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情熱と悪夢が交じり合うイタリア映画『結婚演出家』ネタバレ&感想

映画監督フランコ・エリカを次々と襲う不可解な出来事―――

地元、柳ケ瀬の映画館シネックスにて『Viva!イタリア vol.4』のうちの1作が公開されていましたので観てきました!

ちなみにVol.4の他作品は『あのバスをとめろ』『いつだってやめられる7人の危ない教授たち』でした。どっちも面白そうーーー!!

監督は『愛の勝利を ムッソリーニを愛した女』『母の微笑』などのマルコ・ベロッキオ。パンドラさんによる公式サイトはこちら

パンフはなく、代わりに関係者に配られる非売品のプレスシートが100円?で売っていました。

映画評論家でもあり映画監督でもある田中千世子さんが寄稿していましたー。

【映画情報】

【原題】 Il regista di matrimoni
【制作国】イタリア、フランス
【監督/脚本】マルコ・ベロッキオ
【制作】マルコ・ベロッキオ、マッシモ・ビリア
【撮影】パスクァーレ・マリ
【美術】マルコ・デンティチ
【衣装】セルジョ・バッロ
【編集】フランチェスカ・カルベリ
【音楽】リカルド・ジャーニ
【出演([]内は役名)】

  • セルジオ・カステリット[フランコ・エリカ]
  • ドナテッラ・フィノッキアーロ[ボーナ・グラヴィーナ]
  • サミー・フレイ[フェルディナンド・グラヴィーナ]
  • マウリツィオ・ドナドーニ

【公開日(日本)】2018年6月23日
【上映時間】100分
【配給】パンドラ
【制作年】2006年
【IMDB】6.3/10.0  (およそ630人の評価)

【あらすじ】

。貴族出身の小説家マンゾーニの原作「いいなづけ」の映画化準備を進めていたベテラン映画監督のフランコは、ある時、ミステリアスな女性と出会う。それからしばらくして、シチリアで新婚カップルを撮影中の演出家エンツォの家に招かれたフランコは、そこで奇妙な貴族から、自分の娘の結婚式の撮影をしてほしいと依頼される。その娘は望まぬ結婚を迫られており……。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!)】

☆2.4/5.0

まるで悪夢のような作品でした・・・。

悪夢だと思うほどつまらないって意味ではなくて、本当に悪夢を見ているような感覚になる作品というか。

ストーリーはそこまで難しい感じではないです。「いいなづけ」という作品の熱烈なファンだったミステリアスな美女が、その作品が映画化されると知り監督である主人公を訪ねてくるオープニングから始まります。しかし彼女は男たちに追われている様子で、監督には会えないまま去ってしまう。
そして場所は変わりシチリア。ひょんなことから監督がある貴族から「娘の結婚式を撮影して欲しい」と頼まれますが、その娘というのが冒頭で登場した美女!
その美女は父親に無理やり政略結婚をさせられそうになっていて全く結婚に乗り気ではなかった。そんな時に出会った監督と美女は惹かれ合う。しかし迫る結婚式!

二人は何度かの逢瀬を経て愛を確かめ合い、最後には二人で逃げ出す・・・。というもの。

しかしこの映画、悪夢的な演出が多くて「どこまで現実の出来事なのか?」少し分かりづらくなっていると思います。そこがけっこうモヤモヤしてしまうところなんだよねぇ。

印象的なシーンが多い

オープニングから古い映画のワンシーンのようなものが挟み込まれるし、時々画面がモノクロ?調になったりします。それに意図があるのかどうなのか、ちびぞうは凡人なので全く分かりません。ヨーロッパ映画的と言ってしまえばそうなのかも。

突然死んだと思っていた知り合いの映画監督が登場したり、その人が花火をバックに飛び降り自殺したり、美女を追いかけて不法侵入して飼い犬に話しかけたり、街を歩いていたら布に下半身を入れてピョンピョン飛んでる男たちに襲われたりと意味の分からない場面も多いです(笑)

でもそれが不思議と印象的。イタリアの伝統的な結婚式での歌も、厳かで幸せな雰囲気もあるんですけどちょっと怖く感じられたり。そういった不可思議でちょっと不快感のあるシーンが前述した悪夢的な演出になっているのかもしれません。

ちびぞうの好きなシーン

主人公がシチリアの浜辺を歩いていると、出会った結婚ビデオの撮影現場。そこで監督をしていた男に、主人公が有名監督だという事がバレ「貴方ならどんな演出をします?」と聞かれて答えるシーンが好き。
短いショートフィルムなんですが、いきなり浜辺で新郎が新婦のドレスを脱がしてまぐわり始める!そして二人が去ったあとで、脱ぎ捨てられたドレスを見て新婦の母親が「新婦は海に身投げした!」と誤解して泣き崩れる。母親を慰めて撮影隊は去っていく・・・という感じの内容。

けっこう奇抜な発想の作品で、良いなーと思いましたね。

それからもう一つ、新聞記事で死亡したと報じられていた主人公とは別の監督が実は生きていた!というのが発覚してからのシーンが面白い。
その監督は実は自分で死んだという嘘情報を流して、賞レースを勝とうとしていたんです。

「死んだ監督の作品だから」という理由で票が集まり、実際に受賞してしまう。狙い通りになったはずなのに、その監督は逆に絶望してしまう。生きているままで評価されたいですよね、そりゃね。という気持ちがすごく切なくて、彼の熱弁を聞いていたら目頭が熱くなってしまいました。

まとめ

イタリア映画だなぁ。って感じしますね。そんなに驚くほど面白い!って感じではないけども、おそろしくつまらない!とも思わないし難しい。

人に勧めるか?と聞かれたら、多分勧めません(笑)

それでもイタリア映画が好きな人は一度観てみるといいかも。シチリアという場所は、本当に美しいですしね。

 

 


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画像引用元:映画.com

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今更褒めても誰も驚かないけど映画『カメラを止めるな!』ネタバレ&感想書く

けんちゃん!私よ、私!目を覚まして!

実はこの映画、ツイッターの方でヒナタカ(@HinatakaJeF )さんがかなり早い段階でべた褒めツイートをしているのをお見掛けし「へー、ゾンビ映画で邦画で低予算で、POVで面白い映画があるのか~」って気になっていたんですよね。

その後、名古屋のミニシアターで立ち見御礼が続出!という話を聞いて「何事!?」となり、でも名古屋まで出ていくのはなぁ・・・と渋っていたらなんと8月からTOHOさんが全国的に上映決定!!岐阜にも来るじゃんやったね!!!ということで流れに乗るように鑑賞してきました(笑)

本当は8/7に観に行ったんですけど、感想書くのが遅れまくってしまった・・・。

たった2館からの上映から始まり口コミで全国に広がっていったという異常なまでの盛り上がり方(こんな風に流行ったホラー映画?は私の拙い知識ではSAW以来)に驚き、しかも本当に誰の感想を聞いても「面白い!!」しか言わないので自分の中でハードルが完全に上がり切ってしまい、これだけ期待しまくっていたら楽しめないかもしれない・・・結構ちびぞうはあまのじゃくな性格なのでそういう自分に不安にもなっていました・・・。

パンフはこんな感じ!!

B5よりも少し小さめの縦長長方形。完全ネタバレ仕様、の文字が優しい。裏面はこんな感じで

劇中にも登場した脚本と同じデザイン!!これは嬉しい!興奮する!!撮影前の決定稿という脚本が丸々載っていて、最近のパンフだと『バーフバリ 完全版』と同じく愛を感じましたね・・・!!

38Pで税込み800円は若干高め?とも思いますけど内容がもう充実しまくりで読んでて楽しすぎるので全く高いとは感じません!!!

