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エマ・ワトソン主演!映画『美女と野獣』実写版のネタバレ&感想

自由がないのに、幸せになれる・・・?

 

1991年に作られたウォルト・ディズニーのアニメーション映画の実写化です。

いまだかつて、こんなに嬉しい実写化があったでしょうか!!?

いや、ない!!!!!

配給も製作もディズニーご本家なんですよ!!!この映画の情報が解禁されてから、本当にワクワクと待ちわびていました。

プレミアム吹き替え版というものもあったようですが、当然のように字幕版で鑑賞♪

パンフはこんな感じ

うっつくしいいい!遠目でもそれと分かる青と黄色のコントラストが印象的。この表紙だけでも再現度の高さがうかがい知れます。

そういえば同じディズニーでも実写版はあの四角いデザインじゃないんですね~。全部で40ページもあるのに(中開きのページもある)、税抜き667円。これはかなり豪華です。

【映画情報】

【原題】Beauty and the Beast
【制作国】アメリカ
【監督】ビル・コンドン
【脚本】ステファン・チボスキー/エヴァン・スピリオトプロス
【歌曲・作曲】アラン・メンケン
【出演】エマ・ワトソン[ベル]、ダン・スティーブンス[野獣]、ルーク・エヴァンス[ガストン]、ジョシュ・ギャッド[ル・フゥ]、ケヴィン・クライン[モーリス]、ハティ・モラハン[アガット]、ユアン・マクレガー[ルミエール]、イアン・マッケラン[コグスワース]、エマ・トンプソン[ポット婦人]、ネイサン・マック[チップ]、オードラ・マクドナルド[マダム・ド・ガルドローブ]、スタンリー・トゥッチ[カデンツァ]、ググ・バサ=ロー[プリュメット]
【日本語版キャスト】昆夏美[ベル]、山崎育三郎[野獣]、吉原光夫[ガストン]、藤井隆[ル・フゥ]、村井國夫[モーリス]、成河[ルミエール]、小倉久寛[コグスワース]、岩崎宏美[ポット婦人]、池田優人[チップ]、濱田めぐみ[マダム・ド・ガルドローブ]、島田歌穂[プリュメット] 

【公開日(日本)】2017年4月21日
【上映時間】129分
【配給】ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
【IMDB】7.7/10.0  (およそ91,000人の評価)

【あらすじ】

魔女に呪いをかけられ、醜い野獣の姿に変えられてしまったひとりの王子。魔女が残していった1輪のバラの花びらがすべて散るまでに「真実の愛」を見つけなければ、永遠に人間に戻れなくなってしまう。希望をなくし失意の日々を送っていた野獣と城の住人たちの前に、美しい町娘ベルが現れる。自分の価値観を信じて生きるベルは、恐ろしい野獣の姿にもひるまず、彼の持つ本当の優しさに気づいていく。【引用元:映画.com】

【感想(ネタバレ含む可能性有り)】

☆3.8/5.0

再現度はピカイチ★

さすが本家の実写化だけはある、ものすごい再限度です。ストーリーに大きな改変もなく、変化といっても”キャラクターの背景を掘り下げるエピソード”が追加されていたりする程度。そこもいじり過ぎていなくて良かったところ。

音楽も、アニメ版の楽曲が全て使われています!!歌唱シーンのベルの何気ない動き(例えば、”ミセス・ガストン信じられない”の歌詞のところで布巾を頭にかぶる動き等)まで「アニメと一緒だ!!」となるので終始ニッコニコ、目にはじんわりと涙を浮かべて観賞しました(笑)

もちろん、アニメとは違う新しい要素も抵抗なく受け入れられるし、新しい楽曲も素晴らしく、全体を通して楽しめる仕上がり。

アカデミーで作曲賞と歌曲賞を受賞した数々の名曲をみなさんにも新たに劇場で堪能して欲しいですね。とにかく・・・

作曲家のアラン・メンケンさん本当に偉大!!!

新要素(キャラクターの掘り下げとリアルの追加)

  • ベルと野獣がなぜ惹かれあったか?

野獣は、アニメ版の文字の読めない設定から、少しだけ教養のあるキャラクターへと変更されていました。王子なのだし、こっちの方が自然ですよね。きっとベルの村では、シェイクスピアの話を出来る男性はいなかったはず。同じレベルで好きなものについて話せるというのは、嬉しいですよね!

