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元夫から届いた小説の内容とは。映画『ノクターナル・アニマルズ 夜の獣たち』ネタバレ&感想

20年前に別れた夫から送られてきた小説。
それは愛なのか、復讐なのか。

なんだか若干、エロティックサスペンスっぽいタイトルでレンタルしにくいなーって感じがするんですけど、あらすじを見てみると全くそういう系の映画ではないのが分かります(笑)ちびぞうです。なんだかすいません(笑)

えー、主演はスーパーマンの恋人役で有名なエイミー・アダムスと、『プリズナーズ』『ナイトクローラー』などダークな映画に出たら映えまくりな鬱俳優のジェイク・ギレンホール!!(ちびぞうも大好き!!)

監督・脚本を手がけるのは『シングルマン』トム・フォード

別れた旦那から小説が届く…そしてその内容は暴力的なもので…というあらすじに惹かれたのと、ギレンホールさんが好きなので借りてみました(*´∀`*)

公式サイトはこちら

【映画情報】

【原題】Nocturnal Animals
【制作国】アメリカ
【監督/脚本】トム・フォード
【原作】オースティン・ライト「ミステリ原稿」
【製作】トム・フォード、ロバート・サレルノ
【撮影】シーマス・マッガーベイ
【美術】シェーン・バレンティーノ
【衣装】アリアンヌ・フィリップス
【編集】ジョーン・ソーベル
【音楽】アベル・コジェニオウスキ
【出演([]内は役名)】

  • エイミー・アダムス[スーザン・モロー]
  • ジェイク・ギレンホール[トニー・ヘイスティングス/エドワード・シェフィールド]
  • マイケル・シャノン[ボビー・アンディーズ]
  • アーロン・テイラー=ジョンソン[レイ・マーカス]
  • アイラ・フィッシャー[ローラ・ヘイスティングス]
  • エリー・バンバー[インディア・ヘイスティングス]
  • アーミー・ハマー[ハットン・モロー]
  • カール・グルスマン[ルー]
  • ロバート・アラマヨ[ターク]
  • ローラ・リニー[アン・サットン]

【公開日(日本)】2017年11月3日
【上映時間】116分
【配給】ビターズエンド、パルコ
【映倫区分】PG12
【IMDB】7.5/10.0  (およそ180,000人の評価)

【あらすじ】

アートディーラーとして成功を収めているものの、夫との関係がうまくいかないスーザン。ある日、そんな彼女のもとに、元夫のエドワードから謎めいた小説の原稿が送られてくる。原稿を読んだスーザンは、そこに書かれた不穏な物語に次第に不安を覚えていくが……。【引用元:映画.com

【感想(結末についても触れます!)】

☆3.0/5.0

そこまで難解過ぎず、テーマは”復讐”だったり”自分のあるいは恋人の生き方に対する警告”だったりと軽すぎず重すぎず、しかし「あれはこういう意味だったのだろうか」と何度も繰り返し考察できる良作だったと思います。

ちびぞうは普通に復讐の話だと解釈してしまいましたが、そうではない考察をしているこちらのブログがなかなか興味深かったので紹介します。

「ノクターナル・アニマルズ」 ラストが”復讐”ではないとしたら

太った女性たちのヌード展示という衝撃的なオープニングからなんとなく不快さを煽られて、届いた小説のシーンでは理不尽な暴力が繰り広げられなんとなくミヒャエル・ハネケ監督の作品を思わせる感じが好きでした、『複製された男』などでも見られた、ギレンホールさんの一人二役も良かったです!

おおまかなストーリー

ほとんどの場面が、元夫エドワードから送られてきた小説の中身のシーンで、その合間にそれを読んでいるスーザンの場面が挟まれる、という感じです。

小説の内容は、主人公のトニーが夜中に家族と車でどこかへ出かけようと移動しているシーンから始まる。
不穏な運転をする車に絡まれて停車を促され、チンピラたちに娘と妻を奪われて置き去りにされてしまうトニー。警察に通報すると捜査が始まり、後日レイプされて殺された妻と娘の死体が見つかる・・・。
病気で先の短い警察官と一緒に犯人を見つけるも法では裁けず、二人は私刑によって彼らを殺してしまうのだった。という感じ。

この暴力的な内容から、自分の娘の安否を確認したり、まるで自分のことのように小説にハマっていくスーザン。
いつしか彼女は元夫エドワードと再会してみようか、という気持ちになるが、結局彼は現れなかった・・・というシーンで終わります。

散りばめられた考察ポイント

スーザンは「自分の母親のように職業差別はしたくない」と思っていたはずなのに結局、書店員をしながら小説を書くエドワードに愛想をつかせ、金銭的にも成功し地位を築いている新夫を選んでしまいます。

さらに、おそらくエドワードの子どもを身籠っている時に新しい夫と浮気し更にその子どもを中絶してエドワードを傷付けて別れる・・・という非情な最後だったということが分かります。
ここら辺が、エドワードがスーザンに復讐をしたかったんだなーと思わせるポイントですね。

年々、スーザンが母親のようになっていく演出も皮肉が効いていて良かったですね。(最後、小説を読んでエドワードが過去の作品とはまた違った小説の方向性を見出したと知って会いたくなること自体がもう浅はかですもんね)
旦那に選んだイケメンは他の女と浮気しているし、結局自分はアートを自分で創るのではなくディーラーというポジションになっていて夢を叶えていないし、スーザンの人生は「こんなはずではなかった」という感じがヒシヒシと感じられます。
しかし、その状況をエドワードという存在と関わることで少しは上向くのではないか、という他力本願な気持ちで会おうとしている(とちびぞうは感じた)スーザンは、もう自分で人生を切り開くという気持ちもない・・・そんな自分に気付かせてくれるという意味で”警告”の話でもあったのかなと。

小説の中で登場する末期がんの警察が私刑を行うことについても何か意味がありそうなんですけど、それが何を意味しているのかが分からなかったですね・・・。
復讐することへの決意みたいなものかなぁ。どんな手を使ってでも!という。

まとめ

考察ポイントも沢山ありますし、見返せば新たな発見もありそうで、何度観ても楽しめるスルメ映画でもあると思います。

エイミー・アダムスとジェイク・ギレンホールの演技も良いですしね、ミステリが好きな方は一度観てみて、自分なりに考察とかしてみると楽しいかもしれません。

アーティスティックな画面作りも見応えありますよ!!

 

 


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画像引用元:映画.com

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Steamさ行

Steamの謎解きゲーム【THE ROOM(ザ・ルーム)②-3】攻略!

どうもー!!!こんにちは、こんばんは。ちびぞう(@cbz_ewe)です。

前回の記事↓に引き続いて攻略レポを書いていきたいと思います!

Steamの謎解きゲーム【THE ROOM(ザ・ルーム)②-2】攻略!

チャプター2の途中からになりますね!

小さな戸棚の鍵を使う

前回の最後で手に入れた、「小さな戸棚の鍵」を使える場所は、鍵を手に入れた箱の正面の鍵穴です。

この右上のところに差し込んだら、左回りに回します。すると同じ面にある丸い蓋がギィーッと開きます。

中に何か入っている・・・!!

~アイテムを入手した~

エナメルが塗られた真鍮の星型プレート

ゲット~。特に裏面とかには何も描かれていません。
この星を手に入れると蓋が勝手に閉まり、右上の鍵穴の形が変わります。

おや・・・?なんとなくこの鍵穴の形は見覚えがあるような・・・?

真鍮の星型プレートをはめる

しかし鍵は一つもないので、先ほどの星が嵌められる個所がないか調べます。

箱の天辺近くにありました!!!

実はリスナーさんが教えてくれたんですけどね・・・(笑)

この星型のくぼみに、先ほどの星をはめ込むと、そのすぐ下が開いていきます。

またメモっぽい紙が見えますね、それから剣や斧を持った人物の像などが四体ほど出てきました。とりあえずASさんのメモを読みます。

6月21日

この日付に注目してもらいたい。
人類の歴史上、最も重要な日となった。
私はついにやりとげた!
被験者が必要だった。触媒は私自身だったのだ!
研究に疲れ果てた私は、機構を無効にせずに部屋へと入ってしまった。
私が目を覚ますと、成功しているではないか!

無の元素は好奇心を超越している。
エネルギーでもなければ物質でもないのだ。
特にそれが光を屈折させる仕組みについて、私の研究はすでに大きな進歩を遂げた。

今夜、ワインを開けよう!

3/7

ついに成功したと喜んでる内容ですね、難しいことはよく分かりませんが・・・。ASさんの体は大丈夫なんでしょうか、若干不安になる内容です。

さてでは、星をはめ込んで出てきた部分を一巡して見てみましょう。

まず星の下には、ASさんの今読んだメモがあります。

(接眼レンズを通して見てますが特になにもない様子)

その左隣は、斧を持っている人物が立っています。

その左隣の人物は・・・剣?ではないですね、先が広がった・・・何かの棒を持っています(笑)足元には二重の四角が描かれたボタンのようなものがあります。

ただこれは今触っても何も起きません。

その左隣には、何やらアイテムが。これはアレかな!?ダイヤルかな!?

~アイテムを入手した~

エッジに装飾のある真鍮のリングだ。

その左隣はまた像ですね。

剣を持っています。その更に左隣は、何も持っていない様子。エア武装です。

これで一周したかな?どうもここも六角形になっているようで、六面ありましたね。接眼レンズをはめて一周見直してみましたが特に何もなさそうです。

ダイヤルをはめよう!

今せり出てる箱の、左側面ですね、そこに先ほど手に入れたダイヤルの一部っぽいアイテムをはめにいきます。

こんな感じになりました。

このダイヤルの回し方は以下の通り。

分かりやすいように番号を振りました。

ダイヤルの矢印が書いてある部分を「3→4→5→2→6→1」の順番で合わせていくと、鍵が開きます。

すると、こんな装置がヌルッと出てきました。

この装置のヒントは、接眼レンズをはめた状態で見ると、この面の奥、そして上部に水色の文字で表示されます。

ちびぞうはここのヒントはいまいち分からなかったので、左右の目盛を2とか5とかヒントにあった数字に合わせてやってるうちに上手くいきました(笑)

結構ガチャ押しで行けることが多いですね・・・。

左の目盛が2、右が5ですかね。多分。

~アイテムを入手した~

大きくて奇妙な形の鍵だ。

はい出ましたー。この鍵は先を回して形を変える系の鍵ですね。あの奇妙な形の鍵穴に使うんでしょう。

大きくて奇妙な鍵を使う

ここの右上の部分に、手に入れたばかりの鍵を使います。

インベントリを開くとアイテムをアップで見れて、触れるようになるので、そこで鍵の先端を回してここの鍵穴の形に合うように変えていきます。

ちょっと見辛いですけども、こんな感じの形になればOK。

早速鍵をはめていきましょう!!!カチャッとはめたら右へくるーりと回します。

~アイテムを入手した~
星のエンブレムがある丸いプレートだ。

このプレートをインベントリで確認してみると、裏面に細い四角棒が生えてます。

それを見てピンと来ましたね!四角い穴が開いてる場所がありましたよね!!