関係ないけどバーフバリ完全版の記事貼っておきますね(笑)

インド映画の神再び!『バーフバリ2 王の凱旋 完全版』感想と通常版の違い

【映画情報】

【制作国】日本
【監督/脚本/編集】上田慎一郎
【原案】劇団PEACE「GHOST IN THE BOX!」
【撮影】曽根剛
【録音】古茂田耕吉
【特殊造形/特殊メイク】下畑和秀
【ヘアメイク】平林純子
【助監督】中泉裕矢
【制作】吉田幸之助
【音楽】永井カイル
【プロデューサー】市橋浩治
【主題歌/メインテーマ作曲】鈴木伸宏、伊藤翔磨 -Keep Rolling-
【主題歌/歌】山本真由美
【出演([]内は役名)】

  • 濱津隆之[日暮隆之]
  • 真魚[日暮真央]
  • しゅはまはるみ[日暮晴美]
  • 長屋和彰[神谷和明]
  • 細井学[細田学]
  • 市原洋[山ノ内洋]
  • 山崎俊太郎[山越俊助]
  • 大澤真一郎[古沢真一郎]
  • 竹原芳子[笹原芳子]
  • 吉田美紀[吉野美紀]
  • 合田純奈[栗原綾奈]
  • 浅森咲希奈[松浦早希]
  • 秋山ゆずき[松本逢花]
  • 山口友和[谷口智和]
  • 藤村拓矢[藤丸拓哉]
  • イワゴウサトシ[黒岡大吾]
  • 高橋恭子[相田舞]
  • 生見司織[温水栞]

【公開日(日本)】2018年6月23日(2017年11日4日)
【上映時間】96分
【配給】アスミックエース、ENBUゼミナール
【映倫区分】G
【IMDB】7.8/10.0  (およそ520人の評価)

【あらすじ】

とある自主映画の撮影隊が山奥の廃墟でゾンビ映画の撮影をしていたが、そこへ本物のゾンビが襲来。ディレクターの日暮は大喜びで撮影を続けるが、撮影隊の面々は次々とゾンビ化していき……。【引用元:映画.com

【感想(全力でネタバレ)】

☆4.2/5.0

もう本当に面白かったです!!!!ありがとう監督!!!!

 

こーーーーれは人に薦めたくなりますよ!!!口コミで広がるわけですよ!!!しかもネタバレは一切したくないから「とにかく観てよ!!」って言うしかないんですよ!歯がゆい!とにかく観て!!!!(笑)

 

ちびぞうは観終わったあと最初に思いました。
「立ち上がって全力で拍手したい・・・」と。なぜ日本人はそれをしないんだろう!めちゃしたかったのに!!映画館で映画を観た後素晴らしかったら拍手できる空気を今後作っていきたいと思いますよ私は!

とりあえず、そろそろもう映画が趣味な人でカメとめ!観てない人は少なくなってきてると思うので思い切りネタバレで行きたいと思います。

ハードルが上がりすぎても大丈夫な理由

これだけ周りに面白いよ面白いよと言われてニュースでも取り上げられて一種のブームを巻き起こしている本作。相当ハードルが上がってしまうんですよね。

でも大丈夫!!!

序盤のゾンビ映画パートのクオリティがだーーーーーいぶ低いんです。

ちびぞうは、ゾンビ映画を撮影していたクルーが実際にゾンビに襲われて一人ずつゾンビになっていくというありがち過ぎる設定、下手な演技と下手で不自然な間、作り物と一発でわかるゾンビや死体たち・・・これらを観て

「え・・・やっぱハードル上げ過ぎた・・・この調子で最後まで行ったらどうしよう・・・」

と不安になりました、そう!ここで上がり切ったハードルが一度下がるんです!!!

作品の中でハードルが一旦下がるから、本編開始ともいえるゾンビパート終了後からフラットに楽しめる、そういう作りになっているんですよね。そこも上手いなぁと思いました。

なんだかんだゾンビパートもそこそこ面白い

これで終わったらどうしよう、と思いつつも前半のゾンビパート。なかなか面白いと感じました。

途中で全てがワンカットで撮影されている?と気付いたので、「まさかそこが評価されているの?」とも不安に思ったんですが、30分ほどのゾンビパートがワンカットなのは地味にすごいし、しかも最後のオチ(ヒロインが覚醒してゾンビを倒しまくり目を真っ赤に染めて虚ろな目でカメラを見上げる。彼女が立つ地面には旧日本軍が実験で使ったと思わしき五芒星が血文字で描かれていて「ONE CUT OF THE DEAD」の文字が浮かび上がる)も好きでした・・・。あの時のヒロインの表情が本当に良くて、あそこでもしこの映画が終わっていてもちびぞうは「結構好き!」と言ったかもしれません。(彼女の演技が鬼気迫っていたのはワンカットで失敗なく終わらせられないという状況と本気の疲れが乗っていたせいなのは後から分かるんですが(笑))

ちびぞうのお気に入りのゾンビ映画の一つに『コリン ラブオブザデッド』があるんですがこれも確か日本円にすると5,000円ほどしかかけていない低予算のゾンビ映画。内容は全く似てないんですけど、近いものを感じました。
上手く言葉では表せられないんですけど、なんとなく、ただ「前半パートのネタとしてゾンビ映画にしよう」っていう感じではなく、ゾンビ映画も好きな監督の愛が感じられて好感が持てるんですよねーーー。(監督がゾンビ映画好きかどうかは知りませんが)

序盤だけでも監督のセンスの良さは、分かると思います。

スポーツしてる人を応援する感覚に近い

と、ちびぞうは思いました。

後半から今作の本筋(前半のゾンビパートを作る事になった監督とその家族の物語)がスタートします。

ワンカットで、しかも生放送で、一発で成功させなければならない。

誰もやりたがらない依頼を、娘との隙間を埋めたい!という気持ちから受けてみる主人公。しかし企画をスタートさせるも俳優陣はクソばっかりだし、自分が監督として、そして色々と問題があって女優をやめた奥さんも出演する羽目になるしでもう大変!!

映画の完成までを製作陣のハラハラドキドキを一緒に体感しながらその舞台裏を観る、という終盤の流れに、次第に気持ちは「頑張れ!!そこだ!いけぇーーー!!」みたいな。スポーツ観戦に近い感覚になるのではないかと。

よーーーやく完成させた組体操、本番の15秒間しか成功しなかったらしいですね。

あれは拍手したくなる!!!

序盤の伏線も綺麗に回収

序盤に観ていて違和感を感じた間だったり台詞、不自然な展開には全て意味があって、後半のパートで全てを回収しているんですよね。

だから、2度目観たくなる!というのもすごく分かる。

ちびぞうは2回目は観に行ってませんが、2回目を観ると「ここは実は裏でこんなドタバタがあったんだなぁ」と発見できて1周目とはまた違った楽しみ方が出来るのではないかなと思います。

リピーターが増えるのも納得。色んな劇場で「蘇り公演」と称して二回目以降の鑑賞にキャンペーンを行っていたりと、二回目の人が多いからこそのキャンペーンが行われていたのも興味深かったですね!

ゾンビ映画でもあり、ドキュメンタリーでもあり、家族映画でもある

ただ単にこの映画はカラクリが面白いだけではなく、それぞれのジャンルの良さを引き出していると思うんですよね。

前述したようにゾンビ映画としても愛があるのが分かるし、前半と後半でドキュメンタリータッチにもなっていて「映画制作とはなんぞや」的な問いかけにもなっている。

お金がなくたって、派手なCGやVFXがなくたって、脚本と構成が面白くて、出演者のやる気やセンスと根気があればこんなに面白いものが作れるんだ!

そんな風に感じました。

今の邦画業界で、これを観て悔しく思った作り手の人はきっと多いと思いますし、製作側の苦労なんかも描かれていて背中を押される、やる気を引き出される、そんな人も少なくないはず。

そして最後は、家族映画としての一面。
主人公と思春期を迎えた娘との微妙な距離感が縮まっていく様子が上手に描かれていて、序盤の嫌われっぷりは本当に切ないし酒を飲みながら娘の小さい頃の写真を見て涙する主人公の姿にはもらい泣きしてしまいます。そこから、映画制作という共通のライフワークを通じて「ダメな父親」から「尊敬される父親」へと主人公自体が成長するし、それを娘も認めていくという。ありがちだけど感動も出来て、微笑ましい家族の物語が上手に描かれていたと思います。

濱津隆之さんめちゃ好き

監督役をしていたこの役者さんの演技が好きすぎて・・・。可愛い。小動物的な可愛さがあります・・・今後追いかけていきたいと思います。

めちゃ好き。

まとめ

ぶっちゃけ褒めることしかしてないけど大丈夫????って感じだけどもう、いいの。これは。本当に面白いから。仕方ない。

最近は、盗作疑惑なんかも出て来ていましたが、ちびぞうはその真相がどうあれ「映画自体の面白さ」に変化はないと思っています。

原案の人と仲直り、出来るといいなぁ・・・。

ちびぞう的に、あのニュースのせいでワイドショーなどが映画の核心に迫るネタバレをしていたことが最高に嫌でした。

本当に野暮だと思うよ・・・。

 

 


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画像引用元:映画.com

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天候を制御する衛星が暴走!映画『ジオ・ストーム』ネタバレ&感想

ある日、天気が支配された。

こちらも、映画館で観ようかなーと思ってて逃した系のやつですね。

友達がDVDで観て「ひどすぎて途中で寝てしまった」と言ってたのでちびぞうの中でのハードルは下がりまくり(笑)DVDスルーでも良いかぁ・・・とすら思っていたんですがここで「酷いと言われると逆に観たくなる病」を発症。レンタルにて鑑賞しました☆

ちなみに主演はジェラルド・バトラー。彼の映画は『300 スリーハンドレッド』『オペラ座の怪人』が大好きです!!

