこで良心との葛藤があり払おうとしたり・・・そこにナショナルシューズという会社の権力争いなどが絡んできて話はどんどん複雑絡んで大きくなっていきます。

更に、あの頃の日本にあんな乱れた場所が!?と思うほど薬に乱れた人々の描かれ方。あれもびっくりでしたね。

誘拐犯に狙われる富豪役を三船敏郎が演じています。彼の演技、そして纏った雰囲気が素晴らしく、三船敏郎のおかげで物語に引き込まれたと言っても過言ではない!

そしてちびぞうが一番気に入ったのは誘拐犯役の山崎努。当然だけどわっかい!!!!最近、木村拓哉と二宮和也W主演の『検察側の罪人』などでも見かけたので余計に若い!!!と思いました(笑)

彼は貧しいインターンで、富豪の暮らしを一方的に羨み妬んで犯行に至ったということらしいのですが、特に深い彼の気持ちや生い立ちなどは語られません。

この犯人の私刑が確定したのち、三船敏郎がラストで格子越しに対面するシーンがあるのですが、このシーンが一番印象的で素晴らしいシーンでした。見つめ合った二人の間に漂う空気というか。山崎努の発狂、二人の間におろされるシャッター。

富豪の人生は天国、自分の人生は地獄と語った山崎努のセリフが映画を終わったあとも強烈な余韻として残りました。

いやーこれが巨匠の映画。そして名優たちの演技。それを引き出す演出。

どれも素晴らしかった。

こういう古い作品で面白い!楽しい!と感じる時、ちびぞうはいつも同じことを思うんですが「この映画が公開された当初にリアルタイムで観たかった」・・・と今回も思いましたね。

きっと忘れられない映画体験になったことでしょう。

 

今作が公開された当初、現実でも誘拐事件が多発し、国会でも問題視され刑法改正されたというエピソードもこの映画が世間に与えた影響の大きさを物語っていますね。

今の邦画界でそこまで影響を与える映画があるか?と思うとやはりないと思うんです。そういう意味でもこの映画は、すごかった。

 

 

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大富豪の孫が誘拐!?実話系映画『ゲティ家の身代金』ネタバレ&感想

彼女の戦う相手は誘拐犯、そして世界一の大富豪

ちびぞう母チョイスでレンタルした作品。どうも本当にあった誘拐事件の映画化らしいのですが、ちびぞうは全く事件の事に関しては知らず…。

監督は巨匠リドリー・スコット!『エイリアン』『ブレードランナー』『グラディエーター』などなど、史劇やSFが多い印象の監督。最近では『オデッセイ』などもありましたね。ちびぞうは十戒をテーマにした『エクソダス:神と王』が好きです!

主演はミシェル・ウィリアムズ、ウィリアム・プラマー、そしてマーク・ウォールバーグととっても渋オシャレなメンツ。本当は大富豪役はケヴィン・スペイシーだったそうなんですが、例のセクハラ発覚事件の炎上で降板してしまったんですよね。何とも言えない気持ちになります。

公式サイトはこちら

【映画情報】

【原題】All the Money in the World
【制作国】アメリカ
【監督】リドリー・スコット
【脚本】デビッド・スカルパ
【原作】ジョン・ピアソン
【製作】ダン・フリードキン、ブラッドリー・トーマス、クエンティン・カーティス、クリス・クラーク、リドリー・スコット
【撮影】ダリウス・ウォルスキー
【美術】アーサー・マックス
【衣装】ジャンティ・イェーツ
【編集】クレア・シンプソン
【音楽】ダニエル・ペンバートン
【出演([]内は役名)】

  • ミシェル・ウィリアムズ[アビゲイル(ゲイル)・ハリス]
  • クリストファー・プラマー[ジャン・ポール・ゲティ]
  • マーク・ウォールバーグ[フレッチャー・チェイス]
  • ロマン・デュリス[チンクアンタ]
  • ティモシー・ハットン[オズワルド・ヒンジ]
  • チャーリー・プラマー[ジャン・ポール・ゲティ3世]
  • アンドリュー・バカン[ジャン・ポール・ゲティ2世]

【公開日(日本)】2018年5月25日
【上映時間】133分
【配給】KADOKAWA
【映倫区分】R15
【IMDB】6.8/10.0  (およそ58,900人の評価)

