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ポケモンのハリウッド実写化!映画『名探偵ピカチュウ』ネタバレ&感想

「おかわりをくれ。濃いのを頼む。よろしくお嬢さん」

ポケモンがハリウッドで実写化!?と聞いたときは不安しかなかったんですが・・・、その後、ピカチュウの声優が『デッド・プール』でデップーを演じているライアン・レイノルズに決まり「ピカチュウの中身がおっさん!?」という宣伝をし始め、悔しくも興味を惹かれてしまったという・・・

しかし、「○○なのに中身がおっさん!?」というのは今までも『テッド』シリーズや『ボス・ベイビー』などで既出のネタなんですよね。。それをピカチュウでもやるのは馬鹿の一つ覚え感があったりなかったり。

まぁ「○○なのに中身がおっさん」というのは一つのジャンルを確立しつつあるのかもしれないってことかもしれない。

そういえばポケモンが海外で「ポケットモンスター」という名前ではなく「ポケモン」と略されたものが正式名称に採用されているのは「ポケットモンスター」という名前だと男性器の隠語だから的な話を聞いたのが懐かしい。以上脱線。

監督は『シャーク・テイル』『モンスターVSエイリアン』などドリームワークスの作品をいくつか手掛けているロブ・レターマン。
主演にはライアン・レイノルズ、『ジュラシック・ワールド 炎の王国』のジャスティス・スミスくん。

運よく字幕版も上映されていたので、近所の映画館に行きました!パンフはこんな感じ。

配給しているのは東宝さんですが、いつものディズニー仕様のパンフっぽい四角いデザイン。

26Pで税抜き760円は若干高めなイメージあるかな。しかし最後のページに「名探偵ピカチュウ」のポケモンカードがついていて、その分加算されてるのかもしれないですねー。(どうやらこのプロモカードがついているのは初版限定版だそうで!なるほど!)

映画情報

【原題】Pokemon Detective Pikachu
【制作国】アメリカ
【監督】ロブ・レターマン
【原作】任天堂ポケモンクリーチャーズ『名探偵ピカチュウ』/田尻智『ポケットモンスター』
【原案】ダン・ヘルナンデス、ベンジー・サミット、ニコール・パールマン
【脚本】ダン・ヘルナンデス、ベンジー・サミット、ロブ・レターマン、デレク・コノリー
【製作】メアリー・ペアレント、ケイル・ボイター、片上秀長、ドン・マッゴーワン
【製作総指揮】ジョー・カラッシオ・Jr.、アリ・メンデス、石原恒和、大久保賢司、宮原俊雄、ヒロ・マツオカ、コウジ・ウエダ
【撮影】ジョン・マシソン
【美術】ナイジェル・フェルプス
【衣装】スージー・ハーマン
【編集】マーク・サンガー、ジェームズ・トーマス
【音楽】ヘンリー・ジャックマン
【美術】磯見俊裕、塚本周作
【エンディング曲】HONEST BOYZ® – ELECTRICITY featuring Lil Uzi Vert
【出演([]内は役名/以降は吹き替え版)】

  • ジャスティス・スミス[ティム・グッドマン/竹内涼真]
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  • キャスリン・ニュートン[ルーシー・スティーヴンス/飯豊まりえ]
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  • 渡辺謙[ヒデ・ヨシダ警部補/本人による吹き替え]
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  • ビル・ナイ[ハワード・クリフォード/中博史]
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  • クリス・ギア[ロジャー・クリフォード/三木眞一郎]
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  • スキ・ウォーターハウス[ミス・ノーマン]
  • オマール・チャパーロ[セバスチャン/三宅健太]
  • リタ・オラ[アン・ローラン博士/林原めぐみ]
  • カラン・ソーニ[ジャック]
  • ライアン・レイノルズ[名探偵ピカチュウ(声)/大谷育江]
  • ジョゼット・サイモン[ティムの祖母]
  • ディプロ[DJ]
  • 竹内涼真[ポケモントレーナー]

【公開日(日本)】1950年8月26日
【上映時間】88分
【配給】大映
【IMDB】8.3/10.0 (およそ134,000人の評価)

あらすじ

子どもの頃にポケモンが大好きだった青年ティムは、ポケモンにまつわる事件の捜査へ向かった父ハリーが家に戻らなかったことをきっかけに、ポケモンを遠ざけるように。ある日、ハリーの同僚だったヨシダ警部から、ハリーが事故で亡くなったとの知らせが入る。父の荷物を整理するため、人間とポケモンが共存する街ライムシティへ向かったティムは、自分にしか聞こえない人間の言葉を話す“名探偵ピカチュウ”と出会う。かつてハリーの相棒だったという名探偵ピカチュウは、ハリーがまだ生きていると確信しており……。【引用元:映画.com

感想

☆3.0/5.0

いやー思ったよりも結構、楽しめた!!観終わったあとに余韻わりと残りますしね!!

感想の前にちびぞうのポケモンの知識はいかほどか説明しときます。

まず子供の頃にポケモン緑か赤のどちらかを友達に借りて遊んで最初の街に辿り着く前にやめるという合わなさ加減でゲームの方は全然遊ばず、小学生の頃に集めてたポケモンカードも周りの男子らかかぶっていらなくなったものを貰ってた程度。

あとはテレビアニメの初期の頃に観てたくらいで…ポリゴンの回のポケモンショックとか懐いですね。その日はたまたま観てなかったけど。

あと最近はポケゴーもやってたけど金銀世代が増えた辺りで飽きてしまい。

一番好きなポケモンは猫が好きなのでペルシアン!!これもテレビアニメの影響ですね。

映画は『ミュウツーの逆襲』(今度フル3D版が公開されますね!!)を劇場で観て泣いたのと、あとなぜか成人してから友達に連れられて『ミュウと波導の勇者ルカリオ』を観に行きました。(こっちはルカリオがイケメンって事以外は全然内容を覚えてない…)

なので本当に、初期のアニメ知識だけなんだなーくらいの感覚で観に行きました!!!

おおまかなあらすじ

主人公(ティム)は母を11歳の時に亡くしおばあちゃんに育てられ、かつてはポケモントレーナーも目指していたほどのポケモン好きだったが現在はポケモンのパートナーも作らず孤独に保険屋で働いている。

疎遠になっていた父親の訃報を聞いて、彼が亡くなったライムシティへと向かう。ライムシティでは、ポケモンを使ったバトルなどは行われておらず、ジムやトレーナーという存在もない。事故をきっかけに車椅子になり、ポケモンの進化の様子に人類の希望を見てポケモンと共存しようと志した一人の男(ハワード・クリフォード)が作った街で、 人間とポケモンが1:1のパートナー関係を結んで生活していた。

ティムはまずヨシダ警部補の元へ行き、父親のアパートの鍵を貰う。父親の事故は残念だったと言われる。アパートへ向かうと新米記者のルーシーが現れ、探偵をしていた父親の死亡に不審な点があると言う。父親が事故死した日、遺伝子研究所で爆発事故があったらしい。父親(ハリー)の死の真相を突き止めたいとルーシーは言うが、ティムは軽く流す。

アパートの部屋で「R」と書かれた小瓶を見つけたティム。その小瓶から出てきた謎のガスによって、外にいたエイパムが突然凶暴化。襲われたところを助けてくれたのは、記憶を失くしたピカチュウだった。なぜか会話が出来る二人。ピカチュウは初めて会話が出来た人間に感動し、ティムに懐く。

二人はカフェで話し、ピカチュウがハリーの元パートナーだったこと、一部の記憶を失ったこと、ハリーはまだ生きていると信じているという話をして記憶を取り戻すためにもハリーを探そうとティムを説得する。説得に折れたティムはピカチュウと共に父親を探すことに。

ティムはルーシーを探して彼女の勤め先へ。するとそこでハワードの息子、ロジャー・クリフォードが大規模なポケモンパレードを週末に予定していることを知る。ルーシーからさらにポケモンを凶暴化させる「R」の情報を教えてもらい、ハリーが情報を仕入れたと思われる港へ向かう。

港にはバリヤードがいて、彼のパントマイムをなんとか読み解き違法なポケモンバトルを行っているラウンドハウスという場所の情報を得る。そこで、かつてピカチュウにバトルで負けたというトレーナー?とリザードンから再戦を挑まれる。が、ピカチュウは技の出し方を忘れていて戦えない。更にそこでRが大量にバラまかれ辺りは騒然!警察が介入し二人は捕まってしまう。

ヨシダ警部補にハリーの死について再捜査を依頼するが、事故の映像を見せられ「この事故で助かるはずがない」と一蹴されてしまう。

父親との関係について後悔するティムをピカチュウが励まし、二人は絆を深める。そこへサングラスの女、ミス・ノーマンがら現れ二人をハワード・クリフォードの元へ連れて行く。

ハワードは「R」という危険な物質についてハリーに依頼したのは自分だということ、そして研究所の事故の黒幕には自分の息子ロジャーが関わっているのではないかと語る。ハワードとロジャーの親子関係には確執があるらしい。

ハワードは二人に事故の映像を見せ、警察で見た時は隠蔽されていた部分を更に明らかにする。車を運転するハリーを攻撃して事故を起こし、更にハリーを連れ去ったのは伝説のポケモン、ミュウツーだった。その映像によってハリーが生きている事を確信した二人は、研究所での事故の新たな情報を手に入れたルーシーと相棒のコダックと共に廃墟と化した研究所へ侵入。そこでポケモンの進化の力を増長されるせるなどの実験が行われていた事を知る。

ティムたちが街に戻ろうとするとそこへ実験台だったゲッコウガたちが襲ってくる!逃げようと迷い混んだドダイトスの森でピカチュウは瀕死の重傷を追ってしまう。なんとか彼を回復させようとポケモンたちに頼むと、連れていかれた場所に現れたのはミュウツーだった。