それと助演でアンディ・ガルシアが出ています・・・『オーシャンズ』シリーズで有名ですね。最近彼をちょくちょく映画で見かけるようになったので本当に嬉しい!

公式サイトはこちら

【映画情報】

【原題】 Geostorm
【制作国】アメリカ
【監督】ディーン・デブリン
【脚本】ディーン・デブリン、ポール・ギヨー
【製作】デビッド・エリソン、ディーン・デブリン、ダナ・ゴールドバーグ
【製作総指揮】ハーバート・W・ゲインズ、マーク・ロスキン、ドン・グレンジャー
【撮影】ロバート・シェイファー
【美術】カーク・M・ペトルッセリ
【衣装】スーザン・マシスン
【編集】ロン・ローゼン、クリス・レベンゾン、ジョン・ルフーア
【音楽】ローン・バルフェ
【出演([]内は役名)】

  • ジェラルド・バトラー[ジェイク・ローソン]
  • ジム・スタージェス[マックス・ローソン]
  • アビー・コーニッシュ[サラ・ウィルソン]
  • アレクサンドラ・マリア・ララ
  • ダニエル・ウー
  • エウヘニオ・デルベス
  • エド・ハリス[レナード・デッコム]
  • アンディ・ガルシア[アンドリュー・パルマ大統領]

【公開日(日本)】2018年1月19日
【上映時間】109分
【配給】
【映倫区分】G
【IMDB】5.3/10.0  (およそ67,700人の評価)

【あらすじ】

世界各国の最新テクノロジーを集結し、天候を完璧に制御することを可能にした気候コントロール衛星の運営開始から3年。突如として衛星が暴走を始め、世界中で異常気象を発生させる。衛星の生みの親でもある科学者のジェイクは、衛星の暴走原因を突き止めるため宇宙へ向かうが……。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレあり)】

☆1.5/5.0

これ吹き替えで観たんですけど失敗だった・・・!それも面白く無さを際立ててしまった・・・!主演の上川隆也もヒロイン役のブルゾンちえみも合わなさ過ぎて・・・(観てる時にはブルゾンちえみだって気付かなかった、好きなのに)つらい・・・

せめて字幕で観ることをオススメします・・・。

 

この映画を一言で言えば「出来の悪いアルマゲドン」!!!!て感じでしたね・・・

残念だったところ

一番活かして欲しかった気候コントロール惑星に関するエピソードがうっすいうっすい!

悪用したら「砂漠の村が一瞬で凍ってしまう」とか「東京に特大のヒョウが降りまくる」とか「中国で気温が一気に57度になったり28度になったりする」とか、そういう場面はあるんですけども「なぜそんなことが出来るのか?」の説明がふわっとしているのであまりにもリアリティがない・・・

せっかくの面白い素材(ネタ)があるのに上手く料理しきれてない感じがすごかったです。
こんなパニックムービーにリアリティもくそもないじゃんと言わずにですね、この気候を操れるようになった人類が行きついたところの弊害だったりだとかもっと描いて欲しかったし、「単に悪者がシステムを暴走させて地球を壊滅させようとする」みたいなありがちな事にはしてほしくなかったんですよ・・・。

ラストも、システムを自爆させるしかなくて主人公が宇宙で犠牲になる、みたいなどっかで見たような(というかアルマゲドン)最後だし!!

悪役が大統領近辺なのも安易・・・。

他にも色々とツッコミたいところ(SPの彼女は簡単に手伝いすぎじゃない?とか)はありますが、まぁ一言で言えば退屈だった・・・。ということが最大の難点でしたね。

唯一好きだったところ

システム開発者である主人公が、気候コントロール惑星「ダッチ・ボーイ」の内部も敵に見張られているという事を知りその事実をシステム責任者である弟に伝えようとするシーン。

他の人からは、確執のある兄弟が過去の家族の話(父親と釣りに行ったエピソード)をすることで距離を縮めようとする・・・みたいな会話に見えるんですけど、実際は二人は釣りになんて行った事がない。

なぜ兄はそんな話をしたのか?というところから弟が「この会話に暗号が隠されている!」と気付いて兄の発言を分析すると・・・「政府のスパイの妨害工作だ、誰も信じるな」みたいな言葉が浮き上がってくるという謎解き!

ここは唯一楽しかったですね!

まとめ

面白かったとはあまり言えない本作・・・。もしかしたらこういうのは劇場で観た方が楽しめるのかな。どうなんだろう。迫力ある映像に若干騙されるところはあるかもしれませんね(笑)

砂漠が凍ってたりとか、海岸の海水客が次々凍ったりとか、パニック映画の見た目的に面白いと思えるところはあるかもしれないです・・・。

でもこれをDVDで観るくらいならちびぞうは『デイ・アフター・トゥモロー』を観て!!!って言いますけどね!!!

 

 


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画像引用元:映画.com

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奇想天外な奪還作戦!映画『ネイビー・シールズ ナチスの金塊を奪還せよ!』ネタバレ&感想

「湖の下に何がある?」
「金塊だよ。ナチの金塊だ」

映画館で観ようかなーと思っていたんですが、観れないまま気付いたら終わってた系のやつですね。レンタルが出ていたので借りて観てみました!

想像としては、この金塊の奪還作戦が痛快でとんちが効いてて(?)ドタバタコメディっぽい雰囲気もあるエンタメ大作かなーというイメージ。実際はどうなのでしょうか!!

主演陣にはあまり見知ったお顔の俳優さんはいなかったのですが、助演的なところに『セッション』のJ.K.シモンズが出ています!これは嬉しい!!

アスミックエースさんの公式サイトはこちら

【映画情報】

【原題】Renegades
【制作国】フランス・ドイツ合作
【監督】スティーブン・クォーレ
【脚本】リチャード・ウェンク、リュック・ベッソン
【原案】リュック・ベッソン
【製作】リュック・ベッソン、ラファエル・ベノリエル
【撮影】ブライアン・ピアソン
【美術】ユーグ・ティサンディエ
【衣装】エスター・バルツ
【編集】フロラン・バッソー
【音楽】エリック・セラ
【出演([]内は役名)】

  • サリバン・ステイプルトン[マット・バーンズ]
  • チャーリー・ビューリー[スタントン・ベイカー]
  • シルビア・フークス[ララ・シミッチ]
  • ジョシュア・ヘンリー[ベン・モラン]
  • ディアミッド・マルタ[カート・ダッフィー]
  • ディミトリー・レオニダス[ジャクソン・ポーター]
  • ユエン・ブレムナー[ジム・レイニー]
  • J・K・シモンズ[ジェイコブ・レヴィン少将]
  • クレーメンス・シック[ペトロヴィッチ]

【公開日(日本)】2018年1月12日
【上映時間】105分
【配給】アスミック・エース
【映倫区分】G
【IMDB】5.4/10.0  (およそ5,400人の評価)

【あらすじ】

1995年、紛争末期のサラエボで大胆な戦略を展開するマット率いる5人のネイビーシールズのもとに、ある日、湖に重さ27トン、総額は3億ドルに及ぶナチスの金塊が眠っているとの情報が入ってくる。この金塊があれば、戦争に苦しむ避難民を救うことができると、メンバーの1人が恋に落ちたウェイトレスから懇願された5人は、金塊を奪取するため作戦を計画。敵陣の真っただ中に位置する水深45メートルの湖から、8時間という限られた時間で金塊を運び出すミッションがスタートする。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!)】

☆2.7/5.0

この映画はですね・・・

J.K.シモンズが全てを持っていく映画になっております。

というのも彼は「ちょっと行動が派手でルールに反しちゃうところもある主人公チーム」の上司役を演じているんですが・・・これがもう・・・にくい!鬼上司に見せかけて、実は非常にチームの事を理解しており、怒るところは怒る!でもさりげなく褒めるし褒美を出す!という飴と鞭が非常に上手なおひと・・・。

原題の意味は?