【あらすじ】

73年、石油王として巨大な富を手に入れた実業家ジャン・ポール・ゲティの17歳の孫ポールが、イタリアのローマで誘拐され、母親ゲイルのもとに、1700万ドルという巨額の身代金を要求する電話がかかってくる。しかし、希代の富豪であると同時に守銭奴としても知られたゲティは、身代金の支払いを拒否。ゲイルは息子を救うため、世界一の大富豪であるゲティとも対立しながら、誘拐犯と対峙することになる。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレあり)】

2.1☆/5.0

もーーーーーーしわけない!!!けどちびぞう的には退屈でした・・・。うーーーんんんn

おおまかなあらすじ

1979年夜のローマ、娼婦街。

17歳という若さで娼婦を値踏みして歩く孫ポール(ゲティ三世)が、近付いてきた車に突然拉致されてしまう誘拐シーンから始まる。

彼の回想シーンで、世界でも歴史上でも一番の金持ちの祖父は一般人とゲティ家の人間は違う、と言っていたのを思い出す。

ジャン・ポール・ゲティ(クリストファー・プラマー)さんの「資産を数えられるようでは本物の富豪ではない」という名言も飛び出す。

時間は遡り、9年前へ。祖父(ゲティ氏)は父である息子にも興味がなかったらしい。(しかし息子が仕事をくれと言ったら一家を呼び寄せて仕事を世話してやるし、孫とも交流をちゃんと持つし、変わってるけど悪い人ではないのかな?良い父親ではなかったのかもしれないけど)

孫ポールの母であるゲイル(ミシェル・ウィリアムズ)のシーン。旦那が女と麻薬に溺れて浮気しまくりーーーー!!!そして離婚することになったけど、ゲイルは一切金銭の要求をせず子どもの監護権のみを要求したらしい。この離婚劇以降、父は跡継ぎの役目を果たしておらず、そのせいで孫ポールとゲティ氏の関係も疎遠になっていたらしい。

そして場面は現在へ戻る。ゲティ氏は1700万の身代金を要求する誘拐犯に対し、メディアの前で「孫は14人いて、身代金を払えば他の孫も誘拐される」とコメント。(確かに正論に思える。しかし、孫に見合う金額はと聞かれてゼロと答えるのはなぁ)

原油会社のOPEC?と取引しようとしているフレッチャー氏(元諜報員?)が登場。ゲイルは身代金を払って息子を助けてくれとゲティ氏に直談判しに会いに行く。

フレッチャー(マーク・ウォールバーグ)はゲティ氏に「ローマに行ってポールを取り戻せ」と指示される。ゲティ氏いわく、孫は全員愛しているがポールは特別に感じているらしい。会いに来ている母親に関しては「母親に人質交渉が出来るわけがないから放っておけ」と言う。

ゲティ家には世界中から「貴方の子どもを誘拐した」という手紙が届いている。1700万ドルという身代金に目がくらんで悪者が群がってきたようだ。

孫ポールの人となりも描かれる。彼はかつて学校に火をつけるなどして退学になっていた。誘拐犯はそんな彼に対し「お前は愛されていない」と言う。

孫ポールが実は自分で誘拐劇を仕立て上げようとしていた事がゲティ氏にバレてしまい、彼の信頼を失ってしまう(今回は自分で仕立てたものではなく本当の誘拐)ゲティ氏は孫ポールの調査を打ち止め。

更に、孫ポールは犯人の顔を見たという理由で撃たれる?(はっきり撃たれるシーンはない)

見つかった死体の確認をすると、それは大人の死体であり、孫ポールの死体ではないという事が分かる。死体を詳しく調べてみると、それは前科者の死体だった。その死体から誘拐犯の基地へたどり着くフレッチャー。しかしそこに孫ポールの姿はなかった。すでにポールは資産家に売り飛ばされていた。

孫ポールは監禁場所へ火をつけて脱出し、警察署へ向かう。ゲイルに電話をかけるも資産家が現れ電話を切られてしまう。

資産家に捕まった孫ポールは耳を切り落とされる。資産家はその耳を母親の元へ送りつけたりする。ゲイルはゲティ氏に身代金を支払わせるため画策、金もないのに勝手に身代金を支払うと発表。その動きが功を奏したのかゲティ氏が身代金を払う事に。

ポールは解放されたと連絡が来るが、警察の手が迫っていると知った資産家は解放したポールを殺せと指示。ポールが襲われそうになっているところをゲイルとフレッチャーが保護し、そのまま国外へ逃亡。無事、孫ポールは保護される。

