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MCU参戦!映画『スパイダーマン : ホームカミング』ネタバレなし感想

ホームカミング=”帰郷”を祝福せよ!

待ちに待ったMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の最新作が、ファン待望のスパイダーマンをリブートさせアベンジャーズの一員として描く形でやってきました!!!

以前公開された2作のスパイダーマンとはまた別に新たに、『キャプテン・アメリカ/シビルウォー』で助っ人として登場したスパイダーマンの個別作品第一弾です!

今までのスパイダーマンよりももっと年齢を若く設定し、高校生としてのピーター・パーカーがどのようにヒーローになっていくのかを身近な目線で堪能出来るのが本作の魅力。

私もやっとこさ劇場で観る事が出来ましたー!

パンフはこんな感じ

A4より少し大きめサイズで46P税抜き760円はやっぱり豪華め。もう一つ、豪華版のようなものが出ていたようなのですがそちらは売り切れでした。残念。

キャストやスタッフさんへのインタビューも豊富で、監督の全て生身で撮れるように”リアルにこだわった”アクションシーンへについての記事も面白かったです。

【映画情報】

【原題】Spider-Man: Homecoming
【制作国】アメリカ
【監督】ジョン・ワッツ
【脚本】ジョナサン・ゴールドスタイン、ジョン・フランシス・デイリー、ジョン・ワッツ、クリストファー・フォード、クリス・マッケナ、エリック・ソマーズ
【ストーリー】ジョナサン・ゴールドスタイン、ジョン・フランシス・デイリー
【原作】スタン・リー、スティーヴ・ディッコ
【製作】ケヴィン・ファイギ、エイミー・パスカル
【製作総指揮】ルイス・デスポジート、ヴィクトリア・アロンソ、パトリシア・ウィッチャー、ジェレミー・レイチャム、スタン・リー、アヴィ・アラッド、マット・トルマット
【共同製作】ミッチ・ベル、エリック・ハウザーマン・キャロル、レイチェル・オコナー
【撮影監督】サルヴァトーレ・トチノ
【プロダクション・デザイナー】オリヴァー・ショール
【編集】ダン・レーベンタール
【音楽】マイケル・ジアッキノ
【声の出演([]内は役名)】

  • トム・ホランド[ピーター・パーカー / スパイダーマン]

  • マイケル・キートン[エイドリアン・トゥームス]

  • ジョン・ファブロー[ハッピー・ホーガン]
  • グウィネス・パルトロー[ペッパー・ポッツ]
  • ゼンデイヤ[ミシェル]
  • ドナルド・グローヴァー[アーロン・デイヴィス]
  • ジェイコブ・バタロン[ネッド]
  • ローラ・ハリアー[リズ]
  • トニー・レヴォロリ[フラッシュ]
  • ボキーム・ウッドバイン[ショッカー2]
  • タイン・デイリー[アン・マリー・ホーグ]
  • マリサ・トメイ[メイおばさん]
  • ロバート・ダウニーJr.[トニー・スターク / アイアンマン]

【公開日(日本)】2017年8月11日
【上映時間】133分
【配給】ソニー・ピクチャーズ・エンターテイメント
【IMDB】7.9/10.0  (およそ145,000人の評価)

【あらすじ】

ベルリンでのアベンジャーズ同士の戦いに参加し、キャプテン・アメリカのシールドを奪ったことに興奮するスパイダーマンこと15歳の高校生ピーター・パーカーは、ニューヨークに戻ったあとも、トニー・スタークからもらった特製スーツを駆使し、放課後の部活のノリで街を救う活動にいそしんでいた。そんなニューヨークの街に、トニー・スタークに恨みを抱く謎の敵バルチャーが出現。ヒーローとして認めてもらい、アベンジャーズの仲間入りをしたいピーターは、トニーの忠告を無視してひとりで戦いに挑むのだが……。【引用元:映画.com】

【感想】

☆3.2/5.0

いつものマーベルのロゴが出てくる時に「スパイダーマン」のテーマソングが流れるのがアツい!!

MCUとは?

まず最初にここを説明しておかねば!