星のエンブレムのプレートをはめる

そう、それはこの箱のこちらの面です。

四角い穴が開いていますのでそこにプレートをはめこみます。

すると、先ほどまで謎解きしていた引き出しが自動でしまわれていき、三つある封印の二つ目が解かれました!

上と下が開きましたね。残るは真ん中の一つだけです!!!

またまた自動で、先ほど星のエンブレムをはめた面が開いて、奥からオシャレ!!!な装置が出てきます。

正面から見るとこんな感じです。

すーごいオシャレ!!!!星座を思わせるデザインと歯車がすごく素敵ですよね。

このまま接眼レンズを通して見てみると・・・

右へ回せ、的な矢印が現れます!!しかし回してみるとこんなメッセージが。

”正確に語るのは難しい。しかし、ここにあるべき何かが失われているのは確かだ。”

アイテムが足りていないようですね・・・。

左上にある丸いボタンを押すと右上の空間に歯車が出てきてかみ合います。これは多分、アイテムを全部そろえてから押すボタンなのかなーと。

この面の下部はこんな感じ。

ここは何も動くものがまだありません。接眼レンズで通してみても何も見えません。

向かって右側面はこんな感じ。

上側は鍵穴があってまだ明けられない感じ。下側の左側は板(蓋?)がビスで止められているような感じですね。そのすぐ右にある△マークが書かれたところは上にスライドして開く仕組みになっています。

こんな感じで上にスライドすると、中に丸いボタンのようなものがあります。これは触ると回る仕組みです。一部分だけ黒く塗られているのが意味深ですね~。

この箱の左側面はこんな感じ。

ヒントを見ると、ここの歯車がいくつか足りていないようです。

下のハンドルをくるくる回すと近くの歯車も連動して回ります。

”これは左のスライダーを上に持ち上げるメカニズムになっているようだ。しかし、どうやって?”

というメッセージが出ます。いやぁそれは私が聞きたい!

左下のスイッチ?を左へずらすと、一番下の歯車が左側に移動します。その状態でハンドルを回すと・・・

スライダーが上がっていく!一番上まで届くと、

屋根の部分が伸びていく!凄い仕掛けです!!

この前面に見えている面をクローズアップすると

引き出しになっています!ただ、四隅に丸い板がついていてそれが鍵代わりになっていて開きません。

この模様を見てピンと来ました!模様の描かれた回る丸いボタンに、一部分だけ色がついているやつがありましたよね??あれとこの四隅の丸が連動していると思われます!

引き出しを開けよう

まず一つ目はこれ。

この黒い部分の位置が引き出しの角へ合うように回していきます。

二つ目はこれ。

この右下のものもそうです。これは左上に黒い部分が来るように回します。

三つ目はここ!

これは右下に黒い部分が来るように回します。

残り一つはここ。

四つ全部を正しい位置に合わせると、引き出しが開くようになります!!

開いた~~~

~アイテムを入手した~

大きい歯車と、輪ゴムだ。

いぇーい!歯車と輪ゴムをゲット!!

一応接眼レンズで何かヒントがないか確認してから、引き出しをしまっておきます。

歯車は、左側面のところに一つ納まりましたが、輪ゴムは使えないようです。

 

と、いうことで本日はここまで!!

結構進みましたね。チャプター2が地味に長い!(笑)

まだここから先はプレイしていないので、近いうちまたやっていきたいと思います・・・。

youtubeにプレイ動画もあるので宜しければそちらもどうぞ♪

 

 


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Steamさ行

Steamの謎解きゲーム【THE ROOM(ザ・ルーム)②-2】攻略!

どうもこんにちはー!ちびぞう(@cbz_ewe)です!

かーーーーなり時間が開いてしまいましたが、前回↓

Steamの謎解きゲーム【THE ROOM(ザ・ルーム)②-1】攻略!

から引き続き、THE ROOMのチャプター2の続きの攻略レポを書いていきます!

今回から、なんと!日本語化パッチが入りまして!

日本語になりました~~~~!!!^^

やったね!これで和訳しなくて済む・・・

ではさっそくやっていきましょう!!

燃えるものを探す

こちらの画像のこの映写機的なやつを見れるようにするために、何か燃えるものを探さないといけないっぽい、ので、探します。

日本語になって喜んで色々と見ていたら、早速発見しましたよー!

ここ!ここの赤丸で囲んだ支柱の下の所ですね!何かある!!

拡大して見てみます。何か回せそうな感じがするのでスライドして回してみます。すると・・・

~アイテムを入手した~

小さな綿だ。パラフィン(ろう)の臭いがする。

とありますね。間違いなくこれですね!(日本語化最高!)

パラフィンを設置しよう!

早速ゲットしたパラフィンを例の映写機のところへ設置します。

こんな感じに刺さります。左側の発火装置を動かすと・・・

火が着きましたー!!やったね!

するとこの火が着いた場所のすぐ右側からツマミが出てきます。

このツマミを上へ持ち上げてから右側へ動かします。この燃えたパラフィンの土台がそのうごきに合わせて上に上がっていきます。

映写機をのぞく

映写機的なやつを覗けるようになっているので、覗いてみましょう!!

こんな感じの映像が見えます。しかし特に得られる情報はない・・・。のぞくのをやめると、こんな文章が出ます。

この映像はより多くの情報を提供しようとしている気がしてならない。接眼レンズを装着して見てはどうだろう?

と、分かりやすい指示が頂けたので、接眼レンズを通して再び見てみようと思います。

TRIAL・・・?

文字が表示されました!男性が、腕を上げてその文字を指さしているように見えます。

この映像を見ると、望遠鏡の左側の蓋が勝手にズームアップ!

パカッと開きます。

これ、絵合わせになっているんですけど、実はこのままでは合わせられません。

接眼レンズを通して見てみましょう!!

こんな感じで隠れた模様が現れます!羊の角がついた悪魔のような顔を作るとピロリン♪と音が聞こえて、この左側の四角い窓が開きます。

~アイテムを入手した~

Lと彫られた真鍮のプレートだ。

ゲットしました!このプレートは嵌めるべき場所に覚えがありますね!

スライドして指定の文字を作る

ここですね!ここの文字をスライドさせて、TRIAまで作ります。最後の文字はスライドがなく、空白になっているので、

そこに、先ほどゲットした「L」のプレートをはめ込みます。

すると、映写機的な機械が引っ込んで(しまわれて)いきます!!そして、鍵が三つ並んだ面の一番下の鍵が左右にカチャッと開きます。

一つ目の封印が解かれた。あと2つ残っている。

と、表示が出ました。

さきほど、プレートをはめた下の蓋が開きます。

新たな引き出しの謎を解く!

次はこんな感じの引き出しがせり出してきました!

向かって左側面はこんな感じになっています。

この真ん中の丸いところを触ると、

金庫のダイヤルのようだが、部品が足りない。

と表示が出ます。

右側面はこんな感じ。

右側の小さな四角はまだ開かないですが引き出しになっているようで取っ手がついています。その左の鍵がハマりそうな切れ目には

持っている鍵をはめようとしたら

鍵の形は合っているが長さが足りない。

と出てしまいますね。

うーん。とりあえず周辺を探索。

この箱の上部に何かメモのようなものを発見!

開いてみると、例のASという人の書いたメモでした。

5月8日

マカリスターがエジプトから拓本を持って帰ってきた!模様が続いている。
チベット人は無の元素空間と呼ぶ。ヒンドゥー人にとってはエーテル。そして、バビロニア人にとっては単純に上方を意味する。異方向。
イシュタルの領域。
しかしここで重要なのは、
六角形の図柄が繰り返し登場することだ。

無数の歳月と地球規模で隔絶された文明の中で繰り返し登場する同じシンボル!これが他愛のない偶然に過ぎないと誰が言えるだろう?
蒸留で得られる最初の試料を私が手にすれば、彼らも認めざるを得まい!
現在のところ、彼らの中には懐疑論者が多い。
マカリスターは私の給仕をやめた。

2/7

何やら六角形の絵も描いてあります。

マカリスターというのが、最初のメモに書いてあったお手伝いさんの事でしょうかね。書き手に愛想をつかしてやめていったという感じでしょうか。いまいちメモの内容は理解していません・・・(笑)

とりあえず何をしたらいいのか分からないので、周辺探索していると・・・上部の蓋が開いた!!!

なにこれ!?!?

四隅のボールを上向きに合わせよう

真ん中に、三角模様が施されたぐらぐら動く円盤があって、四隅に青・赤・黄色(二つ)の色付きボールがはめ込まれています。
仕組みはよく分からないんですが、視点を切り替えると真ん中の円盤がグラグラ動きます。そしてその動きに合わせて四隅のボールもぐるぐる回ります。

(多分何かしらの法則性があると思うんですけども・・・)

ちびぞうはよく分からないままガチャ押しでね、ごり押しでね、適当にやっていたら四隅のボールの色がついた部分が上に向いて、四つ全部が上に向いてクリア?みたいな感じになってしまいました(笑)

そしたら今度は右側側面からズルズルッと板(のようなもの)がせり出してきます。

またこの六角形の模様が書かれたメモが!!このメモはクリックしても特にアイテムとして手に入るわけではありません。

この板、接眼レンズを通して見てみると、

こんな風に立体的になります!

この真ん中の模様がずれているので、この画面のまま視点を変えて、先ほどの六角形の図形になるように動かすと・・・ファアン!と音が鳴る!

すると!

鍵穴の登場です!!

ここに、さっき「長さが足りない」と言われてしまった鉄の鍵をはめこむと、この板が元の場所に入って行って、ピッタリはまる!!!というわけなんですね~~。

ここに鍵がはまると、その右奥の開かなかった引き出しが開くようになる仕組みです!

