海に選ばれた16才の少女――彼女の名は、モアナ。
【画像引用元:映画.com】
アナ雪のロングランと印象の強さで、アナ雪の次の作品がこれかと勘違いしそうになりましたが、違いましたねー。ズートピアなんかもありましたね!
正直あまり興味はなかったので、DVDにてレンタルで鑑賞しました。
【映画情報】
【原題】Moana
【制作国】アメリカ
【監督】ジョン・マスカー、ロン・クレメンツ
【脚本】ジャレッド・ブッシュ
【製作】オスナット・シューラ―
【製作総指揮】ジョン・ラセター
【音楽】マーク・マンシーナ
【オリジナルソング】リン=マニュエル・ミランダ、マーク・マンシーナ、オペタイア・フォアイ
【声の出演([]内は役名)】
- アウリイ・クラヴァーリョ(屋比久知奈)[モアナ・ワイアリキ]
- ルイーズ・ブッシュ(竹野谷咲)[ベビー・モアナ]
- ドウェイン・ジョンソン(尾上松也)[マウイ]
- テムエラ・モリソン、歌:クリストファー・ジャクソン(安崎求)[トゥイ・ワイアリキ]
- ニコール・シャージンガー(中村千絵)[シーナ・ワイアリキ]
- レイチェル・ハウス(夏木マリ)[タラ]
- ジェマイン・クレメント(ROLLY)[タマトア]
- アラン・テュディック(多田野曜平)[ヘイヘイ]
【公開日(日本)】2017年3月10日
【上映時間】107分
【配給】ディズニー
【IMDB】7.6/10.0 (およそ158,000人の評価)
【あらすじ】
かつて世界を生んだ命の女神テ・フィティの心が、伝説の英雄と言われたマウイによって盗まれ、世界に闇が生まれた。それから1000年にわたり、モアナの生まれ育った島モトゥヌイでは、外洋に出ることが禁じられていた。そんなある時、島で作物や魚たちに異変が発生。海の不思議な力に選ばれた少女モアナは、いまもどこかで生きているマウイを探し出し、テ・フィティの心を元あった場所に戻すことができれば世界を救えると知り、父親の反対を押し切り大海原に旅立つ。
【感想】
☆2.7/5.0
まぁまぁ面白い!というかディズニーは基本外れる事がないので、ディズニーと言うだけである程度の面白さはすでに保証されているようなものなんですよねー・・・。面白くて当たり前!という印象から更にぶっちぎるような感覚は、あまりなかったので、ディズニー作品としては無難なところかな?と思います。
今作の舞台は?
南太平洋、ポリネシアの方が舞台です。ディズニーのアジア系のアニメは『ポカホンタス』や『リロ・アンド・スティッチ』がありますが、ポカホンタスはアメリカが舞台なので、ハワイが舞台のリロ~の方が近いですね。
ポリネシアってどのへんのことなの?という方のために図を用意しました(笑)
おおよそこの辺りかなぁ、というざっくりした地図です(笑)
ニュージーランド近辺の島から、ハワイ、そしてイースター島近辺を三角で囲んだあたりがポリネシアと言うらしいですよ!
主人公がもはや恋をしない!
時代に合わせてヒロインの性格や、どんな冒険をするかなども変化していっているディズニー。
最近は、王子様と恋をするよりも「自分は何者なのか、どこまで行けるのか?どんな新しい自分を見つけられるのか」といった内容の物が増えてきています。アナ雪はかろうじてアナが恋をしていましたが、ズートピアは恋と言うよりはどちらかというと異種間での信頼関係を描いていますもんね。
今作、モアナも恋はしません。一緒に冒険するのは、王子とは程遠い見た目のムキムキマッチョのタトゥーマンです。ノン王子様、ノンラブです。
だからと言ってつまらなくはないです。「海」と「航海」を自分の宿命と進むべき道に例えて、非常に分かりやすい形でテーマを表現していると思います。
マウイの魅力
毎度のことながら曲が素晴らしいんですが、今回は”人であり海の神”マウイの歌う「俺のおかげさ」が楽しくて・・・。脳内で勝手に鳴り響いて困ってしまいました(笑)
このマウイ、オリジナル版では声優がドウェイン・ジョンソンなんですね!!
ドウェイン・ジョンソンと言えば、ポリネシアンを先祖に持つということで、『ワイルド・スピード ICE BREAK』でもハカを披露していましたよね!
納得の配役すぎる・・・というか「この人歌えるんだ!」と大興奮でオリジナル版も聞いてみました。
こっちもなかなか良い(笑)
ドウェイン・ジョンソンのファンもきっと彼の歌声にニヤっとするはず!
このマウイというキャラクターは一見明るくて頼もしい人物なんですが、少し可哀想な生い立ちのようで、実は弱いところを明るく振る舞って隠しているだけなのでは・・・と思ってしまいましたね。人間の為と行動することで自分の孤独を和らげようとしているかのような。
とても魅力的で深いキャラクターだなぁと思っていたら、実は当初は「モアナではなくマウイが主人公の予定だった」!!らしいんです!
マウイが主役の方でも面白くなっただろうなぁ、そっちをむしろ観たかった(笑)
まとめ
魅力的なキャラクターと歌、アニメーション(特にマウイの体に描かれたタトゥーが好き勝手動き回るアニメーションが可愛い)、美しすぎる海のCG・・・。
どれをとっても素敵なんですが、若干ね。「本当の自分を見つけよう!自分の本当にしたいことをやろう!」みたいなメッセージ性が最近多くて、飽き気味と言ってしまえばそうなんですよね・・・。
時代の流れがそうなんだろうけども、少し違った作風のものも、また観てみたいなぁ、と思う。そんな一本でした。