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ラスト10分を堪能せよ!映画『セッション』感想

高みを目指すフレッチャーの加速する狂気は、ニーマンをギリギリまで追い詰めていく――

映画『ラ・ラ・ランド』で一躍脚光を浴びたデイミアン・チャゼル監督の一つ前の出世作とも言える『セッション』。

サンダンス映画祭にて、作品賞(グランプリ)&観客賞をWで受賞!

アカデミーでは、助演男優賞、録音賞、編集賞の3部門を受賞!

この作品は本当に、劇場で観るべき一本です!

パンフレットはこんな感じ。

ただただめちゃくちゃカッコいいです(笑)買って良かったと思えるオシャレさ。26ページで税抜き667円。

【原題】Whiplash
【制作国】アメリカ
【監督/脚本】デイミアン・チャゼル
【製作】ジェイソン・ブラム 、ヘレン・エスタブルック、 ミシェル・リトヴァク、デヴィッド・ランカスター
【音楽】ジャスティン・ハーウィッツ
【出演】マイルズ・テラー、J.K.シモンズ、メリッサ・ブノワ、ポール・ライザー、オースティン・ストウェル、ネイト・ラング
【公開日(日本)】2015年4月17日
【上映時間】106分
【配給】ギャガ
【IMDB】8.5/10.0

 

【あらすじ】

世界的ジャズドラマーを目指して名門音楽学校に入学したニーマンは、伝説の教師と言われるフレッチャーの指導を受けることに。しかし、常に完璧を求めるフレッチャーは容赦ない罵声を浴びせ、レッスンは次第に狂気に満ちていく。【引用元:映画.com】

【感想】

★4.7/5.0

筋肉バカが作った脳筋映画か!?ひたすらドラム叩くだけ、こんなもの時間の無駄無駄!!松岡修造も匙を投げる才能の無さに絶望だよ。監督なんてやめちまえ!!

と、冒頭から暴言失礼しました(笑)

こんな風にディスってもね、何の実力も名声もない無名一般市民のトーシロである私が言うのでは、誰の心にも響くことはないだろう事は皆さんにもお分かり頂けると思う。

やはり、叩かれて伸びるにはそれなりに認めた相手でなければ食いつく気にもならないと思うんですよ。今作の教授はまるで音楽に魂を売った悪魔のようだけど、それでもその姿勢を主人公は心のどこかで買っていたんだろうし、付いていけば確実に形にしてくれると信頼していたはず。

※鬼のような形相のシモンズさんを貼っておきますね。彼はパンフレットでも教授の事を「彼はサイコパスだから」と断言しちゃっていました(笑)

この映画は、ただの教師と教え子のスポ根映画とは違うんです!

もっと精神性の高いハイレベルな闘いを描いてる。殴り合いから始まって、果ては殺し合う。そして最後…二人は今までの憎悪や嫉妬なんかの負の感情を全て解き放ち、最も大切な物を共有する。それが「音楽」であるということ。

まさに土手で殴り合ったあとの「(ガシッ)お前、やるな…!」「お前もな!!」状態ですね(笑)

教授のあの厳しさは…ひたすら叩いて冷ましては熱してまた叩く…まるで鍛冶職人の精巧な技を見ているようでした。(やりすぎ!?確かに!教授はもう、狂ってしまっているのかもしれません。だけどそこがイイ!!)

唯一残念だったのは、恋愛ドラマの描かれ方かな…主人公の中にある人としての欠陥を浮かび上がらせる為には必要なシークエンスだったかもしれませんが。

Gleeで知ったメリッサ・ブノワちゃん登場でテンションが上がっただけにガッカリしましたね。

◆まとめ

もう、こんなに熱い映画は観た事がなかったです。しかも、音楽を通してこの熱さを体感出来るなんて凄い。

色んな場所で言われていますが、ラスト十分なんて緊迫感と音楽に圧倒されて息をするのも忘れてしまうほどですよ!!(私はラストに限らず色んな場面で息が出来なくなりました)

主人公と教授のやり取りを通して溜まっていったフラストレーションが最後に見事に昇華されていく快感はぜひとも、映画館で体感してもらいたいですね…!

 

自分の体なんて二の次にして打ち込めるものがあるって良いなぁ。なんて幸せなんだろう。

羨ましいですよね、私も取り憑かれた様に何かを極めんと努力したい!!

そんな気持ちになる、一本でした。

 

 


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