カテゴリー
は行

少女は反旗を翻す。映画『ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス』ネタバレ&感想

世界の運命は、一人の少女に託された―――

はい、どうもちびぞう(@cbz_ewe)です!

前回に引き続き、ハンガー・ゲームの三作目の前編を観ていきます!

反乱軍がついに動き出す!!という事でですね、今までよりもサバイバルゲームらしさは薄れてだいぶ政治色の強い作品になってきています。

役者陣には今作から『アリスのままで』や最近だと『キングスマン:ゴールデン・サークル』にも出演していたジュリアン・ムーアが参戦!反乱軍を率いるコイン首相を演じます。

待望の新作は成功か失敗か。映画『キングスマン:ゴールデン・サークル』ネタバレ&感想

それと今までノーマークでしたが、ゲイル役のリアム・ヘムズワースは『マイティ・ソー』のソー役で有名なクリス・ヘムズワースの実弟らしい!!!知らなかった!でも言われてみれば似ていますね!!

雷神ソー、爆誕!映画『マイティ・ソー』ネタバレ&感想

フィリップ・シーモア・ホフマンの活躍にも期待したい!
今作は、色んな意味で切ない作品になるかも・・・。

【映画情報】

【原題】The Hunger Games: Mockingjay – Part 1
【制作国】アメリカ
【監督】フランシス・ローレンス
【脚本】ダニー・ストロング、ピーター・クレイグ
【原作】スーザン・コリンズ
【製作】ニーナ・ジェイコブソン、ジョン・キリク
【製作総指揮】スーザン・コリンズ、ジャン・フォスター、ジョー・ドレイク、アリソン・シェアマー
【撮影】ジョー・ウィレムズ
【美術】フィリップ・メッシーナ
【衣装】カート&バート
【編集】アラン・エドワード・ベル、マーク・ヨシカワ
【視覚効果監修】チャールズ・ギブソン
【音楽】ジェームズ・ニュートン・ハワード
【出演([]内は役名)】

  • ジェニファー・ローレンス[カットニス・エバディーン]
  • ジョシュ・ハッチャーソン[ピータ・メラーク]
  • リアム・ヘムズワース[ゲイル・ホーソーン]
  • ウッディ・ハレルソン[ヘイミッチ・アバナシー]
  • エリザベス・バンクス[エフィー・トリンケット]
  • ジュリアン・ムーア[アルマ・コイン首相]
  • フィリップ・シーモア・ホフマン[プルターク・ヘブンズビー]
  • ジェフリー・ライト[ビーティー]
  • スタンリー・トゥッチ[シーザー・フリッカーマン]
  • ドナルド・サザーランド[スノー大統領]
  • ウィロウ・シールズ[プリムローズ・エバディーン]
  • サム・クラフリン[フィニック・オデイル]
  • ジェナ・マローン[ジョアンナ・メイソン]
  • マハーシャラ・アリ[ボッグス大佐]
  • エルデン・ヘンソン[ポラックス]
  • ナタリー・ドーマー[クレシダ]
  • エバン・ロス[メッサラ]
  • ウェス・チャサム

【公開日(日本)】2015年6月5日
【上映時間】122分
【配給】KADOKAWA
【映倫区分】G
【前作】少女は再び戦場へ。映画『ハンガー・ゲーム2』ネタバレ&感想
【次作】ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション
【IMDB】6.7/10.0  (およそ357,100人の評価)

【あらすじ】

記念大会として特別に開催された第75回「ハンガー・ゲーム」の闘技場から危機一髪で救出されたカットニスは、滅亡したとされていた第13地区の地下にある、反乱軍の秘密基地に収容される。そこでコイン首相率いる反乱軍は、スノー大統領が絶対的な権力を握る独裁国家パネム打倒に向けた準備を進めていた。カットニスも革命のシンボルとして反乱軍とともに戦うことを決意するが、スノー大統領はピータを人質にし、反乱の芽を摘み取ろうとする。反乱軍はピータ救出作戦を決行するが……。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!)】

☆2.7/5.0

これまでの作品を観ている前提で書いていきますので今作のネタバレ=今までの作品のネタバレにもなりますからね!!!注意してくださいね!!!

 

さて、前作のラストは記念年のゲーム自体が反乱軍に仕組まれていたものだった、革命だった!というところで終わっていましたね~。
そこから完全に地繋ぎの形で、鎮静剤を打たれたカットニスが目覚めるところから始まっています。

12地区出身の元ゲーム優勝者で教育係のヘイミッチ、お世話係のエフィー、元ゲーム・メーカーのプルターク、同じく12地区出身の幼馴染でピータの恋敵ゲイル、前回のゲームで仲良くなった歴代優勝者のフィニックなどなど見慣れたメンバーが続々と登場します。

新キャラとしてはジュリアン・ムーア扮するコイン首相が登場します。
何やら疫病で夫と子どもを亡くした過去がある哀しい女性のようなんですが・・・どうにもこの人、うさんくさい。(笑)

滅ぼされていたと思われていた13地区が実は反乱軍の隠れ家になっており、今作はそこで保護され、国全体にプロパガンダ映像を送ったりするカットニスの生活や、捕虜となったピータがキャピトルのアイコンとして利用される様子などが描かれます。

多分、この辺りで「ピータに会いたい!!!!」と切なくなる女性客が増加するはず。

ちびぞうはそうでした。

少しコミカルで笑えるシーンも

大きな戦いに備える位置の作品だからか、今までの作品よりも笑いを狙ったシーンが多かったように感じました。

プロパガンダ映像を撮ろう!と言ってカットニスに台本を読ませるんですけどそれがへったくそなのがすごく可愛い。台詞を下手に読む演技も上手い!!さすがのジェニファー・ローレンス嬢です。

個人的にはカットニスのお世話係をしていたエフィーのシーンが特に面白くかったです!!!

元々、キャピトルの市民だった彼女。反乱軍へ自ら赴いて仲間になったようですが、今までの派手でオシャレな生活から一転、灰色のツナギを着せられて不満たらたらです(笑)

「大体どこでも幹部にはあるはずでしょ!横流しが!ここは規則が厳しすぎるのよ!」

と騒ぐ彼女が可愛い(笑)

地味な服しか着られない中で彼女なりのオシャレをしているところも注目です。

それから、衣装で思い出しましたが今作は毎回カットニスの派手で奇抜でオシャレな衣装が印象的なんですよね。

今作でも、前作で殺されてしまったデザイナーのシナの遺したノートを元に、カットニスの反乱軍のシンボル”マネシカケス”の新しい衣装も披露されますのでそちらもチェック!!

ピータの安否は?恋の行方は?

今までの2作で散々、ゲイルなのかピータなのかフラフラフラフラしていたカットニスでしたが、そろそろ、本人的にも周り的にも「ピータが好きそう」って感じが見えてきましたね。

というかそうでなければピータが可哀そうすぎるけどね!!!

今作では捕虜となったピータが拷問を受けながらキャピトルの国内放送に出演させられていて、衣装や髪型はバッチリ決まっているのに顔がどんどんやつれていくのが本当に可哀そうで辛くて・・・。

ピータかカットニスかを選んで救ったという反乱軍に怒りが湧く気持ちもわかります。
(反乱軍のシンボルとしての彼女に価値を見出し、ピータを救おうとした首相に反対してプルタークがカットニスを救うのを選んだと話していましたね)

ラスト付近で救出部隊が組まれピータは無事に救出されますが、彼はトラッカー・ジャッカーという殺人蜂の猛毒を使って「カットニスは敵だ、悪だ」と洗脳されてしまっていて、せっかく感動の再会か・・・!?と思ったのに、ピータはカットニスを襲ってしまうんです・・・!!!

そしてそこで映画が終わる・・・。

せ、切ない!!!!!!!泣ける!!!

(でもなんとなく冬ソナのような展開だなぁとうっすら思ったりして)

でも、こうなったなら確実に最後にカットニスと結ばれるのはピータだなって思いますね。安心。

まとめ

シリーズ追うごとに面白くなくなる作品が多い中、今作は回を増すごとに盛り上がっていく感じがしますねーーーーー。

あとはもう終わり方がどうなるのかどうか。というただそれだけって感じです。

元々のハンガー・ゲームが楽しくて観てた人からしたらこの辺りでもうハンガー・ゲームしなくなるので、面白くないと思うかもしれませんが・・・まぁでもそういう最初の設定は段々変わっていきますよね。メイズ・ランナーでも迷路してるの最初だけだし。

 

個人的に、フィリップ・シーモア・ホフマンがこの映画のクランクアップ手前で亡くなってしまたということで、いつ出番がなくなってしまうかハラハラしながら観ていました。
今作ではちゃんと最後までいたよ・・・!良かった!!

エンドロールの時に「フィリップ・シーモア・ホフマンに捧ぐ」という追悼のメッセージが出たのでそこでもう涙腺がやられてしまいました・・・。

ホフマンさんのファンなら彼の最期の作品ですので絶対に観ましょうね!!!!

最後の最後まで素敵な俳優さんですから・・・!!!

脱線しました、ここまで読んでいただきありがとうございました。ちびぞうでした。

 

 


にほんブログ村 映画ブログへ
画像引用元:映画.com

カテゴリー
は行

少女は再び戦場へ。映画『ハンガー・ゲーム2』ネタバレ&感想

歴代勝者による、壮絶なバトルの幕が開ける!

