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Steamの謎解きゲーム【THE ROOM(ザ・ルーム)②-4】攻略!

うわー!!こちらの攻略レポの記事は相当お久しぶりになってしまいました!!どうもどうも、我らがちびぞう(@cbz_ewe)です!

前回の記事はこちら↓

Steamの謎解きゲーム【THE ROOM(ザ・ルーム)②-3】攻略!

ひえ、2018年の7月とかうそでしょ・・・、と思いつつ今回も「The Room」の攻略レポを書いていきたいと思います!

いやー、ニコ生自体が半年ぶりくらいでしたね・・・。サボりすぎですよ!

頑張ります!!!(???)

さて、前回の続きということなので歯車探し!からやっていきたいと思います!

歯車のハンドルを回そう!

まずはここの箱の側面からせり出している部分の歯車装置の下にあるハンドルですね。

左下のタブを左にスライドさせると、ハンドルのすぐ上の歯車が左側へヌルッと移動。
その状態でハンドルを回すことにより上にある3つのネジ?の一番左がクルクルと上へ上がっていく仕組みになっています。

回してみると・・・

この上部の3つの仕掛けの左横にある蓋が開いていきます。

すると中にマイナスドライバーが!!!!

【小さなスクリュードライバー】をゲット!!!

スクリュードライバーを使おう

この、歯車の装置のちょうど裏側に、ドライバーを使えそうな部分がありました。

この、左下のベージュ?黄色?の四角ですね。

4か所留められていますので、一つ一つにドライバーを使い、回して開けていきましょう!

蓋を取ると、中では歯車が動いています。

歯車が動くその奥にチラチラと何かが見えているんですが…。

この右側についている丸いボタンをタイミングよく押すと、歯車が止まります!!(ここヒントみました(笑))

奥にあるアイテムが取れる形で歯車がストップ!

【独特な折りたたみ式の鍵】をゲット!!!

折りたたみ式の鍵を使おう

一度画面を箱の全体に戻します。そして、この赤丸で囲んだところをクリック。

ここに、【奇妙な形が彫られた引き出し】があります。

ここにそのまま、さっきの折りたたみ式の鍵を使おうとしても「形が正しくない」と言われてしまいます!なので、この引き出しをアップにした画面のまま、インベントリから鍵をクリックしてアイテムとして見てみます。すると!

こんな感じにガイドの白いラインが後ろに表示されてとっても簡単に形を合わせることができます!かんたん!

形を作ったらアイテムページを閉じて、鍵を使ってみます。

引き出しが開いていきます・・・!!!!

引き出しの上部の凹みから、

【中くらいの大きさの歯車】をゲット!!!

中くらいの歯車を使う

また歯車の装置へ戻ります!

真ん中の列の空いている部分に歯車をはめ込みます。

この歯車に関しては、「あとから外すことも出来る」と説明書きが出ます。

歯車をはめ込んだら、回していきます。上に並んだ三つの装置のうち、真ん中の歯車がくるくる回りながら上がっていきます。

すると、この装置の前面?部分にあった月が

くるーりと回転していき…

新たな【中くらいの歯車】をゲット!!!

これも、残りのところにはめこむのかなーと思いつつ歯車の装置へ戻ります。

輪ゴムを使う

中くらいの歯車を今度は一番右のところにはめ込みます。

この時、さきほどはめ込んだ歯車を外して、足りてないところにはめます。

こんな感じですね。すると、なんか隙間があって歯車が足りていない!!!

そう!ここでようやく、満を持しての輪ゴムの登場です。

こんな感じに、歯車と歯車を繋いであげましょう。

ハンドルをグルグル回すと、また前面に動きが。

この右側の赤丸で囲んだ歯車が動き始めるので、左にあるボタンをぽちっと押すと歯車が接続されて真ん中の星座板?のようなものが回り始めます。

なんか露骨にアイテムが出てきました(笑)

【細長い銅管】をゲット!!!

 

次はこの銅管を調べるところから始めていきたいと思います!!

それではここまで読んで頂きありがとうございました!

 

 


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イランの少女がラップで叫ぶ!ドキュメンタリー映画『ソニータ』ネタバレ&感想

沈黙のかわりに私は叫ぶ。

どうもちびぞうです!以前もレポートしました、ぎふアジア映画祭で鑑賞しました。

タリバンを逃れて亡命中の少女がラッパーを目指す!というドキュメンタリー映画。

『第40回/ぎふアジア映画祭』行って来たよレポ!

元々、イラン映画が好きなのもありましたが最近はちびぞうの中でドキュメンタリー映画がだいぶ熱いので、こちらもかなり期待して鑑賞しました!

公式サイトはこちら

残念ながらパンフはなし。欲しかったなぁ。

【映画情報】

【原題】Sonita
【制作国】スイス/ドイツ/イラン
【監督】ロクサレ・ガエム・マガミ
【製作】アリン・シュミット、カースティン・クリーク、ロクサレ・ガエム・マガミ
【製作総指揮】ゲルト・ハーク
【編集】ルネ・シュバイツァー
【音楽】ソニータ・アリダザー、セパンダマズ・エラヒ・シラジ
【出演([]内は役名)】

  • ソニータ・アリダザー
  • ロクサレ・ガエム・マガミ

【公開日(日本)】2017年10月21日
【上映時間】91分
【配給】ユナイテッドピープル
【IMDB】7.7/10.0  (およそ700人の評価)

【あらすじ】

アフガニスタンのタリバンから逃れてきた難民のソニータ。18歳になる彼女はパスポートも滞在許可証もなく、不法移民として施設でカウンセリングや将来のアドバイスを受けている。児童婚の伝統が残るアフガニスタンに住む彼女の母親は、ソニータを見ず知らずの男性に嫁がせようと、彼女を迎えにイランへやって来る。9000ドル(約100万円)払ってくれる結婚相手が見つかったので、嫁ぐようにと母親から促されるソニータが強制婚を逃れるために起こした行動、それはラップをすることだった。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレもするよ!)】

☆3.9/5.0

これは当たりのドキュメンタリー!!!

面白かったです!!!!泣いた!!!

オープニングはたくさんの子どもたちに自作のラップを聞かせるソニータのシーンから始まります。力強い歌声と、メッセージ性の強い歌詞が印象に残ります。

イランに亡命し、子どもを保護する支援施設で支援を受けながら生活するソニータ。彼女が16歳になるとアフガニスタンに残った母親から「兄の結納金を用意するために自分が用意した男性と結婚しろ」と手紙が。

幼い娘を財産として取引する結婚という文化

古くからある悪習で、アフガニスタンには18歳未満の幼い娘を無理やり結婚させる「児童結婚」や「強制結婚」というものがあるらしい。そして親は相手のおっさん達から結納金としてお金をもらう。アフガンの幼い少女たちは、まるで売り物のように、自分の意思とは関係なく親が決めた相手と血痕させられてしまう。

その背景には、発展途上国の貧困がある。

詳しく記事にしているブログがありましたので参照させて頂きますね↓↓↓

アフガニスタン:今もなお強制結婚の犠牲になる少女たち

今作のドキュメンタリーの主人公であるソニータも母親から結婚を強いる手紙をもらい苦しむ少女の一人。
彼女は自由のために、そして同じように苦しむ少女たちのために自分の想いをラップにして歌う事を決めます。

しかし、それを許さない母親!帰ってこい!と求めます。
兄の結納金が必要だからソニータを結婚させたいらしく、それを延期させたいなら多額のお金を渡せと養護施設に要求してきます(ほんとなんて親なんだ)
しかし、養護施設にそんなお金を要求することも、金銭的支援をするようなことも出来ません。

監督すらも巻き込まれるドキュメンタリー

ここで、ソニータを可哀想に思った今作のロクサレ・ガエム・マガミ監督が、彼女のために資金を出すかどうかという葛藤をし始めます。

ここは凄く難しい問題だな…と思いましたね。助けられるなら助けたいじゃないですか、目の前の少女を。しかし彼女が撮っているのはドキュメンタリー映画。ドキュメンタリーというのはあるがままを撮るべきであって、監督が己の資金を出して主人公の運命を変えるなんて行動はすべきではない。

人間としての自分と、監督としての自分の間で監督も悩んでいました。

しかし、ソニータの才能に気付いた監督は彼女のために資金援助することを決意。

ついでに彼女のMVも撮ります。
そしてその映像が動画投稿サイトにアップされると見る間に再生数が伸びていく!

そしてソニータは、監督の助けを得て、ミュージシャンとしての一歩を歩みだす。

ここの監督の葛藤は、結果「手出ししてしまう」ということになるのですが、しかしこの監督想いや悩む気持ち、ソニータのための苦しみ、そしてその結果の選択そのものも”ドキュメンタリー”だなあ。と感じました。

例えプロが手出ししたとしても、ソニータ自身に力がなければ注目されなかったでしょうしね。

撮る側だった監督が、物語の一部となって動き出すところも、今作の大きな魅力に感じました。

ちなみに以下がソニータが歌う動画です。英語の歌詞がついています。

タイトルは『売られる花嫁』

この目力がすごい。この曲は劇中フルで(日本語歌詞付きで)聴くことができます。ちびぞうはもう号泣でした。

イランで女性は歌えない

いまだ根強い男尊女卑の残るイラン。宗教上の理由で女性は歌手になることができません(人前で歌うことも出来ない)

ここでもまたソニータは苦戦を強いられます!歌で表現したいのに、動画もすごく伸びているのに、歌手として歌うことができない!!

しかし、動画を観たアメリカの非営利団体ストロングハートの人がソニータをアメリカの音楽学校に入学させたいと連絡をしてくれる!!!奨学金も出してもらえるという大盤振る舞い、ソニータにとっては夢を叶える大チャンス!!

