愛するひとが、半年後に永遠の旅立ちを選ぼうとしていたら――
賛否両論の問題作!映画仲間に激押しされてた事もあって観てみましたー。
DVDでの鑑賞、公式サイトはこちら。
ロマンチックコメディなラブストーリーですが、取り扱っているテーマの重さから批判も多くあるようです。
ちびぞうはどちらかといえば否定(?)派!なので感想を読む場合はご注意ください!
【映画情報】
【原題】 Me Before You
【制作国】アメリカ
【監督】テア・シェアイック
【脚本/原作】ジョジョ・モイーズ『ミー・ビフォア・ユー 君と選んだ明日』
【製作】カレン・ローゼンフェルト、アリソン・オーウェン
【製作総指揮】スー・ベイドン=パウエル
【撮影】レミ・アデファラシン
【美術】アンドリュー・マッカルパイン
【衣装】ジル・テイラー
【編集】ジョン・ウィルソン
【音楽】クレイグ・アームストロング
【出演([]内は役名)】
- エミリア・クラーク[ルイーザ・クラーク(ルー)]
- サム・フランクリン[ウィル・トレイナー]
- ジャネット・マクティア[カミーラ・トレイナー]
- チャールズ・ダンス[スティーブン・トレイナー]
- ブレンダン・コイル[バーナード・クラーク]
- ジェナ・コールマン[カトリーナ・クラーク(トリーナ)]
- マシュー・ルイス[パトリック]
- スティーブン・ピーコック[ネイサン]
- サマンサ・スパイロ[ジョージ・クラーク]
- バネッサ・カービー[アリシア]
【公開日(日本)】2016年10月1日
【上映時間】110分
【配給】ワーナー・ブラザース
【IMDB】7.4/10.0 (およそ135,000人の評価)
【あらすじ】
性格は前向きなだが、夢にチャレンジすることに躊躇し、仕事を転々としながら、なんとなく毎日を過ごしているルー。彼女の働いていたカフェが閉店してしまい、職を失ったルーは半年限定で介護の仕事に就く。ルーが担当することになったのは、快活でスポーツ好きだったが、バイクの事故で車椅子生活を送ることとなった青年実業家のウィルだった。当初、ウィルはルーに冷たく当たるが、ルーの明るさがウィルの心を溶かし、やがて2人は互いに最愛の存在となっていく。【引用元:映画.com】
【感想】
☆2.4/5.0
うーん。どうなんでしょうこれは。
事故で車いす生活になったイケメンと恋に落ちたら、彼は生に絶望しており安楽死を心に決めていた・・・という話なのですが。
全体的に思ったのは
金があればなんでもできますよねぇ
という部分。いやほんと身もふたもないんですけども、ヒロインと距離を縮めるまでの流れの中で「金がなかったら出来てないじゃん」と思えるものが結構多い。
尊厳死にしても、スイスで安楽死をするのには90万近い費用がかかる場合もあるそうです。
死ぬのにも金がいるんだよ・・・
という。あまりにも現実味がない話ですよこれは。
更に、すでに何年も付き合っていたヒロインの彼氏が相当KYに描かれている部分。
「車いすのイケメンの方がいいじゃん!」と思わせるための当て馬感がものすごい。でも実際、そんな何年も付き合ってて急にそんな微妙に思い始めるものかな・・・と。ご都合過ぎる脚本です。
ご都合過ぎると言えば、主人公の男!!!
死ぬと決めてるのに恋愛するなんてどういうつもりなんですか。
いやぁもう自己中の権化かよと。恋に落ちるのは勝手だけど、彼女のその後の事を思えば絶対に距離は詰めない方がいいに決まってます。彼が彼女を想うがゆえに生きようと決めるならまだしも、結局は意思を変えられない。だとすれば、彼女は一人で悲しんで背負っていくだけ。
この恋愛に意味なんかあったの?
という疑問すら浮かんできます。
もう少し、男性側が恋してしまうことに対する危機感を見せてくれたり、死を選ぶことに対する迷いを見せてくれたなら、彼女の存在も意味がないわけじゃないんだなと思いますが・・・。
やっぱり、愛すなら一緒に生きなきゃ。
死ぬなら周りを巻き込むべきではないですよね。
ここらへんは、各自の死生観というか、価値観に委ねられる部分があると思うので一概に「だからつまらない映画だ」とか決められないとは思いますが。
ちびぞう的にはご都合主義満載のお涙ムービーに安楽死テーマをもてあそばれたような印象でしたね。
良かった点!
個人的に良かったなーと思ったのは、ヒロインの衣装!
ちょいダサな奇抜ファッションが逆にかわいいです!!
それから、彼女が蜂柄のタイツの話をしたらそれを覚えていて誕生日にプレゼントするというロマンチストぶりが良かったですね・・・あれは普通に嬉しいと思う。
そんなところですね!
ヒロインの女の子は個性的で明るく、同性が見ても好感を持てるキャラで魅力的でした(*’ω’*)