ミュウツーはピカチュウを回復し「約束通り息子を連れてきたな」と言う。真相を語ろうとしたミュウツーをロジャーが現れ捕らえてしまう。

研究所の記録映像から、実験体とされていたミュウツーを解放したのは記憶を失う前のピカチュウだったということやミュウツーの発言からハリーを裏切っていたのは自分だと思い込むピカチュウ。今度はいつ裏切るか分からないとティムと決別する。

街ではいよいよパレードが始まろうとしていた。ハワードのところへ行き、事態を報告するティム。しかしそこでハワードの恐るべき計画を知る。

ハワードは息子ロジャーを拉致し、メタモンをロジャーに化けさせる事で「黒幕はロジャー」という演出をしていた!Rを製造したのも、ミュウツーを捕らえたのも、ミュウツーを逃したハリーを攻撃して事故を起こさせたのもハワードだった(事故映像でミュウツーが車を攻撃したように見えたが、実は攻撃しようとしたポケモンから守ろうとしただけだった)。

ハワードの目的は、Rを使ってミュウツーの体へ自分の意識を移し、ポケモンと一体になる事で人類を更なる進化へと導く事。ハワードはティムの目の前で装置を頭に装着し、ミュウツーとなる。

大量のRが仕込まれたパレードの風船を、ハワードの意識が入ったミュウツーが破壊していく。市民はRの散布により次々と倒れて消え、パートナーであるポケモンの中へ意識を入れられてしまう。

街でのラストバトル!ティムはメタモンと戦い、ピカチュウはミュウツーを止めようとする。ティムがハワードの頭に付けられていた転送装置を外すと、ミュウツーからハワードへと意識が戻り、ミュウツーの力で人々が助けられる。

戦いの後、研究所で自分を助けてくれたハリーとピカチュウに対し「人間には良い者もいると知った」と語るミュウツー。

事故の後、瀕死のハリーを助けるため一時的にハリーの意識をピカチュウへと移し(その時に記憶が一部失われた)息子を連れて来させると約束したミュウツー。

そう、ピカチュウの意識の正体はティムの父、ハリーだった!

ミュウツーによって体と意識を取り戻したハリー。そして、父と再会することのできたティム。二人は絆を確かめ合い、ライムシティで共に暮らして行く事を選ぶ。

ビル・ナイ最高だよね。

だいたいのストーリの流れはこんな↑感じ。

もう、ビル・ナイが出てきた時点でちびぞうは大興奮だしこの人が黒幕だよなって分かっちゃうよねメタ読みしちゃうよね!!

てかもうビル・ナイの口から「ピカチュウ」や「ミュウツー」なんて言葉が聞けるなんて…!!すごいレア感!!

いやー、リアルで可愛らしいポケモンたちがたくさん出てきて、懐かしさ半端ない!!!ポケモン赤緑世代のおじさんたちも大喜びでしょう!!!

そのポケモンのCG感も、いかにも現実にいそうってレベルまでリアルに落とし込むわけじゃなく、ポケモンの元々のキャラデザインがしっかり生かされるレベルでギリギリまでリアルを追求したって感じがして良かったですね。

バリヤードが最高

ピカチュウが可愛いぃいい!!!!というところよりもちびぞう的にはバリヤードとパントマイムで交流?拷問?するシーンが最高に好きでした(笑)きっと他にもバリヤードが印象に残ったって人は多いはず!!

バリヤードというポケモンは名前くらいしか知らなかったのでパントマイムをしてる姿がすごく新鮮で…(笑)

身振り手振りでしか自分を表現しない(言葉を発さない)相手に対して取り調べをするって発想も面白いし、なんとかそのパントマイムの世界にティム達が合わせて行く事で情報を引き出すというバリヤードに寄り添った展開もイイ!

何もない空間のはずがバリヤードによる高度なパントマイムにより本当に目には見えない壁が出現するという状況、そして見えない壁に囲まれた部屋の中でバリヤードが見えない椅子に座り見えないワインを飲む…

ティムもパントマイムで見えないドアノブを回してガチャりと扉を開くと、バリヤードが「えっ!」て感じの反応するんですけどそれがまた最高。ティムのするパントマイムにバリヤードもしっかりと反応するところ笑いが止まらなかった!

正直あのシーンだけでも何度も見返したい(笑)

ピカチュウの正体は

わりと簡単に予想がついてしまいますが、ティムの父親ハリーなんですよねー。

ハリーがピカチュウの正体だって分かりにくくする目的かどうかは謎ですが、ライアン・レイノルズがピカチュウの声優をやってるのは多分本国でも日本でも周知なんですよね。

で、主人公のティムを演じるジャスティス・スミス君はパッと見黒人。そして写真でのみ登場するティムの母親はだーいぶ肌の色の濃い黒人。普通に考えたら父親も黒人?となる。

しかも劇中で出てくるハリーの事故当時の映像やらなんやらではスーツ着てるなーってくらいしか分からないし顔どころか肌の色も見えない程度にしか出てきません。

これでピカチュウの声がライアン・レイノルズだからと言って「ああ彼が父親かも」と思う人は少ないというか、そう思わせないためにわざとやったキャスティングなのかなーと思ったり。

ちびぞうはハワードの目的を知って彼がミュウツーの中に入り込んだあたりであーこれピカチュウの中身は父さんじゃん?と思い、だから中身はおっさんなのか!!と腑に落ちました。

でも同時に「中身はおっさん!」という宣伝文句自体が壮大なネタバレになっているという(笑)

そしてそのネタのための記憶喪失ってわりと無理やり感あるよねって

まとめ

でもまぁファミリー向けエンタメ映画ですし、原作の名探偵ピカチュウってゲームもどんな感じか分かりませんがちゃんとピカチュウが探偵してるし、何よりポケモン愛がすごく溢れてるなって感じたのであんまり深いことは考えたらダメなのかなと…。

(ミュウツーの存在に対する説明とかもう少し深掘りして欲しかったところではありますが…)

これを観に行く前に知人が「ポケモン好きなら観に行って楽しめるけどそうじゃなければオススメしないかも」的な事を言っていたんですが、ぶっちゃけそこまでポケモン詳しくなくても楽しめるし、良作ですよ!

そういえばエンドロール後には「ミュウツーの逆襲」の3D版の予告が流れてました。

間違いなく名作です。

これを機にちびぞうはアニメ版の方も見返相当心に決めました(おそらく3Dの方は観ないけど)


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アニゴジ三部作、完結。映画『GODZILLA 星を喰う者』ネタバレ&感想

その〈黄金〉は〈絶望〉すら焼き尽くす

観て来ましたーーーーもちろん、一作目、二作目と同じように劇場で。

たまたまTOHOさんのポイントが溜まってマンスリーフリーパスを持っていたのでラッキーなことに無料で鑑賞することが出来ました・・・!

今作でアニゴジも完結。一体どんなラストが待っているのでしょうか・・・!!

パンフはこんな感じ!!

前面キラキラ仕様、キングギドラとゴジラのバトルを背景にメトフィエスがハルオを抱きかかえているデザイン。46Pで税抜き926円。なんかちょっと高くなってない?

監督の一人である瀬下寛之監督と、大阪大学の教授である理論物理学者の橋本幸士さんの対談コラムが興味深かったです。

【映画情報】

【制作国】日本
【監督】静野孔文、瀬下寛之
【ストーリー原案/脚本】虚淵玄
【シリーズ構成】虚淵玄、村井さだゆき
【製作】大田圭二
【エグゼクティブ・プロデューサー】古澤佳寛、高橋亜希人
【プロデューサー】吉澤隆
【音楽】
【声の出演([]内は役名)】

  • 宮野真守[ハルオ・サカキ]
  • 櫻井孝宏[メトフィエス]
  • 花澤香菜[ユウコ・タニ]
  • 杉田智和[マーティン・ラッザリ]
  • 梶裕貴[アダム・ビンデバルト]
  • 堀内賢雄[ウンベルト・モーリ]
  • 中井和哉[ハルエル・ドルド]
  • 山路和弘[エンダルフ]
  • 上田麗奈[マイナ]
  • 小澤亜李[ミアナ]
  • 山本兼平[タケシ・J・ハマモト]
  • 小野大輔[エリオット・リーランド]
  • 鈴村健一[アキラ・サカキ]
  • 早見沙織[ハルカ・サカキ]
  • 諏訪部順一[ムルエル・ガルグ]
  • 三宅健太[リルエル・ベルベ]
  • 堀越富三郎[ダイチ・タニ]
  • 柳田淳一[マルコ・ジオーネ]
  • 石谷春貴[ジョシュ・エマーソン]
  • 小松奈生子[管制官]
  • 洲崎綾[管制官]
  • 池田海咲[子供]
  • 浜崎奈々[子供]
  • 浜田洋平[兵士]
  • 佐々健太[兵士]
  • 岩澤俊樹[兵士]

【公開日(日本)】2018年11月9日
【上映時間】90分
【配給】 東宝映像事業部
【前作】『GODZILLA 決戦機動増殖都市』
【IMDB】4.9/10.0  (およそ2500人の評価)

【あらすじ】

武装要塞都市「メカゴラシティ」を起動させてゴジラ・アースに挑んだハルオたちだったが、その過程でガルグやベルベらビサイルドたちと人間たちとの間に亀裂が生じる。また、ハルオはゴジラ・アースに勝てる唯一のチャンスを捨ててしまい、かつてない敗北感に襲われる。その一方で、エクシフの大司教メトフィエスは、ある秘めた目的のため信者を増やしていた。やがてゴジラ・アースに太刀打ちできるものがいなくなった地球に、金色の閃光をまとった「ギドラ」が降臨する。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!)】

☆2.4/5.0

今回も読者様は過去二作も観てるってテイで書きたいと思います。

…えーとえーと………一作目のちびぞうの評価が3.7、二作目が3.5…そして今回が……えーと(笑)

明らかに評価がただ下がりしてるってことはこの時点でお分りいただけますね!!!!!