この映画の原題は「Renegades」となっていて「裏切り者」とか「背教者」といった意味があるようです。深い宗教的な意味合いも含まれているかもしれませんが、宗教観の薄いちびぞうにはパッときませんね~。「アウトロー」「はぐれ者」というような意味合いの方が近い気がしていて、ちょっと道に外れたようなことはするけども、彼らなりの正義がある。そんな人たちを表す原題なんじゃないかなーと思っています。

オープニングでも、サラエボで敵の将軍を人質に取る作戦をしているんですが途中で見つかって追い詰められてしまい逃げることに。その時に取った彼らの行動が、戦車で街中を破壊しながら失踪、橋から川に突っ込んで水中から逃走・・・というとても大胆で派手な作戦!上からの指示ではなく、彼らの独断でこういうことをしちゃうチームなんですよね。

だから、彼らのこういう型にはまらないというか「おいおいそれはやりすぎじゃ?」って思えちゃうような作戦だったりの破天荒さを表してるタイトルだと思ったんです。

ちょっと分かりにくい

紛争地帯の事とかまったく分かっていないちびぞうなので、主人公たちネイビーシールズの他にもNATO軍だったりセルビアの兵士だったりと勢力が色々出てくるのがちょっと分かりにくい・・・。力関係というか、どこが対戦していてどこが共闘関係なのかとか、この場面のこの兵士はどこの所属の人?とかですね。

ぶっちゃけそこまで細かく把握していなくても話の大筋はとてもシンプルなものなので普通に楽しめましたが、こういう世界情勢的なものとか、それぞれの国の歴史とか、軍の仕組みなんかにも軽く知識があるとより楽しめるのかもしれませんね。

(そういう知識に詳しすぎると逆にリアリティのない部分に気が散って楽しめない部分も出て来てしまうのかもしれませんが(笑))

話のオチとまとめ

大昔にドイツがフランスから奪った金塊が、爆破によって湖の底に沈んだ町に眠ったままになっているという情報を地元のバー店員をしている恋人に聞いたネイビーシールズのメンバー。

彼女はその金塊を回収してその半分を祖国の復興に使いたい、だから手伝って欲しいと頼まれて軍には秘密にしたまま金塊奪還作戦を敢行するチーム。

湖の中に入れた大きな布に空気を入れ、気球のような形にして水面まで運ぶという作戦が実行されます。が、その国の人達にも金の存在がバレて狙われる。結局は軍にも作戦がバレて助けて来てもらう形で終わる。

金塊はアメリカ軍が回収、フランスに返すよって話になるんですが・・・ここで、J.K.シモンズが実際は3億200万ドルくらいの価値がある金塊を1億5000万と説明(笑)しかも、その作戦は最初から海軍が把握していましたと軍の手柄にしちゃうんです(笑)
そして最後にちゃんと減らした分のお金をみんなに配るんですが、その金額がどう見ても少ない(30万円くらい)。まさかシモンズさんネコババしたの?と思ったら(地元の復興にお金を使いたいと言っていた)彼女だけが沢山貰っている!!というオチ。

ね、シモンズさんが全部良いとこ取りしちゃうでしょ!!劇中のメインの作戦内では一切出てこないしなんなら最初と最後にしか出てこないけどかっこよすぎだよ!!

雑なまとめだけど終わります。読んでくださってありがとうございました(笑)

 

 


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画像引用元:映画.com

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80年代の傑作SF映画!『バック・トゥ・ザ・フューチャー』ネタバレ&感想

”過去の世界で自分が消える”

こちらの記事もかーなり遅くなってしまいましたが、以前東京の野外上映会でこちらの作品を観たので感想を記録しておきたいと思います!

東京都の野外上映会『品川オープンシアター07』行って来たよレポ

バック・トゥ・ザ・フューチャー自体は前にも一度観た事はあったんですが、実はずーーーっと観てなくて、大人になって初めて観たんですよね。(なぜかちびぞうは大作映画シリーズをあまり観ていなかった)これは私が生まれる前の結構古めな作品だと思うんですけど、やっぱり面白いものはいつ観ても面白い!

80年代の映画って、出てくるマシーンにちょっぴり手作り感があって好きなんだよなぁ。

主演のマイケル・J・フォックスはパーキンソン病と闘っているのも有名ですね。近年の作品では『ANNIE/アニー』に出演しているのを見ることができます!

有名すぎるあのミュージカルが映画化『ANNIE/アニー』ネタバレ&感想

【映画情報】

【原題】Back to the Future
【制作国】アメリカ
【監督】ロバート・ゼメキス
【脚本】ボブ・ゲイル、ロバート・ゼメキス
【製作】ボブ・ゲイル、ニール・キャントン
【製作総指揮】スティーブン・スピルバーグ、フランク・マーシャル、キャスリーン・ケネディ
【撮影】ディーン・カンディ
【美術】ローレンス・G・ポール
【編集】アーサー・シュミット、ハリー・ケラミダス
【音楽】アラン・シルベストリ
【出演([]内は役名)】

  • マイケル・J・フォックス[マーティ・マクフライ]
  • クリストファー・ロイド[ドク(ドクター・エメット・L・ブラウン)]
  • リー・トンプソン[ロレイン・マクフライ(ロレイン・ベインズ)]
  • クリスピン・グローバー[ジョージ・ダグラス・マクフライ]
  • トーマス・F・ウィルソン[ビフ・タネン]
  • クローディア・ウェルズ[ジェニファー・ジェーン・パーカー]
  • マーク・マクルーア[デイヴ・マクフライ]
  • ウェンディ・ジョー・スパーバー[リンダ・マクフライ]
  • ジョージ・ディセンゾ[サム・べインズ]
  • ジェームズ・トルカン[ジェラルド・ストリックランド]
  • J・J・コーエン[スキンヘッド]
  • ケイシー・シーマツコ[3-D]
  • ビリー・ゼイン[マッチ]
  • ハリー・ウォーターズ・Jr.[マーヴィン・ベリー]
  • ヒューイ・ルイス[教師]

【公開日(日本)】1985年12月7日
【上映時間】116分
【配給】UIP
【映倫区分】PG12
【次作】バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2
【IMDB】8.5/10.0  (およそ880,500人の評価)

【あらすじ】

1985年、高校生のマーティ・マクフライは、近所に住む科学者のエメット・ブラウン博士(通称ドク)が愛車デロリアンを改造して開発したタイムマシンの実験を手伝うが、誤作動で1955年の世界にタイムスリップ。タイムマシンは燃料切れで動かなくなってしまう。困ったマーティは1955年のドクを探し出し、事情を説明して未来に戻る手助けをしてもらうことになるが、その過程で若き日の両親の出会いを邪魔してしまう。このままでは自分が生まれないことになってしまうため、マーティは未来に戻る前になんとか両親の仲を取り持とうと奮闘する。【引用元:映画.com

【感想】

☆3.5/5.0

最高のエンターテイメント!!ですね!

タイムリープものでも、ややこしくなくて分かりやすい。

  • 過去に戻ったら母親が自分に恋してしまった!このままでは(父親と結ばれないから)自分や兄たちの存在も消えてしまう!!なんとかしなければ!
  • 現代に戻らなければならないので若いドクにタイプリープする手助けをしてもらわなければ!

この二つの目的を主軸に物語は進んでいきます。

本来は母親と父親の出会いは「祖父が車で父親をひいてしまい、それを母親が看病したことにより二人が恋に落ちる」というもの。しかし過去に飛んでしまった主人公が父親のひかれるはずだった車にひかれてしまい・・・というところで過去が変わってしまう。

なので、引っ込み思案で女の子とまともに会話も出来ないっていう父親を奮い立たせて「車にひかれたから」とかいう受け身ではなく自分の力で母親の気持ちを勝ち取る!!っていうのをさせようとするんですよね。

この、若い頃の母親に恋されちゃうっていう地獄のような状況(母親はすごくかわいいんですけども(笑))に焦る主人公の姿がすごく笑えたりとかして、コメディとしてもすごく優秀!

父親が奮起していじめっこのダフから母親を守るシーンなんか思わず歓声を上げたくなりますし、主人公が最後に現代に戻れるのかどうか、ドクの命は救えるのかどうか、ドキドキワクワクの展開もあって、ほんとーーーーーに脚本がうまい!!!

