”これは終わりではない
始まりの終わりでもない
だが これは始まりの終わりかもしれない”
前作からおよそ二年!!!待ちに待った続編がやってきましたー!!!
もちろん劇場で鑑賞しましたともー!
先に観た友人が「前作は復習してから観た方が良いかも」というありがたいお言葉を下さったので、持ってるブルーレイを見返して準備万端!!で挑みました!
パンフはこんな感じ!!
見てくださいこの高級感溢れる”黒”・・・!ただの黒じゃありません、マットでベルベットな肌触り、すっごく指紋がつきやすい!!!!
(私が行った劇場ではスタッフさんが紙ナプキンで掴んで袋に入れてくれるという非常に丁寧な接客をして頂けてキレ――――な状態でゲット出来ました・・・素晴らしい気づかいだ・・・)
表面の金の箔押しもオシャレなんですけど、裏面の黒の箔押しもめちゃオシャレ・・・
黒×黒、良いですよね・・・。サイズ感も前作と同じままで、心を引き継いだままパワーアップしてる感じがよい!
しかも40ページもあって税抜き667円は贅沢!!豪華!
【映画情報】
【原題】 Kingsman: The Golden Circle
【制作国】イギリス
【監督】マシュー・ヴォーン
【脚本】マシュー・ヴォーン、ジェーン・ゴールドマン
【原作】マーク・ミラー、デイブ・ギボンズ
【製作】マシュー・ヴォーン、デヴィッド・リード、アダム・ボーリング
【共同製作】ジェーン・ゴールドマン
【製作総指揮】マーク・ミラー、デイブ・ギボンズ、
【撮影監督】ジョージ・リッチモンド
【プロダクション・デザイナー】ダーレン・ギルフォード
【編集】エディ・ハミルトン
【衣装デザイナー】アリアン・フィリップス
【音楽】ヘンリー・ジャックマン&マシュー・マージェソン
【出演([]内は役名)】
- コリン・ファース[ハリー・ハート(ガラハッド)]
- ジュリアン・ムーア[ポピー・アダムズ]
- タロン・エガートン[ゲイリー・”エグジー”・アンウィン(ガラハッド)]
- マーク・ストロング[マーリン]
- ハル・ベリー[ジンジャーエール]
- ペドロ・パスカル[ウィスキー]
- エドワード・ホルクロフト[チャーリー・ヘスケス]
- ソフィー・クックソン[ロキシー・モートン(ランスロット)]
- エルトン・ジョン[本人役]
- チャニング・テイタム[テキーラ]
- ジェフ・ブリッジス[シャンパン]
- ハンナ・アルストロム[ティルデ王女]
【公開日(日本)】2018年1月5日
【上映時間】140分
【配給】20世紀フォックス
【映倫区分】PG12
【前作】これぞ紳士!映画『キングスマン』感想。新感覚スパイムービー
【IMDB】6.9/10.0 (およそ131,000人の評価)
【あらすじ】
イギリスのスパイ機関キングスマンの拠点が、謎の組織ゴールデン・サークルの攻撃を受けて壊滅した。残されたのは、一流エージェントに成長したエグジーと教官兼メカ担当のマーリンのみ。2人は同盟関係にあるアメリカのスパイ機関ステイツマンに協力を求めるが、彼らは英国文化に強い影響を受けたキングスマンとは正反対の、コテコテにアメリカンなチームで……。【引用元:映画.com】
【感想(ネタバレも大いにある!)】
若干、巻き込み事故っぽい感じで『ヘイトフルエイト』のネタバレにも触れています(笑)
☆3.8/5.0
前作の評価が4.6だったことを考えると・・・やっぱり1は超えられない!!という結論ですかね!
大好きな映画の続編という事で非常に複雑な心境になりつつ、いまいち感想がまとまらないので、思い出せる限り、ストーリーの流れに沿って順にツッコミを入れて行こうと思います!
まず最初に、今回の悪役ポピーさんの手によって一瞬でキングスマン組織が壊滅!!!
え、えぇ~・・・
というか、新アーサーの位置にいた俳優さんがハリポタのダンブルドアだったので、めちゃくちゃ興奮していたんです・・・そしたら「こりゃヤバ」と言い残して即死。
なーんてこったい。出番そんだけかい。
組織を壊滅させたきっかけを作ったのは、1でキングスマン候補生だったというチャーリー。
いつの間に裏切ってたの?というかキングスマン本部の力ってわりとショボくない?