ネットで感想を見て回っていても賛否の否の方が圧倒的で、褒めているのは二割程度…といった感じでしょうか。

見事に予想的中

前作の『GODZILLA 決戦機動増殖都市』の感想記事の後半でちびぞうが書いていたことがほとんど大当たり。

アニゴジ三部作、二本目。映画『GODZILLA 決戦機動増殖都市』ネタバレ&感想

メトフィエスはやっぱり邪心崇拝だし、拝む相手はキングギドラだし、ハルオを利用してキングギドラを召喚しようとしていたし…。

さらに、この世界観で怪獣バトルなんてまともにするわけないんじゃ!という部分も大当たり。キングギドラという高次元の存在はブラックホールを通って地球にやってきて、向こうから勝手に干渉してくる…けど、こちらからはそれを認識することも出来ないしゴジラも攻撃できない。という超高次SFバトルが繰り広げられます。キングギドラの圧倒的強さを魅せる演出としては面白いなぁと思うんですけどね!!!

正直、ほとんどの展開が想像通りで…。もっと驚きを期待していたのに…。

THE櫻井孝宏劇場

櫻井孝宏が声優を務める神官メトフィエスの圧倒的台詞量がすごい!!!!!!

モノローグやら心の声やらテレパシーやらやら、あらゆる方法でメトフィエスが語りまくる!!!!観客すらも宗教勧誘しているのでは?というレベルでずっと喋ってるシーンが多い。内容も哲学的だったりカルト的だったり小難しいので、ここらで眠くなった人も多いのではないでしょうか。

メトフィエスの目的とは?

ちびぞうもしっかりとは理解していないのですが、つまりは「意識高く滅亡しよう!」みたいな感じなんですよね。

かつて高レベルの文明を築いたエクシフは、ギドラに自分たちの星を滅ぼされた。彼らには未来を見通すほどの科学力があったけども、滅亡は避けられなかった。

エクシフは悟る。文明の発達は星を痛めつけ、その結果ゴジラという怪獣が登場し、最後にギドラが全てを喰らおうと出現する。その流れが全て、星の運命であり、生命はその滅亡の先にこそ希望を見出す。高次元の存在であるギドラに身を委ね合一することで、滅亡の先の希望に導いてもらおうとする。

そのために全力で運命に抗い、ゴジラを倒し強く生きようとするハルオという強いリーダー的存在が必要で。彼を筆頭に人類をギドラ崇拝へ導こうとする。

ギドラ様万歳!人類、地球、ゴジラをまるごと供物に捧げるよ!

って感じですね。

なんとなく分かってたから、あやっぱそう?って感じですが。

結局どうなった?

ハルオは当然、そんな病んだ思考の宗教には屈しません。メトフィエスの説得を拒否!
マーティン博士やフツアの民の力でギドラを倒す方法を伝えられ、メトフィエスの右目に埋まったガルビトリウム(この目を通じてギドラの視界を見たりハルオと精神世界で会話したりしていた?)を破壊!

すると今までこちら側からは干渉出来なかったギドラの物理法則が乱れ、ゴジラの攻撃が効くように!!!!!見事ゴジラによってギドラは撃退され、メトフィエスはハルオの腕の中で死ぬ。

そして生き残った人類はフツアの民と一緒に原始的生活を始め、ハルオもマイナとの間に子供を作る。
しかしある日マーティン博士が脳死状態になっていたユウコの体内からナノメタルを抽出し、それを使って残っていたヴァルチャーを一機、起動させる。
これでまた文明を取り戻せると喜ぶマーティンに対し、ハルオは決意を固める。

「人類が文明を求める限り、また同じ運命の轍へと戻ってしまう」その危険なループを回避するため、ハルオはユウコを連れてヴァルチャーでゴジラに特攻、自滅する。

自殺にも見えるラストではありますが、ハルオはフツアの民がゴジラを憎んでいないからこそゴジラと共存し地球で暮らしていけると察したようで「ゴジラを憎んでいる最後の人間」である自分と、ナノメタルを体内に保有しているユウコ、そして最後に残ったヴァルチャーを一緒に滅ぼすことで「自らの手で」「あの瞬間の地球を守った」ということなのだと思います。

一緒に観に行った友人は「原発反対!原始生活万歳!って言いたいだけ」って言っていたんですが、ちびぞう的にはそんな単純な話ではなかったのかなーと。

途中の宗教的な内面を掘り下げていく脚本はわりかししつこいし、展開に対する驚きもあまりなくて3部作の中では一番ガッカリしてしまいましたが・・・このラストだけは腑に落ちるかな、と。

ギドラが紐

これは完全にちびぞうの好みの問題だと思うんですけど、ギドラのデザインね・・・デザインって言えるほど全身出てないしね・・・。ブラックホールからにゅるっと出てくるギドラがゴジラに襲い掛かるんですけど、どうにもこうにも「紐」にしか見えないっていう・・・。

高次元怪獣という設定がおそろし素晴らしかっただけに、なんとも残念でした・・・。(メトフィエスの目をやられただけで攻撃できるようになってしまうしなぁ)

まとめ

怪獣たちのバトルが見られる!!!!!と思って期待すると痛い目みますよ!

パンフにも書いてありましたが「怪獣バトルはメインにしないように作ろう」と最初から決めていたようですし、そもそも「人間ドラマを描いて欲しい」と依頼されて始まった企画だったみたいです。

哲学だったり科学だったり、人類への警鐘だったりと深いメッセージをこれでもかとネチネチ語ってくるとても内面性の強い映画なので、人を選ぶ部分があるのは仕方ないかもしれませんね・・・。

シリーズトータルで考えると、怪獣に新しい意味を見出したり、今までと違った解釈で怪獣をリデザインし街にしてみたり次元の違う存在にしてみたりと新鮮で面白いゴジラ映画かなと、ちびぞうはけっこう好きなんですよね。

特に一作目のラストのゴジラの咆哮は素晴らしく、映画館で観て良かったなと思えたほど。

三作全て劇場でとは言いませんけども、一作目だけでもぜひ見て頂きたい。

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アニゴジ三部作、二本目。映画『GODZILLA 決戦機動増殖都市』ネタバレ&感想

――挑むもの、抗うもの、すべて炎に呑まれて消える。

2017年の冬に公開されたアニゴジ三部作の一作目『GODZILLA 怪獣惑星』の続編となる今作が気付いたら公開されていましたーーー!!

ゴジラ初の長編アニメ映画『GODZILLA 怪獣惑星』ネタバレ&感想

焦って観に行きましたよ!今回も来場者特典のお配りがあるのかなーと思っていたら何もありませんでした。

何もありませんでしたよ!

パンフはこんな感じ。前作とはうってかわったキラキラレインボー感。

全面に朽ちているように見えるのはメカメカしいゴジラ・・・?メカ・・・ゴジ・・・?
メカゴジラを意識しているからこんなキラキラなんでしょうか。54Pで税抜き926円・・・

エッ高い。

しかし見開きで作戦が決行された地域の地図が載っていたり、ムルエル・ガルグ中佐による「対ゴジラ超重質量ナノメタル製決戦兵器建造計画概要」という論文が載っていて、読みごたえはバッチリです!!!

【映画情報】

【制作国】日本
【監督】静野孔文、瀬下寛之
【脚本/ストーリー原案】虚淵玄
【演出】吉平“Tady”直弘
【キャラクターデザイン原案】コザキユースケ
【プロダクションデザイン】田中直哉、フェルディナンド・パトゥリ
【CGキャラクターデザイン】森山佑樹
【造形監督】片塰満則
【美術監督】渋谷幸弘
【色彩設計】野地弘納
【音響監督】本山哲
【音楽】服部隆之
【主題歌】XAI -“THE SKY FALLS”
【出演([]内は役名)】

  • 宮野真守[ハルオ・サカキ]
  • 櫻井孝宏[メトフィエス]
  • 花澤香菜[ユウコ・タニ]
  • 杉田智和[マーティン・ラッザリ]
  • 梶裕貴[アダム・ビンデバルト]
  • 諏訪部順一[ムルエル・ガルグ]
  • 三宅健太[リルエル・ベルベ]
  • 堀内賢雄[ウンベルト・モーリ]
  • 中井和哉[ハルエル・ドルド]
  • 山路和弘[エンダルフ]
  • 上田麗奈[マイナ]
  • 小澤亜李[ミアナ]
  • 小野大輔[エリオット・リーランド]

【公開日(日本)】2018年5月18日
【上映時間】101分
【配給】東宝映像事業部
【映倫区分】G
【前作】ゴジラ初の長編アニメ映画『GODZILLA 怪獣惑星』ネタバレ&感想
【次作】GODZILLA 星を喰う者
【IMDB】4.5/10.0  (およそ35人の評価)

【あらすじ】

ゴジラに蹂躙された地球を取り戻すため決死の戦いに挑んだハルオをはじめとした人類だったが、地中深くから現れた真のゴジラ=ゴジラ・アースに敗退。ハルオは、かつての地球人類の生き残りと目される「フツア」と呼ばれる民族の少女ミアナに助けられる。フツアもかつてゴジラに敗れたと言い伝えられていたが、彼らの持つ金属のナノメタルが、21世紀に対ゴジラ決戦兵器として開発されたメカゴジラを構成する物質と同じものであることが判明。メカゴジラの開発プラントがいまだ残されていることが明らかになり……。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!!)】

☆3.2/5.0

前作ほどではなかったけれども、でも面白かった!!と思います!!
(前作は観てる前提でネタバレするよ☆ついでに『パシフィック・リム2』のネタバレにも軽く触れるよ!)

日本が舞台の怪獣バトル!映画『パシフィック・リム:アップライジング』ネタバレなし感想

もうね。何が最高って

絶対的に強くて何度立ち向かってもこれでもかと絶望させてくる圧倒的ゴジラの恐ろしさ!!!!!!!

今作戦う300メートル級のゴジラ、前作ではラストに満を持して登場し、ひと吠え、それがもうすごく恐ろしくて!
それまでに戦っていたミニ(ではないけど)ゴジラの咆哮とはレベルが違うんですよ!!!
小さい方はゴジラ・フィリウスという名前らしい。

臓腑に轟くその一声!!

これは劇場で聞くべきです!!!