正直、タイムリープものにありがちな矛盾というか「母親が父親と結ばれなかったら主人公は消えてしまうが、主人公が消えれば過去に行ったという事実もなくなり母親と父親はちゃんと恋に落ちるので主人公は無事生まれる。しかし主人公が無事に生まれれば過去が改変されるので・・・」っていう無限ループに突入しちゃうと思うんですけど、

そんなこと考えちゃだめだめ!野暮ってものよ!だって

これぞ誰でも楽しめる面白い映画なんだもん!!

こちらは三部作の一つ目なので、PART2に直接つながる形で映画は終わっていますが、一応今作で提示された問題は解決されているのでこれだけでも十分楽しめるつくりになっています!

2も3も観ましたがどれも面白かったなぁ・・・。ただちょっとうろ覚えなので機会があればまたそのうち観ていきたいと思います!

 

 


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愛人の子供に殺される悪夢。映画『影の車』ネタバレ&感想

六才の子供に殺意はあるか?

どうも、お久しぶりですちびぞうです!

今回は加藤剛さん追悼企画ということで地元の小さな映画館ロイヤル劇場にて上映されていた「影の車」を鑑賞してきました!!原作は松本清張の「潜在光景」です。

松本清張の映画とか観るの初めて!!!ワクワクです!

こちらの映画館はフィルム映画を上映している全国でも貴重な映画館・・・フィルムを体験できる喜びも噛み締めたいですね(*’ω’*)

パンフはさすがにないのでチラシの一部を載せました↑

【映画情報】

【制作国】日本
【監督】野村芳太郎
【脚本】橋本忍
【原作】松本清張『潜在光景』
【製作】三嶋与四治
【撮影】川又昂
【美術】重田重盛
【音楽】芥川也寸志
【録音】栗田周十郎
【照明】三浦礼
【編集】浜村義康
【スチール】赤井博且
【出演([]内は役名)】

  • 加藤剛[浜島幸雄]
  • 岩下志麻[小磯泰子]
  • 小川真由美[浜島啓子]
  • 岩崎加根子[浜島の母親]
  • 滝田裕介[浜島のおじさん]
  • 近藤洋介[石川]
  • 岡本久人[小磯健一]
  • 小山梓[浜島の少年時代]
  • 永井智雄[小磯貞雄]
  • 芦田伸介[刑事]

【公開日(日本)】1970年6月6日
【上映時間】98分
【配給】松竹
【IMDB】7.2/10.0  (およそ105人の評価)

【あらすじ】

結婚して10年経っても子宝に恵まれず決して妻とも上手くいっているとは言えない、団地と会社を往復するだけの退屈で平凡な人生を送る浜島幸雄。ある日、毎日使うバスで同郷の小磯泰子と再会する。四年前に夫に死なれシングルマザーとなった泰子と交流を重ねるうちに、幸雄は彼女に惹かれていく。泰子の連れ子の健一とも親しもうとする幸雄だったが、次第に「健一は自分を殺そうとしている」という幻想にとりつかれるようになっていく・・・。

【感想(ネタバレするよ!)】

☆3.0/5.0

とても古い映画なのですが・・・それなりに観れました。

最初はホラー映画なのかと思っていたんですが、松本清張なのでサスペンスなんですよね。でも、サスペンス・・・というよりは心理系スリラーというか。恐怖を感じる演出がホラー寄り、という印象がありました。

おおまかなストーリー

主人公の幸雄が愛人の連れ子が自分を恨んでいるのではないか・・・というネガティブな妄想にとりつかれ、というのも主人公の幸雄自体が子どもだったころに母親の恋人であった男を恨んでいて、そしてその男を殺してしまった過去があるからなんですが。

  • 健一が首吊り縄のようなものを作って見せてくる
  • ナイフのようなものをチラつかせてくる
  • 健一がネズミ駆除のための団子を食べさせようとしてくる
  • 家の中に閉じ込めてガス(のようなもの?)で窒息死させようとする
  • 初めて泰子の家に泊まった夜、夜中に目を覚ますと鉈を持った健一が襲ってくる

という感じでどんどん演出がエスカレートしていきます。しかしその演出は全て「幸雄の妄想もしくは勘違い、夢である可能性」も残されているので、彼が過去の自分の過ちに囚われておりそこから追体験をするように思い込みで”襲われている”という妄想をしていると思える部分もあるんですよねー。観客の受け取り方でまた違ってくるというか。

最終的には、夜中に健一に襲われそうになった幸雄は自分の身を守るために彼の首を絞めてしまいます(意識を失わせるだめなので殺しはしない!)。そして不倫もバレ妻は離れ、警察に「六歳の子供が明確な殺意を持って殺しをするわけがない」と責められる。

そして幸雄は自分が過去に釣りをしている母親の恋人を海へ落として殺してしまった場面を回想して終了。

残念だったところ

シンプルな脚本で先も読めやすい&90分台という短めな上映時間なのにそれがとっっっても長く感じてしまう。途中の不倫の場面がやたらと冗長なんですよね。そこが一番残念でした。

ちょこちょこと健一くんの不穏な場面は挟み込まれるんですけど、最後の事件が起きるまでがすーーーごく長く感じてしまうんですよね。

あと濡れ場がすごく多かったな・・・。なんでそんなに絡むシーンが多めなのか・・・。やっぱりホラーにはセクシーさもないとダメなのかなーというのがこの頃から感じられます(笑)

良かったところ

オープニングはバスに乗る幸雄のバストアップから始まるんですが、その光加減がすごく綺麗!夕焼けが全体にボヤッと広がっています。そのオープニングも印象的なんですけど、この映画は映像表現が美しくて個性的なんですよね。

調べてみたらウィキには『多層分解』と名付けられた手法が使われているみたいです。以下一部引用。

”撮影したポジ・フィルムから3原色分に分解したネガを3本作り、それぞれを8~4コマ分ずらしてポジに焼くことで全体の色がズレた画面を創り上げ、次にこの色ずれしたフィルムの最初のネガからカラーポジと白黒ポジ2本焼いて、さらに撮影風景の明るい部分だけの素粒子を強調するコントラストの強い白黒ポジをもう1本焼いたうえで、この3本のポジを重ね焼きすることで『レリーフ効果』と呼ばれる線や面が浮き出る映像効果を創り上げた。”

過去の回想シーンに主にこの手法が使われていたんですけど、今観ても「これどうやって撮ってるんだろう・・・」と不思議に思いました。色が強めに出ていたり、レリーフのように浮き上がった画面作りは怪奇的で記憶の底にある記憶の曖昧さみたいなものも表現されている気がしてとても効果的に感じました。

こういった手間暇かけて作られた特殊な画面や、幻想的で美しい画面の移り変わりなんかも楽しんでもらえればと思います。

まとめ

あまり映画館で観る機会のない作品を、しかもフィルムで観られて貴重な体験が出来たと思います・・・!内容的には少し退屈なところもありましたが、個人的には映像も良かったし満足。

これぞ松本清張!という代表作も他にいくつかあると思うので、またDVDなどで観ていけたらいいな。

 

 


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画像引用元:IMDB

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死にゆく島から恐竜を救え!映画『ジュラシック・ワールド:炎の王国』ネタバレ&感想

「人類は自ら招いた激変に見舞われるのです―――」

少し書くのが遅れてしまいましたが、『ジュラシック・ワールド/炎の王国』観て来ましたー!!
前作のジュラシック・ワールドと同じ島、イスラ。ヌブラル島が舞台です。

恐竜たちによって破壊され人間に放棄されてから三年後のお話。

前作に引き続き我らが”スターロード”クリス・プラットが主人公を演じています。そそそして!!イアン・マルコム博士ことジェフ・ゴールドブラムがカムバックします!!!(前作にいたのはイルファーン・カーン)うれしいいいい

パンフはこんな感じ!