どうもー!ちびぞう(@cbz_ewe)でっす!
前回の記事に引き続きハンガー・ゲーム2の感想を書いていきたいと思います!

ちびぞうは以前、1で観るのをやめてしまったので、2以降を観るのは初めてです・・・。

主演メンバーは変わらずですが、ここで新たにゲーム・メイカー役でフィリップ・シーモア・ホフマンが参入!!!(『カポーティ』などで有名な演技派俳優さんですね!!)

ちびぞうはホフマンさんの大ファンなので大喜び!!

生存確率1/24を生き残れ!映画『ハンガー・ゲーム』ネタバレ&感想

前回、無事にゲームを勝ち抜いた二人が新たなハンガー・ゲームに参加させられるということで、どういうことなの!!?と思いつつ鑑賞。

今回はよりバトロワっぽさが上がっています!!

【映画情報】

【原題】 The Hunger Games: Catching Fire
【制作国】アメリカ
【監督】フランシス・ローレンス
【脚本】サイモン・ビューフォイ、マイケル・デブライン
【原作】スーザン・コリンズ
【製作】ニーナ・ジェイコブソン、ジョン・キリク
【製作総指揮】スーザン・コリンズ、ルイーズ・ローズナー、ジョー・ドレイク、アリソン・シェアマー
【撮影】ジョー・ウィレムズ
【美術】フィリップ・メッシーナ
【衣装】トリッシュ・サマービル
【編集】アラン・エドワード・ビル
【音楽】ジェームズ・ニュートン・ハワード
【出演([]内は役名)】

  • ジェニファー・ローレンス[カットニス・エバディーン]
  • ジョシュ・ハッチャーソン[ピータ・メラーク]
  • リアム・ヘムズワース[ゲイル・ホーソーン]
  • ウッディ・ハレルソン[ヘイミッチ・アバナシー]
  • エリザベス・バンクス[エフィー・トリンケット]
  • レニー・クラビッツ[シナ]
  • フィリップ・シーモア・ホフマン[プルターク]
  • ジェフリー・ライト[ビーティー]
  • トビー・ジョーンズ
  • ウィロウ・シールズ[プリムローズ・エバディーン]
  • サム・クラフリン[フィニック・オデイル]
  • リン・コーエン
  • ジェナ・マローン[ジョアンナ・メイソン]
  • アマンダ・プラマー
  • アラン・リッチソン
  • スタンリー・トゥッチ[シーザー・フリッカーマン]
  • ドナルド・サザーランド[スノー大統領]

【公開日(日本)】2013年12月27日
【上映時間】147分
【配給】KADOKAWA
【映倫区分】G
【前作】生存確率1/24を生き残れ!映画『ハンガー・ゲーム』ネタバレ&感想
【次作】 ハンガー・ゲーム FINAL: レジスタンス
【IMDB】7.5/10.0  (およそ552,100人の評価)

【あらすじ】

独裁国家パネムが毎年開催し、12の地区から選ばれた少年少女が最後の1人になるまで戦い続ける「ハンガー・ゲーム」を生き延びたカットニス。彼女の勇気ある行動が民衆に希望を与え、国家に対する革命の火種になりつつあった。やがて節目の記念大会となる第75回ハンガー・ゲームが開催されることとなり、カットニス抹殺を企む独裁者スノーは、歴代のゲーム勝者を戦わせるという特別ルールを設ける。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!!)】

☆2.6/5.0

ここから結構面白くなるような気がする・・・!!!

バトロワっぽさも増していきます。
今回のバトルの相手は歴代勝者!ということで一筋縄ではいかない感じがするのか・・・?と思いきや、お話はもっと先の方向へ進んでいきます。

おおまかなストーリー

故郷である12地区へ戻り、立派なお屋敷と優雅な暮らしを手に入れて母親と妹プリムローズと共に静かに生活していた主人公のカットニス。

ピータと共に他地区を回る凱旋ツアーをしに行くところから物語は動き出す。

前作から引き続き登場している教育係のヘイミッチやお世話役のエフィー、衣装デザイナーのシナなどのメンバーも馴染んできましたね!

今回も、「悲劇の恋人」として国民を欺いたとバレないようにピータと恋人のフリをしながら凱旋ツアーをするカットニス。11地区で台本を無視し、前作で亡くなってしまったルーや家族に対する慰みの言葉をかけてしまうカットニス。彼女を尊敬する仕草をした11地区の人々を見て、スノー大統領は彼女こそが国民が反乱を起こすきっかけになると恐れ、彼女を始末しようと新たなゲームを開催する!!

それがハンガー・ゲーム75周年の記念大会。
今回の大会では、プレイヤーは歴代勝者の中から男女一人ずつ選ばれるということに。

もし相手が選ばれたら代わりに立候補して助けてあげて欲しいとヘイミッチに頼むカットニスとピータ。しかしくじでカットニスとヘイミッチが選ばれ、ピータがヘイミッチの代わりに立候補する流れに。

プロチームが二組、薬物依存の二人、頭脳明晰な二人、マグスという母親代わりの教育係の老婆を守るためなら何でもするというフィニックという男やエレベーターで全裸になる(笑)変態女ジョアンナ・メイソンなどなど、キャラの濃いメンバーたちが参戦。

同盟を組んで戦おうと、頭脳明晰チームと老婆マグスに目をつけるカットニス。

今回は今までのハンガーゲームの要素に加え、新しいゲームメイカーが考えた

マップを時計に見立ててエリアを仕切り、何時間かおきに大砲の音が示すエリアが雷、毒の霧、血の雨、大波、サルの群れなどに襲われる

という仕様になっている。これがより、バトロワっぽいですね。確かバトロワでも指定エリアから制限時間内に脱出しないと首輪が爆発して死んでしまうみたいな仕様で、参加者は常に動いていないといけない感じになっていたはず・・・。

カットニスたちは、落雷の雷を利用してプロたちを感電死させる作戦を立てるも、失敗してピータとも離れ離れになってしまう。

しかし、カットニスは自分の矢をワイヤーに結び、落雷のタイミングに合わせてドームの天井を狙う撃つ!そして、落雷の電撃を矢を通して受けたドームは壊れ、死にかけたカットニスを政府の船が回収する・・・。

ん?なぜカットニスはまだ死んでいないのに回収されるの・・・?

と、思っていると、目覚めたカットニスの前に現れたのは、フィニック、ヘイミッチ、そしてゲーム・メイカーのプルタークだった!!!

なんと今回のハンガーゲームは反乱軍によって計画されていたもので、参加者の半数が協力者であったという。ヘイミッチとプルタークは反乱軍の参謀であった・・・。

そして目覚めた彼女が激昂して暴れていると鎮静剤を打たれて眠らさせられる、というところで映画は終わる。

なんといってもピータが可哀そう

国民を騙すために恋人の演技しなくちゃいけないにしても、ピータはカットニスを好きなんですよ!

しかもカットニスのゲイルとピータのふらつきぶりったら到底演技には見えない!!!
キスとかされて、どうせ故郷に帰ったら無視されてしまうのに・・・と思うと本当にピータが気の毒。

いや、本当にピータに惹かれていっているなら良いんですけども、そこの描かれ方が曖昧で。いや、どっちの男子を選ぶの!?みたいな恋愛要素を入れたいのは分かるんですけどーーーーーー

カットニスのイメージが!!というかジェニファー・ローレンスのイメージが!!

こんな優柔不断に男の子をもてあそぶような子じゃないのに!!!

どうもねーーーそれが気に入らなかったですね。

ゲームメイカーことホフマンさんに期待高まる

フィリップ・シーモア・ホフマン大好きなちびぞうとしては、彼が仲間側の人間だったということがもう嬉しくて嬉しくて。

まぁ画面に映るだけで嬉しいんですけども(笑)

彼が出演しているという事で、次回作への期待値も高まりましたね。

まとめ

反乱軍の計画によって、ゲーム自体が操作されていたという背景があったため、ハンガーゲーム自体の内容はわりと薄いというか。参加者同士の戦いというよりも、ゲーム・メイカーの用意した罠をいかにかいくぐるか・・・というのがメインになっている感じがしますね。

次回からは反乱軍が政府にどう反旗を翻していくのか・・・?という感じなので、政治色が強くなっていくのかな。

離れ離れになってしまったピータは政府に捕まってしまったらしいし、続きが気になって仕方ない!!!

というわけで3は前後編に分かれて二本あり、だいぶボリューミーですけども引き続き観ていきたいと思います!!!

 

 


にほんブログ村 映画ブログへ
画像引用元:映画.com

カテゴリー
は行

生存確率1/24を生き残れ!映画『ハンガー・ゲーム』ネタバレ&感想

「本気で優勝したいなら、スポンサーを獲得しろ」

過去に一度観たことがあったんですが、1で観るのを止めてしまったので最後まで一気に観てみようかなと思い立ちました。

主演のカットニスはちびぞうも大好きなジェニファー・ローレンス!彼女が有名になったきっかけにもなったのがこの映画です。
この頃から負けん気の強い女性を演じるのがすごく上手!!!

それから宿敵となる大統領にはドナルド・サザーランド!24のジャックバウアーで有名なキーファー・サザーランドのお父君です!!!