ゲティ氏はおそらく老衰?で自慢のコレクション部屋で死亡。その後、ゲイルが跡取りとなる。

まとめ

このだいぶはしょった良く分からないあらすじを見てもらえれば分かると思うんですけども、ちびぞうは難しいところが何一つわかっていません(笑)

世界一の大富豪となるまでの富を築いたゲティ氏という人物の偉大さと人として足りていない部分の露出、母親の息子を助けるという堅い意思、金が絡み信頼関係を崩壊させたり、逆に誘拐犯との会話劇で語られた”ファミリー(仲間・家族)を大切にする”という言葉で描かれる家族ではない人との些細な絆。

こういう濃厚でさりげない、人間ドラマが交錯していく感じがすごくよくできていた脚本なのかなぁ、というのは分かりました。

しかしそれを面白さとして実感するほど深く物語に入り込めなかったというか・・・ちびぞうは退屈してしまったのでなんとも言えない感想になってしまいました。

本国では非常に評価されている作品だそうです!!!!ということでシメ!!

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画像引用元:映画.com

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24の人格を持つ誘拐犯。映画『スプリット』ネタバレ&感想

「誘拐された女子高生3人VS誘拐した男23人格 恐怖は〈分裂(スプリット)〉する」

ちびぞうは、M・ナイト・シャマラン監督の映画は『翼のない天使』『アフター・アース』以外は全て観ているんですが、いわゆる”シャマラニアン”と自称するファンたちほどは熱い情熱を持っていないという…ちょっとしたファンなのです(*’ω’*)

自分の映画にはいつも何かしらのカメオ出演をするお茶目さとか、いつも面白そうな予告編のわりに本編でコケているというシャマランさんのコケ芸が好きで…(もちろんヒットした『シックス・センス』も好きですけども)追いかけています!(笑)

(追い方がなんか歪んでる)

この一つ前の『ヴィジット』もすごく面白かったですよねー…オチが微妙でしたけども。

今作も期待値アゲアゲで鑑賞しました!

【映画情報】

【原題】Split
【制作国】アメリカ
【監督/脚本】M・ナイト・シャマラン
【製作】M・ナイト・シャマラン、ジェイソン・ブラム、マーク・ビエンストック
【製作総指揮】スティーヴン・シュナイダー、アシュウィン・ラジャン、ケヴィン・フレイクス
【撮影】マイケル・ジオラキス
【編集】ルーク・フランコ・シアロキ
【音楽】ウェスト・ディラン・ソードソン
【出演([]内は役名)】

  • ジェームズ・マカヴォイ[ケビン・ウェンデル・クラム]
  • アニヤ・テイラー=ジョイ[ケイシー・クック]
  • ベティ・バックリー[カレン・フレッチャー医師]
  • ジェシカ・スーラ[マルシア]
  • ヘイリー・ルー・リチャード[クレア・ブノワ]
  • イジ―・コッフィ[ケイシー(五歳)]
  • ブラッド・ウィリアム・ヘンケ[ジョン叔父さん]
  • M・ナイト・シャマラン[ジャイ]

【公開日(日本)】2017年5月12日
【上映時間】117分
【配給】東宝東和
【映倫区分】G
【IMDB】7.3/10.0  (およそ251,700人の評価)

【あらすじ】

見知らぬ男に拉致され、密室に閉じ込められた女子高校生3人組は、監禁場所で神経質な雰囲気を漂わせた男を目にする。男が部屋から立ち去り、必死に脱出方法を思案している最中、ドアの外から男と女が会話する声を耳にした3人は助けを求めて声を上げるが、そこに現れたのは、女性の服に身を包み、女性のような口調で話す先ほどの男だった。男には23もの人格があり、9歳の少年やエレガントな女性など、ひとりの体の中で人格が激しく入れ替わっていく。そして、そんな男に24番目の人格が現れ……。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレしているよ!)】

☆2.7/5.0

う、うぅーーーーーん!!!!!

