「人生は喜劇だ。残酷な筋書きだけど」
ウディ・アレン監督作、主演はジェシー・アイゼンバーグ×クリステン・スチュアート。
この二人は別な映画でも恋人役やってましたね~。
ウディ・アレン監督の映画は『ブルージャスミン』がお気に入り。昔はこの人の映画はあんまり好きではなかったんですが、最近の作品はだいぶとっつきやすい!
しかし『それでも恋するバルセロナ』なんかはそんなに得意でないので、やっぱり映画館で観る勇気は起きず・・・DVDにて鑑賞。
公式サイトはこちら。
【映画情報】
【原題】Café Society
【制作国】アメリカ
【監督/脚本/ナレーション】ウディ・アレン
【製作】レッティ・アロンソン、スティーブン・テネンバウム、エドワード・ワルソン
【製作総指揮】アダム・B・スターン、マーク・I・スターン、ロナルド・L・シェ
【撮影】ビットリオ・ストラーロ
【美術】サント・ロカスト
【衣装】スージー・ベンジンガー
【編集】アリサ・レプセルター
【出演([]内は役名)】
- ジェシー・アイゼンバーグ[ボビー]
- クリステン・スチュアート[ヴォニー]
- ブレイク・ライブリー[ヴェロニカ]
- スティーブ・カレル[フィル]
- コリー・ストール[ベン]
- パーカー・ポージー[ラッド]
- ケン・ストット[マーティ]
- ジーニー・バーリン[ローズ]
- サリ・レニック[エヴリン]
- スティーブン・クンケン[レナード]
- アンナ・キャンプ[キャンディー]
- キャット・エドモンソン[レ・トロピックのシンガー]
【公開日(日本)】2017年5月5日
【上映時間】96分
【配給】ロングライド
【映倫区分】G
【IMDB】6.6/10.0 (およそ53,200人の評価)
【あらすじ】
映画業界で働くことを夢見るニューヨーク生まれの青年ボビーは、業界の有力者である叔父フィルを頼ってハリウッドにやってくる。フィルの秘書を務める美女ヴォニーに心を奪われたボビーは、映画スターやセレブリティを相手に、フィルの下で働きながらヴォニーと親密になっていくが、彼女には思いがけない恋人の存在があった。【引用元:映画.com】
【感想】
☆2.6/5.0
点数で言えば「普通に面白い!!」よりちょびっと上な感じ。
ハリウッドに職を求めてやってきた甥っ子に仕事を与えてやる敏腕映画プロデューサー。しかし彼は既婚者でありつつ秘書(ヴォニー)と不倫関係にあった。そして、甥っ子もヴォニーに一目惚れ。血縁の三角関係のドロドロが見られるかと言えばそうでもなく、とってもサラッとしたロマンチックコメディ!
トワイライトでは「うっすらと開いた口」が気になって仕方なかったクリステンさんですが、だいぶ半開きしないようになったようです(笑)
ジェシー・アイゼンバーグは最近本当に人気ですよね。自然な演技も狂った演技もお手の物な器用な俳優さんです。
1930年代のハリウッド黄金期のファッションなんかも煌びやかでオシャレ!
ウディ・アレン監督にしては見やすい!
結構毒があったり、独特な価値観で観客を惑わしてくることの多いこの監督。
今までの作品を追いかけていた人からしてみると「だいぶアッサリ」と感じるはず。その代わり、初めての一本として選ぶならとっても入りやすくて良いかもしれませんね。
『ミッドナイト・イン・パリ』と並んで観やすい作品だと思います。
「あれ?甥っ子の話してる恋人ってヴェロニカのことじゃね?」
「あれ?おじさんの不倫相手ってヴェロニカじゃね?」
とお互いにうっすら気付くシーンがすごく滑稽で笑えます。ジワジワ系。
まとめ
しかしケラケラ笑える映画だけという感じではない。そこがウディ・アレン節というか・・・。
二人の男に愛されたヴェロニカは、ハリウッドに来たばかりの垢ぬけない若者(ボビー)と、リッチな叔父とで悩んだ結果、結局叔父を選んでしまう。しかし、ボビーはいつまでもヴェロニカを忘れられず・・・叔父と結婚し何年かたって再会した二人は、ふたたび距離を縮めていく。
という、なんというか、どういう人生を選んでも愛する人は一人なのだなぁ。と思わせつつ、しかしその愛する人と一緒に生きていくほど人生は簡単ではないんだよ。と言いたげな大人な雰囲気漂うラスト。
さきほど、だいぶアッサリしているとは書きましたが、それは監督の普段の感じからすると・・・というだけで、普通に観たら若干のモヤモヤが残るというか、「えー、それでいいの?」と思う部分も人によっては出てくるかもしれません。
やっぱり一筋縄ではいかない。そんなウディ・アレンさんのロマンティック・コメディでした。