【映画情報】

【原題】 The Hunger Games
【制作国】アメリカ
【監督】ゲイリー・ロス
【脚本】ゲイリー・ロス、スーザン・コリンズ、ビリー・レイ
【原作】スーザン・コリンズ
【製作】ニーナ・ジェイコブソン、ジョン・キリク
【製作総指揮】ロビン・ビセル、スーザン・コリンズ、ルイーズ・ロズナー=マイヤー
【撮影】トム・スターン
【美術】フィリップ・メッシーナ
【編集】スティーブン・ミリオン、ジュリエット・ウェルフラン
【衣装】ジュディアナ・マコフスキー
【音楽】ジェームズ・ニュートン・ハワード、T=ボーン・バーネット
【出演([]内は役名)】

  • ジェニファー・ローレンス[カットニス・エバディーン]
  • ジョシュ・ハッチャーソン[ピータ・メラーク]
  • リアム・ヘムズワース[ゲイル・ホーソーン]
  • ウッディ・ハレルソン[ヘイミッチ・アバナシー]
  • エリザベス・バンクス[エフィー・トリンケット]
  • レニー・クラビッツ[シナ]
  • スタンリー・トゥッチ[シーザー・フリッカーマン]
  • ドナルド・サザーランド[スノー大統領]
  • ウェス・ベントリー[セネカ]
  • トビー・ジョーンズ[クラウディウス]
  • アレクサンダー・ルドウィグ[ケイトー]
  • イザベル・ファーマン[クローヴ]
  • アマンドラ・ステンバーグ[ルー]
  • ウィロウ・シールズ[プリムローズ・エバディーン]

【公開日(日本)】2012年9月28日
【上映時間】143分
【配給】角川映画
【映倫区分】PG12
【IMDB】7.2/10.0  (およそ767,500人の評価)

【あらすじ】

わずかな富裕層だけが住むことができる都市キャピトルでは、冷酷な支配者たちが、かつて自分たちに反旗を翻した12の地区から代表者を選び、殺し合いのゲームを強制させていた。ゲームの模様はTV中継され、最後まで生き延びた1人には巨額の賞金が与えられる。ゲームに参加することになった第12地区居住者の少女カットニスは、同じ地区から選ばれた少年ピータとともに戦いに挑む。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!)】

☆2.5/5.0

過去に首都(キャピトル)に歯向かい反乱した1~12地区の12歳から18歳までの子ども達がくじで選ばれて、年に一度闘技場で殺し合いをさせるというハンガー・ゲーム制度。

優勝者は生涯命の保証をされ、何不自由ない豪勢な生活をさせてもらえる。

そしてゲームの様子は国民に放送され、誰が優勝するかキャピトルの金持ちが賭けをしていたりする・・・というエグい設定。

ちなみに13地区まであったけど昔、見せしめとして?滅ぼされたらしい。

今作の主人公は、くじで選ばれた妹のために自主的に参加を名乗り出た少女。

ハリウッド版バトルロワイヤル!って言ったらすごくわかりやすいですかね。
架空の国が舞台なので、少し特殊な美術(ファッション?)なんかが観られます。

ちびぞうが一回目に観た時の感想が残ってたのでペタりします。

ルールがガバガバな、ハリウッド版バトルロワイアル!!!

前半ワクワク。
後半ガバガバ。

弓の名手な割にあまり弓を使わない主人公!
どうせ最後は殺しあうのに徒党なんか組めるの!?と疑問に思う敵陣!
どっちが真の恋人候補かハッキリしてくれよ!なラブ要素。

うーん期待しすぎた!

2回目を観たあとも、あんまり感想は変わりませんでした・・・(笑)

ファンタジーとして観る方がいいかも

世界観がちょっと特殊なので、ファンタジーとして観る方がしっくりくるかもしれません。

  • 子ども達が招集されると分かっていたら子どもなんか怖くて産めなくない??
  • 火傷や裂傷が一晩で治る薬が超万能すぎ!!!

とかとか、若干のツッコミどころもファンタジーだと思って観ればいいですしね!!!

でも、ラストのルール変更のくだり(同じ地区の二人が生き残った場合は二人ともを勝者にするって言っておきながらカットニスとピータが生き残ったらやっぱり勝者は一人にしまーすって言ってきたり)は本当に許せないというかガッカリ・・・。

それでカットニスがピータと一緒に毒の実で死のうとしたら助かるし。

なんとなく、ルール変更が簡単に、主催の都合でされてしまうと興覚めしてしまいますよね・・・。

 

村にいたゲイルという男に恋しつつ、一緒に出場した同地区出身のピータと恋愛ごっこをする、というのは援助物資をくれるスポンサーを勝ち取るために必要な演技だったんだなーということは2回目観てよくわかりました。別に優柔不断にフラフラしていたわけではないのね。

初回は、『トワイライト』のヒロインばりにフラフラして!!!とイライラしてしまいましたが(笑)ちゃんと観たら分かりますね!イラついてごめんね!!

でも悲劇の恋人として故郷に戻ったら「二人の関係は忘れた方がいい」と言われてしまうピータ可哀そう・・・。

まとめ

アメリカで大ブーム!!というほどの面白さがあるのかは謎ですけど、気軽に観て普通に楽しめる映画だと思います!

バリバリのアクションを期待するとアレなので、サバイバル系だと思った方がよいですね!

せっかくハンガー・ゲームで優勝したのに再びまたゲームに挑むことになる、という続編も気になるし、引き続き観ていきたいと思います!!

 


にほんブログ村 映画ブログへ
画像引用元:映画.com

カテゴリー
ま行

公開中止の問題作!?映画『マザー!』ネタバレ&感想

「――私の家から、出て行って!」

ちびぞう(@cbz_ewe)の大好きな映画監督の一人でありますダーレン・アロノフスキー監督の最新作!!!(2018年)

しかも!!!!

最近ちびぞうのイチオシ女優、ジェニファー・ローレンスとのタッグとあって、もう興奮が止まりません!!!!

なのに!?!?日本公開中止だってぇええええ!??!?!?

そのニュースを知った時、なぜそんなことになったのか・・・??とノンストップクエスチョンでしたよ。最近ようやくツタヤさんでレンタル出来ましたので早速観てみましたが・・・劇場で観たかったよぉおおおお。

しかも今作のポスターを描いているのが、『シェイプ・オブ・ウォーター』のポスターも手掛けていたアーティスト、ジェームズ・ジーン!!!

モンスターと恋しよう。映画『シェイプ・オブ・ウォーター』ネタバレ&感想

パンフレットも欲しかったなぁ・・・。

【映画情報】

【原題】 Mother!
【制作国】アメリカ
【監督/脚本】ダーレン・アロノフスキー
【製作】ダーレン・アロノフスキー、スコット・フランクリン、アリ・ハンデル、マーク・ヘイマン
【撮影】マシュー・リバティーク
【美術】フィリップ・メッシーナ
【衣装】ダニー・グリッカー
【編集】アンドリュー・ワイスブラム
【出演([]内は役名)】

  • ジェニファー・ローレンス[母親]
  • ハビエル・バルデム[彼]
  • エド・ハリス[男性]
  • ミシェル・ファイファー[女性]
  • クリステン・ウィグ[使者]
  • ドーナル・グリーソン[長男]
  • ブライアン・グリーソン[弟]
  • ジョヴァン・アテポ[召使]
  • スティーヴン・マクハティ[熱狂者]

【レンタル開始日(日本)】2018年3月23日
【上映時間】121分
【映倫区分】PG12
【IMDB】6.7/10.0  (およそ118,000人の評価)

【あらすじ】

郊外の一軒家に暮らす一組の夫婦のもとに、ある夜、不審な訪問者が現れたことから、夫婦の穏やかな生活は一変。翌日以降も次々と謎の訪問者が現れるが、夫は招かれざる客たちを拒む素振りも見せず、受け入れていく。そんな夫の行動に妻は不安と恐怖を募らせていき、やがてエスカレートしていく訪問者たちの行動によって事件が相次ぐ。そんな中でも妊娠し、やがて出産して母親になった妻だったが、そんな彼女を想像もしない出来事が待ち受ける。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!)】

☆2.5/5.0

 

ぶっちゃけて言ってしまいますけどね・・・

 

わけわかんない!!!!!!

イメージ的には、テレンス・マリック×ミヒャエル・ハネケって感じでしょうかね。
(分かる人にだけ伝わればいいという例え)

 

小説家の旦那と暮らす妻、彼の生まれ育った家が火事に遭い、その家をDIYで修繕していく妻。
そこに現れる無遠慮でデリカシーのない客たち。
彼らは勝手に増殖し、侵食し、戦争状態になり、家と家庭と彼女の腹に宿った新しい命をも破壊していく・・・

ラスト、ブチ切れた彼女が家に火を放つと、まるで時間軸が遡ったかのようにオープニングの映像に戻る・・・

おおまかに書けばこんな感じなんですけど、何を言ってるかわかんないって??いや説明してる私もわけわかってないですよ!!

メタだらけの聖書映画だった

実はこの映画、察しの良い観客であればすぐにこの物語の登場人物たちが何を表しているのか分かるらしいです。ちびぞうは最後の最後までサッパリ分かりませんでしたけどね!!!

