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平手友梨奈、初主演映画『響』感想

この天才、ヤバい。

アイドル関係にはとても疎いちびぞうですが、元AKBの前田のあっちゃんと、欅坂46の平手のゆりなたんはわりと好きです!!!特に前田のあっちゃんは演技が良くて・・・彼女が出演した『もらとりあむタマ子』が大好きです!!

ゆりなたんは「風に吹かれても」のMVで短髪×メガネ×スーツ姿がドンピシャでして!!!一目惚れしてしまいました><

そんな彼女の映画初主演ともなれば、原作の漫画は全く知らないけども観てみたくなるわけじゃないですか!!!!ということで行って参りました!!!

ちなみにこちらの映画、かなりキャストが豪華です!直木賞・芥川賞に挑む崖っぷちの作家役に小栗旬、主人公の鮎喰響を導く女編集者役に北川景子、編集長役に高嶋政伸、それぞれ端まで良い役者が安定した演技力で映画を支えていましたね~。

パンフはこんな感じ。

B6?サイズかな?

小さめ、少し厚さもあり本っぽい装丁ですね。34ページ税抜き667円。
原作者の柳本光晴先生と月川翔監督の対談や、衣装や小物についての美術チームのノート、ゆりなたんが歌う主題歌の歌詞など、なかなかボリューミーな内容でした!

公式サイトはこちら

【映画情報】

【制作国】日本
【監督】月川翔
【脚本】西田征史
【原作】柳本光晴「響 ~小説家になる方法~」
【製作】市川南、竹中幸平
【スーパーバイザー】秋元康
【エグゼクティブプロデューサー】山内章弘
【プロデューサー】神戸明
【企画】小野田壮吉
【撮影】鍋島淳裕
【照明】かげつよし
【録音】柳屋文彦
【美術】五辻圭
【衣装】新崎みのり
【ヘアメイク】百瀬広美
【編集】稲垣順之助
【音楽】伊藤ゴロー
【出演([]内は役名)】

  • 平手友梨奈[鮎喰響]
  • 北川景子[花井ふみ]
  • アヤカ・ウィルソン[祖父江凛夏]
  • 高嶋政伸[神田正則]
  • 柳楽優弥[田中康平]
  • 北村有起哉[鬼島仁]
  • 野間口徹矢[野浩明]
  • 小松和重[藤野弘]
  • 黒田大輔[大坪正人]
  • 板垣瑞生[椿涼太郎]
  • 吉田栄作[祖父江秋人]
  • 小栗旬[山本春平]
  • 笠松将[塩崎隆也]

【公開日(日本)】2018年9月14日
【上映時間】104分
【配給】東宝
【映倫区分】G
【IMDB】7.6/10.0  (およそ30人の評価)

【あらすじ】

出版不況が叫ばれる文芸界。文芸雑誌「木蓮」編集部に一編の新人賞応募作が届く。応募要項を一切無視した作品のため、破棄されるはずだったその作品に編集者の花井ふみが目を留めたことから、状況は大きくは変わり始める。「お伽の庭」と題されたその小説は、15歳の女子高生・鮎喰響によって書かれたものだった。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレなし)】

☆3.5/5.0

天才的な文才を持つ女子高生・鮎喰響と彼女の入部する文学部(形だけ)の生徒たちとの人間関係、そして彼女の作品に魅入られた編集者、直木賞・芥川賞に挑む作家たちを巻き込んだ青春アリの人間ドラマ!

原作の漫画を読んでないので前知識はゼロで挑みました。

最近、太宰治の「人間失格」を読んで泣いたちびぞう的にもの凄くタイムリーな作品でした。

主人公・響のキャラクターはあまりにも非常識で感情に正直すぎて「なんだこの動物は」と思ってイラついてしまってなかなか入り込めなかったし、劇中で響の書く作品の凄さみたいなものを観客にも感じさせられるような演出が何もないので彼女の異端さだけが目に余ってしまい。しかも結局は飛びぬけた才能があれば何しても許されるんかい!!!って感じのオチでお話自体は微妙だったんです(ゆりなたんの演技も演技なのか素なのかどうか判断しにくいところで、すごいのかすごくないのかいまいち分からないという・・・)

しかし記者に対して「世の中の意見ではなく貴方の意見を聞かせて」と話をする場面でアッ!これは人間失格で「世間とは”個人”の事なのだ」って書かれてた場面と似ている!!と思ってハッとし、そして小栗旬との最後の踏切でのやりとりで太宰のセリフが登場し一気にテンションがダダ上がりしてしまったんですよね!

そこからゆりなたんのキャラが動物的だったのは「人間的本能に従うほど世間から隔絶されていった大庭葉蔵(人間失格の主人公)とリンクさせているんだな」としか思えなくなり!そうするとイラついていた気持ちも不思議と昇華され!
太宰の遺した言葉に希望を持たせる脚本にとても感動してしまって・・・。
響の中に、今も小説家として生き続ける太宰(ヒーロー)の姿を見たんです。号泣でした。

ちびぞうは小説をあんまり読まないので、にわかで更に安易な感想かもしれないけど本当にタイムリーだした!!!

映画としてはまぁまぁ、でも個人的には凄く泣ける場面があって評価上乗せ。そんな感じでした。

 

どうでもいいけど小栗旬の、何度も賞レースに挑戦してもう後がない、みたいな崖っぷち作家の役が凄く良かったなぁ。小栗旬はもともとそんなに好きな俳優さんではなかったのですがちょびっと好きになりました。彼が劇中で書いた『豚小屋の豚』も読んでみたい!!

 

 


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画像引用元:映画.com

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