それとゴジラの熱線のSE(効果音)ね!!!これもすごくイイんですよ・・・

お話はどんな感じかというと

サラッと説明すれば、「もうあのゴジラに立ち向かう術はない!!!」と絶望していたら、人類によく似たフツア族という原住民みたいな民族がいて、彼らが二万年前に人類が作っていたメカゴジラの成分であるナノメタルという金属をどこかしらから採取していることが分かり、その採取元をたどったらそこには朽ちたメカゴジラが今でも人類の命令を守ってゴジラを倒すべくを建設していた・・・!

街を???どういうこと???とお思いでしょう。

メカゴジラはかつて地球でゴジラを倒すために造られたんですが起動せず破壊されました。しかしその頭部はひっそりと生き残っていて、ナノメタルがシャーレの中で増える細菌のように少しずつ体積を増やしていって、人類が建設していたメカゴジラ建設用のプラントをそのまま再現?して街のようになったらしいです。

そこに辿り着いた一行は、大興奮!(特にメカゴジラを作ったビルサルドという種族が)
こいつを使えばあのゴジラを倒せるかも!!と作戦を立てる。

その作戦とは、街全体を罠として使うというもの。
ヴァルチャーというこれまたナノメタルで作ったガンダムのようなアーマーに乗った人たちがゴジラを誘い込み、背びれを攻撃して防護壁を破壊したらハープーンとかいう槍で一突き!あとはゴジラの体内エネルギーが暴走して爆発するのを待つ。という前作と全く戦い方は同じなんですけどね、そういう作戦でした。

で、作戦は成功するんですけどなぜかゴジラは爆発しない。しかもすごく熱を持ってて射程圏内にすら近付けない。えー!どうすんの!と思ってたら、そのヴァルチャーと人間を同化させて大気圏ギリギリから突っ込むという自爆作戦をビルサルドが無理やり実行しようとしてくる。

というか、大気圏ギリギリから自爆のような感じで突っ込む作戦ってそれこないだの
『パシフィック・リム:アップライジング』
でもラストでやってたヤツじゃないですか!!!前作も公開のタイミング的にシン・ゴジラと比べられたし、今回も・・・何かと後出し感があって可哀想というかタイミングが悪い映画ですよね・・・

こんな人としてどうなのよ!?っていうやり方で勝ちたいわけじゃないんだ!と主張するハルオ。いや、ゴジラという人智を超えた存在を人として倒すなんてはなから無理だったんだよ的に主張するビルサルド。凹むハルオ。ゴジラを倒せさえすれば何でもいいの?と凹んで悩んで最終的にはメカゴジラシティを破壊するハルオ。しかし結局ユウコもナノメタルに侵食されて死んでしまい・・・

ストーリーはこんな感じ。

今作では、今まで仲間だと思っていた人たちの違う考え方・価値観を知って思い悩むハルオ。というのがメインですね。

メカゴジラシティを使ってゴジラを倒し、更に自分たちもメカゴジラに取り込まれ、ゴジラに変わって地球を支配しようというビルサルド(別にそうは言ってないけど流れ的にはそうなるよねとメトフィウスが示唆していた)の考え方に対してどうするか?という。

人類みな一丸となって同じ思想で戦えるかと言えばそうではないんですよねぇ。
まぁあるあるな展開と言えばあるあるなんですけど・・・。ビルサルドとのやりとりはなかなか見応えがあって好きでした。

ハルオはなぜ侵食されなかったのか?

ハルオはユウコと違い、メカゴジラによるナノメタルの侵食をされずに済んでいましたよね。

おそらくアレはフツア族による治療を受けていたからだと思われます。

フツア族は鱗粉のような粉をまとっていることから、人類の生き残りではなく、昆虫の突然変異ではないかと言われていましたね。そして、唯一地球の中でゴジラに屈していない種族のように思われました。

彼らの治療を受けていたものは、メカゴジラシティ内で体調を崩し、外に出るとその体調が改善したと言っていました。つまりナノメタルとフツア族は相容れない存在という事がここで示されていたんですねー。

なのでハルオはフツア族の影響で、ナノメタルの侵食を受けずに済んだ、と。

ちなみに彼らフツア族のモデルは、モスラの島にいた妖精だということなので・・・
なるほどだから鱗粉か!!!

今後、モスラも出るのかなぁ?
彼らが話していた「卵」というのは、モスラの卵のことを言っているんだろうなとは予想が出来るんですけども・・・!モスラも出てくるとしたらすごく楽しみですね・・・!

メトフィウスも怪しさすごい

エクシフという種族は未来も予見できる神の使い、みたいな立ち位置で、ハルオを導いてくれる存在のようなんですけど

もう怪しさがヤバい

メトフィウスってグーグルの検索バーに打ち込むと予測に「怪しい」って出るくらいみんな怪しんでる。

怪しすぎて逆に何も企んでないんじゃないかって意見もあって笑ってしまったんですけど、何もなくはないよねきっとね・・・。

この映画は、少ない登場人物の中にも人類の縮図を反映させていて、力で支配しようとするビガイルド(軍や核を連想させる)に対してエクシフは人々を神の力で導こうとする。これはまんま宗教家なんですけど、宗教というものはちょっと曲がった方へ進むと大変な事になってしまうんですよね・・・。
そういえば脚本の虚淵さんが書いたまどマギの話で登場した宗教家(杏子の父親)はちょっと歪んで表現されていた。

彼がハルオに教えた「故郷を滅ぼした恐ろしい存在」というのはエンドロール後に「ギドラ」だと明かされますが、ちびぞう的にもしかするとメトフィウスはこのギドラを「キングギドラ」とあがめているのでは・・・いわゆる邪心崇拝というアレですね。じゃないかと予想しています(根拠はどこにもない、いいひとだったらごめんねメトフィウス・・・)

だって、別の星にいたギドラが地球にやってくるとしたら、メトフィウスがこそこそとやっている何かしらの儀式で召喚される展開になるのではないかと、それしか考えられなくないですか!?

そして、キングギドラと言えばゴジラの悪役ということなんで、キングギドラがやってきて地球ピンチ!だけどゴジラとモスラでなんとかしたよ!!!!

っていう感じのオチになるんじゃないですか?

そうすれば三体全部出てくるね!!!!

でも、思ったんですよ。

メカゴジラを街として登場させて、本来のメカゴジラの姿として起動させずまともにゴジラと戦わせなかった虚淵さんですよ。ファンもガッカリした人が多かったようですし、キングギドラやモスラを
「そのままの形で登場させると思ったら甘いんじゃ」
となるのでは・・・?

そのまま登場して欲しい気もするし、そうじゃない別の姿でも楽しい・・・と思う。

だって、あの世界観でメカゴジラがズーンと出てくるよりは、メカゴジラシティとして要塞化してる方が自然だと思ったんですもん。

もはや怪獣同士がズシンズシンとやり合うよりは別の何かに昇華させてくれた方が、あの世界の中にはマッチするかもしれない。

何よりもゴジラがやっぱりメインですしね!!!

続編となる『GODZILLA 星を食う者』が11月に公開されますけども、今から楽しみで楽しみでー!!

この最後の作品で今までの二本の評価も大きく変動するかもしれませんね!

変に期待せず観に行きたいと思います!!


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ら行

愛してくれる人達を忘れない。CGアニメ映画『リメンバー・ミー』ネタバレ&感想

”それは、時を超えて―――家族をつなぐ、奇跡の歌”

劇場で予告編を観た時は、「DVDで良いかなぁ」と思っていたんですけども、公開後に多方面から絶賛の声が聞こえてきまして。これは足を運んでみねば、となりましたね。

ピクサー初のミュージカルアニメという意味でも、興味を持たれてる方が多いのかな~。

というか何故にこれ系の映画は「吹き替え版」しかやってないところばかりなんですかね!?田舎だからですか!?岐阜が田舎だからですかね!?基本はアニメ映画も字幕で観たい派なんですけど、やってなければ吹き替えで観るしかないですよねぇええ

今回、パンフを買ってみて初めて気付いたんですけども、今作に登場するヘクターというキャラクターの声をちびぞうが愛してやまないガエル・ガルシア・ベルナルが演じている!!!!

あぁーーーー字幕で観れば良かった(;;)いつか絶対観る(;;)

パンフはこちら。いつものディズニーのCGアニメ御用達の四角いパンフです。

キラッキラの星が散りばめられた豪華な表紙を飾るのは主人公ミゲルと犬のダンテ、ヘクター。42Pで税抜き667円。メキシコの豆知識ページが載っています!全部のページが表紙なのかってくらいツルツルしてて指が滑る、滑る!

【映画情報】

【原題】Coco
【制作国】アメリカ
【監督】リーアン・クリッチ
【共同監督】エイドリアン・モリーナ
【原案】リーアン・クリッチ、エイドリアン・モリーナ、ジェイソン・カッツ
【脚本】エイドリアン・モリーナ
【製作】ダーラ・K・アンダーソン
【製作総指揮】ジョン・ラセター
【歌曲「リメンバー・ミー」作詞作曲】クリステン・アンダーソン=ロペス、ロバート・ロペス
【歌曲共同作詞/楽曲製作&編曲】ジャーメイン・フランコ
【歌曲/民族音楽コンサルタント】カミロ・ララ
【音楽】マイケル・ジアッキーノ
【アニメーター】原島朋幸
【シミュ―レーション・アーティスト】小西園子
【声の出演([]内は役名)】

  • アンソニー・ゴンザレス/石橋陽彩[ミゲル]

  • ガエル・ガルシア・ベルナル/藤木直人[ヘクター]

  • ベンジャミン・ブラット/橋本さとし[エルネスト・デラクルス]

  • アラナ・ユーバック/松雪泰子[ママ・イメルダ]

  • レニー・ヴィクター/磯辺万沙子[エレナ]

  • ハイメ・カミーユ/横山だいすけ[パパ]

  • アナ・オフェリア・ムルギア/大方斐紗子[ココ]

  • ナタリア・コルドバ=バックリー/渡辺直美[フリーダ・カーロ]

  • ソフィア・エスピノーサ/恒松あゆみ[ママ]

【公開日(日本)】2018年3月18日
【上映時間】105分
【配給】ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
【映倫区分】G
【IMDB】8.5/10.0  (およそ138,200人の評価)

【あらすじ】

天才的なギターの才能を持つ少年ミゲルはミュージシャンを夢見ているが、過去の悲しい出来事が原因で、彼の一族には音楽禁止の掟が定められていた。ある日ミゲルは、憧れの伝説的ミュージシャン、デラクルスの霊廟に飾られていたギターを手にしたことをきっかけに、まるでテーマパークのように楽しく美しい「死者の国」へと迷いこんでしまう。ミゲルはそこで出会った陽気で孤独なガイコツのヘクターに協力してもらい、元の世界へ戻る方法を探るが……。【引用元:映画.com

【感想(結末までネタバレ!!!)】

☆4.1/5.0

泣きました!!!音楽も色彩も脚本も本当に素晴らしくって、面白かった!これは名作!