丁寧にこいつが誰かという説明をしてくれるので安心して観れますが、完全に1からの地続きです。
そしてエグジーさん!!!なんと前作のオチ担当だったティルデ王女と付き合っちゃってる!!!
え、王女は完全にあのシーンだけの人だと思ってたよ・・・
この人が誰かということは1を観ていないと完全に分からないでしょう。地続きです。1を観てからの鑑賞をオススメします。
そして、たった二人になってしまったキングスマン。マーリンに「この最後の作戦が終わった時には泣いていい」とカッコいいこと言われて泣くのを我慢したエグジーでしたが、その直後のシーンでマーリンが酔いつぶれて号泣しているのは可愛かった(笑)
めちゃくちゃ泣いちゃってるじゃん!!
ここらへんで、かなりコメディ要素も強くなってる感じがしましたね~。
前作ではサミュエル・L・ジャクソン扮するヴァレンタインが「地球はこのままでは滅びてしまう、害悪になっている人間どもを駆逐しよう!」と全世界の人間を暴走させ殺し合わせるという計画をやっていました。
今作の敵はジュリアン・ムーア!!!扮するポピーさん!!ポピーさんは世界で一番の麻薬組織「ゴールデン・サークル」のボスで、彼女は自分が誰よりも成功しているのに誰にも認めてもらえないことを不満に思い自分が世界に流した麻薬に毒を混入し「麻薬中毒者を人質にとったわ!彼らの命が惜しかったら、麻薬を合法化しなさい!」とアメリカ大統領に交渉を持ち掛けます。
この、悪役の言ってることに地味に理屈が通ってる感があるところがキングスマンの面白さであるというか・・・麻薬は悪なのか?麻薬使用者は悪なのか?と考えさせてくる内容がお見事。監督も「悪役に魅力がある映画は面白い」と言っていて、悪役の行動原理に若干の共感を覚える仕組みになっているのが上手い。
そして、ジュリアン・ムーアの無邪気なまでの残酷さ、サイコパス感が設定に上乗せされて非常に魅力的な悪役になっていると思います!本当に美しい!ひれ伏すしかない!でも人肉ハンバーガーは食べたくない!!
悪役の紹介も済むと次は、新メンバーの登場と旧メンバーの復活です。
キングスマンにはアメリカのケンタッキー州に同盟組織があって、それが「ステイツマン」という酒蔵の下に基地を持ったカウボーイ集団(笑)
なんというか、ここらへんのダサさ加減がなんとも言えない・・・メンバーのコードネームがお酒の名前なんですけど、ジンジャーエールだとかテキーラ、シャンパンって・・・ランスロットやアーサー、ガラハッドなど円卓の騎士から取ってるイギリス側とはノリとテンションが明らかに違うような・・・(笑)
しかも彼らが持ってる戦闘ガジェットもいまいちよくわからない(笑)
地雷探査機がバット、手りゅう弾がボールって。
傘やボールペン、靴など、日常生活に紛れ込みやすいアイテムが武器になっているキングスマンのガジェットとは違って
あまり実用性が感じられないものばかり(笑)
投げ縄に電気を通すと人体も切断できるような殺りく兵器になっちゃうし・・・ギャグに振り切ってるよなぁ・・・。
ケンタッキーと言えば、ハリーが前作で教会の戦闘シーンをやったあと殺されてしまった場所。ステイツマンに合流してみると・・・そこには前作の直後、ステイツマンによって助けられ保護されたハリーの姿があった・・・!しかし、彼はケガの後遺症で記憶を失くしている!!!
いや、待ってよヘッドショットで死んだのに生き返っちゃうとかマジ?
正直、ここはちょっと受け付けられない事実ですね・・・。ハリーの復活は本当に嬉しいし、記憶が戻る場面なんかは涙がウルッと来てしまいましたが・・・。
もう何でもアリじゃん!!というかそんなこと言ったら序盤で死んだキングスマンの仲間もロキシーも、また平気な顔で復活するかもしれないし、さらに言えば後半でどう考えても不要な特攻を見せてくれたマーリンも平気な顔で復活するかもしれないですよね!!(あの場面、別に地雷踏み続けて大人しくしてたら二人がなんとかしてくれたでしょと思うのは私だけですか)
ということは、いくら感動的な最期を彩られたところで心から感動するなんて難しいんですよ!!!