引き出しを開けると・・・

”小さな戸棚の鍵”をゲット!!

 

多少、意味の分からない仕掛けもありつつ、なんとかサクサク進めていますね(笑)

というわけで今回はここまで!!!次記事にまた続きを書いていきたいと思います!

ここまで読んで頂きありがとうございました、ちびぞうでしたー!

 

 


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あ行

最凶ファムファタールが誕生。映画『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』ネタバレ&感想

最狂の恋が僕にやってきたッ!!

元々観る気はそんなになかったんですけども、ちびぞうが最近ハマっている安藤サクラさんが出演なさっているということでね、気楽に観れるラブコメっぽいしレンタルしてみました!

監督は『モテキ』『バクマン。』などの少年・青年漫画の実写化で知られる大根仁。
今作も 渋谷直角の漫画を原作としています。

主演の民生ボーイに妻夫木聡狂わせガールに水原希子、その他リリーフランキー、安藤サクラ、新井浩文などなど、邦画でよく見る実力派俳優さん揃い!キャストにはものすごく安定感ありますね!!

全編通して奥田民生の楽曲が使われているというのも注目ポイント。
元々ミュージックビデオを撮られていた監督さんなので、BGMのチョイスもセンス良いんですよね・・・というのはモテキでも十分分かっているところではありますが!!

【映画情報】

【制作国】日本
【監督/脚本】大根仁
【原作】渋谷直角(同タイトル‐ 扶桑社)
【製作】市川南、中山道彦
【エグゼクティブプロデューサー】山内章弘、金吉唯彦、津嶋敬介
【企画】鈴木俊明、福冨薫
【プロデューサー】平部隆明、市山竜次
【協力プロデューサー】馬場千晃
【撮影】宮本亘
【照明】冨川英伸
【録音】渡辺真司
【美術】都築雄二
【スタイリスト】伊賀大介
【ヘアメイク】細川昌子、吉田佳奈子
【編集】大関泰幸
【音楽】岩崎太整
【音楽プロデューサー】北原京子
【助監督】二宮孝平
【キャスティング】新江佳子
【制作担当】田辺正樹
【出演([]内は役名)】

  • 妻夫木聡[コーロキ・ユウジ]
  • 水原希子[天海あかり]
  • 新井浩文[吉住]
  • 安藤サクラ[美上ゆう]
  • 天海祐希[江藤美希子]
  • リリー・フランキー[倖田シュウ]
  • 松尾スズキ[編集長・木下]
  • 江口のりこ
  • 松本まりか

【公開日(日本)】2017年9月16日
【上映時間】100分
【配給】東宝
【映倫区分】G
【IMDB】5.3/10.0  (およそ75人の評価)

【あらすじ】

奥田民生を崇拝する雑誌編集者を主人公に、全編にわたって奥田民生の楽曲が使用されるラブコメディ。「力まないカッコいい大人」奥田民生に憧れる編集者コーロキが、おしゃれライフスタイル雑誌編集部に異動となった。仕事で出会ったファッションプレスの美女、天海あかりに一目ぼれしたコーロキは、あかりに見合う男になるべく、仕事に精を出し、デートにも必死になる。しかし、やることなすことすべてが空回り。あかりの自由すぎる言動に常に振り回され、コーロキは身も心もボロボロになってしまう。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!)】

☆4.0/5.0

もうね・・・大根仁監督は天才ですかね・・・。

『モテキ』『バクマン。』もすっっっごく好きなんですよちびぞうは!!!そして今作も良かった・・・すごく良かった・・・。

3作好きな作品が来たら、もうこの監督の作品は好きなんだなぁって思ってもいいですよね!!!!?

おおまかなストーリー

狂わせガールのあかりと付き合い出したコーロキ君。

しかし、理想的な彼女だとべた惚れしたあかりは、実は裏で元カレである吉住(コーロキ君の同僚)、更に編集長とも三股状態だった・・・。

それぞれが自分があかりの「本命」だと主張し、ラストで編集長が呼び出した吉住と三人で対面しそこにあかりも加わって修羅場を迎えるわけなんですが・・・そこであかりが言う言葉が本当に痛快というか。

「私は誰の彼女でもないわよ」って(笑)えーーーー!!!

”みんながして欲しそうだなーと思うことを、私はしていただけよ”って。全く悪びれないあかりちゃんの恐ろしさ極まれり。

しかもコーロキ君が「本当のあかりを見せてくれよ!」って言うんですけども

「見せてるよ?コーロキくんの思う私が、本当の私だよ」って・・・。

ガックリしてしまう男性三名。すると編集長が発狂、吉住の顔をザックリX字に切りつけてあかりにも襲い掛かる!危ないところでコーロキ君が後ろから編集長を殴ってあかりを救う。

その後、マレは廃刊、あかりとは連絡がつかなくなったどころか、「天海あかり」という名前の人物すら存在していなかったという。
ラストシーンは三年後。敏腕編集者として成功したコーロキ君は、コラムニストの三上さんとお付き合いしている様子。

タクシーに乗る直前で、フランス人の男と歩くあかりの姿を目撃。

気取らず、憧れの奥田民生のように立ち食いそばを食べながら、かつての自分の幻を見て涙するコーロキ君。

必至に海を泳ぐコーロキくんのバックで奥田民生の「custom」が流れてエンドロール。

めっちゃ泣きました

ラストシーンが最高すぎませんか。

「ラストシーンが最高に泣けてくる映画ベスト10」があったら上位に食い込みますよ!!

立ち食いそばを食べながら、「人がどうしたら喜ぶのか、そういう方法を学んだ。かつて憧れた奥田民生のような生き方を、自分は別の方法で出来るようになったのだ」的なモノローグが流れます。

憧れの生き方をしているはずなのに、なぜか涙してしまう。どうしてなのか?
きっとここに来るまでに大切な何かを失くしてしまったという自覚があったからかもしれません。

 

この映画は、天海あかりというファムファタール(男にとっての運命の女、または男を破滅させる魔性の女)に振り回されながらも生き方を学んで成長していく男の”青春の終わりの物語”、いわゆる通過儀礼的な、イニシェーション・ラブのお話なんですよね。

青春を運命の女に振り回される洋画と言えば『500日のサマー』とか『最低で最高のサリー』とかありますねー。この映画のあかりは本当に魔性も魔性、存在すら怪しい神秘性のあるキャラクターですからね、上記二本よりよっぽどエグいとは思いますが(笑)方向性としては同じなのかなーと。

 

ラストの妻夫木君の泣きの演技が最高で、その心情も本当に切なくて、もらい泣き必至です。ちびぞうはこのラストが大好きで、本編を三回くらいは繰り返し観ました(笑)

周回すると気付く細かな演出

京都に一緒に行こうと言ったのに仕事が押してしまい来れなかったコーロキ君の代わりに、あかりは元カレの吉住を京都のホテルへ呼び出します。

そこで吉住は、自分の好きなドラえもんの単行本をあかりに渡し、「本当に最高だから読んで!」と言います。ここのシーンで、吉住が自分の人生に影響を与えるほどドラえもんが好きなんだという事が分かります。対するあかりは、そんなに興味はなさそう。

実はこのシーンより前に、コーロキ君があかりから来たラインを編集長に見せるシーンがあるんですが、そこをよーく見てみると、あかりが「ドラミちゃん」のスタンプを使っているんですよ・・。これ気付いたときはちょっとゾッとしましたね・・・(笑)

おそらく元カレの吉住と付き合っている頃、彼の趣味に合わせてダウンロードしたドラえもんスタンプを使っているんだろうなと思うんですが。
あの時点で吉住とも関係が続いていたかは劇中で明らかになっていないんで分からないんですけど、あれを見ると二人と進行形だったようにも見えますし、完璧に別れていたとしても「元カレ」に対してなんとも思ってない感じが伝わってくるというか・・・怖い。怖いですね。
これが、二周目でないと気付かないかもしれないっていう細かい演出だったので(しかも映るの一瞬)「監督さすがか」と感動してしまいました(笑)

しかも二周目だと嬉しそうで幸せそうなコーロキくんが切ないんですよねぇ・・・

安藤サクラ100%伝説更新中!

すーごいどうでもいい話なんですが、私が今まで観てきた安藤サクラの出演作が「100%面白い!!」という個人的な伝説が続いていまして・・・今作も漏れなく面白かったので伝説更新中!ということですね!

ちなみに過去に観たのは

今後も安藤サクラの作品を追っていきたいと思います!!

ちなみに安藤サクラ以外の役者さんも素晴らしかったですよ。特に水原希子はもう最凶すぎる。

まとめ

奥田民生の楽曲の使い方も最高。今まで一度も奥田民生を聴いたことのないちびぞうも好きになってしまいました。

ただのアホなギャグラブコメかと思いきや、全くそんなことはないし、青春映画としても恋愛映画としても人生を語る映画としても素晴らしい・・・。

オススメ度、かなり高めです。

「奥田民生になりたいボーイに贈るプレイリスト」というCDも出ているらしい。
めっちゃ欲しい!!!!!

 

 


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画像引用元:映画.com

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ら行

勝手に性転換された女(男)の復讐劇。映画『レディ・ガイ』ネタバレ&感想

俺はあの頃、復讐だけを考えていた―――

『バイオ・ハザード』『ワイルド・スピード』シリーズのレティで知られている、ミシェル・ロドリゲスの主演作!!!ちびぞうの大好きな女優さんです!!

しかも!!まさかの!!

元男の女が主役!という奇想天外なお話です!!!

どういうこと???と思うかもしれませんが、かいつまんで内容を言えば

殺し屋やってたら襲われて、目が覚めたら性転換手術で女に改造されてたよー!

ってことらしいです。気になる人はレンタル屋にGO!

この監督の作品は一つも観た事がないんですけど、いつも男らしい作品を撮ってる方っぽいですねー。これの一つ前の『バレット』という作品はワイスピシリーズで大好きなハン役のサン・カンが出ているらしいので・・・観てみたいですね!!

