どうもちびぞうです!( ´ސު`)
※こちらの記事は、【前編】3への序章!映画『パイレーツ・オブ・カリビアン ~デッドマンズチェスト~』感想&ネタバレからの続きの記事になっています!
ここのページから来てしまったか方はぜひとも上記の前編の方からお読みくださいまし~!
では続き
簡潔に言えばみんなの目的は
- ジャック→13年前にブラックパール号の船長にしてもらう代わりに13年経ったら彼の船で働き続けなければいけないという契約をデイヴィ・ジョーンズと交わした。「13年経ったよ」ってデイヴィさんのとこで働いてるビル・ターナーが教えに来てくれたから、働きたくないしこのままじゃクラーケンに殺されるから逃げ出さなきゃ!!そして彼を制御するために彼の心臓の入った箱「デッドマンズ・チェスト」を手に入れなきゃ!
- ビル・ターナー(ウィルの父親)→バルボッサが8年前にジャックに造反を起こした時に反対したせいでバルボッサに海の底に沈められてしまった。しかしアステカの金貨の死の呪いのせいで死ねないので、その苦しみから救われるためにデイヴィさんと契約をして彼の船で働くことにする。そしたらいきなりデイヴィさんの船に息子のウィルが現れたので息子を救うために命かけるぞ!!
- ウィル・ターナー→結婚式当日に「ジャックを三年前に逃がしたよね?」と逮捕される。しかしジャックのコンパスを手に入れれば釈放してやろうと約束してもらったので、頑張ってジャックを探す。すると、「デッドマンズ・チェストを手に入れたらコンパスあげるしエリザベスも幸せになるよ!」とジャックに騙されてデイヴィの船にたどり着くことに。そこでパパンが働いてて驚いたけど、なんとか心臓を手に入れてパパを救うと誓うよ!!
- エリザベス・スワン→結婚式当日に新郎と一緒に逮捕されてしまう。ジャックを探して旅立った婚約者を追って自分も大冒険する。だけど途中でジャックに口説かれて何故か心揺れたりもするよ!男三人でキンキンと(砂浜の殺陣シーン)アホか!とツッコミ役に回ったり。
- ジェームズ・ノリントン(元提督)→ジャックを逃した件で海賊の集まる港で落ちぶれる廃人になってしまう。しかし、ジャックが船乗りの募集をしていたのでとりあえず参加することに。心臓を手に入れてベケット卿に渡せば復権出来るかもしれない!自分も心臓を手に入れるぞ!
- ベケット卿→おそらく東インド会社の力を強めるためにジャックの持っている「その人が今一番に望むものを指し示すコンパス」が欲しい。ついでに心臓も欲しいな~
- デイヴィ・ジョーンズ→海のように気まぐれな女と恋に落ちた辛さから自分の心臓をくり抜いて箱にしまってどっかに置いておこう、とかいう超絶ロマンチスト。自分と契約した人がちゃんと働かないとクラーケンを使役して殺しにかかったりする。おそらくこの人のやってる事が一番シンプル。でも何故か陸に上がれるのは10年に1度だけとかいう縛りがある。(多分この先10年はデイヴィさんに襲われずに済むよという脚本上の都合)
全く完結じゃないじゃない感じになってしまったんですけども、これだけの登場人物がそれぞれの目的のためにバラバラに動いていて、さらに一作目で登場したバルボッサの部下とかのコメディ要素もあったり、派手なアクションシーンも織り込まれているし、作中では詳しく誰が何の目的で動いているのかあまり語られない(特にジャックが何をしたいのかが不明瞭)。
しっかり説明されれば納得は出来る。でも、もうちょっとなんとか綺麗にまとめられなかったのか・・・この一言につきます。
特に最後の戦いのくだりが一番いらんかなって劇場でも思った記憶がよみがえってきました(笑)長すぎるよねぇ少し・・・内容と尺のバランスがものっそ悪い。
誤魔化しきれない不自然さ
- 殺されて棺桶に入れられて海に捨てられた、その棺桶の中からのジャックの登場シーン
- バルボッサのサルがいきなり現れる
- コンパスが動くようになってる!!