最後に立ちはだかる母親の壁

ラストに立ちはだかるのは、お金で娘の結婚延期を承諾した母親の許しを得るという壁。

実家に帰った時、ソニータのラップを家族が聞くシーンはカメラも入っていたためかかなりアットホームというか・・・みんな楽しそうにソニータの歌を聞いていたんですけどね・・・。やはりそう簡単には理解してはもらえないようで。

ソニータは母親に嘘をつき、こっそり出入国のため謄本を取り、渡米。
そしてアメリカの学校から事実を報告・・・母親には電話を切られてしまい、話も出来ない状態になってしまいました。しかし、ソニータは見事アメリカの学校に入学することに成功。

映画の最後には入学先の学校で先輩たちの前で歌を披露し拍手喝さいを浴びるというシーンで終わっていました。

まとめ

シンデレラストーリーのような、ハッピーエンド。

しかし彼女の家族の事を考えると、あまり明るい気持ちにもなりきれません。

この現代日本でのほほんと暮らしているちびぞうにとって、こんな世界があるのかと衝撃を受けました。そして、悲惨な世界に生きている少女たちの凄さにも感銘を受けました。

彼女の眼の力は本当にすごい。こうして記事で読むだけでは感じられない少女たちの現実をぜひ、映画本編で知って欲しいと思います。

 

 

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画像引用元:映画.com

 

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平手友梨奈、初主演映画『響』感想

この天才、ヤバい。

アイドル関係にはとても疎いちびぞうですが、元AKBの前田のあっちゃんと、欅坂46の平手のゆりなたんはわりと好きです!!!特に前田のあっちゃんは演技が良くて・・・彼女が出演した『もらとりあむタマ子』が大好きです!!

ゆりなたんは「風に吹かれても」のMVで短髪×メガネ×スーツ姿がドンピシャでして!!!一目惚れしてしまいました><

そんな彼女の映画初主演ともなれば、原作の漫画は全く知らないけども観てみたくなるわけじゃないですか!!!!ということで行って参りました!!!

ちなみにこちらの映画、かなりキャストが豪華です!直木賞・芥川賞に挑む崖っぷちの作家役に小栗旬、主人公の鮎喰響を導く女編集者役に北川景子、編集長役に高嶋政伸、それぞれ端まで良い役者が安定した演技力で映画を支えていましたね~。

パンフはこんな感じ。

B6?サイズかな?

小さめ、少し厚さもあり本っぽい装丁ですね。34ページ税抜き667円。
原作者の柳本光晴先生と月川翔監督の対談や、衣装や小物についての美術チームのノート、ゆりなたんが歌う主題歌の歌詞など、なかなかボリューミーな内容でした!

公式サイトはこちら

【映画情報】

【制作国】日本
【監督】月川翔
【脚本】西田征史
【原作】柳本光晴「響 ~小説家になる方法~」
【製作】市川南、竹中幸平
【スーパーバイザー】秋元康
【エグゼクティブプロデューサー】山内章弘
【プロデューサー】神戸明
【企画】小野田壮吉
【撮影】鍋島淳裕
【照明】かげつよし
【録音】柳屋文彦
【美術】五辻圭
【衣装】新崎みのり
【ヘアメイク】百瀬広美
【編集】稲垣順之助
【音楽】伊藤ゴロー
【出演([]内は役名)】

  • 平手友梨奈[鮎喰響]
  • 北川景子[花井ふみ]
  • アヤカ・ウィルソン[祖父江凛夏]
  • 高嶋政伸[神田正則]
  • 柳楽優弥[田中康平]
  • 北村有起哉[鬼島仁]
  • 野間口徹矢[野浩明]
  • 小松和重[藤野弘]
  • 黒田大輔[大坪正人]
  • 板垣瑞生[椿涼太郎]
  • 吉田栄作[祖父江秋人]
  • 小栗旬[山本春平]
  • 笠松将[塩崎隆也]

【公開日(日本)】2018年9月14日
【上映時間】104分
【配給】東宝
【映倫区分】G
【IMDB】7.6/10.0  (およそ30人の評価)

【あらすじ】

出版不況が叫ばれる文芸界。文芸雑誌「木蓮」編集部に一編の新人賞応募作が届く。応募要項を一切無視した作品のため、破棄されるはずだったその作品に編集者の花井ふみが目を留めたことから、状況は大きくは変わり始める。「お伽の庭」と題されたその小説は、15歳の女子高生・鮎喰響によって書かれたものだった。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレなし)】

☆3.5/5.0

天才的な文才を持つ女子高生・鮎喰響と彼女の入部する文学部(形だけ)の生徒たちとの人間関係、そして彼女の作品に魅入られた編集者、直木賞・芥川賞に挑む作家たちを巻き込んだ青春アリの人間ドラマ!

原作の漫画を読んでないので前知識はゼロで挑みました。

最近、太宰治の「人間失格」を読んで泣いたちびぞう的にもの凄くタイムリーな作品でした。

主人公・響のキャラクターはあまりにも非常識で感情に正直すぎて「なんだこの動物は」と思ってイラついてしまってなかなか入り込めなかったし、劇中で響の書く作品の凄さみたいなものを観客にも感じさせられるような演出が何もないので彼女の異端さだけが目に余ってしまい。しかも結局は飛びぬけた才能があれば何しても許されるんかい!!!って感じのオチでお話自体は微妙だったんです(ゆりなたんの演技も演技なのか素なのかどうか判断しにくいところで、すごいのかすごくないのかいまいち分からないという・・・)

しかし記者に対して「世の中の意見ではなく貴方の意見を聞かせて」と話をする場面でアッ!これは人間失格で「世間とは”個人”の事なのだ」って書かれてた場面と似ている!!と思ってハッとし、そして小栗旬との最後の踏切でのやりとりで太宰のセリフが登場し一気にテンションがダダ上がりしてしまったんですよね!

そこからゆりなたんのキャラが動物的だったのは「人間的本能に従うほど世間から隔絶されていった大庭葉蔵(人間失格の主人公)とリンクさせているんだな」としか思えなくなり!そうするとイラついていた気持ちも不思議と昇華され!
太宰の遺した言葉に希望を持たせる脚本にとても感動してしまって・・・。
響の中に、今も小説家として生き続ける太宰(ヒーロー)の姿を見たんです。号泣でした。

ちびぞうは小説をあんまり読まないので、にわかで更に安易な感想かもしれないけど本当にタイムリーだした!!!

映画としてはまぁまぁ、でも個人的には凄く泣ける場面があって評価上乗せ。そんな感じでした。

 

どうでもいいけど小栗旬の、何度も賞レースに挑戦してもう後がない、みたいな崖っぷち作家の役が凄く良かったなぁ。小栗旬はもともとそんなに好きな俳優さんではなかったのですがちょびっと好きになりました。彼が劇中で書いた『豚小屋の豚』も読んでみたい!!

 

 


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画像引用元:映画.com

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少年はなぜ死にかけるのか?映画『ルイの九番目の人生』ネタバレ&感想

「9年間で9度死にかけた少年」
その運命に隠された秘密を解き明かせるかーーー

『怪物はささやく』という映画が良かった!と知り合いに話したらこちらの映画を紹介して頂きました。父と息子の映画で感動的ということでレンタルしてみた今作。

このジャケットだけでもかなり惹かれますねーーーーーー!!!!

監督は『ハイテンション』『ヒルズ・ハブ・アイズ』のアレクサンドル・アジャ!ホラー映画で名を馳せた監督のファンタジー?ヒューマンドラマに興味津々のちびぞうです!!(まぁその二本どっちもまだ観てないんですけど・・・すいません・・・『マニアック』なら観ました。最高に好きです。)

主演のエイダン・ロングワースくんもとっても可愛らしいですね。彼は『X-ファイル』やドラマ『スーパーナチュラル』、『アンデッド』などでも活躍していた将来有望な子役さん!!

更に母親役のサラ・ガドンは『最も美しい顔ランキング』の常連だそうで・・・この二人を見てるだけでも眼福な予感。

公式サイトはこちら

【映画情報】

【原題】The 9th Life of Louis Drax
【制作国】カナダ・イギリス合作
【監督】アレクサンドル・アジャ
【脚本】マックス・ミンゲラ
【原作】リズ・ジェンセン「ルイの九番目の命」
【製作】ショーン・ウィリアムソン、アレクサンドル・アジャ、ティモシー・ブリックネル、マックス・ミンゲラ
【製作総指揮】ザンヌ・ディバイン、ローザンヌ・コーレンバーグ、ジョナサン・キーア
【撮影】マキシム・アレクサンドル
【美術】レイチェル・オトゥール
【衣装】カーラ・ヘットランド
【編集】バクスター
【音楽】パトリック・ワトソン
【出演([]内は役名)】

  • ジェイミー・ドーナン[アラン・パスカル]
  • サラ・ガドン[ナタリー・ドラックス]
  • エイダン・ロングワース[ルイ・ドラックス]
  • オリバー・プラット[Dr.ペレーズ]
  • モリー・パーカー[ダルトン刑事]
  • ジュリアン・ワダム[ジェネク医師]
  • ジェーン・マグレガー[ソフィー]
  • バーバラ・ハーシー[ヴァイオレット]
  • アーロン・ポール[ピーター・ドラックス]

【公開日(日本)】2018年1月20日
【上映時間】108分
【配給】松竹
【映倫区分】G
【IMDB】6.3/10.0  (およそ11,850人の評価)

【あらすじ】

少年ルイ・ドラックスは、大変な難産の末にこの世に生を受けてから、毎年のように必ず事故にあい、そのたびに生死の境をさまよってきた。そして9歳の誕生日に崖から転落したルイは、ついに意識不明の重体になってしまう。担当医のパスカルは必死にルイを救おうとするが、両親やパスカルなど周辺の人々の身に、不可解な出来事が次々と起こり……。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!)】

☆3.5/5.0

これは泣けます!!!!!そして泣ける中にもきちんとホラー要素が散りばめられていて、ホラー映画監督ならではのヒューマンドラマらしさというか、味のある作品になっていると思います!!