そう、アメリカ人であれば馴染みの深い聖書。それがこの映画の表現したいものであったと言います。監督もそうハッキリ言っています。

  • 主人公(母)=母なる大地、地球
  • 修繕している家=地球そのもの
  • 主人公の夫であり作家(彼)=神
  • 最初の来客(男)=最初の人間アダム
    (男の背中右側にアザがありましたが、あれは神がアダムの肋骨を取ってイブを創造したという意味らしい)
  • 二人目の来客(男の妻)=二人目の人間イブ
    (二人は勝手に書斎に入り、夫の大切にしていたクリスタルを壊して追い出される=禁断の果実を食べてしまい楽園から追放されるアダムとイブ)
  • 男の長男と弟=カインとアベル
    (遺産相続で弟を憎んだ兄は、弟を殺した後いなくなる=人類最初の殺人と言われるカインによるアベル殺し)
  • 主人公の産んだ赤ちゃん=神の子イエス・キリスト
  • 作家が書いたベストセラー=聖書
  • 勝手に家に入り込み増えていく彼のファンたち=人間たち
    (彼らは勝手に彼(神)の家(地球)で神をあがめながら増殖し、地球を破壊し、戦争をし、そしてキリストを磔にして殺す)
  • 家を燃やす妻=温暖化によって滅ぼされる地球
  • 死んだ妻からクリスタルを取り出しオープニングへ戻る演出=神は惑星を変えずっと同じことをずっと繰り返してきた

こうやって説明されていればちびぞうも「あぁー!そういうことかぁあ!」となるんですけど、なるんですけどね・・・。

悔しかったなぁ。なんか時間の経過がおかしいな、という感じがしていたので「これは現実の話ではなく何か別の物を表しているのかな」と思いはしていたんですが、結局最後まで分からなかったですね・・・。

それにしてもあの黄色い粉(液体)は何の暗喩だったんだろう。
主人公が精神安定剤のように飲んでいたものですが、地球を一時的に癒す存在とは一体・・・?

公開中止に至った理由とは

配給である海外パラマウントさんの判断で日本での公開が中止になったらしいですね。

多分、単純に「客が入らないだろう」と思われたからかな。

神はDV夫であり、地球をめちゃくちゃにしているのはその信者であるとでも言いたげな内容でパッキリ賛否両論!となるほど日本では聖書の内容が浸透していないですもんね。

しかもはたから見たら無能な夫が妻より客を優先していて女性蔑視の作品のようにも見えますし、挙句の果てには赤ちゃん殺しのシーンもあります。これはエグい。
エグい上に問題しか感じさせないだろうと思うと、おそらく日本でこれを絶賛する人は海外ほど多くはないでしょうね・・・。

まとめ

ちびぞうは監督すきなので・・・、そしてジェニファー・ローレンスもすきなので・・・。

意味が分からなくとも夢中で観ました・・・。

面白かったかと言われると「(意味を聞いて)ふーん」て感じなんですけども(笑)

何気に、夫はペネロペ・クルスの旦那さんのハビエル・バルデム、来客はエド・ハリスとミシェル・ファイファーで、息子たちは今『ピーターラビット』などで旬のドーナル・グリーソンとブライアン・グリーソンという貴重な兄弟出演だしでキャストはものっすごく豪華なんですよね・・・。

世界一有名なうさぎの初・映画化!『ピーターラビット』ネタバレ&感想

人にはオススメしない映画ですが、キャストや監督さんが気になる方は一度、観てみてはいかがでしょうか・・・。

 

 

 


にほんブログ村 映画ブログへ
画像引用元:映画.com

カテゴリー
は行

世界一有名なうさぎの初・映画化!『ピーターラビット』ネタバレ&感想

ケンカするほど、好きになる。

観て来ましたー!!!ちびぞう(@cbz_ewe)です!

世界一有名なうさぎ、「ピーターラビット」初の実写映画です!

主演には『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』『スター・ウォーズ』新章のドーナル・グリーソン!ちびぞうはハリポタのロンのお兄さんビル役で知った好きな俳優さんです。最近だと『バリー・シール/アメリカをはめた男』にも出演していましたね~!

トム・クルーズが麻薬の運び屋に!映画『バリー・シール/アメリカをはめた男』ネタバレ&感想

監督は『ANNIE/アニー』のウィル・グラック。

有名すぎるあのミュージカルが映画化『ANNIE/アニー』ネタバレ&感想

実はこの映画、最初に公開された予告編が日本版と海外版ではだいぶ内容が違うって話題になってたんですよね~。海外版だとけっこうブラックジョークが効いてるというか、エグそうな内容が見え隠れするというか。原作のピーターラビットの絵本は読んだことがないんですが、なんとなくのイメージは持っていました。でもそれとは全く印象が違う!!

そこにちびぞうは興味を惹かれたんですが、それが評判にはどう影響しているんでしょうかね。

日本版予告↓(正直これだけだと内容サッパリですね・・・)

海外版↓

パンフレットはこんな感じ。

21cm×15cmの小さめサイズ。ターコイズブルーにボタニカルな植物柄があしらわれてタイトルが金の箔押しされているオシャレ!!なデザイン。34Pで税抜き667円。
ちょっとボリューム少なめですかね~~~
ピータラビットの豆知識のページが楽しい!

【映画情報】

【原題】Peter Rabbit
【制作国】アメリカ、オーストラリア、イギリス
【監督】ウィル・グラック
【原案&脚本】ロブ・ライバー、ウィル・グラック
【原作】ビアトリクス・ポター「ピーターラビット」
【製作】ウィル・グラック、ザレー・ナルバンディアン
【製作総指揮】ダグ・ベルグラッド、ジョディ・ヒルデブランド、キャサリン・ビショップ、スーザン・ボルゾーバー、エマ・トッピング、ロブ・ライバー、ジェイソン・ラスト、ジョナサン・フルゾンスキ
【撮影】ピーター・メンジース・Jr.
【プロダクション・デザイン】ロジャー・フォード
【編集】クリスチャン・ガザル、ジョナサン・タピン
【出演([]内は役名)】

  • ジェームズ・コーデン(千葉雄大)[ピーターラビット]
  • ドーナル・グリーソン(浅沼晋太郎)[トーマス・マクレガー/ジェレミー・フィッシャー]
  • ローズ・バーン(渋谷はるか)[ビア]
  • マーゴット・ロビー(清水理沙)[フロプシー/語り手]
  • エリザベス・デビッキ(木下紗華)[モプシー]
  • デイジー・リドリー(下田レイ)[カトンテール]
  • シーア(堀越真己)[ティギーおばさん]
  • コリン・ムーディ(吉田ウーロン太)[ベンジャミン・バニー]
  • ローズ・バーン(雨蘭咲木子)[ジマイマ・パドルダック]
  • サム・ニール(糸博)[マクレガーおじさん/トミー・ブロック]
  • フェイサル・バッジ(青山穣)[ミスター・トッド]

【公開日(日本)】2018年5月18日
【上映時間】95分
【配給】ソニー・ピクチャーズエンタテイメント
【映倫区分】G
【IMDB】6.6/10.0  (およそ13,900人の評価)

【あらすじ】

たくさんの仲間に囲まれ、画家のビアという優しい親友もいるウサギのピーター。ある日、ビアのお隣さんとして大都会のロンドンから潔癖症のマグレガーが引っ越してくる。マグレガーの登場により、ピーターの幸せな生活は一変。動物たちを追い払いたいマグレガーとピーターの争いは日に日にエスカレートしていき、ビアをめぐる恋心も絡んで事態は大騒動に発展していく。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!)】

☆3.0/5.0

まぁまぁ、面白い!

あとうさぎ(というか動物たち)が凄く可愛い!!!

あとネタバレするよ!!!って書いたけどもネタバレというほどのストーリーは特になし(笑)

ピーターラビットと新しくやってきた隣人のマクレガーとのいざこざ大戦争、そしてピーターラビットの友人であり母親のような存在でもあったビアとマクレガーの恋模様、ビアとマクレガーに嫉妬したピーターの大暴走!という感じですね。主に。

キャラがはっちゃけてて楽しい!