ということにね~・・・なるよね~・・・
それと、ハリー復活に関しては複雑なモヤモヤがありまして。
それは、前作を見ていた時に思ったんですけども、ハリーが教会で殺した人たちって、一般人だったんですよ。ヴァレンタインの配ったSIMカードの影響によって、制御できない状態になっていたとはいえ、彼は正義の元で戦うヒーローなわけですから・・・一般人を殺すのはちびぞう的に悲しい場面でもありました。いや、長回しのアクションは最高にカッコよかったんですけどね。
そのモヤモヤも、ハリーが死を以て償ったというストーリー(私はそう感じた)があったからこそ、落ち着いたというか。だから、復活は嬉しいけど、例えば後遺症で戦えなくなってしまう部分は今後も残るとか、そういう設定が欲しかったな。本当に複雑な気持ち。しかも復活した理由が「銃で撃たれた脳の損傷すらも直してしまえる謎のテープと液体」だからなぁ・・・。ぶっちゃけ片目だって治せたっしょ?キャラデザの為に脚本書きすぎ!
どなたかも書いてらっしゃいましたが、ヴァレンタインがハリーを撃つ時に「古いスパイ映画ならあり得ない方法で助かったりするが、これは映画ではない」って言ってるんですよ。くっそカッコいい台詞じゃないすか。
そんなセリフもなかったことにしてる続編ですけどね!!!!
これは映画だからなんでもありなんすよ!!!って言ってるもんだこりゃ
ストーリーの流れから脱線しました。
えー・・・ポピーに全世界の麻薬使用者を人質に取られた大統領ですが、彼は「ポピーに従うフリして放置すれば、麻薬使用のクズも麻薬組織も一緒に潰せるZE★」とクズ仕様の大統領でした。ここでもまた、「麻薬使用者にも善人はいます!子どもや、興味本位で手を出してしまった人はどうなるんですか!?」という言葉が考えさせられるポイントですね。
ポピーのウイルスに感染した人たちが政府の手によって球場なんかに集められるんですけど、一人一人が檻に入れられて積み上げられている状況を俯瞰で見ると「まるでアメリカの大都市」そのものなんですよ。ここも風刺が効いているというかなんというか・・・お上手な演出。
でもぶっちゃけそんだけの量の檻とか用意するための費用が無駄そう・・・
まぁ、なんだかんだで全部エグジーといつの間にか蝶々の呪いから解放されたハリーが敵を倒して解決してくれるわけなんですけどね!
個人的にエグジーが彼女のことで頭いっぱいで、彼女がピンチだと知って本気で仕事に取り組む姿勢になったのが「私情に走りすぎ感」があって微妙だったなぁ。
敵も彼女の存在で基地がバレちゃったりとか、裏切り者ウイスキーの裏切り理由も元カノの死が原因だったりと・・・みなさん恋愛に振り回されまくっています(笑)
かと言えばハリーは童貞独り身で死ぬのは寂しいんだよ・・・と捨て身の暴露で脚本のフォローしてる!!!ほんとうたいへんだ!
エグジーの対チャーリー戦については、ボーリング場の壁をぶち抜けるほどの力を持ったスーパーアームを手加減して使っているようにしか見えなかったですね・・・(笑)
いくら防弾仕様のスーツでも、死んじゃう死んじゃう!!
あと、アームで掴まれて地面に何度も叩きつけられているエグジーの姿を見ていたら
2017年の年越しに見た”ガキ使”で天井に叩きつけられる劇団ひとりの姿が浮かんだのは私だけですか?
やっぱりアレはやりすぎだよなぁ・・・背骨折れちゃうよ。
こういうアクション映画では、人間の体は衝撃耐性に優れているのが常識っぽいので、何も言えませんけどね。
エルトン・ジョンは大御所ミュージシャンとは思えないくらいの出番の多さと活躍で最高だったし(特に犬とハリーの間に挟まるあたり)、チャニング・テイタムは『ヘイトフルエイト』を思い出させるくらい「いるのにいない」状態だったしで
全編通してツッコミどころ満載のギャグアクションムービーになっていました(笑)
ウイスキーさんのアクションは投げ縄よりもファニングショットとかのガンプレイをもっともっと観たかったです!!!!!
まったくまとまりのない感想ですし他にももっと色々思ったことがありましたが忘れてしまったので終わり!
続編やスピンオフの予定もあるみたいですが若干不安になっています。
やっぱりキングスマンは一作目が最高!!!!!