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)とは、アメリカの人気コミック社マーベルさんのヒーローコミックに登場するヒーローたちを同じ世界観、時間軸に落とし込めて共闘させよう!という企画モノ。

スパイダーマン、ハルク、アイアンマン、キャプテンアメリカ、ソーなどの有名人気ヒーローが一同勢揃いするアベンジャーズシリーズが有名ですね!

元々、スパイダーマンの映画化権はソニーが持っていたのでマーベルはMCUにスパイダーマンを参加させられなかったんですが、『シビルウォー』から会社の垣根を越えて遂にスパイダーマンが参戦!!という事でファンが盛り上がっていました!

アベンジャーズ専用スパイダーマン

といった印象がどうしても拭いきれない!

私も『シビル・ウォー』で今までのスパイダーマンとは違ったお喋りで未発達な若者スパイディが登場し

「今までのスパイダーマンの中で一番魅力的かも!!」

と興奮したんですが・・・。少し期待しすぎてしまったかなぁ。

今までのスパイダーマンは二回映画化されていて、『スパイダーマン』も『アメージング・スパイダーマン』もシリーズ通して観てはいるんですが、どちらも(特に一作目)スパイダーマンの心の闇が凄いんですよね。なんというか陰鬱なキャラだったんです。特にトビー・マグワイア演じるスパイダーマンはとてもとても悩む人だった記憶が・・・。

元々、バトルものの主人公が自分の運命や境遇に悩んでウダウダするのが苦手で(某シンジくんのような・・・)アベンジャーズの中でも社長推しな私なんですが、過去のスパイダーマンはあんまり好きになれず・・・今回のスパイダーマンはきっとサッパリしているに違いない!!と期待をかけました。

実際サッパリしていた!!!気持ちいいくらいの男子高校生!!

青春ドラマとしての側面も色濃いです!

でも・・・うーん。それだけだったかなぁ、と。

きっと、地に足ついたヒーローというものの身近さや、ハッピーやアイアンマンとの関係性が兄だったり父だったりと色々楽しめる要素はあったかと思うんですが、正直、敵の正体が発覚する中盤までは退屈さを感じてしまって。

”アベンジャーズありき”すぎるところがあったかな・・・と。元からそれは分かっていたものの、それまでのスパイダーマンが独立して楽しめるものだったのと比べてしまうとどうしても「この作品だけ観た人は意味がわかるのだろうか?」と思ってしまったんです。

アベンジャーズどころかアイアンマン、キャプテンアメリカのシリーズもしっかり観ていないと”トニー・スタークの父親像への葛藤”なんかが伝わりにくいですよね。時々差し込まれるキャップの映像も笑ってしまいましたが、知らない人からしたら「誰あれ?」となってしまうのかなぁと。

今はもうアイアンマンやキャップの1作目のように、アベンジャーズ無しでも楽しめるMCUの単独作品ってなくなってきてるのかもしれません。もはや『シビルウォー』も、アベンジャーズの続編と言ってもおかしくなかったですもんねー。

ヴィランのマイケル・キートンに戸惑う

ヒーローたちが敵と戦った場所の瓦礫撤去を生業とするトゥームスさんは、ある日トニー・スタークが始めた瓦礫撤去の組織に仕事を奪われてしまったことから、”敵の遺物”を集めて”アングラに武器を開発”する犯罪者へと転向してしまう。

今回、そのトゥームスさんが仲間と開発した”スーパーハゲタカスーツ”を身に纏いヴィラン「ヴァルチャー」として活躍します。

ものすごい迫力。

実はこのトゥームスさんを演じる役者がマイケル・キートンなんですが、彼は実はDCコミックのヒーロー映画『バットマン』に登場する初代バットマンなんです!