これは、この「映画の正体」をはっきりと明示した上で観客にみせる必要があるかな、と思います。

なぜなら、この映画が一体何なのか、という事を把握しているかどうかで見方が180度変わってしまうから…

「分かる人にだけ分かればいい」というトリックをしのばせるのは全然いいと思うんですけど、それならばその仕組みを全く知らない新規ファンの人でも楽しめる内容にすべきなのかなぁ…と思います。

大まかなストーリー

序盤でいきなり、スーパーの駐車場?で車に乗り込んだ三人の女の子たちが誘拐犯に連れ去られる。(運転手をしていた父親は催涙スプレーかなんかで身動き取れなくさせられていた)

そこからずっとどこかの施設の地下らしき場所での監禁劇が続く。

誘拐犯の男は多重人格らしく、女や若い男の子の人格に変わったりする。

女の子たちは何度も脱走を試みるけど失敗。

途中で、誘拐犯の男が通っている精神科の病院の場面などもたびたび挟み込まれる。

多重人格のうちの何人かの人格が「彼が来る」と言っていて、どうも24人目の特別な人格(ビースト)が現れたら何か大変なことが起こる・・・というようなことが話されている。

しかしそのビーストが生まれることを恐れている人格が精神科医に助けを求めたりもする。

最終的にビーストと呼ばれる人格が登場、ムキムキの異常な力持ちで天井を這い歩いたりするファンタジックな力をみせつけてくる。主人公の女の子以外は殺され、助けに来てくれた精神科医も殺される。

主人公の女の子も、ビーストの元の人格ケビンと同じように虐待を受けた過去があると、彼女の体の傷を見て知ったビーストは、彼女だけ逃がしてやる、という選択をして消えてしまう。

無事保護される主人公。

ラストシーン、この誘拐事件についての報道番組を見ている人たちの中に、「ダン」という名札をつけたブルース・ウィリスの姿が…というところで映画は終わり。

結局なんだったのか!?

調べたところ、シャマラン監督が以前撮った『アンブレイカブル』という映画の続編に当たる作品だったようです。ダンというのはその映画の主人公だったキャラクター。

次に公開される『グラス(原題)』という映画と合わせて三部作になるようです。

『アンブレイカブル』スーパーヒーローの誕生秘話なら、『スプリット』スーパーヴィランの誕生秘話だったようで。

劇中で、誘拐犯の男が地下鉄に花を手向けるシーンがありましたが、これはアンブレイカブルの列車事故で父親を亡くしたという繋がりがあるみたいです。

ついでに言えば幼少期のケビン(誘拐犯)とダンが絡むシーンもアンブレイカブルであったようです。しかし、

いやそんなん知らんがな!!!

というのがちびぞうの素直な感想(笑)

アンブレイカブルを観たのはもう10年以上前だし、キャラ名なんか(むしろストーリーも)覚えてるはずもない!!!ブルース・ウィリスでおや?とは思いましたけどね・・・卑怯だよね、これはね・・・

ちなみにアンブレイカブルのポスターがひび割れしているのも、今作と共通しているポイントだそうです。

とりあえず、次作は三部作のラストになるようなので、もう一度アンブレイカブルを見返す必要がありそうですねー。

続編でなかったらどうだったのか

もし、これが三部作の一部でなかった場合、映画としてどうなのか。と聞かれると、

マカヴォイさんの多重人格の演技がすごい!!!ということや

主人格のケビンがうん10年も外に出られなかったこととか、すごく悲しくて重みがあって、「解離性同一性障害」というものの恐ろしさも見えつつ、でも「こういう人たちが犯罪を起こすというネタはあんまり好きでないなぁ・・・」と思いながら真剣に”人間ドラマ、社会派ドラマを抱擁したサイコサスペンス”という感じで観ていたのに

最終的にはムキムキマンのビーストが天井を徘徊したり、素手で鉄格子を折り曲げたりと無茶苦茶やるもんだから、もう目が点なんですよね(笑)

しかも、ビーストが主人公を逃がした理由が「自分と同じく虐待されていたから」という理由なのも安直すぎて微妙です。だって、体に傷が残らない精神的な虐待や性的虐待を受けてきた子達は見た目には分からないわけで、目に見えなかったらビーストに殺されちゃうわけでしょ。

うーん。やっぱり話自体も微妙だったなぁ。

まとめ

これが三部作の一部!ということで盛り上がるファンがいるのは分かりますが、それを知らずに観たファン以外の人たちも普通に観れる映画に仕上げておいてくれないとなぁ。と思います。

監禁劇のシークエンスも、逃げようと画策する少女たちに対する処罰みたいなものもなく、あんまり恐怖感も緊張感もないんですよね・・・。まーた逃げ出すぞ・・・・みたいな。

ケビンの主人格がずっと閉じ込められていた・・・というのが発覚するシーンで少し泣いてしまったちびぞうとしては、最終的なまとめ方が非常に残念でした。

あ、今回もシャマラン監督はチラッと出演しているので、ぜひとも探してくださいね!!!

 

 


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