ギャガさんの公式サイトはこちら

【映画情報】

【原題】The Assignment
【制作国】アメリカ
【監督】ウォルター・ヒル
【脚本/原案】ウォルター・ヒル、デニス・ハミル
【製作】サイード・ベン・サイード、ミヒェル・メルクト、ハーベイ・カーン
【撮影】ジェームズ・リストン
【美術】レネ・リード
【衣装】エレン・アンダーソン
【編集】フィリップ・ノーデン
【音楽】ラネイ・ショックニー、ジョルジオ・モロダー
【出演([]内は役名)】

  • ミシェル・ロドリゲス[フランク・キッチン]
  • トニー・シャルーブ[Dr.ガレン]
  • アンソニー・ラパリア[オネスト・ジョン]
  • ケイトリン・ジェラード[ジョニー]
  • シガニー・ウィーバー[Dr.レイチェル・ジェーン]

【公開日(日本)】2018年1月6日
【上映時間】96分
【配給】ギャガ・プラス
【映倫区分】R15+
【IMDB】4/6/10.0  (およそ4,830人の評価)

【あらすじ】

銃撃戦によって意識を失った凄腕の殺し屋フランク・キッチンは、見知らぬベッドの上で目が覚める。全身に巻かれた包帯を取り去り、鏡を見たフランクは、自分の姿がまぎれもない女に変貌していたことに驚愕する。フランクは正体不明の女性医師によって性転換手術を強行されており、しかも、それが医師のフランクへの復讐を意味しているという。大切なものを奪われたフランクもまた、自身の姿を男から女に変えた者への復讐を開始する。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!)】

☆1.8/5.0

きっ・・・期待外れ!!!!!

うーんすいませんすいません、正直言って面白くないです!!!

これ、多分ロバート・ロドリゲス監督が撮った方が面白くなったんじゃない????ねぇ??そう思うよね???トレホさんも使ってさ・・・

この突拍子もないあらすじから想像するのは、若干下品な下ネタと、ブラックジョークが飛び交う超絶クールなアクション映画だと思うんですよ。あとエロ
ロドリゲスの兄貴がガンガン口汚く台詞を飛ばしながらかっこよーーーーく戦う!!みたいな。

でもそういうんじゃないんですこれ・・・

比率がおかしいんです・・・

どちらかと言えばミシェル・ロドリゲスは看板役で、真の主役はシガニー・ウィーバー扮するDr.ジェーンかなって思うくらい、医師のシークエンスが多いんですよ。

こんなはずじゃなかったのにーーーーーってきっと誰しも思うはず。。。

そもそも、最初に出てくるフランク・キッチン(男)の部分もミシェル・ロドリゲスが演じてるんですよ(笑)その時点でもう、申し訳ないんですけど女性にしか見えないんですよ・・・。
最初から女性にしか見えなかったら、整形後の女の姿も映えないし、微妙ですよねぇ・・・。

えぇっ!このシーンもあなたか!と思ったのは私だけではないはず(笑)

男性バージョン↑

キャプテン・アメリカのムキムキになる前のシーンも本人が演じていてCGとか代役でヒョロヒョロにしてたみたいなんですけどあれも若干違和感ありましたよね。でもそんなもんじゃないです。違和感しかないっていうか、ミシェル・ロドリゲスにしか見えないですから。

ひー褒めるところがなくて残念!!
完璧な性転換手術なのに声も全く変わらないのも気になりますし・・・あと、なぜか

ロドリゲスさんに全く似合っていないブロンドのヅラ姿↓を披露されて、そこもファンとして辛かったですね・・・

ストーリーも・・・???

フランク・キッチンを性転換させた医師が色々と小難しいことを言ってるんですけど、結局は自分の弟を殺されたことの復讐してるだけじゃんと思ってしまうんですよね。

映画の構成的に「この話は実はこの医師の妄想で、フランク・キッチンなんて存在しないのでは?」みたいに思わせる(ミスリードさせる?)感じなんですけど、だったら何?と思ってしまうし、なんというか何もかもが上手く機能していない感じがするんですよ・・・。

フランクが女性になる前に関係を持った女性看護師とも、女性になった後も恋愛関係になるんですけど、そこの描かれ方も薄かったし、結局は彼女が裏切っていたせいでフランクは性転換された!という事実が分かってもただ別れるだけだし・・・
せっかく特殊な愛を育んだんだから、その後もなんやかんやあってよりを戻したりして欲しかったなーーー。と思うわけです。

ちびぞう的には、せっかく「元々は男だったのに性転換で女にされてしまった!」という滅茶苦茶な設定があるんだからそれを活かした場面(女になって困ったあるあるとか)がもっと沢山観たかったですね・・・。

まとめ

女医師の場面がすごく多めなので、ゴリゴリのアクションシーンもなければグロもエロも薄く、そのわりにストーリーも薄くてせっかくの設定が活かしきれてない感じが残念すぎました。

B級っぽく攻めるならばそれはそれでツッコミ満載にして逆に楽しくさせるとかもあると思うんですけど、ネタにもならない感じが悲しい・・・。

正直これは映画館で観なくて良かったです。

ロドリゲスファンの方だけレンタルしたらいいと思います!!

 

 


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画像引用元:映画.com

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ミンホを救え!映画『メイズ・ランナー:最期の迷宮』ネタバレ&感想

仲間を救うのか、世界を救うのか

ちびぞうの「まさか続編をやるなんて!リスト」の一つですね。(他には『フィフティ・シェイズ~』とかがリストアップされてる)

しっかりとラストまで作ってくれて、更に日本で観ることが出来るのは幸せだなぁと思いながらも「2から持ち返せるのか・・・?」という不安を抱えて劇場に向かいました。

正直、捕らえられたミンホの行方だけが気になって行ったと言っても過言ではない。

ちなみにパンフはこんな感じ。A4サイズっぽい感じです。

26Pで税抜き667円。ぺ、ペラい・・・。三部作の(本国では)ヒットしたシリーズの最後の作品とは思えないペラさ・・・。
しかし中は前2作の簡単なあらすじや、主演キャスト・監督のインタビューなどもきちんとあって、必要最低限のものがしっかりそろっている!というイメージ。

【映画情報】

【原題】Maze Runner: The Death Cure
【制作国】アメリカ
【監督】ウェス・ボール
【脚本】T・S・ノーリン
【原作】ジェームズ・ダシュナー
【製作】エレン・ゴールドスミス=バイン、ウィク・ゴッドフリー、マーティ・ボーウェン、ジョー・ハートウィック・Jr.、ウェス・ボール、リー・ストールマン
【製作総指揮】T・S・ノーリン、リンジー・ウィリアムズ、エディ・ガマラ、ロレンツォ・ディ・ボナベンチュラ、ダニエル・M・スティルマン
【撮影監督】ギュラ・パドス
【プロダクション・デザイナー】ダニエル・T・ドランス
【編集】ダン・ジマーマン、ポール・ハーブ
【衣装デザイナー】サンジャ・マルコヴィッチ・ヘイズ
【音楽】ジョン・パエザーノ
【出演([]内は役名)】

  • ディラン・オブライエン[トーマス]
  • カヤ・スコデラリオ[テレサ]
  • トーマス・ブロディ=サングスター[ニュート]
  • キー・ホン・リー[ミンホ]
  • ローサ・サラザール[ブレンダ]
  • ジャンカルロ・エスポジート[ホルヘ]
  • ナタリー・エマニュエル[ハリエット]
  • パトリシア・クラークソン[エヴァ・ペイジ]
  • エイダン・ギレン[ジャンソン]
  • デクスター・ダーデン[フライパン]
  • ウォルトン・ゴギンズ[ローレンス]
  • ジェイコブ・ロフライド[エリス]
  • バリー・ペッパー[ヴィンス]
  • キャサリン・マクナマラ[ソーニャ]
  • ウィル・ポールター[ギャリー]

【公開日(日本)】2018年6月15日
【上映時間】142分
【配給】20世紀フォックス映画
【映倫区分】G
【前作】面白さが迷子。映画『メイズ・ランナー2 砂漠の迷宮』ネタバレ&感想
【IMDB】6.3/10.0  (およそ63,000人の評価)

【あらすじ】

巨大迷宮から脱出するために3年もの歳月を費やしたトーマスと仲間たちだったが、謎は深まるばかり。捕らわれた仲間ミンホを救い出すため、そして自分たちが閉じ込められた理由を突き止めるために、彼らは決死の覚悟で伝説の迷宮に逆侵入することを決意する。そんな彼らの前に、謎の組織「WCKD」が立ちはだかり……。

【感想(ネタバレするよ!)】

☆2.6/5.0

一言で言えば

よく頑張ったなぁ!!!(;ν;)

という感じ。

いや、相変わらずツッコミどころはあるんですけど・・・でも、ちゃんと最後にふさわしい盛り上がりとか用意されていて、王道すぎるけどハラハラしたり泣けたりして・・・思ってたより全然よかったんですよ!!

おおまかなストーリー

前作のラストから数か月経ち、捕らえられたミンホをWCKDへ輸送する列車から救い出す作戦からスタート!

ヘルホとブレンダがヘリの囮になって別の場所へ誘導、罠にはめてヘリをジャックする!その間に列車の連結部分を破壊し、車両を切り離す。ロープをかけて、ジャックしたヘリで戻ってきたヘルホとブレンダが車両を持ち上げて奪取成功!しかしそこにミンホの姿はなかった・・・(間違った車両に乗っていた??)

ミンホは「ラスト・シティ」と呼ばれる隔離施設に運ばれ、人体実験を受けていた。そこにはテレサもいて、ミンホの血でフレアウィルスを抑える完璧な血清を作ろうとしていた。

ラストシティへ向かったトーマスと仲間たち。そこで、WCKDと戦う市民軍に保護される。なんとそこにいたのは、1のラストで死んだはずのギャリーだった。
市民軍に手助けされ、ラストシティ内部に侵入するトーマスと仲間たち。
テレサを誘拐して一時的に仲間にすることでミンホの居場所を聞き出す。無事にミンホを助け出すも、ニュートがフレア・ウィルスに感染し体調を崩し始めていた。

トーマス達の侵入が成功したことでセキュリティが崩れ、市民軍がシティへ全面戦争をしかける。そのころ、ミンホの血ではなくトーマスの血がウィルスに対抗出来ると発覚するも、間に合わず二ュートはクランク化し、トーマスに襲い掛かる。揉み合いの末、握ったナイフが刺さりニュートは死んでしまう。

テレサの呼びかけに答え、WCKDの研究施設へ一人で向かうトーマス。そこでは感染してしまったジャンソンが暴走し限られた血清を選ばれた人たちにのみ与えようと目論んでいた。
最後の最後でトーマスを助けるテレサ。二人でジャンソンと戦い倒し、火の海となったビルからヘリで迎えに来た仲間たちのところへ脱出を試みる。

あと一歩のところでビルが崩れ、テレサは落下して死亡。

RAの仲間たちと一緒に新天地へと向かうトーマス。そこで新しい生活を始める。
ニュートから預かった手紙を読み終え、自分の血で作った血清を取り出し何か決意したような瞳で海を見つめて終わる。

まずは先に何よりも先に・・・

ツッコミどころから!

