「高ぇから、買うんだ。パッケージに価値があると、思い込むんだ」
『ビッグコミックスピリッツ』で連載中の『闇金ウシジマくん』の実写映画第三弾ですね!!
私も原作をずっと追いかけてるので、2作目は少し微妙だったかな?と思いつつも観てしまいました・・・(笑)
今回は原作の『フリーエージェントくん』『中年会社員くん』のエピソードが元になっているようです。個人的にフリーエージェントくんのエピソードは楽しかった記憶があったので楽しみでした~。
【映画情報】
【制作国】日本
【監督/プロデュース】山口雅俊
【脚本】福間正浩、山口雅俊
【主題歌】Superfly – “心の鎧”
【出演([]内は役名)】
- 山田孝之[丑嶋馨]
- 綾野剛[戌亥]
- 本郷奏多[沢村真司]
- 白石麻衣[麻生りな]
- 筧美和子[花蓮(花織)]
- 最上もが[モネ]
- マキタスポーツ[村井]
- 山田裕貴[清栄真実]
- 前野朋哉[しんこch.]
- 矢野聖人[獏木]
- 児嶋一哉[罰ゲームの債務者]
- 藤森慎吾[加茂守]
- 浜野謙太[天生翔]
- 高橋メアリージュン[犀原茜]
- 崎本大海[高田]
- やべきょうすけ[柄崎]
【公開日(日本)】2016年9月22日
【上映時間】131分
【配給】S・D・P
【映倫区分】PG12
【IMDB】5.7/10.0 (およそ15人の評価)
【あらすじ】
派遣の仕事で食いつなぐ沢村真司はある日、街で撮影中のタレントの麻生りなを見かけ、社会の格差を実感する。ネット長者の天生翔が主宰する「誰でも稼げる」というセミナーに半信半疑で参加した真司は、人生の一発逆転を狙った億単位のマネーゲームに巻き込まれていく。一方、妻がいながらキャバクラに通うサラリーマンの加茂守は、美人キャバ嬢を落とそうと躍起になっていたが……。【引用元:映画.com】
【感想】
☆2.8/5.0
個人的に『フリーエージェントくん』編は好きなエピソードなので観れて嬉しい!!
やっぱり山田孝之はハマり役!
この映画のシリーズは、原作からの改変があまり好きでなくて、例えばウシジマ社長が
「ウサギをこよなく愛してる」「オムライスにはケチャップかけまくる」
とかっていう愛らしい設定が省かれてるのがいつも残念に思うんですよねぇ。
それでも、山田孝之以外にここまで社長を演じられる人はいないんじゃないかなってくらいイメージぴったりなので、彼見たさでこのシリーズを追いかけてると言っても過言ではないです!!
オリラジの藤森さんが凄い。
実際は、期待していたフリーエージェントくんの本郷奏多くんよりも、オリラジの藤森さんがかなりイイ演技をしていました(笑)
本当に、何も生き甲斐がなさそうで、いつも背中には哀愁が漂ってそうで、目の前の利益にしか目がいかず、キャバクラ通いに会社の金を横領したりとどうしようもないクズなんですが(もちろんその制裁もしっかりと受ける)。どんどんボコボコになっていく姿が滑稽でもあり、哀しくもあり・・・本当に良い演技をするなぁと思いました。
普段のチャラ男のイメージも手伝ったかな?(笑)
ほんとピッタリ(笑)
そして天上翔!!!
『フリーエージェントくん』編のキモになるのはこの人。実際、どこぞの「一カ月で1億円稼ぎました!」みたいなポスターを電車内で見かけた人も多いと思うんですが、天上翔というキャラクターはその人本人がモデルになっています(笑)
よく描けたよなぁ・・・(笑)ウシジマくんのお話にリアリティがあるのは、きっときちんと下調べをしているからなんでしょうね。
そしてこの天上さんの役をやっているのは浜野謙太さん!通称ハマケンですね。多分一度は顔を見た事があるはず。俳優でもありミュージシャンでもあるオールマイティな方です。
私はこの人が大好きでーーーーーー。まさかウシジマくんでしかも天上翔の役で見れるとは。嬉しかった(笑)
この天上翔という人はいわゆる”情報商材”というもので詐欺を働いて(私のように1時間でウン百万稼ぎたければ参加費100万のセミナーに参加してね☆彡とかいうやつ)大金を稼いだ人物で、最終的にはもちろん痛い目を見る形になるわけですが(笑)
本当に、その傲慢っぷりから、最後のやられっぷりまで似合いまくる(笑)この人が画面に出て来るだけで笑えます(笑)
原作ではもっと太ってる人なので、わざわざスーツの襟を詰めまくって首をなくしているところがイイ(笑)
まとめ
直後に公開された『闇金ウシジマくん The Final』のための伏線の部分も多く、ストーリー的に謎が残されたまま終わったりもするので、これ単品で見るとわけがわからないかもしれませんね。(一応両方のエピソードはきちんと完結する)
原作ファンとしては決して面白い!!!と絶賛できるような感じではないんですが、どうしようもないどん底だなと思っても希望が残っていたり、笑えてしまうシーンがあったりして、なんとなく追いかけてしまう、そんな不思議な作品です。
出来ればテレビシリーズと一緒に映画もPart1から順を追って観ていくと良いかもしれませんね!