それから二人の境遇について。母親を亡くしているという部分だけではなく、ベルは「村人から変わり者」と言われる自分の”理解者のいない孤独”を野獣の孤独に重ねていた。

元々、空想が大好きで、私生活からかけ離れた夢のような冒険を求めていたベルだからこそ野獣を受け入れる事が出来た。そしてその孤独すら理解することができた。なぜこの二人が?という疑問に答えてくれる新しいエピソードや会話の追加は、二人の関係をとても納得できるものに変えてくれました。

  • ガストンとル・フゥ

村の人気者でイケメン、筋肉隆々でモテモテの男らしいガストン。しかし中身はうぬぼれ屋で粗暴。そんな彼はアニメ版よりもコミカルさが追加され”憎めない悪役”っぷりが良い味を出していました。戦争帰りで心に後遺症を負っているのかな?と思わせる描写など(ル・フゥが深呼吸を、となだめていましたね)、ただの粗暴の裏側に隠されたガストンの人生が垣間見えて面白かったです。

それからル・フゥ。彼もかなりコミカルに脚色されていて、後半はガストンとの精神的決別を図る”愛すべき悪役”に変わっていました。ただの腰ぎんちゃくで終わらせていないところが良い!

  • 時代に合わせた演出の追加

主にこれは、城の人達の人種の多さ。それからマダム・ガルドローブが女装させた村人に「自由に生きて!」と言う等のセクシャルマイノリティに対する呼びかけなどがありました。さすが時代に合わせるディズニーさん!

しかし、後から知ったのですが実は上で書いたル・フゥはゲイとしてのキャラクターだったのだそう。色々なところでの批判があり結局カットされたそうです。残念。ラストの辺りでル・フゥが男性とぶつかり見つめ合う、というシーンだけはありましたが・・・削られた名残が切ないです。彼が幸せになる場面もしっかりと観たかったですね。

  • 家来の家具たちが止まってしまう

このシーン、アニメ版にはなかったんですが、バラが散るたびに城が大きく音を立てて少しずつ崩れていくという演出があり、野獣がラストで死んでしまう場面では最後の花弁が落ちるのに合わせて家具達も動きが止まっていってしまいます。一人一人、少しずつ。あれは本当に悲しかったし、その後の展開の喜びを増大させる良い演出だったと思います。

残念だった点!

  • 大絶賛のエマ・ワトソンですが、

海外ファンには”ハーマイオニーと野獣”なんて言われていたりするみたいですね。私はそこまでハーマイオニーは思い出さなかったんですが、ベルには少し童顔過ぎたかなぁ・・・と。とはいえ、彼女の女優としての生き様を見て監督が彼女しかない!と思った気持ちもわかります。女性として王子様に守られるだけではない自立したヒロイン像は、エマ・ワトソンにぴったりですもんね。

  • ラストで一気に出て来る大御所俳優たち

ものすごくビックリしました(笑)ユアン・マクレガー来たー!!と驚かされ、サー・イアン・マッケランが出て来た時には思わず笑ってしまいました(笑)なんというか・・・現実に引き戻されてしまったんですよね・・・エマ・ワトソンは最初からベル役と分かって観ていたので”ベル”として観ることにも心づもりが出来ていましたが。さすがにマッケランさんはガンダルフとかマグニートーのイメージが邪魔をする・・・(笑)

出来れば、最後に少しだけ登場する家来の人達はあまり有名過ぎない人をキャスティングして欲しかった・・・

まとめ

色々文句も言ったけれど・・・。ディズニーさん夢の時間をありがとうございました・・・。ほんとうに素晴らしかったです。小さい頃に何度も何度も繰り返し観た「美女と野獣」が頭の中で同時に再生されました。

ラストシーンが終わったところで、立ち上がって拍手したいくらいの気持ちになりました。出来なかったけど(笑)

多分吹替えよりも字幕の方が世界観に没頭出来ると思います。

間違いなく劇場で観て欲しい作品!!過去のアニメ映画を大好きな人や、美女と野獣を良く知らない人、多くの人にオススメ出来る作品です(*´ω`*)

 

 


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