「ペット・セメタリ―だ!」
アメコミ界の人気を二分する、マーベルとDCコミック。
マーベルの『アベンジャーズ』と同じく、ヒーロー大集合のお祭り映画大作!!として遂に『ジャスティスリーグ』がやってきましたー!!
私はDCよりマーベル派なんですが(原作には詳しくないのです)、DCコミックの映画も好きなものがあります!!!
2009年の『ウォッチメン』!!!偶然にも、今作と同じザック・スナイダー監督作品なんですよねー(*’ω’*)
ザック・スナイダー監督の映画だと他には(DCではないですが)『300(スリーハンドレッド)』や『エンジェル・ウォーズ』なんかも好きな私です。
なので普段はスーパーマンやバットマンにあまり食指が動かない私も、前作に当たるガル・ガドット主演の『ワンダーウーマン』が面白かった事もあって「これは是非劇場で観ねば!!」となった次第。
→関連「DCの新女性ヒーロー!映画『ワンダーウーマン』感想(ネタバレなし)」
それと、『少年は残酷な弓を射る』で若手俳優の中で注目の一番株になったエズラ・ミラー君が”ザ・フラッシュ”として出演しているのですよーーーーーー!!
観るしかないよね!!!スクリーンでね!!!
というわけでパンフはこんな感じ。
なんですかこの表紙めっちゃカッコいい。原題横文字ずるい。裏はこう。
キャストに名前はあるものの、スーパーマンの姿はないですね。
A4サイズくらい、46Pで税抜き760円。まぁまぁ普通。ジャスティスリーグ史、ということでそれぞれのヒーローだけでなく、DCフィルムズ・ユニバースに登場するキャラクターの解説なども載っていて読み応えばっちり。
【映画情報】
【原題】Justice League
【制作国】アメリカ
【監督】ザック・スナイダー
【原案】クリス・テリオ
【脚本】クリス・テリオ、ジョス・ウェドン
【製作】ジェフ・ジョンズ.p.g.a、チャールズ・ローブン.p.g.a.、デボラ・スナイダー.p.g.a.、ジョン・バーグ.p.g.a.
【製作総指揮】クリス・テリオ、カーティス・カネモト、クリストファー・ノーラン、ダニエル・S・カミンスキー、エマ・トーマス、ジム・ロウ、ウェスリー・カラー、
【編集】リチャード・ピアソン,ACE、マーティン・ウォルシュ,ACE、デビッド・ブレナー,ACE
【撮影】ファビアン・ワグナー,BSC
【衣装】マイケル・ウィルキンソン
【美術】パトリック・タトポロス
【視覚効果監修】ジョン・”DJ”・デジャルダン
【音楽】ダニー・エルフマン
【出演([]内は役名)】
- ベン・アフレック[バットマン/ブルース・ウェイン]
- ガル・ガドット[ワンダーウーマン/ダイアナ・プリンス]
- エズラ・ミラー[フラッシュ/バリーアレン]
- ジェイソン・モモア[アクアマン/アーサー・カリー]
- レイ・フィッシャー[サイボーグ/ビクター・ストーン]
- ヘンリー・カビル[スーパーマン/クラーク・ケント]
- エイミー・アダムス[ロイス・レイン]
- ジェレミー・アイアンズ[アルフレッド]
- ダイアン・レイン[マーサ・ケント]
- コニー・ニールセン[ヒッポリタ女王]
- J.K.シモンズ[ゴードン市警本部長]
- アンバー・ハード[メラ]
- キアラン・ハインズ[ステッペンウルフ]
【公開日(日本)】2017年11月23日
【上映時間】120分
【配給】ワーナー・ブラザース映画
【前作】DCの新女性ヒーロー!映画『ワンダーウーマン』感想(ネタバレなし)
【IMDB】7.2/10.0 (およそ124,200人の評価)
【あらすじ】
「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」で描かれた、自らの命を賭して地球の危機を救ったスーパーマンの行動によって、人類への信頼を取り戻したバットマンが、迫りくる強大な敵に立ち向かうため、ワンダーウーマンとともに新たな仲間を探していく。そうして集まったのは、バットマン、ワンダーウーマンに加え、アクアマン、サイボーグ、フラッシュという、いずれも一筋縄ではいかない個性の強い超人たち。バットマンは彼らをまとめあげ、地球崩壊の危機に立ち向かわなければならないが……。【引用元:映画.com】
【感想】
☆3.5/5.0
今は多分、バットマンやスーパーマンを差し置いて人気を獲得しているっぽいワンダーウーマン(ガル・ガドット)の魅力は色んなところで語られまくっているのでここは割愛しましょう!!
前作、ワンダーウーマンが満足したよ、面白かったよ、彼女が美しくてカッコよくて可愛くて最高だったよ!という人には確実に気に入ってもらえることは間違いないと思います!
ちびぞうのお墨付き!(?)
まずはフラッシュくんについて
語らせて頂きたい!!!