マーベルのライバル会社とも言えるDCコミック(こちらも米王手のコミック社)の元バットマンをヴィランに迎えてしまうなんて・・・。というショック?が大きくてなんだか集中出来なかったですね・・・(笑)

マイケル・キートンさんは、2015年に『バードマン (あるいは無知がもたらす予期せぬ奇跡)』という作品で”かつてスーパーヒーロー役で一世を風靡した俳優”という役をしていて、明らかに現実のマイケル・キートン(バットマン)と掛けているところが印象的でした。だからこそ、作中で「バードマン」と呼ばれていたりするともうわけが分からず・・・

狙っているのは分かるんですが映画界のメタ要素が強すぎませんか(笑)

DCコミックの方も、最近ようやく『アベンジャーズ』の対になる『ジャスティスリーグ』を始動させたばかり。どうせならそっちの方に参加した方が・・・と思わなくもないです。

映画『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』ネタバレ&感想

MJが・・・!

『MJ』と言えば、歴代スパイダーマンのヒロインとして必ず登場してきた重要キャラ。今作にも登場するのですが・・・かなり驚きました。まーさかそこかぁ・・・という。

不細工すぎるヒロインだなんて呼ばれていた初代MJのキルスティン・ダンスト推しの私としては、ファンの方々の今作のMJに対する反応が気になるところではあります。

(2018/4/17追記:今作のMJはメリー・ジェーン・ワトソンではない、つまりスパイダーマンのヒロインのつもりでMJと呼ばせたわけではない、と監督がインタビューで語っていたそうです。残念!)

アベンジャーズとの関わり

  • アベンジャーズ』の戦いのあと、チタウリ軍によって破壊された街を掃除する業者の仕事をアイアンマンが奪ったことによって今作の敵が生まれる
  • 時間軸が『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の後の話
  • 「スターク・インダストリーズ」のインターンシップという体裁でアイアンマンがスパイダーマンをアベンジャーズの仲間に引き入れるため教育?する
  • ATMを強盗するメンバーが全員アベンジャーズのメンバーのお面をかぶっている
  • ピーターの授業中に「ソコヴィア協定」について教師が語るシーンがある
  • 体育の時間には「キャプテン・アメリカ」のビデオを見せられる
  • 学校の女子が「デートするなら誰々」とアベンジャーズメンバーについて噂話している
  • ソコヴィアから回収されたウルトロンの腕を改造して悪事に使う奴らが登場する
  • グウィネス・パルトローも登場♡
    アイアンマンのヒロイン、ペッパー・ポッツ役のグウィネスのファンだったので、チラッとでもペッパーの姿が見れて良かったです。『キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー』では別居状態だったので、社長(トニー・スターク)とラブラブになってて安心しました。
  • エンドロール後はビデオ収録中のキャップの姿が見れます(笑)

アベンジャーズファンとしての感想

実は、アイアンマンことトニー・スタークが新たな人間性の変化を見せるのが今作だったりします。
それは、かつての”父親と自分”との関係を”自分とピーター”という疑似的な親子関係の中で見つめ直し、成長するという点。

父親がしなかったことをしてやろう、と思うのに、結局父親が言っていたような言葉を向けてしまうと反省したり、ここでもすごく社長らしくてかわいいです。

アイアンマンファンならば、このピーターとの親子関係にも注目して観ていただきたいところですね!!

まとめ

上で少しアベンジャーズ専用スパイダーマンということを書きましたが、それ以外にもマニアックだなぁと思えるのは、例えばスパイダーマンに尋問された黒人の犯罪者は実はマイルズ・モラレス(黒人のスパイダーマンを主役にしたスパイダーマンシリーズの主人公)の甥だという設定だったり、原作コミックのファンが楽しめる要素が沢山散りばめられている点。

確かにファンは喜ばしいし詳しければ詳しいほど「おっ!」とニヤニヤ出来るのかもしれません。ただ、あんまりよく知らない人からしてみたらそこもスルーしてしまうので、残念だなぁと思ったり。

せっかくの大作娯楽映画なので、ハイレベルなファン層以外のライトファンでも楽しめる作品にしてほしかったかな。と。

きっと今作が一番好き、という人が多いだろうなと思いつつ。個人的には、ジェイミー・フォックス扮するエレクトロ、デイン・デハーン扮するグリーン・ゴブリンらのヴィランが魅力的だった『アメイジング・スパイダーマン2』の方が面白かったように思えました。

これを機にまた歴代スパイダーマンの作品も、見返してみたいと思います。長くなりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました!

 

 


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