父と息子の絆が好物な映画ファンの方は飛びつくこと間違いなし!!!

おおまかなあらすじ

ルイの独白から始まる。事故多発少年だということを自己紹介してくれる。

逆子だったので帝王切開することになった胎児の頃から、何度も何度も死にかけているルイ。食中毒なんて年中。しかしなんとか生き抜いたルイは9歳になった。

誕生日に母と父とピクニックに行ってルイは崖から落ちる!!!
そのピクニックでの独白でルイが「(両親の?)愛が戻ったようだった」と言うことから家族はうまくいってなかった?ということが予測される。

暗転。
猫は九つ命がある。それと同じで毎年命を落としてる。もう命を使わないでという母親の言葉。何者かの声が聞こえて「これはお前の9番目の命だ。事故多発少年のミステリーを一緒に解こう」と言う。

 

ピクニックのバスケットやレジャーシートなどはそのままで、三人が消えている。父親は事故後に姿を消し失踪、指名手配され捜索願を出されているらしい?ルイは海から引き上げられて病院へ、母親もいる。生体反応も瞳孔反射、動脈派もなし。医師によって死亡確認。

場所は変わってどこぞのホールのようなところで拍手喝さいを浴びる男(パスカル医師)。何かの講演会のようで、夢遊病だった子ども時代の話をしている。「人間の脳はただのパーツではない。脳が傷付いても、心は通わせることが出来る」と語っている。

病院ではルイが息を吹き返す!(二時間死んでたらしい(笑))小児の低体温症は死亡と酷似してるんだって!(それで誤診ひどい!)
ルイは全身の骨がボキボキに折れてるけどかろうじて生きてる、しかし昏睡状態。

昏睡病棟に入るルイ。崖から突き落としたのは父親らしい!!?と警察は考えている様子。

同時進行でルイが元気だったころのセラピーの場面がはさまれる。ペレーズ医師は自傷行為(ルイが自分で自分をわざと危険な目に遭わせている)の可能性もあると考察。

 

かつてシーワールドに父親と行った時の思い出の場面をルイの独白で語られる。

そこには謎の女が登場。父親の浮気相手か元カノかと思ったら元奥さんだったー!父親に「このことは内緒にしよう」と言われたのに帰宅後、母親に話してしまうルイ。両親は喧嘩。
「二人は愛し合ってないから別れた方が良いし別れたがっているけど僕がいるからできないんだ」とルイ。

ルイは自分の飼っているハムスターを殺した。処分権だと言う。ペットが平均寿命より長く生きたら殺せるルールがあるとルイは語る。

ルイは父親を本当の父親じゃないとか言う。

回想シーンが終わり、パスカル医師がルイの元へやってくる。途中でルイの母親とのロマンスが差し込まれる。

パスカル医師が昏睡状態のルイに本を読んであげようとすると、何かの気配を感じる。床が濡れていてわかめのようなものも床に落ちている。それをたどっていくパスカル医師。
「生きている海」を思わせるバケモノの、幻想的で恐ろしいそれはパスカル医師の夢だった。

医師の元にルイが書いたような筆跡の手紙が届く。内容は「パスカル医師との関係を断て」と言ったもの。母親は夫がルイの筆跡を真似てポストに入れたと言う。

パスカル医師がセラピストを訪ねると、セラピーを打ち切った医者にルイから手紙が届いたと言う。それにはハムスターのフン入りで「秘密を母親に話した」ことを怒っている内容。

父親(ピーター)は本当に実の父親ではなかった、かつてルイの命を救いそのまま病院に付き添った時に母親と出会い、元の奥さんを捨てて母親と一緒になった、ということらしかった。
しかし母親はルイを養子に出そうとしていた!

手紙の警告を破って結ばれるパスカル医師と母親。(なんか違和感が拭えない)

母親は「ピーターには奥さんがいたけど愛していたのは私なの」と語る。

ピーターの死体が見つかる。ピーターの母親がやってきて、あの女(ルイの母親)は何でも嘘をつくと語る。

昏睡状態のルイの夢の中に現れたバケモノは三匹の蝙蝠の話をする。
よく笑うメスとよく泣くメスがいて、よく泣くメスを選ぶオス。よく泣くメスは周りの人間に同情してもらうのが好きだったから泣いてたらしい。しかし、オスは「蝙蝠の子供の父親になれたからよかった」と言うお話だった。

ピーターはルイが崖から落ちたあと、同じように崖から落ち、その後1~2週間は海産物を食べながら生きていたが洞窟で肺炎を起こし死亡。

手紙の筆跡が誰か分かった。パスカル医師のものだった!彼は無意識に致死量の薬の処方箋を出していた。昏睡の状態から夢遊病の自分をルイが操ってると言いたいらしい。

催眠術でパスカル医師の無意識の中に入りルイの意識と会話させようという試みが行われる。

パスカル医師を通してルイの口から遂に真相が語られる。

毎年のようにルイが事故に巻き込まれ命を失いかけていたのは全て母親が周りから同情を買うためにやっていたことだった。そんな母親のためにルイは自ら崖から身投げした。

ルイは母親を憎んでいて、父親を愛してたということも分かる。

昏睡状態のルイの意識の中に現れていたバケモノの正体は、父親だったということも判明。

父親は血のつながりはないがルイを誰よりも愛していたと語る。

昏睡した意識の中で、ルイは父と対話し、明るい方へ歩んでいく。そして意識を取り戻す。

母親は精神病棟に入れられるも、そのお腹は大きく膨らんでいた・・・(パスカル医師との子どもができてしまっていた)

物語の解説

文章だけで物語を追っていくと、回想シーンやら何やら時系列もバラバラでちょっと分かりにくかったかと思います。大きく分けるとシークエンスは二つ。

  • ルイのかつての人生についての場面
  • ルイの昏睡中の場面

パッと見は血のつながりのない父親がルイを突き落とし逃走、母親が新たな出会いを見つけるのに嫉妬して脅迫の手紙を出している・・・という感じで見えるんですけども、真相は真逆。

母親の方が悪だった。父親はルイを守ろうとしていたし、死にかけながらもルイの意識の中に化け物の姿で現れて彼を救おうとしていた・・・というお話。

あの手紙はルイが医師を母親から守ろうと夢遊病中にやらせたことだったんですね!

どんでん返しと言えばどんでん返し。

感想

血のつながりのない父親があそこまで息子を愛せるのはなぜなのか?と思う部分はあまり描かれていないので、そこがしっくりこないと物語に入り込めないかもしれません。

そもそも奥さんがいたのに、彼女を捨ててまで母親を選んだのは、美しい母親に惹かれたわけではなくルイを息子として愛したから…という理由なのですさまじい。

しかし最後の父と息子の対話のシーンは最高に美しく

「愛してるよ 町全体よりも 海の魚全部よりも」

という台詞で涙腺崩壊。

そしてラストで母親がまた身籠っている!!!(悲劇はまだまだ終わらないんだぜ…)というところに人間の恐ろしさを感じてゾクッとさせられますし、ちびぞう的にはしっかりと父と息子の絆を描いて感動させつつも怖がらせる心を忘れていない監督の遊び心にやられた…という感じ。

(この美しさが恐怖を煽ります)

どんでん返しと言っても途中から母親が怪しく見えてくる作りになっていると思うので、正直そこはそんなにメインの要素でもないのかな。

じっくりと、恐怖の真実へ向かって進んでいく。そんな感じの作品でした。

映像の美しさ、少年の美しさ、父の愛の美しさに泣けること間違いなし。

 


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画像引用元:映画.com

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4トンの壁に描かれた高額の落書き。映画『バンクシーを盗んだ男』ネタバレ&感想

“A WALL IS A VERY BIG WEAPON IT’S ONE OF THE NASTIEST THINGS YOU CAN HIT SOMEONE WITH.”

最近、東京でバンクシーのものと思われるグラフィティが防潮扉に描かれていて「誰かが持っていくと危ないから」と撤去されたニュースがありましたね!

その前にはザザビーズにて高額で落札されたバンクシーの絵が落札直後にシュレッダーにかけられるという衝撃的なニュース(額縁にシュレッダーがはめ込まれており”落札された絵が刻まれる”というところまでがバンクシーの意図)もありまして、ちょいちょい日本で普通に過ごしていても日常の中で「バンクシー」という名前を聞くようになってきました!

ちびぞうはネットでチラッとバンクシーの絵を見たことがある程度で『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』を視聴し、バンクシーのファンになったにわかです(笑)
その後に観た『バンクシー・ダズ・ニューヨーク』も最高でしたね・・・

今回は以前、ミニシアターを紹介する記事にて書いたヒューマントラスト渋谷さんでの鑑賞でした!

ヒューマントラストシネマ渋谷:東京【素晴らしきミニシアターの世界】2館目

前売り券に、特典でトートバッグがついていたので前売り券を購入しました!トートバッグはこんな感じ。

 

大きさはおよそ33cm×26cmほど。材質はこれは布でなく紙…?ポリエステル…?的な。ツタヤとかゲオのレンタル袋と似たような感じです(笑)あんまり使い勝手良くなさそう!!(笑)

パンフはこんな感じ!

なんと、指定された席でくじ引きが行われ抽選に当たると非売品のTシャツがもらえるというキャンペーン?をやっていました!