前作のA4サイズとは違って少し小さめ、正方形!表紙もレインボーのキラキラが全面に施されています。映画ライターの高橋諭治さんなどが寄稿しています。26Pで税抜き667円。まぁまぁお値段的にも普通?より少し寂しいかなぁ。このレベルの大作にしては・・・って感じがしますね。

【映画情報】

【原題】Jurassic World: Fallen Kingdom
【制作国】アメリカ
【監督】J.A.バヨナ
【脚本】デレク・コノリー、コリン・トレボロウ
【製作総指揮】コリン・トレボロウ、スティーヴン・スピルバーグ
【製作】パトリック・クローリー、ベレン・アティエンサ
【撮影】オスカル・ファウラ
【プロダクション・デザイン】アンディ・ニコルソン
【編集】ベルナ・ビラプラーナ
【衣装デザイン】サミー・シェルドン・ディファー
【音楽】マイケル・ジアッキノ
【字幕翻訳】戸田奈津子
【出演([]内は役名)】

  • クリス・プラット[オーウェン・グレイディ]
  • クレア・ディアリング[ブライス・ダラス・ハワード]
  • イーライ・ミルズ[レイフ・スポール]
  • フランクリン・ウェブ[ジャスティス・スミス]
  • ジア・ロドリゲス[ダニエラ・ピネダ]
  • エヴァーソル[トビー・ジョーンズ]
  • ケン・ウィートリー[テッド・レヴィン]
  • イアン・マルコム[ジェフ・ゴールドブラム]
  • ウー博士[B.D.ウォン]
  • アイリス[ジェラルディン・チャップリン]
  • ベンジャミン・ロックウッド[ジェームズ・クロムウェル]
  • メイジ―・ロックウッド[イザベラ・サーモン]

【公開日(日本)】2018年7月13日
【上映時間】128分
【配給】東宝東和
【映倫区分】G
【前作】憧れのテーマパークが再び!映画『ジュラシック・ワールド』感想&ネタバレ
【IMDB】6.5/10.0  (およそ113,500人の評価)

【あらすじ】

ハイブリッド恐竜のインドミナス・レックスとT-REXが激闘を繰り広げ崩壊したテーマパーク「ジュラシック・ワールド」を有したイスラ・ヌブラル島に、火山の大噴火の兆候が表れ、恐竜たちの生死を自然に委ねるか、あるいは危険を冒してでも救い出すか、人間たちは判断を迫られていた。そんな中、恐竜行動学のエキスパートのオーウェンはテーマパークの運営責任者だったクレアとともに、恐竜たちを救うべく行動を開始するが、その矢先に島の火山で大噴火が発生する。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!)】

☆3.0/5.0

過去最大に泣けるシーン有り!!!

人間のエゴ、自然に生きていくということの大切さと残酷さ、描かれてますね~~~~~(何)

今回はパークとしての存在意義というよりは、

人間が意図的に生き返らせてしまった恐竜たちの存在意義そのもの

にスポットを当てています。

自然ではないものに、生きる権利はないのか?自然淘汰されるものは自然淘汰されるべきなのか?そこに人間的な感情が絡み合って、許容したい気持ちと許容したくない気持ちが戦う・・・。殺すのが人間なのか、生かすのが人間なのか。

非情に残酷で切ない物語でした・・・・。

おおまかなストーリー

ジュラシック・パーク、ジュラシック・ワールドの舞台となった島が噴火の危機に見舞われる。そこで繁殖していた恐竜たちも死の危機に。

上院議員の特別議会では「恐竜たちは人間の手によって復活させられたクローンであり、本来、自然淘汰されたものは自然に任せるべき」と助けない方向で決定する。

しかしラプトルを手懐けていたオーウェンと、パーク責任者だったクレアは、パーク創設者のハモンド氏のパートナーだったロックウッド氏に呼ばれ、ロックウッド財団の代表であるイーライ・ミルズに「恐竜を保護する場所がある」と提案され、秘密裡に恐竜を保護しに行くことに。

火山の噴火から逃れながら、全種類を数頭ずつ保護することに成功するも、途中でミルズの意図は保護ではなく捕獲だといういう事が発覚。ブルーは撃たれて捕獲されてしまう。

島におきざりになったオーウェンたちは間一髪でミルズたちの船に乗り込む。救えなかった恐竜たちは無残にも炎と灰に飲まれて死んでゆく。

捕獲された恐竜たちはハモンド氏の自宅へと運ばれる。そこにはハモンド氏の娘に瓜二つという孫のメイジ―ちゃんもいる。ミルズはオークションの売人と組んで恐竜たちを金持ちに売りさばこうとしていた。更にウー博士と一緒に地下で新しいハイブリッド恐竜を作り出していた。

ミルズの悪事に気付いたメイジ―ちゃんはハモンド氏に報告するが、彼がミルズを諫めようとすると逆に殺されてしまう。命の危機を感じたメイジ―ちゃんはオーウェンたちと合流、恐竜を助けながら屋敷からの脱出を図る。

オーウェンたちが逃がした恐竜がオークション会場で大暴れ、観客は阿鼻叫喚になって逃げだす。そこにハイブリッド恐竜も解き放たれてピンチ!!

ブルーやT-レックスが応戦、なんとか倒す。ミルズもパクッされる。

施設内の機器が壊れてガスが恐竜たちの捕獲区域を満たしてしまう。ほっておけば死んでしまう、という状況で外へ逃がすボタンを押そうとするクレア。しかし外は人間の住む世界。「それを押したらもう後戻りできないぞ」とオーウェンに止められ、苦しみながらも押すのをやめるクレア。苦しむ恐竜たち。しかしそこでメイジ―ちゃんがボタンを押して、恐竜たちを逃がす。

彼女も実は、ハモンド氏が遺伝子操作で作り上げた母親のクローンだった。
クローンにも生きる権利はある、とメイジ―ちゃん。

オーウェンはブルーを保護しようと思ったが、見つめ合ったのちそれを断るようにブルーは闇へと消えていく・・・

そしてオープニングでも登場した議会でのマルコム博士の台詞で終わり。

もうめっちゃ泣ける!!!

恐竜たちがなすすべもなく死んでいく姿が可哀そうすぎる・・・。噴火する島に残されたブラキオサウルスの悲しい鳴き声・・・もうつらい・・・鼻水垂れまくり・・・

そして、最後の屋敷に閉じ込められた恐竜たちがガス室ばりに拷問されるシーンも悲しい。あそこでボタンを押したくなる気持ちもわかるけど・・・本当なら、自然淘汰されたはずの恐竜たちを人間が自分たちのエゴで勝手に復活させたものだから。噴火という自然災害によって死んでしまうならばそれも仕方ないことだって思うの、分かるんですよね。

主人公たちはそれを善意で救おうとして助けて、本来は噴火で死ぬはずだった恐竜たちを見殺しにしなきゃいけない・・・っていう場面だから余計に辛いじゃないですか。
結局、善意だろうがなんだろうが、自然の流れに逆らうことは良くない…ってことが言いたいのかなぁ。ちびぞうはあそこでボタンを押さなかったクレアは偉いと思いました。

逃がしても、たくさんの罪なき人たちが犠牲になってしまうしね・・・。

かつてないほど、恐竜の価値とか、人間の尊厳とか、善意について、エゴについて考えさせられる脚本になっていて・・・涙無しでは観れません!!

マルコム博士の復帰が嬉しい!!

本人もパンフレットでまたこの役が戻ってきて幸せだと語っていましたが、ファンのちびぞうもかなり嬉しいですよ!!!

マルコム博士好きだったから、また出て来てくれて大喜び。最初と最後の議会のシーンでしか登場しませんがそれでも十分な存在感を放っていてさすがのカリスマ性でした。

続編も一応予定があるみたいなので・・・またどこかで観たい。

 

最後に一言。

ついに人間のクローンまで作ってるやん・・・これ映画別物になるやん・・・

 


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ついにプテラノドン登場!!映画『ジュラシック・パークⅢ』ネタバレ&感想

恐竜の〈知力〉は人間を超えるのか・・・

こんにちはこんばんはちびぞうです!

ジュラシックシリーズおさらいのコーナー。前記事は以下。

あの名作恐竜映画の続編!『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』ネタバレ&感想

これで以前作られた三作はすべてクリア!です!今作では1で主演を務めたアラン・グラント博士(サム・ニール)が戻ってきます!!!更に更に、ちびぞうの好きなウィリアム・H・メイシーも登場!!(もう今の若い人にはERとか言っても分からないかもしれないけどシーズン1とかで外科部長の役をしていた人だよ・・・脱線)

更に更に更に、今作でやっと出ますよプテラノドンが!