エズラ・ミラー!!!!可愛い!!!!!!!最高!!!!目を付けててよかった!!!!(笑)
いやぁ、ありますよね。この子良いなって人が大作映画に出るようになるとニヤニヤしちゃうやつ。
彼の演技に大満足。
ちなみにドラマ版の「フラッシュ」は未見ですが問題なく楽しめました。
フラッシュとお父さんのやりとりもホロリとして良いし、彼の小気味よい軽口キャラも良かった。「ペット・セメタリ―だ!」と叫ぶシーンが愛しすぎます(笑)
アクションとしては、ザック・スナイダーさんお得意のスローモーションを駆使したアクションを映えらせるキャラとして、なくてはならない存在だな。と思いました。
しかし!!
エックスメンに登場するクイックシルバー(フラッシュと同じく超速キャラ)を愛している私としては・・・どうしてもキャラ被りが気になる。
速さを売りにしているキャラはそれだけでかなり強くなってしまうので、その人そのものの戦闘能力は低くしないといけないのかな・・・というのは何となく分からなくもないんですが。
やっぱり、『X-MEN: フューチャー&パスト』で魅せられたクイックシルバーのスローモーションシーンのカッコ良さには届いてない感じがして・・・残念でした。(いや、クイックシルバーよりカッコいいシーンがあったらそれはそれで複雑な気持ちになるけど!わがまま!)
フラッシュはクイックシルバーと違い、雷を発生させる、という能力もあるので、そこを上手いこと使って今後も住み分けさせてあげられるといいな。
フラッシュがいいなと思ったらぜひ!エックスメンも観てみようね!
物語について
これ系の映画を観てる人からしたらお馴染み過ぎるやつです。
「強すぎるパワー(本作では3つの箱)を手に入れたい敵から地球を守るために戦うぞ!」
というやつです。
ただ、今作では『バットマンVSスーパーマン』でスーパーマンという人々にとっての希望の象徴(ヒロアカで言うところのオールマイト)を失くした世界、というのが軸にあり、そこの描き方(特にオープニング)が良かった。
一強ヒーロー・スーパーマンがいなくなった人たちの絶望、そこへ付け込もうとする敵の存在、そしてそんな状況ではチームを組まざるを得ない、と動き出す残されたヒーローたち。
彼らのちょっぴり完璧ではない部分(例えばバットマンはもう体がボロボロだったり、フラッシュは戦闘経験皆無、サイボーグは自分の体も制御しきれてない、等)を補い合って協力するという構図がとっても分かりやすくてキャッチ―。
それぞれのキャラの背景も軽く描かれていてそれも分かりやすく、人数もそこまで多くないので(バットマンやワンダーウーマンについては有名だから語ることは特にないし)、入りやすかった。下手したら、アベンジャーズよりもキャッチ―で見やすい、という意見もあるかもしれませんね!!という感じでした。
バットマンについて
素直に、自分の能力は「金持ちなところ」というシーンが大好き。
それから、「ペンギンを追いかけていた時代が懐かしいですな」という台詞があったりして、ティム・バートン版のバットマンの事もなかった事にしてない感じが嬉しかった。
今回の彼の「スーパーマン」の死体を掘り返して箱の力で蘇らせようぜ!という耳を疑うような発想はアベンジャーズの社長を彷彿とさせるものでしたねー。感情論や倫理観は無視して理屈重視したいの社長がいかにも言いそうなことじゃないですか(笑)
本当は「死者を蘇らせるということ」についてもっと深く考えるべき点な気もするんですが、「ロイスと再会できたしまぁいいや!バットマンさんきゅ!」って感じの軽さがまぁ、お祭り映画っぽいのかなぁ。
アクアマンについて
彼の陸での活用法をもう少しください!!
口から水を噴射するとかさ!!!(スイスアーミーマンのラドクリフ君を見習おうよ)
彼の波を受けた登場シーンとか最高にカッコよかったので、もう少しアトランティス人としての強さを陸でも表現出来たら最高でしたね・・・
そこを「フォークマン」とか「ヒゲの生えた人魚姫」とか仲間にツッコミ入れられてるとことかも可愛いけどさ・・・。
真実の縄の上に座っちゃってうっかり本音をポロリするところも可愛いけどさ・・・
まぁ、次回作は『アクアマン』という事で、彼が主人公の映画が観れるようですのでね、そこでたっぷり活躍していただきたいな!と思う次第です!
→関連「ぶっ飛んでるだけじゃない!『スイス・アーミー・マン』感想」
サイボーグについて
アベンジャーズのアイアンマンとヴィジョンをミックスさせたようなキャラだなぁ・・・。
そのうち暴走して人類を危機に陥れる・・・みたいな展開はもう・・・満腹ですよ!
スーパーマンについて
復活するのは良いんだけどさぁ・・・!!!!!
強すぎませんか?(笑)
最終的に、この人が一人いたら他のメンバーいらないじゃん!という感じがあって・・・。特にフラッシュなんて・・・なんの特技もない人、みたいになっちゃうじゃないですかぁ(涙)雷はあるけどね!!
物語として、完璧でないメンバーが補い合う、という良さが、後半のスーパーマンの登場によって崩れてしまっている・・・。そこがすごく残念。
観ておいた方が良い作品
バットマンの作品は過去のものをどれか、一つでも観ておくと良いかも。彼がどういうヒーローなのかを知る意味で。
それから、前作に当たる『ワンダーウーマン』、直接話が繋がっている『マン・オブ・スティール』と『バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生』は押さえておいた方がいいなと思いました。B VS Sをチェックせずに観に行ってしまったので、そこだけが若干の後悔となりました・・・。