この日は一緒に観る友人が遅れてくるということだったのでちびぞうが先に席を取り、そのあと友人が私の隣の席を取ったんですよね。

そしたらなんとその友人がTシャツを当ててしまったー!!!!!!ずるい!!!私が選んだ席の隣だったから当たったのでこれは私のTシャツでは!?!と思ったんですが大人げないので大人しく「ずるい!!!(大人しくない)」と騒ぎました。Tシャツは譲ってもらえませんでした。ずるい。

ちなみに当たったTシャツのデザインはこんな感じでした。

↑表

↓裏

【映画情報】

【原題】The Man Who Stole Banksy
【制作国】イギリス、イタリア
【監督】マルコ・プロゼルピオ
【脚本】マルコ・プロゼルピオ、フィリッポ・ペルフィド、クリスティアン・オモデオ
【撮影】ヤコポ・ファリーナ
【編集】ドメニコ・ニコレッティ
【音楽】フェデリコ・ドラゴーニャ、マッテオ・パンサーナ
【ナレーション】イギー・ポップ
【出演】

  • ロン・イングリッシュ[現代アーティスト]
  • スティーブ・ラザリデス[バンクシーの元マネージャー]
  • ステファン・ケスラー[収集家]
  • クリスチャン・オモデオ[芸術史家]
  • ベラ・バブウン[撮影当時のベツレヘム市長]
  • パオロ・ブッジャーニ[芸術家/パフォーマー/収集家]
  • フィリップ・トイヒトラー[収集家/芸術家]
  • カミッロ・タロッツィ[修復家]
  • ワリド・”ザ・ビースト”・ザワラー[タクシー運転手]
  • アブ・ヤメン[BANKSY’S SHOP店主]
  • マイケル・カナワティ[壁の元持ち主]

【公開日(日本)】2018年8月4日
【上映時間】93分
【配給】シンカ
【映倫区分】G
【IMDB】6.1/10.0  (およそ23人の評価)

【あらすじ】

パレスチナ・ヨルダン西岸地区にあるベツレヘム。紛争地区に指定されているその場所にはパレスチナとイスラエルを分断する高さ8メートル、全長450キロを超える巨大な壁が存在する。その壁にバンクシーが描いた「ロバと兵士」の絵は、パレスチナの住民たちの反感を買い、絵が描かれた壁はタクシー運転手のワリドによってウォータージェットカッターで切り取られてしまう。ワリドはその壁画をオークションに出品し、最高額の入札者への売却を試みるが……。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレなし)】

☆2.3/5.0

うーん。今までのバンクシー関連のドキュメンタリー映画の中では一番「あんまりだな・・・」って感じでしたね。

イギーポップの渋すぎるナレーションは良かったです!!!

なんというか、言いたいことは分かるんですよ!!!

パレスチナとイスラエルの壁に描かれたアートというかグラフィティという名の違法の落書き。おそらくバンクシーは己の落書きの世間的な価値を知っていてそれが消される(もしくは切り取られる)ことでその壁を崩すという事に世界の目を向けさせたくて行ったプロジェクトなわけで。

その壁に描かれた「兵士とロバ」という絵が地元住民の怒りを買い、それを切り取ったワリドという地元の男がネットオークションに4トンものコンクリートの壁を出品するという展開から、ワリドが本作の主人公として物語が語られるわけですが。

アートというカテゴリーの中にバンクシーの落書きを無理やりはめ込もうとする人たち、4トンものコンクリートの壁が絵画として高額で落札される事実。それに振り回される地元住民。

アートとは?グラフィティとは?それを取り巻く国の歴史的背景とは?

とても考えさせられる部分がたくさんあるんですけど、なんといっても

映画の構成がくどい!!!!

ちびぞう的にはこのくどい構成がダメでした・・・。93分間とそんなに長くはない映画なんですけど、長く感じる。沢山の人が出てきて意見を言うんですけど、大体の人が同じような話をするんですよ。

うんうんそれね、分かった分かった・・・という気分で観なければならず・・・。残念でした。こちらの映画はこれ単品で楽しむんではなく、今までに出ているバンクシーのドキュメンタリー映画『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』『バンクシー・ダズ・ニューヨーク』を観てからの鑑賞をオススメします!その方がバンクシーという人物についても知った上で、この国の現状だったりアート界の現状だったりに視点を向けて考えられると思うので。

以上、感想短めですがネタバレがどうのという作品ではないのでこれにて!

ここまで読んで頂きありがとうございました!ちびぞうでした!

 

 


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宇宙人から夫を守れ!映画『予兆 散歩する侵略者』ネタバレ&感想

「もうすぐ世界が終わるとしたらどうする?」

前回の記事に引き続き、散歩する侵略者の感想を書いていきたいと思います!

夫がある日、宇宙人に変わっていたら。映画『散歩する侵略者』ネタバレ&感想

しつこく、ぎふアジア映画祭のリンクも貼っておきます(笑)

『第40回/ぎふアジア映画祭』行って来たよレポ!

今作は映画『散歩する侵略者』のアナザーストーリーとしてWOWOWで公開された全5話のドラマを劇場版として140分にして公開されたものになります。なので、続編というわけではなく、スピンオフといった感じ。

ちなみに散歩する侵略者の方で神父役として登場している東出さんは、今作で侵略者役をしています。同じ役者が別の役として出てくることを考えると、同じ設定、同じ舞台の全く別の作品として考える方がよさそうですねー。

公式サイトはこちら

【映画情報】

【制作国】日本
【監督】黒沢清
【脚本】高橋洋、黒沢清
【原作】前川知大(劇団イキウメ)
【製作】大村英治、三宅容介
【企画/プロデュース】青木竹彦
【撮影】芦澤明子
【美術】安宅紀史
【編集】高橋幸一
【音楽】林祐介
【助監督】西山太郎
【出演([]内は役名)】

  • 夏帆[山際悦子]
  • 染谷将太[山際辰雄]
  • 東出昌大[真壁司郎]
  • 中村映里子[斉木葉子]
  • 岸井ゆきの[浅川みゆき]
  • 安井順平[小森医師]
  • 石橋けい[川内和代]
  • 吉岡睦雄[野上]
  • 大塚[ヒロタ警官]
  • 千葉哲也[浅川保]
  • 諏訪太朗[田岡]
  • 渡辺真起子[粕谷の妻]
  • 中村まこと[粕谷]
  • 大杉漣[西崎]

【公開日(日本)】2017年11月11日
【上映時間】140分
【配給】 ポニーキャニオン
【映倫区分】G
【前作というかアナザーストーリー】夫がある日、宇宙人に変わっていたら。映画『散歩する侵略者』ネタバレ&感想
【IMDB】5.8/10.0  (およそ200人の評価)

【あらすじ】

「家に幽霊がいる」という同僚・浅川みゆきの精神状態を心配した山際悦子は、夫の辰雄が勤める病院の心療内科へみゆきを連れていく。診察の結果、みゆきには「家族」という概念が欠落していることがわかり……。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよーー)】

☆2.4/5.0

本家の方と比べると、こっちの方がSF感あったかもしれません!!

散歩する侵略者は夫婦の愛がテーマになっていて、夫に乗り移った侵略者が愛を学んでいくというのがおおまかな流れでした。しかし今回は「夫が侵略者のナビゲーターに選ばれてしまう。夫を侵略者から守らねば!」という展開になっていくので、より侵略者が侵略者っぽくなってホラーっぽさが増しています!

今作でラスボス的な侵略者を演じるのが東出昌大さん。背が大きくて圧迫感?威圧感か。もありますし、その棒読み的な演技が人外っぽさを演出しておりイイ感じです。

黒沢監督と脚本高橋さんのトークイベント

今回、ぎふアジア映画祭で黒沢清監督と共同で脚本を担当された高橋洋さんのトークイベントも行われていましたので、そこで聞いたお話をいくつか紹介していきたいと思います。

  • 低予算で頑張った!
    まずはこれ。かなり低予算だったということを何度かおっしゃられていましたね。なので出来るだけお金をかけずに演出したというポイントを観て欲しいそうで(笑)、東出さんが病院で登場するシーンでは何秒か先に自動ドアが勝手に開く・・・という演出や、夏帆さんが何か得体のしれないものを察知するシーンで揺れていた鏡は実際にはそこにはなく、演出で造られたものであり、後ろに人がいて揺らしていた・・・という演出、それから病院内を歩く東出さんの周りの人間がバタバタ倒れていく・・・という場面もいかに予算をかけずに侵略者の能力を表現するか、という苦心の策だったという数々のお話が聞けました。

  • SFだし細かいことを気にしてはいけない
    色々と突き詰めて考えて行けば矛盾点や疑問が浮かぶ場面もちょくちょくあるのですが、お二人に言わせてみれば「地球外の人達の価値観で行っていることや、宇宙での理屈に人間の理解が及ぶわけがない」とのことで深く考えてはいけないと。まぁおっしゃる通りですけどね!!
  • 銃にこだわりが
    こちら、質問者さんからの「銃は監督が指示しているのですか」という問いの答えだったんですが(銃は全て監督が指示しているようです)、ラスト付近で東出さん扮する侵略者が夏帆さんと対決するシーンで使われていた銃をいかに本物っぽく見せるかこだわっていて、黒くテカテカするように銃にだけ照明がいくつもあてられていたらしいです(笑)
  • 風の演出が美しい
    こちらもお客さんからの質問コーナーで、「監督の映画はいつも”風”の表現にこだわりがありますが、今回の映画でも風の演出にはこだわっていたのですか」といった問いがあり、それに対してのお話の中に「染谷さんと夏帆さんがベランダで抱き合うシーンでふわりと漂うカーテンは本当にその瞬間吹いた風がつくったもの」とありました。とても綺麗なシーンで、計算された美しさのように見えたので作られたものではなく自然に吹いた風だということに少し驚きました。監督はタイミングの運のようなものも持っているのかもしれません(笑)