一番に言いたいことがまず一つ。

  • 最初からトーマスの血で血清作ればいいじゃないですかぁああ!!!

これ何の説明もなかったんですけども、おかしいですよね???
だって、元々WCKDの職員だったにしろ、先にグレードへ入っていた子ども達と同じように脳波を調べたりしてたんじゃないですか???当然のように、血液検査くらいしてますよね・・・?それなのになぜ!?トーマスの血が有用だって気付かなかったのか・・・。

実験がまだ不完全で、あのタイミング(ミンホを散々いたぶったりした後)じゃないと気付けなかったとうことなのか・・・(だとしたら実験の進み具合によっては完璧な抗体を持った若者が後々出てくるかもしれないのに、今まで若者を殺してきたWCKDってよっぽどのアホですよね)

ここらへんがグダグダなので、最後の方のトーマスの苦悩(WCKDに身を渡して世界を救うのかどうか的なやつ)にも全く身が入らない・・・。

  • ブレンダが無事だったことの謎

これも本当に不思議。2の最後の方でRAで作った血清を打っていた場面は確かにありましたが、それだけで彼女が無事だったと説明するシーンはない。それなのにテレサが「あなたが血清を打って助けたからブレンダは治ったの」とか言ってて、全っ然説得力ないよ・・・
テレサしか作れない血清なんではないんですか?????
そんな適当な感じだったら、ニュートにそのまま血でも飲ませたら助かったんじゃないかなと・・・。

  • 結局テレサはなぜグレートに?

最初に、エヴァ・ペイジが「計画だった」と言ってトーマスをグレートに送った理由も、それ以前のテレサとトーマスの関係も、なぜテレサがグレートに送られたのかも、一切明らかになりませんでした・・・・・・・・・・2まではね、「まだ最後が残ってるし明らかになるかも」と思っていたので良いんですよ。
でもこれが最後だからぁああああ。全部の謎を明かしてくれないとぉおお!!!

  • まさかのギャリー復活

グレートの生活に依存し頑なにそこでの生活を守ろうとしたギャリーは、一作目の最後でチャックを殺して死んだんですよね。なのに何で生きてるの(笑)さすがに草が生えそう。
しれっと戻ってきてしかも市民軍のメンバー(結構上の方っぽいポジションに数か月で収まってるし)になってるし、チャックを殺したことも「誰にでも間違いはある」の一言で流されてしまう(笑)そしてしれっと仲間に戻っている(笑)

いやー、ウィル・ポールターくんは画面が引き締まるし名優だと思ってるから嬉しかったんですけど、その脚本どうなのよ??というね。

  • ニュートはあれだけミンホにこだわってたんだから、最後にミンホにも手紙を残して欲しかったよぉおお!!!

これね、最後に手紙が二枚あったので、ミンホにも何か書いてるのかなって思ったんですけど何もなしですか・・・命をかけてでも救いたかったミンホなのに・・・
あと、ミンホからニュートへの友情が若干薄めで釣り合ってない感じがしましたね・・・。ニュートがクランク化して動けなくなってしまった時、トーマスに言われて血清を取りに行ったミンホですけども、本来ならばあそこは自分から「俺が血清を取りに行くから!ニュートを頼む!」って言ってくれなきゃ・・・。ニュートはミンホのために命をかけたのに・・・ミンホの方はそうでもない・・・(まぁ拷問されたあとで疲れてたんだよね、その割にはふっくらしてたけどね)

どんどんハンガー・ゲームっぽくなっていく

これ本当に似てますね。どんどん似ていきますね。
最初のメイズが関係なくなっていって、途中から対立する組織同士の戦いになり、最終的に世界を巻き込んでいくって感じも。ヒーローが捕まって拷問される流れも一緒・・・。
ラストで女性が自分の組織を裏切るという展開まで・・・。

こんなに似てていいの?ってくらい似てますけど・・・作ってて気にならないんでしょうかね・・・。

  • 相変わらずメイズ(迷路)してない

けどもうそこはいいや・・・

  • チャックの形見もどっかいった

ちゃんと両親に渡すシーンとか、さすがにそれは難しくてもちょろっと出したりしてくれても良かったのにな・・・。

散々ツッコんでしまいましたが・・・

次に良かった点を

  • ワイスピばりの奪取作戦がかっこいい!

オープニングで列車を分断し仲間を奪取するシーンは『ワイルド・スピード』シリーズを彷彿とさせるクールな手段でスカッとさせてくれます!今までの特殊な世界観で中途半端にゾンビ映画っぽさもあった作風から、一気に大作映画のような「ドバーン!感」をここで見せてくれます。地味にテンションが上がりましたし、入りとしてはバッチリでしたね!

  • ゾンビ映画として観ると楽しい

特に、ニュートがゾンビ(というかクランク)に変わっていく過程が地味に丁寧に描かれており、他のゾンビ映画よりも描写が好きでした。仲間がゾンビに変貌していく場合、大体は途中で別れるか殺すか・・・ですけども、今作では最期までしっかり描いてくれていた。
時々自我が戻るようなシーンは涙がちょちょぎれるんですよ・・・;;
完璧にクランクになってしまった、というニュートの表情もたまらなかったですね。個人的にあそこが今作の一番のピークでもあり、泣き所でもありました。

  • 目立ったラブもなくてサッパリ

元々恋仲っぽかったテレサと、途中で登場したブレンダとの間で揺れ動く主人公・・・という感じの三角関係を想像していたんですけど、そういうごちゃごちゃした関係は特になく、ラストまでサッパリしていて良かった。

テレサはきちんと自分のした業を背負って亡くなっていったし、その直前のキスシーンも(特に顔の角度が)良かったですね。

テレサが死んだからすぐにブレンダと・・・って感じの軽さもなかったしね!

まとめ

ツッコミに分類しましたが、個人的にギャリー復活は嬉しかったです。
(復活するならするでちゃんとキャラを掘り下げて生きていた理由を納得させて欲しかったですけどね・・・)

シリーズ通してミンホが好き!っていうミンホファンの方は必見ですよ!ミンホはあんまり活躍しないけどとっても尺を取ってますから!画面にはたくさん映る!!

それから、ゾンビ映画が好きで好きで(厳密にはフレア・ウィルスでゾンビになるわけではないんですが)、ちょっとでもゾンビっぽい映画を観たいって人はぜひ!観てみてください!

案外良いですよ!!!!

 

 


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面白さが迷子。映画『メイズ・ランナー2 砂漠の迷宮』ネタバレ&感想

本当の迷路(メイズ)は、ここから始まる

皆さん!!本当のメイズはここかららしいですよ!!本当かな!?!?

どうも、こんにちはちびぞうです。前回の記事に引き続き、メイズ・ランナーのおさらいをしていきたいと思います。

巨大迷路の謎を解け!映画『メイズ・ランナー』ネタバレ&感想

今作では、前作のキャストに引き続き、新たに『ユージュアル・サスペクツ』『ラビット・ホール』ジャンカルロ・エスポジート『ダイバージェントNEO』『アリ―タ:バトル・エンジェル』ローサ・サラザールなどが主要メンバーに参加します!!!

【映画情報】

【原題】Maze Runner: The Scorch Trials
【制作国】アメリカ
【監督】ウェス・ボール
【脚本】T・S・ノーリン
【原作】ジェームズ・ダシュナー
【製作】エレン・ゴールドスミス=バイン、ウィク・ゴッドフリー、マーティ・ボーウェン、リー・ストールマン、エディ・ガマラ、ジョー・ハートウィック・Jr.
【製作総指揮】リンジー・ウィリアムズ
【撮影】ギュラ・パドス
【美術】ダニエル・T・ドランス
【衣装】サーニャ・ミルコビック・ヘイズ
【編集】ダン・ジマーマン
【音楽】ジョン・パエザーノ
【出演([]内は役名)】

  • ディラン・オブライエン[トーマス]
  • カヤ・スコデラリオ[テレサ]
  • トーマス・ブロディ=サングスター[ニュート]
  • キー・ホン・リー[ミンホ]
  • パトリシア・クラークソン[エヴァ・ペイジ]
  • ジェイコブ・ロフランド[エリス]
  • ジャンカルロ・エスポジート[ホルヘ]
  • エイダン・ギレン[ジャンソン]
  • バリー・ペッパー[ヴィンス]
  • リリ・テイラー[メアリー]
  • ロサ・サラザール[ブレンダ]

【公開日(日本)】2015年10月23日
【上映時間】132分
【配給】20世紀フォックス映画
【映倫区分】G
【前作】巨大迷路の謎を解け!映画『メイズ・ランナー』ネタバレ&感想
【次作】メイズ・ランナー 最期の迷宮
【IMDB】6.3/10.0  (およそ185,800人の評価)

【あらすじ】

苦闘の末にようやく迷路の出口にたどり着いたトーマスたち。ところが、彼らを迷宮に送り込んだ謎の巨大組織は、さらに過酷な運命を突きつける。迷路の外に出たトーマスたちの前に現われたのは、灼熱の太陽に焼き尽くされて全てが崩壊した砂漠のような世界だった。トーマスたちは別の迷路からやって来た新たな仲間たちと共に、あらゆる場所にトラップが仕掛けられた地球規模の「第2ステージ」の攻略を目指す。【引用元:映画.com

【感想】

☆1.3/5.0

だーーーいぶ、ゾンビ映画っぽくなってきました!

そしてこーーーーーーーれは、完全に「やらかしちゃった系続編」ですね!!

  • 意味不明な脚本
  • 意味不明な演出
  • 要らないなぁというシーンが多い
  • そもそもメイズしていない!!

メイズ(迷路)していないんですよ!!!!!!!

