この挫折は終わりか、始まりか?
「もし勝てたら、いつ引退するかは自分が決める」
やっと劇場で観ることができました!一作目は自己改革、二作目は友情を更に深堀り、今回は邦題が”クロスロード”となっており『岐路』つまり人生(車生?)の分かれ道を意味しているようです。
果たしてマックィーンはどんな分かれ道に立たされてしまうのか!?
パンフレットはこんな感じ。
道を辿った先の道が二股になっているところがまた憎い。この先の人生をマックィーンが見据え、どう選択するのか?ということを暗示しているようですね!
ちなみに形はディズニー・ピクサーのCGアニメのパンフおなじみの真四角に近い形です。46Pで税抜き667円。うーんやっぱり豪華。
黄色の車体が一体誰なのか、気になるところですね!
【映画情報】
【原題】Cars3
【制作国】アメリカ
【監督】ブライアン・フィー
【脚本】キール・マレー、ボブ・ピーターソン、マイク・リッチ
【製作】ケヴィン・レハー
【製作総指揮】ジョン・ラセター
【音楽】ランディ・ニューマン
【声の出演([]内は役名)】
- オーウェン・ウィルソン[ライトニング・マックィーン(土田大)]
- クリステラ・アロンツォ[クルーズ・ラミレス(松岡茉優)]
- クリス・クーパー[スモーキー(有本 欽隆)]
- ネイサン・フィリオン[スターリング(大川透)]
- ラリー・ザ・ケーブル・ガイ[メーター(山口智充)]
- アーミー・ハマー[ジャクソン・ストーム(藤森慎吾)]
- レイ・アグリオッツィ[ダスティ(加藤満)]
- トニー・シャルーブ[ルイジ(パンツェッタ・ジローラモ)・・・写真右側はグイド]
- ボニー・ハント[サリー(戸田恵子)]
- リー・デラリア[ミス・フリッター]
- ケリー・ワシントン[ナタリー・サートゥン]
【公開日(日本)】2017年7月15日
【上映時間】102分
【配給】ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
【前作】メーターが大活躍!CGアニメ映画『カーズ2』感想&ネタバレ
【IMDB】7.1/10.0 (およそ14,000人の評価)
【あらすじ】
すでにベテランの域に達しつつあるマックィーンが、次世代レーシングカーの台頭と、レース中の大クラッシュをきっかけに人生の岐路に直面し、大きな決断を迫られる姿を描く。あるレースで、最新テクノロジーを追求した次世代レーシングカーのジャクソン・ストームにまさかの敗北を喫したマックィーン。やがて周囲ではストームをはじめとした次世代レーサーたちが台頭し、マックィーンと同世代のレーサーたちは次々と引退。マックィーンもレース中に大クラッシュを起こしてしまう。故郷ラジエーター・スプリングスで失意のどん底にいたマックィーンは、仲間たちの励ましもあって再起を決意し、最新技術を誇るトレーニング施設で訓練を開始。担当トレーナーになったクルーズ・ラミレスとともに、トレーニングに明け暮れるのだが……。【引用元:映画.com】
【感想とネタバレ】
☆2.6/5.0
うーん。今までの中では一番、無難だったような・・・。新人レーサーとしての在り方を描いた1作目、人気レーサーとして軌道に乗りながらメーターとの友情を描いた2作目、今作は、ベテランとなったマックィーンが新人に負けてしまい更に大クラッシュ・・・からの再起を図るという物語。
リハビリの中で、彼は人生の岐路に立ち、クルーズへとバトンを渡すという選択をする・・・。今作、やはり彼の存在無しには語れない!!という存在が、不在なんです。それが何よりも残念でした。
ドックはいずこへ?
物語のあらゆる場面で、『ドック・ハドソン』はすでに他界している・・・ということを示唆する場面や台詞が沢山出てきます。えっ!?いつの間に!?
カーズ2の時点でドックが出てきていない、ということにあまり気付かなかった私も私ですが、2はスパイ大作戦との同時進行、日本やイタリアやロンドンなどレース会場が変わっていく目まぐるしい展開の中で、ドックが出てこないことにあまり注視できなかったんですよね。
なので、今回急に「ドックが亡くなっている」ということにされていてショックでした。
実は、前作の時すでにドックの声優を務めていたポール・ニューマンが亡くなっていたらしく、それが理由でドックは登場しなかったようなのです。あー・・・残念。今回の、『再起するのか引退するのか』というとても大切な選択の中でドックの存在は必要不可欠だったように思えました。
ハリポタの校長先生が亡くなった時、さりげなく俳優を交代させていたように、ドックの声優さんをさりげなく差し替える・・・という選択肢はなかったのかなぁ。
それだけ、ドックの存在はマックィーンにとって大きかったと思うので。
リハビリのつもりがアシストに
マックィーンの再起をかけたリハビリを手伝ってくれるクルーズがあまり有能とは言えず、砂浜で一緒に走る場面などでは逆に彼女のアシストをする・・・こういう場面がいくつかあり、気づけばマックィーンが育てる側に回っていた、という流れが面白かったですね。
そして最終的にマックィーンがかつてドックが自分にしたように、夢のバトンを彼女へ渡すことを選ぶ。というのも非常にスムーズな流れでした。
まとめ
シリーズ中、あまり笑いがなく、シリアスな場面が多かったですかね。ドックが亡くなっているということもそうだし、何よりもテーマが今までで一番深かったのも理由かもしれません。
マックィーンが主人公(レーサー)でないカーズというのはあまり想像も出来ませんし、次作へと続けていくのは難しいかなぁ・・・と思うとなんとも切なく寂しいです。
相変わらず映像はものすごくよいので、車が大好きな人はぜひ劇場へ。それ以外の方は、DVDでも十分な作品かもしれません。そんな印象でした。