お前が過去を忘れても、過去はお前を忘れない―――
このポスターにも堂々と出ている贈り物男、実は今作の脚本も務めた監督ご本人だったようです(笑)多才すぎる!!今後注目していきたい。
さて。夫婦の元に届く贈り物が一本のワインから始まり衝撃のラストにどう繋がっていくのか・・・というサイコスリラーですね!
この”衝撃のラスト”という煽り文句が過大広告ではないか不安になりつつDVDで鑑賞しました・・・
【映画情報】
【原題】The Gift
【制作国】アメリカ
【監督】ジョエル・エガートン
【脚本】ジョエル・エガートン
【製作】ジェイソン・ブラム/レベッカ・イェルダム/ジョエル・エドガートン
【音楽】ダニー・ベンジー/ソーンダー・ジュリアーンズ
【出演([]内は役名)】ジェイソン・ベイトマン[サイモン]、レベッカ・ホール[ロビン]、ジョエル・エガートン[ゴード]、アリソン・トルマン[ルーシー]、ティム・グリフィン[ケヴィン・“KK”・ケラー]、ビジー・フィリップス[ダフィ]、アダム・ラザール・ホワイト[ロン]
【公開日(日本)】2016年10月28日
【上映時間】108分
【配給】ロングライド/バップ
【映倫区分】PG12
【IMDB】7.1/10.0 (およそ96,000人の評価)
【あらすじ】
新たな転居先で幸せな生活を送る夫婦の前に、夫の同級生と名乗る男・ゴードが現れた。再会を喜んだゴードから、2人に1本のワインが「ギフト」として贈られる。しかし、徐々にゴードからのギフトはエスカレートしていき、度を越していく贈り物に2人が違和感を覚えはじめた頃、夫婦のまわりに異変が起き始める。【引用元:映画.com】
【感想(ネタバレ含むよ!)】
☆2.7
ある程度スリラーやミステリー好きであれば予測できてしまうところが結構あるかも。
たとえば
この家は実はこの男の家ではないのでは?→やっぱりそうだったー!
夫が過去にしたことに対する復讐なのでは→やっぱりそうだったー!!
会社のライバルも陥れようとしているのでは?→やっぱりそうだったー!!!
この赤ちゃん夫の子どもでないのでは?→やっぱりそうだったー!!!!
といった感じで、発想が安易だった。(子どもに関しては真相は明かされていないので謎ですが)予想がすぐついてしまったので、「衝撃のラスト」とはやはり言い過ぎだな・・・と。
安易ついでに言えば夫の過去にした事がゲスすぎるけど安易だったなぁ。韓国の某名作サスペンスを思い出させるような復讐の理由だけど、こちらは「全部ウソ」だったわけで。もう少しそこのところ掘り下げて欲しかったですね。
クズ男と知らず結婚してしまってそのせいで精神的に負担を抱える妻が誰よりも可哀想。
というか、あれだけのクズなら今までの人生で限りなくたくさんの人に恨みを買ってそうですし、そういう性格の片鱗って見えないものなのかな。あんまりリアリティもないですよね。
脚本・助演をしている監督の演技は、シッチェス・カタルーニャ国際映画祭(スペイン)で最優秀男優賞を獲得しただけあって素晴らしかったです。
ゴードという不気味な男は、きっと変わり者なだけで根は優しい良い人なんだ、そう信じたいんだ・・・という気持ちにさせてくれる良い演技でした。
勝手に家の前に贈り物が置かれていたり、望んでもいない人物の接近というのは恐ろしいものがありますよね。そういう点ではわりと引き込まれる作風でした。