これ以外にも、ラストのオチは監督ならではだと高橋さんから説明があったり、二人の掛け合いが面白かったですね。高橋さんは少し独特な雰囲気があって、質問から思考がどんどん飛んで行って最終的に違う話になっていた…みたいなことがよくあり、監督がちょっぴり助け舟を出したりして方向修正をしていたりと微笑ましかったです(笑)

まとめ

旦那である染谷さんはほとんどが指輪物語の終盤でいうところのフロドのように唸ったり苦しんでいる場面ばかりだったので、実質夏帆さんが夫のために頑張る主人公、という感じでした。

なんだかんだ言って、やっぱり『散歩する侵略者』の方が好きだったかなぁ。同じテーマでも全く毛色が違うホラーテイストになっている本作よりも、愛や人間というものを考えさせてくれるオリジナルの方がちびぞうは好きでした。

これも、ドラマ版を縮めた作品なので、ドラマ版の5話を観てみると、また違った印象で楽しめるかもしれませんね。

 

 


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画像引用元:映画.com

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夫がある日、宇宙人に変わっていたら。映画『散歩する侵略者』ネタバレ&感想

世界は終わるのかもしれない。それでも、一緒に生きたい。

こんにちは、ちびぞうです!

今作は、去年に書きました『ぎふアジア映画祭』のレポ記事内で”予兆”の方を観まして。その予兆を観るのに予習した方がいいかな?と思い慌てて借りてきて鑑賞したものになります。

『第40回/ぎふアジア映画祭』行って来たよレポ!

監督はちびぞうもファンの黒沢清監督。主演は旬真っ盛り!な長澤まさみと、松田龍平。ちびぞうの大好きな長谷川博己さんも助演しています!!!

元々(原作)は舞台作品だったようですね。

公式サイトはこちら

【映画情報】

【制作国】日本
【監督】黒沢清
【脚本】田中幸子、黒沢清
【原作】前川知大(劇団イキウメ)
【製作】中山良夫、永山雅也、大村英治、大角正、薮下維也、三宅容介、大柳英樹、松田美由紀、桜井良樹
【エグゼクティブプロデューサー】門屋大輔、千葉善紀、青木竹彦
【企画プロデュース】石田雄治、藤村直人
【撮影】芦澤明子
【照明】永田英則
【録音】渡辺真司
【美術】安宅紀史
【編集】高橋幸一
【音楽】林祐介
【出演([]内は役名)】

  • 長澤まさみ[加瀬鳴海]
  • 松田龍平[加瀬真治]
  • 高杉真宙[天野]
  • 恒松祐里[立花あきら]
  • 長谷川博己[桜井]
  • 前田敦子[加瀬明日香]
  • 満島真之介[丸尾]
  • 児嶋一哉[車田]
  • 光石研[鈴木]
  • 東出昌大[牧師]
  • 小泉今日子[医者]
  • 笹野高史[品川]

【公開日(日本)】2017年9月9日
【上映時間】129分
【配給】 松竹、日活
【映倫区分】G
【関連作】予兆 散歩する侵略者
【IMDB】6.0/10.0  (およそ1,000人の評価)

【あらすじ】

数日にわたって行方がわからなくなっていた夫・真治が、まるで別人のように優しくなって帰ってきたことに戸惑う妻・鳴海。それ以来、真治は毎日どこかへ散歩に出かけるようになる。同じ頃、町で一家惨殺事件が発生し、不可解な現象が続発。取材を進めるジャーナリストの桜井は、ある事実に気づく。不穏な空気が町中を覆う中、鳴海は真治から「地球を侵略しに来た」という衝撃的な告白を受ける。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!)】

☆2.7/5.0

まずこの映画はオープニングがなかなかハイセンスだったというか、さすが黒沢清監督!!って感じでした。ちょっとうろ覚えなんですが

「オープニングの五分間で”この映画の内容はこんな感じなのよ”と表現できている作品が素晴らしい」

と誰かの言葉がありまして。この映画のオープニングはこんな感じ↓

金魚すくいのシーンから始まる。金魚を手に歩く女子高生の後ろ姿。
静かな住宅街に突然の老婆の悲鳴。勝手口から逃げようとする老婆が何者かに引きづられて玄関の中へ戻される。血まみれの家の中、女子高生が血だらけで立っている。手についた血を舐め、血だらけのまま外を出て田舎道を歩く。(まるで何気ない散歩をしているよう!)
横転するトラックと乗用車がぶつかるのをバックに笑う女子高生(立花あきら)。

「開始5分でタイトルを回収するオープニング!」

どうですか、お見事じゃないですか!?おそらく女子高生は何者か(宇宙人?)に乗り移られているんですよね!この一連のシーンはちびぞうのクソみたいな文章ではなく映像で観るとすごく格好いいんですけどね・・・説明しきれてる気がしない・・・。

おおまかなストーリー

病院に保護されたという夫(真治)を迎えに来た妻(鳴海)。夫はまるで別人のように変わってしまっていたらしい。若年性のアルツハイマーか事故による人格の変化だと医者は言う。
しかし妻は夫に対して怒っている様子。夫は最近不貞を働いていたのがバレていたかららしい。夫婦関係は終わっていると言われ夫は妻に突然「ガイドになってくれ」と意味不明なことを頼む。

「分からないことも多いし一人では道もまともに歩けない」と言う夫は天気予報の番組を観ながら動きの練習をしている(どう考えても宇宙人に乗っ取られてる!!)

桜井(長谷川博己)登場!週刊誌の雑誌記者らしい!米軍基地も自衛隊も1週間取材拒否していて、どうも何か起こっているようだと桜井は予想している。
彼はオープニングで殺された家族の取材に。そこに生き残った女子高生(立花)を探している男の子(天野)がやってきて「目的は地球の侵略」だと言われる。

夫婦(真治と鳴海)の元に鳴海の妹、明日香(前田敦子)がやってくる。親と喧嘩したので泊めて欲しいらしい。義理の兄(真治)がおかしくなってしまったので「家族」という概念について教える妹。真治が「それいいね。もらうよ」と言って人差し指を彼女の額に当てると、妹は突然おかしくなってしまう。急に帰る、と言い出す妹。

場面は変わって桜井と天野組のシーン。天野君の家に招かれる桜井。天野君のご両親は抜け殻みたいになってる。色々と”概念”を奪ったかららしい。彼らがガイドと呼ぶ人間からは奪わないと言う。
言葉の根本にある概念を奪うと、奪われた側はそれを失ってしまうらしい。(でもこれ、奪われる側の言葉の概念が間違ってたらそのまま間違って伝わるってことだよね?というかこんな子供の戯言にライターが付き合う必要なんてないのに!!!)

地球人は地球の支配者だと思い込んでるとか色々言われる。地球はほっといてもあと100年くらいで滅びるらしい。

鳴海は大きい仕事をもらえるが、上司にセクハラを受ける。

真治は鳴海の理想の夫になると宣言する。人類の前に自分(真治)のことを理解し、彼を作り直す気らしい。(ちょっとここらへん『PK』に似てるなー。人間を学んでいく宇宙人)

真治は鳴海が家から出るなという言いつけを破って近所を散歩。近くに住む男から『所有の”の”』という概念を奪う。すると結果的にその男は引きこもり状態から脱することに!(笑)
その後も散歩してたら犬にかまれる真治。やっぱりガイドが必要だと鳴海の事を信頼できるパートナーと言う。鳴海も少しずつ、変化した真治を受け入れていく。

立花さんは警察に保護されてるっぽい。彼女を見回る役の刑事もちょっとどこかおかしくなっている様子。誰か?と問われると自分は自分だよって言う。
立花さんがいる病室に簡単に入っちゃう桜井と天野。その後、意味の分からない格闘シーンが繰り広げられる。
刑事から”自分と他人”という概念を奪うと、どこか清々しい顔を見せる刑事。

立花さんと天野くんが合流すると、もう一人いる侵略者(真治)を見つけるために情報を仕入れて来いと桜井に指示する。これから通信機も作るから材料を仕入れて来いとも言われる。桜井は彼ら宇宙人の記事を本気で書くつもりになっている。

場面変わって鳴海の職場。真治は妻を締め付ける”仕事”の概念を上司から奪って彼女を救う。そこでようやく鳴海に自分は宇宙人だと打ち明ける!
元の真治は今、眠ってもらっていて、彼の記憶とかを引き継いで宇宙人が新しい加瀬真治になったと言う。彼ら宇宙人の本来の姿は地球人には見えないらしい。目的は、人間の”概念”を集めること。

桜井に厚生労働省の者だと名乗る男が近付く!新型のウイルスに立花が感染しているという話をしてくる!(でも本当に厚生労働省の男かどうか怪しい)
宇宙物理学者が自衛隊と一緒に行動しているところを目撃する。
立花が警察に見つかり、彼女は警察を容赦なく殺す!桜井は彼女たちにインチキだってキレたり、だいぶ動揺?している様子。

真治も謎の組織に追跡されて、鳴海と二人で逃げる。
真治は教会で神父から愛の概念を奪おうとするがうまくいかない。そんなもの誰にもイメージ出来ないのよと鳴海は言う。

真治は味覚も変わって、以前は食べられなかったご飯も美味いと言うように。そこに医者から「彼はウイルスに感染している」という電話がかかってくる。
(ウイルス感染を信じたとして、鳴海は彼を治療したいと思うのかなぁ。元のシンジに戻したいって思わないんじゃないかなぁ)

二人で病院に向かうと、そこには概念を奪われた人々がたくさんきていて阿鼻叫喚の図。

夫婦の元に桜井がやって来る。最初は宇宙人じゃないフリをしようとした真治、しかしガイドという言葉を聞いて態度が豹変!そこに立花と天野がやってくるー!
彼ら宇宙人の話し合いは一瞬で完了。しかし仲間と合流しても、真治は鳴海の夫でいることを選び、二人で逃げ出す。
立花は追いかける途中で車にひかれて死亡。
通信機を作る作業は桜井と天野の二人でする。桜井には別れた妻と息子がいるらしい。(ここで桜井は息子と天野を重ねたのかな?)
人類のサンプルとして選ばれた地球人は生き残れるという話を聞いて、それに志願しようかなと言う桜井。

すると厚生労働省を名乗った謎の組織の男たちがやってきてバトル!

