僕たちは、人間の善意について賭けをしたんだ―――。
【画像引用元:映画.com】
遂にウシジマくんの物語も完結してしまいましたね!
山田孝之の新境地というか、本当にハマり役だったなぁと思います。
原作が今、最終章に突入しているっぽいので、ぜひ完結したら矛盾のないように映画版でももう一度やってほしいなーと思っている次第です!
【映画情報】
【制作国】日本
【監督】山口雅俊
【原作】真鍋昌平『闇金ウシジマくん(ビッグコミックスピリッツ)』
【主題歌】Superfly – “Good-bye”
【イメージソング】Superfly – “天上天下唯我独尊”
【声の出演([]内は役名)】
- 山田孝之[丑嶋馨]
- 綾野剛[戌亥]
- 永山絢斗[竹本優希]
- 真飛聖[今井万里子]
- 間宮祥太朗[鰐戸三蔵]
- YOUNG DAIS[鰐戸二郎]
- 最上もが[モネ]
- 真野恵里菜[樫原あむ(新人ちゃん)]
- 太賀[甲本]
- 狩野見恭兵[丑嶋馨(14歳)]
- 湊莉久[“レッド・ペガサス”の初美さん]
- 天使もえ[財布を落とす女(あやめ)]
- マキタスポーツ[村井]
- 玉城ティナ[犀原茜(14歳)]
- 六角精児[五万円借りに来る男]
- モロ師岡[榊原]
- 安藤政信[鰐戸一]
- 八嶋智人[都陰亮介]
- 高橋メアリージュン[犀原茜]
- 崎本大海[高田]
- やべきょうすけ[柄崎]
【公開日(日本)】2016年10月22日
【上映時間】130分
【映倫区分】PG12
【配給】S・D・P
【前作】豪華キャストで贈る第三弾!【闇金ウシジマくんPart3】ネタバレ&感想
【IMDB】6.3/10.0 (およそ30人の評価)
【あらすじ】
ある日、ウシジマの中学時代の同級生・竹本優希がカウカウファイナンスに現れ、生活のための金を貸してほしいと言うが、ウシジマはその頼みを断る。金を借りられずに事務所を去った竹本は、住み込みで労働ができるという「純愛の家」に入居することになるが、「純愛の家」の実態は、入居者に過酷な労働を強いる貧困ビジネスだった。【引用元:映画.com】
【感想】
☆2.7/5.0
今回のお話は、原作漫画の「ヤミ金くん」が土台になっています。
ちょっと今回はツッコミどころが多かったかなぁ。
漫画の良さを潰す実写化問題
竹本という、ウシジマくんの旧知の友。彼はまるで聖人君子のように他人に善意を与えることで自らを滅ぼしていくというキャラクター。
もはや意地になっているのでは。
と思うほどに意固地に、他人のことばかりを優先して自分の人生は崩壊してもおかまいなし。
彼はウシジマくんとは対極の存在として描かれているんだと思いますが、あまりにも自己犠牲が過ぎて「いや現実にこんな人間いる??」と思ってしまうんですよね。そこが漫画だからこそ許されていたキャラクター、ということだったのかなと。
”人間の善意”についての賭けというテーマは非常に面白いので、出来れば漫画らしいキャラクターをもう少し現実に落とし込んで”竹本”というキャラに深みというか現実味を与えてほしかったですね。
(毎回ウシジマくんの話に現実味なんかないじゃないかというツッコミはさておき)
中学校時代のウシジマくんも良い味出してたんですが、少し活舌が気になってしまったかなぁ・・・。邦画はたまに何言ってるか聞き取りずらい時があるのが難点ですね。
みんながみんな近所に暮らしすぎだろ問題
映画を観ているとたまにあるんですが、
「こいつとこいつが友達だった、過去に因縁があった、同級生だった恋人だった」などなど・・・出てくるわ出てくるわ芋づる式に知り合いが!!!
どんだけ狭い町に住んでるんですかね?
と思ってしまって、そこも現実感がないところ。
主要キャラがほとんど全員幼馴染、みたいなのはもうちょっとなんとか変更してもらいたかったところ。
良かった点
なんだかんだ観ていて楽しい、という点と、
ウシジマくんが竹本について考えるシーン。
かなり長めに尺を取っていて、あまり感情表現をしないウシジマくんの後悔や行き場のない悲しみの気持ちを感じ取ることが出来ます。
ラストで甲本が財布を拾うシーンも泣ける!あれが、誰も見ていない場所で行われた善行だという演出も憎いですね。
竹本は踏んだり蹴ったりで何も良いことがなかったようにも見えますが、実は密かに報われていて・・・本当はウシジマくんの方が賭けに負けていた。そう思うとラストのウシジマくんの長めのシーンも切なさが増します。
ウシジマくんは決して良い人ではない(というか犯罪者)んですが、ダークヒーロー的なカッコよさがあって、そこにちょっとだけ憧れてしまうんですよね。
(エンドロール後に、これこれは犯罪です決して真似をしないように!と注意書きが出るのが面白い(笑))
彼がどうしてああいう仕事をするようになったのかという背景部分は原作でもまだ描かれていないので、そこも今後観れればいいなぁ。
そして、そのシーンもぜひ山田孝之に演じてほしいものです。