二作目から早速メイズしていないんですよ!!!!!!(笑)

『ハンガー・ゲーム』でも次第に話の規模が大きくなっていって最終的には国家と戦う事になるのでハンガー・ゲームはやらない展開になるんですけど、それでも二作目はギリギリハンガー・ゲームをしていた・・・。

しかしこの砂漠の迷宮では、全くメイズしていない・・・ガッカリ・・・。

まぁ、砂漠という広い場所がまるで迷宮のようだね、という部分ではメイズかもしれないんですけど・・・ちびぞう的には1の時のような巨大迷路の謎を解いたりっていうのをメインでやって欲しかった気持ちがあったので。。残念でしたね・・・。

おおまかなストーリー

トーマスが子どもの頃に、母親から引き離されたっぽい夢のシーンから始まる。

前作の続きでヘリに乗ってどこかの施設?へと移動する。
チャックの形見を忘れないトーマス!!!
施設の外はクランクと呼ばれるゾンビたちが襲って来ていて戦闘状態なので急いで建物の中に入る。

そこは巨大な軍事施設のような感じ。実はトーマス達がいた場所以外にもメイズは他に沢山あって、そこから集められた人たちがたくさんいる。
一日に何人か選ばれて別の場所に移される。特別な農場のような場所で新たな人生を送らせてもらえるという話で、みんな喜んで選ばれている。

夜中に、ここに一番長く入っているという男の子(エリス)が通気口を通って来て、トーマスに見せたいものがあると誘う。通気口から覗きに行くと、眠らされた人間?のようなものが運ばれていく姿が見えた(多分毎日名前を呼ばれるメンバーが人体実験でもされてるのかな?)

食堂でトーマスは扉の奥に進みたいと騒ぎを起こして職員のIDを盗む。そしてエリスと一緒に扉の奥に進む。そこには無数の人間がたくさんの管をつけられて宙づりにされていた!

ペイジ博士とジャンソンが通信する場面も目撃し、この組織がWCKDの支配下の組織だという事が発覚。

逃げるトーマス達!追ってくる組織!テレサを探す!

建物から外の砂漠に出ようとする!

WCKDの敵?でRA(ライトアーム)という組織が山にいるらしい。彼らなら助けてくれるかもとRAの本拠地を目指すことに。

途中でウィンストンが感染してクランクになりかけて拳銃自殺したり、ホルヘという黒人が率いる団体に捕まったり、そこにWCKDがやってきてホルヘたちと協力したりしつつRAへと向かう。

途中でホルヘが娘のように可愛がっているブレンダという女の子がフレア・ウィルスに侵されるも、RAにあった血清を打つ事によってクランクへの変化を止める。

ラスト、テレサの裏切りによりRAの場所がWCKDにバレてしまい、襲撃を受ける。そしてミンホが捕らえられてしまう。エヴァ・ペイジやジャンソンと一緒にWCKDへと戻るテレサ。

トーマスは、ミンホを助けに行く、と決意する。

あまりにも説明不足な脚本

元々はWCKDの職員だったっぽいトーマスが彼らのやり方に疑問を持ち、メイズの中の子ども達を助けようとWCKDを裏切っていた、というのはなんとなく分かってきて、でもなぜトーマスがメイズの中にも入れられたのか、更になぜそこにテレサも入れられたのか?というところが分からないんですよね。

二人が恋仲だったのかどうかも怪しいんですけど・・・テレサはトーマスに恋をして彼の考えに傾倒し一緒にメイズの子ども達を助けようとしたのか・・・

しかし、裏切りに対する罰とかそういう目的ではなく、「トーマスは実験のために投入した」みたいにエヴァ・ペイジが語っていたんですよね。

つまりトーマスとテレサが記憶を消されてメイズに投入されたのも実験の一環ということ。しかしそれは具体的にどういう目的だったのか?というのが分からない。

テレサはRAへの旅の途中で記憶を取り戻し、やっぱりWCKDに協力しよう!と裏切るんですけど、それもいまいち説得力がない・・・。テレサが裏切るところまで含めて計画だったとは思えないですしね・・・。物語的にも「いかにも裏切りそう」と思ったら裏切って、驚きもなかった・・・。

物語の核心に迫る部分に謎が残っていても、まぁまだ二作目なのでなんとか観れるかな、というところではあるんですが。それ以外の部分にも説明不足な部分が多すぎる!!

例えば、ホルヘの率いていた団体は何だったのか、とか・・・
RAに行くまでに途中で寄った街はなんだったのか・・・
あの謎のパーティのシーンはなんだったのか・・・なぜ薬を飲まさせられたのか・・・

正直、ホルヘの登場する部分からRAに合流するところが無駄だなと思うところも多くてすごく退屈でしたね・・・。

おそらく原作ではきちんと説明されている部分をはしょっているからこうなったんだろうなぁ。

自分の名前しか思い出せることはないはずのミンホとニュートがいきなり銃を触って撃てるのとか、違和感しかないんですけど、そういうところも全部描写不足ですよね・・・

まとめ

ミンホは相変わらず頼りになりますけども、あんまり出番がなくて残念。

ただ、ミンホを助けに行こう!という目的が、次回のミンホの出番の多さを予感させるので地味に楽しみではあります。

ギャリーが1の最後で死んでもう出てこないので、画面を引き締める実力派俳優もいなくてなんだかそこも頼りない感じ。

内容はお世辞にも面白いとは言えず・・・褒めるところもあんまりないんですけども・・・
これ無しでは3作目も観れないですし。繋ぎとして一応、観ておくと良いと思います。

 

 

 


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画像引用元:映画.com

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巨大迷路の謎を解け!映画『メイズ・ランナー』ネタバレ&感想

「――君だ。彼らのお気に入りだった」

メイズ(迷路)をラン(走る)するシリーズの最新作が遂に日本でも2018年6月に公開されまして・・・!

ちびぞうはまーーーーさかこのシリーズを最後までやるなんて!!!という驚きでいっぱいでしてですね。というのも1はそこそこ、2はガッカリ・・・という感じで、正直『ライラの冒険』のように打ち切りされるのでは・・・と考えていたからであります。

しかしちびぞうの感想とは裏腹に本国では2作目もそこそこ人気だったようで、そんな打ち切りの心配をするほどではなかったようですね。イヤァヨカッタヨカッタ!

というわけで、新作を劇場で観るために過去作のおさらいをしました~

今作は、子役だったウィル・ポールターくん(『デトロイト』『なんちゃって家族』)や、トーマス・ブロディ・サングスターくん(『ラブ・アクチュアリー』でドラム叩いてた子!)が立派に成長した姿が見れますし!!!こちらの映画で一人異質な輝きを放つキー・ホン・リーくん(『プリズン・エクスペリメント』に出てると知ってびっくらこいた)にも注目して頂きたいですね!!

実際に起きた”地獄”。映画『デトロイト』ネタバレ&感想

看守と囚人ごっこで人は狂う。映画『プリズン・エクスペリメント』ネタバレ&感想

【映画情報】

【原題】The Maze Runner
【制作国】アメリカ
【監督】ウェス・ボール
【脚本】ノア・オッペンハイム、グラント・ピアース・マイヤーズ、T・S・ノーリン
【原作】ジェームズ・ダシュナー
【製作】エレン・ゴールドスミス=バイン、ウィク・ゴッドフリー、マーティ・ボーウェン、リー・ストールマン
【製作総指揮】ジョー・ハートウィック・Jr.、エドワード・ガマラ、リンジー・ウィリアムズ
【撮影】エンリケ・シャディアック
【美術】マーク・フィッシェラ
【衣装】シモネッタ・マリアーノ
【編集】ダン・ジマーマン
【音楽】ジョン・パエザーノ
【出演([]内は役名)】

  • ディラン・オブライエン[トーマス]
  • カヤ・スコデラリオ[テレサ]
  • アムル・アミーン[アルビー]
  • トーマス・ブロディ=サングスター[ニュート]
  • キー・ホン・リー[ミンホ]
  • ウィル・ポールター[ギャリー]
  • パトリシア・クラークソン[エヴァ・ペイジ]
  • ブレイク・クーパー[チャック]
  • デクスター・ダーデン[フライパン]
  • クリス・シェフィールド[ベン]
  • ジェイコブ・ラティモア[ジェフ]
  • ジョー・アドラー[ザート]
  • ランドール・D・カニンガム[クリント]
  • アレクサンダー・フローレス[ウィンストン]
  • カール・グリーン

【公開日(日本)】2015年5月22日
【上映時間】113分
【配給】20世紀フォックス映画
【映倫区分】G
【IMDB】6.8/10.0  (およそ367,252人の評価)

【あらすじ】

高い壁で囲まれたエリアに、記憶を失った1人の少年が姿を現す。そこには月に1回の頻度で彼と同じような若者が生活物資と共に送り込まれており、彼らはコミュニティを形成して暮らしていた。エリアの周囲には巨大な迷路があり、その謎を解明しなければ外界へ戻ることはできない。迷路の扉は夜になると閉ざされ、朝が来るまでに内部の構造が変化してしまう。若者たちは脱出を図るべく迷路の探索を続けるが……。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!)】

☆2.7/5.0

ミンホ!ミンホがカッコいいよ!!!!

ミンホというのは唯一のアジア系で、劇中では「ランナー」という役回りをしているキャラクターです。この彼の「出来る男」風のキャラが(というか実際に出来る男だからランナーやってるんでしょうけども!!)良いんですよね・・・。

他にもギャリーやニュートが良いキャラしています。彼らのキャラを好きになれるかどうかも重要ですね!!

