私は流行をつくっているのではない、スタイルをつくっているの
あの有名ブランド”シャネル”の創始者ココ・シャネルの生誕125周年を祝って作られた伝記映画。
2008年~2009年にかけてシャネルの映画は三本作られています。
- ココ・シャネル
- ココ・アヴァン・シャネル(2009年にシャネル社の全面協力を得て作られた、オドレィ・トトゥ主演作。恋愛要素強め)
- シャネル&ストラヴィンスキー(同じく2009年の映画。シャネルが有名になってからのロシアの作曲家ストラヴィンスキーとの恋愛がメイン)
この三本は全て観ましたが、その中でも特にこの『ココ・シャネル』はお気に入りです。
ただ本国ではテレビ映画だったようで、オドレィ・トトゥの作品と比べると知名度は10分の1程度…インターネット・ムービー・データ・ベースでも観たという人は3千人ほど(オドレィの方は3万人)しかいません。面白いのになぁ。
残念ながらDVD観賞であったため、パンフは無し><
【原題】Coco Chanel
【制作国】アメリカ/イタリア/フランス
【監督】クリスチャン・デュゲイ
【脚本】エンリコ・メディオーリ
【音楽】アンドレア・グエラ
【出演】シャーリー・マクレーン、マルコム・マクダウェル、バルボラ・ボブローバ、オリビエ・シトリュック
【公開日(日本)】2009年8月8日
【上映時間】138分
【配給】ピックス
【IMDB】7.0/10.0
【あらすじ】
1954年のパリ、15年のブランクを経て復帰コレクションを開催したココだったが、「過去から脱却できないシャネル」と酷評されてしまう。ココは孤児だった頃や、ボーイ・カペルとの悲恋など、自らの過去を振り返り、デザイナーとしての再起を誓う。【引用元:映画.com】
【感想】
☆4.6/5.0
ブランド思考が苦手な人でも毛嫌いして欲しくない作品。
私も正直高級ブランド等には疎くてですね、シャネルの物など持った事ありません。なので偉人としてのシャネルの事も全く知識無く観賞しました。
晩年のココ・シャネルが若き日を思うという2重構造の作品。
晩年をシャーリー・マクレーンが、若き日をバルボラ・ボブローヴァを演じています。
◆ただの伝記映画ではない!!
晩年を迎えたココが業界でもう一度やり直すために最後のショーに挑む…というのを基本軸に、若き日のココの思い出の場面が交互に描かれていく構成も、観ていて飽きが来ない!
更に、脚本もとてもスムーズで、若いころからのココのセンス、そしてそれが発揮されるまでの流れが非常に分かりやすいです。
しかも、過去の思い出がメイン(伝記映画なので)なのにも関わらず、晩年のココと比べながら観ることで何が”現在のココ”をつくったのかが分かるし、彼女の人生がどんなものであったかを深く知る事が出来る(気がする)。
ただの伝記映画で終わっていない、そこが高評価のポイントでもあります。
◆観て欲しいところ
若き日のボーイとのダンスシーン、タンゴの曲で踊るのですが、そこがとってもオシャレでその曲もお気に入りです♪
Tango A Meta Coco Chanel というタイトルでyoutubeに載っているので気になる方は観てみてください♪
それから、男性との恋愛部分はあまりメインではないんですが、そこもさりげない切なさが隠れていて・・・恋愛恋愛していないからこそサラりと観れるところも凄く好きです。
◆最後に気になる関連作品!
1981年に作られた『ココシャネル』という映画もあり、そちらは未見なので是非そのうち観てみたいですね!