子供向けではないですね!大人が観て、考えて、そして泣く。そんな映画です。

いつも思うけどディズニーって社会情勢を反映させるの上手だよね。メキシコ移民がアメリカで犯罪を起こしてるから壁を作ろう!なんて話がある中であえてのメキシコを舞台にしたこの物語・・・。本国アメリカの人がこれを観てどう思うかは分かりませんが、私たちにとってはニュースでしか知らないメキシコの印象というか、先入観のようなものが少しでもなくなって、日本と身近な死生観を持った人たちなんだなって少し親しみがわいてきたらいいなって思ってます。

目を奪われる色彩!

まずオープニングで目にするのはメキシコの切り絵細工”パペル・ピカド”。
カラフルな紙に切り絵を施したものを紐に通し、旗のように飾っています。この切り絵の絵が動いて、かつてミゲルの家族(先祖)がどのように音楽を禁止していったか、の過程を見せてくれます。

この表現は『モアナと伝説の海』で、マウイのタトゥーが動くっていうアニメーションでも見た感じですね!

この、伝統的なデザインを使ってアニメーションにするっていう手法が本当に大好きです!!現地の文化へのリスペクトを感じます!!!

南の島の大冒険!映画『モアナと伝説の海』ネタバレ&感想

 

それから、メキシコの伝統的な祭礼行事”死者の日”を舞台にしている本作では、とにかくその街中の色彩だったり、祭壇だったり、散りばめられたマリーゴールドがカラフルで美しい!さらにさらに、現実の世界よりもさらに、ミゲルが迷い込んでしまう”死者の世界”が煌びやか、彩度が高くて極彩色の世界。死者の世界なのに、陰気な気配はまるでないです。でも、絶対的な死の象徴であるドクロだったりはキャラクターにも街並みにも反映されていて、しっかりと死者の国だってアピールは忘れていない。間違いなくあの世だけど、決して苦しい場所ではないんだっていう雰囲気が色合いからも伝わってきます。

耳に残る音楽!

いつもディズニーの曲は耳に残るものばかりで、あとから脳内ヘビロテが始まるんですけども、今回の『リメンバー・ミー』は相当強い!!

劇場を出た瞬間から歌えるようになっていました!!!

この曲は物語のキーアイテムとしても役割をしっかりと持っていて(あとでちゃんと書きますが!)、曲であることの意味がしっかりとある。ミュージカル映画でここまでしっかり役割を果たしているのも、なかなかないんじゃないでしょうか?

おおまかなストーリー

主人公ミゲルのひいひいじいちゃんに当たる人家族を捨てて音楽で生きる道を選んでしまったから、ひいひいばあちゃんは音楽を家族に禁じるようになる。
ミゲルは本当は音楽の才能に溢れ、音楽を愛する少年だけど家族に反対されているから、家で歌う事すら許されない。秘密の隠れ家で、同じ町出身で有名になったあこがれのエルネスト・デラクルスという歌手でありスターの映画を観ながらこっそりギターで弾き語りしている。

分かりやすくパンフに載ってた家族の相関図を貼っときますね!

ココひいばあちゃんは、いなくなったパパを今でも想っていて、口を開けば「パパ?帰ってきたの?」と言う。でも、もう家族のことは誰が誰だか分かっていない状態。切ない。

死者の日には祭壇を作り、先祖の写真を飾るのがメキシコの風習。写真を飾らないと、ご先祖様が帰ってこれない、ということらしい。これは、日本のお盆と似ていますよね。日本もお盆になると精霊馬と呼ばれるきゅうりやナスに脚をつけて馬に見立てたものを飾ったりします!これはご先祖様が行き帰りに乗る乗り物。それと同じで、メキシコではマリーゴールドの花弁を巻く。香りの強いこの花びらが、先祖様が迷わず自分たちの家に帰れるよう道案内の役割をしているらしい。しかし、ひいひいじいちゃんの写真だけは顔の部分が破られていて、飾られていない。

死者の日当日。ミゲルは町の広場で行われる歌のコンテストに出ようとするも、家族に見つかりエレナおばあちゃんにギターを壊されてしまう!どうしてもコンテストに出たいミゲルは、「チャンスを掴め!」という言葉を思い出しデラクルスの墓所に飾られたギターを盗もうとする。ギターに触れた瞬間、見つかりそうになるも周囲の人にミゲルの姿が見えなくなる。それどころかすり抜けてしまう。ミゲルは死者の世界に来てしまっていた。
戻ってきていた家族の先祖と一緒に死者の国へ行き、ひいひいばあちゃんであるママ・イメルダと会う。家族に「許し」を与えられ、マリーゴールドの花弁を渡されれば生者の世界に戻れるらしいが、イメルダの出した条件は「2度と音楽に関わらないこと」。それを受け入れられないミゲルは逃げ出し、破られていた写真に写っていたひいひいじいちゃんが手に持っていたギターがデラクルスの物と知ったミゲルは「彼がひいひいじいちゃんだ!」と確信。
日の出までに家族に許しをもらわないと、完全に死者の国の一員になってしまうらしい。なんとかデラクルスに会って、彼に許しをもらおうと急ぐ。

デラクルスの居場所を知るという男ヘクターに出会ったミゲルは、誰からも写真を飾ってもらえず、忘れ去られそうになっている(誰の思い出にも残らず忘れ去られてしまうと、人は2度目の死を迎える。死者の国からも消えてしまうらしい)という彼の写真を「帰ったら飾ってあげる」という約束をして、デラクルスの場所まで連れて行ってもらおうとする。

家族の追跡から逃げつつ、デラクルスと会えたミゲル。しかしそこで、実はデラクルスは夢を諦めて家へ帰ろうとしたヘクターを殺し、曲とギターを奪って有名になった・・・という最低の嘘つき野郎だった事が明らかになる。真実を知ったミゲルを帰すわけにはいかないと、閉じ込めるデラクルス。
デラクルスの元からの脱出、そしてヘクターや家族と力を合わせてデラクルスを倒すまでの過程で、本当はヘクターがひいひいじいちゃんだったと知る。イメルダにも「何の条件も出さずに許すわ」と言われて大団円!と思いきや、ヘクターの写真は戦いの最中でどこかへ行ってしまったし、日の出も間近。早く帰らなければミゲルも人間に戻れない。しかし、ヘクターも消えかけている。唯一彼を覚えていたママ・ココがパパの事を忘れかけているからだ。
ヘクターに「必ずヘクターの事をママ・ココに思い出させるから!」と言って生者の世界へと帰るミゲル。

何も語らず何も聞いていないようなママ・ココに、必死でパパのことを思い出して!と言うが反応がない。しかし、ミゲルがギターを弾き、ヘクターが小さかったママ・ココのために作った『リメンバー・ミー』を歌い出すと、ママ・ココも反応し、一緒に歌い始める!
そして、引き出しの中から破られていた写真の切れ端を出してくれる。

1年後の死者の日。イメルダとヘクターから始まる家族全員の写真が飾られた祭壇の前に、生きている家族も死んでいる家族も全員がそろって、ミゲルの歌を聞いていた。

脚本も素晴らしいです

最初に、ギターを盗むシーンで「いけないことをするなぁ」と思っていたんですが、それは後半のデラクルスの「チャンスをつかむためには何でもする」という言葉でミゲルをハッとさせるんですよね。チャンスを掴もう!という言葉を信じて盗むに入ってしまったけど、それは本当は良くないことだった、というのをデラクルスのやった出来事を知ることで気付くことが出来る仕組みになっているんですよね!

それから、ママ・ココの「パパはどこ?帰ってきたの?」という序盤のセリフも、まだママ・ココが覚えていてくれているからヘクターが今日まで存在出来ていたんだな、という説得力にもつながりますし。ラストで一度は忘れてしまうけど、曲を聴いて歌い出すシーンは本当に感動できます。
昔ニュースで見た、老人ホームで認知症の進んだご老人に昔好きだった曲を聴かせると過去の思い出が蘇り、症状も改善するというのを思い出しました。音楽というものは本当に偉大で、潜在意識に刻まれているんですよね。こういう事だけでなく、例えばテストの時の語呂合わせも曲をつけてみると覚えやすかったりとか、音楽って本当に記憶と密接に結びついてると思うんです。
この、ママ・ココが思い出すことが死者にとってどれほど重要な事か、ということを十分に見せられているので、そのキーになるのが歌である、というのはミュージカル映画でこれ以上ない演出だったと思います。

素晴らしい(;;)

原題が「Coco」なのも良いですよね。『リメンバー・ミー』も良いけど、この話はミゲルが主人公のようでいて本当はヘクターとココの物語でもあるわけで、あの曲はヘクターがココの為に作った曲でもあるから、映画を観終わったあとにタイトルの意味を考えると余計にジーンとくると思います(;;)

素晴らしい(;;)

ちょっと気になったけど

亡くなったママ・ココが死者の国へ行った時、白髪なんですよね。でも他の死者たちはみんな黒髪だったりする。それが不思議だったな。

ちびぞうが思うに、ヘクターが女装をしたりするときに、髪はカツラかな?と思えるシーンがちょこちょこありました。つまりみんなほんとは髪がないけど、自分の好きな髪型のカツラをかぶっているのかな、と。
で、なぜママ・ココは白髪だったのか。それは多分、埋葬されている時の姿と死者の国でいる時の姿がリンクしているからかなー。と。埋葬されたばかりの時は白髪だけど髪もあって、でも時間が経つにつれて骨だけになっていくから、みんなだんだん髪がなくなって、カツラをかぶるようになる。そんな感じなのかなーと。

結構、死者の国にしてみても深く細かく設定されてそうですよね。
細かい部分まで見て、楽しめます。

まとめ

メキシコの死生観がまず素敵。忘れられることで2度目の死を迎えるって考え方も素敵。

死者の世界がきらびやかで、美しいところも好き。みんな楽しそうだし、前向きですよね。

 

お話としての簡単な驚きも隠されていますし、今周りにいるだけではない、もう亡くなってしまった「自分の家族」についても改めて考えられる、本当にいい映画だったと思います。

曲もメキシカンなものが多くて、耳に新しいし、でもすごくキャッチ―で覚えやすい。

 

最後に出てくるスタッフからの「支えて愛してくれた人たちを忘れない」というメッセージもすごく泣けます(;;)

ぜひともこれは、劇場で何度も!観て欲しい作品です!!!