【映画情報】

【原題】 Jurassic Park III
【制作国】アメリカ
【監督】ジョー・ジョンストン
【脚本】ピーター・バックマン、アレクサンダー・ペイン、ジム・テイラー
【原作】マイケル・クライトン
【製作】ラリー・J・フランコ、キャスリーン・ケネディ
【製作総指揮】スティーブン・スピルバーグ
【撮影】シェリー・ジョンソン
【編集】ロバート・ダルバ
【音楽】ドン・デイビス
【テーマ音楽】ジョン・ウィリアムズ
【出演([]内は役名)】

  • サム・ニール[アラン・グラント博士]
  • ティア・レオーニ[アマンダ・カービー]
  • ウィリアム・H・メイシー[ポール・カービー]
  • アレッサンドロ・ニボラ[ビリー・ブレナン]
  • マイケル・ジェッター[ユデスキー]
  • トレバー・モーガン[エリック・カービー]
  • ブルース・A・ヤング[ナッシュ]
  • ジョン・ディール[クーパー]
  • ローラ・ダーン[エリー]

【公開日(日本)】2001年8月4日
【上映時間】92分
【配給】UIP
【前作】あの名作恐竜映画の続編!『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』ネタバレ&感想
【次作】ジュラシック・ワールド
【IMDB】5.9/10.0  (およそ257,200人の評価)

【あらすじ】

パラセーリング中に遭難した少年を助けるため捜索チームがある島に向かった。しかし、そこはあの恐竜たちが棲息する島のすぐ近くだった。かつて、恐竜の島で恐怖の体験をしたグラント博士(S・ニール)。不本意ながらもチームに同行するハメになった彼の不安は案の定的中し、今までに見たこともない巨大で凶暴な恐竜と対峙することに……。【引用元:allcinema

【感想】

☆2.7/5.0

個人的にはこれが2かなって言ってもいいかなって感じ。

お子様の不自然さのない活躍とか、遺伝子操作されて新しく作られたスピノサウルスとか、博士と助手の人間模様とか、エンタメ要素もヒューマンドラマも深みも戻ってきたな!って感じで!

マルコム博士の浮ついたキャラ設定が闇に葬られていたり、ヒロインサラが大暴れする2と比べると全体的に良かったと思います。

おおまかなストーリー

若干allcinemaさんのあらすじは冒頭の入り方が省略されているんですよね・・・(引用しといてその言い方)

劇中では前作から6,7年くらい経っています。

2と同じソルナ島が舞台で、もう放置されてだいぶ経っています。地元の人達もこの島には恐竜がいるって把握していて近付かないような状態。

そこにパラセーリング?を楽しむ親子が事故で島に落ちてしまう的なオープニングが。

そして場面は変わり、一作目の主役だったアラン・グラント博士がエリーと結婚して息子が出来て幸せな家庭を築いていた・・・と見せかけて!!旦那は別にいたー!という意味の分からないミスリードにウキウキガッカリさせられます。

エリーの息子には恐竜おじちゃんと呼ばれている博士(笑)

今もラプトルの研究をしていて、彼らが共鳴腔と呼ばれる器官を使って仲間と会話しているんじゃないか?という話が出ます。

そこに登場する金持ち夫婦ーーー!!結婚の記念にソルナ島の上をチャーター機で飛ぼうとしていて、そのガイドとしてついてきて欲しいという話を持ち掛けてきます。研究資金を言い値で出そうと言われて、博士は渋々島へと行くことに・・・

しかしこの夫婦、金持ちだとかは全くの嘘。実はオープニングで飛んでいた親子は奥さんの方の前の旦那さんとその間に出来た息子らしく、二人の捜索をするのに嘘をついて博士をつれてきた・・・というオチ。
なので当然飛行機は島の上を飛ぶだけではなく降り立ちます。

そして一行はインジェン社が遺伝子操作で新しく作ったというスピノサウルスに襲われて何人かパクパクされつつ、親子を探します。残念ながら島に降りて来た時に父親だけパラシュートから降りることが出来ず死亡、息子は無事に二か月ほど生き延びていました・・・!(本当にすごい)

探索中に博士の助手はラプトルの卵を盗み、そのせいでラプトルたちから追われることに。
その事実を知った博士は「お前はこの島を作った奴らとなんら変わりない」と言い放ち、幻滅します。しかし助手は命をかけて子どものピンチを救い、「奴らとは違う!」というところを見せつけて死亡・・・

と、見せかけて実は生きて戻ってくる。

夫婦と、息子が無事に合流し、浜辺へ向かおうと船で川下りをしている最中も恐竜に襲われる!携帯を使って一瞬だけエリーに連絡。”サイトB”という単語だけですべてを察してくれたエリーが助けを呼んでくれて無事救出される。

良かったところ!

伏線が多くてそれをきちんと回収しているんですよね。

序盤の恐竜おじちゃんって呼ばれてる子どもも最後にエリーに電話する時に登場してハラハラの手助けをしてくれますし、助手の幸運のリュックのエピソードだったり、3Dプリンターで作った共鳴腔をラストの方で実際に使ってみたり。
それから失くした携帯電話が恐竜の腹の中にあったー!というのがちょっと笑えるエピソードになっていて、そこから連絡するためにフンを漁ろう!って流れになるのも面白かったですね(笑)毎回このシリーズは恐竜のフンを探る場面があるような・・・

あと毎回あると言えば、恐竜に襲われてピンチ!の時に別の恐竜が出てきてバトルになり、そのおかげで主人公たちは逃げおおせる・・・というのももう様式美っぽくなっている・・・(笑)

今回は子どもエリックの生存能力の高さも良かったし、ラプトルの頭の良さもすごくフューチャーされてて良かったですね。金網の隙間を見つけてそこから襲おうとしたり、仲間と会話して連携したりとか、襲った人間を少しだけ痛めつけて生きたままにしておいてそいつを餌にして別の人間をおびきだすとか・・・半端ない賢さを見せてくれています。

マルコム博士の名前も出てくる!
今作ではマルコム博士は登場しませんが、エリックが彼の本を読んだと名前を出します。若干馬鹿にされてるっぽいですけどもそこもマルコム博士らしい・・・。
ちびぞうはシリーズ通してマルコム博士が大好きなので彼が少しでも存在してるっぽい演出があってすごくうれしくなりました(笑)

それから最後に、2でも最後にチラッとしか登場しなかったプテラノドンがほとんどラプトルの次くらいに出張ってきます。こうやってシリーズごとに新しい恐竜がじわじわ登場してくるのも良いですね~

まとめ

1の次に3が面白い!!!

そしてこのラプトルの賢さが『ジュラシック・ワールド』へと繋がってゆく・・・!

ジュラシック・ワールドのシリーズはそれだけ観ても十分に楽しめる内容ですが、ちゃんとシリーズ愛があるというか、細かなところに過去作へのオマージュが沢山練り込まれてますから、旧作3本もしっかり観ておくとより世界観が楽しめると思うのでオススメです!(*’ω’*)

 

 


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画像引用元:IMDb

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あの名作恐竜映画の続編!『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』ネタバレ&感想

そして何かが生き残った・・・

どうもこんにちは、こんばんは。ちびぞうです。

ちょっと間が開いてしまいましたがジュラシックシリーズのおさらいの続きをしていきたいと思います~。

今作は、前作では助演だったイアン・マルコム博士(ジェフ・ゴールドブラム)を主演に迎え、なんとヒロインには若かりし頃のジュリアン・ムーア!豪華ですね~

今回も漏れなく子供のキャラクターが登場します。どんな感じに活躍するのかが楽しみですね~

【映画情報】

【原題】The Lost World: Jurassic Park
【制作国】アメリカ
【監督】スティーブン・スピルバーグ
【脚本】デビッド・コープ
【原作】マイケル・クライトン
【製作】ジェラルド・R・モーレン、コリン・ウィルソン
【エグゼクティブプロデューサー】キャスリーン・ケネディ
【撮影】ヤヌス・カミンスキー
【美術】リック・カーター
【音楽】ジョン・ウィリアムズ
【編集】マイケル・カーン
【衣装デザイン】スー・ムーア
【視覚効果】インダストリアル・ライト・アンド・マジック
【字幕】菊地浩司
【古生物学コンサルタント】ジャック・ホーナー
【出演([]内は役名)】

  • ジェフ・ゴールドブラム[イアン・マルコム博士]
  • ジュリアン・ムーア[サラ・ハーディング]
  • ピート・ポスルスウェイト[ローランド・テンボー]
  • アーリス・ハワード[ピーター・ラドロー]
  • リチャード・アッテンボロー[ジョン・ハモンド]
  • ビンス・ボーン[ニック・ヴァン・オーウェン]
  • バネッサ・リー・チェスター[ケリー・カーティス]
  • ピーター・ストーメア[ディエター・スターク]
  • ハーヴェイ・ジェイソン[アジャイ・シドゥ]
  • リチャード・シフ[エディ―・カー]
  • トーマス・エフ・ダフィ[Dr. ロバート・バーク]