ストーリーはふつーーーーーーーーなんですけど、とにかくキャラクター達の個性的でコミカルな掛け合いが楽しい。

それから、ブラックジョークもモリモリで、やりたい放題な戦争っぷりが容赦なくて楽しい。

ネズミ捕獲用の仕掛けで手を挟まれたり、電気が仕掛けられたドアノブ触って吹っ飛んだり、アレルギーであるブラックベリーを食べさせられたりと散々な扱いをされているマクレガー(ドーナル・グリーソン)が本当に悲惨!!なんですけどすごくコミカルな演技で笑えます
(ブラックベリーを使ったアナフィラキシーショックの描写はアレルギー患者から猛抗議を受けて製作側が謝罪したというアレなシーンです・・・という説明だけでライン越えちゃってる感は伝わると思う)

このマクレガーの演技はCGの動物相手に大暴れしているので、ほぼ一人芝居なんですよね(笑)
ハエが主人公のインド映画『マッキー』でも敵役がCGのハエ相手に大暴れの一人芝居をしているので、なんとなく思い出しました(笑)
そう考えると本当に役者ってすごい。

大戦争の最後にはダイナマイトを使った爆破シーンがあったりして、本当にやりたい放題です。

なんだろう、『ホームアローン』シリーズに似てます。
人間に対する痛めつけ方がハンパないけど、実際に骨が折れたり血が出たり死人が出たりするようなことはないっていう。

メタ的な描写のギャグも

メタ的な、というのはつまり、劇中のキャラクターが「これは映画だよ」と分かってて発言したりすることなんですが(『デッドプール』も観客に話しかけてきたりしますよね)、冒頭から鳥たちがミュージカル映画かのように歌い出し、彼らにピーターがぶつかって歌をやめさせ

「これはそういう映画じゃないんで」

ってナレーションが入ったりするんですよ(笑)

それから、ウサギたちを殺そうとしていたと知ったビアと破局したマクレガーを反省したピーターが説得しにロンドンに行き、彼と一緒に故郷へ帰るシーンも、

「大体こういう映画ではここらへんは上手くいくって決まってるんで、ハイライトだけご覧ください」

とかいってロンドンから戻るシーンをダイジェストで映されるのも笑えました。

鹿はヘッドライトに固まる

思い切り脱線して雑学的な豆知識が増えた話なんですが。

劇中で鹿のキャラクターが車のライトに照らされて道の真ん中で「まぶしぃ・・・」と言いながら固まってしまうという場面が2回くらいありました。すごい笑ったんですけど、これって実際の鹿の習性なのかなーと思い調べてみました。

こちらのDEER INFOさんで興味深い記事がありました。
鹿と車の衝突事故を防ぐ運転方法4つのコツ
(世の中には色んなサイトさんがあるなぁ・・・)

本当に固まってしまう鹿が多いようで。
ファンタジーで吹っ飛んだ世界観のようで、ちゃんと実際の動物の特性はしっかり押さえてる・・・!という感じっぽいですね(笑)

脱線終わり。

まとめ

今までピーターラビットに持っていたほのぼのとしたイメージが崩壊させられるやりたい放題さが、熱心な原作ファンの方々には憤慨の元になるかもしれませんし、おふざけのやりすぎ感に拒絶反応が出る人も中にはいるでしょう。

ちびぞうはなんとなくブラックでエグい内容を予想して「決してかわいいだけではないトリッキーな映画だ」と思って観に行ったのでそんなに気になりませんでしたが、冒頭で紹介した日本版のほのぼの予告だけを観て劇場に向かった人はドびっくりしてしまうかもしれませんねー。(ラブストーリーの部分もそんなにないし)

全体を通して考えると、無理して劇場で観なくてもいいかな~という感じにまとまりましたが、あのうさぎたちの踊ったり歌ったりキャッキャッウフフする可愛いシーンは本当に楽しいので、「可愛い!!」と思ったひとは損しないと思います。

 

 


にほんブログ村 映画ブログへ

カテゴリー
は行

愛に満ちた静かな日々。映画『パターソン』ネタバレ&感想

―――毎日が、新しい。

このポスターが最高にセンスよくてオシャレな今作!!!!

ジム・ジャームッシュ監督の作品は『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』『ナイト・オン・ザ・プラネット』『デッドマン』の三本しか観たことがないんですが、どれも相性が良くなかったんですよね。どうも、ちびぞう(@cbz_ewe)です。

高校の頃にロベルト・ベニー二にハマっていたちびぞうは、彼が出演している『ナイト・オン~』で初めてこの監督の作品に触れあいましたが、残念ながらこの時は途中で爆睡してしまった・・・!!
その後いくつか観てみたものの、監督に対する苦手意識を払拭できないままここまで来てしまい・・・。

今回は、『スター・ウォーズ新章』でファンになったアダム・ドライバーが主演をしていること、ポスターがめっちゃめちゃオシャレなこと、それに加え家族が観たい!!と言ってくれたのでレンタルで鑑賞・・・。果たして今回の感想は・・・!?

公式サイトはこちら

【映画情報】

【原題】 Paterson
【制作国】アメリカ
【監督/脚本】ジム・ジャームッシュ
【製作】ジョシュア・アストラカン、カーター・ローガン
【製作総指揮】オリバー・ジーモン、ダニエル・バウアー、ロン・ボズマン、ジャン・ラバディ
【撮影】フレデリック・エルムス
【美術】マーク・フリードバーグ
【衣装】キャサリン・ジョージ
【編集】アフォンソ・ゴンサウベス
【出演([]内は役名)】

  • アダム・ドライバー[パターソン]
  • ゴルシフテ・ファラハニ[ローラ]
  • バリー・シャバカ・ヘンリー[ドク]
  • クリフ・スミス[メソッド・マン]
  • チャステン・ハーモン[マリー]
  • ウィリアム・ジャクソン・ハーパー[エヴェレット]
  • 永瀬正敏[日本人の詩人]
  • ネリー[マーヴィン(イングリッシュ・ブルドッグ)]

【公開日(日本)】2017年8月26日
【上映時間】118分
【配給】ロングライド
【映倫区分】G
【IMDB】7.4/10.0  (およそ46,500人の評価)

【あらすじ】

ニュージャージー州パターソン市で暮らすバス運転手のパターソン。朝起きると妻ローラにキスをしてからバスを走らせ、帰宅後には愛犬マービンと散歩へ行ってバーで1杯だけビールを飲む。単調な毎日に見えるが、詩人でもある彼の目にはありふれた日常のすべてが美しく見え、周囲の人々との交流はかけがえのない時間だ。【引用元:映画.com

【感想(さりげなくネタバレ!)】

☆3.5/5.0

食わず嫌い、ダメ、ゼッタイ。

「この監督苦手なんだよな~~~」と思ってても、観てみないことには分かりませんね!!!

ちびぞうはすごく学んだ!!

名もなき詩人の、愛すべき日々

地味って言ってしまえばすごく地味。

パターソンという街に住む、パターソンという詩を書くのが趣味な男(バスドライバー)の平凡な一週間が描かれます。

妻のことを愛し、自然と街を愛し、愛犬を愛し、バスの乗客の会話を愛し、散歩のあとのビールを愛す。

映画的な派手な山場というものはなく、ラスト付近で愛犬に自分の大切な詩のノートをズタボロにされてしまいショックを受ける・・・という出来事があります。これが一番の山場といえば山場。
ショックを受けた彼は町を散歩し、日本人の詩人と交流して、新しいノートを貰う。

そしてまた、新たなページに詩を書いていくんだろうなぁ。という穏やかな終わり。

この毎日が少しだけクスッと出来る笑いの要素もあり、心温かくなるんですよね~~~~

人生とは小さな悲劇と喜劇の連続で出来ているんだなぁ。

パターソンと妻の少し鈍感で優しい関係

この映画で一番いいなと思ったのは、パターソンと奥さんの優しい関係性。

奥さんは才能あふれるアーティストで、好奇心旺盛で、カップケーキで稼ごうとか、ギターを教材ごと買って音楽アーティストになろうとか、色々言う。
自分のことだけではなく、パターソンの詩は素晴らしい、ぜひ出版しましょうと、常に前向きでポジティブで少し夢見がち。

だけど、パターソンはそんな彼女に「それはやめといた方がいいんじゃない」とか「もうちょっと考えてから決めたら」とか、そういう言葉を一切言わないんです。基本的にいつも「良いと思うよ」と彼女の言葉を応援する。

アーティストな彼女がその独特のセンスで家の中を不思議な模様に塗りたくっても、一言も文句を言わない。
彼女の作るパイがちょっと不思議な味であんまり好きじゃないな、と思ったとしても(顔には出てるけど)言わない。
そしてそんな彼に「美味しくない?」と聞きつつも、「そんなことないよ」と言われたらそれ以上は追及せずに納得する妻。

なんというかお互いのする些細なことは気にしない鈍感さというものもありつつ、でもそれ以上に
お互いを愛しているから、寛容になれる。すべてを許せる。そんな関係なんだなと思うと、すごく温かくて、この二人の夫婦としての愛の形はすごく理想的だなって思いました。

二人とも平凡で穏やかで嫌味がなくて。

特にえらいなって思ったのは、ラスト付近で詩のノートをボロボロにされた時、妻がパターソンを「だからあんなに詩のコピーを取ってってお願いしたのに」と責めなかったところ。
ちびぞうなら言ってしまいそう。だって再三、長年言い続けてきたことだし・・・脳裏によぎっちゃう。ただただ悲しむパターソンの気持ちに寄り添う。優しいです・・・。

まとめ

何も起きない日常系映画、というジャンルの中でかなり好きな方の作品でした・・・!

(この映画のおかげで、昔爆睡してしまった『ナイト・オン・ザ・プラネット』ももう一度観てみようかな・・・!という気持ちがムクムクと!)

この作品は、詩人ウィリアム・カーロス・ウィリアムズや詩人ロン・パジェットへのオマージュになっている(とウィキさんに書いてあった)らしいんですが、残念ながらそんな方向への造詣が深くないもので・・・・・・詩人に詳しい人が観たら、もっと違う感想が出てくるかもしれませんね。

でも、全く知らなくても普通に楽しめるし、劇中に主人公が書いてる詩も素敵だし、良い映画でした。

雨の日の休日の、午前中とかに、愛する人とまったり観るのが良いかも。

 

あっ!アダム・ドライバーの演技も最高だったし、愛犬マーヴィン役のネリーも最高でしたよ!!!