戦いで倒れた天野の代わりに桜井が侵略開始の通信機をオンにする!笑顔を見せる桜井!
(地球の軍も桜井じゃなくて最初に無線機を破壊すればいいのに…)

桜井の働きにより、宇宙人の地球侵略が始まる。
全てが消えてなくなる前に真治の手で自分を消させようとする鳴海。自分の首を握らせて殺させようとする。しかし真治は殺せない。すると今度は愛の概念をイメージするから奪ってと鳴海は言う。
”愛”の概念を奪われた彼女は何も感じなくなってしまった。逆に真治は愛を知って感動している様子。

 

そして二か月後!侵略者は侵略をなぜか途中で終えたらしい。
鳴海には後遺症が残っている。(ここでまさかの小泉今日子がカメオ出演!)

廃人のようになってしまった鳴海に向かって真治は「ずっと一緒にいるよ、最後まで」と声をかける。

愛についてのお話

基本的には、夫婦という関係から愛について知る映画なのです。
宇宙人が、人類から愛を学ぶ。というお話。

夫婦とは何か?という問いについて、「夫婦」という肩書を大切にするのではなくその関係になってからも二人が「信頼できるパートナー」になるということに意味があるという事が言いたいのかもしれない。

子供たちに愛とは何か聞くところも面白いですよね!教会にいる神父が「愛はあなたの内側にあります」と説いていて、その神父からは”愛の概念”をうまく奪えなかったのも興味深い。鳴海の「そんなもの誰にもイメージできないのよ」っていう言葉も深い。これが真理だー!!となりますね(笑)

最終的に、鳴海からは愛を学ぶことができたわけだし、神父のおかげでそこの演出も引き立ちますね。

わりとツッコミどころも

多いんですよ。宇宙人の強さ設定もガバガバな感じがする(立花は車にひかれて死んだのに天野の方は銃に撃たれても平気そう(笑))し、謎の組織も宇宙人のこと知ってて戦いに来てるのに全然対策してない感じがしたり(概念奪われまくり)

天野が殺されても、仲間がたくさんいるって言ってたからあんまり意味はない気もしたり。。。

桜井も、二人の宇宙人と一緒に行動してて彼らに無理やりやらされているのか自分の仕事のために自分からついて行ってるのかわかりにくい!彼らを止めたいのか止めたくないのかどっち!?!?って感じがする。

最終的には天野に情が移る感じなんだと思うけど、そこに行くまでの描写がなさすぎてどうしたい人なのか分からない。自分の体に乗り移られるほどの気持ちの変化がどこで起きていたのかも分からないし。

(しかしこのラストには諸説あるようで、桜井は乗り移られていないのに自らの意志で通信機をオンにしたという説もあります。だとしても、どうしてそういう心境になったのかが謎なんだけどね)

最後の侵略のシーンも、ちょっと古臭い特撮感があったり(笑)音楽も(笑)
侵略行為って人間に対してのものだけだからもう少しスマートな方法なのかと思ったら普通に物理的に攻撃しててそこも笑ってしまった!!ほかの生物も死にそうじゃん!!

 

一番のメインである”概念を奪う”という部分に関しても、奪われた人間が廃人のようになるのがいまいち納得できず。学び直せばいいだけでは??赤ちゃんに戻ったようなもんなんだし。と思ってしまいますね、正直。

まとめ

けっこうツッコミどころ満載なんですけど、主演二人の演技は良いし、夫婦の関係が少しずつ変改していく過程も良かった。愛について学ぶというのも良かったですね。

ラスト付近で鳴海が真治に「愛を奪って」と言うシーンはなんとなく官能的に見えて、夫婦として二人が結ばれたようにも思えました。

 

ちなみに、トークショーで監督への質問に「刑事が自分は自分、と苦悩する場面があり、映画”CURE”の中で出てきた”自分は自分”という台詞の酷似しているがわざとでしょうか」というものがありましたが、監督が意図したわけではないようです。

そういう同じ監督の作品で繋がりが見えると、ついつい嬉しくなってしまうものだけど!!意外と製作側は何も考えてなかったりすることってわりとありますよねー・・・と思った瞬間でした。

 

トークイベントで観た方の予兆の感想も上げました!↓そちらもぜひご一緒に!

宇宙人から夫を守れ!映画『予兆 散歩する侵略者』ネタバレ&感想

ここまで読んで頂きありがとうございました!ちびぞうでした!!

 

 


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平成VSシリーズ最後の一本!映画『ゴジラVSデストロイア』ネタバレ&感想

ゴジラ死す

平成ゴジラの感想第二弾!どうもちびぞうです!

あけましておめでとうございます!!!去年は当ブログが大変お世話になりました!
本年もどうぞ、毒にも薬にもならない映画感想などなど読んで頂けたら幸いです。

さて、ゴジラ。これもちびぞうが選んだわけではなく、地元のミニシアターでたまたま上映されていたものを観に行きました!実際観たのは何か月も前なんですけど・・・最近ブログのスピードが鑑賞速度に全く追いついていなくてまずいですね。

前回、ビオランテの記事を書いたときはちゃんと看板の写真を撮ってたんですけど、今回は忘れてしまった!!!!しまった!!!

バラの細胞と一体化!?平成ゴジラ一発目!映画『ゴジラVSビオランテ』ネタバレ&感想

パンフなどはありません。

【映画情報】

【制作国】日本
【監督】大河原孝夫
【特技監督】川北紘一
【脚本】大森一樹
【製作】田中友幸、富山省吾
【デザインワークス】吉田穣、小林晋一郎、西川伸司、岡本英郎、今井聡、岡秀樹、神菊薫
【撮影】関口芳則
【美術】鈴木儀雄
【編集】長田千鶴子
【照明】望月英樹
【衣装】斎藤育子
【音楽監督】伊福部昭
【出演([]内は役名)】

  • 辰巳琢郎[伊集院研作]
  • いしのようこ[山根ゆかり]
  • 林泰文[山根健吉]
  • 小高恵美[三枝未希]
  • 大沢さやか[小沢芽留]
  • 篠田三郎[国友満]
  • 河内桃子[山根恵美子]
  • 中尾彬[麻生司令官]
  • 高嶋政宏[黒木特佐]
  • 神山繁[後藤陸将]
  • 村田雄浩[速見惣一郎]
  • 斉藤暁[南条]
  • 平泉成[上田]
  • 藤巻潤[岡崎]
  • 小野武彦[村田]
  • 上田耕一[田山孝夫]
  • 二瓶鮫一[中村]
  • 荻原賢三[野村]
  • 菅原大吉[台場の海底トンネル現場主任]
  • 中沢青六[台場の海底トンネル班長]
  • 青島健介[スーパーXIIIパイロット]
  • 川崎博司[スーパーXIIIナビゲーター]
  • 鳥木元博[Gフォース司令室要員]
  • 桜井勝[伊集院研究室助手]
  • ロナルド・ヘアー[マービン教授]
  • 薩摩剣八郎[ゴジラ]
  • 破李拳竜[ゴジラジュニア]
  • 播谷亮[デストロイア(完全体)]
  • 柳田英一[デストロイア(集合体)]
  • ジョン・ギャロック[KA1079便操縦士]
  • 方洛奇[KA1079便副操縦士]
  • 張紹興啓徳[国際空港管制官]
  • 岡田和子[放射能科学者]
  • 小寺大介[国家公安委員]
  • 秋元榮治郎[科学技術庁原子力局長]
  • 坂井義雄[防衛局長]
  • 名倉得二[防衛庁警察官]
  • 笠原鉄郎[国土庁防災局長]
  • 井上千恵子[環境大気保全局長]
  • ヒサクニヒコ[地球環境学者]
  • 脇浜紀子[JBSテレビのAD]
  • 村上順子[伊集院研究室助手]
  • 結城豊弘[伊集院研究室助手]

【公開日(日本)】1995年12月9日
【上映時間】103分
【配給】東宝
【前作】ゴジラVSスペースゴジラ
【次作】ゴジラ2000 ミレニアム
【IMDB】6.9/10.0  (およそ4440人の評価)

【あらすじ】

香港に出現したゴジラは、体内で発生した核分裂により赤く発光していた。このまま核分裂が暴走し続けると、ゴジラ自身が熱融解し、チャイナシンドロームを引き起こすことが判明する。G対策センターは、ゴジラを冷却して活動を一時停止させ、中性子制御剤のカドミウム弾を打ち込む。それによって核分裂の暴走は収まったが、ゴジラの進撃は抑えられなかった。そのころ酸素の研究の果てにミクロオキシジェンを発見した伊集院健作は、さらにそれを発展させたオキシジェンデストロイヤーの研究に取りかかっていた。彼はかつてその最終兵器が発動された東京湾の海底から泥を採取、研究所に持ち帰ってオキシジェンデストロイヤーの痕跡を求める。だがその泥の中では、地球太古の異生物・デストロイアの幼生が永い眠りから覚めようとしていた……。【引用元:allcinema

【感想(ネタバレするよ!)】

☆2.8/5.0

前回観たビオランテの製作から10年ほど経っているので、映像面もだいぶ進化しているな!!という感じがしてかなり観やすかったです。特にゴジラの大きさの表現。海を歩くだけのゴジラではなく、ちゃんと街中を歩くシーンも十分にありました。

リトルというミニゴジラの存在も、物語を盛り上げていましたし、何よりちびぞうの知っている俳優さんがドッと増えてきたのでそういう面でも楽しみがありましたね。

特に高嶋政宏…あんなにカッコイイ特佐を演じていたのに…去年のガキ使ではパンイチでドMに扮していたもんな…この頃の彼は将来自分がバラエティでそんな体当たりをしているとは思いもしていなかったであろう…。

おおまかなストーリー

ゴジラが現れた!体内で核分裂が起こっていてこのままだとメルトダウンしてしまう!メルトダウンすると地球に大穴が開いてしまうという!それをなんとかするためには、芹沢博士の作ったオキシジェンデストロイヤーという兵器を再び使うしかない!