 

 


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ストップモーションアニメの最高峰、映画『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』ネタバレなし感想

If you must bilnk, do it now.

まばたきすら、してはならぬ。

ちびぞうノーチェックの本作。

ツイッターで話題が流れてきたことと、ストップモーションアニメだという事で劇場へ足を運びました。

製作はスタジオライカ、『コララインとボタンの魔女』を観たことがあるんですが、その時の印象は「ストップモーションアニメが素晴らしい!!」ということ。
物語はどうだったかと言えばあまり記憶にないんですが…KUBOはどうなのでしょうか。

パンフはこちら。

横長、センスあるデザインですね。30Pで税込み760円。まぁまぁ普通なお値段。
私が観に行った回が県内唯一のKUBO上映館の最後の上映だったということもあって、パンフは売り切れていたんですが、慌ててネットで購入。

他の方も書かれていますが、製作秘話がものすごい!!!

一週間で3秒分の映像しか作れなかったとか…クボの表情だけでも4800万通り作られていたとか…一つのカットで使われた顔の最大個数が400個超えだとか…狂気の沙汰ですよ。

【映画情報】

【原題】Kubo and the Two Strings
【制作国】アメリカ
【監督】トラヴィス・ナイト
【脚本】マーク・ハイムズ、クリス・バトラー
【ストーリー】シャノン・ティンドル、マーク・ハイムズ
【プロデューサー】アリアンヌ・サトナー、トラヴィス・ナイト
【アニメータ―】ジェイソン・ストールマン、マルコム・レイモント
【撮影】フランク・パッシンガム
【美術】ネルソン・ロウリー
【編集】クリストファー・マーリー
【視覚効果】スティーブ・エマーソン
【衣装デザイン】デボラ・クック
【索具スーパーバイザー】オリヴァー・ジョーンズ
【ラピットプロトタイピングチーフ】ブライアン・マクリーン
【人形制作スーパーバイザー】ジョージナ・ヘインズ
【キャラクターデザイン】シャノン・ティンドル
【キャラクター彫刻】ケント・メルトン
【アニメーション・スーパーバイザー】ブラッド・シフ
【筋書き】クリス・バトラー
【コンセプト・アート】トレヴァー・ダーマ―、オーガストホール、イアン・マクナマラ
【音楽】ダリオ・マリアネッリ「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」
作詞作曲…ジョージ・ハリスン
歌…レジーナ・スペクター
【声の出演([]内は役名)】

  • アート・パーキンソン(矢島晶子)[クボ]

  • シャーリーズ・セロン(田中敦子)[サル]

  • マシュー・マコノヒー(ピエール瀧)[クワガタ]

  • ルーニー・マーラ(川栄李奈)[闇の姉妹]

  • レイフ・ファインズ(羽佐間道夫)[月の帝]

  • ブレンダ・ヴァッカロ(小林幸子)[カメヨ]

【公開日(日本)】2017年11月18日
【上映時間】103分
【配給】ギャガ
【映倫区分】G
【IMDB】7.8/10.0  (およそ88,000人の評価)

【あらすじ】

魔法の三味線と折り紙を操る片目の少年クボは、体の弱い母と2人で静かに暮らしていた。不吉な子どもとして一族から命をねらわれていたクボは、ある時、邪悪な伯母たちに見つかってしまうが、母親が最後の力を振り絞って放った魔法によって助けられる。たった1人残されたクボは、母の力によって命を吹き込まれたサルとともに、母が最後に言い残した「3つの武具」を探し、自身の出自の秘密に迫る旅に出る。旅の途中で記憶を失ったクワガタの侍も仲間に加わり、一行は数々の困難を乗り越えて武具を見つけていくが……。【引用元:映画.com

【感想】

☆2.7/5.0

ちびぞう的にちょっぴり厳しめ判定です。

  • 作品に散りばめられた日本への愛
  • とにかくストップモーションアニメの技術がすごすぎる
  • 物語に込められた思い、深さ

色んな所で絶賛されている理由は分かります。素晴らしい作品だからこそ沢山の人の心を掻き立てるんでしょうし。

個人的に素晴らしいと思ったレビューがあったのでご紹介しておきます。

@eigarunnerさんのこちらの記事です。

”物語る”ことは、「子孫を残すという事」以外で、他の動物には出来ない、人間だけの「存在の証明」であり「己の生き様」を残す手段である。染み入る言葉です。モノづくりをするすべての人に響く言葉でしょう。

ストップモーションアニメについて

凄すぎてもはやストップモーションアニメに見えない点。これは大きな問題ですよ皆さん。

凄いんです、すごいんですよ。でも、みんな言ってる「これ本当にストップモーションアニメなの?と疑うレベルの出来」これってもちろん誉め言葉だと思うんですけど。ちびぞう的には「そこまでいってしまうともはやストップモーションアニメと言えるのか」という。

いや、手法がそうなんだから間違いなくストップモーションなのには違いないんですけども(笑)

最終的に出来上がった映像が、CGとなんら見分けがつかない…となってくると、それはストップモーションでやる意味が果たしてあるのかどうかという事ですね。

『コララインとボタンの魔女』でもストップモーションが素晴らしくて感動したんですけど、正直もうクボはそんなレベルを通り過ぎています。

唯一、サルの髪が激しくたなびくシーンはストップモーションらしさがあって感動しました。

ちびぞうの求めているものは、滑らかさではないんですよ!!!!!コマ落ち、もっとしてていいんですよ!!表情の切り替えも、滑らかすぎます!!!ツギハギ部分や雑味、人形ぽさもっと出して!!!

ヤン・シュヴァンクマイエル監督の『アリス』みたいな感じが良いんですよ!!!ザ・ストップモーション!!!!
あと同監督の『ルナシー』で文字通り肉が踊るシーンもオススメですよ!!!!

…脱線しましたね。

まぁ、ちびぞうの求めていたストップモーションアニメとは、方向性が違ってきている…ということで、ここはひとつ。

画面で見たかった雑味が物語に出ている点

ストーリーが…雑な印象が…どうしても拭えないんですよね…。

これはもうコララインの時から思っていたことなので仕方ないのかなぁ。考察を沢山読んでいると「おぉ、そんな受け取り方が出来るのか…素晴らしい」とは思うんですけども、ちびぞうがそれを劇場で受け取れていたかといえばそうではなく。

よく分からない展開、よく分からない理由、よく分からない結末。ラストはもういっそ全てがクボの物語っていたお話であり、妄想だったんだよ…というオチにしてくれた方が良かったんじゃないかなと思いました。

子供向けファンタジーなら、こんなもんかぁ。と、コララインの時も思ったなぁ。

多分、映像へ向ける情熱と脚本に向ける情熱の比率が大きく偏ってるのかもしれませんね。

なんとなく、昨年ベスト1の『スイス・アーミー・マン』を思い出したので過去記事を貼っておきます(笑)

ぶっ飛んでるだけじゃない!『スイス・アーミー・マン』感想

 

 


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超絶怒濤のお下品アニメ映画『ソーセージパーティ』ネタバレ&感想

「食われてタマるか!」 運命に逆う彼らの闘いがはじまる!

R15+!

なんとなくしょーもない!という前情報だけで鑑賞!アニメ映画だったとは!

とんでもなくお下品でおバカな内容に対してエドワード・ノートンやジェームズ・フランコ、サルマ・ハエックとキャスト陣がもんのすごい豪華!(笑)更にちびぞう一押しの三枚目実力派俳優、ジョナ・ヒルも出演しています!