メイズ・ランナーのルール

この、『ハンガー・ゲーム』とめちゃめちゃかぶってる感じの今作。ヤングアダルト向けの小説ブームで出てきた作品だけあって、すごく似てます。

だから逆に『ハンガー・ゲーム』っぽいのが好きな人ならハマれるのかも。
(またこういう感じかぁ、と思う部分も否めないけど)

生存確率1/24を生き残れ!映画『ハンガー・ゲーム』ネタバレ&感想

このメイズ・ランナーのルールというか設定はこんな感じ。

  • ”グレード(あの地)”と呼ばれる巨大な壁に囲まれた広場に、男の子たちがコミュニティを作って暮らしていた
  • WCKDというロゴの入った物資と共に、月に一度新入りのメンバーが箱に入れて届けられる
  • 運ばれてくる男の子たちは、グレードに来る前の記憶がなく、思い出せるのは自分の名前だけ
  • 一番最初にやってきたアルビーを筆頭に、それぞれが食物を育てたり家を建てたりと役割分担をして暮らしていた
  • グレードを囲む壁は日中開いており、その奥のメイズ(巨大迷路)に入れる
  • メイズには”グリーバー”と呼ばれるモンスター(巨大な蜘蛛の見た目をしたメカ)が徘徊していて、その姿を見たものは帰っては来られない
  • ランナーと名付けられた役割の者たちだけが朝から夕方までメイズに入り、迷路の仕組みを調べている
  • 迷路は毎日形が変わる
  • グリーバーに刺されると凶暴な人格へと豹変してしまう

こんな感じ。

おおまかなストーリー

グレードの中である程度の秩序を守って暮らしてきた男の子たち。
しかし、主人公のトーマスが来たことで状況が一変。

積極的にメイズに入り脱出を試みようとするトーマスに対して、秩序を乱すなと主張する保守派のギャリーとの対立が起きたり、今まで一人もいなかった女の子「テレサ」がやってきたり、しかもテレサはトーマスを知っているっぽかったりと、何やらトーマスが変化をもたらす存在だということが示唆される。

昼間なのにグリーバーに刺されてしまう仲間が出たり、夜になっても壁が閉まらずにグリーバーがグレードを襲ったりと平和に暮らしていたくてもそうは出来ない状態になってしまい、迷路の外に脱出しようとするトーマスに多くの仲間がついてメイズへと飛び出していく。

様々な殺人罠をかいくぐり、グリーバーとの戦いを経て、脱出した先にあったのは巨大な研究施設WCKDの内部。
しかしそこは何者かに襲われた様子で死体が散らばっており、そこのトップと思わしき女性(エヴァ)の最期のメッセージが用意されていた。そのメッセージには、地球が太陽に焼き尽くされ「フレア・ウィルス」という人を凶暴化させてしまうウィルスに襲われ人類は滅亡の危機に瀕していること、しかしそのウイルスに免疫を持つ若者が現れ、彼らを危機に瀕した状況に追い込むことで脳の動きなどを観察・研究していたこと、それがグレードと彼らが呼んでいた場所の目的だった事が明かされる。そしてメッセージの最後には

混乱気味の一行はとりあえず研究施設から出ようとするが、グレードから追って来たギャリーに襲われ、チャック(くるくる天パのおデブちゃん)を撃たれてしまう。チャックを助けようとしたトーマスに刺されてギャリーも死ぬ。

WCKDの兵隊がやってきて、彼らは保護される。

メッセージの最後に自殺したエヴァは実は生きており、ラストで「トーマスは想像以上の働きをしてくれた。実験は第二段階に入る」と言い残して映画は終わる。

面白い点とツッコミどころ

面白かったのは、メイズの謎解き

迷路の中を調べて出口を探すという役割をしているランナーが、実は既に迷路の中身を知り尽くしていて、外には出られないと分かっているのに皆に希望を与え続けるため毎日ランナーとしてメイズに入っていたと分かるところが良いですよねー。

しかし、トーマスがグリーバーを倒したことで外側の壁が開くようになると発見したり、そこから「本当に出られるかも」と希望が出てくるのも面白い。
外側の壁の先にある研究施設に出るための暗証番号も、迷路のセクションごとの床に書かれていた数字の並びになっており、ランナーとして三年間、メイズを知り尽くしたミンホだからこそ答えられる!というところも良かった。

それから、グレードに投入されていたメンバーは自分の名前しか覚えておらず、そこで暮らしていくために助け合っていたというのも世界観として面白いですよね。
亡くなったメンバーの名前を壁に刻んでいくというあの場所ならではの追悼の仕方も良かった。

ツッコミどころはわりと沢山ありますね!!!

細かい脚本のアラみたいなものがちょいちょい気になるんですけども(そもそも免疫を持ってる若者を苦境に立たせて脳を調べるために三年も使ってる意味も必要性も何も説明されないし、まぁ一作目なのでそこらへん謎だらけでも良いかもしれませんが・・・)、一番ちびぞうが気になったのは、

最後、ギャリーはどうやってトーマスたちを追って来たのよ?

という点・・・。

そもそもランナーではなかったギャリーがみんなのあとを追って迷路に入ったとしても”外側の壁”まで辿り着けるとは思えないですよね・・・こっそり後をつけたとしても、暗証番号を把握してないからあの扉を超えられないじゃないですか・・・。

あの場面だけはどうしても納得出来ない!!!

まとめ

元々、ヤングアダルト向け小説が原作になっているということもあるので、日本で言うところのラノベ原作みたいな感覚で楽しむのが正しいのかもしれません!

1は引きもバッチリ、謎もたっぷりで、2に期待しながら終われる良作です♪

ちびぞうはミンホのファンになったので、彼が続編に出てるってだけで十分追いかけられますね!

新進気鋭の俳優陣の演技にも注目です!!!

 

 


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さ行

その死体は、悪臭漂う湿地で見つかった。映画『湿地』ネタバレ&感想 

「このミステリーがすごい!」選出。世界的傑作ベストセラーを完全映画化

というアオリ文なんですけどね。どうなんですかね。

こちらレンタル店にてちびぞう母チョイスのミステリー?です。

もう一つのアオリ文は

「”ドラゴン・タトゥーの女””特捜部Q”に続く北欧ミステリーの衝撃作!!」

なんですけども・・・北欧ミステリーってちびぞう的には少し微妙だったりするんですよね・・・。『ドラゴン・タトゥーの女』のハリウッド版の映画は大好き!!だったんですけど、そこから原作となった北欧ミステリーのテレビドラマ版?を観たら

寝てしまいましてね・・・

最後までちゃんと観れなかったんだよなぁ。なのでちょっと不安になりつつも鑑賞です。

【映画情報】

【原題】Myrin
【制作国】アイスランド、デンマーク、ドイツ
【監督/脚本】バルタザール・コルマウクル
【原作】アーナルデュル・インドリダソン
【撮影】ベルクステイン・ビョルグルフソン
【美術】アトリ・ゲール・グレタルソン
【編集】エリザベト・ロナルドドッティル
【音楽】ムギソン
【出演([]内は役名)】

  • イングバール・E・シーグルズソン[エーレンデュル警部]
  • オーグスタ・エバ・アーレンドスドーティル[エヴァ]
  • ビョルン・フリーヌル・ハラルドソン[オルン]
  • オーラフィア・フロン・ヨンスドッティル[エレンボルク]
  • アトゥリ・ラフン・シーグルスソン[オルン]
  • テオドール・ユーリウソン[ルーナル]
  • ソルステイン・グンナルソン[ホルベルク]

【公開日(日本)】2015年1月31日(トーキョーノーザンライツフェスティバル2015にて)
【上映時間】94分
【IMDB】7.0/10.0  (およそ4,600人の評価)

【あらすじ】

アイルランドの湿地帯に建つ家屋で男性の死体が発見された。エーレンデュル刑事は捜査を開始。部屋の中を捜索すると、引き出しの裏側に一枚の写真を見つける。それは数十年前に起きたレイプ事件の被害者が生んだ娘ウイドルの墓の写真であった。少女の墓を調べ遺体を掘り返すと脳がなく、悪性の脳腫瘍で亡くなっていたことが発覚。刑事は、かつてホルンベルクという男が行ったと思われるレイプ事件の被害者を探すことに・・・。

【感想(ネタバレするよ!!)】

☆1.0/5.0

わーこれあらすじがどこにも載ってないやつだ!困った!自分で書くしかない!書きました!!

ううううううううううううんんんんんごめんなさい!!!!!!

「これだから北欧ミステリーは!」

と一括りにはしたくないんですけどね!?

やっぱりつまんなかったです・・・。

ちなみに原題の「MYRIN」はまんま「湿地」という意味です。端から端まであまりひねりがない・・・。(すいません・・・)

ちびぞう的には悲惨なんだけど、IMDBだと結構評価があったりするので・・・好きな人は好きなのかもしれない・・・。

おおまかなストーリー

難病の娘が治療の甲斐なく亡くなってしまい、葬式が営まれるシーンがオープニングです。

そして場面は飛んでエーレンデュル刑事が湿地帯の家屋で発見された死体の捜査を始める場面から物語は始まります。

その湿地は夏場は悪臭が漂う家だった・・・(そして後に床下からも死体が見つかるんだけどね!その臭さもあって悪臭漂ってたのかな!)

家の引き出しの裏側から見つかった封筒に入っていた写真から、とある墓地を特定する。そこを暴くと、ウイドルという娘の死体が発見された。

刑事は、彼女の母が何十年か前にレイプされて生まれた子どもだという事を明らかにし、そこから同じレイプ事件の別の被害者を探そうとする。
同時にその死体には脳がなく、悪性の腫瘍で亡くなっていたことが分かるのであった。

なんやかんやあって、犯人はオープニングに登場した「娘を病気で亡くした男」だと言うことが判明。

彼(犯人)は自分の娘の病気が極めて稀な遺伝性の病気にかかっていたと知り、そのルーツを独自に探していた。すると、自分の本当の母親は別におり、彼女がレイプされて自分が生まれたのだということを知る。

そして、レイプ犯でもあり実の父親であるホルンベルクを殺害するのであった・・・。

なんやかんや推理した刑事に事件を暴かれた父親は拳銃自殺してしまう。

というお話!

感想は・・・

うーん退屈ですね。全体的に画面が暗くて、物語の盛り上がりも特になく、淡々と話が続いていく・・・

更に時系列がややこしくなっていたり、登場人物が誰が誰やら分からなかったり、名前も聞き慣れないものばかりで覚えにくしで・・・観てるこっちが臭い沼にズブズブとはまって抜け出せなくなりそうです(笑)

こういうのが北欧ミステリー!!って印象を付けられてしまうとあんまり良くないとは思うんですけど、「ドラゴン・タトゥーの女」もちびぞう的には似たような感じであんまり好きにはなれなかったので・・・きっと北欧ミステリーとちびぞうの相性が良くないんだな!!!(笑)

設定的には、亡くなった娘が持っていた遺伝性の病気が発症した原因が何か突き止めようとする、そしたら自分がレイプで生まれた子どもだという事を知る。その原因となった男を(娘を亡くした復讐心から)殺してやろう!という動機で結構真新しいというかぶっとんでるというか。もしかしたら原作は面白いのかもしれませんね・・・。

(でも元を辿れば遺伝元はその先にもいるわけで、しかも確かに娘は病気で亡くなってしまったんだけども、父親がいなかったら娘も生まれてこないわけで・・・というタイムトラベルのジレンマのようなことを悶々と抱えてしまうな・・・)

つまりまぁ、亡くなってしまったけど、そこまでのかけがえのない時間や娘と過ごした幸せな思い出だって、言ってみればそのレイプ犯のおかげだったりするわけで(しかも蓋を開けてみればレイプというかただの浮気で後々母親は脅されたらしいけど行為自体は合意だったらしいし)殺すほどのことなの?と思ってしまうというか。

うーーーーーーーん動機が弱い!!!