 

 


にほんブログ村 映画ブログへ
画像引用元:映画.com

カテゴリー
さ行

生田斗真×広瀬すずの禁断ラブ♡映画『先生!、、、好きになっても良いですか?』ネタバレ&感想

”お前が未来に出会う災いは、お前がおろそかにした過去の報いだ”


先生! 、、、好きになってもいいですか? [DVD]

たまーーーーーに、こう、日本の少女漫画原作のラブ映画っていうのが観たくなるんですよね。ちびぞう(@cbz_ewe)です!!

最近のものだと『ピーチガール』とか観てましたね!というかこの記事の触りでも全く同じこと書いてて自分で笑ってしまった(笑)

山本美月がガングロギャルに!?映画『ピーチガール』ネタバレ&感想

今回は先生と生徒の恋愛映画ということで、近い時期にやっていた『ナラタージュ』とごっちゃごちゃになってしまうちびぞうです・・・。

今作も、先生と生徒の恋。キャストは先生役に生田斗真、教師に恋する女子高生役に、広瀬すずです。

公式サイトはこちら

【映画情報】

【制作国】日本
【監督】三木孝浩
【脚本】岡田麿里
【原作】河原和音「先生!(集英社)」
【エグゼクティブプロデューサー】高橋雅美、平野隆
【プロデューサー】濱名一哉、幾野明子
【共同プロデューサー】田口生己、辻本珠子、山本礼二
【撮影】山田康介
【照明】木村匡博
【録音】矢野正人
【美術】花谷秀文
【装飾】西尾共未
【ヘアメイク】百瀬広美
【スタイリスト】望月恵
【音響効果】伊藤瑞樹
【編集】伊藤潤一
【主題歌】スピッツ -“歌ウサギ”
【出演([]内は役名)】

  • 生田斗真[伊藤貢作]
  • 広瀬すず[島田響]
  • 竜星涼[川合浩介]
  • 森川葵[千草恵]
  • 健太郎[藤岡勇輔]
  • 中村倫也[関矢正人]
  • 比嘉愛未[中島幸子]
  • 八木亜希子[島田遼子]
  • 森本レオ[羽柴晶一]

【公開日(日本)】2017年10月28日
【上映時間】113分
【配給】ワーナー・ブラザース
【映倫区分】G
【IMDB】6.0/10.0  (およそ300人の評価)

【あらすじ】

弓道部に所属する女子高生・島田響は、クールで生真面目だが実は生徒への愛に溢れる世界史教師・伊藤貢作に恋をする。生まれて初めて誰かを好きになった響は、伊藤に対し自分の気持ちを率直にぶつける。伊藤はそんな彼女に惹かれながらも、教師という立場から一歩を踏み出せずにいたが……。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!)】

☆2.3/5.0

王道中の王道。という感じでした。

適度にキュンあり適度に悩みあり適度に山場があって適度にハッピーエンド。

無難に楽しめる作品ですが、あえて悪く言えば「驚きが何一つない展開」に若干退屈感を感じるかもしれませんね・・・。

役者陣がミスキャスト感

ちびぞうは原作の漫画を読んでいないのでこの役にこの人どうなの!?という違和感がある、という事ではなく、単純に生田斗真×広瀬すずの演技としての相性の問題があったのかなと・・・。

まず、広瀬すずの「先生大好き!!!」感があまり出てない。彼女はあんまりキャピキャピしてる女優さんではないというか、静かでミステリアスな雰囲気すら感じる演技が最近ハマってますよね(『三度目の殺人』『ラプラスの魔女』でも同じような演技をしていたと思います)先生を好きになったきっかけもボンヤリしているし、その気持ちの大きさみたいなものも伝わって来にくい感じがします。

それに加えて生田斗真の演技もまーーーーた、感情が見えない!!!
いつ彼女を好きになったのか????惹かれていく描写なんかあったのかな????
なので、ウェディングドレスの広瀬すずに近いの儀式をされて

「魔が差してキスしちゃった感」がすっごい・・・。

もしあそこのシーンに行くまでに生田斗真の気持ちもきちんと見えていたら、そんなに違和感もなかったと思うんですけどね。その後の、教師や保護者の人達を相手に気持ちを話すシーンももっと盛り上がった気もする。
生田斗真って別に感情消す演技ばっかりじゃないし(最近だと『彼らが本気で編むときは、』とかありましたね)、今回は本当に相性の問題だったのかなぁ、と。

個人的には、『ナラタージュ』の先生役を生田斗真で観たかったなぁ・・・。

松潤×有村架純の純愛系?映画『ナラタージュ』ネタバレ&感想

代わりに脇役のアツさは空振り感

先生が生徒にキスしてる写真がSNS上に流出したら相当な騒ぎになりますよね。多分ね。

そんな状態で「逃げんなよ!!」みたいに怒りに行く主人公のクラスメイトの川合浩介くん・・・。いや、正直異動だけで済んだって相当良い方だと思うんですけど・・・。
というか大人としての責任を取る事と、広瀬すずとの恋愛を今後どうするかは全くの別物だと思うんですけどそこらへんごっちゃごちゃ感。

せっかく、弓道部仲間の藤岡勇輔くんも告白したけど、あんまり広瀬すずを悩ませるような存在にはなれなかった・・・。ちびぞうはヒロインとヒーローに横恋慕するキャラってすごく好きなので、彼の存在感がどうにも薄かったのも残念だったなぁ。もうちょっとヒロインを悩ませて欲しかった!!!

まとめ

すーーーごく無難にキュンキュンできる王道中の王道、最後もしっかり卒業を待ってから結ばれるというとっても綺麗なハッピーエンド。

だからこそ、何かが物足りない・・・・とちびぞうは思ってしまうんですけど、でも普通に楽しめる恋愛映画だと思います!!!

というかコレ系はあんまり観ないから他と比べようがないけど、でも多分結構面白い方だと・・・思う!なので失敗することは決してないと思います!そこは安心して頂けるでしょう!!多分!(多分)

 

 


にほんブログ村 映画ブログへ
画像引用元:映画.com

カテゴリー
さ行

いいね!依存のあなたへ。映画『ザ・サークル』ネタバレ&感想

「秘密とは嘘。秘密があると犯罪が起きる可能性がある。説明責任がないと、人は悪い行動をする」

予告編では面白そうな雰囲気も出てたんですけどね~~~~~~。

「ちょっと微妙」そうな世間の空気を感じて劇場で鑑賞するのはやめました、どうもちびぞう(@cbz_ewe)です。

主演はトム・ハンクスとエマ・ワトソン。エマ・ワトソンと言えば最近では『美女と野獣』の本家実写版などに出演していましたねーーーー。ハリポタのハーマイオニー役のイメージがようやく抜けてきた感あります。今後の活躍にも期待したいです!!

エマ・ワトソン主演!映画『美女と野獣』実写版のネタバレ&感想

対してトム・ハンクスは最近ちょっとちびぞうの中で不作続きというか・・・あまり良い印象がなくて怖いんですよねぇ・・・。その怖さを乗り越えて来てくれると良いんですが・・・

ギャガさんの公式サイトはこちら

【映画情報】

【原題】The Circle
【制作国】アメリカ
【監督】ジェームズ・ポンソルト
【脚本】ジェームズ・ポンソルト、デイブ・エガース
【原作】デイブ・エガース「ザ・サークル(早川書房)」
【製作】ゲイリー・ゴーツマン、アンソニー・ブレグマン、ジェームズ・ポンソルト
【製作総指揮】ステファニー・アズピアズー、ロン・シュミット、サリー・ウィルコックス、スティーブ・シェアシアン、エバン・ヘイズ、ピーター・クロン、マーク・シュミューガー、フェデリカ・セント=ローズ、ラッセル・レビン
【撮影】マシュー・リバティーク
【美術】ジェラルド・サリバン
【衣装】エマ・ポッター
【編集】リサ・ラセック
【音楽】ダニー・エルフマン
【音楽監修】ティファニー・アンダーズ
【出演([]内は役名)】

  • エマ・ワトソン[メイ・ホランド]
  • トム・ハンクス[イーモン・ベイリー]
  • ジョン・ボイエガ[タイ・ラフィート]
  • カレン・ギラン[アニー・アラートン]
  • エラー・コルトレーン[マーサー]
  • パットン・オズワルト
  • グレン・ヘドリー
  • ビル・パクストン[ビニー]
  • ベック[本人役]

【公開日(日本)】2017年11月10日
【上映時間】110分
【配給】ギャガ
【映倫区分】G
【IMDB】5.3/10.0  (およそ61,200人の評価)

【あらすじ】

憧れの「サークル」に採用された新入社員のメイは、あることがきっかけでカリスマ経営者のベイリーの目に留まり、新サービス「シーチェンジ」のモデルケースに大抜擢される。「サークル」が開発した超小型カメラによって、自身の24時間を公開することとなったメイは、あっという間に1000万人を超えるフォロワーを集め、アイドル的な人気を博していくが……。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!!)】

☆2.0/5.0

この映画ってスリラーだったんですか!!!!!?