【公開日(日本)】1997年7月12日
【上映時間】129分
【配給】UIP
【映倫区分】
【前作】あの恐竜シリーズはここから始まった!映画『ジュラシック・パーク』ネタバレ&感想
【次作】ジュラシック・パークⅢ
【IMDB】6.5/10.0  (およそ325,400人の評価)

【あらすじ】

コスタリカの沖合いに浮かぶ離れ小島、ロス・シンコ・ムエルタス。そこは“サイトB”と呼ばれる、<ジュラシック・パーク計画>において恐竜をクローン生産させるための拠点だった。ところがハモンドの会社は倒産寸前で、この危機を救おうと甥のルドローは恐竜を生け捕り、見せ物にする計画を発表する。マルコム

はハモンドに探検隊のリーダーを依頼されたが、一度は断った。だが恋人の恐竜学者サラがすでに出発したことを知り、慌てて彼も“サイトB”へ向かうのだが……。【引用元:allcinema

【感想(ネタバレもするよ!)】

☆2.5/5.0

けっこう酷評されているっぽい本作ですけども、やっぱり前作が名作すぎてファンのおめめもだいぶ上を向いていたんでしょうねーーーー。

私的には、ジュリアン・ムーア扮するヒロインのキャラが微妙だな・・・と思った以外はまぁまぁ普通に楽しめました。

おおまかなストーリー

今回の舞台はコスタリカ沖のサイトBと呼ばれるソルナ島。

島でバカンスを楽しむ金持ち一家の娘が襲われしまうシーンから始まる。

前作の四年後という設定で、この島は前作の島とは違う島なんですけども、どうも前作のパークを作る時に恐竜を繁殖させるために利用していたのがこの島だったらしい。

パークが壊滅状態になってから、恐竜を自然に返していたらしい。

四年前のパークの事故によって会社が傾きかけて、サイトBで一儲けしようとする輩がいるらしくハモンド氏はそれを止めたいと思っている。(甥っ子もサンディエゴでパークを開こうと画策している)
オープニングの金持ちの娘が襲われた事故のせいで島の存在が世間の目に触れるのは間もなく。島を守るには世論の応援がいるし、そのためにはナマの記録が必要だということで、マルコム博士に島の調査の依頼をする。

マルコム博士は恐竜の恐ろしさも知っているし断るつもりだったが恋人サラが島へ入ってしまったと知り、調査隊ではなく救助隊として島へ向かう事にする。

ドキュメンタリー作家、野外装備専門家、古物学者、マルコム博士。そしてうっかり船に忍び込んだ元妻との娘ケリーも加わって、また島にやってきた恐竜を捕獲しようとする奴らとの敵対もあったりなかったりしてドタバタする。

T-レックスの赤ちゃんを捕獲したことでT-レックスに母性があると証明されるくだりがあったり、町に運び込まれたT-レックスが大暴れしたり、なんとか船で島へ帰したり・・・

そんな感じでした。(雑)

良かったところ!

物語のまとめが雑になってしまった(笑)一応、観ながら全部の流れはメモってたんですけども力尽きてしまいましたね・・・。

良かった点。個人的には

  • マルコム博士がまた足を痛めてる!

ってところが好きでした(笑)1の時も博士は足を痛めていて役立たずだったんですよね(笑)そして今回も足を痛めているという(笑)一緒に観ていた母が「この人足が長いからやられちゃうんだね」的なことを言っていて妙に納得(笑)

あとはまぁ恐竜が良かった・・・。

  • ラプトルはやっぱり頭がイイ!

小屋に逃げ込んだ人間を襲おうと、地面を掘り出すシーンなんかは「か、賢い・・・!」と恐ろしくなりましたね。さすが、人間と同じように地球を支配したかもしれないほどの知力を持っているだけあります。

  • 敵が大して恐竜の名前を言えない演出

恐竜を捕獲しようとしていた人たちは、博士たちや1の子ども達と違って全く恐竜の名前を憶えていないし、正しく読むことも出来ない。そこに恐竜に対する愛のなさとか興味のなさが演出されていて、金のためだけにやっているって感じが敵らしくて出て良かったですね。

ツッコミどころも多い!

ヒロインに対するアレコレなんですけども、おま俺って感じで書いて(描いて?)くださっている素敵ブログさんがあったのでご紹介しておきますね(笑)

ジュラシックパーク史上もっとも悪質なヒロイン・サラに発狂するブログ(まめきちまめこ様)

個人的には、子ども達の活躍が嬉しかった1と比べて、今作のマルコム博士の娘ケリーちゃんの活躍はジェッキーチェンばりに鉄棒スキルとキックスキルを結合させてラプトルに鋭い蹴りをぶち込むという・・・ちょっと無理げな活躍だったので笑ってしまいました。

活躍って肉弾戦かよ!!!っていう。

まとめ

ツッコミどころは満載とはいえ、まだまだ恐竜が出てくるぞ~の演出は面白いですしドキハラもあるので全然楽しいです!

これ、まだ3もありますからね。ここで息切れせずに続いていきましょう。

(ただもう3はスピルバーグ監督じゃないんだよな・・・そこだけが不安)

 

 


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イベント 東京都

東京都の野外上映会『品川オープンシアター07』行って来たよレポ

どうもこんにちはー!こんばんはー!ちびぞう(@cbz_ewe)です!!

2018年の夏はなんと!2回も!野外上映会へ行く機会がございました!!

一つ目はこの間記事にした静岡県のもの。

静岡県の『夜空と交差する空の上映会(三島スカイウォーク)』行って来たよレポ

今回行って来たのは、東京品川で行われました、その名も

品川オープンシアターVol.7!!

なんと入場無料なんですよ!!!!すごい!!!

公式サイトはこちら

品川シーズンテラスという、オフィス街に突如現れる芝生の空間!!!
そこが会場となっていました。

今回上映される作品が『バック・トゥ・ザ・フューチャー』というのもあり

デロリアンも来ていまして!!!!!

(このデロリアンに乗って撮影できるんですが、ものすごい人気で長蛇の列でしたよ)

入り口もかなり気合が入っていました。

↑スタッフさんが描いたのかな?黒板にチョークでアートされた有名すぎるジャケット!

↑劇中で登場する時計台を模した入場ゲート!凝ってる!!!

夜にはしっかりと雷を通すラインもライトアップ!

そしてその先にはデロリアンが置かれているという・・・うーん愛が深い。

屋台もいくつか用意されていて、劇中に登場するビール「ハイネケン」もありました!

フライドポテトなんかと一緒にセット売りもされていましたー。

上映前に小芝居も

空気で膨らませる方式のスクリーンが用意されていまして。

↑膨らませているところ

このスクリーン設置の時に映画のキャラクターたちに扮した役者さんたちが出てきてちょっとした子芝居をしていました。会場のみんなで協力してスクリーン設置を成功させよう!みたいな観客参加型イベントですね。

設置が完了ー!上映開始の19時の少し前にも現れて、観客を盛り上げていっていました。

ここの上映会は「おしゃべりをしたり、面白いシーンでは笑い声をあげてよし、拍手してよし、騒いでよし」という前振りがありまして、皆でワハハと笑おう!みたいな指示もありましたね(笑)

ついに上映開始!!

始まりましたー!

吹き替え版で、かなり音量も大きく、台詞が聞こえない!!なんてことはなかったです。

更に会場は「簡易チェアー」の使用は使わないように呼び掛けてくれていたので、フラットな場所でも「画面が切れて見えない!」ということがなかったように感じました。

映画はもちろん名作でしたよーーー!!!!

主人公のヘタレパパが勇気を出してビフを殴るシーンや、母親と結ばれるシーンでは会場から拍手が巻き起こったりしてだいぶ楽しい空気でした(笑)

ちびぞう一行は静かに鑑賞していましたけどね(笑)

まとめ

さすが開催7回目!ということもあって、かなり運営さんがしっかりしているイメージがありました。

ちびぞう達が座ったのは芝生の丘のように盛り上がっている斜面だったので、レジャーシートが滑ってだいぶ座りにくかったです。フラットなところに陣取るのが良いかも・・・。

映画を観るだけならとてもストレスが少ない上映会でしたが、今回は「観客が騒いでよし!」というのを推してるので、その雰囲気に合わないという方は気を付けた方がいいかもしれませんねーーー。中には静かに映画を観たい、という方もいると思うので・・・。

 

映画自体は21時まででしたが、会場は22時までいていいという事だったので、そのままそこを飲み会会場として仲間と映画の感想について語り合ったりしてもいいかもしれません(*’ω’*)

 

以上、品川での野外上映会のレポでした!

 

 


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