- ジャックの帽子を持ってるってだけでクラーケンが襲う適当っぷり
- 『グリーン・インフェルノ』を思い起こさせる原住民(テレコス族)に捕まった上になんでそこの長がジャックに!?!?
- トルトゥーガでの乱闘騒ぎ
- 100年も働いてると船と同化しちゃうよねってサンゴみたいになってるおじいちゃんの説明の中途半端さ。そこまで言うなら全部言ってよ!!
- ディヴィさんが寝てる間に鍵を奪われちゃう迂闊さ(簡単さ)
- なのにジャックに手錠をはめるためにキスするエリザベス(そこまでする必要ある?という)
- 結局ノリントンさんかーい!
いーっぱいありましたね。え?なんでそうなる?みたいなツッコミどころは。ジャックとエリザベスの間の恋模様的な噂もコンパスの指し示す向きがどうのこうのとあるみたいですが、個人的にジャックには「真実の愛や、一人の女との恋路、家族愛や友情よりも命を賭けた大冒険や宝の発見が生き甲斐で何よりも海と船を愛している男」でいて欲しいと思っているので、あまり認めたくないですね・・・。話がぶっ飛ぶけどもワンピースのルフィに求めてる感覚に近いのかな。ルフィがガチで恋愛し始めたらなんだかイヤ・・・というよく分からないキャラ像(笑)
笑えたり楽しいシーンもある!
上でも書きましたが、テレコス族からジャックが逃げるシーンのピタゴラスイッチ感とか、ボーンケージに捕まって谷間に落とされたウィルたちがうまくケージを揺らして崖の木を掴もうと頑張るシーンは楽しくて笑えました(笑)
それから、デイヴィさんがパイプオルガンを弾くシーンはかっこいい!!!なんだか悲しげな旋律で、今も愛したひとを想っているのかな・・・と思わせる切なさがあります。
エリザベスにコンパスを持たせることで、箱の場所をコンパスに指させる作戦もなるほどなと思いましたねー。
3人の男がしつこく殺陣をした後での水車の上での殺陣シーンも、相当すごいな!!と思いました(スタントマンが)。降りればよくない?というツッコミはさておき、見所なアクションシーンだと思います。
ちなみに小ネタとして、エリザベスがジャックにキスするシーンはウィル役のオーランド・ブルームの台本からはカットされていて、二人のキスシーンを目撃した時のウィルの驚いた表情は本物らしいですね(笑)面白い演出するなあ。
最後にテンションがだだ上がり!!!
えっ!?えっ!?本当にジャック死んだの!?と信じられない気持ちの中、みんなで生き返らせに行こうか・・・という話に。なるほどそれで3に繋がるのね~・・・と思っていたらここで「そのためには海を知り尽くしているこの男が必要だろう・・・?」と
満を持してキャプテン・バルボッサさんの登場ですよ!!!!
超絶カッコよかった!!!階段降りて来てリンゴしゃくるだけなのに!!!(笑)しかもまた不死になってるから味してないのに!!(笑)
1→2までの間にバルボッサの事も大好きになっていた私は、最後が一番テンションが上がってしまいました。パンフレットを確認するとキャストのところにも名前が載ってないんですよね~~~~シークレットゲスト的な感じで3はバルボッサが活躍するよ!って最後にドーンとメインディッシュ出されてもう「はやくつぎ、はやくつぎぃくださいぃ」な状態です。本当にずるいです。(ぶっちゃけティアさんのところでバルボッサが出て来るのも不自然っちゃ不自然だけどもう関係ない)
まとめ
何度も書いていますが前後編にしたことで無駄が増えてしまった印象。もっと、子どもにもわかりやすいエンタメ作品のままでいて欲しかったですね。
ただ、3でジャックを助けに行かねば!!という繋ぎ方が上手だし、次も観に行こうという気にはさせるいやらしい終わり方でしたね。
キャラクターの個々の魅力がとても強い作品なので、それらを活躍させるところに重点を置いているからこそ脚本がごっちゃごちゃになってる感はあります。それでも、大好きな海賊たちが真面目にドタバタしてるところが観れればそれでいいんだ!!というファンの方には安心して楽しめる作品かと思います(笑)