と思ったら過去に海の底に沈んだオキシジェンデストロイヤーが微生物に影響を与え、未知のモンスターへと進化してしまっており、オキシジェンデストロイヤーの回収と共にその微生物も地上に現れる&巨大に進化し始める!!

ゴジラの息子リトルも巣を求めて徘徊しているし、ゴジラはリトルの後を追うように歩いてその先にある町を破壊している。

ゴジラとデストロイア―を戦わせるため、彼らと交信の出来る女性が二人、リトルに念を送りデストロイア―に向かわせる。

デストロイア―との戦いでリトルは倒れてしまう。そこに何か熱源のようなものを口から送り込むゴジラ。息子を失って怒ったゴジラはデストロイア―を見事に倒す。しかし最期にはメルトダウンを始めてしまう。

ラストシーンは、霧の中で復活するリトルの神々しい姿が映って終わり。

登場怪獣紹介

  • ゴジラ
    体内炉心の核エネルギーが暴走し、核爆発/核融解(メルトダウン)寸前の状態となっているゴジラ。赤く光っている。

  • リトルゴジラゴジラジュニア
    身長:40メートル
    体重:15,000トン
  • デストロイア
    特徴としては、増殖と合体を繰り返す。微小体(クロール体)、幼体、集合体、飛行体、完全体があり自在に変化する。
    微小体の身長:3ミリメートル – 5ミリメートル
    体重:0.5グラム
    クロール体の身長:2ミリメートル – 30センチメートル
    体重:2グラム – 1.5キログラム
    幼体の身長:2メートル – 18メートル
    体重:350キログラム – 260トン
    飛行体の身長:65メートル
    体重:1万5千トン
    完全体の身長:230メートル
    体重:8万トン

ちびぞう的にはこの「デストロイア」というモンスターは強すぎないか?と思っているフシがあります。核爆発起こしそうなゴジラが本調子でないのは分かるんですけど、もし本調子だったとしてもデストロイアは倒せないような気がして…まぁ最後はリトルを殺されたという怒りでスペシャルな力を発揮したんでしょうけどね!!

それくらい、分裂はするは合体はするは空も飛ぶし、チート級の強さだと思いますよデストロイアは。

まとめ

音楽も映像も新しくなって、だいぶ見やすかったです。

勿論、古い映画は技術力に問題があるからつまらない・・・という考え方ではないですよ。
古い映画でも素晴らしい作品は沢山ありますし。

おそらくビオランテが個人的にあんまり響かなかったというのもあって、今作が余計に良く見えたのかな。

Xフォースの兵器が登場するのもシリーズで言えばビオランテから6年ぶりという事らしいですけどもたまたま連続して観れたのも嬉しかったですね。

今作は平成ゴジラVSシリーズのラスト!という事で、ゴジラが死ぬ描写がちゃんとあるのは今作だけ・・・という事らしいです。ちなみに1954年の『ゴジラ』へのオマージュも沢山散りばめているのだそうな。

次は出来たらその『ゴジラ』を観たいかな。せっかくオマージュされているというのもあるし、やっぱり原点から順番に追っていきたいですよね!
ただもう、観なきゃいけない映画が山積みでまったく追いつかないんですけどね!!!!!(感想もね!!!)

 

 


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バラの細胞と一体化!?平成ゴジラ一発目!映画『ゴジラVSビオランテ』ネタバレ&感想

勝った方が人類最大の敵になる

『シン・ゴジラ』や『アニゴジ』でゴジラ熱が上がってきたちびぞう。地元のミニシアターで「平成ゴジラ特集」をやっていたので古い作品にも興味が湧き、観に行きました!!!!

今作は1989年の作品なので、平成ゴジラと呼ばれているものの第一弾!ということになります。しかし、日本映画のゴジラシリーズでは17作目であり、前作の1984年の『ゴジラ』から直接繋がっている続編になりますので注意が必要です!!

古い作品なので当然パンフはなし。看板はこんな感じでした!

【映画情報】

【制作国】日本
【監督/脚本】大森一樹
【特技監督】川北紘一
【原案】小林晋一郎
【製作】田中友幸
【プロデューサー】富山省吾
【絵コンテ】杉田篤彦、鈴木典孝、破李拳竜
【デザインワークス】松原裕志、創一機、福地仁、西川伸司、横山宏、ヤン・チュン
【撮影】加藤雄大
【美術】育野重一
【編集】池田美千子
【音楽プロデューサー】岩瀬政雄
【ゴジラ・テーマ曲】伊福部昭
【音楽】すぎやまこういち
【出演([]内は役名)】

  • 三田村邦彦[桐島一人]
  • 田中好子[大河内明日香]
  • 高橋幸治[白神源壱郎]
  • 金田龍之介[大河内誠剛]
  • 高嶋政伸[黒木翔]
  • 峰岸徹[権藤吾郎]
  • 小高恵美[三枝未希]
  • 沢口靖子[白神英理加]
  • 久我美子[大和田圭子]
  • 永島敏行[山本精一]
  • マンジョット・ベディ[SSS9]
  • 上田耕一[山地統幕議長]
  • 中田博久[小山防衛庁長官]
  • 佐々木勝彦[科学技術研究部長]
  • 松川裕美[ニュースキャスター]
  • 相楽晴子[ニュースキャスター]
  • デーモン閣下[デーモン小暮]

【公開日(日本)】1989年12月16日
【上映時間】105分
【配給】東宝
【映倫区分】
【前作】ゴジラ(1984)
【次作】ゴジラVSキングギドラ
【IMDB】6.6/10.0  (およそ4,125人の評価)

【あらすじ】

1984年、ゴジラが新宿を襲撃した際、その被災現場からゴジラ細胞(G細胞)を密かに盗み出した者がいた。中東サラジア国のエージェントである。その国では遺伝子工学の権威・白神博士がG細胞の研究を行っていたのだ。だが“バイオ・メジャー”と名乗る集団に研究所は破壊され、博士は一人娘の英理加を失ってしまう。一方、ゴジラ襲来から5年後の現在、幼い子供たちがゴジラ復活を予言するような夢を見続けている事が判明する。超能力者である三枝未希も三原山の火口の中で息づいているゴジラの存在を確認。ゴジラ対策のために設置された国土庁G対策センターの権藤も近づく危険を感じていた。対ゴジラの手段として抗核バクテリア(ANEB)を研究していた桐島は、日本に戻っていた白神博士に協力を要請する。だが博士はANEBの研究の他にも、生命力の強いG細胞を使って娘の英理加の遺伝子をバラと融合させていた。そしてG細胞の経済価値を狙って暗躍する“バイオ・メジャー”によって三原山が爆破されてしまう。火口からは5年の沈黙を破ってゴジラが姿を見せた。一方、博士が作り上げた新生命体は芦ノ湖で巨大なバラの怪物–ビオランテ–となって出現。自衛隊の対ゴジラ兵器・スーパーX2の攻撃すら退けたゴジラはビオランテと対峙する。同じ細胞を持った二匹の怪獣による戦いはゴジラの圧倒的優位に終わったが、燃え盛るビオランテは次なる進化の段階に入っていたのだ。海路を通り、大阪に上陸したゴジラに権藤は捨て身の覚悟でANEBを使用するが、ゴジラの体温があまりにも低いためANEBがうまく作用していない。若狭原発を目指すゴジラに対し、人工的に雷雨を起こすサンダー・コントロール・システムが使用された。これで瞬時に体温を上げさせ、ANEBを活性化させようというのだ。作戦はうまく行くかに見えたがゴジラの猛威はやはり想像を絶していた。その時、空から光り輝く胞子が降り注いだかと思うと、地中より最終進化を遂げたビオランテが出現。ゴジラとその分身による、大地を揺るがす大激闘が始まった!

【感想(ネタバレするよ!)】

☆2.1/5.0

wikiさんも映画.comさんもあらすじが詳しすぎてちびぞうがネタバレしなくてもってくらい細かく書かれてますね!!!だから特に私が書く必要もないかな!!

ちなみに続編という事なので、新宿が襲撃された!!ってとこから始まります。

続編の『ゴジラ』は観てなかったんですが、そんなに困るほどでもなかったかなー。

登場怪獣紹介

まずはメインのゴジラ

体長は80メートル、体重は5万トン!

そして今作のゴジラの敵となるビオランテ

名前の由来は北欧神話に登場する植物の精霊だとか。

白神博士が亡き娘(沢口靖子)のDNAとゴジラ細胞をバラの花に植え付けて作り出した怪獣。

体長は85メートル、体重は6万~10万トン。足が生えて動き出すまでは巨大なバラをたたえた見た目がなかなか神秘的で好きです。動き出すと怪獣感増えるけど!

