「「俺が、家族を守る!!」」
クレヨンしんちゃんの映画を観るのなんて何年ぶりだろう・・・!!昔観たしんちゃんの映画だと『ヘンダーランドの大冒険』を観たのがすごく強く残ってますね。あの雰囲気好きだったな~。
声優の遊佐浩二さんが出演してらっしゃるという前情報+映画好き仲間たちに「ロボとーちゃんは良いよ!!」と後押しされるかたちで観賞しました(´ω`)
【映画情報】
【制作国】日本
【監督】高橋渉
【脚本】中島かずき
【原作】臼井儀人
【作画/絵コンテ】池端たかし、高橋渉、湯浅政明、猫賀大介
【音楽】荒川敏行、宮崎慎二
【主題歌】きゃりーぱみゅぱみゅ - ファミリーパーティー
【声の出演([]内は役名)】
- 矢島晶子[しんのすけ]
- ならはしみき[みさえ]
- 藤原啓治[ひろし]
- こおろぎさとみ[ひまわり]
- 武井咲[段々原照代]
- コロッケ[頑馬博士 / ”契り”歌唱時の黒岩]
- 遊佐浩二[黒岩仁太郎]
- 一木美名子[小女鹿蘭々]
- 真柴摩利[シロ / 風間くん]
- 林玉緒[ネネちゃん]
- 一龍斎貞友[マサオくん]
- 佐藤智恵[ボーちゃん]
【公開日(日本)】2014年4月19日
【上映時間】97分
【配給】東宝
【映倫区分】G
【あらすじ】
ある日、ぎっくり腰を治しにマッサージに出かけたひろしが、突然ロボットになって帰ってくる。妻のみさえは驚き戸惑うが、ロボットになったひろしは料理も家事もでき、リモコン操作も可能で便利だった。しかし、それらはすべて、家庭での立場が弱くなってしまった日本の父親たちの復権を目論む謎の組織「父ゆれ同盟(父よ、勇気で立ち上がれ同盟)」の陰謀によるもので、やがて正気を失った父親たちによる「父親革命」が勃発。野原家や春日部市は崩壊寸前の危機に陥るが、ロボットのひろしが息子しんのすけとともに立ちあがる。【引用元:映画.com】
【感想&ネタバレ】
☆2.9/5.0
思った以上に楽しめました!そして泣けました!ロボとーちゃんがズルいですね~ほんとに(笑)
ちょうどイイ怖さと笑い!
ひろしがロボになった直後、画面がひろし視点になる演出がすごく良いです。周りの人の「ひぇっ」という反応を見て、どんな風になっているんだろう??と怖くもあり、ワクワクもある!
そして家に帰って驚愕するみさえ↓
と会って初めてロボとーちゃん登場!!
その見た目が結構エグい!!
ドラえもんとかもそうですけど、クレヨンしんちゃんも映画版になると不思議な怖さを醸し出してませんか?
唯一覚えているヘンダーランドも、結構子どもながらに怖かった記憶があるんですよね・・・。
絵コンテを担当された方の一人、(今、『夜は短し歩けよ乙女』や『夜明け待つルーのうた』で話題の)湯浅政明さんが今作とヘンダーランドに参加されているという共通点を発見したので、同じ雰囲気の怖さがあったのかも!こればっかりは他の映画も観てみないと分からないですが!
そんなさりげない怖さの中にちりばめられたしょーもない笑い(笑)
ロボットになったひろしの乳首っぽいボタンを押すとロケットパンチが発射されたり、燃料になる灯油を尻の給油口から入れるとかいうほんとくだらない下ネタ(笑)
家に来た婦人警官に給油するシーンを見られ
「野原さん、ギリギリですよ」
とツッコミ入れられるシーンとか爆笑でした(笑)
この不気味さとシュールさと笑いのバランスが凄く楽しいですね!
しかも!
中盤から切なさが増していく!
実はロボとーちゃんは改造されたひろしではなく、生身のひろしの記憶を埋め込まれただけのロボットだったという事が途中で発覚します。
本物のひろしが戻って来ると、その驚愕の真実にアイデンティティが崩れていくロボとーちゃん。
家に帰った後でも「自分の方が本物だ」とひろしと張り合ったり、「自分の方が上手い料理も作れるし便利だぞ」とアピールしてみたり、腕相撲でひろしに勝ってみたり、
コミカルなシーンではあるものの切ない。(ひろしの顔(笑))
そしてそして、敵からしんのすけとみさえの命を守ったのに、みさえはロボとーちゃんを素通りして本物のひろしに抱きつく!あのシーンは本当にロボとーちゃんが可哀そうで、切なくて泣きそうになりましたね・・・!!
ラストはターミ○ーターばりのかっこよさ!
ロボとーちゃんが自分は本物のひろしではないと認めるか、認めないか、そこは分かりませんがみさえとしんのすけを守って死ぬ感じの終わりかなーと予想していました・・・しかし!
最後にぼろぼろになりつつ、ひろしと腕相撲で再び勝負。この展開は予測してなかった。
二度目の勝負の時はロボとーちゃんの方がボロボロだったなので良い勝負になりつつも、最後はひろしが勝てる流れだった。だけど最後にロボとーちゃんに負けを認めさせたのは、みさえの
「あなた、頑張って!」
という声援。しんのすけはロボとーちゃんの事もひろしとして扱っていましたが、みさえは最後までロボとーちゃんをひろしと認めなかった。
”父でありながら夫である”という、その両方を成り立たせられない自分は偽物だ・・・と悟ったんでしょうかね。ひろしに勝ちを譲った感じに見えました。切ないですね。
ロボとーちゃんとしんのすけの絆がもうター○ネーターのそれですよね・・・!まさかこんな、ロボットのアイデンティティを問う、地味に深くて切ない映画だったとは。
ラストの戦いがもうめちゃめちゃ(笑)
序盤のロボットアニメ(カンタムロボ)の戦いを伏線に、ラストで巨大ロボで戦う流れはまぁ分からんでもないんですけども
なんで五木ひろし?(笑)
50周年を祝いたいのは分かったから!五木ひろしのモノマネをしたコロッケさんにしか見えない巨大ロボがラスボスで、「こぶしウェーブ」とかいうこぶしを利かせた歌声で攻撃するという技がほんとに面白かったんですけども(笑)
しかもえげつないほど強い(笑)しかし
全く意味が分かりません!!!
・・・?え?もしかして、ひろしとひろしを掛けて、五木ひろし?(笑)え、ひろしVSひろし?今それに気付きつつあるんですけど・・・まさかのダジャレですか?(笑)
まとめ
思った以上に切なく、思った以上に笑えて、大人も子どもも楽しめるっていうのは確かだなぁと思いました。
目当てだった遊佐浩二さんはかなり重要な役柄だったにも関わらず中盤ほとんど出て来なかったので思った以上に遊佐さんの声が聞けなくて残念でした!!(笑)
この人。鏡大好きなナルシスト警官。しかし、彼も切ないキャラだったな・・・。
ロボットが自我を持つSF系の作品が好きな方にはオススメです、ロボット系映画のオマージュも沢山あるようなので(私は全くわかりませんが)ロボット映画好きの方にもオススメです!
子どもと観るのも良いですが、良い大人になってから友達同士でツッコミ入れながら観るのも楽しいですよ!!(笑)
ランキング参加中です♪よろしければポチりお願いします( ´ސު`)