 

な、なーるほど。そう知って観ればなるほど。なるほどなるほど(笑)となりますね。
流行りのSNS依存に対する警告を含めた社会派ドラマかと思って観ていたら最後ああなったのは・・・なるほどスリラーだからか・・・

いやでも、どんなジャンルか聞いて感想が変わるのって微妙でしょう!!!

何も知らずに観ても面白い!!!って思わせないと!!

というわけでちびぞう的にはこれ、微妙でした。

主人公がどっち寄りなのか曖昧問題

エマ・ワトソン扮するメイ・ホランドが、『サークル』の社員となり、そこの人たちの異常なまでのコミュニティへのこだわり、プライベートを共有しよう!という気持ち悪さに触れて

最終的にはこの会社のやりすぎな部分を明らかにしたりなんだりして、人々の目を覚まさせる展開になるんだな。

と思いきや、メイ自体が24時間体制で自分の生活を晒すという新しい試みにハマっていく・・・そして家族に見放されたり「サークル」の”世界中にあるカメラを使って30分で見つけたい相手を見つける”というシステムを披露する友達を事故で死なせてしまったりして

うん、ここからきっと目を覚まして「サークル」の闇を暴く展開!!!
さぁ現状のおかしさを訴えよう!!!!

と期待するとなぜか「私がサークルを更なる高みへ導くわ!!!」となる・・・。

今までのトップであったトム・ハンクスたちの闇を暴いたまでは良かったんですけど、そこから「SNSで何もかもを共有しよう!」という流れを打ち砕くのかと思いきや、思いきや。ですよ。彼女が新たな「サークル」の重役として、活躍していく・・・という恐ろしい展開に。(だからスリラーなのかもしれませんが)

 

序盤で出て来たカヤックの趣味の時間、それはメイにとって貴重な一人を楽しむ時間。
しかし、ラストではそのカヤックをしながらも「サークル」のカメラに向かって「ハイ、みんな!」と笑顔で声をかける姿が映って終了・・・。

つまり、彼女にとってのプライベートそのものを会社(というか社会?)に捧げてしまったよという恐ろしいオチだったんですよね。

いや、別にオチが恐ろしいのは良いんですけど、その主人公のスタンスが最後の最後まで分かりづらいのが問題。だと思うんです。
メイの立ち位置がわかりづらいため、最後まで共感や感情移入が出来ない。この物語は自分とSNSとの関係を見直すための物語だと思うので、「自分の物語」としても見れないと意味がないと思うんですよね。

そしてその”自分”を投影するためのキャラクターが主人公のメイのはず。だから彼女に共感することが出来なければ、自分の物語として見ることができない。

せっかくの良いテーマなのに、ただただ「最後こっわ」となるだけのスリラーにしてしまったらもったいないと思うんですよ!!!

そもそも一般人のプライベート公開に需要があるのか問題

そりゃエマ・ワトソンほどの美人だったら意味があるかもしれませんが、普通の社員である(という設定だし)メイの私生活を全て公開します!!と言ってもそこまで民衆が熱狂するのか・・・?!という素朴な疑問がありますよね。

見てて面白いなーという事をメイがしていたわけでもないし、あれなら別に彼女の私生活に張り付かなくても、普通にYoutube観てた方が楽しいことしてる人いっぱいいるじゃないすか。

なんかそこらへんも妙にリアリティがないんですよね。
リアリティがない社会のままで進んでいっても、あれはあくまでも「フィクション」の域を出ないんだよなぁ・・・。(当然フィクションなんですけど、リアリティがあればあるほどオチも映えると思うので)

ジョン・ボイエガは一体なんだったのか問題

途中で登場する、「サークル」のシステム開発に携わったという有名人タイ・ラフィート役として登場する、ジョン・ボイエガくん。

スター・ウォーズ新章から始まり、活躍しっぱなしの彼。

こんなところにも出てるのか!!とビックリしましたが、せっかくの彼の名演技も披露されることもなく

「結局彼はなんだったんだ?」

と疑問が浮かぶくらいしか出番もなければそのキャラクターに意味もなかったように感じた(メイに大した影響を与えたようにも見えなかったし)のが非常に残念でしたね・・・。

まとめ

ディスるだけでなく褒めることもしたいなって思っているんですけど、うーーーーーーん。あんまりだったなぁ。褒めたいところもあんまり・・・。

メイがSNSに夢中になって自分の生活を晒すところまでも1時間もかけてるし・・・その割に彼女に共感できないっていうのは結構痛いですよねぇ(まだ言う)

トム・ハンクスもいまいちどの程度悪い奴だったのか分からないまま成敗されてしまったし。

全体的に微妙・・・という、鑑賞前に聞いた世間の評判が間違いなかったパターンのやつかな、とちびぞうは思いました。

とりあえず劇場で観なくて良かった!!!!

あっ、そういえば

ベック出てましたよ!!!!!!!

 

 


にほんブログ村 映画ブログへ
画像引用元:映画.com

カテゴリー
さ行

人は人を裁けるのか?映画『三度目の殺人』ネタバレ&感想

「裁判所では―――人の命を自由にできるじゃないすか」

まずは是枝監督!
最新作(2018年5月現在)『万引き家族』のカンヌ国際映画祭での最高賞”パルムドール”の受賞おめでとうございます!!

アカデミーでもぜひ!健闘して頂きたいところですね!!

ちびぞう(@cbz_ewe)は監督の作品は今作で『海街diary』から二つ目!!!

ド初心者の領域です!!!過去に『誰も知らない』『そして父になる』などが話題になった時は邦画にあまり興味がなく、スルーしてしまっていたんですよね・・・。

なので、家族について描くのが彼の映画の特徴なのかなとふんわり知っている程度です・・・。

今作は賛否両論でパッカリらしいですが、果たして・・・??

【映画情報】

【制作国】日本
【監督/脚本/編集】是枝裕和
【製作】小川晋一、原田知明、依田巽
【プロデューサー】松崎薫、田口聖
【アソシエイトプロデューサー】大澤恵、小竹里美
【撮影】瀧本幹也
【照明】藤井稔恭
【録音】冨田和彦
【美術監督】種田陽平
【装飾】茂木豊
【衣装】黒澤和子
【ヘアメイクデザイン】勇見勝彦
【音響効果】岡瀬晶彦
【音楽】ルドビコ・エイナウディ
【出演([]内は役名)】

  • 福山雅治[重盛]
  • 役所広司[三隅]
  • 広瀬すず[山中咲江]
  • 満島真之介[川島輝]
  • 市川実日子[篠原一葵]
  • 松岡依都美[服部亜紀子]
  • 橋爪功[重盛彰久]
  • 斉藤由貴[山中美津江]
  • 吉田鋼太郎[摂津大輔]

【公開日(日本)】2017年9月9日
【上映時間】124分
【配給】東宝、ギャガ
【映倫区分】G
【IMDB】6.7/10.0  (およそ1,540人の評価)

【あらすじ】

勝つことにこだわる弁護士・重盛は、殺人の前科がある男・三隅の弁護を仕方なく担当することに。解雇された工場の社長を殺害して死体に火をつけた容疑で起訴されている三隅は犯行を自供しており、このままだと死刑は免れない。しかし三隅の動機はいまいち釈然とせず、重盛は面会を重ねるたびに、本当に彼が殺したのか確信が持てなくなっていく。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレも唐突にあるよ!)】

☆2.5/5.0

賛否両論!!!!ということでしたが、ちびぞう的には可もなく不可もなく。

なので「普通に面白い」の2.5をつけさせて頂きました・・・。

後味がなぁ、狙ってのことらしいんですけど、スッキリできない終わり方です。

とてもモヤモヤする終わり方

金が欲しくて殺した

金が欲しかったんじゃなくて私怨で殺した

本当は被害者の奥さんに依頼されて殺した

被害者の娘咲江(広瀬すず)と交流があり、被害者に性的暴行を受けていた咲江を助けるために殺した

全てを撤回、自分は殺していない

こんな感じで、全てが三隅(役所広司)本人の供述ではないんですが、弁護士側が調べたことも合わせると少しずつ見えてくる”真相”が変わっていくので、観てて段々分からなくなっていきます。

ちびぞう的には最後に「自分はやってない」、と言い出したのは咲江に法廷で性的暴行があったなどど証言させたくなかったから、敢えて周りを混乱させようという目的があったのかなと思っています。もしかしたら娘も殺害に関与していたのかもしれないし、そこも守ろうとしたのかもしれない。その流れが個人的には一番しっくりくるかな、と。
劇中で三隅がハッキリと観客の前で「こうだった」と自分から主張したのは初めてのことだったじゃないですか、他は「週刊誌にそう言ったらしい」とか「自白したらしい」とかって、又聞きなんですよ。いや、劇中の登場人物はもちろん本人の口から聞いたってことなんでしょうけど、我々鑑賞者からしたらそのシーンははっきり描かれてなかった。だから、それまでの三隅の自供内容ってどこまでが本当か分からない。
しかし、最後に自分はやってないと言い出したのはハッキリと私たちにも分かるように描かれてる。だからそこに真実があったようにちびぞうは感じました。

といっても想像の域を出ないんですけどね。

今作は最後の最後まで「本当のところはどうだったのか?」というのが分からぬまま、三隅の有罪が決まって終わってしまいます。
主人公の弁護士も複雑な心境で、どうもその弁護士の複雑な気持ちを観客にも感じてもらいたい!というのが是枝監督の意向らしいからもうどうしようもない!