まとめ

全くオススメしません!!(笑)

マイナーな俳優さんばかりだから、俳優目的で観てねとかもなかなか言えないし・・・。

観てみようかな?って思った人がいたら、多分原作を読んだ方が面白いかもしれませんよ。

 

 


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汚男に愛されまくるイヤミスの映画化!『彼女がその名を知らない鳥たち』ネタバレ&感想

共感度ゼロの最低な男と女が辿り着く“究極の愛”とは

阿部サダヲ×蒼井優!そして原作は『ユリゴコロ』と同じ沼田まほかるさん!

吉高由里子が美しき殺人鬼に。映画『ユリゴコロ』ネタバレ&感想

監督は『凶悪』『孤狼の血』の白石和彌監督。ちびぞうは今回、初白石作品となりました。

今回は沼田さんファンの友人が劇場で観た時の反応がいまいちっぽかったので劇場スルー。
原作も未読のままレンタルで鑑賞しました。

「カノ鳥」公式サイトはこちら

【映画情報】

【制作国】日本
【監督】白石和彌
【脚本】浅野妙子
【原作】沼田まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち(幻冬舎)」
【エグゼクティブプロデューサー】藤本款
【プロデューサー】深瀬和美、山本晃久、西口典子
【企画】西口典子
【撮影】灰原隆裕
【照明】舟橋正生
【録音】浦田和治
【美術】今村力
【衣装】高橋さやか
【ヘアメイク】有路涼子
【編集】加藤ひとみ
【助監督】茂木克仁
【制作担当】宮森隆介
【出演([]内は役名)】

  • 蒼井優[北原十和子]
  • 阿部サダヲ[佐野陣冶]
  • 松坂桃李[水島真]
  • 村川絵梨[國枝カヨ]
  • 赤堀雅秋[酒田]
  • 赤澤ムック[野々山美鈴]
  • 中嶋しゅう[國枝]
  • 竹野内豊[黒崎俊一]

【公開日(日本)】2017年10月28日
【上映時間】123分
【配給】クロックワークス
【映倫区分】R15+
【IMDB】6.5/10.0  (およそ210人の評価)

【あらすじ】

下品で貧相、金も地位もない15歳上の男・陣治と暮らす十和子は、8年前に別れた黒崎のことを忘れられずにいた。陣治に激しい嫌悪の念を抱きながらも、陣治の稼ぎのみで働きもせずに毎日を送っていた十和子は、黒崎に似た面影を持つ妻子ある水島と関係を持つ。ある日、十和子は家に訪ねてきた刑事から、黒崎が行方不明であることを告げられる。「十和子が幸せならそれでいい」と、日に何度も十和子に電話をかけ、さらには彼女を尾行するなど、異様なまでの執着を見せる陣治。黒崎の失踪に陣治が関係しているのではないかとの疑いを持った十和子は、その危険が水島にまでおよぶのではとないかと戦慄する。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ)】

☆3.5/5.0

沼田まほかるさんが70歳だからか、この方の原作の映画は少し時代背景が古いですね。昭和感のある映画でした。

ちびぞうはラストはあまり泣けませんでしたが、愛は感じました。
阿部サダヲの愛がとにかくすごい。無償の愛。恋愛という域を超えた、親子の愛のような・・・マザーテレサのような愛なんですよね。

原作の沼田まほかるさんが寺出身で僧侶をしていたということを考えると、この神のような愛の表現にもなんとなく納得。
人の為に自分を犠牲に出来るというのは、究極ですよね。

主要の登場人物が全員クズ!!!!

  • 主人公の十和子は陣冶の稼ぎでぐうたら生活しているし悪質クレーマーだし引っかかる男はどれもダメンズという残念な女・・・
  • そのそばで十和子を愛する陣冶は不衛生で身なりやご飯の食べ方が汚く、生活力もあまりなく彼女に何度も電話してくる心配性(が過ぎてもはやストーカーレベル)で冴えないデリカシーのない(さらに言えば多分EDで男性としての機能も???)男
  • 十和子が8年も忘れられない元カレの黒崎は金のために別の男に十和子を抱かせたり、突然彼女を捨てて別の女と結婚しようとしたり、それに抗議したらボッコボコに暴力をふるってくる男
  • 十和子が新たに出会った時計店勤務の水島はいつも大きなことをペラペラと語る口先だけの人間で簡単に手を出してくる上に既婚だったという男。
  • 黒崎が結婚した妻の叔父に当たる國枝という老人は黒崎が金に苦労していたのを利用して若い女を都合させる

こんな感じで出てくる人出てくる人大体がしょうもない人間なんですけども、ちびぞうが一番気に入らなかったのは主人公の十和子でした・・・。

アホすぎてアホすぎて・・・どうして一度失敗したら学ばないんだろうと・・・どうして何度も同じような男に引っかかるのかと・・・

それにあれだけ愛されてるんだから、陣冶の不衛生なところとかファッションとか身なりに関して、食べ方が汚いのとかも全部十和子が強く言えば直してくれるんじゃないですかね。
だってあれだけ愛されてるんだから。愛されてるのも知ってたんだから。

愛されてるのも知っていたし多分十和子にとっても陣冶の存在は大きかったんだろうなって映画を最後まで観ると分かります。

だからこそ、彼女の終盤までの陣冶に対する態度にイライラしてしまうという。

陣冶は十和子に愛されていた?

なんだかんだ言って十和子は、あの汚くて不器用な陣冶を選んで、そばにいたんだと思います。上で散々「直させればいいじゃん」と書きつつ、わざと十和子は陣冶をあのままにしていたんだとも思うんです。

周りにいるクズ男たちとは似ても似つかないような不衛生感、だらしなさ、生活力のなさ、そして体を求めてこない男性としても機能してなさそうな点。全てが今までの男と正反対で、だからこそ「優しい」と分かる。だからこそ「愛されてる」と分かる。

自分がどれだけ厳しく彼に接しても、だらしない姿を見せて甘えても、彼はそれでもいいと自分を受け入れる。

黒崎と接する時の彼女は猫撫で声で、いかにも「女らしく」取り繕っている感じがした。しかし、素の彼女は全然女らしくもなければ優しさもないし、小さなことで店員にケチをつけたりする心の狭い女だったりする。

陣冶はありのままの十和子を愛したように、十和子もありのままの陣冶だからこそ選んだのだと思う。そこにはちゃんと、いびつな形でも愛があったんだと思う。

あ・・・泣けますね(今きた!涙が!)

陣冶の自己犠牲

このお話の大きなネタバレとして、陣冶の自己犠牲がなんだったのか、という点があります。

序盤から中盤にかけて、陣冶の十和子に対す津異常な愛が彼をストーカーやそれ以上の犯罪的な行為に走らせていた、という風に観客をミスリードしつつ、本当は十和子の犯した罪のため奔走していた・・・というラストでビックリ!!な仕掛けになっています。

1つ目は、元カレの黒崎の失踪。その真実は、結婚するからと別れを告げられボコボコに殴られた十和子が黒崎を殺してしまったということ。十和子は心神喪失状態でありながら陣冶に電話し、異常を察した陣冶がかけつけ、死体の処理をしてくれます。そして死んだように眠っていた十和子が目を覚ますと、彼女は事件の事を忘れてしまっていた・・・。だから陣冶は彼女の罪をかぶり自分がそれを行った・・・という事にしたのです(まだ黒崎の事件は公になっていませんが、公になったとしたら自分が犯人だと自白するつもりだったのでしょう)

2つ目は、水島の件。十和子は再び男に裏切られ、水島をナイフで襲ってしまいます。しかしそこにも陣冶が駆けつけ「俺がやったと言え!」と言って水島を逃がします。この件によって十和子は過去の事件も思い出し、陣冶が自分の為に何をしてくれたのかを知ることになります。

十和子を執拗に心配し、こまめに連絡を入れていたのはストーカーとかそういうものではなく、過去の十和子の行動を考えれば当然の事だった、という事も見えてきます。

陣冶はなぜ最後、あの選択をしたか

多分、二人の関係が破滅的だったからでしょう。

人はどこまでも自堕落になれるし、それを許してしまう人間がそばにいると、状況は上向いていかないんですよね。
本当ならそばにいて、十和子がしっかりしていければ良いんだけど、多分陣冶ではそういう相手にはなれなかったと思うんです。

だから二人の間に特別な愛があっても、ずっと一緒にいるわけにはいかなかったのかなぁと。

陣冶は自分の全てを犠牲にして十和子を守っていたけど、でもそれもずっとは続かない。
今後黒崎の死体が発見され水島の証言などから十和子の罪が明らかになるかもしれません。でも、本当はそうでなくてはいけない。本来なら罪は犯した本人が償うべきだからです。

彼が全てを犠牲にし、自分の命を断ってでも彼女から離れる事で、彼女はこれから先、再び自分の足で歩いて行けるようになると信じたのでしょう。

飛び降りる直前に言っていた

「陣冶は十和子の子どもになって生まれてくるから。陣冶を育てるんやで」

という感じの台詞は結構な気持ち悪さがあり、とても陣冶らしくて良い台詞ですよね(褒めてます)

彼女が罪を償い、きちんとした生活を送り、本当に幸せになれる相手を見つけて、いつか子どもを作り育てる。そんな先までを呪うようにしながら死んでいった陣冶。
決して後味の良い終わりではないんですが、エンドロールが流れる頃には観客は間違いなく「愛」を感じているはず。

まとめ

イヤミスながら心が変に温かくなる、不思議な映画でした。

十和子には最初から最後まで苛立ちますけどね!!

阿部サダヲと蒼井優の主演二人のハマりすぎている名演技もですが、助演のクズ男たちの演技もなかなかに素晴らしいので、その辺にも注目して頂きたいです。

 

 


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