いやぁ、これは1人で観て正解でした・・・。

子どもは観ちゃダメ!な公式サイトはこちら

【映画情報】

【原題】 Sausage Party
【制作国】アメリカ
【監督】コンラッド・バーノン、グレッグ・ティアナン
【脚本】カイル・ハンター、アリエル・シェイファー、セス・ローゲン、エバン・ゴールドバーグ
【原案】セス・ローゲン、エバン・ゴールドバーグ、ジョナ・ヒル
【製作】ミーガン・エリソン、セス・ローゲン、エバン・ゴールドバーグ、コンラッド・バーノン
【製作総指揮】ジョナ・ヒル、ジェームズ・ウィーバー、アリエル・シェイファー、カイル・ハンター、デビッド・ディステンフェルド
【編集】ケビン・パブロビッチ
【音楽】アラン・メンケン、クリストファー・レナーツ
【音楽監修】ゲイブ・ヒルファー
【声の出演([]内は役名)】

  • セス・ローゲン[フランク(ソーセージ)]
  • クリステン・ウィグ[ブレンダ(バン)]
  • ジョナ・ヒル[カール(ソーセージ)]
  • ビル・ヘイダー[火酒/テキーラ]
  • マイケル・セラ[バリー(ソーセージ)]
  • エドワード・ノートン[サミー(ベーグル)]
  • サルマ・ハエック[テレサ]
  • ニック・クロール[ビデ]
  • デビッド・クラムホルツ[ラバッシュ]
  • ポール・ラッド[ダレン(スーパーの店員)]
  • グレッグ・ティアナン[ポテト]
  • コンラッド・バーノン[トイレットペーパー]
  • ジェームズ・フランコ[麻薬中毒者]
  • ダニー・マクブライド[ハニー・マスタード]
  • クレイグ・ロビンソン[ミスター・グリッツ]
  • サルマ・ハエック[テレサ・デル・タコ]
  • アンダース・ホルム[トロイ(ソーセージ)]

【公開日(日本)】2016年11月4日
【上映時間】89分
【配給】ソニー・ピクチャーズ・エンターテイメント
【映倫区分】R15+
【IMDB】/10.0  (およそ人の評価)

【あらすじ】

郊外のスーパーマーケットで、お客に選ばれ、買われることを夢見て毎日陳列されている食材たち。ソーセージのフランクは、恋人であるパンのブレンダと結ばれ、ホットドッグになる運命が待っていると信じていた。2人揃ってカートに入れられ、ついに夢が叶う時が来たと喜ぶ2人だったが、カートにアクシデントが発生し、スーパーマーケットに取り残されてしまう。絶望する2人だったが、食材としていずれ人間たちに食べられてしまう運命にあったことを知り、アクシデントのおかげで命拾いしていたことに気付いたフランクとブレンダ。やがて食材たちは、人間への反撃を始める。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレしてるよ!)】

☆2.3/5.0

アニメとしての出来はさすが、アニメ映画のシュレックなんかを作っていた本家のプロだけにハイクオリティ!(逆に何でこんな映画を・・・)

しかし・・・完全に好みの問題だと思いますが・・・。ちびぞうはこういう「下ネタで笑う!」みたいな映画であんまり笑えないんですよねぇ・・・。結構古めな映画だと『メリーに首ったけ』とかありましたが、それもあんまり好みじゃなかったもんなぁ。

開始直後からやたらと「ファック!」と繰り返していてとにかく登場人物たちの口が悪いところは、可愛らしいアニメーションと似つかわしくなくて斬新でしたね。よっぽどエグい内容を想像していたのか、ラストのらんこうしーん(あえて平仮名)までは結構退屈でした。

あ、一か所だけ笑いました!天才キャラのガムがスティーブ・ホーキンス博士をまるまるオマージュしていたところ(笑)

ほんっとうに、いい大人たちが徹夜明けのテンションでバカをやっちゃったーって感じがして笑えました(笑)

社会の縮図がある

食材たちに様々な人種をあてはめて現実の問題を浮き彫りにする・・・というパロディなやり方は結構深い物を感じさせましたねー!

スーパーの外の世界を天国だと信じていたけども、実際は地獄だった、みたいなのを見せるやり方(キッチンでの虐殺シーンは本当におそろしい)も良かったし、売られていく食材たちが悲鳴を上げている状況をなんとかしたくて、「外は天国!」という歌を作った・・・という過去の裏話も面白かったですね。歴史は人間が意図して作っている感がある、というか。深い。

・・・さすがにこれでアカデミー賞を狙うのは厳しいですが、ただのおバカ映画で済まされない感じになっているのは、こういったパロディ要素も徹底しているからなんでしょうね(笑)

まとめ

89分というB級ホラーにありがちな短さなのにやたらと長く感じた!!!!

ちびぞう的に、事前にもっとヤバい感じを想像していたせいかもしれません(笑)

しかしラストの”みんなでくんずほぐれず”なシーンは目が覚めるほど突き抜けているので、退屈に思う人もそこまでは頑張って観て!!

 

 

 


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ゴジラ初の長編アニメ映画『GODZILLA 怪獣惑星』ネタバレ&感想

二十世紀最後の夏。
その日人類は、地球という惑星の支配者が自分たちだけではないと知った―――

まさかの、ゴジラ初の長編アニメ化!!!!です!!!
しかもCGアニメーーー!!コケそうで怖い!!

どうもちびぞうです!

そう思っていた・・・んですが、劇場で何度も予告編を見ていたら「お、面白そう・・・」となって、うっかり劇場に足を運んでしまいました。声優陣も豪華なのでそっち方面でもお客さんが集まりそうですね~。

小野D(小野大輔さん)好きなんですが、観てみるまで出ている事を知りませんでした(笑)

ちなみにパンフはこんな感じ。

マットでテカりのある紙に、ツルツルゴジラが印刷されています。横開き!50Pで税抜き787円。ちょっぴりお得感ありますね!
個人的にすごい!!!と思ったのは、劇中に出てくる論文「ゴジラ完全殲滅の可能性と新戦術について」がパンフの中に織り込まれていることです(笑)

どなたが書いたのか載ってませんが、綿密に考えられているんだなぁと・・・(内容は全く理解できませんが)(笑)

劇場の入り口では、入場者特典のゴジ消し(消しゴムの機能はないらしい/笑)も一人一つ、配られていましたー。

【映画情報】

【制作国】日本
【監督】静野孔文、瀬下寛之
【ストーリー原案/脚本】虚淵玄(ニトロプラス)
【シリーズ構成】虚淵玄(ニトロプラス)、村井さだゆき
【副監督】森田宏幸
【キャラクターデザイン原案】コザキユースケ
【造形監督】片塰満則
【コンセプトアート】川田英治
【演出】吉平”Tady”直弘
【プロダクションデザイン】田中直哉、フェルディナンド・パトゥリ
【CGキャラクターデザイン】森山佑樹
【美術監督】渋谷幸弘
【色彩設計】野地弘納
【音響監督】本山哲
【音楽】服部隆之
【主題歌】XAI – “WHITE OUT”
【出演([]内は役名)】

  • 宮野真守[ハルオ・サカキ]

  • 櫻井孝宏[メトフィエス]

  • 花澤香菜[ユウコ・タニ]

  • 杉田智和[マーティン・ラッザリ]

  • 梶裕貴[アダム・ビンデバルト]

  • 諏訪部順一[ムルエル・ガルグ]

  • 小野大輔[エリオット・リーランド]

  • 三宅健太[リルエル・ベルべ]

  • 堀内賢雄[ウンベルト・モーリ]

  • 中井和哉[ハルエル・ドルド]

  • 山路和弘[エンダルフ]

  • 山本兼平[タケシ・J・ハマモト]
  • 高橋伸也[ジャック・オサリバン]
  • 堀越富三郎[ダイチ・タニ]
  • 柳田淳一[マルコ・ジオーネ]
  • 石谷春貴[ジョシュ・エマーソン]
  • 須嵜 成幸[ベンジャミン・スミス]
  • 浜崎奈々[女性レポーター]
  • 菅原雅芳[男性レポーター]
  • 内野孝聡[男性キャスター]
  • 小松奈生子[管制官]
  • 洲崎綾[管制官]
  • 各務立基[老人]
  • 平ますみ[老人]
  • 鷄冠井美智子[揚陸艇操縦士]
  • 渡辺はるか[揚陸艇操縦士]
  • 濱野大輝[ホバー操縦士]
  • 小澤亜季[ミアナ]

【公開日(日本)】2017年11月17日
【上映時間】89分
【配給】 東宝映像事業部
【映倫区分】G
【次作】『GODZILLA 決戦機動増殖都市』
【IMDB】7.2/10.0  (およそ55人の評価)

【あらすじ】

20世紀末、巨大生物「怪獣」とそれを凌駕する究極の存在「ゴジラ」が突如として地球に現われた。人類は半世紀にわたる戦いの末に地球脱出を計画し、人工知能により選ばれた人々だけが移民船で旅立つが、たどり着いた星は人類が生存できる環境ではなかった。移民の可能性を閉ざされた船内では、両親の命を奪ったゴジラへの復讐に燃える青年ハルオを中心とする「地球帰還派」が主流となり、危険な長距離亜空間航行を決断。しかし帰還した地球では既に2万年もの歳月が流れており、ゴジラを頂点とした生態系による未知の世界となっていた……。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレもしてるよ!)】

☆3.7/5.0

ふっつーーーーーに!!!面白い!!!

まず、脚本の虚淵さんと言えば鬱な話を書く人・・・というイメージあるんですが、期待を裏切らない話の展開でしたねー。

ストーリー的には、人類は一度ゴジラから逃げ出し宇宙へ行って、20数年経った頃にゴジラを倒すための論文が書かれ「勝機があるかも?」と思って地球へ戻る。というシンプルなもの。
もちろん宇宙で暮らせる星とかも探していたんですが、それを見つける前に人類は宇宙船での暮らしに疲弊しきっていて、いつ食料と酸素が尽きてしまうか・・・という不安と戦う日々。なので、勝機があるのであれば地球へ戻り、ゴジラを駆逐して自分たちの故郷を取り戻そう!と奮起する・・・という”最後の賭け”とも言える戦いに身を投じるわけなんですね。

そして何万光年と離れている場所からワープして地球へ帰るので、人類的には20数年の時間しか経っていないのに地球的には2万年近い時間が経過している・・・という。実はここが物語のミソ。

ゴジラを倒す作戦はこう。

実はゴジラはATフィールドのような防護壁を体の表面に出していて、攻撃がほとんど効かないんです。
しかし主人公のハルオくんが発見したのは、この防護壁も完ぺきではなく、100万分の1?秒(だったかな?)くらいの時間、微細な乱れが生じているという部分。この、乱れの部分を計算しそこに攻撃を当てることで防護壁を破壊、攻撃が当たるようになったら総攻撃をしかけよう!みたいな、簡単に言えばこんな感じ。

この倒す途中の感じは「まずは背びれを破壊してから・・・肉質を柔らかくして・・・」って感じでモンハン見てるみたいでしたね(笑)

そして見事に

もちろん、仲間の犠牲も出しつつですがなんとか倒す!!