このモヤモヤを享受するしかないのですよ!!!!

”真相”が分からないことに意味がある

この映画は、「”真相”が分からないこと」そのものにスポットライトを立てた法廷劇。

偶然にもちびぞうは最近、NHKドキュメンタリーの『ブレイブ 勇敢なる者 ”えん罪弁護士”』を観ておりまして。

詳細サイトはこちら

有罪率99.9%という日本の司法に挑む「えん罪弁護士 今村 核先生」のドキュメンタリーだったんですが、その中で裁判が1000件あれば1件しか無罪判決が出ない。という恐ろしい事実を知りました。
ほとんどの人がやってなくても自白してしまう。と言うんですよね。そして、一度でも自白してしまえばそれがひっくり返ることはない・・・。

「海外の司法は有罪なのか無罪なのかを判断する場所なのに対して、日本の司法は有罪を確認する場だ

という言葉が今村先生の影響を受けたという論文の一節にあって衝撃を受けました。

つまり、裁判に出てしまえばそれだけで有罪が決まっているようなもの。真実なんて、誰も気にしていないんです。

この映画はそういった日本の司法にメスを入れる作品だった。
だからこそ登場人物はみんな露骨にやる気がないし、主人公も最初は「勝てれば真相なんでどうでもいい」と言っているんです。それが、三隅と関わることで考えが変わっていく。
だけど、主人公一人の考えが変わったところで、日本の司法は一ミリも変わることなく流れていく。その無情さというか理不尽さというか、やるせなさを観客に感じさせることで裁判事情ってどうなんよってところを考えさせる目的があったんだと思います。

劇中で「三隅はただの器でしかない」という言葉が出てきますが、本当にその通り。彼の中はからっぽかもしれない、でもその中身がこうであったらいいなと周りが勝手に決めつける。それが有罪だろうと無罪だろうと。

ちびぞうが、上述した”三隅が咲江を守ろうとした”という事もただの想像でしかない、と言いましたがこれは私が三隅にそうであってほしいと考えただけのもの。

観客であるちびぞうも、器である三隅に自分の都合のいい真実をあてはめて「こうであればいい」と考えてしまっているんですよね。
やられたなぁ、という感じがしました。

家族映画の一面も

主人公の弁護士、被害者家族、そして加害者家族と三つの家族の形が描かれていて、家族の絆や関係性についても描かれている作品だと感じました。

是枝監督と言えば父と子の絆、家族の絆を大切にする人という印象があったので、今回も、形の違う三つの家族の中の絆が見え隠れしていましたね。

まとめ

司法についてメスを入れている、と言っても、一体どれくらいの人に日本の裁判の実情が伝わるのか?と考えると、多分この映画だけでは伝わらないでしょう。

ちびぞうはドキュメンタリーを観ていたからたまたま知っていただけで、知らなかったらその実情が酷いもので、そこにツッコんでいる作品なんだなとは思えなかったかもしれません。

家族のドラマという側面もあるので、結果的に「詰め込み過ぎ」感があるんですよね。

司法ドラマなのか、家族のドラマなのか、はたまた人間を描いたヒューマンドラマなのか。
はたまた人間は人間を裁けるのか、神の存在は必要かなどなどテーマがすごく多い・・・。

観た人が感じるだけの沢山のテーマが潜んでいてとても重厚なんですけど

「分かった、分かったから!」

と言いたくなる説教臭さみたいなものもあって・・・うーん。

タイトルの三度目の殺人の三度目は何を示すのか?も三隅の死刑が殺人だ、と言いたげなのも分かりますけどね。なんだかすごくドヤァ!とされてる感があって。

ちびぞうはプラスの部分もマイナスの部分も合わせて普通に観れた、という感想に落ち着きました。(と言う割にあんまり褒めてないけど)

 


にほんブログ村 映画ブログへ
画像引用元:映画.com

カテゴリー
さ行

せめて前篇だけで良かった。映画『サクラダリセット 後篇』ネタバレ&感想

咲良田の未来をかけた、最後の聖戦が始まる―――

はいどうもぉ、ちびぞう(@cbz_ewe)です。

前回の記事に引き続き、こちらの青春超能力映画の後篇について書いていきたいと思います。

超能力者たちの青春映画『サクラダリセット前篇』ネタバレ&感想

今回の見どころはミッチーこと及川光博さんが後篇から登場するということでね、いかに前篇の面白く無さを底上げするか・・・ということなんですが(序盤から辛口全開)

というか今気付いたんですけども、こちらの原作はラノベでしかもアニメ化もされてるんですね。ラノベ原作に偏見はないんですけども、アニメ化されるようなラノベは実写化に向いていないのでは?という気持ちはうっすらとあります・・・。

【映画情報】

【制作国】日本
【監督/脚本】深川栄洋
【原作】河野裕 「サクラダリセット(角川スニーカー文庫)」
【企画】丸田順悟
【プロデューサー】春名慶、二木大介、青木裕子
【撮影】清久素延
【照明】三善章誉
【録音】小松将人
【美術】黒瀧きみえ
【スタイリスト】浜井貴子
【ヘアメイク】ワシダトモキ
【視覚効果】松本肇
【編集】坂東直哉
【音響効果】齋藤昌利
【主題歌】flumpool – “ラストコール”
【出演([]内は役名)】

  • 野村周平[浅井ケイ]
  • 黒島結菜[春埼美空]
  • 平祐奈[相麻菫]
  • 健太郎[中野智樹]
  • 玉城ティナ[村瀬陽香]
  • 恒松祐里[岡絵里]
  • 岡本玲[宇川紗々音]
  • 岩井拳士朗[坂上央介]
  • 矢野優花[皆実未来]
  • 奥仲麻琴[魔女(若い頃)]
  • 吉沢悠[津島信太郎]
  • 丸山智己[加賀谷]
  • 中島亜梨沙[索引さん]
  • 八木亜希子[浅井陽子]
  • 及川光博[浦地正宗]

【公開日(日本)】2017年3月25日
【上映時間】103分
【配給】ショウゲート
【映倫区分】G
【IMDB】5.8/10.0  (およそ35人の評価)

【あらすじ】

住人の半数が特殊能力を持つ閉ざされた街・咲良田。芦原橋高校の奉仕クラブに所属する浅井ケイと春埼美空が2年前に死んだ同級生・相麻菫を再生させるべく奔走する一方、管理局内では強い権力を持つ対策室室長・浦地正宗が、街の未来を左右する計画を実行しようとしていた。その計画に相麻が関わっていたことを知ったケイと春埼は、仲間たちと共に計画を阻止するべく立ち上がるが……。【引用元:映画.com

【感想(酷評というか・・・)】

☆1.0/5.0

前篇後篇に分けて公開するという割と大作をイメージさせる作りなわりには、前篇は3週目には終わっていたと言う大コケぶりで大変なことになっていましたね。

さて。後篇は果たして盛り返せたのか?

いや、盛り返せるはずはない

IMDbでも前篇の6点台から鑑賞数の半数が減り、人数が激減りすると点は上がりやすくなる(追いかけてるの熱心なファンだけだろうから)と思うのに5点台に下落・・・これは辛い。

もう感想書くのもしんどい

  • 相変わらず物語に置いてきぼりされている点
  • ミッチーを相手取った最終決戦がただの説得という地味さで、前篇のクライマックスの方がよっぽど緊迫していた感
  • ミッチーの演技も怪演というほどでもなく浮いていてつらい
  • 全体の演技もなんだか自然さがなくてつらい(元々ラノべってアニメに似合う台詞回しが多いと思うんですよ。だから現実だと違和感生まれること多々あり)
  • 途中でいきなり主人公とハルキが両思いになって突然三角関係!みたいなシーンが出てくるけど違和感しかない
  • 能力者の能力が暴発したら街中で爆発が起きると言うよく分からない流れ(爆発させときゃクライマックス感あると思ってる)

おおまかにいえばこんな感じです。

ぶっちゃけラストの方は、あまり頭に入って来なくて「え?どうなったっけ?」って感じだけど見返して理解しようという気がまず起きないというね・・・。

能力者を町から消し去りたい!というミッチーVS能力者がいるサクラダが好きという主人公

というのは分かりました。

そして、能力で悲劇が起きないようにしっかり管理していけばいいじゃん?俺がやるし!という主人公の案が最終的にミッチーを納得させた・・・

というのも分かりました。

なんで納得したのかとかいまいち分かっていませんが・・・

 

すごく思うのは、前後編にせずに前篇だけもう少し掘り下げてクオリティアップさせた方が良かったんじゃないかな・・・というところ。

未来視の能力を持った女性がサクラダの管理局で幽閉されながら仕事をしていて、しかし最期には愛する人のそばで死にたい・・・という想いを叶えるために能力者が力を合わせて管理局から脱出させる・・・というのはすごく良い話じゃないですか。
しかも、主人公はその作戦を成功させるためにその身を投じて死にますからね!一回ね!絶対に前篇のラストの方が後篇より盛り上がるよね!

まぁ言ってても仕方ないんですけどね!!

 

よし、こんな感じで勘弁してください。

 

 


にほんブログ村 映画ブログへ
画像引用元:映画.com