一生に一度の恋。
わたしには、あなたでした。
ゾンビ映画とか洋ホラーばっかりじゃなくてですね、たまには観ますともこういう系の邦画を!
どうも、ちびぞうです。
一足先に観ていた友人の「松潤のダメ男っぷりがすごい!」という言葉に後押しされ、予告編の良さにも惹かれて映画館へと足を運びました。
最近の類似映画として『先生、、、好きになってもいいですか』とか『PとJK』などがありますね。生田斗真×広瀬すず、亀梨君×土屋太鳳ちゃんという風にきちんと旬の俳優陣が被らないしているのは偉い。
ネタが似るのはハリウッドと一緒だなぁ~今の流行りなのかな。それとも、JKの恋物語というのは不変の人気を誇っている物なのでしょうか。
脇道にそれました!パンフはこんな感じ。
すでにこの時点で松潤の口元に目が行ってしまいます。
裏側
A4サイズを超えてそうな、かなり大判です。
【映画情報】
【制作国】日本
【監督】行定勲
【原作】島本理生
【脚本】堀泉杏
【製作】佐野真之、市川南、藤島ジュリーK.、堀内大示、弓矢政法、倉田泰輔、高橋誠、荒波修、古賀俊輔、吉川英作、小川真司
【エグゼクティブプロデューサー】豊島雅郎、上田太地
【プロデューサー】小川真司、古賀俊輔
【共同プロデューサー】吉澤貴洋
【撮影】福本淳
【編集】今井剛
【音楽】めいなCo.
【主題歌】adieu – “ナラタージュ”
【出演([]内は役名)】
- 松本潤[葉山貴司]
- 有村架純[工藤泉]
- 坂口健太郎[小野怜二]
- 瀬戸康史[宮沢慶太]
- 市川実日子[葉山美雪]
- 大西礼芳[山田志緒]
- 古館佑太郎[黒川博文]
- 神岡実希[塚本柚子]
- 駒木根隆介[金田伊織]
- 金子大地[新堂慶]
【公開日(日本)】2017年10月7日
【上映時間】140分
【配給】東宝、アスミックエース
【IMDB】6.4/10.0 (およそ5人の評価)
【あらすじ】
。大学2年生の泉のもとに、高校時代の演劇部の顧問・葉山から、後輩たちの卒業公演への参加を依頼する電話がかかってくる。高校時代、泉は学校になじめずにいた自分を助けてくれた葉山に思いを寄せていたが、卒業式の日に起きたある出来事を胸にしまったまま、葉山のことを忘れようとしていた。しかし1年ぶりに葉山と再会したことで、抑えていた恋心を再燃させてしまう。一方、葉山もまた泉に対して複雑な思いを抱いていた。【引用元:映画.com】
【感想(ネタバレ注意)】
☆2.8/5.0
純愛系なのか?という大いなる疑問が残る今作・・・。
松潤の口元が気になりすぎる!
松潤ももう34歳なんですねー!
いやー・・・それにしても口元が気になる!!
ほうれい線というか、なんだろう、口元がネズミのようなんですよ・・・。別に貶したいわけでもなく普通に・・・。重めの黒縁眼鏡に、目の上ギリギリの前髪、きっと諸悪の根源はそこなんですよ。余計に口元が強調されてしまってですね。演技に集中出来なかったなぁ・・・。
しかも、葉山先生というキャラクターの内向的な感じというか、影があって温厚で口数少なめな感じを演出するのに基本的に笑ったりするシーンもほとんどなく。への字にすると余計に口元がね・・・。
物語の核心は”片思いの連鎖”
松潤の口元のことばかり書いていても怒られそうなのでストーリー部分にも触れていきたいと思います。
この話の核心は「自分にとっての特別な人(死ぬほど欲しくても手に入らない相手)への思慕」の物語。特に、”過去に焦がれた相手”という観ている人が自分の青春時代や大恋愛していた時代に思いをはせるタイプの映画です。
松潤に対する有村架純の想い、そして有村架純に対する坂口健太郎の想い。想いの連鎖。
もし、松潤にとっての”特別な人”というのが有村架純であったならば、大恋愛の純愛ストーリーとなってしまうところだと思うんですが、そうはならない。
松潤には松潤の”特別な相手”が有村架純の他には別にいて、有村架純の想いもまた切なく届かないまま終わってしまう。
張り巡らせられた伏線が上手い
実は上で書いた”片思いの連鎖”というのはネタバレでも何でもないと思っているんですよね。
というのも、かなり序盤から、「この映画はそういう内容の物ですよ」と示唆するシーンが随所にちりばめられているから。
まず話の構成が「有村架純が過去を回想する」というものであるところから、「すでに終わっている話なのだろう」と予測出来る点。
それから、早い段階で松潤になんらかの女性に対するトラウマ的な出来事が起きたと思わせるシーンが挟まれていること。そしてその相手が誰なのか、ここがポイントなのは言わずもがな。
二人が映画好きであるという共通点を知るシーンの中に、トリュフォーの『隣の女』(私はまだ未見ですが)という映画の「一緒に居ると苦しいのに、あなたなしでは生きられない」という台詞が抜粋されています。この映画は、実は実を結ぶことのない愛を描いた悲恋の話なんですよね。その内容と台詞から、ナラタージュの登場人物たちもそれぞれが相手に対し「その人でなければダメなのに、叶うことがない恋愛をしているのかな」と予想しました。
そしてこういったエピソード的な伏線以外にも、松潤のはねた髪に引っかかった桜の花びらが、有村架純の手で取られることはなく落ちていく・・・という1シーンにも「うまくいかない二人」という暗示があったように思いました。
そういう不穏さを感じさせ、最初からこの恋はダメになるよという前提で切なく見せようという構成は良かったと思いました。
結局のところ純愛なのか
個人的には、この映画の登場人物たちはみんなとても利己的だったなぁ、と思うんですよね。するとどうしても、純愛映画・・・ではないのかもしれない。と感じました。
松潤も、卑怯な方法で自分の弱さ苦しさを誰かに救って貰おうとする部分しかないので、そこがどうしてもダメ男に見えてしまうのかもしれないですが、言ってみれば有村架純が坂口健太郎にしたことも、全く同じようなことだと思うんですよね。
そして坂口健太郎も、嫉妬にかられて大事な人を大切にするという部分を見失ってしまう。
本当に自己中心的な恋愛しかしてない!みんなが!
(個人的には、純愛ならもっと自己犠牲的な愛の物語が好みだなぁ・・・)
監督はパンフレットで、”曖昧な関係”を描きたかったと語っていたし、”男はこういうもの”とも言っていました。だからきっとこの映画は、演出の仕方と監督の思惑に多少のズレが生じていて、それが鑑賞後の違和感に繋がっているのかな、と感じてしまうんですよね。
だって予告編を見る限りでは純愛っぽいんだもの!!!鑑賞者と監督のイメージのズレがあります!
まとめ
打ち上げ花火~、でも思いましたが、主題歌が良いと良い映画を観たような気になるから不思議ですね(笑)
イケメン俳優と可愛い女優の組み合わせでキュンキュン出来る恋愛映画とは違って一癖あるというか、少し男性的な目線で描かれている作品だと思うので注意が必要です。
あんまり、今付き合っている人と一緒に観るよりかは、一人で、かつての恋愛に思いを馳せつつ鑑賞してみる・・・という見方が正しいのかもしれませんね。
トリュフォーの『隣の女』も、面白そうなのでそのうち観てみる予定です!
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