しかし・・・、ホッとしたのもつかの間・・・今度はさっきのゴジラのはるかにデカい個体が地下から現れる・・・!!!
ここがどんでん返りポイント(笑)そして鬱・絶望ポイントでもあります。

なんと、二万年も経つ間にゴジラは、息絶えるどころか更なる進化を遂げていた!!!ということみたいです!!!

今までのゴジラの咆哮とは比べ物にならない、真ゴジラの咆哮にブルルと身が振るえてしまいました!!(笑)

今倒したやつ、まさかの子ども!?十分強かったのに!?あーこれ全員死んだわ・・・せっかく仲間もたくさん犠牲になったのに・・・という絶望感、そしてそこでエンドクレジット。

うーんたまらん!!

最高にカッコよかった

最高にカッコよかったのは、小野大輔さん演じるエリオット・リーランド隊長!!
一緒に観た友人が「エルヴィン(進撃の巨人の団長)そのものじゃん」と言っていて、声も一緒だし
完全にキャラ被りしてますが(笑)とにかくカッコいい。

地球に降り立ってみたはいいものの、生態系が大きく変化していて、植物ですら肌が切れるくらい鋭い葉を持つようになっているし、さらにゴジラの亜種みたいな鳥も襲ってくるしで”想定していたより遥かに危険な状況”だった。
そこで撤退命令を出すエリオット隊長。「ゴジラはもういい、出来るだけ多くの人員を宇宙船へと帰すんだ!退避退避ーーー!!!」と一生懸命な隊長。
しかしハルオくんは何が何でもゴジラを倒したい、無理な特攻とかもしちゃう。
戸惑う隊員へ向かって銃を向け「従わないなら降りろ」と命令するエリオット隊長。

自分の命欲しさに隊員を降ろすなんてなんて非道なやつ!!!

・・・と。思いきや!!!!!

エリオット隊長、自らの命を賭してゴジラの防護壁破壊のためにつっこんだ・・・!!(だから隊員を降ろして自分一人になったのね・・・)

あれはずるい。かっこよすぎます。しかも小野D。私得すぎる。

残念ポイント

これ、三部作だと知らずに観に行ったんですが、エンドロール後に2作目の予告が出ます。

それを見てガッカリ・・・。

まさか続編ありきだったとは・・・。二万年後の地球に降り立った時に人影?のようなものが見えてそれが伏線にもなっていたんです、が・・・個人的には微妙。

虚淵さんらしい絶望の終わり方、ゴジラの無敵感。さいこう。と思っていただけに、続いてしまうことがとっても残念でしたね・・・。

まとめ

続編があるのが残念、と思いつつCGアニメにしてはかなり映像も綺麗でしたし抵抗なく観れたので、おそらく2も劇場に足を運んでしまうでしょう・・・。

この監督、ゴジラ作品は一つも観てない状況で監督を依頼されたようですが(一回はそれを理由に断ったらしい)、ゴジラファンが観るとどういう感想になるのか非常に気になります。
シン・ゴジラよりは評価が下がりますが、それでもかなり面白かった部類だと思うんですよね~・・・私は。

 

 


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南の島の大冒険!映画『モアナと伝説の海』ネタバレ&感想

海に選ばれた16才の少女――彼女の名は、モアナ。

【画像引用元:映画.com】

アナ雪のロングランと印象の強さで、アナ雪の次の作品がこれかと勘違いしそうになりましたが、違いましたねー。ズートピアなんかもありましたね!

正直あまり興味はなかったので、DVDにてレンタルで鑑賞しました。

【映画情報】

【原題】Moana
【制作国】アメリカ
【監督】ジョン・マスカー、ロン・クレメンツ
【脚本】ジャレッド・ブッシュ
【製作】オスナット・シューラ―
【製作総指揮】ジョン・ラセター
【音楽】マーク・マンシーナ
【オリジナルソング】リン=マニュエル・ミランダ、マーク・マンシーナ、オペタイア・フォアイ
【声の出演([]内は役名)】

  • アウリイ・クラヴァーリョ(屋比久知奈)[モアナ・ワイアリキ]
  • ルイーズ・ブッシュ(竹野谷咲)[ベビー・モアナ]
  • ドウェイン・ジョンソン(尾上松也)[マウイ]
  • テムエラ・モリソン、歌:クリストファー・ジャクソン(安崎求)[トゥイ・ワイアリキ]
  • ニコール・シャージンガー(中村千絵)[シーナ・ワイアリキ]
  • レイチェル・ハウス(夏木マリ)[タラ]
  • ジェマイン・クレメント(ROLLY)[タマトア]
  • アラン・テュディック(多田野曜平)[ヘイヘイ]

【公開日(日本)】2017年3月10日
【上映時間】107分
【配給】ディズニー
【IMDB】7.6/10.0  (およそ158,000人の評価)

【あらすじ】

かつて世界を生んだ命の女神テ・フィティの心が、伝説の英雄と言われたマウイによって盗まれ、世界に闇が生まれた。それから1000年にわたり、モアナの生まれ育った島モトゥヌイでは、外洋に出ることが禁じられていた。そんなある時、島で作物や魚たちに異変が発生。海の不思議な力に選ばれた少女モアナは、いまもどこかで生きているマウイを探し出し、テ・フィティの心を元あった場所に戻すことができれば世界を救えると知り、父親の反対を押し切り大海原に旅立つ。

【感想】

☆2.7/5.0

まぁまぁ面白い!というかディズニーは基本外れる事がないので、ディズニーと言うだけである程度の面白さはすでに保証されているようなものなんですよねー・・・。面白くて当たり前!という印象から更にぶっちぎるような感覚は、あまりなかったので、ディズニー作品としては無難なところかな?と思います。

今作の舞台は?

南太平洋、ポリネシアの方が舞台です。ディズニーのアジア系のアニメは『ポカホンタス』や『リロ・アンド・スティッチ』がありますが、ポカホンタスはアメリカが舞台なので、ハワイが舞台のリロ~の方が近いですね。

ポリネシアってどのへんのことなの?という方のために図を用意しました(笑)

おおよそこの辺りかなぁ、というざっくりした地図です(笑)

ニュージーランド近辺の島から、ハワイ、そしてイースター島近辺を三角で囲んだあたりがポリネシアと言うらしいですよ!

主人公がもはや恋をしない!

時代に合わせてヒロインの性格や、どんな冒険をするかなども変化していっているディズニー。

最近は、王子様と恋をするよりも「自分は何者なのか、どこまで行けるのか?どんな新しい自分を見つけられるのか」といった内容の物が増えてきています。アナ雪はかろうじてアナが恋をしていましたが、ズートピアは恋と言うよりはどちらかというと異種間での信頼関係を描いていますもんね。

今作、モアナも恋はしません。一緒に冒険するのは、王子とは程遠い見た目のムキムキマッチョのタトゥーマンです。ノン王子様、ノンラブです。

だからと言ってつまらなくはないです。「海」と「航海」を自分の宿命と進むべき道に例えて、非常に分かりやすい形でテーマを表現していると思います。

マウイの魅力

毎度のことながら曲が素晴らしいんですが、今回は”人であり海の神”マウイの歌う「俺のおかげさ」が楽しくて・・・。脳内で勝手に鳴り響いて困ってしまいました(笑)

このマウイ、オリジナル版では声優がドウェイン・ジョンソンなんですね!!

ドウェイン・ジョンソンと言えば、ポリネシアンを先祖に持つということで、『ワイルド・スピード ICE BREAK』でもハカを披露していましたよね!

納得の配役すぎる・・・というか「この人歌えるんだ!」と大興奮でオリジナル版も聞いてみました。

こっちもなかなか良い(笑)

ドウェイン・ジョンソンのファンもきっと彼の歌声にニヤっとするはず!

このマウイというキャラクターは一見明るくて頼もしい人物なんですが、少し可哀想な生い立ちのようで、実は弱いところを明るく振る舞って隠しているだけなのでは・・・と思ってしまいましたね。人間の為と行動することで自分の孤独を和らげようとしているかのような。

とても魅力的で深いキャラクターだなぁと思っていたら、実は当初は「モアナではなくマウイが主人公の予定だった」!!らしいんです!

マウイが主役の方でも面白くなっただろうなぁ、そっちをむしろ観たかった(笑)

まとめ

魅力的なキャラクターと歌、アニメーション(特にマウイの体に描かれたタトゥーが好き勝手動き回るアニメーションが可愛い)、美しすぎる海のCG・・・。

どれをとっても素敵なんですが、若干ね。「本当の自分を見つけよう!自分の本当にしたいことをやろう!」みたいなメッセージ性が最近多くて、飽き気味と言ってしまえばそうなんですよね・・・。

時代の流れがそうなんだろうけども、少し違った作風のものも、また観てみたいなぁ、と思う。そんな一本でした。

 

 


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岐路に立つ!CGアニメ映画『カーズ/クロスロード』感想&ネタバレ

この挫折は終わりか、始まりか?

「もし勝てたら、いつ引退するかは自分が決める」

やっと劇場で観ることができました!一作目は自己改革、二作目は友情を更に深堀り、今回は邦題が”クロスロード”となっており『岐路』つまり人生(車生?)の分かれ道を意味しているようです。

果たしてマックィーンはどんな分かれ道に立たされてしまうのか!?

パンフレットはこんな感じ。

道を辿った先の道が二股になっているところがまた憎い。この先の人生をマックィーンが見据え、どう選択するのか?ということを暗示しているようですね!

ちなみに形はディズニー・ピクサーのCGアニメのパンフおなじみの真四角に近い形です。46Pで税抜き667円。うーんやっぱり豪華。

黄色の車体が一体誰なのか、気になるところですね!

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か行

メーターが大活躍!CGアニメ映画『カーズ2』感想&ネタバレ

喧嘩は結構、誰でもやるから。だけど、仲直りしなきゃ。

”友達は、宝物と同じ”ってことよ。

今回の記事の画像・あらすじの引用元は映画.com様より

劇場へは行かなかったんですが、新作が出たという事で慌てて復習しました。今日辺り、水曜でなので観に行けるかなぁ~。というわけでパンフも無し。

今作は、特に友情推し推しの展開になっております!!