感想まとめ

そーーーーーんなには面白くなかったです。残念。

ちょいちょい出てくる外国人のキャラクターがなんとも言えない雰囲気をかもしだしているというか・・・ちょっと特徴的ですね。

「沢口靖子を観たいと思って来た!」って話してたお客さんがいたんですけど、沢口靖子はビオランテとなるために最初の方で死んでしまいあとは最後のシーンでしか出てこないので残念だっただろうな・・・と思いました(笑)

何が起きてもあんまり驚いたりしないし、自分の責任なのにそんな雰囲気をまるで出さない白神博士のキャラクターに疑問いっぱいでした。

そもそもビオランテとの対決もけっこう焦らされていてなかなか始まらないし・・・

最後もなぜかビオランテが昇天?夜の闇にふんわりと消えていく感じで去っていくし(多分沢口靖子の心が残っていたからだと思うんですが)、ゴジラも戦い終わって海に消えていく・・・って感じでモヤモヤ。

やっぱり時代が古いせいか、ゴジラが破壊するシーンも物足りないんですよね。街の中を破壊するシーンは模型の中を歩くしかなくなるんで必然的に海の中を歩くしかなく、そのせいで海の中を徘徊するシーンが無駄に長くなってる気がします(海の中なら比較対象がなく、あまり大きさが気にならない)

観ていて特に辛いなーと思ったのは音楽・・・。

ドラクエシリーズの楽曲で有名なすぎやまこういち御大が担当しているのですが・・・残念ながらそんなに良いとは思えず。同じ曲の繰り返しが非常に多くて、耳にしつこく感じてしまったんですよね。

105分というそこまで長い作品ではないんですけども、だいぶ中だるみしているというか退屈に感じる時間が長かったように思います。

 

 

この次の週には『ゴジラVSデストロイア』を観ているので、次回記事はそちらの感想を掻書きます!!!!!

ちびぞうでした!!!

 

 


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画像参照元:IMDB

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あ行

アメリカ原住民の不遇と苦しむ父親たち。映画『ウィンド・リバー』感想&ネタバレ

なぜ、この土地〈ウィンド・リバー〉では少女ばかりが殺されるのか―――

こちらもちびぞうの働く映画館にやってきた作品!

アベンジャーズシリーズで「ホークアイ」を演じているジェレミー・レナ―、そして「スカーレット・ウィッチ」を演じているエリザベス・オルセンの二人の共演作!!!二人はアベンジャーズシリーズの配役でも絆が見え、きっと俳優さん自体も仲良しなんだろうなーと予想されます!!

ジェレミー・レナ―はオファー当時忙しく、一度『ワンダー・ウーマン』でスティーブ・トレバーを演じていたクリス・パインにも話が行ったらしいです。しかしワンダー・ウーマンで忙しかったクリスもオファーを受けられず、結局レナ―さんがやることになったそう。

こういう話を聞くと「この俳優さんだったらどうなったかな?」と想像してしまいますけども、ちびぞう的にはこの配役でバッチリだったかなーと!

パンフはこんな感じです。

真っ白い雪の中に飛び散る血痕と足跡。それを見つめる男性の後ろ姿。もーこの表紙だけでも想像が掻き立てられますね!!!大きさはB5よりも少し縦長かな?26Pで税抜き667円!
ネイティブアメリカンについての豆知識がまとめられてるページが映画の理解を深めます!!

【映画情報】

【原題】Wind River
【制作国】アメリカ
【監督/脚本】テイラー・シェリダン
【製作】ベイジル・イヴァニク
【製作総指揮】エリカ・リー
【撮影監督】ベン・リチャードソン
【編集】ゲイリー・D・ローチ
【プロダクション・デザイン】ニール・スピサック
【衣装デザイン】カリ・パーキンス
【音楽】ウォーレン・エリス、ニック・ケイヴ
【出演([]内は役名)】

  • ジェレミー・レナ―[コリー・ランバート]
  • エリザベス・オルセン[ジェーン・バナー]
  • ジョン・バーンサル[マット(掘削所警備員)]
  • ギル・バーミンガム[マーティン(ナタリーの父親)]
  • ジュリア・ジョーンズ[ウィルマ(コリーの元妻)]
  • ジェームズ・ジョーダン[ピート(掘削所警備員)]
  • ケルシー・アスビル[ナタリー(殺された少女)]
  • グレアム・グリーン[ベン(部族警察長)]

【公開日(日本)】2018年7月27日
【上映時間】107分
【配給】KADOKAWA
【映倫区分】G
【IMDB】7.7/10.0  (およそ151,150人の評価)

【あらすじ】

ネイティブアメリカンが追いやられたワイオミング州の雪深い土地、ウィンド・リバーで、女性の遺体が発見された。FBIの新人捜査官ジェーン・バナーが現地に派遣されるが、不安定な気候や慣れない雪山に捜査は難航。遺体の第一発見者である地元のベテランハンター、コリー・ランバートに協力を求め、共に事件の真相を追うが……。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!!)】

☆3.6/5.0

この映画は、実際に起きているネイティブアメリカンの女性たちの境遇をサスペンス仕立てに見せた社会派ドラマです!!!!

コリー役のジェレミー・レナ―の演技の渋いこと渋いこと!!

社会派サスペンスでもありながら、父親と娘の話でもあります。とっても深い味のある良い映画です。

おおまかなストーリー

雪山で死体を発見したのは、野生生物局で働く白人ハンターのコリー。その死体が、自分の娘の親友の女の子であったことから彼は胸を痛めます。

この雪山で見つかった死体は性的暴行を加えられており、どこかから裸足で5キロ以上逃げてきて肺が凍り破裂して死亡してしまったということが明らかに。

FBIの新人女性捜査官ジェーンは現地の人にも舐められまくり。

死因が肺出血だったことで他殺にはできないと検視官に言われますが、それに納得いかないジェーン!!!動物の足跡を見分け、追跡するプロであるコリーに助手になるよう頼み、二人で犯人捜しをはじめます・・・。

コリーはかつて自分の娘を亡くしインディアンの奥さんと別れています。そして今回の被害者の女の子は自分の娘とも友達、両親ともお友達、更に娘が見つかった状態も酷似している(しかしコリーの娘の事件は未解決のまま)。過去の辛い気持ちが蘇って苦しむコリー。

犯人への想いというものが、自分の娘に対するものと重なっていきます。

現場の近くでもう一つ、今度は白人男性の遺体が見つかります。彼は近くの掘削所の警備員をしており殺された女の子の恋人でした。そこから、他の警備員たちに聞き込みを始めるジェーン捜査官。どうやら警備員たちが怪しい!

事の真相は、彼女と警備員の恋人が彼らの住まいでイチャついているところに別の警備員たちが帰ってきて、揉め始める。レイプしようとする警備員たちから彼女を守ろうとするも、撲殺されてしまう。暴行を受けた彼女は殴られる恋人を後ろ目に白銀の山の中を逃げ出します。

そしておよそ7キロほど離れた山の中で肺が破裂し、死亡。というものでした。

捜査官や保安官と警備員たちとの銃撃戦から逃れた主犯の男を見事狙撃し、雪山の山頂付近へ運んだコリー。

「彼女はとても強かった。裸足で雪山を七キロも走ったんだ。お前はどれくらいできる」

と問いかけ、わざと男を裸足で逃がします。しかし男はすぐに倒れ込んでしまう。コリーが頭を撃って殺す。

犯人を捜すために共に過ごしていたジェーンとコリーの間には親子にも近い絆が芽生えていました・・・って感じで映画は終わります。

哀しい映画だけどイイ台詞がある

コリーが、娘を亡くしたインディアンの友人に向けて語る言葉が深イイんです。

「時間が癒してくれると言うが、実際は何も解決してくれない。傷は消えない、しかし痛みに慣れることは出来る。その痛みを忘れるな、苦しみ続けろ。娘との思い出に生きたいならば、決して忘れてはならない」

ちょっとかいつまんでますが、こんなようなセリフでした。

娘を亡くした時にコリー自身が医者?か誰かに言ってもらった言葉のようで、時間が傷を癒やすのを待つのではなく、その痛みこそ娘と共に生きているという証だから抱えて生きろっていう言葉でした。確かにそう考えた方が、痛みを受け入れやすくなるかもしれないなって目から鱗でしたし、とても感動しました。

 

そして、コリーが何度も口にする「彼女は強い人だった」という言葉も印象的。彼女が人間的にいかに強く美しい魂を持っていたのかという表現でもありますし、こんな理不尽な仕打ちを受けるべきではない、という悔しさも伝わって来ますね。

まとめ

原住民が白人からどういう目で見られ、どういう扱いを受けているのかという痛ましい真実を静かに、重厚に描かれていて、深く胸に突き刺さります。

更に娘を亡くした父親の苦しみと愛にも触れることができます。

映画を観終わってちびぞうは仲間たちに「流石ホークアイさん百発百中!!!」としか感想を言わなかったんですけど(笑)本当はもっと色々語りたくなる映画です(笑)

ジェーン役のエリザベス・オルセンは強くて美しく、スカーレット・ウィッチの時より大人っぽい魅力がありました。ほとんど見た目は変わらないのに、同じキャラクターに見えないというのはさすが役者さんですね!(ジェレミー・レナ―は若干”ホークアイさん休暇で事件に巻き込まれる”感あったけど(笑))

 

雪山の映像は恐ろしく冷たくて綺麗ですし、ぜひ機会があれば劇場で観ていただきたい一本です!

 

 


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